ウォッカ「兄貴が艦これですかい?」ジン「…悪いか?」 (54)

ウォッカ「い、いえ……」

ジン「俺だってたまには娯楽を欲しがる」カタカタカタ

ウォッカ(ま、まあ、非情な兄貴のことだから捨て艦とかLOSTとかを平気でやるんでしょうなぁ)

ジン「全艦に女神の配置はしたな、いくぞ」

ウォッカ「」

ジン「攻撃隊は相手を蜂の巣にしてやれ!犠牲は出すな!」

ウォッカ「」

ジン「よし、S勝利だ…なんだウォッカ、ポカンとした顔だな」

ウォッカ「な、なんでもないですぜ!」

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ジン「ウォッカ、お前の鎮守府はどうなんだ?」

ウォッカ「あ、兄貴には及びませんが、なかなかいい戦力ですぜ」

ジン「ほう………加賀が嫁か」

ウォッカ「クールで良い嫁ですぜ!」

ジン「俺の嫁は……」

ウォッカ(兄貴のイメージなら……長門か?)

ジン「響とヴェールヌイだ」

ウォッカ「」

ベルモット「おまたせ、ジン」

ウォッカ「な、なんですかいベルモット…計画実行はまだ先で……」

ベルモット「ふふ、ふたりとも面白そうな話をしてるじゃない」

ジン「ふっ、お前も艦これか」

ベルモット「その通りよ………これを見なさい」

ウォッカ「霰Lv165ですかい!」

ベルモット「ええ……「んちゃ」とか引っかかってね………なぜかはしらないけど」

キール「あら、楽しそうな話じゃない」

ジン「キール、お前もか」

キール「ええ……」ピッ

ウォッカ「!?………秋月型4隻Lv165ですかい!?」

キール「ええ、月にはなにか親近感が湧くからかしら……アナウンサー時代の貯金でせっせと課金していつの間にかね」

キール「今は睦月型の育成中よ」

バーボン「いやー僕も混ぜてくださいよ」

ウォッカ「バ、バーボンもですかい!?」

バーボン「ええまあ………表でやってる喫茶店のマスターに勧められてね」

キール「………雷か」

バーボン「ええ……どこか惹かれましてね」

ウォッカ(大丈夫なんですかね、この組織)

