モバP「まゆ、パンツ見せてくれ」 (25)


これはモバマスssです

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P「ゔぁー……ん?」

P(徹夜明け、気付けば事務所のデスクで眠ってしまっていた俺は)

P(目が覚めたら、身体が縮んでしまった!……なんて事は無く)

P(トンネルを抜けたら雪景色だなんて事も無く、そもそもトンネルなんて抜けていないが)

まゆ「……あ、おはようございます。プロデューサーさん」

P「……天使?」

まゆ「天使だなんて……うふふ、うふ、うっへぁっ!……ごほんっ!まゆですよぉ」

P「……ここは、どこだ?」

まゆ「まゆの膝の上です」

P(確かに、目の前にはまゆの顔、頭には枕とは異なる柔らかい感触)

P「って事は、膝枕のフォーメーションを組んでるって事か」

まゆ「世間一般的にはそう呼ばれる体位ですねぇ」

P「体位て」




P「……あと五分……」

まゆ「プロデューサーさんさえ望むなら、永遠にこのままで……」

P「なんか次寝たら起きられない気がするし、起きるか」

まゆ「もう少し休んだら如何ですか?プロデューサーさん、とってもお疲れみたいだから……」

P「いやいいよ、まゆに悪いし」

まゆ「プロデューサーさんは、まゆだけの為に頑張ってくれていますから。まゆに出来ることなら、何でも任せて下さい」

P「ありがとな、まゆ。まぁ俺まゆだけのプロデューサーじゃないけど」

まゆ「……だめですか?」

P「ダメじゃないかもしれない」

ちひろ「プロデューサーさん?」

P「あ、おはようございますちひろさん」

ちひろ「担当アイドルに膝枕されながら挨拶してくるゴミに名前を呼ばれたくありません」

P(何も言い返せない)

P(あぁでもダメだ、まだ身体クッソ重いし頭くらくらして思考が覚束無い)




P「っていや、昨日の書類アレちひろさん微妙にミスってたんでそれの修正もしてたんですよ……」

ちひろ「今ならエナドリ1本サービスです!」

P「手のひら高速でドリルしてますね」

ちひろ「実際プロデューサーさん、とってもお疲れなんじゃないですか?膝枕は兎も角として、これを飲んで元気出して下さい!」

まゆ「……もう、プロデューサーさん……?他の子とのお喋り、楽しいですか?」

P「ちひろさんは子って歳でも無いだろ」

ちひろ「あっ手が滑ってエナドリが高速でプロデューサーさんの顔に!」ブンッ!

まゆ「させませんよぉ!」パシッ!

P「おっ、良いバッテリー」

ちひろ「……私の黄金の右腕をキャッチするなんて……まゆちゃん、なかなかやりますね」

まゆ「両利きを舐めないで頂きたいですねぇ」



ちひろ「さて、私は書類を出しに行って来ます。プロデューサーさんもそれ飲んで、足りないようでしたら追加購入して下さいね?」

バタンッ

P「……よし、飲んで元気出すか」

まゆ「無理、してませんか?まゆに出来そうな事なら何でも任せて下さい」

P「……何でも?マジで?」

P(マジで?)

P「マジか?まゆ」

まゆ「まじですよぉ」

P「まゆだろ?」

まゆ「まゆですよぉ」

P「マジなのか?」

まゆ「まじですよぉ」

P(だったら……そうだな、コーヒー買って来て貰うか)





P「まゆ、パンツ見せてくれ」

まゆ「はい、もちろんで……………………え?えっ?」

P「……あれ?俺今なんか変な事言った気がする」

まゆ「えっと……その、ぱ、パンツを……見せろって……」

P「……コーヒー頼もうと思ってたんだけど……まぁいいや、パンツ見せてくれないか?」

まゆ「モーニングショット感覚でパンツを強請らないで下さいよぉ」

P「朝に限った話じゃ無い。これから毎朝、まゆのパンツが見たいな」

まゆ「朝に限ってるじゃないですかぁ……」

P「じゃあ夜も見たい」

まゆ「仕方ありません……ばっちこいですよぉ!」

P「わーい!」



P(俺が頭を上げると、少しずつまゆがスカートをたくし上げ始めた)

P(おっおっおっ、なんかヤベェことになってる気がするぞ)

P(……ん?)

