キョン「この戦いの向こうに、『答え』は有るのか…?」 (414) 【現行スレ】

このスレは涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ×ACFAなSSになります。

今までアーマードコアに触れた事のない方にぜひACを知ってもらいたくて書いてます。

なので少々説明くさい内容かもしれませんがご容赦下さい。

作者はSSを書くのが始めてですが一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518519940

ある日の文芸部室

キョン「ふあぁー……」ムニャムニャ…

ハルヒ「何よキョン! 神聖なSOS団の会議中に大きなあくびをするなんて!」

ハルヒ「死刑にするわよ、死刑に!!」プンプン!

キョン「あ~…悪かった。 っていうかそんな事で簡単に団員を死刑にすんなよ…」

みくる「でもキョンくんがそんな大きなあくびをするなんて珍しいです」

小泉「寝不足ですか?」

キョン「いいや。 逆だよ、逆」

長門「……逆?」

キョン「最近家に帰ってもやることが無くてな」

キョン「早寝をする癖がついたんだが、そしたらなんか1日中眠いし体がダルいんだよ……」

ハルヒ「はぁ? 何よそれ?」

長門「ユニーク」

小泉「しかし実際に生活に支障が出ているわけですから、これは深刻な問題かもしれません」

キョン「あ、あぁ。 さてどうしたものやら……」ウーン…

長門「……本を読んでみては?」

キョン(本か……いや、只でさえ眠いのに大量の活字を追ってたらすぐに寝てしまいそうだな……)

キョン「……すまん長門。 本はまたの機会にさせてもらうよ」

長門「……そう」シュン…

みくる「それじゃあゲームをしてみればいいんじゃないですか?」

ハルヒ「!!」ピクッ

キョン「ゲームですか?」

みくる「えぇ。 頭と指先を使うし、集中力も高くなるから眠気なんてすぐに飛んでいっちゃいますよ」

キョン「なるほど! さすがは朝比奈さんだ!」

キョン「最高のアイデアですよ! それでいきましょう!!」

みくる「い、いやぁ~そんな大したアイデアじゃ……///」テレッ

ハルヒ「むぅ~……」ジトーー

キョン(ん…待てよ…俺、持ってるゲームは完璧にやり尽くしてるんだよな……)

キョン(今から新作のソフトを買うような金銭的余裕もないしな……おもにハルヒにおごらされるせいで)

キョン「……なぁ小泉よ」

小泉「はい?」

キョン「すまんが何か面白そうなソフトを持ってないか?」

キョン「俺持ってるゲームは全部クリアしてるんだよ……完璧にな」ニヤッ

小泉(ほほぉ……やり込み派のゲーマーだったとは流石です、キョンさん)ンフッ

小泉「キョンさんの事情はよく分かりました」

キョン「おぉ!!」

小泉「しかし、残念ながら僕ではキョンさんのお力にはなれません」

キョン「え、なんでだよ!?」

小泉「というよりゲーム機自体を持ってないんですよ、僕」

キョン「えぇ……」

小泉「いや、昔は持ってたんですよ?
よく遊んでもいましたし」

小泉「ただほら、私生活ではいつ『副業』で呼び出されるか分からないじゃないですか?」ボソボソ

小泉「だから段々と遊ぶ時間と気力が無くなっていって…」

小泉「ある日…その…なんていうか…もういらないかな? なんて思っちゃって…」ハハッ…

キョン「oh……」

小泉「……」ズーン…

キョン「小泉……悪かったな。 つらい
過去を思い出させて……」グス…

ハルヒ「?」

キョン「それじゃあ朝比奈さんはどうですか?」

みくる「ご、ごめんなさい。 私の私物は禁則事項なので……」

キョン「ですよねー…(ミステリアスな
朝比奈さんも素敵だぁ…!)」

ハルヒ「??」

キョン「ふーむ、2人とも駄目か……ならば長門!!」

長門「………」

キョン「………」

長門「…………」

キョン「…………がゲームを持っている
わけがない」ガックシ

長門(ユニーク)

キョン(…こうなったら仕方ない)チラッ

ハルヒ「!!」ドキッ

キョン「…なぁハルヒ」ガタッ

ハルヒ「も、もうしょうがないわね!
他ならぬ団員の為だもの! 私が持ってるソフトの中から……」










キョン「国木田か谷口から借りてくるから悪いけど今日は抜けるわ」ガラッ

ハルヒ「ちょっと待てーーーーい!!!」

キョン「なんだよ?」

ハルヒ「『なんだよ?』じゃないわよ!!」

ハルヒ「今の流れは私に頭を下げて有り難く私からゲームを借りる流れでしょう!?」

キョン「えぇ…いいよ、お前に借りを作ると後で万倍返しで請求されそうだし」

ハルヒ「私 は 闇 金 か 何 か か !!?」バンバン!!

小泉「す、涼宮さん! どうか落ち着いてください!」オロオロ

小泉「キョンさんは冗談でああ言っているだけですよ(余計な手間をかけさせんじゃねーよ!!)」ギロッ!

キョン「…あ、あぁ。 悪かったよハルヒ(コワッ!)」

ハルヒ「……まったく。 生意気なのよ、キョンのくせに!!」ボカッ!

キョン「あ、痛ッ! 何も殴ることない
だろうが!!」

ハルヒ「うるさいうるさい!!」

キョン「…ったく。 俺が何をしたって
いうんだ…」ヒリヒリ

小泉(…自業自得でしょうが…)

ハルヒ「とにかく! あんたには特別に
この私が選んだ最高のゲームを1本借してあげるわ!」

ハルヒ「だから谷口だとか国木田だとか鶴屋さんだとかに借りるのは諦めなさい!」

キョン「へーへー……」

キョン(……ま、暇つぶしが出来るなら何でもいいか)

キョン(それにハルヒの奴が自信あり気に『最高の1本』っていうほどのゲームも
気になるしな……)

ハルヒ「…ちょっとキョン! 聞いてるの!?」

キョン「ああ。 …ホントに困ってるんだ」

キョン「ハルヒ、お前だけが頼りだ。 よろしく頼む」

ハルヒ「……///」

みくる「あ。 涼宮さん、もう機嫌が
治っちゃいましたよ」ボソボソ

小泉「やりますね、キョンさん」ンフッ

長門(……ちょろい)

ハルヒ「し、仕方がないわね!」

ハルヒ「SOS団の団長としてキョン、
あんたの退屈な日常をこっぱみじんに吹っ飛ばしてあげるわ!」

ハルヒ「大船に乗ったつもりでいなさい
!!」ドドーン!

キョン「おぉ! 頼もしいぞハルヒ!!」パチパチ!

その他一同「「「おぉ~~~!!!」」」パチパチパチ!

ハルヒ「エッヘン!」

今日の投下は以上です。

続きの投下は明日の19時頃を予定しています。

レスしてもらえるとモチベーションの向上になるのでぜひお願いします。

古泉な

>>18 ご指摘ありがとうございます!

全然気がつかなくて恥ずかしい限りです…。

これからはちゃんと「古泉」で書いていくのでご容赦下さい。

それでは続きを投下します。

ハルヒ「よーし、そうと決まれば善は急げよ!」

ハルヒ「残念だけど今日の団活はここまで! キョン、あんたは自分の家で待ってなさい!」

ハルヒ「後で私がゲームを持っていってあげるわ!」

ハルヒ「くれぐれも勝手に外出なんかしないこと! したら今度こそ死刑よ、死刑!!」

ハルヒ「それでは以上、解散!!」

バタン!

キョン「あ、おい! …ったくホントに慌ただしい奴だな」

古泉「……涼宮さんったらあんなにはしゃいじゃって」

古泉「本当にうらやましい限りですよ、キョンさん」ンフッフッフッ

キョン「はぁ? なにを言ってるんだお前は…」

古泉「いやはや、涼宮さんがSOS団の活動をほったらかして帰るなんて事そうそうありませんよ?」

古泉「それだけ貴方の事を想ってるって事じゃないですか」

古泉「いやぁ~青春ですねぇ……」シミジミ…

キョン「…にゃ、にゃにおう…///」カアァ~

ハルヒ「あ、そうだキョン」ガラッ

古キョン「「わああぁッ!!?」」

ハルヒ「何よ?」

キョン「ハ、ハルヒ!? 帰ったんじゃないのかよ!?」ドキドキ!

ハルヒ「聞きそびれた事があったから
戻ってきたのよ」

古泉(…どうやらさっきまでのやりとりは聞かれずにすんだみたいですね…)ドキドキ!

ハルヒ「それよりキョン!」

キョン「……なんだよ」

ハルヒ「あんたPS3かXbox持ってる?」

キョン「あぁ。 PS3なら持ってるぞ」

ハルヒ「そう…。 じゃあ次の質問ね!」

ハルヒ「アクション系のゲームは得意?」

キョン「アクション? いいや、俺は
RPGの方が得意だな」

キョン「腰を据えてじっくりと時間を
かけて攻略するタイプなんだ…」

ハルヒ「あ~、私の聞き方が悪かったわ」

ハルヒ「アクション系のゲームは得意?」

キョン「いや、だから……」

ハルヒ「アクション系のゲームは得意!!?」ギロッ!

キョン「…はい。 得意です…」

ハルヒ「分かったわ♪」フフンッ

ハルヒ「おめでとう、キョン!」

ハルヒ「アクション好きのあなたなら、
きっとこのゲームを気に入るわ!」

キョン「……はいはい。 ところでハルヒ」

ハルヒ「なに?」

キョン「何のゲームを貸してくれるんだ? タイトルくらい教えてくれよ」

ハルヒ「はぁ? 馬鹿ねキョン。 それを言ったら面白くないじゃない!」

キョン「いや、そうは言っても……」

ハルヒ「誕生日やクリスマスのプレゼントと一緒よ!」

ハルヒ「何を渡されるか分からない、
それも楽しみの一つじゃない!!」

ハルヒ「だ~~か~~ら~~、大人しく
待ってなさい!!」ビシッ!

キョン(……まぁそこまで言うなら
ゆっくり待たせて貰おうか)

キョン「わかったわかった。 それじゃあ大人しく自宅で待つことにするよ」

ハルヒ「分かればいいのよ」フフンッ

ハルヒ「それじゃあ……」ピタッ

キョン「…? 何だよ」

ハルヒ「……最後に私からこの言葉を送るわ」クルッ

キョン「な、何だよ……?」ドキッ!

キョン(み、耳元に近づいてきた…!?)ドキドキ…












ハルヒ「……戦い続ける歓びを!」ボソッ!

キョン(!!?)

ハルヒ「それじゃーねー♪」ガラッ

キョン(……)キョトン

みくる「……キ、キ・キ・キ・キョン君
!?」

みくる「す、すす涼宮さんは最後何て
言ったんですか!?」キャーキャー♪

みくる「涼宮さんてば大胆です! こ、こ、これは恋の大事件ですー!!」キャーキャー♪

古泉「おやおや、朝比奈さんが乙女モードになってしまいました」

長門「朝比奈みくる、貴女は少し落ち着くべき」ゴスッ!

みくる「ぐふぅ!?」バタッ

古泉(うわぁ……本の角で殴るのは流石にエグ過ぎですよ、長門さん……)ヒキッ

古泉「…しかしキョンさん。 朝比奈さん
ほどではないですが僕達も気になります」

古泉「涼宮さんは貴方に何と?」

長門「彼に同意。 情報は共有するべき」

キョン「…い、いや。 そんなに大した事
じゃないんだ」

キョン「気にしないでくれ」

古泉「……まぁ貴方がそう言うのならそうなんでしょう」

古泉「我々もこれ以上の詮索はしません」

長門「しかし……」

古泉「これ以上の追求は野暮ですよ、長門さん」ボソッ

長門「……了解した」

キョン(ハルヒの奴、なんだって急にあんな物騒な事を……?)












みくる「」ピクピク…

本日の投下は以上です。

明日からはキョンの自宅で話が進んで
いきます。

一部で人気のキョンの妹ちゃんも登場するのでお楽しみに!

>>33 応援ありがとうございます!

それでは今から続きを投下します。

午後7時 キョンの自室



キョンの妹「キョンくーーん! ハルにゃんが……」

キョン「ZZZ...ZZZ...」グ~グ~

キョンの妹「あれ? キョンくんったらまた早寝してる……よーし!」

キョンの妹「キョンくーーん!! 朝だぞぉー! おッきろー!!!」ダーーイブ!

キョン「くぁwせdrftgyふじこlp!!?」ガバッ!

キョンの妹「あ。 キョンく~ん、オハヨー!」ジタバタ

キョン「こ、こら! 心臓に悪いからそんな起こし方は止めなさいっていつも言ってるでしょ!」ドキドキ!

キョンの妹「え~!? だって最近のキョンくん、この起こし方じゃないとちゃあんと目を覚まさないんだも~~ん」ジタバタ

キョン(ぐ…た、確かに…)

キョンの妹「あ、それよりキョンくん。
ハルにゃんが来てるよー」

キョン「…ハルヒが…?」ボーー

ハルヒ『後で私がゲームを持っていって
あげるわ!』

ハルヒ『勝手に外出したら死刑よ、死刑!!』

キョン(あぁ…約束通りゲームを持って
きてくれたのか…)

キョン(…だったら待たせるのは失礼ってもんだな!)

キョンの妹「もしもーし、キョンくーん?」

キョン「……あぁ、起こしてくれて
ありがとな」ナデナデ

キョンの妹「ちょっとキョンくーん!
くすぐったいよ~♪」キャッキャッ♪

ドタバタ! ガチャッ

ハルヒ「…ちょっとキョン! 遅すぎ……」

キョン「いや~すまんハルヒ! 待たせ
ちまったな!」ボサボサ~

ハルヒ「…な、何よキョン! 頭が寝ぐせでボサボサじゃない!」

ハルヒ「よく見ると顔も眠たそうだし…
まさかあんた、待ち時間に寝てたんじゃないでしょうね?」

キョン「ははは……大☆正☆解!!」

ハルヒ「」

ハルヒ「呆れたわ……ってゆーか私と
別れて1時間も経ってないじゃない!!」

ハルヒ「それなのにあんたの見た目、8時間以上ぐっすり眠った時みたいになってるわよ?」

キョン「……いやぁ~、我ながら
恥ずかしい話だが、最近じゃ部屋のベッドで横になるだけでうとうときて、気が
ついたら意識が無くなっちまうんだ」

キョン「その内のび○くんみたいに目を
閉じて3秒で寝れるようになるかもな…(遠い目)」ハハ…

ハルヒ(…ほんとに何かの病気じゃないかしら?)

