【ルーンファクトリー4】レスト「六股がバレた」【RF4】 (90)

レスト「・・・・・・・・・・・・」

クローリカ「・・・・・・・・・・・・」

マーガレット「・・・・・・・・・・・・」

フォルテ「・・・・・・・・・・・・」

シャオパイ「・・・・・・・・・・・・」

コハク「・・・・・・・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・・・・・・・で、何か申し開きは?」

レスト「いや、その・・・・・・システム的にできるんだし、やっとかなきゃ損かなと・・・・・・」

シャオパイ「意味がわからないが」

レスト「か、かわいい女の子全員と付き合うのは男の夢だし!」

マーガレット「人の夢って書いて儚いって読むんだよ?」

クローリカ「夢は寝てみるものですよ」

フォルテ「寝たいのなら寝かしつけてあげましょうか?起きられる保証はないですけど」

レスト「な、なんとかごまかせばいいかな~って・・・・・・」

コハク「誤魔化せてないの」

ドルチェ「むしろ、同じ街に住んでる者同士なのにどうしてバレないと思ったのよ」

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ドルチェ「で、どうする?とりあえず切る?」

レスト「何を!?」

コハク「眠くなるお花ならあるの」

レスト「何をする気!?」

クローリカ「レスト君・・・・・・私、信じてたんですよ」

レスト「うっ、胸が痛い・・・・・・」

フォルテ「あなたは、誠実な人だと思っていたのに・・・・・・!」

レスト「ご、ごめんなさい」

マーガレット「もうごめんなさいで済む状況じゃないんだよ?」

シャオパイ「マーマはまだ気付いてないようだ。でも、気付かれるのも時間の問題だが」

コハク「エっちゃんもちょっとおかしいって言ってたの。エっちゃんに言われるなんて相当なの」

レスト(コハクのエルミナータさんに対する評価の低さはなんなんだ・・・・・・いや、正しい評価なんだろうけど)

ドルチェ「最っ低」

レスト「ぐっ・・・・・・ここにきて直球ドストレートが・・・・・・」

ドルチェ「それで、結局どうするつもりなのよ」

レスト「え、ええっと・・・・・・」

ピコ『まあまあまあみなさん、一度落ち着いてくださいな』

ドルチェ「ピコ?」

ピコ『今はルーちゃんたちは頭に血が上っていますし、レストさんも突然のことですしすぐに決断は下せませんの』

ピコ『ですから、ここはいったん置いておいて、一度頭を冷やしてから再度お話する、というのでどうでしょうか』

ドルチェ「ピコ、どういうつもり?」

レスト(ピコが救いの女神に見える)

ピコ『どうもこうもありませんの。結論を先走り過ぎては絶対にいい結果にはなりませんの』

マーガレット「んー、それもそっか。それじゃあ、頃合いをみて改めて集まるって形でいいかな?」

クローリカ「場所はどうします?」

マーガレット「それも後で決めよう。今はとりあえず解散ってことで・・・・・・いいのかな?」

フォルテ「・・・・・・頭に血が上っているのは否定できませんし、レストさんにも一度自分を見つめ直す時間が必要でしょう」

シャオパイ「私も賛成だが。今のままだと何を言われても頭に入らないようだ」

コハク「レストくん、しっかり考えててね?大事なことなんだよ?」

レスト「肝に銘じます・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・それで、ピコ。改めて聞くわ。どういうつもりでアイツの肩を持ったの?」

ピコ『別にレストさんの味方をしているわけではありませんの。私はいつでもルーちゃんの味方ですから』

ドルチェ「どういうこと?」

ピコ『あのまま結論を急いでいたら、最悪のこととして全員がレストさんと別れるという状況にもなってたかもしれませんわ』

ドルチェ「っ!」

ピコ『そうでなくとも、少なくとも6人の内5人は別れる、という話になりますわ』

ピコ『・・・・・・ルーちゃんはそれでもよろしいんですの?』

ドルチェ「そ、それは・・・・・・」

ピコ『それかあるいは、6人の内1人に選ばれる自信がおありだった・・・・・・というのなら、出過ぎた真似をしましたの』

ドルチェ「・・・・・・そっか。そういうことになるのよね」

ドルチェ「私たちがしようとしている話が行きつく先は・・・・・・」

ピコ『別れ話、ですわね』

ピコ『もちろん私はルーちゃんがフリーになるならそれはそれであんなことやこんなことをする余地が増えるからよろしいんですが・・・・・・』

ドルチェ「そんな余地は最初からないわよ」

ピコ『・・・・・・それでも、何よりもルーちゃんの幸せを願ってもいますの』

ドルチェ「・・・・・・・・・・・・」

ピコ『だから、よく考えてくださいまし。これから先、レストさんと共にいたいのか、それとも六股最低男と別れて新たな人生を歩むのか・・・・・・』

ピコ『この件に関しては、私はこれ以上口出しできませんの。ですからルーちゃん、よーく考えてくださいな』

ドルチェ「・・・・・・そうね。ありがと、ピコ」

ピコ『いえいえ、お礼は今夜のお風呂にでも』

ドルチェ「今日は入浴剤代わりに大量の塩でも入れてもらいましょうか」

レスト「あー、本当にどうしよう・・・・・・」

レスト「いつかはこうなるとは思ってたんだけどさ、でもやっぱりこう、心地いい状態って抜け出したくないよね」

レスト「冬の布団とか、春の陽気とか、どうしても逃れられないものってあると思うんだよ」

レスト「まああんまり褒められたことをやってないのはわかってるんだけどさ。仕方ないよ。だって皆かわいいんだもの」

レスト「正直、現状維持のままでいたいです・・・・・・」

レスト「ってことで今修羅場ってるんだけどどう思う?」

ディラス(マーガレットが荒れてたのはそういうことか)

ダグ「もげロ」

ディラス「なんだ、僻みか?」

ダグ「なんだト!?」

ディラス「おっ、やるか!?」

アーサー「まあまあお二人とも、今はレスト君の話を・・・・・・」

レオン「要はすっぱり清算するか、ドロドロの関係を続けるかだろ?」

ビシュナル「ど、ドロドロはよくないですよ!」

キール「やっぱりきっちりしてる方がいいよね」

レスト「やっぱりみんなそういう意見か・・・・・・」

アーサー「でもそうしたら、5人と別れることになるんですよね?」

キール「お姉ちゃんはダメだよ」

ビシュナル「クローリカさんもダメですよ!」

ディラス「まあ、その、なんだ。マーガレットと別れるのだけはやめてほしい。潰れる」

レスト「何が!?」

レオン「じゃあ俺はシャオパイと別れるとあの旅館が大変なことになりそうだからやめとけと言っておこう」

レスト「うっ・・・・・・その辺りにまで責任が・・・・・・」

アーサー「英雄色を好むとはいいますけれど、節度は必要ですよね」

ダグ「さっさとモゲロ」

レスト「さっきからもげろもげろ言ってるけど、まだこっちはきれいなまんまだよ!」

キール「なにが綺麗なままなの?」

レスト「フォルテさんに聞けばいいと思うよ」

レオン「お前はナチュラルに修羅場を作ろうとするな」

ディラス「しかしまぁ、その状況で未だそうだってのはある意味すごいな」

アーサー「私も、すでに・・・というか、毎晩してばかりなのかと」

レスト「いや、さすがに婚前交渉はまずいかなって」

レオン「線引きが変じゃないか?いや、その考えはいいはずなんだが」

ダグ「くそっ、なんでこんなやつがモテるんだヨ!」

ビシュナル「王子はこんなやつなんかじゃありません!少し節操がないだけです!」

レスト「フォローになってないから」

~マーガレットの家~

フォルテ「こほん。皆さん、とりあえずは集まっていただいてありがとうございます。場所を提供してくれたメグも」

マーガレット「いいっていいって。それで、みんなはどう?あの後何か進展あった?」

クローリカ「進展、といいましても・・・・・・」

シャオパイ「あれ以来、まともに話してもいないようだ」

コハク「やっぱり寂しいの・・・・・・」

ドルチェ「まあ、まともな進展なんてあるはずもないわよね」

フォルテ「そうですね・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・ねぇ、一度全員に聞いておきたいんだけど」

ドルチェ「・・・・・・あいつと、別れる気ってある?」

マーガレット「そ、そんなのあるわけないよ!」

コハク「やなの!」

フォルテ「そんな、ありえません!」

シャオパイ「そんな気があるわけないが!」

クローリカ「私も、レスト君と別れるのは嫌ですけど・・・・・・でも、誰かがそうなるんですよね」

ドルチェ「誰かっていうより、ほぼ全員がね」

マーガレット「うっ、そ、そっか・・・・・・そういうこと、なんだよね」

シャオパイ「うう、ここにきて辛い現実を突きつけられたようだ・・・・・・」

フォルテ「その・・・・・・皆さんは、レストさんのたった一人に選ばれる自信って、ありますか?」

フォルテ「・・・・・・私は、はっきり言ってないです。女らしさが、誰よりも足りていないと思いますから」

シャオパイ「いやいやいや、それだったら私も・・・・・・その、一部が・・・・・・喋り方とかドジも・・・・・・」

コハク「あたしは子供っぽいって思われてるかもしれないの。うっとうしいって思われてるかも・・・・・・」

マーガレット「うっとうしいだったら、私もお節介すぎるとか厳しいとか・・・・・・」

クローリカ「私はだらしないって思われてるかもしれないですね~・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・・まぁ私は、おおかた優しさが足りないとかでしょうけど」