キャンディ「その話ならあたいにも混ざらせてくれ」

コルン「時雨……かわいい……」

キャンディ「あたいはやっぱり大和だよ、あの砲撃の威力は凄まじくて本物を見てみたいよ!」

ベルモット「間近で見ると肉片になるわよ?」

キャンディ「へっ、なんとでもいいやがれ……戦艦に駆逐艦は勝てないんだよ」

ベルモット「あら、九三式酸素魚雷の炸薬量や射程は大和型の主砲より強いのよ?当たればとんでもないわ」

キャンディ「当たればの話だろ?旧日本軍は機器の調整ミスって不発弾を増やしたと言うじゃないか」

ベルモット「それは主砲のほうにも言えたことでしょう?」

ウォッカ「まあまあ、お二人さん………」

コルン「…………」

コルン「……ボクっ娘……時雨……かわいい……」

キャンディ「コルンはこの調子でね………この前は艦これアーケードに付き合ってあげたんだけど」

キャンディ「時雨36枚で3-2突破した時は驚いたよ………主砲や雷撃の指揮も凄まじかったし」

コルン「………また……やりたい」

キャンディ「はいはい、また来週な………」

ジン「艦これアーケードならつい先日行ってきたが……とりあえず響は手に入れられたので良しとしている」

ジン「カードショップのほうにも行ってすべての響・ヴェールヌイを買い占めたが……」

ウォッカ「そ、その格好でですかい?」

ジン「ああ……そうだが?」

ウォッカ「せ、せめてなにか別の服にしましょうぜ………流石にあの中に黒は目立ちますって」

ジン「まあそうか………次からは暁型Tシャツにしよう」

・・・・・・・・・・・

コナン「………」

灰原「どうしたのかしら?工藤君」

コナン「いや、この前元太と光彦に連れられて杯戸町のカードショップに行ったんだ」

コナン「黒い服の男がある特定のカードばかり買い占めたって店員が言ってて……何かが引っかかる」

灰原「そいつが組織の誰かって言いたいわけ?名探偵さんも頭悪くなったわね……」

コナン「あのな……」

灰原「あの非情な組織の連中がおもちゃのカードを買い占めるわけがないでしょ?」

コナン「だ、だよな……」

灰原「なんらかの取引のアレだとしても、あんな普通のオタクのような人が大勢いるところで黒い服なんて目立つわ……流石にあいつらも変装はするはずよ」

コナン「そ、そうだな……」

コナン(俺の考えすぎだったか……)

某月某日

ジン「今日は◯×社の会長を射殺することだ……配置はついたか?」

キャンディ「こちら準備完了!はやくしなよ」

コルン「準備、完了……まて」

ウォッカ「どうした?」

コルン「遠征、おわった、回す」

ウォッカ「たく、こういう時は長期遠征を回しておけと……」

ジン「ふっ、いいじゃねえか……ターゲットの暗殺は早く終わるが、艦これは終わらねえからな……」

ベルモット「遠征落としたら資源に余裕がなくなるからね……あ、鼠輸送終わったみたいね」

ウォッカ(やれやれ……)

ベルモット「無事終わったみたいね……」

ジン「やっと艦これアーケードにいけるな……」

コルン「俺も行きたい」

ウォッカ「その格好でいくんですかい!?」

ジン「あいにく変えは用意してないんでな……」

ウォッカ「いやいや…それは……」



・・・・・・・・・・

コナン「………」

灰原「今度は何?」

コナン「前に蘭と園子と一緒にゲーセンに行って……そこのゲーム台で黒ずくめの銀髪の男が……」

灰原「それがジンじゃないかって?………」

灰原「いい、冷酷非情の殺し屋なのよ。ジンは」

灰原「そんなやつが真昼間から黒コートで髪も隠さずにゲームするとかはないはずよ」

コナン「だ、だよな……」

コナン(となりの帽子かぶっててサングラスしてたおじさんは普通だったしな……気のせいだな)

ウォッカ「ところでラムとあの方は……」

ベルモット「やってるわよ」

ウォッカ(だろうよ……)

ベルモット「確か……」

ピコリン

ベルモット「あ、LINEだ」

ウォッカ「いつの間にかメールからLINEにしたんですかい?」

ベルモット「こっちのほうが制限がなくてやりやすいのよ……」

ベルモット(勿論、主要なものはメールにしてるけど)

ベルモット「あ、あの方からね……」

あの方『大型建造でやっと武蔵出たなう』

あの方『ついでに大鳳も出たなう』

あの方『でもやっぱり五月雨可愛いなう』

ベルモット「ほら……」

ウォッカ「………」

ベルモット「ラムのほうも」

ラム『ほっぽちゃん可愛い』

ラム『択捉型可愛い』

ラム『やりた(ry』

ウォッカ(もう田舎に帰ろうかな)

ジン「………」

ウォッカ「兄貴……」

ジン「なんだ?」

ウォッカ「ポルシェに乗りながらスマホで艦これは流石にかっこ悪いですよ」

ジン「ふっ、ならWindowsタブレットだな」

ウォッカ(そういう問題じゃないと思うぜ、兄貴…)

