ガヴリール「その名は、ドロップアウト」(7)

※この物語は、「ガヴリールドロップアウト」のオリジナルSSである。

(ナレーション)とある街では犯罪が多発していたが、その犯罪を減少させる為にある自警団が設立された。
その名は「ドロップアウト」………ドロップアウトはたった5人での少数ではあるが、警察で言う検挙率は結構高いとかなりの評判であるという…。


ガヴリール「ふわぁ~、やっぱ昼間からネトゲは最高だな!!」

ピピピッ♩

ガヴリール「チッ。また集まるのかよ…面倒だな。」

『BAR、ホワイトフェザー』

ガヴリール「ここだったな…。」

ガチャッ♩

マルティエル「いらっしゃいませ」

ガヴリール「よっ!!」

マルティエル「ガヴリール様…。」

ガヴリール「めんどくさいけど、話し合いには参加しないといけないし、さっさと通してくれ?」

マルティエル「かしこまりました。」

~BARの地下~

ガヴリール「おっ、待たせたな!」

ヴィーネ「遅いわよ、ガヴ…どれだけ待たせるの!? 一応、アンタがリーダーなんだからもう少し自覚を持ちなさいよ!!?」

ラフィエル「まぁまぁ。ガヴちゃんが、遅いのはいつもの事ですし」

ヴィーネ「ラフィ。いくらガヴとは幼馴染って言っても、あまり甘やかさないの!!」

サターニャ「やれやれ。自警団なのに、相変わらずまとまりがないわね。」

ガヴリール「ほんとに悪かったな。って、まだタプリスが来てないじゃないか!?」

ヴィーネ「何言ってるのよ。タプちゃんは諜報部員なんだから、今街で活動している犯罪者たちの情報集めに奔走しているに決まってるじゃないの!」

ラフィエル「話し合いはタプちゃん抜きでもやる事があるとお忘れではありませんよね、ガヴちゃん?」

ガヴリール「あ、あぁ。そうだったな。悪い!」

サターニャ「まったく、これが私らのリーダーだと思うと情けなく思うわよ…」

ガヴリール「サターニャの一言にはいつもムカついてはいるが、今回は言い返せないな…。」

ガヴリール「で、今日の議題は何だっけかな?」

ヴィーネ「今後の活動についてでしょ! で、私たち自警団「ドロップアウト」も市民の安全の為に脅威となる犯罪者を取り締まり、犯罪そのものを軽減させる事には成功しているけど…」

ヴィーネ「それでも時間や日数が経てば、再び犯罪は増え始めてる。それに伴って活動費も高くて、予想外に大変になっているのよ!」

サターニャ「まぁ、活動費のほとんどはラフィエルが支援してくれてるからひとまず平気でしょうけど!」

ラフィエル「ただ、我が白羽家も犯罪の影響からか、近年は大変になってきてますので、支援できる活動費も減ってはきてますけどね」

ガヴリール「だから、最近はヴィーネやサターニャがアルバイトして少しずつ賄うようにしてんだろ?」

サターニャ「まっ、大した賃金は貰ってないから、ギリギリ足しになるかどうかも心配だけどね!」

ヴィーネ「ってか、アンタもリーダーなんだからしっかり働くなんかして、「ドロップアウト」の活動費をなんとかしなさいっての!!」

ガヴリール「…そういえば、マルティエルさんが活動拠点にBARの地下を貸してくれて良かったよな。」

ヴィーネ「って、無視してるんじゃないわよ!?」

サターニャ「そうね。まぁ、それはラフィエルのおかげよね!」

ラフィエル「大したことはありませんよ。ただ、マルティエルが私の家の執事であり、私が掛け合えば簡単ですし!」ニコニコ

ガヴリール「でも、副業でBARを経営してるなんて最初知った時は驚きだったな…」

ラフィエル「うふふっ。まぁ、そのBARを開く資金も白羽家が提供したんですけどね♩」ニコリ

ヴィーネ「成る程。ラフィの家に恩があるから、地下をアジトとして提供してくれたのね…。」

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