【ダンガンロンパ】tAKe oNE (26)

ダンロンssになります。

4年前くらいからガラケーでポチポチ書き、超短編3部程書き溜めて放置しスマホに替える際になんとなくパソコンのメルアドに送ったものを発掘したのでお焚き上げに投稿します。

自分で読み返しても違和感だらけの稚拙な文章ですが、少しでも読者様の暇つぶしにできればと思います。

多分どこかでネタ被りしてます。合言葉は『こまけぇこたぁいいんだよ』です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523007695

case1:2年の空白


苗木「……う」

苗木「ここ……教室?」

苗木「…あ」カサ

苗木「なになに…8時集合!?行かなきゃ!」



――――
体育館
――――

ガラッ


石丸「ぬおおおおおおおお!!!!」

苗木「!?」

石丸「わ……腕章が!僕の誇りである、腕章がぁぁ!!」

石丸「何故こんなにぼろぼろで色褪せているんだぁぁ!!」

苗木「……何事?」

不二咲「………」モミモミ

不二咲「…うーん……」

不二咲「ちょっと腕…太くなった?」モミモミ

大神「ぬぅ……我の筋肉がより発達している…気がする」

朝日奈「あれ?また胸おっきくなった?」

十神「…眼鏡が変わった」

大和田「あ?リーゼントがさっきよりデケェぞ」

葉隠「……鬚だべ」ジョリジョリ

桑田「ヒゲ長すぎじゃね!?ついでにこんなところにピアスしてたかオレ!?」

腐川「眼鏡がない!?こ……これって………コンタクト?」

セレス「……ウィッグが先程までと違いますわね」

山田「より一層デブった気がしますぞ」

霧切「髪が前より長くなった……?」

苗木「一体どうした」

舞園「え…えと……グス……なえぎ君…ですか……?」

苗木「え?……キミは…もしかして舞園さん?」

舞園「グス……はい」

苗木(ボクなんかのこと覚えてたなんて…それよりどうして泣いてるんだ)

苗木「えっと…どうしたの?」

舞園「あ…あの…」

舞園「………ふえ……」グスッ

苗木(まずい!なにか話題を!)

苗木「あー、舞園さん、イメチェンしt

舞園「うわあぁぁぁぁん!!!!」

苗木(逃げ込んだ先は地雷だったー!)

※舞園さんはショートヘアになったようです

舞園「髪が、髪が短いんですーーー!!」

苗木「あ、えと、あの、んーと」アタフタ

舞園「長い髪……ぐすっ…私のトレードマークなのに……えぐ…」

舞園「こんな髪じゃ…私じゃない…!」

苗木「それは違うよ!」break!

舞園「!?」

苗木「確かにあの長い髪は舞園さんのトレードマークだったかもしれない…」

苗木「でもボクは、ショートヘアの舞園さんも好きだよ!」

舞園「えっ…本当…ですか……?」

苗木「もちろんだよ。似合ってるし、可愛いよ!」

舞園「か…かわ……うわぁぁぁぁん!!」ヒシッ

苗木(ま…舞園さんがボクの胸に!…あれ、でもおかしいな。なにかがおかしいぞ。これは―――)


閃きアナグラム開始!

ょ ん ち し う

ち ょ し ん う

し ん ち ょ う

苗木(そうかわかったぞ!身長だ!)

