Jervis 「Hey、Darling!ゼッタイ離さないでね!」 五月雨 「......」 (265)


提督「ほらJervis、遠征もあるわけだし、みんな見てるから...」アセアセ

提督「あ、五月雨!ちょっと食後の珈琲淹れてもらえるか?」

五月雨「!はいっ!いつもの淹れて...」パァッ

Jervis「What?Coffeeが欲しいの?じゃあ、今淹れてくるね!」タタタッ

五月雨「っ...!」

時雨「さ、五月雨っ、そんなに睨まなくても良いんじゃないかなっ」アタフタ


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時雨「ご、ごめんね提督、五月雨と一緒にちょっと外出てくるよ」ガチャッ

五月雨「...なんで!」

五月雨「なんでっ、ずっと、ずっと、私の仕事だったのに...っ!」

時雨「五月雨、落ち着いて、その、ジャーヴィスは素直な気持ちで」

五月雨「そんなの分かってるの!でも、だって、見せつけるようにして...っ!」


時雨(五月雨はこの鎮守府の初期艦で、唯一のケッコン艦だ)

時雨(いつもこの艦隊の筆頭秘書艦として、提督のサポートをしていた)

時雨(でも、英国駆逐のジャーヴィスが、率直に言うと、その仕事を奪っていった)

時雨(対潜に秀でていて、容姿も可愛くて、天真爛漫なところを提督が気に入ったんだろう)

時雨(積極的な性格も相まって、ジャーヴィスが提督の傍にいることが多くなって)

時雨(五月雨は、その役割を、奪われたんだ)


時雨「ほら、でも夕立だって似たような性格じゃないか」

時雨「金剛さんだって、愛宕さんだって、別にこれが初めてってわけでも」

五月雨「でも!みんなは遠慮して、私の仕事奪ったりはしなかった!」

五月雨「あの子は、ジャーヴィスちゃんは、全部、全部、全部奪って!奪って!」

時雨「ほら、五月雨、そんなに悪く言っちゃダメだよ、ね、落ち着こう」


時雨(でも、実はボクもそう思う、今までの子達と比較しても)

時雨(夕立だって、瑞鳳だって、みんな、初期艦の五月雨に遠慮してた)

時雨(英国らしいと言えばそれまでだけど、でも、それ以外にも何か)

五月雨「でも、いつも私の仕事を奪ってるんだよ!目の前で!」

時雨(そう、目の前で奪ってる、少し、悪意が見える、気がする)


時雨「ほら、今日この後、ボクからも提督に言ってみるからさ」

時雨「他の鎮守府の演習相手があるよね、筆頭秘書艦の仕事が」

時雨「後はボクに任せておいて、ね、五月雨」

五月雨「...分かった、じゃあ時雨ちゃん、お願い、します」タタタッ

時雨「...さて、と」


時雨「提督、入るよ」ガチャッ

提督「ああ、時雨か、どうしたんだ」

時雨「...あの子はいないんだね」

提督「ジャーヴィスか、ちょっと対潜警戒にな」

時雨「そっか...提督、言いたいこと、分かってほしいな」


提督「...近すぎる、って話だろ、身の回りの仕事を含めて」

時雨「そうだね、じゃあ、どうして注意しないの」

時雨「五月雨が、悲しそうにしてたよ、仕事を奪われたって」

提督「そうか、それは、申し訳ないことをしたな」


時雨「じゃあ、早くあの子を遠ざけなよ、秘書艦室の中に、入れないでよ」

提督「時雨、もう少し柔らかい言葉で意見できないのか」

時雨「ごめんね、でも、可愛い妹のことだし、それに」

時雨(目の前でそうされると、ボクも耐えられないから)


提督「でも、こちらにも言い分があるんだ、それを聞いてほしい」

提督「あの子は元々、友軍艦隊として我々を支援してくれた、言わば他所の子だ」

提督「それが本人の希望で、この鎮守府に来た、楽しそうな鎮守府だからと」

提督「元いた鎮守府との関係もあるし、何よりここに来た理由が理由だ」

提督「それなら少なくとも最初だけでも、彼女の好きなようにさせてあげるべきじゃないか」


時雨「...言ってることは分かったよ、でも、ちゃんと五月雨のことも意識してあげてね」

提督「ああ、もちろんだ、時雨、言い辛いことを言ってくれてありがとうな」

時雨「五月雨とは長いからね、それじゃあ演習に」

Jervis「Darling!カンターイ、無事帰還よ!たっくさん褒めて!」ガチャッ

時雨「っ、ジャーヴィス、お疲れ様」


提督「あ、ああ、ジャーヴィス、お疲れ」

Jervis「Uh?シグレ、どうしたの?」

時雨「い、いや、なんでもないよ」

Jervis「そっかぁ、なんでもないんだね、それじゃあ」

Jervis「残念だけど、秘書艦roomの中に、入っちゃうね」ボソッ

時雨「っ!」


時雨「ジャーヴィス、君は...っ」

Jervis「Darling!MVP取ったんだから、Hugして!トウッゼンよ!」ダキッ

提督「ジャーヴィスっ、時雨が見てるから、ほら」

Jervis「なんで?OKでしょ?ねえ、シグレ」ニコッ

時雨「っ、提督、失礼するね」バンッ


時雨(あの言葉、さっきの会話を外で聞いてて...)

時雨(聞いた上で、ボクの目の前に現れて、ああいう行動をして)

時雨(でも、提督の言い分を聞いた上だから、下手に出れない...っ)

加賀「あら、時雨、どうしたの、そんな気難しそうな顔し...」

時雨「くそ、くそっ、くそっ!」バンッ

加賀「っ!」ビクッ


加賀「そう、そんなことが」

時雨「うん、明らかに悪意が見えて、加賀はどうするべきだと思う?」

加賀「...どうすべきかどうかはさておき、難しい問題ではあるわね」

加賀「提督はジャーヴィスの気持ちを一番の理由にしてるようだけど」

加賀「やっぱり元の鎮守府との関係が理由ね、ジャーヴィスが不平を言ったらここにはデメリットしかない」


時雨「そうだよね、じゃあやっぱり、耐えるしか」

加賀「でも、一つ気になる点があるの、それは、ジャーヴィスがここに来れた理由よ」

時雨「来れた?来た理由じゃなくて?」

加賀「そう、だって、あのレベルであの能力よ?どうしてあちらはあの子を手放したのかしら」

時雨「...何か、仲間内で揉め事があった?」


加賀「私はそう考えるわ、どちらにせよ、この鎮守府のためにも注意はすべきね」

時雨「...そうだね、この鎮守府のためにも、注意しないと」

加賀「そうね、でないと壁の修繕費で鎮守府の家計が火の車になってしまうわ」

時雨「もう、やめてよ、でも、決心はついたよ、五月雨と合流してくるね」

加賀「ええ、また困ったことがあれば言ってちょうだい」


鎮守府埠頭

時雨「あれ、五月雨はまだ戻ってないの?」

ベールヌイ「いや、第4艦隊遠征帰還の時はいつものように出迎えてくれたけど」

ベールヌイ「その後、秘書艦室じゃなくて自室の方に向かってたよ」

時雨「そっか、ありがとう、後ベールヌイ、一つ質問なんだけど」

ベールヌイ「ん、なんだい」


時雨「ベールヌイは最初ロシアの鎮守府にいたんだよね」

ベールヌイ「ああ、その後一旦、ロシア語の流暢な提督のいる鎮守府に移動したよ」

時雨「なんで、そこからまたウチに来たんだい」

ベールヌイ「前の鎮守府の提督と今の提督が大学の同級生でね、その関係さ」

時雨「そっか、普通は、何も関係のない鎮守府には移籍はしないよね」


時雨「移籍する時は、反対とかは無かった?」

ベールヌイ「それぞれの提督同士は合意の上だから無かったけど、艦娘からはあったよ」

ベールヌイ「それこそ、それぞれの鎮守府に向かう船の中まで最後は一緒に過ごしたさ」

時雨(やっぱりそうだよね、ジャーヴィスは多分、一人で来たけど)