ハルヒ「…まぁいいわ。 そんな自堕落な
生活も今日で終わりよ!」

キョン「おぉ! …という事は持ってきて
くれたんだな?」

ハルヒ「当たり前でしょ! その為に貴重な団活を打ち切って家に取りに帰ったんだから!」

ハルヒ「さぁ有り難く受け取りなさい!」ガサゴソ

ハルヒ「これが……私が胸をはって
オススメする、至高の1本よ!!」

キョン「こ、これは……!!」





『ARMORED CORE for Answer』





キョン(……なんだ?)

キョン「…なぁハルヒ…」

ハルヒ「どう!?」ババーン!

キョン「…いや、急にドヤ顔でどうって
言われても…」

ハルヒ「…何よ?」ムスッ

キョン「これパッケージからは内容が全く想像できないんだけど、どんなゲーム
なんだ?」

キョン「一応事前の話でアクション物だというのは分かるんだが…」

ハルヒ「心配しなくても今からちゃんと
説明してあげるわよ」

ハルヒ「キョン、『アーマードコア』って聞いたことない?」

キョン「…いや、悪いが聞いた覚えがないな」

ハルヒ「…そう。 アーマードコアはかつてフロムソフトウェアから発売されていた
ゲームのシリーズよ」

キョン「あ、フロムなら知ってるぞ。
ダークソウルを発売してる所だろ」

ハルヒ「そう! 今となっては
『DARK SOUL』シリーズで名を
馳せているフロムだけど」

ハルヒ「その『DARK SOUL』
シリーズが世に出るまで、長年に渡って
フロムの代表作だったのがこのアーマードコアシリーズなのよ!」

キョン「ほぉ」

本日の投下は以上です。

次回からはアーマードコアを知らない人
向けの内容になるので少し説明くさい話になりますがご容赦ください。

それでは今日の投下を始めます。

今回はひたすらキョンとハルヒの会話劇となりますがご容赦ください。

ハルヒ「アーマードコアがどんなゲームか一言で表すなら、『カスタマイズロボットアクションゲーム』よ」

キョン「ろ、ロボット? ロボットを操作
するゲームなのか?」

ハルヒ「…フッフッフッ。 只のロボゲー
なんかじゃないわ」

ハルヒ「言ったでしょ? 『カスタマイズ
ロボットアクションゲーム』だって」

ハルヒ「このゲームには素体となるロボ
ットが何種類かいて」

ハルヒ「頭部・胴体・手足をそれぞれ別のロボットと交換する事が出来るのよ」

キョン「…つまりカスタマイズっていうのは」

ハルヒ「そう! 自分好みのロボットを組み立てて、それを自由自在に動かす事が
できる!」

ハルヒ「それがこのゲームの最大のだいごみなの!!」

ハルヒ「このゲームには素体となるロボ
ットが何種類かいて」

ハルヒ「頭部・胴体・手足をそれぞれ別のロボットと交換する事が出来るのよ」

キョン「…つまりカスタマイズっていうのは」

ハルヒ「そう! 自分好みのロボットを組み立てて、それを自由自在に動かす事が
できる!」

ハルヒ「それがこのゲームの最大のだいごみなの!!」

ハルヒ「もちろんそれだけが売りじゃないわ」

ハルヒ「このゲームにはプレイヤーの没入感を高めるために様々な要素があるの!」

ハルヒ「カラーリングを自由に変更したり、機体のエンブレムを自作したり……」

ハルヒ「けど、プレイヤー達に何より高く評価されているのはストーリーの秀逸さよ!」

ハルヒ「このゲームは10作以上出てるロングランシリーズだけど作品間の繋がりは
ほぼ無くて、ナンバリングごとに世界観がリセットされてるの」

ハルヒ「けど大体以下の点が共通してるわ」

・荒廃した世界

・国家は滅び、代わりに巨大企業が世界を
支配している

・航空機や戦車ではなく人型兵器『アーマードコア』が軍事力の中枢を担っている

・主人公はアーマードコアを駆るフリー
ランスの傭兵

ハルヒ「…どの作品でも世界は閉塞感に
満たされ、そこを支配する企業はいずれも自社の利益ばかりを追求するろくでなししかいない…」

ハルヒ「…そんな悲しい世界観の上に、
このゲームは成り立っているの」

キョン「…お、思ってた以上に物騒なゲームなんだな…」ゴクリ

ハルヒ「でもそんな世界観だからこそ、
プレイヤーはカタルシスを得る事ができるのよ!」

キョン「え?」

ハルヒ「さっきも言ったでしょう? 『主人公はフリーランスの傭兵』だって」

ハルヒ「そこが重要なのよ!」

ハルヒ「作中には数多くのアーマードコアを駆る傭兵達が出てくるわ」

ハルヒ「でもそのほとんどが企業、あるいは大きな組織の息がかかった子飼いなの」

ハルヒ「けれど主人公は違うわ。 しがらみに捕らわれず、望んだ通りにミッションを選ぶ事ができる」

ハルヒ「不自由な世界で自由を体現できる『例外(イレギュラー)』な存在…そう、それこそがプレイヤーであるキョン!
あなたなのよ!!」ビシッ!

キョン「!?」ゾクゾク!

キョン(な、何だかよく分からんが男心を激しく揺さぶられた気がする……!)ドキドキ!

ハルヒ「今のがアーマードコアシリーズ
全体の大まかな説明」

ハルヒ「では次にこのソフトについて
説明してあげるわ」

キョン「あ、あぁ! よろしく頼む」

ハルヒ「それじゃあいくわよ!」

ハルヒ「この『ARMORED CORE for Answer』は大ヒットした『ARMORED CORE 4』の続編よ!」

キョン「えぇ!?」

キョン「ちょっと待てよハルヒ、前作があるんなら…」

ハルヒ「分かってるって! 私だって本当
なら前作のAC4から貸してあげたいわよ!」

ハルヒ「けどAC4は操作性やシステムに
難があって、あまり初心者にはオススメ
できないのよね…」

キョン「そうなのか…」

ハルヒ「でも心配いらないわ!」

ハルヒ「ACFAではAC4で問題のあった点は
全て改善されていて、快適にプレイする事が出来るの!」

ハルヒ「それに続編といってもストーリーの繋がりはそれ程ないから、ACFAから始めてもフツーに楽しめるわ!」

キョン「それなら良いんだが…」ホッ…

ハルヒ「…まぁそうは言っても前作で出てきたキャラが再登場したりもするし」

ハルヒ「AC4をプレイしてた方が楽しめるのは間違いんだけどね」

ハルヒ「最後にこれは4系列の作品に共通する事なんだけど」

ハルヒ「戦闘時のスピード感がとにかく
爽快なのよね!」

キョン「スピード感だって?」

ハルヒ「そう! その理由は今作にだけに
登場するアーマードコア『ネクスト』よ!!」

ハルヒ「どの作品にもアーマードコアは
登場するけど、今作に出てくるアーマードコア『ネクスト』は文字通り他作品のモノとはワケが違うわ!」

ハルヒ「いわゆるバリアであるPA(プライマルアーマー)由来の極めて高い防御力!」

ハルヒ「戦場を自由自在に飛び回る『OB
(オーバードブースト)』や瞬間的な移動を可能とする『QB(クイックブースト)』!!」

ハルヒ「そして広範囲に致命的なダメージを与える一撃必殺の『AA(アサルトアーマー)』!!!」

ハルヒ「これらの新要素を有する『ネクスト』のおかげで4系列は他のシリーズよりもハイスピードかつヒロイックな仕上がりとなり」

ハルヒ「旧作からのファン、新規で入ったファン、その両方から幅広い支持を集め」

ハルヒ「シリーズでも特に人気の高い作品となったのよ!!」ババーン!!!

キョン(おぉ…! 後半の単語ラッシュは
何を言っているかよく分からなかったが)

キョン(お前のこのゲームに対する情熱や熱意はたしかに感じたぞ、ハルヒ!!)グッ!

本日の投下は以上です。

ひたすらACを説明する内容になってしまい申し訳ないのですがもしこれでACについて少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。

さて、明日は休日なので昼と夜で2回続きを投下したいと思います。

お楽しみに!!

ACはナインボール戦が一番好きだな

>>58 レスありがとうございます!

私は初めてプレイしたACがACVなので柱をブンブン振り回す主任戦が印象に残って
ますね!

世に平穏のあらんことを。

>>59 ご指摘ありがとうございます。

確認してみたら確かに古泉はキョンとは
呼んでないですね…。

すみません。 最後にハルヒを見てからだいぶ時間が空いているので、キャラの把握がふわふわしていたみたいです。

これからもこいつはこんなキャラじゃねーだろ! というのがありましたら遠慮なくご指摘ください。

それにしても古泉関連はミスが多すぎですね...orz

それでは今から昼の投下を始めます。

夜の投下は20時頃の予定です。

ハルヒ「……どう? だんだんと興味が湧いてきたんじゃない?」

キョン「…あ、あぁ! 何だかよく分からんが、とにかくスゴい面白そうだ!」キラキラ!

ハルヒ「フフ! そう言ってもらえて良かったわ」

ハルヒ「ホントはもっと語りたい事が山ほどあるんだけど…」

ハルヒ「これ以上、『言葉を飾る事に意味は無い』……なんてね!」ドヤッ!

キョン(???)

ハルヒ「…さて、いろいろと説明が長く
なっちゃったけど」

ハルヒ「やっぱり実際にプレイしてみるのが一番だわ!」

ハルヒ「さぁ! 早く帰って、さっさと
プレイしちゃいなさい!」

キョン「あぁ! ありがとな、ハルヒ!」

キョン「お前の長ったらしいけど情熱的な説明のおかげで、俺のゲーマー魂に火が
ついたみたいだ!!」

キョン「さっきまでの眠気もどっかに行っちまって、今は早くプレイしたくてウズウズしてる!」ウズウズ!

ハルヒ「それじゃあ明日までに全クリして私に感想を聞かせること! 約束よ!」

キョン「…いや、さすがに一晩で全クリはやりすぎだろ…」

ハルヒ「それぐらい楽しめってことよ!!
じゃあね~!!」タッタッタッタッ

キョン「あ、おいハルヒ! ったく本当に
あいつは……」クスクス















ハルヒ(……歓迎するわ、新たな『リンクス』! )

ハルヒ(あなたなら見つけられるはずよ、この戦いの果てにある『答え』を…!)

キョン(よし、それじゃあ早速プレイしてみるとするか!)ワクワク!

キョンの妹「キョンく~ん? ハルにゃん
何の用だったの~?」

キョン「ゲームを貸してくれたんだよ」

キョンの妹「え~!? 良いなぁ~、あたしもやりたーーい!」

キョン「また今度な~」ダッダッダッダッ

キョンの妹「えぇ~~! キョンくんのケチ~~!!」ベ~ッ!

キョンの自室

キョン「ゲームのディスクをセットして、と…」ウイィーン

『ゲームのデータを本体にダウンロードしています...』

キョン(こっからが長いんだよな…)

15分後

キョン(お、ようやくダウンロードが終わったみたいだな!)

キョン(各種設定をすませて…)ポチポチ

キョン(よし、それじゃあ早速ゲームを
開始…!?)















ぐにゃり!

キョン(な…何だ!? 急に猛烈な目眩と眠気が……!!)フラッ

キョン(だ、ダメだ…! 立つ事も、座ってもいられない!!)

ドサッッ!!

キョン「ぐぁ……!!」

キョン(急に…こんな状態になるなんて…どう考えてもおかしいだろ…!?)

キョン(こ…これは…まさか…ハルヒの奴の…『力』のせいじゃないだろうな…?)

キョン(…あり得るぞ…! あいつ…妙に…このゲームに…入れこんで…いたからな……」

キョン(ハルヒの…『力』が…このゲームにも…作用してた…って…事か……?)

キョン(……もう…駄目だ…。 意識を……保って……られなぃ……)

キョン(……これ…は……面倒な……ことに……なった……)

キョン(…………)



……こうして俺のささやかな楽しみの時間はあっさりと終わりを告げ、いつもの不条理な世界へと足を踏み入れる時間がやって来た。

……薄れゆく意識の中、最後に俺は

『ハルヒに借りたこのゲームを、思う存分プレイしたかった……』

と、実にゲーマーらしいささやかな願いを心の中で呟いた後、ゆっくりと…深い…眠りの中へと……堕ちて……行った………。

………。

……。

…。

今回の投下は以上です。

次回から物語の舞台はガラッと大きく変わります。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは今から夜の投下を始めます。

【Prologue】

キョン(…………)

『……い…!』

キョン(………)ムニャムニャ

『…お…ぃ…!』

キョン(……ん? 何だ…?)

『……おい……』

キョン(……ここは…どこだ……?)




















???『……おい! いつまで惚けているつもりだ!! さっさと返事をしろ!!!』キイィィーーン!!!

キョン「うわああぁぁぁ!!?」ガバァ!

キョン(な、なんだ何だ!? いきなり大音量で女の人の声が!!?)キーン…!

キョン(耳が痛ぇ…!! ……っていうかここどこだよ!?)

キョン(真っ暗で何も見えない…!)

キョン「うわああぁぁぁ!!?」ガバァ!

キョン(な、なんだ何だ!? いきなり大音量で女の人の声が!!?)キーン…!

キョン(耳が痛ぇ…!! ……っていうかここどこだよ!?)

キョン(真っ暗で何も見えない…!)

???『…ようやく正気に戻ったようだな』

キョン(!? だ、誰だ!!?)

???『これから大事な「テスト」だという
のに急に様子がおかしくなるから心配したぞ…』

キョン(「テスト」だって…? 何の事だよ……!?)

???『…まさかと思うが貴様、ここに来て
怖じ気づいたんじゃないだろうな?』

???『……いや、それは無いか。 何せ
お前は私が直々に見いだした男なのだからな』

???『そんな「玉」ではあるまい…』クスクス

キョン(……下ネタかよ……)

キョン(とにかく、状況を整理しよう)

キョン(たしか…俺は部屋でハルヒに借りたゲームをしようとしていたハズだ)

キョン(しかし途中で強い眠気と目眩に襲われて、倒れるように気を失った…)

キョン(……で、気がつくと見知らぬ真っ暗な部屋の中でシートに座らされて)

キョン(気の強そうなお姉さんにスピーカー越しに何やら怒鳴られている、と……)

キョン(…………)















キョン(いや、冷静に考えてみてもこの
状況、全く意味が分からねーよ!!?)ガーーン!

キョン(…と、とにかく落ち着け、俺!!)

キョン(こんな状況になったのはハルヒの奴の『力』のせいなのは間違いない)

キョン(だとしたらそのうち長門や古泉が助けに来てくれるはずだ…たぶん…)

キョン(……しかし、それにしても気に
なるのはさっきから話しかけてくるこの
女性の存在だ)

キョン(一体何者なんだ?)

キョン(『機関』の人間なのか? それとも『情報統合思念体』のインターフェイスか? はたまた『未来人』とか……)

キョン(…なんにしてもやたら上から目線だし、さっき『テスト』とか言ってたのも気になる…)

キョン(……だぁ~! いくら考えてみた
ところで埒が明かない!)

