穂乃果「そして最後のページには」 (22)

タイトルの曲を題材にしたssです.

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穂乃果「ふんふんふんふん~♪ふんふんふんふんふんふふふん♪」

ことり「ご機嫌だね,ほのかちゃん」

穂乃果「そりゃそうだよ!久しぶりにみんなで集まれるんだもん!」

海未「確かにそうですね.最後に9人集まったのはいつだったでしょうか」

ことり「たぶん希ちゃんたちの結婚式だから……3年前かな?」

穂乃果「私たち3人はたまに会うんだけどね」

海未「この歳にもなると,なかなか予定も合いませんから」

ことり「今日はその分いっぱい楽しもうね♪」

穂乃果「うん!あ,このお店じゃない?」

海未「そのようですね.時間ギリギリになってしまいました」

ことり「もうみんな来てるかな?」ガラガラ

イラッシャイマセー

にこ「あ,あんたたちやっと来たわね」

凛「みんな遅いよ!待ちくたびれちゃった!」

花陽「3人とも久しぶり!」

穂乃果「みんな久しぶり!元気だった?」

希「もちろん!その節はありがとね♪」

絵里「みんなのおかげで最高の式になったわ」

ことり「私も腕を振るった甲斐があったよ♪次は誰かな~?」

海未「そういう話は乾杯してからにしましょう……おや,真姫がまだですか」

にこ「仕事が長引いてるらしいわ.でも,もう着くってさっき連絡が――――ガラガラ

真姫「ふう,遅くなっちゃったわ.ごめんなさい」

凛「真姫ちゃん!お仕事お疲れさま!」

穂乃果「これでみんな揃ったね!じゃあ飲み物を……」

希「うちは生かな.えりちもやんな?」

絵里「ええ,最初はね」

ことり「私も!希ちゃんの関西弁も懐かしいね」

希「最近は普通に喋ってるんやけど,今日くらいはいいかなって♪」

にこ「昔を思い出すわね……私も生で」

花陽「とりあえずはみんな生かな?」

海未「そうみたいですね.すみません,生ビールを9個お願いします」

アリガトウゴザイマス……コチラナマ9コデス

穂乃果「みんなに渡ったかな?それじゃあ!」

9人「かんぱーーーい!!」

真姫「ゴクゴクっあーーー美味しいわね」

にこ「真姫ちゃん明日は休みなの?」

真姫「ええ,今日のためになんとか休みをとったわ」

ことり「お医者さん忙しいもんね」

凛「そういうことりちゃんだって忙しそうじゃない?」

ことり「まあ仕事柄ヨーロッパに行ったりはするかな~」

希「服飾の仕事も大変そうやね」

穂乃果「希ちゃんはもうお仕事辞めたんだっけ?」

希「うん.今は専業主婦やで♪」

花陽「お家でこんなに美人さんが待ってたらすぐ帰るよね,絵里ちゃん?」

絵里「ええ,結婚してからは飲み会もほとんど断ってるわ」

海未「幸せそうでなによりです」

凛「ねえ!今日は昔のことでも話さない?」

真姫「いいわね.あれから随分経つけど」

穂乃果「みんな覚えてる?あのノートのこと」

海未「あのノートとは?」

花陽「もしかして『部活動記録ノート』のこと?」

ことり「わー!懐かしい!」

にこ「そういえば,そんなのも書いてたわね」

真姫「最初のほうはみんなで順番に書いてたけど」

希「最後の方はほとんど海未ちゃん1人で書いてたね」フフッ

凛「みんな書くのを忘れたりするから……」

絵里「ごめんなさい海未」

海未「大丈夫ですよ.書いてるのも楽しかったので」フフッ

花陽「懐かしいね~希ちゃん達は1年生のときのこと覚えてる?」

希「もちろんやで,うちは転校続きで友達がおらんかったんよ」

希「でも高校では友達を作ろうって決めて,そこで出会ったのがえりち」

絵里「懐かしいわね.希ったら最初はずっと1人だったのよ?」

希「1人で帰るのが嫌で,勇気を出してえりちに声をかけてん」

絵里「あのときは声が上ずってたわね」フフッ

希「仕方ないやん,緊張してたんやもん」

絵里「あと,にこには申し訳ないと今でも思ってるわ」

にこ「なーに言ってんのよ!あんなのどうってことないわ」

希「でもあのときのにこっち,いつも辛そうだった」

にこ「確かに当時は辛かったわ.でも今となってはいい思い出よ」

ことり「みんな強くなったんだね」

真姫「もう卒業してから10年以上だもの」

穂乃果「他にもいろんな思い出があるよね」

海未「今でも鮮明に思い出せます.穂乃果が倒れた日のこと」

穂乃果「あはは……あれは本当にごめんね」

花陽「あのときは穂乃果ちゃんだけじゃなくて,みんな頑張りすぎてたよね」

凛「うん,余裕がなくて周りが全然見えてなかった」

ことり「私も留学の話があって」

絵里「穂乃果がスクールアイドル辞めるって言いだしたときはどうしようかと思ったわ」

にこ「でも,私たちは乗り越えた」

希「あのおかげで,より一層頑張ろうと思えたよね」

凛「……それにしても,海未ちゃんのビンタ痛そうだったよね」

真姫「すごい音だったわね」

花陽「あれは私も受けたくないなあ」

ことり「当時はビックリしたけど」

絵里「思い出すと面白いわね」フフッ

穂乃果「もう!あれほんとに痛かったんだからね!」

海未「あ,あれは穂乃果が急に変なこと言うからです!」

海未「私もつい手が出てしまいました……すみません」

穂乃果「ううん,あれは穂乃果が悪かったよ……」

にこ「ほんと,忘れられないことがいっぱいね」

希「そういえば,あのノートって最後は何書いてるん?」

海未「それが,私も覚えていないんです」

海未「そもそも今どこにあるのか」

ことり「次に集まるときにみんなで見てみたいね!」

凛「面白そう!」

穂乃果「あ!私書きたいことある!」

真姫「今さら何書くのよ」

穂乃果「ひみつ!♪」

穂乃果(あの日々のおかげで,私たちは今もこんなに輝いてる)

穂乃果(だから,あのときの私たちに伝えたいんだ)

穂乃果(『ありがとう』って♪)



終わり

最高に好きな曲なので書きたくなりました.

読んでくださった方ありがとうございます.

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