全員「・・・・・・・・・・・・」

マーガレット「・・・・・・自分が幸せになりたかったら、他のみんなを不幸せにしないといけないんだよね」

クローリカ「そうなったらどっち側にせよ、今までと同じように接するというのは難しいと思います」

コハク「仲良しじゃいられなくなるの?」

ドルチェ「いっそ、気付かないままでいた方が幸せだったのかもね」

コンコン

ダグ「ン?誰ダ?外から窓たたいてるやつハ」

アーサー「ちょっと待ってください、ここ2階ですよ?」

レオン「修羅場になった女たちの生霊とかか?」

ビシュナル「こ、怖いこと言わないでくださいよ!」

「ご主人様方、夜分遅く申し訳ありません」

レスト「あ、この声は・・・・・・グリーンか。どうしたんだろ」

ダグ「エ?あー、あいつカ」

ディラス「誰だ?」

ダグ「レストの牧場でリーダーっぽいことしてるモンスター。たまにウチに種買いに来るんだヨ」

レスト「はいはーい、グリーン、どうしたの?こんな夜遅くに」

グリーン「ご主人様、これ今日の分の領収書です。夜分遅く申し訳ありませんが、少々高額になってしまったので・・・・・・」

レスト「んー?あー、大丈夫大丈夫。これくらいなら余裕だよ」

ダグ「こいつすっげー稼いでるからナ。金の心配とかいらねぇだロ」

キール「レスト君のつくるゴールドジュース、ちょっとした名物だよね。あれ1杯でバドさんの年収を超えるって言ってたよ」

ビシュナル「それって割と簡単なんじゃ・・・・・・」

ダグ「出た分と稼いでる分を計算したら差し引きほぼゼロだよナ」

グリーン「そうでしたか・・・・・・ご不要なことをしたようで、大変申し訳ございません」

レスト「いや、むしろきっちりやってくれるのはありがたいんだ。ありがとう、グリーン。帰ったらケーキ作るからね」

グリーン「は、はいっ!寝ずにお待ちしております!」

レスト「いや、寝てくれ。ごめん、ちょっと夜も遅いし送ってくるよ」

ダグ「おう、行ってこーイ」

レオン「・・・・・・・ふむ。ところで、こんな話を知っているか?」

ダグ「おっ、なんダなんダ?」

レオン「俺も人伝に聞いただけなんだが、どうやら世の中にはモンスターと結婚した人間もいるらしい」

ディラス「モンスターと?」

レオン「ああ。しかもその相手はモコモコだそうだ」

アーサー「も、モコモコと!?結婚ですか!?できるんですか!?」

レオン「あくまで噂だがな」

ダグ「・・・・・・ってことは、あいつモンスターも選べるってことカ!?」

キール「レストくんの牧場、レストくんのこと大好きなモンスターがたくさんいるもんね」

ビシュナル「さっきのグリーンを筆頭に、レッド、ブルー、イエローとか、その上位種のエメラルド、ルージュ、マリン、オリーブみたいな見た目もかわいい種もいますし・・・・・・」

ダグ「正直いけるかいけないかで言えばいけるよナ」

ディラス「ニッチなところになるとアンブロシアとかか?マニアックなところになるともう何も言えんが」

アーサー「やはりモコモコと・・・・・・ああいや、パァムキャットも捨てがたい・・・・・・」

ディラス「いたな、マニアックな奴」

ダグ「なんとかしろヨ、お前の同居人だロ」

グリーン「・・・・・・ふ、ふふ・・・・・・ふふふ」

グリーン「ついに、ついに私にもチャンスが・・・・・・!」

グリーン「ご主人様に助けられ、共に過ごすようになってから早5年ほど」

グリーン「他のモンスター仲間と違って、私は物に釣られてやってきたわけではなく、純粋な想いによってついて来ました」

グリーン「そして、どうやらご主人様はあの恋人たちと修羅場になっているご様子・・・・・・」

グリーン「この機会に、ご主人様のハートをうまく射止められれば、ご主人様から御寵愛をいただける!」

グリーン「そしてあの別荘で二人の愛の結晶を・・・・・・」

レッド「グリーン、何言ってんだ?」

イエロー「またいつものがはじまっちゃいましたです~」

ブルー「・・・・・・妄想しすぎ」

グリーン「もうそうじゃありません!今度という今度はほんとのほんとにチャンスなんです!千載一遇なんです!」

レッド「いや、そもそもの話として無理じゃね?」

イエロー「どうしても種族の壁があるです~」

グリーン「エルフとかドワーフはいけるんだから大丈夫ですよ!」

ブルー「・・・・・・子供、産めるの?小さすぎて無理な気がする・・・・・・ぶくぶく」

グリーン「あっ、こら。お水をストローでぶくぶくするのは行儀が悪いですよ」

レッド「あー、それやるー」

イエロー「ついついやっちゃうです~」

ブルー「それで、どうするの?子供産めるの?」

グリーン「そ、そこにこだわらなくても・・・・・・」

レッド「ルージュ様たちならなんとかなるかもしれないんだけどなー」

イエロー「オリーブ様、うらやましいです~」

グリーン「そ、そのあたりはなんとか頑張るし!おおきクナーレとかで・・・・・・」

レッド「限度があるだろ」

ブルー「一応成長した姿だし・・・・・・」

イエロー「いいと思うです~がんばってください~」

グリーン「え、協力してくれないんですか?」

レッド「え、やだよ、めんどくさい」

ブルー「おこぼれもらえたらいい・・・・・・ぶくぶく」

イエロー「所詮わたしたちはケーキに釣られ組ですから~」

グリーン「ああっ、さっきのこと怒ってるなら謝りますから!お願いです手伝ってください!」

マーガレット「そういえば、みんなってどっちから告白したの?」

コハク「あたしはレストくんからなの」

ドルチェ「私も向こうから」

クローリカ「私もですね~」

フォルテ「私もです」

シャオパイ「ワタシもだが」

マーガレット「私も・・・・・・ちょっとまって、全員?」

フォルテ「えっと、い、いつされたんですか?」

マーガレット「私、4年前の春の5日」

クローリカ「同じ年の春の7日です」

コハク「春の9日なの」

シャオパイ「確か、春の11日だったような・・・・・・」

フォルテ「春の13日ですね」

ドルチェ「春の15日・・・・・・」

ピコ『最初っから六股する気まんまんじゃないですの!!!!』

ドルチェ「ピコ、うるさい」

マーガレット「むうう、これは・・・・・・」

コハク「レストくん、最初っからだったの」

シャオパイ「気の迷いとかそんなレベルじゃないが」

ドルチェ「その辺りも詳しく本人に聞きたいわね」

フォルテ「とはいえ、私たちが直接聞くのも・・・・・・キールに頼むとか?」

マーガレット「いやいやいや、あんまり色んな人に教えるのも・・・・・・」

レスト「ただいまー」

ディラス「おう、戻ってきたか」

ダグ「そういや、お前そもそもなんであいつらと付き合ってるんダ?」

レスト「なんでって言われても・・・・・・かわいいし?いろいろと」

レスト「あとシステム的にできるからやらないといけない気分になるんだよね」

ダグ「お前はなにを言ってるんダ」

キール「あ、じゃあお姉ちゃんのどんなところが好き?」

レスト「まずあのひたむきさがいいよね。何事にも全力で取り組むって言うか手を抜かないって言うか、それがときどき空回りしてるのも楽しいし、あとくっころ感も結構好き。それに強がる部分は多いけど結構弱点も多かったりそこを必死に誤魔化そうとする姿とかもう最高だよねそれと」

ダグ「ぐわあああああア!惚気がああああああア!!!」

ビシュナル「クローリカさんは?」

レスト「あのぽやぽや感すごいよね。守りたくなる。天然というかなんというか、あのゆったりとした雰囲気は中々狙って出せるものじゃないんだよ。あんなに普段からよく眠ってるのにモーニングコールはちゃんと欠かさずやってくれるところとか結構負けず嫌いなところとか頑張り屋な所がいいよね。応援したくなるし。さらに」

ダグ「耳ガ、耳ガあああああッ!」

アーサー「マーガレットさんはどうでしょうか?」

レスト「あの幼馴染感というか押しかけ妻感というか、世話焼きな所がいいよね。こう、だらけてくると気合を入れ直してくれるというか、絶対いいお母さんになるよ。芸術家気質なところからなのか、こだわりが強いってのも妥協しないっていう点で付き合いにも本気で取り組んでくれるし、あと幽霊が苦手なのに頑張って演奏したりするのも」

ダグ「ぐおおおおおおっ!ぐっ・・・・・・だ、だが、まだだ!シャオパイだ!あいつはどうなんだ!」

レスト「シャオパイは常にリンファさんと自分を比べて悩んでるでしょ?それでいてリンファさんのことをいつも誇りに思ってる。ああいう風に他人と自分を比較しつつも、他人のことを誇れるっていうのは彼女のひたむきさがあってのことだと思うんだよね。それに悩んでる女の子って直球にかわいいし。ドジる部分もそれを回避しようと努力してやっぱりドジるのも結構な」

