八幡「俺、警察官になろうと思う」いろは「・・・ほぇ?」 (75)



生徒会室にて

いろは「最近、やけに力仕事手伝ってくれますよね?先輩」

八幡「まあな。そろそろ進路も決めねえといけねえし。それに、体力もつけねえと」

いろは「もう先輩そろそろ先輩は三度目の受験生になる訳ですし」

八幡「おい。俺は中学受験してねえから二度目だ」

八幡「後な、俺は三年に上がっても受験生じゃない」

いろは「?」クビカシゲ

八幡「かわいいなおい」

いろは「ちょっ急になに口説いてるんですかそんな甘い言葉をかけて私を籠絡で切ると思ってるんですかもう既に籠絡されているのであんまりときめきませんごめんなさい」

八幡「俺は何回振られればいいんだよ(全然聞き取れねえよ)」

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いろは「で!先輩受験生じゃないってどう言うことですか?まさか高校中退してヒキニートに!?」

八幡「いやなんねえから・・・。俺、来年の警察官採用試験に受けようと思うんだ」

いろは「・・・へ?」

八幡「俺、警察官になろうと思う」

いろは「・・・ほぇ?」

八幡「俺

いろは「もういいですよ!というかどう言うことですか!?ここ卒業してて高卒ですか!?先輩の成績なら私立文系ならいいとこ狙えるでしょ!?」

八幡「まぁまぁ落ち着け」

いろは「・・・」ハァハァ

いろは「・・・そもそも先輩、専業主夫になるとかほざいてませんでした?」



八幡「いやー好きなアニメの主人公が警察官になるんだよ。あー直江津署風説課に配属されねーかなー」

いろは「いやムララ木さんはキャリアですから・・・。せめて大学卒業してからどうですか?」

八幡「いや出世とか興味ねーし。てか元ネタ知ってるのな・・・。お前、警察官採用試験の倍率知ってるか?」

いろは「んー3倍とか?」

八幡「ばっかお前なめてんのか?」

いろは「なめてませんよ!」プンスカ

八幡「年によっても違うが大卒の採用試験の平均倍率がんー確か、6か7倍で高卒の採用試験の平均倍率が6倍位だ。ちなみに女性警察官の採用試験はもっと倍率が高い。年によっては10倍近く膨れ上がることもある」