苗木(ボクの最近見た雑誌の情報の記憶がただしければ…)

苗木「あの…舞園さん。ちょっと訊いていい?」

舞園「はい…何ですか?」

苗木「舞園さんって…自分の身長覚えてる?」

舞園「ええ……確か165位だったと思いますけど……?」

苗木(165!ということはこの目線の高さから導き出せるボクの身長はプラス……)

苗木「………」

舞園「……苗木君?」

苗木「………イヤッホォォォォォォウ!!!」

舞園「!!??」

十神「ぶへっくしょーーーい!!!あー」

腐川「お下品!!?」

十神「!?」

苗木「遂に!遂にボクの時代が来たよ!これでもう身長について馬鹿にされることもなくなる!やったよこまる!これで勝つる!」

舞園「うるさいです」ペチ

苗木「あう」

舞園「自重してください」

苗木「はい」

江ノ島(戦刃)(どうしよう…皆2年間での変化に違和感を感じてる)

江ノ島(戦刃)(私もなにか言わなきゃ…でも2年間の盾子ちゃんの変化なんて覚えてない…どうすれば…)

苗木「キミは…読者モデルの江ノ島さん?…あれ、でも写真と印象が…」

江ノ島(戦刃)(そうだ!私と盾子ちゃんとの違いを言えば!)

江ノ島(戦刃)「あーーー!!胸がない!!!」

苗木「えっ」

一同「「「えっ」」」

江ノ島(戦刃)「えっ」


――――――
情報処理室
――――――

江ノ島「」ブフォンヌ

江ノ島「あンの残姉……あとで殺す。絶対殺す」

江ノ島「にしても舞園…苗木に告ってやんわりフラれたから、泣き叫びながら自分でジャキジャキ切ってあとで美容師に整えてもらったの思い出したら絶望するかな」


case1:終里

1部完!駄文だなぁ

サクサクいきますよー

case2:いつなってもおかしくなかった

――――――――――
体育館※自己紹介中
――――――――――


葉隠「まあ、ほどほどに頼むべ」

苗木「よろしくね…」

苗木(さてと、次はあの三つ編みの子かな。腐川さんっていうんだっけ)


腐川(私の名前は腐川冬子…超高校級の文学少女よ…)

腐川(あたしには誰にも知られたくない秘密が……あ、ちょっと)ムズ

腐川(え…ちょっと今?ちょ……待ってこんなところで)ムズムズ

苗木「あ、あのボク「ぶるるぁっっくしゅ!!」……大丈夫?」

苗木「(…気を取り直して)えっとボ「呼ーばれって飛ーび出って邪邪邪ジャーン!!!」

苗木「」(゜Д゜;)

腐川?「あー?どしたのまこちん?スッゲー顔!ゲラゲラゲラ!!」

苗木「え…あの…ふかわさん……?で、いいんだよね?…まこちん?」

腐川?「だーからアタシをあの根暗と一緒にすんなーって言ってんでしょー!?」



ジェノサイダー翔「アタシのことはぁ!ジェノサイダー翔と呼びなさい!」



苗木「………は?」

一同「「「…………えっ?」」」





\工エエェェ(´Д`;)ェェエエ工/


朝日奈「じぇ…ジェノサイダー翔って…あの連続殺人犯の!?」

葉隠「だべぇぇぇぇえええ!!!??」

十神「なん……だと…?」

ジェノ「なぁーに皆して今更ビックリした顔してんの?ちょーーウケるんですけど!ゲラゲラゲラ!!」

桑田「そりゃビックリするだろ!いきなり雰囲気変わったと思ったら殺人犯って……アポォ」

大神「ここで殺人などさせぬ…我が止めてくれる」




霧切「待って」

ジェノ「んー?どったの霧切ちゃん」

霧切「(…霧切ちゃん?)あなたの発言、さも私達が以前から知り合いだったような口振りだけど、何故かしら?」

苗木「そ…そういえばま、まこちん、ってボクのこと……だよね?ボクまだ自己紹介してないんだけど……」

ジェノ「ハァーー!?まーくんはともかく霧切までなに言ってんの!?アタシ達は―――」

江ノ島(戦刃)(あれ、これってもしかしてマズイ?)

江ノ島(本物)(残姉ェェェェェェェェ!!!!止めろぉぉぉぉぉぉ!!!!……ってアタシが止めればいいじゃん!!…いやもう間に合わねぇぇぇぇぇ!!!)



