岡崎泰葉「とろける想いを探して」 (23)

志保「志保と!」

愛梨「愛梨の!」


「「とろとろスイーツ教室~!」」


愛梨「わーわー♪」

志保「ぱちぱち~♪」


泰葉「……え? あの、はい?」

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泰葉「あの…なんですか、これ?」

志保「もうすぐバレンタイン!」

愛梨「とびきり甘いチョコレートに!」

志保「とびっきりの甘い気持ちをたっぷり添えて!」

愛梨「あまあまで♪」

志保「とろとろなっ♪」

愛梨「あっつ~い時間を過ごす日!」

志保「こんな日だから、最っ高に素敵なチョコレート、作りたいですよねっ?」

泰葉「あ、はい…。あの、話を聞いて……」

志保「うんうんっ、分かりますよ~。だから泰葉ちゃんも私達に相談してくれたんですよね?」

愛梨「私達、甘いものにかけてなら誰にも負けませんからね♪」

泰葉「い、いえ…たしかにその通りではあるんですが……」

志保「はぁいっ♪ というワケで一名様ご案内~♪」

愛梨「さあさあキッチンへレッツゴー♪」

泰葉「だから、あの……うわPaすごい」

志保「――ふんふん、それでそれでっ」

泰葉「それで…いつもPさんが来るのを待ってから渡してますから。今年は自分からもっと積極的に…と」

志保「なるほど…今年は趣向を変えてサプライズ!ってことですねっ」

愛梨「わぁっ、それってとっても甘くて素敵ですねっ」

泰葉「ぁぅ……はい……」

愛梨「泰葉ちゃんかわいい~♪」

志保「そういうことなら尚更燃えてきましたよっ! 最高にふわふわであまあまなバレンタインにしちゃいましょう!」

志保「それではオーダーを。大丈夫! ここなら必要なものはなんでも揃ってますからね♪」

愛梨「私達、ここでいっつもお菓子を作ってますからっ」

泰葉「うわ、本当に凄いですね…。以前お仕事でチョコを作ったことはありますが、その時以上ですよこれ……」

愛梨「参考までに…はいっ。今年は甘さ十割増しで~…えへへっ」

志保「私はもちろんパフェ! 特選したチョコレートに、とろとろのクリームを……♪」

泰葉「うわ、これすごい……。そちらのプロデューサーさん達は大丈夫なんですか…?」

志保「もちろんっ。たっぷりのクリームとたっぷりの気持ちを添えてお渡しするとホワイトデーには白くてとろとろな……きゃー♥」

愛梨「えへ、これ以上はナイショですっ。ちょっと話せません~♥」

泰葉「え、え……えぇ?」

志保「ということでこれは聖戦なんですっ! さぁっ、泰葉ちゃんはどんなチョコを作りますかっ」

泰葉「は、はい……えっと、今年はロールケーキで」

愛梨「あれ、今年はお菓子のお家作らないんですか?」

泰葉「う…噂、広まってましたか……。アレはちょっと、その…気合い入れすぎちゃって」

泰葉「で、でもっ! 気持ち的には変わりませんから」

愛梨「そういうことならっ。気持ちそのまま、ロールケーキ入りま~すっ」

志保「はぁいっ! ロールケーキ1入りましたー♪」


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周子「で、出来たのがそれ?」

泰葉「はい。大丈夫でしょうか…」

周子「い、いや…ちょっと十分過ぎる…。手巻きでこんな綺麗に仕上がるもんなんだ……」

泰葉「あれ、周子さんのご実家ではこういった作業は無いんですか?」

周子「いやまあ、しないこたないけどさ……。あたしだからこそ、これを素人がやったとは思えないというか」

泰葉「繊細な作業は好きですし。どうしても失敗したくなくて…」

周子「んー…あまり気にしなくていいと思うよ? ちょっと崩れてたってそれも愛嬌だしさ。そこまできっちりやる必要もないってことね」

泰葉「え……あの、私、やり過ぎたでしょうか……?」

泰葉「…………」グッ

周子「あ……いやいやいや! 泰葉んとこのプロデューサーなら大喜びだって! だからほら、気にしなーい」

泰葉「で、ですよね! 大丈夫ですよね、これで」

泰葉「こんな日だから素直な気持ちをぶつけたいし…やり過ぎなんて気にしなくて大丈夫、ですよね?」

周子「そーそー」

周子(これ以上素直になる気かあ……)

