姫川友紀「300打点とか3シーズンがかりで届くかどうかだよ」 (42)


向井拓海「冒頭のおたよりだ」

姫川友紀「えー、ラジオネーム『バク宙白にゃんこ』さんからのおたよりだよー」

友紀「『ぼくは城ヶ崎美嘉ちゃんのファンです! 美嘉ちゃんをゲストに呼んでいただけないでしょうか』だって」

拓海「所沢のカリスマJKか」

友紀「背番号5のカリスマJKね」

拓海「美嘉にはオファーは出してんだっけか?」

友紀「オファーは出してるんだけどねー……」

カンペ『なかなかスケジュールの都合がつかなくて、現在調整中です』

友紀「まあ忙しいからね、美嘉ちゃん。売れっ子ですから」

拓海「その割には球場での目撃情報が絶えないけどな」

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前回

前川みく「バ・ファ・ロー・ズ!わざと間違えてるでしょ!!!」
前川みく「バ・ファ・ロー・ズ!わざと間違えてるでしょ!!!」 - SSまとめ速報
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・アイドルがダベるやきうラジオです



友紀「というわけで今日のゲストなんですが」

拓海「ブースの外に居んな」

友紀「プロデューサーから水のボトルを受け取って飲んでるね」

拓海「いい飲みっぷりだな」

<ガチャ

友紀「さあ一息深呼吸を入れてブースのドアから入ってきました!」

??「あの、私の一挙手一投足を実況するのやめません?」

友紀「えー? だって面白いじゃん」ケラケラ

??「まったく……」

拓海「オイ、ゲスト。タイトルコール頼むわ」

??「はいはい、わかりましたよ」




多田李衣菜「姫川・向井のヒットエンドラジオ、スタートです!」



友紀「はーい。というわけでゲストは李衣菜ちゃんだよー!」

李衣菜「どもどもー、よろしくお願いします」

拓海「さっそくお便り読んでくぞー」

友紀「はーい」

李衣菜「はーい」

拓海「えっと、ラジオネーム『トリプルプレー』からだぜ」

友紀「めったに見られない奴だ」


拓海「『姫川さん、向井さん、ゲストの多田さんこんにちは』」

友紀「こんにちはー!」

李衣菜「こんにちはー」

拓海「『今回のゲストの多田さんですが、あまり野球のイメージがないのですが、実は野球をよく観たりしているのでしょうか?』だとよ」

友紀「確かに李衣菜ちゃんが野球観るってイメージないよね」

拓海「ソコんトコどうなんだ?」

李衣菜「それね、みんなずっと気になってたと思うんですよ」


李衣菜「安心してください。多田李衣菜、野球のルールわかりません!」

友紀「力強い答えをありがとう」

拓海「まあそうだろな……李衣菜が野球の話してるトコとか見たことねえし」

李衣菜「ていうか、そもそもなんで私がゲストに呼ばれたのかよくわかってませんし」

友紀「そもそも何でオファー受けてくれたの?」

李衣菜「だって、オファーを受けたのに断るなんてロックじゃないでしょ!」

友紀「ロッカー多田李衣菜、受けたオファーは断らない」

拓海「これはロックだな」


李衣菜「あ、でもオリックスってチームは知ってますよ」

友紀「みくちゃんだね」

拓海「みくだな」

李衣菜「みくちゃん、今日も『にゃー!また先発引っ張りすぎにゃあー!』って吠えてましたよ」

友紀「継投のタイミングが遅れたんだね」

拓海「オリファンの心の叫びだな」


友紀「あと、何か野球について知ってることはある?」

李衣菜「あのー、何でしたっけ、いっぱい球団に指名された人がいたような……」

拓海「いたな」

友紀「去年のドラフトで7球団から指名を受けたあの選手だね」

李衣菜「名前なんだったっけ、確か、キヨ、キヨ……」

友紀「頑張って! もうちょっと頑張って!」

李衣菜「んー……忘れちゃったからキヨでいいですか?」

拓海「キヨはまずいだろ!?」

友紀「正解は清宮幸太郎選手だね」


友紀「もう一通お便り読んでいくねー。ラジオネーム『ピンチヒッター』さんからだよ」

友紀「『プロ野球では、ホームチームの選手が打席に入る際や、投手交代時などに登場曲がかかりますよね』」

拓海「そうだな」

李衣菜「へー、そうなんだ」

友紀「『皆さんは、自分が打席に入るときにどんな曲をかけたいですか?教えてください』だってさ」

拓海「なるほどな。登場曲か…」


李衣菜「登場曲なんてのがあるんですね」

友紀「そうだねー。打席に入る前に名前がコールされて、その後に曲がジャーン!って流れるの」

李衣菜「おおー! それはカッコイイですね」

拓海「アタシはアレだな。『人にやさしく』がいいな」

