【モバマス】3月21日陽光うららかな日 (18)

モバマスSSです

性行為に対し拒否感がある方や、プロデューサーがアイドルに手を出すのが嫌いな方はご遠慮くださいませ

こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521623370

――事務所

『この天気は明日の木曜日まで続きますでしょう』

はぁ……雨か

楽しみにしていた春のイベントも雨で流れちゃったからなぁ

……プロデューサーさんもイベントが流れたからって、また忙しそうだし

ガチャ

茜「おはようございまーす!!」ボンバー

未央「おっはよー!あれ?あーちゃんだけ?他のみんなは?」チャンミオー

「って、チャンミオーって何さ!」

藍子「ふふっ、可愛いですよ。未央ちゃん」

未央「あーちゃんがそう言うならそうかな?で、みんなは?」

ガチャ

肇「やっぱり今日は全国的に雨みたいですね」

加奈「あ、未央ちゃん、茜ちゃんおはようござ」

茜「お は よ う ご ざ い ま す !!」

ピシッ

肇「」キーン

加奈「」キーン

未央「あーあ、壁にヒビが入っちゃったよ。もう少し音量を下げないと」

茜「はいっ!」

藍子「もう、茜ちゃんは元気なんだから。あ、みんなだけど実は……」

――回想

バタン

橘「新作のいちごパスタを作って来ました!」

喜多見「ア、アリスチャン。チャントアジミハシタノ?」

桃井「柚ちゃん、カナ語大作戦ですか?」

大石「あー、さくらに亜子は今からレッスンだったよね」

村松「あれ?今日は祭日だからレッスンは……」

土屋「(あっ、馬鹿……)」

橘「ではさくらさん、是非召し上がってください」

ズイッ

村松「さくらチャン、ピンク色のものはスキだけど、食べ物は……」

(参考画像 https://pbs.twimg.com/media/DYocoMJVoAEg1mI.jpg

…………
……

加奈「……で、みんな逃げたわけなんですね」

藍子「その直後に来ましたので、その場にさくらちゃんを泉ちゃんと亜子ちゃんと医務室に連れて行ってからはずっと誰も……」

茜「さくらさんでも無理でしたか」

肇「まるでさくらちゃんなら大丈夫みたいな言い方は……」

未央「……でもあーちゃんのため息はそれだけじゃないよね?」

藍子「え?た、ため息だなんて」

肇「ええ、さっきからずっと」

加奈「私たちが来てから21分の間に17回していますよ」メモメモ

みんな(いつから数えていたんだ?)



藍子「実は……」

……数日前

藍子「あ、プロデューサーさん(……忙しそうかな)」

藍子P「よぉ、藍子。元気か?……すまんな最近、会ってやれなくて」

藍子「それは大丈夫なんですが、プロデューサーは大丈夫なんですか?また既製品しか食べてない生活をしていませんか?」

藍子P「うぐっ!」

藍子「もう……今日はどうですか……その(ボソボソ)安全日ですし……」

藍子P「す、すまん。今日もまた帰るのが午前様みたいでな……またなんとか空いている日を作っておくよ」

プロデューサー!