キョン(とにかく今は助けが来る事を信じて、できるだけ多くの情報をこの女から
聞き出すしかない…!)

???『…おい、何を黙りこんでいる。
まさか貴様本当に怖じ気づいたんじゃ…』

キョン 「……あ、あの!」

???『何だ、ちゃんと喋れるじゃないか…』

???『心の準備は済んだか? それでは
さっそく「テスト」を開始…』

キョン「…あのー、あなたは誰なんですか?」

???『……あぁ?』

???『…貴様、何の冗談だ…!?』ギリッ

キョン(ヒエェ!? 怖すぎだろこの女…!!)

キョン「い…いや、冗談じゃなくてマジ
ですよ、マジ!」

キョン「気がついたら真っ暗な部屋でシートに座らされてるし!」

キョン「びっくりしてたらあんたがいきなり大きな声で怒鳴ってくるし!!」

キョン「わけが分からないんですよ! 説明して下さいよ、説明を!!?」

???『………』

キョン(…やべ、思わずまくし立てちまった…)

キョン(これはまずったか…?)

???『…極度の緊張とストレスからくる記憶の混濁か…?』

???『…まぁいい。 これから「テスト」が
あるのにお前がそんな状態では困る』

???『特別にお前のお遊びに付き合って
やろう』

???『どんな質問にも答えてやるぞ』

キョン(よっしゃ、キターー!!)

本日の投下は以上です。

明日は通常通り夜だけの投下になります。

次回の内容ですが???さんの正体が判明すると同時にキョンにとんでもない災難が降りかかる予定です。

お楽しみに!

それでは今から続きを投下します。

???『お前はさっき「あなたは誰なんですか?」と言ったな…』

???『…では、まず自己紹介から始めるとするか』

セレン『私の名はセレン・ヘイズ。 お前の専属「オペレーター」だ』

キョン(…オペレーターだって…?)

セレン『そしてお前は「キョン」』

キョン「…あ、ハイ。 そうですけど…」

セレン『私が見いだした新米「リンクス」であり……』

セレン『そしていずれ私の「最高傑作」
となるダイヤの原石だ…!』

キョン「さ、最高傑作!? 俺が?」

キョン(まるで人を物みたいに……何なんだよこの人?)

キョン(それに「リンクス」って何だ……?)

キョン「あの~、セレン…さん?」

セレン『何だ?』

キョン「さっきあなたは俺のことを新米
『リンクス』って言ってましたけど」

キョン「その『リンクス』って何ですか?」

セレン『…そんな事も分からんのか…』ハァー…

セレン『お前は何のことだと思う?』

キョン「…えぇ!? …ぱっと思い浮かぶのは…山猫(Lynx)とか…?」

セレン『……フフ! 面白いことを言う男だな、お前は』

キョン(な、何だよ……)イラッ!

セレン『「リンクス」が何かを知りたければ、自分の首の後ろを調べてみるといい』

セレン『……ただし、何があっても平常心を失うんじゃないぞ。 分かったな?』

キョン(首の…後ろをだって…!?)ギョッ

キョン(自分の首の後ろを調べろって…
一体何なんだよ…!?)サワサワ

コツン!

キョン「……あ……?」

キョン(何か冷たい物が指に当たったぞ…!?)

キョン(何だこりゃ……!? 固くて…冷たくて…太い…チューブみたいな…何かが…
俺の首に………)サワサワ

キョン(…………)ニギニギ

キョン「…うあ…」

キョン「……うわあぁ……!」

キョン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!???」




















俺 の 首 に 何 か が 接 続 さ れ て い る ! ! ?

キョン「うおおぉぉぉああああああ!!?」

キョン「なんだよ!? 何なんだよ…コレ!!?」

セレン『馬鹿野郎! 言ったハズだぞ、平常心を失うなとな!!』

キョン「 そ ん な 事 言 わ れ た っ て ! ! ! 」

キョン(…ハッ! そうだこんな物ッ!!)

キョン「うぉぉぉおおおお!!!」グググッ!

セレン『な…!? 馬鹿な! 今すぐその「AMS」から手を離せ!!』

キョン「だ、誰が離すかよ!! こんな得体の知れないモン、今すぐ引きちぎってやるッッ!!!」

セレン『よせ!! 主電源が入っていないとはいえ、もうお前の脳との神経接続は終わってるんだ!!』

キョン「うああああ……ん!?」グググ…!

キョン(な、何だ……!? 目の前が、明るく……!?)

セレン『もう遅い!!』


セレン『「AMS」から、光が逆流するぞッ!!』


チカチカ……ピカアアァァァーー!!!


















キョン「ギャァァァァァァァァッッ!!?」

はたして、キョンは無事なのか!? それとも逆流王子(2代目)になってしまうのか!?

次回をお楽しみに!

……といつものように締めたいところなのですがここでお知らせがあります。

実は今回の投下でカキ溜め分を使いきってしまったので、少しの間投下を休みたいと思います。

早ければ1日休むだけで続きを投下できますが、筆が乗らなければ2、3日以上休むことになります。

筆者もできるだけ早く復帰したいのですが、急いでクオリティーの低下を招くわけにもいかないので、どうかご了承下さい...。

>>96 声援ありがとうございます!

こうしてレスしていただくと、モチベーションが非常に上がるので、良かったらこれからもレスお願いします!

さて、思いのほか筆がはかどったので、
とりあえず今日から3日連続で続きを投下したいと思います。

キィィィイイイーーン!!

キョン(頭…痛ッ! 脳…熱ッ!! 耳なり…
スゴッ!!!)

キョン(何より目が…! 眩しくて何も見えない……!!)

クラァー……

キョン(あ…。 これやばいヤツだ…)

キョン(……絶対……死……)

キョン(…………)

数分後

キョン「…………ガハァ!!」ガバッ!

キョン「…え? え? 生きてる? 生きてんの、俺!?」ゼー、ゼー…

セレン『……やっと意識を取り戻したか』

キョン「な、何が起こったんだよ、これ!?」ゼー、ゼー…

セレン『お前が神経接続をした状態で無理やり「AMS」を引き離そうとするから、機体のデータが脳に逆流したんだ』

キョン「……!?」ゼー、ゼー…

セレン『まったく…電源が入っていなかったから、必要最小限のデータの流入で済んだものの』

セレン『普通なら脳を「焼かれて」死んでいたぞ!?』

セレン『いいか、2度とやるなよ…2度とだ!』

セレン『分かったな…これは命令だ!!』ギロッ!

キョン「…あ、はい。 分かりました…」

キョン(やっぱおっかねーわこの人……)

セレン『……分かれば良い。 …まぁ、その…お前が無事だったんだ』

セレン『…私にはそれだけで十分さ…』ボソッ

キョン「あ!? っていうか俺の体どうなってんだよ!?」

キョン「早く説明して下さいよ、コレ!?」ギャーギャー!

セレン(この野郎……!)イラッ!

セレン『かいつまんで説明するとだな』

セレン『お前が引き千切ろうとした「AMS」は脊髄に接続し、神経を通じてお前の脳の電気信号を読み取る為の装置だ』

セレン『そしてこの「AMS」を介して操縦者は文字通り機体と繋がり、』

セレン『自由自在に動かせるようになる
わけだ…まるで自分の体のようにな』

キョン「つまり『リンクス』っていうのは…」

セレン『そう。 「リンクス」とは機体と
「繋がる者(LINKs)」』

セレン『…すなわち、お前の様に特殊な
処置を施されたパイロットの事さ』

キョン(ちょ…ちょっと待て、パイロットだって!?)

キョン(それにさっきから何度も機体と
繋がるって言ってるし……)

キョン(……という事は俺が今いる場所
って……まさか!?)

セレン『……おっと、そろそろ時間切れのようだな』

キョン「!?」

セレン『……本来ならお前のコンディションが万全ではない以上、「テスト」は中止にすべきなのかもしれん』

セレン『だが…「連中」にはこちらの事情などまるで無関係らしい』

セレン『さっきからとっとと「テスト」を始めろと、モニターの向こうで喚いているよ』

セレン『…本当に煩わしい連中だ…まったく!』

キョン「連中? 誰の事ですか?」

セレン『「企業」の老人共だ。 奴らは早く確認したいのさ』

セレン『…お前が自分達にとって有用な
存在なのかどうかを…な』

キョン「……『企業』……だって?」

ハルヒ『…どの作品でも世界は閉塞感に
満たされ、そこを支配する企業はいずれも自社の利益ばかりを追求するろくでなししかいない…』

ハルヒ『…そんな悲しい世界観の上に、
このゲームは成り立っているの』

キョン(…おいおい、マジかよ…)

キョン(じゃあやっぱり、俺が今いる場所は…!!)

セレン『…そういうわけだ。 お前には悪いがそろそろ「テスト」を開始するッ!』

セレン『機体の電源を入れるぞ!』

ピカッ!

キョン「うぉ! まぶし…!!」

セレン『キョン、正面を見ろ』

キョン「み、見ましたけど…!?」チラッ

セレン『今から機体外部の映像をそちらに投影する』

セレン『その後、本格的な「AMS」を使った機体との同調(リンク)を行うぞ』

セレン『初めてのリンクでは強い痛みや
痺れを伴う場合がある。 …一応覚悟はしておけよ』

キョン「えぇ!? ちょ、そんな事急に言われても…!?」

セレン『まずは周囲の状況の確認からだ、ゆくぞ!』

キョン「ちょ、人の話を…!」

ピカッ!!

キョン「うぉ!? まぶしッ…ってまたかよ!?」

キョン(な、何だこりゃ…!?)

キョン(壁にどこかの景色が投影されて
いくぞ!?)

キョン(こ、これは…砂漠に沈んだ街!?)

セレン『外の様子は映っているな?』

セレン『そこは旧ピースシティ。 かつての企業間抗争による重度のコジマ汚染の影響で砂漠化し、破棄された言わば巨大な墓標だ』

キョン「コジマ汚染?」

セレン『…今は質問を受け付けている暇はない。 …後にしろ』

セレン『キョン、スクリーンの中央を見ろ』

キョン「中央ですか…?」

キョン「……あ……あれは……!?」

(--あぁ。 何となく予感はしてたが--)

セレン『…お前は最初、「ここはどこだ」と聞いてきたな』

(こうして直に見ちまうと、やはりショックを受けるもんだ--)

セレン『その答えを今から教えてやる』

(--いや、答えはもう分かってるよ、
セレンさん)

セレン『スクリーンの中央に立つ人型兵器が分かるな?』

(もちろんさ。 存在感の強さがハンパないからな--)

セレン『あれの名称はアーマードコア「ネクスト」』

(2本の足でしっかりと大地に立つ、どこかで聞いた名の巨大なロボット)

セレン『正式にはローゼンタール社製の
ネクスト「TYPE-LANCEL」だ』

(--あんな物が現実に存在する訳がない--)

セレン『もう分かってると思うが……』

(--あんな物が存在できるのはアニメや…マンガや…『ゲーム』の中だけだ…!)

セレン『今、お前は』

(今、俺は)

セレン『あの「ネクスト」のコックピットの中にいる』

(--ハルヒのゲームの中にいる!)

今日の投下は以上です。

明日、明後日と続きを投下したらまた1日以上お休みをいただきたいと思います。

ご了承下さい。

>>113 応援ありがとうございます!

それでは少し遅くなりましたが続きを投下します。

キョン(マジかよ……)ダラダラ

セレン『……キョン?』

キョン「……マジかよぉぉぉおおお!!!?」

セレン『!?』ビクッ

キョン(いやいやいや!!? ゲームの中とか
ヤバすぎだろ!!?)

キョン(たしかに今まで異空間とか、無人島とか、平行世界とか…いろんな所に閉じ込められてきたけど)

キョン(さすがにゲームの中は想定外の外の外だろ!!?)

キョン(しかもよりにもよってこんな殺伐としたゲームの中とか!?)

キョン(せめてもっとほんわかしたゲームにしてくれよ、ハルヒ!!)

キョン(あぁクソッ! …待てよ…)

キョン(さすがの長門達でも、ゲームの中にまで救助になんて来れないんじゃないか…?)

キョン(……え、じゃあ俺は、どうすればいいんだよ……?)

セレン『…キョン、聞いているのか!?』

キョン「…………」ブツブツブツブツ

セレン『今から本格的な機体とのリンクを開始する。 準備はいいか?』

キョン「…………」ブツブツブツブツ

セレン『……おい、聞こえてるのか!?』

キョン『返事をしろ、キョン!!』

キョン「…………」ブツブツブツブツ

セレン『………』イラッ!















セレン『…リンクを開始する!』ポチッ

キョン「ウギャァァァァァァァァァ!!!?」バリバリバリバリ!

キョン「な、何すんだよ!?」

セレン『…やれやれ、やっと返事をしたか』

キョン「『…やっと返事をしたか』じゃねーよ!!」

キョン「いきなり全身にビリビリきたから、死ぬ程驚いたじゃないですか!?」

セレン『……私はちゃんと忠告をしたはずだ』

セレン『「初めてのリンクは強い痛みや
痺れを伴う」とな』

キョン「知りませんよ!! こっちは今それ
どころじゃ……」

セレン『 お い ! !』

キョン「」ビクッ

セレン『…いい加減にしろよ貴様…』

キョン(キ、キレた…)

セレン『…お前が何か悩んでいるのはこちらでもちゃんと理解している』

セレン『だがな、敢えて言わせてもらうぞ…』

セレン『今、お前にできる事は何も無い!』

キョン「…!!」

セレン『…いいかキョン。 戦場では悩みや迷いを抱き、立ち止まる奴から死んでいくんだ』

セレン『現状を変えたいと思うのならば…集中だ』

セレン『後先の事など考えず、目の前の問題ひとつひとつに全力で集中し、対処
しろ!』

セレン『…そうすれば、いつか必ず道は開けるものだ』

キョン「…そ、そんな事言われたって…」

セレン『お前がああだこうだと悩んだところで事態は何ひとつ変わらんよ』

セレン『ましてやお前は「鎖」でコックピットに「繋がれて」いるんだからな…』

キョン「…………」

キョン(……セレンさんの言う通りだ)

キョン(俺がどんなに悩んだって、長門達が助けに来てくれるわけでも、元の世界に帰れるわけでもない)

キョン(だったら今、俺がやるべき事は……)















キョン「…分かりました。 セレンさん、俺は何をすればいいんです?」

セレン『…ほぉ。 急に物分かりがよくなったな?』

セレン『てっきり、またビービーと泣き喚き始めるものだと思っていたぞ』

キョン「…あまり俺を甘く見ないでほしいですね」

キョン「こう見えて人よりも『いろいろ』と経験してきてるんで」

キョン「適応力と頭の切り替えの早さには自信があるんですよ」ニヤッ

キョン「…それにセレンさんも言ってたじゃないですか」

セレン『?』

キョン「『目の前の問題ひとつひとつに集中して対処しろ』」

キョン「『そうすれば、いつか必ず道は開けるものだ……』って」

キョン「…それを聞いてたら、なんだかウジウジと悩んでるのがバカらしくなってきたんです」

キョン「何もせずに悩むより、まずは行動してみよう!…なんてね」ニコッ

セレン(…どうやら、もう心配はいらないみたいだな)フフッ

セレン『…まぁいいさ。お前が吹っ切れたというのなら、私は別に構わんよ』フッ

セレン『……よし、それではこれよりリンクス適正試験「AC TEST」を開始するッ!!』

セレン『…やれるな、キョン?』

キョン「えぇ! やってやりますよ!!」ドン!

