提督「ブラック鎮守府バスターズ?」 (1000)

※人によっては気分を害する内容になる可能性があるのでご注意ください。
※安価は基本自由ですがR18方面に行かないよう、内容によってはある程度表現を押さえることがあります。


提督「なんだそれは?」

憲兵「ここ最近、小規模な鎮守府での悪質な指揮や艦娘の管理体制などが目立っていまして・・・」

長門「ふむ、それは由々しき事態だな・・・それで、我々のところに来た理由は?」

憲兵「あなた方に・・・それらの鎮守府を潰していただきたいのです」

提督「構わないが・・・こういうのは本来あなた方の仕事では?」

憲兵「そのはずなのですが・・・これが思った以上に深刻な問題となっていまして・・・」

憲兵「上層部で腐敗の疑いも見つかり、その調査に追われていまして・・・」

長門「なんだと・・・?」

憲兵「なので、我々の調査において不祥事の噂も一切なく、尚且つ最も正義感の強いあなた方に是非お願いしたいのです」

長門「フッ・・・そういうことならこの私に任せておけ!文字通り大船に乗ったつもりでいてもらおう!」

憲兵「おぉ・・・!ご協力感謝いたします!」

提督(ちょろい・・・正義とかそういう言葉好きそうだもんな・・・こいつ)

長門「提督も賛成だろう?仲間を自分の欲望のために使う悪党を放置しとくわけにはいかないだろう!?」

提督「わかったわかった・・・近いよ」

長門「よし!そう来てくれると思ってたぞ!」グッ!

提督「ま、大きな作戦も無いし、やれるだけのことをするよ。何をしたらいい?」

憲兵「まず、近場にこういう鎮守府があるのですが・・・>>」

>>2 でどういうブラック鎮守府かを
>>3->>4 で被害にあっている艦娘をお願いします。(複数可)

※明石、青葉を対ブラック鎮守府チームとして今後登場させていく予定なので、長門を含むこの三人以外の艦娘でお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521879492

オリョクル限界突破回し

伊26

58

憲兵「まず、近場に資材収集担当の鎮守府があるのですが・・・」

提督「ああ、知っているよ、ここもお世話になっている」

憲兵「どうやら、その資材集めのために艦娘を酷使しているようで・・・」

提督「具体的には?」

憲兵「二隻の潜水艦が所属しているのですが、資材の収集率が異常でして」

提督「二隻で大量の資材収集・・・その子たちは相当レベルが高いのか?」

憲兵「いえ、それが・・・全く高くないのです。むしろ低いくらいで・・・」

憲兵「伊26さんと伊58さんの姿がその鎮守府ではいつも確認できません」

提督「・・・」

長門「提督・・・いきなり胸糞悪くなってきたぞ・・・」

提督「よし、話は十分だ。今すぐ叩き潰してくるよ」

憲兵「あ、少しお待ちください」

提督「?」

憲兵「我々が度が過ぎたブラック鎮守府を攻撃するときには必ずこれを・・・」

安価あるならスレタイに書いといてほしかったかな

......
....
..
.

資材担当鎮守府


伊58「てーとく、これ・・・今回の資材でち・・・」スッ...

黒提督「・・・・」

黒提督「・・・なぁ、なんで今回はこんなに少ないんだ?」

伊58「ごめんなさいでち・・・私が被弾しちゃって・・・撤退してきたでち・・・」

伊26「いや、被弾したのはあたしだから!気にしないでね?ねっ?ゴーヤっち!」

黒提督「お前らが気にしなくても俺が気にするんだ!!腐れただ飯食らいどもが!」

伊58「ヒッ・・・」ビクッ

伊26「ち、ちょっと提督!」

黒提督「なんだよ?また意見か?」

伊26「う・・・」

黒提督「お前らが何と言おうと、現状は変わらないってことがまだわからないのか?」

黒提督「だがまぁ、俺も鬼じゃないんだ・・・聞くだけ聞いてやろう」

伊26「ほ、ほんと・・・!」

伊58「な、なら・・・!少しだけでいいから休みを・・・」

ビーッ! ビーッ!


黒提督「おっと時間切れだ、また次回聞くよ。ほら、出撃時間のブザーだ。早く行ってこい」

伊58「うぅ・・・」

伊26「・・・」

黒提督「そんな顔をするな・・・好きでこんなことやってるんじゃない・・・」

黒提督「もっと資材を献上すれば、ここに新しい仲間がやってくる。君たちも楽になるんだよ」

黒提督「俺だって君達が苦しまないように・・・色々頑張っているんだよ?」

黒提督「新しい艦娘を欲しいといっても、成果がなくちゃくれやしない。だから・・・君たちの実力を見せてあげようじゃないか。なっ?」

黒提督「ほら、行ってくるんだ」


>>6
完全に付け忘れてました・・・立て直してきます

タイトルにちゃんと安価とついたものに立て直してきます
ご迷惑おかけします・・・

現在規制がかかっておりまだ書き込むことができません
再開はいつ頃になるかわかりませんが、規制が解け次第再開します
申し訳ない・・・

そうですね。タイトルミスで立て直しはちょっと自分勝手すぎました。では、続きを書いていこうと思います


伊58「本当・・・?」

黒提督「ああ、本当だ!君たちの頑張りによって、上からの評価が上がれば新しい艦娘もくれば、設備も良くなるぞ」

伊26「そっか・・・!わかった!私達頑張るね!」

伊58「うん・・・それじゃぁ・・・行ってくるでち・・・」フラフラ...

黒提督「その意気だ!応援してるぞ!行ってらっしゃい!」


      ガチャンッ

黒提督「ハッ・・・間抜け共が・・・」

黒提督「さてさて・・・それじゃコーヒーでも飲みながら報告書を書くとするかね」







提督「ほぉ・・・何て書くつもりなんだ?」

黒提督「ッ!?だ、誰だお前は!」

提督「安心しろ、怪しい者ではない。話をしに来た」

黒提督「覆面に全身真っ黒な服着た奴が怪しくなく見えるか!強盗か!?ここがどこだかわかっているのか!?」

提督「話というのは・・・」スタスタ...


     ドゴッ


黒提督「グフッ・・・」ドサッ

提督「お前が落ち着いてから話そう」




食事の為一旦中断します

......
....
..
.

黒提督「・・・?」

提督「目が覚めたか、クズ野郎」

黒提督(なんだこいつらは・・・覆面の男がもう一人・・・いや、あれは女か?)

黒提督(目的がわからん・・・金か?)

黒提督「お前が何者かは知らないが・・・この拘束は解いたほうが身のためだぞ」

黒提督「海軍の指揮官を椅子に縛りつけやがって・・・お前は捕まるぞ?」

提督「捕まるのはお前の方だ悪党。調べさせてもらったぞ」

黒提督「!」

黒提督「・・・なんのことかな?ここはただの資材収集のための小さな鎮守府だ」

長門「しらばっくれるな。お前は上にここを艦娘4人で運営してると嘘をついたな?」

黒提督「・・・」

長門「入ってこい」


   ガチャッ

伊58「てーとく・・・」

黒提督「・・・!」

伊26「話は全て聞いたよ・・・」

伊58「ずっとゴーヤたちの事・・・だましていたんでち?」

黒提督「助けてくれ!こいつらは強盗だ!艦娘のお前らなら、ただの強盗くらい一ひねりだろ!?」

伊26「もう・・・遅いよ・・・」








黒提督「俺よりそこの強盗を信じるのか!!」

伊26「彼らは強盗なんかじゃないよ。私たちを助けに来たヒーローだった」

伊58「そして・・・悪はテートクでち・・・」

黒提督「どういうことだよ・・・!」

提督「俺たちはお前らのような悪徳のクズどもを潰すためにいる」

提督「さて・・・ここからはお話の時間だ・・・お前はなんの為にここでこんなことをしている?」

黒提督「はっ・・・何かと思えば・・・ヒーロー気取りの偽善者どもか・・・」

黒提督「そういうのは痛い目を見るぞ?前にも立ち上がった奴がいたが・・・」

   
      ドゴッ


黒提督「ゲホォッ!」

伊58、伊26「ッ!」ビクッ

長門「聞きたいのは悪態じゃないぞ?質問に答えろ」

提督「おい、この子たちがビックリするだろ。過激すぎるぞ」

長門「先に気絶させてここに縛り付けたのはあなただろう」

黒提督「ハァッ・・・ハァッ・・・簡単だよ」

黒提督「短期間で、少人数で大量の資材を集めれば・・・俺への印象が良くなるだろ?」

黒提督「キャリアを積んで、給料も上がる。普通の考えだろ?」

黒提督「大変だったよ・・・彼女たちが死なないように調節しつつ最大限資材をかき集めるのは・・・ははは」ペッ

提督「クソ野郎が・・・!」

黒提督「で?これからどうする気だ?殴って蹴って楽しむか?」

提督「それを決めるのは・・・彼女たちだ」

提督「さて、ゴーヤくん、26くん・・・君は彼らをどうしたい・・・」

伊26、伊58「・・・・>>20




この黒提督を許すか許さないか、どのような罰を与えるかを決めてください
許す場合は、彼はこのまま刑務所に叩き込まれます







一応五体満足だし憲兵さんに突き出すだけでいい

伊58「ゴーヤは・・・もう満足でち・・・」

伊26「あたしも・・・もういい・・・ここで提督に復讐したら・・・あなたと同じになる」

黒提督「・・・」

提督「よかったな?優しい子達で」

長門「ほら立った。憲兵のところへお前を連れていく」グイッ

伊26「あ、最後に・・・!」

長門「なんだ?」

黒提督「やっぱり許せない、いたぶるってか?ん?」

伊26「ちがうよ!・・・確かに提督は悪党だったかもしれない。目的はお金と昇進だったかもしれない」

伊26「怒ってないかといわれたら・・・もちろん怒ってる・・・でも・・・」

伊58「でも・・・そうならだまそうとせず・・・何か一言・・・行ってほしかったでち・・・」

伊58「提督が偉くなりたいって言ってくれたら・・・ゴーヤたちはもっと頑張ったでち・・・」

黒提督「くそ・・・なんでこんなことに・・・」

提督「君はもうこの仕事には就けない。でも、まともな人間になることならできる」

提督「次は・・・悔いのない選択をするようにな」















......
....
..
.

憲兵基地前


伊58「あの・・・本当にありがとうでち・・・おかげで助かったでち」

伊26「あたしからもお礼を!本当にありがとう!」

長門「気にしなくいい。当然のことをしたまでさ」フフン

伊26「うん、でも言いたかったの!長門さん!」

長門「・・・私の正体を?」

伊26「えっ・・・声と体格で普通に・・・あれっ・・・言わないほうがよかった・・・?」

伊58「うん・・・ゴーヤは空気よんだでち・・・」

伊26「・・・なんかごめんね?」

長門「いや・・・いいんだ・・・」

提督「思ったより君たちにダメージが無くてよかった。療養は必要そうだが」

提督「それで・・・これから君たちはどうする?俺は信頼できる鎮守府を知っている、事情を話して君たちをそこに配属させる予定だ」

伊58「他に行くあてもないし・・・ゴーヤはそこでまた新しくやり直すでち・・・」

伊26「あたしもそうする!あなたが言うなら信頼できそうだしね!」

提督「決まりだな。それじゃ、今から書くところに明日来てくれ」


......
....
..
.

長門たちの鎮守府


明石「なるほど~・・・それであの子たちをここに・・・」

提督「空きはあるだろ?」

明石「ええ、大丈夫ですよ。にしても・・・・!」

明石「かなーり興味深いことになってますねぇ!」

明石「これってつまりアレでしょう!?昼は提督、夜はヒーローみたいなわけでしょう!?」

青葉「そうですよぉ!めっちゃ海外ドラマみたいなことになってるじゃないですか!」

提督「お前らに話したことを少し後悔し始めた」

青葉「あ、そこなんですけど、私たちに話に来たのってただの自慢なわけじゃないですよね?」

長門「そういうことだ、二人にはちゃんと用があってきた」

提督「明石には動きやすく、戦闘になっても大丈夫そうな服と変声機の開発を、青葉には俺たちが潜入するブラック鎮守府の事前情報を調べてもらいたい」

明石「まってましたぁあ!こんなのやってみたかったんです!早速取り掛かります!」

青葉「私はたくさんのモニターを見ながらパソコンカチャカチャして調べる役ですね!」

長門「・・・心配いらなさそうだな?」

提督「ごっこあそびなんかと勘違いされてる気がしてきたけどな・・・おいお前ら!これは絶対他言無用だ!いいな!?」

青葉・明石「アイアイサー!」

今回はここまでです
あまり暗くなりすぎないように調節していくつもりです
いきなりオリョ狂が来るとは思っていなかった・・・
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

この提督は資材収集担当の鎮守府に世話になってるくせに偉そうに説教とかしてんの?
自覚がない分こっちの方がよっぽどクズだと思うんだけど

>>28
資材を渡して近場の人たちに善良なフリをしつつ実はそれは非道な方法で稼いでいたという悪っぷりを出すための演出のつもりでしたが・・・
ちょっと考え無しにやりすぎましたね。>>1の力量不足です。すいません

長門「提督、この間の憲兵からブラックだと思われる鎮守府のリストが届ている。確認してみたらどうだ?」

提督「ああ、それじゃ早速」スッ...

青葉「おぉっと司令官、それは私の仕事ですよ?」サッ

提督「なら頼んだよ。頼りにしてるからな?これは遊びじゃないってことを忘れるなよ?」

青葉「分かっていますとも!どれ・・・ここの近場で怪しそうなのは・・・」

青葉「・・・」

長門「どうした?なにかみつけたか?」

青葉「こんなのが・・・」ピラッ

>>34 でどんなブラック鎮守府かを
>>35->>36 で被害にあっている艦娘をお願いします(複数可)

ミッション遂行の為の捨て艦

睦月

弥生


青葉「し・・・司令官・・・これ・・・」

提督「この鎮守府は国家の主戦力の一角だ・・・!」

長門「どういう疑いが?」

青葉「ええっとですね・・・」

青葉「『非道な指揮の疑いアリ。この提督は非常に頭の切れる戦略家で、戦力として申し分がないが人命よりも効率を強く重視する傾向があるので注意されたし』・・・としか書かれてませんが、これってつまり・・・」

長門「艦娘を消耗品のように扱ってる可能性があるってことか・・・」

明石「おまけに尻尾を隠すのも上手いかもしれないですね」

提督「青葉、早速仕事だ」

青葉「はい!証拠を徹底的に調べておきます」

提督「俺たちは直接出向いて実態を探るぞ。長門、ついて来い」

長門「了解だ」

明石「あ、変声機はまだできていないので、うまく声を変えてくださいね!」

提督「分かった!」

.....
....
..
.

〇〇鎮守府


弥生「あの・・・司令官・・・弥生の初任務って・・・なに?」

睦月「睦月たち、ここに来たばっかりで、わからないことだらけだけど、頑張りますね♪」

捨て艦提督「ああ、もちろん君たちには期待しているよ。任務というのはだね・・・この海域を偵察してほしいんだよ」

弥生「ん・・・わかりました。偵察ですね・・・」

捨て艦提督「この海域は安全でね。ちょうど君たちの練度を上げるためにピッタリなんだよ」

捨て艦提督「だから、ここへ行って基礎を学んでくるんだよ?」

睦月「はいっ!がんばります!期待にこたえますね!それじゃぁ、いってきます!!」

弥生「行ってきます。司令官」


   ガチャッ...



捨て艦提督「いってらっしゃい・・・」

     
      カチャッ... カタカタ...


捨て艦提督「平成30年〇月〇日、午後七時二十七分頃、偵察中の駆逐艦弥生、同じく駆逐艦の睦月ともに奇襲を受け轟沈。尊い犠牲を払った・・・」カタカタ...

捨て艦提督「うーむ、報告書の締めはこんな感じがいいだろうか?危険な海域に駆逐艦を二人で送ったことをうまく誤魔化すカバーストーリーが必要だな・・・」

捨て艦提督「よし、ウチのほかの艦隊にも、上層部にも、二名が別海域を偵察中の内に遭難、通信途絶。そしてこの危険海域に誤って侵入・・・これをベースにうまく話を組み立てていこうかね」



.....
....
..
.


提督「こちら提督。〇〇鎮守府の近くに到着した・・・ん?誰かが出撃していくのが見えるな・・・あれは・・・睦月と弥生か?青葉、何か情報はあるか?」

青葉『え、今出撃した所・・・?司令官大変です!今その鎮守府の司令官のPCをハッキングして調べてる最中ですが、PCで保存されている報告書の下書きに書いてある海域と、彼女たちが今向かっている海域が全く違います!』

提督「なんだと?二人はどこに向かっている!?」

青葉『現在侵入厳禁とされている超危険海域です!』

青葉『あ!しかも彼のPCには、すでにその二人の轟沈記録と、その原因を写した報告書の下書きがどんどん保存されていっています!捨て駒にする気マンマンですよこれは!』

提督「長門!今すぐ彼女たちを追え!」

長門「了解した!」ダッ

提督「青葉、引き続き証拠の詮索を頼む!」

青葉『やってみます!司令官は!?』

提督「直接聞きに行く」

......
....
..
.

提督侵入開始から数時間後...


捨て艦提督「さて・・・もうそろそろ二人は海域にたどりつくころだろうか?」

捨て艦提督「主戦力の艦隊を出す頃合いだな。収集をかけるか・・・」スッ...

ザザァー... ピピッ

睦月『提督!提督!こちら睦月!深海棲艦を奇襲を受けています!敵の偵察部隊の用です!』

弥生『敵はかなりの手練れみたい・・・ですっ!この海域は安全なはずなんじゃ・・・!』ズドォン...

捨て艦提督(あ、しまったな・・・彼女たちの回線を切るのを忘れてたか・・・まぁいい、艦種は何かくらいは聞いておこう。使えるかもしれない。このくらいわざわざ聞かなくてもしゃべってくれるだろう)

睦月『提督!今すぐ救助をお願いします!こ、このままじゃ・・・弥生ちゃんも私も死んじゃう!』ズガァ...

捨て艦提督「まぁ、落ち着いて。助けを送るよ、まず敵の艦種を教えてくれないかな?」

睦月『分かりません!あたりはもうすでに暗く、敵の姿も不明瞭です!』

捨て艦提督(まいったな・・・錯乱しててまともに艦種識別もできてないみたいだ)

睦月『提督!何か指示を!提督!私達、まだ死にたくないよぉ!』

弥生『睦月!後ろ!』

睦月『え・・・』


    ブツッ...


捨て艦提督(うーん、これは駄目そうだ)


弥生『司令官・・・!睦月が・・・!グスッ・・・睦月が・・・!お願い・・・!救助を・・・きゅ』



    ブチッ...



捨て艦提督「悪いね、どうやら無線機の不調みたいだ。君たちの犠牲は無駄にはしないよ」

捨て艦提督「さて、今度こそ館内放送で収集をかけるか・・・ついでに感動的で彼女たちが元気づくような話にでもしておこう」ピッ...


.....
...
..
.

捨て艦提督の鎮守府内 倉庫


提督(くそ・・・思ったより警備が厳重だ・・・警戒してるのか?)

  
   ザザァー...


捨て艦提督『あー、こちら提督。全員聞こえているだろうか』

提督(館内放送・・・?侵入がバレたか?)

捨て艦提督『この鎮守府につい先日着任した睦月と弥生を・・・君たちはおぼえているだろうか?』

捨て艦提督『彼女たちが例の超危険海域に誤って足を踏み入れ、そこで消息を絶った』

提督(こいつ・・・何をいってるんだ・・・?)

捨て艦提督『そして・・・自分たちの居る所が危険海域であることを悟った二人が・・・その命と引き換えに我々に有利な状況を作ってくれた』

捨て艦提督『出来る限り敵の弾薬を消費させ、主力艦隊が少しでも戦いやすくするといった彼女たちの言葉を最後に・・・無線は途切れてしまった・・・』

捨て艦提督『我々は・・・このチャンスを決して無駄にしてはならない!彼女たちの想いを胸に・・・必ずあの海域を突破するんだ!』

捨て艦提督『今より危険海域突破の作戦を立案、決行する!主力艦隊は1時間後に会議室に集合せよ!』



   ブツッ...

提督「青葉・・・今の聞いたか?」

青葉『えぇ・・・ばっちりと・・・もう許せませんね。黒も黒、真っ黒です』

明石『同じ人間とは思えない・・・!』

提督「奴の部屋に突入してやりたいが・・・警備が厳重で中々提督室にたどり着けない。何か手は?」

青葉『さっきまでは隙がありませんでしたが・・・今集合がかかったことによって鎮守府中の艦娘達が身支度の為各々の部屋に戻ったみたいです』

青葉『私が監視カメラの映像をループさせておきます。これで鎮守府内部を安全に動けるはずです。ですが、ループはおそらく2時間もすればバレます。今の内に移動を!』

提督「了解だ!」

ブラック提督にも言い訳というか安価が欲しくなってきた

......
....
..
.


〇〇鎮守府の執務室


捨て艦提督「うん、演説はこんな感じでもいいかな。いまので士気が上がるはずだ」

捨て艦提督「報告書もこれなら----」

捨て艦提督「---!?なんだ?私が書いたはずの報告書が・・・謝罪文になっている・・・!?どういうことなんだ・・・?」













青葉『おきのどくですが、あくしつなほうこくしょはきえてしまいました』

捨て艦提督「!?」

捨て艦提督(この機械音声はなんだ・・・?ボイスチェンジャーだろうか?)

捨て艦提督「・・・君が何者かは知らないが・・・今やってる事はハッキング・・・つまりは犯罪行為だ。それもハッキングしているのは海軍の指揮官」

捨て艦提督「イタズラのつもりならやめておいたほうが良い。取り返しがつかないことになるぞ?」

青葉『取り返しのつかない事ならあなたのほうが良くしているのでは?捨て駒使いさん?』

捨て駒提督「何のことかな?君が今見ているその報告書に、私が捨て駒を使ったなんてものはないはずだが?」

青葉『えぇ・・・報告書だけではね・・・でも、もしあなたが捨て駒にしたはずの艦娘が生きていたとしたら・・・?』

青葉『睦月と弥生が証言台に立って、あなたの報告書との相違点を挙げていったとしたら・・・?』

捨て駒提督(これは・・・知っているみたいだな・・・)

捨て駒提督「何のことだかいまだに良くわからないが、君が恐喝しようとしているのは分かった。目的はなんだ?」

青葉『さぁ・・・これから来る人に聞いてみたらどうでしょう?』

捨て艦提督「これから・・・?君に協力者がいるのか?それは一体誰---」



        メキャァッ!



捨て艦提督「グッ!」ドシャァツ


提督「俺だ・・・!」

......
....
..
.

とある海域 少し前



弥生「そんな・・・!なんで無線が切れるの・・・!」

軽巡ヘ級「ハハハ...カアアッ..!」

弥生「こ・・・こないで・・・!」

弥生「睦月、お願いおきて・・・!逃げよう・・!ねぇっ・・・!」

弥生「誰か・・・!」

軽巡ヘ級「ガァァアアッ!」ジャキッ 

弥生「誰か・・・助けて・・・」ギュッ...

    
     ズドォンッ

軽巡ヘ級「ゲエァアアアッ!?」ドガァツ!

弥生「・・・?」

弥生「敵が・・・倒れた?」

長門「遅れてすまない、助けに来たぞ!」

弥生(暗くてよく見えない・・・誰なの?)

弥生「あ、あなたは・・・?」

長門「私の事は気にしなくていい、敵の援軍が来る前に逃げるぞ!立てるか!?」

弥生「弥生は大丈夫・・・でも、睦月が・・・!」

長門「その子は私が担ぐ!急げ!」グイッ!

弥生「は、はいっ!」

.....
...
..
.

現在 〇〇鎮守府の執務室


長門『弥生と睦月を確保した!今からそちらに向かう!』

提督「よくやった。十分に警戒して戻れ」プツッ

捨て艦提督「そういうことか・・・君は・・・私が不正を行っていると疑ってた連中が送り込んだ刺客か」

捨て艦提督「あと30分もしないうちにここの子たちが異変に気が付くよ?この状況をみたら彼女達はどっちの味方をするだろうね?」

提督「それもお前の罪が暴かれるまでだ。あんたは頭が少しは切れるんだろう?だったら、この状況が積みであることがわかってるはずだ」

提督「全く・・・小規模の鎮守府だけかと思いきや・・・あんたみたいなところもこういう汚いことをやっていたとはな?なぜこんなことをした?」

捨て艦提督「なんでって・・・ただの効率だよ。いろんな策を考えた結果、あの海域を超えるには囮が必要だと考えた。それだけだ」

捨て艦提督「当然、これをすれば周りからは非難が来る。だから虚偽の報告書を作った。上層部だってきっと気付いているさ」

捨て駒提督「でも向こうからすりゃ深海棲艦にさえ勝てればいいんだ。戦争は効率がすべてだ。だからやった」

捨て駒提督「これが・・・勝利に最も早く近付く方法だからだ」


提督「確かに、戦争できれいごとは抜かしてられない。使える手はなんでも使うべきだ」

提督「だが、あんたがやったことは紛れもない殺人だ。なにも知らない子を利用して殺し、さらにそれを効率という言葉で正当化しようとした」

捨て艦提督「いきなり表れていかにも真っ当そうな口を利く君は一体なんなんだ?何を目的としてここまで来たんだい?」

提督「俺の目的はお前らのような人でなし共から、何も知らずに犠牲になっている艦娘を助けることだ」

捨て艦提督「そりゃ大層な大儀だが・・・君や君の仲間がやっていることも正規の道とは言えないんじゃないかな?」

提督「・・・」

捨て艦提督「図星で何も言えないようだが、君は正しい。この世界で懸命に生きる唯一の方法は、ルールに縛られないで生きることだからね」

捨て艦提督「ルール抜きでの戦いに私は負けたんだ。私と同じ土俵に立ち、そして君は勝った。不正で不正を暴いたんだ」

捨て艦提督「私の事はすきにすればいいさ。だがこれを忘れるな。さっきも言った通り、君は私と同じ土俵に立った。つまり・・・」











捨て艦提督「こ っ ち 側 に 来 た と い う こ と を 」


提督「俺は・・・お前とは違う」

提督「話は終わりだ。お前は刑務所に叩き込まれるが・・・その前に罪の清算をしろ」

提督「俺の仲間が今頃睦月と弥生を助けて安全を確保し、事情を説明しているころだろう」

提督「準備はできているか?」

長門『ああ、もう大丈夫だ』

提督「ほら、お前が殺そうとした二人は・・・お前をどうするかな?」

弥生『司令官・・・?司令官が私たちを捨て駒にしようとしたのって・・・本当なの・・・?』

長門『・・・そこで聞いている悪党、聞こえているなら答えてもらおうか』

捨て艦提督「ああ、その通りだよ。君たちを犠牲にしてその海域突破の足掛かりにしようとした」

弥生『・・・!』

捨て艦提督「それで・・・?君は私が憎いかい?でもね、君らが犠牲になってくれれば・・・その危険で怖い海域は突破できたかもしれないんだよ」

捨て艦提督「君たちを犠牲にしようとしたのは事実だが・・・その海域を本気で突破しようとしてたのもまた事実さ・・・」

弥生『・・・』


>>57

捨て艦提督を許すか許さないかの選択、また、どんな罰で償わせるかをお願いします
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

辺りの外が見渡せる穴が空いてて、海で浮翌揚できるコンテナに黒提督を閉じ込め

そのコンテナを危険海域へ運び、経過視察

(以降、助けるか助けないか主さんの手腕に託す、もしくは安価)

>アナルバイブ提督「イタズラのつもりならやめておいたほうが良い。取り返しがつかないことになるぞ?」

>青葉『取り返しのつかない事ならあなたのほうが良くしているのでは?アナルバイブ使いさん?』

>アナルバイブ提督「何のことかな?君が今見ているその報告書に、私がアナルバイブを使ったなんてものはないはずだが?」

>青葉『えぇ・・・報告書だけではね・・・でも、もしあなたがアナルバイブしたはずの艦娘が生きていたとしたら・・・?』

弥生『許せない・・・!だました挙句・・・殺してすべてなかったことにしようとして・・・!』

弥生『あなたをもう・・・司令官として・・・いや・・・人間としてみることが・・・できない・・・よ・・・』

弥生『あなたが反省するとも思えない・・・でも、あなたは・・・それ相応の罰を・・・受けるべきだと思う』

提督「・・・だそうだ」

捨て艦提督「ま、怒るだろうとは思っていたけど・・・おっとりとした彼女がここまで言うなんてね」

提督「こうしてしまったのはあんただ」グイッ

捨て艦提督「好きにしろとはいったけど・・・拷問は正直嫌だなぁ?」

提督「直接殴ったりはしないさ。だが、お前には同じ目にあってもらう」

捨て艦提督「・・・」

青葉『・・・本当にやるんですか?』

提督「ああ、この辺の海流を調べておいてくれ」


翌日

とある海域


提督『乗り心地はどうだ?』

捨て艦提督「せめて本くらいは入れておいてほしかったかな?」

長門「私が手を離せば・・・あんたはこの海流に乗って例の危険海域までたどり着く・・・」

長門「そして・・ヤツ等はこのコンテナを引き裂いて中のお前をオヤツか何かのように食らうだろう」

捨て艦提督「ここまで運んできたってことは君も艦娘か。仲間の復讐を果たして気が晴れたかい?」

長門「・・・」

捨て艦提督「ほら、手を離したらどうなんだい?弥生のためにも、早く復讐を果たしたらどうなんだい?」

長門「・・・わかった」パッ



ギギィ...



捨て艦提督「はは・・・君もあの男も私と同じになり下がったな・・・ははは・・・」

捨て艦提督「さて、船酔いする前に寝るとするかな・・・」ゴロンッ




長門「・・・行ったか・・・」

長門「・・・提督、聞こえているか?」

提督『ああ・・・』

長門「彼を海に放り出す案を出したのはあなただし、それの実行はあたし自ら引き受けた。だが・・・これでよかったのか?」

長門「これが正しく・・・弥生と睦月のためになることだったのか?」

提督『・・・』

長門「このままでは・・・私たちも奴と同じになってしまうかもしれない。いや・・・もうなったのか?」

提督『いや・・・違うってことを証明しよう』

......
....
..
.


数時間後


捨て艦提督「うーん・・・ついたのかな?だがおかしいな・・・静かすぎる・・・」

        
       ガチャッ


捨て艦提督「おやぁ・・・?弥生に・・・睦月?なんでここに?ここは危ないってよくわかってるだろう?」

弥生「ここは・・・あの海域じゃないです」

捨て艦提督「確かに私は海の上で捨てられて・・・君たちが運んだのか?」

睦月「運んだのは・・・あそこにいる船に乗った男性と・・・もう一人の女性です」

捨て艦提督「君たちは・・・」

提督「俺は・・・お前とは違うということを証明しにきた」

捨て艦提督「へぇ・・・海に流して殺されそうになった気分を味合わせてからの勝利宣言?」

捨て艦提督「復讐はする、でも同じにはなりたくないとは・・・中々欲張りだね」

提督「俺達とお前の違いを言ってやろう。それは、人間をやめていないことだ」

長門「私たちが始めたことは、ほめられたことじゃないかもしれない。だが、不正で戦ったとしても、手を血では染めないつもりだ」

捨て艦提督「・・・」

提督「こんどこそ終わりだ。あとはお前を憲兵の元へ送る」

......
....
..
.

憲兵基地前


睦月「あの・・・今回は本当にありがとうございました・・・なんてお礼を言ったらいいのか・・・」

弥生「命を助けてくれて・・・あ、ありがとうございました」

提督「君たちが無事でよかった。本当に間一髪みたいだったからな」

睦月「これから睦月たちは・・・どうなるんですか?」

提督「もう一度・・・あの鎮守府に戻るか?次期新しい提督が配属される。前とは違う環境になるはずだ」

弥生「なら・・・そう、します。先輩方は・・・良い人達だったので・・・」

提督「分かった。事情を説明しておくよ。あとそれと・・・」ゴソッ...

提督「これを持って行け」

弥生「これは・・・腕時計・・・?」

睦月「かっこいい見た目してるね!弥生ちゃん!」

提督「もし次来た提督が酷い人だったり・・・何か助けが欲しいときは・・・その時計の右のボタンを三回押すんだ」

睦月「押したらどうなるんですか?」

提督「俺たちが駆けつける」

.....
....
..
.

長門たちの基地


青葉「お疲れ様です、司令官」

提督「ありがとう。だが今回は・・・確かに疲れた」

提督「犠牲無くして勝利は無い。確かに奴の言うことにも一理はあった」

明石「でも・・・それは選択肢の一つでしょう?傷ついた仲間を治す私としては・・・“皆で勝ちたいです„誰一人欠けることなく」

青葉「そうですよ!青葉は誰かを犠牲にして勝ったとしても、勝った気はしません!」

長門「提督、あなたはこの仕事を受けたことを後悔しているか?彼女たちを助けたことを後悔しているか?」

提督「いや・・・していない。彼女たちを救えてよかったと、心から思っている」

長門「なら進もう。本当に正しい選択なんてものは無いんだ。だから・・・」

長門「正しい選択ではなく・・・後悔のない選択をしていこう。な?」

提督「・・・ありがとう。みんな」

今日はここまでです。もう少し後日談(提督の頼んでいた戦闘服の開発等)を続けようと思っていたのですが、投稿が朝方になりそうだったので断念しました
悪役と、それを倒すヒーロー像を考えるというのはかなり難しいですね。安価を受けてからの書き込みがどれも遅くて申し訳ないです。セリフ選びと話の構成に悩みながら書いています・・・
次回からですが、>>46さんの意見を採用して、黒提督の言い訳にも安価を用いようと思います
同情できる悪役も、みじんも同情できない悪役も作ってみたいですね
長々と失礼しました。今夜はお付き合いいただきありがとうございました!それではおやすみなさい

乙~、今回の黒提督面白かったです

悪なら最大限まで悪くないと後味悪いのは分かる
このスレタイだと昔のヒーローものみたいな勧善懲悪を期待しちゃうな

確かにこのタイトルなら必殺仕事人風が良いなとは思う

明石「さ、暗い話のあとは明るい話をしましょう!」

明石「長門さん用のコスチュームが完成しましたよ!」

提督「コスチュームって・・・」

明石「まだ未完成ですが、提督のスーツは凄いですよ!昔艦娘だけではなくて普通の人間も深海棲艦と戦おうとするための研究があったのをご存知ですよね?」

提督「ああ、でも深海棲艦は艦娘以外の攻撃を受け付けないことからとん挫したやつだろう?」

明石「えぇ・・・でも、あなたのコスチュームに使ったのは武器ではなく防具です。それも、前衛部隊用のサバイバルスーツです!」

提督「どういう効果があるんだ?」

明石「丈夫な二重織で衝撃に強く、ナイフも歯が立ちません。弾もまっすぐ以外ならはじきます。爆発にも強いです」

提督「おいおい・・・!」

明石「埃をかぶっていた試作品を新型艤装開発の参考にするって名目でもらってきちゃいました♪」コツンッ

提督「かわい子ぶってももらってきたものが凄すぎるんだが・・・少し過剰すぎやしないか?」

明石「用心にこしたことはないですよ。追い詰められた敵は何をするかわからないのですから」

明石「あ、ちょっと重いので気を付けて」

長門「で、この私のスーツの見た目は・・・」

明石「提督が以前見た悪夢に出てきたと言っていた、腕から猫を吊るした悪魔を参考に作りました」

提督「あまり見ていたくない」

長門「悪くないじゃないか・・・」

提督「俺のスーツの見た目は?」

明石「まだ設計中ですのでもう少し待っててください!あ、このサバイバルスーツは着てって大丈夫ですよ!」

提督「より見た目が怪しくなりそうだ・・・着替えてくる」

......
....
..
.


明石「おっ、着替えが終わったようですね。二人とも似合ってますよ?」

青葉「長門さんは確実にヒーローっぽい見た目になりましたね。司令官は・・・強盗から近未来特殊部隊って感じでしょうか?」

長門「コスプレして戦うのはどうかと思ったが・・・いざ着てみると勇気が湧くな」

提督「ま・・・悪くない進歩だろうか」

明石「威圧感は重要ですよ!」

青葉「さて・・・用意はできましたか?二人とも」

長門「ああ、いつでも大丈夫だ。気合も入った」

提督「いつでも行ける」

青葉「新スーツの相応しい初出撃としてふさわしそうなのを選んできましたよ!」


>>85 どんなブラック鎮守府かを
>>86-87 で被害にあっている艦娘をお願いします(複数化)

嫌がる艦娘達に四六時中セクハラをする鎮守府がある

自分の投稿ペースだとこのままでは投稿完了は朝方になってしまうので今日はここまでとします
明日の夜ごろまでに書き溜めておきますのでご容赦ください・・・
今回は軽めになりそうで内心少しホッとしています

>>69 捨て艦提督はだいぶ気に入ってた悪役でしたのでそう言っていただけるとうれしいです

>>73 >>81 初めのコンセプトはそんな感だったはずなのです・・・どうしてこうなった

これから続きを投下していきます
ですが・・・今回はかなり下品な内容になってしまいました
苦手な方はご注意を

青葉「じゃん!ブラックと言ったらこれ!セクハラ司令官です!」

提督「・・・この前振りからの相手が・・・それか?」

長門「拍子抜けだ・・・」

青葉「ちょっ、青葉をそんな目で見ないでください!これにはちゃんと訳があるんですよ!」

提督「なんだ?」

青葉「コスチュームの性能を試すんですよ!この手頃な変態を使って!」

長門「手頃な変態とかいうワードのインパクトが凄いな・・・」

青葉「初めて使う装備を試しもせずに使うなんて自殺行為でしょう?」

明石「その通りです!まずはテストをしないと!」

長門「・・・一理あるな」

提督「言いたいことはわかった。だがセクハラくらいなら後回しでも・・・」



明石・青葉「「何を言うんですか!!」」

提督「!?」

明石「セクハラは女の敵ですよ!許しちゃいけない存在です!」

青葉「ええ!被害にあっている女性はとっても嫌な思いをしているはずです!」

明石「ほら、長門さんも何とか言ってやってくださいよ!」

長門「いや、私は・・・触れようものなら組み伏せられるし・・・」

明石「・・・」

青葉「・・・艤装無しで男を投げ飛ばせる長門さんを、か弱い青葉たちと同じ基準で考えるのが間違っていましたね・・・」

明石「はい・・・」

長門「私が何言われても傷つかない女だと思ってないか?」

提督「君たちがどれだけセクハラを嫌っているかはもう十分にわかった。だからもう落ち着いてくれ・・・」

提督「青葉、そのブラック鎮守府の場所を教えてくれ。すぐに向かう」

青葉「了解です!」

提督「それとあと一つ・・・」

青葉「?」

提督「長門は甘いお酒しか飲めなかったり、小動物やぬいぐるみが好きだったりと意外と乙女チックだぞ」

長門「!?」

長門のコスチュームの見た目ですが
改二の服のカラーリングをエラー娘の服と同じカラーリングにしたものを着用し、下をスカートからレザーレギンスに変更
頭部にバットマン:ダークナイト・ライジングに登場するキャットウーマンのヘッドギアと、長門のヘッドギアを足して2で割ったようなものを装着しているイメージです
あれ?普通にバレそう・・・

……
….
..
.

セクハラ鎮守府 食堂


テレビ < OH...! YHEA...! ×××ッ! ××ッ!


蒼龍「・・・」

潮「・・・///」

セクハラ提督「・・・」モグモグ

蒼龍「・・・あの」

セクハラ提督「どうした?」

蒼龍「食堂で堂々とAVを見るのはやめてもらえますか?」

セクハラ提督「なんで?やっぱり本物が欲しい?」スッ…

蒼龍「ちっがうよ!なんで年頃の女の子がいる中で平然とAVみてるのさ!?おかしいと思わないの!?あと脱ごうとしないで!!」バン!バン!

セクハラ提督「机を叩くな。サイドテールが荒ぶっているぞ。俺のポニー♂テール♂で対抗しようか。だがコイツはポニーなんかじゃないぜ?」カチャカチャ…

蒼龍「だから脱ごうとしないでってばぁ!!!」

蒼龍「もう!ほら、行くよ潮!私の部屋でご飯を食べよう!」グイッ

潮「は、はい・・・!」ダッ


   タタタ…



セクハラ提督「・・・へへへ、そういう反応でなくちゃぁ・・・」

......
....
..
.


セクハラ鎮守府 裏庭



長門「こちら長門。明石、青葉、提督と共に目的地に着いたぞ。なにか情報は?」

青葉『えっとですねぇ・・・そこは、かなり小規模な鎮守府でどうやら蒼龍さんと潮さんしかいないみたいですね・・・』

青葉『小規模故に警備も手薄。監視カメラもほとんどないですね、中の様子は明石さんの新作で試しましょう』

長門「新作?」

明石『腰のベルトについてるバックルは小型ドローンになっています。取り外して真ん中のボタンを押してもらえますか?』

長門「ん。こうか?」カチャッ ポチッ

  チャキッ チキチキチキ… カチャンッ…
 フィィイイン…


長門「変形した・・・これはすごいな・・・」

明石『可愛いでしょう?それじゃ、青葉さん、よろしくお願いします』

青葉『はいはーい、任せてください!中の様子を見ていきますね。換気口からお邪魔しまーす』フィィィンッ

長門「なんか見えたか?」

青葉『んーこれは食堂ですかねぇ・・・誰もいませんが・・・テレビがつけっぱなしですね・・・って』

青葉『うわわわわ///!?食堂で何見てたんですかここの司令官は!?』

明石『どれど・・・きゃあああああっ///!?』

長門「・・・提督、騒がしくてかなわん。もう突撃していいか?」

提督「まだ待て・・・青葉、明石。状況を報告してくれ。何があったんだ?」

青葉『言わせる気ですか!?この変態!』

提督「は!?」

明石『エロ動画ですよ!あの男、みんなでご飯を食べる食堂で堂々とエロ動画見てるんですよ!』

提督「はぁ・・・」

長門「聞きしに勝るロクでもない男みたいだな」

提督「よし、その部屋はもういい。ほかの部屋を調べておいてくれ」

青葉『青葉、嫌な予感しかしないです・・・』

......
....
..
.



セクハラ鎮守府 蒼龍の部屋


潮「セクハラ・・・なくなってほしいです・・・」グスン…

蒼龍「もう仕方ないよ・・・あの人は・・・下手に逆らったら何されるかわかったもんじゃないし」

蒼龍「こっそり憲兵さんに手紙出しといたから・・・なにか対処してくれるといいんだけど・・・」

潮「その手紙・・・出してからどれくらいたっているんですか?」

蒼龍「・・・3か月・・・くらい?」

潮「・・・・・・グスッ・・・」ポロポロ…

蒼龍「あああ!泣かないでー!潮!きっと憲兵さんも忙しいんだよ!助は来るから!」


   ガチャッ



潮「ッ!」ビクッ


セクハラ提督「その通り 涙は君に 似合わない」

セクハラ提督「やぁかわい子たち。元気してた?」

潮「う・・・」ササッ

セクハラ提督「そんな隠れるなって、まだ何もしてないだろ?」

蒼龍「何しに来たのさ・・・提督」

セクハラ提督「・・・今までの事、謝りに来たんだよ」

蒼龍「・・・はい?」

セクハラ提督「ほら、俺ってばちょっとアレなことしすぎただろ?」

セクハラ提督「君たちが本気で嫌がってるってやっと気が付いたんだ・・・」

セクハラ提督「だから・・・もうやめておこうかなってね・・・俺もいい年だしさ・・・」

潮(さっきの会話・・・聞かれてたのかな・・・?)

蒼龍(もうしないっていうなら・・・憲兵に出した被害届を取り下げてもいいんだけど・・・)

蒼龍「ほ、本当に・・・もう私たちにセクハラしない・・・?」

セクハラ提督「しない。絶対にだ」

蒼龍「中破したままの状態で放置したりもしない?下着盗んだり、風呂覗いたり、部屋の鏡をこっそりマジックミラーに改造したりしない?」

セクハラ提督「しない。金輪際もうやめだ」

蒼龍「・・・わかった。私たちも怒鳴ったりしてごめんなさい。仲直りしよっか」

潮「ご、ごめんなさい提督・・・」

セクハラ提督「蒼乳・・・!うしお(ッパイ)・・・!」

蒼龍「今何か聞こえたけど私の気のせいにしておくから・・・ほら、仲直りの握手」スッ…

蒼龍「ほら、潮も仲直りの握手しよ?」

潮「は、はい・・・」スッ…

セクハラ提督「ああ・・・」スッ

   ズルッ

セクハラ提督「おっと、手がすべったああああ!!」

   ムニッ  
       ムニッ


蒼龍「」

潮「」

セクハラ提督「すまない。手頃な手すりがあったもんでつい・・・」ムニムニ…

蒼龍「あ・・・あんたって男はあああ!!」

セクハラ提督「フゥッヘヘヘヘ!怒るなって。こんなのいつもに比べたら軽いスキンシップ程度だろ?」

蒼龍「もう!もう絶対に許せないんだからぁああ!!」スチャッ

セクハラ提督「おっと、弓矢を取り出すんだったら・・・俺も武器を出して抵抗しなきゃな?」バッ

セクハラ提督「この・・・46cmを!!」

蒼龍「うわあああ!いきなり全裸にならないでよおおお!!」

潮「いやああああああっ!!!」

セクハラ提督「どうした!!よく見ないと相手に当たらないぞ!」スタスタ…

蒼龍「こないでええええ!私が悪かったから!!なんでもありませんでしたって手紙書くからああああ!!」ビエエエ

セクハラ提督「やっぱり届け出出してやがったか!!もうおせーよビッチ共!俺はお終いだ!こうなったらヤケだ!ヤレるだけヤッてやらぁああ!」

潮「うわあああん!いやだよおおおお!ごな゛い゛でえええええ!!」ボロボロ

セクハラ提督「うるせーっ!大体なぁ、そんな体してたらセクハラしないほうが失礼なんだよ!」

セクハラ提督「目の前にある芸術品を見ないのは作った人に失礼だろが!」

セクハラ提督「出された最高級のステーキを食べもせず捨てるのも勿体なくて失礼だろ!?同じだ!わかるかァ!?」

セクハラ提督「さぁ!目に焼き付けろ!俺のこの大砲を!」

蒼龍「そんなもの潰れちゃえばいいのにぃいいい!!」ガタガタ

セクハラ提督「ほら、だったらその矢で射抜いてみろよ!俺のチ〇コを!!俺のムスコを!ペ〇スを!ホラ!ほらほらほらほら!」スタスタ…

セクハラ提督「潰してみやがれええ!!」

蒼龍・潮「だれかああああああ!!」



  「言ったな?言質はとったぞ」


   パリィインッ!


セクハラ提督「!?」

長門「くらええええええ!!」グッ

    ドッゴォッ

セクハラ提督「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

    ガシャーンッ!

セクハラ提督「ぐえっ・・・」ドシャァ…

長門「間一髪だったな。大丈夫か?もう安心しろ。悪は滅びた」

蒼龍「あ、ありがとう・・・ございま・・・」

長門「おっと、二人とも目を開けるのも、こっちを見るのもまだやめておいた方がいい」

長門「T、聞こえているか?私も見たくないからあなたがやってくれ」

提督『俺もやりたくないがな・・・了解だ』

......
....
..
.



セクハラ提督「うぐ・・・あ?なんで執務室に縛られてるんだ?」

セクハラ提督「あぁっ!部屋中に貼ってあった極上ポスターが全部はがされてるじゃねぇか!どうなってる!」

提督「それらならすべて引っぺがして窓から捨てて燃やしたよ・・・!」

セクハラ提督「は・・・はぁ!?だれだおめーは!?」

長門「ようこそド変態。ここはもう執務室ではない・・・」

長門「貴様の懺悔室だ・・・!」

セクハラ提督「・・・ッ」ゴクリ

セクハラ提督「お、お前は一体なんだ?なんなんだその姿は?威嚇の衣装か?」

長門「威嚇で済めばいいがな・・・」バキボキ…

セクハラ提督(もう一人の男もすさまじく高圧的な見た目だし・・・一体なんなんだよ・・・?)

セクハラ提督「触るのは好きだが触られるのはあんまり好きじゃなくてね?お手柔らかに・・・なっ?」

提督「それはお前のこれからの態度による。お前はなぜこんなすぐばれるようなことをした?しでかす前に頭で一度は考えなかったか?」

セクハラ提督「>>105

本能の前では理性など塵も同然よ

セクハラ提督「ふっ簡単なことよ・・・」

セクハラ提督「でもその前に言わなきゃならないことがあるんだ・・・このままじゃ体がやばい・・・」

提督「・・・なんだ?」

提督(縛り方をまちがえたか?)

セクハラ提督「右の・・・右のタマの位置がよくないんだっ・・・さっき殴られた衝撃で上がり切っちまったのかも・・・責任取って、そこのマスクした良いスタイルのお嬢ちゃんに直してもらえねぇかな!?」

提督「オラァ!」ドゴッ

セクハラ提督「ぐおおおおおっ!せめてあの女に殴らせろよぉ!!」

長門「正真正銘、史上最低の男だな。貴様・・・」

セクハラ提督「ほらな!?ハハッ、こんな状況でも俺はこんな言葉が出てくる!!ハハハ!」

セクハラ提督「本能さ!フフフヘヘヘッ、これが最も強い本能なんだよ!!本能の前では理性など塵も同然さ!ハハハ!!」

長門「今まで見てきたどんな深海棲艦よりも嫌悪感を感じる・・・!」

提督「吐き気がしてきた」

セクハラ提督「ところで・・・俺のかわいいお肉ちゃんたちはどこに行ってしまったんだ?」

セクハラ提督「おぉーーーい!!扉の前にいるのかぁ!?返事をしてくれよーーー!!」ガタッ ガタッ ガタガタッ

長門「暴れるな。あの二人なら・・・もうあんたに完全に愛想を尽くしたみたいだ。どうしてほしいかだけ答えて安全な場所に退避させた」

セクハラ提督「最後に一突き・・・じゃねぇや、一目みときたかったのになぁ・・・」

セクハラ提督「で・・・“どうぢてほしいか”ってなんの話だ?あのこたち自身の事?それとも・・・」

長門「察しがよくて助かるよ。あぁ、お前をどうするかだ」

セクハラ提督「お・・・おいっ・・・マジで罰なんか与えるつもりなのか?」

>>111

セクハラ提督を許すか許さないかの選択、また、どんな罰で償わせるかをお願いします
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

ギルティ!


長門「貴様はもう・・・何を言っても無駄だ・・・!死ぬほど後悔する目に合わせてやる」

セクハラ提督「勘弁してくれよ!!ただのセクハラだろ!?なぁ!?」

提督「許しはお前が傷つけたあの二人に請え」

提督「冷たい牢獄の中で・・・貞操帯をガッチリと付けた状態でな!!」グイッ!

セクハラ提督「離せぇええ!いやだ!冗談じゃないぞ!」ズルズル

セクハラ提督「ムスコに罪はねぇええ!!」ズルズル

提督「諸悪の根源だろうが!!」

セクハラ提督「いやだああああ!やめてくれれぇええええええ!!」ズルズル...

セクハラ提督「くそがぁああ!もっと早く手をだしときゃ----」

       

          バタン....

......
....
...
..
.

