この中に50人ぐらい、妹がいる!【ミリマスSS 】 (16)

千鶴「コロちゃん、絵筆しまい忘れてますわよ。杏奈?ゲームが終わったらテレビは消す。」

千鶴「ひなた、お花を持って来てくださいましたの。ありがとうございます、テーブルに飾りましょうか、花瓶持ってきますわ。」

あずさ「…」

千鶴「どうかしましたのあずさ。ああおやつならそこの戸棚に芋ようかんがありますわ。」

あずさ「いえ。千鶴ちゃんも私も、ここじゃお姉さんの方よね。」

千鶴「まあそうですわね。」

あずさ「でも、同じお姉さんでもどこか違う感じがしない?」

千鶴「それは年下への接し方が違うとか、そういう話ですの?たしかについやかましく言ったりもしますけど。」

あずさ「そうとも言えるんだけど、ちょっと違うわね。そうね、どう言ったらいいのかしら。」



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あずさ「千鶴ちゃんはほら。特定の子に懐かれてるというか、妹みたいな子がいるじゃない?ロコちゃんなんて特に。」

千鶴「コロちゃんについてはたしかにそうですわね。わたくしも妹のように思ってますわ。」

千鶴「けど、あなたにだってそういう子はいるのではなくて?千早や伊織、それから真なんかもそうですわ。」

あずさ「うーん、千早ちゃんは最近は妹というより、可奈ちゃんや静香ちゃんのお姉さんって感じでしょう?」

千鶴「そうかもですわね。」

あずさ「それに真ちゃんにはこのみちゃんがいるし、伊織ちゃんなんてそれこそ千鶴ちゃんがいるじゃない。」

千鶴「はあ。」

あずさ「そういう意味では春香ちゃんには未来ちゃんや亜利沙ちゃんがいて、雪歩ちゃんだと桃子ちゃん。響ちゃんは環ちゃん、貴音ちゃんならエミリーちゃん。美希ちゃんには翼ちゃん…」

