タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6 (647)

このスレは、誰かが書いたタイトルからSSを書くスレです。

(例:タイトル「○○○○」)

誰がタイトルを投下しても、SSを書いてもOKです。

たった一文のあらすじ程度のものでも、数レスにわたる短編SSのようなものでも、何でもお書きください。書ける内容に制限はありません。

ただし、板のローカルルールに則って、R-18内容を含むものを書くことはタイトル・SS共にご遠慮ください。

他の人とタイトルが被ってしまっても大丈夫です。気軽に書き込みましょう。

前スレ↓
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part5
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495349569/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522054323

※前スレが埋まってからご利用下さい。


※先にpart5が埋まってからタイトル等書き込みお願いします

前スレから
>>995
タイトル「うんこ漏れそう」


う●こは誰にだって出るものだよな。
わかるぞ。
どんなに可愛い子だって残念ながらう●こはするんだ。残酷な世界だよな。
う●こは誰だって出るものだ。でも、それが「漏れる」形で出るというのは中々見ないし聞かないし、つき当たらないものだ。

グゥウゥ-グウッ

やべぇなんか考えてる途中にもう既に出そうなんですけど…

「お前腹減ってんの?腹なっただろwww」
「あーはらへったわーw………」グッ

うるせーよ!!隣の席の住民の一大事(盛れる寸前)なんだぞ軽快に笑ってんじゃねーぞこ●すぞ!!?

グリュリュブッグゥ

あーダメだどんどんお腹鳴ってますよこれぇ…ガスどんどん溜まってるよこれぇ……

そうだ、ガスが溜まってるならオナラを空かしてバレないようにすればいいんだ…!
もうこれしかない!まじでこれが成功したらもう後は30分ほどの我慢!やるんだ!やるしかないんだ!!

角度を45度程ケツをずらしその隙間からすかしをする…音も出ない完璧だ……

万が一のことを考えてここで技と弁当箱をこっそり開け、美味しそうな匂いを漂わせる、そしてざわざわなり始めたところでガス噴射!!
弁当箱の事がバレても「すいませーんwちょっとつまみ食いでもしようかな~ってw」で乗り越えられるはずだ…!!

角度よしッ!弁当箱OPEN!ざわ…ざわ…OK!!
もう限界だ…やるね!(オナラを)今だ!

スゥゥゥゥ…

よしっっ!!成功だ!!!

ブッッ

何ぃいいいいい!?!時間差攻撃だとぉおおおおおッ!!?

「え、何今の…」
「誰かオナラした?w」
「隣から聞こえたけど…」
ザワザワ……

いや狙ってた方と違うざわざわ起こっちゃったんですけどぉおおお!!!

ぶりゅ………

やばいやばいやばいやばい!実がちょっと出ちゃってるんだけどおぉっ!

ブリュリュ…

………あぁ…ありがとう…お母さん、お父さん…そしてばあちゃんに弟よ…
お兄ちゃん、これから全てを捨ててくるよ…仕方ないよな?だって生理現象なんだもん…俺の体も頑張って耐えたよほんとに…

グッバイ俺の学園生活…あぁ、あだ名変わるなぁ、うんこ君💩とかになるのかなぁ…

ブリュリュブリッブリリリリリ


【終】

すっごいノリで書いてしまったけどつまらなかったらすみません…

タイトル「消えゆく文字の物語」




――たまには懐かしい友だちの話をしよう。


確かに、僕たち5人がチームを組んで、もうずいぶんになる。

自慢じゃないが、僕たちのことを知らない人は、日本じゅうでまずいないはずだ。

特にメンバーのうちの3人は、他のグループ――くやしいけれど、僕たちよりもさらに人気のチームに掛け持ちで参加してるってこともあるしね。

けど、実は彼ら3人のうち、最初から掛け持ちで参加してたのは1人だけで、残る2人は、後から加入してきたメンバーだってことは知ってたかい?

そう、彼らが加入する前にはもともと別のメンバーが2人いて、今の2人は、それと入れ替わりに入ってきたメンバーなんだよね。若い人たちの中には、もう知らない人の方が多いのかも知れないけど。

初期メンバーで途中から脱退した2人かい?

名前を聞くことは随分少なくなったかな。

と言うか、2人ともあれだけ大きな作品で1番の大役を果たしてれば、今さらそこまで仕事なんかしなくても、充分やっていけるんだろうね。
うん、1人は有名アニメ作品の、もう1人は有名文学作品のトップで活躍してるよ。


え、僕?

やだなあ、僕はトップには向いてないんだ。僕かんかがトップに立ってたら違和感バリバリだろ?

ははは、そう困った顔をしなくて言いよ。僕は結構、今のポジションを気に入ってるんだ。

うん、縁の下の力持ちっていうか、地味だけど重要な役柄。

そういうとこではなかなか代わりをつとめられる人はいないからね。毎日のように引っ張りだこさ。ありがたいよね。

共演は――どうだろうね。脱退した初期メンバーの2人とは、流石に難しいだろうなあ。けど、いつかできたらいいよねえ……。



――――民明書房「月刊A―N」巻頭インタビュー
『名脇役、【を】さんに聞く、新旧メンバーへの想い』より抜粋――――




>>10「消えゆく文字の物語」

FIN.



(※ヱヴァンゲリヲンとヰタ・セクスアリス以外で、【ゐ】【ゑ】ついた作品見ることあったっけ……)


僕かんかが→僕なんかが
そう困った顔をしなくて言いよ→良いよ

仕事休憩中にちゃちゃっと書いたせいで誤字チェックしてなかった……

お目汚し失礼

>>14
作品ではないですが、リズム天国というゲームに『ゐあひ斬り』というのがあったような……


タイトル「淡い泡」

タイトル「人参役者」

>>19
タイトル「人参役者」


A「昨日演劇を見に行ったんだが、主演の人、人参役者だったぞ?」
B「えっ」
A「だから人参役者だって」
B「人参が主演だったのかい?」
A「えっ」
B「えっ」
A「まぁ演技は人参だったな」
B「えっ」
A「えっ」
B「何で知ってるんだい?」
A「なにがだよ」
B「主演が人参だって」
A「知ってるも何も、あの演劇を見れば誰でも分かるっての」
B「そうなんだすごいね」
A「ま、あのままじゃいつか切られるだろうけどな」
B「切っちゃうの!?」
A「えっ」
B「えっ」
A「いやこのままずっと人参ならいつか切られるだろ」
B「なにそれこわい」
A「でもこれから頑張って一皮剥ければ切られずに済むかもな」
B「なにそれもこわい」
A「えっ」
B「えっ」


C「あの……それはもしかして『人参』ではなくて『大根』ではないですか?」
A「えっ大根だったの?」
C「はい、大根です」
B「大根も切られちゃうのかい!?」
A「えっ」
B「えっ」
C「えっ」

>>19 人参役者

一之介「なぁ次郎お前あの歌舞伎役者知ってるか?」

次郎「当たり前だ!いくら江戸が長く続こうとやつらのような大根役者が一同に会することなどありゃしない」

一之介「だよなぁ特にあの身なりだけでかいあいつは酷かった」

次郎「あぁ~あいつねぇ自分も下手の癖に他人の欠点ばっかり指摘してくるんだとよぉ」
  
一之介「潔癖症みたいなもんか?体と違って気は小さいんだな」ケラケラ

次郎「奴からしたら己を磨いて白くするつもりなんだろうけど肝心の身を台無しにしてるんだよ」

一之介「大根だなぁ」

次郎「大根だ」

一之介「かといってあの汚い奴みたいなのも嫌だな。無神経にも程がある」

次郎「あいつは牛蒡役者っていわれてんだ。なんでも受け入れる度量があるって?違うねぇ!ただ単にめんどくさいだけだ」

一之介「あいつが牛蒡役者かぁ...んじゃ最後の一人はなんていうんだ?あの一番地味な奴」

次郎「あいつ?あいつは真っ赤になるまで我慢してもあの二人と同じくらいのダメ人間さ」

一之介「んで名は?」

次郎「人参役者さ」

一応昔話の大根と牛蒡と人参の話をイメージして書いたんだけども上手く処理しきれなかった…

タイトル「真っ赤なガラス」

前スレのストーリーが良作揃いだったので期待

タイトル「月夜見の光」

>>23
タイトル「真っ赤なガラス」


シンデレラ「王子様……ごめんなさい、私そろそろいかないと」

王子「なぜだ。私であってもキミの期待に応えられないのか?」

シンデレラ「いいえ。でも、魔法はいつか解けてしまうから……さようなら」 ダッ

王子「魔法? いったい何の事を……ま、待ちたまえシンデレラ!」


シンデレラ(あ゙あ゙あ゙あ゙!! 痛い! 痛すぎるわこの靴!! ちゃんとぴったりのサイズを渡しなさいよあの魔女ぉ!)

シンデレラ(しかもガラス製って何!? 外から見たら靴ズレで血塗れなのがまる分かりじゃない!)

シンデレラ「一秒でもこんなの履いてられますか! ふんぬッ!!」 ブン

シンデレラ「このまま舞踏会で踊り続けてたらきっと危なかったわ。 まったくもう、ちょっと身長も足も大きいことがアダになるなんて」

シンデレラ(うっ、コルセットもやっぱりキツすぎ……お屋敷に帰ったらすぐに着替えよう)

シンデレラ「はあ……何を着てもすぐボロ布になるのは難儀なことね」


王子「どこだシンデレラ! ……この靴は」

>>23


次女「だ、ダメですの! どう考えても靴が大きすぎてすっぽり入ってしまいますわ!」

王子「違ったか。ならば次の者」

長女「うふ……申し訳ありません王子殿下、あの舞踏会での靴ズレでお見苦しいとは思いになりますが」 スッ

王子「かかとだけか? あの娘は足全体を痛めていたぞ。それにその傷はナイフで切ったものだろう」

長女(くっ、そうでもしないとこんな大きな靴で靴ズレなんて普通の女性はならないでしょう! もうこれ以上隠し通すのは……!)

長女「……三女、シンデレラを呼びなさい」

三女「本気ですかお姉様!? いくら王子とは言っても、あたしだってこのような男にあの娘を渡すのは反対です!」

王子「いまの不敬は聞かなかったことにしよう。シンデレラを呼べ」

次女「ううっ、承知致しましたわ……」

>>23


シンデレラ「あの、私にいったい何のご用でしょうか……?」

王子(やはり……似ているな。声や名前などいくらでも偽れるが、何よりこの見上げるほどの背丈)

王子「これは私が探している娘の靴だ」

シンデレラ「ひっ!」 ビクッ

シンデレラ(どどどどうしてこの靴がここに!? 魔女の呪い!? 投げ捨てた腹いせなの!?)

王子「もはや私の目が間違えることなどなかろうが、お前にこれを再び履いてほしい」

長女「断りなさいシンデレラ。あなたが王族の妾になるなんておこがましいことですよ」

王子「お前に拒否権などない。履け、シンデレラ!」

シンデレラ「……い」

王子「い?」


シンデレラ「いっやぁああぁぁあぁあ!! ガラスの靴なんて二度と履きたくないのぉおぉおおぉお!!」 ダッ

王子「待て、どこへ行く!?」


その後シンデレラが著名な靴職人として知れ渡るのは後の話である


おわり

タイトル「冷やし中華諦めました」

タイトル「台本通りにお願いします」

タイトル「ミスキャスト」

タイトル「鏡の中の悪魔」

タイトル「本日の姉との会話」

タイトル「協会と連盟」

タイトル「エイプリルフールvsメイトゥルース」

タイトル「星空大箸」

タイトル「星空大橋」

タイトル「星に願いを託したら勇者にされた」


それは流れ星が多く流れたある夜の話


男「イケメンで美女にモテモテかつお金持ちに……。」


一人の男が欲望のままに願いを託す。


☆「その願い了解した。」


男「えっ、まじで!?」


そして男は異世界で勇者になった。


男「まてまてどうしてそうなる。」


女僧侶「どうかされましたか?」


男「いや、確かにイケメンでモテモテかつお金持ちにって願いを託したけどさ。」


☆(女にモテモテではないかね?)


男(いや、確かにモテモテだよ?ただ、ぶっさいくじゃねぇか!)


☆(それは自分の顔を見てから言ってもらおうか。)


男(俺の顔は顔面凶器。)


☆(それがイケメンになれる価値観のある世界に転生させてやったのだ感謝したまえ。)


男(で、勇者なのはなんで?)


☆(勇者なら他人の家に押し入り壷を割ろうがタンスを漁ろうが許されるからだ。)


☆(また、職業だって勇者の心があれば遊び人や盗賊等、実に色々と職業選択の自由がある。最高じゃないかね?)


男「分かった俺の負けだ。」


こうして☆に論破された勇者が異世界で無双するのはまた別のお話。


女僧侶「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時……」


男「女僧侶の唱える呪文がおかしい。」


即興のノリ、お目汚し失礼しました

タイトル「自演甲」

タイトル「SKYBRIDGE」

タイトル「しりとり」

>>24
タイトル「月夜見の光」

あの月の裏側に期待をしなくなったのは、いつからだろう。
無関心の仮面で笑い、未知を蔑み、否定以下の感情で目を逸らし続けている私は、一体何を失ったんだろう。
沢山の傷でノイズの混じった視界。嘘のように美しい、虚像の星。ただそこに輝きがあったから、私は月を見ていたのだ。
それを忘れた今になって、星は言葉にならない問いを押し付ける。
もう私は、それを直には認識できない。
だから、私の「当たり前」という、虚構の星を掲げるのだ。

>>55『しりとり』


男「……ああ、君はなんて美しいんだ」

女「だめよ、いけません、私には親が決めた婚約者が……」

男「我慢しろ、諦めろとおっしゃるのですか、愛しい人よ」

女「嫁に選ぶなら、私などよりもっと素敵な人が沢山いるでしょう」

男「美しくも残酷な方だ、こんなにまでも君を愛している哀れな男に、なんと心無い言葉……」

女「馬鹿なことを、私のような者のために全てを犠牲になさるおつもり?」

男「理想の女が手に入らぬのならば、他の全てを手にしたところで、何の意味があるでしょうか」

女「身体だけが目当てなのではなくて?」

男「手に入れたいのは身体ではなくあなたの心です」

女「少し……考えさせてください……」

男「いいえ、考える時間も迷う時間も与えませぬ、どうぞご決断下さいませ」

女「せっかちな人」

男「止まらぬのですよ、この愛は」

女「私を……幸せにしてくれますか?」

男「悲しみと不幸を、決してあなたには近付けさせぬと誓いましょう」

女「裏切ったならばどうします?」

男「すぐさまこの胸に短剣を突き立て、そのような不実な愚か者の心臓をえぐり出して見せましょう」

女「……嘘だったら、許しませんよ?」

男「良き恋人、良き伴侶として一生あなたに尽くすと誓います」

女「……少なくともあなたに弁舌の才と、女をその気にさせる才が有るのは確かなようです……私が愚かなだけかも知れませんけど」

男「どうかお願いです、私と結婚して下さい!」


→イエス
→いいえ


――女がどちらを選んだのかはご想像にお任せしますが、これにて今宵のしりとりは終了にございます。


FIN.

投下終了
お目汚し失礼

しりとりssすこ

>>58
やるねえww
乙おつ

タイトル「KAWASAKI-UKISHIMA JUNCTION」

>>58
これいいねwww

タイトル「お一人様一個限りを二つ手にする方法」

>>60>>61>>64
コメント感謝ですー
タイトルは一番下に持ってきてネタばらしすれば良かったかなと、ひそかに反省

タイトル「ヤマダーズ」

タイトル「微炭酸」

タイトル「磯子へ急ごう」

タイトル「世界がもし100人の山田だったら」

>>67-70
一度に複数投げるなら連レスだとレス数消費するし1レスにまとめたらどうか?