憲兵基地前



提督「最後の最後まで救いようのないやつだったな・・・」

長門「あの二人はどうする?」

提督「あんなことがあった後だったんだ。男の俺が出るべきじゃない、君が行ってくれ」

長門「ああ、了解だ」



    スタスタ...


潮「あっ・・・あの時の・・・」

長門「もう大丈夫か?」

蒼龍「おかげさまで・・・」

蒼龍「あの、この度は本当に・・・ありがとうございました」

長門「いいんだ。当然のことをしたまでだ。今までつらかっただろう?よく耐えたな」

潮「こわかったよぉお・・・」

長門「大丈夫だ・・・大丈夫・・・もう安心していいぞ」ポン

潮「えっと・・・あなたも・・・艦娘なんですか?」

長門「それは・・・すまないな。答えられない」

潮「ご、ごめんなさい・・・でも・・・艦娘でも、艦娘じゃなくても・・・」

潮「潮は・・・あなたみたいな・・・人の前に立って・・・守ることができる人になりたいです」

蒼龍「私も・・・いつかあなたみたいな人になりたいな」

長門「なれるさ・・・必ずな」

......
....
..
.

長門達の基地


青葉「はぁー・・・今回はある意味今までで一番最悪でした」

明石「そうですね・・・ドローンを執務室に侵入させるや否やその場で自爆させようかと思いましたよ」

提督「あれ全部はがしたのも、全裸で気絶するあいつに服着せたのも俺だったんだからな・・・?」

長門「その辺は・・・申し訳なかった。提督」

提督「困ったときはお互い様だ・・・」

明石「て・・・提督は・・・ああいうポスターとかに興味は無かったんですか?」

提督「・・・本能はちゃんとコントロールできる。心配しなくても、君たちにそんな目はむけないさ」

青葉(あ、無いわけではないんですね)

提督「今回はギリギリだったうえに、彼女たちの精神状態もひどかった。ただのセクハラだと見くびっていたよ」

提督「もう何が来ても、油断も侮りもしない」

長門「だな・・・次はなんだ?鬼でも蛇でもなんでもござれだ」

青葉「そうですね・・・危なそうなのは・・・」


↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数化)


駆逐艦を子ども扱いして出撃させないブラック?鎮守府
被害艦娘:睦月 水無月 島風

了解です。決まったところで今回はここまでです。下品極まりなくて申し訳ない・・・
平日の間はおそらく 決める→次回までに書き溜めておく の流れになっていくと思います

前回選ばれた艦と同じ艦が選ばれましたが、基本的に同じ艦を選ぶのはOKです
ただ、ニムとゴーヤは例外でお願いします・・・主人公たちが恐ろしいことになってしまう・・・

見ていただきありがとうございました。おやすみなさい
ちなみにですが、セクハラ提督は色々とぶっ飛んでいたので書いてて楽しかったです



ピピピッ ピピピッ ピピピッ


青葉「!」

提督「この音は・・・!」バッ

明石「睦月ちゃんからの救難信号ですね・・・!」

長門「あの腕時計型の奴か!」

青葉「そんな・・・!あそこには新しい司令官が配属されたばかりですよ・・・!」

提督「発信源は?」

明石「元捨て艦提督鎮守府の資材置き場です」

長門「そこに来てくれということか」

提督「よし、直ぐ向かおう。青葉はまた鎮守府の内部の調査を頼む」

青葉「うわぁ・・・またあそこの鎮守府を覗くことになるなんて・・・」カタカタ...

......
....
..
.

長門達出動より数刻前・・・


元捨て艦鎮守府 会議室 




新提督「作戦会議は以上。各自解散してくれ」

   ワイワイ...
ゾロゾロ...


新提督「さて・・・作戦計画書をまとめるか・・・」

水無月「ちょっとまった司令官。あのさ、今・・・話できるかな?」

新提督「水無月か。どうした?」

水無月「どうしたもこうしたも、どうして水無月達・・・というか、駆逐艦全員になんの仕事もないの?」

島風「ふっまーん!わたし、ここしばらくずっと出撃してないんだけどー?」

新提督「ははは、君たち子供にはまだ戦場は早いよ。訓練しててくれ」

島風「もー!私たちだって戦えるのにー!子供扱いはやめてよー!」

睦月「そ、そうですよー!訓練ばかりじゃかえって鈍っちゃうにゃしぃ!」

水無月「せめて資材集めでもいいから何かさせてよ!」

新提督「駄目なものはだめだ。君たち駆逐艦は訓練!もう決定している。それじゃ俺は計画書をまとめるから、解散解散」

       スタスタ...

水無月「そ、そんなぁ・・・」

島風「つっまんなーい・・・」

睦月「なんかおかしいよ・・・こんなの・・・」

......
....
..
.



現在

元捨て艦鎮守府 倉庫



睦月「・・・」ソワソワ...

長門「我々を呼んだか?」

睦月「ひゃあああああ!?」ビクゥッ

提督「後ろから声をかけてすまないが、落ち着いてくれ。正面から入っていくわけにはいかなかったんだ」

提督「俺達を覚えているか?あの時君たちを助けた二人だ」

長門「少し・・・見た目が変わっているがな」

睦月「すいません、叫んじゃって・・・ビックリしちゃいました・・・」

提督「無理もないさ。それで・・・一体どんな目にあわされているんだ?」

睦月「えっと・・・その・・・」

睦月「新しい提督さんは・・・優しそうなのにゃ・・・でも・・・」

睦月「でも、睦月含めて・・・この鎮守府にいる駆逐艦全員を出撃させてくれにゃいんです・・・」

提督「それは・・・みんな何も言わないのか?」

睦月「いいました・・・でも駄目なんです。絶対に許してくれないのにゃ・・・理由も聞かせてくれにゃいし・・・」

長門「・・・謎だな」

提督「相手が悪党なのかどうかわからない以上、尋問するわけにもいかないな・・・」

提督「A、何か手はないか?」

青葉『それって青葉の事ですか?それとも明石さんの事ですか?』

提督(しまった・・・どっちも頭文字はAか)

提督「・・・デザイナーの方だ」

睦月「・・・?」

明石『私ですね!えーっと・・・長門さんのスーツの右腕には、自白剤が仕込んであるんですよ』

長門「なんでそんなものが・・・いや、今はいい。それで?」

明石『その自白剤、直接打っても飲ませても効くんです。なので、こっそりそれを飲ませるってのはどうでしょう?』

提督「なるほど・・・」

長門「あの鎮守府に潜入して中にいる提督に薬を飲ませるのは中々骨だぞ。どうする?」

提督「それなら・・・」

睦月「・・・?どうしたんですか?」

提督「睦月君、君に頼みたいことがあるんだが・・・」

睦月「・・・えっ?」

......
....
..
.


元捨て艦鎮守府 執務室




  コンコン


新提督「はいってくれ」

睦月「失礼するにゃぁ、提督!」

新提督「お、睦月か。どうしたんだい?」

睦月「お、お茶とお菓子持ってきたから、食べないかにゃー?」

新提督「それは嬉しいな。是非もらうよ」

睦月「はい、どーぞ♪」コトッ

新提督「ありがとう」ズズッ...

新提督「・・・あれ・・・?なんか眠く・・・酔った・・・?」

睦月「き、聞こえますか・・・?飲ませましたよ?」

提督『上出来だ。よくやった』

睦月「えへへ・・・ありがとにゃぁ」

提督『さて、早速だがそこの提督にいくつか質問してくれ』

睦月「は、はい・・・て、提督!ちょっと答えてほしいことがあるんですけどっ・・・!」

新提督「うーん・・・?なんだい・・・?」

睦月「えっと・・・どうして睦月たち駆逐艦を・・・出撃させてくれないんですか?」

 
   新提督が出撃をさせない理由とは・・・?

↓3 の中で最もコンマの高いものを採用



心配性提督「ほらだって・・・君たちの見た目が子供だからさ・・・」

睦月「えっ・・・?」

心配性提督「戦わせるのに・・・どうしても抵抗があるんだよ・・・」

睦月「あの・・・それが・・・理由・・・なんですか?」

心配性提督「あぁ、そうだよ。ただ、君たちが戦うというのがどうにも・・・見てられないのさ。怖くて」

睦月「・・・」

長門『提督・・・これは・・・』

提督『ブラックではないが・・・提督として少し問題があるな・・・気持ちは分からなくもないが・・・』

提督『睦月君。彼はどうやら単純に君達が心配なだけのようだ。俺たちが出る幕はおそらくない』

睦月「安心したような・・・より困るような・・・不思議な気分にゃしい・・・」

提督『そういうときは・・・怒れ。全力でその提督にぶつかるんだ』

睦月「え・・・えぇぇえ!?そ、そんなことをしたら・・・」

提督『大丈夫だ。不満は強く遠慮なしに言ってやれ、でなきゃ何も変わらない。そこの男が目を覚ますこともない』

提督『信頼も友情も、時にはぶつかり合ってこそ強くなる。怒りというのは、自分の心の底をさらけ出してくれるからだ』

提督『そこに裏も表もない。そこの心配性の男だって、きっと真っ向からぶつかってくれるさ。そういう優しさを持っている男に・・・俺は思える』

提督『それでも駄目なら・・・俺たちがまた対処する・・・今回のような形ではなくな』

睦月「・・・わかりました。色々と・・・ありがとうございました」

提督『ああ、無事な様でよかった。君たちの検討を祈っているよ』

睦月「はい!」

心配性提督「睦月・・・?誰としゃべっているんだ・・・?」

睦月「なんでもないです!提督!あの、後で話があるんですが・・・!」

......
....
..
.


長門達の基地 


明石「ブラックになってなくてよかったですねー!」

青葉「救難信号が来たときは何事かと・・・ま、青葉たちの出番がないっていうのは、きっと良い事なんでしょうねー♪」

長門「どちらかといと問題は、人選ミスした上層部だろう。失礼だがあの男は・・・あの鎮守府の後釜に座れる器には思えなかったぞ」

提督「大器晩成という言葉があるだろう。まずは信じてみようじゃないか」

長門「・・・で、あなたが言った“対処”というのは・・・なんなんだ?」

提督「コスチュームを着た男ではなくて・・・“提督”として話すことさ」

長門「なるほどな」

青葉「そろそろ・・・青葉たちにコードネームが必要じゃないですか?頭文字がかぶってるので・・・」

明石「私はさっき提督が言ってくれたデザイナーって名前、気に入ってますよ!私の事は今後デザイナーと呼んでください!」

青葉「いいなぁー・・・青葉もなにか名前が欲しい・・・」

提督「そのうちな・・・何か考えておくよ」

青葉「約束ですよ!」

青葉「さーて、それじゃ次の仕事に取り掛かりますかぁ!」


↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します。

 ブラック鎮守府がきまった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘をお願いします

提督が見ていないとこで、阿賀野型達からの過剰な虐めがあるブラック鎮守府
被害艦娘:皐月 加賀

了解しました。決まったところで今日はここまでです。明日の夜ごろにまた投下していきます
と・・・とんでもないのが来てしまった・・・


また、どう見てもブラックには見えない鎮守府が選ばれた場合、今回のように勘違いだったり提督に若干の問題ありといった形で制裁等が無く終わってしまうこともあるのでご容赦ください
見てくれてありがとうございました。おやすみなさい

青葉「司令官、なんだか他とは違った感じの文面のものが・・・」

提督「どういうことだ?」

青葉「どれもその鎮守府の司令官に対しての注意書きがあるのに・・・これには・・・」

明石「・・・まさか」

青葉「『演習中に艦娘同士の様子がおかしかったとの報告アリ。提督よりも艦娘同士の不仲による虐め等のトラブルの可能性を考慮されたし』・・・」

提督「なるほどな・・・そういうタイプか・・・」

長門「艦娘の方に原因がある鎮守府か、そこの指揮官は把握しているのだろうか?」

青葉「対処していないのであれば・・・おそらく把握していないでしょう。何はともあれ調べてみなきゃ・・・」

提督「よし、そうと決まれば青葉は情報収集を頼む」

青葉「まっかせてください!」

青葉「さーて、いじめっ子は誰かな?・・・」カタカタ...

.......
....
..
.




虐め鎮守府 会議室





皐月「・・・」

皐月(作戦会議をメモするためのメモ帳や筆記用具が全部なくなっている・・・鞄に入れといたのに・・・)

虐め鎮守府提督「どうしたの?皐月。ボーっとして。なにかあった?」

皐月「えっ・・・?いや、なんでもないよ!」

虐め鎮守府提督「しっかりしてよ?大事な会議中なんだから」

皐月「ご、ごめん・・・」

 クスクス...

皐月(また・・・か。しょうがない。スマホでこっそり録画しよう)スッ...


    ピンポーンッ!


皐月「ッ!?」ビクッ

虐め鎮守府提督「・・・皐月?今が本当に会議中だってわかってるの?」

皐月(な、なんでスマホの通知音がこんなにデカく!?サイレントにしてたはずなのに!)

阿賀野「皐月・・・駄目でしょ?スマホの電源は切っておかないと。ねぇ?提督さん??」クスクス...

皐月(阿賀野さんが鳴らしたくせに・・・!しかも・・・!)

虐め鎮守府提督「もう・・・一体だれがこの子にLINEを飛ばしたのよ」ヒョイッ

皐月「あっ!」


スマホの通知画面《睦月:元気にしてるかにゃぁ?》


虐め鎮守府提督「あら?別鎮守府の睦月から?・・・姉妹で連絡とるのはいいけど。せめて会議が終わってからにしてね?」

皐月(違う・・・!それは阿賀野さんのなりすましだよ・・・画像も名前も変えているんだよ・・・)

虐め鎮守府提督「皐月。聞こえてる?わかったの?」

皐月「・・・うん・・・わかった・・・気を付けるね・・・」

能代「フフッ・・・」クスクス...

皐月(どうせ言っても・・・信じてくれないよなぁ・・・阿賀野さん達は、司令官をよくお茶とかに誘って仲良さそうにしてるし・・・)

皐月(どうしてボクが・・・イジメられるんだろ・・・?)

加賀「・・・」

今更ですが、今回の話は阿賀野型が好きな人は注意してください。かなり邪悪になっています
そして、だいぶ重く、長くなる予定です

......
....
..
.


虐め鎮守府 廊下



トボトボ...


皐月(結局・・・会議の内容頭に入ってこなかったなぁ・・・どうしよう・・・)トボトボ...


    ドンッ


皐月「痛っ!」ドシャッ

矢矧「・・・」スタスタ...

皐月「ち、ちょっと!痛かったんだけ・・・」

矢矧「・・・」ジロッ

皐月「うっ・・・ご、ごめん・・・」

矢矧「・・・雑魚ね」ボソッ

皐月「ッ!」

矢矧「・・・」スタスタ...

皐月(もういやだ・・・もう・・・いやだ・・・)ジワッ...


    ドンッ!


矢矧「ぐっ!?」ドシャッ



















加賀「あら、ごめんなさい。小さくて見えなかったわ」


矢矧「なっ・・・?」

加賀「それじゃ」スタスタ

矢矧「待ちなさいよ!何か一言・・・!」

加賀「な に か し ら ?」ギロッ

矢矧「ッ!?」ゾッ

加賀「どうしたの?そんな顔で見られてもわからないわ。用が無いなら部屋に戻ったら?」

矢矧「くっ・・・」ジリ...


  ダッ
    タタタ...


加賀「・・・弱いわね」

皐月「・・・」ポカーン...

加賀「・・・そんなとこで座っていたら、スカートが汚れてしまうわ。ほら、立ちなさい」スッ...

皐月「あっ・・・ありがとう・・・」グイッ

加賀「・・・皐月さん、あなた・・・虐めを受けているのね?」

皐月「!」

皐月(受けてる、助けてって言いたいけど・・・でも・・・加賀さんに頼ってるのがバレたら・・・悪化するかもしれない・・・加賀さんにも迷惑がかかる・・・)


皐月「いや・・・そんなことないさ!きっと矢矧さんもたまたまぶつかっちゃっただけなんだよ!大丈夫だから!」


      ガシッ


皐月「・・・・加賀・・・さん?肩がちょっと痛いよ?」

加賀「もう一度・・・私の目を見て大丈夫と言ってみなさい」

皐月「だ・・・大丈夫・・・」

      ポロッ...

皐月「あ、あれ・・・?」ポロポロ...

加賀「・・・本当に・・・大丈夫なの?」

皐月「うっ・・・うぅっ・・・」ボロボロ...


      ギュッ


皐月「・・・!」

加賀「きっと、あなたは今、迷惑かかるだろうとか、バレるのが怖いって考えたのでしょう?」

加賀「でも安心して。私は絶対に迷惑だなんて思わないし、バレたところで問題なんてないわ」

皐月「うあぁ・・・」ボロボロ...

加賀「あんな卑劣な真似は絶対に許さない。私があなたを守るから。だからもう・・・大丈夫よ」

皐月「うわああああああ!!」ガバッ

皐月「ボクっ・・・ボクずっと怖かったんだ!苦しかったんだ!でも・・・でも誰にも言えなくてっ・・・!言えばもっとひどくやられると思って・・・!」ボロボロ...

加賀「大丈夫よ、大丈夫・・・」ギュゥゥ...

皐月「ありがとう・・・ありがとおぉ・・・」

......
....
..
.



翌日 虐め鎮守府 食堂






加賀「・・・」モグモグ

皐月「・・・」モグモグ

皐月(昨日の事、きっと姉妹全員に伝わってるはず・・・不安だなぁ・・・)

皐月(加賀さんに迷惑が掛からなければいいんだけど・・・)


    バシャッ


皐月「!」

加賀「・・・」ポタポタ...

能代「きゃあああ!ごめんなさい!お水かけちゃった!今拭きますから!本当にごめんなさい!?」スッ...

加賀「いえ結構です。自分でやるので」フキフキ...

加賀「あなた・・・演技上手いのね?」

能代「・・・?良くわからないけど、とりあえずごめんなさい?」

能代「あっ、皐月さんもちょっとかかっちゃったみたいね。今拭いてあげるから」スッ...

皐月「いや・・・全くかかっていないから・・・」














能代「あなたのせいで、加賀さんもひどい目に合うわ?あなたのせいよ?ひどい人ね?辛いからって他人も巻き込もうだなんて・・・?」ボソッ...

皐月「ッ!」

加賀「何しているのかしら?」

能代「本当に水がかかってないか確認しただけですよ?うん、大丈夫みたいですね?それでは、ご迷惑おかけしました」


      スタスタ...


皐月「・・・」

加賀「何て言われたの?」

皐月「えっ?」

加賀「今、なにか言われたのでしょう?さすがに分かるわ」

皐月「・・・うん、ボクのせいで加賀さんも嫌がらせにあう、他人を巻き込むなんてひどいって・・・」

加賀「成る程。そういう魂胆ですか・・・」

加賀「最低ね・・・許せないわ」スッ

皐月「か、加賀さん?どこに・・・」

加賀「そこで少し待っていなさい」スタスタ...


      
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阿賀野「あ、来た来た。ごめんね能代、あれは痛い思いさせちゃいそう」

能代「気にしないで、阿賀野姉ぇ。酒匂、タイミングはよさそう?」

酒匂「ちゃんと呼んだよー!」

矢矧「ふふっ楽しみね」


加賀「・・・」スタスタ...

加賀「能代さん、ちょっと立ちなさい」

能代「はい、どうかしまし---」スッ


    バシンッ!


能代「ッ!!」ビリビリ...

阿賀野(うっわぁ、後で能代になんかおごったげなきゃ)

能代「か・・・加賀さん・・・?なんで・・・?」

加賀「演技しても無駄よ。人のせいにして、まるで自分は悪くないとでも・・・のたまうつもりですか。恥を知りなさい!」

加賀「金輪際、あの子に付きまとって陰湿な嫌がらせをするのをやめなさい。でなきゃ、次はもっと・・・」



      「加賀ッ!」



酒匂「・・・」ニヤ...

虐め鎮守府提督「加賀っ!あんた何やってるよ!?一体どうしちゃったの!?」

加賀「・・・提督、この姉妹艦たちは揃って皐月さんを虐めているのよ。あなたも何か言ってあげて頂戴」

虐め鎮守府提督「そんな・・・そんなはずないでしょ・・・この子たちがそんな・・・」

能代「・・・」ポロポロ...

虐め鎮守府提督「ちょっと能代、大丈夫?」

能代「いえ・・・ただちょっと、仲間に叩かれたのがショックだっただけで・・・能代がさっきお水をかけてしまったのがいけないんです・・・」

虐め鎮守府提督「お水をかけた・・・?」

酒匂「うん、さっき歩いてるときにね、つまづいて能代姉が加賀さんにお水かけちゃったの!」

阿賀野「能代はずっと謝って、ハンカチで拭こうとまでしたのに・・・」

虐め鎮守府提督「加賀あんた・・・そんな理由で能代をたたいたの?」

加賀「違・・・私は、皐月さんが・・・」

虐め鎮守府提督「あとで執務室に来なさい。話はそこで聞くわ」

加賀「・・・」


  クスクス...
クスクス... クスクス...
クスクス...


加賀(この子達・・・!)ゾッ

......
....
..
.


長門達の基地



青葉「あぁーっ!青葉みちゃいましたよ!」

提督「どうした?何があった?」

青葉「加賀さんが、能代さんをひっぱたいたんですよ!」

明石「あ、あの加賀さんが?」

長門「・・・録画はしてあるか?」

青葉「もちろんです」カタカタ...



モニター < ハイ、ドウカシマシ...  バシンッ



明石「き、強烈・・・」

提督「これは・・・。青葉、どんな些細なことでもいい、何か変わったことはあるか?」

青葉「特には無いんですが・・・昨日から加賀さんと皐月さんが一緒に行動していますね」

提督「長門、どう思う?加賀が水をかけられただけで暴力を振るうようなやつに見えるか?」

長門「あり得ないな。加賀とは昔あったが・・・態度は冷たくとも義に厚く、思ったことはハッキリと言う。陰湿な真似などからは最も遠いタイプだ」

明石「私も変だと思います。仮に加賀さんが陰湿ないじめを行っているとして、いきなりこんな行動に出るなんてのはおかしいです」

青葉「あ、ちょっと待ってください・・・能代さんがたたかれた辺りの映像をもっと拡大してみます・・・」

青葉「・・・司令官、画質が荒くてわかりにくいですが・・・他の姉妹艦たち・・・笑っていませんか?」

明石「ほ、ほんとだ・・・確かに、笑っているように見える・・・姉妹がたたかれてるのに・・・」

青葉「謎が深まりますね・・・」

提督「よし、加賀と皐月、阿賀野達に絞って良く観察してみよう。なにか分かるかもしれない」

......
....
..
.



虐め鎮守府 執務室前



  ガチャッ...


阿賀野「あっらー?加賀さん。奇遇ね」

加賀「阿賀野さん・・・どうしてここに?」

阿賀野「特に?たまたま通りすがっただけだよ♪」

加賀「・・・」

加賀「私の言うこと・・・何一つ信じてもらえなかったわ。あなた達、相当提督との信頼関係が厚いのね」

阿賀野「だって阿賀野実際何かした覚えないしぃ~?」

加賀「・・・いつか」

阿賀野「ん?」

加賀「いつか必ずあなた方に報いが来るわ。絶対に」

阿賀野「フフッ・・・何を言うかと思ったら・・・フフフ・・・」

阿賀野「わたしには何の証拠もないし、今の周囲があなたを見る目は大変だよ?これから生き辛くなるんじゃない?」

加賀「周りが私をどう思おうと構わないわ。でも、あの子を虐めていたあなた方だけは・・・絶対に許さないわ」

加賀「例え提督が許そうとも・・・ね」

阿賀野「わっかんないなー。なんでそんなにあの子をかばうの?恩でもあるわけ?」

加賀「それがわからない時点で、あなたは人として最低レベルよ。今ここにいるのも、私を嘲笑うためでしょう?」

加賀「あなたはもう落ちるところまで落ちてる。心の底まで醜い悪よ」

阿賀野「加賀さんこそ、状況も立場もわからない醜い馬鹿にしか見えないけどー?」

阿賀野「ま、いいわ。あなたが立ち上がっても何も変わらないもん。皐月がより傷つくだけ」

阿賀野「せいぜい頑張ってね?正義の一航戦さん?明日からは楽しい鎮守府生活が待ってると思うから♪」スタスタ...

加賀「・・・」

今回はここまでです。中途半端で申し訳ない・・・続きは明日の夜投下します
見てくれてありがとうございました。おやすみなさい



......
....
..
.



長門達の鎮守府



青葉「司令官、ようやく見つけましたよ・・・!」

提督「何がわかった?」

青葉「阿賀野型です・・・彼女たちが元々皐月さんに対して悪質ないじめを行っていたそうです」

青葉「それを見かねた加賀さんが阿賀野型の姉妹たちに対して立ち上がったみたいですが・・・」

提督「食堂での事件か?」

青葉「ええ、でも・・・あろうことか、それを逆手にとって自分たちは被害者、はたから見たら加賀さんが悪者に見えるように仕立て上げたようです」

青葉「鎮守府の司令官とも相当仲がいいみたいで・・・監視カメラ越しに聞きましたが、執務室内部での加賀さんの講義に対しては、『ありえない』『そんな子ではない』と全く聞く耳を持っていませんでした」

提督「信頼関係すらも利用するか・・・」

明石「ひどい・・・」

長門「ここまでの外道もそうそういまい・・・!」

提督「こういう複数での虐めの場合は、必ず牛耳っている奴がいるものだ。誰だ?」

青葉「おそらく阿賀野さんだと思われます。声が小さくてあまり聞き取れませんでしたが、阿賀野さんがそれらしきことをしゃべっていました」

提督「分かった。すぐに向かおう、阿賀野を押さえれば止まるはずだ。良くやった、オーバーウォッチ」

青葉「それ・・・青葉の新しいコードネームですか?」

提督「不満か?」

青葉「司令官・・・帰ってきたら青葉と結婚しましょう」

提督「変なフラグを立てようとするな・・・長門、いそいで着替えるんだ」

長門「了解だ」

......
....
..
.


虐め鎮守府 皐月の部屋





皐月「・・・うぅ」グスッ...

皐月(ボクのせいで加賀さんが・・・!)

  ヴーッ ヴーッ

皐月「着信・・・?」

皐月「はい・・・だれ?」

阿賀野『キッラリ~ン☆阿賀野でーっす!元気?』

皐月「あ・・・阿賀野さん・・・?」

能代『能代達もいますよ~♪』

阿賀野『ビックリした?』

皐月「ど、どうして電話を・・・?」

阿賀野『今から面白いことが起こるから~それのお・し・ら・せ♪』

皐月「面白い事・・・?」

阿賀野『あなたの大親友である加賀さんがこの鎮守府から消える・・・なんて面白どう?』

皐月「そんな・・・!お願い!加賀さんには何もしないで!ボクが悪かったから!」

皐月「お願い・・・お願い・・・!」

阿賀野『そうだよねぇ~全部、全部全部全部君が悪いもんね?』

阿賀野『君が加賀さんに言いつけたおかげで、私の妹はたたかれるし・・・』

能代『痛かったなぁ~~~・・・』

阿賀野『私も、“絶対許さない”だなんてこわーい言葉を掛けられちゃったんだぁ・・・』

皐月「グスッ・・・ごめんなさい・・・」

矢矧『泣かれると困るわ・・・私達が悪いみたいじゃない』

酒匂『ねぇねぇ、皐月ちゃん、もしあなたが何も悪くないのに怒られたり、叩かれたりしたらどう思う?』

酒匂『しかもその人は自分じゃ何もせず、自分より強い人に泣きついてそういうことをやらせてるとしたら・・・どーおもう?』

皐月「・・・」グスッ...グスッ...

阿賀野『無視しないでよ!!』

皐月「ひっ・・・!卑怯だと・・・おもう・・・」

阿賀野『でしょ~?そういうことを、皐月はしてきたんだよ?』

阿賀野『周りからしたらどうだと思うかな?』

皐月「・・・ゆるせないとおも・・・う」

阿賀野『そんな許されない皐月が、一体どうやったら許されると思う?』

阿賀野『一体どうやったら・・・みんな満足するとお・も・う?』

皐月「き・・・消え・・・れば・・・」

阿賀野『お、気が付けたの?偉いねー!皐月えらいよー♪』

皐月「う・・・ぁ・・・」ポロポロ...








      ガチャッ



加賀「皐月さん、心配だから見に来たのだけれど・・・」

皐月「か、加賀さん・・・!」

加賀「酷い顔よ・・・?どうしたの?」

阿賀野『あっりゃぁ・・・大親友の加賀さんが来たの?』

皐月「な・・・なんでもないよ!携帯小説をみてたんだよ・・・!」

加賀「嘘は良くないわ・・・その携帯電話を渡しなさい」

阿賀野『いいんじゃない?渡してあげたら?』

皐月「・・・」スッ...

加賀「誰かは分かっているわ。卑劣艦達」

阿賀野『おぉっ、座布団一枚!』

加賀「・・・で何故電話してたのかしら?」

阿賀野『あ、それなんだけどねー、皐月さんはさっき自分で鎮守府から消えるって言ったんだよー♪』

加賀「・・・なんですって・・・?」

皐月「・・・」

阿賀野『偉いよねぇ~~?妹が殴られたのも、あなたに暴言吐かれてわたしの心が傷ついちゃったのも・・・』

阿賀野『全部自分が悪いって認めてくれたんだー?』

加賀「とことん下衆ね・・・!」

阿賀野『あーあ、また傷ついちゃったなぁー?か・が・さん?』

阿賀野『ほらほら~皐月が自分から消えるって言ったんだから、あなたもそれに習って---』

加賀「消えるのはあなたたちよ」ブチッ

加賀「皐月さん、そこで少し待っていて下さい」スタスタ...

皐月「加賀さん?・・・どこへいくの?」












加賀「ケリをつけてくるわ」

......
....
..
.


長門達の基地



青葉「司令官!非常にまずいです!!」

提督『どうした!?』

青葉「阿賀野さんの目的がわかりました!彼女は加賀さんを煽ってわざと復讐させ、その計画者と実行者として皐月さんと加賀さんをまとめて鎮守府から消すつもりです!」

提督『時間はまだありそうか!?』

青葉「加賀さんが弓矢を持って阿賀野型の部屋に向かっています!司令官!急いでください!」

提督『クソっ・・・間に合え・・・!』


.......
....
..
.


虐め鎮守府  阿賀野型の部屋



   

    バァンッ!


阿賀野「ドアはもっと静かに開けるべきだと思うなー?」

加賀「・・・」スッ

酒匂「ぴゃぁ?なにそれ、テープレコーダー?」

加賀「あなた方には・・・このテープレコーダーに罪の自供をしてもらいます」

加賀「どんなてを使ってでも・・・自供させるわ」

阿賀野「こっわぁ~~~い・・・」

能代「加賀さん。能代たちは何も悪い事してないんですよ?それなのに弓矢まで持ち込んじゃって・・・」

能代「丸腰の能代達をどうするつもりなんですかぁ・・・?」プルプル...


   ヒュンッ!
     ズドッ!


  「!!」

加賀「三文芝居はやめなさい」

加賀「次は・・・壁ではなくてあなたの耳を穿ちます・・・!」

加賀「さぁ、罪を認めて謝罪すると誓いなさい!そしたら・・・これを降ろすわ」ギリリ...

能代(ハッタリ・・・よね?)

阿賀野(テープレコーダーは・・・まだONになっていない・・・)


阿賀野「やればいいじゃないの。好きにしたら?」

加賀「・・・!」

阿賀野「射ればあなたは鎮守府から消えるよ?例え私たちが何かを言ってもね」

阿賀野「考え直したらどうなの?味方に矢を向けてる時点で取り返しがつかないってことわかってる?」

阿賀野「今すぐ引き返したら何も見なかったことにしてあげる。阿賀野は優しいからね♪」

阿賀野(ま、嘘だけど・・・☆それに、万が一阿賀野達を尋問して証拠を握ったとしても・・・提督は何とでも丸め込める・・・)

阿賀野「でも・・・明日からは皐月も、加賀さんもぉ・・・こわーい噂が立ってて変な目で見られるかもね?」

阿賀野「加賀さんは平気かもしれないけどぉ・・・皐月はどうかなぁ・・・?いなくなりたくなるんじゃないかなぁ・・・」

阿賀野「矢を射ればあなたは消える。ここから立ち去れば、この先皐月は耐えきれなくて消える・・・」

阿賀野「あれぇ・・・?あれあれぇ・・・?どっちにしても消えるしか・・・なくない!?」

加賀(よくも・・・よくも平気でこんなことが・・・!)

矢矧「弓を構えてかっこつけてるところ悪いんだけど~、あなたはもう完全に敗北しているんだよ?」

阿賀野「あ!!阿賀野良い事考えた!!」

阿賀野「加賀さんが『今まで阿賀野たちにしてきたことは全て勘違いでした、ごめんなさい』って精一杯謝ってくれたら・・・噂もなくなるかもしれないよ?」

酒匂「ぴゃぁ~~!阿賀野姉天才!」

阿賀野「ほら、そこに自前のテープレコーダーがあるじゃない?それで謝罪を録音してあげるから!ほらほら、謝る準備をしなよ!」

阿賀野「ほ ら は や く」

加賀「・・・あなたは怪物よ」

阿賀野「怪物ねぇ・・・?」

加賀「あなたの思い通りになるくらいなら・・・!」

加賀「私はあなた達を道連れに皐月を守る道を選ぶわ・・・!」

阿賀野(それがすでに思い通りってわかってないのかなー?)




   「加賀、君が犠牲になる必要はない」


        

        フッ


酒匂「ぴゃああ!真っ暗!なになに!?」



        パッ



能代「明かりがつい・・・た?」

提督・長門「・・・」

阿賀野「!?」

矢矧「な・・・だ、誰なの!?」

長門「お前たちのような人の心を踏みにじり遊ぶクズに・・・罰を与えるものだ」

提督「加賀、君はもう下がってるんだ。あとは俺たちに任せてくれ」

提督「こいつらがした悪行は・・・全部知っている」

加賀「・・・全部?」

提督「皐月を虐めていたことも、君をけしかけて消そうとしたことも・・・すべてだ」

提督「君は良く勇敢に立ち向かった。もう大丈夫だ」

加賀「そう・・・なら・・・よかったわ・・・」スッ...

阿賀野(全部知ってる・・・?私達の考えも、やってきたこともすべて・・・?なんで・・・?)

長門「さて・・・阿賀野、能代、矢矧、酒匂・・・!何か申し開きはあるか?」

能代「あ、阿賀野姉・・・」

阿賀野「・・・」

阿賀野(第三者にすべて証拠を握られてるんじゃ・・・もうなに言ってもダメじゃん・・・)


  何故阿賀野はいじめを?

 
↓3の中で最も安価の高いものを採用

 今現在のストーリーの流れと完全に矛盾をしてしまうような安価はナシでお願いします


......
....
..
.


   ガチャッ


加賀「連れてきました」

皐月「あ、阿賀野さんの部屋・・・?それに、知らない人が二人も・・・不思議な恰好で・・・」

加賀「事情は後で説明するわ。今は・・・阿賀野さんの話を聞きましょう。すべて話してくれるから」

皐月「全て・・・?」

阿賀野「・・・もう、話してもいいかな?この空気に耐えられないんですけど?」

長門「洗いざらいすべて話せ」

阿賀野「・・・阿賀野達はね・・・一番になりたかったの」

阿賀野「この鎮守府で一番提督に信頼される存在になりたかったの」

阿賀野「ウチの提督はいい人なんだよ?同じ女性で色々きがあって・・・。すこしだまされやすいけどね☆」

阿賀野「だから・・・努力した。演習や色々な任務をね。お茶に誘ったりもしたなぁ・・・」

阿賀野「今となってはとっても仲良くなったけど・・・でもね、それだけじゃ駄目だった」

阿賀野「阿賀野達以外に同率で一位になろうとするやつが許せなかった。阿賀野達が大好きな提督が同じく私達の事が好きって思えるのはね・・・とても優越感を感じることができたの」

阿賀野「それで・・・たまたま皐月が他の子より提督と仲良さげにしてたから・・・腹いせにやっただけだよ・・・」

阿賀野「皐月が提督に嫌われるように手回ししたつもりだし、うまくいったと思ったけれど・・・加賀さんが気付いて邪魔してきてね・・・」

阿賀野「ま、それからはあなた方が知ってるとおりよ?」

皐月「そんな理由で・・・ボクをいじめてたの・・・?」

皐月「ボクがずっと苦しんでいたのは・・・提督と仲良くなる為だったの・・・?」

皐月「なんで・・・たったそれだけであんな・・・・!」

加賀「呆れて物も言えない・・・!」

阿賀野「・・・そういうとおもった」

提督「さて・・・罪の清算の時間だ。阿賀野、能代、矢矧、酒匂。お前らは罪を償う必要がある」

阿賀野「え・・・?このまま提督に引き渡すなりで終わりじゃないの!?」

能代「どういうつもりですか!?」

提督「皐月、加賀・・・この四人に・・・何か仕返しをしたいか・・・?」


↓3 でこの四人を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください




皐月「ボクは・・・ずっとずっと・・・苦しかったんだ」

皐月「悩んでいた・・・一体阿賀野さんたちに何をしてしまったんだろうって・・・」

皐月「聞いても舌打ちしかされなかったし、より虐めがひどくなるばかりだった・・・」

皐月「でも・・・こんなのって・・・いくら何でもひどすぎるよ・・・」

加賀「あなた方は・・・自分の犯した罪を理解する必要があるわ」

阿賀野「・・・」

提督「君たちは今から提督たちのところへ向かって・・・さっきと同じ言葉を一言一句違わず話せ」

阿賀野「・・・!」

阿賀野(ここまで積み上げてきたものを・・・自分で壊さなきゃならないなんて・・・)

......
....
..
.


虐め鎮守府 執務室



虐め鎮守府提督「そんな・・・!それは・・・本当なの・・・?」

提督「ああ、本当だ。証拠のテープも存在する」

虐め鎮守府提督「・・・」スタスタ...

阿賀野「提督?確かに言ったことは本当だよ?でも・・・提督の事が大好きなのもほん・・・」



    バシンッ!



阿賀野「ッ!?」

能代「阿賀野姉ぇ!?」


    バシンッ!


能代「った・・・!?」

虐め鎮守府提督「矢矧、酒匂・・・あなたたちも・・・仲間なのよね?」

矢矧「・・・ええ」

酒匂「うん・・・」

虐め鎮守府提督「なんで!」グアッ

    バシンッ!

矢矧「ぐっ・・・!」

虐め鎮守府提督「あなたたちは!」グァッ

    バシンッ!

酒匂「っ!」


虐め鎮守府提督「仲間を・・・私を・・・裏切ったの・・・?」

虐め鎮守府提督「私は・・・あなたたちのことが大好きだった・・・!一緒にいて楽しい・・・信頼できる仲間だった」

虐め鎮守府提督「それなのに・・・これだけの理由で・・・よくもここまで人間性を捨てれたものね・・・?」

虐め鎮守府提督「失望したわ。あなた方はここに仲間と過ごす資格なんてない」

阿賀野「提督・・・!」ジワッ...

虐め鎮守府提督「あなた方を受け入れてくれそうな鎮守府を探しておくわ。決めるまでに・・・荷造りをしておきなさい」

阿賀野「分かってた・・・こうなるとは思ってたけど・・・」

阿賀野「もっと・・・提督と仲良くしていたかった・・・」ボロボロ...

虐め鎮守府提督「この話の後で・・・謝罪でも反省でもなく、そんな言葉が出てくる時点で・・・あなたとは二度と・・・顔も合わせたくないわ・・・!」

......
....
..
.


虐め鎮守府提督「私・・・とんだ節穴な目をしていたわ・・・ごめんなさい」

皐月「ボクはもう大丈夫だから・・・」

加賀「気にしないで。提督」

虐め鎮守府提督「あの、あなた方のおかげで助かったと二人から聞いています・・・本当にありがとうございました」

提督「それは良かった。あと一歩遅かったら・・・危ないところだったな」

虐め鎮守府提督「ところで・・・あなた方は・・・一体何者なんですか?」

提督「正体は気にしなくていい・・・が、苦しんでいる艦娘を助けていくのが俺たちの仕事だ」

加賀「・・・私は・・・皐月さんを助けようと動きました・・・ですが、私だけでは・・・おそらく解決できなかったでしょう・・・少し、悔しかったわ」

提督「だが、君が行動を起こしたおかげで、俺たちも気が付くことができた。君の勇気で皐月は救われたんだ」

皐月「うん!加賀さんが味方してくれた時はすごくうれしかったし、とてもかっこよかったよ!」

加賀「ふふ・・・ありがとう。とても嬉しい言葉よ」


......
....
..
.

長門達の基地


青葉「まさか・・・艦娘同士でのいじめなんかがあったなんて・・・」

提督「ウチは皆仲がいいからな。どこも大体そうだが・・・」

長門「しかし・・・些細なことで人間はおかしくなってしまうんだな・・・」

明石「心のメンテも・・・できたらいいんですけどね」

提督「・・・だな」


次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)


ブラック鎮守府:自信だけが取り柄の大淀が独自開発した極端な艤装を
        艦娘達に装備させ出撃させてる。(しかし、成果は上げられず敗戦して負傷しながら帰ってくるのが度々続いている)
        その上、提督は大淀の開発はいつか人知を超えた画期的な兵器が来ると信じて病まない。



被害艦: 秋津洲 武蔵

了解しました。今回はこれでおしまいです。続きはまた明日ごろ投下していきます
阿賀野型は個人的に好き(特に阿賀野と矢矧)だったので書いててだいぶメンタルが・・・
許すか許さないかの反応を見る限り、今回はかなり悪逆非道に作れたようでよかったです
見てくれてありがとうございました。おやすみなさい

すいません。今日の投下ですが、深夜辺りになってしまいそうです
もうしばらくお待ちください・・・

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魔改造鎮守府 工廠






大淀「提督、見てくださいよこれ・・・!」 

盲信提督「これは・・・前作っていた新型艤装の改良版かね?」

大淀「最高傑作ですよ!これで武蔵さんと秋津洲さんの機動力が大幅に上がるはずです!今度こそ・・・この星の歴史が変わります」

武蔵「おい・・・!この間も新しい艤装だとか言って私にバカでかい大砲を取り付けただろう!」

武蔵「私はあれのせいで、敵の目の前で鼻まで沈んだんだぞ!」

大淀「あれはちょっと威力面しか見てなくて重さの調整を間違ってしまいました!」

秋津洲「あたし、水上機母艦なのになんで46cm砲のせようとするの!?」

秋津洲「しかも砲自体が不安定だったかも!大艇ちゃんもろとも爆発四散して消えるところだったかも!!」

大淀「秋津洲さんの火力を向上させる必要があると思って・・・」

秋津洲「だからって極端すぎるかも!!」

武蔵「あんたがミスすれば私たちは死ぬかもしれないんだぞ!実際何度も死にかけてきた!」

盲信提督「まぁまぁ・・・大淀だって頑張っているんだ。少しは信じてあげたらどうなのかね?」

武蔵「信じてやりたいが・・・失敗が多すぎる。命を預ける身にもなってもらおうか」

盲信提督「なんでも挑み続ける大淀を見てみろ・・・どんな失敗にもめげずに挑んでいるだろう?」

盲信提督「あそこまで打ち込める大淀は・・・きっといつか成功するさ」

大淀「提督・・・!」

武蔵・秋津洲「・・・」

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長門達の基地



提督「青葉、憲兵から新たなブラック鎮守府の情報とかは届いているか?」

青葉「司令官~、青葉の事は今後オーバーウォッチって呼んでくださいよ~」

提督「それはあくまでコードネームだろ・・・正体を知られないためのものだ。ここで使う意味はない」

青葉「司令官のケチ・・・」

提督「ちゃんと任務の時は呼んでやるから・・・」

青葉「約束ですよ?」

青葉「んで、情報についてですが、そうですね・・・一つ異質なものが・・・」

提督「なんだ?」

青葉「なんでも、資材の要求値と開発に使われている資金の流れがおかしいらしくて・・・」

長門「横流しか?」

青葉「いえ・・・なにか違法な開発を行っているのではとの見立てが・・・」

明石「違法開発・・・?ほほぉ・・・?興味深いですね・・・」

提督「行ってくるよ。長門、準備はいいか?」

長門「ああ、着替えてくる」

明石「あ!待ってください提督!コスチュームが完成したので着てってください!」

提督「そうか。わざわざすまないな、助かるよ」

明石「良いんです。大事に着てやってください」

明石「違法開発者を私の発明品で倒す・・・!燃える展開ですね・・・!」

......
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魔改造鎮守府 工廠





秋津洲「やだあああ!ちょっとでも大淀を信じた秋津洲がバカだったかも!!

秋津洲「こっちこないでほしいかも!!いや、こないで!!」

大淀「まぁまぁ、せっかく作ったので・・・!」ジリジリ...

武蔵「やめろ!!そんなものを付けたら秋津洲が死ぬぞ!まずは自分で試してくれ!」

大淀「これらはあなた方専用に作ってあるんですよ。なので私ではテストできません。早くつけてください」

武蔵「提督もなんか言ってくれ!このままでは我々は本当に死んでしまう!」

盲信提督「迷ったら装備してみるべし!」

武蔵「イカれたのか!?迷ってるんじゃない!拒否しているんだ!」

大淀「喚かないでください。これは素晴らしい発明品なんですよ?」

大淀「足元の水と接する部分をホバーに変えて背部にロケットエンジンを付けるんですよ」

大淀「私の計算が間違っていなければ・・・まぁ、間違っていませんが。これによって、あなた方は海の上でマッハ2を超えることができますよ」

秋津洲「・・・欠点は?」

大淀「音速に耐えられる肉体でないと空中分解すること。そしてロケットの推進エネルギーは真っすぐにしか向かわないので、方向を変えたければあなた方で調節がいる事です」

秋津洲「空中分解って言葉が入ってる時点ですでにおかしいかも!!しかも音速の中で方向調節なんてできないよ!」

大淀「艤装を付けたあなた方の体なら大丈夫です。それに、何か不備があるとすればそれはあなた方の身体的不調や練度不足によるものなので、私の開発した装備が悪く言われるいわれはありません」

秋津洲「めちゃくちゃ過ぎるかも!」

武蔵「やってられるか!私は部屋に戻らせてもらう!」

大淀「逃げられませんよ?」ジャキッ! 





   パシュゥゥッ
     ガシャンッ!


武蔵「!?」ドシャッ

武蔵(なんだこれは!?急に足かせが飛んできた・・・!?)

大淀「深海棲艦捕獲用に制作した捕縛装置の一種です。まさか味方に使うことになるとは・・・」

武蔵「なんの冗談だ・・・外し---」


     ギリリッ...


武蔵「ぐああっ?!なんだ!?足がっ・・・」メキメキ...

大淀「あぁー、忘れていました。それは確かに捕獲はできるんですが、なぜか足かせを締める力が強すぎて足が千切れるんですよ」

武蔵「まるで意味がないじゃないかっ・・・!いだだだ・・・!」メキメキ...

盲信提督「こんな発明もあったのか!すごいぞ大淀!」

大淀「フフッ、ありがとうございます。この装備に不備はありませんね。もう少し頑丈な深海棲艦がいれば使えると思うのでいずれまた使う機会が・・・」

武蔵「説明はもういい!今まさに味方の足が千切れそうだっ・・・!!」

大淀「おっと、すいません。外しますね」ポチッ


     カシャッ 
  
       カランッ...



武蔵「そこまでして装備させたいか・・・その殺人マシーンを・・・」スリスリ...

大淀「さて・・・秋津洲さんは逃げませんよね?」

秋津洲「に、逃げない・・・かも・・・」ガタガタ...

大淀「なら・・・着けてテストしましょう?」ガチャガチャ...

秋津洲「ひぃい・・・」

大淀「さぁ・・・楽しい実験の時間がやってまいりましたよ!」

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魔改造鎮守府 工廠付近


長門「ここか・・・」

 
  イヤアアアアッ!


長門「今のは秋津洲の悲鳴か!?」

提督「まさにイカれた実験中みたいだな!」

長門「ドローンを飛ばす!オーバーウォッチ!中の様子を確認してくれ!」ヒュッ チキチキチキ... カシャッ

青葉『りょーかいっ!』フィィイイン…

長門「何か見えるか!?」

青葉『少々お待ちを・・・警備は・・・工廠付近にはいませんね、わざと外させているようにも見えます』

明石『隠したいものがあるんでしょうね。ますますマッドサイエンティストじみてきてるわ!』

青葉『おっと・・・司令官、急いだほうがよさそうです!背中にロケットエンジンを積んだ秋津洲がいるという珍妙な光景が広がっていますよ!』

提督「警備を外しているのがアダとなったな!突入する!」

短いですが今回はここまです。また明日の夜続きを投稿をします
見てくれてありがとうございました。おやすみなさい

ちなみに、青葉のコードネームですが、実はあるドラマが元ネタになっています
分かる人はいるかな・・・?

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魔改造鎮守府 工廠


武蔵「秋津洲を離せ!実験をするならまず私からにしろ!」

秋津洲「この足のホバー、すでに変な音出てるんですけど!」ボヒヒヒヒ...

大淀「大丈夫です。その音の正体は知りませんが大丈夫です」

武蔵「ふざけるなっ!仮にも発明を行うものがそれでいいのか!?」

大淀「今回は自信があるんですよ、こんなの誤差の範囲です」

盲信提督「その通りだ。君はいつか世界を変えると信じていたよ!これで深海棲艦など敵じゃなくなる!」

武蔵「その自信はどこから湧いてくるんだ!クソッ・・・!あの拘束具さえなければ・・・!」

大淀「さぁ・・・提督、世界が変わる瞬間を目撃しましょう・・・!」スッ

盲信提督「少年の時に戻ったような興奮を覚えるよ・・・!」ワクワク

大淀「一緒にスイッチ押しますか・・・?」スッ...

盲信提督「喜んでやらせてもらおう!」スッ...

大淀「ロケットブースター点火まで3...」

秋津洲「お願い外してええええ!!」

大淀「2...」

武蔵「よせええええ!」

大淀「1...」






    「そこまでだ」


   ヒュン!
   
     ビシッ!


大淀「なっ・・・スイッチが・・・!」

盲信提督「あれは・・・ドローンが飛んできたのか・・・?一体どこから・・・」

秋津洲「・・・?」

提督「今すぐ実験を止めてもらおうか。マッドサイエンティスト共」

大淀「マッドに見えるのはあなたたちの方ですがね・・・!」ジャキッ

大淀「あの小型ドローンに・・・あなた方のその装備・・・」

大淀「ただの遊びでこんなことしてるわけじゃなさそうですが・・・」

大淀「まぁ、私の目から見ればごっこ遊びのおもちゃと大して変わりませんね」

明石『なんですって・・・?』

青葉『明石さん、おさえて!』

提督「うちの開発者は優秀だ。お前とは違ってな」

大淀「興味深い話ですが・・・今は私の実験の時間です。あなた方の出る幕は無い!」ジャキッ




   パシュゥウウッ 

    
提督「!」


   ガシャンッ!
 
メキメキ...


提督「ぐあああ!?」メキメキ...

青葉『司令官!!』

大淀「足をもがれたくなかったら今すぐ帰ってください!実験の邪魔です!」

提督「ぐっ・・・デザイナー!何か手はないか!?」

明石『提督のスーツの腕はスタンガンになっています!拳を強く握ってください!それでその足かせをショートさせれば・・・』

提督「こうか!?」ヴァチチチッ! 