いろは「宝塚ですか!?」

八幡「ばっかお前宝塚は40倍だ」



いろは「でも、採用試験なんてどうやって受けるんですか?」

八幡「手取りなら警察庁本部から近くの交番、所謂警察関連の場所なら割とどこでも受け取れる」

いろは「へぇ・・・でもやっぱり大学卒業してからの方が良いんじゃないんですか?」

八幡「それは平塚先生にも言われた。でもぶっちゃけ嫌な思いしてまで大学通う意味無いかなあと思って」

いろは「・・・本当にそれだけですか?」ギロ

八幡「早く自立して給料でアニメグッズが欲しいですごめんなさい」

いろは「・・・実に先輩らしいですが、まあよろしい」

いろは「でも先輩、先輩はもう一人じゃ無いんですからね。高卒で警察官になる事を止めはしないですけど、もっと相談して欲しかったです!」プンスカ

八幡「・・・悪いな。警察官になる事は確定だが、もうちょい考えてみるわ」

いろは「はい!」



いろは「ところで今更ですが、先輩が警察官なんて微塵も想像つきませんね!性犯罪者みたいな目付きしてるのに!」

八幡「うるせえ。最近は犯罪率も増えてるしな。だからせめて身近な所でも思う所があるんだよ」

いろは「へぇ・・・かっこいいですね」

八幡「お、おお」

いろは「ところでところで、警察官採用試験って具体的にどんな事が試験に出るんですか?」

八幡「採用試験っても、筆記試験と面接だけじゃねえんだぞ」

いろは「そうなんですか?」

八幡「ああ、よく考えてみろ。町で強盗が逃げていくのを見かけた時、そいつが足遅かったり体力が空っけつだったりしたら、逃げられるだろ?」



いろは「つまり・・・」

八幡「そう、採用試験には大まかに五つ、教養試験、論文試験、体力検査、適性試験、面接試験がある」

いろは「教養試験は筆記試験ですよね」

八幡「そうだ。そして俺は意外と運動神経が良い」

いろは「自分で言いますか・・・まあでも普通に考えてみれば体力検査があるのは自然ですよね」

八幡「そして俺は、千葉で上位の進学高の国語学年3位、論文には自信がある」

いろは「ほうほう」

八幡「面接試験で落ちそうだがな・・・」

いろは「目腐ってるしひねくれてますもんね」アハハ



いろは「でも先輩、目以外はかっこいいんですから、大丈夫でしょ」

八幡「お、おう・・・」

いろは「・・・はっ!やっぱ今のなしです!/////」

八幡「わかったから」

いろは「むぅ・・・それで、教養試験はどんな事が出るんですか?」

八幡「主に公民だな。知識分野では社会科学、人文科学、自然科学はでるとこが少ないらしい」

いろは「先輩理系にがてですもんね」

八幡「うるせえ」

八幡「あ、そういえば身長にも規定があったな」

いろは「マジですか!」



八幡「マジだ。確か、男性はおおむね160㎝以上だった気がする。体重が48キロ以上で」

いろは「じゃあ大丈夫ですね」

八幡「視力も目が腐ってるだけで問題はない」

いろは「自分で言うんですね・・・」アハハ



結局、みんなの反対もあったことから、東京の有名私立大学に進学した。雪ノ下は日本一と称される東京の大学に進学したが、たまに連絡もとっている。由比ヶ浜は千葉に本社があるジュエリーの会社に就職した。