ダグ「ぐぼぁっ!お、俺にはもう無理ダ・・・・・・」

ディラス「コハクはどうなんだ?正直、あいつは子供っぽいだろ」

レスト「いやいや、その子供っぽさがいいんだよ。子供っぽいというより純心なところかな。会話の端々からピュアな部分があふれてるんだよね。だからといって真っ白な天使なわけじゃなくて、少し黒い所というか子供の残酷さが見えるのもイイ。それにああ見えてたまにすごく大人っぽいことを言う時とかのギャップがそれはもうたまらなくてそれとスキンシップが多いからやっぱり女の子を感じることが多々あってだね」

ダグ「」

レオン「死んだか・・・・・・で、じゃドルチェはどうなんだ?あいつは厳しい所も多いだろ」

レスト「厳しいって言うか素直になれないだけなんだよね。ピコと共感するところが多いんだけど言葉では素直に言えてなくても態度がすぐにしぐさに出てくるからこっちはこっちで子供っぽさが出てるのがやっぱいいよね。そして自分が素直じゃないってことを自分で理解してるからそれを直そうとするもやっぱり素直になれないところとかもう最高。それに加えて家庭的なところとか」

ディラス「もういい、わかった。もう十分だ」

キール「あはは、レストくん、本当にみんなのことが大好きなんだね」

ビシュナル「さすが王子です!感動しました!」

レオン「まさかここまで惚気られるとはな。正直頭が痛い」

アーサー「気持ちは本物なんでしょうけど、いかんせん倫理から外れてるのがなんとも・・・・・・」

レスト「あっ、そうだ。さっき戻ったついでに軽食作ってきたけど食べる?」

ダグ「食ウ!」

ディラス「やっと復活したか。んじゃ、俺も何か作ってくるかな」

レオン「うまかった方に投票すればいいのか?」

ダグ「やべぇ、勝敗決めれそうにないナ・・・・・・」

ビシュナル「王子もディラスさんも上手ですからね。僕もいつかはこれくらい・・・・・・!」

キール「あ、料理勝負するなら僕も作りたいなー」

アーサー「これは、また判定が難しくなりそうですね」

アースマイトの朝は早い。AM6時に起床し、すぐに農場へと向かう

セルザウィード「お主は何を言っておるんじゃ」

レスト「いや、ここの作物はこうやって作られてるんですよっていうCMでも作ろうかと」

セルザウィード「いや、よくわからんがそれじゃ人は集まらんじゃろ」

レスト「最近、ゴールドジュース一本で勝負するのはどうかと思ってきたんだよね。一生に一度は飲みたいランキングに入ってるらしいけど」

セルザウィード「あれは美味いというより珍味と言った方が・・・・・・わらわは金の野菜ばかり入っておるから好きじゃが」

レスト「あ、そうそう。あとでグリーンにホットケーキを届けるよう言ってあるから」

セルザウィード「なんじゃと!?い、今すぐじゃないのか!?」

レスト「自分で渡すと際限なく催促されるから間に挟むことにしたんだ」

セルザウィード「ぐぬぬ、こやつめ。妙な知恵をつけおって」

レスト「その分腕によりをかけさせてもらうけど」

セルザウィード「お主が神か」

レスト「変わり身早いね」

セルザウィード「そういえば、お主最近おなごたちと一緒におる姿を見んのじゃが、どうしたんじゃ?」

レスト「んー、今周りに人いない、か。折角だし、セルザにも相談してみようかな」

セルザウィード「うむ、どーんと任せるがよい」

レスト「その・・・・・・六股がバレたんだよね」

セルザウィード「・・・・・・んん?すまん、もう一度言ってくれんか?」

レスト「六股がバレたんだ。みんなに」

セルザウィード「はあ!?六股じゃと!?確かにお主はよくコハクたちといる姿を見かけるが、あれは全員と付き合っていたのか!?」

レスト「うん」

セルザウィード(ううむ、思っていた相談と違う・・・・・・もっと生活に困ってるとか、セリザちゃんと結婚できないバグをなんとかしてほしいとかじゃと・・・・・・)

レスト「それで、どうしたらいいか悩んでるんだ。誰か1人を選ぶのが一番なんだろうけど、選べないぐらいに好きだから・・・・・・」

セルザウィード「そ、そうじゃの・・・・・・これに関しては、わらわも迂闊な返事はできん」

セルザウィード「じゃが、できるだけ誰も泣かぬようにしてほしいとは思っておる」

レスト「誰も泣かないように、か」

セルザウィード「すまんの、たいしたアドバイスもできずに」

レスト「いや、ありがとう。もう一度ゆっくり考えてみるよ」

セルザウィード「うむ。がんばるんじゃぞ」

セルザウィード(応援して・・・・・・いいのか?)

―翌日―

グリーン「と、いうわけで作戦決行の日がやってまいりました」

レッド「作戦つったって『休暇欲しいです別荘連れてってください』って言ってしっぽりヤるだけだろ?」

グリーン「そ、そうですけど・・・・・・あ、私が直接言うんじゃなくて、アンブロシアさんに頼んでそれとな~く伝えてもらうようお願いしてます」

グリーン「それと、セルザウィード様にも口添えしてもらえるように袖の下も渡しに行きます」

イエロー「留守は任せるです~」

ブルー「別荘には私もついていくの・・・・・・?」

グリーン「テンパった時は冷静なブルーがツッコミをしてくれるとうれしいです。ヨロシクオネガイシマス!」

ブルー「まあいいけど・・・・・・ケーキもらったし」

グリーン「それじゃあ私はセルザウィード様に賄賂渡しに行ってきますねー」

レッド「おーう、いってらー」

レッド「・・・・・・で、どう思う?上手くいくと思うか?」

イエロー「無理」

ブルー「半々」

レッド「ご主人様にそもそもペド趣味がなさそうなのがなー。あたしらペドいし」

ブルー「まあ、そのときはそのときで最終手段も用意してるらしい・・・・・・ぶくぶく」

グリーン「セルザウィード様、セルザウィード様」

セルザウィード「んん?おお、グリーンか、お主は毎日よく働いておるの」

グリーン「これもご主人様のためですから。あ、こちら奉納品でございます。お納めください」

セルザウィード「うほぉ!!」

セルザウィード「ホットケーキとな!これはハチミツをかけて食べると美味なんじゃぞ!」

セルザウィード「いやぁ、ありがたい、ありがたい。しかし、今日の分は今朝レストにもらったのじゃが・・・・・・これはどうしたんじゃ?」

グリーン「こちら、ご主人様が冷蔵庫にしまってありましたものをこっそり持ってきました」

セルザウィード「ふふふ、お主も悪よのぅ・・・・・・それで、どうしたんじゃ。何か頼み事でもあるのか?」

グリーン「流石、セルザウィード様。ご主人様にこの身を救われて以来、ご主人様にこの身を捧げる覚悟でついていき、畑や他のモンスターの世話に力を注いでいる私でございますが」

グリーン「まあ度重なる仕事にやはり疲労を感じることもございまして、ご主人様には「うちは過酷だよ?」と言われましたが、実際にもちろんご主人様が酷使している・・・・・とかではないです」

グリーン「ですが、それでもやはり一時の安らぎは欲しいものです。まあ端的に言うと、私ちょっと休暇が欲しいんですよ」

セルザウィード「む?ならレストに直接言えばいいでないか」

グリーン「確かに、ご主人様はとてもお優しいお方。少し頼めばそれくらいはすぐにくれるでしょうが・・・・・・」

グリーン「休みが欲しいと直訴すれば、ご主人様はそこまで私を追い詰めていたのかと心をお痛めになるやもしれません」

グリーン「私としましてもそのようなことは望んでおりません。ですので、セルザウィード様からそれとな~く口添えしていただき・・・・・・」

グリーン「ご主人様が気が遣える男子であることを演出しつつ、ちょっと小旅行のようなものを実行出来たらなという想いでございます」

セルザウィード「休みをとるのにまであやつを上げようとするのか・・・・・・しかしまあ、その心意気やよし!」

セルザウィード「わらわの方からもレストに伝えておこう。もちろん、お主が言ったというのは内緒じゃ」

グリーン「ありがとうございます、セルザウィード様。よろしくお願いします」

クローリカ「レスト君、おはようございま・・・・・・」

クローリカ「・・・・・・・・・・・・」

クローリカ「あれ~?」

イエロー「zzz」

オリーブ「zzz」

クローリカ「???」

クローリカ「・・・・・・」

クローリカ「zzz」

「・・・・・か・・・・・・りか・・・・・・」

ヴォルカノン「クローリカ!」

クローリカ「zzz」

ヴォルカノン「ううむ、相変わらずぐっすり・・・・・・」

ビシュナル「揺さぶって起こしてみますか?」

ヴォルカノン「そうすると、手痛い反撃をもらいますぞ」

ビシュナル「えっ?またまた、そんな・・・・・・」ユサユサ

イエロー「んん~・・・・・・起こすなです~」

ビシュナル「うわぁっ!?」78569ダメージ

ヴォルカノン「我輩も先ほどジョーンズ殿のところで5万ゴールド払ってきたところで・・・・・・」

ビシュナル「さ、先に言って・・・・・・ください・・・・・・」

イエロー「お前らも寝るです~」

ヴォルカノン「ウオォォーーーーン!?」57959ダメージ

クローリカ「それで朝からビシュナルくんとヴォルカノンさんが倒れていたんですね~」

セルザウィード「うむ。たまたま部屋に入ったリンファが見つけていなかったらどうなっていたか・・・・・・」

クローリカ「あ、そういえば、セルザウィード様。レストくんがどこに行ったか知りませんか?」

セルザウィード「レストか?あやつは考えを整理したいと言って小旅行に出かけておるぞ」

クローリカ「そうなんですか~・・・・・・ええっ!?」

セルザウィード「お供にグリーンとブルーを連れて行ったみたいじゃから、レッドかイエローあたりが行先をしっておるやもしれんの」

クローリカ「わかりました、ありがとうございます」

クローリカ「・・・・・・なんともタイミングの悪い!」

セルザウィード(こやつも大変よの)