ウォッカ「そういや、兄貴…最近アズレンとかも流行りだしましたね」

ジン「ふっ、第二の艦これを狙う若造か」

ウォッカ「特に嫌わないんですかい?兄貴」

ジン「俺はゲームの浮気はしない主義なんでな……だが余計な羊を狩るつもりもない」

ジン「たが今後の反逆の芽を潰すために中国に……」

ウォッカ「それはやめてくだせい!流石に中の連中を敵に回すことは……」

ジン「冗談だ。だがあの方は本気らしいがな……ラムに止められてなければ今頃……」

ウォッカ「」

コルン「………」キュッキュッ

キャンディ「なんだい?またフィギュアとプラモ磨きかい?」

コルン「……時雨……良い……」ピカピカッ

ウォッカ「いやいや、加賀も……」

コルン「………」

ウォッカ「フィギュア持ちながらスナイパーライフルをこっちに向けないでくだせい!」

コルン「…………」キュッキュッ

ジン「何やってんだ、お前らは」

ウォッカ「お、兄貴!」

ジン「仕事だ」

ウォッカ「またアーケードですかい?」

ジン「今回は本物の仕事だ」

キャンディ「お、「あれ」をかい?」

ジン「ああ……」

ウォッカ「誰を撃つんですかい?」

ジン「「撃つ」んじゃねえ……」

ジン「「売る」んだ」

ウォッカ「え?」

ウォッカ「まさかヤクの密売……」

ジン「違う……これだ」

ウォッカ「……時雨の同人誌じゃないですかい」

コルン「!」ガタッ

ウォッカ(嫌な予感)

ジン「海外に艦娘の同人誌を高値で売りつけるぞ」

ウォッカ「」

キャンディ「お、いいねえ……」

ウォッカ「……現物を違法コピーして本物と偽って売るんですかい?」

ジン「違う……組織の技術を結集させ、最高の同人誌を相手に売りつける」

ジン「メロンブックスととらのあなでも販売予定だ」

ウォッカ(もうダメだこの組織)


ラム「というわけで同人誌の内容を考える会議を始める」

あの方「………」

ウォッカ(通話越しでボスまで………)

ジン「ふっ、やはり第六駆逐隊を中心とした本をだな」

コルン「…………時雨………イチャイチャ」

キャンディ「無難に戦艦の詳細を書いた本にすればいいんじゃないか?表紙がエロければオタク共を釣れるよ」

キール「ストーリーはあったほうがいいんじゃないかしら?」

バーボン「同感ですね、やはりストーリーのある艦娘本を……」

あの方「いや………ここは五月雨だ」

ラム「海防艦は駄目なのか?」

ウォッカ「こういう時は一航戦で決めるのが常識でしょうな」

ウォッカ(もうどうにでもなーれ)

数時間後

あの方「だから五月雨は譲れんと」

ベルモット「霰は必ず入れなさい」

コルン「時雨、絶対……」

ジン「ハラショーにしろ」

キャンディ「大和は絶対いるね!詳細な解説付きで」

バーボン「ともかく(赤井を釣るために)少女系のほうがいいのでは?」

キール「あら、秋月型が少女じゃないと言いたいのかしら?」

ウォッカ(裏社会って………)

なんやかんやで全員の意見が通り、複数の同人誌が完成した

ジン原案 第六駆逐隊本(R-18)
ベルモット原案 霰本(全年齢)
ウォッカ原案 一航戦本(全年齢)
コルン&あの方原案 時雨&五月雨本(R-18)
バーボン・キール原案 駆逐艦本(全年齢)
キャンディ原案 大和型の全容本(全年齢)
ラム原案 海防艦本(R-18)

ジン「………いいか?」

男「ああ、良い……」

ジン「ふっ…」

ウォッカ(こんな格好いいけど、薄い本の取引とは口が裂けても言えねえな……)

ウォッカ「しかしアパッチとオスプレイなどの損害費用を一気に返済するなんてすごい売り上げですな……」

ジン「ああ……こいつがあれば世界を取れる」

ウォッカ(これが薬の取引なら格好いいんだけどね)