時雨「ありがとう、遠征お疲れ様」

ベールヌイ「とんでもないよ、この鎮守府の為なら、なんだって頑張るさ、それじゃあ」


時雨「五月雨、入るよ」ガチャッ

時雨「...カーテン開けなよ、こんなに暗かったら、心まで沈んじゃうよ」

五月雨「...今は何も、考えたくないの」

時雨「全く、こんな状態にしちゃうなんて、提督はダメな人だね」

五月雨「提督を悪く言わないで!」ガタッ


五月雨「提督は悪くないの!私が!私が我慢すれば、全部!」

時雨「そんなことないよ、五月雨、何も君だけが悪いだけじゃ」

五月雨「じゃあジャーヴィスちゃんを怒れば良いの!?」

五月雨「でもそんなことしたら、絶対雰囲気悪くなるよ!それは、嫌なの!」

五月雨「もう、もう、どうすればいいの、どうすれば、ぅぁ...っ」グスッ


時雨「五月雨、他の子とも話をしてきたけど、やっぱり注意すべきだよ」

時雨「このまま君が我慢したら、表面上は雰囲気は悪くならないかもしれない、けど」

時雨「人間関係には機微なこの鎮守府じゃ、それは長続きしないよ、それは、鎮守府にとって致命的だよ」

時雨「みんな、この鎮守府の為に動いてるんだ、みんなこの鎮守府が、好きなんだ」

時雨「この鎮守府の為を思うなら、余計に注意しないと」


五月雨「...うん、わかった」

時雨「只でさえ気を遣ってる提督は、あまり巻き込むべきじゃないよね」

時雨「提督が自室に戻ったら、僕が行ってくるよ、そこで注意して」

五月雨「ううん、これは自分の問題だから、私が注意するね」

時雨「そっか、それじゃあ、ボクと、比較的中立な加賀さんも一緒に行くよ」


五月雨「ごめんね、時雨ちゃん、ありがとう」

時雨「感謝なんていらないよ、これがボクの役目、だから」

時雨「フタマルマルマルに、彼女の部屋に集まろう、じゃあまた、後で」ガチャッ

五月雨「うん、じゃあ、また後で」

時雨「......」

時雨「これがボクの役目、か、ちょっと悲しい、かな」


フタマルマルマル

五月雨「すいません、加賀さん、こうして付き合ってもらって」

加賀「あなたと私の関係よ、頼られない方が傷付くわ」

時雨「それじゃあ、入ろうか、ジャーヴィス、失礼するね」ガチャッ

Jervis「Wow!サミダレとカガとシグレじゃない!What's up?」


時雨「実は、提督との関係について、少し言いたいことがあるんだ」

Jervis「Uh?なにかなー、遠慮なく言ってねー」

五月雨「率直に言います、私の仕事を奪わないで、ください」

Jervis「Your work?私は奪ってなんかないよ?」


時雨「奪ってるように見えるんだ、五月雨がしていた仕事を、君がやって」

Jervis「でもそれはハグロやアヤナミもやってるよ」

時雨「確かにそうだよ、でも、五月雨がいる時は遠慮してる」

時雨「五月雨は、この鎮守府で唯一のケッコン艦なんだ、あまりその間柄を、邪魔してほしくないかな」

Jervis「うーん、私は邪魔してるimageは無いよ?」


加賀「っ、だから、あなたはいつも五月雨の!」

Jervis「私は、提督に好かれたいからしてるだけで、邪魔はしてないかなー」

五月雨「っ!」

時雨「...ジャーヴィス、もうちょっと、他人に気を遣うことを学んだ方が良いんじゃないかな」

Jervis「シグレこそ、物事のessentialsを考えてみたら?」


加賀「ちょっと2人共、言い合いはそれくらいにしたら」

Jervis「言い合いじゃないよ、だって、そうじゃない」

Jervis「そもそも、提督はサミダレとなんでケッコンしたの?」

五月雨「ずっとあの人と苦楽を共にしてきたからです!だから何ですか!」

Jervis「ふーん、じゃあ、初期艦として任命されたからケッコンしたんだねー」

Jervis「でも、それって、運が良かっただけじゃないの?」


時雨「ジャーヴィス!言っていいことと悪いことがあるよ!」

Jervis「But it's fact、じゃあサミダレは初期艦じゃなかったとしてもケッコンしてたと言える?」

五月雨「それは、っ、それでも、してました!」

Jervis「なんで一瞬詰まったの?ほら、自分でも、分かってるじゃない」

Jervis「えへへ、私に負けず劣らずの、Lucky Destroyerだね」ニコッ


五月雨「っ、そんなこと、ない!違う!」ガシッ

加賀「五月雨!落ち着いて!」

Jervis「でもね、サミダレ、私は運だからNoだとは言ってない」

Jervis「運だって立派な実力よ、でも、運が無いだけで、Youには負けたくないかな」

Jervis「ねえ、シグレ、カガ、そう思わないかなー?」


時雨「っ!」

五月雨「2人は関係ないじゃない!」

Jervis「関係ない!?ヒドいこと言うねサミダレは!関係あるよ!」

Jervis「2人とも提督のこと好きだよ!Youがいて、それこそ遠慮してるけどね!」

Jervis「2人だけじゃない!差はあれどみんなrespect and loveしてるよ!」


Jervis「シグレはOKなの?運だけで負けて、提督のことを諦めれるの?」

時雨「違う!そうじゃない!」

Jervis「違わないよ!しかもこんな状況で!Next to Deathの毎日の中で!」

Jervis「気持ちを伝えられないまま別れるのは、私はイヤよ!」

Jervis「ねえシグレ!Youが一番分かってるはずよね!」


Jervis「Only now!あなたは今提督に伝えるべきことがあるじゃない!」

時雨「やめろ!聞きたくない!聞きたくないっ!」

加賀「ジャーヴィス!黙りなさい!ジャーヴィス!!」

Jervis「遠慮なんてしなくていいんだよ!ねえ!シグレ!」

時雨「それ以上言うなああぁぁぁぁ!」


パァンッ

時雨「...えっ」

加賀「っあ...」

Jervis「...へえ、YouがそんなにFoolishだとは思わなかったなー」ヒリヒリ

Jervis「ねえ、サミダレ」


五月雨「フーッ、フーッ」

五月雨「...許さない、許さないっ!」

五月雨「なんで!なんで!なんでっ!」

Jervis「なんでって、私は事実を言っただけだよ、サミダレ」

Jervis「それとも、私以上にLogicalな意見を言ってくるのかなー?」


五月雨「っ、それは...!」

Jervis「まあいいかなー、恋に論理なんていらないからね、だからこそ私は諦めないけど」

Jervis「でも、許せないのは私の方だよ、手を出されたら、引くに引けないじゃない」

五月雨「っ、あ、ご、ごめんなさい!」ハッ

Jervis「もう遅いよ、サミダレ、こうなったら、私はずっと提督の、Darlingの近くにいるからねー」


五月雨「っ、いや!絶対に提督は渡さないから!」

Jervis「もう諦めなよサミダレ!明日からは私だけじゃないよ、ねえ、2人とも!」

加賀「っ、そんな、こと...」

五月雨「加賀、さん...?」

時雨「......」

五月雨「時雨ちゃん...」


Jervis「2人だけじゃないよね!私がいって、シグレがいって、カガがいって」

Jervis「そうしたらきっと、みんな遠慮なくなるよ!」

Jervis「最後に決めるのはDarlingだけど、どうなるのかなー」

五月雨「...失礼するね」ガチャン

Jervis「明日も楽しもうね、サミダレ」


加賀「あ、し、時雨、帰りましょう」

時雨「...うん、わかった」

時雨「ジャーヴィス...君は...」

Jervis「あはっ、シグレ、What eyes like a abyss!でも、その感情は誰に向けてなのかな?」

時雨「...さあね、おやすみ、ジャーヴィス」

Jervis「Good Night , Crazy Maidens . Sweet Dreams . 」


翌日 ハチマルマルマル

Jervis「Good Morning、シグレ!」

時雨「...おはよう、ジャーヴィス、今日の秘書艦は君かい?」

Jervis「No、でも、本来の担当艦のサミダレが来てないから、私が来てあげたの!」

時雨「そっか、でも、まだ業務開始には時間があるよ、五月雨を起こしてくるね」

Jervis「シグレ、秘書艦業務、代わろうか?」


時雨「...いや、いいよ、ボクは君と違うからね」

Jervis「サミダレが来るから、とは言わないんだ?」

時雨「言葉のアヤだよ、なんでそこまでサミダレを目の敵にするんだい」

Jervis「Rivalって意味では、実際に目の敵だからじゃないかなー」


時雨「Jervisは、なんで前の鎮守府をすんなりと出れたんだろうね」

Jervis「この性格でhateを受けたから、って言ってほしいんでしょ」

Jervis「残念だけど、そうじゃないよ、前の鎮守府はみんな私と同じようにしてたからね」

Jervis「Operations : European Reliefには来てくれた?UKの周りを見たでしょ?」

Jervis「前の日に話したAdmiralが、空襲で鎮守府の下敷きになってるのを何度も見たわ」


時雨「......」

Jervis「ハッキリ言うわ、あなた達みたいに私達は平和ボケしてないの」

Jervis「轟沈は当たり前、Admiralだって明日も会えると限らない、それはみんな同じよ」

Jervis「だから私は、提督に好きって伝えるの」

Jervis「気持ちを伝えたいからこの国の言葉で、気持ちを示したいから私達のやり方で」


時雨「...ごめんね、そんな重いことを聞いちゃって」

Jervis「別になんとも思わないよ、だって、事実だものね」

時雨「でも、じゃあなんで、ここに来たんだい、みんなと別れるのは悲しいんだろう?」

Jervis「UKでもその話聞いたら遠慮してたのに、遠慮ないね、シグレも」

時雨「欧州が大変だからって、だからボクの鎮守府の雰囲気が悪くなる理由にはならないよ」