   バギンッ!
 
      シュゥウウ...

提督「はぁ・・・いきなりぶっ飛んだものを飛ばしてくれるな・・・」

大淀「うーん・・・改良の余地ありですね・・・もっとも、深海棲艦はスタンガンなんて使わないでしょうが・・・」

大淀「提督!もっと大型の捕獲装置を持ってきてください!次こそは・・・」

大淀「・・・提督?」

長門「コイツの事か?」ポイッ

盲信提督「ぐふぇっ」ドシャッ

大淀「そんな・・・提督・・・!」

提督「もう君に手札は無い、今すぐ投稿する方が君の為だぞ。彼女たちを解放するんだ」

大淀「私の・・・世紀の大実験が・・・!」

明石『世紀の大事故の間違いでしょうに』

青葉『明石さん、おさえてくださいってば・・・!』

秋津洲「あたし・・・助かったの・・・?」

長門「ああ、もう大丈夫だ。おいっ!この子の装備を解除してやれ」

大淀「・・・わかりました・・・拒否したらあなた方野蛮人に壊されかねませんからね・・・」ガチャガチャ...

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秋津洲「うう・・・死ぬかとおもったかも・・・」

大淀「100%成功するはずだったので、死にはしませんでしたよ」

盲信提督「おかしな連中さえ来なければな・・・」

武蔵「まだいうか・・・」

提督「大淀、お前は人命を度外視した違法実験を行い、その指揮官はこれを黙認するどころか進んで加担した」

提督「・・・なにか申し開きはあるか?」

大淀・盲信提督「・・・」


 
  大淀達はなぜ違法開発を続けた?

↓3の中で最も安価の高いものを採用



大淀「何言ってるんですか?私の実験は正しいものですよ?」

武蔵「・・・は?」

大淀「確実にうまくいくはずだったものを・・・あなた方が台無しにした・・・」

大淀「ヒーローみたいな立ち振る舞いですが・・・あなた方は深海棲艦を打ち破るかもしれない発明を邪魔する悪党ですよ」

明石『この人・・・よくもまぁいけしゃあしゃあと・・・』

盲信提督「その通りだ。発明とは失敗を繰り返していくもの・・・彼女の挑み続ける姿勢は実に正義そのものであったと思うが?」

盲信提督「いつか完璧なものを作ると私は信じているとも」

大淀「私の探究心が枯れない限り、私たちは無限に強くなる!」

明石『ちょっと我慢なりませんね。提督、その人はもうだめだと思います』

提督「あんたらがやったことは・・・殺人未遂に変わりはない。本人の許諾を得ずに無理やり死ぬ可能性のある実験に参加せた」

提督「武蔵、秋津洲。彼女のやったことを君たちは許すか?」


↓3 この2人を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください



武蔵「・・・そんなに自信があるなら・・・あんた自身で試してみるがいいさ」

大淀「さっきも言いませんでしたか?これらはあなた方専用に作って・・・」

提督「デザイナー、あの装置を大淀とそこの提督用にいじれるか?」

大淀「えっ?」

明石『どれどれ・・・ドローンのカメラで確認しますね・・・』

明石『オーウ、なんということでしょう。夏休みの工作レベルですね、これを使っていたら今頃秋津洲さんは死んでいたでしょう。ぺっ』

青葉『明石さん・・・?』

明石『提督、今から言うとおりに動いてもらえますか?この程度の粗雑なつくりなら細かい作業はいらないはずです』

提督「了解だ。彼女たちが死なない程度に調整も加えようか」

明石『ええ、ではまず・・・』


   カチャカチャ...


大淀「私の芸術品が・・・」

長門「自信家もここまでくるとすごいな・・・」


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..
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数時間後 




提督「・・・こんなものか?」

明石『良いですね。これならあの二人もギリギリ死なないでしょう』

明石『さて・・・楽しい実験の時間といきましょうか?』

提督「できたぞ。お前らの監獄行きの片道列車だ」

大淀「あなたなんかが作ったガラクタに乗るとでも?」

提督「・・・」

大淀「・・・冗談ですよね?」

提督「・・・長門」

長門「さ、こっちだお二人とも」ガシッ

大淀「離してください!あんなものに乗ったら死んでしまいます!」ズルズル...

盲信提督「君らが作った物なんて信用しないぞ!!離せ!!」ズルズル...

長門「お前らは武蔵、秋津洲にこれと同じことをしたんだ。文句は言えまい」

   ガッシャンッ


大淀「一体どうやって私や提督に会うように調節を・・・!」

明石『長門さん、小学生の工作レベルでしたと伝えておいてください』

長門「うちの優秀なデザイナー曰く、小学生の工作レベルだったそうだ。よかったな、改良してもらえて」

大淀「そんな事信じるわけ・・・」

長門「ほら武蔵、これがスイッチだ。押していいぞ」ポイッ

武蔵「うむ、なにからなにまですまないな」パシッ

武蔵「秋津洲、お前も一緒に押すか?」

秋津洲「喜んでやるかも!!」スッ...

盲信提督「マッドサイエンティストはお前らの方だ!」

大淀「こんな狂った実験が許されるとでも---」

武蔵・秋津洲「続きは向こうでやって(ほしい)くれ(かも)」ポチッ

  
 シュゴゴゴゴ...


大淀「あの、お腹が痛くなってきたので中止しま」ヒュンッ


   ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛...



長門「・・・本当に死なないように調節されているんだよな?」

明石『さぁーて、どうでしょうね?実験は最後まで何が起こるかわかりませんから♪』

......
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憲兵基地前


秋津洲「危ないところをどうもありがとう!」

武蔵「助かったよ・・・あやうく汚い花火になるところだった・・・」

提督「無事で何よりだ。これから君たちのもとには新しい提督が来るだろう」

武蔵「まともだといいが・・・」

提督「ああ、だからこれをやろう」スッ

武蔵「腕時計・・・?」

秋津洲「かっこいいかも!!」チャリッ

提督「救難信号発生装置だ。横のボタンを三回押すと・・・俺たちが駆けつける」

長門「使われないほうが嬉しいがな・・・」

武蔵「ほんと・・・世話になった。この恩は忘れない」

提督「これが務めだ、気にするな。ではまたな」

秋津洲「本当にありがとう!困ったことがあったらなんでも言ってほしいかも!」

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長門達の基地



明石「ほんっとうにロクでもない発明家でしたね・・・!」

青葉「まだ怒っているんですか・・・?」

明石「当たり前ですよ!!同じ発明や修復を担う者としてああいうのは絶対に許せません!」

提督「やつらも今頃獄中で反省しているだろう。放心状態だったが」

長門「廃人になっていなければいいな?」

魔改造鎮守府編はここまでです
大淀・・・どうしてこんなことに・・・

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:敵の大型艦と見られる個体と提督が密会している

被害艦:初霜 陽炎 不知火 黒潮

了解しました。今回は少し被害艦の作り方が難しいので、提督が密会をしているといるという設定をベースに何かストーリーを考えていこうと思います

しまった、書き忘れていた・・・決まったところで今回はここまです
次回は明日の夜かそれ以降となります(筆が進めば深夜にとちゅうまで上げるかも?)
色々な意味でぶっ飛んだ大淀は書いてて楽しかったです

見ていただいてありがとうございました。おやすみなさい

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密会提督鎮守府





不知火「司令・・・ここのところ、夜な夜な船でどこかへ向かわれてるようですが・・・」

黒潮「あ、ウチもみとったよぉ~・・・司令はん、どこいくん?」

密会提督「なに、ただの趣味さ。沖まで出て、釣りをして帰ってくるだけだよ」

密会提督「大体ボウズだけどな」ハハハ

不知火「そうですか・・・」

密会提督「何か不安か?」

不知火「いえ、なにも・・・」

密会提督「それじゃ、昼飯にしようか。今日の当番は?」

初霜「陽炎さんと初霜です!」

陽炎「今日はごちそうよ?近くの市場で良い魚が手に入ったの!」

密会提督「それは楽しみだ。昨夜は何もつれなかったからな」ハハ

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その日の夜 とある海域



密会提督「・・・遅いな」


  ゴポゴポ...
ザバァッ...


戦艦棲鬼「ハァイ・・・散歩ニハ良イ夜ネ?」

密会提督「やぁ、こんばんは。今夜はご機嫌いかがかな?」

戦艦棲鬼「サァ・・・?アナタ次第ナンジャナイ?」

密会提督「・・・そうだな。それじゃ早速・・・」

......
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密会提督鎮守府 夜 




密会提督「さて、そろそろ・・・」

初霜「お出かけですか?お気をつけて、提督」

密会提督「ああ、ありがとう。それじゃ言ってくる」

不知火「あの、司令。いい加減に話してもらえますか?」

初霜「い、いきなりどうしたんですか?不知火さん」

不知火「誰も不思議に思わないのですか?」

陽炎「不思議って何が?」

不知火「司令が夜出かけている事ですよ」

陽炎「え?釣りが趣味なんでしょ?」

不知火「陽炎。いくら何でも懐疑心が無さすぎでは?」

黒潮「ウチは司令はんの事信じとるけど・・・心配しとんのよ?夜の海なんて危険やし・・・」

密会提督「心配してくれるのは嬉しいけど、俺は大丈夫だ。何も問題はないよ」

密会提督「不知火もだ。俺は本当に釣りに行っている、信じてくれ」

不知火「・・・わかりました。司令を信じます、疑って申し訳ありませんでした」

密会提督「それじゃ、行ってくるよ」

     
     スタスタ....


不知火「・・・」 

......
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密会提督鎮守府 港

         
密会提督「さて、今日も行くとするか・・・」

長門「悪いが少し待ってもらおうか。お前に話がある」

密会提督「・・・君は誰だ?不審者だってもっとまともな恰好をする」

提督「そんなことはどうでもいい。重要なのはお前がどこへ向かうかだ」

密会提督「だだの釣りだが?」

提督「こんな時間にか?」

密会提督「夜釣りは楽しくてね。趣味なんだ」

提督「・・・あんたが持っている釣り道具・・・タモ網がない。竿と釣り糸は大物用なのに、それでどうやって魚を船の上に引き上げる気だ?」

青葉『司令官、なんで知ってるんですか?』

明石『彼にだって趣味くらいありますよ』

密会提督「・・・たも網ならあらかじめ船に積んである」

長門「悪いがあらかじめ調べさせてもらった。何もなかったぞ?」

提督「・・・なにを隠している?」

密会提督はなぜ深海棲艦と密会を?
↓3で最も安価の高かったものを採用

参考の為にグレイテストショーマンじゃなくてシェイプオブウォーターを見るべきだったと少し後悔

>>250にミスがありました

×戦艦棲鬼  〇戦艦棲姫 です。 すいません

密会提督「ここまで執拗に知ろうとするってことは・・・君は憲兵か何かの回し者かな?」

密会提督「すぐに感づかれるだろうとは思っていたが・・・案外早かったな・・・」

密会提督「わかった。話すよ、でも・・・ウチの子達も交えてな」

不知火「・・・バレていましたか」

陽炎「私は止めたのよ?でも不知火が聞かなくて・・・」

黒潮「二つ返事でついてくことにしたやん・・・」

初霜「まぁまぁ・・・それは全員ですので」

提督「・・・彼女たちも聞くべき話か?場合よってはお前をこの場で捕まえることになる」

密会提督「ああ、重要な話だし・・・とらえられても仕方がないかもしれない話だ」

初霜「捕らえられる・・・?提督、一体何を言っているのですか・・・?」

密会提督「・・・昔ここには戦艦の子が一人いた・・・君たちが来る前の話だ」

不知火「・・・」

密会提督「優秀な子だった。無敵とさえ思えるほど」

密会提督「だが・・・俺の作戦にミスがあったせいで彼女は死んだ」

密会提督「最期に・・・『あなたは何も悪くない、気負わないで。愛しています』とだけ伝えて・・・沈んでいったよ」

提督「・・・」

密会提督「それからは眠れない夜が続いた。あまりの悲しみと自責の念にとらわれて頭がおかしくなりそうだった」

密会提督「毎日港まで歩いて・・・夜が明けるまで座っていた。いつか帰ってくるんじゃないかと思ってね」

密会提督「そんなある日の夜だった。声が聞こえたんだ。俺を呼ぶ声が」

密会提督「聞き間違えることはなかった・・・彼女の声だった」

密会提督「俺は後先考えずに船に乗り・・・声が向かう方角へ向かった」

密会提督「聞こえてくる声が大きくなるにつれて・・・胸の奥と左薬指にはめた指輪が熱くなるのを感じた」

密会提督「そして・・・見つけた。薄い月の明かりに照らされて・・・彼女はそこに立っていた」

密会提督「強い絆で結ばれていたんだ。すぐにそこにいる子が誰かわかった・・・いや、わかってしまった」

密会提督「彼女は・・・深海棲艦になっていた。それも強力かつ凶悪とされていた姫級に・・・」

密会提督「でも・・・不思議と殺気も、自分の恐怖も感じなかった」

密会提督「そんな彼女の第一声は・・・『散歩にはいい夜ね?』だった」

密会提督「俺と一緒に・・・夜風に当たりながら港を散歩をしたい時の彼女の誘い文句だ」

密会提督「頭で考える前に行動してた。船から飛び降りて、彼女の元まで泳いで・・・腰に縋りついて泣き叫んだ。我ながら情けないがね・・・」

密会提督「そんな俺を・・・彼女は優しく抱きしめてくれた。深海棲艦の体は死体より冷たいと聞いていたが・・・昔と変わらない、日の光のような温かさだった」

密会提督「その日から、彼女は何度でも俺を迎えてくれた・・・だから、俺も何度でも向かう」

初霜「提督・・・」

密会提督「もちろん軍事機密を喋ったりなんてしていない。だとしても、深海棲艦と親睦を深めるなんてどうかしてる」

密会提督「でも・・・これだけは分かってほしい。彼女は・・・昔と何も変わっていない」

密会提督「これで話は終わりだ。逮捕するなり好きにしていい」

密会提督「・・・だが、せめて最後に話をさせてもらえないか・・・?」

提督「・・・」

青葉『司令官・・・どうしますか?』

長門「・・・私は、あなたの指示に従う」

提督「オーバーウォッチ、憲兵に連絡しろ」

明石『そ、そんな・・・!?』
















提督「問題視されていた鎮守府の件だが、単なる釣りの趣味であったと」

青葉『・・・了解しました!』

密会提督「・・・いいのか?」

提督「時には・・・砲弾よりも思いがけないもので争いが終結することがある」

提督「もしかしたら君たちは・・・新しい道になるかもしれない」

提督「ただそれだけだ。もし深海棲艦に情報を渡すようなことがあれば・・・俺たちは戻ってくる」

明石『ち、ちょっと・・・!』

青葉『明石さん、シーッ!彼なりの照れ隠しです!ツンデレです!』

密会提督「ありがとう・・・!この恩は絶対に忘れない・・・!」

提督「・・・別れはいつ来るかわからない、目いっぱい愛し合え」

提督「行くぞ長門」

長門「ああ」


  バッ
 

陽炎「いっちゃった・・・」

密会提督「・・・」

不知火「あの・・・申し訳ありませんでした・・・不知火は・・・その・・・」

密会提督「いいんだ、気にしないでくれ。俺も黙って悪かった」

黒潮「ほぁ~~///お、大人の恋やぁ~・・・」

初霜「素敵な恋ですね・・・!」

黒潮「初霜は恋愛に興味ないっていうてへんかったっけ?」

初霜「そ、それは自分の話です!」

陽炎「司令、もしその恋が・・・他の深海棲艦に気づかれたりして・・・何かが起こってしまったら、私たちが助けに行くからねっ!あなたもその子も!」

密会提督「・・・ありがとう。みんな」

......
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長門達の基地


青葉「司令官ってばツンデレですねぇ~『戻ってくる』なんて脅したかと思えば『目いっぱい愛し合え』だなんて」

明石「キャー!ほんとに禁断の恋のストーリーって感じですー!」

提督「長門、女子二名がうるさいんだが・・・」

長門「いいじゃないか。あの愛は確かに本物だった、誰にも邪魔はできないだろう」

明石「おぉ~っ、長門さんもノリノリですねぇ。いい恋愛映画ありますよ!一緒に見ませんか?」

長門「あー・・・そうだな、み、見ようか・・・」ポリポリ...

提督「俺もみていいか?ここの所働いてばっかりだったしな、たまにはみんなで映画でも見たい気分だ」

青葉「あ、ズルいです!青葉もみたい!ちなみになんて映画なんですか?」

明石「シェイプオブウォーターって映画なんですが・・・」

密会提督編、これで完結です
恋愛モノは難しいですね・・・

次回のブラック鎮守府を決めようと思います

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:裏で艦娘を使った高級キャバクラを経営

被害艦:速吸、瑞穂、高雄型4人

了解です。今回はここまでとなります
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

追記 
 
密会提督の元嫁艦ですが、もし見ている方の選択したい艦娘を先に潰してしまってはマズイと判断してあえて誰かは明確にしませんでした

皆さんのご想像にお任せということでどうか・・・

>>262にもミスがありました


× 提督「行くぞ長門」 〇 提督「行くぞN」 でした。思いっきり正体ばらしてどうする・・・

またしてもミス、すいません

......
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とある繁華街 高級キャバクラ 楽屋
 


速吸「提督さん、指定された服に着替えてきました・・・」

瑞穂「瑞穂も着替えてきました・・・どうでしょう?」

オーナー提督「速吸さん!瑞穂さん!良く似合っていますよ!」

瑞穂「ありがとうございます」

速吸「あ、ありがとう・・・でも、これが本当に仲間の為なの・・・?」

オーナー提督「はい!あなた方が頑張ることによって、ウチの鎮守府は資金難から救われるんです!信じていますよ!」

瑞穂「速吸さん、提督を信じましょう。鎮守府や仲間の力になれるなら本望ではないですか」

速吸「わ、わかりました。速吸、頑張りますね」

オーナー提督「ええ、期待していますよ!それじゃ行ってきてください!!」

瑞穂「はい、行ってきます!」

速吸「・・・行ってきますね」

 
     ガチャ


オーナー提督「本当に・・・期待してますよ・・・!」ニヤ...

......
....
..
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長門達の鎮守府


提督「よし、今日の仕事は終わりだな」

長門「始まりの間違いだろう?」

提督「言えてるな。青葉たちは?」

長門「もう呼んである」

    ガチャッ

青葉「お疲れ様です。またファイルが届いていましたよ」

明石「飽きませんね。連中は」

提督「これで揃ったな。さぁ、始めるか。青葉」

青葉「はいはーい。なにか怪しそうなのは・・・」

青葉「・・・うわ。今度は司令官だけでなく艦娘も夜な夜な不審な動きをする鎮守府があるそうです」

明石「まさか・・・またセクハラ系の・・・?」

長門「具体的には?」

青葉「夕方ごろに鎮守府を外出したかと思えば、深夜や朝方に帰って来るみたいですね」

提督「確かに怪しいな。青葉、探れそうか?」

青葉「朝飯前です!」

......
....
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とある繁華街 高級キャバクラ




ボーイ1「愛宕さん、ご指名です」

愛宕「はーい、今行きまーす」スタスタ...

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愛宕「こんばんはー!今日も愛宕を指名してくれてありがと♪」スタスタ...

男1「やぁ、アタゴン!君にあいにきたよー!」

愛宕「んもーそのあだ名で呼ぶのは仲のいいあなただけよ?」

男1「そういってくれると嬉しいねぇ。ははは!隣にどうぞ」

愛宕「はーい、失礼しまーす♪」

男1「今日は何飲む?君の好きな飲み物と食べ物にしようか!」

愛宕「やったぁ♪それじゃぁね・・・」

マネージャー(愛宕・・・様子、異常なし。接客態度、良し。お客の反応、良し)メモメモ...

マネージャー(彼女は優秀だな)

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男2「そこの男は会社で男爵って呼ばれてるんだけどさ・・・」

男3「あ、先輩!その話はやめてくださいってっば!」

高雄「あら、かっこいいあだ名じゃない?」

男2「だろ?でもな、その理由が頭がじゃがいもみたいな形だからって理由でな。ははは、笑えるだろ?」

高雄「ふふふ、冗談がお上手なんですね♪」

男2「僕は結構気にしてるんですがねぇ・・・」

高雄「でも、そう冗談で呼ばれるくらい愛されているってことじゃないですか♪」

高雄「私は素敵なことだと思いますよ?由来はちょっとかわいそうですけどね。ふふっ」

男3「高雄さん・・・!」

マネージャー(高雄・・・様子、異常なし。接客態度、良し。お客の反応も良し)メモメモ...

マネージャー(反応しずらい他人のイジリネタにも悪くない反応だ・・・優秀)

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男4「俺、最近キャンプにハマってさー」

鳥海「男らしくて素敵な趣味ですね!でも、まだ寒いのにキャンプですか?夏とは何か違うんですか?」

男4「ああ、シーズンオフだから人がいなくてゆっくりとのびのびできるのさ」

鳥海「なるほどぉ~、プロっぽくてカッコイイですね!お気に入りの場所とかはあるんですか?」

男4「そうだねぇ~・・・今だったら・・・」

マネージャー(鳥海・・・様子に異常は無し。接客態度、良し。お客の反応も良し)メモメモ...

マネージャー(会話を途切れさせないように広げていくのが上手いな・・・問題なさそうだ)


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摩耶「んだよ!うっぜーなぁ!」

男5「はぁ!?それが金払ってる客に対する口の利き方か!?」

摩耶「しるか!こんなバカみてーな服着てテメーみたいなんぞに愛想振りまくなんてウンザリなんだよ!」

男5「おい!こんなイカれ女雇ったのは誰だ!」

マネージャー(またあの女か!!)ダッ!

マネージャー「おい摩耶!お前何考えてるんだ!」グイッ

摩耶「それはこっちのセリフだ!なんであたしたちがこんなことしなきゃなんねぇんだよ!クソ!引っ張んなって!」

ボーイ2「すいませんお客様!大変ご迷惑をおかけいたしました!今あたらしく別の子を・・・」サッ

ボーイ2「瑞穂さん、速吸さん!ここお願いします!」

速吸「は、はいっ!」

瑞穂「分かりました!」

男5「チッ・・・どうなってやがんだよ?」

......
....
..
.


高級キャバクラ 楽屋


  ドガッ!


摩耶「ッだ!?」ドシャッ

摩耶「てめぇ、なにしやが・・・」

マネージャー「こうなるのも当然だろうが!これで何度目だ!?客に無礼を働くんじゃねぇ!」

摩耶「はぁ!?なんであたしが気を使わなきゃなんねぇんだよ!嫌なもんは嫌って言って何が悪いんだ!!」

マネージャー「悪いに決まってんだろ!どういう神経してたら客にあんな口を叩けるんだ!」

摩耶「あたしのやりてぇ仕事はこんなんじゃねーんだよ!」

マネージャー「口答えばっかりしやがって・・・!」

オーナー提督「そこまでにしてください」

マネージャー「ですがオーナー・・・こいつの態度はあまりにも・・・」

オーナー提督「聞こえませんでしたか?そこまでにしておいてくださいと言ったんです」

マネージャー「わ、わかりました・・・すいません、オーナー・・・」

オーナー提督「下がっていてください」

マネージャー「はい・・・失礼しました」スタスタ...

     ガチャッ
       バタン...

オーナー提督「・・・大丈夫でしたか?摩耶さん」

摩耶「礼なら言わねーぞ、こんなことさせてる張本人はアンタなんだからな」

オーナー提督「怒るのも無理はありません。ですが理解してください、選択肢は無いのです」

摩耶「けっ、この仕事はあたしには合わねーよっ、クビにでもしな」

オーナー提督「そうもいきません、人手が足りないのです。口が悪くても、美貌のあるあなたが必要です」

オーナー提督「そして、これからは瑞穂と速吸にも出てもらうことになりました」

摩耶「は!?新入りにもかよ!どうなってんだよこの店は!?」

オーナー提督「人手不足なんです、本当に。文句は言わないでください、選択肢はないのです」

オーナー提督「資金難を回避するには、稼いでもらわないと。わかりますか?」

摩耶(なんだこいつ・・・?だんだん態度が・・・)

摩耶「ほ、ほかにも手はあんだろ・・・?あたしが敵をぶっ倒しまくって稼いできてやるからさ・・・」

オーナー提督「しつこいですよ?摩耶さん」

オーナー提督「あなたが出撃するのにも色々かかるのです。いい加減にしてください」

摩耶「で、でもよ・・・あたしにこんな作業は向いて・・・」

オーナー提督「私は提督です」


摩耶「・・・は?今更なにを・・・?」

オーナー提督「あなたより権限があります。その気になれば、権限を使ってあなたを鎮守府から消す事だってできます」

オーナー提督「あなたが泣こうが喚こうが、私の命令は絶対です。逆らうことはできません」

オーナー提督「理解する脳が無いあなたにもう一度言います」














オーナー提督「あ な た に 選 択 肢 は な い」

摩耶「ッ!?」ゾッ...

オーナー提督「理解できましたか・・・?」

摩耶「分かった・・・!わかったからそんな顔で見ないでくれ・・・!」

オーナー提督「ご理解いただけたようでなによりです。あと、次からは客に無礼は働かないように」

オーナー提督「これも、理解出来ますよね?」

摩耶「あ、ああ・・・嫌でも暴言は吐かない・・・」

オーナー提督「よろしい。では、次の指名が来るまで待機していてください。私は業務に戻ります」スタスタ...

オーナー提督「あ、それともう一つ」クルッ

摩耶「・・・?」

オーナー提督「今の話は他言無用でお願いします」

オーナー提督「話せば・・・わかっていますよね?」

摩耶「ああ・・・絶対に言わねぇよ・・・」

オーナー提督「それでは、そこでお茶でも飲みながら待っていてください」


        ガチャッ

          バタン... 




摩耶「クソッ・・・クソッ・・・こんなの絶対どうかしてる・・・!」

うっかり書いている途中に寝てしまった・・・!
今回はここまでです。今日の夜にまた続きを投稿していきます


書いてて思いましたが愛宕さんにキャバ嬢やらせたらものすごい上手くやりそうですね

オーナー提督インテリヤクザみたいで怖え

オーナー提督をどっかのチョコレートが好きな決意ヒューマン
摩耶を地下世界の震えるファ○キンフラワーの顔でしか思い浮かべれないんですが

......
....
..
.



オーナー提督鎮守府 朝




愛宕「はぁ~・・・今日も疲れたわぁ・・・寝ましょう」

高雄「そうね、私も今すぐ寝たいわ・・・でも、その前に」

鳥海「摩耶、今日は一体どうしたの?いきなり怒鳴ったりして・・・」

摩耶「・・・あのおっさんがあたしのプライベートとかを散々聞こうとしたり体を触ろーとしてきたりしたんだよ」

速吸「確かに・・・速吸達にも・・・似たようなことを・・・」

瑞穂「はい・・・」

鳥海「あらら・・・そういうのはボーイさんとかに任せればいいのよ、怒鳴っちゃだめよ摩耶」

摩耶「だ、大体・・・!こんなことすること自体が間違ってんだよ!みんなもそうは思わねーのか!?」

愛宕「確かに・・・艦娘のすることではないと思うけど・・・仕方のない事じゃない?」

高雄「資金難を乗り越えなきゃ、ここは維持できないのよ?我慢しなきゃ」

瑞穂「瑞穂は・・・ここに来たばかりではありますが・・・こういうのも事情によっては仕方ない事なのだと思います」

速吸「慣れましょう、摩耶さん。速吸達も頑張りますから・・・!」

愛宕「二人とも新人なのに偉いわねぇ~♪こんど私が色々教えてあげるからね?」

速吸「はい!ありがとうございます!」

摩耶「・・・」

摩耶(ほんとは言うなって言われてるけど・・・でも・・・!)

摩耶「あ・・・あたし・・・実はさ・・・」







オーナー提督「全員いますね?」

摩耶「!」ビクッ

オーナー提督「今日の夜は、海軍上層部の人間が何人か来て貸し切りにします。私が招待しました」

オーナー提督「なので・・・今から休んで万全の体制で挑めるようにしておいてください」

オーナー提督「これはチャンスです。ここで上層部の方々に気に入られたら・・・我々の現状を脱することができるかもしれません」

オーナー提督「そして・・・今日の夜は、“例えどんな事を聞かれても、体を触られたとしても”絶対に嫌がったり、拒否をしたりしないように・・・・」

    
       「!?」


愛宕「そ、そんなの・・・い、嫌ですよ提督!」

高雄「なんで体を触られても耐えなくてはならないんですか!?」

オーナー提督「先ほども言った通り、今日は上層部が来ます。無礼は働けません」

鳥海「相手の無礼は無視しろと言うのですか・・・?」

オーナー提督「そうです」

鳥海「ま、待ってください・・・そもそもなぜ上層部の方が来るのですか?この状況を知ったらまずいのではないですか?」

オーナー提督「今日来るのは・・・すべてわかっている方々です。あなた方が働いていることも、そこを運営しているのが私であることも」

瑞穂「え・・・?それってつまり・・・」

オーナー提督「話は以上です。では、各員備えておいてください」

愛宕「で、でも体を触られても文句を言えないのは・・・」

オーナー提督「これも海軍の上層部相手なら仕方のない事なのです。我々は下手には逆らえない」

オーナー提督「この通りです。どうか今日一日だけでいいので我慢を・・・」ペコッ

高雄「さ、さすがに・・・度が過ぎたら文句を言ってもいいですよね・・・?」

オーナー提督「聞いてませんでしたか?文句を言って、逆らって何の得がありますか?」

高雄「っ!」ビクッ

瑞穂「提督・・・?なにかご様子が・・・」

オーナー提督「冷静になって考えてください。今日一日耐えるだけでこの資金難を脱するか、下手に逆らってすべてを棒に振るか・・・」

オーナー提督「どっちが賢い判断だと解りますか?」

オーナー提督「解りますよね?」

鳥海「い、いくら資金難を脱するためとはいえ・・・私たちに身を売れと言うんですか・・・?」

オーナー提督「その通りです。ちゃんと理解しているか不安でしたが、わかってくれていたようでよかったです」

摩耶「お、おいっ・・・いくらなんでも・・・!」

オーナー提督「同じこと何度言わせれば気が済むんですか?」

摩耶「う・・・」

オーナー提督「あきらめが悪いですよ、皆さん。私は議論をしにここまで来たんじゃないんです」

オーナー提督「決定事項を言いに来たんですよ」

オーナー提督「あなた方の事情など、この件において何の価値もない事を留意しておいてください」

オーナー提督「言うだけ、考えるだけ時間の無駄です」

愛宕「う・・・うそ・・・」

オーナー提督「それと・・・もし、何か無礼を働いた場合は・・・」













オーナー提督「生 き て 帰 れ る と は 思 わ な い で く だ さ い」


速吸「・・・え?」

オーナー提督「今度こそ話は終わりです。各自部屋に戻ってください」スタスタ...


ガチャッ...
バタンッ...



摩耶「あれが・・・あいつの本性だ・・・」ペタン...

愛宕「なんで・・・なんで・・・」グスッ...

鳥海「あの時の司令官さんの顔・・・人間の顔じゃなかったわ・・・」ガタガタ...

高雄「・・・やりましょう。嫌でも」

摩耶「ほ・・・本気で言っているのか!?」

高雄「やるしかないじゃない!」

高雄「さっきの提督を見たでしょう・・・?あれは本気よ・・・」

愛宕「・・・殺されるよりは・・・いいわよね・・・」

速吸「・・・」

瑞穂「こんなことって・・・」

鳥海「摩耶、やるしかないわ。今日ばかりは絶対に・・・絶対に無礼は働かないようにしてね?」

鳥海「あなたに消えてほしくはないわ」

摩耶「・・・」

......
....
..
.


長門達の基地



青葉「おーっと・・・青葉、見ちゃいました!」

青葉「・・・正確には聞いちゃいましたですが・・・」

提督「何がわかった?」

青葉「例の鎮守府の通信を“偶々”拾っちゃいましてね・・・♪」

青葉「どうやら連中は、艦娘を使ってキャバクラを運営しているみたいです」

明石「キャ、キャバクラ・・・?」

青葉「ええ、それも高級キャバクラ。ものすごい稼いでますよ~・・・」

長門「艦娘で金稼ぎか・・・」

青葉「それだけじゃないんですよ、なんでも今日の夜は海軍の上層部を招くそうです」

提督「キャバクラ運営を黙認どころか楽しむ上層部か・・・憲兵の言っていった腐敗の話は本当のようだな」

青葉「しかも・・・電話ではっきり言っていましたよ。体に触れても文句は言わせないって」

青葉「そこの司令官は淡々と話していましたが・・・相手の上層部の人間はやばいですね。ハァハァと鼻息を荒くして色々聞いてましたよ」

青葉「あれは間違いなく超絶スケベオヤジですね」

明石「う・・・うわぁ・・・」

長門「今回も良い外道っぷりだな。実に良い事だ、ぶっ飛ばすのにためらいが無くなる」バキボキ...

提督「だな、行こうか」

明石「やっちゃってくださーい!」

......
....
..
.


とある繁華街 高級キャバクラ



上司1「いや~~・・・今日は来た甲斐があったねぇ、こんな美人にお酒を注いでもらえるなんて・・・」

愛宕「嬉しい限りです♪ゆっくりしていってください!」

上司1「もちろん、ゆっくりと楽しんでいくとも・・・」ジュルッ...

愛宕「・・・ぜひ」

上司2「しっかし、ここにいる子たちは皆いい胸をお持ちですなぁ!」

上司2「胸が大きいと肩がこると聞きましたが、本当なのかな?」

高雄「え、えぇ・・・たしかにちょっと・・・」

上司3「なら、私たちが今日の間だけでも持っててあげようか!私は左側を・・・」スッ...

上司2「では、私は右側を・・・ははは」スッ...

高雄「やっ・・・」サッ

上司3「・・・え?」

高雄「な、なんでもありません・・・お願いします」

上司2「うんうん、私たちの言うことには従っておいた方がいいよ~?」モミッ...

高雄「っ・・・!」プルプル...

高雄(き、気持ち悪いっ・・・!)

上司4「君、中々キツそうな顔しているねぇ~・・・無理しちゃってないかい?」

摩耶「だ・・・大丈夫っ・・・なんともおもってねーぜ・・・」

上司4「いい~ねっ!その口調、気の強そうな感じが気に入ったよ!」

上司4「おじさんと遊ぼうね?」

摩耶「・・・ああ」

上司4「ほら、君たちも混じろう!なっ?」

鳥海「は、はい・・・!」

瑞穂「何をしましょうか・・・?」

上司4「そうだなぁ・・・そこの君、名前は?」

速吸「は、速吸です」

上司4「速吸君っていうのか~」

上司4「なら、ちょっとそこで踊りながら服を脱いで行ってもらえないかい?」

速吸「えっ・・・えぇっ!?」サッ

上司4「・・・」

速吸「や、やらせてもらいますっ・・・!」

上司4「いい子だね~」ニヤニヤ

上司4「速吸君が全部脱ぎ終わったら、次は君たちもだよ~?」

上司4「脱ぎやすいように、ボタンとかホックを外しておいた方がいいかもしれないね~?」

瑞穂「・・・」

鳥海「・・・わかりました・・・」

上司3「おぉっと高雄君、顔が赤いよ?酔って熱くなってきちゃったのかな?」

上司2「それは大変ですねぇ・・・どれ、服を脱がせてあげましょうか」

     ブチッ... 
      ブチブチッ...

高雄「ひっ・・・」

高雄(お願いだから・・・早く・・・早く終わってっ・・・)


  ナ、ナンダオマエラハッ!? 
  
      ココデトマレ!


  ギャアアアッ  
       ウワアアッ!

   ガシャアアアンッ
 


上司1「なんだ、外が騒がしいな・・・」

上司2「これからがお楽しみだというの・・・」

     パリーンッ!

上司2「・・・に?」

提督「パーティーはもう終わりだ」

長門「全員その場でおとなしくしてもらおうか」

上司3「き、貴様らは・・・!報告書にあった・・・」

提督「知っているのだったら話は早い。何しに来たのかもわかるだろう?」

提督「あんたらもまとめて有罪・・・」


      チャキッ
     
提督「!」

オーナー提督「そこを動かないでもらいましょうか」

オーナー提督「騒がしいと思えば・・・どうしてくれるんですか・・・せっかくの楽しい夜を」

上司3「私がもみ消してやる!さっさと撃て!撃てッ!!」

オーナー提督「焦らないようお願いします。ここはみんなが楽しむ場所、血で汚したくはありません」

上司2「ならさっさと外まで連れて行って殺してこい!」

オーナー提督「聞こえましたよね?そこの仮面をした女性も、この男が死んでほしくなければ---」


         プシュッ


オーナー提督「ッ!?・・・ぐっ・・・?」

    

         ドシャッ


上司2「ど、どうしたんだっ!?なぜ倒れた!?」

提督「・・・遅かったじゃないか」

青葉『いやー、すいません。こういう時の悪役ってペラペラとしゃべるかと思ったんで・・・』

明石『ドローンに仕込んだ麻酔銃の効き目はよさそうですね!』

提督「007からオファーが来るな。あらたなQになれるぞ」

上司4「貴様らが何者かは知らんが・・・必ず突き止めてやるからなっ・・・!」

上司4「我々を憲兵に突き出したって無駄だ・・・いくらでももみ消せる・・・!」

提督「・・・」

青葉『うーわ、いかにもって感じですね。彼らにも眠ってもらいましょう』


     プシュッ
      プシュッ
       プシュッ 
        プシュッ


上司たち「ぐぉ・・・」ドサッ

明石『百発百中。良い腕してますね!』

青葉『ふふふ、ゲームで鍛えておいた甲斐がありました!』

青葉『でも司令官、そろそろ時間ですよ。警備システムを切ってあるとはいえ、そこは町中です』

青葉『警察とかもそろそろ来るんじゃないでしょうか』

提督「よし、引き上げるぞ。君たち、歩けるか?」

愛宕「は、はいっ・・・!」

提督「ついて来い」

......
....
..
.


オーナー提督鎮守府



オーナー提督「・・・?」パチッ

提督「やぁ、いい朝だな」

オーナー提督(ここは・・・私の鎮守府か・・・?縛られて動けない・・・)ギシッ...

長門「おきてすぐのところ悪いが・・・貴様には質問に答えてもらう必要がある」

長門「貴様の通信記録、架空の口座の金の流れ・・・全部調べてある。つまり・・・」

オーナー提督「私に逃げることはできないと・・・?」

長門「察しがよくて助かる」

オーナー提督「・・・」



   オーナー提督はなぜキャバクラ運営を?

 ↓3の中で最も安価の高いものを採用

 ※ 補足で申し訳ありませんが、今現在のストーリーの流れと完全に矛盾をしてしまうような安価はナシでお願いします

ブレーカーダウンで途中まで書いたデータが消えてしまったのでもうしばらくおまちください・・・


オーナー提督「・・・楽しむためですよ」

提督「・・・なんだと?」

オーナー提督「単純に、楽しむためです」

オーナー提督「予算も資材も十分にありました。満足に運営もできていましたよ」

オーナー提督「出撃しては戻り、訓練し、食事をして眠る・・・大した任務もない、順調でも単調な毎日で退屈しました」

オーナー提督「そんななかの楽しみは・・・金を稼ぐことだけ。稼いだ分だけ・・・私にどれだけ才能があるか、頑張ったかの指標になります」

オーナー提督「そして・・・普段の生活も素敵になる」

長門「・・・貴様は、金のために艦娘を身売りさせようとしたのか?」

オーナー提督「・・・端的に言えばそうですね」

提督「お前・・・金稼ぎは上手くても嘘は下手みたいだな?」

オーナー提督「何故そうお思いで?」

提督「行っただろう、あんたの金の流れは調べたって」

提督「それはなにもこの鎮守府のだけじゃない、あんた個人のも調べてある。だがそこにあんたが散財した痕跡はなかった」

提督「・・・本当の目的を言え」


オーナー提督「はぁ・・・こんな意味もないことを・・・」

オーナー提督「嫌いなんですよ。もううんざりなんです。私の周りは頭の悪い猿ばかりだ」

オーナー提督「言われたとおりにしか動かない操り人形の艦娘」

愛宕「・・・」

オーナー提督「金と出世に目を濁した肩書だけの無能な上司・・・」

提督「・・・」

オーナー提督「全て潰してやろうと思いました」

オーナー提督「上司を懐柔し、のし上がり・・・粛清し・・・」

オーナー提督「私が支配者になれば艦娘だって思いのまま」

オーナー提督「馬鹿が無駄な力を持つくらいなら国連にでも登録してやりますよ」

オーナー提督「上司の懐柔と、上に上がるのに必要な財の構築・・・たまたまキャバクラがそれに向いていただけです」

オーナー提督「これが私の描いたシナリオですよ。聞いて満足しましたか?」

愛宕「私には・・・あなたの目も支配欲に濁っているように見えます・・・!」

オーナー提督「そんな目で見ないでくださいよ・・・間抜けな上司に触られた時、首の骨でもへし折ればあなたにも見込みがあったんですがねぇ・・・」

愛宕「私たちは・・・あなたの操り人形じゃないわ・・・」

オーナー提督「ええ、それも今日で終わりですよ。喜んだらどうです?」

オーナー提督「さて・・・あとはお好きにどうぞ?」



↓3 このオーナー提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください


長門「こいつをどうしてくれようか?」

青葉『男娼館にでも送って楽しく暮らしてもらうってのはどうですかね?』

明石『青葉さん、えげつ無さすぎです・・・』

提督「長い間君たちを騙し、成り上がるための道具に使ってきたこの男を・・・君たちはどうしたい?」

摩耶「・・・もういい、こいつは何をやらせても反省もしなければ後悔もしないだろう・・・ムショにぶち込まれるだけで十分だ」

提督「彼女に反対の者は?」

愛宕「顔も見たくない・・・さようなら、提督・・・」

速吸「速吸も、騙されていたことには怒っています・・・ですが、復讐しようとは・・・思いません・・・」

鳥海「あなたみたいな人でなしと同じことして同類になるなんて御免です」

長門「操り人形と馬鹿にしてた彼女たちの方が・・・よっぽど人ができてたみたいだな?」

オーナー提督「そういう強みを・・・私がいる間に見せてくれれば・・・少しは考えが変わったのかも知れませんね・・・?」

......
....
..
.



憲兵基地前


提督「もう大丈夫か?」

愛宕「まだショックは大きいけど・・・大丈夫です、ありがとう」

高雄「ほんっとうにもう駄目かと思った・・・すいません、ありがとうございました」

提督「いずれ君たちの元に新しい提督が来るだろう。今度はまともな人が来ることを願っている」

摩耶「・・・まともじゃなかったら?」

提督「これを持っておけ、全員分ある。救難信号発生装置だ、横のボタンを三回押せば・・・助けに行く」

瑞穂「本当にありがとうございました。このご恩は忘れません・・・!」

長門「そんなに重く思わなくていさ、助けが必要になったらまたいつでも言ってくれ」

鳥海「お世話になりましたっ・・・!」ペコッ

速吸「速吸たちも、あなたたちが困っていたら全力で助けに行きます!だから・・・遠慮なく呼んでくださいね!」

提督「ありがとう。ではまたな」

......
....
..
.


長門達の基地


提督「あの時現場にいた上層部の連中はどうなった?」

青葉「事情聴取だけ受けておしまいですよ」

長門「ま、当然か・・・」

青葉「ですが顔は覚えましたからね!今後使えるかもしれません!」

明石「今回で懲りてくれればいいんですがね」

提督「麻酔銃で撃たれただけじゃ懲りないさ」

青葉「にしても・・・キャバクラ運営してる司令官何てどんな人間かと思いましたが・・・」

提督「想像以上の大物だったな。未然に潰せてよかった」

青葉「・・・本当に男娼として働かせたらどうなっていたんでしょうね?」

提督「・・・考えたくもない」

オーナー提督編はここまでです。今回はだいぶ長くなってしまいましたね・・・
もう夜遅いですが、次回のブラック鎮守府を決めようと思います



↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:鎮守府内の規則でパンツを穿くことを禁止してる

被害艦:長波、吹雪、叢雲


了解です。また気持ちの悪い提督が書けそうで楽しみです(錯乱)

今回はここまでです。明日の夜にまた投稿していくと思います
見てくださってありがとうございました。おやすみなさい


>>288

コンセプトはまさにそれです

>>289

糞花は大好きなのでいずれアレをモチーフにしたブラック提督が出てくるかもしれません・・・

......
....
..
.



ノーパン鎮守府





ノーパン提督「さて、今日はゲームでもしないかい?君たち」

吹雪「ゲーム・・・?」

長波「退屈だしなぁ、いいぞ!乗った!」

叢雲「子供じゃあるまいし・・・」

ノーパン提督「なら叢雲はいいか」

叢雲「やらないとは言ってないでしょ!ほら、何のゲームか言いなさいな!」

ノーパン提督「ノーパンゲームだよ」

叢雲「・・・は?」

ノーパン提督「だから・・・ノーパンゲームだよ」

長波「さすがに・・・引く・・・」

吹雪「司令官・・・」

ノーパン提督「まぁそう身構えないでくれよ。ゲームなんだから」

吹雪「そういう問題じゃないと思います・・・」

叢雲「暖かくなって頭の中おかしくなったんじゃない?」

叢雲「私は部屋に帰るわ」スタスタ...

長波「私も・・・提督、少し頭冷やせよ?」スタスタ...

吹雪「あっ・・・し、司令官?冗談ですよね?私、信じていますから!」スタスタ...

ノーパン提督「・・・」

 
    ガチャガチャ


叢雲「・・・あれっ?ドアが・・・」ガチャガチャ...

長波「あかない・・・」

吹雪「な、なんで!?」

ノーパン提督「さて・・・まずはゲームルールの説明かな・・・」スッ...


......
....
..
.


青葉「司令官!こんな鎮守府を見つけたのですが・・・」

提督「どれどれ・・・」

提督「『鎮守府内で長期間の生活を行ったにも関わらず、着任していた艦娘達が全員唐突に別鎮守府へ異動願いを出した。要調査』・・・」

青葉「不思議じゃないですか?」

提督「たしかに・・・何があったんだ?」

青葉「さらに不思議なことに、異動願いを出した艦娘達はひたすら黙秘を続けているとか・・・」

提督「艦娘達が唐突に異動し、なおかつその理由を喋らない・・・」

明石「不気味ですね・・・」

長門「・・・嫌な予感がするな?」

提督「青葉、調査を頼む」

青葉「任せてくださいな!」

......
....
..
.


ノーパン鎮守府




ノーパン提督「ルールは簡単。君らはパンツを脱ぐ」

吹雪「意味が解らないですよぉ!!」

ノーパン提督「まだ最後まで説明してないから当然だよ。落ち着いて?」

叢雲「あんたとは長い付き合いだけど、こんな一面は初めて見たわ!それが本性なの!?」

ノーパン提督「話を続けさせてもらうよ。まず、君たちはパンツを脱ぐ・・・」

長波「“脱ぐ・・・”じゃねぇよ、脱がねぇよ・・・やべぇだろこの男・・・」

ノーパン提督「代わりに・・・吹雪と長波にはロングスカートを、叢雲にはとびきり厚くて濃い黒タイツを渡すよ」

ノーパン提督「有難く履いてくれよ?」

ノーパン提督「そして・・・ここからが本番だ。今日から一週間のうちに、君らがなにかドジやミスをするたび・・・」















ノーパン提督「君らのスカートは丈が短く、タイツは薄くなっていく」


     「!?」

ノーパン提督「以前よりスカートの丈が短くなれば君たちの負けだ」

叢雲「冗談じゃないわよ!」 

ノーパン提督「まだ話は終わってないとも」

ノーパン提督「一週間たった時点で以前より丈が長かったら、タイツが濃かったら・・・君たちの勝ちだ」

ノーパン提督「言うことをなんでも一つ聞いてやろう」

長波「な・・・なんでも・・・?」

ノーパン提督「ああ。しかし・・・負けたら君たちには・・・一か月は負けた状態のままで生活してもらうよ?」

吹雪「いやああああ!!」

長波「例えなんでも言うこと聞くとしても嫌に決まってんだろ!」

ノーパン提督「チャーハンを作ろうとして鎮守府を火事にしかけたのは誰だったかな・・・?」

長波「うっ・・・!」

ノーパン提督「大切な報告書をコーヒーで汚されたり、私の制服を蕎麦だらけにされたこともあったなぁ・・・?」

叢雲・吹雪「うっ・・・!」

ノーパン提督「普通なら罰を与えられるはずなのに、その時優しく許してあげた男は・・・」

叢雲「わかったわよ!やるわよ!やればいいんでしょ!?」

長波「うぅ・・・やるしかねぇのか・・・?」

吹雪「えぇっ・・・?」

ノーパン提督「どうしたんだい吹雪?君は・・・やらないの?二人はやることにしたのに?」

吹雪「わ、わかりましたよ!やります・・・!」

ノーパン提督(ふふふ・・・こうでなくちゃな・・・!)

ノーパン提督「さ、スカートとタイツは用意してある・・・どうぞ持って行って」

叢雲「なんで持ってるのよぉ・・・」

ノーパン提督「扉はもう開くようになっている。さぁ、早く着替えてきなよ。さぁさぁ・・・」

ノーパン提督(楽しいゲームの始まりだ!)

短いですが今回はここまでです
見ていただきありがとうございました

これと同じ内容で安価物スレひとつ作れそう・・・

......
....
..
.


ノーパン鎮守府 執務室




    コンコン...


ノーパン提督(お?来た来た・・・)ニヤァ...

ノーパン提督「どーぞー」


   ガチャ...


吹雪「着替えてきまし---」


パリンッ!


ノーパン提督「あ」

吹雪「・・・え?」    

吹雪「な・・・なんでドアの前にティーカップが!?」

ノーパン提督「きみ・・・早速やっちゃったね?☆」

ノーパン提督「やっちゃったねぇ・・・」

吹雪「なんで二回もいうんですか!?」

ノーパン提督「だって大事なことだから」

ノーパン提督「なんたって君は・・・今からスカート短くなっちゃうんだからね?」

ノーパン提督「ノーパンなのに・・・」

吹雪「うぅぅ・・・///」


吹雪「そもそもなんでドアの前にカップがおいてあるんですか!?」

ノーパン提督「さぁ・・・?たまたまじゃない?」

吹雪「司令官なんて・・・だいっきらいです・・・」

ノーパン提督「今のも・・・上官に対する侮辱っていうミスじゃない?」

吹雪「!?」

ノーパン提督「冗談だよ。そんな泣きそうな顔で見ないでくれよ」

ノーパン提督「それじゃ、ここに10cm短くしたスカートがあるから渡しとくね?」

吹雪「わざわざ短くしたスカートまで用意してあるんですか・・・?」

ノーパン提督「当然」

吹雪「きもちわるいよぉ・・・」ガタガタ...


   キャァァァッ
  ウワアアッ!


吹雪「叢雲ちゃんと長波ちゃんの悲鳴!?」

ノーパン提督「おーっと、どうやら彼女たちもトラップ・・・じゃない、ドジを踏んでいってるようですねぇ」

ノーパン提督「さーて、吹雪と同じくあの二人にも罰を与えないとなぁ?」

......
....
..
.