友紀「がんばれー!ってヤツだ」

李衣菜「あー、ブルーハーツいいですよね」

拓海「アタシは普段から良く聴いてるからな」


友紀「あたしはねー、あれかな。『日曜日よりの使者』」

李衣菜「ハイロウズ!」

拓海「『ペルセウス』じゃねえんだな」

李衣菜「ペルセウスって友紀さんが前に歌ってた奴ですよね?」

拓海「そうだな」

友紀「ペルセウスも好きなんだけどねー。打席で流すのにはちょっと違うかなーって思った」


李衣菜「ちょっと話それるんですけど、なんで友紀さんがペルセウス歌うことになったのかちょっと良くわからないんですけど」

友紀「アレね、野球中継のテーマソングだったの」

李衣菜「そうなんですか!?」

拓海「どこの局の系列だったかな、忘れちまったな」

友紀「あたしもその辺はよくわかんないなー。なんせ大分前だからね」

李衣菜「やっぱ友紀さんが歌うから、野球に関係がある曲だったんですね」

友紀「そだねー」


友紀「というわけで李衣菜ちゃんはどんな曲を流したいかな?」

李衣菜「私はですねー……アレですね、『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』」

拓海「あー……絶対盛り上がるヤツだ」

李衣菜「やっぱりテンション上がる曲がいいと思うんですよ」

友紀「これは良いチョイスしてきたねー」

李衣菜「そうですか? えへへー」


友紀「今日のおたよりはこんなとこだねー」

李衣菜「はーい」

拓海「この後はクイズコーナーだが、前回が難しすぎたとゲストに不評だったので簡単になってる」

李衣菜「クイズですか……? 私、野球に関するクイズを出されてもぜんぜんわかんないですよ?」

友紀「大丈夫、今日のは相当簡単に出来てるから。安心していいよ」

李衣菜「ホントですかー?」


カンペ『本当です』

拓海「もしクソ難しかったらあのカンペ殴っていいからな」

李衣菜「わかりました。グーでいきます、グーで」

カンペ『殴らないで…殴らないでクレメンス』

友紀「カンペさんが怯えてるからその辺で」

李衣菜「はーい」

拓海「ンじゃ、いったんCMな」






前川みく「許してにゃん♪」

友紀「許してにゃん♪」

拓海「ゆ、ゆ、許して……にゃん♪ ……って、何だよこの茶番はよォォォ!!?」

みく「恥ずかしがっちゃだめにゃ!」

友紀「この恥ずかしがり屋さんめー」

拓海「うるっせぇよ!!! 恥ずかしいに決まってんだろがァァァ!!!」

カンペ『MCさん、タイトルコールお願いします』

拓海「アァ!? ひ、姫川・向井のヒットエンドラジオォォォ!!!?」

友紀「声裏返ったね」

みく「裏返ったにゃあ」






拓海「…………」

友紀「……ふふっ」

拓海「笑ってんじゃねえよ!!! つーか本当に採用してんじゃねーよあのジングル!!!」

友紀「許してにゃ~ん(笑)」

拓海「お前後で覚えとけよコラ」

李衣菜「私もああいうのを収録するんですか……?」

友紀「大丈夫、あんなにネタ方向には寄せないから」

李衣菜「ほっ」


友紀「というわけで次のコーナーは『クイズDEシンデレラ』だよー」

友紀「はい、ヘソ曲げてる人。読んで」

拓海「『このコーナーは、毎回ゲストにちなんだ野球関連のクイズを出題します。見事正解した場合にはスタッフが用意した景品をプレゼントー』だってよー」

李衣菜「すっごい棒読みだ」

友紀「というわけでクイズのお時間です。さっきも言ったけど難易度は落としてあります」

李衣菜「おー」

友紀「さらに今回は野球素人の李衣菜ちゃんがゲストなので、3問中1問正解できればクリアになります」

李衣菜「おお!」


友紀「ちなみに今回の景品はですね……おいしそうなシュークリームです」

李衣菜「おおお!!!」

拓海「声のテンション上がってきたな」

友紀「というわけで頑張って正解してね」

李衣菜「はーい!」



友紀「というわけで第1問。問題読み上げるね」



問1 以下の空欄を埋めなさい

トリプルスリーとは、プロ野球における用語の一つであり
1シーズンに打率3割、本塁打30本、(      )以上を記録することである。



李衣菜「トリプルスリー……何か聞いたことありますね」

拓海「流行語大賞にもなったな」

友紀「バッターの記録だね」


李衣菜「打率、本塁打……わかりましたよ」

友紀「お、早くもわかっちゃった?」

李衣菜「ええ! この多田李衣菜、もう流れは読めました」

拓海「んじゃ答えてもらうか」



李衣菜「3割、30本、300打点ですね!」


友紀「ファイナルアンサー?」

李衣菜「ファイナルアンサー!」

友紀「不正解です」

李衣菜「溜めなしで即答!?」

拓海「惜しくもなんともねえから溜めもねえよ」

李衣菜「えぇ!? 惜しくないんですか!?」

友紀「ゴメン、全く惜しくなかった」



友紀「答えはね、こちらです」



トリプルスリーとは、プロ野球における用語の一つであり
1シーズンに打率3割、本塁打30本、30盗塁以上を記録することである。



李衣菜「とう……るい?」

拓海「その様子だと盗塁知らなかったか?」

李衣菜「盗塁ってなんですか?」

友紀「簡単に言うと、味方のヒットとか相手のミス以外で次の塁に進むことだよ」

李衣菜「へー」


拓海「あとな、去年のセリーグの打点王が記録したのが107打点だ」

李衣菜「あれ、そんなもんなんですか」

友紀「300打点とか3シーズンがかりで届くかどうかだよ」

李衣菜「みくちゃんのパワプロだと、4番バッターが328打点とかなってたから……てっきり本当のプロ野球選手もそのぐらいやれるのかなって」

拓海「李衣菜、それはみくが悪いわ」

友紀「みくちゃん、絶対手動操作してるよねソレ」

李衣菜「勘違いしちゃいましたよ」


友紀「それじゃあ第二問、拓海ちゃん読んで」

拓海「あいよ」

拓海「えー、『2018年現在、日本プロ野球は全何球団で構成されているか次の4択から選びなさい』」



①6球団
②12球団
③18球団
④24球団



友紀「これはさっきのより簡単だね」

拓海「問題は李衣菜がわかるかどうかなんだが……」チラッ


李衣菜「わかんないですね」

友紀「え゛」

李衣菜「でも常識的に考えれば、多分答えが見えてくると思うんですよ」

拓海「ほう」

李衣菜「①なんですけど、プロリーグが6球団ってのはいくらなんでも少なすぎると思うんですよ」


李衣菜「③番の18ってのは、たしかサッカーだったような……」

友紀「そうすると残ったのは?」

李衣菜「12か24なんですけど、24だとたぶん多過ぎると思うんです」

李衣菜「だから、②番の12球団です!」

友紀「……ファイナルアンサー?」

李衣菜「ファイナルアンサー!」


友紀「…………正解! おめでとー!」

李衣菜「やーりぃ!」

拓海「いい推察してたな」

李衣菜「そうでしょうそうでしょう!」

友紀「18球団がサッカーっていうのは見事大正解だったね。おみごと」

李衣菜「えへへー♪」


友紀「というわけで、ご褒美タイムだよー。はいシュークリーム」

李衣菜「わ~! おいしそうですね、いただきます!」

拓海「どうだ? 旨ぇか?」

李衣菜「ん~! クリスピー生地の中に甘さ後引くクリームでとっても美味しいです!」

友紀「これアレだね、プロデューサーがこの間買ってきた奴だね」

拓海「某パパのアレだな……それにしてもうめぇな」ムシャムシャ

李衣菜「おいしいですね」ムシャムシャ

カンペ『一応コーナーを締めてもらっていいですか』

友紀「おいしいねぇ……あ、以上『クイズDEシンデレラ』のコーナーでした」






友紀「はーい、エンディングのお時間ですよ」

李衣菜「あっという間でしたねー」

拓海「そうだな」

友紀「李衣菜ちゃん、今日の収録をしてみて感想は何かあるかな?」

李衣菜「野球知らないのにこのラジオ来ちゃいましたけど、意外とどうにかなるもんですね」

拓海「それな」


李衣菜「私もちょっと野球を観てみようかなーって思いました」

友紀「おお! 観る気になってくれた?」

李衣菜「そうですねー。1回球場に行ってみたいです」

拓海「一回生で観てみるといいかもな」

友紀「臨場感が違うからねー。今度一緒に東京ドーム行こうよ、チケット用意してあげるからさ」

拓海「キャッツファンに引きずり込む気マンマンだろテメエ」

友紀「何か問題でも?」シレッ

拓海「コイツ……」


拓海「ンじゃそろそろ締めるぞ。姫川・向井のヒットエンドラジオ! ここまでのお相手は向井拓海と!」

友紀「姫川友紀と!」

李衣菜「多田李衣菜でしたー!」

友紀「それじゃあみんな、また次回もよろしくー!」

拓海「あばよ!!!」



李衣菜「ところでみくちゃんが応援してるオリックスって人気球団なんですか?」

友紀「噂によると、ファンが3人しか居ないらしいよ」

李衣菜「えっ!? みくちゃんはその内の一人!?」

拓海「ウソ教えてんじゃねえよ」

おわり。

【パーソナリティー紹介】

姫川友紀:永吉昴に教えてもらったスライダーを試投、手ごたえを感じた模様

向井拓海:筒香に待望の1発が飛び出し上機嫌な模様

多田李衣菜:数日後にエンゼルスのニューエラキャップを買いに行った模様

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