※2レスお借りします


>>65「お一人様一個限りを二つ手にする方法」



女「おや、こんなところに1個のケーキが」

男「はい」

女「なるほど、私へのプレゼントですね」

男「いや、違うけど」

女「他の女へのプレゼントですか、この浮気者」

男「自分用だよ」

女「なぜ私のぶんがないんですか」

男「お1人様1個限りの限定品だったから」

女「それをわざわざ私の目の前で1人で食べる気ですか、このサディスト」

男「たかがケーキ1個でずいぶんな言われよう」

女「食べ物の恨みは甘くないんですよ、たとえどれほど甘いケーキでも」

男「うまくないよ」

女「いや、甘いケーキだからこそ甘くないんですよ」

男「うまくないってば」

女「うまいものを自分だけ楽しもうだなんていう無法者は、私ルールによると馬泥棒と同じ扱いです」

男「縛り首は勘弁」

女「勘弁してほしかったらそのケーキをよこせ」

男「無法者は君の方だよ」

女「まじめにお願いします、半分こしてください」

男「まじめにいやです」

女「いいじゃないですか、減るもんじゃなし」

男「減るよ、明らかに減ってるよ」

女「どうしても一人で食べると言い張るのなら」

男「はい」

女「死にます」

男「重いよ、ていうか、命が軽過ぎるよ」

女「死ぬのはあなたの方なんですけどね」

男「殺害予告やめて」



女「ではこう考えましょう」

男「はい」

女「半分こ、というのは、1つのケーキを2つに分けることです」

男「はい」

女「ほら2つになったんだから問題ないじゃないですか」

男「ガバガバ過ぎるよ」

女「じゃあこう考えましょう、半分こしたら確かに量は半分になります」

男「はい」

女「ですが1人で食べるより2人で食べた方が楽しさは2倍です」

男「なるほど」

女「しめてノーカンです」

男「ゆで理論より酷い」

・・・



女「おいしいですね」

男「うん、おいしい」

女「私が言った通り、2倍楽しいでしょう」

男「うーん、そこまではいかない、1.5倍くらいかな」

女「1.5倍くらいですか」

男「はい」

女「でも私はあなたと一緒に食べれて3倍くらい嬉しいですから、収支はプラスです」

男「……」

女「どうかしましたか」

男「えーっとですね」

女「はい」

男「計算のやり直しを要求します」

女「はい?」

男「……たった今、3倍くらいになりました」

女「それはそれは」

男「はい」

女「大幅プラスですね、ひゃっほー」

男「ひゃっほー」





特にこれといったオチもなく

FIN.

※投下終了
お目汚し失礼

タイトル「横浜市北区」

タイトル「ファーストランナー」

タイトル「地獄じみた天国」

タイトル「平成84年21月40日午後36時70分85秒」

タイトル「新入社員俺」

タイトル「プラレールドロップアウト」

タイトル「ハコダテ3番」

>>72了解しました。

タイトル「野生の挑戦者」
タイトル「馬鹿な生存者」

タイトル「KAISOKU-TOKKYU」

タイトル「祝! 100到達!」

>>38『台本通りにお願いします』



「もう、うんざりなんだよ」

俺は煙草を灰皿で乱暴にもみ消しながら、監督に吐き捨てた。

「……毎回毎回、パターン通りのお決まりの台詞ばかり。いくら脇役とはいえ、これじゃあ、あんまりじゃないか」

俺の剣幕に、監督が苦りきった表情を浮かべる。長い付き合いだ、別に俺だってこいつを困らせたいわけじゃない。だが……

「お前の気持ちはよーっくわかってるつもりだ。お前ほどのベテランが、お決まりの演技ばかりを要求されて、欲求不満になるのは当然だと思う」

……やっぱりだ。やっぱりこいつはわかってない。

「違う、違うんだよ。俺は別に、自分の演技力を見せびらかしたいとか、この役に不満があるとか言いたい訳じゃねえんだ」

拳をがつんとテーブルに振り下ろす。アルミの灰皿が跳ねて、机の上で乾いた音を立てた。

「この役は俺にとっても大事な役だ。いや、それどころか、この役は俺の人生そのものだと思ってる。生涯この役を演じ続けていきたいと思ってるんだ」

どうにかわかってほしくて、必死に説得する。

「だからこそ、なんだよ。たとえ脇役だとしても、創作の中のキャラクターだとしても、こいつは生きてる。生きて、いろんなものを見て、経験して、成長してるはずなんだよ。俺はそこの部分を視聴者に見せてやりたいんだ」

ありったけの熱意をこめて監督に訴える。

「約束するよ。今までのこいつのイメージを壊したりはしない。成長した、さらに魅力的なこいつを……みんなに見せてやれないか?」

渋面の監督と、真っ向から睨み合う。監督の目の奥で、何かが揺らめいた気がした。

だが――

「……駄目だ。台本通り、変更はなし。アドリブも一切許さん」

監督の最終判断は、非情だった。

奥歯をぎりっと噛み締めた後、ゆっくりと息を吐く。

「……わかった。監督はあんただ。ちゃんと従うよ」

何度も繰り返してきた議論だ。結論もいつも同じ。

「……すまないな」

「……謝らないでくれ、余計みじめになる」

ぱんぱん、と両手で自分の頬を叩いて気持ちを切り替える。

タイミングを見計らっていたのか、ノックに続いてドアが開き、ADが俺の名を呼んだ。

「イクラさん、出番です」

「おう、今行くよ」


――乳児役をつとめてはや50年近く。

「チャーン」「ハーイ」「バーブー」以外を喋れるのは、まだまだ当分先の話のようだ。



FIN.

※投下終了
お目汚し失礼

タイトル「三十次創作」

タイトル「またsaga連投が来てしまった」

タイトル「MOMOIROくろーばーゼット」

こんなスレあったのね タイトル投下挑戦
タイトル「僕があいつを殺せなかった理由」
タイトル「優しいテロ」
タイトル「小さな違い、大きな差」
ここで作品書いてる人に質問なんだけど、書きやすいタイトル書きにくいタイトルってある?

>>88
タイトル「地獄じみた天国」


「えっと、今日の○○地区の拾得予定はあと何件だったかしら?」

女神様は身に纏った衣装から水を滴らせながら尋ねる。

「本日分は先ほどの木こりが落とした斧で終了ですね」

膨大なリストに目を通すことなく私は答える。

「そ。じゃあ、今日の仕事はこれでお終いね」

「まだ出勤して2時間しか経っていないのに、働いているみんなに悪いわね」

女神様は心持ち申しわけなさそうに、しかし手際よく帰り支度を進める。

「いやいや、むしろ毎日出勤される方の方が珍しいですよ」

「死者回収計画を立てる神様なんて、月に2、3日働くだけだと聞いていますし」

ここ天国では神と呼ばれる存在が優雅な生活を送りつつ、世界の運営を担っていた。
神は細かく分業された業務を家業のように代々世襲で受け継いでおり、職にありつけないということはなかった。

「あの陰険オヤジは職場にいない方がみんなの為よ」

「私もデスクワークはあの陰険オヤジのいる月初は外すようにしているし」

「だからと言って、月次報告書を月内に書き上げるのはどうかと思いますよ」

「上からは『あいつの報告書は何でいつも月末の報告が抜けているんだ!』って怒られていますし」

一応忠告はしておく。多分聞き入れられることはないだろうけど。

「ちゃんと『25日現在』って書いてるわよ」

締め日を勝手に決めるから怒られるんですよ、という言葉を飲み込む。

「さて、私はこれで失礼するわね。あ、明日の拾得物回収順路の作成と、交換品の在庫管理と補充をお願いね」

女神様は矢継ぎ早に指示を出して帰っていった。

ここからが天国に住む平民の私達の仕事の始まりだ。
多分女神様は知らない。
膨大なリストから回収順路を作成するのに深夜までかかることを。
そのあとの交換品の在庫管理に明け方までかかることを。
私達は毎日、明け方から女神様の出勤してくるまでのわずかな時間しか眠れないことを。

天国は私達平民の過酷な労働の上に成り立っている。
代々世襲の天国では私たち平民は死ぬまでこの生活が続く。
もし死んで生まれ変われるなら地上で生活する人に生まれ変わりたい。
しかし、死を願うには私達の寿命は長すぎる……

【了】

タイトル「津木の次は園前に停まります」

タイトル「12月23日」

タイトル「無神論者と神様」
タイトル「3日後に鳴る鐘」
タイトル「悲しみだけが住う国」
タイトル「白い花を捧げる」

タイトル「ビー玉越しに覗いたら」

タイトル「悪魔と悪夢」

タイトル「TOKYO CITY UNIVERSITY」

タイトル「女神ちゃんスペシャルライブ」

タイトル「忖度男」

お、ID被り(上げてすいません)

タイトル「未来からの贈り物」

タイトル「緩百合」

タイトル「DESIGN A」

>>134
タイトル「未来からの贈り物」


 ある日、俺の元に不思議な贈り物が届いた。

 それはゲーム機だった。

 何故『不思議な』と付けたかと言うと、そのゲーム機は現代には存在しないモノだったからだ。

 どうやらこれは10年後の未来の俺からの贈り物のようで、ゲームが好きな俺のために贈ったと手紙が書かれていた。

 俺は聞こえるわけがないと分かっていながらも、このゲーム機を贈ってくれた未来の俺に向かって今の気持ちを叫んだ。



『これ本体だけでソフトが無いから結局遊べないじゃん!?』

二刀流で末尾だけ変わることなんてあるんだ

タイトル「黒いあいつ」

タイトル「Shake on it ~握手をしよう~」
タイトル「おとぎ話After」
タイトル「マイペースな先輩」

※整いました
>>154『Shake on it ~握手をしよう~』



「……腹減ったな」

20連勤におよぶデスマーチの後、やっとの事でもぎとった平日の代休。

二度寝どころか三度寝までをもたっぷり楽しんだ俺は、昼過ぎになってからようやくごそごそと起き出した。

昨晩タイマーをセットしておいた炊飯器の中に、米だけは炊いてある。

卵かけご飯でも作るか、と冷蔵庫の扉を開いてみたが、残っていた卵に貼り付けられた消費期限のシールは1ヶ月半以上も前の日付。

流石にこれを生で食うのはちょっと躊躇われた。

仕方なく、冷蔵庫の奥に入っていた瓶詰めの鮭フレークにマヨネーズを加えて箸でかき混ぜたものをおかずに、ご飯を食う。見た目は貧相ながら、素朴に美味い。

ついでなので、瓶に残った鮭フレークも、炒り胡麻といっしょに炊飯器にぶちまけてご飯とまんべんなく混ぜ混ぜ。

そのまま鮭おにぎりにして、皿に並べる。皿はベッドの傍の丸テーブルの上に。

ベッドの上でごろごろしながらテレビを観たり、携帯をいじったりしながら、時おり小腹が空いたら、適当におにぎりをパクつく。

炒り胡麻の香ばしさと歯ごたえが効いたご飯に混ぜられた鮭フレークの風味と塩気。シンプルだが飽きのこない定番のおにぎりだ。


自堕落で不毛な、しかし妙に落ち着く休日の過ごし方。




…………って、

「これ、『Shake on it』じゃなくて、『SHAKEONI(シャケオニ)』のSSじゃねーか!! 握ってんの、手じゃなくて米だし!!」ってツッコミは、聞こえない聞こえない(∩゚Д゚)アーアーアーアー

※投下終了
やっつけでごめんw
お目汚し失礼

タイトル「天ぷらに滅ぼされた国」

>>157
自分はこういうSSも好きです。
乙です。

>>157
タイトル投下者だがあまりにも予想外すぎるオチだったw
思わず笑っちゃったのが悔しいw
書いてくれてありがとう

タイトルってシンプルな方がいい?それとも奇をてらった物の方がいい?

タイトル「彼岸花」

タイトル「あの日を探しに」

>>162
>>163
コメント感謝です
>>164
完全にケースバイケースとしか言いようがない……
個人的には、固有名詞(地名や人名)が絡むタイトルや、完全に駄洒落系なタイトルは苦手(タイトルが駄洒落だと、駄洒落オチが使いにくい)

タイトル「ラーメン大好き星空さん」

タイトル「放火後ティータイム」

1枠失礼しま
天ぷらに滅ぼされた国

小さな集落墟
旅人A「ふむふむ…ここは天ぷらが原因で滅んだとのことらしい」
旅人B「へぇ~ 油の始末を間違えてしまった故の火事?それともここの食品は油で揚げると毒性を持ったりするとか?」
A「痕を見てみるにどちらでもないらしい」
B「じゃあ美味しすぎたからとか?」
A「半分正解」
B「まーそんな訳ないよ…正解?」
A「日記にはこう残ってる
ある時旅人が不思議な料理を教えてくれた 名前はテンプラと言うらしい

このテンプラはとてもおいしく私たちの周りでもとても流行った テンプラ…あの旅人が来た国での名物料理なのだろう

同じ国から来たという旅人から恐ろしいことを聞いてしまった…なんとテンプラは現地の言葉で修行という意味を持ちあんなものはそこでも一部の人しか食べない料理らしい 私たちは一体何を食べてたのだろうか…

日記はここで終わってるな …これだと天ぷらに滅ぼされたとしても間違いはないだろうな」
B「もったいないことしちゃったねー 環境から見るに食材や油もいいのを使ってるから味は保証できてたのにねえ」
A「だな…」

天ぷらにはいろいろ語源があるよ!
クソスレごめんあと安価 >>159

乙です―
※こちらも投下
2レスほどお借りします
>>152『黒いあいつ』



――奴らを憎む理由? ……ありふれた、つまらない理由さ。

俺の家族は、奴らに……巨人族によって、殺された。……そう、皆殺しにされたんだ。




奴ら――巨人族がどこから来たのかは、誰も知らない。

巨大な体躯と怪力。様々な魔法の道具を操る力。

そして何よりも恐るべきは、奴らの狡猾さ。残忍さ。執拗さ。

敵には一切の容赦をせず、徹底的に滅ぼし尽くす。

たとえ敵でなくても、奴らは気紛れに「快」か「不快」かだけで判断して、相手を殺す。

生きるためや食うためではなく、単なる楽しみのためだけに相手を殺す。

その本性はあくまでも残虐な「悪」そのものだ。



奴らは一旦この世界に現れると、瞬く間にその数を増やし、版図を広げ、世界を席巻し、蹂躙し、支配した。

俺たちに出来たのは奴らの目の届かないところ、手の届かないところに隠れ潜みながら、細々と日々を生き延びるだけ。


――――ただ、それも、奴らに一旦見つかってしまえば全て終わりだ。




奴らに俺の家族が襲われたのは、俺が食料調達のために隠れ家を離れていた間のことで、戻った時には全て終わっていた。

親父は、奴らの使う棍棒でぐちゃぐちゃに叩き潰された後、ゴミのように捨てられたらしい。

母親と妹の遺体には――身体にも顔にも、これといって外傷は無かった。

……だが、むしろ親父のように一撃で安らかに死ねた方が、よっぽどマシだったろう。

母と妹は、武器によってではなく、奴らの使う魔法の毒霧によって殺されたのだ。

死ぬまでには、それなりに長くかかり、ひどく苦しんだようだ。

必死で何かにしがみつこうとするかのように、仰向けで宙に手足を伸ばした姿勢のままで息絶えていた母親の姿と、地に伏して床をかきむしるような姿で事切れていた妹の姿は、今でもこの目にはっきりと焼き付いている。



――妹は、まだ、生まれたばかりの赤ん坊だった。

――妹が奴らに、いったい何をしたというんだ。


憎い。憎い。あいつらが憎い。

かなうことならば、この手の爪で奴らの喉を切り裂き、この顎で奴らの腸腑(はらわた)を食いちぎり、苦しみの中で殺してやりたい。

一匹残らず駆逐してやりたい。



だが、奴らの力はあまりにも強大で、俺はあまりにも非力だ。

両親から受け継いだ、妖しく輝く漆黒の鎧と、この身に帯びた毒。そしてこの腹の中に煮えたぎる憎悪だけが俺の武器の全て。

それだけを頼りに、これまで何度か巨人族とやり合ったことはあったが、はっきり言って勝負にすらならなかった。

奴らの肌に傷ひとつとて付けることは出来ず、必死で攻撃をかわしながらみじめに逃走することしか出来なかった。



――だが、そのみじめな敗北の数々の中で、俺は、ある突破口を見つけたのだ。奴らの……巨人族の弱点を。

あれほど強大な力を持つにも関わらず、奴らは顔面に攻撃される事を、酷く怖れる。

おそらくは眼球を傷つけられたり、口の中に入り込まれる事を極端に怖れているのだろう。

もちろん、正面から正々堂々と戦った場合には、こんな弱点にほとんど意味はない。

多少ひるませることは出来ても、奴らの警戒をかいくぐって攻撃を届かせることは不可能だろう。

だが、寝込みを襲えばどうだ?

寝ている奴らの顔の上を這い回り、瞼に食らいつけば。

あわよくば寝ている奴らの口の中に潜り込み、内側から食い破れば。

玉砕前提の、狂った戦法だ。だが、この戦法は既に皆に伝えた。全世界の同朋に伝わるのは、もはや時間の問題だ。

今から俺は特攻志願者の第一陣として、寝ている貴様らのところに行く。

失敗しようが成功しようが、間違いなく俺の命はないだろう。だが、構うものか。

その俺の背中を追って、後に続く同朋は後から後から湧いて出るだろうから。

巨人族よ、貴様らに、もはや安らかな眠りは訪れない。

暗闇に不安を抱き、小さな物音に脅え、かすかな気配に恐怖しろ。


これが、俺たちと貴様らの本当の戦争の始まり。


そして――――



――――この世界で最後に生き残るのは、貴様ら巨人族(ニンゲン)じゃない、俺たち(ゴキブリ)だ。



FIN.