長門達の基地


提督「なにかわかったか?」

青葉「うーん・・・一応監視カメラをハッキングして調べてはいるのですが・・・」

青葉「仕掛けてあるカメラが旧式なので、内蔵マイクが無くて音声を拾えないんですよ・・・」

提督「PCの中身は?」

青葉「覗いてみましたが・・・特にないですね」

提督「鎮守府内でなにかおかしなところはないか?」

青葉「・・・その鎮守府の子たちのスカートが妙に長い事くらいしか・・・」

提督「妙に・・・長い?」

青葉「本来は太ももくらいの位置のはずなのですが、なぜかスネ辺りまで・・・」

提督「まったく意味が解らない・・・」

......
....
..
.


5日後 ノーパン鎮守府


ノーパン提督「意外や意外の・・・もう前とほぼ変わらなくなってきたね?」

吹雪「すっごいスースーするよぉ・・・///」

長波「なんで私たちがこんな目に・・・///」

ノーパン提督「叢雲に至っては・・・」チラ

叢雲「みないでよっ!///」

ノーパン提督「Oh!damn! タイツどころかストッキングじゃないか!見えそう!」

叢雲「目ん玉突くわよ!?」

ノーパン提督「そうやってすぐムキになるからドジしすぎちゃうんじゃない?」

叢雲「あんたが罠を仕掛けてきたくせにぃ・・・」ギリギリ...

吹雪「叢雲ちゃんやめて!思うツボだよ!!」

ノーパン提督「このままいくと今日には吹雪と長波も負けになりそうだね?」

吹雪「絶対勝つんだから!」

長波「今にみてろよ・・・!」


ノーパン提督「太ももを?見てるよ?」

長波「・・・ッッ!!ッ!」

吹雪「長波ちゃん!気持ちはわかるけど落ち着いて!暴れないで!ホントに見えちゃうよ!?」

ノーパン提督「正直これ以上ドジられてもこっちが困るんだけどね」

叢雲「何言ってるのよ?ここまでしておいて」

ノーパン提督「見えそうで見えないのがいいからに決まっているだろ?」

ノーパン提督「ふとした動きで見えそうになって、顔を真っ赤にしながらスカートを、服の裾を抑えるの良いんだろぉ!?」

ノーパン提督「でもちょっと隠しきれてなくて側面の太ももの付け根近くまで見えたり、お尻の一部分が見えちゃうのが良いんだろォオ!?」

叢雲「本当に・・・何言っているのよ・・・?」

ノーパン提督「宇宙の真理だよ」

吹雪「叢雲ちゃん、彼はもうだめなの。私たちが知っている司令官は五日前にしんだんだよ」

ノーパン提督「さ、あと二日頑張れよ!俺は応援しているからね!」

吹雪・叢雲・長波「・・・」

......
....
..
.



ノーパン鎮守府 廊下


叢雲「ほんっと信じられない!セクハラよ!こんなの!」

長波「勝たなきゃ・・・勝たなきゃ・・・」ブツブツ...

吹雪「叢雲ちゃん大丈夫だよ!私たちが勝った時のお願い事は司令官にパンツを返させることにするから!」

叢雲「ありがとう吹雪・・・自分が情けないわ」

吹雪「待っかせといて!」

叢雲「頼りにしてるわ。それじゃ、へやに戻りましょう」スタスタ...

吹雪「あっそこはあぶな----」

    ガッ...

叢雲「きゃっ---」


   ズッテーン!


叢雲「い、いたた・・・なんで床が・・・」

長波「提督が新しく作りやがった罠だ・・・床の一部を踏むと丁度つま先あたりの位置の床が少しだけせり上がるんだ・・・」

叢雲「忍者屋敷か何かなの!?」

吹雪「それより叢雲ちゃん・・・あの、見えちゃってるから早く立った方が・・・」

叢雲「ッ!?///」バッ

ノーパン提督「そうだッ!その反応だッ!!」

叢雲「なぁっ!?あんたいつの間に執務室から出てきたのよ!?」

ノーパン提督「おおっと安心してくれ。君のタイツの下は見ていない、目をつぶったからな。でも・・・」

ノーパン提督「吹雪が立ってって言った時に、君が服の裾を押さえながら立ち上がる瞬間はぁ・・・」ググッ...













ノーパン提督「め っ ち ゃ く ち ゃ ガ ン 見 し た ぁ ・ ・ ・」グンニャァ...


長波「キモイ・・・キモ過ぎる・・・」ガタガタ...

叢雲「あんた・・・もう・・・心底ガッカリよ・・・」ポロポロ...

吹雪「うぅっ・・・どうしてこうなってしまったんですかぁ・・・司令かぁん・・・」ポロポロ..

今回も短いですがここまでです
本気で大嫌いって言われて一番傷付く艦娘ランキング第一位は吹雪

......
....
..
.



同時刻 長門達の基地 



青葉「んー・・・スカートの長さが元に戻った以外で特に異変が・・・」

青葉「徐々に戻っていったことが奇妙だけど・・・それとあとここの子たちのドジがやたら多いのも目立つ・・・みんなドジっ子なのかな?」

青葉「あっ、叢雲さんがまた転ん・・・・」

青葉「!?!?!?!?!?///」ガタタッ

提督「青葉!?一体どうした!?」

青葉「司令官はこっち来ちゃだめです!!」

提督「・・・?」

明石「落ち着いてください青葉さん、一体どうしたんですか?」

青葉「叢雲さんが・・・パンツを履いていませんでした・・・」

明石「・・・はい?」

青葉「言葉の通りですよ!叢雲さんがノーパンだったんです!叢雲ちゃんがノーパンだったんです!」

青葉「おまけにそれを見たそこの司令官がイナバウアー張りにのけぞってなんか叫んでいますよ・・・」

長門「それは・・・すっごく気持ちが悪いな・・・」

提督「訳が分からないが・・・異常なのはわかった。すぐに向かおう」


.....
....
..
.


ノーパン鎮守府


ノーパン提督(やっぱりアドバイス通りに異動できることを彼女たちに伏せておいて正解だった・・・)

ノーパン提督(前の子たちには伝えてしまったせいで逃がしちまったからなぁ・・・)ヒヒヒ...

ノーパン提督(彼女たちはもう逃げられない・・・さて、今度は何して遊んでやろうか)


   バンッ


ノーパン提督「執務室の扉はもっと静かに開けること。はい減点」

ノーパン提督「君たちひょっとしてノーパン主義に目覚めた?」

叢雲「んなわけないでしょ!」

吹雪「もう限界です」

長波「つきあいきれないぜ・・・」

叢雲「憲兵に手紙を出すことにしたわ!やめてほしければ・・・」

ノーパン提督「いいよ?別に出しても」

叢雲「えっ?」

ノーパン提督「だだし、どれだけ待たされるかは分からないけどね。何か月?もしかしたら1年以上かかるかも・・・?」

ノーパン提督「今憲兵は忙しいみたいだからね。こういう小さな所は後回しってことで好き勝手出来るのさ・・・!」

吹雪「そん・・・な」

ノーパン提督「君らはこれからはずっとゲームの遊び相手だ!!新しい遊びも考えたぞ!」

ノーパン提督「ほら、ここにパンツが一つある。ルールは単純、奪い合え」

ノーパン提督「一度パンツを身に着けたらそいつはその日一日の勝者。24時間パンツを履いてて良い」

ノーパン提督「そして・・・24時間経ったら・・・再び奪い合え!」

長波「んなことするわけねーだろ!いい加減にしろ!」

ノーパン提督「ならもう少し良心的なゲームにするか!ノーブラゲー・・・」



   
 「ゲームの時間はもう終わりだ」
 

  パリーンッ!
   ヒュッ 
    ガンッ!


ノーパン提督「ぶほっ」ドシャッ

長門「まったく・・・どうしてそうも気色の悪いゲームばかり考えられるんだ・・・?」

ノーパン提督「きみは・・・レギンスを履いているのか・・・?つまんな・・・」ヨロヨロ...

長門「もう一発決めてやろうか・・・」

吹雪「あ、あの・・・あなたは一体」

長門「お前たちを助けに来た。事情は知っている。その・・・この男にされた仕打ちをな」

長波「味方・・・なんだな?」

長門「ああ、安心してくれ」

提督『N、俺も突入すべきか?』

長門「いや、おそらく来ないほうがいい。この男は私一人で対処できる」

提督『了解。なら任せた』

長門「さて、そこの変態。お前はまず憲兵の元へ送られる」

長門「だがその前に・・・お前が行った罪の懺悔と清算をしろ・・・!」


  ノーブラ提督の動機は?
 
↓3の中で最もコンマの高いものを採用
  
※補足で申し訳ありませんが、今現在のストーリーと完全に矛盾してしまうような安価はナシでお願いします

俺と嫁艦の長門の趣味だ!文句あんのかごるぁ!

>>361  申し訳ありませんが、長門がいきなり敵と化してしまうので、ノーパン提督だけの趣味という形で採用させてもらいます

ノーパン提督「そうは言われてもな・・・?趣味をいきなりやめろって言われてもそれは難しいわけで・・・」

叢雲「趣味・・・?」

ノーパン提督「そう、趣味。ノーパンの女の子が魅せる素敵な反応を見るのが最高に楽しい・・・」

ノーパン提督「だがなんだかんだ言って、君たちの為になったと思わないかい?」

ノーパン提督「君たちは前からドジっ子だった。それがどうだ、俺が何か仕掛けなかったら完璧に色々こなせるようになったじゃないか」

ノーパン提督「俺はね、嬉しいんだよ・・・君たちが成長してくれたことが・・・・」

ノーパン提督「提督である前に、一人の君たちの家族として・・・この成長を心から嬉しく思っているよ・・・」

ノーパン提督「君たちも・・・自分の成長を嬉しく思えてくるだろう・・・?」

ノーパン提督「湧き上がるこの感情は・・・俺だけのものではないと・・・信じているよ」

吹雪「・・・」

ノーパン提督「・・・思ってない?」

叢雲「・・・」

ノーパン提督「ここから『勘違いしていました!やっぱ提督のおかげで生まれ変わることができました!』って流れにはならない?」

長波「・・・」

ノーパン提督「ならないのか・・・そうか・・・じゃぁ・・」

ノーパン提督「逃げるッ!」ダッ!

長門「逃げられると思っているのか!この間抜けが!」ガシッ

ノーパン提督「うおおお!!離せ!まだやり足りないんだ!見足り無いんだ!ノーパン桃源郷をこの手で作るんだ!」

長門「なんて腐った野望をしてるんだ!観念しろ!!」ブンッ

ノーパン提督「くそがあああ!」ドシャァッ!

長門「さて・・・清算の時間だ。三人とも、お前らはこの腐りきった男を許せるか?」


↓3 このノーパン提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

叢雲「あんたにはもう・・・何も言うことはないわ」

吹雪「さようなら、司令官。いままでありがとうございました」ペコリ

長波「当然の報いだ、さっさといなくなっちまえ」

ノーパン提督「おい、冗談じゃないぞ・・・!なんでここまで怒ってるんだよ・・・?」

叢雲「なぜ起こったかはそのうちわかるわ・・・。あなたも同じ目にあうんだから・・・」

長門「T、また汚れ仕事だ。頼めるか?」

提督『ああ、わかったよ。君に引き受ける仕事じゃないんだろう?』

長門「こいつの両親や知人にめでたくムショ仲間になりましたと記念写真を送ることになった」

長門「・・・下半身裸でな」

ノーパン提督「おい・・・おいおいおいおい・・・何本当にとんでもない考えだしてやがんだよ・・・?」

提督『さすがにどうなんだ?それは・・・そんなものが送られる家族や知人がかわいそうだ』

長門「大丈夫だ、派手にモザイクを入れればいいさ」

提督『なるほど・・・今そっちに行くよ』

ノーパン提督「やめてくれ!!両親や友達にはめっちゃ頭がよくて将来有望な男として認知されてんだよ!!」

長門「そうか。さ、全員今の内に部屋から出たほうがいい。記念撮影の邪魔になってしまうからな」

ノーパン提督「吹雪!叢雲!長波!俺が悪かった!俺が悪かったから今だけでも味方してえええ!!」

......
....
..
.

ノーパン鎮守府 執務室


提督「ほら、そこで笑え。にっこりな」パシャパシャ

ノーパン提督「・・・・」ニコッ...

提督「酷い笑顔だな。家族に見せる顔がそんなんでいいのか?」

ノーパン提督「はは・・・」

提督「悲哀の混じった笑顔だが、撮っておこうか」パシャパシャ

青葉『司令官・・・その写真の加工を青葉に依頼したら縁を切りますからね・・・』

提督「もちろんそんなことはしないさ。俺がやっておくよ。はいチーズ」

ノーパン提督「父さん・・・母さん・・・さようなら・・・」

......
....
..
.


憲兵基地前


吹雪「ほんとうにありがとうございました!」

長門「気にするな。我々も発見が遅れてすまない」

叢雲「あの・・・聞きにくいんだけど、発見した経緯ってのは・・・」

長門「・・・聞かないほうが良い」

叢雲「そ、そうね、そうよね・・・」

長波「あんたら強いんだなー。あたしびっくりしたよー!窓を破って突入してパーンチ!かっこいいね」

長門「真似はするんじゃないぞ?」

長波「た、頼まれてもやんないよ!」

長波「でもさ、応援はしてるから・・・なにか必要になったら言ってくれよ!できることならなんでも手伝うからさ!」

長門「ありがとう。ではまたな」

長門「次に会う提督が善人であることを願っているよ・・・」

......
....
..
.


青葉「はぁー、変態ばかりでまいっちゃいますね!」

提督「狂人相手よりはマシさ・・・」

明石「あれもだいぶ狂っていましたが・・・」

長門「ところで提督、撮った写真はどうしたんだ?」

提督「憲兵が押収していった。俺が加工した写真をさらに加工して上手く家族に送るはずだ」

青葉「き、気の毒に・・・!」

提督「大丈夫さ、大きな文字とかモザイクで隠してある。凝視しないと下半身裸であることもわからないくらいにな」

提督「家族への確認用に使われる写真になるだろう」

明石「へ、編集お疲れ様でした・・・」

ノーパン鎮守府編、これで終わりです
夜遅いですが、次回のブラック鎮守府を決めていきたいと思います

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:自分をインディジョーンズの子孫だと盲信してる
被害艦:扶桑・山城 夕立

了解しました
今夜は遅くまで付き合っていただきありがとうございました。おやすみなさい

またしてもとんでもないブラック鎮守府が・・・
セクハラ鎮守府になると内容がどんどん下劣になってしまいますね、すいません

インディージョーンズは大好きなのでネタがモリモリ入っていくと思います

自分は二作目の魔宮の伝説が好きです。猿の脳みそ料理は忘れられません
クリスタルスカル?さぁ・・・知らない子ですね・・・

ジョーンズ鎮守府




扶桑「あのー・・・提督?ずぅっと石なんて眺めてどうしたんですか?」

夕立「提督さん、それ、ボーキサイトっぽい?」

ジョーンズ提督「今の僕の事は博士とよんでくれるとうれしいな。それにこれはただのボーキサイトなんかじゃない」

ジョーンズ提督「宝への道しるべだ・・・!」

山城「また言ってるわ・・・はぁ・・・」

ジョーンズ提督「ここからは考古学の時間だ。君たち、サンカラ・ストーンは知っているか?」

夕立「何それ?インフィニティ・ストーンの一つっぽい?」

扶桑「作品が違うわよ、夕立」

山城「知っているわよ・・・映画で見たわ」

ジョーンズ提督「あれはただの映画なんかじゃない、実際に起こったことなんだ!」

山城「その話も何度も聞いたわ・・・で、一体なんですか?」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは、僕の祖父が1935年にインドで壮絶な戦いの果てに手に入れ、近くの村に返した宝物だ」

ジョーンズ提督「そしてこのボーキサイトは・・・シバ神を信仰する者がサンカラ・ストーン模して作り上げたものだ・・・!」

ジョーンズ提督「まだ作られて時間がたっていない・・・つまりこれは、インドで再びサンカラ・ストーンが何かに利用されたということだ!」

ジョーンズ提督「僕らは・・・調べる必要があるぞ!」

>>395 サンカラ・ストーン


僧侶だったサンカラにシバ神が邪悪と戦うために渡したと言い伝えられる5つの伝説の石
一か所に集められると中のダイヤモンドが光り、オレンジ色に輝く
モラ・ラムという男がこの石を用いて邪悪な儀式を行い、世界制覇を目指そうとした   

インディジョーンズ2 魔宮の伝説に登場


山城「あの、だからそれって映画の話で・・・」

ジョーンズ?提督「あれはただの映画じゃないって言っているだろ!!」バンッ!
   
扶桑・山城・夕立「!」ビクッ

ジョーンズ?提督「僕の祖父は伝説の考古学者、インディアナ・ジョーンズなんだ!僕が子供の頃に何度も昔の話をしてくれたんだ!!」

ジョーンズ?提督「君たちはそれを全部映画の世界だって、妄想の産物だって侮辱するっていうのか!?そんなことは僕が許さないぞ!!」シュルル...

   
         バシィーンッッ!
   

山城「ま、待ってください提督!山城が悪かったです!謝りますから鞭はしまってください!」

扶桑「お願いです提督・・・!山城だって悪気があったわけではないんです!どうか許してください!」

夕立「て、提督さぁん・・・こわいっぽい・・・」ガタガタ...

ジョーンズ?提督「・・・」

ジョーンズ提督「いや、取り乱して済まなかった。祖父を馬鹿にされたと思ってついカッとなってしまった。君たちを鞭で打つなんてこと、絶対にしないよ」

ジョーンズ提督「悪かったよ。話を戻そう」

山城「は、はい・・・」

ジョーンズ提督「このサンカラ・ストーンを模したボーキサイトの出所を探るために君たちにはインド洋に出てほしい」

扶桑「イ、インド洋・・・?」

ジョーンズ提督「そうだ。僕には君たちのような艤装は無いからね、協力が必要なんだ」

ジョーンズ提督「ボーキサイトの質、周りについている物質からどのあたりにあるかは大体目星がついている。さぁ、この地図の位置に島があるはずだ、探してきてくれ」

ジョーンズ提督「悪しき者の手に渡る前に」

夕立「提督さぁん・・・この地図、すっごく古風で分かりにくいっぽい・・・」

ジョーンズ提督「これこそ地図だよ」

扶桑「夕立、口は災いの元よ。早く行きましょう」

ジョーンズ提督「悪いね君たち。僕も行きたいところなんだけど、あいにく提督としての書類仕事に追われていてね」

ジョーンズ提督「まったく参っちゃうよ。追われるなら槍とか弓矢をもった殺人部族なんかの方がマシさ」

扶桑「は、ははは・・・」

夕立「提督さんのジョークは良くわからないっぽい」

山城「お気になさらず・・・」

山城(あんたと一緒にいたら頭がおかしくなりそうよ・・・)

扶桑「それでは提督、行ってまいりますね」

ジョーンズ提督「ああ、気を付けていってくれ」

ジョーンズ提督「書類仕事を終わらせるついでに、サンカラ・ストーンについて何かわかったら連絡するよ。考古学の研究ってのは、七割は本を読み漁ることなんでね」

......
....
..
.



数日後 長門達の基地


明石「提督!要望通りのモノが完成しましたよ!コスチュームの腕部に麻酔銃を仕込んでおきました!」

提督「ありがとう明石、おかげで確保が楽になりそうだ。で、これはどうやって撃つ・・・」スッ…

     パシュッ!

提督「・・・ここのボタンで発射か」

明石「なんでもかんでも触っちゃだめですよ。提督・・・まずは説明を聞かないと」

提督「・・・すまない」

長門「二人とも、何を遊んでいるんだ?青葉が新しい情報を持ってきたぞ」

提督「どんな情報だ?」

青葉「ブラックなのかどうなのかは今のところ分かりませんが・・・」

青葉「なんでも、摩訶不思議な提督がいるそうです。変人というべきか・・・」

青葉「帽子が軍帽じゃないとか、鞭をぶら下げていたとか、いきなり古代の言語でしゃべり始めたとか・・・」

明石「・・・変人ですね」

青葉「周りの人も気味悪がってしまって、小規模な鎮守府に送られたっきり行動が把握できていないとのことです」

長門「なるほどな・・・たしかに、行動が把握できていない変人となると色々と不安になって来るな」

提督「青葉」

青葉「はい!いつも通り探っておきますね!」

……
….
..
.

インド洋 


夕立「おかしいっぽい・・・地図の場所に来たけれど、島もなにもないっぽい」

山城「あるわけないでしょ・・・」

扶桑「夕立。彼は少し・・・いや、だいぶおかしいのよ。ただ、付き合ってあげないとなにをしでかすかわからないわ」

夕立「え、提督さんが今まで言ってた事とかも全部嘘・・・?」

山城「そうよ。いままで提督の戯言に付き合って宝が見つかったことなんて一度もないわ」

山城「自分を映画の中の人物の子孫だと盲信してるおかしな人なのよ・・・はぁ・・・不幸だわ・・・あんな提督の元で働くことになるなんて・・・」

夕立「そんなぁ・・・提督さん、かわいそうっぽい・・・」

扶桑「さぁ、帰りましょう。提督にはいつもの通りに適当な嘘でも言っておけばいいわ」

山城「そうですね。地図の×印を掘って宝がでたためしは無い、根気よく探しましょうとでも言っておけば満足するでしょう」

扶桑「はぁ・・・本当に困ったわね。燃料の無駄よ・・・」

山城「深海棲艦がこのあたりにいないだけ良しとしましょう。姉さま」

扶桑「山城、それはフラグって言・・・」


バシャッ   バシャッ   バシャッ  
   バシャッ  バシャッ   バシャッ
バシャッ    バシャッ    バシャッ
   バシャッ  バシャッ  バシャッ


  「グルルル…」 「コォォ…」
「ハァァァア…」 「オォォッ…」
  「カァァァァアアアッ…」


扶桑「・・・ほら」

山城「不幸だわ・・・」

......
....
..
.



さらに数日後… 長門達の鎮守府


提督「進歩はどうだ?」

青葉「礼の鎮守府を調べてわかったことは5つです」

青葉「司令官はハーフのマッチョなイケメンなこと、なぜかフェドーラ帽子をかぶっている事、制服じゃなくてレザージャケットを着てること、執務室がアンティーク品だらけなこと。艦娘がいないこと・・・です」

明石「イ、インディジョーンズ・・・?」

青葉「見た感じはまさにそれです・・・」

提督「立ち振る舞いはともかく、艦娘がいないことが気になるな。何かわかるか?」

青葉「それが、どうやらPCを使っていないようで・・・手帳なにか色々な記録を書いているようなんですよ」

長門「ずいぶんと古風だな・・・」

提督「紙はハッキングできないからな。今度は、直接出向いて探ってみようじゃないか」

長門「賛成だ」

......
....
..
.




ジョーンズ鎮守府


夕立「帰ったっぽーい!」

ジョーンズ提督「おかえり。長い旅乗りご苦労だったね、大丈夫だったかい?」

扶桑「途中で深海棲艦と遭遇。なんとか撃退しましたが・・・少し損傷を負いました」

山城「それで・・・その・・・」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは見つからなかったのか?」

山城「はい、バツ印のところを探してみたのですが・・・」

ジョーンズ提督「そうか・・・まぁ、これも調査じゃよくあることさ。だれかが流したデマだったのか・・・とにかく君らが無事で・・・」

夕立「じゃーんっ!提督さん!これを見るっぽい!」

夕立「サンカラ・ストーン、見つけてきたぽーい!」スッ…

ジョーンズ提督「なんだって!?本当かい!?」

山城「ゆ、夕立!?」

扶桑(一体どこで見つけてきたの?)ヒソヒソ…

夕立(提督さん、いつもいつも宝物見つけられなくてかわいそうっぽい。だから、帰り際にそれっぽい鋼材や資材なんかを見つけて作ってみたの!)ヒソヒソ...

夕立(提督さん、きっと喜ぶっぽい!)

扶桑(夕立・・・)

ジョーンズ提督「夕立、もっとよく見せてくれないか?」

夕立「はい、どーぞ!」

ジョーンズ提督「これは・・・」

ジョーンズ提督「これ・・・は・・・」

ジョーンズ提督「・・・」

ジョーンズ提督「・・・・・・・・・・・・・・夕立」

夕立「な・・・なに・・・?」













ジョーンズ?提督「おまえは一番やってはいけないことをした」ユラ…

夕立「て・・・提督さん・・・?」ゾワッ…

ジョーンズ?提督「僕が最も嫌いなのは、僕が最も尊敬する祖父をけなされることだ」

ジョーンズ?提督「おまえがやったのは、祖父が命を懸けて手に入れた宝物への侮辱だ」

ジョーンズ?提督「僕の祖父を・・・よくも・・・よくも・・・!」スタスタ…


    シュルル….


夕立「ご・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・!」グスッ…

夕立「提督さんは、宝物が欲しいのに・・・いつも手に入れることができてなかったから・・・」

夕立「だから、夕立がたまには提督さんを喜ばせようと思って・・・」

ジョーンズ?提督「ふざけるな!!」

夕立「っ!」ビクッ!

ジョーンズ?提督「なおさら許せない!僕の機嫌を取るためだけに偽造して、誤魔化そうとしたっていうのか!!」

ジョーンズ?提督「お前はナチスの手先だ!!絶対に許さないぞ!!そうやって本物のサンカラ・ストーンをどこかへ隠しているのか!!」

山城「提督!いいかげんにしてください!!彼女は提督の為を思って・・・!!」

ジョーンズ?提督「なんでこの子をかばう・・・?そうか、君もナチスなんだな!?」

ジョーンズ?提督「お前ら全員、身を潜めていたナチスの残党で、僕の祖父に計画を何度も邪魔されたからって、僕を狙ってたんだな!?」

山城「い、一体何を・・・?」

ジョーンズ?提督「誰の差し金か言え!!でなきゃ・・・!」シュルル…


ヒュッ 
    バシィイッ!!


山城「ひっ・・・!」

ジョーンズ?提督「じゃなきゃ・・・次は床ではなくお前ら自体を打ち払ってやる!」シュルル...

短いですが今回はここまでです
見ていただいてありがとうございました。おやすみなさい

インディジョーンズについて調べてたら5が2020年公開予定との情報が・・・楽しみですね

追記

今まで黒提督の動機を別安価でとっていましたが、少し仕様を変えることにしました
理由は>>1が安価を受けてから話を書くスピードがかなり遅いため、現在の夜更新のスタイルでは動機の安価を取った後に話を終わらせ、次のブラック鎮守府の安価を取るときには真夜中、明け方になってしまうことが多いからです
どのように変えるかというと、ブラック鎮守府と黒提督の動機を同じ安価で同時に決める方式にしていきます

例:どんなブラック鎮守府?→効率最優先の思考で容赦なく捨て艦する鎮守府 自分の欲の為に潜水艦をオリョクルさせる鎮守府

こういう形式で行こうと思います。なお、動機が書いていなかった場合は>>1が考えて書きます
せっかく頂いた案なのにコロコロと仕様を変えて申し訳ないです。すべては>>1の書く遅さ故・・・お許しください
長々と失礼しました。おやすみなさい


夕立「提督さん・・・夕立、もう二度と嘘つかないから・・・お願い・・・もう怒らないで・・・」ポロポロ…

山城「提督・・・私はナチスなどでは・・・!」

ジョーンズ?提督「ナチスの言うことなんて信用できるわけないだろ!!」

夕立「どうして・・・提督さぁん・・・」ボロボロ…

ジョーンズ?提督「どうして?どうしてだって!?そんなのは簡単だ!お前らが財宝を狙うナチスで、それを守る僕がインディ・ジョーンズの孫だからだ!」

ジョーンズ?提督「さぁ、言え!!」シュルル…

扶桑(山城と夕立を・・・二人を助けるには・・・!)

扶桑「ふふふ・・・」

ジョーンズ?提督「なにを笑っているんだ!?」

扶桑「・・・よく見抜いたわね。そうよ、私は新たなナチスの諜報部員・・・」

扶桑「騙されやすいのは祖父譲りかしら?話はもっとよく聞いとくべきだったわね」

山城「姉さま・・・?」

夕立「・・・?」

扶桑「あなたの祖父が見つけた数々の財宝・・・それらの調査と奪還が私の目的・・・」

ジョーンズ?提督「・・・続けろ」

扶桑(二人とも、今の内に逃げなさい)ヒソヒソ…

山城(でも、姉さま・・・!)ヒソヒソ…

夕立(これは夕立のミスだから・・・おいて逃げるなんてできないっぽい!)ヒソヒソ…

ジョーンズ?提督「今更作戦会議か?見苦しいぞ!」

扶桑「いいえ提督、いや・・・ジョーンズ博士と呼ばせてもらうわ」

扶桑「私からあなたにお願いがあるの・・・・山城と夕立を、ここから逃がしてほしいの」

ジョーンズ?提督「・・・何故だ?」

扶桑「この二人は・・・私が今まで利用してたの。私が動きやすいようにね」

扶桑「サンカラ・ストーンの偽造も私が頼んだものよ。だから、二人はナチスとは関係ないの」

扶桑「戦うなら、私と一対一でしましょうか?」

ジョーンズ?提督「ナチスにしては、ずいぶんと礼儀が正しいな。いいだろう、信じてやる」

ジョーンズ?提督「二人とも、部屋を出ていくんだ」

山城「ね、姉さま・・・姉さまに何かあったら山城は・・・」

扶桑「聞こえなかったの?早くここから出なさい。姉の言うことが聞けないの?」

山城「・・・わかり・・・ましたっ・・・!」ギリッ…

夕立「扶桑さん・・・」

山城「夕立、出るわよ」グイッ…

夕立「山城さん!?」スタスタ…



 ガチャン…


ジョーンズ?提督「これで二人きりか・・・状況が違えば、ロマンチックだったかもしれないのにな」

扶桑「そうかしら?時代と世代を超えた戦い・・・これ以上なくロマンあふれる場面だと思うけど・・・?」ザッ…

ジョーンズ?提督「いい構えじゃないか。君を鞭で打つのに気が引けてきたところだよ」

扶桑(生身で彼に勝てるとは思えない・・・でも、二人を逃がすことができた、もう十分だわ・・・あとは・・・“役”を全うするだけ・・・)

扶桑「さぁ、かかってきなさい・・・!」

ジョーンズ?提督「・・・」シュルル…

    ヒュンッッ!!

扶桑(駄目・・・やっぱり見えな-----)ギュッ…

    バシィィイッ!!

扶桑「・・・?」

扶桑(打たれて・・・ない?)チラッ…






提督「ぐっ・・・」ヨロッ…

扶桑「あ・・・あなたは・・・?」

提督「君たちを助けに来た・・・」

提督「彼がどんな人間かも、君が今置かれている状況もすべて把握している。下がっているんだ、彼の相手は俺がする」

ジョーンズ?提督「いきなり僕の鞭の前に現れるだなんて・・・その姿といい、君はナチスというよりも邪教徒みたいだな・・・?」シュルル…

青葉『司令官!大丈夫ですか!?』

提督「大丈夫だ。だが、鞭はスーツ越しでも効くものなんだな・・・」

ジョーンズ?提督「敵が二人になったところで僕には関係ないさ」シュルル…

ヒュンッ! 
    ヒュヒュンッ!!
 
扶桑「き、気を付けてください!その男の鞭の腕は本物です!」

長門『T、加勢するか?』

提督「大丈夫だ。俺一人で倒す」

ジョーンズ?提督「見たところ、強固な防具を身に着けているようだが・・・僕の鞭の中を潜り抜け切れるかな・・・?」ヒュンッ…

提督「・・・」スッ…

    チャキッ
  プシュッ!
 
ジョーンズ?提督「ぐっ・・・?なん・・・だ・・・?」フラッ…

    ドシャッ…


扶桑「え・・・?」

青葉『・・・え?』

提督「デザイナー、早速麻酔銃が役に立ったぞ」

明石『・・・あの、それは嬉しいんですけど・・・今の流れは男同士の熱い一対一の戦いでは・・・?』

提督「いや、これであってるさ」


>>435 これであってる

インディジョーンズの一作目、「レイダース 失われたアーク」の名場面の一つ
アークの場所を探すのに必要なメダルを持ったインディは、途中でナチスに雇われたエジプト人たちに襲撃されてしまう
応戦している内に、剣を持った黒ずくめの男が壮大な音楽と共に剣を振り回しながら登場。めちゃくちゃ強そうで、鞭の達人VS剣の達人の激戦が始まるかと思いきや、インディが腰から銃を出して瞬殺するという、笑いどころのシーンである

ちなみにこのシーン、本来は激闘が起こるはずだったが、インディを含めて大勢のスタッフが食中毒をおこしており、インディ役のハリソン・フォードの提案でこういうシーンになった。裏話まで面白い
https://www.youtube.com/watch?v=vdnA-ESWcPs
レイダース 失われたアークより インディVS剣士

......
....
..
.



ジョーンズ鎮守府 執務室



ジョーンズ?提督「・・・ここは・・・僕の部屋か・・・?」

扶桑「目が・・・さめましたか?」

山城・夕立「・・・」

ジョーンズ?提督「ああ、ばっちり覚めたよ。なんで二人もいるんだい?」

扶桑「私が連れ戻しました。提督」

ジョーンズ?提督「・・・本当に、僕は騙されやすいみたいだな」

提督「お前が今までやってきた話を聞いたぞ。何度も艦娘を宝さがしという名目で死地へ送った話をな」

ジョーンズ?提督「冒険の旅は、常に死と隣り合わせだ。彼女たちだって死を覚悟で宝を探しに行ったに決まっている。ナチスだと分かった今、それも怪しいがね」

提督「そう思っていたのは・・・お前だけだ」

ジョーンズ?提督「僕だって好きで送ったんじゃないんだ!艦娘が向かうような海を僕が調査するのは無理だ!」

ジョーンズ?提督「でも、悪しき人間の手に宝が渡るのが見逃せなかった!」

明石『提督・・・彼は大丈夫なんですか?ただのファンかと思いきや・・・』

青葉『なんだか本当にインディ・ジョーンズの子孫だと思えるほどの演技力です』

提督「これは映画じゃない。お前は自分の妄想に艦娘を付き合わせて死なせるところだった」

ジョーンズ?提督「なぜどいつもこいつも妄想だというんだ!!これは妄想なんかじゃない!ナチスはそうやって人を洗脳していくのか!?」

提督「俺はナチスでもなければ・・・お前はインディ・ジョーンズの子孫でもない」

提督「お前は・・・妄想家で、艦娘を殺しかけた悪党だ」

ジョーンズ?提督「違う・・・違う・・・!」

提督「扶桑、山城、夕立・・・君たちはこの男に今まで苦しめられてきた」

提督「君たちは彼を・・・許すか?許さないか?」


↓3 このジョーンズ?提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

すごく今更だけど『最も安価の高いもの』って誤字?
『↓3までで下2桁のコンマが最も高いもの』って意味でいいんだよね?

>>443 あ、これは気が付いてませんでした・・・次回から修正しておきます


山城「ふふふ・・・私に面白い考えがあるわ」

扶桑「や、山城?」

夕立「山城さん、顔が怖いっぽい・・・」

山城「そんなにインディ・ジョーンズになりたいなら・・・させてあげるわよ」

提督「言っといてなんだが・・・ほどほどにな?」

ジョーンズ?提督「所詮ナチスか、70年経っても野蛮だな」

山城「ナチスの方がマシだと思わせてあげるわ・・・!」

......
....
..
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数日後


ジョーンズ鎮守府 庭


  ゴロゴロゴロ…

ジョーンズ?提督「おい、やめてくれ!本気で殺すつもりか!?」ダダダ...

明石『インディ・ジョーンズと言ったらこれですよね。転がってくる大岩!』

提督「すごい出来だな・・・」

扶桑「あ、あの・・・このセットは・・・」

山城「近くの山に色々使えるものがあったので使わせてもらいました。ふふふ・・・良い気味ね・・・」

夕立「ちょっと楽しそうっぽい」

山城「あなたも後でやってみる?」

夕立「え、遠慮するっぽい・・・」

ジョーンズ?提督「避けられるものが何もない・・・潰れるっ・・・!」

山城「あら、本当に潰れそうね」ポチッ…

大岩「」ピタッ…

提督「おい、あの技術・・・」

明石『はい、私が少し手を加えてあります!多分死ぬことは無いと思いますよ』

提督「多分・・・か」

明石『あ、あと回転刃が飛び出したり矢が飛んでくるのもあるのでそれも試してもらいましょう』

ジョーンズ?提督「ハァッ・・・ハァッ・・・」ゼーハー…

山城「さ、次は刃が飛び出す仕掛けでも楽しんでもらいましょうか?」

山城「“悔い改めた者だけが通れるであろう”よ、提督ならこれの意味・・・解りますよね?」

ジョーンズ?提督「勘弁してくれ・・・」

提督「・・・本当に死なないようにできているんだよな?」

......
....
..
.


憲兵基地前


扶桑「あの時は・・・助けていただいてありがとうございました」

山城「話はお聞きしました。姉さまを助けていただいて・・・本当に感謝しています」

提督「それが役目だ。君たちが無事ならよかった」

提督「見つけるのが遅れてすまなかった」

夕立「とんでもないっぽい!どうもありがとう!」

提督「君たちの元には新しい提督が来ることだろう。どうか元気でな」

扶桑「次来る提督は・・・インディ・ジョーンズ好きでないと嬉しいわね」

山城「私、ハリソン・フォードならブレードランナーが好きなのよ」

夕立「夕立はスターウォーズっぽい」

提督「どうやら大丈夫そうだな。次に君たちの元へ来る提督が良い人たちであることを願っているよ」

......
....
..
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明石「今回の仕事は楽しかったです♪」

提督「君には恐れ入るよ・・・」

青葉「青葉、あれ見てたら映画見たくなっちゃいました!またみんなで映画見ませんか?」

明石「この流れならもちろんインディ・ジョーンズですよね?何作目を見ますか?私は一作目が良いです!あのカーチェイスが見たいです!」

提督「俺は二作目かな。トロッコで逃げるシーンの迫力とスリルは何度見ても最高だ」

長門「二作目はちょっとグロテスクすぎて私にはちょっと・・・三作目だな、コミカルでアクションも面白くてあれが一番好きだ」

青葉「ク・・・クリスタルスカル・・・」ボソッ…

    「・・・」

提督「・・・全部見ようか。ピザを頼んで来る、他の皆も呼んでおいてくれ。今日は楽しく映画鑑賞と行こうか」

明石「いいですね!最高です!プロジェクター用意しときますね!」

青葉「青葉は映画借りてきます!」

長門「なぁ、二作目を見るなら・・・私は途中で一旦席を外してもいいか・・・?」

ジョーンズ鎮守府編はこれにてお終いです

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
 
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:ここの提督は嫁艦の瑞鳳にはベタベタで他の娘には厳格な態度でした
この基地に嫌気をさした三人は外の世界でセカンドライフを送るための資金を得るために、悪事に手を染めました
そして金を得る喜びを知った三人
アクィラ Uー511 タシュケントの語学堪能グループがあらゆる手を使って、
娘達を密輸船のところまで連れていき人身売買してる。

被害艦:アイオワ 葛城

了解しました。今日はここまでです
実はけものフレンズ×インディ・ジョーンズのクロスSSを企画して頓挫したので、今回のブラック鎮守府は良い供養になったと思います
次回はだいぶ黒々としそうですね・・・
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

半年前 瑞鳳嫁提督鎮守府 執務室


   ガチャッ

瑞鳳「提督―っ!ただいまーっ!」ダッ

   ガバッ
    ギュッ

瑞鳳嫁提督「瑞鳳ぉぉおっ!お帰りーっ!」ギュッ ナデナデ…

瑞鳳「あはははっ!な、撫でまわさないで!くすぐったいよ提督ぅううう!」

タシュケント(また始まった・・・)

U-511「はぁ・・・」

アクィラ「あの~提督?任務報告をしに来たんですけど~・・・?」

瑞鳳嫁提督「あ?うるさいな、今は瑞鳳との時間なんだよ。報告なら後にしてくれ」

タシュケント(今は報告の時間だろうに・・・Капуста)

瑞鳳「んもー提督、そんな言い方は無いじゃない?」

瑞鳳嫁提督「はいはい、報告は瑞鳳から聞いとくから、もう下がっていてくれ」

瑞鳳「あー、適当に流した。でもまぁ、二人の時間は大事だよねっ♪」

タシュケント「だってさ、行こうかみんな」

U-511「う、うん」

アクィラ「そうですね・・・」

 スタスタ…
  ガチャン

......
....
..
.



アクィラの部屋


アクィラ「提督、瑞鳳さんとケッコンなさってから随分と変わってしまいましたね~・・・」

U-511「差別・・・ひどいとおもう・・・」

タシュケント「ほんとだよ。あれはないや」

タシュケント「そこで・・・ちょっと考えがあるんだけど」

アクィラ「考え・・・?」

タシュケント「皆でここを抜け出さない?」

U-511「えぇっ!?さすがにそれは・・・まずいよ・・・」

タシュケント「あのね、このままじゃ死んじゃうかもしれないよ?あたし達」

アクィラ「え?なんでですか?」

タシュケント「考えてもみなよ、あの提督・・・彼は異常だよ」

タシュケント「きっとそのうち、『瑞鳳の命を最優先に行動しろ』とか無茶苦茶な指令を出してくるよ」

タシュケント「瑞鳳しか見えていないあの男に・・・この先ついていく気はあるかい?」

タシュケント「あのカップルの愛の為に命を投げ出す覚悟と忠誠心・・・君たちにはあるかい?」


アクィラ・U-511「・・・」

タシュケント「でしょ?だから、ここを抜け出そうよ」

U-511「でも、他に行く当てもないし・・・」

タシュケント「実は、一つだけあるんだ」

タシュケント「ここに来る前、ロシアでとある仕事を頼まれてたのさ」

タシュケント「頼まれたものを、頼まれた場所へ運ぶ・・・それだけの仕事だよ」

タシュケント「艦娘は国境を自由に超えられる。深海棲艦は神出鬼没なうえに、艦娘しか倒せる手段がないからね」

タシュケント「あたしたちはすごく都合がいい存在なのさ」

アクィラ「ずいぶん楽そうですのねぇ・・・」

タシュケント「ただしルールがある。それは・・・中身を決して見ない事」

U-511「なんか・・・あやしそうでこわい・・・」

タシュケント「でも・・・わがままは言ってられない状況だよ?」

タシュケント「無理にとは言わないけど・・・どうする?」

タシュケント「ここに残るか・・・外へと飛び出すか」

アクィラ・U-511「・・・」

......
....
..
.


ロシア とある港


ロシア人1「一体どういう風の吹き回しだ?いきなり戻ってきて、仕事が欲しいだなんてよ」

ロシア人2「深海棲艦と遊んでたらどうだ?」

タシュケント「冷たいなぁ。せっかく仕事を引き受けてあげようかと思ったのに」

タシュケント「こっちも事情ってものがあるのさ。君たちだって深海棲艦のせいで仕事しにくいんでしょ?」

タシュケント「困ったときはお互い様さ・・・金を稼ごう、同志」

ロシア人2「・・・まぁ、確かに困っているのは事実だ」

ロシア人1「だったら、今すぐ運んでほしいもんが一人・・・じゃねぇや、一つある」クイッ

袋「」モゾモゾ…

タシュケント「・・・あの後ろの倉庫でうごめいてる袋かい?」

ロシア人1「ああ、頼めるか?」

タシュケント「もちろん」

ロシア人1「そう来なくっちゃ。荷物の中身が壊れないように籠や牽引用の紐なんかはつけておいとくよ」

タシュケント「うん、助かるよ。届け先の場所を教えてくれ」

ロシア人1「了解だ」


ロシア人2「運ぶのはいいんだけどよぉ、お前さんの連れ二人は大丈夫なのか?何も知らなさそうだが」

タシュケント「だからこそいいんだよ。“何も知らない”からこそ向いているんだ。この仕事は」

タシュケント「君らもそう思うだろう?好奇心は時に人を殺すからね・・・」ニヤッ

ロシア人2「・・・やっぱりお前さん、こっちの仕事の方があっていると思うぜ」

タシュケント「まぁ、そのうちあの子達にも事情は伝えるさ」

タシュケント「やがて気が付くだろうよ、賢い生き方と金の稼ぎ方にね」

ロシア人1「あんたらの将来が楽しみになってきたよ。きっと、良い悪党になるんだろうな」

タシュケント「乞うご期待を・・・ふふっ♪」

タシュケント「それじゃ、用意を頼むよ・・・向こうで待っているから」スタスタ….


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   スタスタ…

アクィラ「あ、戻ってきましたね」

タシュケント「ごめん、お待たせ。もう少し待ってもらえるかな?」

U-511「うん・・・でも、何を話していたの?ユーはロシア語わからないから・・・全く聞き取れなかったけど・・・」

タシュケント「ただビジネスの話をしていただけだよ」

U-511「これから本当に大丈夫・・・?住むところとか・・・艤装まで持ってきちゃって・・・」

タシュケント「心配しなくていいさ。明日にはまとまったお金が入る。暮らす場所もね」

タシュケント「そこからは軌道に乗るよ。あたしが保証する」

タシュケント「だから心配そうな顔をしないでよ」ニコッ

U-511「う、うん・・・わかった」

   オーイ

タシュケント「どうやら準備ができたみたいだ。さ、行こうか同志諸君」

タシュケント「新たな人生の船出に」

短いですが今回はここまで。また夜に続きを投稿していきます
ちなみにこのタシュケントの顔にやけどの跡があったりはしません

......
....
..
.


オホーツク海 海上


U-511「ねぇ・・・どこまで行くの?」

タシュケント「もう少しさ、あと6時間もすれば目的地だ」

アクィラ「目的地ってどこなんですか?」

タシュケント「海の上だよ。そこに船が泊まっているんだってさ。その船に乗っている人たちにこの荷物をわたすのさ」

アクィラ「そう・・・ねぇ、もう一つ聞いて良いですか?」

タシュケント「?」

アクィラ「私達は・・・“どこへ”向かうんですか・・・?」

タシュケント「・・・さっきとは全く別の意味に聞こえるな?」

アクィラ「とてもこの仕事・・・まともなものに思えないんです」

アクィラ「アクィラ達が引っ張っているこの箱の中身・・・人間ですよね?」

アクィラ「この仕事を続けたら・・・アクィラは・・・人として何か大切なものを失ってしまいそうな気がします」

アクィラ「今からでもいいですから、元居た鎮守府に戻り----」

     ピタッ…

アクィラ「・・・タシュケントさん?どうして止まるんですか・・・?」

     クルッ…
  
タシュケント「・・・・・」

アクィラ「タシュケント・・・・さん?」

タシュケント「あのね、アクィラ・・・そう単純な話じゃなんだよ」

タシュケント「あたしたちは進まなきゃならないんだ。後戻りはできない道についたんだよ」

タシュケント「ここで戻ったら裏切者になる。この世界からしても、元の世界からしてもね」

タシュケント「この世界はね・・・一度引き受けたら、嫌な予感がするだとか・・・やりたくないだとか・・・そんな理由で降りていいものじゃ無いんだよ」

アクィラ「でも・・・なにも、こんな危ない道じゃなくたって・・・」

タシュケント「君は何もわかっていないよ・・・アクィラ。あまりにも甘すぎる考えだ」

タシュケント「あたしたちが鎮守府の外で生きていくのだとしたら、それはそれは大変なことなんだよ」

タシュケント「身分証明するものが何もない。普通の社会で生きる人間であることを証明するものが無い」

タシュケント「そんな中で、あたしたちの持っているものを活かせて、生きていくことができる場所は、仕事は・・・限られてくるんだよ」

タシュケント「今のあたしたちは・・・選り好みができる状況にはいないんだ」

アクィラ「・・・」

U-511「・・・」

タシュケント「止めちゃってごめん、進もうか」

......
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.


ロシア  モーテル


U-511「す・・・すごいお金・・・」

アクィラ「あんな輸送任務だけでこんなに・・・びっくり・・・」

タシュケント「だろう?前にも言ったけど、深海棲艦のせいでめっきりこの仕事をする人が減ってしまったから、需要が凄まじいんだ」

タシュケント「これなら、あたしたちの艤装を動かす為のお金も、食べていくお金も稼いで行ける。偶に遊ぶことだってできるさ」

U-511「・・・確かに、ユーたちが外の世界で生きていくのは、これが一番なのかもしれないね」

アクィラ「さっきはごめんなさい、タシュケントさん。アクィラ、もう少し考えるべきでしたね・・・」

タシュケント「いいんだよ、気にしないで。あたしたちは今日から家族だ、楽しく暮らそうよ」

U-511「ふふ・・・そうだね。自由で楽しい生活になりそうだね」ニコッ

タシュケント「今日はご馳走にしようか。美味しいロシア料理の店へ行こう」

アクィラ「賛成です~♪おなか減りましたね♪」

U-511「ユー、ロシア料理食べたことないから楽しみ・・・!」

タシュケント「じゃあ、行こうか。きっと気に入るよ♪」

......
....
..
.


タシュケント達が鎮守府を抜け出してから半年後…

現在 イタリア 地中海沖



イタリア人1「~~~、~~~?~~~。~~~」

タシュケント「引き渡し先はイタリア人だったか。参ったな、イタリア語はさっぱりだ」

アクィラ「あ、それならアクィラにお任せ~」スッ…

イタリア人1「お?俺たちと同じイタリア系の顔だな、言葉・・・わかるか?」

アクィラ「もちろんですよ~。イタリア人ですから♪」

アクィラ「さ、お互い仕事は早く終わらせちゃいましょう?積み荷は傷一つありません」

箱「」ガタガタガタ…

イタリア人2「元気よさそうだな。注文通りってところか・・・それじゃ早速もらお---」

アクィラ「あ、約束のお金と資材を先に頂戴しま~す」

イタリア人2「・・・は?」


アクィラ「聞こえませんでしたか~?アクィラ達が渡す前に、そちらが先に渡すべきものを渡してくださいと言ったんです~」

アクィラ「あなたたちは初めてのお客さんで、まだ信頼関係が結べていないじゃないですか」

アクィラ「な・の・で、信頼関係をまず先に築きませんか?」

イタリア人1「なめんなメスガキ共。艦娘だか何だかしらねぇが・・・マフィアをなめると痛い目に・・・」


    バ ギ ン ッ !


イタリア人2「・・・へっ?」

アクィラ「あの~アクィラ、一度でもお願いをしましたでしょうか~・・・?」メキメキ…

イタリア人1「お、おい!何船に穴開けてんだ!沈んじまう!!」

アクィラ「アクィラは、お願いじゃなくて命令したんですよ~?」ギギギ…

アクィラ「勉強不足ですねぇ~・・・何も知らされない使い走りってところでしょうか?せいぜいチンピラが良いところですねぇ・・・何がマフィアなんだか・・・」

タシュケント「ちょっとちょっと、それ以上やると本当に沈んでしまうよ」

U-511「沈めるの?手伝う?Feuer?」

タシュケント「手伝わなくていいよ!はやく終わらせよ?アクィラ」

アクィラ「そうですね、そうします」

アクィラ「さて、アクィラの命令・・・聞けますか~・・・?」

イタリア人1「わかった・・・!持って行ってくれ!つ、積み荷もすぐにもらって帰るよ・・・!」

アクィラ「よかったぁ~」パッ


アクィラ「ボスに伝えておいてくださいね?次はもっとまともで人間程度には頭のいい交渉相手を持ってきてくださいと・・・」

イタリア人1「お、おいっ早く船を出せっ!」

イタリア人2「あ、ああ!」グォンッ

    ザザザ…

アクィラ「うーん、まだアクィラ達の事はよく知れ渡ってないみたいですねぇ」

タシュケント「減ってきたとはいえ、まだトラブルが起きるもんねぇ・・・」

U-511「ユー、仕事はラクなほうがいいなぁー・・・」

タシュケント「ま、名前が売れすぎても困るしね。海軍に本気で動かれたら敵わないよ」

タシュケント「姿を隠す方法ももっと学ばないと・・・」

      ピピピ….