P「どうしたんだ、まゆ。手の動きが止まってるぞ」

まゆ「……プロデューサーさん。一旦頭を下ろして貰えますか?」

P「おう」

まゆ「……はい、少し休憩です。一気にスカートをたくし上げると心臓に悪いですから、先端から少しずつ慣らしていかないといけないんです」

P「へー、スカートって奥深いな」

まゆ「……はい、そうなんです」

まゆ(……ッセーッフ!ギリギリセーフですよぉ!っぶなかったですよぉ!)

まゆ(プロデューサーさんの頼みとあらば、まゆはパンツを見せるくらい難無くこなせますが……)

まゆ(今日は、何故か……)

まゆ(……パンツ、履いてなかったです)



まゆ(マズいですよぉ、これは非常にマズいですよぉ)

まゆ(プロデューサーさんの望みを叶えてあげたいですが、流石にパンツを履いてないのに見せる訳にはいきません)

まゆ(そういうのは然るべき手順を踏んで、お付き合いを始めて、デートと月日を重ね、クリスマスや夏祭りの後『今日は……帰りたくないんです』『まゆ……俺もだ、一つになろう』なんて風に……うふふ、うふふふふふっ……ごほんっ!)

まゆ(出来れば雰囲気を大事にしたいですし、何より普段からパンツ履いてない女だと思われてしまってはまゆの株価がナイアガラの滝です)

まゆ(今回ばかりは仕方ありませんが、プロデューサーさんに諦めて貰いましょう)

まゆ「……ごめんなさい、プロデューサーさん。今日はここまでです」

P(まゆがとても申し訳なさそうに、断って来た)

P「……まゆ」

P(まゆに、そんな表情をさせてしまった事が心から辛くなった)

P(であれば、俺が出来ることはただ一つ)

P(……申し訳なくならないよう、きちんとパンツを晒させてあげないと!)




P「……月が、綺麗だな」

まゆ「……えっ?」

P「ほら、空をご覧……あんなにも綺麗な月が浮かんでる」

まゆ「あれは蛍光灯ですよぉ」

P「でもさ、今の俺にとっては……まゆの方が、近くて、綺麗だ」

まゆ「……プロデューサーさん……」

P「さ、まゆ。パンツを見せてくれ」

まゆ「はい…………いやいやいや!いやいやいやいや!そうはいきませんよぉ!」

P「あれ?完璧な作戦だと思ったんだけどな……」

まゆ「月が綺麗とパンツを見せろは同義ではありませんよぉ」

P「月の裏側がパンツと同じ意味だな」

まゆ「……でこぼこがあるって意味ですかぁ?」

P「いや、人類は未だその目で見た事がないって意味で」

まゆ「……聞かなかった事にして下さい」

P「すまん、よく考えたら小学生でもスカートめくりした事ある男子なら見たことあるな」



まゆ「ええとですね……今日のまゆのパンツは、アダルティー過ぎてプロデューサーさんには刺激が強過ぎるかと思われます」

P「天気予報みたい」

まゆ「プロデューサーさんが鼻血を出して貧血になってしまっては大変ですから……これもプロデューサーさんの為です。分かって下さい」

P「……大丈夫だよ、まゆ。俺は、まゆをトップアイドルにするまでは貧血にならないから」

まゆ「プロデューサーさん……っ!」

P「さぁ、まゆ!」

まゆ「はい!」

P「パンツを見せてくれ!」

まゆ「はい!……とはなりませんよぉ!」

P「でも貧血にはならないって約束したぞ?」

まゆ「せめてもう少しロマンチックな約束にして欲しかったですねぇ」

P「……これからちゃんと、好き嫌いせずレバー食べるから」

まゆ「それは普通にきちんと食べて下さい。いずれきたるべき日にレバニラを食べて貰えないのは致命傷ですから」



P「ってかまゆ、めっちゃアダルティーなパンツ履いてんの?もはやパンティー的な?!」

まゆ「……も、もちろんですよぉ!まゆはいつでも、プロデューサーさんをイチコロ出来ちゃう大人っぽい魅惑誘惑の詰まったパンツを履いてますよぉ!」

P「パンティーだろ?」

まゆ「パンティーですよぉ!」

P「……年頃の女の子がパンティーとか言うのなんか……良いな」

まゆ「鼻の下が伸びてますよぉ」

P(股の下が伸びてる事に気付かれなくてよかった)