Jervis「...Shit , inconsiderate girl.」

Jervis「でも、Chickenが多いこの鎮守府でそれを伝えたYouの勇気を讃えて、答えてアゲル」

時雨「それはどうも、それで、理由は?」

Jervis「もう、それは提督にひとめぼれしちゃったからよっ!それ以外に理由は無いわ!」


時雨「なんで、とは言えないかな、それは人それぞれだしね」

時雨「でも、それなら五月雨をあそこまで目の敵にする必要は無いじゃないか、悪意が、隠しきれてないよ」

Jervis「逆に、シグレは昨日のサミダレの言動を聞いて、何を思ったの?」

Jervis「サミダレが頑張ってるのは認めるよ、提督を好きなのも、知ってるわ」

Jervis「でも、それって私達が諦める理由にはならないんじゃないかな?」


時雨「でも、現実としてケッコンしてるのは五月雨だ、だから、最低限の遠慮は」

Jervis「シグレ、昨日も言った、今も言って、これからも言うわ」

Jervis「提督といつ会えなくなるか分からないの、今は、そんな状況なの」

Jervis「シグレの気持ちは、誰にも邪魔されたらいけないものよ」

Jervis「もう一度言うわ、シグレ、秘書艦業務を代わってあげるね」


時雨「......」

Jervis「これだけは答えて、シグレ、もしあなたが秘書艦業務をして、サミダレが絶望して」

Jervis「それだけで心が折れて仕事をしなくなる子に、あなたは負けていいの?」

時雨「...君の質問はズルいね」

時雨「負けたく、ないよ」


Jervis「でしょ?逆に、そんな状況でも提督に尽くしてあげる子なら、諦めもつくわ」

時雨「なるほどね、言いたいことは、分かるよ」

Jervis「だからこれは、あなたのために言うわ、サミダレが来るまで、秘書艦業務を代わろっか?」

時雨「...うん、代わって、ほしい」


Jervis「Good!それじゃあ、秘書艦お願い!私は対潜警戒行ってくるねー」

時雨「まあ、五月雨も心は強い子だからね、きっと帰ってきた時には君を秘書艦として出迎えてくれるよ」

Jervis「Ah!私も提督の選んだ子がそこまでNegativeじゃないことを祈ってるよ!それじゃあ」バタンッ


Jervis「...Ah , how foolish , Sigure . Who is happy about the behavior ?」

Jervis「Only for disparaging her . “ Love is Blind ” is certainly well said ! Ahhhh!!」


提督「おはよう、時雨」ガチャッ

時雨「おはよう、提督、珈琲淹れてあるよ、どうぞ」

提督「ありがとう、ところで、五月雨はどうした?」

時雨「五月雨は、ちょっと、ね」

提督「ちょっと、か、昨日の今日で、不審に思わない奴はいないぞ」


提督「どうしたんだ、時雨、いや、何があった」

時雨「......」

提督「時雨、答えたくないなら答えなくてもいいが、その理由は言ってほしい」

時雨「......」

提督「...黙っていたら、何も分から」

時雨「提督は、どうして五月雨とケッコンしたんだい?」


提督「...初期艦として、ずっと苦楽を共にしてきたからだ」

提督「鎮守府海域も、中部海域も、五月雨が近くにいたからな」

提督「それはケッコンする時にも宣言したはずだ、なんで、今更そんなことを聞く」

時雨「じゃあ、初期艦が違う子だったら、その子とケッコンしてたのかい?」


提督「五月雨は、建造して出来た子でも、他の初期艦の子でもない」

提督「初期艦としてずっと傍にいた、五月雨とケッコンしたんだ、そんなタラレバはない」

時雨「そう、だよね、提督なら、そう言うと思ったよ」

提督「俺は答えた、時雨も教えてくれ、昨日、五月雨と」

時雨「五月雨五月雨ってうるさいなぁ!!」


提督「な、なんだ、時雨」ビクッ

時雨「せっかく勇気を出してここに来たんだ!いつもは淹れることの出来ない朝の珈琲を出したんだ!」

時雨「なのに五月雨、五月雨って!全然珈琲にも手を付けてくれなくて!」

時雨「ボクの淹れた珈琲は特別じゃないのかい!なんで!ねえ!なんで!」

時雨「なんでボクじゃないんだ!なんで珈琲を淹れるのは、五月雨なんだ!」


提督「落ち着け時雨!いつものお前らしく」

時雨「いつものボクって!?2人を見守るのがボクの役割なのかい!」

時雨「ずっと遠慮して!こうして!こうして気持ちを伝えても提督は五月雨って!」

時雨「今は目の前のボクだけ見てよ、ねえ、提督...」


提督「...珈琲に関してはすまない、俺の配慮が足りなかった」

提督「でも俺は五月雨とケッコンし、て、がはっ」ドサッ

時雨「提督、今、五月雨の名前を出さないで、お願いだから、ボクを見て」ガシッ

時雨「ほら、提督、見て、目を見て、口を見て、指を見て、顔を見て」

時雨「ボクを、見て」ユラァ


提督「ぐ、ぁ、時雨っ、どいてくれ...っ!」

時雨「ふふ、抵抗しても無駄だよ、ボクは艦娘なんだから、提督の力じゃボクはどかせないよ」

時雨「見て、提督、見て、ほら、ほら、見てよ、提督、あは、ボクを見て」

時雨「ふふ、提督、提督、ようやくだね、提督、提督、提督、提督...」

提督「く、そ、だれか、誰かいないのか!」


時雨「ごめんね、予定はちゃんと確認してるんだ」

時雨「対潜警戒はいつも通りいけば後1時間は帰らない、遠征もない」スルスル

時雨「1時間、1時間だよ、その間に、提督、ボクしか見えないようにしてあげる」ヌギヌギ

時雨「ねえ、提督」


時雨「だいすき、だ」

Jervis「カンターイ、帰還よ!」ガチャッ

時雨「よ...」

時雨「...え?」


瑞鳳「しぐ、れ?なに、やってるの」

時雨「...な、んで」

Jervis「ごめんねDarling!近くで大破しちゃって戻ってきちゃったー!」

Jervis「ねえ、サミダレ?」

五月雨「......」

おやすみなさいまた明日に


提督「五月雨...」

Jervis「朝お寝坊さんだったから、みんなで帰りに起こしに行ったんだー!」

Jervis「それじゃあ私はbath room行ってくるからね!Well done!」タタタッ

時雨「......」

瑞鳳「ねえ、時雨、なに、してたの?」


時雨「......」

瑞鳳「時雨?黙ってたら分からないよ?ねえ、時雨ったら」

時雨「......」

瑞鳳「何か言いなさいよ!時雨!」バンッ

時雨「っ!」ビクッ


夕立「ず、瑞鳳っ、ちょっと落ち着くっぽい」

瑞鳳「提督を組み伏して!その上から覆い被さって!」

時雨「ち、ちが、これは」

瑞鳳「何でもいいから早く提督から離れてよ!」

時雨「ひっ、わ、わかった!」サッ


時雨「......」

瑞鳳「...ねえ、時雨、あなたいつも言ってたよね」

瑞鳳「五月雨と提督の仲を邪魔しちゃいけないって、遠慮しろって」

五月雨「...っ」


瑞鳳「時雨が言ってたから、みんなもそれに従ったんだよ、私も、従ったんだよ」

瑞鳳「なのに、時雨がそれを破ったらダメじゃない、ねえ、時雨、時雨!」

時雨「ひ、ごめんなさいっ!」

瑞鳳「...何が、あったの?何もなかったら、時雨はこんなことしないもん」

瑞鳳「時雨、お願い、答えて、何があったの?」


時雨「...先に言っておくね、五月雨、でも、ごめん、ボクは」

五月雨「っ、いやっ!」ガチャッ タタタッ

提督「五月雨!っ、すまん瑞鳳、後は頼んだぞ!」ガチャッ

時雨「っ、てい、とく...」


瑞鳳「ほら、時雨、話してみて、私が聞いてあげるから...時雨?」

時雨「な、んで、なんで、ボクじゃないのっ、なんで、なんでぇぇ...」ポロポロ

時雨「ボクもっ、五月雨よりっ、きっと、ずっと、好きなのに、なの、に...っ!」

時雨「っう、うぁ、ああ、うあああああああああぁぁぁぁ...  」

F9は在日で元2ch運営に雇われた業者なんだろうね、5ch運営とも繋がってるはず
スクリプト荒らしをするスレも一見無関係そうだけど実際は依頼を受けてやってるはず、F9ってニコニコや2ちゃんねるに都合の悪いスレには「必ず」埋めに来るからね
F9(2ちゃんねる)
https://dic.pixiv.net/a/F9%EF%BC%882%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B%EF%BC%89

ここ見れば大体の事は分かるけど、F9の正体は現5ch運営とも繋がりがある「しばき隊」にも雇われてる業者、確定している、色盲絵師こと岡くんのスレに湧いてるのもそういうことだね
基本反日左翼思想だからねF9は
住所氏名が判明して身バレ騒動となって徐々に謎が解けてきたね、ニコニコでは鋼兵や乱射魔、ふたばでは糞虫小僧みたいに複数の名義を使ってるのも活動を探られない為だろう
そうでなければこんな複数のコテやトリップを使い分けることなんてない、複数の回線(といってもあり得ないレベルの量)を持ってることからも窺える
特定まとめを見ればすぐ分かるけど、こいつ福島に住んでるのにも何か理由があるのかもね
アフィカスでもあり、やらおんやはちまなんかの大手アフィと繋がっている、youtubeヒカルの炎上スレも埋め立ててた、これは何故か知らないけど、どっかから荒らし依頼があったんだろう。
マギレコスレを埋めてるのもどこかから埋め立ての依頼が入ったからだろうね、そうでなければ荒らす理由がない
まどマギ信者だからF9は、アイマスやラブライブは嫌いらしく、地震なしとして対立煽りスレ乱立したりして荒らしてたけど。このあたりはログ速なんかのまとめサイト見れば分かる
後、気になるのは「水波レナ」関連のスレを毎回埋めること、これ何でなんだろうね?何か嫌な事でもあったのかしら?胡桃まなかや由比鶴乃、環いろはや二葉さなが好きだってのは判明している

