チノ「ご注文は?」 小泉さん「ラーメンです」 (37)

~木組みの町~

小泉「やっと着きました・・・」

小泉「この町に・・・」








悠「小泉さんの求めるラーメンがあるんだね!」

小泉「・・・・・」

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小泉「何でまたあなたはいるんですか」

悠「えーだって・・・」

悠「折角の休みだし小泉さん探して町をウロウロしてたらさ・・・」

悠「200メートル先から小泉さんの臭いがしたから向かってみれば・・・」

悠「小泉さんがバスに乗ろうとしてたじゃん?」

悠「だから素早く飛び乗ったってわけだよ!」

小泉「・・・・・」

悠「それにしてもオシャレな町だね」

悠「あれ?こんなオシャレな町で小泉さんと2りっきり・・・」

悠「もしかしてこれってデートなのでは?」

小泉「違います」

悠「小泉さ~ん、ラーメン屋以外にも色々見て回らない?」ハァハァ

小泉「お断りします」スタスタ・・・

悠「あ!待ってよ小泉さーん!」タタタ・・・

小泉「・・・さて、手掛かりは兎の看板ということだけ・・・」

小泉「まぁ、探せば見つかるでしょう」










悠「ぬがああああああああ!!!小泉さんとはぐれたあああああああああ!!!」

悠「待っててね小泉さん!すぐ見つけるから!」

小泉「噂が本当ならこの辺りなのですが・・・」

小泉「それにしても昨日まで雨だったから水たまりが・・・」

タタタ・・・





ココア「日直の仕事長引いて遅れちゃったよ~早く帰って店の仕事を・・・」

小泉「へ?」

ゴツン!

ココア「きゃっ!」

バッシャーン!

ココア「いたた・・・すみません!大丈夫ですか?」

小泉「ええ、まぁ・・・」

ココア「!」キュン

小泉「どうしました?」

ココア「か、可愛い・・・」ハァハァ

小泉(あ、何かデジャブが・・・)

ココア「私、ココア!またの名をお姉ちゃんだよ!」

小泉「そうですか」

ココア「ここで会ったのも何かの縁だし、ウチに寄ってってよ!」

小泉「結構です、私は用があるので・・・」

ココア「そんな遠慮しないで、それに・・・」

小泉「・・・・・」グッショリ

ココア「水たまりに突っ込んでえらいことになってるしね」

小泉「・・・仕方ありませんね」

ココア「やった!そういえばまだ名前聞いてなかったね」

小泉「小泉です」

ココア「それじゃ小泉ちゃん!こっちだよ!」

ココア「私の下宿先、ラビットハウスは」


小泉(ラビットハウス?まさか・・・)

~一方その頃~

悠「ふぇ~小泉さんどこ~?」オロオロ

悠「こうなったら人に聞くしかないか・・・」

悠「え~っと・・・すみませーん!」




チノ「はい?」

悠「!」キュン

悠「か、かわいい・・・」ハァハァ

チノ「はい?」

悠「い、いかん!私は小泉さん一筋・・・」ブツブツ

チノ(何なんでしょうこの人は・・・どことなくココアさんに似てるような・・・)

悠「ふう・・・ようやく落ち着いた・・・」

チノ「大丈夫ですか?」

悠「うん、ところでお嬢ちゃんはこの辺の子かな?」

チノ「はい」

悠「じゃあさ、このあたりでラーメンの麺みたいな髪の色したかわいい女の子見なかった?」

チノ「何ですかその特徴・・・」

チノ「いえ、そんな人は見かけてませんが」

悠「そっか・・・残念、ちょっと疲れたからどこかで休もうかな・・・」

チノ「それでしたらウチの店に来ますか?」

悠「ウチの店?えっと・・・」

チノ「チノです」

悠「それじゃよろしくね、チノちゃん」

チノ「ではこちらへ・・・」

悠「うへへ・・・やっぱり可愛いなぁ・・・」

悠「っといけない、こんな所小泉さんに見られたら誤解される・・・」

チノ(何の誤解なんでしょうか・・・)