ジェノ「もう2年もクラスメートじゃん!」


霧切「………は?」


江ノ島(戦刃)「………あ」


苗木「まこちん……まーくん……次は………ん?」



江ノ島(本物)「………\(^o^)/オワタ」


江ノ島(戦刃)「そんな……もうバレちゃうなんて」

苗木「えっ」

江ノ島(本物)「ちょっおまっ」

ジェノ「あれ?あんた江ノ島ちゃんじゃなくね?胸といい顔といい、あんた戦刃ちゃん?」

戦刃「」

江ノ島「」

case.2 終里

2部完!!次で最後ですー

case3:用心棒MAKOTO


<ピーンポーン

\ガチャ/


苗木「……舞園さん?」

舞園「……苗木君…」

苗木「どうしたの…こんな時間に」

舞園「なんだか……変なんです……」

舞園「部屋に居たら……急にドアがガチャガチャいい出して……鍵は掛けてたんですけど…」

舞園「……ドアを開けて見ても…誰も居なくて……私…怖くて……」

苗木「舞園さん……そんなことが……」

舞園「それで…お願いがあるのですが……」

舞園「1日だけ…部屋を交換してもらえませんか……?」


――――――――
――――――
――――


舞園(私は今、苗木君の部屋にいます)

舞園(さっきの話は、苗木君に部屋を交換してもらうための真っ赤な嘘。不審者はいませんでしたし、ドアなんてうんともすんとも言いませんでした)

舞園(苗木君は快く了解してくれて、『もしかしたらボクのところに不審者が来るかも知れないし、向こうが武器持ってたら素手じゃ勝てないからこれ持っていくね』と言って、部屋にあった金箔の模擬刀を持って行きました)

舞園(私にとっても好都合ですよ、苗木君)

舞園(これで、私が反撃される可能性もぐっと低くなりました)

舞園(私は……人を、桑田君を殺して外に出ます)

舞園(貴方を利用して……騙してしまってごめんなさい、苗木君)

舞園(でも苗木君は……私の味方なんですよね?)

舞園(……そろそろ行動しましょう)

舞園(まず厨房から、…凶器……となる包丁を拝借しないと)ガチャ

舞園「――――――!!?」



舞園(そこに居たのは……)

舞園(金の模擬刀を携えて、まるで武士のように佇む苗木君でした)

苗木「あ、舞園さん」にこ

舞園「(ぐぬ。ちょっとかわいい…じゃなくて)な、苗木君?何してるんですか?」

苗木「いやちょっと……こうしていれば不審者見つけられるんじゃないかなぁって」

舞園「あ…ありがとうございます…(ごめんなさい不審者なんていないんですむしろ私が不審者ですごめんなさい苗木君)」

苗木「…舞園さんこそ、こんな時間にどうしたの?」

舞園「えっ」

舞園「あっ」

舞園「いえ、その……少し喉が渇いちゃって…厨房に水を飲みに行こうかなって…」

苗木「そうなんだ」

舞園「そうなんです」

苗木「……」

舞園「………」

苗木「あ、一緒に行こうか「結構です」そ、そう……」しゅん…

苗木(そんな食い気味に言わなくても…)

舞園(食い気味に言い過ぎましたね……)

苗木「…うん…じゃあ気をつけてね」

舞園「はい…すみません……」



かつ、かつ、かつ、かつ


舞園「………」


かつ……


ばっ


舞園「………ついてきてません…よね?」

舞園(……ちょっと様子を)タタッ

舞園(……)チラ

苗木「…………」黙。

舞園(…………ふう)

―――
厨房
―――

大神「…む。舞園か」

朝日奈「あ。舞園ちゃんだー」

舞園「あっ、今晩は。私も喉が渇いちゃって」

舞園(ホントに喉渇いた…)

舞園(まさか人が居たなんて……)トクトク

舞園(とりあえず…大神さん達に気づかれないように)グイー

舞園(包丁を……抜き取る……!)スッ

舞園(!)