カワモトレコード~川本氏のマギレコ愛まとめ
https://www65.atwiki.jp/f9kawamoto/pages/65.html

トリップも定期的に変えるけどこれも意味あるの?自分語りはするけど、こういう核心を突くようなことは一切語らないから笑える
◆pZ9ACOMH5jnY
◆y1vclJAQITzj
◆/ef872yRGc
今のところ3つはトリップ使ってるけど、もしかして複数人で活動してんのかな?ますます疑惑が濃くなっていくね・・・
名前が判明してる川本は少なくとも2chで荒らしをやってて、対立煽りなんかもやってたと判明している、鋼兵に関しても同様
現状確定しているのはF9=川本=鋼兵
次点で同一疑惑が濃いのが「なっちはスバラシイ」「ドトールコピペ」「インフォガー」「ID加速中」「豆大福」「ヤギ汁」「病巣院クルリ」「スプマン」「ヨウ素」「絵スレ荒らし」辺りだね
一つ言えることは「2chで対立煽り根付かせて」「スクリプト荒らしを数年以上続けて」「歌い手として炎上騒動を起こして」と様々な騒動を起こしている全ての元凶、諸悪の根源ってことだ
悪意しかないクズ、まさに悪の権化だなF9こと川本は
F9 スレ 炎上 身バレ 特定まとめ その後 現在 スクリプト 埋め立て ってマジみたいだからなぁwwwwwwww
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/74.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/47.html


瑞鳳「...そっか、そういうことがあったんだね」

時雨「瑞鳳と、夕立はどう思う?」

瑞鳳「確かに、五月雨ちゃんがいるんだから、遠慮はすべきだと思う、けど」

夕立「ジャーヴィスちゃんの言うことも、間違ってはないっぽい」

夕立「むしろ、あたしはジャーヴィスちゃんが正しいと思うっぽい」


時雨「そう、だよね」

瑞鳳「でも、それで不穏な空気になるのも事実なんだから、鎮守府的には間違ってるわよ」

夕立「五月雨が心を病まなければ済む話でもあるよね、瑞鳳」

瑞鳳「五月雨が気持ちを落とさなければそれだけの話だけど、落としてるから問題になってるんじゃない」

夕立「でも、みんな我慢してたのは事実っぽい」


瑞鳳「我慢できないからって五月雨の目の前で気持ちをぶつけていいの?それはワガママよ」

夕立「でも五月雨が落ち込んでるのもワガママっぽい!夕立もずっとワガママには付き合えないよ!」

瑞鳳「五月雨はケッコンしてるの!それは最低限の常識よ!」

夕立「ケッコンの理由が納得いかないから言ってるんでしょ!」

時雨「ふ、二人共、ちょっと落ち着いて!」


夕立「夕立は五月雨、白雪ちゃんの次にここに来て!ずっと戦闘にも第一線で頑張って!」

夕立「提督さんの為だからあそこまで頑張ったんだよ!五月雨よりも、戦果は出したよ!」

夕立「それでもケッコンは出来なかったけど、五月雨なら仕方ないと思ってたんだよ!」

夕立「初期艦だから運が良かったじゃなくて、戦闘も業務も頑張ってるからあたしも諦めたんだよ!」

夕立「なのに、五月雨が運が良かったからってちょっとでも思ってるのが、あたしは許せないの!」


瑞鳳「で、でも、だからって手を出していいわけないじゃない!」

Jervis「ズイホウ、この前、埠頭で提督になんて言ってたの?」

時雨「...おかえり、ジャーヴィス、なんの用だい」

Jervis「ただいまシグレ、Youの行動は間違ってないと思うよー」

Jervis「それでズイホウ、答えが聞きたいな、What you say?」


瑞鳳「埠頭って、そんなの帰還した時によく言葉を交わすんだから、どれのことか」

Jervis「それじゃあ質問を変えるね、この前、提督とsunsetを見ながら、なんて言ったのかな?」

瑞鳳「っ、あなた、どこで見てたのよ!」

Jervis「だいすき、って、言ってたよね、ズイホウ?」


夕立「...ふーん、瑞鳳も中々、積極的っぽい?」

瑞鳳「ち、ちが、それはジャーヴィスの聞き間違いでっ」

Jervis「へえ!ズイホウは提督に伝えた言葉を無かったことにするんだね!あの勇気を!」

時雨「瑞鳳、ちょっと詳しく、言ってほしいかな」

瑞鳳「...ちがう、違うの、あれは、あれは」


Jervis「ズイホウもユーダチも、もっと提督に積極的になっちゃいなよ」

Jervis「ズイホウの勇気も、ユーダチも努力も、無視されていいはずがないわ」

Jervis「サミダレの気持ちも大事よ、だけど、それであなた達の気持ちが疎かにされるべきじゃない」

Jervis「ほら、だから2人も、五月雨のことは一人のRivalとして」

提督「ジャーヴィス、そこまでだ、いい加減にしろ」


Jervis「Aha!Darling!サミダレはどうしたの?」

提督「部屋で落ち着かせてる、ジャーヴィス、元は誰の責任だと思ってるんだ」

Jervis「Uh?もしかして、Darlingはお怒りなの?」

提督「当たり前だ!お前のせいでみんなが心を乱されて!」

Jervis「ねえDarling、あなたの、提督の、せいよ」グイッ


提督「っ、なにを言って」

Jervis「ケッコンは、所詮カッコカリよ、機能向上に過ぎないのよ」

Jervis「なのに、Darlingは自分の想いを介在してしまったじゃない」

Jervis「それが全ての元凶なんだよ、Darling?」


Jervis「Darlingは、みんなの好意は気付いてるよね」

提督「...ああ、そういう想いを募らせている子がいるのも、知っている」

提督「だからと言って、五月雨がいる中で、そういう子に応えるのは」

Jervis「Darlingのために、死地を潜り抜けているのに?そのために頑張ってるのに?」

提督「それ、は」


Jervis「ごめんね、Darling、少し論理が飛躍したわ」

Jervis「そういう子の気持ちは否定しない、抑え込まない」

Jervis「でも、Darlingが応えることはない、ってことだよね?」

提督「ああ、そうだ」

Jervis「なら、その気持ちに応えてあげるのが、サミダレじゃないの?」


Jervis「Darlingの好意に応えて、みんなの好意を無碍にしないのは、サミダレの役目じゃないの?」

Jervis「その役目が果たせていないから、Darlingも他の子も、サミダレも傷付くんじゃないの?」

Jervis「それを教えるのは、Darlingの仕事よ、それを説得するのは、Darlingの役目よ」

提督「...すまない」


Jervis「Sorry、私も言いすぎちゃった、でもね、Darling、お願いよ?」

提督「分かった、それなら、すまないが瑞鳳、午前の業務を頼めるか?」

瑞鳳「え、う、うん、わかった!」

提督「ありがとう、それじゃあよろしく頼む」ガチャッ


Jervis「じゃあ私もmy roomに戻るからねー」

時雨「ま、待って、ジャーヴィス!」

Jervis「What?どうしたの、シグレ」

時雨「...すまない、ボクはどうやら君を勘違いしてたみたいだ」

Jervis「へえ、How?」


時雨「ボクは、君が五月雨のことを嫌ってると思ってたんだ」

時雨「でも、今の話を聞いてると、五月雨のこともしっかりと考えてくれてる」

Jervis「そうかなー?」

時雨「提督に説得するよう促してたじゃないか、五月雨が立ち直れるように」

時雨「なのにボクは、君が五月雨のことを嫌いだと思って...すまない」


Jervis「シグレ、謝らなくていいよ」

時雨「いや、でも」

Jervis「シグレは、勘違いしてると思ったから謝ったんでしょ?じゃあ、謝る必要はないかなー」

時雨「...それって、どういう」

Jervis「明日から、サミダレがどうなるかは分からないけど」

Jervis「私は、勝てる相手にしか、battleを挑まないもの」

>Jervis「Darlingの好意に応えて、みんなの好意を無碍にしないのは、サミダレの役目じゃないの?」
>Jervis「その役目が果たせていないから、Darlingも他の子も、サミダレも傷付くんじゃないの?」
具体的にどう考えれば良いんだ? よくわからない


時雨(結局、その日の業務に五月雨は帰って来ず、提督も午後は用事で鎮守府を後にしてしまった)

時雨(用事と言っても、鎮守府を支える地域の代表との懇談だ、2時間もしない内に帰ってきた、けど)

時雨(その後も五月雨に付きっきり、ということは無かった、午後は自分の業務を執り行っていた)

時雨(人伝に聞いた話だと、五月雨の方から今日は1日考えたい、ということを伝えたらしい)


時雨(提督は律儀な人だし、Jervisに言われたことも言われたことだ、思うところはあったんだろう)

時雨(それでも、二人が近くにいてくれたら、これほど心をかき乱されることも無かったと思う)

提督(それは五月雨にとって、不安を取り除く時間となっていただろうし、それに)

時雨(ボク達が、葛藤に揺れることもなかっただろう)


時雨「...瑞鳳、五月雨を、呼びにいかないのかい」

瑞鳳「...今、提督の業務を手伝ってるの、私は行けないの」

時雨「嘘吐きだね、瑞鳳、行けない、じゃなくて行きたくない、でしょ」

瑞鳳「......」

時雨(ボク達に、薄暗い感情が渦巻くこともなかっただろう)