本日の投下は以上です。

明日からは「AC TEST」編が始まります。

果たしてキョンは無事合格することができるでしょうか?

お楽しみに!

>>126 いつもありがとうございます!

それでは今日も遅くなりましたが、続きを投下したいと思います。

セレン『それでは最初の課題は「移動」だ』

セレン『キョン、そのACをその場から移動させてみろ』

キョン「い、移動たって…こいつには操縦桿やタッチパネルの類はおろか、」

キョン「ボタンの1つも見当たら無いんですよ?」

キョン「どうやって動かせばいいんですか?」

セレン『フフッ…!』

キョン「な、何スか…」

セレン『キョン。お前は慣れていないとはいえ、物事を難しく考えすぎている』

セレン『そいつを動かす方法は、お前が思っているより、ずっと簡単だよ』

キョン「…簡単って言われても…」

セレン『キョン、思い出してみろ』

セレン『「AMS」とはどんな装置だ?』

キョン「『AMS』ですか…? えっとたしか…」

キョン「脊髄を経由して、パイロットの脳の電気信号を直接読み取る為の装置…でしたっけ?」

セレン『正解だ。 では「AMS」でパイロットの脳内の電気信号を読み取るのは何の為だ?』

キョン「…えぇーっと…あっ! もしかして…!!」

セレン『…そうだ。 ネクストはな、手や足を使って操作するんじゃない…』

セレン『「寓意による操作方法(アレゴリー・マニュピレイト・システム)」…即ち、考えるだけで動かせるんだよ』

キョン「…す、スゲェ! 本当に考えるだけで動くんですか、コイツ!?」

セレン『あぁ。今から簡単に操作できるコツを教えてやる』

セレン『キョン、モニターを見てみろ』

キョン「あ、はい!」

セレン『モニターの中央にACの姿が見えるだろ?』

セレン『そいつを参考にしながら、ACが1歩踏み出す姿をイメージしてみるんだ』

セレン『そうすれば、機体はイメージ通りに動き出すハズだ』

キョン「あ、もしかしてモニターが3人称なのってその為なんですか?」

セレン『あぁ。 主観視点じゃ機体の姿が見えず、今いちイメージしづらいだろう?』

キョン「なるほど…!」ヘー…

キョン「…よし! それじゃいっちょやってみるか!」

キョン「モニターのACを見ながら…とりあえず一歩踏み出す姿をイメージする…」

キョン(動け…動け…動け!)














ズシーーーン!!

キョン「うおおぉぉぉ!?」ガタガタ!

キョン「い、今のは…!?」チラッ

キョン「!!」

キョン(モニターのACが1歩動いてる…!)

キョン(それに今さっきの大きな揺れ…ということは…!!)

キョン「…やった! やりましたよセレンさん!!」

キョン「俺、ACを…ロボットを自力で動かしたんだ!!」

キョン「スゲー!? ヤベェ…感動した!」ジーン…

キョン「どうでしたセレンさん!? 俺の操縦…」

セレン『1歩動いたくらいで、いちいち喜ぶんじゃないッ!!』

セレン『これは「テスト」だ! 喜ぶ暇があったら、さっさと2歩目・3歩目と踏み出して行け!!』カッ!!

キョン「…あ…はぃ…」シューン…

キョン「よーし! それじゃあさっきの要領でもう一歩…!」

キョン(…動け…動け!)

ズシーーーン!!

キョン「………」ジーン!

セレン『…感動してる場合か!』

キョン「…はいはい。 分かってますって…」シラー…

キョン(…それじゃあ気をとり直して、もう1歩!)

ズシーーーン!!

キョン(…よし、コツは掴んだぞ!)

1分後

キョン「セレンさ~ん! 見てくださいよ、コレ~!」

ガシャコン!
ガシャコン!

セレン『…ふむ。 「移動」に関しては、もう問題はないな』

第1テスト「移動」◎

本日の投下は以上です。

実はここ最近微妙に投稿時間が遅くなっていたのは、本作と平行して書いていた短編SSの仕上げの為です。

そちらのスレ立ては明日の21時頃を予定しています。

良かったらそちらの方もぜひ読んで下さい。

ちなみにアーマードコアとは無関係のゆゆゆSSですが、本作の宣伝も忘れずにやるので、それで同じ作者のものだと分かると思います。

さて、これでようやく集中して本作の執筆に専念できそうです。

宣言通りまた少しの間お休みをいただきますが、すぐに続きを書き上げて、還ってくる予定です!

それでは皆様、明日の21時にお会いしましょう!

"執筆(たたかい)"し続ける歓びを!

お待たせしました。 とりあえず2日連続で続きを投下したいと思います。

セレン『それでは次の課題は「ブースト移動」だ』

キョン「ブースト移動?」

セレン『ネクストの機体各部には移動を補助する為の装置「ブースター」が備え付けられている』

セレン『「ブースト移動」とは主に背中と足のブースターを使った移動方法を指す言葉だ』

キョン「なるほど…」

セレン『現役の殆どのネクストが、移動の際にはこの「ブースト移動」を使用している』

セレン『…それくらい重要な項目なんだ。 キョン…確実にモノにしろよ?』

キョン「は、はい!」ドキッ!

セレン『では「ブースト移動」のやり方を伝授する』

キョン「お願いします!」

セレン『基本的にやる事は先ほどと同じだ』

セレン『モニターを見ながら、ACが移動する姿をイメージする…ただし』

セレン『さっきよりも、もっと速く移動するイメージを抱く事が重要だ』

セレン『とにかく速く、進行方向へと移動する姿をイメージしろ。 …そうすれば「AMS」がそのイメージを拾って』

セレン『背中と足のブースターを展開し、通常よりももっと速く移動できるようになる』

セレン『説明は以上だ…さぁキョン、実際にやってみろ!』

キョン「…よ、よーし!」

キョン(…やる事はさっきと一緒…)

キョン(…スクリーンを見て、ACが動く姿を想像する…)

キョン(…ただし、さっきよりも、もっと速く動く姿をイメージするんだ…!)

キョン(もっと速く…前へ…! 前へ…!)

キョン(前へ…!!)














カチ…カチ…ブオオオォォーーーン!!

キョン(…動いた!)

ブオオオォォーー…

キョン(普通に移動するよりもかなり速いな…けどすごく静かだし、衝撃もない)

キョン(どんな風に移動してるんだ? モニターは…?)チラッ

キョン「…ゲェ!! 浮いてるッ!?」

キョン「セレンさん、コイツ浮いてますよ!?」

セレン『あぁ。 「ブースト移動」はブースターの推力で低空飛行しながら移動するんだ』

セレン『だから通常の移動と比べてスムーズだし、コックピットへの衝撃もほぼ無い』

セレン『リンクス達の多くが好んで使用するのも分かるだろう?』

キョン「えぇ…スゴく!」ジ~ン!

セレン『さぁ、これで終わりじゃないぞ!』

セレン『前後左右に問題なく動けるかどうかを試してみろ!!』

セレン『そうじゃないと、この課題は終わった事にはならないぞ!』

キョン「はい! コツもバッチリ掴んだ事だし」

キョン「絶対合格してみせますよ!」

スイ~~~♪

セレン(…自信がついてきたようだな。 これならこの課題も問題なくクリアできるだろう…)

第2テスト「ブースト移動」◎

セレン『では3つ目の課題を始める』

セレン『今回の課題は「ブースト飛行」だ』

キョン「飛行!? いま飛行って言いましたよね!?」キラキラ!

セレン『…たしかに言ったが、えらく食いつくな…?』

キョン「…そりゃあ男だったら誰でも、1度は空を自由に飛びたいな、って思いますよ!?」

キョン「ましてやロボットに乗ってだなんて!! くぅ~…ロマンだ!!!!」キラキラ!

セレン『…分かったからさっさと始めるぞ…』ハァー…

セレン『さて、「ブースト飛行」のやり方だが…』

キョン「空を飛ぶイメージを思い浮かべればいいんですよね!? それッ!!」

ブワァァアアアーー!!

セレン『…いや、まぁ…そうなんだが…』

キョン「くぅー! 自分でロボットを飛ばせるなんて…最高だぁ!!」ジーン…

キョン「…よし! もっと高く飛んでやるぞッ!」

ブワァァアアー!!

セレン『おい、キョン! 少しは休みを取らないと…』

キョン「大丈夫ですって!それッ!!」

ブワァァアアーー!!

キョン「うぉぉおお……ん?」

ガクンッ!

キョン(な、何だ?急にスピードが落ちたぞ…?)

ーー……プスンッ

キョン「……え?」














ヒューーー……↓

キョン「ヒエエェェーー!!?」ガビーン!?

本日の投下は以上です。

続きは明日の20時頃に投下予定です。

お楽しみに!

>>157 応援ありがとうございます!

それでは今から続きを投下します。

>>157 応援ありがとうございます!

それでは今から続きを投下します。

キョン「うわあああぁぁぁーー!!?」

ヒューーン……!

セレン『馬鹿野郎!休みもせずに飛び続けるから、EN(エネルギー)が切れたんだッ!!』

キョン「ず、ずっと飛び続けられるんじゃないんですか!?」

セレン『そんな訳あるか!』

キョン「そ、そんなぁ!?」

ヒューーー……!!

キョン(ヒッ…!? 地面が近づいてきた…!)

キョン(お…落ち…落ちるぅ…!!?)

キョン「うわぁぁぁぁあああああッ!!!?」















ズドオオオォォォォンッッ!!!!

キョン「うわわわわわわ!?」

ガタガタガタガタ!!

セレン『…キョン!? 大丈夫か?』

キョン「…な、ななな何とか…」ガクガク…

セレン『まったく…人の話を聞かないからそうなるんだ!』

セレン『このお調子者がッ!!』カッ!

キョン「き…気をつけます…」ガクガク…

キョン「…か、かなりの高さから落ちちゃいましたけど」

キョン「…ACは大丈夫ですか…!?」ガクガク…

セレン『心配しなくても、ネクストには優れた姿勢制御システムが搭載されているから』

セレン『どれだけ高空から落下しても、必ず足から落下するし、落下の衝撃で機体が故障したりする事はない』

キョン(さすがはゲームの中…理不尽なほど高性能だ…)ガクガク…

キョン「ようやく痺れが取れてきた…」イテテ

セレン『ちゃんとENの残量を把握していないからそうなるんだ!』

キョン「そ、そんな事言われたって、教わってもない事は分かんないですよ…」

セレン『それを教えてやろうとしたら、お前が人の話も聞かずに、文字通り空に舞い上がって行ったんだろうが!?』

セレン『今からきちんと教えてやるから、しっかりと頭に焼きつけておけよ!』

キョン(AMSの逆流でもう頭は焼きついちゃってるんだけどな…)ヒリヒリ…

キョン「それじゃあセレンさん、ENの残量はどうやって把握するんですか?」

セレン『モニターの上部を見てみろ』

キョン「モニターの上? …あ、そういえば棒状のゲージみたいなのが表示されてますね」

セレン『そうだ。 それがENの残量を分かりやすく可視化した物だ』

キョン「なるほど~…」フムフム

セレン『キョン、ACを上空に飛ばしてみろ』

キョン「了解ッス!」

ブワアアァァー!!

キョン「…あッ! ACが飛んだら、ゲージが減り始めました!」

セレン『当たり前だ。 ブースターはENを消費して使用する物だからな』

セレン『…よし、それではキョン。 次は適当なビルの屋上に着陸してみろ』

キョン「はい!」

ヒューー……ドスンッ!

キョン「お、今度はゲージが回復してきた」

セレン『ブースターの使用を止めたから、ENが再供給され始めたんだ』

セレン『いいかキョン。 ENはどれだけ減ってもENを消費するような行動を取らなければ、自動的に全快するんだ』

キョン「へー! スゴいじゃないですか!」

セレン『馬鹿者! 人の話は最後までよく聞け!』

セレン『…ただし、だ。 ENは全快するまで時間がかかるし、その間は行動に大きく制限がかかる事になる』

セレン『最悪の場合、常にENがカツカツの状態になり、まともに行動できなくなる恐れがある』

セレン『だからENが減ってきたら、ある程度回復するまではできるだけ無駄に行動をせず、回復だけに努めるんだ。 憶えておけよ?』

キョン「…つまりENの状態には常に気を配らなきゃいけない…という事ですね?」

セレン『そうだ。 ENはネクストにとって、最も重要な項目の1つだからな』

セレン『常に気をつけておくんだ。 分かったな?』

キョン「は、はい……」ゴクリッ

キョン「…あ、そういえば今回のテストの結果はどうなりました?」

セレン『…一応合格、でいいんじゃないか?』シラー…

キョン「よっしゃーー!! …ってなんか含みのある言い方ですね?」

セレン『当たり前だ! …こちらにもいろいろと手順があるというのに』

セレン『お前は人の話も聞かずに、まっ先に飛んで行くんだからなッ!』

セレン『…さすがの私でも、お前に小言や不満の1つくらい言いたくもなる…分かるだろう?』ピキピキ…!

キョン(あ…ヤバ…)サァ~…

キョン(((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

セレン『……とはいえ、結果はちゃんと残したんだ。 今回は大目に見てやろう』

キョン「…え!? いいんですか、セレンさん!?」

セレン『リンクスは結果を出す事が全てだ。 …そういう意味では、お前はこの課題の始めから良くやっていたよ』

セレン『多少のアクシデントはあったが、これで無事「ブースト飛行」を使いこなせるようになったと私は判断する』

セレン『だから合格だ。 …胸を張れ、キョン』

キョン「セレンさん……」ジ~ン…















セレン『……ただし、こちらが指示を出すより前に、勝手に行動した件については話は別だぞ……?』ゴゴゴゴゴ…!!

キョン「……え?」

セレン『…さっきも言った通り今回"は"大目に見てやる…』

セレン『ただし、2度目は無いぞ?』

セレン『…もう1度言う…』

セレン『 2 度 目 は 無 い ぞ ! ?』ギロッ!!