クローリカ「・・・・・・と、いうことで会えませんでした」

マーガレット「タイミング悪いな~、もー」

フォルテ「やっとこちらの決心がついたというのに!」

シャオパイ「それで、どこに行ったかわからないのか?」

イエロー「企業秘密です~」

クローリカ「とのことでして」

コハク「あ、イエローちゃんなの。こんにちは」

イエロー「こんにちはです~。企業秘密といいましても、私は行先を知らないので、何とも言えないですが・・・・・・」

イエロー「もしかしたら思い出巡りでもしてるかもしれないですね~」

ドルチェ「思い出巡り、ねぇ・・・・・・」

フォルテ「そういえば、あのグリーンとは確かイドラの洞窟で出会ったはずです」

ピコ『ああ、そういえばそうでしたね』

ドルチェ「そういえば、そんなこともあったような・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・ねぇ。私、今ものすごく嫌な想定をしているんだけども」

コハク「ど、どうしたの?」

ドルチェ「あのグリーン、イドラの洞窟で私たちに、ていうかあいつに助けられたのよね」

ドルチェ「その時に、確か『助けてもらってお礼にこの身を捧げる』的なことを言っていたわ」

フォルテ「レストさんが冗談めかして過酷な職場だと伝えた時も、命の恩人だからどんなことでもすると言っていましたね」

マーガレット「どんなことでもって、どんなことですか?」

イエロー「『あなたのためならどんなことでもします』」

イエロー「『例え、3回まわってワンと言えと言われても!』」

イエロー「『例え、ひざまづいてくつをなめろと言われても!』」

イエロー「と言ったって言ってたです~」

クローリカ「まあ、素敵ですね~」

フォルテ「義理を受けた相手に身命を賭して仕える・・・・・・騎士の理想ですね」

シャオパイ「いや、いろいろとおかしいが」

ドルチェ「それはまあいいのよ。で、結論から言うと、多分惚れてるのよね、あの子」

シャオパイ「・・・・・・誰に?」

ドルチェ「あいつに」

シャオパイ「・・・・・・誰が?」

イエロー「グリーンちゃんがです~」

シャオパイ「・・・・・・あ、頭がこんがらがってきたようだ・・・・・・」

ドルチェ「とにかく!このまま放っておくのはまずいと思うわ」

ピコ『レストさんがあの妖精たちでもイケるぐらいのペドフィリアだったとしたら大問題ですの』

ドルチェ「それだとあんたが危ないけどね」

コハク「・・・・・・敵かー!なの!」

ピコ『て、敵じゃありませんの!』

イエロー「はい、敵です~」

マーガレット「そっち!?」

イエロー「バレてしまってはしょうがないです~。グリーンちゃんの計画がうまくいったら、おこぼれをもらう算段ですから・・・・・・」

イエロー「ここは通さないです~。レッドちゃーん」

レッド「おう、呼んだか!こっちの出口は任せろ!」

フォルテ「しまった!出口が塞がれた!」

シャオパイ「レスト君の部屋で会議をしていたのが仇になったが!」

エメラルド「僕の名はエメラルド!」

マリン「マリン!」

オリーブ「オリーブ!」

ルージュ「ルージュ!」

四精霊「喰らえ!四元素魔法攻撃!」

ドルチェ「あ、ちなみにここで倒れると私は自宅に強制送還されるわけだけども」

シャオパイ「まあ、そうだが(5万ゴールドは勘弁だが)」

四精霊「!」ピタッ

マーガレット「・・・・・・あ、そうだ。エスケープで逃げればいいんだ」

コハク「そっか~」

クローリカ「それもそうですね」

レッド「あっ、こら!逃げるな!」

ピコ『逃げるなと言われて逃げないバカはいませんの!』

ドルチェ「じゃあね」

イエロー「逃げられたです~」

レッド「いや、エスケープある時点で無理だってわかってただろ?」

エメラルド「アハハッ!何も考えてなかったよ!」

レッド「これはダメな成長例だな。グリーンはこうなるなよ・・・・・・」

~イドラの洞窟~

グリーン「イドラの洞窟・・・・・・懐かしいですね。ここで私とご主人様は出会いました」

レスト「あのときはなんとか助けられてよかったよ」

グリーン「私も、ご主人様についていけてよかったです」

ブルー「疎外感」

レスト「さて、せっかくここまで来たんだし・・・・・・」

グリーン「はい!」

レスト「灰を取りに行こうか!」

グリーン「プロテクローン狩りですね!」

ブルー「・・・・・・哀れ」

プロテクローン「ぐぉぉぉぉぉぉぉっ!」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「やあっ」

グリーン「とおっ」

プロテクローン「ぐぉぉぉっ!」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「てやっ」

グリーン「えいっ」

プロテクローン「ぐぉ」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「よっと」

グリーン「いきますっ」

プロテクローン「オ、オレは、何回死ぬんだ!?次はど・・・・・・どこから・・・・・・い、・・・いつ「襲って」くるんだ!?オレは!オレはッ!」

プロテクローン「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「はいはい」

グリーン「せいやっ」

グリーン「・・・・・・地竜の灰のドロップ確認しました!」

レスト「はい、エスケープ」

レスト「さて、今日はそろそろ終わりにしようか。別荘に行こう」

グリーン「はーい」

ブルー「・・・・・・・・・・・・」

地竜の灰×36

ブルー「鬼畜・・・・・・イイ・・・・・・」

ドルチェ「さて、なんとか街の外までは出られたけれども」

シャオパイ「うう、そこら中にレスト君のモンスターが配置されていたようだ」

コハク「魚のモンスターがいたの・・・・・・こわかったの・・・・・・」

ピコ『あきらかに動きが統率されていましたの。あれはどこかに司令塔がいるはずですの』

クローリカ「このままだと街に戻れませんね」

ドルチェ「ま、多分レスト本人は今の状態を知らないだろうから、あいつを連れて帰ればそれで終わりよね」

フォルテ「そういうことですね。それで、行先の心当たりはありますか?」

マーガレット「えっと、とりあえずイドラの洞窟だっけ?」

コハク「どうやっていくの?」

マーガレット「そりゃもちろん、飛行船・・・・・・で・・・・・・」

シャオパイ「飛行船は街の中だが」

フォルテ「・・・・・・歩いていくしかないようですね」

マーガレット「ええっ!?」

ドルチェ「どこかで飛行船を呼べるとこがあるでしょ。一番近い所は、えっと・・・・・・ヨクミール森ね」

コハク「それなら歩いていけるの!」

マーガレット「あ、焦ったぁ・・・・・・歩いてイドラの洞窟まで行くのかと・・・・・・」

フォルテ「そう何時間も同じ場所にとどまっているとも思えませんし、早く手がかりをつかまないと」

レスト「さて、秋の畑に到着っと」

グリーン「おおきい赤水晶の花でいっぱい・・・・・・これ、全部ご主人様が?」

レスト「まあね。さすがにここまで出張してきてもらうわけにもいかないし」

グリーン「そんな!私たち、ご主人様のためなら地の果てだろうが海の果てだろうがどこへでも行きます!」

ブルー「巻き込まないで」

レスト「それに、さすがにこれくらいはやっとかないと、いよいよもってただの金色の液体の販売人になるし・・・・・・」

レスト「ていうか、これくらいの広さだと自分でやったほうが早いんだよね。最大チャージしたジョウロで一回だから」

ブルー「所詮私たちモンスターは1マスずつしか水やりできない存在。役立たずだって」

レスト「曲解がひどいね!」

グリーン「捨てないでください!なんでもしますから!」

レスト「捨てないから、落ち着いて」

ドルチェ「さて、隅々まで探してみたものの・・・・・・あるべき場所に帰りなさいっ!」

ピコ『いませんの・・・・・・お手伝いしますの!』

コハク「これは迷宮入りなの。いつもエっちゃんがしているやつなの・・・・・・みなぎってきたの!」

マーガレット「それにしても、ここモンスターが多くないかな?・・・・・・ブラボォォォォォォ!!」

シャオパイ「まるで、何かに警戒しているみたいだが・・・・・・これが努力の結果だが!」

クローリカ(この掛け声はなんとかならないんでしょうか?)