タシュケント「あ、ロシアのお得意さんからだ。なんだろう?」ピッ

タシュケント「Привет、こちらタシュケント。仕事?」


ロシア人1『でっけえ仕事がはいったぜ。それもとびきりな』

ロシア人1『もしかしたら一生遊んで暮らせるかもしれねぇぜ?』

タシュケント「聞こうか」

ロシア人1『あんたら艦娘が運び屋をやっていることが、俺らの世界でだいぶ知られてきた・・・これは知っているよな?』

タシュケント「ちょうどそんな話をみんなでしてたところだよ。で?」

ロシア人1『そこでな、艦娘が欲しいってところが出てきたんだよ。あんたらが仕事を完璧にこなすもんだから、用心棒とか、専属の運び屋にしたいって連中がな』

ロシア人1『だが、艦娘は日本で管理されている・・・そこで、艦娘を拉致できる存在といったら・・・』

タシュケント「同じ艦娘である私達だけってこと?」

ロシア人1『そういうことだ』

タシュケント「つまり・・・あたしたちの手で艦娘を誘拐するだけじゃなくて、自分から商売敵を作れっていうのかい?」

タシュケント「儲け話というから聞いてみれば・・・自分たちの今いる立場を揺るがしかねない依頼を受けるとでも?あたしらがそんな間抜けに見えるとでも?」ピキッ…

タシュケント「しらふで言っているのならあんたらとはこれっきりだぞ・・・?」ピキキ…

ロシア人1『お、おい・・・変わっちまったな・・・あんた』

タシュケント「善良なのは、自分を取り巻く世界がまともなときだけさ」

タシュケント「環境が変われば人も変わるものなんだよ・・・それじゃ」

ロシア人1『こ、これは本当にいい話なんだって!!』

タシュケント「・・・喧嘩をふっかけているのかい?」

ロシア人1『ちがう、いいか?この仕事が終われば、一生遊んで暮らせるだけの金が入るって言っただろ!?』

ロシア人1『だから・・・この任務を終えたらあんたらは足を洗って遊んで暮らせばいいのさ!』

ロシア人1『元々は金の為だったんだろ!?だったらこれが最善策じゃねぇか!』

ロシア人1『新しい艦娘が運び屋になったなら、あんたらはもう働かなくていいんだ!』

ロシア人1『・・・本当に・・・良い話だと思わないか?』

タシュケント「・・・なるほどね。面白い、乗ったよ」

タシュケント「依頼は引き受ける。艦種に指定は?」

ロシア人1『空母と戦艦が欲しいそうだ。どこの連中も一番強い兵器を欲しがるものさ』

タシュケント「戦艦に空母か・・・贅沢だね。まぁいいよ、手はある」

ロシア人1『さすがだ!荒稼ぎしようぜ!!』

タシュケント「うん、そうだね。最後の大仕事と行こうか」

    ピッ

U-511「なんの話だったの?」

タシュケント「いいかいみんなよく聞いて。とても大きな依頼が入った」

タシュケント「戦艦と空母を誘拐して運ぶ・・・それが今回の依頼の内容だ」

アクィラ「なっ!?艦娘を誘拐するというんですか・・・?」

タシュケント「その通りだ。あたしたちは行きつくところまで来た。たったの半年でね」

タシュケント「海軍に目を付けられたっておかしくないんだ。ここらが潮時だと思う」

タシュケント「これが終われば一生遊んで暮らせるだけのお金が手に入る」

タシュケント「そうなったらこんな仕事をやり続ける必要もない、どこか遠い場所でバレないように暮らそう」


U-511「・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「賛成できないかい?」

U-511「いや・・・やるよ・・・!ユーはやる・・・!」

アクィラ「アクィラもやります・・・!タシュケントさんの言う通りです!このままじゃ捕まるのも時間の問題ですもんね!」

タシュケン「そう来てくれると思っていたよ。さすがはあたしの自慢の家族だ」

U-511「えへへ・・・」

アクィラ「うふふっ♪」ニコッ

タシュケント「行こうか我が家族たち、恐れるものは何もない!今まで通りうまく行く!」

タシュケント「さぁ、錨を上げろ!」

.......
....
..
.


長門達の基地 


青葉「司令官!司令官!大変です!緊急事態です!」

提督「落ち着け青葉。なにがあった?」

青葉「落ち着いてる場合じゃないですよ!今から半年前に起きた、艦娘の神隠し事件をおぼえていますか?」

提督「あぁ・・・鎮守府から忽然と姿を消して消息不明になった奴か?」

青葉「えぇ、でも見つかったんですよ!!イタリア近海を航海していたそうです!」

長門「ありえないだろう・・・そんなことをする意味が解らないし、できるはずがない」

長門「あらゆる援助が必要だぞ・・・」

青葉「援助するものがいるとしたら・・・?」

明石「えぇ?鎮守府から離れた艦娘を援助して何の意味が・・・」

青葉「神隠しがあってから半年で、急激に増えたものがあります」

青葉「それは・・・人身売買です。しかも、海を越えた先同士での・・・」

長門「まさか・・・!」

明石「じょ、冗談ですよね・・・?」

提督「・・・」

青葉「多分・・・間違いないと思います。鎮守府から抜け出して・・・人身売買を・・・」

長門「意味が解らない・・・一体なぜ・・・」

青葉「青葉が絶対に突き止めます」

提督「頼んだぞ、青葉」

明石「あの、提督・・・もし今回捕らえに行くのだとしたら・・・ひどい激戦になると思います・・・スーツがあっても、無事に帰ってこれるかどうか・・・」

提督「やるさ、大丈夫だ」

明石「・・・」

今回はここまでです。実はまだこれで半分ぐらいなんじゃよ・・・
長くなってしまいますがお付き合いいただけたら幸いです
少しほのぼのとしてますが、この先もっとちゃんとした悪役になっていきます
ご期待ください
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

ただ、善悪を別にして艦娘が鎮守府から独立して生きると
するなら反逆、反乱に近い方法を取るしかないからなあ
犯罪組織に使われるのがネックだが

>明石「あの、提督・・・もし今回捕らえに行くのだとしたら・・・ひどい激戦になると思います・・・
スーツがあっても、無事に帰ってこれるかどうか・・・」

アイアンマンスーツ「チラッチラッ」

更新は今日の夜10時頃を予定しています。書き忘れていました・・・
次回で一気に罰を与えるところまで行く予定です

>>506
それは別のユニバースのお話ですよ!

>>505
艦娘ってマフィアとか麻薬カルテルに渡ったら恐ろしく強力な存在になると思います・・・書いてて心底やばいと感じました

......
....
..
.


瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 廊下


葛城「ふぁ~ぁ・・・」スタスタ…

葛城(全く。ウチの提督は口を開けば瑞鳳瑞鳳って・・・作戦にまで私情を持ち込むのはやめてほしいよ)

葛城(いつの日か瑞鳳をかばって死ねとか言われるのかなぁ・・・)
  
タシュケント「やぁ、葛城・・・元気してたかい?」

葛城「ッ!?!?」ビクッ

タシュケント「おっと、大声を出さないで欲しいな」

葛城「あんた・・・生きてたの・・・?」

タシュケント「あたしがお化けに見えるかい?見ての通りさ」

葛城「だ・・・だとしたらなんで・・・なんで今急に・・・それに、半年も一体どうやって・・・提督に言わないと・・・」

タシュケント「落ち着いて、葛城。提督にいうのは駄目だ」

タシュケント「それより・・・ついてきてほしい、話があるんだ」

葛城「・・・?ここじゃ駄目なの・・・?」

タシュケント「なるべく人に聞かれたくないんだ」

葛城「わ、わかったわ・・・」

……
….
..
.

瑞鳳嫁提督鎮守府 港


葛城「あれ・・・アイオワ・・・?あなたもここに?」

アイオワ「Oh,カツラーギ、一体ここでなにしてるの?」

葛城「私は・・・タシュケンにここに呼ばれて」

アイオワ「Really?me too. What happening?」

タシュケント「よし、これで話ができるね?」

アイオワ「タシュケント、talkってなにかしら?」

タシュケント「ああ、そのことなんだけど・・・まず君たちには謝らなくちゃいけない」

葛城「へ・・・?何を・・・?」

タシュケント「本当に悪いと思っている・・・どうか許してほしい」

アイオワ「タシュケント・・・?What are you tal---」

   ドガッ

アイオワ「ぐっ・・・!?」ドシャッ…

葛城「え・・・?」

   ガッ!

葛城「う・・・」

  ドシャッ…

タシュケント「これも、家族の為なんだ・・・あたしの立場だったら・・・君たちもこうするだろう?」

U-511「さ、運ぶ?」

タシュケント「ああ、今頃アクィラが艤装を工廠から持ってきている頃だ。あたしとアクィラで荷物を運ぶよ」

タシュケント「お疲れユー。悪かったね、こんな役させて」

U-511「気にしてないよ、大丈夫。もうすぐ幸せに暮らせるもんね」ニコッ

タシュケント「・・・そうだね」ニコッ…

......
....
..
.


翌日 長門達の基地


青葉「司令官、またしても問題発生です・・・最悪のタイミングですよ」

提督「見つかったか?」

青葉「ですが・・・どうやら彼女たちは・・・ただの運び屋として終わるつもりは無かったようです」

明石「?」

青葉「例の神隠しがあった鎮守府からまた艦娘が消えました。今回は二名です」

長門「また脱走か?」

青葉「青葉もそう考えたんですが・・・どうやら港で血痕が見つかったようで・・・」

提督「・・・誘拐か」

青葉「だと思います・・・きっと、フリーランスの艦娘の需要が高まってきているのでしょう」

長門「これは大変な危機だぞ・・・食い止めなければ・・・艦娘が深海棲艦以外の存在に銃を向けることとなったら・・・」

提督「わかっている。青葉、取引場所は分かるか?」

青葉「鎮守府近くの港の監視カメラをすべて調べてみますが・・・海の上で密輸船を使われたら追跡はほぼ不可能ですよ?」

長門「くそっ・・・せめて向かう方角でもわかれば・・・」

青葉「海の上に監視カメラはないんですよ。難しい注文です・・・」

青葉「何か・・・高速で移動出来て・・・彼女たちを追跡出来て・・・行動を完全に把握できるもの・・・」

明石「・・・ありますよ」

明石「いや、います・・・といった方が正しいでしょうか」

提督「・・・?それは一体どういう意味・・・」
    


ガチャッ…













加賀「あの・・・ここでよろしいのでしょうか・・・?」

提督「・・・彼女まで巻き込むわけには・・・」

加賀「・・・話は聞いています。今あなた方が何をしているのか・・・」

加賀「私が来たのは、あの時助けてもらった恩を返すためでもあり、あなた方同様・・・悪が許せない気持ちがあるからです」

加賀「もし、今追い返されたとしてもこのことは決してしゃべりません。でもどうか・・・」

加賀「私も戦わせてもらえないでしょうか・・・?」

提督「・・・本気なんだな?」

加賀「はい・・・・!」

提督「・・・わかった。歓迎するよ、君も今日からここの一員だ」

長門「本当にいいのか?あなたの判断に従うが・・・」

提督「彼女の意志の強さは本物だ。それは、俺たちが彼女を助けに行った時も感じることができただろう?」

長門「・・・ふっ、確かにそうだな」

提督「改めてよろしく頼む、加賀。歓迎の握手だ」スッ…

加賀「期待に全力で答えます。こちらこそよろしくお願いするわ」スッ…

    ガシッ

加賀「あの・・・あなたが前に助けに来てくれた・・・白いコスチュームに身を包んだ人・・・なのよね?」

提督「あぁ・・・そうだが・・・?」

加賀「い、いえ・・・何も・・・ただ、普段の姿にいざ会うと・・・なんだかすごく不思議な気持ちです」

青葉(わかります・・・わかりますよ・・・こういう会話を聞けてよかった・・・)

加賀「まぁ、それだけです。何か私にできることはありますか?」

提督「よし、実はちょうど君の力を借りたいところだったんだ」

提督「鎮守府を抜け出して、人身売買を行っている艦娘がいる」

提督「しかも、つい先ほど艦娘を直接誘拐した可能性が高い」

提督「いつもは青葉が監視カメラを使って見つけたりするんだが・・・今回は無理だ。君の索敵機の力がいる」

提督「・・・頼めるか?」

加賀「えぇ、任せて頂戴」フフッ

......
....
..
.


日本 とある港  夜 


タシュケント「Добрый вечер・・・? Good evening?」

カルテル・メンバー1「日本語で結構だ・・・本当は英語が嬉しいが」

アイオワ「H…Hey…where am I…?」

葛城「だれか!!誰かいない!?聞こえていたら助けて!!お願い!!」

アイオワ「I can’t see anything…なんで目隠しされてるの・・・?」

カルテル・メンバー1「おい・・・あんたら素人か?なぜ荷物の口を閉じておかない?」

タシュケント「すまない・・・誘拐は初めてだったもんでね・・・テープの用意をすっかりわすれていたよ」

葛城「タ、タシュケント・・・?一体何を話しているの・・・?」

カルテル・メンバー2「まぁ、人払いは済んでいる。このままでも構わないさ」

ボス「取引といこうか?」

タシュケント「うん、時間はかけたくないんだ」

ボス「いい心掛けだ。金は・・・そこのボートに積んである。ボートごと持っていけ、サービスだ」

タシュケント「正直あたしたちにボートは不必要なんだけどね・・・まぁ、運びやすくなるからいいか。ありがとう」

ボス「それじゃ、そこの女二人をこっちに渡してもらおうか?」

タシュケント「ああ、艤装は重いから君たちが乗ってきたその船にあたしたちが積んでおくよ。その大型船なら艤装を積んでも大丈夫だろう?」

ボス「ああ、俺たちが持っているのかで一番デカい船を持ってきた。問題ないさ」

タシュケント「アクィラ、艤装運搬の用意を頼む」

アクィラ「は~い♪」ガチャガチャ…

タシュケント「さぁ、行くよ。ユー、葛城の方を頼む」グイッ

U-511「さ、歩こう」グイッ

葛城「ひっ・・・なに!?やめて・・・お願い離して・・・!」

アイオワ「Please help! Somebody help me! Please!!」

カルテル・メンバー1「うるさいな・・・すこし黙らせる必要があるか?」チャキッ…

ボス「商品に傷を付けたらお前を殺して捨てていくぞ」

カルテル・メンバー1「は、はい!すみませんボス」

タシュケント「それじゃ・・・早く船に行こうか」

葛城「タシュケント・・・なのよね?なんで・・・なんでこんなことをするのよ・・・」

アイオワ「Why・・・?私たちをどうするつもりなの・・・?」

タシュケント「・・・さぁ、仕事だから・・・かな?」

アイオワ「仕事・・・?仕事って・・・?」

U-511「二人が知る必要は・・・ないよ」

アイオワ「そんな・・・お願い・・・助けて・・・すごく怖いわ・・・」

U-511「アイオワ・・・ごめんね。君たちが最初で最後だから・・・」

ボス「・・・あんたら、これが終わったら足を洗うんだって?」

タシュケント「それがどうかしたかい?」

ボス「ひとつ忠告だ・・・罪からは逃げられない」

ボス「罪に苛まれ・・・きっとまた戻ってくることになるぞ・・・」

ボス「一番楽な方法は・・・罪に慣れ、罪の中に生き続けることなんだからな」

タシュケント「・・・今後もあたしたちに仕事をしてほしいって意味に聞こえるよ」

ボス「バレたか・・・あんたらが仕事をやめちまうもんだから・・・」

ボス「こいつらを運び屋兼兵器になるように色々教えていかなくちゃならなくなっちまったからな・・・つい本音が出てしまったよ」

タシュケント「もともとそのつもりだったんだろう・・・?」

ボス「だが・・・今言ったのは事実だ。あたまに留めておいてくれ」

タシュケント「・・・」

ボス「余計なお世話だったかな?さ、積み荷を積んだらお別れ-----」

      バツンッ 


ボス「おい・・・何の音だ?」

 バツンッ  バツンッ バツンッ
バツンッ バツンッ バツンッ バツンッ
  バツンッ  バツンッ バツンッ

カルテル・メンバー1「つ、次々と街灯が消えていく!!」

ボス「まだすべては消えていない。今の内に味方の位置を確認し、同士討ちを防げ」

     バツンッ

タシュケント「・・・真っ暗だ」

アクィラ「あ、あらぁ・・・?」

ボス「各自、戦闘用意」ジャキッ

U-511「・・・!」

U-511「気を付けて、何かが高速で接近してきている」

タシュケント「・・・なにか?」

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密輸用大型船 船上


  バキィッ!

戦闘員7「ぐぇあっ!」ドシャッ

戦闘員8「見つけたぞ!そこの角だ!こそこそと仲間をやりやがって!」

戦闘員9「撃ち殺せ!」ジャキッ

    ズガガガガッ!

提督「ぐっ・・・」サッ

提督(やはり銃火器持ち複数相手は厳しいな・・・)

  ヒュンッ!
    ドスッ
 
戦闘員8「ぎゃあああっ!いてぇ!!腕になんか刺さったぞ!!」

戦闘員9「なんだこりゃ・・・!矢だ!矢が飛んできているぞ!」

ヒュンッ! 
   ドスッ!

戦闘員9「ぐああああっ!俺の足があああ!!」ゴロゴロ

加賀『どうですか?お役に立てていますか?』

提督「・・・完璧だ」


加賀『消灯します』ギリリ…

 ヒュンッ パリンッ!

ヒュンッ
 ヒュヒュンッ

 パリンッ! 
    パリンッ!
パリンッ

戦闘員11「船の明かりも全部消えていく!」

戦闘員10「クソ!何も見えねぇ!隠れていないで出てきやがれぇえええ!」ズガガガガ…

戦闘員11「馬鹿!適当に打つな!味方に当たるぞ!」

  タタタ…

バキィッ! 

   ドカッ!

戦闘員10・11「ぐほぉっ」


   ドシャァ…


提督「大型船、制圧完了」



提督「俺が9人・・・君が2人・・・メンツは保てたな」

加賀『あら?その気だったら矢で全員仕留められましたよ?』

提督「・・・いい新人を迎えたもんだよ」

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カルテル・メンバー1「船がずいぶん騒がしいな・・・侵入者は殺し----」

    ガッ…

カルテル・メンバー1「ぐっ・・・」ドシャッ

カルテル・メンバー2「お、おい・・・?一体どうし---」

    ゴンッ…

カルテル・メンバー2「ぐはっ・・・」ドサッ…

U-511「いる・・・すぐそこに何か立ってる・・・」

タシュケント「・・・」

   サアァ…

ボス(・・・雲が晴れて月明かりが・・・!)

長門「・・・」

ボス「・・・なるほど、暗視ゴーグルに素手か・・・対処できないわけだ」

ボス「だがそれも・・・姿が見えてしまえばおしまいだな?」チャキッ

    ドゥンッ
      ギィンッ!

ボス「・・・!?」ドゥンッ! ドゥンッ!

長門「無駄だ・・・」キキンッ…

ボス「・・・どうなって・・・」

タシュケント「その人は艦娘だよ。艤装も付けてる、銃は効かない」

ボス「ハッ・・・実際戦ってみると・・・とんでもない兵器だな・・・」

長門「・・・」スタスタ…

ボス「・・・欲しかったぜ」


   ドカッ…
    ドシャァ…

アクィラ「その艤装の形からして・・・戦艦さんですか・・・?」

葛城「た、助けが来たの・・・!?だ、誰かわからないけど助けて!」

アイオワ「Please help! 殺されそうなのっ・・・!」

長門「安心しろ、今助けてやる」

    ズドンッ!

長門「ぐっ!」ヨロッ…

タシュケント「悪いけど・・・そうはいかない」

長門「駆逐艦の砲撃じゃ大したダメージはないぞ。他だって地上にいる潜水艦、艦載機を飛ばせない空母・・・」

長門「勝負は目に見えている・・・あきらめろ。まともに撃ち合えば周囲の人間やお前たちが死ぬ」

タシュケント「・・・」

長門「鎮守府を抜け出したのに理由はあるのか・・・?」

タシュケント「・・・あたしたちが元居た場所は、ひどい差別があった」

タシュケント「そこの提督は、自分がケッコンした瑞鳳だけを可愛がり、他の艦娘はまるで道具のように扱った」

タシュケント「あのまま居座っていたら・・・瑞鳳の為に死ねと命令されてもおかしくはなかった」

長門「・・・続けろ」

タシュケント「だから・・・鎮守府を出た。そして・・・生きる道へひたすら向かったら・・・」

タシュケント「・・・ここにいた」

長門「本当に・・・他の道は無かったのか・・・?」

タシュケント「あの提督を説得できるとでも・・・?無理無理・・・無理だね」

タシュケント「あたしたちは、行きつくべき場所に行きついたんだ。後悔はしていない」

タシュケント「これでも人殺しはしなかったんだよ?ただ海を行ったり来たりしただけさ」

長門「・・・」

タシュケント「君とやりあえば家族が傷付く・・・となるともう、今度こそ選択肢は無いんだろうね・・・」

タシュケント、U-511、アクィラを許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください


長門「いいや、選択肢はあるさ・・・来るべき場所がある。清算ができる場所が」

タシュケント「・・・いやいや・・・ないさ。でもね・・・行き場がなくなるのは・・・あたしだけでいい・・・!!」


    ガバッ!


U-511「タシュケント!?」

タシュケント「いくら戦艦でも・・・!魚雷を突き立てられたら無事ではいられないだろう!!」 ガキンッ

タシュケント「皆・・・どうか今の内に・・・」カチッ

アクィラ「タシュケントさん!」

長門「よせ!----」カッ

    ズガァ…ン…




......
....
..
.


長門達の基地 医療室


タシュケント「・・・う」パチッ…

タシュケント「ここは・・・?」

U-511「医務室だよ、タシュケント」

タシュケント「ユー・・・逃げなかったのかい?」

U-511「あなたを残して逃げるなんて・・・無理だよ・・・アクィラも・・・同じ気持ち・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「逃げられたかもしれないのに・・・」

     ガチャッ

長門・提督「・・・」

タシュケント「決死の特攻攻撃だったってのに・・・そう無事でいられるとさすがにショックだよ」

タシュケント「さすがは連合艦隊旗艦・・・といったところかい?」

長門「・・・私だって無事ではなかったさ。うちのデザイナーが作った防具越しでも・・・長時間の入渠が必要になった」

タシュケント「それってつまり・・・あの時から相当時間がたっているのかな?」

提督「お前は致命傷を負った。入渠である程度は治したが・・・」

提督「すべては治しきれなかった。長時間の手術で・・・一命はとりとめた」スッ…

タシュケント「鏡・・・?一体何故・・・」

タシュケント「・・・!」ポロッ…

    パリンッ…

U-511「タシュ・・・ケント・・・」

アクィラ「・・・」

タシュケント「周りにあたしが付けられたあだ名・・・覚えている?」

U-511「・・・」

タシュケント「ほら、言ってよ・・・」

アクィラ「優しい家族と、冷酷な運び屋・・・“2つの顔のタシュケント”・・・」

   クルッ…

アクィラ「・・・ッ!」サッ…

タシュケント「これで見た目も・・・その通りになったね・・・ハハハ・・・」デロッ…


提督「お前たちは・・・何件もの人身売買に関与した史上でも類を見ないほどの極悪人だ」

U-511・アクィラ「・・・」

提督「もちろん、お前たちは牢獄送りだ。だがそれじゃ足りない。もっと大きな償いが必要だ」

タシュケント「・・・何?」

提督「お前たちは悪の道に詳しい。犯罪者の心理、行動パターンをよく理解できる」

提督「そこで、お前らには服役しつつ知識を活かして人助けをしてもらう」

提督「お前らのせいで、艦娘が悪の手に渡るとどうなるのかが広まった」

提督「今後、艦娘を狙った犯罪が増えるかもしれない」

提督「新しい道をやろう、正しい道を。今まで犯した罪の分、少しでも善に努めてもらおうか」

アクィラ「・・・わかりました・・・」

U-511「・・・」

タシュケント「死刑になるよりは・・・マシなのかな・・・?」

提督「・・・以上だ。動けるようになり次第、あんたらを刑務所に移す」

提督「戻るぞ、長門」

長門「提督、まだ一つ片づけていないことがある」

......
....
..
.


瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 執務室



瑞鳳「てーとくっ♪お仕事終わった?」

瑞鳳嫁提督「ああ、今片付いたよ。寝る用意をして一緒に寝ようか」

瑞鳳「うん、それにしても・・・アイオワさんと葛城さん・・・戻ってくるのかな」

瑞鳳嫁提督「たしかにこのままじゃまずいな・・・君を守れなくなってしまう」

瑞鳳「もーっ、私を優先しすぎだよっ!でも・・・それだけ私の事を愛してくれているってことだもんねっ?」

瑞鳳嫁提督「もちろんさ。さぁ、歯を磨きに行こうか」

瑞鳳「うんっ!」


    ザッ...
   

瑞鳳「えへへ・・・へ?」

提督「・・・」

瑞鳳「き----」

提督「お前は寝てろ」プシュッ


   プスッ


瑞鳳「うっ・・・」ドサッ

瑞鳳嫁提督「なっ・・・!?瑞鳳!?」

瑞鳳嫁提督「貴様・・・なんのつもり----」


    ドゴッ






瑞鳳嫁提督「ごはっ・・・」ドシャッ…

提督「・・・」スタスタ…

瑞鳳嫁提督「やめろ・・・来るな・・・」

   グイッ
    バキィッ!

瑞鳳嫁提督「うぐっ・・・」ベシャッ

瑞鳳嫁提督「一体・・・一体何が目的なんだ」ズルッ…ズルッ…

提督「お前は・・・艦娘の指揮を執るに値しない」

提督「俺と一緒に来てもらおうか。お前にはここよりふさわしい場所がある」グイッ

瑞鳳嫁提督「やめてくれぇ・・・瑞鳳・・・瑞鳳・・・」ズルズル…

......
....
..
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翌朝 憲兵基地前

葛城「あ、あなたが・・・私たちを助けてくれた人?」

アイオワ「Oh、まるでcomic heroね・・・」

提督「正確には俺じゃないがな・・・君たちはもう大丈夫なのか?」

葛城「えぇ、中で事情聴取を受けてたところ。もう帰って寝たいわ」

提督「無事で何よりだ。だが、君たちに伝えなくてはならないことがある」

アイオワ「What・・・?」

提督「君らの元へは・・・今度新たな提督が配属されることになった」

葛城「・・・納得だわ」

アイオワ「・・・」

提督「君らにこれをやる・・・」スッ…

アイオワ「Wrist watch・・・?」

提督「押すと・・・俺達への救難信号になる。役立ててくれ」

葛城「なにからなにまで・・・ありがとう」

提督「気にするな。これが務めだ」

アイオワ「Thank you!これ気に入ったわ!!」ブンブン

提督「気に入ってくれてうれしいが・・・押されないことを祈っているよ・・・」

......
....
..
.


瑞鳳嫁提督鎮守府 執務室


瑞鳳「あれ・・・ここは・・・?確か私は・・・」

瑞鳳「・・・!」

瑞鳳「提督・・・!提督!!」

瑞鳳「提督・・・どこなの・・・?」

瑞鳳「提督・・・?」

瑞鳳「どこ・・・?」

瑞鳳「・・・提督・・・」

......
....
..
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長門達の基地


青葉「今回ばかりは本気でやばかったですね・・・・」

明石「下手すれば世界の危機でした・・・」

提督「未然に防げて本当に良かった」

長門「・・・で、これからはどうするんだ?」

加賀「私ですか?そうですね、この先出来る限り協力していきたいです」

加賀「今いる鎮守府での生活もあるので、あまり頻繁に手を貸せるかは分かりませんが・・・」

明石「加賀さん、あなた用のスーツも・・・作っておきますね!」キラキラ

青葉「明石さん・・・良い顔してますね・・・」ハァ…

加賀「私も・・・ああいうのを着るの・・・?」

明石「不満ですか?」

加賀「い、いえ・・・そんなことは・・・」

明石「なら、決まりですね!またコスチュームを作れるなんて最高ですよ!」

明石「あ、長門さんのコスチュームも直さないといけませんね!腕が鳴ります!」

提督「・・・と、言うわけだ。これからもよろしく頼むよ、加賀」

加賀「こちらこそ・・・よろしくお願いしますね」

運び屋艦娘編、これにておしまいです。思った以上に長くなってしまった・・・


次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
  ※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

 ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

この鎮守府には2泊3日で行ける海外遠征があり 
その間を付け狙った遠征組の暁がドラム缶またはクーラーボックスに珍生物をこっそり忍ばせ遠征帰還する

その後…

鎮守府近くの町に出て
厨二病を発した(暗黒女神)暁が
捕ってきた外来生物を
川や公園の池へ放して生態系を狂わしてる

コンマが同じなので、多数決によって決めたいと思います

↓5までで、暗黒暁鎮守府と、ガニー軍曹鎮守府どちらにするかの投票をお願いします

ブラック鎮守府: ハートマン軍曹っぽい提督から毎日罵詈雑言を浴びせられる
被害艦:阿賀野型4人 初月

了解しました
>>546さん、すいません!また次回ということで・・・

ガニー軍曹・・・亡くなられてしまいましたね・・・
FMJ、テキサスチェーンソ-、ミリタリー大百科は大好きでした。心の底から悲しいです
軍曹、どうか安らかに

今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました
おやすみなさい



タシュケントの顔のくだりの元ネタはこの動画から
https://youtu.be/5LU4l4tw5ks

※タシュケントがすべての事柄をコイントスで決めたりするようにはなりません

......
....
..
.



ハートマン鎮守府 朝



ハートマン提督「今日も貴様らにとって楽しい一日がやってきたぞ!!嬉しいか!?」

阿賀野・能代・矢矧・酒匂・初月「サー、イエス、サー!」

ハートマン提督「ふざけるな豚娘共!心まで豚になり下がったか!?もっと大声を出せ!」

5人「サー!イエス、サー!!」

ハートマン提督「貴様らがここにいる理由は分かっているな!?」

5人「サー!イエス、サー!」

ハートマン提督「貴様等が今の腐りきった心をまともにしたら・・・各人がようやく艦娘となれる」

ハートマン提督「その日まではウジ虫だ!!貴様らはまだ艦娘ではない!!」

ハートマン提督「深海棲艦のクソをかき集めた値打ちしかない!!」

5人「サー!イエス、サー!」

ハートマン提督「そこのロリコン四姉妹!!貴様らは駆逐艦を虐めるのが趣味のド変態共だったな!?」

阿賀野姉妹s「サー!ノー、サー!!」


ハートマン提督「何がノーだ!!それが事実だからここに来たんだろうが!!」

ハートマン提督「ここには駆逐艦が一匹いる!貴様らがファ〇クしないか見ておいてやるからな!!」

阿賀野型「サー、イエス、サー!!」

ハートマン提督「マザー・ぴゃっカー!!あの糞みたいな口癖は抜けたたのか!?」

酒匂「ぴ・・・サー!イエス、サー!!」

ハートマン提督「まだまだ抜け切れていないぞ!!腐った膿を脳からヒリ出しておけ!!」

矢矧「はぁ・・・今日もハートマン気取りか・・・」ボソッ…

ハートマン提督「今言ったのは誰だ!!」クワッ

矢矧「サー!私です!サー!!」

ハートマン提督「ロバのケツみてぇな頭してる割には度胸があるな!!!」

ハートマン提督「貴様はじっくり可愛がってやるぞ!まずは感情を消してやる!!」

ハートマン提督「駆逐艦を見ても欲情しなくなるぞ!!良かったな!!喜べ!!!」

矢矧「サー、イエス、サー!!」

ハートマン提督「今日も貴様らにはここに来たことを後悔してもらう!!ここに来て良かったと思える日が来るまでな!!!」

......
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長門達の基地


長門「提督、新しい任務はあるか?」

提督「いや、まだなにもない」

青葉「あ、それなら青葉にちょっと気になる鎮守府があるんですよ!」

長門「憲兵から届くファイル以外にか?」

青葉「ええ、実は・・・何か問題を起こして元いた鎮守府にいられなくなった艦娘を更生させる為にできた鎮守府があるんですよ」

長門「初耳だ」

明石「どういったところが気になっているんですか?」

青葉「艦娘を更生させる・・・言い換えれば艦娘に罰を与えていい場所ってことです」

青葉「その権限を利用して・・・必要以上の事をやっているとしたら?」

提督「構成施設なら・・・そのへんをよく理解している人が送り込まれているんじゃないか?」

青葉「青葉もそうだと思います。ですが・・・」

青葉「ブラックか違うか・・・まずは調べてみませんか?」

提督「分かった、行ってみよう」

明石「コスチュームを着てですか?」

提督「昼間からそれは目立ちすぎる。制服さ、バッジも付けていく」

明石「それなら目立たないですね。行ってらっしゃい!」

......
....
..
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ハートマン提督鎮守府 食堂 昼


阿賀野「はぁ・・・毎日がいやになっちゃうな・・・」モグモグ…

能代「ここはそういう所よ、阿賀野姉ぇ・・・」

酒匂「ぴ・・・いや、やめないと・・・!」

矢矧「人格を入れ変えるつもりなんだ、あの男は

初月「ここから出る頃には・・・私たちはどうなっているんだろうな・・・」

矢矧「初月・・・だったか?お前はなんでここに来た?」

初月「さぁ・・・もといた鎮守府の提督に『上官に対する口がなっていないから直してこい』と言われてここに来た」

矢矧「ずいぶんと理不尽だな」

阿賀野「上官に対する口を改善するならまず先に軽巡である阿賀野達に対して口やら態度やら改めるべきじゃなぁい?駆逐艦?」

阿賀野「ほら、そのおかずよこしなさいな」ヒョイッ

初月「・・・君らがここに来た理由、よくわかったよ。本当にここの提督の言う通りなんだね」

能代「・・・はい?」

阿賀野「うるっさいなぁ。阿賀野たちはねぇ、イライラしてるの」

阿賀野「せっかく提督と仲良く楽しかったのに、邪魔されてねぇ・・・」

能代「いえてるわ」

初月「いい度胸じゃないか・・・」ガタッ

矢矧「おい、ずいぶんけんかっ早いな!」

酒匂「損するよっ?」

初月「!」ハッ…

初月「・・・僕は嫌なものは嫌っていう人間なんだ。やられて黙るタイプでもない」

初月「・・・そのせいで、ここに送り込まれたのかもしれないけどね」

阿賀野「・・・」

初月「いきなり立って悪かった、でもそれは僕のものだ。返してくれないか?」

阿賀野「食べながら考えるわ」モグモグ…

初月「・・・」


   ガンガンガン!!


    「!!」


ハートマン提督「腐った女特有の薄汚い陰口タイムは終わったか!?ケツの穴より汚い口で飯を味わっているところ悪いが、今日は客人が来ることになった!!!」

ハートマン提督「貴様らの醜態を目に焼き付けてやるつもりだ!!くれぐれもお嬢さまを気取るなよ!!!分かったか!!!」

5人「サー!イエス!サー!!」

......
....
..
.


ハートマン鎮守府 玄関


ハートマン提督「ようこそ、我が鎮守府へ。今回はどういった御用で?」

提督「ここがどういった施設かは知っています。そのうえで、どういった更生のさせ方をしているのか参考に見に来たんですよ」

ハートマン提督「そうでしたか」

提督「中に入っても?」

ハートマン提督「どうぞ、なら早速見てもらいましょうか。今からちょうど訓練を行う所だったんですよ」

提督「ええ、ぜひ・・・」

......
....
..
.


ハートマン鎮守府 グラウンド


阿賀野「ひぃ・・・ひぃ・・・」ゼーッ ゼーッ

ハートマン提督「もっと速く走れ肉布団!!そのぜい肉を筋肉に、ウジ虫根性を軍人に変えろ!!」

ハートマン提督「吐き捨てたガムの如く粘れ!!!出来損ない!!駆逐艦に威張るしか能がないのか!?」

ハートマン提督「乗り越えなけばお前はウジ虫のままだ!!!あだ名を人型イ級のクソに変えられたいか!?」

阿賀野「サー、ノー、サー・・・・」ゼーッ ハーッ…

酒匂「酒匂も・・・もうきつい・・・」

ハートマン提督「戦争が終わるまでここでのんびり休むつもりか!?口で言う分まだ余裕があるぞ!走れ!マザー・ぴゃっカー!!死ぬか走り切ったら休ませてやる!!!走れ!!」

酒匂「ひぃいい・・・」ダッ…


ハートマン提督「まだ走れるじゃないか!!!次嘘ついて休もうとしたら目玉を抉り出して頭蓋骨にクソを流し込んでやるぞ!!!」

阿賀野「ひぃ・・・ひぃ・・・」ゼーッ ハーッ…

能代「ほら、阿賀野姉ぇ、つかまって!」

ハートマン提督「シスコンの妹を持てて幸せ者だな!人型イ級のクソ!!!その調子で小便のやりかたから教えてもらえ!!!」

ハートマン提督「俺が理不尽だって恨みたいか!?だがな、戦場はもっと理不尽だ!!!」

ハートマン提督「さぁ走れ!ここに来た理由を!!ここがある理由を忘れるな!!!」

5人「サー!イエス、サー!!」

ハートマン提督「自分の境遇に感謝しろ!!ここで変われることに感謝しろ!!!」

5人「サー!イエス、サー!!」

提督(これは・・・)

......
....
..
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ハートマン鎮守府 応接室


ハートマン提督「いかがでしたか・・・?我が鎮守府は」

提督「・・・」

ハートマン提督「あなたの言いたいことは分かります。やりすぎだといいたいのでしょう?」

ハートマン提督「ここは人格や態度に問題ありとされた艦娘が集う所。偶に提督の憂さ晴らしのために送られてくる子もいますがね」

ハートマン提督「戦場では技術だけではなく、精神面の強弱がものを言います」

ハートマン提督「これは私が彼女たちの人格を変えるのに、精神を強くするのに最適だと思ったからやっている事。言い逃れるつもりも取り繕う気もありません」

ハートマン提督「今日はありのままの姿を見せました」

ハートマン提督「・・・あなたのご意見を聞かせてほしい。やりすぎだというのであれば・・・別のやり方も考えましょう」

提督「・・・」

このハートマン提督を非難するかしないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します

提督「いえ・・・あなたのやり方を否定するつもりはありません」

提督「むしろあなたは自分から進んで憎まれ役をする、艦娘達の事をよく考えている愛情深い教官だと思えました」

ハートマン提督「・・・」

提督「これからも・・・どうか頑張ってください」

ハートマン提督「そう言ってもらえて、光栄ですよ」

提督「お世話になりました。これにて失礼いたします」

ハートマン提督「あぁ、少し待ってください。これから卒業式があります、見ていきませんか?」

提督「卒業式・・・?」

......
....
..
.


ハートマン鎮守府 執務室

  コンコン

ハートマン提督「入れ!」

  ガチャッ

初月「初月です呼び出しを受けて参りました」

初月「どういったご用件でしょうか・・・?」

ハートマン提督「昼の食堂でのやり取りを見させてもらった」

初月「・・・」

ハートマン提督「貴様はよくやった。『上司に対して口の利き方がなっていない、常識知らず』とここに送られた貴様は、阿賀野達に嫌がらせを受けても、途中で自分がやろうとすることに気が付き大人の反応を見せた」

ハートマン提督「成長した証だ。貴様はここで変わった」

初月「提督・・・」

ハートマン提督「これより貴様はここを出る!!自分の悪しき点と向き合い、見直し、過去の自分を超えた誇り高き軍人として、艦娘としてここを出る!!!」

ハートマン提督「おめでとう、初月。そしてさようならだ」

初月「提督・・・い・・・今までお世話になりました・・・!」ペコッ…

ハートマン提督「よし、部屋に戻って荷をまとめろ!元居た鎮守府に俺が連絡をしておく」

初月「はい、失礼しました・・・!」

    ガチャッ…
     バタン…

ハートマン提督「見ましたか?あの子の目が変わる瞬間を。どこに出しても恥ずかしくない目になったでしょう?」

提督「あなたは本当に・・・愛情深い教官です・・・」

......
....
..
.



長門達の鎮守府

青葉「あ、司令官おかえりなさい。どうでした?」

提督「彼はブラックなんかではなかったよ。誰よりも優しい指揮官だった」

青葉「それは良かったです」

提督「愛情ゆえの厳しさっていうのを学べたよ。いい勉強になった」

長門「厳しさか・・・」

提督「少なくとも、阿賀野達はあそこできっと変われるだろう」

提督「・・・まだまだ時間がいりそうだが」

明石「良薬は口に苦しってやつですね?」

明石「あ、参考までにいうと・・・私はほめられて伸びるタイプです」

提督「わかったよ・・・」

ハートマン提督編、これにて終わりです。もう少し怒鳴る場面を作りたかったですが、>>1の語彙力のなさ故、こんな短さに・・・


次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)


ブラック鎮守府:艦娘からの逆セクハラがひどいブラック鎮守府
加害艦: 赤城 鹿島

了解しました
R-18方面には行かないようにするため、ある程度表現は抑える事になってしまうと思います。ご容赦ください

FMJを見直して、ハートマン軍曹は改めていい教官だなと思えました。それと今までガニー軍曹だけ見てて気が付きませんでしたが、ほほえみデブの演技力がすげぇ・・・

瑞鳳嫁提督への制裁ですが、ああいう鎮守府が今後出た場合はまた別に安価を取るかもしれません。確かにちょっとやり過ぎました・・・

長文失礼しました。今夜もお付き合いいただきありがとうございました、おやすみなさい

......
….
..
.

逆セクハラ鎮守府 執務室 昼


優提督「よし、今日の分は終わりだな」

鹿島「お疲れ様です、提督♪いつも仕事が早くて感心します♪」

優提督「いやぁ、鹿島のアシストのおかげさ」

鹿島「嬉しい事言ってくれますね。それじゃあ・・・・」

    ピトッ…

優提督「お、おい・・・」

鹿島「一緒にお昼ご飯・・・食べに行きましょうか・・・」キュッ…

優提督「くっついていく必要はないと思うんだけど・・・」

鹿島「大ありですっ!私が頑張ったご褒美・・・くれませんか?」

鹿島「くっつくだけで・・・いいんです・・・」

優提督「わ、わかった・・・」

鹿島(ふふ、ずっとこうして居たいなぁ・・・)

鹿島(ずっとずっと・・・・)

......
....
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優提督の自宅 夜


優提督「・・・」カキカキ…

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2018年 〇月〇日

最近、鹿島の様子がおかしい
おかしいというよりは、距離が近い
仲良くなれるのは良い事なのだが・・・どうにもくっつきすぎな気がする
僕は提督で、彼女は艦娘
鎮守府内で提督と艦娘が恋仲になるというのはよく聞く話だ
僕には妻も娘もいる。そのことは彼女も知っているはずだ
だが、偶に彼女の目が・・・ものすごく妖艶な光を放つように見える時がある
気のせいだといいんだが・・・

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    パタンッ…


優提督「ふーっ・・・少し疲れた・・・」


     ガチャッ!

優提督娘「お父さんただいま!」

優提督「おぉっ、お帰り!今日の部活はどうだった?」

優提督娘「私ね、バドミントンで学校一位になったのよ!!」

優提督娘「先生が、私の第一志望高校に推薦状書いてくれるって!」

優提督「そうかぁ!さすが自慢の娘だ!」

優提督娘「いい高校出て、私もお父さんみたいな立派な提督になりたいな♪」

優提督「なれるよ、絶対に。僕の自慢の娘なんだから」ニコッ

優提督娘「ありがとう、お父さん。大好き!」ニコッ

     ガチャッ

優提督妻「ご飯、できてるわよ。皆で食べましょう?」

優提督「あぁ、今行くよ」

優提督娘「お母さん!今日のご飯は何?」

優提督妻「大好物のクリームシチューよ。お母さん、張りきって作ったんだから」

優提督娘「やったぁ!お腹ペコペコ!お父さん!早く行こう!」ピョンピョン

優提督「はしゃぎ過ぎだよ。今行くから」

優提督娘「今日は幸せいっぱいの日ー!」ドタドタ…

    ダダダ…

優提督妻「もう、家の中を走ったら危ないのに・・・」

優提督「・・・」

優提督妻「どうしたの?あなた」

優提督「今・・・とても幸せだなと思ってさ」

優提督妻「・・・えぇ、幸せね。とっても」フフフ…

優提督(この幸せな家を・・・世界を、守り抜いていこう・・・)

優提督(うん、ここにいるだけで・・・いつまででも頑張れる)

......
....
..
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優提督鎮守府 執務室


盗聴器『どうしたの?あなた』

盗聴器『今・・・とても幸せだなと思ってさ』

盗聴器『・・・えぇ、とても幸せね。とっても』

鹿島「提督さん・・・素敵な家庭をお持ちですね・・・」

赤城「本当に・・・幸せそうな家庭・・・」

鹿島・赤城「「ふふふふ・・・」」

......
....
..
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翌日 優提督鎮守府 執務室



優提督「ずっと座っていると・・・体が鈍ってしまうなぁ」ノビ~…

赤城「あら、それなら・・・弓道をやってみませんか?」

優提督「弓道?」

赤城「えぇ、結構筋肉を使いますし、心が落ち着きますよ?」

優提督「それはいいな、ぜひやってみたいよ」

赤城「はい!準備してきますね」

......
....
..
.



優提督鎮守府 弓道場


優提督「やっぱり和を基調とした部屋は落ち着くな」

赤城「そうでしょう?さ、弓を構えてみてください、提督」

優提督「よし・・・こうか?」ギリリッ…

赤城「ああ、それじゃ自分の耳を弦で弾いてしまいます、提督」

赤城「ほら・・・こうするんですよ・・・」ソッ…

     ピトッ…

優提督「あ、赤城・・・?」

赤城「シー・・・心を集中させてください」

優提督(背中に柔らかい感触が・・・)

赤城「ほら・・・息を合わせて・・・」

赤城「聞こえますか?提督と私の鼓動が重なる音・・・」

   ドクン… ドクン…

優提督(ものすごくいけないことをしている気がする・・・は、早く振りほどかないと・・・)


赤城「あぁ・・・駄目ですよぉ・・・?指をそんなに緩めちゃ・・・」キュッ…

優提督「す、すまない・・・」

赤城「さぁ・・・・弓の左側に的が見えるように狙ってみてください・・・」

赤城「これを、新月、満月の狙いと言います。うふふ、ロマンチックな名前ですよね・・・?」

優提督(赤城の息が後頭部に・・・)

赤城「射ますよ・・・3、2、1・・・」

  ヒュンッ
    ガスッ...

赤城「あらら・・・外れちゃいましたね」

優提督「か、簡単そうに見えて難しいんだな・・・」

赤城「集中が足りてませんよ?」

赤城「なにか・・・イケナイことでも考えていたんですかぁ・・・?」フフ…

優提督「・・・!」ゴクリ…

優提督「いや、とんでもない。君の教えは実にわかりやすかったよ」

優提督「そろそろ仕事に戻らないと。き、今日はありがとう赤城、またあとでな」

    スタスタ…

赤城「・・・」

赤城(あぁ・・・かわいい・・・かわいいわ・・・提督・・・)

赤城(欲しい・・・彼が欲しい・・・絶対欲しい・・・)


......
....
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優提督の自宅 夜


優提督「・・・」カキカキ…


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2018年〇月△日 

鹿島に引き続き、赤城も様子がおかしい
やたらと体をくっつけようとしてくる
彼女たちの事はもちろん尊敬しているし、戦友として好きだ
鹿島と赤城も同じ思いであればうれしいが・・・
今日の赤城の目は・・・戦友に向ける眼差しではなかった
もっと艶めかしく・・・まるで何かを欲しているような眼だった
これ以上は家族を持つ僕として容認できない
明日からは・・・強く言わなくちゃならないかもしれない

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    パタンッ…


優提督「はぁ・・・」



   ガチャッ

優提督娘「お父さん、お仕事お疲れ様。はいこれ」スッ

優提督娘「お母さんが、コーヒー淹れたから飲んでだって♪」

優提督「あぁ、ありがとう・・・飲むよ」

優提督娘「お父さん、疲れた顔してるね。どうかしたの?」

優提督「いや、ちょっとね・・・仕事場の子達の事で悩んでいるんだ」

優提督娘「大丈夫だよ、お父さんは優しい提督だもん。うまく行くよ!」

優提督「・・・ありがとう。明日からはお母さんと旅行だろう?早く寝なさい」

優提督娘「うん!ねぇ、お父さん、本当に明日一緒に来れないの・・・?」

優提督娘「お母さんも残念がってたよ」

優提督「これが提督の辛いところかな・・・年末には一緒に旅行に行けるさ」

優提督娘「わかった・・・あ!あのね、お母さんがね、少しでも寂しくないようにお父さんの大好物をいっぱい作っておいたって!やったね♪」

優提督「本当か!それは最高だなぁ!」

優提督娘「えへへ♪それじゃ・・・お休み、お父さん」

優男提督「あぁ、お休み」

......
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優提督鎮守府 執務室


盗聴器『・・・ありがとう。明日からはお母さんと旅行だろう?早く寝なさい』

盗聴器『うん!ねぇ、お父さん、本当に明日一緒に来れないの・・・?』

盗聴器『お母さんも残念がって・・・』

鹿島「へぇ・・・提督さん・・・明日から家族いないんだぁ・・・」

鹿島「明日からはきっと・・・提督さんは寂しい思いをするはずですね・・・」

赤城「寂しい思い・・・させちゃまずいですよね・・・」

鹿島「ですよね・・・♪」

......
....
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翌日 優提の督自宅 夜


優提督(今日は・・・二人とも何もしてこなかったな・・・)

優提督(やっぱり僕の勘違いだったんだ、あの子達とは今まで何も起きなかったじゃないか)

優提督(急に変わるなんてこともないさ。考えすぎだ・・・考えすぎ・・・)

  ザアアァァァ…

優提督(にしても、ひどい雨だなぁ。妻と娘に何もなければいいが・・・)グゥゥ…

優提督(・・・お腹が減った。晩御飯にしようか)

優提督(お・・・冷蔵庫にメモが)ピラッ…

冷蔵庫のメモ【あなたの大好物をたくさん作っておきました。お腹いっぱい食べてください。 おとうさん!私が作ったクッキーも食べてね! 愛するお父さんへ 妻と娘より】

優提督「ふふ・・・食べるのがもったいないなぁ・・・」

    ピンポーン

優提督(こんな大雨の日に・・・誰だろう?)スタスタ…

優提督「今開けます」


    ガチャッ…


優提督「・・・!」



赤城・鹿島「こんばんは・・・提督(さん)♪」


優提督「な・・・なんでここに・・・?」

赤城「実は・・・買い物でここの近くまで来たんですけど・・・」

優提督「買い物って・・・鎮守府から何キロ離れてると・・・」

赤城「そしたら途中で大雨に襲われて・・・雨宿り、させてもらえませんか?」

鹿島「もう・・・下着までぐっしょりなんです・・・」

      ポタッ… ポタッ…

優提督「わ、わかった・・・とりあえず上がってくれ。今バスタオルを持ってくる」

......
....
..
.