P「さ、まゆ。その大人びたパンティーを見せる為に、俺の目の前でイヤらしい言葉を口にしながらスカートをたくし上げてくれ」

まゆ「注文増えてませんかぁ?」

P「ここは注文の多い料理店だからな」

まゆ「まゆ、食べられちゃう……っ!」

P「あぁ、レバーもちゃんと食べるから」

まゆ「あ、物理的にはちょっと……」



P「まゆがパンツ見せてくれれば元気出るのになー」

まゆ「何処の元気が出るんですかねぇ」

P「ほらほら、早く見せてくれないとスカート越しにパンツに頭をグリグリしちゃうぞ」

まゆ(……悪くないですねぇ)

P(……これ、セクハラって言うのでは?いや、でも心は未成年だから犯罪にはならない筈だ)

まゆ(……いいえ、ダメです!もしゴニョゴニョがゴニョゴニョしてしまって、スカートにシミなんて出来てしまえば……!)

まゆ(『おい、まゆ。スカートにシミが出来てるぞ……興奮してるのか?』『その、まゆは……パンツを忘れてしまって……』『イケナイ子だな……オシオキするから、その馬鹿には見えないパンツを俺に見せるんだ』)

まゆ(……なーぁんちゃって!うっふふふふ……いえ、普通に笑えませんねぇ)

P(まゆの表情がコロコロ変わる。可愛いなぁ、パンツ見たい)



ガチャ

加蓮「おはよー……って、何してんの?」

まゆ「膝枕ですよぉ。見て分かりませんか?」

加蓮「現状を把握出来ないから聞いてるんだけど?」

P「俺が徹夜明けで疲れててさ、今からパンツ見せて貰うんだよ」

加蓮「へー、ごめん全く分からない」

まゆ「いえ、見せませんよ?」

P「……まゆ」

まゆ「えっ、ひゃ、ひゃいっ!」

P「……パンツ、見せてくれ」

まゆ「……はい……」

加蓮「……帰っていい?」

まゆ「加蓮ちゃんヘルプ!今割とマジでまゆピンチなんですよぉ!」



P「なぁ加蓮、まゆがさー、パンツをさー」

加蓮「簡潔に、私が不快感を覚えるよりも先に早くさっさと言って」

P「まゆがパンツ見せてくれない」

加蓮「え?なんで?普段のまゆなら喜んでレモン汁も添えて提供しそうなのに」

P「む、加蓮お前ポテトにレモン汁かけるタイプの人類か」

加蓮「唐揚げにはかけるけどポテトにはかけないかな」

まゆ「というか、加蓮ちゃんの中ではまゆは一体どんな痴女だと思われていたんですかねぇ」

加蓮「でも見せるでしょ?」

まゆ「レモン汁は添えませんよぉ」

加蓮「見せるんじゃん」

P「ファーストキスはレモンの味って言うじゃん?」

まゆ「え、キスまでする気なんですか?」

P「パンツを見せるってそう言う意味なんじゃなかったっけ?」

加蓮「広辞苑でもひいたら?」

まゆ「パンツを見せるなんて単語が載っていたらこの国は終わりですよぉ」




加蓮「……はぁ、助け舟を出してあげよっかな。ねぇ、プロデューサー。逆にまゆが、今見せてくれない理由を考えてみたら?」

まゆ(ないす!ないすですよぉ加蓮ちゃん!珍しく役に立ちますねぇ!)