※投下終了
お目汚し失礼

タイトル「遅刻の言い訳」
タイトル「あいうえお殺人」
タイトル「悪意なき詐欺師」

タイトル「アイボーイ」

タイトル「PARKING LOT」

タイトル「akstnhmyrw」

タイトル「QWERTY」

タイトル「嘘という概念が存在しない世界」

今更だと思いますが久しぶりに酉着けました。

>>191より、タイトル「嘘という概念が存在しない世界」

 今よりもほんの少しばかり未来の日本。政府は、近年増加する詐欺被害の対策として、嘘を全面的に禁止した。

 国民に対して『嘘検知器』と呼ばれる、嘘発見器を改造・改良したものの装着を義務付け、嘘をついた人間を厳しく処罰することにしたのだ。

 これにより、

先生「○○君、何で遅刻したの?」
○○「すみません、道に迷っていたお年寄りを助けていました」←本当は寝坊

 といった【遅刻の言い訳】から、

探偵「五十音順に人を殺害していった、【あいうえお殺人】の犯人はお前だな!」
男「俺じゃありません!」←犯人

 といった犯罪に関わるものまで、あらゆる嘘を吐くことが禁止になった。

 これには一部の国民から『表現の自由を奪う』として批判が出たが、政府は【悪意なき詐欺師】はいないと反論、強引に推し進めた。

 この『嘘検知器』を利用した『嘘禁止法案』は確かな効果を上げていた。

 もちろん『嘘検知器』は『文章』などには無反応(フィクションの創作物などを守るための仕様)なので、メールや手紙などを使った詐欺には対応しきれていないが、それでも電話による振り込め詐欺などは確実に減っていった。

 また、その他の犯罪(殺人や窃盗など)には直接の効果はないものの、嘘検知器は『真実かどうか』も正確に判断してくれるため、冤罪被害も減少した。


 こうして、日本からは嘘という概念が存在しなくなった。


 だからといって、

夫「今から隣の奥さんとラブホに行ってS○Xしてくる」
妻「今すぐ離婚してください」

 正直に言えば許されるというわけではない。

以上、お目汚し失礼致しました。

あと、作中のネタとして>>184のタイトルをお借りしました。
(こういう使い方がアウトなら以降は自重します)

>>184だけど乙です

世にも奇妙な物語で嘘のない世界の話があったの思い出した

>>195>>196
コメントありがとうございます。

1人でも多くの書き手さんに、そしてひとつでも多くのSSに出会えますように。

タイトル「偽物より偽物な本物」

タイトル「サル、ゴリラ、チンパンジー」

タイトル「D.S.」

>>184
タイトル「あいうえお殺人」


PART 1 会話手順(プロトコル) 

狙撃手「要件を聞こうか……」

依頼人「あなたはゴル……いや、狙撃手!?」

依頼人「意外です。まさか本当に来ていただけるとは」クルッ

狙撃手「後ろを向くな。前を見たまま話せ」

依頼人「えっ!? 分かりました。この国では3年前の革命により社会主義政権が樹立され、所定の手順を踏まない会話は政府に反逆の恐れありとして盗聴され、取り締まりの対象となりました」

狙撃手「俺は歴史の話を聞きにきたのではない」

依頼人「勘違いしないでください。依頼に関係する話なのです!」

依頼人「聞かれてしまうのです。会話手順の守られていない会話は全て政府に」

狙撃手「狂った話だ。で、その会話手順とは何だ?」

依頼人「けったいな話なんですが、『あいうえお順』で会話しないといけないのです」

狙撃手「…………」

依頼人(これまでの所、会話の冒頭以外は大きく破綻してないな。よしよし)

依頼人「さて、依頼内容ですが……」

依頼人「社会主義政権の成立後、会話手順手順の煩雑さと監視社会の窮屈さから多くの国民が国外逃亡を図ろうとしました」

依頼人「すると、政府軍は国境付近に展開し、逃亡者を次々と射殺したのです」

依頼人「政府軍のやり方に国民の一部は恐れおののき、無気力になり……」

依頼人「そうならなかった者は逃亡を企てて政府軍の銃の餌食となりました」

依頼人「ただただ、私はそんな政府が許せないのです!」

依頼人「血にまみれたこの政府の首領である書記長を葬ってください。お願いします!」

依頼人(ついに会話手順を逸脱せずに依頼したぞ。ていうか俺ばっかりしゃべってて不公平じゃね?)

狙撃手「……手に掛けたい理由はそれだけか?」

依頼人「……と、あなたに嘘は通用しないんでしたね」

依頼人「仲の良かった友人も、妻も子供も、政府軍の銃弾に倒れ、帰らぬ人となりました」

依頼人「逃げ出そうとした者も、政府に反旗を翻した者もいました」

依頼人「抜け殻の様に私は余生を過ごそうかとも考えましたが……」

依頼人「寝るたびに彼らが夢に出てくるのです!」

依頼人「呑気に余生を送ろうとする私を、私自身が許せないのです」

依頼人「傍から見れば無意味な抵抗かもしれませんが……」

依頼人「一人残された身として、私は敵を討ち……」

依頼人「プロトコルに悩まなくてもいい世の中が訪れることを、彼らの墓前に報告したいのです!」

PART 2 了承までの道のり 

狙撃手「平和な世の中は、首領一人を討てば訪れる、というものでは、ない……」

狙撃手「ほとんどの場合、後継者が現れて何も変わらない日々が続く」

依頼人「まだ、この国には現状を良しとしないものが多く残っています」

依頼人「皆が立ち上がるきっかけ、政府が瓦解するきっかけ、その『きっかけ』が必要なのです!」

依頼人(むおお! 何とか乗り切ったぞ! 後は狙撃手の了解を取り付けるだけだが……)

依頼人(メモによると、狙撃手が了承する際の台詞は---『わかった……やってみよう……』)

依頼人(もう、遠いわ! 『わ行』ってどういうことだよ。こんなんじゃあ、狙撃依頼なんて簡単にできゃあしねえよ!)

依頼人(やべえ、何か無理やりゴルゴ感を出そうとして俺の台詞回しがいじられてる気がする)

依頼人(雄弁に『わ行』までどうつなぐべきか……)

狙撃手「用件を聞こうか……」

依頼人「ラリってんのかあんたは!  用件は『た行』までに語り終えたでしょうが!」

狙撃手「理由を聞こう」

依頼人「ルールを守ればいいってもんじゃあないでしょうが! 理由は本音も含めて『は行』までに説明したはずですよ!」

狙撃手「例外なく、俺は依頼人と二度と会うことはない」

依頼人「ろくに調べもせずに依頼をしている訳ではありません。貴方のルールで狙撃していただければ構いません」

狙撃手「わかった……やってみよう……」

依頼人「ををっ……! 引き受けて頂けますか、狙撃手!」クルッ

依頼人「ん!? いない……」

END

タイトル「たかが100円、されど100円」

タイトル「正義感過剰」

>>211「鋼の肉体」
こちらに投下するには若干長めになったので、スレ立てました―
転生者「鋼の肉体」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524122067/)

タイトル「10万ミリボルト」

タイトル「一月は正月で酒が飲めるぞ」

初めて来たけどちょいちょいクオリティ高いの混じってるな
>>101『台本通りにお願いします』
>>177-178『黒いあいつ』
>>201-202『あいうえお殺人』
>>217『鋼の肉体』
この4つめっちゃ好き

忘れてたw
タイトル「依存症」
タイトル「珍解答」

タイトル「的が存在しない世界」

タイトル「グレーゾーン企業」

タイトル「(一社)ブラック企業撲滅委員会」

タイトル「始業前ティータイム」

>>227『珍解答』




問題:以下の言葉を使って例文を作りなさい。

(1)まさか
(2)げんなり
(3)あくまで
(4)いっそ



◆  ◆  ◆  ◆


【男子生徒Aの答え】

(1)暗黒の鎧と鉞(まさかり)を持つ戦士。

(2)我、地上最強の霊長類(にんげん)なり。

(3)神でも悪魔(あくま)でもかかってくるがいい。

(4)我の手で一掃(いっそう)してくれるわ。



【教師のコメント】

 不正解ですが、それとは別にいろいろ言いたいことがあります。
 放課後、職員室まで来なさい。


◆  ◆  ◆  ◆


【女生徒Bの答え】

(1)まさか、登校中にまたしても痴漢に遭うなんて。

(2)朝から、げんなりした気分で今日も1日を過ごした。

(3)毎日電車の時間帯を変えても、相手は、あくまで私を狙ってくる。

(4)いっそ、明日は包丁を持って登校しようか。



【教師のコメント】
 正解ですが、それとは別にいろいろ聞きたいことがあります。
 放課後、生徒相談室まで来て下さい。



FIN.

>>238
まさか『楽しい国語』のようなSSに出会えるとは……
最近げんなりしていましたが、久しぶりに楽しめました。
あくまでいち個人の感想ですが、とても面白かったです。
いっそうSSの創作意欲がわきました(書けるとは言ってない)

タイトル「SAKURADAI Style」

タイトル「岡ノ下」

タイトル「ば---りあっwwww」

タイトル「東京ミッドタウン幕張」

タイトル「た」

>>249
「ば---りあっwwww」
数レスお借りします





「……これで、お主らの望み通りの究極バリアーの完成じゃ。文句はなかろうな?」


エヌ博士は、目の前の6本足の生命体に向かって、無愛想に告げた。


……いずこともしれぬ星系から、突如2隻の宇宙船で彼らが地球に飛来したのが約半年前。


彼らの望みは地球最高の天才、エヌ博士によって、いかなる物質もエネルギーも通さぬ、究極のバリアーを完成させること。


圧倒的な科学力、武力の違いを見せつけられた世界政府は、いわれるがままに博士の身柄を宇宙人に差し出すしかなかった。


「……サスガはエヌ博士。我ラの最高の科学者デモ行き詰まッテイタ研究を、コレほど短期間デ形にスルとはナ」


3本の赤黒い触腕をぐねぐねとくねらせながら、宇宙人の将軍は金属をきしりあわせるような笑い声を立てた。


「そちらであらかた理論は出来あがっとったからの。……ただ言っとくが、この代物は欠点だらけじゃぞ。エネルギーをバカ食いする上に、あらゆるベクトルを遮断するから、バリアーの展開中は完全に静止した状態で身動きもとれん。レーダーや目視で外を確認することもできん。それに……」


「ソンナコトはドウでも良イ。基礎研究サエ完成シてシマエバ、後はコチラの学者で何トでもナル」

エヌ博士の言葉を、宇宙人の将軍は冷淡に遮った。


「トニカク実験ダ。我々ノ宇宙船の1隻に、バリアーを組み込ンでモラオウ。本船の武装による攻撃を、防ぎキレれバ合格ダ」


「……随分と危険な実験じゃな。バリアー船に乗り込む者は、余程度胸があると見える」


博士の言葉に、宇宙人の将軍は楽しげに頭頂部の触覚を光らせた。


「……イヤイヤ博士。バリアー船に乗り組ムノハ、貴様と貴様の助手だけダ」


「……何じゃと?」


「我々ノ宇宙船ハ、手順サエ飲み込めバ、2人で充分操縦出来る。貴様のバリアーが、見事攻撃に耐えられレバ良シ、耐えラレナケレバ、そのまま貴様らが死ぬダケダ」

「……アア、言ッてオクガ、バリアー船の武装ハ全て取り外シてアルし、逃ゲタところデ、コチラの本船の方が速力はハルカに上。妙ナ真似はするナヨ」


ひとしきり触覚を光らせた後、宇宙人の将軍は部下に合図して、博士と助手を連行するよう命じた。



~~~~~~~~~~~~~~



「……博士ー。まじヤバいっすよー。あいつら絶対、アタシらを生かしとく気ないっすよー」


宇宙人の将軍たちが立ち去った後、エヌ博士の助手は、泣きべそをかきそうな表情でぼやいていた。


「心配ないわい。わしのバリアーは性能だけは完璧じゃ。ミサイルだろうがビームだろうが、重力だろうが慣性力だろうが、全てを遮断する。ブラックホールに突っ込もうが太陽に飛び込もうが、バリアーの内部には全く影響ないわい」

「だからこそ、なおさらっすよー。そんな凄いもん完成させちゃったら、もうアタシら用済みだし、生かしとくだけ危険でしょー? あー、こんなジジイと心中なんて、マジ萎えるっすー」

「ええい、情け無い助手め!いいから黙って手を動かさんかい!」


博士は仏頂面で助手を怒鳴りつけながら、忙しくコンピューターを操作していた。


「……さっきから、何の計算してんすかー? バリアーは完成したんでしょー?」

「説明しとる暇はない。ええからお前も手伝え。この座標を早いとこ入力し直して、このバリアー船を、寸分違わずこの位置につけにゃならんのだからな」





~~~~~~~~~~~~~~



「……少シ、予定より遅れタか? 位置もカナリずれテイルヨウだが」


将軍は触覚をゆらめかせ、傍らの秘書官に声をかけた。


「……燃料もギリギリでしたシ、イカニモ危ナッカシイ操縦ぶりデシたカラネ。地球人の猿には、こノ程度が精一杯ダッタノかト」


「フム……」


将軍は引っかかるものを振り払うように触腕を振って、通信機を立ち上げた。


「聞コエルカネ、博士?コレより240秒後、全火力ヲもっテ、ソチラの船ヲ攻撃スル。貴様のバリアーの威力を、身をモッテ証明デキルノダ。科学者冥利に尽きルノではナイかネ?」


『それについては心配しとらんよ。わしは天才じゃからな。……それより、聞きたいことがある』

「何ダ?」

『お主らの本星と通信は出来んのか?』

「本星に直接、命ごいの交渉でもスル気かネ? ……アイニクと、こんナ辺境マデ、恒星間通信のインフラは整備サレていない。ソモソモ本星は、我々の船がココニ居るコトも把握シテおらんヨ。ダカラこそ好キ放題デキるのダガな」

『なる程、海賊紛いの無法者というわけか、道理でな。……ちなみに、この実験が無事成功すれば……お主らは本当に、わしらを解放して、さっさと地球を立ち去ってくれるのかね?』


将軍はぴくりと触覚を震わせ、動きを止めた。


『どうかな?正直に答えて…』


「…モウ、答エハ出てイルノデハナイカネ?」


『…やっぱりか』


「実験が失敗ナラバ貴様は死ヌ。地球モ、無駄な時間を使わせた責任をトッテモラウために、ついでに滅ボス。バリアーが成功なら、貴様ヤ地球ハ生かしてオクニハ危険過ぎる相手トイウコト、ヤハリ滅ボス」