優提督の自宅 リビング


鹿島「すいません、迷惑かけちゃって・・・」ゴシゴシ…

優提督「いや、良いんだ。雨に濡れて体も冷えただろう。ついでだし、温かいシャワーも浴びていってくれ」

赤城「いいんですか?」

優提督「あぁ、風呂場にある洗濯機に濡れた服を入れておいてくれ。僕が乾燥させておくから」

鹿島「お世話になります」

優提督「シャワーから上がって服を着たら・・・僕が鎮守府まで車で送るよ」

赤城「本当にありがとうございます。それじゃ、シャワーお借りしますね」スタスタ…

鹿島「鹿島も失礼します」スタスタ…

優提督「ああ、ごゆっくり」

優提督(彼女たちは・・・本当に雨宿りをしていくだけ・・・だよな・・・?)

......
....
..
.



数分後 脱衣所


  シャァァァァ…


優提督「二人共もう風呂場だよな?一応目をつぶって入るぞ・・・風呂場は覗かない、約束するよ・・・」カチャッ…

優提督「あぁ、大丈夫。ここは長年住んでいる自宅だから目をつぶっていても洗濯機のボタンを押すのは楽勝さ・・・」スタスタ…


    「・・・・」


優提督「鹿島・・・?赤城・・・?」パチッ…

赤城・鹿島「・・・」

優提督「!?」バッ

優提督「ふ、二人共何してるんだ!?裸でそんな・・・」

赤城「ふふふ・・・驚きました?」

優提督「ふ、服はもう洗濯機の中に入れてあるんだろう?見てないから・・・洗濯機の操作をさせてくれ・・・」

鹿島「提督さん・・・」ヒタヒタ….

優提督「なんのマネなんだ?はやく風呂場へ・・・」


赤城「提督・・・」ヒタヒタ…

鹿島「提督さぁん・・・ほら・・・」









 「「私 た ち を 見 て」」


優提督「ま、まま・・・待て・・・」ゾァッ…

優提督(こ、このままじゃまずい・・・!)

鹿島「来て・・・提督さん・・・」

優提督「や、やめてくれ・・・無理だ。家庭があって幸せなんだ・・・」

赤城・鹿島「・・・」

優提督「わかってくれないか・・・?頼む・・・!」

赤城・鹿島「・・・」

赤城「・・・わかりました。今日はこれで帰ります」

鹿島「服は乾かさなくても結構です・・・そのまま着ていくので」

赤城「車もいりません、タクシーで帰ります」

優提督「ほ・・・本当か・・・?」

鹿島「えぇ、これ以上ご迷惑はおかけできません・・・」

鹿島「ですが・・・提督さん、また戻ってきますね・・・?」

鹿島「家族がいない間・・・寂しい思いをしないように・・・♪」

赤城「私達で・・・提督のお世話・・・してあげますね」ニコッ…

赤城「それじゃまた・・・ふふっ・・・」

優提督(大丈夫なんかじゃなかった・・・!この二人は・・・この二人は・・・!)ガタガタ…

.......
....
..
.



翌日 長門達の基地

   ガチャッ

加賀「失礼します」

明石「あ、加賀さん!ちょうどいいところに・・・」

加賀「ちょっと、青葉さんに頼みたいことがあるのだけれど・・・構わないかしら?」

青葉「はいはーい、どうかしましたか?」

加賀「あの・・・実は最近、赤城さんの様子がおかしくて・・・」

加賀「前までは携帯でのやり取りでも普通だったのに・・・ここ最近で急におかしくなり始めたんです」

青葉「・・・というと?」

加賀「返信が異様に遅かったり・・・いつもはその日あった出来事とかで盛り上がるのに・・・」

加賀「話を途中で無理やり切ったりするの・・・」

青葉「・・・加賀さん、赤城さんは・・・自分がいる鎮守府の提督について何か言っていましたか?」

加賀「そうねぇ・・・素敵な提督だと言っていたわ・・・心の底から信頼できる人だって・・・」

加賀「だからこそ心配なの。何かあったのかさっぱり予測もできなくて・・・」

青葉「加賀さん、実は今朝・・・憲兵にとある問い合わせが来たらしくて・・・」

加賀「・・・どういった内容?」

青葉「その・・・赤城さんと鹿島さんが着任している鎮守府の司令官が・・・二人に裸で迫られたって・・・」

加賀「・・・え?」

青葉「そこの司令官は家庭を持っているらしくて・・・それを伝えたにもかかわらず・・・だったそうです」

加賀「そんな・・・一体どういう・・・」

提督「今から俺と長門で調査に行く所だ。もしかしたら厄介なことになっているかもしれない」

加賀「・・・私に行かせてください」

長門「・・・駄目だ。危険すぎる」

提督「まだこの仕事も始めたばかりだろう。任せきれない」

加賀「鹿島さんはともかく・・・赤城さんは私の姉妹艦です」

加賀「どうか・・・私に・・・」

提督「・・・」

長門「・・・提督、どうする?」

提督「・・・わかった。君に任せる」

提督「ただし、少しでも危険を感じたら逃げる事。これが絶対条件だ」

提督「俺達との無線はつなげたままにしておけ」

提督「・・・わかったな?」

加賀「はい、ありがとうございます・・・!」

明石「加賀さん、これ・・・」スッ…

明石「あなたのコスチュームです。これを着て行ってください」

加賀「・・・その、やっぱり私は・・・マスクを付ける必要はないわ。素性がばれたところで・・・」

提督「マスクは自分を守るために着けるんじゃない、周りの人を守るために着けるんだ」

提督「・・・着ていったほうがいい」

加賀「・・・わかりました。有難く頂戴します」

加賀「それでは・・・行ってきます」

......
....
..
.



同時刻 優提督鎮守府 執務室


鹿島「あーあ、提督さん・・・憲兵に喋っちゃったぁ・・・」

赤城「提督は・・・こっちを向いてくれる気はないようですね」

鹿島「悲しいなぁ・・・こんなにも提督さんを愛しているのに・・・」

赤城「ふふ、だったら振り向かせちゃいましょう?」

赤城「いろんな手を使って・・・♪」

鹿島「やさしいやさしい提督さん・・・次やることを・・・許してくれるかな?」

>>1赤城さんと加賀さんはいろいろ複雑ではあるが姉妹艦ではないよ
いろいろ複雑な事情があるけどそれぞれ独立した加賀型空母と赤城型空母だよ

今回は似たような画面が続いたり、画面の切り替わりが何度もあって見辛いですね・・・申し訳ないです
今日はここまでとします。今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

赤城さんのセクハラ弓道・・・ちょっと受けてみたいですね・・・

>>641 ああああしまった・・・!すっかり頭から抜けていました・・・!

見ていただいてる方々ごめんなさい!

>>639

重大なミスがありました

加賀「鹿島さんはともかく・・・赤城さんは私の姉妹艦です」 ×

加賀「鹿島さんはともかく・・・赤城さんは私にとって家族のような存在です」 〇

このように頭の中で変えていただければ幸いです。ミスだらけで申し訳ないです・・・

オマケ

提督のコスチュームのイメージ図

https://imgur.com/2Hzy1Cb.jpg

このスーツのカラーリングを提督の制服のような白色にしたイメージです


加賀のコスチュームのイメージ図

https://imgur.com/Osp23UF.jpg

このスーツのカラーリングを青にしたようなイメージです



       ガチャッ…


優提督「赤城・・・鹿島・・・ちょっと話がある・・・」

赤城「あら、こんにちは提督。今日は遅めの出勤ですね」

鹿島「今執務室の掃除を終えたところです♪さ、今日もみんなでお仕事しましょうか」

優提督「なぁ・・・昨日の事なんだが・・・」

鹿島「・・・」

優提督「その・・・実は今朝・・・君たちの事を・・・憲兵に喋ってしまったんだ・・・」

赤城「・・・」

優提督「でも・・・やりすぎた、本当にすまない。あの時は混乱してて・・・気の迷いだった」

優提督「君たちもそうだったんだろう?気の迷いだったんだろう?」

優提督「憲兵には僕からうまく言い訳して取り消してもらうよ」

優提督「だから・・・これで手打ちにしよう・・・そうしないか?」

鹿島「提督さん・・・あなたは・・・本当に・・・」ジワ…

鹿島「ほんっとうに・・・お優しいのですね・・・!」ポロポロ…

赤城「あんな事をした私たちを・・・許してくれるのですか・・・」








赤城「なら・・・これからすることも許してくれますよね?」ポチッ

優提督「・・・それはどういうことだい?」

盗聴器『・・・それはどういうことだい?』

優提督「・・・え?」

盗聴器『・・・え?』

優提督「『どうして僕の声が・・・そこのスピーカーから・・・?』」

赤城「あなたの声・・・ずっと盗聴していました・・・」

鹿島「幸せそうな家族の声も・・・ずっと聴いていました・・・」

  ユラッ…
   スタスタ…

赤城「私たちも・・・幸せになりたいです・・・」

鹿島「ハッピーエンドが欲しい・・・」

優提督「『こ・・・こっちへ来ないでくれ・・・』」

赤城「迎えましょう?私たちのハッピーエンド・・・」グァッ

    バキィッ…

優提督「『うぐっ・・・』」ドサッ…

赤城「もう・・・我慢できないんですよ・・・提督・・・///」ハァ…ハァ…!

......
....
..
.


優提督の自宅 寝室




    ペロ…ペロペロ…
  ペロッ… ペロペロ…
    ペロペロ…


優提督「ぅ・・・ん・・・?」パチッ…

赤城「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ペロペロ…

優提督「あか・・・ぎ・・・?」

赤城「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ペロペロ…

優提督「い、一体・・・何をしているんだ・・・?」

赤城「提督・・・起きたんですか・・・?」

赤城「お顔・・・傷つけてしまってごめんなさい・・・これで・・・少しでも楽になれば・・・」ペロッ…

優提督「こ・・・これをほどいてくれ・・・!」ギシッ…

赤城「あぁ・・・それは駄目です提督・・・お世話できなくなってしまいます・・・」

優提督「どうしてしまったんだ・・・赤城・・・」

優提督「僕が知っている君は・・・こんなことをする人ではなかったはずだ・・・」

赤城「ええ・・・でも・・・私は変わってしまったんです・・・」ペロッ…

優提督「うぅっ・・・」ゾクッ…

赤城「あなたに恋して・・・おかしくなってしまったんです・・・」


     ガチャッ…

鹿島「あら・・・おとうさん、起きたんですね」

優提督「か、鹿島・・・その服・・・娘の制服だぞ・・・」

鹿島「似合ってますか・・・?お父さん・・・?」

優提督「何を考えているんだ・・・!」

鹿島「知っていますか?女の子は誰だって・・・」スタスタ…

鹿島「お父さんが初恋の人なんです・・・」ギシッ…

鹿島「ねっ・・・お父さん・・・」ナデ…

優提督「ッ・・・ッ・・・」ガタガタ…


鹿島「枕元に家族写真・・・素敵な家庭・・・家族思いの良いお父さん・・・」ヒョイッ…

鹿島「でも、今日からは私たちが家族です」ポイッ

優提督「やめっ・・・」ググッ…

    ガシャンッ…

優提督「うぅう・・・」

鹿島「代わりにこれを置きましょう」コトッ…

鹿島「覚えていますか・・・?私たちが鎮守府に来て最初に撮った集合写真・・・」

鹿島「今日から提督さんは提督さんじゃなくて・・・」

鹿島「パパになってもらいます・・・えへへっ・・・♪」ニコッ…

優提督「助けてくれ・・・頼む・・・助けてくれぇ・・・!」

......
....
..
.


優提督鎮守府 執務室


   バンッ!

加賀「誰もそこを動かないで!!」スチャッ

   「・・・」

加賀「・・・」

加賀「ここは・・・もぬけの殻だわ・・・」

提督『なに・・・?鎮守府に誰もいないのか・・・』

明石『一体どこへ・・・?』

提督『近くになにか手掛かりがないか?』

加賀「手がかり・・・」

加賀「争った形跡は無し・・・部屋には何も----」

盗聴器『ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』

加賀「----!」


提督『これは・・・』

盗聴器『提督・・・起きたんですか・・・?』

加賀「赤城さんの声だわ・・・」

盗聴器『こ・・・これをほどいてくれ・・・!』

提督『・・・どうやら、そこの提督はどこかで拘束されているようだな』

加賀「・・・」

青葉『その盗聴器の信号を逆探知して居場所を特定できるかもしれません』

加賀「いえ、ちょっと待って・・・その必要はないかもしれないわ」

盗聴器『枕元に家族写真・・・素敵・・・家族思いの良いお父さん・・・』

加賀「・・・赤城さん達は、ここの提督の自宅にいるわ」

提督『青葉、場所を特定できるか?』

青葉『今やってます・・・』

青葉『加賀さん!分かりました!場所は・・・』

......
....
..
.


優提督の自宅 寝室

   ガシャンッ 
ビリビリ… グシャッ
 パリンッ…
  メキャッ…

優提督「やめてくれ・・・やめてくれ・・・」

鹿島「これも・・・前の家族の物ですね・・・」グシャッ

赤城「鹿島さん、冷蔵庫にこんなものがありましたよ」

鹿島「なんですか?メモとタッパー・・・?」

鹿島「どれどれ・・・あなたの大好物をたくさん作っておきました・・・お腹いっぱい食べてください・・・おとうさん・・・私が作ったクッキーも食べてね・・・愛するお父さんへ・・・妻と娘より・・・」

鹿島「愛する妻と娘はここですよ。これも捨てましょう」ビリビリ…

赤城「料理も私達に任せてくださいね♪」ポイッ

     グチャッ…

優提督「うぅっ・・・うう・・・どうして・・・どうして・・・」ポロポロ…

赤城「愛です、提督。あなたへの愛が・・・もうどうしようもないんです・・・」

赤城「あなたが欲しくて・・・切なくて・・・苦しくて・・・」

鹿島「改めて言わせてください、提督・・・あなたが大好きです。心の底から愛しています」

鹿島「幸せは・・・待っているだけでは来ません・・・こっちから向かいにいかないと・・・」

鹿島「さぁ、昔の物はほとんど無くなりましたね・・・新しいものを築きましょう」

鹿島「私たちの・・・家庭・・・」

赤城「私たちの家族・・・」

鹿島「まずはあなたとの子供が欲しいです・・・おとーさんっ?」

赤城「提督はそのままで良いですよ・・・すぐに済みますので・・・」シュルッ…

優提督「僕が何をしたっていうんだ・・・こんなっ・・・あぁっ・・・」

優提督「あまりにもひどい・・・」

赤城「いずれ幸せになります・・・私たちがして見せます」

赤城「受け入れてください」スッ…



 「そこまでよ、赤城さん」


赤城「・・・私の知り合いにロビンフッドは居ませんよ?」

加賀「・・・今すぐ彼を解放しなさい・・・!」スチャッ… ギリリ…

鹿島「邪魔をしないでもらえませんか・・・?これから幸せな家庭を築くんですから」スラッ…

加賀「ナイフなんかで私を止められると思って・・・?」ヒュンッ!

      キンッ!

鹿島「・・・っ!」

加賀「丸腰の人を射る趣味は無いわ・・・おとなしくしなさい・・・!」スチャッ ギリリッ…

赤城「・・・その弓の腕・・・加賀さん・・・?」


加賀「・・・!」

提督『絶対に正体は明かすな』

加賀「・・・私はあなたたちを捕らえに来た者よ・・・それ以外の何者でもないわ・・・」

赤城「・・・」

  スッ…

赤城「わかりました・・・投降します・・・」

鹿島「そうですね・・・」

鹿島「下手に動いて・・・赤ちゃんを産むこの体を傷つけたくないです・・・」

赤城「ええ・・・幸せな家庭には代えられないわ・・・」

加賀「なにを・・・言っているの・・・?」

優提督「その子達は正気じゃないっ・・・!おとなしくしている今の内に・・・」

加賀「今助けます・・・!」

......
....
..
.


加賀「大丈夫ですか?」

優提督「すまない、助かった・・・」

加賀「彼女たちの事は・・・私に任せてください」

優提督「・・・」

加賀「あなたたち二人は・・・超えてはいけないラインを超えたわ・・・」

加賀「相応の罰を受けるべきよ・・・でもそれは・・・私ひとりで決めるわけにはいかない」

優提督「・・・」

赤城「提督・・・判断を誤らないでくださいね・・・?」

鹿島「あなたの事を・・・一番想っているのは・・・私達です、提督さん・・・」

この二人を許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます


優提督「・・・君たちは・・・正気を失っている・・・!」

赤城「いいえ、正気ですよ・・・!こんなにもあなたを愛しているんですもの・・・!」

鹿島「この愛は本物です・・・!」

優提督「・・・艦娘を更生させる施設が・・・あるんだ」

優提督「君たちをそこに入れる・・・!」

赤城「そんな・・・どうして・・・!」

鹿島「私たちが嫌いになったんですか・・・」

優提督「ゆるしてくれ・・・今の君たちとは・・・一緒にいたくない・・・」

赤城「嘘・・・」

鹿島「提督さん・・・私たちを愛してよ・・・!」

優提督「愛していたとも・・・仲間として・・・!」ギリッ…

......
....
..
.



ハートマン提督鎮守府


赤城「・・・」

鹿島「・・・」

ハートマン提督「よく来たな!!今日から貴様らにはクソ地獄を楽しんでもらうぞ!!」

ハートマン提督「そびえたつクソ二本共!ここに愛があると思うなよ!!!貴様らが感じられるのは俺への憎悪だけだ!!」

ハートマン提督「貴様らの話を聞いただけでその日食う飯が糞以下の味になった!!!」

ハートマン提督「貴様らを見ていると嫌になる!!!人間の欲の醜さをクソで塗り固めて彫刻にしたみたいだ!!!」

ハートマン提督「名前はなんだ!?発情期の豚か!?それともクソ売春婦か!?」

赤城「これも・・・愛への試練・・・きっと提督は私たちを試しているんですよ・・・!」

鹿島「ふふふ・・・待っててくださいね・・・お父さん・・・」

ハートマン提督「思考回路がビチグソでショートしたか!?クソボケ!!!その気色の悪い笑みを消せ!今すぐ顔面に伝えろ!!」

ハートマン提督「貴様らに本来の名前は似合わん、ほほえみ売春婦と呼ぶ!!!」

ハートマン提督「良い名前だろう!?なんなら腕に掘ってやってもいいぞ!!!」

......
....
..
.



長門達の基地


加賀「二人があれで変われるといいのですが・・・」

提督「あの人なら大丈夫だろう・・・」

加賀「はぁ・・・赤城さん・・・どうしてあんな姿に・・・」

明石「恋は人を盲目にするっていうじゃないですか・・・」

加賀「私が知っている赤城さんは・・・もっと自制ができる・・・尊敬できる人だったはずです・・・」

提督「今は信じて待とう。それしかできない・・・」

加賀「・・・」

提督「話は変わるが・・・今回の仕事は見事だったぞ、加賀」

提督「冷静に動けていたし、状況判断も悪くなかった」

加賀「・・・ありがとう、でも今は・・・正直に喜べないわ・・・」

加賀「ごめんなさい、今日はこれで失礼します・・・」


  スタスタ…
バタンッ…


提督「・・・」

青葉「加賀さん・・・」

長門「仕方無い・・・家族を自分の手で捕らえたも同然だ・・・そっとしておいてやろう・・・」

逆セクハラ鎮守府編、これにて終わりです。この赤城さんには耳も尻尾も生えてはいませんよ・・・?



次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

この鎮守府では強面で無口だが優秀な提督がおり艦娘達から信頼も熱い
だが近くに彼を疎ましく思う鎮守府がおり彼の優秀な艦娘をすべていただき潰そうと嘘の通報した
頭がよくまわり外面がいい上に他人への印象操作がうまいため真の真っ黒な心は気づかれにくい

ブラック鎮守府:巨乳艦だけが厚遇される鎮守府
被害艦:阿武隈 綾波

了解です。ついでに厚遇されている巨乳艦を決めます

↓2で厚遇されている艦娘をお願いします

厚遇艦:潮 神威

了解です
次回の更新はおそらく明日の夜ごろになると思います
セクハラ系では一番狂った作りになったかも・・・
実はこの二人には元ネタがあります。ノックノックという、あのキアヌ・リーヴスが主演している映画です
マトリックス、ジョン・ウィックで強い男を演じたキアヌ・リーヴスが悪女二人にヤラレ放題なのは中々見ものですよ

今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

胸差別鎮守府 執務室


     ガチャッ


綾波「艦隊・・・帰投しました・・・」ボロッ…

阿武隈「ふえぇ・・・」ボロッ…

潮「・・・」ボロッ…

神威「・・・」

胸差別提督「・・・戦果報告」

綾波「司令官の作戦通り、綾波と阿武隈さんでひたすら注意をひいて盾になりましたが・・・」

阿武隈「・・・すいません、潮さんの被弾を・・・許してしまいました・・・」

胸差別提督「・・・」プルプル…

胸差別提督「綾波と阿武隈はここに残れ・・・潮と神威は外して良い、部屋でくつろいでいてくれ」

潮・神威「は、はい・・・」スタスタ…

潮(阿武隈さん・・・綾波さん・・・大丈夫かな・・・)


  ガチャッ…
   バタン…


胸差別提督「・・・」プルプル…

胸差別提督「命令したのに!守り抜けと!!」バンッ!

綾波・阿武隈「ッ!」ビクッ!

胸差別提督「俺の命令に背きやがって!なんて無様な結果なんだ!!」

胸差別提督「その貧相な胸も相まって見るに堪えんわ!!!」

綾波「ですが・・・敵の注意を惹く装備だけでは・・・いずれはこうな----」

胸差別提督「うるせぇ!!お前らはそろいもそろって臆病者だ!!」

阿武隈「ち、ちょっと・・・いくらなんでも・・・」

胸差別提督「臆病な裏切者の負け犬だ!バーカッ!!」

阿武隈「ごめんなざい゛・・・」ポロポロ…

胸差別提督「潮と神威の完璧なおっぱいに傷が付いたら責任取れんのか!?百均のまな板どもめが!!!」

胸差別提督「恥さらしめ!!」

綾波「・・・グスッ・・・」

......
....
..
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その日の夜 食堂


胸差別提督「さぁ、召し上がれ♪」

神威「まぁ・・・すごいご馳走・・・」

潮「あの・・・私・・・今回の作戦で色々ミスしちゃって・・・阿武隈さんと綾波さんにケガさせてしまったのに・・・こんな・・・」

胸差別提督「気にしなくていいさ、ミスは誰にでもある。君はここに来たばかりなんだから、新しいやり方になじめなくて当然さ」

胸差別提督「それに、悔しいことがあった後は普通のご飯を食べるよりも・・・」

胸差別提督「美味しいものを食べて、次回も頑張るぞって気になったほうが良いだろう?なっ?」ニコッ

潮「提督・・・えへへ、ありがとうございます・・・」

潮(新しい提督は・・・優しそうな人で良かった・・・!)

神威「ふふ・・・潮さん、ここの提督は優しいでしょう?」

潮「はいっ!」


神威「ところで・・・阿武隈さんと綾波さんはどこへ・・・?」

胸差別提督「だいぶ傷ついてしまったからな・・・まだ入渠していると思うよ」

神威「そうですか・・・」

胸差別提督「さぁ、彼女たちの分もちゃんと取ってあるから先に食べてしまおう」

神威「あ、はい・・・」

潮「あの、提督・・・」

胸差別提督「なにかな?」

潮「作戦報告の時・・・潮と神威さんが執務室から出た後に・・・怒鳴り声が聞こえた気がしたんですけど・・・」

潮「・・・何かあったんですか?」

胸差別提督「ただ単に、励ましていただけだよ」

胸差別提督「何も心配するようなことは起きていないさ・・・」

潮「そうでしたか!なら・・・よかったです」

胸差別提督(うんうん・・・やっぱり、大きなおっぱいには笑顔が似合う・・・)ジィー…

潮「・・・ッ!?」ゾクッ…

神威「潮さん?どうされましたか?」

潮「いえ、なんでもないですよ・・・」

潮(前の鎮守府で・・・嫌というほど向けられた視線を・・・感じた気がする・・・)

潮(気のせい・・・だよね?)

......
....
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.




胸差別鎮守府 物置


阿武隈「うぅ・・・今日もコップ一杯のスープとパンだけ・・・」

綾波「お腹・・・減るなぁ・・・」

阿武隈「どうしてあたしたちだけがこんな目にあわなきゃならないの・・・?」

綾波「仕方がないですよ・・・胸が小さいのがいけないんです・・・」

阿武隈「こんなのどうかしてるよぉ・・・」

阿武隈「潮ちゃんと神威さん・・・このこと知っているのかなぁ・・・」

綾波「知ってはいませんよ・・・そして、知られてはいけないんです」

阿武隈「・・・」

綾波「綾波達に厳しい司令官は、神威さんと潮さんの前では、優しい司令官でありたいんです。胸の大きな子に好かれるために」

綾波「二人は・・・司令官が優しい人であることを信じています」

綾波「その二人がこのことを知ったら・・・信じる二人の心が傷付いてしまいます。だから・・・知られては・・・いけないんです・・・」

阿武隈「だったら・・・一体どうしたら・・・」

綾波「耐えるんです・・・綾波は・・・この方法しか知りません・・・」

......
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翌朝 胸差別鎮守府 廊下


潮(昨日感じた視線・・・なんだったんだろう・・・)

   スタスタ…

潮「あ、阿武隈さん。おはようございます」

阿武隈「潮ちゃん・・・おはよう」

潮「その・・・昨日はごめんなさい!私のせいで・・・」

阿武隈「ううん、良いの。気にしないで!あたしよりケガは少なかったんだから」

阿武隈「これがあたしの役目だよ」

潮「で、でも・・・」

阿武隈「いいからいいから、気にしないでって♪」

阿武隈「それじゃ、また後でね」クルッ…

潮「あ、危ない!」

  ドンッ

阿武隈「あうっ!」ドシャッ

阿武隈「いたた・・・ごめんなさ・・・」

胸差別提督「チッ・・・」

潮「!?」

胸差別提督「気を付け-----」

胸差別提督「----!」ハッ…

潮「てい・・・とく?」

胸差別提督「阿武隈!大丈夫かい?」グイッ…

阿武隈「う・・・うん・・・大丈夫・・・です・・・」スクッ…

胸差別提督「よかった。気を付けるんだよ?」

阿武隈「は、はい・・・!失礼しました・・・!」タタタ…

胸差別提督「やぁ、潮。おはよう」

潮「お、おはようございます・・・」

胸差別提督「私は執務があるから失礼するよ」スタスタ..

潮「ご苦労様です・・・」

潮「・・・」

潮(今の提督の顔・・・すごく怖かった・・・)

潮(何か・・・何か変だ・・・!神威さんに相談してみよう・・・)

短いですが今回はここまで
今回のセクハラ提督は最初のオープンセクハラ提督やノーパン主義提督程軽くはなく
逆セクハラ鎮守府よりは重くない・・・という感じになっていくと思います。お楽しみに
今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