藍子P「すまん、呼ばれたようだ。じゃあな」

ドタタタ

藍子「……はい」

…………
……

藍子「ということがあって……」

未央「それはいけませんなぁ。乙女心を弄ぶようなプロデューサーは」

茜「はいっ!花吹山の火口に落とせばいいと思います!」

肇「でも、春は隠れたイベントが沢山ありますし」

加奈「もう少しで『シンデレラ劇場』の8巻が発売されますから、いつもより忙しいのは仕方がありません」

藍子「みんな……うん、ありがとう」ハァ

茜「またため息ですよ!」

肇「まだ……何かあるのですか?」

藍子「……えっと……ちょっとね」

…………
……

――ちょい前の346カフェ

志保「じゃあ、今日は頑張りましょうか」

藍子「よろしくお願いします」

愛梨「よろしくお願いします」

菜々「はい、みんなで頑張りましょう」



愛梨P「すみません、藍子ちゃんに来てもらって」

藍子P「いえいえ、インフルエンザなんでしょ。欠員は仕方がありませんよ」



志保「じゃあ、愛梨ちゃん、そっちの棚の上のお皿を取ってくれるかな?」

愛梨「はいっ、あれですね。よいしょっと」

プチッ

「あっ、えっ……」

ポヨンポヨン

志保「どうしたの?愛梨ちゃ……あ、ブラのホックが取れたのね」

菜々「わかりますよ。菜々も若い頃は、腕を延ばしただけでよく外れましたから」

愛梨「ふぇ~ん、服の中でおっぱいとブラジャーがぁ」ユサユサ

愛梨P「おーい、オレが直してやるからこっちに来い」

愛梨「あっ、はーい」
ポヨポヨ


藍子P「」

藍子「……」ポミュポミュ

イヤーン、Pサン、ソンナトコロダメデスゥ。アッ、アーン

オマエノケシカランオッパイガワルインダ

菜々「……まったく昼間っから」



二人は菜々さんにお仕置きされました

なお、夜は激しかったみたいです(ナニガ

…………
……

藍子「ということもあって……ちょっと夜の方も自信が」

未央「茜ちん!」

茜「はいっ、いきますよ!」

ボンバー チャンミオー

バタン

加奈「いってらっしゃーい」

肇「……ふふっ」

藍子「えっ?どうかしましたか?」

肇「いえ……藍子ちゃんはプロデューサーさんのことが本当に好きなんですねぇって」

藍子「はっ、ひっ、ふっへぇ、ほよ」アタフタ

加奈「落ち着きましょうか。はいっ、缶ですが暖かい紅茶ですよ」

藍子「あっ、はい。ありがとうございます」



ズズー

藍子「……暖かいです」

加奈「藍子ちゃん」

藍子「はい?」

加奈「今の気持ちって、プロデューサーさんが大好き。……でも何か、もやもやするってヤツですよね」

藍子「(///)……はい」

加奈「多分……藍子の気持ちが、恋から愛になろうとしているんですよ」

藍子「……愛にですか?」

加奈「私が聞いた話ですけど、ただ人を好きなだけだったのが」

「私一人だけを見てほしい。私の気持ちに気がついてほしい。そんな独占欲が恋だと思うんです」

「恋は盲目でわがままってありますしねっ」

藍子「はい……」

加奈「でも愛は……」

「好きな人のわがままなところ、悪いところ良いところすべて含めて好きになれる気持ち……それが愛だと」

「あのプロデューサーさんは、藍子ちゃんに過保護でいないと淋しがったりしますし、肝心なところで決断がにぶちんですけど」

肇「間違いなく藍子ちゃんを愛していますよ」

加奈「私の台詞ぅ……」プンプン

肇「加奈ちゃん、ごめんなさい。でも、藍子ちゃんなら……そう陶器を愛でるようにゆっくりとやさしく愛を育んでらっしゃいますが」

「本当に好き同士なら、簡単にはヒビは入りません。しっかりとした陶器が落としても割れないように」

「お二人ぐらいなら、戦艦の砲塔前面装甲のように、そこいらの弾では壊れませんよ」

藍子「…………私は何を悩んでいたんでしょうね」

「お二人の方が私もプロデューサーさんも見ていたというのに……」

加奈「んもう……ほらほら。藍子ちゃんの中には『まだ愛に震える心』があるんでしょう」

肇「ならプロデューサーさんとの幸せな未来の『平和を求めて』」

二人「『翔ぶ』べきです!」



藍子「加奈ちゃん、肇ちゃん……はいっ!」

――その頃、事務所別室

藍子P(以下P)「ふうっ、やっと終わった。これで春のイベントは山が見えた。やっと藍子とゆっくりと」

ドドドドドド

P「ん?」

「プロデューサーァァァァァ!!」

P「へっ?その声は……」



茜「ボンバァァァァ!!」

P「精神コマンド『ひらめき』!」カイヒ

茜「くっ、はずしました!」

P「はっはっはっ、回避率100%を甘く見るn」

未来「チェストォォォ、マークツゥー!」

ドガッ

P「ぐはっ……母さん助けて、火が……」



未央「さぁ、連行するよー」

茜「はいっ」

ズルズル

未央「さぁ、プロデューサー。あーちゃんとの夜の生活について吐いてもらおうか」

茜「カツ丼がなかったので丸天丼で我慢してください!」