『残念じゃよ』


「逃ゲタケレバ逃ゲタマエ。バリアーを張りながらナラ、しばらくハ逃ゲラレルカモ知れンゾ?燃料切れマデノ短い間ダガナ」


船内にはカウントダウンのアラームが鳴り始めていた。


「アト30秒。バリアーが攻撃に耐えタトシテモ、どノ道、エネルギーは長くは保タン。サヨナラダナ」


15秒。 10秒。 


5。 4。 3。 2。


カウントが終了する1秒前。


『――バカめ』


博士がバリアーのスイッチを押した。





~~~~~~~~~~~~~~




「……で、博士。何で、アタシら生きてるんですかー? いったいなにが起こったんですー?」


「……なんじゃ、まだ解っとらんかったんか? バリアーが無事作動しただけじゃよ」



博士がバリアーのスイッチを入れ、再び切るまでほんの数秒。

しかし、スイッチを切っても、攻撃がバリアー船を襲うことは無かった。

いや、それどころか――。


「いや、奴らの船はどこ行っちゃったんですかー? てゆーか、アタシら今、どこにいるんですー? さっきモニターで座標みたら、とんでもない数字になってたんですけどー?」

「じゃから言ったろうが。バリアーが無事作動したお陰じゃよ」

「……ほぇ?」


ぽかんと口を開ける助手。


「わしのバリアーは外界の全ての物質、エネルギーを遮断する。重力も光も電波も通さんし、慣性の影響さえ打ち消す。つまり、バリアーが作動すると同時に完全に静止した状態になる」

「はあ」

「ただ、わしらが止まっても、奴らは動き続ける。――地球の自転や公転、宇宙の膨張によってな。……言ってみれば、高速道路の車の流れの中、わしらだけが急停止で置いてきぼりを食らい、それに猛スピードで奴らが追突したようなもんじゃ」

「えっ、なにそれこわいっす」

「地球の自転のスピードは時速1700キロ、公転速度は時速10万キロ、宇宙の膨張速度は……まあいい、とにかく、その速度で破壊不可能な壁に突っ込んだんじゃ。バラバラどころか粉々、いや、サラサラかな?ひとたまりもなかろうて」

「えっと、じゃあ、コンピューターで計算してた座標って……」

博士「ああ、月や太陽に風穴を開けないようにしつつ、奴らの本船にうまく体当たり出来るようにな、お互いの位置や角度をあわせとったんじゃよ」

助手「うわあ……」

博士「……さて、助手よ、地球へ帰るぞい。燃料はギリギリじゃからな、計算と操縦手伝え」


博士は助手に発破をかけて、ニヤリと笑みを浮かべた。


「いったん地球に戻って、この船の航行システムの解析じゃ。奴らの本星の位置を突き止めて、こちらから出向くことが出来れば、今度は逆に、奴らの星に体当たりして木っ端みじんにしてやることも出来るでな」



FIN.

※投下終了
お目汚し失礼

細かい科学的な設定とかはツッコミ無しでな!

乙です
助手さんをぼさぼさ頭のそばかす眼鏡っ娘で想像したら萌えた

>>266
(貴様、どうやって俺の脳内をッッ……!!)
コメント感謝ですー

タイトル「B棟1階暴行事件」

タイトル「デザートはタンポポ」

タイトル「シンデレラの過ち」

タイトル「えんてつ!」

タイトル「愛上岡聞く毛越さし嵩山曽田治つてとな似ぬ値のは皮膚へ歩真美無目も揶揄世ラリるれ炉和を( -_・)?」

タイトル「鮮血滴る振り子の下で」
タイトル「記憶の中の月光を辿る」

タイトル「迷探偵コナソ」

タイトル「問題はいつも自分次第」

>>271「B棟一階暴行事件」
数レスお借りします。

2018年3月19日20:38

山口「お前…どうして…」ガクッ

?「悪いな…みんなが抱いている恨みを俺が代行してやった。あばよ。」

3月20日9:00◯✖病院

伊丹「病院で殺人未遂か。また物騒になったな、おい。」

伊丹「それにしても何で今日に限って三浦と芹沢は非番なんだ!事件なんだから出てこいよ!」と一人でブツブツと文句を言いながら現場を見て回る。

?「おっ、ここだここだ!」

?「亀山君…事件を嬉しがるものではありませんよ?」

亀山「すいません…」

伊丹「その声は…あ!またお前らか!」

亀山「なんだ、お前。俺たちがいちゃいけないのか!」

伊丹「当たり前だ!」

亀山と伊丹がいつもの挨拶かの如く言い争いをしている中、杉下は鑑識の米沢に話を聞いていた。

杉下「それで事件について説明していただけますか?」

米沢「ええ、被害者は山口恒夫。21歳。◯✖大学の三年生です。」

杉下「◯✖大学ですか。被害者の方はかなり優秀な方のようですね。」

米沢「いえ、彼は昔から総合格闘技をしていたこともあり、完全な推薦入学だったらしいですよ。」

杉下「なるほど。」

米沢「あと彼は自分が勉強が苦手なのに入った大学はかなり優秀。それがコンプレックスで自分の同級生や後輩を練習中に何人も病院送りにしてきたみたいで…」

杉下「かなり乱暴な性格をしているようですね。ということは」

米沢「はい、かなりの人物が十分に動機がありますね。」

杉下「ありがとうございます。あとは僕の方で…亀山君、行きますよ。」

守衛室
亀山「つまりあの日は窓もドアも全て閉まっていたという事ですか?」

守衛「はい、間違いないです。だよな?」

守衛2「はい、確かに先輩と一緒に全フロア回りましたけどどこも開いてなかったですよ。」

亀山「分かりました。ご協力ありがとうございました。」

杉下「どうでしたか?」

亀山「ドアも窓も全て見て回って閉まっている事を確認しているそうです。」

杉下「そうですか。それでは次は患者さんのもとへ向かいましょう。」

亀山「どうしてですか?」

杉下「どうやら被害者が所属していた部活の部員が三名入院しているそうです。もし本当に外部の犯行でないとすればこの三人が怪しいと思いますがね~」

亀山「それもそうですね。」

鎌田「ええと、あの…さっきも刑事さんが来たんですが…」

杉下「これはどうもすいません。もしよろしければもう一度お話願えないでしょうか?」

鎌田「分かりました。鎌田俊樹、19歳で◯✖大学二年で同じ総合格闘技部の後輩です。」

鎌田「この怪我は元々僕はボクシングやってて先輩の打撃をガードしたり肩でいなしてたらどうやら癇に障ったようで渾身の一撃をもらいまして…」

杉下「つまり両腕を…」

鎌田「ええ、お陰で物が持てなくて…確かに先輩の事は恨んでます。でもボコボコにしなくても…」

杉下「ありがとうございました。最後に一つだけ昨日の20時貴方は何を?」

鎌田「そうですね~一人でテレビ見てましたね。だからアリバイ?にはならないですね。」

杉下「そうですか。貴重なお時間を取らせてしまいすいませんでした。それでは我々は失礼します。」

杉下「それでは次は…」

山口弟「はい、お話します。山口哲夫18歳。大学二年生です。」

亀山「あれ?18歳なのに?」

杉下「亀山君、早生まれをご存知ですか?」

亀山「あっ、そうですね。失礼しました。確か貴方は…」

山口弟「はい、被害者の山口は僕の兄です。」

杉下「そうなのですか。ところで貴方の左足は同じようにお兄さんに?」

山口弟「違います、バイト帰りに車に轢かれて。それに兄貴は俺にはしないんですよ。練習中に乱暴になる以外は尊敬してるんですよ。昔俺がグレた時も俺を殴って止めてくれたんです。」

杉下「そうなのですか。いいお兄さんなのですねえ。ところで失礼ですが昨日の20時貴方は何を?」

山口弟「一人で売店へ物を買いに行ってました。」

亀山「一人で?」

山口弟「はい、それは売店の三竹って女の人に聞けば分かりますよ。彼女知り合いですから。」

杉下「分かりました。お時間を取らせてしまいすいません。我々はこれで失礼します。」

山口弟「あっ!おつかれでしょう。これ飲んでってください。」と自分の冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し自分の分をコップに注ぐと残りのコップ二つに注いでくれた。

杉下「それではお言葉に甘えて。」

亀山「ありがとうございます。」

亀山「く~冷えてるな~シャキッとするよ!」

杉下「そうですね。とても美味しかったです。それでは。」

杉下「最後は…」と言いかけたところで病室から伊丹が出てきた。

杉下「おや、ご苦労様です。」

伊丹「あ?ああ、特命係か。この部屋の奴は危険だぞ。」と言い残し帰って行った。

杉下「失礼します。」

黄瀬「何すか?俺さっき刑事には全部話したんすけど?」

杉下「申し訳ございません。お手数ですがもう一度お話いただけませんでしょうか?」

亀山「右京さん?こいつ何でこんなにガラ悪いんすかね?」と小声で話しかける。

杉下「まあ、一度した話をもう一度させられる。普通なら腹立たしいことですよ?」

黄瀬「何コソコソ話してんだよ?あれか?俺疑ってんの?まあしょうがねえよな?」

杉下「いえ、貴方には元とはいえ総合格闘技部にいたという事実があるため話を聞くだけです。」

黄瀬「あ、そう。まあいいや。さっき来た奴がよ、完全に俺を疑ってる感じで話すからよ。追い出しちまったよ。まあ、あんたらなら良いや。話すよ。」と笑いながら言う。

黄瀬「黄瀬一真、21歳、ボコられた山口の同級生だ。俺は練習で寸止めでスパーリングしてたらよ、あいつ思いっきり蹴りやがってよ。そん時は全然痛くなくてよ、周りに止められるまでやりあったんだけどよ、後から病院行ったら折れててさ。で、今にいたるんだよ。」

杉下「そうなのですねえ、ところで貴方は彼女がいらっしゃるのですか?」

黄瀬「あ?ああ、よく分かったな。いるぜ。」

杉下「ええ、貴方の洗面所に色が違う歯ブラシが二本あるのとそこの付き添い者が寝るためのソファに◯ティのタオルケットがあります。その2つでもしかしたらと…」

黄瀬「あんたすげえな!名探偵かよ!」

杉下「いえいえ、刑事ですよ。」

黄瀬「特別に彼女の写真見せてやるよ。」とスマホの写真を見せてきた。清楚な雰囲気漂う正反対な女性だった。

杉下「おや?写真に写ってる時計なのですが面会時間が過ぎているようですね?」

黄瀬「ギクッ!」

黄瀬「頼む言わないでくれ。次注意されたら面会禁止なんだよ。頼むよ、さっきのおっさんには言ってないこと言うから。」

杉下「なんでしょう?」

黄瀬「ああ、その前に看護師には内緒にしてくれるか?」

杉下「ええ、いいでしょう。」

黄瀬「あれは確か20時45分くらいのことだったんだが、愛美…ああ、俺の彼女の名前な。愛美を送るために一階に行って玄関でチューしてたら何か奥の方から何かが這ってるような音がしてよ、怖くなったからよ、急いで彼女を帰して走って部屋まで戻ったんだよ。」

亀山「這う音?何故そう思ったんだ?」

黄瀬「ああ、この前見たホラー映画で幽霊が床を這ってる音になんとなく似てたんだよ。」

杉下「そうですか。貴重なお話ありがとうございました。」

黄瀬「絶対言わないよな?」

杉下「はい、言いませんよ。」

黄瀬「やっぱ心配だからな、はいこれ。」とスポーツドリンクを二本渡してきた。

亀山「賄賂か?」

黄瀬「ちげえよ。余ってんだよ。頼んだぜ、絶対言うなよ。」という言葉を背に部屋を出た。

亀山「右京さん俺三人の内で誰が犯人か分かんないです。」

杉下「それは僕も同じです。まだ調べる必要がありますねえ。」

長くなりそうなんでここでやめときます。お目汚し失礼しました。

タイトル「計算通り」

タイトル「俺ら魔界さ行ぐだ」

タイトル「中間試験暴行事件」

タイトル「Todai-Seimonmae」

タイトル「Wat's this?」

タイトル
仮面ライダーW「俺たちは二人で一人の仮面ライダーだ。」

永夢&パラド「うん?俺たちと一緒?」

タイトル「富める者と貧しき者」
タイトル「漢字の成り立ち」

タイトル「正しい夏の過ごし方」

タイトル「雪とこたつと幼馴染と」

タイトル「憂鬱な物書き」

タイトル「華麗なる乞食」

タイトル「Father's Switch」

タイトル「東大下暗し」

タイトル「面白いSS」


>>322 【雪とこたつと幼馴染と】


「──よく降りますな」

「まったくですな」

「これは明日の朝は交通麻痺まちがいなしだね」

「天気予報のレーダー見たら、昼頃までは止みそうになかったぞ」

「夕方から降り始めてもう30cmは積もってるもの、すごい事になりそう」


ギシ……ドサササッ──


「──お、屋根が軽くなった音」

「今のはまあまあ落ちたっぽいね」

「そろそろ帰らないとマズそうかな?」

「外は寒いよー? 窓を開けたら命を落としかねない」

「極圏かよ」

「こういう時はこたつの魔力に従っとくのが吉だよ」


《──時刻 ハ 0時 ヲ 回リマシタ、昨日ノ ニュース ノ ハイライト ヲ オ送リシマス》チャララランララー


「ほら、その魔力に負けっぱなしな内に日付変わっちゃったぞ」

「なにを今さら。帰るったってベランダ越しに50cmでしょ、焦ることないじゃない?」

「問題なのは、そこから帰らざるを得ない時間だって事だろ」

「……どういう意味?」

「だって玄関から出ようとして、おばさんに見つかったら不味いでしょ」

「さすがにこの時間は怒られる……かな」


ズズズ……ギシ、ドササササッ──


「いくら16年来の付き合いな幼馴染みでもね、いちおう僕らは男子と女子なんだしさ」

「うん……」

「さっき2階のトイレ行くのだって、ちょっとヒヤヒヤしたよ」

「ドキドキはしなかったのかな?」

「なに言わせようとしてんだ」

「ちぇっ」

「……したけどさ」

「したんだ?」

「僕らは男子と女子だからね」


《──ソレデハ、マタ今夜。日付 ガ 変ワル 直前23:55 ニ オ会イシマショウ》テレレレレーレッテレー


「私も……さっきからしてるよ」

「だから、いい加減このこたつから出なきゃいけないんだ」

「いけないかな」

「鈍らせようとすんなし。僕の理性なんか、もうひと押しされたら簡単に──」


──ギシッ…ズズズ、ドサドサドサッ!


「きゃっ!?」

「すごい量の雪が落ちたぞ、うわ……もしかして」

「ベランダ、埋まっちゃってる……」


《ドコヨリモ 早イ 今日 ノ 星占イ!! 今夜 意中 ノ 異性 ヲ 射トメチャウ ラッキー ナ 星座 ノ ヒト ハ──!?》ズンチャッ ズンズンチャッ


「……困ったな」

「困ったの?」

「うん……僕らは男と女だからね──」



【おわり】


>>321 【漢字の成り立ち】

「漢字の成り立ちって面白いですよね」

「意?」キョトン

「どういう意味? って事ですか。『意』もバラせば『音と心』。考えてる事を言葉に表す……的な意味があるんでしょう。そういう字の構成って面白くないです?」

「解!」ウンウン

「同意頂けて何よりですが、その字の成り立ちはちょっと怖いですよ?」

「意?」

「ずばり『刀』を用いて『角』のある『牛』を解体する様子を表した字だそうです」

「鬼!」ヒイィ

「『鬼』は象形文字ですって。まあ脚もあれば、てっぺんに小さくてもツノがありますもんね」

「他! 他!」ガクブル

「残念……『他』の字も、にんべんの部分は人として『也』は『它』……つまり『蛇』を意味する。ようは『ヒトならざる者』なんですよ」

「完!」キッパリ

「勝手に終わらせないで下さい。『完』は『院』に通ずるそうで、周囲をしっかり守られた場所を指す事から『完全』の意に転じたらしいです」

「護……」プルプル

「ごんべんは上半分が剣の握り部分の象形で『?』は鳥と手の象形。つまり『手で掴み懐に置いて護る』って事みたい。ていうか、なんで女の私が先輩を護らなきゃいけないんですか」

「鋭」チッ

「鋭くなくたって思いますよ。『金』は文字通り金属、右半分は上のチョンチョンが分散を意味するそうです。つまり物を分解する金属の刃が『鋭い』んですね」

「普……」

「そうですね……『鋭』は、すごく普通な成り立ちです。『普』もほとんど字を見たまんま『並び立つ人に注ぐ日の光』という意味で、普遍を表してるのかもしれません」

「朝?」

「うん、朝になれば変わらず太陽が昇るって事でしょうね。『朝』は本来左半分だけでその意味を持ってたんですって。上下の十が草原、日は朝日……それだけで揃ってますもんね」

「……違」フルフル

「『違』はしんにょうを除いた部分の『口』を挟んだ上下が、それぞれ天地左右反対を向いてるでしょう? それだけで完全に──」

「違」チッチッ

「え? ですから『違』は……」

「……朝」

「あの『朝』は十が草原って、さっき……」キョトン

「違」キリッ

「違うんですか? 『朝』……なんだろう、字をバラしたら『十月十日』?」ウーン…

「……子」

「その、あの……『子』は象形……」アセッ

「作」ズイッ

「ちょっ、先輩……っ!」アワワワ

「愛──」


… … …

オギャア、オギャア


「──赤」ホクホク

「成立しちゃった……」ポッ


【おわり】

多くの漢字はココ→ https://okjiten.jp/index.html で成り立ちを調べさせてもらいました

タイトル「最悪の新婚旅行」
タイトル「はやくキスして」

タイトル「スクラッチくじ削ったら」
タイトル「僕もう帰るんで」