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その日の夜 神威の部屋



神威「提督が怪しい・・・?」

潮「はい、4人で出撃するとき以外で・・・阿武隈さんと綾波さんの姿を見たことがありますか?」

神威「・・・言われてみれば・・・あまり見ませんね・・・」

潮「阿武隈さんと綾波さんに、提督が優しくしているところは・・・?」

神威「話しているときは普通の口調でしたが・・・それ以外ではわからないですね」

神威「少なくとも、提督に何か貰った・・・とか・・・何かしてもらった・・・なんて話は聞いていませんね」

神威「何か・・・あったんですか?」

潮「確証は無いんですが・・・きっと何かを隠していると思うんです」

神威「あの提督に限ってそんなことが・・・」

潮「潮もそう信じたいです・・・だからこそ、色々と気になるんです」

潮「ここに来る前に居た鎮守府で・・・潮は嫌な思いをしたので・・・」

潮「神威さんも・・・確かめてみようと思いませんか・・・?」

神威「・・・」

......
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胸差別鎮守府 庭



神威「提督が夜に外へ出ているのを・・・何度か見たことがあります」

神威「ただの気晴らしだと思うのですが・・・すいません、提督の事は私も深くは知らないんです・・・」

神威「優しくはしてくれているんですがね・・・」

潮「いえいえ、とんでもないです!こちらこそ付き合わせてしまって・・・」


   ~~~.... ~~~~~.....


潮「・・・なにか聞こえませんか?」

神威「・・・あちらの物置からですね・・・」

潮「行ってみましょう!」タタタ…

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物置


阿武隈「もう限界!!このままじゃ、胸の為に殺されちゃう!!」ガタッ

綾波「・・・綾波達には・・・何もできませんよ・・・」

綾波「憲兵さんに手紙を出そうとしましたが・・・見つかって破り捨てられちゃいました・・・」

綾波「司令官はポストにカメラを仕掛けて監視しています。助けは・・・呼べません・・・」

阿武隈「また近いうちに出撃がある・・・今度は死ぬかも・・・」

     ガラッ…

阿武隈・綾波「!」ビクッ

潮「阿武隈さんと綾波さん・・・?どうしてこんなところに・・・?」

綾波「潮さん・・・これは・・・その・・・」

    カランッ…

神威「・・・その小さなカップは・・・?」

阿武隈「・・・綾波ちゃん、もう・・・隠し通せないよ」

綾波「でも・・・!」

神威「何があったか・・・話していただけませんか・・・・?」

綾波「・・・」

......
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神威「そんな・・・あの提督が・・・!」

潮「じゃぁ・・・ご飯の時よくいなかったのも、出撃の時は敵の攻撃を引き付けるような装備しかしなかったのも・・・」

潮「いつも・・・元気がないのも・・・そのせいなんですか・・・?」

潮「たった・・・それだけの理由なの・・・?」

綾波「そう・・・です・・・」コクン

阿武隈「・・・」

潮「・・・私、言ってきます」スッ…

綾波「そ、そんな!駄目だよ!あの男の内に秘めた凶暴性は知っています!開き直ったらどうなるか・・・!」

潮「・・・関係ありません。だからって潮は引き下がりません」

潮「前に居た鎮守府から、潮はある人に助けてもらいました。今度は・・・助ける側になりたい」

潮「あの人のように・・・」

潮(だから・・・この時計はまだ使わない・・・!)サス…

綾波「潮さん・・・」

潮「ここにいてください。すぐに戻りますから!」

    ダッ!

阿武隈「潮ちゃん!」

......
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..
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胸差別鎮守府 執務室



胸差別提督(うーむ・・・潮の好感度をどう上げようか・・・)

胸差別提督(確か腕にみすぼらしい腕時計をしてたな・・・よし、腕時計をプレゼントしてあげよう)

胸差別提督(綾波と阿武隈の給料から良い時計を買って・・・)

    バンッ!!

胸差別提督「!?」

潮「・・・提督、お話があります・・・!」

胸差別提督「ど、どうしたんだい・・・?」

潮「・・・阿武隈さんと・・・綾波さんにしたこと・・・ちゃんと二人に謝ってください・・・」

胸差別提督「・・・一体何を言っているんだい?」

潮「知っていますよ・・・差別している事・・・!胸の大きさなんて理由で・・・あの二人にひどい仕打ちをしていることを・・・!」

胸差別提督「・・・・・」

胸差別提督(これは・・・願ったり叶ったり・・・かもしれんな・・・)

胸差別提督「・・・嫌だって言ったら・・・??」ユラッ…

潮「・・・あ、あやまらせ・・・ます」タジッ…

胸差別提督「つまり君は、クーデターを引き起こそうとしているわけだ・・・」

胸差別提督「いけない事だ・・・いけない子だなぁ・・・」

胸差別提督「こんなことはしたくないけど仕方がない・・・」チャリッ…

潮(あれは・・・手錠・・・?なんでそんなものを・・・)

胸差別提督「これで君を拘束させてもらう。なんでって?クーデターを起こそうとしてるからだよ」

胸差別提督「そして、そんなことを企てたからには・・・お仕置きしなくちゃぁ・・・」

胸差別提督「うっかり君の胸を触ってしまったとしても・・・先に悪いことをしたのは君だ」

胸差別提督「文句はいえないよなぁああ!?」ジュルッ…



潮「ひ…」

潮(こ、怖い・・・あの人と同じ・・・すごく気持ちの悪い視線・・・嫌・・・)

潮(足が・・・)ガタガタ…


......
....
..
.


-------「潮は・・・あなたみたいな・・・人の前に立って・・・守ることができる人になりたいです」

-------「なれるさ・・・必ずな」


......
....
..
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潮(・・・言ってくれたんだ、“必ずなれる”って!)

潮(立って、守らなきゃ!)

潮(嫌な思いをするのは・・・潮が最後にしたい・・・!)


    スッ…


胸差別提督「・・・!」

潮「・・・綾波型10番艦、駆逐艦潮・・・」

潮「友達を守るために・・・あなたと戦います!!」

* うしおは胸に決意を抱いた


今回も短いですがここまでです。次回で胸差別鎮守府編は終わりです
※描写が無い所もありますが、バスターズは助けた艦娘全員(58とニムは除く)にSOS発信腕時計を渡しています

今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい


潮「倒れてくださぁぁああい!!」ダッ…

   ブンッ!
     パシッ…

潮「!」

胸差別提督「なんだその弱々しいパンチは?」

胸差別提督「ピッチャーフライ取るみたいに簡単に受け止められた」グググ…

潮「い・・・痛い・・・!」ギリギリ…

胸差別提督「ハハハ・・・思い付きだけで行動すると馬鹿を見るぞ?」ニタァ…

胸差別提督「世の中ってのはなぁ・・・」

  グイッ!

潮「いっ・・・!?」

胸差別提督「勝てる見込みがある勝負だけするもんなんだよぉおお!」ブォンッ!

潮「きゃああっ!」

  ドガッ!

胸差別提督「あぁ・・・なんて軽くて柔らかい体なんだろうか・・・」

胸差別提督「まるで枕でも放り投げているかのような気分だよ・・・」スタスタ…

潮「うぅ・・・」ヨロッ…

胸差別提督「おっぱいにケガが無いようでよかったよかった・・・」モミッ…


潮「いやっ・・・」ビクッ…

胸差別提督「これは俺が考えていたおっぱいを気兼ねなく揉めるシチュエーションその12でな・・・」

胸差別提督「その名も“鎮守府の平和のために”・・・だ」

胸差別提督「平和のために君が起こしたクーデターを沈めなきゃならないんだ・・・」

胸差別提督「平和の為・・・平和の為・・・平和の為・・・」ブツブツ… モミモミ…

潮「や・・・さ、触らないで・・・!」

胸差別提督「おっと、まだだ・・・まだやりすぎちゃぁ駄目だ・・・」パッ…

胸差別提督「まずは君に手錠を付けてここに拘束しなきゃな」チャリッ…

    カシャンッ…

潮「・・・っ!」キッ!

胸差別提督「おぉ~~う・・・これほど手錠で繋がれた姿が似合う女はそうそういまい・・・」ククク…

胸差別提督「これでおびえて震えている面なら・・・もっと絵になるだろうに・・・」


胸差別提督「つい一昨日までオドオドしていた君はどこへ行っちまったんだ?いきなり歯向かってきたり、こんな状況で睨みつけたり・・・」

   パシンッ

潮「ッ!」ヒリヒリ…

胸差別提督「ほら、怖がれよ」スッ

潮「いやっ・・・」ビクッ

胸差別提督「今の君は泣きっ面の方が似合う」ヒュッ

   パシンッ

潮「いたいっ・・・」ビリビリ…

潮(痛い・・・怖いよぉ・・・)ジワッ…

胸差別提督「うんうん、その顔だ。その顔」

胸差別提督「叩かれて赤くなった顔がより煽情的だなぁ・・・」

胸差別提督「さて・・・協力者を潰しに行ってくるよ。あの子は今何をしてるのかなぁ・・・」

潮「か、神威さんは関係な----」

胸差別提督「あ、協力者は神威だったのかぁ・・・」

潮「----ッ!」

胸差別提督「てっきり、まな板二枚のどっちかが喋ったんだと思ってたんだが・・・」

胸差別提督「ご協力ありがとう。う・し・お・ちゃん♪」ナデナデ…

潮(そんな・・・潮のせいで・・・!)

潮「あぁっ・・・」ポロポロ…


胸差別提督「そそる顔だねぇっ!!うっかり手が出そうだ!」

胸差別提督「あ、もう出してたわ。ヒャヒャヒャ!!」

胸差別提督「そこでおとなしくしててくれよ。そしたら・・・」

胸差別提督「君にプレゼントをあげるよ。私は本当は優しくして笑顔にするのが好きなんだ」

胸差別提督「プレゼントは・・・君の為に腕時計を用意してあげる予定だよ」

胸差別提督「こんな似合わない腕時計じゃなくて・・・ね」ブチッ

    ポイッ

潮「あっ・・・!」

    グシャッ…

潮「そんな・・・」

胸差別提督「悲しそうな顔をするなよ。いい時計を代わりに買ってあげるんだからさ?」

胸差別提督「それじゃ、神威もここに連れて来るとするかな。ばぁーい」スタスタ…

胸差別提督「今日はおっぱいがたくさん揉めるなぁ・・・実に良い日だ」ガチャッ

      バタン…

潮「潮の・・・せいだ・・・」

......
....
..
.


長門達の基地


青葉「・・・!」

青葉「司令官!多分緊急事態です!!」

提督「どうした?」

青葉「セクハラ鎮守府にいた潮さん・・・彼女のSOS発信腕時計が破壊されたみたいで・・・」

提督「・・・なんだと?位置は分かるか?」

明石「破壊された場合は、その瞬間に位置がわかります。それ以降は分かりませんが・・・」

提督「十分だ、今すぐ行けば間に合うだろう。長門!」

長門「ああ!」

......
....
..
.



胸差別鎮守府 倉庫


阿武隈「・・・潮ちゃん・・・大丈夫かな」

綾波「あ・・・綾波達も行きましょう!」

神威「・・・賛成です!潮ちゃんだけに・・・すべてを任せるわけには・・・!」

   ガラッ!

胸差別提督「その必要はないよ?」

  「!?」

綾波「・・・し、司令官・・・!」

阿武隈「・・・潮ちゃんを・・・どうしたの?」

胸差別提督「黙ってろ、まな板ども!俺は神威に用があってきたんだ」

綾波(もう・・・本性を隠す気すらない・・・!潮さんが心配だ・・・!)

神威「わ、わたし・・・?」

胸差別提督「ああ・・・お前は・・・クーデターに協力したんだ・・・それ相応の罰を受けてもらおうと思ってな・・・」

神威「えっ・・・?」

胸差別提督「ほら、こっちに来やがれ!我慢できねぇんだよ!」グイッ!

神威「きゃぁっ!?痛い!提督!痛いです!!やめて!!」

胸差別提督「黙ってついて来いって言ってんだ!!」

  ドンッ!

胸差別提督「ぐっ!?」グラッ…


阿武隈「も・・・もうこんなことはやめてよぉ!!」

綾波「・・・司令官・・・!あまりにも・・・ひどすぎます・・・!」

綾波「綾波が黙っていたのは・・・潮さんと神威さんが嫌な思いをしなくて済むと思っていたからです・・・!」

綾波「でも・・・こんな・・・ここまでやるなんて・・・」

   ドカッ!

綾波「うぐっ・・・!」ドサッ…

胸差別提督「てめぇらやりやがったな!!貧乳の分際で!!」グァッ!

阿武隈「や・・・やめ・・・」

   バキッ…

阿武隈「きゃぁっ・・・」ドシャッ…

胸差別提督「貧乳は人にあらずだ!!やせた大地めが!」ペッ…

神威「そんな・・・!綾波さん・・・!阿武隈さん・・・!」

神威「提督・・・!」キッ!

胸差別提督「お前もそういう顔をするのか・・・」

胸差別提督「これ以上俺の手を煩わせるな!!おっぱいを揉むのに取っておくんだよ!!」

神威「ひっ・・・」

胸差別提督「ほら、ついてきやがれ」グイッ…

......
....
..
.


胸差別鎮守府 執務室


  ガチャッ

胸差別提督「さーて、これから潮と神威のおっぱいで山脈をつくってやるぞぉ~~~!」

胸差別提督「楽しい登山の時間・・・」

胸差別提督「・・・あれ?ここに手錠で繋いでおいた潮が・・・いない・・・?」


  「彼女なら・・・ここにいるとも」


胸差別提督「!?」バッ!

提督・潮「・・・」

胸差別提督「貴様らは・・・噂の・・・!」

胸差別提督(まずい・・・今はひとまず逃げなくては・・・!)

胸差別提督「くそっ・・・!」ダッ…

  ヒュッ…
   ダンッ!!

長門「どこへ行くつもりだ?」

胸差別提督「お前・・・今・・・上から現れたのか・・・?」

青葉『上から飛び降りて参上は一度はやってみたいですもんね!』

長門(そういうつもりでやった訳ではないのだがな・・・)

長門「その子を離せ・・・!」


胸差別提督「ぐっ・・・!」

胸差別提督「お、お前みたいなんかのに・・・!俺の野望を潰されてたまるかぁ!!」

胸差別提督「よ・・・よく見たらお前もいい胸してるじゃねぇか・・・!」

胸差別提督「お前の胸も揉んでやるよぉ!!」ダッ!

      ブンッ
       パシッ…

胸差別提督「なっ・・・?」メキメキ…

長門「良い腕時計をしてるじゃないか・・・だが、時間が見れないように叩き壊してやろう・・・」

長門「・・・貴様の顔面の方をな・・・!」グァッ!

     バキィッ!

胸差別提督「ぐほぉぁっ!?」

     ドシャァッ…

長門「・・・まだやるか?」

胸差別提督「くそっ・・・くそ・・・!」ヨロッ…

提督「潮、君の仲間をここへ・・・」

潮「は、はい!」

......
....
..
.



胸差別鎮守府 執務室


長門「たかが胸の大きさで・・・貴様はこんな蛮行を振るったのか・・・!?」

胸差別提督「たかが!?たかがだと!?お前は何もわかっちゃいない!!」

胸差別提督「大きなおっぱいはな・・・この世のどんな山よりも人々に恵みを与え・・・」

胸差別提督「どんな深さの海よりも人を溺れさせる・・・そんな存在なんだ!」

胸差別提督「この世で最も安全な避難場所は・・・おっぱいだ!」

潮・神威「・・・」サッ…

明石『提督・・・提督はこの男の言っていることがわかりますか?』

提督「何が言いたいかは分かったが理解はまったくできないな」

明石『この状況でこんなことが言える精神にはある意味尊敬を覚えます』

長門「貴様がいっていることはさっぱり理解できんが・・・これだけは分かる・・・」

長門「貴様はどうしようもない外道だということ・・・そして、その罪を清算する必要があるということだ・・・」

胸差別提督「俺はただ・・・おっぱいの為に生きようとしただけだ・・・!」

胸差別提督「巨乳は富であり・・・貧乳は人にあらず・・・」ブツブツ…

長門「この男に虐げられてきた君達は・・・この男をどうしたい?」

阿武隈・綾波「・・・」

この胸差別提督を許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします
許す場合はそのまま憲兵の元へと送られます
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください


阿武隈「提督なんて大っ嫌い・・・!」

綾波「綾波はもう・・・なにも言えません・・・!」

綾波「少し・・・頭を冷やしてきてください・・・!」

長門「・・・決まりだな・・・」

胸差別提督「お、おい・・・どうするつもりだよ・・・?」

長門「頭を冷やしてもらうのさ。心を入れ替えるにはシベリアで木の数を数えるに限る」

胸差別提督「し・・・死んでしまうだろ!!ふざけんな!!」

提督「もちろん、死なないように手配はするさ」

提督「あくまで・・・死なない程度にだがな・・・!」

胸差別提督「い・・・嫌だ・・・温かいおっぱいの中にくるまれて暖をとりたい・・・」

提督「幻覚を見るにはまだ早いぞ。ほら立て」グイッ

胸差別提督「いやだああああ!!せめて最後に・・・潮!神威!どっちでもいいからおっぱいを揉ませてくれぇ!!」ズルズル…

胸差別提督「俺がみじめだろう!?かわいそうになってくるだろう!?ならせめて------」

      バタンッ…

神威「・・・さようなら、提督」

......
....
..
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翌朝 憲兵基地前


潮「また助けてもらって・・・本当にありがとうございました!!」ペコペコ…

長門「潮こそよくあの男に立ち向かった。強い心を持っているな」

阿武隈「そうだよ!潮ちゃん・・・ありがとう。あの時の潮ちゃんはとてもかっこよかったよ!」

綾波「はい!とても勇気ある行動でした!尊敬します!」

神威「かっこよかったですよ!」

潮「みんなぁ・・・」ジワッ…

提督「本当によく頑張った」

潮「でも・・・潮は・・・何もできませんでした・・・あっさり捕まって・・・好き勝手させて・・・変に頑張らずに・・・早くボタンを押していれば・・・」

提督「・・・だとしても、その時立ち上がった君は間違いなくヒーローだった」

提督「誰だってヒーローになれる。特別なことをしなくても・・・おびえる子供に毛布を掛け、もう大丈夫だと励ませばいい」

提督「君はおびえる子たちの希望となったんだ。これは誇って良い事だぞ」

潮「あ、ありがとう・・・ございます」

提督「・・・さて、そろそろ戻ろうか。君たちの元へ来る提督が良い人間であることを祈っているよ」

......
....
..
.


長門達の基地


青葉「セクハラ鎮守府はロクな奴がいませんね」

明石「どの方もだいぶ頭にキてますよね・・・」

長門「セクハラしてる連中はどいつもそれ相応の罰を受けている。きっと反省しているだろう」

青葉「提督、明日の鎮守府新聞の記事にするために聞きたいのですが・・・」

提督「なんだ?」

青葉「ズバリ、提督は巨乳派ですか・・・?貧乳派ですか・・・?」ズイッ…

提督「・・・」

提督「・・・あの男、今頃何本目まで数えたかな・・・」

青葉「あぁー、流さないでくださいよ!」

......
....
..
.

ロシア とある空港


胸差別提督「・・・・・」

憲兵「お待ちしておりました。こちらにヒートテ〇クがたくさんあるのでこれをたくさん着込んでもらいます」

胸差別提督「はは・・・マジで死ぬかもな・・・」

憲兵「大丈夫です。死なないようにうまく調整しますよ」

憲兵「心を入れ替えたと判断したらちゃんと日本に返します」

憲兵「まぁ、獄中ですが」

胸差別提督「・・・」

憲兵「さ、あそこの木から数えていきましょうか?」

胸差別提督「一本・・・二本・・・」

胸差別提督(考えるのをやめよう・・・)

胸差別鎮守府編はこれでおしまいです。果たして胸差別提督は生きて帰れるのか・・・


次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック?鎮守府:サバイバル鎮守府
被害艦:最上型4人 初春

了解しました。一体なにがあったんだ・・・
何かと対峙するときに自分の名前と目的を口に出すって最高にかっこ良いですよね
胸差別提督編にはいろんな映画や漫画のセリフが入っています

安価を取る時間が毎度深夜で申し訳ないです・・・次こそはもっと早く・・・
今回はここまでです。今夜も見てくださってありがとうございました。おやすみなさい


現在より289日前 とある南の島 海岸 無人島生活 0日目



?「それじゃ・・・君たちは今日からここで働いてくれたまえ」

鈴谷「ちょっと!ここ何にもないじゃん!こんなところでどうやって生きて行けっていうのさ!?」

?「はっ・・・あれだけの事をしておいて・・・命があるだけマシと思え」

サバイバル提督「・・・」

?「誇り高き軍人なら生き残って見せたまえ。ははははは!!」

熊野「ぐぐぐ・・・!」ギリッ…

?「あ、今食べているビーフジャーキーを選別に置いてってやろう、ほれ」ポイッ

    ポトッ…

?「大事に食べるんだぞ?はははは!!」

?「ではまたな。君たちの無病息災を祈っているよ!」

?「出港したまえ」

  グォンッ…
   ザザザァ…


  「・・・」


鈴谷「誰がお前の口付けたジャーキーなんぞ食うかぁーっ!!」ゲシッ

最上「ちょっと、ものに当たるとかみっともないよ?」

三隈「でもどうしましょう!?ある程度の食料を持ち込んだとはいえ・・・」

初春「慌てるでない!腹も減ったし、とりあえずむこうの美しい砂浜で昼餉とゆこうではないか!!」

熊野「賛成ですわ。熊野、美味しいサンドイッチを作ってきてますの。食べましょう」

鈴谷「おぉー!良いね。そのあとは泳ごうか!」

三隈「素敵ですね!」

サバイバル提督「なぁお前ら・・・ピクニックか何かと勘違いしてるんじゃねぇだろうな?」

鈴谷「提督心配しすぎ!鈴谷たちは艦娘だよ?」

鈴谷「網を持ってきたし、艤装に括り付けて海をくるくる回るだけで食糧難に何てならないから!」

サバイバル提督「・・・燃料の事、ちゃんと考えてんのか?」

鈴谷「・・・・・」

鈴谷「あっ・・・」

サバイバル提督「んなこったろうと思ったよ・・・」

サバイバル提督「とりあえず艤装を使うのは魚を捕るほんの数分だけだ。それを他の艦娘でローテーションしていけば、それなりの間は動けるだろ」

鈴谷「・・・燃料がなくなったら・・・?」

サバイバル提督「その時までにある程度生活ができる環境を整えておくぞ。まずは飲み水が確保できる場所から探していくぞ!」

サバイバル提督「・・・こうなっちまったのは俺のせいだ。これでもサバイバルの知識は軍人としてある程度はある」

サバイバル提督「使えるもんはなんでも使って生き延びるぞ!」

5人「おー!!」

......
....
..
.



現在より286日前 山中 無人島生活3日目


初春「ほりゃぁぁあ!」ギギギ…

 バキバキ…
 ズズンッ…

初春「どうじゃ?これで家が作れるのではないか?」

三隈「結局使ってしまいましたね・・・艤装・・・」

サバイバル提督「家を作るためには仕方ねぇ・・・さっさと作っちまおう」

鈴谷「ふふ、テレビ番組みたいでドキドキする!」

サバイバル提督「楽観的なのはいいが危機感ってもんを持とうぜ?」

最上「いいじゃないか。確かにボクもワクワクするよ!提督はしないのかい?」

サバイバル提督「この先の事を考えるとちょっと・・・な」

最上「ま、今のところは上手くやっているんだからそれでいいじゃないか!提督!」

サバイバル提督「・・・元凶の俺が憎くねぇのか?」

最上「何言ってるのさ提督!ボク達だって提督に協力したし、頑張ったじゃないか!」

最上「後悔はしていないよ。こうなったら、一緒にどこまでも行こうよ」

サバイバル提督「・・・すまねぇな」

最上「きにしないでよ」ニコッ

鈴谷「提督ー!最上―!早く手伝ってよー!」

最上「おっと、そろそろやろうか。提督」

サバイバル提督「だな、やってやろうぜ!TOKI〇もびっくりするくらいになぁ!!」バキボキ…

最上「ふふっ、そっちの方が提督らしいよ!」

......
....
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現在より150日前 山中 無人島生活139日目



カピバラ「ブモォォォーッ!」

熊野「そっちに逃げましたわ!誘導してください!」

鈴谷「おうさ!」ブンッ!

   ドカッ!

カピバラ「ブルル・・・」サッ

サバイバル提督「よし・・・動きを止めたな・・・三隈!最上!」

最上「任せて!」スチャッ…

三隈「くまりんこ突き!」ヒュッ

   ズドッ!

カピバラ「ブムォォオオッ…」ジタバタ…

最上「よし!ちょうど心臓の位置だ!」

三隈「毎度この時は嫌になりますね・・・」グリッ…

カピバラ「グゥウ…ゴフッ…」ピクピク…


初春「うぅ・・・わらわはまだ慣れん・・・」

サバイバル提督「今まで多くのカピバラの皮を剥いで服にしてきた奴がよく言う・・・」

初春「生きているのを殺すのと既に死んでいるのを加工するのは訳が違うのじゃ!!」

サバイバル提督「なにはともあれ、これで全員分の服が揃いそうで良かったな。持ってきたすべての服がボロボロになる前に用意できてよかったぜ」

最上「実写版ギャートルズみたいだね」

サバイバル提督「よく知っているな・・・」

熊野「今夜も美味しい晩御飯が食べれそうですわね」

初春「・・・」

鈴谷「どったの?初春」

初春「・・・羊やカピバラ・・・果てはワニを見ても食料や服の素材としか見えなくなってきた当たり、だいぶ毒されてきたと思ってのう・・・」

熊野「ワニ革は高級品ですの!熊野、一度持ってみたかったんですわ!」

熊野「・・・こんな形で持つことになると思っていませんでしたが・・・」

初春「人間の適応力はすごいのう・・・」

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現在より89日前 サバイバル鎮守府 無人島生活200日目



三隈「うぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

最上「提督大変だ!三隈がデカいクモに噛まれてから高熱がひどい!」

サバイバル提督「おいおい・・・ひどい熱だ・・・!とりあえずそこのベッドに寝かせろ!」

三隈「熱くて寒くて痛い・・・助けて・・・提督・・・」ガタガタ…

サバイバル提督「今助けてやる!鈴谷!川で水を汲んでこい!熊野!毒に使える薬草を取ってきてくれ!」

鈴谷「わかった!」ダッ

熊野「承知しましたわ!」ダッ

初春「わらわは解毒剤を作る準備をする!」

サバイバル提督「頼んだぞ!」

三隈「提督・・・もがみん・・・」ガタガタ…

最上「三隈・・・」ギュッ…

サバイバル提督「最上!どんなクモだった!?」

最上「て、手のひらよりデカくて・・・毛がたくさん生えてた・・・」

サバイバル提督「タランチュラ系統か・・・なら命を失うほどの毒じゃないぞ」

三隈「提督、もがみん・・・お願い、近くにいて・・・」

最上「もちろんだよ・・・三隈」ギュッ…

サバイバル提督「離れたりなんてしない、ずっとそばにいる」

三隈「うぅっ・・・」

最上「すぐに助けてあげるから・・・!」

......
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現在 サバイバル鎮守府 無人島生活289日目



 プスンッ…
   ギギィッ…

鈴谷「あぁ・・・艤装が・・・」ガクッ…

サバイバル提督「どうした?」

鈴谷「とうとう・・・私の艤装も動かなくなっちゃった・・・」

初春「これで艤装は全て使えなくなってしまったのう・・・」

サバイバル提督「もう大掛かりな作業ができないな・・・」

鈴谷「それは痛いけど・・・まぁ、今のままで十分じゃない?雨風凌げる家もあるんだし」

熊野「本当はクーラー付きの家が欲しいところですの」

初春「そうじゃのう・・・暑いのはきらいじゃ・・・」

サバイバル提督「お前らはほんっとうにここの生活向いてねぇな」

初春「じゃが、たくましくはなって来とるじゃろう?ここに来たときに比べれば・・・」

最上「そうだね・・・ボクもあの時はさすがに死ぬと思ったよ」

サバイバル提督「お前らが持ち込んだ食料を何も考えずに二週間で食べつくしたせいだけどな」

三隈「ぎくりんこ・・・」

サバイバル提督「だがまぁ・・・マジでたくましくなったと思うぜ。本当に」

サバイバル提督「よくやってるよな、俺達」

初春「今日も一日・・・生き延びたのうっ!」

サバイバル提督「おう、忘れねぇうちに壁に彫っとけ。今日で生存何日目だ?」

最上「そーだねぇ・・・289日ってところかな」ガリガリ…


鈴谷「すっごいじゃん!こんなの並大抵の事じゃ成し遂げられないっしょ!」

三隈「三隈達、こんな無人島でこんなに長い間生きてきたんですね・・・」

熊野「今日は贅沢にアサイーのデザートも食べましょうか」

鈴谷「おおっ?熊野いつの間に!」

熊野「ふふん、罠を仕掛けるついでにこっそり取っておきましたの!」フンス

最上「熊野すごいね!高いところに実る果物なのに!」

熊野「もっと褒めてもいいですのよ!と、言うわけで・・・はい、提督」

熊野「ここまで生きてこられたのも提督のおかげですわ。なので、一番大きくて甘そうのをあげますわ!」ニコッ

サバイバル提督「・・・」

最上「どうしたんだい?提督」

サバイバル提督「いや、ここに来ちまったのは俺のせいだってのに・・・悪いな」

熊野「ふふふっ・・・まだそんな事気にしてらっしゃったのですか?」

最上「そうだよ!ここに来たのは全員の責任みたいなものさ!」

三隈「この島での生活は確かに大変ですけど・・・あのことは別に後悔していません!」

鈴谷「らしくないじゃん提督!ほら、みんなで食べようよ!」

初春「いつの日か戻って、あの男の顔に一発食らわせてくれようぞ!」

サバイバル提督「ふっ・・・最高だよ、お前ら・・・んじゃ、食べるとするか」

......
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長門達の基地 


長門「青葉、一体何を見ているんだ?」

青葉「例のキャバクラ事件の時に居た上層部の人たちの携帯端末やPC等を覗いているんですよ。何か見つからないかなぁと・・・」

長門「さらっとすごいことをしているな・・・何か見つけたか?」

青葉「それが・・・尻尾を隠すのは上手いみたいで・・・証拠らしいものは何も・・・」

長門「見た目はあんなにも間抜けそうだというのに・・・そういう所には脳が回るみたいだな」

提督「どんな些細なことでもいい、何か手掛かりとなるような情報はあるか?」

青葉「それがですね・・・経費帳に妙な記録が・・・」

提督「なんだ?」

青葉「この男、どうやら一度南米のアマゾン近くに行っているみたいなんですよ・・・」

明石「アマゾン・・・?旅行でしょうか?」

青葉「にしてはかかった経費が安すぎるんです。旅行というよりは単に行って帰ってきた燃料費だけって感じで・・・」

明石「まるで・・・“何か”を運んだって感じですね」

提督「行った場所を特定できるか?何かわかるかもしれない」

青葉「もちろんですよ。なにか見つけた時のことも考えて、輸送機もチャーターしておきますね」

提督「頼んだ。長門、準備しておけ。長旅になるかもしれないぞ」

長門「よし、宝探しと行こうか!」パンッ

またしても書いている途中で寝てしまった・・・
今回はここまでです。次回は土曜日の夜の予定です

将来絶対に使うことは無いはずなのに無人島でのサバイバル術の本とか番組ってついつい見ちゃったりしますよね

今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

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サバイバル鎮守府  無人島生活290日目


  ザザアァァァ…

鈴谷「今日もまた一段とすごいスコールだね~・・・」

熊野「これでは川辺に張った罠は全滅ですわね・・・」

三隈「また作り直しますわ。初春、準備いたしましょう」

初春「仕方がないのう・・・」テキパキ

最上「にしてもひどいスコールだ・・・ここまでひどいのは初めてじゃないかな?」

鈴谷「川の氾濫が心配だね・・・」

サバイバル提督「・・・なんだか嫌な予感がしてきた」

熊野「ここは川からだいぶ離れていますし・・・大丈夫ですよね・・・?」

      ドドド…

サバイバル提督「・・・何か聞こえないか?」

最上「聞こえるね・・・・」

   ズドドドドド….

三隈「大量の水が押し寄せるような・・・音・・・」

熊野「・・・熊野のせいではないですよね?」

サバイバル提督「言ってる場合か!走れ!!」

メキメキメキ…
 ズズズズズ…

......
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輸送機内 


パイロット「燃料補給の為、一度リオデジャネイロに止めさせてもらいます」

提督「了解した」

長門「まだつかないのか・・・」

提督「言っただろう、長旅になるかもしれないと。ところで・・・」

加賀「・・・」

提督「あんなことがあったのにすぐ呼び出して済まないな。君の偵察機の力が必要だったんだ」

加賀「いえ、私ももう落ち着きました。赤城さんの事は本当に残念でしたが・・・」

加賀「悲しんでいたところで何も変わりません。あなたの言う通りです、今は信じてただ待ちます」

加賀「それに・・・また任務がしたい気分だったのよ」フフッ


提督「そう言ってくれて助かるよ」

加賀「この後の動きはどうする予定なの?」

提督「青葉が調べた情報によると、どうやらアマゾン近海のとある無人島に向かった痕跡があるらしい」

提督「この輸送機は海にも着水できるようになっている。無人島近くの海に着水し、そこからは各自艤装を使って島まで向かう」

提督「島についてからは・・・チームでひたすら痕跡をたどって隠されたものを見つけ出す」

青葉「地上からは青葉の鼻と勘に明石さんの様々な探知器具。空からは加賀さんの偵察機ですか・・・」

明石「案外早く終わるかもしれませんね!」

提督「その探検隊みたいな服を着てくる必要はあったのか・・・?」

青葉「気分を上げるのには重要なことなんですよ!」

青葉「加賀さん!どっちが先に見つけ出すか勝負といきませんか?」

加賀「ふふ・・・望むところよ」

......
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翌日 サバイバル鎮守府 無人島生活291日目


サバイバル提督「・・・全部流されちまったな・・・」

鈴谷「・・・」

初春「あそこまでの大雨になるとはのう・・・・」

最上「て、提督・・・どうする?家も食料も全部流されてしまったけど・・・」

熊野「もう艤装の力も借りれません・・・また前のような環境をつくるのは難しいですわ・・・」

三隈「また0からやり直しですわね・・・」

サバイバル提督「・・・やれるさ、俺達なら」

鈴谷「ふふ、そうだね!こんなこと、昔にも散々あったしね!」

最上「確かに。三隈がクモに噛まれた時よりは焦りを感じないや!」

サバイバル提督「あれはたしかに焦ったなぁ・・・」

サバイバル提督「個人的に一番焦ったのはやっぱあれだな、ジャガーと戦った時だな」

鈴谷「鈴谷もさすがにあの時は死んだなっておもったよ」

初春「6人がかりでようやく仕留めたのう・・・。惜しむらくは記念に取った毛皮も流されてしまったことじゃな・・・」

熊野「最初に捕まえた魚の味に感動したり、軍隊アリに襲われたり・・・」

三隈「最初は皆叫んでいたムシさんも今となっては素手で捕らえて餌に使うあたり、成長を感じますわね・・・」

サバイバル提督「さ、まだまだ新しい思い出をみんなで作っていこうぜ。ここでな」

サバイバル提督「戻れる日がくるまで・・・!」











青葉「司令かあああああああん!!!発見しましたああああああ!!」

下の階に人は住んでいないはずなのに物音がするのでちょっと見てきます
すぐに戻ります

戻りました
原因は朝に新居者の為に改装?に来ていた人たちが道具を忘れてしまったために戻ってきたみたいでした
何もなくてよかったです。再開していきます







     「!?!?」


鈴谷「なっ・・・げ・・・幻覚!?」

三隈「提督!三隈・・・なにか変なキノコを食べてしまったのでしょうか・・・」

初春「開いた口がふさがらん・・・」

サバイバル提督「お・・・お前は・・・誰だ・・・?」

青葉「青葉型1番艦、重巡洋艦の青葉です!」

青葉「同じ艦娘とお見受けしますが・・・大丈夫ですか?」

熊野「え、えぇ・・・最上型4番艦・・・熊野ですの・・・」

青葉「助けに来ました。今すぐこちらに・・・」

最上「ボ・・・ボクたち・・・助かるの・・・?」

青葉「詳しい話はあとで説明します。輸送機まで案内しますのでついてきてください・・・」

......
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無人島 海岸


サバイバル提督「つまりあんたらは・・・あの上層部の男を追ってここまで来たってのか!?」

提督「そういうことだ。何かの証拠を隠ぺいするためにこの島に来たことまで突き止めたわけだが・・・」

提督「いざ島に来てみれば・・・人間が住んでいた痕跡を見つけ・・・君達を発見した」

提督「本当に驚いたよ」

青葉「記録は300日近く前の物でした・・・つまり、あなた方は・・・」

サバイバル提督「あぁ、俺たちは・・・この島に置き去りにされ、今日まで生きてきた」

明石「すごい・・・そんなことが・・・」

サバイバル提督「まぁ、それは良いんだ。あんたらは一体何者なんだ?何故艦娘があの男を探っていたんだ?」

青葉「それは・・・」

長門「ここまで来たらもういいだろう。我々は憲兵に依頼を受け、ブラック鎮守府を潰して回っていたんだ」

サバイバル提督「・・・!」


鈴谷「うっそぉ・・・」

最上「そ、それってまさか・・・!」

サバイバル提督「あんたら・・・ブラック鎮守府バスターズか!?」

青葉「ふぇっ!?」

加賀「!」

提督「何故・・・君たちがそのことを知っている・・・?」

サバイバル提督「知ってるも何も・・・・」















サバイバル提督「俺たちがブラック鎮守府バスターズだ」

短いですが今回はここまで。次回でサバイバル鎮守府編は終わりです
途中心配かけてすいませんでした。>>1は元気です
これを書いていたらアマゾンに行ってみたくなりました

今夜も見ていただいてありがとうございました。お休みなさい



提督「なに・・・?」

サバイバル提督「正確には・・・“だった”・・・というべきだが」

提督「詳しく教えてくれ」

サバイバル提督「俺達がここに来る前は・・・あんたらと同じようにブラック鎮守府を潰して回っていた・・・」

サバイバル提督「最初は単に・・・演習相手の艦娘の様子がおかしかったから、こっそり話を聞いた」

サバイバル提督「そしたらその子は何て答えたと思う?」

サバイバル提督「笑顔で“なんでもない”・・・ただそれだけだ。普通ならそれ以上は聞かねぇ」

サバイバル提督「おせっかいしちまったかと・・・どことなく寂しげなその子の笑顔を見ていた時だった」

サバイバル提督「風でなびいた前髪の隙間から・・・見ちまったんだ」

サバイバル提督「その子の額に・・・夥しい数の火傷の跡があるのを・・・」


サバイバル提督「すかさず聞き直した。どうしてそんなところに傷がある?なにがあった?大丈夫なのか?・・・ってな」

サバイバル提督「そしたら・・・消え入りそうな声でたった一言・・・」

サバイバル提督「“たすけて”“これ以上は耐えられない”って・・・あの時の顔は今も忘れられねぇ」

サバイバル提督「話を聞けば、その子が所属していたところの提督は・・・戦闘においてミスを犯した者に過剰に罰を与える奴だったみたいでな」

サバイバル提督「ただの演習にも関わらず・・・敗北の原因となったその子の頭を・・・タバコの灰皿代わりに使ってたそうだ」

青葉「ひ・・・ひどい・・・」

サバイバル提督「その話を聞いた瞬間に俺はブチ切れ・・・周りに人がいるにも関わらず演習相手の提督に殴りかかった」

サバイバル提督「ほんの二、三発殴るだけでべらべらとしゃべったよ。いままでどんなことをしてきたかをな」

サバイバル提督「その提督を憲兵に突き出し、虐待を受けていた艦娘の何人かを、俺が引き取ったんだ」

サバイバル提督「引き取った艦娘達は・・・そういったブラック鎮守府はほかにもあると言ってきた・・・」

サバイバル提督「ふざけた変態の為に何度も金で売り飛ばされたりして、あらゆる鎮守府をたらい回しにされた艦娘も中にはいた」

サバイバル提督「人を守るために戦っている艦娘達が・・・何故自分勝手な野郎の都合で嬲られなければならないんだ?」

サバイバル提督「俺は終わりにしたかった・・・そんな状態化にある艦娘がいる現状を」


サバイバル提督「それからだ・・・憲兵が気が付いていないような場所や、手が出せない場所を見つけては・・・俺が襲撃して艦娘を助けていた」

サバイバル提督「気が付いたら・・・こんなにもメンバーが増えてたけどな・・・」

提督「・・・」

最上「ちなみに、ボクが提督に最初に助けてもらった艦娘だよっ♪」

サバイバル提督「お前の為にわざわざ伏せて言ってやったのに・・・」

最上「むしろここで明かす方がロマンがあるってもんじゃないかい?」

明石(気が合いそう)

長門「なるほどな・・・ならば、ここに送られた理由は・・・」

サバイバル提督「ああ・・・俺たちはあんた達みたいに憲兵に依頼されて動いたんじゃない、完全な自警団だ」

青葉「・・・」

サバイバル提督「憲兵に追われたこともあったが・・・次第に彼らの中にも協力的な人たちが増え始めた」

サバイバル提督「だが・・・限界が来た。俺達の存在を邪魔に思うやつらが・・・力を合わせて俺達を排除しようとしてきたんだ」

サバイバル提督「素顔を隠し、必死に戦ってきたが・・・見つかってしまった」


サバイバル提督「やつらは俺たちを処刑しようとしたが、俺たちに協力的だった憲兵達のおかげでそれは免れた」

サバイバル提督「だが、それで奴らの腹が収まるわけなく・・・」

サバイバル提督「俺たちに新たな鎮守府への転属と称してこの島に・・・」

提督「・・・なるほど、よくわかった。本当に・・・今までよく戦ってきた」

提督「君たちを心から尊敬する。この輸送機で故郷まで送ろう」

サバイバル提督「すまねぇな・・・わざわざ」

提督「きにするな。戻ってからは・・・俺が君たちを匿う」

鈴谷「戻ったら・・・また鈴谷たちも戦うよ!!」

初春「うむ!このままでは終わらぬぞ!!」

サバイバル提督「・・・いや、駄目だ」

熊野「えぇっ!?なんで?」


初春「戻ってあの男に一発食らわせると言うたじゃろう!?」

サバイバル提督「俺が好き勝手やったせいで・・・みんなまとめてこの島に送られたんだ」

サバイバル提督「俺は・・・身の回りの仲間さえ守れなかったんだ!!」

サバイバル提督「もう危険は冒せない、ここで終わりだ。俺にもう力は無い、俺たちの代わりになる人たちも今はいる」

サバイバル提督「俺はどんな目にあっても耐えられる・・・だが、お前らがまたこんな目に合うのは・・・耐えらんねぇ」

サバイバル提督「わかってくれ」

鈴谷「提督・・・」

最上「提督がそう決断したなら・・・ボクは聞くよ」

三隈「・・・」

長門「あとは私達に任せてくれ。あなた達の無念・・・必ず晴らすと約束しよう」

サバイバル提督「・・・悪いな。丸投げしちまって」

提督「丸投げなんかじゃないさ。君たちからのバトンは確かに受け取った」

提督「君の彼女たちを想うその気持ちも・・・な」

提督「さぁ、帰ろうか」

......
....
..
.



長門達の基地



青葉「はぁーっ!輸送機の中は大変ですねぇ!!」

提督「帰りの道は楽しかっただろう?」

青葉「ええ、いろんな武勇伝が聞けて楽しかったです!」

加賀「すごい子たちだったわね。大きな技術力や情報力が無くてもあれだけ戦うことができて・・・」

提督「見習うべき点がたくさんあった」

明石「彼らのスーツ・・・作ってあげたかったな・・・」

長門「そのうち機会が来るかもしれないぞ?」

明石「え?」

長門「あの男の目・・・まだ戦士の目をしていたからな」

サバイバル鎮守府編はこれでおしまいです。ひょっとしたらまた彼らに出番が来るかも・・・?

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)


海面から9780mある深い海底がある海域
小笠原海溝で、ドーム状の基地があり
内部は鉄骨に囲まれて中央にエレベーターが建造してある
そこで過酷実験と称した外道な行為を続けている

艦娘はそのエレベーターに拘束される
そして稼働スイッチを押すと
エレベーターが深海一直線に急降下、搭乗した艦娘は水圧で圧壊される (当時の潜水艦でも400~600mで圧壊する程)

拘束された艦娘の正面にはライトカメラが設置してありリアルタイムで様子を映せる
観察部屋でモニターを眺めるのが楽しみな女提督は犬のように飼いならされてる金剛、ウォースパイト、アークロイヤルと一緒に紅茶と豪勢な料理を嗜んでいる

ブラック鎮守府:魚雷崇拝カルト教団鎮守府
被害艦:初風・妙高

了解しました。被害艦のリクエストが他に無いようなのでこれで行きます。カルト教団系統が来るとは・・・!
カルト教団系のサイコパスは好きです。特にミストとかデッドライジングに出てくるようなのは・・・
>>1が作る悪役には大体モチーフなどがいたりします。皆さんの好きな悪役なども教えていただけると嬉しいです。参考にするかもしれません
嬉しいことに安価が取られる速度が速くなってきたので、もしかしたら安価を取る幅を増やすかもしれません
SSの経験自体まだ少ないので、方式などについて助言などを頂けたら幸いです

今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい



魚雷崇拝鎮守府 廊下 真夜中



  カンッ…
カンッ… カカンッ…


カルト鎮守府提督(こんな真夜中に・・・一体なんの音だ・・・?)スタスタ…

 カンッ カンカンッ…  カカンッ…

カルト鎮守府提督(・・・この部屋からだ・・・)ガチャッ…


  カンッ… カンカン… カカンッ…


早霜「すべては・・・九十三式酸素魚雷の御心のままに・・・」カンッ…

早霜「ああ、父よ・・・上部構造から見てくださっているのを感じます」

清霜「父よ・・・あなたのご遺志は・・・私たちが必ず・・・引き継ぎます・・・」カンッ…

カルト鎮守府提督(早霜・・・?清霜・・・?一体何をしているんだ・・・?)

カルト鎮守府提督(な・・・なんだ・・・?あれは・・・何かを祀っているのか・・・?)

カルト鎮守府提督(まだ気が付いてないみたいだ・・・もう少し・・・近くで・・・)ソロ~…

    キィッ…

カルト鎮守府提督(!・・・まずい・・・ドアが・・・!!)サッ…

   バタンッ…!


早霜・清霜「!」バッ

カルト鎮守府提督(しまった・・・!)

早霜「司令・・・官・・・?」

カルト鎮守府提督「君たちは・・・ここで何をしているんだい・・・?」

清霜「祈りの時間です・・・」

カルト鎮守府提督「祈り・・・?」

清霜「えぇ、この世で最も美しき武器・・・それは魚雷・・・」

早霜「どんな敵も貫き、打ち崩す必殺の槍・・・」

カルト鎮守府提督「君たち二人共・・・なんかおかしいぞ・・・?」

カルト鎮守府提督「後ろに祀ってあるデカいのも・・・手に持っているその棒も・・・魚雷なのか・・・?」

早霜「“棒”・・・?神聖な魚雷を・・・“棒”呼ばわり・・・?」

清霜「あぁ・・・駄目・・・この司令官は駄目です・・・」

清霜「以前の父には・・・遠く及ばない・・・あなたは・・・足りません」ユラッ…

早霜「でも・・・信仰が足りないことを嘆く必要はありません・・・」ユラッ…


清霜「足りないものは・・・増やせます・・・」スタスタ…

カルト鎮守府提督「おい・・・来るな・・・!」

早霜「まずは理解を深めることから・・・」スタスタ…

     カンッ… カンカンッ…

清霜「まずは信じることから・・・」スタスタ…

     カカンッ… カンッ…

カルト鎮守府提督「こ・・・来ないでくれ・・・!」


       ジャキッ…


    「「始めましょう」」
 


......
....
..
.


長門達の基地


提督「無人島に行っていた間に新しい依頼がいくつか届いているな・・・」

青葉「どれどれ・・・」

長門「深刻そうなのは?」

青葉「あ・・・なんだか変わった者が一つ・・・」

青葉「だいぶ前に・・・とある鎮守府が深海棲艦の攻撃を受けて崩壊した話を覚えていますか?」

提督「もちろん覚えている。確か・・・深海棲艦の攻撃があまりにも過剰・・・だったとか?」


青葉「その原因なんですが・・・どうやらその鎮守府ではカルトが流行っていたみたいで・・・」

明石「カ、カルト・・・?」

青葉「魚雷を信仰し、敵深海棲艦に魚雷で特攻させたり・・・」

明石「うわ・・・」


青葉「その原因なんですが・・・どうやらその鎮守府ではカルトが流行っていたみたいで・・・」

明石「カ、カルト・・・?」

青葉「魚雷を信仰し、敵深海棲艦に魚雷で特攻させたり・・・」

明石「うわ・・・」

青葉「壊滅に伴い、他の鎮守府へ転属となった艦娘達の話によると・・・巨大な魚雷を祀ってあった・・・とか・・・」

青葉「結果として、深海棲艦にかなり恨まれたらしく・・・鎮守府は跡形もなく消滅、そこにいた司令官は死亡・・・」

明石「ヤバそうですが・・・もう壊滅したんですよね?」

青葉「そのはずなんですが・・・転属にならず、新しく立て直された鎮守府にそのまま着任した子達がいるんですよ」

提督「またカルトが復活していないか調べろ・・・ということか」

青葉「そういうことです」

長門「魚雷を信仰するカルト教団か・・・今回もきつそうだな・・・」

提督「青葉、調査を頼む」

青葉「オーバーウォッチにお任せあれ!」

......
....
..
.


魚雷崇拝鎮守府 食堂 


妙高「あの、初風・・・ちょっと相談したいことがあるの・・・」

初風「妙高姉さん?どうしたんですか?」

妙高「私、提督の秘書艦なんだけどね・・・」

妙高「その・・・提督のご様子が今朝から変なの・・・なんだか上の空というか・・・」

妙高「ブツブツつぶやいていたり・・・遠くを見ていたり・・・魚雷がどうのとか・・・」

初風「あの真面目な提督が・・・?不思議ですね・・・一体なにがあったんだろ」

       ガチャッ…

早霜「彼は見つけたのです・・・真の道を・・・」

カルト鎮守府提督「お父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さん」

カルト鎮守府提督「送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば」

カルト鎮守府提督「行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば」

カルト鎮守府提督「向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう」


妙高「てい・・・とく・・・?」

初風「あんたっ・・・!どうしちゃったのよ・・・!?」

清霜「今日より司令官は新たな作戦指揮をとります。理想の作戦指揮を」

清霜「司令官、トアピ第六十一章五節は?」

カルト鎮守府提督「よりよい世界へ、まっすぐに、ただ真っすぐに」

カルト鎮守府提督「その先には聖なる火柱が赤々と天まで突き上り、我らの前に立ち塞がるものを灰に、助けを求めし者に祝福を与えん」

早霜「さすがですね・・・司令官。一日にしてそこまで覚えるなんて・・・」

初風「あ、あなた達・・・一体提督に何をしたのよ!?」

早霜「あなたたちもわかりますよ・・・提督が見たものと同じものを見たら・・・」

清霜「あなたたちも見ましょう?」

カルト鎮守府提督「一緒に見よう。素晴らしい世界を」

妙高「・・・」フラッ…

初風「妙高姉さん!?近づいちゃだめですよ!何かおかしい!」

妙高「私は・・・提督の事を・・・とても尊敬申し上げていて・・・」フラフラ…

初風「彼らとてもまともに見えないわ!!妙高姉さん!行っちゃ駄目!!」

妙高(提督のご決断は・・・いつも正しくて・・・優しくて・・・)

妙高(彼が素晴らしいというのであれば・・・)

妙高「・・・興味が・・・あります」

カルト鎮守府提督「行きましょう、妙高。あなたも光りを目指して向こうへ」

清霜「初風もどう?来ませんか・・・?」

初風「うぅ・・・!」タジッ…

清霜「機会はまたあります・・・いずれ・・・また・・・」ガチャッ…


   バタンッ…


初風「妙高姉さんが・・・提督が・・・」

初風「おかしい・・・なんでこんな・・・」

初風「わ・・・私が・・・私が何とかしないと・・・!」

......
....
..
.


長門達の基地


青葉「あー・・・司令官・・・何と言ったらよろしいのでしょう」

提督「何を見た?」

青葉「見えちゃいけないものって感じです・・・」

青葉「結論から言うと、例の鎮守府ではまだカルトが残っていたみたいです」

明石「うへぇ・・・」

青葉「それで・・・そこの司令官を洗脳したのか、それとも司令官が自ら入信したのかは分かりませんが・・・」

青葉「とりあえずだいぶ危機的状況です。カルトに一切関係のない妙高さんに初風ちゃんが巻き込まれています」

提督「まずいな・・・長門!」

長門「用意する」バッ

提督「よし、俺もすぐさま向かう。青葉、その鎮守府の見取り図等を俺の端末に送っておいてくれ」

青葉「了解です!!」

......
....
..
.


魚雷崇拝鎮守府 礼拝堂


カルト鎮守府提督「妙高・・・これが今後新たな世界への扉を開ける鍵・・・」

妙高「魚雷・・・ですか・・・?」

早霜「その通り・・・魚雷は・・・どんな敵でも打ち砕きます・・・」

清霜「魚雷は小さなものが大きなものへ立ち向かう為にある最強の兵器・・・」

清霜「救世主にして・・・破壊の女神・・・下剋上の体現者・・・」

妙高「私には・・・まだ・・・理解が・・・」

清霜「誰でも最初は理解できないのです・・・」カンッ…

早霜「すべては無知から始まります・・・」カンカンッ…

カルト鎮守府提督「私も最初は知りませんでした」カカンッ…

妙高「私も・・・最初は無知・・・」

カルト鎮守府提督「でも新しい世界は目の前にあったのです」カンッ…

妙高「目の前に・・・」

カルト鎮守府提督「そして単純で深く、まっすぐなのです」

妙高「真っすぐ・・・」

カルト鎮守府提督「あなたもすぐにわかりますよ・・・まずは信じることから・・・」



     「「「始めましょう」」」



      バンッ!

初風「そこまでよ!!」

初風「あんた達!妙高姉さんを離しなさい!!」

カルト鎮守府提督「初風ーーー・・・」

カルト鎮守府提督「真っすぐに・・・ひたすら・・・まっすぐに」

早霜「司令官・・・彼女は私達を勝手に危険因子だと決めつけて弾圧しようとする不信心者です・・・とらえて・・・教えを説かねばなりません・・・」

カルト鎮守府提督「はい・・・すべては・・・九十三式酸素魚雷の御心のままに・・・」ガバッ!

初風「きゃぁああ!?」

カルト鎮守府提督「初風・・・君もわかります。直に解ります」ググッ…

初風「離してよ!離して!!」ジタバタ

早霜「司令官・・・彼女をこの魚雷像の中へ・・・」ガチャッ…

カルト鎮守府提督「初風・・・解ります。直に解ります」

カルト鎮守府提督「私も解りました。あの中で解りました」グイッ

初風「嫌ッ・・・やめて・・・!いやぁあああ!!!」ジタバタ

清霜「どうか暴れないで・・・」グイッ…

初風「嫌ぁああ!!助けて!!誰かぁ!!!」

妙高「提督・・・これは・・・正しい事なんですか・・・?」

カルト鎮守府提督「正しい事。その先の答え」

妙高「・・・」


初風「妙高姉さん!目を覚まして!!お願----」

    バタン…

  ~~~~!!~~~~!
     ドンドンッ!!


清霜「これより初風は外界と離れ、偉大なる父に会います」カンッ

早霜「そして、新たな世界を見るでしょう。知るでしょう」カンカンッ

カルト鎮守府提督「理解するでしょう」カカンッ

清霜「さぁ・・・旅立ちの為の準備を・・・」

   「今すぐその子をそこから出せ」

清霜「・・・今日は・・・不信心者がいっぱい・・・」


提督「全員おとなしくしろ・・・」

清霜「いつの時代でも開拓者は異端児扱いされるもの・・・我々はそれを乗り越え・・・」

早霜「砕き・・・」

カルト鎮守府提督「灰にします」

   ダッ!

提督「来るぞ!!」ジャキッ

  プシュッ…

早霜「ぐ・・・」グラッ…

ドシャッ…

提督「一人制圧!」

清霜「邪魔をしないでください」ドカッ

提督「っ!」パシッ


カルト鎮守府提督「光を見失わないでください」ヒュッ…

  ドガッ!

長門「ぐっ・・・!」

明石『提督!スタンガンなら傷付けずに無力化できます!』

提督「悪いが寝てもらう!」ヴァチチッ!

清霜「ぐうううっ!?」ビビビ…

  ドシャッ…

提督「二人目制圧!N!大丈夫か!」バッ

長門「ハァッ!」ブォンッ

  ドギャッ!