泰葉「それで、Pさんはどこに行ったんでしょうか…? スケジュールの通りならオフィスにいるはずなんですが……」

周子「なんか急な用事だかで出て行っちゃったよ。ちょうど入れ違いになったんじゃない?」

泰葉「あ、なるほど。そういうことなんですね」

周子「待っとけばじき帰ってくるだろうし、ゆっくりしとけば?」

泰葉「そ、そうですね。待ちましょうか……」

周子「はー、それにしてもあたし、すっかりフォロー役になっちゃったなー」

泰葉「そ、そうですね……」ソワソワ

周子「前はほら、泰葉とよく仕事してたでしょ? あの時が一番のびのびできたよね。進行とか気にしなくてよかったしさー」

泰葉「はい……」ソワソワ

周子「…………」

泰葉「…………」ソワソワ

周子「奥義・尾中粋丹」ボソ

泰葉「はい、そうですね……」ソワソワ

周子「…………」

泰葉「…………」ソワソワ

周子「プロデューサーならトレーニングルームだよ」

泰葉「そ、そうですか! ちょ、ちょっと様子見に行ってきましょうかね!」

周子「今年は積極的に行くんでしょ? なら最初からそうすればよかったのに」

泰葉「う……そうでした。これじゃあいけませんね」

周子「ってワケでいってらー。頑張ってねー」

泰葉「は、はい…お手数おかけします…」

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泰葉「え、もう出て行かれたんですか?」

清良「ええ。プロデューサーにもあちらの仕事があるでしょうし、あまりこっちに拘束してしまってもね」

泰葉「そうですか…では、オフィスの方に?」

清良「たぶん戻ったんじゃないかしら。あら、その荷物……」

泰葉「あ、これは……」

清良「あらあらうふふ♪」

泰葉「……そういうことです」

清良「頑張ってね♪」

泰葉「は、はい……」

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泰葉「え、戻ってないんですか?」

周子「うん。あっちにはいなかったの?」

泰葉「代わりに清良さんがいました。ケガ人が出てたんですね。無事でよかった……」

周子「そっかそっか。でもなー、あたしずっとここでゴロゴロしてたけどさ、プロデューサーは本当に見てないよ?」

泰葉「そうですか…。どうしたんでしょう…?」

ちひろ「あ、泰葉ちゃんのプロデューサーでしたら、外出ついでにちょっと備品の補充頼んじゃいました」

泰葉「え、補充ですか?」

ちひろ「はい。……あら、悪いことしちゃったみたい?」

泰葉「い、いえ。大丈夫です……。でも、Pさんはどちらの方へ?」

ちひろ「そんなに遠くではないですよ。本当に大した用事じゃないので。ほら、あの……すぐ近くのコンビニです」

泰葉「あ、あそこですか…。私、ちょっと行ってきます」

ちひろ「あ、泰葉ちゃんスケジュールは……」

泰葉「大丈夫です。確認済みですので」

ちひろ「そりゃそうか……それじゃ、頑張って♪」

泰葉「は、はい……行ってきますね」


テテテ…

ちひろ「青春ねえ♪」

周子「……」

ちひろ「あら、なんでしょうかその目」

周子「べっつにー。ただちひろさんさ、チョコ渡すタイミングには気をつけなよ?」

ちひろ「……そこはしっかりしますよーだ」

周子「アイドルからもらった直後に呼び出すの、プロデューサーからしたらどういう気持ちだろうね?」

ちひろ「だ、だって他に渡すタイミング無いじゃないですかぁ……」

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フフフフフフン♪ フフフフフー♪


フレデリカ「ファミマやっぱ落ち着くなー、サンクスと同じくらい☆」

泰葉「…あ、フレデリカさん。Pさんを見かけませんでしたか?」

フレデリカ「泰葉ちゃんのプロデューサー? えっとねー、見たよ! さっき!」

泰葉「そうですか…。また入れ違いかな」

フレデリカ「……。んー、なんか電話してたみたいだよー? 小走りだったから急用じゃない?」

泰葉「電話…お仕事でしょうか…? 失礼します。すみません、なんかバタバタしちゃって」

フレデリカ「気にしない気にしなーい☆コンビニでそんなおカタい人も珍しいねー」

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泰葉「はい、はい。そうですか……事務所には戻ってない」

泰葉「いえ! こうなったらとことんです! Pさんの所まで行ってみます!」

泰葉「あ、はい…交通費は経費で落ちない…。いえ、大丈夫です、これくらい……」


ピッ


泰葉「さすがちひろさん…。いや、私には子役時代にもらった大量のタクシーチケットがある」

泰葉「すみません、タクシー!」


キキッ

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泰葉「あれ、ここじゃない…? あ、店名ちょっと違う……」


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泰葉「ここでしょうか…。あ、いたけど話し中……」

泰葉「仕方ない、しばらく時間潰さなきゃかな……」


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泰葉「あれ、見失っちゃった…? えっと、ちひろさんに電話……」

泰葉「はい、もうすぐ戻ると連絡が…そうですか」


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泰葉「えっと、ここから事務所までの距離だと、徒歩で戻ってるはずだから……」


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街角


P「いかんいかん、早く戻らないと……」

P「それにしてもなんか妙だったな、ちひろさん。なるべく広い道をゆっくり歩いて帰ってこいとか…ご丁寧に地図まで送信してきたし」

P「それに塩見さんからもメール来たぞ…なんでこんなに沢山? それも似たような内容ばっかり」


P「なんか人気が少ないな。この時間帯だとこんなに人いなくなるのか……ん?」


泰葉「…………」ソワソワウロウロ

P「泰葉…? 奇遇だな」

泰葉「あ、P…さん…」



会えてよかったです…

私、あちこち探しちゃって…

あの、良かったら…私からのバレンタインチョコレート、受け取ってもらえますか…?

バレンタインは、大切な人に想いを伝える日…ですよね

…だから、私も、素直な気持ちを伝えます

大切な、Pさんへ…



周子「で、このあとめちゃくちゃ…」

泰葉「なっ、ななな何を言ってるんですかぁっ!」

周子「あ、その言葉自体は知ってんだ?」

泰葉「い、いえっ、それはあの……。もう、知りません」

周子「お熱いねー」

泰葉「そういう周子さんはどうだったんですか」

周子「んー? んふふ♪」

泰葉「あ、ズルい…」


終了

以上

いやあもうびっくりした
こっちが選んだワケでもないのに好きすぎる三人が的確にチョコをお出ししてくるんだもの
仕組みは分からないけどたぶんモバマス内でとった行動の積み重ねから割り出してるんですかね
なんかエロゲのルート分岐みたいだ

ということで解散

とときさんもまきはらさんもしおみさんも、ぷろでゅーさーからしろいくりーむをなかにもらうかんけいなんですね

乙 やっぱり泰葉はかわいいんです

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