翌日 ヒトマルマルマル

時雨「あ、山城、おはよう」

山城「おはよう、時雨、哨戒の帰り?」

時雨「うん、そうだよ、山城はどうしたの?」

山城「五月雨を慰めに行ってたの、今日も、部屋に篭もってたから」


時雨「そう、なんだね」

山城「時雨、五月雨から聞いたわよ、昨日のあなたのこと」

時雨「軽率な行動だったよ、これでも、反省してるんだ」

山城「...時雨は、どうするのかしら」

時雨「...考え抜いたけど、やっぱり、遠慮はできない、よ」


山城「そう、私はあなたの行動はさておき、考えは間違ってないと思うわ」

山城「想いは伝えるべきよ、伝えるべき相手がいる内にね」

山城「ハッキリ言うわ、今回の件が起こった原因は、想いを我慢せざるを得なかったこの鎮守府の雰囲気よ」

山城「五月雨がそれを受け入れない限りは、五月雨の肩だけを持つことはできないわ」

時雨「山城も、そう思うんだね」


山城「でもね、時雨、だからと言って塞ぎ込んでるあの子のところに行かないのは、看過できないわ」

時雨「......」

山城「確かに私と五月雨の付き合いは長いわ、でも、そうじゃなくても相談に乗ってあげるのが普通よ」

山城「恋敵だからと言って落ち込んでる時に救いの手を伸ばさないというのなら、私はあなたを軽蔑する」

山城「でも、時雨は優しい子だから、ほら、哨戒の報告は後でいいから、五月雨のところに行ってきなさい」


時雨「ありがとう、山城、ちょっと気持ちが楽になったよ」

山城「そう、あなたの為になったなら良かったわ、でもね、時雨、気を付けなさい」

時雨「何に対して?」

山城「五月雨に、あの子の中の優先順位を見誤ると、痛い目見るわよ」


時雨「五月雨、入るよ」ガチャッ

五月雨「......」ウツロ

時雨「さみ、だれ...」ゾクッ

時雨「昨日のことを、謝りたくて」

時雨「...ごめん、五月雨、本当にごめん」


五月雨「...時雨ちゃんは、どう思ってるの」

時雨「...謝ってから言うことではないけど、遠慮はしたくない、かな」

五月雨「そう、だよね、ううん、それは時雨ちゃんの言うことが正しいよ」

五月雨「私も、見て見ぬフリしてたの、ホントはみんなが遠慮してるの、知ってたの」

五月雨「でも、遠慮してるのを知って、遠慮しなくて良いよって、言え出せなく、て」


五月雨「私ね、ジャーヴィスちゃんの言うことが正しいと思うの」

五月雨「私が我慢すれば済む話なの、私がみんなに負けないくらい、提督のことが好きだったら済む話なの」

五月雨「でも、いざ目の前でそうされると、我慢できなくなって、怖くなって」

五月雨「提督を、他の人に奪われるんじゃないかって、本当に、本当に怖いの」


時雨「...提督が奪われるかどうかは、正直分からないよ、ボクだって遠慮しないって決めたから」

時雨「でも事実として、今五月雨がいなくて、提督は不安なんだ、悔しいけど、それが事実なんだ」

時雨「五月雨、自信を持って提督の隣にいなよ、五月雨のいない隙に隣にいたって、素直に喜べないよ」

時雨「ほら、五月雨、立って、大好きな提督の下に戻ろう?」

五月雨「...うん、わかったよ、時雨ちゃん」


時雨「ほら、ちょっと髪がはねてるよ、やってあげるね」

五月雨「あ、うん、ありが、とう」

時雨「もう、五月雨、せっかく戻るんだから元気で、笑顔でいようよ」

五月雨「ふふ、そうだね、あんまり提督を心配させちゃダメだもんね」

時雨「さあ、久しぶりの業務だよ、元気を出して、執務室に行こう」


五月雨「失礼します」ガチャッ

提督「五月雨!おかえり!」ガタッ

Jervis「Hi!Good Moning、サミダレ!Nice timingね!」

提督「今、ちょうど今回の件について聞き取りをしていたんだ」

提督「先に謝りたい、不安を抱かせてしまった、すまない」


五月雨「そんな、提督が謝ることなんてありません!」

五月雨「もっと私がみんなの気持ちを尊重して、理解して、なにより」

五月雨「提督への気持ちは誰にも負けないと、自信を持つべきでした」

五月雨「もう迷いはありません、時雨ちゃん達の想いを尊重して、理解して、その上で」

五月雨「自信を持って、提督に、寄り添います!」


提督「そんな、力強く宣言されたらこっちが恥ずかしいな」

提督「でも、良かった、五月雨が帰ってきてくれて、これからもよろしくな」

五月雨「はい、よろしくお願いしますね!」

Jervis「What a touching scene!でもDeclarationされたからには私達も負けないから!ねえシグレ!」

時雨「ボクにふらないでよ、ジャーヴィス、でも何はともあれ、解決した、のかな」


五月雨「そろそろ遠征が帰ってくるので、出迎えてきますねっ!」

時雨「ボクも、一度工廠に行ってくるね」

Jervis「サミダレが帰ってくる前に、提督にCoffee出してあげるわ!」

五月雨「それでも、負けないから!それじゃあ、行ってきます!」ガチャッ

時雨「それじゃあ、行ってきます」バタンッ


時雨「さすがはケッコン艦だね、五月雨、でも僕も負けないから」

時雨「...五月雨?話、聞いて」

五月雨「...てやる」

時雨「え、なんて」

五月雨「...ころして、やる」ボソッ

時雨「ひっ!」ゾクッ


時雨「五月雨、え、なに、言って」

五月雨「え、あっ、私あっちの方向でした、それじゃあ時雨ちゃん、また後で!」タタタッ

時雨「あ、ちょっと、さみ、だれ」

時雨(...ボクの、聞き間違い、だよね)


時雨(1日を経て、週末を経て、1週間を経て)

時雨(ボクの行動は、あの場にいた子と、山城を含む一部の子しか知らない)

時雨(ボクも、あんまり知られたくないから正直、良かった)

時雨(そしてあの時、五月雨が口にした目標は達成されている、と思う)


時雨(今までよりも、みんなは提督に振り向いてもらおうと頑張ってるし)

時雨(五月雨も、いつものように笑顔を崩さず、提督の傍にいて)

時雨(いや、違う、前よりも、もっと近くに提督の傍にいると思う)

時雨(それは、誰から見ても明確で、ボクらは振り向いてほしいから、正直、そう思ってて)

時雨(目標は達成されてる、でも、鎮守府の雰囲気が良くなったとは、一概に言えない)


Jervis「Ah、シグレ、お久しぶり!」

時雨「久しぶり、ジャーヴィス、最近あんまり、提督の近くにはいないね」

Jervis「For busy!でも、これで良いのよ!」

時雨(ジャーヴィスは、あの日以降、最低限の用事以外で執務室には行かなくなった)

時雨(それは恐らく五月雨にとって良いことであって)

時雨(そして、あれほど彼女を嫌悪していたみんなにとって、悪いことでもある)


時雨「まさか、ジャーヴィスの遠慮ない行動を寂しく思う日が来るとは思わなかったよ」

時雨(ボクらは、ジャーヴィスみたいに全く遠慮しないような行動は出来ない、ちょっとは遠慮する)

時雨(だけど、心を決めた以上、遠慮はしたくないわけであって、でも遠慮して、今でも葛藤して)

時雨(五月雨は、元々遠慮なんて無かったけど、独占欲が強くなったと思う)

時雨(ボクらは葛藤してて、五月雨は独占欲が強くて、そんなの、思うことは一つ)