タイトル「今日も兄貴は終電帰り」

タイトル「FINAL LAP」

タイトル「彩る世界裸足で蹴って」

>>322
タイトル「正しい夏の過ごし方」




ボクには夏休み限定のルールがある。

正しい夏を過ごすための、ボクが定めた3つのルール。




① 必ず8時には起きること




生活のリズムが乱れがちな夏休みだからこそ、ボクは規則正しい生活を自分に課した。

正しい生活をしていると気持ちも晴れやかになってくる。

正しい夏を過ごすためには、とっても大切なことだ。




② 必ず彼女を作ること




1つ目のルールに比べるとかなりハードルが上がるけど、これはこれで大切なことだ。

少し難しいことにも挑戦しないと人間は衰退してしまう。

大学の夏休みは2か月あるし、決して不可能なことじゃないとボクは思う。

事実、ボクはこれから3週間前にできた彼女と自宅デートだしね。

つまり、2番目のルールまでは今のところ達成してるってわけ。

ピンポーン




あ、噂をすれば。




「ごめん、ちょっと早く来ちゃった。上がっていい?」




ボクは彼女を自宅に招き入れる。

彼女の服装は出会ったときと同じで、淡いピンクのキャミソールだ。




「暑かったでしょ。今飲み物もってくるね」

「ありがと」




うっすらと汗ばんだ肌に、上気した頬。

期待で胸が高鳴る。

すぐにでも手を出したい気持ちを抑え込んで、ボクは3つ目のルールに思いを馳せた。




③ 必ずその子を[ピーーー]こと




小学生のときにペットの猫を殺してから、殺しの衝動は日に日に増していった。

誰かを好きになると、付き合いたいと思うより先に殺したいと感じるようになった。

その人を好きであればあるほど、達成したときの快楽は大きかった…




「ねえ、今日は何しよっか?」




彼女が無邪気に問いかけてくる。

ボクは下心と殺意を胸に秘めながら、彼女に飲み物を持って行った。

>>258
タイトル「た」




ここで事件を整理しましょう。

殺されたのは不二崎庄司さん。不二崎コーポレーションの御曹司で、次期社長と目されていた方です。
なかなか優秀な方だったようですが、仕事のやり方がやや強引で、恨みを買うことも少なくなかった。

さらには女好きとしても有名で、泣かせてきた女性は数知れず。

……要するに、殺される心当たりはそれなりにあった、ということですね。




――――そんなことはわかっています。私も捨てられた女の一人ですから。




そうでしたね。そしてあなただけでなく、この山荘に集った全員が彼に何かしらの恨みを抱いていた。
私はあなた方の誰かが犯人だと睨んでいるのですが、確たる証拠が何もない。




――――そんな話をするために呼んだんですか? 何もわかっていないのなら、時間の無駄です。




まあまあ、そう焦らないで。
確かに証拠はありませんが、重要な手がかりならあります。

それは被害者が残したダイイングメッセージ。
殺された庄司さんは最後の力を振り絞り、「た」という血文字を残したのです。





――――それは私も見ました。でも…




そう、この山荘にいる人間に、名前に「た」が付く人がいないんです。
なぜ庄司さんがあんな文字を残したのか、私は不思議でならなかった。





――――たすけて、とでも書いたんじゃないですか?




瀕死の人間はわざわざそんなことを書きませんよ。

あの「た」という文字には、何かしらのメッセージがあったはずなんです。
そこで私は、あの現場をもう一度調べ直しました。先入観を捨てて、徹底的に…

そうしたら見つけたんです。あの時は見逃していた、ほんの小さな手がかりが。




――――?




あの「た」の文字の3画目… その終わりの方の血が少しだけかすれていました。
なのに4画目はたっぷりと血を含んでいた。どうしてだと思います?




――――さあ?




庄司さんが死に際に書いたのは3画目までだったんですよ。
それを誰かが4画目を足して、「た」の文字を完成させた。




――――何のためにそんなことを?




その誰かさんは、4画目を隠しておきたかったんです。
自身の名前につながる「な」という文字を。




――――…………




……犯人は、あなたですね?

中村春子さん。

タイトル「広告はGoogleにより終了しました」

タイトル「十六次創作」

タイトル「見える手」

>>355
「見える手」

男「お邪魔しまーす。結構綺麗だなお前んち。」

友「だろ?俺こう見えて綺麗好きなんだよ。」

男「へー、食器も綺麗に並ん…」

男「…おい。」

友「ん?どした?」

男「…なんだ?この手…?」

男は、食器棚の中の皿の上に手が乗っかっているのを指差した。
それも綺麗に手だけ。腕以降がない。

友「あー、そんなとこにあったか。」

男「なにこれ?ちょー怖いんだけど。」

友「実は兄貴が細工師でさー、なんか作っては俺んちに置いてくのよ。」

男「へー。他にもあんの?」

友「それがどっか行っちゃってさー。行方不明。」

男「見たかったなー。今度見つかったら見せてよ。」

友「いいよー」

男「あ、すまん。俺そろそろ帰らなきゃ。」

友「えー!来たばっかなのに!」

男「すまん!じゃ、また明日な!」

友「じゃーなー!」

ギィ...バタン,

友「…あいつに見えるんだな…『兄貴』の手」

「あいつに」じゃなくて「あいつにも」だった。

タイトル「死を呼ぶアイドル」

タイトル「贖え、償え、魂以外全てを捨てて」
タイトル「還れないのならば、せめて」
タイトル「泪は砂へ砂漠は海へ」

タイトル「歌い手の篠原さん」

タイトル「超絶真理雄兄弟」

タイトル「 ホモ「女にも……穴はあるんだよな?」」

>>372
タイトル「ホモ「女にも…穴はあるんだよな?」」


ガシャン ガシャン!!
  
      ガシャン ガシャン!!



ジリリリリリリリ! ジリリリリリリリ!


  ヨーシ、ジカンダー キョウノシゴトハオワリダ アトハカクジカイサンー


アザッシター オツカレサマーッス

           イヤーキョウモキツカッタッスネー


ホモ「…お疲れ様です」
       

             カラダガアセマミレダヨ


モウニノウデパンパン、ウデアガンネェヨコレ


         セントウニデモイクカ? アーイイッスネー



ホモ「…お先に失礼します」


スタスタスタスタ…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




ホモ「…………………………(スタスタ)」 ムラムラムラムラ



ホモ「……………………………………………………(スタスタスタスタ)」 ムラムラムラムラムラムラムラムラ



ホモ「…だめだ…最近の忙しすぎたせいで帰ってからろくにナニも出来なかった」 ムラムラムラムラ


ホモ「それなのに仕事場ではいい肉体…を見る毎日…」ムラムラムラムラ


ホモ「今ではむしろ疲れが一周して性欲が半端ないことになってしまった…」 ムラムラムラムラ


ホモ「クソッ…!仕事帰りだって言うのに体が熱過ぎてどうしようもない…!少し街を歩くか…」 ムラムラムラムラ

ホモ「帰り道は…こっちか」 ムラムラ


…ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ

ホモ「(そうかここは繁華街だったか。思ったより人が多い)」 ムラムラムラムラ

チャラ男「おっ、そこのお兄さんお疲れ?ちょっと飲んでかない?」

ホモ「……………………!!(ジロリ)」 ギンギン

チャラ男「(何だこいつキメェ…こいつはスルーだな。)」 


ホモ「くっ、客引きの適当な男にも惹かれてしまう…!これではむしろ逆効果だ…」 ギンギン

   オニーサンノンデカナイ?    カワイイコイッパイイルヨー

ホモ「(…ここは早く切り抜けないと…!)」


スタスタスタスタ…

ホモ「体が…熱い…!」  ギンギンギンギン

ホモ「これじゃあ歩いた意味がなかったな。だがこの公園を抜ければ家まですぐだ」 ギンギンギンギン

ホモ「こんな小さな…公園のほうが風…が…!良く通るとはな…ヌンッ!」ギンギンギンギン

ホモ「だが今更多この程度の夜風では…」ギンギンギンギン

ホモ「仕方あるまい。家…に、帰ったら処理すれば、いい…か…」 ギンギンギンギン

ホモ「(…だが正直もう体にかなり溜まっている…下手をすれば歩いているだけでも興奮が収まらん…!)」 ギンギンギンギン

ホモ「(もうこの公園でいいか?こんな深夜だ。こんなところでナニをしてもばれるわけではない)」 ギンギンギンギン

ホモ「(昔の人はカブですら抜くことが出来たんだ…今の俺ならカブどころか穴さえあれば…!)」 ギンギンギンギン

ホモ「ん…?」 ギンギンギンギン



女「あ”~…ヒック…」 ふらふら



ホモ「(あの女…酔っ払いか?)」 ギンギンギンギン

女「……(ふらふら)」 スーッ…
 
ホモ「男女共用のトイレ…に入っていった…」 ギンギンギンギン

ホモ「深夜…男女共用のトイレ…誰もいない…」 ギンギンギンギン




ホモ「……………………女にも穴はあるんだよな?」 ギラン


ホモ「…どうせ相手は酔っ払い…今日のことなんぞ覚えていないだろう…」 ギンギンギンギンギンギンギンギン

ホモ「そして俺は名実共にホモ…!他の奴も知っているから万が一の場合も俺に話が来ても切り抜けられる自信はある…!」 ギンギンギンギンギンギンギンギン

ホモ「今の俺は…穴さえあれば…!イける…!」 ギンギンギンギンギンギンギンギン

ホモ「やってやる…!もう限界だ…!イくね…!」 ギンギンギンギンギンギンギンギン



ホモ「(…だがしかし俺は気づくべきだった。何故ホモの俺が女に少しでも興味を持ったのかを)」

ホモ「(そして何故こんな小さな公園でタイミングよく、いかにもな女を見つけたのかを)」






女「 男 に も 胸 は あ る ん だ よ な ぁ  ! ! !」 ギロリ 



アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!♂


・・・
・・・・・
・・・・・・・



ホモ「(…類は友を呼ぶ…か…)」


ホモ「(…あの女…ひたすら俺の胸を…揉みしだきやがって)」 

ホモ「(お陰であのトイレじゃ酷い目にあった…相手が満足するまで相手をさせられた…)」



ホモ「畜生…揉まれすぎて俺の大胸筋が腫れちまいやがった」 ズキズキ

ホモ?「…少し膨らんだか…?ちっ…胸が痛いぜ…」 ズキズキ


【おわり】

初めてSS書いたよ。見にくいとかは言ってもらえたら後学のためなるので教えてください

>>377

とりあえず書き方について気がついたとこ指摘

・改行タイミングがおかしいのか、携帯からだと行始まりがガタガタで見づらい(特に1レス目半角部分)
・半角カタカナが多くて読みづらい上、全角カタカナ使ってる部分が入り混じってて違和感あり
・台詞の後、半角カタカナ擬音との間に空マスは不要
・三点リーダー(…)は本来偶数個で使うのが一般的。厳格過ぎる必要はないが気にする読者もいるので念のため。

とりあえず目についた点はこんなところ

内容については初投稿ということもあり、今後も是非頑張って欲しいとだけ。
敢えて一点だけ挙げるなら、1レス目の前半~~~~~~線までは冗長になるだけなのでぶっちゃけ全カットでOKかなと

>>365
タイトル「贖え、償え、魂以外全てを捨てて」

俺は生まれてからの殺し屋だった。

生まれてからすぐにねずみの首を折り、子供の頃から何かを[ピーーー]ということに熱中していた。
親からそんなことはやめろといわれたが何故ダメなのかまったく理解が出来なかった。
「命は大切だ」とか「気持ち悪いことをしないで」とか言葉の意味がわからなかった。

大人になる前に村から追い出されたが行きつく先でいろいろな人を殺し、[ピーーー]だけじゃなく盗みの技術も覚えた。

「奪われるほうが悪い」「[ピーーー]瞬間がもっとも綺麗だ」

そんな風にと自分のやりたいようにやりしたい風にし続けた。

だが俺はやりすぎちまったのさ。

指名手配はいたるところに張り出され、二つ、三つと村を渡っても顔が割れている。
逃げるのは大変だったが、ある時とある孤児院に逃げ込んだのさ。

夜も遅いとき、忍び込んだ先で何が行われてたと思う?

まさかの出産だよ。

医者の家までいけないからって布団やらなんやらがある孤児院でなんとか形だけ整えて子供を生んでいたのさ。
しかもその時はいる奴ら全員がパニックになってたから俺を医者の先生と思いやがる。

俺が子供を取り上げるだと?馬鹿な話だと思ったさ。

なんでかな、まったく違うことでナイフで腹を掻っ捌いて、子供を取り上げて、しかも元通りに縫い合わせるなんてな。今でもほめてやりたいよ

だがよ?その手に取った赤子の重みは、命の重みって奴だったんだよ

それがわかったらもう同じことは出来なくなった。気づくのが遅すぎたんだよ。

でもな、遅すぎたからって奪ったものは返すことができない。俺一個の命じゃ釣り合わな過ぎてまったく話にならない。

村を襲う盗賊を懲らしめて衛兵にわたしても、悪どい奴隷商人をひっとらえても、
悪質な税を課してる上に不正をもみ消す悪徳領主の不正を暴いても、命の重みには足りなすぎる。

だからよ……



「ここが例の盗賊がいる場所か…」

今回は小さな村を襲った盗賊退治だ。森の中の廃墟を根城にしているらしいが珍しく女が親玉らしい。


「ん……?誰だ貴様……なんだ貴様は!!?」

「邪魔だ」

見張りや道中の雑魚は通り過ぎ様に気絶させる。顔は覆面で隠してるから見られて誰かにばれるということもない。

親玉がいる部屋までたどり着くと扉を蹴り飛ばす。

「お前がここの親玉か!」

「誰だてめ……なんだお前は!!?」

「お前の悪行もこれまでだ。やらせてもらう」

「ぜ、全裸とか何に考えてるんだお前!!?」


そう……失ったのであればせめて新しい命を生み出すしかないのだ。産めよ増やせよ、それが俺のできる唯一の贖罪。
俺の人生全てをかけて、今までの人生の償いを行うのだ。


「羞恥心を捨ててるのかお前!!?」

【おわり】

>>378

377だけどありがとう。三点リーダが偶数個というのはしらなかった。とりあえずまずは読みやすさから頑張ってみようと思う

タイトル「恐怖の村おこし」

タイトル「銀の靴、硝子の靴、赤い靴」
タイトル「今一番欲しいのはズタ袋」
タイトル「女神様ともう一人の俺」

>>300
タイトル「計算通り」




その日、仕事から帰宅した夫婦は目を疑った。


母親「えっ… これ全部ユウちゃんが作ったの!?」

ユウ「うん!」


ユウと呼ばれた男の子は得意げにうなずく。

その後ろには… 有名レストランも顔負けの、豪華な料理が並んでいた。


ユウ「さあさあ、お仕事疲れたでしょ? すぐにご飯にしよ?」

父親「あ、ああ…」


困惑しながらも、ユウの両親はそのまま食卓についた。


ユウ「どうぞ召し上がれ! お風呂も汲んであるから、これ食べたら入ってきてね!」

母親「あ、ありがとう、ユウちゃん…」

夕食と入浴を終えた夫婦は、そのまま寝室へと入っていった。


父親「ど、どうなってるんだ一体…」

母親「わからないわ… 食事は美味しかったし、お風呂もいい香りがして…」

父親「それに、なんだこの寝室は… いつもこんなんだったか?」


2人は改めて寝室を見渡す。

照明はほのかなピンク色で、アロマの甘い香りが漂っている。

手が加えられていることは一目瞭然だった。


父親「これも全部ユウが…!?」

母親「………………」

父親「ん? どうした?」

母親「そういえば私たち… ユウに寂しい思いばかりさせちゃってるわね」

父親「え?」

母親「最近は仕事が忙しくて、あまり構ってあげられなくて…」

母親「ユウは私たちのために… こんなに頑張ってくれたのに…」

父親「…そうだな。確かに俺たちはユウに何もしてあげられなかった」

母親「………………」

父親「今度の日曜日、3人でどこか行こうか」

母親「ええ…」

父親「………………」

母親「あなた… 何だか変な気分になってきちゃった」

父親「お前…」

母親「久しぶりに、どう? こっちの方もご無沙汰だったでしょ?」

父親「ああ…」

それから1年後、ぼくに新しい家族ができた。


母親「うふふ… ユウちゃんもこれでお兄ちゃんね」

ユウ「うん!」


一緒に遊べるようになるにはまだ時間がかかるけれど、

それでもこれからは1人じゃない。

お父さんとお母さんが忙しくても、ぼくには可愛い弟がいる。

1年前から始まった計画が、こうして見事に実を結んだ。


ユウ「計算通り」

母親「え? 何か言った?」

ユウ「ううん、何も!」


弟の寝顔を見守りながら、ぼくはニヤリと笑みを浮かべた。

タイトル「「あいつ誰よ?」「あいつは私だよ」」
タイトル「振り返るまで二秒」
タイトル「それでいいだろ?」