あずさ「ね、皆ばっかりズルいと思わない?私もそういう相手が欲しいわ。」

千鶴「くだらないですわね、あなたはみんなのお姉さんって事でいいじゃありませんの。」

あずさ「もちろんそのつもりなんだけど、何だか羨ましいんだもの。そういう相手がいるのって、楽しそうでいいじゃない。」

千鶴「そんなものかしら。」

あずさ「千鶴ちゃんは妹だくさんだから、ありがたさが分からないのかもね。」

千鶴「子だくさんみたいに言わないで下さいな。でしたら実際に誰かを可愛がってみてはいかがですの。」

あずさ「そうね、いいかも。えっと、誰かいたかしら。」

育「おはよう、あずささん千鶴さん。」

千鶴「あら、ごきげんよう…そうですわ、育がいるじゃありませんの。以前ドラマで共演なさったですし。」

あずさ「そうだったわね、いいかも。」

育「なんの話?」

千鶴「あずさが誰かの面倒を見たいんですって。育、お相手して下さりませんこと?」

育「ええ、わたしそういう事されるほど子どもじゃないよ。」

あずさ「駄目かしら?」

千鶴「お世話をするとかじゃありませんわ、要は一緒に遊んで欲しいんですのよ。」

あずさ「それはちょっと違うような…いや、そういうものかしら。」

育「ふーん。よく分からないけど、あずささんとなにか一緒にしてあげればいいの?」

あずさ「ええ、お願い出来ないかしら。ってあらためて言うとなんだかちょっと恥ずかしいわね。」

育「いいよ。それじゃあわたし、レッスンがはじまるまでアニメ見るつもりだったんだけど、あずささんも一緒に見る?」

あずさ「そうね、あまり詳しくないから育ちゃんに教えてもらおうかしら。」

育「うん、まかせておいて。あずささんの好きなかわいい犬が出てくるアニメなんだよ。」

あずさ「まあ、それは楽しみね〜。そうそう、ジュースがあるから取ってくるわ。」

育「ありがとう、じゃあそれまで待ってるね。」

千鶴「うまく行きそうですわね。じゃあ、わたくしは先にレッスンがありますから。」

あずさ「ええ、どうもありがとう。レッスン頑張ってね。」

育「あずささん、再生するよー。」

あずさ「はーい、ちょっと待ってね。どんなアニメなの?」

育「うん!あのね、百合子さんみたいに本が好きな人が犬になっちゃって、作家の人といっしょに住むおはなしなの。」

あずさ「まあ、変わったお話しなのね〜。」




(しばらくして)

千鶴「戻りましたわ。あずさ、いかがでした?」

あずさ「ええ…なんていうか、子供のお世話って大変なのね。」

千鶴「大げさですわね、一緒にアニメを見ただけでしょう?」

あずさ「うーん、まあそうなんだけど。」


育「あーおもしろかった。あずささん、またいっしょに見ようね!」

あずさ「え、ええ。どうもありがとう…育ちゃん、大丈夫なのかしら。」

千鶴「まさか、過激なアニメでしたの?」

あずさ「いいえ、面白いアニメだったんだけど。ただすごく熱心に説明してくれてる育ちゃんが、いつも以上にテンションが高くて。ちょっと、気後れしちゃったのよ。」

千鶴「好きな物を語る時はそんなものではなくて?アートについて喋る時のコロちゃんなんかもそうですわよ。」

あずさ「そうよね〜。でも大変だったわ、いつもロコちゃんや百合子ちゃんの相手をしてあげてる千鶴ちゃんってすごいのね。」

千鶴「そこを褒められてもあんまり嬉しくはないですけどね。」



千鶴「…という事がありましたの。あずさも突拍子もない事を言い出しますわ。」

小鳥「あはは、いいじゃないですか。あずささんがそんな話を自分からするのって、けっこう珍しいんですよ?」

千鶴「そうなんですの?なんか意外ですわね、わたくしといる時は普通に色々話しをしますわよ。」

小鳥「話しかけたら色々喋ってはくれますよ。けど、自分から何か話題を持ち出すって事があんまり無かったんです。聞き役に回る事が多いというか。」

千鶴「ふうん。猫かぶってたのかしら、犬好きなのに。」

小鳥「というよりみんなのお姉さんでいなきゃいけないって思ってたから、自然とそうなったんでしょうね。千鶴さんは同い年でそんな遠慮がいらないから、普通に話しかけられるんでしょう。」

千鶴「なるほど。あの子に必要なのは妹よりも、対等な目線の友人だったという事ですわね。」


小鳥「そういう事でしょう。これからも 仲良くお願いしますね?」

千鶴「もちろんですわ、友人の世話をするのはセレブとして当然ですもの。おーっほっほっほ…ゲホゴホッ。」

小鳥「ふふ、お願いします。ああそうそう、さっきの話ですけど。あずささんはネコじゃなくてタチだと思うんですよね。」

千鶴「たち??お魚か何かですの?」

小鳥「ご存知ないですか。つまり、ネコというのがですね…。」

あずさ「音無さん、千鶴ちゃんに変な事教えたら怒りますよ?」

おしまい。お目汚し失礼致しました。

劇場にピヨちゃんがいない現在だと少々不自然かもですが、765プロ事務所の方にいたということで。

小鳥さんいいこと言うなあと思ったら最後ww
乙です

>>1
三浦あずさ(21) Vo/An
http://i.imgur.com/zPrgqnb.jpg
http://i.imgur.com/gG0Updw.jpg

二階堂千鶴(21) Vi/Fa
http://i.imgur.com/hmjKb0Y.jpg
http://i.imgur.com/pcAd01d.jpg

>>3
中谷育(10) Vi/Pr
http://i.imgur.com/w0YHf4o.jpg
http://i.imgur.com/RNkrVqc.jpg

>>8
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/3BkZKTj.jpg

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