フォルテ(メグ・・・・・・相変わらず個性的な・・・・・・)

レスト「さて、と。今日はそろそろ寝ようか」

グリーン「は、はいっ!」ドキドキ

ブルー「オチが読めた」

レスト「んじゃ、二人はそっちのベッドで・・・・・・寝れる?」

ブルー「やっぱりそうなるよね」

グリーン「その、人間サイズは大きくて重くて無理、ですね」

ブルー「窒息しそう・・・・・・ぶくぶく」

レスト「参ったな、藁とか持ってきてないや。ちょっとホーホーの巣にでも・・・・・・」

グリーン「い、いえっ!ご、ご主人様と!同じベッドなら!多分大丈夫かと!」

レスト「えっ?」

ブルー「大人が赤ん坊と一緒に寝るのと同じようにすればたぶん行ける」

レスト「そうか・・・・・・な?まあいいや。じゃあそうしようか」

グリーン「よしっ!」

ブルー「オチ回避」

レスト「ちなみに、どんなオチだったの?」

ブルー「あ、こっちの話だから気にしないで」

ブルー(私とブルーで1つのベッドっていうオチだったし)

グリーン(きゃああー!ご主人様とベッドインしてるー!)

グリーン(私、今人生で一番幸せかも・・・・・・)

ブルー(妖生だよね。妖精だけに)

グリーン(どうしよう、私このまま死んだりしないかな、夢オチだったりしないかな)

グリーン(ああっ、ご主人様の吐息が、鼓動が、ぬくもりがっ)

グリーン(ああ、ああっ!)

ブルー(だめだこいつ、はやくなんとかしないと)

フォルテ「すっかり夜になってしまいましたね」

シャオパイ「流石にそろそろ帰らないと・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・今帰ったら、確実に捕まるでしょうね」