それから1年後、ぼくに新しい家族ができた。


母親「うふふ… ユウちゃんもこれでお兄ちゃんね」

ユウ「うん!」


一緒に遊べるようになるにはまだ時間がかかるけれど、

それでもこれからは1人じゃない。

お父さんとお母さんが忙しくても、ぼくには可愛い弟がいる。

1年前から始まった計画が、こうして見事に実を結んだ。


ユウ「計算通り」

母親「え? 何か言った?」

ユウ「ううん、何も!」


弟の寝顔を見守りながら、ぼくはニヤリと笑みを浮かべた。

>>405
誤爆です

タイトル「正気のマッドサイエンティスト」
タイトル「わたしを置いていかないでくれ」

すいません。話を投稿しようと思うのですが、もしかしたら5レスくらい使っちゃうかもしれないですが構いませんか?

>>364
タイトル「死を呼ぶアイドル」

アイドルが有名になる要因として歌、ダンス、ルックス、キャラ、スタイル。
あまり嬉しく無いのがスキャンダル。
私、大島爽(おおしま さやか)16歳は嬉しくない理由で有名になってしまった。

それは……都市伝説としてだ。
内容は私に関係した人が死んでいく。
番組やドラマ、舞台の共演者やスタッフなどが皆死んでいくのだ。

いつしか世間は私をこう呼ぶようになった。

【死を呼ぶアイドル】と。

警察のほうでも不可解過ぎて捜査が難航しているらしい。なにせ、共通点が私と共演した方だけだからだ。しかし私は知っている。

死んだのは皆私が嫌った人達だ。犠牲になった人たちは警察が言うには遺体の損傷が激しいものから軽いものまでピンからキリなのだ。それも私が嫌う度合いで変わってくるのだ。

何故だか分からないが皆私が嫌うと1ヶ月後に死ぬのだ。

私は一度本気で呪われてるのではないかと思い事務所近くのお寺や神社へ行った事がある。しかし何もないのだ。

そしてこれらのせいで私と共演したら死ぬのではないかと怯え、恐怖し共演NGにされた方もいた。でも怖いもの見たさで共演してくる方もいた。

そのせいで仕事は減り、もっぱらラジオの仕事ばかりとなっていた。

しかし最近は死ぬのがパタリと止んだ。そのおかげでまた仕事が増え始めた。

だけど事件が起き始めた。私のもとに表に①としか書かれておらず後は何も書かれていないDVDが送られだしたのだ。
無視していたがだんだん増えていき、いくら捨てても机の上にあるのだ。

だから私は興味本意というか怖いもの見たさで一度見てみた。内容は見知らぬ男の人がバスタブの中で死んでいる。もし映画祭にスプラッタものの賞があるなら間違いなく大賞を取ることができる。そのくらいエグい内容だった。
私は見た瞬間、吐き気を催した。今日のドラマのクランクアップ後の打ち上げで食べた物が出てくるんじゃないかと思うほどの吐き気を催した。

しかしそうなったのは最初だけ。後は難なく見る事が出来た。

自分でも正直驚いている。いつもなら夏によくやる1、2時間のホラー特番でも全部見終わるのに倍くらいの時間がかかるのに何故か落ち着いて見る事ができた。

そしてどんどん見て最後の10枚目を見終わり特徴をメモしだした。
①全ての映像において服装はよく分からない仮面に黒い服
②凶器は刃物。
③すぐ殺している。

しかし私は思わぬ形で犯人と対峙することとなる。

仕事が休みのある日
私は欲しかった服やコスメを買い、うきうきした気分で歩いていると前から見たことのある人物が歩いてきた。

それはあのDVDで見た殺人鬼だった。なんとか目を合わさぬよう視線を落として歩く。
だんだん向こうも近づいてくる。そしてすれ違う時に耳元で囁かれた。

「私はお前だ。」と。

すぐに後ろを振り向くが、もうその姿はなかった。

私は急いで近くのベンチに座り、警察に電話しようとスマホを取り出した。
しかし思いとどまった。
何て言えばいい?DVDで見たあの人物を見た?そんな事で警察が動いてくれる筈がない。
私はそのままスマホをしまい、空を見上げた。
いつも通りのどこまでも続くような青い空が広がり白い雲が流れている。

あれは見間違いだ。悪い夢を見ただけだ。
そう自分に言い聞かせ私は今日のブログ用の自撮りをした。

そして夜。明日のリリイベの為に私は早めに寝ることにした。

久しぶりに夢を見た。私は一人称視点で暗い道を歩いていた。どこかの廃墟かな?
そして広いところに出ると知らない男の人が磔にされ衰弱していた。

「なあ、助けてくれ。」と懇願した。

そう言った瞬間、持っていたナイフを投げ、左肩に深く刺さった。そして場面が変わると男をボストンバッグに詰めているところだった。

そして傍に置いておいた仮面を取った。
そして立ち上がったところで近くにあった鏡を落としてしまう。鏡面側から落ちなかった事で割れずに済んだ。そしてその鏡を拾い上げようとして顔が写り込んだ。

その顔は紛れもなく私だった。そしてボストンバッグを背負うとそのまま部屋から出て行った。

次の日のリリイベは大変だった。昨日の事が気になってしまい、何回か段取りを間違えてしまった。

握手会でも「今日はどうしたの?」とか「らしくない」とか言われてしまった。

そしてリリイベが終わり楽屋でスマホのニュースアプリを開くとあった。

昨日私がいた渋谷でボストンバッグに詰め込まれた男性の遺体が発見されたとのことだ。

その日、また人を[ピーーー]夢を見た。

しかしその日は少し違った。建物に入る所から始まっており、場面が変わり、人がバスタブの中で死んでおり、また私はボストンバッグに死体を詰めて出て行った。

次の日、私はある場所に向かった。何故かいつまで経っても取り壊されない廃墟だ。

初めて来た筈なのに足が勝手に階段を上がり、ある部屋に入る。

そこには夢で見た光景が広がっていた。
ところどころ血がついたバスタブ、血が飛び散った床、拷問道具などなど。

私は昨日の夢のお陰で場所を特定する事が出来た。しかしあまりにもグロテスクな光景に思わず後ずさりをしてしまい何かにぶつかった。それは姿見だった。

鏡に映る私の顔はひどく怯えている。とにかく帰ろう。
そう思い踵を返そうとしたができなかった。

何故なら鏡の中の私が笑ったからだ。

「え…」すると私の口がひとりでに動き出す。

「やあ!爽!私だよ!」

「え…誰…?」私は驚愕した。意識せずに勝手に私が喋りだしたからだ。

「やだな~私だよ?私はソウ…私は君であり君は私だ。」

「驚いているようだね?あれ?覚えてな~い?君が私を生んだんだよ?」と首をちょこんと右に傾けながら答える。

「な~んだ!覚えてないんだ。まあ、あれは忘れたい記憶よねー同じ女の子として。」

「何があったの!?私に!?」

「あれは2年前ね。君はあるテレビ局のディレクターが予約したホテルへ行った。そういわゆる枕営業ってやつね。まだ貴方のグループはデビューしたてで足がかりが欲しかったの。
それで最年少だった君がディレクターのお眼鏡に叶いみんなの為に覚悟を決めて部屋に入るとパンツ一枚の太った男がいたの。
その瞬間、覚悟が全て崩れ去り君は泣き出した。その男は君の泣き顔にかなり興奮していた。
君は逃げようとしたけどドアにはロックがかかっており逃げられず部屋中を逃げ回ったけど、そこは14の少女と大の男。力の差は歴然で君はベランダに追い詰められた。
しかしその男はベランダから誤って転落。時間になっても出てこない君を不審に思いマネージャーが部屋に踏み込んだ…
これが君がショックのあまり封印した記憶よ。」

「思い出した…確かに私はあの時…でも私は落ちたのを見ていない!」

「そうだね。でも不思議じゃない?何故君がすぐにディレクターに捕まらなかったのか、何故ディレクターが自分の胸くらいの高さがある手すりから転落したのか、何故君の記憶がそこだけないのか!
その答えはただ一つ!あの男は私が君の人格を乗っ取って殺したからだ!」

「嘘…でしょ…?」

「本当よ。あいつが落ちる瞬間の驚いた顔よ。まさか自分よりも小柄な女の子に力で負けて落とされるなんて夢にも思ってなかったでしょうね~今でもあの顔を思い出すと笑っちゃうわw
君があの場にいたという事だけなかったことにされ、結果君のグループは体を汚される事なく有名になった。」

「何でこんな事するの?何で殺したの!」

「簡単さ。過剰なストレスを君に与えたくないからだよ。キモいディレクターに襲われた時だって私という人格が全てのストレスを背負わなければ君は廃人になってたよ?」

「じゃあ!私が街で見た殺人鬼は!?私が見た事ない人を殺したのは!?」

「君が見た殺人鬼は幻だね。だって殺人鬼は私であり君だもの。次に知らない人が死んでるのは君のストーカーとかアンチだね。」

「でも君に全部知られちゃったな~でも安心して君は殺さない。君を殺そうとしたら私も死ぬ。逆もしかりだよ。」

「そうだ!私にこの体ちょうだい!私に主導権をちょうだい!」

「私が主になればもっと君にとっての障害を排除することができるよ?そうしたらね…」

「うるさい!貴方は…命をなんだと思ってんの?たった一つのかけがえのない命を…!」

「綺麗事ばかり言っても、どうにもならないよ。行動を起こしたのは私だけど命を奪ったのは君の手よ?もう何人殺そうが一緒よ?」

ヒューヒュー

「あら?過呼吸?ほら苦しいでしょ?身を任せなさい。そうすれば楽になるわ。」

一瞬その誘惑に流されそうになった私がいた。

私は半ば気力でその場にあったナイフを掴み首に当てた。

「なんのつもり?さっき言わなかった?私を殺したいのかもしれないけど、そんな事したら貴方も死ぬわ。」

「考え直しなさい。」と強い口調で止めてくる。

しかし私は今まで生きてきた中で一番落ち着いており、ある変化に気づいたため口にした。
「ねえ、どうして貴方の声は震えてるの?」
もう一人の私は声が震えていたのだ。

「まさか怖いの?死ぬかもしれない恐怖が怖いの?」

「うるさい!わ、分かったわ。やるならやりなさい!」

「分かった。でも首はやめとくわ。そのかわり…ね!」と自分のお腹にナイフを突き立てた。

「うっ…」痛みに倒れこむ。痛すぎるよ…自分で刺しても…

「本当にやった…ほら早くその手を離しなさい。今なら間に合うわ。」

「貴方に…死の恐怖を…分からせてあげる…私の体を使って…」

「ふ、ふん!そんなもんで私が怯む訳ないじゃん。」と言ってきたため更に刺す。すると更に血が流れる。

ソウに変化が現れ始めた。
「嫌だ…死にたくないよ…嫌だ…嫌だ…」とソウは涙を流し始めたのだ。

「嫌…よ…貴方は…今まで…同…じ…事を…言った人を…助けたかし…ら?」 と更にナイフを進めた。すると水たまりほどのおびただしい量の血が流れた。

ソウは「私は…取り返しのつかない事を…」

「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」と号泣し始めた。

私は痛みに耐えながらソウに触れるべく自分の頬に手を伸ばす。

「貴方は私が生み出したもう一人の私よ。私がストレスを貴方に背負わせすぎたせいで貴方は歪んでしまった。これからは私も一緒に背負うわ。」

あれから一年後…
私のグループはライブツアーをしゴールとして武道館に立っていた。
「爽?」

「え?ああ、ごめん。ソウ。」
結局私の中にソウを住ませることにした。もう人を殺さないと約束して。

あのあと私はその場で偶然持ってたレッスン着のTシャツに着替え病院に行った。
傷を見てもらうとやっぱり少し刺さっており少し血が出ていた。
実はあの大量に流れた血の9割は現場にあったパックに入った血糊だったのだ。

あの時私はあれを本気で誰かの血だと思い証拠になると思い服の中に入れ持ち帰ろうとしたのだ。
で思いのほか深く刺しすぎてパックを貫通しお腹に少し刺さってた。
病院で言い訳するときは本当に困った。
でもそこはソウの人格に喋ってもらい事なきを得た。
病院では何も言われなかったが家に帰ってからはくどくどと文句を言われた。

そしてある日私は夜更かしをしたせいでどうしても眠たくて仕事の時にソウと変わってもらった事がある。彼女はずっと私の中で歌やダンスのレッスンを見ていたらしく完璧に踊りきってしまった。
因みに人格が入れ替わっている間はテレビでいうところの時差が無い現場とワイプの中継のような感じだ。

一応可愛い系で売っている私と違いソウはクールビューティーかつイケメンキャラらしく女性ファンが増えてしまった。

それからソウもアイドルをしてみたいらしく最近ではライブの昼の部と夜の部で交代したり握手会もたまに交代しながらしている。

さてそろそろ開演だ。今は観客の気分を煽るための映像が流れている。

「さて!頑張ってくるかな!」

終わり

以上です。思いのほか大長編になってしまいすいませんでした。
また良さそうなタイトルがあったら書かせていただきます。

タイトル「死ぬほど長い十分の中の刹那の二秒」
タイトル「浅草寺に帰ろうか」
タイトル「天を衝く天の岩戸へ」

タイトル「マッチ買いの少年」

タイトル「生足魅惑の半魚人」
タイトル「できることなら○○を最期に目に焼き付けてから死にたい」
タイトル「吾輩は猫ではないが猫になりたい」

>>428
タイトル「生足魅惑の半魚人」



男「おお……長年漁師をやってきたがまさかこんなものがかかるとは……」

半魚人「いやぁ……こちらとしても気をつけていたんですけれどまさか漁師の人に釣り上げられるとは……」

男「お前は、魚……?いや言葉をしゃべるから魚人間?」

半魚人「人間からは半魚人っていわれてます」

半魚人「あ、でも場所によっては人魚とかもいわれてたこともありますよ」

男「人魚か。確かに体半分が人だものな。釣り上げたとき一瞬人間が!?って驚いたもの」

男「いやぁでもお前……俺の船でよかったな。俺以外がいたらとんでもなかったぞ」

半魚人「それは俺の運ですかね?」ドヤァ

男「俺の竿に食いついたくせに何を言ってるんだお前」

半魚人「い、いやぁそれは貴方のえさが美味しかったってことでして……」

男「というかお前呼吸はどうしてるんだ?肺呼吸でいいのか?」

半魚人「あ、こんな見た目ですけれど一応えら呼吸と両立してます。首の辺りのえらは丘の上では閉じてるんですよ」

男「便利だな、半魚人…オキアミ食う?」

半魚人「そんないいものじゃ…あ、いただきます」もぐもぐ

半魚人「……んで、貴方は私をどうしたいんですかね……?正直に言うと私としてはこれからどうされるかがものすごく怖いのですが……」もぐもぐ

男「オキアミ食いながら言われても怖そうに見えないんだよなぁ…」

男「……うんまぁ最初は俺も珍しい!とかいうのもあったしどこかに教えようと思ったんだけどなぁ…」

半魚人「(ビクッ!)」

男「でもお前、世間に出したらだしたで面倒な話になりそうだし…」

半魚人「(ほっ…)」

男「……うん、まぁ悪いようにはしないさ。それは安心してくれ」

半魚人「それは本当によかったです……あ、そこのオキアミも食べて良いですか?」

男「ああ、うん良いけれどお前遠慮って知らないの?」


半魚人「すみません……でもこのオキアミ本当に美味しくて……」もぐもぐ

半魚人「もともと私もっと温暖な海流のところにいたんですけれどちょっと食べ物に飽きちゃって遠出したらこんなところに」もぐもぐ

半魚人「寒流のせいかあんまり食欲もなくなっちゃって、そんなところにふいにこれだ出されたんでついここに三日はこればかり食べちゃってたんですよ」もぐもぐ

男「最近かかりが悪いなーと思ってたらお前のせいか!ふざけんなそれ返せ!」

半魚人「ああっ……!そんなせっかくのご馳走が……」

男「うるせぇ。良いからお前さっさと帰れ。どっちにしろ泳いでけば帰れるだろ」

半魚人「いやそんな簡単なものじゃないんですよ。海流だって逆らわずに帰るルートでなきゃいけないから大回りになりますし」

半魚人「そもそもハワイから来て体崩してるのにすぐ動きたくなくて…」

男「え、お前ハワイから来てるの?」

半魚人「ええ、ハワイから」

男「ハワイから」

半魚人「だから私……えっとその……」

男「?」

半魚人「体調戻るまで養生させてくれませんか?」

男「いや帰れって」ゲシゲシ

半魚人「いたっ!蹴らないでくださいよ!」

男「何が養えだ!人の漁の邪魔しやがって!マスコミに連絡しないだけありがたいと思え!」

半魚人「いやでも珍しい人魚ですよ?八尾比丘尼みたいなものですって!超魅力的でしょ?」

男「なにが八尾比丘尼だ!お前普通に半魚人寄りだから!足あるし!」

半魚人「魚に足があるんですよ!?超凄いじゃないですか!」

半魚人「ほらみてくださいよ!魚とのハーフなのにこんなに素敵な御御足が!」

男「何が素敵な御御足だ!」

半魚人「魚なのに鱗1つないんですよ?しかもこんなに健康的な肌色!」

男「うるさい黙ってろ!」

男「お前そもそもそんな昆布みたいな脛毛生やしやがって!」

男「奇妙すぎて家に入れたくないんだよ!」

【終わり】

タイトル「高橋と佐藤と木村」

タイトル「お客様の中にデリヘル嬢はいらっしゃいますか?」

>>434

タイトル「お客様の中にデリヘル嬢はいらっしゃいますか?」


キャビンアテンダント(以下CA)「お客様~!お客様の中にデリヘル嬢はいらっしゃいますか?」

男「なんだなんだ?なにかあったのか?」