キョン「」コクコクコクコク

セレン『……分かればいい』フンッ

第3テスト『ブースト飛行』△(ギリギリセーフ)

書き溜め分の投下は以上です。

また書き溜めができたら続きをすぐに投下しますので、すみませんが少しの間お休みをいただきます。

お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。

セレン『さぁ、休んでいる暇は無いぞ!』

セレン『これからの課題は今までとはダンチだ! 気合いを入れていけよ、キョン!!』

キョン「ハイ! 絶対に何が何でも合格してみせます!』


--こうして俺はセレンさんの指導のもと、


ビュン! ビュン!

キョン「うわぁ!? 速ッ…速ッ!?」グルグル

セレン『目を回している場合かッ!!』

第4テスト『QB(クイックブースト)』◎

困難なテストをなんとかクリアしていった……--


ドッヒュゥゥゥウウウーーーン!!!

キョン「あばばばばばば!!!!?」ガタガタガタガタ

セレン『こらッ! 白目を剥いてないで、ちゃんと前を見ろ!!』

第5テスト『OB(オーバードブースト)』◎

セレン『…さて、なんだかんだで「AC TEST」の内、移動の項目はモノにできたな』

キョン「ハァ、ハァ…そりゃどうも」ムスッ

セレン『まぁ腐るな。 本気で感心してるんだ。 …よくやった』

キョン「何が何でも合格するとは言いましたけど…最後の2つは相当ハードルが高かったですよ…」オエェ…

セレン『たしかに「QB」と「OB」はどちらも超高速で移動を行う為、慣れるまでは苦痛や不快感を伴うだろう…』

セレン『だが、瞬間的な回避力を生み出す「QB」は鈍重なネクストにとって必要不可欠であるし、』

セレン『「OB」の特大の推力は移動時間の大幅な短縮に繋がる』

セレン『どちらもリンクスになる為には避けては通れない重要な要素だ』

セレン『…まぁ初めてだったし、荒削りで正直誉められた出来ではなかったが』

セレン『お前はその2つをなんとかクリアした。 …それだけで十分だ』

セレン『前にも言っただろう? リンクスは結果を出す事が全てだと』

セレン『お前はちゃんと結果を出したんだ。 私も、「企業」の連中も、その点はきちんと評価している』

セレン『多少不恰好でも、お前は立派にリンクスだ』

セレン『ここまで来れた事をもっと誇れよ、キョン』

キョン(…普段はけっこうキツい人だけど、意外と褒めたり、やる気を出させるのが上手いんだよな…この人)クスッ

キョン(そんな人にこう言われたんじゃ、こちらとしてもやる気を出すしかないよな…!)メラメラ…!

キョン「…えぇ。 そうしたいのはやまやまですけど、まだテストは残ってますよね?」

セレン『あぁ。 それがどうした?』

キョン「だったらお褒めの言葉は後に残しといてください」

キョン「…俺はよく人から『ダウナー系高校生』だの『やれやれ系男子』だの言われるけど、」

キョン「1度やると決めたら、徹底的にやらないと気が済まないタイプなんですよ」

セレン『…ほぉ。 それは意外だな』

キョン「だからやりきってもないのに褒められると、なんか落ち着かないんですよね」

キョン「そういうことなんで、褒め言葉はこのテストが終わるまでとっといてください」

キョン「そのかわり、このテストが終わったら思いっきり褒めてもらおうかなーー? …なんて(笑)」

セレン『…了解した』クスリッ

セレン『人のやる気の出し方はそれぞれだ。 …それでお前の気が済むのなら、私としては構わんよ』

セレン『…よし! それでは「AC TEST」の後半戦に突入するッ!!』

セレン『ここからがリンクスとしての腕の見せ所だ!』

セレン『気合いを入れていけよ、キョン?』

キョン「まかせてください! 後半戦でも、バッチリ結果を出してやりますよ!!」フンスッ!

セレン『それではテストを開始……する前に、準備を済ませておかないとな』

ガシャン、ガシャン!

キョン「わ!? ビルの陰からワラワラとなんか出てきた!?」

??「………」ガシャン、ガシャン!

キョン(なんだこのロボット…? やたら細い足に丸っこいボディー…)

キョン(…すごく弱そうだが…これもACなのか?)

キョン「…セレンさん、このいかにも雑魚っぽいロボット、コイツもACなんですか?」

セレン『そいつはMT(マッスルトレーサー)だ』

キョン「MT?」

セレン『あぁ。 ACが普及するより前に生産されていた、旧時代のガラクタだ』

セレン『性能でいえばACの足元にも及ばん。 …ネクストの前ではさしずめ只の的だな…』ニヤリッ

MT×4「………」ガシャン、ガシャン

キョン「…へ、へ~…」

キョン「でも、何で今このMTが出てきたんです?」

セレン『言っただろう? 「ネクストの前では只の的」だと』

セレン『文字通り、コイツらには「的」になってもらう』

キョン「え?」

セレン『…今から実弾を用いた「武器」テストを行うぞッ!』

本日の投下は以上です。

明日、明後日と続きの投下を予定しているので、お楽しみに!

>>191 いつもありがとうございます!

それでは今日の投下を始めます。

キョン「ぶ、武器ですか!?」

セレン『あぁ! ネクストが装備している武器には、全て実弾が装填されている』

セレン『それをMTに向かって使用し、対象を破壊できればテストは合格だ』

セレン『MTは自律制御でその場から動かないし、反撃の心配も無い』

セレン『……ちとつまらんシチュエーションではあるが、武器を使って豪快にMTを破壊するのはかなり爽快だぞ?』ニヤリッ

キョン「ちょ、ちょっと待って下さいよ!?」

キョン「さっきから『ネクストの武器』って言ってますけど、モニターのネクストは何の武器も持ってないですよ!?」

セレン『あぁ、それはだな…』


ブワアアアァァ~~!!


キョン「!!?」

キョン(な、何だ!?ネクストの見た目が…変わっていく!?)














セレン『…そちらの画面に反映していなかっただけで、始めから武装してたのさ』

キョン(うぉッ!? …このAC、めちゃくちゃ重武装してるじゃねーか!!)

セレン『今から武装についてのデータをそちらに送信する、確認しておけ』

AC NAME TYPE-LANCEL

R ARM UNIT RF-R100(旧式ライフル)

L ARM UNIT EB-R500(レーザーブレード)

R BACK UNIT POPLAR01(高追尾ミサイル)

L BACK UNIT EC-O300(レーザーキャノン)

SHOULDER UNIT SM01-SCYLLA(ASミサイル)

キョン「スゲー…!」ポカン…

セレン『では今からネクストの武装について説明をするぞ』

セレン『ネクストは主に「両手」、「背中」、「肩」、「ハンガー」にそれぞれ武器を装備する事が可能だ』

セレン『ただし、全てを同時に使用できるワケじゃない。 …例えば両手の武器と肩の武器を同時に使う事はできても』

セレン『両手の武器を使用しながら、背中の武器を使う事はできない…という感じだ』

キョン「え? 何でですか?」

セレン『急かすな。 それを今から説明してやる』

セレン『それには「AMS」が関係してくる』

キョン「AMSが…?」

セレン『あぁ。 …ところでキョン、ネクストは何故人の形をしていると思う?』

キョン「え? う~んなんでだろうな……」

セレン『効率でいえば、2足歩行は明らかにロボットにはむいていない』

セレン『優れた姿勢制御システムを積んでいるとはいえ、転倒のリスクは多脚型の比ではないし、』

セレン『無限軌道ほどの走破性もない。 だが、事実として現在稼働している殆どのネクストが2脚の人型だ。 それは何故だ?』

キョン「う~ん。 ……ひょっとして、それもAMSと関係ありますか?」

セレン『!! …何故そう思った?』

キョン「いえ、そんな大した理由じゃないんですけど…」

キョン「ネクストを動かすのに、AMSは必要不可欠な装置じゃないですか?」

キョン「だからネクストが人型である必要があるのなら、それにもAMSが関係してるんじゃないかな~…って思って」

セレン『なるほど…』

キョン「…ところでセレンさん、ちょっといいですか?」

セレン『なんだ?』

キョン「実はネクストの操作方法で、気づいた事があるんですけど」

キョン「聞いてもらえませんか?」

キョン「実は俺、少し前から自分の動きにネクストが連動しているイメージで動かすようになったんです」

キョン「例えばネクストの腕を動かす際には、まず自分の腕が動く姿をイメージして、」

キョン「それと連動してネクストの腕も同じ様に動く姿をイメージする…」

キョン「すると不思議なんですけど、モニターを見ながらACを動かすより、」

キョン「滑らかにネクストが動く気がするんですよね…」

セレン『…ほぉ…』

キョン「まぁそうは言っても、俺の体にはブースターは付いてないんで」

キョン「各種のブーストを使う時は、モニターのACを利用させてもらってるんですけどね」

セレン『…なかなかいいセンスを持ってるじゃないか…感心したぞ』

キョン「え?」

セレン『「AMS」を使えば自分の体のように機体を動かせると前に言ったが、』

セレン『それは元はといえば、「AMS」が中止になった身障者用の新型義体のシステムを応用した物だったからだ』

キョン「そうだったんですか…」

セレン『だからモニターを見ながら、ネクストを動かそうとするよりも』

セレン『自分の身体の延長線上にネクストがあるとイメージしたほうが、動きが良くなるのは当然の事なんだ』

キョン「へー…じゃあ俺はたまたまそれに気づけたってわけか…」フムフム

セレン(…もっとも、並みのリンクスだったらその事実に気づきはしないがな…)

本日の投下は以上です。

明日の投下後、すみませんがまたお休みをもらう予定です。

>>206 いつもありがとうございます!

それでは3日目の投下を始めます。

セレン(キョンが気づいた"感覚"は、本来ならば幾多の実戦をこなしたベテランリンクスが)

セレン(ようやく掴めるレベルの、いわば『裏マニュアル』ともいうべきものだ…)

セレン(それを初めてネクストに乗って、しかも実戦よりも前に気づくだと……?)

セレン(……こいつはもしかしたら、『ダイヤの原石』どころか)

セレン(リンクス戦争の英雄、『アナトリアの傭兵』に並ぶ『伝説』になるかもしれん……!)…ゾクッ!

キョン「? セレンさん?」キョトン

セレン『…あぁ、すまんな。 少し考え事をしていた…』

セレン『話を戻すぞ。 ネクストが人型である理由、それはお前の言った通り「AMS」が原因だ』

セレン『自身の身体の延長線上にネクストがある…という事は逆に言えば、』

セレン『ネクストのフォルムが人型から離れていくほど、操縦が困難になるということだ』

セレン『…キョン、お前は自分の足が蟲みたいな4つ脚になって地を這う姿や、戦車みたいにキャタピラで移動する姿を想像できるか?』

キョン「…いやぁー、難しいっスね…というより考えたくもない…」ブルブル

セレン『だろ? ネクストの操縦に想像力は必要不可欠だが、』

セレン『人型以外では規格外のそれが要求される』

セレン『だからネクストの黎明期からずっと、人型がネクストの主流となっているんだ』

キョン「なるほどー…」

セレン『…まぁ、あくまで主流なのであって、リンクスの中には』

セレン『己の才能や弛まぬ努力をもってして、2脚以外の脚部を使いこなしている者もいるがな』

セレン『…さて、そのような「AMS」の弊害だが』

セレン『実は先ほど言っていた武器の取り回しにも影響している』

キョン「え? そうなんですか」

セレン『あぁ。 今からそれを例えを交えて説明するぞ』

セレン『例えばキョン、お前は今両手に拳銃を、背中に2丁のライフルを持っているとする』

キョン「あ、はい」

セレン『では聞くが、お前は両手の拳銃を撃ちながら、背中のライフルを同時に撃てるか?』

キョン「…いや、それはさすがに無理ですよ…」

セレン『だろう? …ネクストも同じなんだよ』

セレン『人間と同じ形をし、人間と同じ挙動を取れるように作られた結果、』

セレン『ネクスト…特に上半身を構成するパーツは、人間にできない動きは同じようにできないという欠点を抱える事になってしまったんだ』

キョン「そうだったのか…」

セレン『…では聞くが、背中の武器を使うにはどうすればいい?』

キョン「背中の武器ですか? えぇ~っと…」

キョン「…手の拳銃を使うのをやめて、背中の武器に持ち変える…とか?」

セレン『正解だ。 ただしネクストの場合は手に持ち変えなくても、背中に接続したまま使用する事ができる』

セレン『これを武器の「切り替え」という…憶えておけよ、キョン』

キョン「ハイ!」

セレン『…さて、解説が長くなってしまったが、そろそろテストを始めるとするか…』

セレン『…ではこれより、実戦形式の「武器」テストを開始するッ!』

キョン(…武器かぁ…今までもいろいろとヤバい事に巻き込まれてきたが、)

キョン(まさかゲームの中とはいえ、こんな物騒な物を俺がぶっ放す事になるなんてなぁ…)

セレン『…どうしたキョン?』

キョン「セレンさん…実は俺、生まれてこのかたこういった武器とか使ったことがなくて…」

キョン「だから何つーか…柄にもなく、ちょっと緊張しちゃってるみたいで…」ハハッ…

セレン『何だそんな事か…』

セレン『安心しろ、武器の扱い方から何から何まで私がサポートしてやる』

セレン『だからお前は何も心配しなくていいんだ』

キョン「セレンさん…」

セレン『…それにこの私から直接手ほどきを受けられるんだぞ?』

セレン『このテストが終わる頃には、お前は喜んで武器をぶっ放す立派なトリガーハッピーになっているさ…!』ニヤリッ!

キョン「…あんまりそうはなりたくないですね…」クスッ















セレン『では今度こそテストを始めるぞ。 キョン、準備はいいか?』

キョン「はい! お願いします!!」

セレン『…よし! それでは「武器」テストを開始するッ!!』

本日の投下は以上です。

実は以前書いたゆゆゆSSが某まとめサイトで予想以上にコメントをもらえたので、このSSと平行して 書いています。

なので次回の投下まで少し時間がかかるかもしれませんが、どうかご了承下さい。

ハルヒ「ああ、ちなみにこれが終わったらWolfensteinの世界に行ってもらうから」

>>220 応援ありがとうございます!

>>221 キョン「NAZI SCUM!!(ナチのクズ野郎どもめ!!)」ナイフザシューッ!

長めの休みを取ると書きましたが、思った以上に筆がすらすらと進みましたので、今日から2日連続で続きを投下したいと思います。

だまして悪いが、速筆なんでな それでは読んでもらおう

セレン『ではまず右手に装備した「ライフル」のテストから始めるぞ』

セレン『キョン、そのライフルは「RF-R100」。 ローゼンタール社製の、スタンダードな旧式ライフルだ』

セレン『性能的には可もなく不可もない…ようはお前みたいな初心者リンクスにオススメの武器だという事さ』

セレン『さぁ、それを「的」に向かって発射してみるぞ!』

セレン『キョン、まずは意識を右手のライフルに集中してみろ』

キョン「えぇーと…」

ピコーン!