シャオパイ「あっ、そうだったが」

マーガレット「じゃあ、えっと、の、野宿とか・・・・・・する?」

コハク「わーい!みんなでおとまりなの!」

クローリカ「わーい♪」

ピコ『そんな悠長な話じゃありませんの!夜更かしは乙女の天敵ですし、野宿なんてもってのほかですわ!』

フォルテ「どっちにしろ、一度は戻らないとキールが心配するでしょうし・・・・・・」

ドルチェ「そうね。ジョーンズさんにもナンシーさんにも言ってないし・・・・・・」

コハク「エっちゃんにはおでかけするって言っておいたよ?」

シャオパイ「流石に外で一日過ごすなんて向こうも思ってないぞ。ああっ、マーマにも言ってないようだ!」

マーガレット「どうしよう・・・・・・戻らなきゃいけないけど、戻りにくいのが・・・・・・」

コハク「あれ?あそこに誰かいない?」

シャオパイ「えっ、もしかして、幽霊?」

フォルテ「そんなわけありません。ここで幽霊が出るなんてそんなことありませんよそもそも幽霊なんて人の心の弱さが生み出したまやかしであって」

ピコ『私の存在全否定ですの!?』

トゥーナ「・・・・・・人を幽霊扱いしないで」

トゥーナ「・・・・・・なるほど。それで、セルフィアの街に戻れないの」

シャオパイ「そういうことだが」

トゥーナ「それ、私が伝えておく」

マーガレット「えっ?」

トゥーナ「この辺りの鉱石はあらかた採掘し終わったから、一度戻るつもりだった。そのついででいいなら」

ドルチェ「渡りに船ね。ぜひともおねがいしたいわ」

マーガレット「じゃあ、みんなでお泊り会だって伝えておいてもらっていいかな?」

クローリカ「あれ?野宿だって言わないんですか?」

マーガレット「いや、一応周りに知られないように動いてるわけだし・・・・・・」

トゥーナ「いいよ。そう言っておく」

シャオパイ「トゥーナさん、ありがとうだが」

トゥーナ「別に、いい。・・・・・・似たもの同士だし」

フォルテ「えっ?」

トゥーナ「なんでもない」

???「へくしゅっ!」

????「どうしたの?風邪でも[治った]の?」

???「いや、誰かに噂された気がする」

???「それって・・・・・・(トゥーナじゃないの?しばらく戻ってきてないし)」

????「[ありえない]わね」

???「あのー、それで、そろそろ寝たいんだけど・・・・・・」

???「じゃあ・・・・・・(寝よっか?)」

????「ちゃんと[違う]ベッドでね」

???「・・・・・・寝られるかな」

レスト「うーん・・・・・・金色のモコモコが・・・・・・花がさいて・・・・・・モニカちゃん・・・・・・」

レスト「はっ!・・・・・・よし、今日も頑張ろう!」

グリーン「ふぁ、ふぁい・・・・・・」

レスト「うわ、すごい隈!眠れなかったの?」

グリーン「は、はい、ちょっと・・・・・・(興奮しすぎて・・・・・・)」

ブルー「私はぐっすり・・・・・・」

レスト「となると、今日はあれだ。ここで一日ゆっくりして過ごそうか」

グリーン「はい、申し訳ございません・・・・・・」

レスト「いいんだよ。もともとゆっくり考えを整理しようっていう旅行だから」

レスト「今日は仕事の事とか忘れて、一日のんびりすればいいのさ」

ブルー「グリーン、二度寝していいって」

グリーン「い、いえ、ご主人様といられる貴重な時間を、寝て過ごすわけには!」

ブルー「ご主人様が添い寝してくれるって」

レスト「えっ?まあいいけど」

グリーン「ほ、本当ですか!?そ、それじゃあ、えーと、こっそり聴きたい添い寝CD風でおねがいします・・・・・・」

レスト「ごめん、よくわからない」

ドルチェ「ん・・・・・・朝、ね」

マーガレット「んー・・・・・・うへぇ、身体が痛い・・・・・・」

フォルテ「んん・・・・・・キール、朝食は・・・・・・」

ドルチェ「キールはここにいないわよ」

フォルテ「へっ?・・・・・・あっ、そ、そうでした。おはようございます」

コハク「おはようなの」

シャオパイ「おはようだが」

クローリカ「おはようございます」

ピコ『おはようございますの、皆様方。どうやら、ゆっくりしている時間はなさそうですわ』

ドルチェ「どういうこと?」

アンブロシア「・・・・・・」

マリネッタ「・・・・・・」

マーガレット「あ、あれって、レスト君の・・・・・・!」

フォルテ「くっ、戦闘準備を・・・・・・!」

アンブロシア「待ってください。私たちは別に危害を加えに来たわけではありません」

マーガレット「へっ?」

アンブロシア「他のモンスターは知りませんが、少なくとも私はコハクの味方でいるつもりです」

マリネッタ「・・・・・・」

コハク「本当なの?」

アンブロシア「はい。食事やお手入れの道具も持っていないと思い、ご主人様の部屋からかっぱらってきました」

マーガレット「うわ、こんなにいっぱい・・・・・・ありがとう!」

シャオパイ「これは嬉しいが!昨日はあんまり食べている暇がなかったからな」

アンブロシア「守り人の方々とは並々ならぬ縁がありますから」

ドルチェ「・・・・・・私、人生で三番目に守り人をやっていてよかったって思ってるわ」

ピコ『ちなみに、一番はセルちゃんを守れたこと。二番はレストさんに会えたことですわ』

ドルチェ「ぴ、ピコ!」

コハク「ルーちゃん、かわいいの♪」

クローリカ「かわいいですね~」

ドルチェ「ち、違うから!その・・・・・・」

アンブロシア「今この状況で否定することはないでしょう。それよりも、皆さんに朗報です」

フォルテ「朗報?」

アンブロシア「はい。ここの近くにある春の泉・・・・・・そちらに、ご主人様を見かけたという者がいます」

マーガレット「ほ、ほんと!?」

アンブロシア「はい。ですので、こちらをお持ちください」

コハク「おおー、おっきい青水晶の花なの」

アンブロシア「これをその泉に投げ込めば、話ができると思います。それでは、私はこれで」

クローリカ「あれ?これってレスト君が育てているのじゃ・・・・・・」

アンブロシア「近くの畑に寄った際にいただいてきました。代わりに切り株と岩を置いておいたので大丈夫でしょう」

フォルテ「この件が片付いたら、私たちから謝らないといけませんね・・・・・・」

アンブロシア「それと、飛行船はなるべく使わない方がいいかと思います。うちのモンスターがこっそり乗り込んでいるのを見かけました」

シャオパイ「向こうも対策はバッチリされているようだ・・・・・・だが、ここで諦めるワタシたちじゃないが!」

ブルー「・・・・・・青水晶の花が盗まれてた」

レスト「えっ?」

ブルー「春の畑にあった分。水やりしにいったらなくなってた」

レスト「ええー、まあいいけど・・・・・・悪いね、畑回ってもらって」

ブルー「ケーキが食べたい・・・・・・ぶくぶく」

レスト「そこのカバンの中に入ってるよ」

ブルー「さすがご主人様。気が利く」

レスト「それで、ちょっと相談なんだけど・・・・・・」

ブルー「六股の話?」

レスト「あっ、し、知ってるんだ」

ブルー「牧場の全員が知っている。有名」

レスト「うわー、いつのまに・・・・・・」

ブルー「レッドが広めた」

レスト「とめてよ!そういえばアンブロシアも知ってたような・・・・・・」

ブルー「・・・・・・誰かを選ぶって言うのは、すごく残酷な話。選ばれなかった人はどうすることもできない」

レスト「うっ」

ブルー「でも、今の状態もダメ。このままの状態を続けるなんてできないから」

レスト「そうなんだよね」

ブルー「いっそ、誰も選ばないっていう選択肢もありだと思う」

レスト「誰も選ばないって・・・・・・」

ブルー「それで、新しい女をひっかけに行く。クズを極めてみる、とか」

レスト「それやったら刺されそうなんだけど」

ブルー「ゴブリンの矢も刺さらない体で何を言ってるの」

レスト「いや、ものの喩えだよ」

ブルー「そう。クズを極めるのは冗談にしても、別の女の子に走るのはアリだと思う。別にご主人様はセルフィアにだけとどまらないといけないわけじゃない」

レスト「いや、さすがに街を出るのは・・・・・・正直、行先が無いし」

ブルー「世の中には記憶喪失で倒れていてもクワとジョウロが与えられて第二の人生を送った農奴もいる。いけるいける」

レスト「農奴言うな!」

ブルー「それに、街を出なくてもいいかも。身近にも女の子はいるよ」

レスト「えっ?」

ブルー「私、とか」

レスト「え、ええっと・・・・・・」

ブルー「・・・・・・・・・・・・冗談」

ブルー「でも、世の中にはモコモコと人間のハーフもいるらしいし、ご主人様がそういう趣味ならいいと思う」

レスト「いや、そっち系の趣味は持ってない・・・・・・つもりだよ」

ブルー「私が言えるのはこれくらい。最終的にどうするかはご主人様が決めること」

レスト「うん、そうだよね・・・・・・ありがとう、ブルー」

ブルー「お礼はチョコレートケーキでいいよ」

レスト「材料あるからあとで作るよ」

ブルー「それでこそご主人様。愛してる」

レスト「はいはい」

ブルー(これは冗談じゃないけど)

~春泉~

マーガレット「これを投げ入れればいいんだよね。えいっ」

ポカッ

イエロー「いたいです~」

シャオパイ「おおー、本当に出てきたようだってええっ!?」

ドルチェ「落ち着いて。あいつのとこのモンスターじゃないわ」

フォルテ「あ、あの!私たち、聞きたいことがあるんです!」

イエロー「はい、なんです~?」

コハク「レストくんがどこに行ったのか教えて欲しいの」

イエロー「レスト~?・・・・・・・・・・・・ああ~」

イエロー「たしか、別荘に行くって言ってたです~」

クローリカ「つまり、別荘に行けばいいんですね。・・・・・・ところで、別荘ってどこにあるんですか?」

イエロー「知らないです~。他の泉で聞いて来いです~」

ドルチェ「まあ、そうなるわよね。ここから一番近い所だと、夏の泉かしら?行ってみましょうか」

マーガレット「ありがとうございましたっ!」

イエロー「おっきいお花をもらったから、別にいいです~」

~夏泉~

ドルチェ「さて、とりあえず泉になにか投げ込んでみましょうか」ポイッ

ピコ『えっ、私ですの!?ああああっ!』

レッド「いたっ」

ドルチェ「よし」

シャオパイ「いや、よしじゃないが」

レッド「ってーな!あたしは夏の泉の精霊だぞ!」

レッド「って、お前らなにを投げたんだ?」

ピコ『か、間一髪で戻ってこれましたの・・・・・・』ハァハァ

フォルテ「あの、聞きたいことがあるのですが、よろしいですか?」

レッド「え?んー、何か投げられた気がするんだけど・・・・・・まあいいか!んで、なんだ?」

フォルテ「このあたりで、別荘を持った男性を見ていませんか?」

レッド「別荘?知らないね!こんな暑い上になにもないところに別荘建てる奴なんかいないだろうよ!」

マーガレット「あ、それもそっか」

コハク「じゃあ、過ごしやすい・・・・・・春か秋なの?」

ドルチェ「春はもう行ったから、秋ね」

レッド「聞きたいことはそれだけか?」

クローリカ「はい、ありがとうございます」

レッド「そうかい!探してるやつが見つかったらいいな!じゃーなっ!」

レスト「そろそろお昼にしようか。ケーキ以外で何が食べたい?」

ブルー「そんな残酷なこと聞かないで」

レスト「残酷なの?」

グリーン「ご主人様が作るものなら何でも構いません!」

レスト「それ一番困る反応なんだよね」

グリーン「ああっ、も、申し訳ございません!」

ブルー「グリーン、何か作れないの?」

グリーン「えっ、ごめんなさい、私、そもそも調理器具すら使えませんし・・・・・・」

レスト「その手じゃ取っ手とか持つのは無理でしょ?」

ブルー「ホーホーが水やりをやる世界で何を言ってるの」

レスト「あれはなんかうまくやって・・・・・・やってるんだよね?」

グリーン「あれ実は翼の中に手が隠れていて、ご主人様から見えないようにこう、うまく」

レスト「うわー!やめてくれー!」

グリーン「ごめんなさい、冗談です。本当はなんやかんやしてるだけです」

レスト「そのなんやかんやが気になるんだけど・・・・・・まあいいか。で、どうする?」

グリーン「ええっと、じゃあ無難にオムライスで」

レスト「それを無難だと思うのは素人の考え方だ。よし、折角だから本物のオムライスというものをお見せしよう!」

ブルー「ご主人様の料理人魂に火が点いた」

グリーン「ご主人様、素敵です・・・・・・」

レスト「・・・・・・これで、完成だっ!オムライス(Lv10)!」

ブルー「おおー」

グリーン「か、輝いています・・・・・・っ!オムライスがっ!」

レスト「あとはケチャップを掛ければ完成だけど、なにかリクエストある?」

グリーン「わ、私にやらせてください!せめてこれくらいは!」

レスト「それじゃあ、おねがいしようかな」

グリーン「はいっ!」

グリーン(ご主人様への想いを、込めて!)

ブルー「おおー、きれいなハートマーク」

レスト(女の子ってハート好きだよね)

グリーン「ご主人様、どうぞ!」

レスト「あ、うん。ありがとう」

マーガレット「にしても、レスト君って、料理うまいよねー」モグモグ

ドルチェ「今更ね」モグモグ

ピコ『やけに手先は器用ですの。鍛冶も調剤も服飾も料理もできるなんて』

フォルテ「さらに剣斧槍、なんでも使いこなしす上に魔法も使えていざとなったら拳や農具でも戦える」モグモグ

シャオパイ「農業もできるしコミュ力も高い。天は二物どころかあふれるほどの才能を与えたようだ」モグモグ

コハク「羨ましいの」モグモグ

クローリカ「でも、努力もたくさんしてますからね~。失敗作まみれのレストくん、たまに見ますよ」モグモグ

フォルテ「その失敗作はどうなってるのですか?」

コハク「・・・・・・そういえば、この前道を歩いていたモコモコになにか投げつけてたの。モコモコは始まりの森に帰ったの」

ドルチェ「タミタヤの奇跡ね」

マーガレット「失敗作ってタミタヤかかってたっけ!?」

~秋泉~

コハク「ってことで、秋泉についたの!」

マーガレット「それで、何を投げ込めばいいのかな?」

ドルチェ「さあ?」

フォルテ「妖精の上位種であるレッド、ブルー、グリーン、イエローはケーキとチョコケーキを好むと聞きます」

シャオパイ「水の中にケーキを投げ込むのか!?」

クローリカ「物は試しです。え~い」

????「あいたっ」

グリーン「きらきらピカピカな石が欲しいなっ!あははっ」

ドルチェ「きらきらピカピカ・・・・・・宝石?」

シャオパイ「ここに来て難問だが!」

ピコ『どなたか、持ち歩いていませんの?』

フォルテ「・・・・・・一応、あるにはありますけど・・・・・・」

コハク「けど?」

フォルテ「そ、その、これは大切なものというか、なんというか・・・・・・」

フォルテ「しかし、これを出さないと行き詰ってしまうのもまた事実・・・・・・」

フォルテ「あいやしかし、レストさんからもらったこれを投げ込むというのは・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・あ」

