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～シアター控え室～

恵美「えっと…どったの…？」

瑞樹「一つ訂正したいことがあります。所さんが私にぶつかった場所はアバラではなく…おっぱいなのです。」

恵美「あ！えっと……ごめん……」

瑞樹「73の人間なら怒り狂っているところですが、私でよかったですね。私と双璧をなす如月さんならどうなっていたことか……」

恵美「瑞樹もちょっと失礼じゃないかな……」

瑞樹「かわりといってはなんですがいくつか質問させてもらってもいいですか？」

恵美「いいけど……」

瑞樹「ではまずはじめに……所さんがモデルを辞めた原因はやはり乳がデカいからですか？」

恵美「乳って……たしかに太って見えるとかあるけど、普通にスカウトされたからだよ。それにそんなに大きいかなぁ」

瑞樹「シアターの高校生組のなかでは一番大きいのではないのでしょうか。別に羨ましくありません」

恵美「……小さいほうがいいっていう男の人もいるみたいだし、気にしなくていいんじゃないかな」

瑞樹「別に気にしてません……次の質問なんですが、暑いからすぐ服を脱ごうとするのは私達への当てつけですか？」

恵美「別に私の裸なんて見ても……あと、やっぱりちょっと怒ってる？」

瑞樹「いえ、ただあの方が72を言うか…」

恵美「瑞樹、千早にいつか怒られるよー」

瑞樹「如月さんのことは一言もいっていませんが…」

恵美「うわ！ハメられた！」

瑞樹「当てつけではないということは、ストリップでプロデューサーを誘惑しているということでしょうか？」

恵美「さっきから口が悪い！べつにそういう訳でもないよ～。単純に暑いから！琴葉にもそういうとこ気をつけろとはいわれてんだけどね～、にゃはは～。てかなんで事務所の私とプロデューサーのやりとりまで知ってんの？！」

瑞樹「真壁に耳あり障子にエミリーです。所さんは自分の武器を理解したほうが良いかと」

恵美「説明になってないし、序盤は普通の事しか言ってないし、エミリーを巻き込まないであげて……うん！わかった！気をつける！！ほかに何かある？」

瑞樹「これは質問というかお願いなんですが……その乳片方でもくれませんか？」

恵美「やっぱり気にしてんじゃん！」

瑞樹「いえ、気にしてません。ただ……普段はそうでもないですが、レッスン着で私のと見比べると…その、やっぱり落ち込みます」

恵美「片方あげるとか出来ないから！片方だけオッパイが大きいアイドルが二人いるアイドルの劇場なんで嫌でしょ！」

瑞樹「その時はユニットを組みましょう。私達は二人で一つです。ぶい」

恵美「いい風にいうな！なんか今日の瑞樹ちょっと変じゃない？」

瑞樹「……実は質問したいなんて建前なのです。所さんと仲良くなりたかったのです」

恵美「へ？私達ってユニット組んだりもしたし、仲は前から良くない？私の勘違い？」

瑞樹「所さんは誰とでも仲良くなれますし、周りに気を配れます。ただ、もう一歩内側に壁を感じていました。私はその内側に入りたいのです。私はなりたいのです。気の置けない関係に。所さんと」

恵美「えぇ！瑞樹そんなこと思ってたんだ……でもそのこととさっきの質問って関係あるの？」

瑞樹「多少図々しい人の方が先輩に可愛がられる現象はよくあります。それに人は人に何かをしてもらうよりしてあげた方がその人の事を好きになる傾向にあるそうです。今日私はたくさんツッコミをしてもらいました。コレで仲良くなれるはずです。」

恵美「へー、色々考えてんだね。ちょっとずれてる気もするけど……」

瑞樹「手品には心理学も必要ですから。」

恵美「瑞樹は凄いね。わたし人と仲良くなるのになんも考えてないや。でも、わたしなんかでいいの？もっと魅力的なひと他にもいーっぱいいるじゃん」

瑞樹「あまり自分を卑下するのはやめて下さい。周囲を陰ながらフォローする姿は見ている人は見ています。ただ一人でなんでも片付けようとしすぎです。それに、所さんはもっと前に立っていいひとだと思います」

恵美「にゃははは…よく見てるな～照れちゃうよ。でもそれは言いすぎだよ～。」

瑞樹「でもじゃありません。もっと周りに甘えてもいいんですよ。たとえばわたしとか」

恵美「あはは、嬉しいこと言ってくれるなぁ。好きになっちゃうよ～」

瑞樹「それは僥倖です。質問の効果あり、ですね」

恵美「いやいやそうじゃなくて……ちゃんと見てくれてるひとはいるんだなぁって。いや、別に見てて欲しいってわけじゃないんだけどこうやって言葉にしてくれるとやっぱうれしいっていうか……。あと、一対一で喋ってみて、瑞樹って意外に表情ゆたかなんだって知れて嬉しいよ」

瑞樹「むむ、そうですか」

恵美「わかりにくいけど目元とか口元とか、あと仕草で結構感情出してんだなあって」

瑞樹「自分ではわからないのですが……プロデューサーも前に同じようなことを言ってました」

恵美「うん！わかった！いまよりもーっと仲良くしよう！他のみんなが嫉妬しちゃうくらいに！ただし条件が一つあ～る…」

瑞樹「わたしのかわいいおっぱいちゃんはあげませんよ」

恵美「それ瑞樹の得にしかならなくない？」

瑞樹「バレましたか」

恵美「そうじゃなくて、所さんじゃやっぱ寂しいし、下の名前で呼んで？」

瑞樹「…はい、わかりました。恵美」

恵美「よくできました！瑞樹！」

瑞樹「それではわたしは用事があるので失礼します」ﾎﾟﾝ

恵美「あ、そうなの？じゃあまたね」

瑞樹「またお話ししましょう、恵美」

ｶﾞﾁｬ

恵美「いやー瑞樹がそんなこと思ってたなんてねぇ～。壁かぁ。そんなの自分じゃわかんないなぁ」

ｶﾞﾁｬ

P「おはようさんみんな。お、恵美だけか……なんだコレ」

恵美「おはよープロデューサー、どったの？」

P「これはその……恵美のか？」

恵美「なにソレ……って！わたしのブラジャーじゃん！はっ！私いまノーブラ！？プロデューサーこっちみないで！なにこれ瑞樹がやったの？どうやったの！？瑞樹やっぱちょっと怒ってんじゃん～～！！」






瑞樹「ふふ、手品師に不可能はありません」

メインコミュでヤラレタって人多いと思う。恵美ってまだ無目的でアイドルやってる感じがあって自信がなくて案外危なっかしいよね。
今度は美也と奈緒だとおもいます。その時はよろしくお願いします。