キョン「…あれ? セレンさん、モニターの真ん中に何か丸い円状のマークが出ましたよ?」

セレン『それは「ロックカーソル」。 照準の目安となるアイコンだ』

セレン『では、今度はMTの中から適当な奴を選んで、ライフルの標的にしてみろ』

キョン「…じゃあ1番右端のコイツでいいか」

ピコーン!

MT1「エ? オレッスカ?」

キョン「お、カーソルがMTに移動して、赤くなったぞ?」

セレン『よし、標的を捉えたな』

セレン『ロックカーソルが赤くなったのは、標的が定まった証だ』

セレン『…ではお楽しみのテストの時間といこうじゃないか』ニヤリッ

セレン『さぁ! 標的に向かって、お前の敵意をぶつけてみろ!!』

セレン『ライフルのトリガーを引くイメージ、MTを蜂の巣にするイメージ…何でも構わん!』

セレン『お前が明確に目標を攻撃する意志を示せば、「AMS」がそれを拾って』

セレン『ライフルが発射されるはずだ!!』

キョン「よ、よーし…!」

キョン「目標をセンターに入れて…スイッチ!」


ズガガガガッ!!


MT1「ジョ、ジョウダンジャ…!?」


ドガーーンッ!!


キョン「やった…やりましたよセレンさん!!」

キョン「すげェ!! 連射したけど、最初の1、2発で爆発して吹っ飛んじまった…!」

セレン『ライフルは対ネクストを想定した兵器だからな』

セレン『ネクスト以外のAC…所謂「ノーマル」でも、数発と耐える事のできない代物だ』

セレン『ましてや時代遅れのMTなど、話にならんさ』

キョン「なるほどー!」ワクワク!

少し短めですが、今日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時に投下予定です。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。

ピコーン!

キョン「…あれ? まだ目標を決めてないのに、ロックカーソルが勝手にMTに移動しましたよ?」

セレン『それはネクストに内蔵されている「FCS」が働いたんだ』

キョン「FCS? 何ですか、それ?」

セレン『「FCS」は「Fire Control System(火器管制装置)」の略だ』

セレン『ネクストの索敵性能やロック速度、レーダーの精度を大きく高める装置で』

セレン『そうやって射程距離内に標的がいると、自動で捕捉してくれるのさ』

キョン「うわー、それは便利ですね!」

セレン『馬鹿者! 機械などあてにするなッ!』

キョン「え?」

セレン『いいか。 自動で捕捉してくれるのはたしかにありがたく思えるだろう。 …だが、所詮は機械のやる事だ』

セレン『積んでいるのが長射程の「FCS」なら、目の前の敵を素通りして遥か遠くの雑魚をロックオンしちまう事だってあるし、』

セレン『逆にロック速度重視の物なら、狙っていた相手が距離をとった瞬間に、近場の雑魚をロックしちまって』

セレン『もたついている間にズドンッ! …なんて事になる可能性だってあるんだ』

キョン「……」ゴクリッ

セレン『だからどれだけ便利な機能がネクストに積まれてたって、それに頼りっきりになるんじゃない!』

セレン『ネクストに乗っている限りは、常に自分で標的を選び、捕捉し続ける事を忘れるな。 …分かったな?』

キョン「は、ハイッ!」

セレン『…まぁ分かったのなら、それでいい』

セレン『さぁ、まだMTが3機残っている!』

セレン『1機残らずライフルで破壊しないかぎり、このテストに合格した事にはならないぞ!』

キョン「了解です!」

キョン「よーし、やってやるぞ…!」ギロリッ

MT2「ヒッ…!?」

MT3「ヤベェ…ヤベェヨ…」

ズガガガガガッ!!


キョン「ウオオオオォォォ!!!」

MT2「グアアッ!!」
MT3「ク、クライン…!!」


ドガーーンッ!!!


キョン「よし、次だ!」

キョン「オラオラオラオラーーッ!!」

MT4「ハナシガ…チガウッスヨ…」


ドガーーンッ!!

キョン「…や、やった…!」ハァハァ…

セレン『ふむ。 ライフルの使用に関しては問題ないようだな…合格だ』

キョン「ぃよっシャーー!!」

セレン『フフ。 どうだ? テストの前は緊張してたようだが、なんだかんだで楽しめたんじゃないか?』

キョン「え、えぇ…凄くスッキリしましたよ!」スッキリ!

セレン『それは何よりだ。 …さぁ、まだテストは残っているぞ!』

セレン『次は左手武器のテストだ!』

セレン『お前のモチベーションが下がらぬ内に、テストを開始するぞ!』

キョン「ハイッ!!」

第6テスト『右手武器(ライフル)』◎

セレン『次の課題は左手のレーザーブレードだな』

キョン「…あ、でもMTを全部壊してしまったから、標的になる物がいませんよ?」

セレン『なぁに、心配は無用だ』

ガシャン、ガシャン!

キョン「…ん? この音は…」

MT×3「………」ガシャン、ガシャン!

キョン「ゲッ!? またどっかからMTが出てきた!」

セレン『そのエリアにはテストに備えて、大量にMTを配備してあるからな』

セレン『お前の武器の弾数よりも、そこにいるMTの数の方が多いくらいだ』

セレン『だからお前は余計な心配などせずに、テストに集中するといい』

キョン(…そんなにたくさんのMT、一体どこに隠れてるんだ?)キョロキョロ

投下は以上です。

今度こそ長い休みになると思いますが、気長に待っていただけたら幸いです。

だまして悪いが(ry

それでは何事もなかったかのように今日から2日続きを投下します。

セレン『では武器の説明から始めるぞ』

セレン『ネクストの左手に装備されているのは「EB-R500」。 ローゼンタール社初となるレーザーブレードだ』

セレン『レーザーブレードは軽量級の武器だが、非常に高い威力を持っているのが特徴だ』

セレン『このため、軽量2脚などの重火器を積みにくい機体にとって、貴重なダメージソースとして重宝されている』

キョン「軽量で高威力…。 なかなか良い武器ですね!」

セレン『ところが世の中、そんなにうまい話ばかりじゃないんだよ』

キョン「え?」

セレン『たしかにこいつの高い攻撃翌力はとても魅力的だ』

セレン『…しかし、ブレードと名のつく通り、こいつは標的にかなり接近しなくては使えない』

セレン『QBなどの優れた回避力を持つネクストとはいえ、接近戦を挑めば被弾するリスクはどうしても避けられん』

セレン『まさに「ハイリスクハイリターン」を体現する武器なわけだ』

キョン「た、たしかに…」

セレン『だからキョン、使用する武器を選ぶ際は単に威力だけで選ぶのではなく、』

セレン『どういったリスクやデメリットがあるのかを慎重に考えた上で選ぶんだ…分かったな?』

キョン「ハイ!」

セレン『…よし、じゃあテストに戻るぞ』

セレン『それでは早速ブレードを使ってみようじゃないか』

キョン「了解です!」

MT「……」ガシャン、ガシャン!

セレン『キョン、標的は決まったか?』


ピコーン!


キョン「はい! もうロックカーソルで捉えてます!」

キョン「よーし! それじゃあQBで一気に接近して、斬り刻んでやる!」


ブオォ…!


セレン『…いや、待つんだキョン』

キョン「え?」


ピタッ!

本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃翌力が攻撃翌翌翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!

本日の投下は以上です。

自分としたことが佐賀を使うのを忘れてしまったので、攻撃力が攻撃翌力になってしまいました…orz。

明日の投下で左手武器テスト編は完結予定です。

お楽しみに!

遅れてしまいすみません。

用事があって遅くなりましたが、今から続きを投下します。

キョン「待てって…どうしたんですか、急に?」

セレン『キョン、お前にまだ伝えていなかったが、ブレードには戦闘の際に役立つ機能が備わっている』

キョン「そうなんですか?」

セレン『あぁ。 テストのついでにそいつをお前にレクチャーしてやろう』

セレン『キョン、MTから少し距離を置いた位置に移動してみろ』

キョン「え…でもセレンさん、ブレードって近距離戦用の武器なんですよね?」

キョン「だったらMTの目の前に移動しないと、使ったところで空振りに終わってしまうんじゃないんですか?」

セレン『大丈夫だ。 …私を信用しろ』

キョン「…分かりました」


ブオオオォォーー…

キョン「ここでいいですか?」


ピタッ


セレン『あぁ。 その位置で問題ない』

キョン(…とは言われたものの、この距離じゃMTに攻撃が届きそうにないんだけどなー…)

キョン(セレンさんがああ言ったから大人しく従ったけど、どうする気なんだろう…?)

キョン「セレンさん、これからどうするんです?」

セレン『よし、それではMTに攻撃を仕掛けてみろ』

セレン『…ただしQBで目標に接近したりはするなよ』

キョン「え!?」

キョン「ちょ、セレンさん! さっきも言いましたけど、ここからじゃ敵まで刀身が届かないと思いますよ!?」

セレン『構わん。 いいからその位置でブレードを使ってみろ』

キョン「…わ、分かりましたよ…!」

キョン(…えぇーいッ! こうなりゃままよ!!)

MT5「オラッ! カカッテコイヤーッ!」ガシャン、ガシャン!

キョン(標的のロックは済んでるんだ…後は左手に意識を集中して…!)

キョン「いくぞ……デヤアァーーッ!!」


ブオン…グオオォォォーーッ!!!


キョン「!!?」

ギュンッ!!


キョン(ウォッ!? つ、使ってもないのにQBが勝手に…!?)

MT5「チョ、マッ…!?」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT5「ファ…ファーティマ…」


ドガーーンッ!!


キョン「…え? え?」

セレン『よくやったぞキョン。 1機撃破だ』

キョン「…い、一体何が起こったんです?」

セレン『キョン。 敵と距離があったにもかかわらず、ブレードを使ったら自動で機体が動いて、敵に斬りかかっていった…そうだな?』

キョン「そ、そうですけど…」

セレン『それこそがレーザーブレードに備わる機能…「ブレードホーミング」だ』

本日の投下は以上です。

今日中に左手武器テストを終えるつもりでしたが、予定外の用事が入り、投下が遅くなってしまったので続きは明日にしたいと思います。

お待たせしました。 それでは続きを投下します。

キョン「ブレードホーミング?」

セレン『あぁ。 その名の通り、レーザーブレードには目標を捕捉すると、自動的に敵の方向へ旋回・機動調整し、ヒットしやすく補正してくれるシステムがあるんだ』

キョン「へー! ブレードにそんな機能が…!」

セレン『便利だろう? しかもこいつは色々と応用が効くぞ』

セレン『ブレードホーミング中は強力なダッシュ力が発生するから、それを利用して』

セレン『いざという時の緊急回避に用いる、滞空中に使用して滞空時間を大幅に伸ばす、敵機がOBを使用したらブレードホーミングで追跡する…等々』

セレン『単に攻撃に用いるだけでなく、それ以外にもこれだけの利用法があるんだ』

セレン『上手く使いこなす事ができれば、敵との戦いで大きなアドバンテージを得る事ができるぞ』

キョン「た、たしかに…!」

セレン『…まぁお前はまだ初心者だからな』

セレン『あれこれと応用を考えるよりも、ブレードを使えば敵を多少距離があっても追撃できるとだけ憶えておけばいい』

キョン「ハイ!」

セレン『さて、これでブレードの説明は終わったな…あとは』

キョン「テストに集中…ですよね?」

セレン『フッ。 分かってきたじゃないか』

セレン『残るMTは2機だ。 これをブレードで片付ければこのテストは終了、はれて合格だ』

セレン『さぁ、とっととそいつらを3枚に卸してしまえッ!』

キョン「了解です!」


ブオンッ!


キョン「まず1機!」


ザシュゥゥウウウーーッ!!!


MT6「ガハッ…!!」


ドガーーンッ!!


キョン「これで…トドメだぁぁあああーーッ!!!」


ズバアアァァァーーッ!!!


MT7「コレ…イィ…!!」


ドガーーンッ!!


キョン「…ぃよしッ!!」

キョン「セレンさん! 終わりましたよ!」

セレン『フム。 なかなかどうしてやるものだな…合格だ』

キョン「へへ…っ!」

セレン『良いブレード捌きだった。 …案外お前は近接武器と相性が良いのかもしれんな』

キョン「近接武器…ナイフ…個人的にはあんまり良い思い出が無いんですけどね…」ハハッ…

セレン『?』

第7課題『左手武器(レーザーブレード)』◎

今日の投下は以上です。

続きは筆がノったら投下しますので、少しの間お待ち下さい。

大変お待たせしました。

私生活が忙しく、なかなか続きを投下できずにいました。

とりあえず今日から2日連続で投下したいと思います。

--その後も武器テストは続いたが…--

キョン「…1、2、3、チャクラ・エクステンション! シュートォォォォ!!」


ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ!!


ビュンッ! ビュンッ!


MT10「クソガッ!」
MT11「オレノセイカヨ…!」


ドガーーーンッ!!


セレン『…何を言ってるんだお前は…?』

第8課題『背中武器(右背・高追尾ミサイル、左背・レーザーキャノン)』◎

--俺は順調にテストをクリアしていった--

キョン「柿崎ぃぃぃぃぃ!!!」


バシュバシュバシュバシュ!!


MT14「ホコッテクレ…」
MT15「ソレガタムケダ…」


ドガーーーンッ!!!


セレン『…だから何を言っているんだお前は…』

第9課題『肩武器(ASミサイル)』◎

セレン『…これで肩武器の課題はクリアだな』

セレン『よくやったぞ、キョン』

キョン「なかなか大変だったけど、案外どうにかなるもんですね」フゥ~…

セレン『テストの監督役として、あまりお前を褒めるべきではないのかもしれんが、』

セレン『お前は本当に良くやったよ』

セレン『以前言った腕と背中の武器の「切り替え」も使いこなして見せたし、』

セレン『肩の武装についても特に問題無かったしな』

キョン「いやー、あれは右背中のミサイルを使った後だったから」

キョン「同じ要領でイケただけですよー!」ドヤッ!

キョン「ところで両腕、背中、肩と武器テストに合格してきましたけど、」

キョン「もうテストは終わりですか?」

セレン『いいや』

キョン「え?」

セレン『まだ武器テストは終わっていないぞ』

キョン「でもセレンさん、ACが装備していた武器のテストには全て合格したんですよ?」

キョン「一体どこにテストに使う武器があるっていうんですか?」

セレン『心配するな。 …お前はすでに、その武器に乗り込んでいるじゃないか』

キョン「…え…それって、つまりこのネクストのことですか?」

セレン『そうだ。 実はアーマードコア・ネクストは近年になって実装されたある装置によって、』

セレン『機体自体を一撃必殺の強力な兵器と化す事ができるんだ』

セレン『その名を…「AA(アサルトアーマー)」というッ!』

キョン「アサルト…アーマー…?」

本日の投下は以上です。

まだ私生活が忙しい状態が続いているので、続きの投下が不定期になるかもしれませんがご理解下さい。

お待たせしました。

予定より遅い時間になりましたが、今から続きを投下します。

キョン(ん…? 待てよ、AAってつい最近どこかで聞いたような…?)

