ガヴリール「ガヴリール=天真=ホワイト。私立探偵だ…一応」(13)

依頼人その一、月乃瀬=ヴィネット=エイプリル。

ガヴリール「で、依頼というのは何だ?」カタカタッ

ヴィーネ「はぁ…実は浮気調sって、話聞いてますかっ!?」

ガヴリール「聞いてますよ…。人探しですよね……」カタカタッ

ヴィーネ「聞いてないじゃないのっ、違います!?」

ガヴリール「じゃあ、何だ?」カタカタッ

ヴィーネ「だから、浮気調査を!!」

ガヴリール「無くした物を探すんですね……」カタカタッ

ヴィーネ「だから違いますって!! それとネトゲから目を離しなさいよっ!?」

ガヴリール「チッ……」コトッ

ヴィーネ「私立探偵が依頼主に向かって舌打ちだなんてどんな所よ、ここはっ!!??」

ガヴリール「浮気調査ね…。あっ、調査費は出るから支払いをお願いな」

ヴィーネ「はぁ、わかりました」

ガヴリール「あっ、それと調査中に発生するネット代と課金も…」

ヴィーネ「調査中もネトゲする気でしょっ!? ダメよ! ってか、それはあんた自身が支払いなさいよ!!」

一週間後

ガヴリール「伝えるぞ。」

ヴィーネ「はい…」ドキドキッ

ガヴリール「調査の結果、浮気はしてたぞ、そいつは」

ヴィーネ「やっぱり!? あいつぅーー!!!」カァァァーーー

ガヴリール「まぁ、そうカッカすんな。案外、良い奴じゃないか、そいつ♩」ニヤリ

ヴィーネ「へっ?」

ガヴリール「浮気をバラされたくなきゃ金よこせ、って言ったら、10万近くポンとくれてなぁ!」ニヤニヤ

ヴィーネ「探偵としてあるまじき行為よ、それ!? ってか、バラされたくなきゃって脅した割りにあっさり破って素直に私に話してるじゃないの!!」

ガヴリール「報告するのが仕事だからだよ、わざわざ素直に話したのは!」

ヴィーネ「そりゃあまぁそうだけど…。脅してお金を巻き上げた上に、私の彼に嘘までついた事が根本的にダメと言いたいのよ!」

ガヴリール「とりあえず、依頼料と調査費払えよな?」

ヴィーネ「ごめん、無理…」

ガヴリール「はぁっ!? こっちとら課金の為にネトゲ我慢してまで調査して、報告もしっかりしたっつーうのに払えないっていうのはどういう事だよ!!!」

ヴィーネ「いや、あんたが平然と金脅し取ったり、嘘までついたからよ…。大体、依頼する時にやる気がない姿見て、信用も出来なかったし…」

ガヴリール「チッ!!」

ヴィーネ「それと依頼主に向かって舌打ちする、その態度もね!」

ガヴリール「とにかく言われた通りにしたからな! しっかりと払え…じゃないと踏み倒されたって警察に言うぞ?」バンッ

ヴィーネ「そもそも、あんたも彼を脅迫して金を脅し取ったから…あんたこそ恐喝になるんじゃない?」

ガヴリール「………」ピタッ

ヴィーネ「まぁ、一応調査して報告もしてもらえたし、今回は穏便に済ませましょうか。それと代金は彼から巻き上げたお金(10万)で勘弁してね」

ガヴリール「くっそぅ…」ボソッ

依頼人その二、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。

ガヴリール「ふわぁ~。で、依頼は?」

サターニャ「あのね、それがお客様に対してする態度なのかしら?」

ガヴリール「うるせぇ……」ボソッ

サターニャ「はぁっ、聞こえてるんだけど!?」

サターニャ「あんた、今は私みたいなお客様が来てるからいいけど、そのうち評判が悪くなって誰も来なくなって、ここも潰れるわよ?」

ガヴリール「あっそ。で、依頼は何だよ?」

サターニャ「はぁー、まぁいいわ。依頼は、ある奴の調査を頼みたいの。」

ガヴリール「ふわぁ~~。」

サターニャ「って、あくびするんじゃないわよっ!!」

サターニャ「いい? もう一回言うわよ…依頼したい事は、ある奴の身辺調査を、って!?」

ガヴリール「ZZZ~」

サターニャ「今度は、なに寝てんのよ、あんたはっ!!」

一週間後

ガヴリール「で、報告だけどな…」

サターニャ「えぇ!」

ガヴリール「とりあえず、良い奴って事だけは分かったぞ」

サターニャ「へっ?」

ガヴリール「以上だ!」

サターニャ「ちょっと何なのよ、そのざっくりとした報告はっ!?」

ガヴリール「ありのままの報告だけど、それがどうした?」

サターニャ「それがどうした、じゃないわよ!! 身辺調査だったらもっと詳しく、事細かに調査して把握し、それを報告するのが筋でしょ?!」

ガヴリール「面倒くさ…。私ってそういうの、苦手なんだよね…めんどくさ過ぎて」

サターニャ「あんた、良く私立探偵なんかになったわね…」

ガヴリール「別に。楽だと思って、やってるだけだからさ。」

サターニャ「はぁー、ほんと情けないわ」

サターニャ「で、一つ聞くけど、どうして良い奴だって分かったのよ?」

ガヴリール「調査対象の奴がコンビニに入って行くのを見て、私もついでに用があったからコンビニに入ったんだけど、ちょうど持ちあわせがなくてさぁ…困っていた時にその調査対象の奴が助けてくれたんだ!」

サターニャ「へっ?」

ガヴリール「だから、そいつが私の代わりに一万円近くも支払いで出してくれた上に返さなくて良いって、おつりまでくれてさぁ!! そんで良い奴だって分かった訳だ」

サターニャ「調査対象に助けられる、探偵なんて初耳よ……」

サターニャ「そもそも何してるのよ? それだけで良い奴なんて、決め込むなんて単純もいいところよ!!」ジィィィーーッ

依頼人その三、白羽=ラフィエル=エインズワース。

ガヴリール「依頼は…?」

ラフィエル「はい。ある人の素行調査をお願いしたいのですが?」

ガヴリール「へぇ~。」

ラフィエル「返事が曖昧なようですが、大丈夫ですか?」

ガヴリール「まぁ、出来るだけやってみるよ…」

ラフィエル「一応、期待はしてますよ」

ガヴリール「あ、あと、依頼料と調査費だが…」

ラフィエル「えぇ、しっかりとお払いします♩ 金に糸目はつけませんので!」

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