P「……今、見せられない理由……?」

加蓮「例えばほら、前後逆に履いちゃってるとか」

P「履き直せばよくない?」

加蓮「確かにそうだね……まゆ、早く履き直したら?」

まゆ「けっ!一円の役にも立ちませんでしたねぇ!」

加蓮「一円だって割と大事でしょ!」

まゆ「これ以上崩しようもない程のくずって事ですよぉ!」

加蓮「うるさいパンツ前後女!」

まゆ「根拠も無いのに吐瀉物みたいな罵倒はやめて貰えますかぁ?」

加蓮「じゃあ見せてよ」

まゆ「見せられないから困ってるんですよぉ!」



P「……なぁ、まゆ。もうさ……頑張らなくていいんだ」

まゆ「……プロデューサーさん……」

P「俺は……今までまゆが、どれだけ頑張ってきてくれたか知ってる。でもさ、たまには……少しくらい、頑張らなくたっていいんだ」

加蓮「え、何この空気」

P「ずっと頑張りっぱなしじゃ、いつか心が壊れちゃうから……今くらいは、パンツを見せて休んでくれないか?」

まゆ「……プロデューサーさん……っ!見せます!まゆ、頑張らなくていいんですね……っ?!」

P「あぁ!その前後逆になったパンツを見せてくれ!」

まゆ「逆じゃありませんよぉ!そもそも履いてないんですよぉ!!」

P「……えっ?」

加蓮「……えっ?」

まゆ「……あっ」

P・加蓮・まゆ「………………」




P(あれから二時間、未だまゆから連絡は無い)

P(もう、二度と会えないんだろうか)

P(よくよく考えなくても、あの時の俺は変なことを言ってしまっていた。疲れのせいだなんて言い訳は許されないだろう)

P(シャワールームで冷たいシャワーを浴びて、心を鎮め、土下座の修行をする)

P(今部屋に戻ったら、まゆが居てくれたら……そんな都合の良い事なんてないか)

P(でも……それでも俺は、運命を信じたかった)

P(あ、やべ。替えのパンツ忘れた)

P(まぁ履かなくていいか。人がパンツを履かないと書いて儚いだ)

P「こんこん、ただいま戻りましたー……」



まゆ「プロデューサーさん」

P「…………まゆ?」

まゆ「はい、まゆですよぉ」

P「まゆ……なのか?」

まゆ「はい、あなたのまゆです」

P「まゆ……っ!まゆうぅぅぅぅぅっ!」

まゆ「プロデューサーさん……プロデューサーさんっ!!」

P(喜びに耐えられず、俺はまゆに抱き付いた。瞳から感情が溢れ出してしまう)

P「まゆっ!俺が悪かった!ほんっとうに……すまなかった……!!」

まゆ「いえ、まゆは大丈夫です。プロデューサーさんを……信じていましたから」

P「ごめん……ごめんっ!俺に出来る事ならなんだって

まゆ「してくれるんですか?」

P「限度がある」




まゆ「では……仕返しですっ!まゆに、プロデューサーさんのパンツを見せて下さい!」

P「……えっ?」

まゆ「ハンムラビ法典システムを導入しました。パンツを見せて貰おうとした者には、パンツを見せる事を求めます」

P「えっ、いや、今俺は……あっ」

P(……あぁ、きっとあの時のまゆは)

P(こんな気持ちで、こんな想いを、こんな苦しみを抱えていたのか)

P(もう二度と、軽々しくパンツを見せてくれなんて言わない事をここに誓い)

P(パンツなんて履いていないけれど)

P(俺は、ズボンのベルトに手を掛けた)

ちひろ「広辞苑アタック!」ゴンッ!

P(頭に衝撃が走った。きっとこれが、パンツを履いてないのにズボンを脱ごうとする時の心の衝撃なんだろう)

まゆ「プロデューサーさんっ!頭から血が……出てないですねぇ」

加蓮「うん、少し寝てなよ」

P「約束……しただろ……?絶対に、貧血になんてならないって……」

P(薄れゆく視界の中、最後に目に映ったモノは)

P(近くに立っていた、加蓮のスカートの中で)

P「……加蓮、パンツ前後逆……」

P(その言葉を最後に、俺は意識を失った)


以上です
お付き合い、ありがとうございました

以前書いたものです、よろしければ是非
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