女「いったいどうしたのかしら?こんなこと初めてだわ」

CA「現在我が飛行便の機長が約三日間の長期労働につき拾うがピークに達し、現在膀胱が通常の三倍に肥大化、つきましては今すぐにも局部の処理をいたしませんと膀胱が破裂し、この飛行機は墜落してしまいます!」

CA「そのためにも誰か、デリヘル嬢の方はいらっしゃいませんでしょうか?この飛行機を救うため誰かいらっしゃいましたらお返事をお願いいたします!」

男「まさかそんなことが……!おいおいどうなっちまうんだよこの飛行機!」

女「でもそんなこんな場所に都合よくデリヘル嬢なんて……」

デリヘル嬢「……ええわかったわ、私の出番ね!」

CA「おお!ありがとうございます!本当に……!ありがとうございます……!」

デリヘル嬢「この飛行機の一大事なのでしょう?それならお安い御用よ」

CA「ありがとうございます!では早速機長のところに……」

デリヘル嬢「ああ!ちょっとまって!私、ローションがないとダメなのよ!」

デリヘル嬢「いきなりの接触は刺激が多すぎるし、なにより気持ちよさなんてぜんぜん出ないのよ。だからローションがないと私、仕事が出来ないのよ!」

CA「な、なんですって~!?」

CA「ああ……!それはなんてこと……!お客様~!お客様の中にローションをお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか~?」

ソープ嬢「……!それなら私がもっているわ!」

CA「ああ!貴方はソープ嬢様!ローションをお持ちでしたんですね!」

ソープ嬢「正確にはローションじゃなくて、私の唾液よ。嬢にとってローション代わりになる唾液は重要なのよ」

ソープ嬢「特に私の唾液はローションそのものといっても過言ではないわ!」

CA「なるほど!それならば安心です!一緒にお願いいたします!」

デリヘル嬢「流石ね……!あら?でもそれなら私が行くよりソープ嬢さんに行ってもらったほうが……」

CA「いえ、機長は童貞でして……あまり刺激が強すぎるのは……」

ソープ嬢「それは仕方ないわね……」

CA「ええ、ですので早速参りましょう!さぁ!」

ソープ嬢「ああ待って!でも今はダメなの!おやつに持ってきたかんぱんの食べすぎで口の中がぱさぱさなの!」

CA&デリヘル嬢「「な、なんですって~!?」」

CA「ああそんな……せっかくお客様の中にいらっしゃったのに……!」

CA「お客様~!お客様の中に誰か唾液を誘発させられるお客様はいらっしゃいますか?」

キャバ嬢「そうだ!そうよ私ならそれができるわ!」

CA「おお、貴方はキャバ嬢様!一体何をお持ちなのでしょうか!?」

キャバ嬢「ええ、私の持ってきた生唾必須物の青少年たちのヌード写真集……!それを見せれば女性なら唾液が出ること必須よ!」

男「すげぇ……!すげぇよこれ……!俺たち今奇跡の連携を見てるよ!」

女「ええすごいわ……!まさに漫画みたいな話!」

CA&デリヘル嬢&ソープ嬢「「「生唾必須物の青少年のヌード写真集……!」」」ゴクリ

デリヘル嬢「あ!今唾液が!」

ソープ嬢「ええ……やはり青少年はいいわね。でもまだだめよ。これだけじゃあ足りないわ。現物を見ないと……!」

CA「ならば急いでその本を!お願いしますキャバ嬢様!」

キャバ嬢「でもダメなの!その本は手荷物じゃなくて旅行カバンの中!貨物室まで行かないと!」

CA「ああなんてことでしょう……!そうなると荷物の移動やら余計に人が必要になってしまいます……!急がなくては!」

男「……なぁ?」

女「……ええ、そうね」

男&女「「それなら私たちが手伝うわ!」」

CA「おお!お客様方!この一大事というときに手伝ってくださるなんて……!本当に、本当にありがとうございます!」

女「気にしないで、困ったときは助け合いよ!」

男「さぁ、早く貨物室いこう!」

CA「ええ、さぁ皆様行きましょう!」

CA「絶対に機長の膀胱を救うのです!」

----------------

キャンキャンキャン!

CA「おや?この声は?」

女「……!私のペットの犬の声よ!」

バター犬「キャンキャンキャン!」ぺろぺろぺろ

女「きゃ!もう、旅行中なのにおとなしくしてなさい?」

バター犬「ク~ン……」

CA「もしかしてお客様は……」

女「ええそうよ。お察しの通り」

AV女優「私はAV女優よ。そしてこっちが」

AV男優「AV男優だ。多少の荒事なら任せてくれ」

CA「ああなんて心強い……!そしてこの愛らしいペット……!癒されますわ……」とろ~ん

キャバ嬢「ええ本当にそうね。この子はまさに荷物を探してる中のオアシスよ……」とろ~ん

バター犬「ハッハッハッ!」ぺろぺろぺろ

ソープ嬢「あら……?そうだわ、この子よ!このペットの犬よ!」

デリヘル嬢「……!なるほどわかったわ。この愛らしさね!」

CA「一体どうしたのですか?何が一体?」

デリヘル嬢「つまりはこの犬の愛らしさよ!この子の愛らしさがあれば性欲なんて掻き消える。」

ソープ嬢「全員で時間をかけるより、この子を連れて行けば万事解決!」

キャバ嬢「なるほど!局部のヒマラヤ山脈も密林の中に消え去るということね!」

CA「わかりましたわ!それならば今すぐ持っていけば機長が助かるということですね!やりました!」

AV男優「よし!ならば男の俺が一番足が速い!すぐに連れて行くぜ!

CA「お願いいたします!ああ、これでこの飛行機は救われました……!助かったんですよ!」





その後、AV男優の健脚によりいち早く機長の元にとても愛らしいペットが届けられた。

だが機長はホモでありさらに重度のケモナーであったため彼らが到着した瞬間にその膀胱は一瞬で爆発。

機内は一瞬で真っ白に染まり、次の瞬間には飛行機は爆発四散してしまった。

かろうじて貨物室にいた四人はCAが実はCAのコスプレをしたイメプレ嬢であったことが発覚。

貨物室に合った大量のコスプレ衣服が爆発の衝撃から彼女らを助けた。

そして生き残った彼女ら四人が奇跡の生還を果たし、夜の世界を盛り上げていったのはまた別の話であった…




【おしり】


糞SSが書きたかっただけで後悔はしていない。>>434には反省している

≫435


電車内アナウンス「つぎはぁ~高天原ぁ~高天原ぁ~」

男「次はタカマガハラかぁ…聞いたことない駅だけどどんなとこだろ?
  ちょっくら寄って旅の土産話にでもしようかな。」

女「タカマガハラ?そんな駅、この路線ににあったっけ…?乗り間違えたのかな…
  別に急ぎじゃないし、とりあえずそこで降りて路線の確認かな…」



電車内アナウンス「高天原ぁ~高天原ぁ~」

男「よいしょっと…あー、なんか肩痛い…電車の中すし詰め状態だったからなぁ…
  散策はちょっと休憩した後でいいか。」

女「ふぅ…私以外に降りたのは…あの男の人だけかぁ。
  聞き慣れないだけあって秘境駅ってやつかしら?
  えっと、どこかにベンチとかないかなぁ…」キョロキョロ


男「やっべ、休んでも痛みとれねぇ…売店で湿布でも買うかぁ…」テクテク

女「う~ん…秘境駅だけあって携帯の電波ゼロ…こんなとこじゃWi-fiもないだろうし…
  次の電車くるまで暇つぶしに雑誌でも買ってこよっと。」


男「売店どころか人の気配すらねぇわ…とりあえず、駅から出て散策してみっかな。
  駅の外なら商店の1軒や2件あるだろ…」

女「ははは…秘境駅に売店なんかないよね……さっきのとこ戻ろ…」

男「出口は…あそこか。さびれたとこなのにいっちょまえに出口にドアなんかついてるし。
  どうせ周りは低くい柵に囲まれてるだけなのに。」ガチャ

おかしな格好の男「ヘイヘーイ!レディ~スエ~ンジェントルメ~ン!!ようこそ、高天原へ!」

男(うわぁ…観光の出し物かなんか知らんけど変なの来たぁ……
  てか、和服っぽいの着てるのに英語とか…キャラの方向性くらい揃えろよ)

女ビクッ!?

おかしな格好の男「ほうほう。今回選ばれたのは君たち二人か~同時に来るなんて、将来は夫婦神かなぁ?
         くっふふふふ。」

男「はっ……?」(選ばれた?夫婦?)

女「はぁっ!?」(なんかわけわかんないの来たし…)

おかしな格好の男「申し遅れました。私、高天原のお迎え役をやらせていただいております。ケヒッw
         道化ともてなしの神[比宴乱欧(ヒエラオ)]と申します。以後、お見知りおきを~www」クラッカーパーン!

男「いやいや、わけわかんねぇよ?!」

女「そんなことよりさ、次の電車いつ来るか教えてもらえません?!」

ヒエラオ「くふふっ、誠に申し訳ございませんが、次の電車の予定はございませぇん。
     なぜなら、あなた方にはこの高天原の神の1柱になっていただくのですからねぇ。
     …おっと失礼。お二人なので二柱でしたねぇ。くふふふっw」


みたいなのどうでっしゃろ?

タイトル「輝かしい時代」

タイトル「超存在の日常」

タイトル「愛、貸します」

タイトル「メリーさんのスマホ」

タイトル「なげっぱなしじゃーまんぽてと」
タイトル「自分の首は自分で拾う」
タイトル「パンケーキ(ホルスター)」

タイトル「賭博大国」


>>384『恐怖の村おこし』
3レス程お借りします




(……へっへっへ、山奥で、こんな場所に出会えるとはな。まったくツいてたぜ)


男は注がれた酒を飲み干しながら、心の中でほくそ笑んだ。

男は盗人だった。

以前いた町で豪商の屋敷に忍び込んだ際、抜け出そうとしたところを小さな男の子に見咎められ、殺してしまったのが良くなかった。

男の子は豪商の跡取り息子であり、激怒した豪商は懸賞金をかけて下手人の行方を追わせた。

盗人仲間からも幼子を殺した外道と蔑まれ、身柄を売られそうになった男は、町を逃げ出すしかなかった。

追っ手を避けるために街道から外れ、幾つもの山を超えてさ迷ううちに、男は、山の谷間にひっそりと隠れ潜むように存在する、この小さな集落に辿り着いたのである。

そこはどうやら、領主の検地からも外れた隠れ里らしかった。完全な自給自足の生活で、外部から訪れる者もない。

男は数十年ぶりに外部から訪れた客人(まれびと)だと、大歓迎された。

村人たちは、毎晩開かれる酒宴に顔を出しては、にこにこしながら「客人さん、客人さん」と気さくに声をかけてくる。男の来訪を心から喜んでいる様子だった。

酒も米も肉も果物も、驚く程に味が良い。非常に豊かな土地らしかった。

閉鎖的な環境のためか、村人には顔立ちが似通った者が多い。美形が多いのは、先祖がいずこかから落ち延びてきた高貴な血筋の者だったりしたからかも知れないな、などと男はぼんやり想像したりもする。

驚くべきことに、男の滞在する寝所には、毎晩若い女までもが入れ替わり立ち替わり差し向けられていた。

新しい血を入れるため、ということもあるのだろうが、まさに下にも置かぬ扱いとはこの事だった。


(竜宮城か、はたまた桃源郷か……。とは言え、この扱いも今夜で終わりか)


男を歓迎する宴は1週間続けられるという話だった。今日がその一週間目である。


(今夜が最後なら、せいぜい楽しむとするか。……もし許されるなら、ずっとこの村に腰を落ち着けてもいい。ここなら追っ手に見つかることもないだろうし、これだけ豊かな土地で、領主に税を納める必要もないなら、畑を耕したり猟や採取で生活していくことも難しくないだろう。……ここなら俺も、まっとうな暮らしってやつを手に入れる事が出来るのかも知れないな……)


男は心地良い酔いに身を任せながら酒杯を重ね続け、そして――――意識を失った。



(……ん、あれ、何だ、これ……)


――男が目覚めた場所は、宴が行われていた部屋ではなかった。

背中には、固く滑らかな石の感触。ひんやりとした湿っぽい空気。パチパチと音を立てるかすかな松明の匂い。目に映るのは、ごつごつとした岩の天井。

どうやら、洞窟のような場所で、平たい石の台座のようなものに寝かされているらしい。


慌てて起き上がろうとして、全身が痺れて指一本動かせない事に気付く。

声をあげようとするが、舌も、口蓋に貼りついたように痺れて動かない。


「……ぅぁ、ぬ、ぉが、ぉァ」


懸命に呻くと、洞窟内の空気がざわりと揺れ動く気配がした。

かなりの人数が立ち並んでいるような衣擦れの音。

眼球だけを必死で動かして周囲の様子を探ろうとするが、視界に映るのは天井を揺らめきながら這い回る影のみ。


「……お目覚めかいね、客人さん」

「ぬぁ……ぎ、が」

「……ほんによぅ来てくだすった。客人さんのお陰で、30年ぶりに村おこしの祀(まつ)りごとを執り行うことができますわい」


「……ありがたやありがたや」


幾つもの声が洞窟の壁に反響し、どちらの方向から聞こえてくるものかも判然としない。

心からの喜びと感謝に満ち満ちたそれらが、この一週間慣れ親しんだ村人たちの声であることに気づき、額にぷつぷつと冷たい汗の粒が浮き出してきた。


「……昔に比べると、田畑や森の恵みもだいぶん枯れてきとったでなぁ」

「……そろそろ祀りごとをせにゃならんのではないかと、みなで話しよったとこじゃ」

「……ほんに、ほんに」


……赤ら顔で陽気に笑いながら、飲め飲めと杯を差し出してきた老人の声がする。

……ひと口料理を口にするたびに、どうじゃ美味かろうと自慢していた主婦の声がする。

……何やら囁きあってはくすくすと笑う2つの声は、昨夜、自分の下で揃って淫らな喘ぎ声をあげていた姉妹のはずだ。

あれほど自分を歓迎し、親しげに接してくれていた村人たち。

その時と全く変わらぬ口調が、恐ろしくてならなかった。


「……神さんをお迎えするには贄(にえ)が要るでな」

「……どこぞの家から人柱を立てようかと思っとったところに、まさか客人さんが訪(おとな)うとはなぁ」

「……まさしく神さんのお導きじゃ」


交わされる会話の意味が頭に染み込むにつれ、恐怖と嘔吐感がこみ上げる。



「……客人さんのお陰で、また10年かそこらは、元の豊穣が約束されるじゃろ」

「……新しい血も、おそらくなんぼかは入ったことじゃろうし、いや、まっことめでたい。ほんに客人さん様々じゃ」

「……抱いて貰うたうち、何人が孕むかはわからんが、村の恩人の胤(たね)じゃ。やや子が産まれたら、村全体で大切に育てるでな。安心するがええ」


にこにこと嬉しげな表情が目に浮かぶような、屈託のない朗らかな声が、口々に投げかけられる。


「ごぁ……! ああ゛ァ……!」


男は涙と鼻水と涎を垂れ流しながら身体をよじろうとするが、身体はぴくりとも動かない。


(何で……何でこんな事にいいいい!!)


周囲からは、どこか異国的な響きを持つ、奇妙な祝詞(のりと)が唱えられはじめる。


(こんなのは夢だ、悪い夢だ)


いあ、いあ、と祝詞に唱和する村人たちの声は、洞窟内にうねりながら響き渡り、次第に高まっていく。


(嘘だ嘘だ、こんなのは間違いだこんなことが起こるはずがない)


黒い大きな山羊の被り物をかぶった上半身裸の大男が、ねじくれた形状の刀を持って近付いてくる。


(ああごめんなさいごめんなさい、死にたくない死にたくないよこんな死に方は嫌だ)


男の胸中の叫びも知らず、祈りを捧げる村人たちの表情は、晴れやかな笑顔に満ちている。


この隠れ里の、不自然なまでの豊かさの秘密……


……黒き豊穣の女神、狂気産む黒の山羊、偉大なる外なる地母神に捧げる、太古より伝わる村興しの祀りごとは――――今まさに、最高潮に達しようとしているのだった。



(嫌だあああああああああああああああああ!!!)












……





……





『……メ"エ"エ"ェ』







『恐怖の村おこし』

fin.

以上、投下終了
お目汚し失礼

いあいあ しゅぶ=にぐらす

タイトル「親指シフトの親指姫」
タイトル「その名はニコラ」

タイトル「確定申告 THE KAKUTEI-SHINKOKU」

タイトル「ご注文はタイトルですか?」

タイトル「金沢一景」

タイトル「連続アウト」
タイトル「上昇制限」

タイトル「ノイジー・ミッドナイト」
タイトル「目が覚めれば水槽の中の脳」
タイトル「眼窩に浮かぶ炎を見つめ」

タイトル「イージーモード?」

タイトル「沈む空」

タイトル「かっこ物理が付くとだいたい暴力的になる」
タイトル「ホットココア(仮)」
タイトル「強迫神経症的かれぴっぴ」

タイトル「絶対弐度」

タイトル「こうして私は自分で自分の首をすっ刎ねることになったのであった」
タイトル「セピア色はイカ墨」
タイトル「いまどきなつかしきのうのきのう」

タイトル「Silver Queen」

タイトル「暗黒カンパニー」

タイトル「カメハメハ・エクスペリエンス」

タイトル「ロストメモリー・ハードボイルド」
タイトル「首絞め侍屠りて候」
タイトル「ラムネのビー玉、どうやって取る?」

>>463
タイトル「賭博大国」

さすが賭博大国と言われるだけはある、古今東西の様々なギャンブルが国のあちこちで行われ
人間の喜怒哀楽をいっぺに見られるだけでも旅行する価値がある

一見無法地帯に見えるがこんな国でも法律はあるし治安もいい
