提督「とりあえず視界に入った艦娘にお返しを」 (9)


大淀「お返し?」

提督「ほら、ホワイトデー」

大淀「……」

提督「あれ、なにその怪訝な顔」

大淀「いえ……提督がただ普通にお返しを配るだけで終えるとは到底思えなかったので、つい」

提督「なんだとぅ?」

多摩「普段の行いを考えれば当然にゃ」

提督「なんだとぅ?」

大淀「というか居たんですね多摩さん」

多摩「当然にゃ、もはや部屋にいるより提督の膝の上にいる時間の方が長いにゃ」

提督「足の痺れ耐性が青天井」

多摩「その所為で最近曙と龍田の目が厳しい気がするにゃ」

大淀「降りればよいのでは?」

多摩「それはできにゃい」

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提督「とりあえず二人にお返しを」

大淀「……」

提督「だからその顔やめろ」

多摩「駅のホームに放置されてる不審なダンボールを開けるときの顔にゃ」

提督「ひどくない?」

大淀「……クッキーと……これは?」

提督「メッセージカード」

大淀「……うわ、すごい長文ですね」

多摩「ほんまにゃ」

提督「全員分手書きした」

多摩「素直にすげぇにゃ」

大淀「……あの」

提督「ん?」

大淀「なんか、すいませんでした……」

提督「ホントにな!」


―――

皐月「やったー! ボクの勝ちだね!」

睦月「もっかい! もっかいにゃしぃ!」

皐月「いいよー! 次もボクが勝つけどね!」

睦月「次は勝つもん!」


提督「なんか白熱している……」

如月「あら司令官、両手に紙袋を持ってどうしたのかしら?」

提督「ホワイトデーのお返しを配りにきた。……で、あの二人はなにやってんの?」

如月「ババ抜きよ」

提督「え、二人で?」

如月「えぇ」

提督「よく白熱できんな」

如月「不思議よねぇ」


提督「……」

如月「……それでお返しは?」

提督「おぉっとそうだった。……えぇっと如月のは、これだ」

如月「あら、みんなに違うの用意してくれたの?」

提督「つってもメッセージカードだけな、お菓子は一緒」

如月「それでも嬉しいわ、ありがと司令官」

提督「おう」

如月「……」

提督「……」

如月「……他になにもしないの?」

提督「え、どういうことだ?」

如月「ほら、抱きしめたり頭撫でたりスカート捲ったり」

提督「今回はそういうのなしの方向でいこうかなと」

如月「ふぅん」

提督「なんで不満そうなんだよ……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年04月11日 (水) 19:15:19   ID: TXdjuQ5I

なんだかんだでこのシリーズ好きだなー

2 :  SS好きの774さん   2018年04月11日 (水) 23:35:01   ID: ar3NAV0i

グッド

3 :  SS好きの774さん   2018年05月22日 (火) 00:44:19   ID: c6BBfmA_

やった!このシリーズ好き

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