そして、一年生の俺は友人にも恵まれ、激動の一年を過ごし、二年生になった頃・・・

八幡「もうサークル勧誘の季節か・・・」

友A「俺たち誰もサークルに入らなかったな」

友B「あ、今日確か高校の後輩が会いに来るんだった。悪い、抜けるわ」

八幡「おう。痴漢に間違われるなよ」

友B「間違われねえよ!」

友A「はあ・・・彼女が欲しいぜ」

八幡「急にどうした」



友A「いや、サークルに入らねえとこうも女っ気で差がつくのかと思うとな・・・」

八幡「ま、焦る事はねえんじゃねえの」

友A「お前は良いよな・・・八幡、学科内で結構人気あるんだぜ」

八幡「マジで?俺が?ついて良い嘘と悪い嘘があるぞ。中学時代にその嘘で調子に乗って女の子と飯食おうって誘って断られたまである」

友A「ぶちころすぞわれ」

?「せんぱーい」

八幡「はぁ、先輩ね、懐かしい響きだぜ」

友A「だな」

?「ちょっと先輩?聞いてます?」

八幡「あいつ、何してんだろうな」

友A「八幡てめえ裏切りやがったな」

八幡「は?なんのこ

いろは「先輩っ!」ドゴォ

八幡「ぐぇ」ドガァァン



いろは「もう何で無視するんで・・・もしかして、先輩の友達ですか!?」

友A「お、おう・・・八幡の後輩?」オソルオソル

いろは「は、はい・・・まさか先輩に友達がいたなんて・・・」

八幡「高校の時にもいたわ・・・戸塚とか戸塚とか戸塚とか」

友A「八幡てめえこの裏切り者がぁ!こんな可愛い後輩がいたなんて!友C言いつけてやる!」タタタタ

八幡「やめろ!あいつには言うな!呪い殺される!」

いろは「先輩がちゃんとキャンパスライフを送っているようで安心しました」ホロリ

八幡「お前はオカンかよ・・・」

八幡「つかお前、ここ来るなんて言ってなかったじゃん」

いろは「サプライズですよう」

八幡「はぁ・・・ま、これからもよろしく」

いろは「よろしくです!」




意識が大学に来て一ヶ月、聞けば一色も俺と同じ文学部だとこと。ここの偏差値相当高いぞ?とも思ったが、それは一色の努力の成果だろう。

いろは「ところで先輩、まだ警察官になると思ってるんですか?」

八幡「ああ。そうだけど」

いろは「実はですね、私も警察官になろうかなって思い始めてですね」

八幡「・・・マジデスカ」

いろは「マジですよ」




そして俺は、大学三年生の時から警察官採用試験の勉強を始め、無事、卒業をすると共に大卒程度の警視庁警察官採用試験に合格した。


いろは『それで先輩、寮生活はどうですか?』

八幡「ったく、警察学校の全寮制とかマジありえねぇ。小町の笑顔が見たい」

いろは『うわぁ・・・でもまあ、こうして電話もできてるわけですし、良いじゃないですか』

八幡「まぁ、俺たち寮生は既に公務員採用試験に合格した列記とした公務員な訳だ。業務が行われない今でも給料が払われる事は、待遇が良いとしか言いようがない」

いろは『私も来年、頑張らないとですね!』

八幡「まぁ、なんだ・・・その、頑張れよ」

いろは『!は、はい!頑張ります!』

いろは『先輩!』

八幡「なんだ?」

いろは『初任給いくらでした?』

八幡「24万円だよちくちょう!」ピッ

通常、大卒の警察学校入学期間は6ヶ月、高卒の警察学校入学期間は10ヶ月程度だ。そして、外出届など、連絡すれば外泊や外出などのある程度の融通も利く。

ちなみに高卒程度だと21万円ほどである。



さらに5年後

俺は警部等になっていた。キャリアは警部補スタートなので、高給料と出世率が高くなる。警部補というと、会社で言う課長スタートのようなもの、24歳、初めてのボーナス額を見たときはニヤニヤしたものだ。

しかし、周りの人間は雪ノ下と同じ大学の人や京都の有名大学の人などばかりだ。出世に飢えている奴がゴロゴロいる。俺が警察学校卒業と同時に配属されたのはキャリアの人間がほとんど配属される刑事警察部門だった。

刑事警察部門は、主に凶悪犯罪などの取り締まりが基本。そんな中、俺の検挙率は平均より下だった。

正直、俺には向いていないと思った。高校の頃、ノンキャリアで警察官になろうと思った理由は、地域に密着した生活安全部門などに配属されたかったからだ。

しかし、やはり給料が良い。俺が子供の頃、この年でここまで貰えると知っていたら、専業主夫になるとか言ってなかった。

いろは「せーんぱい!」

八幡「一色か」



いろは「ご飯でも食べに行きましょう!」

八幡「もうこんな時間か。そうだな、行くか」

いろは「はい!」

一色も、キャリアで無事警察官採用試験に合格した。一色は生徒会長の時から着眼点が良く、皆んなをまとめ上げるとがうまいと思っていた。なんと、検挙率は俺より上だ。もう少しで警部に手が届きそうなほど。

いろは「明日ですね」ズルルルルルル

八幡「そうだな」ズルル パクッ モグモグ

いろは「上条一家強盗殺害事件の対策会議」ズルルルルルル

八幡「許せねえよな。なんでも上条当麻氏の配偶者に当たる上条美琴氏の所有する宝石類が全て盗まれていたとか」パクッ モグモグ

いろは「まだ6歳の子供にまで手をかけるなんて、許せない」ズルル シャキッシャキッ




この事件で、犯行現場の痕跡などから1人の容疑者が浮かんだ。

犯人の特徴は、女性、それもE~Fカップとされる。その他の特徴から

八幡「由比ヶ浜・・・」

いろは「結衣せん・・・由比ヶ浜容疑者は、犯行日から姿をくらませています」

警視正「決まりだな。由比ヶ浜結衣容疑者を犯人と断定、さらに、捜索範囲を狭める」

上条美琴氏の宝石類はすべて由比ヶ浜の勤めるジュエリー会社の商品で、上条美琴氏の宝石類を売ったのも全て由比ヶ浜だったそうだ。

そして俺は




八幡「由比ヶ浜・・・ここに来ると思っていた」

結衣「ヒッキー・・・警察官になったんだね」

八幡「・・・お前のした事は許されない、自首してくれ」

結衣「・・・やだ」

八幡「由比ヶ浜!」

結衣「ヒッキーに・・・逮捕して欲しい」


こうして俺は、16時39分、総武高校奉仕部部室で由比ヶ浜結衣を逮捕した。



この事件は極めて凶悪なものとされ、なおかつキャリア組が総動員で捜索し、かなりの時間がかかった。よって、俺の功績は大きく、警視にまで昇進した。

由比ヶ浜の判決は無期懲役、動機はむしゃくしゃしてやった、と言ったそうだ。

そして20年後

いろは「お帰りなさい、あなた」

八幡「ああ、ただいま」

俺はいろはと結婚した。いろはは寿退社ならぬ寿退職が夢だったらしい。子供も生まれ、警視正まで上り詰めたが、これ以上の出世は望めなかった。しかし、これでも同期じゃ出世した方だ。