~ラビットハウス前~

チノ「こちらです」

悠「オシャレな店だね~」

ガチャ

リゼ「お、チノか、遅かったな」

チノ「すみません、ちょっと色々ありまして・・・」

チノ「ココアさんは」

リゼ「ああ、さっき知らない子連れてきて奥の部屋に入ってったぞ」

チノ「知らない子」

リゼ「ああ、何か金髪というか・・・ラーメンの麺みたいな髪てたな」

悠「そ、それって小泉さん!!!」

リゼ「・・・誰?」

チノ「ああ、この人は・・・」

ガチャ

ココア「お待たせー!あ、チノちゃんお帰り」

??「あ、あの・・・」

チノ「ココアさん・・・その方は?」

ココア「ああ、さっき出会った小泉ちゃんだよ」

小泉(ラビットハウス制服)「どうも・・・」

悠「!」ビクン

リゼ「何でその子が制服着てるんだ・・・」

ココア「水たまり突っ込んで服ビショビショになっちゃったからね、貸してあげたんだ!」

悠「か、かかかかかかっ・・・」ガタガタ

チノ「どうしました?」



悠「かわいいいいいいいっ!!!」ガバッ

小泉「!」ビクッ

小泉「寄らないでください」ヒョイ

悠「ぐわっ!」ドサッ

リゼ「あ、壁に激突した」

チノ「何なんですかねあの人」



悠「ううう・・・あんなに可愛いのに・・・」

ココア「わかるよ!」

悠「え?」

ココア「こんなに可愛いんだもん!抱きしめたくなっちゃうよね!」

悠「そうそう!抱きしめてペロペロしたくなっちゃうよね!」ハァハァ

チノ「それは・・・」

小泉「流石にドン引きです」

悠「さぁ小泉さん!写真撮らせて!」

ココア「お姉ちゃんって呼んでいいんだよ!」

小泉「お断りします」

悠「っと、こんなことしてる場合じゃない・・・」

悠「早く小泉さんの探してる店見つけないとね!」

小泉「いえ、その必要はありません」

悠「何で?」









小泉「ここがその店ですから」

悠「え、そうなの?」

小泉「はい、確かな情報です、この店の看板をみて確信しました」

悠(でもこの店にラーメンなんて・・・)



リゼ「何の話をしてるんだ?」

ココア「わかんないけどこの店探してたってことじゃない?」

チノ「えっと・・・つまりはお客さんってことでいいんですよね?」

小泉「はい」

チノ「それで・・・ご注文は?」

小泉「・・・・・」













小泉「ラーメンをお願いします」

ココア「え・・・」

リゼ「ら、ラーメンだと・・・」


ティッピー「!」ガタガタ

悠(何かチノちゃんの頭に乗った変な生き物が震えてる・・・)

ティッピー(こやつ・・・どこでわしが現役の頃しかだしていない裏メニューを・・・)

チノ「すみません、うちにそういうメニューは・・・」

ティッピー『チノ!チノ!』ボソボソ

チノ(おじいちゃん・・・どうしました?)

ティッピー『いいからわしの言ったとおりに料理を作るんじゃ!』

チノ(え・・・)

チノ『ら、ラーメンあるんですか・・・』

ティッピー『うむ』

チノ「・・・わかりました、ラーメンですね、少々お待ちください」

チノ「ココアさん、手伝ってくれますか?」

ココア「わかった!」

悠「へ~本当にあるんだ」

小泉「・・・・・」ワクワク

~数分後~

チノ「お待たせしました、『ラビットハウス特製ラーメン』です」

ココア「こちらのパンとコーヒーはサービスでーす!」

小泉「おお・・・」

悠「ホントに来たよ・・・」



リゼ「作れたのか、ラーメン」

ココア「チノちゃんなんか途中ブツブツティッピーと話してたけどね~」

小泉「それでは、いただきます」

悠「いただきま~す!」

小泉「・・・・・」カッ

ズルズルズル・・・

ココア「おおう・・・」

リゼ「何か鬼気迫る表情で食べてるな・・・」

悠「う~ん麺もスープも美味し~♪」

悠「このスープ・・・パンに浸しても美味しいかも!」

悠「この麺もコーヒーに浸して食べても美味しいかも・・・」

小泉「はぁ~」テカテカ

悠「これはもう・・・最高だね!」

~ラビットハウス前~

小泉「ご馳走様でした、美味しかったです」

チノ「それはどうも」

ティッピー『まさかまたアレを作ることになろうとはの』

小泉「この服・・・クリーニングに出してから返しますね」

悠「何だったら私が小泉さんの服を洗うよ!」ハァハァ

小泉「結構です」

小泉「それじゃ、また機会があったら来ます」

チノ「ええ、お待ちしております」

悠「今度は他の友達も連れてくるからね!」

小泉「それは遠慮します」スタスタ

悠「ま、待ってよ小泉さーん!タタタ・・・


リゼ「行っちゃったな・・・」

ココア「待ってるからね~」フリフリ

小泉「さてと・・・」

悠「まだどっか行くの?」

小泉「この先にある甘兎庵って店にも、裏メニューでラーメンがあるというので」

悠「へ~」

小泉「なんでも店員に『天翔ける龍の飛翔』と頼めば出してくれるとか・・・」

悠「すごい名前だね」

小泉「それでは」スタスタ

悠「私も行くよ!」

小泉「遠慮します」

悠「だって私ここまでのバス代とさっきのラーメンで財布の中すっからかんになっちゃったもん!」

小泉「・・・・・」

悠「というわけでよろしくね!小泉さん!」

小泉「仕方ないですね・・・」

悠「やった!ついでに泊ってくんならホテルも一緒に部屋で・・・」ハァハァ

小泉「それはお断りします」スタスタ

悠「ま、待ってよ小泉さーん!」









悠「どこまでもついていくからね!」

~おわり~

これで終わりです
何だかんだで一緒にラーメン食べるのは止めないし解説もしてくれる小泉さん・・・わりと悠と仲いいかもしれませんね

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