Jervis「Straightに言っちゃいなよ、シグレ、五月雨が邪魔だって」


時雨「君がいつものような行動を見せてくれたら、ボクらも勇気を貰えるのに、意地悪な子だね」

Jervis「『今日も一日お疲れ様』って、ズイホウはまた言いたいでしょうね」

Jervis「いつも気軽にHugしてたのに、毎回睨まれたらユウダチも不快に感じるよ」

Jervis「提督がサミダレに遠慮しちゃって、タバコも吸えないってベールヌイが愚痴たれてたよ」

Jervis「みんなのために置いてた机のお菓子の箱が無くなって、モガミはつまみ食いが出来ないんだって」


時雨「すごいね、君は、本当によく見てる」

Jervis「その場のことしか分からないのはOut Of the Question、未来を予想するだけじゃThird-rate」

Jervis「予想して、誰が得するかを考えたらSecond-rate、誰が損するか分かればTop-rateよ」

Jervis「カガとヤマシロはこの状況を危惧してるけど、今回の件に関して注意を諭すTypeじゃないわ」

Jervis「当たり前よ、二人は誰よりも五月雨と長く過ごしてるもの」


Jervis「さて、シグレ、この先はどうなると思うかなー?」

時雨「愚問だね、三流のボクには分からないよ、一流のジャーヴィスが、教えてくれないかな」

Jervis「それこそ愚問よ、だって、そんなの分かりきってるじゃない!」

Jervis「このままみんなのStressが溜まって、提督は今度こそ決断を迫られると思うわ」

Jervis「でも、提督は軍人だもの、軍の士気を損なわない未来を選択して、サミダレは見限られる」


Jervis「そうしたら、後は私達の戦いよ、だから、勝てるBattleって言ったの!」

時雨「そっか、でも、そんなに簡単に五月雨が見限られるとは思わないけどね」

Jervis「提督は、提督のことを第一に考えてたサミダレが好きだったんだよ」

Jervis「でも、今のサミダレは余裕がなくて、私達と同じように、自分が一番になっちゃったんだから」

Jervis「同じ立場の人とは、Equal Footingで争うのが、この国で言うところのスジってものでしょ?」


時雨「キミは本当に、物の言い回しが上手だね、そう言われたら、ボクもそう思ってきちゃったよ」

Jervis「でも、今私が行ったら、サミダレはまた自信を失くして、Positiveじゃなくなるわ」

Jervis「Rivalがいないから、独占しちゃうのよ、だから私は、まだ参戦しないかな」

時雨「計算高い子は同性からも嫌われるよ、あんまり、他の子には言わないでね」

Jervis「信頼してるシグレだからこそよ!それこそサミダレに聞かれたら、殺されちゃうわ!」


時雨「...本当に、気を付けてね、君の性格はともかく、論理を聞けなくなるのは辛いから」

Jervis「Don’t worry!でも、シグレの忠告、胸に留めて気を付けるわ!」

時雨「嫉妬してるとは言え、ボクの大切な妹だ、ボクはボクで、君の未来が破綻することを願うよ」

Jervis「Aha! I mean the future is a future! Let’s enjoy now! See you , Shigure!」

時雨「うん、じゃあね、ジャーヴィス」


時雨「さて、ボクもお昼の業務に、ん?」ガタッ

時雨「...誰かいるの、かい?」

時雨「気のせい、だよね...」クルッ

バタンッ

五月雨「 あ は っ 」


翌日 フタヒトマルマル

コンコン

時雨「誰だい、こんな時間に」ガチャッ

Jervis「...Hey、シグレ、夜遅くにゴメンね」

時雨「ジャーヴィス?どうしたんだい、そんな神妙な顔して」

Jervis「サミダレが、私に工廠へ来い、って」


時雨「...こんな夜遅くに、かい」

Jervis「Yes、提督から、何か聞いてる?」

時雨「いや、何も聞いてないよ」

Jervis「シグレの話、胸に留めてるわ、付いてきてもらえるかな?」

時雨「万が一何かあったら、デメリットしかないからね、お安い御用だよ」ガチャッ


加賀「あら、こんばんは、二人共」

時雨「お疲れ様、加賀、夜間見回りの帰りかい?」

加賀「ええ、後は五航戦に任せてきたわ、二人はどうしたのかしら」

時雨「どうする、加賀にも話しておいた方が良いと思うよ」

Jervis「そうね、実は...」


加賀「嫌な予感しかしないわね...」

時雨「何かを話し合うにしても、この時間、しかも工廠だよ」

Jervis「カガが大丈夫なら、是非とも付いてきてもらえる?」

加賀「ええ、全然構わないわ、むしろお願いしたいくらいよ」

Jervis「Thank you、加賀、よろしくね」


時雨「それにしても、君がこういったお願いをしてくるとはね」

加賀「同感ね、あなたならこんなことにも一人で対応するかと思ってたのだけれど」

Jervis「私が自分の行動に責任を持てないってこと?そんなことはないよ」

Jervis「Britishは何かあれば面と向かって言ってくるわ、どんな議論でもEqualityよ」

Jervis「こんな、片方にAdvantageのあるような場を設けたりはしない、陰険、って言うのかしら」


時雨「そう言った国民性だとはよく言われるよね、僕は、よく分からないけど」

Jervis「良い意味もあるよ、自分にAdvantageがあるってことは、勝てるってことだもの」

Jervis「国際会議における日本のNEMAWASHIはGlobal Languageと言われるからね」

Jervis「でも、今回に限っては陰険よ、こんなの、対応したことが無い、対応の仕方が分からない」


加賀「五月雨は幼いけれど、提督のことを第一に考えてる子よ、そんなことはしないわ」

Jervis「提督のことを、ね、もうそんな余裕は残ってないと思うけど」

時雨「追い詰めすぎたんだよ、正論が自分の立場を良くするとは限らないからね」

Jervis「それにしても、逆恨みが過ぎるわ!だから対応の仕方が分からないって、言ってるじゃない...」


Jervis「入るよ、シグレ」ギイィ

五月雨「...ジャーヴィス、ちゃん」

Jervis「な、なに、要件があるなら早く言ってほしいかな」

五月雨「え、あっ、ジャーヴィスちゃん!ごめんね!こんな時間に呼び出して!」


時雨(薄暗い照明が辺りを幽かに照らすだけの工廠で五月雨は立っていて)

時雨(亡霊のような、そんな、この雰囲気に合致した五月雨は、一瞬の後、いつもの五月雨に戻った)

時雨(肩透かしを食らったようだった、もっと、どす黒い雰囲気になると思ってたから)

時雨(ジャーヴィスでも緊張してたんだ、だから、いつもの五月雨を見て、安心して)

時雨(安心して、安心して、安心して、一瞬感じた違和感なんて、掻き消されてしまって)


Jervis「え、えと、何かな本当に、私だって忙しいんだよ」ハァ

五月雨「ごめんね、でも、一つ伝えたいことがあって」

Jervis「Uh?この前、伝えたいことは伝えたんじゃないの、他に何があるって」

五月雨「昨日、時雨ちゃんと話してたこと、全部聞いたよ」ユラァ

時雨「なっ」


Jervis「っ、サミダレ、どこで聞いてっ」

五月雨「全部、聞いたよ」ガシッ

Jervis「ひっ」

五月雨「全部、全部、全部、全部、ぜんぶ、ぜんぶ」

五月雨「きいたよぉ?」ニヤァ

Jervis「あ、あぁ、あぁぁぁ...」ガチガチガチガチ


加賀「いい加減にしなさい!五月雨!」

加賀「トラブルの元がどちらであろうと、恐怖で相手を追い詰めて良い理由なんて無いわよ!」

五月雨「...そうですね、加賀さんの言う通りです、ごめんね、ジャーヴィスちゃん」パッ

Jervis「っ、Fucking Shit!聞いたからなに!何かあるなら言いなよ!」

五月雨「Jervisちゃん、鎮守府の雰囲気壊して楽しいの?」


Jervis「私はみんなにきっかけを与えただけよ!」

Jervis「自分の気持ちをopenにして鎮守府の雰囲気が悪くなる?そんな場所潰れてしまえばいいのよ!」

Jervis「自分の立場を盾にして!何かあったらこうやって呼び出して!」

Jervis「陰険なあなたが、サミダレが、この鎮守府の雰囲気を壊してるんじゃない!」


五月雨「そんなんことないよ、ジャーヴィスちゃん」

Jervis「っ、今の話が、realじゃない!」

五月雨「私は他の子も遠慮しないでって言ったよ」

五月雨「その上で、私もみんなと同じように遠慮してないだけ」

五月雨「それなのに、他の子は遠慮してるのに私は遠慮してない、なんて言われたら、私はどうすればいいの?」


Jervis「それは、っ、あなたが何度も伝えるしかないでしょ!」

Jervis「鎮守府の雰囲気を壊したくないなら!それなら、それくらいの面倒事引き受けて」

五月雨「私が、みんなに遠慮した時、塞ぎ込んでた時、手を伸ばしてくれなかったのに?」

時雨「っ、ボクは、それでも、五月雨を!」

五月雨「山城さんに促されて、ね、そうだとしても、時雨ちゃん以外には言わなくていいよね?」


Jervis「...Jesus I'm gonna wretch my fucking guts out!」

五月雨「そう怒らないでよ、だって、私はあなたと同じ土俵で勝負してるだけだもん」

五月雨「だからね、ジャーヴィスちゃん、今の雰囲気の責任を私に求めるのはお門違いなの」

五月雨「でも、実際に雰囲気は悪くなってるんだから、犯人探しはしなきゃいけないよね」

五月雨「だから、ごめんね、ジャーヴィスちゃん、もう一度言うよ、雰囲気壊して楽しい?」


Jervis「...お前は、お前はぁぁぁっ!」ガシッ

五月雨「離してよ、ジャーヴィスちゃん」パッ

Jervis「何を分かったように言ってるの!あなたが、何を知っているの!」

Jervis「私と一緒に戦ってたみんなは、あなたのいないカンタイは、本当に眩しかったのに!」

Jervis「Darlingもいて!みんなもいて!だから、だから来たの!」


Jervis「お前がいなければ!お前さえいなければっ!」グッ

Jervis「お前のせいでぇぇぇ!うああああぁぁぁ!」ダッ

加賀「ジャーヴィス!」


時雨(一瞬だった)

時雨(ジャーヴィスが五月雨に掴みかかろうとするのも)

時雨(五月雨が不自然に一歩後ろへ下がるのも)

時雨(何もかもが一瞬で、でも、確かに)

時雨(五月雨は、見たことの無い笑顔を見せて)


五月雨「ダメだよ、ジャーヴィスちゃん、足元には気を付けないと」

ピンッ

Jervis「っ、な、に」

ドンッ

Jervis「...ぇ」


時雨(何かの線を引っ張ったような音が、工廠に響いて)

時雨(ジャーヴィスが足元に目をやった瞬間に、聞き慣れた音が、砲撃の音が耳を劈いて)

時雨(ジャーヴィスの背中から、天使の翼が開いた)

時雨(真っ赤な真っ赤な天使の翼が、一瞬開いて、羽はすぐに嫌な音と共に地面へと落ちていって)

時雨(一瞬硬直したジャーヴィスは、前のめりになって、その場に崩れ落ちた)