大神「~~~~、~~~?」

朝日奈「~~~。~~~~~!」

舞園(…楽しく談笑中のようです。あの二人、仲良いんですね)

舞園(良かった。気づかれてないみたいです)

舞園(包丁は布巾でくるんで服に忍ばせましょう)

舞園(二人に怪しまれないうちに、さっさと出ちゃいましょうか)

舞園「じゃあ、二人ともおやすみなさい」

朝日奈「うん!おやすみ!」

大神「うむ…」

舞園(………)タタッ

舞園(………よし)グッ

舞園(とりあえず包丁は調達できました)

舞園(一旦部屋に戻って…)

――――
寄宿舎
――――


苗木「…………」黙。

舞園(忘 れ て た !)

舞園(なんでまだ居るんですか!なんか胡座かいてますし!)

舞園(その胡座の姿勢が相まって見たかんじソ○ル○ーターのミフネさんみたいですよ!ちょっとカッコいいのがもう!)

苗木「あ、舞園さん。おかえり」にこ

舞園「ええ、只今帰りました(くぅ。かわいい)」

舞園「あの……苗木君」

苗木「うん?」

舞園「私の心配なんていいんですよ」

苗木「えっ?」

舞園「私は大丈夫ですから、苗木君は私の部屋でぐっすり休んでください」

舞園「苗木君だって、今日はお疲れですよね?」

苗木「………」

舞園(今日のDVDで、苗木君も少なからず憔悴してるハズです)

苗木「うん…そうだね」

舞園「!」

苗木「じゃあお言葉に甘えて、少し休ませてもらうよ」

舞園「それがいいですよ。では、おやすみなさい」

苗木「おやすみ、舞園さん」


\ぱたむ/


舞園「………よしっ」グッ

舞園(苗木君にはお帰り頂きましょう)

舞園(本当は苗木君が帰るまで外に出ていようかとも考えたのですが)

舞園(それだと如何にも『貴方邪魔なんでとっとと居なくなってください』って感じなので……まぁ事実その通りなんですけど)

舞園(あとは手紙を書いて桑田君の部屋に入れて、彼が来るのを待つ)

舞園(……芸能界を甘く見た罰は重いですよ、桑田君)

舞園(早く手紙を入れてきたいですが、まだ苗木君が居るかも知れません)

舞園(あまりに間がないと怪しまれますし、手紙を書きながら少し待ちましょう)

――――――――
――――――
――――


~30分後~\ぽっぽ~♪/


『二人きりで話したいことがあります。
私の部屋に来てください。
部屋を間違えないように、ちゃんと部屋のネームプレートを確認して来てくださいね。
舞園さやか』


舞園(……こんな感じでいいでしょう)

舞園(特におかしい点もありませんね。大丈夫でしょう。ネームプレートのことだって……)

舞園(ネームプレート……)



――――――ネームプレート替えてない!!!!――――――\ズドーン/



舞園(なんて事…!私としたことが……いやでも!部屋を交換してから部屋の外にはずっと苗木君が居座ってましたし、大体苗木君のせいです!)

舞園(あ、でも……部屋を交換した直後なら替えられたかも……でもでも!そうしたら後々苗木君に気づかれる可能性大でした!やっぱり苗木君のせいです!)

舞園「……ハァ………」

舞園(…ネームプレートは今からでも遅くありませんし、桑田君に手紙を出しに行くついでに替えることにしましょう。……もういい時間です。苗木君もいないでしょう)

舞園(……桑田君を呼び出します)

舞園「すぅ~~~」

舞園「はぁ~~~」

舞園「……行きましょう」




\ガチャ/



苗木「あ、舞園さん(本日3回目)」すまーいる



\バタン/

舞園「ふえぇ」

舞園(…変な声出ました。防音で良かったです)

舞園(……で、ですよ)

