曜「果南ちゃんって可愛いよね」果南「はいはい、次は何を着ればいいの」 (10)

曜「むー...そんな言い方しなくていいじゃん」

果南「それじゃあ、衣装は着なくていいの?」

曜「いや、あるけどさ」スッ

果南「ほらみた、お姉さんを舐めないでもらいたなーん」

曜「....可愛いと思ってるのは本当だもん」

果南「お世辞でも嬉しいよ」フフッ

果南「それじゃ、隣の部屋で着替えてくるから」

バタン

曜「ばかなん...」ムスッ

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果南(うわー...またこんなかわいい系の///)

果南(着なきゃダメ....だよね)ハア

パサッ

果南(私が着て何が楽しいのかな?)

果南(千歌に頼めばいいのに)

果南「まっ!曜はヘタレだから!!仕方ないか!!」

「何か言ったー!?」

果南「なんでもなーい」

果南「ヘタレ....だから...」

ガラッ

曜「おっ」

果南「どう?変じゃない?」クルクル

曜「やっぱり似合ってるよ!」キラキラ

果南「まったく、私にばっかそんなこと言ってもっと他に言う人いないの?」

曜「.....いないよ、果南ちゃん以外に言ってない」

果南「ヘタレー!このこのー!!」ウリウリ

曜「ちょっ、果南ちゃんやめー!」ジタバタ

曜(ヘタレ...か....)

曜(やっぱそうなのかな?)

曜「果南ちゃんってさ、髪の毛奇麗だよね」

果南「いきなりどうしたの?」

曜「いや、私はプールでゴワゴワになっちゃったけど、果南ちゃんってよく海はいるのに奇麗だなって」

果南「あー....まあ、気を遣ってるからね」

曜「ふーん」

曜(ほら、やっぱりかわいい)

曜「果南ちゃんはさ、可愛いって言われるの嫌い?」

果南「...いきなりなに?」

曜「なんか果南ちゃんに可愛いって言うとよくはぐらかされるなーって」

果南「そ、そうかな?まあ言われなれてないからなー...」

果南「これからもたぶん言われることは無いと思うしね」アハハ

曜「・・・」

曜「ばかなん」ボソッ

果南「なに?」

曜「何でもない、今日はもう帰るね」

果南「もう?って結構暗くなってるね、少しダラダラしすぎたかも」

曜「また、持ってくるから」

果南「私ばっかでいいのー?近くに千歌とかいるのに」

曜「果南ちゃんがいい」

果南「そっ、それならいいけど」

曜「じゃあね」

果南「じゃあね」

バタン

果南「曜のヘタレ.....」ボソッ






曜「私のヘタレ....」

千歌「よーちゃんはよくやってると思うよ」

曜「そうかな?」グテー

梨子「そうだよ、普通そんな事されたら好きになっちゃうよ」

曜「普通はね、でも相手はあのどんかなんだからねー...」

千歌「・・・」モグモグ

梨子「それなら、次はその服で連れまわしてみたらどうかな?」

曜「あー、でも果南ちゃんはみんなにその姿を見せたくないって」

千歌「ヘタレが鈍感で鈍感はヘタレとはややこしいのだ」ボソッ

梨子「千歌ちゃん今何か」

千歌「なんでもなーい」

クルッ クルッ

あの子は私に魔法をかけてくれる

魔法をかけられた私はまるで別人のように可愛くて

そんな私に微笑みかけてくれる王子さまは優しい声で可愛いって

大好き、大好き大好き

だからさ、絶対に幸せにしてあげるからね、可愛いあの子と

果南「ひっく...うう....あああ」ポロポロ

果南「曜、曜、曜.....」

果南「好き...好き...」

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