やはり俺が警察官になるのは、間違ってはいなかった。


終わり



ありがとうございました。

俺ガイルが好きで、僕も現在大学生の警察官志望なんですけど、こんな人生を歩んで見たいなと思い、書きました。

比企谷八幡

信じていた2人に裏切られたことにより原作よりも捻くれている。
修学旅行で告白したいという依頼をした戸部と、告白を阻止して欲しいという遠まわしに依頼した海老名の間で雁字搦めになりながらも、嘘告白という方法をとり、依頼を解消した。
海老名の依頼には雪ノ下と由比ヶ浜は気が付いておらず、信じていた2人に拒絶されたことにより誰一人信じることが出来なくなった。
依頼を解消した竹林で立ち尽くしていたところ、闇商人と名乗る青年に気に入られ、覚醒していなかった七つの人格を覚醒させてもらったと同時に復讐を決意する。
別の人格の時は見た目が部分的に変化する。
その七つとはべつにもう一つある人格には、八幡は気がついている。
修学旅行後、八幡は山に篭もり、座禅を組んだり、狩りをしたりしていた事で一週間で修行が終えた。残り一つの人格であるバハムートも手なずけようとし、更なる修行を積み重ねた結果、バハムートに気に入られ、全ての人格をコントロール下に置くことができた。その修行が終わる頃には人格が変わることによる見た目の変化を押さえ込むことができるようになったが、どうやっても目の色の変化は押さえ込めなかった為、別人格の時は目の色だけが変化する。修行中、海外の紛争地域で多くの紛争を鎮圧させてきた。一部の人の間でのみ、その存在を公開されており、知っている人の間では『大罪のバハムート』という生きる伝説として伝えられ、鎮圧された紛争地域はすべて武力放棄したという。

ラース(憤怒)
運動能力と格闘能力と動体視力が上がるが、口調が古風で硬派な不良になる。理不尽なことや、曲がったことが嫌いなので、目の前でそれが起きるとキレる。
目の色は紅くなり、髪の毛が逆立つ。

ラスト(色欲)
声や雰囲気から、ものすごく色気が漂うようになる。さらに精力が無制限になる。そこら辺の一流ナンパ師涙目な程のナンパ師となる。時々男が掛かることがあるらしい。屑男を許せない。
引っ掛かった女性は、口を揃えて
「彼と共に過ごした時間は夢の様だった。」といい、後腐れなく別れるらしい。
髪が銀色になり、目の色がマゼンタカラーに変わって眼鏡を掛ける。

グラトニー(暴食)
食べることが大好きで料理の腕前は五つ星ホテルのレストランの料理長レベルを遥かに凌駕する。食べ物を粗末にしたり、食事を邪魔したりするとキレる。時々他の人に料理を振る舞う。目の色がスカイブルーになり、髪が肩まで伸びる。

スロウス(怠惰)
見た目はほぼ変わらないが目の色が紫色になる
動きが早くなったり遅くなったりするようになり、口癖がダルいになるが、相手の心理を読み、攻撃や、人やモノをスルスル避ける様な移動方法になる。考えや心まで読める。基本的に誰からも感知(匂いや、姿形が、感じられなくなり、物質まですり抜ける為。)された事がない。

エンヴィー(嫉妬)
髪が金色になり腰まで伸びる。目の色が緑になり、
嫉妬深くなる。代わりに翼や、推進力なしに空中を移動できる。
性格面はサバサバ系になる。

グリード(強欲)
あらゆる事に欲深くなり、欲しいものはどんな手を使っても手に入れる。所有欲や、独占欲がバカみたいに強くなるので、邪魔するヤツや欲しいものを持っている奴をあらゆる手を使って排除する。
代わりにどんな攻撃もいとも容易く受け止めることが出来るほどに体を硬質化出来る。
見た目は白い髪、白目部分が黒、瞳の部分が赤の喰種カラーの目になる。

プライド(傲慢)
見た目は変わらないが異常な威圧感を纏っている。目の色は金色になっている。
会話を自分の都合の良い様に誘導したり交渉(という名の一方的な命令)を素で行う。基本的に高圧的な態度なのでいつもすごく怖がられる。一応八幡の人格の内、三番目の権限を持っている。(一番は八幡、2番目はバハムート。)

バハムート(漆黒の暴龍皇)
髪の形が龍の角のような形に、背中からは大きな翼、太い尻尾が生えていて目の色は右が赤、左が青になっている。
かなりドSで、別の人格すべての力を使える。
やり過ぎることが多く、被害や損害が激しい為基本的には、眠ってもらっている。
八幡が紛争地域を鎮圧した時の人格はバハムート。まるで、本物の龍のように口から炎を吐いたり、空を飛んだり、出来る。本気を出すと見た目がFFに出てくるバハムート零式のようになる。

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