舞園(なんで苗木君はまだ居るんですかぁぁぁぁ!!!)バン

舞園(……ふう)

舞園(落ち着きましょう。落ち着きましょうか、さやか)

舞園(何故苗木君がまだ居るのか。これは置いておきましょう。たぶん直接訊いた方が早いです)

舞園(これからどうするか。これですね)

舞園(さっき部屋に戻るように言ったことですし、今度は彼が帰るまで私が外に出ていても然程違和感はないでしょう)

舞園(苗木君が帰り次第、ネームプレートを入れ替えて手紙を出しに行く。これでいいですね)

舞園(………)

舞園(さっきの苗木君の笑顔がもう)

舞園(なんなんですかあの笑顔……"エンジェル・スマイル"ですよあれは…私にとっては悪魔でしかないんですけど。いや実際は私が悪魔なんですけど)

舞園(……私は何をやってるんでしょうか)


\ガチャ/


苗木「……舞園さん?どうしたの?」

舞園「(どうしたもこうしたもないですよ)苗木君?私はさっき部屋に戻るようにと言いましたよね?」

舞園(無意識に言葉に棘が)

苗木「ああ…それなんだけど」

舞園「……なんでしょう?」

苗木「実はあの後すぐに部屋に戻ったんだ」

舞園「………」

舞園「はい??」

苗木「布団に潜って寝てしまおうと思ってたんだけど、目を瞑るとあのDVDの映像がどうしても浮かんできて逆に目が冴えちゃってさ」

舞園(殺る気の出るDVDの弊害!!)

苗木「だから布団の中でゴロゴロ転がってるよりこの方が有意義かなって」

舞園「……ちなみに、どれ位布団の中にいたんですか」

苗木「うーん、出てきたのついさっきだし、25分か30分位かな」

舞園(おーまいがっ!おぅまいがっ!!)ガビョーン

舞園(つまり私が変に待たずにさっさと桑田君を呼んでいたらうまくいったってことですかぁ!)

苗木「…舞園さん?なんか凄い顔してるよ?」

舞園「気のせいですよ」営業スマイル

苗木「そっかぁ」

舞園(……あっぶな…)

舞園「……それで、苗木君は何時までここに?」

苗木「えっと、個室以外で寝たら校則に引っ掛かるし、そろそろ眠くなってきたなって思ったら引き上げるよ」

舞園(……30分はかかりそうですね。目が爛々としてます)

舞園(これじゃあ帰りそうにないですし)

舞園「……そうですか。では、また明日」

苗木「うん、また明日」


\ぱたむ/


舞園「………はぁ」

舞園(……どうしましょう)

舞園(苗木君はすぐには寝そうにありませんし、………いや本当にどうすれば)

舞園(……人を殺すチャンスが巡って来ない事に苛立ってるアイドルってなんなんですかね)

舞園(でもそうしないと……私は出られず……みんなに忘れられていく……)

舞園(………)ギリ

舞園(やっぱり……私は早くここから出たい)

舞園(そのために……誰かを、私の手で殺さないと………!)

舞園(もうちょっと待ってみましょう)

~さらに30分後~\ぽっぽ~♪/


舞園(…………さて)

舞園「……モノクマさん。来てください」



\ぴょーい/


モノクマ「なんだよもうこんな時間に!!ボクだって眠いんだぞー!」

舞園「苗木君は今何してるんですか」

モノクマ「………」ショボーン

モノクマ「苗木クンはぁ……まだ廊下に居ますよ」

舞園「……そうですか………」

舞園(だと思いました)

モノクマ「……ちなみに君が殺そうとしてた桑田クン」

舞園「……!」ビク

モノクマ「もう寝た」

舞園「あ…」

モノクマ「いやぁ…ヒドイよねェ」

舞園「………何がですか」

モノクマ「ウーン、折角舞園さんが"殺る気"になってくれたっていうのに、苗木クンのせいで台無しなんだもん」

舞園「……ほっといてください」

モノクマ「つれないなぁ……でもさぁ、桑田クンはもう寝ちゃったけど―――」




――――苗木クンなら、今でも殺せるよ?