クローリカ「ど~しました?」

ドルチェ「アンブロシアたちから受け取った荷物の中に混じってたわ」

マーガレット「だってさ、フォルテ!大丈夫みたいだよ!」

フォルテ「そ、そうですか?よかった・・・・・・」ホッ

ドルチェ「ってことでこれをあげるから、レスト・・・・・・このあたりで別荘を持ってる男を知らないか教えてくれないかしら」

グリーン「アハハっ、それなら秋の畑の近くに別荘を持ってる人がいるよっ」

グリーン「ボクもよくきらきらピカピカな石を捧げてもらってるんだっ!あははっ!」

マーガレット「おおっ!一気に答えに近づいた気がするよっ!」

ドルチェ「じゃあ、秋の畑まで行きましょうか。・・・・・・明日になってから」

コハク「もうすっかり夜だねぇ」

クローリカ「さすがにここまでは遠いですね~」

シャオパイ「飛行船が使えないのはやっぱり痛いようだ」

フォルテ「今日はこの辺りで野宿にしましょう。まだ食料も残っていますし」

マーガレット「それで、明日になったら秋の畑近くの別荘だね」

ピコ『まったく、手間をかけさせすぎですの』

グリーン「僕が教えたこと、みんなにはナイショだよっ」

グリーン「ご・しゅ・じ・ん・さ・ま~」スリスリ

レスト「グリーン、酔いすぎだよ。ワインはまだ早かったか」

ブルー「これが弱いだけ。そもそもゲーム内では娘や息子に飲ませても大丈夫な代物」

レスト「あれ、セルフィアに子供っていたっけ?」

ブルー「こっちの話、気にしないで」

グリーン「うふふ、ごしゅじんさまぁ、私にめいれいしてくらさい~、なんでもしますから~」トローン

レスト「えっ?・・・・・・じゃあ、3回まわってワンって言って」

グリーン「はいっ!」クルクルクル

ブルー「はーい」クルクルクル

グリーン「わんっ!」

ブルー「にゃー」

レスト「次は目をつぶって」

グリーン「はいっ!」

レスト「そしてそのまま大人しくしててね」

グリーン「はいぃ・・・・・・」

グリーン「・・・・・・」

グリーン「zzz」

レスト「よしっ、寝た」

ブルー「策士」

レスト「そういうわけだから、僕らも寝ようか」

ブルー「おやすみなさい」

クローリカ「みなさ~ん、朝ですよ~」

マーガレット「んん・・・・・・?んん!?」

フォルテ「もう朝ですか・・・・・・ええっ!?」

シャオパイ「もうちょっとだけ・・・・・あえっ!?」

ドルチェ「なによ、うるさいわね・・・・・・?」

コハク「く、クローリカちゃんが、一番先に起きてるの!」

ピコ『あ、あわわ、あわわわわ、こ、これは、世界の終わりですわ!』

クローリカ「みんな、ひどいです。私、これでも普段レスト君のモーニングコールを担当してるんですよ?」

グリーン「んん・・・・・・!?」

グリーン「あ、あれ、なんで、私一人で・・・・・・」

レスト「zzz」

ブルー「zzz」

グリーン「!?」

グリーン「ご、ご主人様が、ブルーと寝ています・・・・・・」

グリーン「私は放っておかれて・・・・・・」

グリーン「・・・・・・・・・・・・」















グリーン「泥棒猫・・・・・・!」














レスト「んん・・・・・朝か・・・・・・」

レスト「・・・・・・!?」

レスト「な、なんだこれっ・・・・・・!」ギシギシ

レスト(寝て起きたらベッドに拘束されていた。わけがわからないよ)

レスト「う、動けない・・・・・・絶妙に力が入りにくい形で縛られてる」

レスト「・・・・・・ダメだ。もしものときの隠し武器も全部取られてる」

ブルー「んんーっ!」

レスト「ブルーも縛られてて、目隠しに猿ぐつわまで・・・・・・あれじゃ魔法も使えない」

レスト「ってそうだ、魔法・・・・・・まあ、外されてるよね」

レスト「誰だ、こんなことをしたのは・・・・・・」

















「はぁい」
















グリーン「ご主人様、おはようございます」

レスト「グリーン?ああよかった、無事だったんだ」

グリーン「ふふ、うふふ」

レスト「それで、早速で悪いんだけど、この縄を切ってくれないかな」

グリーン「嫌です」

レスト「じゃないと動けな・・・・・・え?」

グリーン「嫌です」

レスト「えっと、グリーン、どうして?」

グリーン「だって、ご主人様はこれから先、ずーっとここにいるんですよ?」

グリーン「私と、いっしょに」

レスト「あの、僕なにかやっちゃったかな?」

グリーン「いいえ、ご主人様はなーんにも悪くありません」

レスト「じゃあ、どうして・・・・・・」

グリーン「ご主人様は悪くないんです。ご主人様を狙う他のメス共が悪いんですよ」

レスト「えっ」

グリーン「最もご主人様を愛している私を差し置いてイチャイチャイチャイチャと・・・・・・」

グリーン「でも、ご主人様は悪くありません。だって、ご主人様はその優しさが魅力なのですから」

グリーン「ですが、私も我慢の限界です。滅私奉公といっても限度がありますもの」

グリーン「ですから、私もご主人様と愛し合うべく、強硬手段に出ました」

グリーン「さ、ご主人様。こちらをお飲みになってください」

レスト「そ、それは、ラブ飲みドリンク・・・・・・ど、どこからそんなものを!」

グリーン「自宅の冷蔵庫に入っていたものを持ってまいりました」

レスト「そうだった!ってことは、たまに冷蔵庫から食べ物が減ってるのって・・・・・・」

グリーン「それはアンブロシアさんとかレッドが盗ってます」

レスト「収納箱からおおきな水晶花がなくなるのも」

グリーン「それはエメラルド様たちですね」

レスト「ちょっとまって、みんな僕の部屋に頻繁に出入りしてる?」

グリーン「はい、してますよ」

レスト「前から思ってたけど、王子のプライバシーとかセキリュティってどうなってるんだろ・・・・・・」

グリーン「それでは、グイっと」

レスト「ちょっとまって、それで何する気なのかな!?」

グリーン「そりゃあもう、ナニを」

レスト「ど、どうして!」

グリーン「だって、私はご主人様を愛しているんですもの」

グリーン「世の中にはモンスターと結婚した人間もいるみたいですし、子供もできるみたいですよ。愛さえあれば種族の壁なんか問題ないですよね」

グリーン「それではご主人様、あーん」

レスト(く、口を開けなければなんとか・・・・・・!)

