サーナイト「マスターはもうワタシのことを忘れてしまったのでしょうか…?」
サーナイト「あんなに手塩にかけて育ててくださったのに…」
サーナイト「きっともう、このゲームのゆくえ自体覚えていないのでしょう…」
サーナイト「他のみんなもボールの中でおとなしくしているのかしら。」
サーナイト「ワタシは『ひかえめ』だからまだいいけれど、『わんぱく』なボスゴドラくんは退屈でしょうね。」
サーナイト「ラグラージくんは『れいせい』でとても頼りになるみんなのお兄さんだったけれど…」
サーナイト「『ようき』なキノガッサくん…ワタシたちの誰よりも元気だったのに、きっと今ごろはしおれているに違いないわ。」
サーナイト「………」
サーナイト「あら?あと二匹、ワタシたちのパーティにいたのはどなただったでしょう??」
サーナイト「そういえばマスターは、最後の一枠はチャンピオンロードで捕まえる…とかおっしゃっていたような気がしますね。結局なにを捕まえたのだったかしら?」
サーナイト「それにしてももう一匹…ワタシたちと行動を共にした方がたしかにいらしたはずなのですが…」
サーナイト「……」
サーナイト「ワタシたちのパーティに足りないのはなにかしら。ワタシがテレポート担当で…」
サーナイト「ラグラージくんが…なみのり、たきのぼり、ダイビング担当。その時々でたきのぼりとダイビング、必要でないほうを忘れさせて、必要なほうを覚えさせるというのは、今になって考えるとなかなか横暴ですね。」
サーナイト「そしてボスゴドラくんがかいりき担当、キノガッサくんがいあいぎり担当…」
サーナイト「あら?ではいわくだきはどうしていたのかしら??」
サーナイト「キノガッサくんは、マッハパンチとスカイアッパーばかり使っていて…3つ目のわざがいあいぎりだから、最後がいわくだきだったかしら…」
サーナイト「でもキノガッサくんはずっと『ばくれつパンチ』を覚えたいと言っていたし、マスターもそれに乗り気でしたし…」
サーナイト「ということはいわくだきを覚えさせる余裕はなかったはずですよね。」
サーナイト「あら??よく考えたら、いわくだきよりもっと大事なものが抜けていますね。」
サーナイト「そらをとぶ!!」
サーナイト「どうしてこんなに重要なわざを忘れていたのかしら。」
サーナイト「そらをとぶ担当の方は間違いなくいましたね。ええと、翼を持った方だから…」
サーナイト「……ぺリッパー?」
サーナイト「いえ、違いますね、一時期はいた気がしますが、本当に一時期だけで、すぐにボックス行きになっていたはずです…」
サーナイト「ふぅ、困りました…本当に思い出せないわ…。やはり15年も前のことだと、どうしても記憶が曖昧になってしまうのですね…。」
サーナイト「めいそう…!めいそうすれば、思い出せるかも…!」
サーナイト「ああっ!ダメだ、ダメです。ダメなんですよ。マスターはめいそうを忘れさせて、あろうことか…」
サーナイト「さいみんじゅつをワタシに覚えさせたんでした!ああ、どうしたマスターたらあんな判断をしたのでしょうね??」
サーナイト「『伝説のポケモンを捕まえるときに役に立つ』だなんて…その前に飽きてしまったじゃないですか!まったく、もう」
サーナイト「…本当に、飽きて忘れてしまったんですか?寂しいなぁ。マスター…。」
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