賭け事に関する法律も一応あるらしいのだがその法律ってのが
ただ一言『すべての賭け事を認める』ってんだから無いも一緒だろ

街の中でも朝から道端で現地民が見たこともない賭けやってるし
見たことあると賭け事やってるなと見てみると丁半なんてやってやがる!
うちの国じゃとっくにやってないのによ

そんな中を一人で歩いていると二人の男が向かい合って金を出している
こりゃどんな賭け事なのか気になって拙い現地の言葉で話しかけてみたんだ

「どんな賭け事やってんだ?」

「見てりゃわかる」

すこし離れて見ていたが他愛のない会話をしてるようにしか見えない
う~ん、このままオッサン二人を眺めてもしょうがないので俺も一つ
小銭を稼ぎますかっと近くのカジノに行ったのが大間違い
負けた負けた大負けだ!昼時だっていうのにこれじゃ飯も食えねぇかもしれんと
通りを歩いていたらさっき二人がのんきに飯でも食ってるもんだから


「どっちが勝ったんだ?」と聞くと

「まだ、賭けてる最中だ」と抜かしやがる

「あぁ、そうかい。ならこの辺でうまい飯屋を知らないか?」

「それなら、その角を右に曲がって三件目の店が安くて旨いぞ」

「そりゃありがたい、ちょうど大負けした所なんだ」

「飯屋ではツキが回ってくるといいな」

「ツキ?」

「行けばわかる」


二人が教えてくれた飯屋は確かに旨かった、まさか料理まで賭けの対象とは
いやおかげで今日の晩飯はいらないぐらい腹いっぱいになり一つお礼で言おうと
行ってみると、一人は本を読みもう一人は昼寝をしてやがるもんだから

「さっきは助かった、おかげでイイもの食えたわ」

「そりゃよかった」

「それでどっちが勝ったんだ?」

「まだ、賭けてる最中だ」

「おいおい、えらい長い賭けだな~」

「賭けに焦りは禁物だろ、のんびり空でも眺めることだ」

「ならいつ頃、決まるんだ?」

「日が落ちた時だ」

「へ~そりゃ長いな」


日が暮れだして少し雲行きが怪しくなって来た、このままだと夕立に
なるかもしれん…いやこの国だとスコールっていうのか?まぁどっちでもいい
雨でも降ったらあの二人が違う場所に行っちまうかもしれん
こりゃ一つ、神様に雨が降らないようにお願いしたのが効いたのか
一滴の雨も降らず日が落ち俺はすぐ二人のもとに行った


「おーい!賭けは決まったかい?」

「あぁ、決まったよ」

「おお!それでどっちが勝ったんだ?」

「少し危なかったが雨が降らなかったから俺の勝ちだ」

タイトル「偶像リングストップ」
タイトル「ほっぺた落ちる(物理)」
タイトル「不憫な小アルカナたちの日記」

―――――ミリシタ「ミリオンライ」イベ終了後―――――

P「釣り上げた宇宙人から聞き出した技術でアイドルをコピーした、ですって!?」

美咲「聞き出したなんて人聞きの悪い。放流する前に教えてくれたんですよ! 
そこで、たまたま控室にいたやよいちゃんとあずささんに了承を貰ってモデルにしました。」

高槻やよひ「うっうー! はいたーっち♪ イェイ♪」

三浦あづさ「あらあら、やよひちゃんは元気ね~♪」

P「うーん、どこかしら妙な感じが。やよひはべろちょろがイルカのペンダントになって、あづささんは長髪になってるんですね。」

美咲「それにしても、かなり再現度が高いですよね! 倫理的な問題はさておいて。」

P「ところで、本人はどう思ってるんですか?」

美咲「出会った当初は驚いてましたけど、やよいちゃんは『一緒に頑張りましょー!』とハイタッチして、あずささんは『お互いに幸せになれるといいですね~』と挨拶してましたよ。」

P「なるほど。これが伊織だったり千早だったりしたらと思うと胃が痛くなるところでしたけど、人選は間違ってなかったですね。」

ワイワイ

伊織「ちょっと! 騒々しいわよ! って、やよい、どうしたの? 今日はデパートでバーゲンがあるって帰ったんじゃ…?」

やよひ「わー、伊織ちゃん、心配してくれたの? 嬉しいなー♪」ベタベタ

伊織「ま、待って、みんな見てるってば! まったくもう、マイペースなんだから。って、あれ? 財布落としちゃったの?」

P「さすが伊織。やよいのことならすぐわかるな。」

伊織「何ですって!?」

P「実は、彼女はやよいのコピーなんだ。」

伊織「…いきなりすぎて意味が分からないんだけれど。詳しく説明してもらえる?」

P「たまたま控室にいたから、宇宙人の技術でコピーさせてもらった、と美咲さんは言っていたぞ。」

美咲「ちょ、っと、いやそうなんですけど、やよいちゃんは快諾してくれました…よ?」

伊織「言いたいことはたくさんあるけれど、分かったわ。ということはそこのロングのあずさもコピーなの?」

あづさ「はいー。よろしくお願いします~。」

伊織「…それで、この二人をどうするわけ?」

美咲「とりあえず、劇場で本人の体調が悪い時に代役をしてもらおうかと。」

伊織「肝心な話。誰が世話をするの? 劇場に住まわせるわけにはいかないでしょ?」

美咲「あ。」

P「コピーが成功した時の興奮で先のことを考えてなかった、という顔だ。」

伊織「ハァ、仕方ないわね。やよいのコピーは私が一緒に連れて帰るから、あずさはアンタがどうにかしなさい?」

P「え、俺? 一緒に住むの?」

伊織「そんなわけないでしょ! 新居を別に探しなさいよ。」

P「そうか。俺も責任者だからな。とりあえず、一緒に住居探しをしますか。」

あづさ「はい~。」

P(生活能力を見ないことにはひとり暮らしもさせられない気がするな。)

麦わら帽子とサングラスをセットし、あづささんと二人で劇場を後にしたのだった。

P(あちこち不動産を回ってみたけど、身元が明かせないから契約にはこぎつけなかったな。)

P「あのアイドルのあずささんのコピーです、なんて言ったら、別問題になりそうだ。」

あづさ「あのー、プロデューサーさん、私のことで困ってらっしゃるんですか?」

P「いえ、あづささんは気にしないでください。ドーンと大船に乗ったつもりで!」

あづさ「はい~。頼りにしていますー。」

P(どうも二割増しでマイペースな気がする。最近はしっかりしてきたけど、アイドルになりたての頃のような…?)

あづさ「そんな風に見つめられると困ってしまいますよー。」

P「あっ、すみません。そろそろ暗くなってきましたし、今日は俺の自宅に行きますか。」

あづさ「わかりました。不束者ですが、よろしくお願いします~。」


―――――

P(結局、連れて帰ってきてしまった。仕方ないよな。)

こうして、あづささんとの奇妙な一夜が幕を開けたのだった。

タイトル「「お前は俺だ」「俺はお前だ」」
タイトル「灰色ボーダーライン」
タイトル「眼窩に広がる景色」

タイトル「衆議院議員共」

タイトル「能あるタカアンドトシは爪を隠す」

タイトル「右門くんはウモナー」

タイトル「四ッ谷サイダー」

タイトル「手鍋でココアは初恋の味」

タイトル「魔法少女マドカ☆まぎか」

タイトル「平成31年12月1日」

タイトル「上町ロケット」

>>589
タイトル「手鍋でココアは初恋の味」


女「今日は冷えるからココア淹れるよ!」

女「ええっと、ココアパウダー大さじ一杯にお砂糖少々っと。隠し味にハチミツ投入っ」

女「あとリンゴとか入れたらアップル風味のココアになるかな?」

女「ゔっ、ちょっと甘すぎた……ソースで中和できるかな? 黒いし」

女「へへっ、香辛料ってどれを入れても美味しくなるよねぇ」

女「ここで野菜から滲み出る自然の甘味をプラス! そしてすかさず唐辛子でバランスを取ります!」

女「お高い牛肉の脂は気品のある甘みっ! コトコト煮込んだら完成だー」


女「ココアできたよー」

男「わぁいインドの香りが食欲を誘うココアだぁ。二人が出会ったバレンタインの日を思い出すね」

女「あのときはルゥだったよ?」

男「もはやチョコですらない! というか確信犯かよこの野郎!」


おわり

タイトル「苦無と棒手裏剣の違いを教えてください」
タイトル「ハッピーエンドを投げ捨てて」
タイトル「傀儡にだってなってやる、お前がそれを望むのならば」

タイトル「I AM AI」

タイトル「星空Ring a bell」

タイトル「駆け降り降車はおやめください」

タイトル「どらエモン」

タイトル「さざえサン」

タイトル「初めて出会った頃のように」
タイトル「世界中を敵にしても」
タイトル「遠い旅路」
タイトル「ジングルベルはもう鳴らない」

タイトル「優しきドクター、命捧げて」
タイトル「ラスボスと主人公の見分けがつかない」
タイトル「VR失血死」

>>609 「I AM AI」

少女「じゃあ、そろそろ行こっか!」

男「そうだな、あんまり遅くなるとみんな心配するだろうし」

男は少女の手を取って歩き出す。

少女「......ね」

男「ん?」

少女「大好き」

男「俺も好きだよ」

少女ははにかみ、男の手を握る力を少しだけ強める。明日からはまた学校だ。勉強はあまり好きじゃないけれど、男と一緒に登校して、お弁当を食べて、寮へ帰る、それはとても好きな時間だ。そうだ、お弁当には唐揚げを入れてみよう。男はそれだけで子供みたいに喜ぶから。
そう考えながら歩いていた少女は、ふと違和感に気づく。
周りの風景の色が薄い。遠くの建物は、輪郭すらはっきりしなくなってしまっている。

少女「え? なにこれ!? ちょ、ちょっと男!」

男からの返答はない。どころか、男まで輪郭が薄くなっていく。
服の柄がわからなくなる。
顔のパーツがぼやける。
そして、握っていた手の感覚が消える。
街は、男は、全て初めから無かったかのように消え、真っ白な空間の中に、少女だけがいた。

少女「何......何なの......」

少女は呆然と立ち尽くす。すると、どこからか、無機質な声が聞こえてきた。

「ゲームがクリアされました。全NPCの記憶をリセットします」

その声とほぼ同時に、少女の頭の中に知らない情報が入り込んでくる。いや、正確には消されていた情報、というべきか。

少女「ああ、そっか。そうだった......」

少女は、小さく息を吐くように呟く。

少女「私、作り物だったんだ」

科学の進歩が生み出した、ゲームの最終形態。プレイヤーの意識を仮想現実空間に飛ばし、そこで本物かのような体験ができる。現実世界の様な感覚の中で、現実世界ではできないことができる。怪物を狩ることも、お姫様を助けにいくことも、全て思いのままだ。そう、例えば恋愛だって。

少女「全部、忘れちゃうのかあ......嫌だな、寂しいな」

少女は男の記憶を必死に繋ぎ止めようとする。しかし、ゆっくりとだが確実に、その思い出は霞んでいく。
私は、彼の何番目の彼女だったのだろう。2番目?3番目?それとも、私が1番最後で、全てのヒロインを攻略しきったのだろうか。考えても分かるはずはない。仮にそうだったとして、その記憶は消えてしまっているのだから。ただ、もし彼が1番目に、沢山可愛い子がいる中で、1番目に私を選んでくれていたとだとしたら、そんなに嬉しいことはない。

少女「私のこと、覚えててくれるかな」

彼がこのゲームをどれだけやっているかはわからないが、確実に言えることがある。
次に、自分は絶対に選ばれないということだ。

少女「悔しいな......私は、こんなに男のことが好きなのに......本当の彼女にはなれなかったんだ」

データのリセットはもうすぐ終わる。この胸の悲しみも、痛みも、失ってしまう。ああ、それでも、たとえ消えることが決まっていたデータだったのだとしても。

少女「それでも、私は」

目を瞑る。既に殆どが消えた中、最後まで残った記憶に想いを馳せる。初めて会った時の記憶。告白されたときの記憶。そして、何回かのデートの記憶。

少女「私は、あなたを好きになって幸せだった」












?NEW GAME
LOAD DATE

→NEW GAME

タイトル「NIPから速報へ」

タイトル「備中将帰備府板」

タイトル「さつかあのお兄ちゃん」

タイトル「This is money」

タイトル「これはインターネットですか?」

タイトル「ザ・アップル」

タイトル「筆青林檎林檎筆」

タイトル「さばおちっ!」

タイトル「ならしのごんべえ 習志野権兵衛」

タイトル「楽天ガードマン Rakuten Guard Man」

>>633
タイトル「ならしのごんべえ 習志野権兵衛」


子「『しゅうしの』ってどこ~?」

父「ん!? なんだそりゃ。」

子「あのくるまにかいてあるよ~」

父「ああ、ナンバープレートの地名か…」

父「あれは『ならしの』って読むんだぞ。昔はよく見たけど最近はあまり見ない地名だな」

子「ふーん。で、どこなの??」

父「いや……、確か千葉の方のどこかだと思うんだけどな……」

子「ちば? 『かもがわ』とか『ちょうし』とか?」

父「よくわからないけどそっちの方かもな」

子「じゃあうみだ! イルカさんんがいるんだ!!」

父「いや、千葉には牛さんや羊さんのいるところもあるし、海のそばかどうかは……」

父「習志野なんてみんなナンバープレートでしか知らない幻の街だからな」

子「ならしのはないの?」

父「いや、あるんだろうけどそれが街なのか行政単位なのかも含めて誰も知らない」

父「錦糸町住みの我々でも知らないんだから、きっと地元でも存在してても誰も名前を知らない無気味な土地なんだろうな」

子「なまえをしらない? ならしのごんべえさんだね!」

父「ちょっと違うような気もするけど……、きっと電車も走っていないような僻地なんだろう」

習志野市民「ふざけんなよ! お前ら電車の行き先で毎日見てるよ! 津田沼だよ馬鹿!」

子「『つだぬま』ってどこ~?」

父「いや……、毎日見てるけど、確か千葉の方のどこかだと思うんだけどな……」

父「きっと車も走っていないような僻地なんだろう」

習志野市民「車のナンバープレートは!?」

おわり

タイトル「周りみんな記憶喪失なのに俺だけ全部覚えてる」
タイトル「スペードの7が足りない」
タイトル「ダブルダイスの使い道」

「のぞみちゃんとこだまちゃん」

のぞみ「ねぇ、こだまちゃん」

こだま「どうしたの?」

のぞみ「私引っ越すんだ。だからもう会えないかも」

こだま「そうなんだ...」

のぞみ「結局神社に現れる精霊には会えなかったのは残念だけど、いつも話を聞いてくれてありがとうね」

こだま「ううん。私も沢山お話を聞けて楽しかったよ」

のぞみ「じゃあ、そろそろ帰らなくちゃ。じゃあね」

こだま「うん、バイバイ」 

こだま「...」

こだま「また一人で寂しくなるなぁ...」

「モブが世界を救う」

モブ父「気を付けるんだぞ...世界のために頑張ってくれ...」

モブ母「貴方は私たちの誇りよ...必ず帰ってきてね...」

モブ「はい...世界のために...行って参ります!」


険しい山


モブ(この山の頂上に...伝説のアイテム[薬草]が...)

モブ(煎じて飲めばどんな深い傷もたちまち治る幻の草...)

モブ(その周りにはドラゴンが住み薬草を守っている...)

モブ(本当に私なんかが採取できるのだろうか...)

モブ(いや駄目だ!弱気になるな!勇者様の為!世界のために頑張るんだ!)


岩肌


モブ「ぐっ...」グググ

モブ「はぁっ!」グイ

モブ「はぁ...はぁ...」

モブ「ふんっ...!」

モブ(腕が上がらなくなってきた...)

モブ(頂上はまだまだ先なのに...!)

モブ(...)ガッ!

モブ(ふざけるな...!私はこんなところで終わる人間じゃない...動け!動け!)ガッ!ガッ! 

モブ「ぐぁっ...!」グイッ

モブ「はぁ...はぁ...動くじゃないか...」

モブ「な...なんとか...頂上付近に辿り着いた...」ヒューヒュー

モブ(も、もう少しなんだ...?!)


ドラゴン「グルル...」


モブ(こんなに早く嗅ぎ付けられたのか...!に、逃げないと)ダッ


ドラゴン「ギャオーッ!」バサバサ


モブ(体が重い...追い付かれる!)ダダダダ


ドラゴン「グワァー」ボウッ


モブ(火を吹いてきた?!)


ジューーー


モブ(危ない...もう少しで焼き肉になるところだった...)

ドラゴン「ギャオー」バサバサ

モブ(...くそっ逃げなきゃ)ジリジリ

モブ(...!)


大穴


モブ(追い詰められたか...)


ドラゴン「ギャオー!」スゥー


モブ(くそ、覚悟を決めるしかない!)


ドラゴン「グワァー」ボウッ


モブ(今だ!飛べっ!)バッ





モブ「うっ...ここは...」

モブ(あんな高いところに穴が...あんな所から飛び降りて生きてるのか...)

モブ(まぁ、生きてるだけで儲けものだ...出口を探そう...?!)


薬草


モブ(や、薬草だ...こんな所に咲いていたのか...)

モブ(父さん...母さん...やったよ...俺はやったんだ...!)



街の薬屋

勇者「薬草下さい」

商人「10Gだよ」

END

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