ハルヒ『そして広範囲に致命的なダメージを与える、一撃必殺のAA(アサルトアーマー)!!!』

キョン(…あー、ハルヒが言ってた"あれ"か!)

セレン『…どうしたキョン?』

キョン「いえ…、そのAAについて、知り合いから聞いた事があったんで」

セレン『ほぉ? そいつはネクストについて詳しいようだな』

キョン「えぇ。 …というより、アーマードコア全般に愛着がある感じでしたけど」

セレン『愛着だと? …こんな武骨な兵器に対してそんな感情を持つとは、お前の友達は随分と変わっているな』フフッ

キョン「えぇ。 …しかも行動力がハンパないから、俺もしょっちゅうソイツに振り回されてますよ」

キョン(…っていうか、今俺がここにいるのもハルヒの奴が原因だし…)

セレン『ところでキョン、お前はその友達からAAについて詳しく説明を受けたのか?』

キョン「いや、それがざっくりとしか聞いてないんですよ」

キョン「ただ、『広範囲に致命的なダメージを与える一撃必殺の技』とは言ってました」

セレン『なるほどな…。 その程度の内容なら、お前に改めて説明をしなくてはならんな』

セレン『AAとはネクストの周囲を取り巻くPA(プライマルアーマー)を攻撃に転用したものだ』

キョン「PA?」

セレン『…PAについては口で説明するよりも、実際に見てもらうほうが早いだろう』

セレン『おい、MT!』

MT×4「ア、オヨビデスカ?」ガシャン、ガシャン!

キョン「また出たよ……」ゲンナリ…

セレン『ネクストの四方を取り囲むように移動しろ』

MT×4『リョーカイデアリマス!』ガシャン、ガシャン!

キョン「え?」

セレン『おっとキョン、その場から動くんじゃないぞ』

キョン「わ、分かりましたよ…」

MT×4「ハイチ、カンリョウシマシタ!」ピタッ!

キョン(ネクストがMTに囲まれてしまった…)

キョン(PAを実際に見てもらう、ってセレンさんは言ってたけど、一体どうするつもりなんだ?)

セレン『そうか。 ではそこのMT……』

MT16「ハイ?」














セレン『攻撃を開始しろッ!』

キョン「……え?」

MT16「ラジャーーッ!」

キョン「ちょ…!?」


ズガガガガガガッ!!!


キョン「うわあああぁぁ!!?」

本日の投下は以上です。

本当は今日中に書き溜め分の投下を終わらせるつもりでしたが、遅くなってしまったので、明日の投下で終わりにしたいと思います。

>>294応援ありがとうございます!

お待たせしました。

それではこれより3日目の投下を始めます。

ドゴゴゴゴゴゴッ!!


キョン「ちょっとセレンさん!?」

キョン「このテストではMTは攻撃してこないって言ってたじゃないですか!!?」グラグラ!

セレン『それはさっきまでのテストの話だ』

セレン『それに私は"反撃はしてこない"と言っただけで、"攻撃されない"とは言ってないぞ?』ニヤリッ

キョン「そんな、ひどい!?」グラグラ!

セレン『…よし、もう十分だろう』

セレン『撃ち方、止めッ!』

MT16「アイ、マム!」


ピタッ!


キョン「…お、終わった…?」ガクブル…

キョン「セ、セレンさーーん! 急に撃ってくるなんて、聞いてないですよ~~…(´;ω;`) 」

セレン『えぇーい、男が泣き顔を見せるな!』

キョン「だ、だって…」グスグス…

セレン『安心しろ、今の攻撃でネクストはダメージなぞ受けていない』

キョン「……え?」

キョン「えぇ!? で、でも至近距離でMTから銃弾を受けまくったんですよ!?」

キョン「それなのにダメージを全くてないなんて……」

セレン『いいからモニターを見てみろ』

キョン「モニター…ですか?」チラッ

キョン「……ん?」

ョン(…何だ? ネクストを覆うみたいに、緑色に光る"何か"が展開しているぞ…?)

キョン「…セレンさん、ネクストの周囲を漂っている」

キョン「あの緑色に光ってるのって何なんですか?」

セレン『あれこそがネクストをあらゆる攻撃から守る「粒子装甲」…通称PAだ』

キョン「あれがPA……?」

セレン『そうだ。 QBをはじめとする高速戦闘がネクストの最大の特性だと思われがちだが、』

セレン『実際は違う。 …旧時代に発見された重金属粒子「コジマ粒子(KP)」を用いて機体の周囲に粒子の壁を作る「PA」』

セレン『それこそがネクストの最大のウリなのさ』

セレン『事実として、先ほどのMTの銃弾は全て「PA」の壁で破砕され、ネクスト本体には達していない』

キョン「…なるほど…!」

ハルヒ『いわゆるバリアであるPA(プライマルアーマー)由来の極めて高い防御力!』

キョン(そういやハルヒも「PA」がどうとかって言ってたな…)

キョン「セレンさん、つまりネクストは「PA」…いわゆるバリアで、敵の攻撃をシャットアウトできる、という事ですか?」

セレン『まぁ、カンタンに説明するとそういう事だ』

キョン「バリアかぁ…! スゴいな、まるでアニメの主人公にでもなったみたいだ!」

セレン『おっと、確かに「PA」は便利な機能ではあるが、あまり過信し過ぎるんじゃないぞ?』

キョン「え?」

セレン『これまでのテストで"上手い話には裏がある"と学んだだろう?』

セレン『当然この「PA」にもいくつかの欠点がある』

セレン『それを説明してやろう』

これで書き溜め分の投下は以上です。

私生活が慌ただしく、なかなか筆が進まない状態が続いていますが、書き溜めが溜まりしだいすぐに続きを投下しますのでお待ち下さい。

乙、どう持っていくのか楽しみ

>>305>>306 応援ありがとうございます!

長い間お待たせしてしまいましたが、これより続きを投下します。

セレン『まず第1に「PA」は様々な要因で減衰する、という点だ』

セレン『ところでキョン、ENゲージの下の太いゲージが何か憶えているか?』

キョン「えぇと……PAゲージでしたっけ。 『OB』のテストの時に言及があったやつですよね?』

セレン『そうだ。 あの時は詳しく説明してやれなかったから、改めて説明するぞ』

セレン『PAゲージはその名の通り、「PA」を構築するのに必要な「コジマ粒子」の残量を表すゲージだ』

キョン「このゲージってたしかENゲージと同じで、減っても自動で回復するんでしたよね?」

セレン『あぁ。 確かにこいつは「EN」と同じくジェネレーターから次々と供給されるから、』

セレン『「OB」を使用しても自動で回復する』

キョン「だったら……」

セレン『だが問題は、「OB」以外の理由でも「PA」は減衰する事がある、ということだ』

セレン『「OB」以外で「PA」が減衰する状況…それは"敵から攻撃を受けた時"だ』

キョン「え? 『PA』って敵の攻撃で弱るんですか?」

セレン『そうだ。 「EN」と同じく自動で回復するとはいえ、敵の攻撃を防いだ箇所の「コジマ粒子」は消失してしまうから」

セレン『敵の攻撃を食らえば食らうほど、「PA」はどんどん薄くなり、機体にダメージが届くようになってしまうんだ』

キョン「なるほど…!」

セレン『そのような状況にならない為には、

1・「QB」を使用して敵の攻撃を避ける

2・敵から距離をとり「PA」の回復に努める

3・敵を全滅させる

…といった手段が適切とされている』

セレン『とにかくネクストにとって「PA」は正に"命綱"といえるものだ』

セレン『だから常に「PA」の状態に気を配り、もし減衰してしまった場合の対策も考えておくんだ』

セレン『分かったな、キョン?』

キョン「ハイッ!」

セレン『では次の「PA」の問題点だが…これは「PA」というよりも、「コジマ粒子」が抱える問題だな』

セレン『キョン、「コジマ粒子」はネクストの根幹を成す、重要な要素だというのは理解しているな?』

キョン「えぇ。 『QB』や『OB』だって、大出力で『KP』を放出するからあんなスゴい挙動がとれるんですよね?」

セレン『ふむ、ちゃんと分かってるじゃないか。 …では肝心の「コジマ粒子」のデメリットについて語るとするか』

本日の投下は以上になります。

続きの投下は明日の20時頃を予定しています。

お楽しみに!

お待たせしました。

それではこれより2日目の投下を始めます。

セレン『「コジマ粒子」が抱えるデメリット……それは"人体や環境に対し、重大な悪影響がある"という事だ』

キョン「……え? えぇ~~!!?」

キョン「今サラッと"人体や環境に悪影響がある"って言いましたけど……『KP』ってそんなに危険な物なんですか!?」

セレン『あぁ。 …やっかいな事に「コジマ粒子」は1度使用されると空間に残留し続け、人体や環境に重大な悪影響を与え続けるんだ』

セレン『キョン、私がこのテストの会場である「旧ピースシティ」について説明した時の事を憶えているか?』

キョン「はい。 たしかあの時セレンさんは……『この街はかつての企業間抗争による重度の"コジマ汚染"の影響で砂漠化した』と言ってたような……」

セレン『そうだ。 あの時はちゃんと説明してやる事ができなかったが』

セレン『「コジマ粒子」を使用する事によって起こる重金属粒子汚染現象……それが「コジマ汚染」だ』

キョン「……」ゴクリッ

セレン『「コジマ粒子」による人体や環境への悪影響は広範囲かつ長期に渡る』

セレン『ここ「旧ピースシティ」もかつては世界有数の大都市として、大いに栄えていた』

セレン『……だが「企業」間の軍事衝突が勃発し、この街は戦場へと姿を変えた』

セレン『さらに各「企業」がネクストを投入した事で、この街は致命的な「コジマ汚染」に曝され、最後には放棄されたんだ』

キョン「じゃあこの街がこんな事になったのは、ネクストのせいなんですか?」

セレン『ネクストはコジマ技術の塊だからな』

セレン『ネクストが稼働した地域では必ず「コジマ汚染」が発生するし、』

セレン『長時間に渡り戦闘行為が行われると最悪の場合その地域は草一つ生えない不毛の大地と化す』

セレン『……この「旧ピースシティ」のようにな……』

キョン(マジかよ……)

キョン(…ん? ちょっと待てよ…)

キョン「……セレンさん、さっきネクストはコジマ技術の塊だって言ってましたよね?」

セレン『あぁ』

キョン「……それじゃあネクストに乗ってる『リンクス』は『コジマ汚染』に曝されたりしないんですか……?」

セレン『何だキョン、我が身が心配になったのか?』

キョン「当たり前ですよ! セレンさんが丁寧に「コジマ汚染」の危険性を説明してくれるから、」

キョン「心配で心配でしょうがないですよ!!」

セレン『安心しろ。 ネクストを動かせる「リンクス」は代替不可の希少な存在だ』

セレン『初期型のネクストならいざ知らず、』

セレン『現在のネクストのコックピットは「リンクス」が「コジマ汚染」に曝されないように、厳重にガードされている』

セレン『だからキョン、お前が「コジマ汚染」の心配をする必要は無いんだ』

キョン「……だったら良いんですけど……」ホッ…

書き溜め分の投下は以上になります。

ご迷惑をおかけしましたが、ようやく私生活が一段落ついたので、これからはまた定期的に続きを投下できると思います。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。

セレン『……さて、「PA」についての説明も一段落着いた事だし、』

セレン『いよいよ「AA」の実地試験といくか』

セレン『準備はいいか、キョン?』

キョン「ハイッ! いつでもいけますよ、セレンさん!」

セレン『では今から「AA」の使い方を伝えるが……』

セレン『その前にまず、KPゲージの残量をチェックするんだ』

キョン「え、『KP』の残量を見るんですか?」

セレン『あぁ。 「AA」を発動するには大量の「コジマ粒子」が必要になるからな」

セレン『まずは「AA」を使用できる位の十分な残量があるかをチェックするんだ』

キョン「ハイッ! …えぇっと…KPのゲージは満タンに回復してますね」

セレン『うむ。 「AA」はKPゲージが緑色の時に使用が可能だ」

セレン『「コジマ粒子」の残量が少なくなり、ゲージが赤色に変色している時は使用できないぞ』

セレン『憶えておけよ、キョン』

キョン「わ、分かりました!」

キョン「ところでセレンさん、『AA』はどうやって使用するんですか?」

セレン『そう急かすな。 今からちゃんと教えてやるさ』

セレン『……「AA」を使用する方法、それは"機体を中心に巨大な爆発が起きるイメージを思い浮かべ、その直後に「OB」を使用する"……というものだ』

キョン「『OB』を? ……何で『AA』で、『OB』を使う必要があるんですか?」

セレン『それはな、「AA」は機体自体が発動しているのではなく、』

セレン『実は「OBブースター」で起こしているからなんだ』

キョン「え? そうなんですか?」

セレン『あぁ。 では今から「AA」をなぜ「OBブースター」で起こせるのかを、簡単に説明してやろう』

短くなりましたが本日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時に投下をしたいと思っています。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは今から2日目の投下を始めます。

セレン『キョン、私がネクストが「AA」を使えるようになったのは、』

セレン『近年になって実装された"ある装置"のおかげだ…と言ったのを憶えているか?』

キョン「えぇ、もちろん覚えてますよ……あッ!」

キョン「もしかして、その"装置"っていうのが……!?」

セレン『そうだ。 「AA」の使用を可能としたその"装置"こそが「新型OBブースター」だ』

セレン『ひと昔前まで、ネクストには武器を使用する以外の攻撃方法が存在していなかった』

セレン『だから武器の弾薬を使い切ってしまうと、ネクストは攻撃の手段が無くなり、』

セレン『相手側の一方的な攻撃に曝されてしまうという致命的な欠点があったんだ』

キョン「なるほど……」

セレン『このような状況を重く見た各企業は事態を打開すべく、』

セレン『ネクスト自体に攻撃手段を獲得させる装置の開発に着手し始めた』

セレン『……そして試行錯誤の末に出来上がったのが、"「コジマ粒子」の爆発的拡散現象"である「コジマ爆発」……』

セレン『即ち「AA」を意図的に起こせる、「新型OBブースター」だ』

セレン『この「新型OBブースター」を機体に組み込む事で、』

セレン『ネクストはたとえ弾薬を使い果たしたとしても攻撃を続行できるようになり、』

セレン『継戦能力が大幅にアップした……というわけだ』

キョン「そうだったのか……」

セレン『では改めて「AA」のやり方を説明するぞ』

セレン『「AA」の発動プロセスは先ほど説明した通りだ』

1・機体を中心に巨大な爆発が起こるイメージを思い浮かべる。

2・活性化した「コジマ粒子」に「OB」をぶつけ、爆発を起こす

セレン『まず1のプロセスを踏むことで「AMS」がジェネレーターへと働きかけ、」

セレン『「PA」を構築する「コジマ粒子」が活性化した状態となる』

セレン『そして間を置かずに2のプロセスを行う事で、「AA」が発動するんだ』

キョン「……は、はぁ……」キョトン

セレン『……どうやらいまいちピンと来てないようだな……』ハァー…

セレン『まぁそんなに難しく考えるな』

セレン『……そうだな、"「AA」はライターと同じようなもの"だと考えてみろ』

キョン「え? ライターですか?」

セレン『あぁ。 「コジマ粒子」がライターの中の可燃性ガスで、「OB」がライターのスイッチだと考えるんだ』

キョン「……つまり、「AA」は活性化した「コジマ粒子」に「OB」で刺激を与えてやる事で巨大な「コジマ爆発」を意図的に起こす攻撃、ということですか?」

セレン『分かってるじゃないか。 どうだ? 原理的にはライターとさほど変わらんだろう?」

キョン「えぇ。 言われてみるとたしかにそうですね」

キョン「すごく分かりやすいです!」

セレン『よし、それではいよいよ待ちに待った「AA」のテストといこうじゃないか……!』

書き溜め分の投下は以上です。

最近このSS速報で新しいACを扱ったSSが始まったみたいですね。

この調子でACのSSがもっと増えると嬉しいですね!