加賀「え、あ、え、え?」

時雨「五月雨!何をやって」

ドンッ

時雨「っ痛!」

五月雨「ごめんね、時雨ちゃん、大事な顔に傷つけちゃって、でも、これで全部解決するから」ジャキッ


時雨「っ、単装砲なんて、どこに隠して...!」

五月雨「使われてない装備の山に黒い布を被せるだけでも、薄暗い工廠の中じゃ見えないんだよ」

加賀「な、に、うそ、うそよ、だって、だって...」

時雨「加賀!落ち着いて!早く提督を!」


五月雨「加賀さん、ダメですよ、加賀さんがいないと、時雨ちゃんが大変なことになっちゃう」

加賀「っ」ビクッ

五月雨「ごめんなさい、加賀さん、時雨ちゃん、でも、後少しで、みんなシアワセになれるから」

五月雨「ねえ、ジャーヴィスちゃん?」


Jervis「い、や...こんな、ところで...」

五月雨「大丈夫だよ、ジャーヴィスちゃん、また、すぐに会えるから」

五月雨「この国では介錯って言葉があってね、徒に苦しみを長引かせたらダメなんだよ」

Jervis「うそ、だ...お願い、だから、だから...」

五月雨「だぁめ、今、楽にしてあげる」


Jervis「Jervisは、Jervis、は...」

五月雨「バイバイ、ジャーヴィスちゃん、また、後で」

Jervis「たす、けて、Darli...」

ドンッ

ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ ...


時雨(永遠に続くようにも感じられた砲撃音は、気付けば止んでいて)

時雨(硝煙の匂いと、血生臭さが、世界を包み込んでいた)

時雨(加賀は、胃の中身を全て出してなお、何かを吐こうとして、えずいて)

時雨(ボクは、あまりに現実離れした光景をただ茫然と、気付けば涙を流しながら見ていて)

時雨(そして、五月雨は、ジャーヴィスだったモノを、無数の肉塊を、ドロドロな眼に映していた)


五月雨「よしっ、終わった、終わった、やっと、終わった!」

五月雨「あはははっ!ねえ!見てよ二人共!アレを!何も喋らない、ただの血肉袋を!」

五月雨「今寝たら、すっごい良い夢見えるんだろうね!ああ、もう!ホントに残念だなぁ!」

五月雨「だからさ、この余韻をベッドまで残すためにも、二人も後少しだけ手伝ってください!」

五月雨「ねえ、加賀さん、時雨ちゃん、ふふ、頑張ろうねぇ!」ニコニコ


加賀「ひ、いやっ、こな、いで...っ」

五月雨「もう、加賀さん、そんなに怖がらないでくださいよ、すぐに終わります、からっ」グイッ

加賀「ひいっ!」

五月雨「加賀さんは、ただ、あの汚れを清掃してもらうだけですから、だから」

五月雨「お願いしますね、それとも、加賀さんも同じ姿をご所望ですか?」ニコッ

加賀「う、ぁ、わかった、わかったから、だから、うぁ、ああぁぁぁ...」ポロポロ


五月雨「ありがとうございます、加賀さん、それじゃあ、時雨ちゃん」

時雨「っ」ビクッ

五月雨「時雨ちゃんは、一緒に付いてきてくれる?」

時雨「なん、で?」ビクビク

五月雨「行けば分かるよ、時間も限られてるから、ほら、いこっか」


時雨(何も考えられなくて、でも本能的に、震える足を無理やり立たせて)

時雨(連装砲と探照灯を手渡されて、工廠を、鎮守府を、五月雨に付いていくまま移動する)

時雨(満月、月光に照らされる空の下、海の上、鎮守府近海を、会話なく進んで)

時雨(進んで、進んで、鎮守府も見えないくらい沖に出たところで、不意に五月雨は足を止めた)

時雨(背中に見慣れないドラム缶を背負った五月雨の表情は、月の光の陰に隠れてる、けど、きっと)


五月雨「落ち着いた、時雨ちゃん?傷つけちゃったことは、本当にごめんね」

時雨「…もう、後戻りはできないよ、君は解体される、それくらい、君のしたことは重罪だ」

五月雨「ううん、時雨ちゃん、私だって、後先考えずにあんなことしないよ」

時雨「っ、もう全てが遅いんだよ!今更どんな手を打っても、ジャーヴィスを殺した事実は!」

五月雨「時雨ちゃん、なんで深海棲艦を撃滅すると、艦娘が現れるんだと思う?」


五月雨「話を逸らして、って顔してるね、でも、ちゃんと説明するから、私がしようとしてること」

時雨「...敵が、艦娘の体を体内に取り込んでいるから、深海棲艦を倒すと、取り込まれてた魂が解放される」

五月雨「じゃあ、それぞれの海域で現れる子が異なる理由は知ってる?」

時雨「...噂程度だけど、聞いたことはあるよ、依代が無いんだろう?」

五月雨「そう、半世紀前の遺物でもいい、今の私達の、遺骸でもいい、依代がないと、みんなは顕現されないの」


五月雨「でも、だとしたら、こういう見方も出来るよね」

五月雨「過去の遺物も何も関係ない場所で轟沈した人も、自分の遺骸がそこに残っていれば顕現できるって」

時雨「...言ってることは分かるよ、ボクは海流で遺骸が流されるから、って解釈してるけど」

五月雨「うん、それもある、でも一番の理由は、他に理由があるの」

五月雨「過去の出来事と関係ない場所の遺骸は、時間と共に、依代としての能力が失われるんだ」


時雨「それが、今回のことと何が関係して」

五月雨「じゃあもう一つ、なんで轟沈された艦娘は、無傷で顕現するんだと思う?」

時雨「…考えたこともないよ、そんなこと」

五月雨「深海棲艦はね、私たちみたいに入渠ドックが無いから、体内に回復機能を有してるの」

五月雨「その中で、艦娘の体が回復することが極稀にあるの、恐らく誤飲で、体の一部がそこに入るんだろうね」


五月雨「もちろん、体の一部から全快ってことはないから、結局は魂の回復を指してるんだろうけど」

五月雨「機密情報も色んな学者さんが色んな解釈をしてるから、でもこれだけは確実」

五月雨「敵の体内に体の一部があって、海域に依代があれば、どんな艦娘であれ、轟沈後すぐなら顕現できる」

時雨「五月雨、君はいったい、なに、を、っ!」ハッ


時雨「まさか...っ!」

五月雨「うん、そうだよ、時雨ちゃん、これが私の最善策」

五月雨「ここで、ジャーヴィスちゃんをばら撒いて、もう一度顕現させる」


時雨「正気じゃない!そんなの!そんなこと!」ガシッ

五月雨「時雨ちゃん、落ち着いて、まだ出来ないと決まったわけじゃないから」

時雨「出来る出来ない以前の問題だ!亡骸の一部を利用して顕現させる!?死者を愚弄するにも程があるよっ!」

時雨「それに、そんなことが可能ならもう噂になって!」

五月雨「噂になってないって、実現されてないって意味じゃないんだよ、時雨ちゃん」


時雨「そん、な...」

五月雨「機密情報だし、報告数も少ないから、でも、確かにそう言うことはあったの」

五月雨「だけど、成功確率は高くない、深海棲艦が誤飲してくれないと、顕現されないから」

時雨「そうだよ!そんな低い確率に賭けるなんて、どうかしてる!」

五月雨「でも、やるしかない、時雨ちゃん、探照灯点けてもらえる?」


時雨「...確かに、探照灯で深海棲艦の注意は引きつけられる、でも、だからと言って、誤嚥の為には」

五月雨「飲み込む数そのものが多くなくちゃいけないよね、だからこそ、こうしたの」

五月雨「時雨ちゃん、このドラム缶の中には、何が入ってると思う?」

時雨「...砲撃が尽きた時の為の資材、だろう」

五月雨「違うよ、中身は、これ」ドチャッ ベチャッ


時雨「...え、あ、あ、それ、って」

五月雨「うん、ジャーヴィスちゃんだよ、もう、跡形もないけどね」アハハ

時雨「ぅぁ、あああ、っぷ、おええぇぇぇ...」ビチャッ

五月雨「ほら、時雨ちゃん、吐いてる暇はないよ、どうやら、おでましみたい」

時雨「おぇぇ、ぇ、っぁ、うああぁぁっ!」


イ級「」ゾロゾロ

五月雨「探照灯と、音と、匂いと、集まれるだけ集まった、って感じだね」

時雨「夜戦で、駆逐艦6隻なんて、そんなの、下手すれば...っ」

五月雨「うん、だから、もうやるしかないんだよ、時雨ちゃん、準備は良い?」

時雨「わ、わかった!」バッ


五月雨「イ級程度の知能なら、私達の存在よりも、目の前の肉塊に目がいく」

五月雨「探照灯はこのドラム缶の上に乗せて、私達は少し離れた場所で様子見」

時雨「砲撃は、どのタイミングで」

五月雨「イ級がアレを食べきって、探照灯に目を遣った瞬間に、横から」

五月雨「落ち着けば大丈夫だから、さあ、そろそろ食べ終わるよ、じゃあ、いこっか」


時雨(目の前に自分達の欲するモノが無いと分かったイ級が一斉に探照灯へと目を遣る)

時雨(その瞬間に、ボクと五月雨の砲撃、相手が混乱している間に、また砲撃)

時雨(残り2体、探照灯の裏に回って、逆光を生かしてまた砲撃、ボクが外して、残り1体)

