オフの日・路地裏

ほたる「今日は天気がいいから、スマホも電源オフに、のんびりお散歩していたんですけど……」

ほたる「道に迷っちゃいました……」

ほたる「うう、いかにも治安の悪そうな路地裏です……」

ほたる「あっ占いしてるおばあさんがいます……ちょこっと手相見てもらおうかな……」

占い師「最悪だね」

ほたる「知ってました……」

占い師「でもこの壺買えば超絶運気上昇だぁよ！！ 今ならたった100万円」

ほたる「ちょうど昨日お給料貰えたし、デザインも可愛いし、買っちゃおうかな……」

ペロ「……！（ほたるちゃんが危ない！）」

ペロ「ｷﾞｬｱ!」ﾊﾟﾘｰﾝ

占い師「突然乱入した黒猫が幸運の壺を割っていった！やっぱりアンタ最悪だよ帰っとくれ！！」

ほたる（あれはペロさん……？どうしてここに）

雪美「…………あの日……日向で……ペロ、クッションにして……寝ようとしてたのに……。だから、いなかったんだね…………」

ペロ「ﾆｬｰｺﾞ」

ほたる「他にもあるんだよ。例えば……」

ほたる「親子丼作ろうと思ってたんですけど……卵を買い忘れちゃって……」

ペロ「ｷﾞｬｱｱｱｱ」

ほたる「ペロさんが卵を産んでくれました……これ使ってもいいんですか……？」

ペロ「ﾆｬｱ」こくっ

ほたる「ありがとうペロさん……！」

雪美「待って…………ペロ、猫…………卵生……違う…………猫だよ……」

ほたる「他にも例えば……」

満員電車

ほたる（なんだろう……後ろの男の人、さっきからお尻揉んでる……痴漢かな……パンツに手入ってるけど勘違いだったらどうしよう……）

肩に残ってたペロの毛「ﾌﾜｰｯ!」

痴漢「ぐわああ俺猫アレルギーなんだよォォォォ」

ほたる「ほっ、離れてくれた……怖かった……」

雪美「痴漢……良くない……ペロ……お手柄」

ペロ「ﾐｰ」

ほたる「他にもね……」

ほたる「あれぇ……？爪切りどこに置いたかなぁ……」

ペロ「ｷﾞｬｵｩ」ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

ほたる「へぇ、そうやって壁で削ればいいんですね……真似してみよっと……」こすこすこす

雪美「待って……それは、真似したら……駄目……ペロも、めっ……」

ペロ「ﾆｬｱ」

ほたる「あとはね、この前のLIVEバトルのときなんだけど……」

ほたる「大変、ライバル事務所の火計でライブ会場が炎上しちゃった……！ファンの皆さんを脱出地点まで護衛しなきゃ……！」

ライバルアイドル「捻り潰してやる！」

ほたる「囲まれちゃった、ここまでかな……雪美ちゃん、冷蔵庫にプリンあるから３時に食べてね……」

ペロ「ﾆｬｱ」ｼｭﾀｯ

ライバルアイドル「何奴！」

ペロ「ﾆｬｱ（義によって助太刀いたす）」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ライバルアイドル「ぐわぁー！」

ほたる「ペロさん……！救援感謝します……！」

雪美「待って………………火計って、何…………なんで、放火されたの………………LIVEバトルって…………何…………」

ほたる「その後の釣り野伏せも手伝ってくれたんだ」

ペロ「ﾆｬｱ」

雪美「LIVEバトルって……何…………」

ほたる「他にもたくさんあるんだけど、最後にこれだけお話するね」

ほたる「大変、ロケバスを野生のオークの群れにジャックされちゃった……」

オーク「ぶひぶひ」

ほたる「どうやら山奥に巣があるみたいです……ロケバスごとお神輿みたいに担がれてますね、どうしましょうか……」

ペロ「ﾆｬｱ」すすすっ

ほたる「あっあれは……道端にトウモロコシがたくさん落ちてますね……さっき誰かが置いていったような……」

オーク「ぶひぶひ」ｶﾞﾊﾞｯ

ほたる「あっオークさんたちトウモロコシに群がっていきます……豚さんの好物は穀物だから……」

ペロ「ﾆｬｱ（今のうちにはやく逃げるんだ！）」

ほたる「あ、ペロさん。ありがとうございます……さぁスタッフの皆さん、ペロさんと一緒に逃げましょう」

雪美「待って…………なんでオーク………………実在しないものに襲われてる……理解……追い付かない……」

ほたる「こんな感じで……ペロさんとってもとっても凄いんです。キャラクター選挙、ペロさんに一票お願いします」

ペロ「ﾆｬｱ」

おしまい

雪美「待って…………なんでオーク………………実在しないものに襲われてる……理解……追い付かない……」

ほたる「こんな感じで……ペロさんとってもとっても凄いんです。キャラクター選挙、ペロさんに一票お願いします」

ペロ「ﾆｬｱ」

おしまい

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