藍子P「よ、夜って……そういえば、ここ一月近くなかったからなぁ」

未央「それだ!」

茜「それです!」

藍子P「うおっ!な、何だ?」

未央「感じないのかね、チミィ。あーちゃんが、プロデューサーが構ってくれないと夜な夜なベッドで寂しく一人で慰めているのを」

茜「慰めるってナニをですか!?」

藍子P「忘れろ!……というか、藍子はそんなに淋しがっていたのか。すまん」

未央「もう!謝るなら私たちじゃなくてあーちゃんにでしょ!」

茜「忙しいのはわかりますが、もっと構ってあげないと狼さんは寂しくて死んじゃいますよ!」

藍子P「そのたとえは兎な。しかも本当は構い過ぎるとストレスで逆に死んじゃうからな」

未央「今度はちえりんを[ピーーー]気!?もしくはウサミンか千枝ちゃん!?」

茜「殺人の前科アリですね!」

藍子P「話を勝手に変えるな!藍子の話に戻せ!!」

ゼーハーゼーハー

P「と、ともかく、藍子が淋しがっているのはわかった……仕事も一段落ついたし、近いうちに誘ってみるよ」

未央「それじゃあダメなんだよ!あーちゃんはねぇ『絶望に沈む悲しみ』のズンドコなんだよ」

茜「私たちは『怒りに燃える闘志』ならあります!丸天丼ウマー!」

P「どん底な……『恐怖』に『巨大な敵』って俺のことか?」

未央「今すぐ私たちに『正義の怒りを』ぶつけられたいか」

茜「『渦巻く血潮を』燃やしたいかどちらですか!!」

P「わかった、わかったから……今からデートに誘うから!」

未央「それでいいんだよ!」

茜「それでいいんです!」

ドドドドドド



P「まったく……下手に仕事上がりにデートに誘うと、私に気を使っていないかって逆に心配されるんだが」

ピポパポ

「たまにはいいか……」



モシモシ、アイコ?イマカラデートスルゾ

………………
…………
……

藍子「雨が上がってよかったですね」

P「あぁ、絶好のデート日和になってよかったよ」

藍子「今日は楽しかったですっ♪」

P「そうか……よかった」

藍子「でも急にどうしたんでしか?今日は急だったので忘れていましたけど、仕事が片付いたばかりなんですよね。無理はダメですからね」

P「はっはっはっ、やっぱり言われたな……あの二人に言われたよ。藍子を幸せに…大事にしているかって」

藍子「もぅ……あの二人は」

P「はははは……だか、あいつらのおかげでわかったよ…いや、わかっていたつもりだったのかもしれん」

「藍子が隣にいてくれる素晴らしさを……」

藍子「プロデューサーさん…」

P「だから藍子……(ゴソゴソ)」





「これからも俺の隣に、一緒にいてほしい」(キラッ)

やがてときはすぎあいははぐくまれ

――X年後。病院

「そろそろ分娩室の方に」

藍子「ではあなた……行ってきます」

P「お、おう。しっかりな」



「で……」

未央「あーちゃん一人にするのはどうかと思うけどな」

加奈「んー、一緒にって人と見られたくないって人それぞれですからね」

肇「あ、皆さんからメールですよ」

P「何々、えっと先に出産体験組は」

未央「早かった順なら、千枝ちゃんに美嘉姉、ゆーみんにこずえちゃん、らんらんにユッキ、周子ちゃんにさっちゃん……」

肇「えっと愛梨さんからは『母乳は赤ちゃんが飲むものだから、授乳期間中は……って早すぎますよ」

P「ただいま、育児中だからな……次は?」

加奈「千枝ちゃんからは『産んだ直後はとっても疲れますから、早めに帰ってあげてください』……ちょっとだけ早いですね」

未央「美嘉姉からは『分娩中、一人は寂しいけど頑張っている証拠だから待ってあげて』……美嘉姉(ホロリ)」

P「う、うむ…次は」




ウロウロ

未央「すーすー」

肇「くーくー」

加奈「プロデューサーさん、少しは落ち着いてください」

P「しかしだなぁ……やっぱり一緒にいた方が」ウロウロ

加奈「さすが藍子ちゃんです……いなくて正解だってよくわかりましたよ」ハァ

P「お前はなぁ」

オギャアオギャア



P「……」

加奈「……おめでとうございます。お父さん」

P「あ、あぁ」

ガチャ

「おめでとうございます。元気な女の子の赤ちゃんですよ」

P「は、はいっ」

加奈「ほらほら、いったいった」



加奈「……ありがとう、芳乃ちゃん、唯ちゃん」

(いえいえー)

(どういたしましてでしてー)

加奈「んじゃ、二人を起こしてみんなに連絡」

ピピピ

「んー、誰から……流石ってとこかなぁ。ふふっ」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

苺の入荷が終わったからゆっくり書いていたら、茄子の入荷があるなんて知らなかったよー

お疲れ様でした。世の中の生まれてくる赤ちゃんに祝福を

……そういって、望まれない生まれ方をした子供のSSが次回完結予定なんですけど

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