時雨(ここまで、顕現を意味する光球は現れていない、残り1回、もう、後は無い)

時雨(隣の五月雨の目が、一瞬不安に駆られて、でも、砲撃するしかなくて)

時雨(砲撃、轟沈、五月雨は、イ級の沈んだ場所から浮き出た光球を見て、ようやく震えを止めた)


五月雨「...よか、った」

時雨「...まだ、ジャーヴィスかどうかは分からないよ、もしかしたら、他の子の可能性も」

五月雨「ううん、こんなはぐれ海域で誰かが沈んだって話は聞かないから、該当するのは、一人だけだよ」

時雨「でも、ジャーヴィスの記憶は無いんだから、絶対に提督の前でボロが出て」

五月雨「時雨ちゃん、これは本当に報告数が少ないんだけど、私、ある情報に賭けてるんだ」


五月雨「陸で死んで、本体が依代として海域にあるレアケース、こういう場合はね」

Jervis「っ、ぇ、あれ、なんで、だって私は...」

時雨「...うそ、だ」

五月雨「死ぬまでの記憶が保持されてるらしいよ、ねえ、ジャーヴィスちゃん?」


Jervis「え、あ、サミ、ダレ、い、や、こないで、来ないでえええぇぇぇぇ!」

Jervis「いやああああぁぁぁぁ!もう死にたくない!死にたくないいいいぃぃ!」

五月雨「ジャーヴィスちゃん、さっき振りだね、言ったでしょ、また後でって」

Jervis「お願い!来ないで!近寄らないで!もう許してぇぇ...」

五月雨「うん、もう許してあげるよ、だから、もう雰囲気悪くしないでね」


Jervis「分かった!分かったから!もう、何も口出さないからぁっ」

五月雨「うん、ありがとう、ジャーヴィスちゃん、でも、誰にも今夜のことは言っちゃダメだよ」

五月雨「私の砲撃、最初のは痛かったでしょ、ああでも、最期のも最初は手足撃ってたから、痛かったかな」

五月雨「思い出して、私の砲撃、あなたの死ぬ瞬間、脳まで刻み込んで、でも、忘れそうになったら、また」

五月雨「また、思い出させてあげるねぇ」ボソッ


Jervis「ぃ、や、あっ、ぅぁああ、ああぁ...」ガクガク

五月雨「約束だよ、それじゃあそろそろ帰り支度しよっか」

時雨「う、うん、ジャーヴィスも、ほら、一緒に」スッ

Jervis「いやああぁぁっ!ごめんなさいっ!もう何も喋らないから!だから!」

時雨「っ、ジャーヴィス、ボクは君を撃ったりしないよ、大丈夫、大丈夫だから」


Jervis「いやぁぁ...撃たないで、うぁぁ、あああぁぁぁ...」

五月雨「時雨ちゃん、その連装砲、捨てて帰って良いよ、多分、それがトラウマだから」

五月雨「ねえ、ジャーヴィスちゃん」ジャキッ

Jervis「っ、ひぁ、あ、ああぁ、っ、ぁ」プツンッ


時雨「ジャーヴィス!」ガバッ

五月雨「気絶しちゃったみたい、でも、もうその子は連装砲握れないね、戦力に、ならないね」

時雨「...五月雨、君は」

五月雨「今まで、一度も沈んでない子が、誰の死も見てない子が、あんな目に遭っちゃったら、なんて」

五月雨「えへへ、今日は疲れたね、ジャーヴィスちゃんはお願い、それじゃあ、帰ろっか」


時雨(満月の光は、1時間前には無かった3人目の影を映して、ボク達の帰投を見届ける)

時雨(窓が開けられた工廠には、端で震える加賀がいた)

時雨(ジャーヴィスを見て、その眼は尚更恐怖を渦巻いて、頭を抱えて)

時雨(五月雨が近付いて、耳元でボソボソと話しかける、加賀は顔面蒼白になって、コクコクと何度も頷いた)


五月雨「今日のことは皆さん内緒でお願いします、バレたら全員、機密情報保持で解体処分ですから」

五月雨「それじゃあ、おやすみなさい、また明日」

時雨(五月雨はそう言って、でも本人は動こうとせずに、ボク達をニコニコしながら見つめる)

時雨(すぐに部屋へ戻れという意味を理解したからか、それとも、目の前の恐怖から早く離れたかったからか)

時雨(ボク達は何も言わず、部屋へと戻る、もう、何も考えたくない)


時雨(満月がお伽噺の世界みたいに綺麗で、でも、ここはお伽噺の世界じゃなくて)

時雨(五月雨が、怖い、あんな目を、あんな言葉を、あんな行動を、ボクの知ってる五月雨はしない)

時雨(夢に逃げたくて、でも、逃げれなくて、やがて、ボクが提督に迫ったことを思い出して、しまって)

時雨(ベッドの軋む音一つ、まるで、五月雨がすぐ傍にいるような気がして、気が、して)

時雨「いや、だ、だれか、近くにきて、よ、だれか、だれかぁぁ ... 」


1週間後

五月雨「提督、この書類で手続きは最後です」

提督「ああ、ありがとう、しかし、残念だ」

提督「短い間だったが、我が鎮守府に来てくれてありがとう、礼を言う」

提督「それじゃあ、グッドラック、ジャーヴィス」

Jervis「...Good Luck , Darling」


時雨(ジャーヴィスが、元の英国の鎮守府へと戻った)

時雨(元々、完全に籍を移動していた艦娘だ、少し混乱もあったけど)

Jervis「...Thank you , Shigure . Bye.」

時雨(死んだような瞳のジャーヴィスを、ボク達はどうすることもできなかった)


時雨(きっと、あの日、別れてからジャーヴィスも自分の部屋で、恐怖に追い込まれていたんだろう)

時雨(誰もいない、静寂と暗闇の中で、恐怖を思い出して、追い詰められて)

時雨(夜が明けるまでの時間は、ジャーヴィスの心を壊すのには十分過ぎた)

時雨(元々の関係性も関係性だ、ボクも、加賀も、五月雨も事情を聞かれたけど)

時雨(ボクも、加賀も、震えるだけで何も言えなくて、ただ、五月雨だけが一言、知りません、と)


時雨(真相は誰も知らない、けど、みんな知ってる、黒幕が五月雨だって、みんな知ってる)

時雨(だからみんな、恐れをなして、提督に近付けなくて、でも五月雨は、今までと同じように接していて)

時雨(もしかしたら、提督は本当のことを知ってるのかもしれない)

時雨(だって、五月雨と接する提督の顔は、とても悲しそうな笑顔をしていて)


時雨(きっともう、この鎮守府の雰囲気は変わらない)

時雨(五月雨が近くにいて、ボク達は遠くから見ることしか、できなくて)

時雨(それは、前だってそうだった、でも、あの時はいつか、いつか叶うって、信じていて)

時雨(でも、いざ叶えようと意気込んでも、あの日の記憶が頭をよぎって、尻込みして)


時雨(誰が間違っているのか、もう何も分からない)

時雨(五月雨が恐怖でボク達を支配したから?ジャーヴィスがそのきっかけを作ってしまったから?)

時雨(それとも、ボクが言い訳を重ねて、気持ちに素直にならなかったから?)

時雨(分からない、分からないけど、でも一つだけ、確かなことがある)


時雨「あ、ああぁぁ、あああぁぁ...」ポロポロ

時雨(ボクの恋は、もう二度と、叶わない)

時雨「うああああああぁぁぁぁぁぁ!ああああああぁぁぁ ... 」


工廠

瑞鳳「五月雨!あなた本当は全部知ってるんでしょ!言いなさい!あなたのせいで加賀先輩も、時雨も!」

五月雨「瑞鳳さん、本当はビビってるくせに、自分が行動に移せないからって、他の人を理由に使わないで下さい」

瑞鳳「っ、あんた、いい加減に!」ガシッ

五月雨「ダメですよぉ、瑞鳳さん、足元には気を付けないと」ニヤァ

ピンッ

瑞鳳「...ぇ」


おしまい


読んでいただきましてありがとうございました。
以下過去作です。お暇でしたら片手間にでもお読みください。

提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459599682/)

提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「またですか」
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「またですか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460123068/)

提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「これで最後ですね」
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「これで最後ですね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464368418/)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年04月07日 (土) 11:42:38   ID: D9NSOJ4u

中々興味深いです。続きが気になるんで続編をハイ、ヨロシクゥ!

2 :  SS好きの774さん   2018年05月10日 (木) 00:41:52   ID: s4Uo1l31

大体が中途半端で煮え切らない提督のせいなのに、艦娘側がみんなこのクソ提督に惚れてるのが謎過ぎる。そのせいでキャラの感情が一切伝わって来なかった

3 :  SS好きの774さん   2018年05月11日 (金) 02:39:07   ID: 8NaxR3V2

内容は中々面白いけど提督が糞かな。※2と同じでこんな提督の何処に惚れているのか全く理解出来ない。

4 :  SS好きの774さん   2018年06月03日 (日) 15:59:29   ID: LeZ0r62x

さ、さみさん...(KOEEE)

5 :  SS好きの774さん   2018年07月18日 (水) 17:52:47   ID: 44H-DVFH

んにゃぴ…まぁそう、よく分かんなかったです(小並感)
工廠に呼び出されたジャーヴィスが急にキレたのが納得いかないかなぁって。論理家でキャラ付けしてると思ったら急に感情的になるし…。

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