グリーン「ちなみに、口を締めっぱなしにしようとしても・・・・・・」

グリーン(Lv50000)「私、ご主人様の愛のおかげでとっても強くなっていますから、無理矢理こじ開けれるんですよ?」

グリーン「手荒なことはしたくないので・・・・・・ご主人様?」

レスト「うっ・・・・・・わ、わかった・・・・・・」

レスト「くっ・・・・・・体が、熱い・・・・・・!」

グリーン「ふふ、そろそろ効き目が出てきたころでしょうか?それではご主人様・・・・・・」

レスト「だ、だめだっ!こんなの間違ってる!」

グリーン「天井の木目を数えている間に終わらせますので、ご主人様の愛を私に」

「そこまでだよっ!」

グリーン「っ、誰!?」

マーガレット「やっと見つけたと思ったら、すっごい状況・・・・・・」

フォルテ「な、なにをしようとしているんです!レストさんから離れなさい!」

シャオパイ「それ以上は許せないが!」

クローリカ「グリーンちゃん、だめですよ。そんなことしちゃ」

コハク「レストくん、嫌がってるの!だめなの!」

ドルチェ「なんとか間に合ってよかったわ」

グリーン「あら、誰かと思えば・・・・・・ご主人様にまとわりつくメス共じゃありませんか」

グリーン「あなたたちが何をしにここまで来たのかわかりませんが・・・・・・」






























グリーン(Lv50000)「消えなさい」ペネレイトソニック





























マーガレット「ひゃあっ!」99999ダメージ

フォルテ「ぐあっ!」99999ダメージ

シャオパイ「いったぁ・・・・・・」99999ダメージ

コハク「ひゃあっ!」99999ダメージ

ドルチェ「いっ・・・・・・」99999ダメージ

クローリカ「むっ」キンッ

グリーン「・・・・・・あら?」

クローリカ「あっ、これのおかげですかね?レスト君からもらった、エメラルドブローチ(おおきな緑水晶でアレンジ)」

グリーン「ふふ、そうですか・・・・・・ご主人様から・・・・・・」

グリーン「ならば直接攻撃するのみです!」

ブルー「させないっ」ガッ

グリーン「くっ、ブルー、いつのまに!」

ピコ『な、なんとか間に合いましたの・・・・・・部屋に包丁があって助かりましたわ』

ブルー「半分命の危機を感じた。包丁にタミタヤはかかってない」

グリーン「やはり、あなたも邪魔をするんですね。ブルー」

ドルチェ「助かったわ・・・・・・」

シャオパイ「回復してもらったのはいいが、正直勝ち目が見えないようだ」

フォルテ「ですが、ここでひきさがってはいられません!」

マーガレット「諦めたら終わりだもん!絶対にあきらめない!」

コハク「燃料満タンなの!みなぎってきたの!」

クローリカ「レスト君をあなたの好きにはさせません!」

グリーン「わかりました。そういうことでしたら、全員まとめて始末してあげます!」

ブルー「勝負は一瞬。一瞬だけ隙があれば、なんとかなる」

フォルテ「ならば、その隙、全力で作りましょう!たああっ!」

グリーン「無駄なことをっ!」

バシャッ

グリーン「・・・・・・?なにを・・・・・・?」

ブルー「そう、一瞬。一瞬あれば、ご主人様にこの冷たい水を浴びせられる。頭は冷えた?」

グリーン「えっ?」

レスト「グリーン!ひざまづいてくつをなめろ!」

グリーン「は、はいっ!」

レスト「そして、これを飲め!」

グリーン「はいっ!」ゴクゴク

グリーン「」バタッ

ブルー「やっぱり鬼畜・・・・・・イイ・・・・・・」

フォルテ「展開が早くて、なにがなんやら・・・・・・」

ピコ『はっ!わかりましたの!グリーンさんは、私と同類!本能に逆らえないタイプ!』

ピコ『それで、レストさんの強い命令についつい従ってしまったのでしょう!』

シャオパイ「つまりただのドMじゃないか」

コハク「妖精はみんなそうなの?」

ブルー「そう」

ドルチェ「ちなみに何を飲ませたの?」

レスト「物体X」

マーガレット「なんでそんなものを持ち歩いてるの!?」

グリーン「う、うう・・・・・・ごしゅじん、さま・・・・・・ごしゅじんさまは、わたしが、おきらいなのですか?」

レスト「違うよ」

グリーン「なら、どうして、わたしを・・・・・・うけいれて、くれないのですか?」

レスト「・・・・・・やっと、答えが出たからさ」

クローリカ「つまり、それって・・・・・・」

マーガレット「そういう話、だよね」

ドルチェ「・・・・・・ついに、はじまるのね」

シャオパイ「それで、答えが出たってことは、もう決めたってことだな?」

レスト「はい。ここしばらく、ずっと考えていたんです。自分が、どうするべきだとかを」

コハク「・・・・・・」

レスト「でも、どれだけ悩んでも答えは出なかった。そしてここに来て、ブルーに相談したり、グリーンに迫られたり・・・・・・」

フォルテ「・・・・・・」

レスト「そして、わかったんだ。どうするべきか、に縛られてたら答えはいつまでも出ない」

レスト「そして、考えた。自分がどうしたいかを。そして、決めたんだ」

レスト「僕は、誰になんと言われようとも、自分がしたいことをする!そう、つまり・・・・・・」

レスト「全員と別れない!むしろ全員と結婚する!」

レスト「重婚できないバグがなんだ!結婚できないバグがなんだ!そんなの関係ない!」

レスト「・・・・・・って答えなんだけど・・・・・・ど、どうかな?」

ドルチェ「もう、締まらないわね」

ドルチェ「ま、いいんじゃない?あんたがそうしたいんなら」

レスト「ドルチェ・・・・・・」

クローリカ「そもそも、ここに来る前に、私たちみんなで話し合って決めてたんですよ」

マーガレット「レスト君がどんな答えを出そうと、私たちはそれに従おうって。恨みっこなしだって」

フォルテ「6人の内、5人は涙を呑むことになる・・・・・・そんな覚悟でいました」

シャオパイ「だが、もうその心配はないようだ!」

コハク「わーい!みんなでいっしょにいられるの!」

レスト「クローリカ、マーガレット、フォルテ、シャオパイ、コハク・・・・・・」

レスト「ありがとう。クローリカ、マーガレット、フォルテ、シャオパイ、コハク、ドルチェ。愛してる。だから、僕と、結婚してください」

「「「「「「喜んで!」」」」」」

ブルー「さっ、お邪魔虫は退散するよ」

グリーン「はい・・・・・・ご主人様、ご結婚おめでとうございます」

レスト「そして、グリーン、ブルーも。愛してる」

グリーン「へっ?」

ブルー「えっ?」

レスト「形はどうとはいえ、告白されたんだ。なら、答えないといけないよね?だから、これが僕の答えだ」

グリーン「ご主人様、私で、いいんですか?わ、私、モンスターですよ?」

レスト「関係ない!」

ブルー「・・・・・・ロリコン」

レスト「知ったことか!」

グリーン「やだ、ご主人様・・・・・・男らしくて、素敵です」

ブルー「うん、イイと思う」

シャオパイ「君らの心酔っぷりはなんなんだ」

マーガレット「あはは、私たちが言えることじゃないけどさ」

ドルチェ(ていうか、あいつってこんなに情熱的だったっけ?なんか性格変わってない?)ボソボソ

シャオパイ(性格が変わったというか、己の欲望に正直というか)ボソボソ

マーガレット(・・・・・・ねえ、あそこに落ちてるのって、何の瓶?)ボソボソ

クローリカ(あれ、そういえばレスト君にもらったことあるような~)ボソボソ

コハク(飲むと体がポカポカして、ドキドキしてくるジュースなの)ボソボソ

フォルテ(そういえば私も、もらったことがあります)ボソボソ

ドルチェ(・・・・・・そういえば、見たことあるわ。「ラブ飲みドリンク」っていう、飲み物があることを)ボソボソ

ドルチェ(確か、飲むと一種の興奮状態になるらしいわ。ジョーンズさんの持っている本に書いてあった)ボソボソ

シャオパイ(なるほど!つまりレスト君は興奮してあんなことになっているんだな!)ボソボソ

レスト「世間が認めようが認めまいが関係ない!だから、もう我慢できないんだ!ここで、全員とその証を刻む!」

マーガレット「って、興奮って変な方向に、あ、ちょ、脱がさないで!」

フォルテ「きゃあっ!い、一瞬で鎧が!?」

クローリカ「レスト君、一回落ち着い」

セルザウィード「で、その場にいた全員と交わったと」

レスト「はい・・・・・・」

セルザウィード「さらに様子を見に来たレッドとイエローも巻き込んだと」

レスト「はい・・・・・・」

セルザウィード「それを止めに入ったルージュ、オリーブ、マリン、エメラルドも食い散らかしたと」

レスト「はい・・・・・・」

セルザウィード「そこから荷物を追加で届けにきたアンブロシアとフェアリーも手籠めにしたと?」

レスト「はい・・・・・・」

セルザウィード「そして、全員めでたく懐妊した、と」

レスト「はい・・・・・・」

セルザウィード「・・・・・・・・・・・・」

セルザウィード「まあ、なんじゃ。その、お主は底なしじゃの」

セルザウィード「しかしまあ、わらわも応援した身じゃ。そなたの、そしてコハクたちの友として、祝おうではないか」

レスト「それで、式なんだけど・・・・・・」

セルザウィード「うむ、任せろ。わらわがうまく・・・・・・」

レスト「みんな、ちゃんと一人ずつやりたいって言ってるから、相当な回数になるんだけど、お願いして、いいかな?」

セルザウィード「・・・・・・・・・・・・」

レスト「あ、ホットケーキ食べる?」

セルザウィード「・・・・・・・・・・・・人数×ホットケーキで手を打とう」

セルザウィード(このセルフィアにて、どれだけの時を過ごしたか)

セルザウィード(かつての友と別れ、そして再会し、新たな友ができた)

セルザウィード(いい人生じゃったと思っていたが、まだまだ終わらせてくれはしなかった)

セルザウィード(そして、これからどうするか考えていた矢先にこれじゃ)

セルザウィード(このセルフィアにも新たな仲間がどんどん増えそうじゃ。増えすぎてあふれなければいいがの)

セルザウィード(まったく、まだまだわらわも目を離すわけにはいかなさそうじゃの)

セルザウィード「我は風幻竜セルザウィード。お主らの友として、これからもそなたらを見守らせてもらうぞ」

グリーン「あっ、動きました」

ドルチェ「今更な話だけど、よくその身体で無事でいられたわね」

グリーン「なんだかんだモンスターですから。身体は頑丈にできてありますよ」

クローリカ「こーんな大きなベッド、よく作れましたよね~」

シャオパイ「職人さんに感謝だが」

コハク「みんなで一緒に寝るとあったかくて気持ちいいの」

マーガレット「これで、料理できなくてもなんとかなるね、フォルテ」

フォルテ「えっ!?え、ええ、いや、でも、やはり少しずつは・・・・・・」

シャオパイ「・・・・・・あっ、そういえば。トゥーナさんのことだが」

クローリカ「どうしたんですか~?」

シャオパイ「なにやら話を聞いたところ、トゥーナさんも同じような修羅場をくぐり抜けたようだ。トゥーナさんはワタシたち側」

フォルテ「それは、つまり、えっと」

マーガレット「そういえば、私のお姉ちゃんも11股した人と結婚したって手紙で言ってたような・・・・・・」

シャオパイ「トゥーナさんも11股の人って言ってたが。だが、最終的に結婚した人数は12人のようだ」

マーガレット「1人増えてる!?」

コハク「アタシたちみたいになっちゃったのかもねぇ」

クローリカ「そういえば、トランルピアにも14人と重婚した人がいるって噂が・・・・・・」

フォルテ「・・・・・・実は、レストさんの考えってあまり少数派ではないのでは?」

ドルチェ「世の中は変わり者ばっかりってことね」

ピコ『ルーちゃんもその中の一人ですけどね』

ドルチェ「・・・・・・うるさい」

グリーン「ふふ・・・・・・いつまでも、こんな日が続きますように・・・・・・」

すごく今更感がありますが、ルーンファクトリー4のSSを書いてみました。
3でのモンスターとの混血の流れがあった分、イドラの洞窟でのグリーンイベントには期待したのに、バグなのか結婚できませんでした。
ルーンファクトリーシリーズは魅力的な女の子が多すぎて困る。重婚できないバグはいつになったら直されるのか。
あと、キャンディちゃんとかモニカちゃんと結婚できないバグはなおりませんかね。エリザさんとかミネルバちゃんとかと結婚できないバグもどうにかなりませんか?
エっちゃんは独身だからこそ輝くモノがあるとおもうの。独身貴族なの。
4は3周して、コハクと結婚→ドルチェと結婚→クローリカと結婚の順番でやりました。また、クローリカと結婚した際には浮気相手にドルチェを選んでます。
結婚しても恋人が一人作れるっていうのが面白い。プロポーズ当日に告白することになるから、最初から浮気する気満々なのがレスト君って感じがする。
ところで、ルーンファクトリー5をずっと待ってるんですが、いつ発売するんですかね?そろそろニンテンドーダイレクトで発表してもいい頃だと思いますよ?

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