カルト鎮守府提督「うぐぇっ・・・」

長門「誰に言っているんだ?」


提督「無事で何より」

長門「むしろ私があなたを心配していた。少女二人に負けたらこの先どんな顔していいかわからないだろうしな」

青葉『軽口は戻ってきてからにしてください』

提督「悪かった。今から救助を行う」

  ~~~~!!  ~~~~!

長門「今開ける!」ガチャガチャ…

   ガチャッ!

初風「うわあああ!」バッ

長門「安心しろ!君を助けに来た!怪我はないか!?」

初風「うぅっ・・・怖かった・・・!狭くて・・・真っ暗で・・・!」ボロボロ…

長門「もう大丈夫だ・・・」


妙高「・・・」

提督「妙高だな?大丈夫か?君が巻き込まれたことは知っている。助けに来たぞ!」

妙高「わ、私は・・・何を・・・?」

提督「君は洗脳されかけていたんだ!もう大丈夫だ・・・」

妙高「提督が・・・」

提督「彼も・・・被害者だ・・・いずれ目が覚めるだろう・・・」

提督「それまでに・・・決めなくてはならないことがある・・・」

早霜と清霜を許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

......
....
..
.


カルト鎮守府提督「ここは・・・」

妙高「提督!よかった!」

カルト鎮守府提督「妙高・・・?一体何が起きたんだ?」

カルト鎮守府提督「棺桶のようなものに押し込まれ・・・そこから・・・恐ろしい思いをして・・・それから・・・」

初風「そこから先は思い出さなくて結構だわ、提督」

初風「それよりも問題は・・・」

早霜「連れて行かねば・・・連れて行かねば・・・」

清霜「理解から逃げないで」

初風「・・・こいつらよ」

カルト鎮守府提督「・・・この鎮守府に所属していた人の事は知っている・・・」

カルト鎮守府提督「だが・・・これほどまで・・・洗脳に長けていたなんて・・・」

長門「この子達はどうする?私達は・・・あなた達の意思を尊重する」

カルト鎮守府提督「・・・こういう子達の為の・・・施設がある」

カルト鎮守府提督「艦娘の更生のために作られた施設だ」

提督(彼も忙しくなりそうだな・・・なにか差し入れを持って行ってあげようか・・・)

長門「・・・わかった。そこなら大丈夫だろう」

......
....
..
.


翌日 ハートマン提督鎮守府



阿賀野「ようこそ・・・あんたも災難ねぇ・・・」

早霜「・・・あなたは魚雷に導かれますか?」

阿賀野「あぁ・・・またとんでもないのが入ってきたんだなぁ・・・」

ハートマン提督「おい肉布団・・・!他人を心配する暇が貴様にはあるのか!!?」

阿賀野「ひゃい!走ります!!」ダッ

清霜「魚雷は・・・いつしか閉ざした道を切り開きます」

赤城「私が信じる者は提督だけですよ・・・?」

ハートマン提督「クソ売春婦!!誰が口からクソを出して良いといった!!?」

ハートマン提督「貴様の口に許されているのは息をすることと飯を入れること、そして血を吐くことだけだ!!走れ!!」

赤城「提督・・・提督・・・」ダッ

ハートマン提督「ヨハネ伝第五章でイエスが言ったのを知っているか!?厄介ごとを持ち込むなこの“アマ”だ!!!」

ハートマン提督「クソ虫共!ここには貴様らがラリっていられるようなものは一つもないぞ!!」

ハートマン提督「貴様がこれから祈りをささげるのは魚雷なんぞではなく俺だ!!」

早霜「は、はっ・・・?」

ハートマン提督「毎日許してくださいと祈るまでシゴいてやるからな!!」

ハートマン提督「聖母マリアが思わずクソをしたくなるくらい心を綺麗にしてもらう!!」

清霜「心に慈悲を・・・」

ハートマン提督「慈悲なんぞとうの昔に犬に食わせてクソになった!!!貴様らに与えるのは苦痛だけだ!!!」

ハートマン提督「さぁ・・・走れ!!!」

......
....
..
.


魚雷崇拝鎮守府 



カルト鎮守府提督「本当にすまない!何て言ったらいいのか・・・!」

妙高「いえ!私も危ないところでしたし・・・!」

初風「妙高姉さんも提督ももう何にもないようでよかったわ・・・」ヘナヘナ…

カルト鎮守府提督「迷惑かけたな、すまない。そして・・・」

提督・長門「・・・」

カルト鎮守府提督「本当にありがとう・・・君たちがいなかったら・・・俺も、妙高と初風も・・・おかしくなっていたかもしれなかった・・・」

提督「君たちが無事でよかった。洗脳の後遺症なんかも見当たらない」

長門「我々はこれで失礼する・・・が、その前に」

長門「これを渡しておこう。役に立つ日が来るかもしれない」スッ…

初風「これは・・・腕時計?」チャリッ…

長門「横のボタンを三回押せば私達に連絡が来る・・・連絡がくれば・・・駆けつける」

提督「使われないのがベストだが・・・なにかあったら押せ」

初風「ありがとう・・・」カチャッ…

初風「中々かっこいいじゃない!ねぇ、これ----」


    「・・・・」


初風「いない・・・」ポカン

カルト鎮守府提督「もう行ったよ」

妙高「速いですね・・・」



......
....
..
.



長門達の基地


青葉「カルト教団って怖いですね・・・カメラ越しでも凄まじい狂気を感じました・・・」

明石「魚雷をなんだと思っているのかしら・・・」ハァ…

長門「魚雷が嫌いになりそうだよ・・・」

提督「じかに突き立てられたこともあったしな?」

長門「はぁ・・・」

提督「それじゃ俺は・・・例の更生施設に差し入れを持っていくよ・・・」

提督「ここ最近で何人あそこにブチこまれたことやら・・・」

青葉「あぁ・・・きっと疲れている事でしょう・・・」


魚雷崇拝鎮守府編はこれにてお終いです。ハートマン提督は今日も大忙し

次回のブラック鎮守府を決めます

↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:>>814
被害艦:伊勢日向・鳳翔

了解しました。次回は初めて艦娘が直接死ぬ描写が入るかもしれません
R-18方面には行かないように描写をある程度軽くするつもりですが・・・
もし見たくない方は心の準備かこの話が終わるまでお待ちください・・・

ハートマン提督の人気っぷりに驚いています
彼が休める日は来るのでしょうか・・・

今夜も見ていただいてありがとうございました。おやすみなさい

困った時のハートマン提督。
一応補足として魚雷は九三(きゅうさん)式酸素魚雷だよ。
九三を声優さんがきゅうじゅうさんと読み間違えたらしいね。

そういや同じ艦娘って居ない設定でしたっけ?

>>864
そうだったのですか・・・一つ勉強になりました、ありがとうございます
次からはもっとよく調べてから書き込むことにします。あまりにもミスが多い・・・

>>826

早霜「すべては・・・九十三式酸素魚雷の御心のままに・・・」カンッ…  ×

早霜「すべては・・・九三式酸素魚雷の御心のままに・・・」カンッ...  〇

>>836

カルト鎮守府提督「はい・・・すべては・・・九十三式酸素魚雷の御心のままに・・・」ガバッ!  ×


カルト鎮守府提督「はい・・・すべては・・・九三式酸素魚雷の御心のままに・・・」ガバッ!   〇



このように頭の中で変えていただければ幸いです。何度も申し訳ありません・・・

>>865
建てた当初は一応同じ艦娘は存在しない設定で考えていました。ですが、同じ艦娘はいないと明確に描写した場面が無いので、安価次第にします
「前に出てきたのと同じ個体」「前とは別の個体」と説明があればそれを採用させてもらいます
出てきた艦娘も増えてきたので、このSSならばきっと別個体の艦娘がいたほうが都合が良いと思います
黒い〇〇、虐められる○○どっちも見たい・・・という方もきっといるはず・・・

真面目な〇〇VS黒〇〇なんて言うのも面白そうですしね!





小笠原諸島付近 嗜虐女帝鎮守府 執務室


伊勢「伊勢型戦艦一番艦、伊勢です!」ビシッ

日向「伊勢型戦艦二番艦、日向だ」ビシッ

嗜虐女帝提督「こんな辺鄙なところにはるばると・・・ようこそ私の鎮守府へ・・・」

嗜虐女帝提督「歓迎会は気に入ってもらえたかしら?」

伊勢「えぇ、私には勿体ない位で・・・」

日向「十分に満足した。歓迎会であれだけの馳走、わざわざすまないな」

嗜虐女帝提督「お安い御用よ・・・だって・・・」

嗜虐女帝提督「最後の食事は・・・豪勢なほうが良いでしょう?」

伊勢「・・・?それは・・・どういう・・・」

    グラッ…
     ドサッ…

伊勢「日向!?」バッ

日向「なにか・・・ヘンだ・・・体が痺れて・・・眠い・・・」

嗜虐女帝提督「毒が入っているとも知らずにまるで犬のように貪っちゃうなんて・・・」

嗜虐女帝提督「見ごたえはあったわよ?卑しくご飯にがっつく様は・・・!」ニタァ…

伊勢「一体・・・何が・・・」クラッ…

伊勢「もくて・・・----」ドシャッ…

伊勢「-----・・・」スゥ… スゥ…

嗜虐女帝提督「素敵な物語を見ることよ」

......
....
..
.


嗜虐女帝鎮守府 海底基地


日向「・・・」スゥ… スゥ…

嗜虐女帝提督「今日もやってきたわねぇ・・・こ・の・じ・か・ん・・・」

ウォースパイト「I can't wait・・・///」ハァハァ….

金剛「待ってたデース・・・!」

嗜虐女帝提督「晩餐会の準備はできているの?」

アークロイヤル「Of course,Admiral どうぞこちらに」

嗜虐女帝提督「さぁ、向こうに行く前にそこの子豚ちゃんを起こしなさい」

金剛「まっかせてヨー!」チャプッ…

    バシャァッ!

日向「!?」ビシャッ

日向「ゲホッ・・・!げほっ、ごほっ・・・!」ビチャビチャ…

日向「こ・・・ここは・・・?」

金剛「ヘーイ、good morning! Little pig」

嗜虐女帝提督「ちょっと金剛・・・私の服にまで水が飛んできたわ」

嗜虐女帝提督「床の水、あなたのスカートと上着で拭いときなさい」

金剛「Im sorryネー・・・テイトクゥー・・・」ビリッ…

   フキフキ…

日向(訳が分からない・・・どういう状況だ・・・?縛られていて身動き一つとれない・・・)ギチッ…

日向(そうだ・・・確か・・・飯を食って、執務室に呼ばれて・・・それから・・・)

日向「伊勢はどこだ・・・!」ギロッ…

嗜虐女帝提督「そんな目で見ないで欲しいわ・・・?」

嗜虐女帝提督「心配しなくてもすぐ会わせてあげるわよ。画面の中でだけれど」

日向「どういうことだ・・・?」

嗜虐女帝提督「ベラベラと説明するのは面倒なの。ウォースパイト、アークロイヤル」

ウォースパイト・アークロイヤル「Roger」グイッ

日向「ぐっ・・・どこへ運ぶ気だ・・・?」

ウォースパイト「Dinner party…晩餐会よ?今日は贅沢な一日ね?」

......
....
..
.



嗜虐女帝鎮守府 海底基地 処刑室



嗜虐女帝提督「さ・・・日向ちゃんをそこに座らせて」

ウォースパイト・アークロイヤル「・・・」スッ…

日向「・・・」ギチッ…

嗜虐女帝提督「縄を解こうとしても無駄よ。あなたはここで私達と映画を見るの」

日向「伊勢はどこだ!」ガタタッ!

嗜虐女帝提督「せっかちさんねぇ・・・もうすぐ会えるって言っているでしょう?」

嗜虐女帝提督「さぁ全員席について。カップに紅茶を注いで頂戴」

アークロイヤル「今日は私の番だな。Admiral、今淹れる」

アークロイヤル「そして・・・もちろん今回もForkとKnifeはAdmiralの分しか用意していない」

アークロイヤル「私達には・・・まだ過ぎた代物・・・だからな」

嗜虐女帝提督「いい子ね・・・アークロイヤル・・・」ナデナデ…

アークロイヤル「Im so happy…Admiral…」


嗜虐女帝提督「次からはあなた方の皿を犬の餌皿から普通の食器に変えていいわよ」

金剛「It's an honour…テイトク・・・」

ウォースパイト「我々には勿体なさすぎる慈悲・・・感謝いたします・・・Admiral・・・」

日向「なんだお前らは・・・?イカれているのか・・・?」

嗜虐女帝提督「ウチの子達をイカれてるなんて言わないで頂戴?この子たちは・・・誰よりも従順なだけなの」

嗜虐女帝提督「さ・・・晩餐会を始めましょうか。モニター画面にご注目・・・」

嗜虐女帝提督「さよならを言う準備をしてね・・・?」ピッ

     ヴンッ…

日向(なんだ・・・?映っているのは・・・狭い個室・・・?)

日向(縛られているあいつは・・・!)

伊勢『誰か・・・誰か・・・返事をして・・・』

日向「伊勢!!」

伊勢『その声・・・日向なの・・・?助けて日向・・・!』

日向「待ってろ・・・今行くからな・・・ッ!ッ!!」ガタタッ…ガタガタ…


日向「この縄を解け!!今すぐ解けぇ!!」

ウォースパイト「見ものね・・・」クスクス…

日向「伊勢はどこにいるんだ!!」

嗜虐女帝提督「ここの窓から見えるかしら・・・夜だし見えないわね・・・」

嗜虐女帝提督「いい?伊勢はここから少し先のエレベーターの中にいるの」

嗜虐女帝提督「そのエレベーターはね・・・このスイッチを押せば・・・」ポチッ

伊勢『なっ・・・なに・・・?』ガゴンッ…

伊勢『日向ぁ!こ、これ・・・沈んでいく!日向ぁあ!!』ズズズズ….

日向「今すぐあれを止めろォ!!止めろぉお!!」ガタガタ…

嗜虐女帝提督「このスイッチをもう一度押すと止ま・・・あぁ、説明するのも怠くなってきたわ」

嗜虐女帝提督「おしゃべり金剛、任せたわよ。私お腹が減ったわ」カチャカチャ…

金剛「OK!」


日向「聞こえないのか!?あれを今すぐ止めろと言っているんだ!!この外道共ォ!!」

嗜虐女帝提督「あ、他の皆も食べていいわよ。ただし、ナイフとフォークがないからって手は使っちゃ駄目だからね」モグモグ…

嗜虐女帝提督「ちゃんと口だけで食べなさいよ?」

ウォースパイト・アークロイヤル「Roger」ムシャムシャ…

伊勢『日向ぁあ・・・日向ぁ・・・』

日向「伊勢・・・!」

金剛「説明の続きさせてもらうネー」

金剛「この装置はvery単純ネー。このままエレベーターは下までまっすぐfall downデース」

金剛「そしてぇー・・・深海まで行くと・・・」

金剛「Squash!!水圧でエレベーターごとペシャンコになってヒューガの愛するイセーは握りつぶしたトマトみたいになりマース!!」

金剛「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」

ウォースパイト・アークロイヤル「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」


嗜虐女帝提督「説明ありがとう金剛。あなたもご飯食べていいわよ」

金剛「Thank youネー!」

嗜虐女帝提督「ま・・・今説明した通りよ。このままだと・・・あと五分で伊勢はグチャグチャね」

伊勢『そんなの嫌だ・・・お願い・・・助けて・・・』

嗜虐女帝提督「そ・こ・で・・・」ピッ

伊勢『・・・!』ガクンッ…

伊勢『止まった・・・?』

嗜虐女帝提督「チャンスをあげるわ。伊勢ちゃん?」

伊勢『チャンス・・・?』

嗜虐女帝提督「そ・・・簡単よ」












嗜虐女帝提督「“代わりに日向を殺して”って言えば・・・あなたを助けてあげる」


伊勢・日向「『・・・・!』」

嗜虐女帝提督「簡単でしょ?」

嗜虐女帝提督「自分の方が可愛かったら・・・日向を犠牲にして生き残りなさい」

日向「そ・・・そんなの・・・」

日向「私が代わりに死ぬ・・・伊勢を助けてやってくれ・・・」

伊勢『そんなの・・・駄目だよ!私はこのままでいいか----』

嗜虐女帝提督「・・・」ポチッ

伊勢『!』ズズッ…

伊勢『エレベーターが・・・なんで!?』ベゴンッ!

伊勢『ひっ・・・何の音!?』

嗜虐女帝提督「だんだんエレベーターが水圧に耐えられずにきしみ始めた音ね・・・」

嗜虐女帝提督「金剛の説明だと一瞬で死ねるように思えただろうけど・・・実はジワジワと潰れていくのよ?」


嗜虐女帝提督「ゆっくりとプレスされるように・・・」

嗜虐女帝提督「体中の骨が折れて・・・内臓が口から出そうなほど押し込まれて・・・」

嗜虐女帝提督「行き場のなくなった体液が全身からにじみ出るように流れ出すの・・・」

嗜虐女帝提督「狭くて暗い金属の棺桶の中で・・・あなたはゆっくり・・・ゆっくりと・・・苦しみもがいて死んでいくのよ」

伊勢『・・・!』ゾワッ…

嗜虐女帝提督「想像した?怖くなった?助かりたくなった?」

嗜虐女帝提督「ほら・・・本当は助かりたいでしょう・・・?」

伊勢『だ・・・だとしても・・・』ベゴンッ…

伊勢『うぅっ・・・うぅ・・・』ガタガタ…

嗜虐女帝提督「最初に飛び出すのは目玉かしら・・・?」

日向「伊勢!!無理をするな!!私が代わってやる!!伊勢の代わりに私が死ぬ!」

日向「私なら大丈夫だ!伊勢!!頼む!!」

日向「助かってくれ!!私の代わりに助かってくれぇ!!」

伊勢『・・・・・本当に・・・いいの・・・?』ガタガタ…

日向「いいんだ!私が代わりに死んでやる!!」

伊勢『・・・・・』


伊勢『だ・・・駄目だ・・・駄目だよ・・・日向・・・』ベゴンッ…

伊勢『日向を犠牲にしてまで生き延びたいだなんて・・・私は思わない・・・』ボゴッ…

日向「伊勢・・・!」

嗜虐女帝提督「この姉妹愛・・・なんて素敵な物語なんでしょう・・・」

嗜虐女帝提督「例え自分が苦しんで死ぬとしても・・・それでもなお妹の命の方が大事だと言うのね・・・!」

ウォースパイト「Wonderful・・・」パチパチ…

アークロイヤル「Im moved・・・」ポロポロ…

金剛「比叡・・・榛名・・・霧島・・・元気してるカナー・・・?」ポロポロ…

嗜虐女帝提督「とまぁ、三流の感動的な話はもう十分。そろそろフィナーレね」

嗜虐女帝提督「慈悲深い私はさらにチャンスを与えるわ」ポイッ…

   カラカラ…

嗜虐女帝提督「素敵な姉を死なせたくなかったら・・・あそこに投げたスイッチを押してごらんなさい?」


嗜虐女帝提督「ほら・・・潰れるまであとちょっとしかないわよ・・・?」

伊勢『日向ぁ・・・!』ボゴッ…  ボゴゴッ…

日向「ぐっ・・・うぅっ・・・」ググッ…  ガタッ… ガタタ…

 ガタタッ… ガタッ… ガタンッ… ガタッ…

日向「待っていろ伊勢・・・今助けてやるからな・・・!」ググッ…

嗜虐女帝提督「椅子に縛られているって言うのに・・・頑張るのねぇ・・・」

伊勢『日向・・・あのね・・・私は・・・』ボゴォッ… ベゴンッ…

日向「言うな!!私が助ける!!絶対だ!!!」ズリッ… ズリッ…

日向「伊勢ぇ!伊勢ぇえ!!」ガタガタガタ…

嗜虐女帝提督「ほら・・・あと少しよ・・・ほらほら・・・」

日向「クソォッ!!!伊勢ぇ!あと少しだからな!!」ギギッ… ガタタ…

日向(あと・・・あと少し・・・!あと・・・!)

伊勢『日向・・・あのねっ・・・私・・・あなたのような・・・妹を持てて-----』

   ブツンッ…

日向「スイッチ・・・!」ダンッ!


日向「押した・・・押したぞ・・・!伊勢・・・!」

日向「・・・伊勢?」

   「・・・・」

嗜虐女帝提督「あーあ・・・あと数秒早かったら・・・」

日向「うそだ・・・そんな・・・そんな・・・」

嗜虐女帝提督「この装置・・・カメラがすぐ駄目になるから潰れる瞬間が見えないのよねぇ・・・なんとかならないかしら・・・」

日向「どうして・・・ああっ・・・伊勢ぇ・・・」ボロボロ…

日向「あああ・・・」ボロボロ…

嗜虐女帝提督「あなたを最初見た時、たとえどんな悲しいことがあっても泣かずに凛としているような強い人だと思っていたわ。さすがに姉が死んだら泣くのね」

嗜虐女帝提督「今夜は素晴らしいものが見れたわ。みんな、食事の続きにしましょう」

日向「うぅっ・・・こんなの・・・こんなのっ・・・!」

金剛「そう・・・This is all just bad dream…(これは全部、ただの悪い夢・・・)」

アークロイヤル「And…(そして・・・)」

ウォースパイト「You're NEVER waking up!(二度と覚めることは無いのよ!)」



  

 「「「「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」」」」


まずはいったんここまで。続きは夜に投稿します
過去史上最低最悪クラスの悪党になったかも・・・?
最後のセリフは私が大好きなとある悪役のセリフです。どうしても入れたかった・・・

これはマーダーライセンス発行不可避な案件

のさばる悪をなんとする 天の裁きは待ってはおれぬ
この世の正義もあてにはならぬ 闇に裁いて仕置する…

ヤッチマイナー!

ウォッチメンのロールシャッハがやって来そう


-----------------------------

近くの物陰


鳳翔(そんな・・・伊勢さんと日向さんをどこへ連れていくのかと思ったら・・・・!)

鳳翔(提督が・・・あんな恐ろしいことを・・・)ガタガタ…

鳳翔(人を・・・あんなむごたらしく殺すなんて・・・!)

鳳翔(け・・・憲兵・・・!)タッ…

鳳翔(通信施設から・・・憲兵の本部へ・・・!)タタタ…


......
....
..
.

長門達の基地


青葉「・・・!」

青葉「司令官!今憲兵本部に緊急通信が!」

提督「内容は?」

青葉「通信先が酷く動揺していたみたいで、正確な情報かは分かりませんが・・・」

青葉「なんでも、日向さんの目の前で伊勢さんを深海に沈めて抹殺したとか・・・」

提督「なんだと・・・?」

青葉「海底に施設が建造してあって・・・そこで艦娘を棺のようなエレベーターに閉じ込めてから沈めて・・・圧死する様をモニター越しに見て楽しんでいた・・・と・・・」

明石「信じられない・・・」

青葉「どうやら途中で切れてしまったみたいで、これ以上詳しい話は聞けなかったようです・・・」

長門「途中で切れた・・・?まずいな・・・!」

提督「場所は?」

青葉「小笠原諸島近辺の小さな鎮守府・・・です・・・」

提督「くそっ・・・遠いぞ・・・!」

青葉「憲兵隊が特別にヘリを貸してくれるとのことです」

長門「提督!急ぐぞ!!」

提督「わかっている。だが・・・今回の任務で必要になるかもしれない子が二人・・・いる」

長門「・・・?」

......
....
..
.


数時間後 嗜虐女帝鎮守府 海底基地 処刑場


金剛「テイトクゥー!新しいエレベーターとワイヤーの取り付け、スイッチの修理終わったヨー!」

嗜虐女帝提督「ご苦労さま・・・」ナデナデ…

金剛「あぁっ・・・癒されマース・・・」

嗜虐女帝提督「全く・・・あなたが頭突きでスイッチを押すから・・・時間がかかっちゃったじゃない。おかげでもう深夜よ」

日向「伊勢・・・伊勢・・・」ボーッ…

ウォースパイト「彼女はもう駄目よ、Admiral・・・上の空だわ・・・」

アークロイヤル「これじゃ殺してもつまらないだろうな・・・」

嗜虐女帝提督「そうねぇ・・・四肢をもいで飼おうかしら」

嗜虐女帝提督「でもその前に・・・」ピッ…

     ヴンッ…

鳳翔『誰か・・・誰か・・・』

嗜虐女帝提督「本日二度目の処刑のお時間・・・」クス…


嗜虐女帝提督「鳳翔さぁ~ん・・・聞こえるかしら?」

鳳翔『て・・・提督・・・?お、お願いですっ・・・!ここから出してください・・・!』

嗜虐女帝提督「あなたの死を嘆きながら見てくれる子がここにはいないから正直退屈なのよ」

嗜虐女帝提督「今からあなたを殺すのは楽しむ為じゃなくて憂さ晴らしの為・・・」

嗜虐女帝提督「憲兵なんかに連絡してくれちゃって・・・いろいろと隠蔽しなくちゃいけなくなったじゃない」

嗜虐女帝提督「ここが辺鄙な人工基地で助かったわ。確認の船が来るまであと20時間ってところかしら・・・」

嗜虐女帝提督「あなたは戦闘で錯乱して訳も分からないことをのたまいながら深海棲艦の群れに単艦突撃して轟沈・・・」

嗜虐女帝提督「こんなところかしら・・・」

鳳翔『私が悪かったです・・・到着した憲兵方に私の誤報であったことを伝えます・・・』

鳳翔『なのでどうか・・・私を・・・私を殺さないで・・・!』

嗜虐女帝提督「もう決定事項よ。せいぜい良い悲鳴を上げて頂戴ね」

鳳翔『そんな・・・!こんな死に方は嫌です!!お願いですっ・・・!どうか・・・どうか・・・』

嗜虐女帝提督「時間がないのよ」スッ…


嗜虐女帝提督「さ っ さ と 死 ね」ポチッ…

鳳翔『ていと-----』ズズンッ….

鳳翔『いやあああ!提督!お願いです!』ズズズ...

嗜虐女帝提督「あぁ・・・さっきと比べて本当に退屈ね・・・」

嗜虐女帝提督「はぁ・・・早く潰れないかしら」

鳳翔『うぅっ・・・提督・・・お願いです・・・お願いですから・・・』ギシッ...

嗜虐女帝提督「ほら、命乞いもワンパターン。実につまらないわ」

ウォースパイト「I m sleepy…」

嗜虐女帝提督「もっと重くするなりして早く死ぬように作り直すべきかしら」

鳳翔『提督・・・死にたくないです・・・助けて---』

    ブツンッ…

アークロイヤル「What・・・?潰れるにはずいぶん早いな」

  ザザッ… ザザァ―…

嗜虐女帝提督「何の音よ・・・?」





『今日のわんこ』




嗜虐女帝提督「・・・は?」

青葉『小笠原諸島の辺鄙な鎮守府・・・そこに暮らしているのが・・・』

青葉『金剛、ウォースパイト、アークロイヤルの三匹です』

青葉『この三匹は鎮守府で餌を与えられながら毎日を無下に過ごしています』

青葉『そんな三匹の楽しみは~・・・』

青葉『イカれた司令官とイカれた趣味を楽しむ事』

嗜虐女帝提督「何よ・・・このふざけた機械音声・・・どうなってんのよ・・・これ・・・」

青葉『イカれた司令官と三匹の犬は、これから先何が起こるか想像もつかず・・・ただただ茫然と立ち尽くす・・・』

青葉『そんな間抜けな、四匹たちなのでした~・・・』

金剛「What happened・・・!?」

   ヴンッ…

嗜虐女帝提督(映像が・・・戻った・・・)


鳳翔『こ、これは一体・・・どうなっているの・・・?』ギギギギ…

鳳翔『提督・・・?私を引き上げる気になったんですか・・・?』ギギギギ…

嗜虐女帝提督「引き上げる・・・?そんな馬鹿な・・・どういうこと・・・?」

伊58『でっちぃぃぃぃぃいい!!』グググ…

伊26『おりゃぁぁぁぁぁああ!!』グググ…

ウォースパイト「Whose voice!?」


     ザッ…


提督「お前たちの敗北を告げる声だ・・・」

長門「おとなしくしてもらおうか」

嗜虐女帝提督「あんたら・・・誰なのよ・・・?」

提督・長門「制裁」

......
....
..
.



嗜虐女帝鎮守府 庭



  ドシャッ…


嗜虐女帝提督「痛いわねぇ・・・!」ゴロ...

提督「そこで仲間もろともおとなしくしていろ」

長門「日向、大丈夫か・・・?」

日向「・・・私は・・・目の前で死ぬ伊勢を・・・救えなかった・・・」

長門「・・・」

青葉『司令官!朗報です!実は・・・』

提督「なに?それは本当か?」

青葉『はい、今ゴーヤちゃんとニムちゃんが・・・』

提督「・・・了解だ」

提督「日向・・・君に話が・・・」

日向「私は・・・!そこの女を八つ裂きにしないと・・・気が済まない・・・!!」ギリッ…


長門「気持ちは分かるが・・・まずは一旦落ち着いてくれ・・・!」

嗜虐女帝提督「私に復讐してどうするってのよ!?良い?伊勢は死んだの!!私はチャンスを与えたのに・・・あなたはそれを無駄にした!」

嗜虐女帝提督「それで話はお終いよ!!復讐したところで何も変わらないわ!!」



  「まだ・・・終わっていないよ・・・!」



日向「・・・!」

伊勢「やぁ、日向・・・ひどい顔だよ・・・?」

日向「い・・・伊勢・・・?お前なのか・・・・?」

嗜虐女帝提督「なんで・・・生きているのよ・・・?確かに潰れたはず・・・!」

提督「近くの鉄骨にワイヤーが引っかかって止まっていたそうだ」

伊勢「それだけじゃないわ・・・私が本当につぶれかかったとき、エレベーターが止まったの・・・」

伊勢「日向・・・あなたがボタンを押してくれたんだよね・・・?」

日向「あぁっ・・・あれは・・・無駄じゃなかったのか・・・!」ヨロヨロ…

日向「私は・・・伊勢の命を救えたのか・・・!」ギュッ…!

伊勢「うん・・・あなたのおかげよ・・・日向・・・本当にありがとう・・・!」ギュッ…

日向「よかった・・・!よかった・・・!」ボロボロ…

伊勢「ただいまっ・・・!日向・・・!」ボロボロ…


嗜虐女帝提督「つまんない・・・・!」ギリ…

嗜虐女帝提督「こんなのつまらないわ!!こんな三流ハーピーエンド・・・!」

嗜虐女帝提督「私が好きなのは他人の最高のバッドエンドを眺めること・・・!」

嗜虐女帝提督「伊勢は潰れて死んで日向は絶望し泣きわめく・・・」

嗜虐女帝提督「これが最高の終わり方じゃない!つまらない!!つまらない!!!」

提督「バッドエンドなら見れるさ・・・」

提督「ただし・・・お前のバッドエンドだがな・・・!」

この嗜虐女帝提督を許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます

......
....
..
.


数日後 南米アマゾン 無人島 元サバイバル鎮守府


提督「美しい場所だろう?君たちは今日からここで暮らしてもらう」

嗜虐女帝提督「冗談じゃないわよ!こんな何もないところでどうやって生きて行けっていうのよ!!」

日向「よく探せ、木の実が落ちてたり魚が泳いでいたりするだろう」

嗜虐女帝提督「つまらない・・・こんなのつまらない・・・」ガリガリ…

日向「爪を噛むのは食べるものが本当に無くなったときだけにしたらどうだ?」

嗜虐女帝提督「そうよ・・・!憲兵に連絡してからあなたたちが来たってことは・・・あなた達は憲兵の関係者でしょ!?」

嗜虐女帝提督「勝手に人を殺しておいて・・・タダで済むと思っているの?」

提督「・・・」ポイッ…

  ヒラヒラ…
    パサッ…

嗜虐女帝提督「何よこれ・・・紙切れ?」ピラッ

【異動願い受理】

嗜虐女帝提督「こ・・・これは・・・!」


提督「その通り、君は今日からここの鎮守府に配属だ。席が空いてたんで丁度良かった」

嗜虐女帝提督「ねぇ・・・お願い待って・・・!ねぇ・・・!私が悪かったわよ・・・日向・・・!」ヨロヨロ…

日向「触るな」バシッ

嗜虐女帝提督「うぅっ」ドサッ…

嗜虐女帝提督「こんなところで生きていけるわけないじゃない・・・!嫌・・・!」

嗜虐女帝提督「いやよ・・・!こんなところで飢えて死んでいくのは・・・!」

嗜虐女帝提督「お願い・・・助けてよ・・・!」

日向「本当ならこの刀で細切れにしてやるところだったが・・・チャンスをやろうと思ってな」

日向「私は優しいんだ」クルッ…

日向「行こう」

嗜虐女帝提督「この人殺しぃぃぃいいい!!」

嗜虐女帝提督「私もつれてってよ!!お願いだから!!死にたくなぃぃいい!!」

嗜虐女帝提督「殺さないで・・・お願い・・・お願い・・・!」

提督「お前を殺すつもりはない。だが・・・」

提督「助けるつもりもない」

嗜虐女帝提督「嫌・・・嫌・・・あり得ない・・・嫌・・・」ガクッ…

......
....
..
.


元嗜虐女帝鎮守府


伊勢「本当に・・・助かりました・・・」

提督「君を助けたのは日向だ。俺達じゃない」

日向「いや・・・私からも礼を言わせてくれ。本当に・・・助かった」ペコッ…

鳳翔「私もあと少しで死ぬところでした・・・!ありがとうございました!」ペコッ…

長門「頭を下げなくいい。三人共無事で何よりだ」

提督「これから君達の元に新たな提督が来るだろう」

提督「あの忌々しい施設も取り壊しだ」

提督「君たちもこれからの新生活を楽しんでくれ」

日向「君たちも・・・か。ふっ・・・向こうも楽しんでいるといいが・・・」

......
....
..
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長門達の基地 


長門「はぁ・・・今回も長旅だったな・・・!」

提督「ただいま・・・」

伊58「あ、おかえりでち!」

伊26「おかえりなさい!お疲れ様!」

提督「すまないな、いきなり呼びつけて。君たちの力が必要だったんだ」

伊58「かまわないでち!人助けなら喜んでやるでち!」

伊26「提督たちのようにねっ・・・♪」

提督「なぁ、二人共・・・このことは・・・」

伊58「もちろん言わないでち!お口チャック!」

伊26「これでも口はかたいほうなんだよ?大丈夫大丈夫!」

伊26「また力が必要になったら言ってね!」

提督「助かるよ。ありがとう」

明石「あそこの提督に犬扱いされてた艦娘たちはどうなったんですか?」

提督「洗脳されていないかまずは経過観察。その後どうなるか決まる」

提督「もし自分たちの意志でついて行ったのだったら・・・あの島か、例の更生施設送りだ」

明石「・・・洗脳で会ってほしいものです」

青葉「しかし、今回は過去史上最悪の敵でしたね・・・」

提督「だな・・・正直俺も生かしておきたいとは思えない存在だった」

提督「だが、これで良いんだ。奴にとっての一番のバッドエンドは・・・」

提督「奴にとって最もうれしくないハッピーエンドを迎えた日向達の事を考えながら・・・あそこで懺悔し続けることなんだからな・・・」

長門「それも、まだ生き延びていればの話だがな?」

嗜虐女帝鎮守府編これにてお終いです。個人的にこの悪役は気に入ってます

次回のブラック鎮守府を決めます

↓5までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
  
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます

ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)

ブラック鎮守府:>>679
被害艦:大淀、浜波、山風


了解しました。この大淀は前回の徒は別個体という形で出させてもらいます
次回が終わった後に、最初から考えてあったとある悪役を出して一旦の最終回とさせていただきます
提督の良いヒーローネームが今だ浮かばない・・・
今夜も見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

次回の投下の予定を書き忘れていました
次回は明日の10時以降を予定しています

>>890 混ざりすぎィ!
>>891 Be HinD you


強面寡黙提督鎮守府


大淀「提督、演習お疲れ様です。今日も大勝利でしたね!お茶をお持ちしました」コトッ…

強面寡黙提督「・・・すまない」

強面寡黙提督「君たちも・・・よく頑張った・・・」スッ…

山風・浜波「ひゃぁ!」ササッ…

大淀「あらら・・・」

強面寡黙提督「・・・」

大淀「二人共、提督は頭をなでようとしただけですよ?私の後ろに隠れちゃ駄目です」

山風「ホント?」ヒョコ

浜波「撫でるだけ?」ヒョコ

強面寡黙提督「君たちに怒った事ないだろう・・・?」ニゴォ…

浜波「ひぃっ!今怒ってる!」

大淀「提督ももっと笑顔練習してください・・・ターミネーターみたいな笑顔ですよ?」

強面寡黙提督「ぐ・・・!そ、そうだ!ほら・・・がんばったね人形だ・・・」

山風・浜波「!」パアアッ…

山風「今回はなんの動物?」トコトコ…


強面寡黙提督「今回はシマエナガさんとアカオクロオウムさんだ・・・!」スッ…

大淀(ずいぶんマイナーな動物を・・・)

山風「フワフワ!」

浜波「かわいい!」

強面寡黙提督「よし・・・!」

大淀「物で釣るのはどうなんですか・・・?」

強面寡黙提督「いつか・・・人形が無くてもみんなと仲良くできる日が来るといいんだがな・・・」

山風「提督・・・確かに・・・提督はいつも怒ってるような顔で怖いけど・・・」

山風「でも・・・頼りになるし、優しいのは知っているし・・・」

浜波「な、なんだかんだで・・・ありがと・・・」

強面寡黙提督「・・・どういたしまして・・・」ナデナデ…

山風「うん・・・やっぱり、優しくて暖かい・・・提督の手・・・」

浜波「・・・♪」

大淀「・・・ふふっ♪」

......
....
..
.



人面獣心提督鎮守府



人面獣心提督「クソっ・・・いつもいつも勝ち誇った面で楽しく暮らしやがって・・・!」

人面獣心提督「負けた相手に気を使ったとしてもよぉ~・・・ムカつくだけなんだよ・・・」ドカッ...

人面獣心提督「なにが“あなた方も強かったです、またやりましょうね”だ・・・!」

人面獣心提督「演習でボコボコにしておいてさわやかな空気だして完全勝利気取ってんじゃぁねぇよっ・・・!」

人面獣心提督「隅から隅まで気に入らねぇ・・・!どうせあいつらだって心の中じゃ雑魚で相手にもならねぇだなんて鼻で笑ってるに違いねぇんだ・・・!」

人面獣心提督「奪ってやる・・・!俺なりの・・・俺なりの勝負で何もかも奪ってやる・・・!」

人面獣心提督「演習ですべて決まると思うなよぉ・・・?てめぇらは俺の土俵にあがってもらうぜ・・・!」

......
....
..
.


長門達の基地


明石「はい、長門さんのコスチュームにも麻酔銃を組み込んでおきましたよ」

明石「代わりに自白剤は左腕部に装着しといたので、撃つときに間違わないでくださいね」

長門「助かる」

明石「珍しいですね。長門さんがコスチュームの改善を頼むなんて」

長門「この間の変な宗教が流行っていた鎮守府での件でな・・・今後ああいう洗脳された人が敵になった時、なるべく傷を付けずに戦いたいと思ったんだ」

明石「なるほど・・・あっ、加賀さんの矢にもあらゆるギミックを組み込んでおきましたよ」

加賀「ありがとう。どういうものなのかしら?」

明石「矢の羽の色で見分けるのですが・・・」

    ピピピッ…

明石「おっと・・・お楽しみは後で、ですね」

提督「通報があったのか?」

青葉「ええ、たった今・・・内容はですね・・・」

青葉「『気の弱い艦娘を恐怖で支配し、思うがままに操っている』・・・だそうです」

青葉「あ、大変です!どうやら現在進行形で艦娘に危害を加えるところを目撃したとのことです!急いでください!」

提督「準備する」

加賀「ずいぶんと小物ね・・・」

青葉「言葉じゃ小物にしか聞こえませんが、非道な人間に変わりはありません」

明石「一体どう艦娘を恐怖に陥れているやら・・・」

加賀「もちろんわかっているわ。取り掛かりましょうか」

青葉「その前に・・・今すぐ目標のブラック鎮守府のデータを出しますね」

青葉「場所は・・・そう遠くないですね・・・そこの司令官の名前と顔は・・・ヒェッ・・・」

加賀「どうし・・・っ・・・これは中々強烈ね・・・」

明石「顔だけで深海棲艦も恐れをなしそう・・・」

青葉「でも、実績は非常に優秀ですね。実戦、演習共に好成績です」

提督「それが艦娘を脅し上げて成したものじゃ無ければな・・・」

長門「早速行くとしようじゃないか」

......
....
..
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強面寡黙提督鎮守府 執務室


大淀「そろそろお休みになられてはどうですか?提督」

強面寡黙提督「いや・・・まだ大丈夫だ・・・」

    ガチャッ…

山風「提督。浜波と一緒にお茶・・・持ってきたよ」

浜波「これ飲んで・・・書類仕事頑張って・・・」スッ…

大淀「よかったですね、提督」

強面寡黙提督「はは・・・あぁ、助かる・・・ありがとう・・・」ニコッ…

山風(やったぁ・・・普通に笑ったよ、提督・・・!)ヒソヒソ…

浜波(うんっ・・・!)ヒソヒソ…

強面寡黙提督「どうしたんだい・・・?」

山風「いや・・・なんでもないよ・・・」

浜波「司令、無理せず・・・普通に笑っ-----」


    パリーンッ!!!


    「!!!」



    ザッ…


提督「ここの提督に用があってきた。他の全員は部屋から逃げろ!」

山風「な・・・なんなの・・・!」ガタガタ…

浜波「し、しれ・・・」ガタガタ…

強面寡黙提督「大淀!そこの二人を連れて今すぐここから逃げろ!」

大淀「は、はいっ!さぁ、二人共!逃げますよ!」ガシッ…

  ダッ…
   ガチャッ…

山風「て、提督・・・!」

    バタンッ…

強面寡黙提督「・・・強盗か?だとしたら・・・来る場所を間違えたな・・・!」

提督「間違いを犯したのはお前の方だ・・・!」スタスタ…

  グァッ!
   ブンッ!

強面寡黙提督「ッ!」パシッ!

    グググッ…

提督「何故艦娘を恐怖で支配する・・・!」

強面寡黙提督「なんの話だ・・・!」バッ!

提督「しらばっくれるな!」ヒュッ…

   ドカッ!

強面寡黙提督「うぐぁっ・・・!」ドサッ…

提督「お前にはひとまず眠ってもらう・・・!」ジャキッ…

提督「安心しろ・・・ただの麻酔銃だ・・・」

強面寡黙提督「ぐ・・・!」

    ガチャッ!

山風「やめて!!」ダッ…


提督「!」

浜波「司令・・・大丈夫!?」

提督「おい、危ないから下がっているんだ!君たちは俺が-----」

強面寡黙提督「大丈夫だ・・・!大丈夫だから・・・下がっているんだ・・・!」

提督「・・・?」

大淀「憲兵に通報しましたよ・・・!おとなしく引き下がってください」

提督「・・・オーバーウォッチ、なにか誤解があるようだ・・・!」

青葉『・・・のようですね・・・!』

山風「て・・・提督にひどいことするなら・・・」

浜波「あ、あたしたちが・・・相手に・・・な、なるっ・・・!」プルプル…

大淀「・・・逃げたほうが良いですよ?」

提督「俺は・・・君達を助けようと思ってここまで来た・・・」

大淀「・・・どういうことです?」

提督「説明する。N、K・・・二人共来てくれないか?」

......
....
..
.


大淀「私たちの提督が艦娘を恐怖で支配しているですって・・・?」

強面寡黙提督「・・・」

山風「だ、誰がそんなことを・・・」

提督「そういう通報があったんだ」

大淀「憲兵関係者なんですか・・・?」

提督「悪いが・・・その辺については深くは話せない。だが・・・そうだ、関係はしている」

長門「協力関係とだけ言っておこう・・・」

浜波「確かに司令の顔は怖いけど・・・でも、怒った事なんて一度もないんだよ・・・」

加賀「その、すみません・・・完全にこちらの早とちりでした・・・」

山風「・・・」ムスッ…

提督「悪かった・・・だが、そうなると憲兵に嘘の通報をした者がいるはずだ」

提督「オーバーウォッチ。通報者は分かるか?」

青葉『それが・・・バレてひどい目にあわされるのが嫌だからと・・・匿名で、電話も公衆電話からでした』

浜波「あの人、何もない空間で誰に向かってしゃべってるの・・・?怖い・・・」

提督「・・・」

提督「・・・なにか心当たりは?恨みを買うようなこととかをした覚えは・・・?」

大淀「提督はそんなことをする人じゃありません!!」

提督「そうか・・・わかった。こちらで調べておく・・・何か解ったら・・・憲兵に連絡を頼む・・・迷惑かけたな」スッ…

山風「待って」ガシッ…

提督「・・・なんだ?」

山風「窓。弁償して・・・」

提督「・・・もちろんだ・・・」

いくら誤解とはいえ話も聞かず襲いかかるって主役としてどうなんだよ
この前のづほ嫁提督でのやり過ぎ発言から学んでないのか

短いですが今回はここまで
残りレス数が少ない為、1レスに対する文章量が多くなっています。読みにくかったらすいません

強面寡黙提督の顔はきっとドルフ・ラングレン似
今夜も見ていただいてありがとうございました。おやすみなさい

なるほどドルフ・ラングレンw
ラングレンはB級バカ映画リトルトウキョー殺人課が面白かった
ヤクザのヨシダさんみたいに死にたいw
ああいう狂った作品はあの時代にしかない奇跡

>>943
づほの事については意識していましたが、窓からの覗いたりして「あれ?おかしくね?」とかじゃつまらないと思い、「そうだ、ヒーロー対決モノによくあるお互い誤解してから・・・みたいな演出にしよう」ってのがコンセプトでした
確かにはたから見たら主役提督がいきなり殴りかかったようにしか見えませんね・・・これ。もっとうまく収まる演出を考えるように努力します・・・

>>946
人間核弾頭の名は伊達じゃない!
リトルトウキョー殺人課は見たことが無かったので調べてみたらまさかのマーク・L・レスターさん監督・・・
今度見てみます

イッチよ、このバスターズの設定だけ借りて
安価で選ばれなかった、考えてたけど書き込み出来なかった設定の鎮守府を制裁してもらうSSを書いてもいいだろうか?
駄目なら書かない

......
....
..
.


長門達の基地


  ガチャッ…


提督「今戻った・・・」

青葉「モニターを殴りたいです。値段を知っているから殴りませんが」

提督「・・・俺の過失だ。先走りが過ぎた」

長門・加賀「・・・」

提督「すぐさま通報者の特定に取り掛かろう。青葉、なにか分かったことはあるか?」

青葉「通報に使われた公衆電話近くの監視カメラを探しましたが・・・何も映っていなかったです」

明石「濡れ衣を着せられた鎮守府の近くに家屋とかはあったんですか?」

提督「いや・・・少なくともあの鎮守府の中の様子がわかるような位置にはなかった」

加賀「周囲を偵察していた私としては、あそこを覗くのは難しいと思うわ」

長門「仮にも軍事施設。そう簡単に中の様子を見たり聞いたりできるつくりにはなっていなかった」

明石「憲兵への連絡は一応市民もできますが・・・可能性は限りなく低いですよね・・・」

提督「だが彼は恨みを買うような真似は一切していないそうだ」

加賀「だとしたら一体だれが何のために・・・」

青葉「ただの妬みだったとしたら・・・?」

青葉「彼の戦績は非常に優秀なものでした。演習も負け知らずです」

青葉「だからこそ・・・逆恨みされている可能性が・・・」

提督「頻繁に演習を行う鎮守府は?」

青葉「ここです。調べてみますか?」ピピッ…

提督「俺に考えがある。必要なものはただ一つ。濡れ衣を着せられた彼の協力だ」

提督「俺が連絡を取っておく。青葉、その良く演習を行う鎮守府の様子は探れるか?」

青葉「うーん・・・監視カメラが旧式で音声は拾えないですね・・・直接出向いて探る必要があります」

長門「私のドローンの出番だな」

明石「まってください。ドローンだと見つかった場合が面倒なので・・・」チラッ…

加賀「・・・?」

明石「ちょっと試したいものがあるんです」

......
....
..
.



人面獣心提督鎮守府 付近 給水塔の上  夜


加賀「位置につきました。オーバーウォッチ、聞こえるかしら?」

青葉『はい、問題ないです。司令官、準備は?』

提督『できている』

長門『私もだ。もうすぐ時間だろう?』

青葉『ええ』

明石『加賀さん、聞こえますか?あなたの矢筒の中に矢の羽が緑色のがあると思います』

加賀「見つけたわ。矢尻に何もついていないわね」カチャカチャ…

明石『羽が緑の矢尻にはあらゆるギミックが取り付けられるようになっています』

明石『加賀さんのベルトに吸盤のついた矢尻が装備されているはずです』

加賀「これね・・・。これを緑羽の矢に装着すればいいのね。吸盤付きの矢でどうするというの?」カチッ…

明石『それを窓に張り付けると、その裏からする声や物音が無線機で拾えるようになります』

明石『あとはわかりますよね?』

加賀「なるほど・・・これをここから見える執務室の窓に打てばいいのね?」

明石『そういうことです。付いた時の音は吸盤が吸収してくれます、できそうですか?』

加賀「目をつぶってもできるわ」スチャッ ギリリッ…


バシュッ…
  ヒュルル…
   ペタンッ…

 
加賀「命中。執務室の中の提督は気が付いていないようね」

明石『お見事です。その矢は目標物にぶつかると衝撃で矢尻を残して他は地面に落ちるようになっています、注意深く見ない限りバレることは無いでしょう』

加賀「あとは・・・時間まで待つだけね」

undefined

......
....
..
.

数分後 人面獣心提督鎮守府 執務室 


プルルル…プルルル…

人面獣心提督(こんな時間に電話?誰だよ・・・ったく・・・)

   ガチャッ…

人面獣心提督「はいもしもし!こちら××鎮守府です!」

強面寡黙提督『私だ・・・』

人面獣心提督「あぁこれはどうも!!今夜はどういったご用件で?」ニコニコ

人面獣心提督(はぁ!?またテメーかよ!今度は何の用だ!?また演習とか抜かしやがったら・・・)ピキッ…

強面寡黙提督『近いうちに・・・また君たちとの演習を・・・頼みたいんだ・・・』

人面獣心提督「・・・」プルプル…

強面寡黙提督『不都合があるだろうか・・・?』

人面獣心提督(良い訳ねーだろがこのダボが!!またテメーの戦績の肥やしになれってか!?)ピクピク…

人面獣心提督(だが相手の方が立場が上だ・・・断れねぇ・・・!死ねばいいのに)

人面獣心提督「もちろん良いですとも!」ニコニコ…

強面寡黙提督『すまない・・・助かるよ』


人面獣心提督「あのー・・・お言葉ですが、私のところとは十分に戦われたのでは?」

人面獣心提督「あまり同じところと戦い続けると、妙な癖が付いてしまいますよ?」

人面獣心提督(これで相手から引いてくれれば・・・)

強面寡黙提督『それはもちろん承知している・・・だが、君の所との勝負はいつもいつも新しい発見があるとウチの艦娘達が言うんだ・・・』

人面獣心提督「さようでございますか!それはまた有難いお言葉で・・・!」ペコペコ…

人面獣心提督(ファック!!圧勝してる奴が言うセリフじゃねぇだろが!!死ねばいいのに)ピキッ…

人面獣心提督「わかりました!では、私たちが演習可能な日をそちらに送らせていただきますね!」

強面寡黙提督『すまないな・・・ではまた・・・』

人面獣心提督「はい!失礼いたしました!」ペコッ...

       ガチャッ…

人面獣心提督「またかクソッタレェェェェ!!」ダンッ!

人面獣心提督「あの野郎ぉぉお・・・!まだ俺の戦績に傷付け足りないっていうのかぁ~?」ギリギリ…

人面獣心提督「クソが・・・憲兵に通報したらその鎮守府は謎の集団に襲撃を受けるって話はなんだったんだ・・・!」

人面獣心提督「デカい証拠を作る必要があるな・・・!よし、妖精をけしかけてあの野郎の服に・・・」ブツブツ…

......
....
..
.


人面獣心提督鎮守府 外


加賀『聞きましたか?』

提督「何か態度の一つで怪しい部分でも垣間見れれば儲けものだと思っていたが・・・」

長門「ここまでベラベラしゃべるとはな・・・」

提督「今度こそ間違いない。突入する」

青葉『やっちゃってください』

......
....
..
.


人面獣心提督鎮守府 執務室


人面獣心提督「よし!これなら奴が何と言っても言い逃れはできない!あとは薬を手に入れるルート----」


  「それからどうするつもりだ?」


人面獣心提督「・・・えっ?」

提督・長門「・・・」

人面獣心提督「ど・・・どなたでしょうか?」ガタタッ…

提督「外面よくふるまわなくてもいいぞ。ついさっきお前の本性を見たんだからな」

人面獣心提督「何のことでしょう?私、実は艦娘達と新人歓迎会で行う演劇の練習をしてまして・・・」ニコニコ…

提督「お前が俺たちをけしかけたことは分かっている。認めたほうが後で楽だぞ」

人面獣心提督「だから何のことだか・・・」

長門「・・・」ピッ…

再生機器『あの野郎ぉぉお・・・!まだ俺の戦績に傷付け足りないっていうのかぁ~?』

再生機器『クソが・・・憲兵に通報したらその鎮守府は謎の集団に襲撃を受けるって話はなんだったんだ・・・!』

長門「まだ必要か?」

人面獣心提督「・・・クソッ!」ダッ…

提督「逃がすか!!」ジャキッ

  プシュッ…

人面獣心提督「ぐぉ・・・」グラッ…

  ドシャッ…

提督「お前には向こうで真実を話してもらうぞ・・・!」

......
....
..
.



強面寡黙提督鎮守府 執務室



人面獣心提督「んん・・・?」ムクッ…

強面寡黙提督「・・・」ジッ…

人面獣心提督「うわああああ!」ビクッ

人面獣心提督「ビビらせんなよクソフランケンシュタイン!テメーの顔は心臓に悪・・・」ハッ…

人面獣心提督「ここは・・・」

強面寡黙提督「私の鎮守府だ・・・」

山風・浜波・大淀「・・・」

提督・長門「・・・」

人面獣心提督「どうも皆様お揃いで・・・!」

長門「まだやる気か・・・」ハァ…

強面寡黙提督「話は聞いた。私をハメようとしていたことも・・・何故だ?」

人面獣心提督(クソ・・・もう駄目か・・・!どいつもこいつも死ねばいいのに・・・)

人面獣心提督「テメーのせいだよ・・・!」ペッ…

人面獣心提督「演習で何度も圧勝して・・・テメーの戦績はさぞやピカピカだろうなぁ・・・?」

人面獣心提督「だが・・・そのせいで俺のキャリアはメチャクチャだ!テメーが現れてから傷がつく一方だ!!」

人面獣心提督「何度も敗北させられて、そのたび“いい勝負でしたね”“お疲れさまでした”なんて笑顔で言われてみろ!!」

人面獣心提督「むかっ腹がたつに決まってんだろがぁ!!」

人面獣心提督「完璧な人間気取ってどうせ心の底で今もほくそ笑んでいるんだろ!?」

浜波「し・・・司令は・・・そんなことしないっ!」

山風「顔は怖くても、心は誰よりも優しいの!勝手に適当言わないで!!」

人面獣心提督「ッ・・・!」

提督「今回はこの男に騙されたとはいえ、君たちに大きな迷惑をかけた。あまり強く言える立場ではない」

強面寡黙提督「気にしていないさ・・・君がいなかったら・・・さっき言ってたこの男の計画通り・・・私は失脚し、彼女たちを奪われていた可能性が高かった・・・」

強面寡黙提督「それに・・・もとはといえばこの男のせいだからな・・・」

提督「・・・」

強面寡黙提督「今は・・・この男をどうするかだけで良い・・・」

この人面獣心提督を許すか許さないかの選択を。↓3までで最もコンマの高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます


強面寡黙提督「そして・・・肝心なこの男についてのなんだが・・・私の話を聞いてほしい」

提督「?」

強面寡黙提督「この男を・・・どうか許してやってくれないか」

強面寡黙提督「今回の事に関しては・・・私にも非がある・・・彼の心を理解せず、ただ互いの為になると思って演習を行い続け・・・彼の心に闇を作ってしまった」

提督「・・・」

強面寡黙提督「結果として今回のような・・・悲劇を呼んだ」

強面寡黙提督「今回は・・・全員が被害者だ・・・誰も、何も悪く言うことはできない」

人面獣心提督「なんで・・・俺は・・・あんたのすべてを奪おうとしたんだぞ・・・!」

強面寡黙提督「私は何も奪われてはいない。君は考えただけだ」

強面寡黙提督「考えただけの者を・・・罰するつもりは無い」

強面寡黙提督「もう帰っていい・・・縄も解く」シュルッ…

人面獣心提督「また・・・計画するかもしれないんだぞ・・・?」

人面獣心提督「俺は学び・・・今度は気が付きもしないうちにあんたからすべてを奪うかもしれないんだぞ・・・」

強面寡黙提督「その時は・・・君を罰する。今回の事は・・・今回の事だ」

強面寡黙提督「もう・・・君に演習は頼まない。君の心を傷つけるだけだと分かった・・・」

強面寡黙提督「次に君と戦うときは・・・共に肩を並べ・・・深海棲艦と戦おう・・・」


人面獣心提督「ぐ・・・!」ポロポロ…

人面獣心提督「・・・ッ!」ダッ…

   タタタ…

強面寡黙提督「終わりだ。君たちも帰るといい、罰する者たちの前で彼を逃がして・・・悪かったな」

提督「謝るべきは俺たちの方だ。情報に踊らされ・・・ロクに確かめもせずに無実の君を攻撃した」

提督「すまなかった・・・」

強面寡黙提督「さっきも言っただろう。今回は全員被害者だ・・・もう気にしなくていい」

提督「もし、何か助けが必要になったらいつでも呼んでくれ。これを君たちに渡す」

強面寡黙提督「これは・・・?」

提督「緊急用のSOS発信装置だ・・・横のボタンを三回押せば・・・憲兵に連絡をしなくとも直接俺たちが駆けつける」

強面寡黙提督「わかった・・・いざというときは使わせてもらう・・・」カチャ…

提督「では・・・これで俺たちも失礼する・・・」クルッ…

強面寡黙提督「最後に・・・一つ・・・」

提督「・・・?」

強面寡黙提督「戦争が始まる前に、誰かが先走れば・・・罪なき者が死ぬ」

強面寡黙提督「私の祖父が言っていた言葉だ・・・この言葉を・・・心にとめておいてくれ」

強面寡黙提督「何かで手遅れになる前に・・・」

強面寡黙提督「だが・・・君たちのおかげで助かったというのもある。それに関しては・・・礼を言わせてくれ」

提督「礼を言うべきは俺の方だ・・・今夜は・・・勉強になったよ」

......
....
..
.


翌日 長門達の基地


青葉「昨日は・・・お疲れさまでした」

提督「今回は・・・多くを学んだ」

長門・加賀「・・・」

明石「確かに我々はミスをしました・・・それも、人に危害が及ぶような・・・」

明石「ですが・・・人はミスをする生き物です。そして・・・学べる生き物です」

提督「・・・」

明石「提督、人は何故落ちると思いますか?」

明石「這い上がることを学ぶためです」

提督「すまない、明石」

明石「良いんですよ。償い方は・・・あなたが一番よくわかっているはずです」

  ピピピピ…

提督「なんだ?」

青葉「・・・大本営からの・・・メッセージです」

今回はこれでお終いです。私の描写・演出ミスで迷惑をお掛けしました・・・申し訳ないです
次回で最終回とします。残りレス数内に収める為、次回も一レスにおける文章量が多くなってしまいます。ご容赦ください
今夜も見ていただいてありがとうございました。おやすみなさい


>>961
リアル激化とレス数的にキリがいいと判断して一旦の最終回とするのであって、しばらくしたらパート2をやる予定です
もし投降時期が被った場合、見ていただいてる方々が混乱する可能性もあるので、できれば控えていただきたいです・・・
他人が書くとどうなるのか興味もあるのですが・・・すいません


提督「内容は?」

青葉「その・・・今すぐ大本営に・・・出頭せよ・・・と。大将直々の通達です」

提督「すぐに支度するよ」ガチャガチャ…

加賀「まさか・・・あの、大将はあなた方の事を知っているのですよね?」

提督「ああ」スタスタ…

長門「提督、タイミング的に・・・あまりいい予感がしないのだが・・・」

提督「大本営からの命令なら無視できないさ。行ってくる」ガチャッ…

      バタンッ…

明石「なにも・・・無ければいいのですが」

長門「大将は私たちの存在については肯定的だそうだ・・・大丈夫だと思いたいが・・・」

......
....
..
.


大本営 執務室 前


憲兵「こちらでお待ちです」

提督「すまないな、わざわざ案内してもらって」

憲兵「お気になさらず。あ、それとですね・・・」

提督「?」

憲兵「彼、あなたのファンみたいですよ」

提督「・・・何?」

憲兵「まぁ・・・詳しくはお部屋の中で・・・私はこれで失礼します」クルッ… スタスタ…

提督「・・・」


--------------------------------


大本営 執務室 


  コンコン…

大将「入れ」

  ガチャッ…

提督「ご無沙汰しております、大将」ビシッ

大将「そうかしこまらなくていい。君を怒るためにわざわざ呼んだんじゃないんだ」

提督「そうですか・・・」

大将「はは、内心ホッとしただろう?顔を見ればわかる」

大将「それじゃ何のために呼んだかって?」

大将「君とお話がしたくてね・・・」

提督「話・・・ですか?」

大将「君が・・・いや、君たちが今やってることについての話だよ」

大将「私の元に来る情報は全てが終わった後の結果報告でね。“こういう男がこういう理由で捕まった”って内容だけだ」

大将「まずは、君たちの活動の詳細を聞きたいんだ」

大将「あの優秀だった効率重視の人命軽視男は・・・どんな人間だった?」

大将「ぜひ聞かせてくれ。彼がどんな性格で、どんな理想をもち・・・どんな大儀の元艦娘を捨て駒扱いして殺そうとしたのか」

大将「そして・・・どんな罰をあたえ、懲らしめようとしたのか・・・」

提督「彼は・・・“これが一番海域を突破するのに必要だから”という理由で・・・艦娘達を騙し、弾避けの為に殺そうとしました」

大将「おぉっ・・・それは何とも・・・酷いな」

提督「犠牲になりそうになった艦娘達も・・・私も、彼にはそれ相応の報いが必要だと考えました」

提督「だから・・・彼にも同じ気持ちを味わってもらう為に・・・コンテナに閉じ込め、彼が突破しようとした海域まで送ろうとしました」

大将「でもしなかった・・・何故だ?」


提督「彼と同じになると思ったからです。憲兵からの依頼があるとはいえ、私たちがしたことは人に褒められたものではありません」

提督「それでも・・・手を血で染めようとは思いませんでした」

大将「その男を前に・・・君は何を思った?」

提督「彼の言うことに納得はできませんでしたが・・・同じ指揮を執るものとして、理解はできました」

提督「やり方こそは非道であれ、彼は彼なりに・・・理想に生きようとしていたのだと・・・思いました」

提督「彼を捕らえ、罰を与えたことが正しい道だとは思っていません。ですが、捨て駒にされ・・・殺さるはずだった彼女たちの命を救えた事・・・私は後悔していません」

大将「なるほどな・・・いや、私も君を責めるつもりは無い」

大将「まだまだ聞かせてくれないか?山ほどあるんだ!人身売買に協力していた艦娘の事!しょうもないセクハラをゲームと称して行った男の事・・・」

大将「艦娘をエレベーターで海底へお送り、潰れるさまを楽しむ外道な指揮官の事!艦娘の夢を奪うことが生きがいの男の事--------」

提督「大将」

大将「・・・」

提督「そんな男を捕らえた記憶はありません。今出た男はなんです?」

大将「・・・」

提督「大将。どうか質問に答えてはもらえないでしょうか?」


大将「・・・君は・・・ヒーローは好きか?」

提督「・・・?どういう意味でしょうか?」

大将「私は・・・ヒーローが大好きでね・・・恐怖におびえる人間を助ける・・・希望の光・・・」

大将「むかしからそんな存在にあこがれてきた。そんな存在になりたくてここまで来た」

大将「でも気が付いた。私が見て、憧れたようなヒーローは・・・現実にはいなかった」

大将「ヒーローに最も必要不可欠なもの・・・それはなんだと思う?」

提督「大将・・・おっしゃっている意味が・・・分かりません」

大将「強固な信念?人を守る想い?優しさ?そんなものはあとからついてくる」

大将「ヒーローに最も必要なもの・・・それは“悪役”だ」

大将「悪が恐ろしく・・・巨大で・・・見た人間全員が嫌悪するような存在であればあるほど・・・」

大将「ヒーローは輝きを増すんだ。ヒーローはかっこよくなるんだ」

提督「・・・大将?」

大将「ヒーローにはなれないと気が付いた私は・・・せめてヒーローが見たかった」

大将「映画や漫画の世界ではなく・・・この現実で」

大将「だから・・・ヒーローを現れるように・・・悪役を作った」

大将「心に歪みがあった者を指揮官として配属し・・・時には彼らのコンサルタントとなった」

大将「“どうやったらバレにくくなりますか?”“どうやったら面白おかしく苦しめられますか?”・・・すべて答えた」














元凶大将「私 だ よ」


提督「・・・!」ゾァッ…

元凶大将「すべて私がやった。ずっとこの私が・・・艦娘達の苦しみの作者だった」

元凶大将「やがて念願のヒーローが現れたが・・・潰されてしまった。島流しにされてね」

元凶大将「次はその潰されたヒーローの想いを継がんと、憲兵達の中から立ち上がった者がいた・・・」

元凶大将「そんな彼らも・・・反逆罪として捕まり処刑された・・・彼らは実にあっけなかったなぁ・・・」

元凶大将「そして・・・今の君たちがいる。君たちは今までで最も強い」

元凶大将「憲兵達への撒き餌にする為に作った、欲に忠実な私の部下達・・・キャバクラを経営していた男を捕らえた時に会っただろう?」

元凶大将「彼らはいい感じの悪役となってくれた・・・まさに壁だ。島流しにされたヒーロー達も、憲兵にも打ち破らせず・・・逆に潰した」

元凶大将「そんな彼らに正体を悟らせない頭の切れる青葉・・・」

元凶大将「君達が動きやすいような装備の開発ができる明石・・・」

元凶大将「頼れる戦力の長門と加賀・・・」

元凶大将「実に良いチームだ」

元凶大将「私は君たちに悪役を与え・・・君たちはそれを打ち砕くヒーローとなり・・・そしてそれを見て私が楽しむ・・・」

元凶大将「私が直接君たちを殺すことはない。殺すには面白すぎる」

元凶大将「君たちは私の手のひらの上でヒーロー劇を見せ続けるんだ・・・」

元凶大将「君たちは私には勝てないし、勝たせるつもりは無い。私が物語の作者として楽しむためにね」

元凶大将「さぁ、もう帰っていいぞ。君は私を攻撃できない」

提督「・・・」

元凶大将「私を捕らえるにはルールがいるもんな?そして・・・私を捕らえるということは・・・どういうことかわかるだろう?」

元凶大将「これからも君は悪と戦い続けて・・・時期が来たら・・・」

元凶大将「君をここに呼んで話をさせる。また楽しいヒーロー劇を聞かせてくれ」

提督「ッ・・・!」ギリギリ…

提督「また・・・戻ってきます・・・!」

元凶大将「ああ、何度でもな・・・」

......
....
..
.


長門達の基地


青葉「そ・・・そんな・・・大将が・・・」

明石「提督・・・冗談ですよね・・・?彼は人類の希望である海軍のトップですよ・・・?」

加賀「理解ができません・・・どういうことなんですか・・・?」

提督「あの男は・・・理屈だとかでは片付かない存在だ・・・!」

提督「説得も交渉も不可能だ。ただただ楽しみたいだけなんだ・・・!」

明石「彼は・・・とらえられないんですか?」

青葉「無理です・・・証拠がなくて動けないだけじゃありません・・・」

青葉「彼ほどの地位にいる男が捕らえられたら・・・人類を守るために存在している海軍の信頼は地に落ちます・・・」

青葉「青葉達にも・・・どんな影響があるかわかりませんよ!?」

長門「彼を野放しにすれば艦娘達は苦しみ続け・・・彼を捕らえたら・・・人類の希望は消える・・・」

長門「クソッ・・・!どうすれば・・・!」

提督「戦い続けるしかない・・・今は」

長門「・・・」

提督「他に選択肢はない。少しでも・・・あの男が送ってきた悪が艦娘達を苦しめる前に・・・助けるんだ」

提督「自分は作者とのたまおうがなんだろうが・・・いずれ必ず好機が来る」

提督「すべてうまく収める解決策が見つかるまで・・・俺達は戦い続けるしかない」

提督「・・・やるぞ。今からだ・・・!」





続く...

これにていったん終了です。途中色々ありましたが、それでも見てくださった皆様、本当にありがとうございました
次回がいつごろになるかは分かりませんが、必ずまた戻ってきます
そのときはまたよろしくお願いします。ではまた・・・

私だよ!

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