【モバマス】佐城雪美「ほたる……お風呂……入ろう」 (13)

女子寮・風呂場

ガララーッ

ほたる「今日のお仕事はハードだったね……」

雪美「ロケバス……テロリスト、ジャック……予想外だった、ね……」

ほたる「いきなり凍ったバナナでプロデューサーさんを殴ってびっくりしたね……」

雪美「運転手……凄かった……まさか、ロケバス……ウィリーするなんて……」

ほたる「凄かったね……とんびが落とした植木鉢、偶然テロリストさんに当たって……無事でよかった……」

雪美「今日は……ハードな1日……その疲れを洗濯……」

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ほたる「おいで、雪美ちゃん。背中流すよ」

雪美「……ん」とすっ

ほたる「膝に座っちゃったかー……ちょっと近すぎるかなぁ」

雪美「髪も……洗って……」

ほたる「それにしても近いかなぁ……椅子に座って欲しいな……」

雪美「…………重い?」

ほたる「軽いくらいだけど……ちゃんとご飯食べてるよね……?」

雪美「好き嫌い……駄目だから、ちゃんと食べてる……」

ほたる「偉い」

雪美「あと……低燃費……」

ほたる「羨ましい……」

ほたる「……綺麗だなぁ」さらさら

雪美「……髪の毛、弄るの……楽しい?」

ほたる「うん……月並みな言葉だけど、絹糸みたい、って言うのかな……」

雪美「……時々……ペロ、絡まる……ちょっと痛いけど、可愛い」

ほたる「それは絶対可愛い」

雪美「……そうだ……見て、ツインテール」ぐいっ

ほたる「写真撮りたいくらい可愛い」

雪美「ポニーテール……」

ほたる「今すぐファンの皆さんに見せたいくらい、とってもとっても可愛い」

雪美「ウルトラセブン……」

ほたる「待ってどうやったのそれ」

ほたる「……お手入れとか大変だよね。自分でやってるの?」

雪美「出来るだけ……」

ほたる「偉いなぁ。私、お母さんに頼りきりだったっけ……あっ」

雪美「…………でも、ほたる……切った……」

ほたる「……そうだね。みんな、いろいろあるよね……」

雪美「……伸ばしたく、ない?」

ほたる「今はまだ、いいかな。この髪型も気に入ってるし、それに……」

雪美「……」

ほたる「やっぱり挟まれると危ないからね」

雪美「…………」

ほたる「雪美ちゃんも、突然のゴミ収集車に4km引きずられないように気をつけてね」

雪美「………………それはほたるだけだと思う……」

ほたる「えっ、ゴミ収集車が横通ると背筋がぞくっとするよね。……えっしない? もしかして私だけ……?」

ほたる「いつまでも洗ってたい綺麗な髪だけど、おしまいっと。次は背中だね」

雪美「……まとめる……ちょっと待って」

ほたる「さすがに暖簾みたいに避けて洗うのは難しいからね……お願いします」

雪美「……いらっしゃいませー」

ほたる「ふふ。うーん、背中も綺麗だなぁ……」

雪美「……背骨なぞったりしない?背骨なぞったりしないよね?背骨絶対なぞったりしないでね?」

ほたる「急に饒舌に確認してきたけど何があったんだろう」

雪美「ハァァァァァァー……」

ほたる「背中洗う間ずっと息止めてたね……お疲れ様です……終わりましたよー……」

雪美「……次、ほたるの番……」

ほたる「洗ってくれるの? ありがとう」

雪美「ほい……」椅子ススー

ほたる「あ、シャワー貸して」

雪美「……?」

ほたる「しゃわ~……」※椅子を暖めている

雪美「………………」

ほたる「冷たいとびっくりしちゃうから……えへへ」

雪美「……意外に神経質……?」

ほたる「わっ、頭くすぐったい。ふふ……」

雪美「わしゃわしゃわしゃー」

ほたる「んー……何だか安心できるって言うか……落ち着くって言うか……」

雪美「ふわふわ……もしゃもしゃ……すごい、さらさらするする……」

ほたる「お手入れは欠かしてないからね。えっへん」

雪美「……ウルトラセブン」

ほたる「張り合わなくても、雪美ちゃんも綺麗だから。すっごく綺麗だから」

雪美「………………」

ほたる「……ん? どうしたの、背中じっと見つめて?」

雪美「……色気ヤバい……」

ほたる「ヤバい、って……」

雪美「これが……色気……」

ほたる「あぅ……なんか変に照れちゃうな、そう言われると……」

雪美「……」むんず

ほたる「あふぅん!? い、いきなりおっぱい掴まないで。びっくりしちゃった」

雪美「………………77……ズルい…………」

ほたる「だ、大丈夫だよ。雪美ちゃんもきっと大きくなるよ」

雪美「………………絶対……雫三人分になる……」

ほたる「目指す世界が高過ぎるかな……」

カポーン

ほたる「はぁ~……ゆっくり湯船に浸かるって……いいよねぇ~……」

雪美「極楽、極楽……ふぅ~……」

ほたる「それにしても、何度見ても広いお風呂だよね……」

雪美「ん~……」ぶくぶくぶく

ほたる(……雪美ちゃん、髪の毛が湯船に広がって……たこさんみたい……)

ほたる「……」そっ

雪美「…………何で、頭にアヒル……乗せたの……」

ほたる「……なんとなく……」

雪美「そもそも、そのアヒル……どこから……」

ほたる「寮の備品なんだよ。可愛いよね」

雪美「……備品……」

ほたる「はぁ~いいお湯だったね……」ほかほか

雪美「ごっきゅごっきゅ……んぐっ。ほぉ~……イチゴ牛乳、美味しい……」

ほたる「ペロさーん、上がりましたよー」

ペロ「ニャァ」

雪美「じっと待ってた……偉い……」

ほたる「あっ雪美ちゃんちょっと待って、髪拭いて乾かさなくっちゃ……」

雪美「……ん」ちょこん

ほたる「はいわしわしわし~」

雪美「んー……」

ペロ「ギャア……ゴロゴロゴロ」

ゴォォォォカチッ

ほたる「はい、ドライヤーおしまい……あれ?」

雪美「くぅ……すぅ……」

ほたる「……ふふ、寝ちゃったか。ハードだったもんね、一日……」

雪美「……んむ」ゆさゆさ

ほたる「雪美ちゃん、もう少し頑張って。お部屋で寝よう?」

雪美「……………………ん…………」うとうと

ペロ「……ニャァ」ぺろり

おしまい

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