某ゲーセン

ジン「……」カタカタカタガチャン

デンデンデンデンデンデン

ジン「ちっ、陽炎か」

コルン「飛龍、出た」

キャンディ「ちっ、これで40回目だ……いつになったら瑞鶴が出るんだい?」

ベルモット「あらあら、まだそれくらいなのかしら?」

ウォッカ「たく……ほら2万円分だ」

キャンディ「こっちも付きかけてる、寄越してくれ」



店員「なんか怪しい集団が艦これアーケードに50万も落としているんですが…」

店員「後ろのグラサンのおっさんが両替して定期的に金を配給しているようです」

店長「いいお客様じゃないか……」

某所

ベルモット「………ということなのよ」

ジン「あの方の了承は得たのか?」

ベルモット「ええ、あの方は石橋を叩きすぎて壊しちゃう男だから」

ジン「………ついにボスが艦これアーケードの筐体を1000台購入することを決めたらしい」

ウォッカ「そんなに買うつもりなんですかい!?」

ジン「セガに交渉して無理にでも海外に置かせてもらうことになった」

ジン「これで海外の仕事でも艦これやれないという恐怖が和らぎ、組織の士気があがるらしい」

ウォッカ(いつの間にか組織全体に艦これ広まってた)

今更かも知れんがキャンディじゃなくキャンティ

>>37
変換ミスってた

ジン「おいこっちにDMMカード回せ」

キャンティ「こっちもだ、あと少しで母港が満杯になる」

コルン「ツ級潰す…………」

ウォッカ「へいへい」

バーボン「クレカにはしないんですか?」

ジン「あいにく審査が通らなくてな、楽天カードなら通ったが直ぐに使い切った」

ベルモット「今ボスがダミー会社作ってるところだけど、それでいけるかどうかかしら」

キール(…………)

某月某日 某所

バーボン(よし、やっと上に報告できる)

バーボン(最近組織の動きは……)

・艦これアーケード筐体を450台追加購入
・カードを店ごと買い占める
・DMMカードをコンビニで買い占める
・クレカを使うためにダミー会社を作る、ペーパーだと嗅ぎつけられるそうなので事業内容は艦これグッズの製造の下請け
・KADOKAWAにコミカライズの案を送る
・ついでにアニメを作り直せと脅迫する

バーボン(………………)

バーボン(これ本当に裏組織なのか……?)

あの方「で、どうなんだ……例のブツは」

ジン「明後日から製作開始だ……」

あの方「ふっ、企画段階から私が関わっていたからな……成功しなければならない」

ラム「ははっ………」

あの方「ああ、これよりグッズ製造に取り掛かる」


キール(今日はグッズの製造について会議をした……こんなことを上やFBIに伝える必要はないわね………)

あの方「やっとアニメ艦これの製作委員会の連中を説き伏せて、一からアニメを完全新作で作らせることになった」

ラム「アニメ制作は我々の表の会社の一つである「烏丸プロダクション」が担当する」

ラム「脚本はジンとバーボン、お前がやれ」

ジン「ふっ……」

バーボン「脚本ですか……まあやってみます」

ラム「監督はコルンがやれ……時雨ばっかり推すな」

コルン「………ああ」

ラム「メカニックデザインはキャンティがやれ」

キャンティ「あいよ!」

ラム「BS11・MXなどの深夜枠で全26話を予定している……」

あの方「もしこれが失敗したら……」

ウォッカ「し、死ですかい?」

あの方「死よりもっと恐ろしいことを教えてやる……」

あの方「まるゆ165Lvの刑だ」

ウォッカ「」

なんやかんやアニメはヒットした

ジン「ふっ……俺達組織に敵う相手なんぞ、いやしねえよ」

ベルモット「あら、ごきげんじゃない「黒澤陣」さん?」

ジン「あの名前は表用だ……」

ベルモット「あらそう……」

ウォッカ「しかし、アニメが資金源になっていいですねえ……これほどまで大金をアニメで仕入れるとは……」

ジン「ああ……これで36枚目のВерныйを手に入れられる……」

ウォッカ(やっぱりそれなのか……)


ジン「ここの状況はどうなんだ」

部下「それは……」

ウォッカ「お、何してるんですかい?兄貴」

ウォッカ(今度こそまともな仕事を………)

ジン「1/1プラモの建造だ」

ウォッカ「」

ジン「悪いか?」

ウォッカ「い、いえ………」

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