舞園「ッ!!!」

モノクマ「あれぇ?考えてなかったの?苗木クンは君を信用してるし、"殺る"のはカンタンだよ?」

舞園「わ、私が、苗木君を……?」

モノクマ「やれやれ、桑田クンを殺すのは躊躇しないのに、苗木クンを殺すのは躊躇うんだね」

舞園「……」

モノクマ「でも、ここから出て君のお仲間の無事を確かめられるなら、誰かの命くらい安いもんなんでしょ?」

舞園「う……」

モノクマ「うぷぷぷ……まぁ、頑張ってねぇ」


\ぴょーん/

舞園(……苗木君を、殺す?私が?)

舞園(そんな選択肢、考えてもみなかった)

舞園(確かに……苗木君なら……)

舞園(今……私でも………)

舞園(殺……せ、ます、けど)

舞園(………苗木君……私……)



苗木『あ、舞園さん』にこ



舞園「あなたの笑顔が……目に焼きついて離れないんです……」



苗木『あ、舞園さん。おかえり』にこ



舞園「あの笑顔を……奪うことなんて……私には………!」じわ



苗木『あ、舞園さん』すまーいる



舞園「―――――――――」ぽろっ



ぷつーん



舞園「できないんですよおおおおぉぉぉぉおお!!!!!」ダバーッ

舞園「なんなんですかあの笑顔は!!反則級です!禁断の果実です!!あーもう何言ってるんですか私は!!」うわあああ

舞園「それに比べて私は!」



舞園『気のせいですよ』営業スマイル



舞園「完☆全☆敗☆北!」

舞園「"超高校級のアイドル"が聞いて呆れますよ……」

舞園「このまま誰かを殺してここから出ても釈然としませんし、みんなで出られるまでアイドル修行でもしましょうか……」

舞園「あんな笑顔、裏切りたくありません。むしろもう裏切れません」

舞園「……本当に、完全防音で良かったです」

舞園「…最後に一つ」



舞園「参 り ま し た !!」土下座!!


~午前3時~


苗木「くあ~~」アクビ

苗木「んー、そろそろ寝るか」ゴシゴシ

苗木「……そういえば結局不審者って誰だったんだろう」


\ガチャ、ぱたむ/


ぽすっ


苗木「う~ん、舞園さんの香り……」すーすぴすぴ…


▽苗木に部屋の交換を申し込んでからの一連の行動及び最後の独白、そしてドアに向かってした土下座が全て全国放送されていたことを知った時の舞園の顔は皆様の想像にお任せします

case.3 終里

3部完!!!これで終了になります。
本当は舞園さんが桑田クンに勝って、裁判も切り抜けたらのシリアスなifも書いてたと思うのですが、メモが残っていませんでした。途中で諦めたんだと思います。

他にも「武藤遊戯IN希望ヶ峰」とか「色々おかしい苗木家」とか書きかけのものがありますが、そちらはまた気が向いたら書くかも知れません。未定です。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!



懐かしくて良かった。好き

乙 良かった

乙、懐かしい気分になったありがとう


2年のブランクはやっぱ考えるよなー


身長と体重はよっぽどじゃなければ誤魔化せるかもしれないけどそれ以外はまあ違和感感じるよな

皆様、乙コメ・感想ありがとうございます。このSSのテーマのようなものに、『誰もが考えたであろうが作者(当時)が見たことなかったif』というのがあったと記憶しています。
つまり『こまけぇこと』です。
>>1の合言葉は、『こまけぇこたぁ(自分なりにネタにすれば)いい(と思う)んだよ』のことですね。余談でした。

HTML化の依頼は済んでおります。まだ時間がかかるようですがお気になさらず。
では、またどこかで。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom