【つうかあSS】ゆり「コーチに・・・」めぐみ「フラれた・・・」みんな「えっ?」 (8)

みんな『・・・・・・。』

みつわ旅館にて、ゆりとめぐみの言葉に沈黙する一同・・・。

たまえ「えっ・・・?えっ?」

なぎさ「あ・・・あの・・・」

みさき「聞き間違いかもしれないけど・・・」

めぐみ「聞き間違いじゃないよ」

みさき「・・・うん」

かなえ「ホンマ・・・ってわけか」

ゆり「うん、ホンマだよ」

ありす「同時に告白はしたんどすな?」

ゆり「うん」

ありす「で、振られた?」

めぐみ「うん」

ありす「ほう・・・」

そして2人は立ち上がり・・・。

みんな「ん?」

めぐみ「アホくさいから寝るわ」

ゆり「私も家(うち)戻って寝るわ」

自身の部屋へと戻って行った。

むつき「あっ、おやすみなさい・・・」

ゆり「おやすみ」

めぐみ「おやすみ」

横入りしたむつきは12個分の麦茶を持って来た。

むつき「どうぞ」

かなえ「おう、ありがとさん・・・」

たまえ「なぁなぁ、むつきちゃん」

むつき「はい?」

たまえ「あの2人、棚橋コーチに振られたってホンマ?」

むつき「はい、それでお2人とも、あんな感じで・・・」

たまえ「マジか・・・」

そしてみんなは一斉に麦茶を飲む。

まお「何というか・・・なあ・・・」

ひとみ「ええ・・・とても慰められないわ・・・」

ちゆき「特に目が・・・死んでたわ・・・」

そう、みんながさっき見たゆりとめぐみの目は絶望、または死んでいるかのようにかーなーり、色が黒だった。

たまえ「どうしたらいいのやらなぁ・・・」

いずみ「えぇ、何か解決策があるといいけど・・・」

みんな『うん・・・』

そして、みんなは2人を元気にする解決策を考え始めてる。

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一方、まりあとゆりあの宍戸姉妹は・・・。

まりあ&ゆりあ「「・・・・・・」」

みんながいた所の隣に隠れて見ていた。

まりあ「どうしよう・・・」

ゆりあ「あの2人、多分、明日も明後日もあんな感じになるかも・・・」

まりあ「何せ棚橋コーチは2人が自ら尊敬していた人だったからね・・・」

ゆりあ「うん、まさか、その尊敬していた人に・・・」

まりあ&ゆりあ「「・・・・・・」」

すると、2人の近くの襖が開いた。

まりあ&ゆりあ「「うわっ!」」

いずみ「貴方達はなぜそこにいるのかが全く理解できないんだけど」

かなえ「確かにあの2人があんな発言した時から隠れてたよな、こいつら」

まりあ「いや、これはその・・・」

ゆりあ「色々、準備が出来たりしてて・・・」

みさき「準備って・・・。ああ~・・・」

宍戸姉妹の後ろには『告白おめでとう!』と描いてある絵が置かれていた。

たまえ「いつの間にこんなん完成したん?」

まりあ「あの2人のどっちかが告白成功用にここで作ってみたんです。しかもこれも」

『ゆりちゃん』『めぐみちゃん』の2つの絵も描いていた。

まお「中々いい出来じゃないか」

ひとみ「えぇ、とっても上手」

まりあ&ゆりあ「「あっ、ありがとうございます」」

なぎさ「でも、振られたって聞いちゃったら・・・」

ありす「さすがにそれを出したら・・・」

ちゆき「ですよね・・・」

みんな『うん・・・』

むつき「皆さん、本当にすみません。だから2人を何とか元気にしようと思って皆さんを呼び戻したんですけど・・・」

かなえ「むつきちゃんが謝る事ちゃうやろ」

たまえ「そうや、そんなに自分を責めたりしたらアカンで」

ちゆき「私達で何とか解決します。ねぇ、みさき?」

みさき「あぁ、ほっとくわけにはいかないからね、あの2人の事も。」

いずみ「そのために私達を呼んだんでしょ?」

なぎさ「私達だってゆりさんとめぐみさんを元気付けたいです!」

なお「あぁ、皆で力を合わせて、」

ひとみ「ゆりちゃんとめぐみちゃんを元気にして見せましょう」

ありす「例え高校は違うてもウチ等は、」

くろす「仲間どすえ」

まりあ&ゆりあ「「うん!」」

そう聞いてむつきは感謝をする。

むつき「ありがとうございます、皆さん!」

かなえ「よし、そうと決まれば、皆で作戦でも考えるで!」

まりあ「あっ、私、今思いついた事があるんだけど・・・。」

みんなが一斉にゆりとめぐみのために作戦会議をし始めた。

一方、自宅である洋風民宿「暁」へと戻り、部屋へと着いたゆりは・・・。

ゆり「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

かなり落ち込んでいるかのようにしゃがんでいた。


同じく、みつわ旅館の中にある自分の部屋へと戻っためぐみは・・・。

めぐみ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

こちらもかなり落ち込んでいるかのようにしゃがんでいた。


やはり、棚橋コーチに振られたからだろうか。それは一ヶ月前、あの大きな木がある場所での出来事。

~一ヶ月前~

ゆり「・・・・・・。(めぐみを睨む)」

めぐみ「・・・・・・。(ゆりを睨む)」

同じ場所で2人は会ってしまったのだ・・・。やはりお互いついに棚橋コーチに告白をすると思い、睨みあう。

ゆり「何であんたまでいんの?」

めぐみ「そっちこそ。」

ゆり「私はコーチに話があるの!」

めぐみ「私だってコーチに話があんの!」

ゆり「何の話よ?」

めぐみ「そっちこそ!」

ゆり&めぐみ「くううう・・・ッ!」

お互いにお凸をぶつけながら睨み続ける。すると・・・。

棚橋「宮田、目黒。」

ゆり&めぐみ「「あっ、棚橋コーチ!」」

棚橋コーチが来た。

棚橋「話がしたいと聞いたが、2人共、また喧嘩でもしてたのか?」

ゆり「あっ、いえ、別に喧嘩ではないです。」

めぐみ「そうです。偶然会ったので・・・。」

棚橋「それで何だ?話しって。」

ゆり&めぐみ「「棚橋コーチ、実は・・・。」」

棚橋「・・・?」

ゆり&めぐみ「「くっ・・・!」」

再び睨み始める2人。だが・・・。

ゆり「私・・・。」

めぐみ「私・・・。」

ゆり&めぐみ「「ずっと前からコーチの事が好きでしたッ!」」

棚橋「・・・・・・!」

2人はついに同時に告白した。さすがの棚橋コーチも驚く。

ゆり「出会った頃から、色々と教えてもらい、色々と厳しくしてもらってから、初めてコーチに好意を抱きました!」

めぐみ「でも、コーチがベティさんと婚約したと聞いた時は、正直戸惑ってしまって・・・。でもあの女がコーチを振った時はまさかと感じて・・・。」

棚橋「お前達・・・。」

ゆり&めぐみ「「そして、今この場所で伝えようと決心したんです!だから・・・・・・どうか私とお付き合いしてください!!」」

2人はお互いに言い終わった後にお辞儀をして、右手をコーチに向ける。だが・・・。

棚橋「・・・・・・。あの時、ベティはどうして俺を振ったのが、今分かった。」

ゆり&めぐみ「「・・・・・・えっ?」」

棚橋「・・・・・・2人共、」

ゆり&めぐみ「「・・・?」」









































































棚橋「すまない。」

ゆり&めぐみ「「えっ・・・?」」

2人の教え子に頭を下げる棚橋コーチ・・・。

棚橋「お前達のどちらかを・・・・・・付き合う事など・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出来ない。」

ゆり&めぐみ「「・・・・・・!」」

棚橋「お前達が俺の事を愛しているのは分かる。だが俺にとってお前達は教え子であり、恋人ではない。」

ゆり「いや、ちょっと待ってくださいよ、コーチ!」

棚橋「それにお前達はまだ未成年だ。そんな未成年がこんな俺と付き合ったら、ダメになる。」

めぐみ「そんなの・・・・・・そんなのって!」

棚橋「・・・・・・悔むのは分かる。だがこれが俺のお前達への・・・・・・・・・・・・・・『返事』だ。」

ゆり&めぐみ「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」

棚橋コーチの今の言葉を聞いた時、ゆりとめぐみの目から涙を一粒流した。

棚橋「本当に・・・・・・申し訳なかった。」

そう言って、棚橋コーチは2人の前から去る事に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

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