ハルヒSSかと思ってた

>>344 いえ、これはハルヒがメインのSSなので間違いではないです。 ただ、数多くあるハルヒのSSに比べるとACはマイナーな題材なので……。

>>355 いつも応援ありがとうございます!

それでは少し時間帯がずれてしまいましたが、これより続きを投下します。

セレン『テストの内容はいたってシンプルだ』

セレン『"「AA」を使ってネクストを取り囲むMTを全滅させる"……ただそれだけだ』

セレン『さぁ、キョン! 「AA」の使い方はもう分かっているだろう?』

セレン『さっさとMTを片付けて、お前の有用性を改めて「企業」の連中に見せつけてやれッ!!』

キョン「は…ハイッ!」

キョン(よーし…! 今までだって何とかなったんだ…!)

キョン(このテストだって、余裕で合格してやる!)

キョン(まず最初にやる事は……)

キョン("機体を中心に巨大な爆発が起こるイメージを思い浮かべる"だったな……!)

キョン(まずは呼吸を整えて、イメージを思い浮かべることに意識を集中するんだ……)スゥー…

キョン(集中して…巨大な爆発をイメージする…!)

キョン(爆発…、巨大な爆発…!)

………。
……。
…。









ブウウウゥゥーン……!!!


キョン(……来たッ!!)

バチッ…! バチバチバチッッ!!


セレン『おぉ…! でかしたな、キョン!』

セレン『「PA」の活性化に成功したぞ!!』

セレン『さぁ、間髪を入れずに『OB』を使って、「AA」を起こすんだ!!』

キョン「えぇ、分かってますよ!」

バチバチバチバチ……ッ!!!


MT16「ナンダナンダー?」

MT17「キレイダナー……///」ポー…

キョン(……今だッ!)

キョン「いくぞッ! アサルト・アーマーッッ!!!」


ギュオオオーーーン………!!!

MT18「……ファッ!?」

MT17「キレイダナー……///」ポー…


ギュオオオーーー………!!!












ズ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! ! ! !


MT「「「「ギャアアアアアアーーーーッッッッ!!!?」」」」

本日の投下は以上です。

明日はいつも通り20時頃の投下を予定しています。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは2日目の投下を始めます。

キョン「ウォッ!!?」


ガタガタガタガタ!!!!


キョン(何てスゴい振動なんだ……!!)

キョン(それにこの強烈な閃光……!!!)

キョン(まるで『AMS』の逆流で、脳を焼かれた時みたいだ……ッ!!)

セレン『……い、オイ、キョン!!』

キョン「……ん? あれ…セレン…さん?」ボー…

セレン『……呆けてる場合か! しっかりするんだッ!』

キョン「す、すみません……』クラクラ…

セレン『…まったく…! 心配ばかりかけさせやがって…バカやろうが……ッ!』ホッ…

キョン「……あ!? そういえば…テストはどうなりました?」

セレン『モニターを見てみろ』

キョン「……あれ? MTがいなくなってる……」

セレン『ヤツらなら、綺麗さっぱり消し飛んじまったよ。 ……お前の放った「AA」でな』

キョン「……え? ということは……」

セレン『そうだ。 …このテストは、文句なしの合格だ』

セレン『実に見事な「AA」だった。 …よくやったな、キョン!』

キョン「ィヨッッシャァァアアア!!!!」

キョン「それにしても本当にスゴい威力ですね、『AA』ってのは!」

キョン「1度発動しただけで、4機のMTが跡形も無くなるなんて……」

セレン『そりゃあ「AA」は"ネクスト最後の切り札"、などと呼ばれている代物だからな』

セレン『条件しだいでは、敵ネクストでさえも1撃で葬り去る事が可能だ』

キョン「えぇ!? それって本当なんですか!?」

セレン『もちろんだ』

キョン「スゴいな…! もしこれを連発できたら、向かうところ敵無しの状態じゃないですか!」

セレン『おいおい、そんなうまい話があるわけ無いだろう?』

セレン『キョン、「PA」のゲージを見てみろ』

キョン「ゲージのチェックをするんですか? …あれ、0になってる…」

セレン『見ての通りだ。 「AA」は莫大な量の「コジマ粒子」と引き換えに発動するから、」

セレン『1度使うと「PA」は完全に消失してしまう』

セレン『つまり、もし使い時を間違えてしまうと「PA」無しで敵と戦う事になってしまう…というわけだ』

セレン『「PA」が無ければ、いくらネクストといえど苦境に立たされるのは明らかだ』

セレン『……最悪の場合、"死"を覚悟することになる』

キョン「…………」ゴクリッ…

セレン『「AA」とはまさに"両刃の剣"だ。 だからキョン……絶対に使い時を間違うんじゃないぞ! ……分かったな?』

キョン「……は、ハイッ!!」

セレン『……まぁ何はともあれ、テストは合格だ。』

セレン『まさか1発で成功してみせるとはな…私の想像以上だよ、お前は…』

キョン「当たり前ですよ。 だって俺はセレンさんの"最高傑作になる男"なんでしょう?」

キョン「だったらこんな所で立ち止まったり、躓いてなんかいられませんよ!」

セレン『……フフッ! 本当におもしろい男だな、お前は……!』クスクス…

セレン『とにかく、合格おめでとう……キョン!』

キョン「ハイ! ありがとうございます……セレンさん!」

第10テスト『AA(アサルトアーマー)』◎

本日の投下は以上です。

長くなりましたが、次回でいよいよ『ACテスト』も最終段階に突入します。

次回の更新をお楽しみに!

お待たせしました。

諸事情によりあまり筆が進まず、投下は今日の分だけになりますが、これより続きを投下します。

セレン『……さて、「AA」に成功したことで、』

セレン『テストの殆どの行程を終えたわけだが……』

セレン『どうだキョン。 「リンクス」としてネクストを動かしてみた感想は?』

キョン「いやぁ~、"大変だった!" としか言いようがないですよー……」

キョン「ネクストの起動テストから始まって、ブーストを使ったさまざまな移動方法……」

キョン「それを何とかクリアしたと思ったら、休む間もなく今度は武器のテストが始まって、〆は『AA』とかいうトンデモ兵器の実地試験!!」

キョン「……今までいろんな常識はずれでブッ飛んだ出来事に遭遇してきましたけど、」

キョン「今日のテストはそれらが遠くに霞んで見えるくらい、何から何まで現実離れな出来事の連続でしたよ……」ハァー…

キョン「……まぁ、楽しかったといえば、楽しかったですけどね」クスッ

セレン『…なるほどな。 …まぁそうやってまるで"ゲーム"のように楽しく感じたのは、』

セレン『お前が「リンクス」として、大きく成長したからだろう』

セレン『……初めてお前と話した時は、こんなにピーピーと喚くひよっこに本当に「リンクス」が務まるのか、と怪しく思ったものだが、」

セレン『お前は私の予想を越え、次々とテストをクリアしていった』

セレン『前にも言ったかもしれないが、改めて宣言しよう』

セレン『……キョン、今のお前は立派な「リンクス」だ。 ……間違いなくな』

セレン『今までよく頑張った……お疲れ様』

キョン「セ、セレンさん……!」ジ~ン……

キョン「い、いえ! 俺のほうこそ、セレンさんになんてお礼を言ったらいいか……」

セレン『……よし、それでは労いの言葉もかけ終わったことだし、』

セレン『気持ちを切り替えて、"最終テスト"に挑むとするか!』

キョン「……ってうえぇッ!?」

本日の投下は以上です。

いつもより少ない内容になってしまいましたが、次の更新はいつも通り2日連続の投下を予定しています。

お楽しみに!

お待たせしました。

それでは今から続きを投下します。

キョン「ちょ、ちょっと待って下さいよ、セレンさん!」

セレン『どうした、キョン?』

キョン「最終テストって…まだ『ACテスト』があるんですか!?」

セレン『あぁ。 そう言ったつもりだが?』

キョン「マジか……」

キョン「え? だ、だって各種動作のテストに合格したし、」

キョン「全ての武器のテストにだって合格したじゃないですか!?」

キョン「それなのに、まだテストがあるっていうんですか……」ゲンナリ…

セレン『おいおい、さっき私が言った事を聞いてなかったのか?』

セレン『私は今しがた"これでテストの殆どの行程を終えた"と言った筈だ』

セレン『……という事は深く考えれば、』

セレン『"まだテストは残っている"……と思わないか?』

キョン「……まぁ、言われてみればたしかにそうかもしれませんけど……」

セレン『それに今までのテストは只の"実技試験"のようなものだ』

セレン『お前はたしかに1度は全てのテストをクリアした。 …だが、お前が真の意味で今までのテストの内容を理解できているかは少し疑問が残る……』

セレン『だからお前の適性を確かめる為にも、これまでの復習を兼ねた"卒業試験" が必要なのさ』

キョン「…分かりましたよ…」ハァ~…

キョン「"卒業試験"だか、"最終テスト"だか、なんだかよく分からないですけど……」

キョン「それをクリアすればこの『ACテスト』に本当の意味で合格したことになるんですよね?」

セレン『あぁ、そうだな』

キョン「だったら早く、テストを始めましょうよ!」

セレン『どうした? 急に勇ましくなったじゃないか』

キョン「早くこの『ACテスト』を終わらせたいだけですよ…」

キョン「…それに、数々の課題をクリアしてきて、多少自信もついてきましたからね!」

キョン「今までのテストの内容だってバッチリと覚えてますし、」

キョン「"最終テスト"がどんな内容でも、絶対にクリアしてみせますよ!」

セレン『フム…、やる気と自信は十分のようだな…よしッ!』

セレン『それではさっそく"最終テスト"を始めるとするか!』

セレン『キョン、準備はいいか?』

キョン「えぇ! いつでもイケますよ!!」

本日の投下は以上になります。

明日はいつも通り20時頃の投下を予定しています。

お楽しみに!

お待たせしました。

予定より遅れてしまいましたが、これから続きを投下します。

セレン『では最終テストの準備にとりかかるとしよう』


バラバラバラバラ……!!


キョン(ん? 何の音だ…?)

セレン『キョン聞いているか? 今から最終テストの内容を説明するぞ』

セレン『この最終テストの内容はいたってシンプルだ』

セレン『……これまでのテストで培った"知識"と"技術"を総動員し、最後まで"生き残る"……ただそれだけだ』

キョン「えッ!? い、生き残るって…随分と物騒ですね…」

セレン『当たり前だ! 最終テストは「企業」の用意した戦力と、お前のネクストの1対多数の物量戦なのだからな!』

キョン(マジかよ……)

セレン『改めて最終テストの内容を説明するぞ』

セレン『先ほど言った通り、最終テストはネクスト対「企業」の戦力で行われる』

セレン『このテストの合格の条件はただ一つ、"手段は問わない。 あらゆる武装を駆使して、敵を全滅させること"、だ!』

セレン『…まぁ、要は武装のテストと一緒で、こちらの用意した戦力を片っ端から片づければ合格、…というわけだ。』

キョン「…なるほど。 つまり今まで習ってきたことを駆使して、MTを全滅させればいいんですね?」

キョン「そんなことなら楽勝ですよ、まかせてください!」

セレン『…フフ。 そんな軽口が叩けるのも今のうちだけだと思うぞ?』

キョン「……え?」

キョン「……それってどういう意味ですか、セレンさん?」

セレン『実はな、最終テストは実戦を想定して、MTの実弾使用が許可されているんだ』

キョン「はぁ……」

セレン『鈍いやつだな……! つまり、さっきまでの武器テストと違って、MTは実弾で攻撃してくると言っているんだ!』

キョン「うえぇ!!?」

本日の投下は以上になります。

次回の投下をお楽しみに!

続きの投下が遅れてしまいすみません。

迷い猫を飼うことになりまして、あまり続きを書くことができませんでした。

ですので、申し訳ないのですが、今週の投下は本日だけとさせてもらいます。

それでは、続きを投下します。

キョン「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!? MTが攻撃してくるなんて、聞いてないですよ!?」

セレン『バカ野郎! お前こそ、人の話を聞いてないのか?』

セレン『"最終テストは実戦を想定して行われる"と、ついさっき説明したばかりだろうが……』

セレン『それに、どこの戦場に反撃もしてこずに、戦場で棒立ちでつっ立っている敵がいるというんだ?』

キョン(ぐ…そ、そりゃあそうかもしれないけど…)

セレン『そういう訳だから、この最終テストではMTはバンバン攻撃してくるぞ』

キョン「…で、でもそうは言ってもただの"テスト"なんだし、危険は無いですよね…?」

セレン『何を言っている。 これは"実戦を想定した"テストなんだぞ?』

セレン『敵はネクストが大破して動かなくなるまで撃ってくるに決まってるだろう』

キョン「うげえぇ!?」

セレン『…もし当たり所が悪ければ、最悪の場合"死ぬ"ハメになるかもな…』ニヤリ…ッ!

キョン(おいおい……『PA』のテストの時にMTの弾丸の直撃を食らったけど、)

キョン(凄い衝撃だったぞ……。 それをもし四方八方から食らうことになったら……ッ!)ゾッ…!

セレン『……おい、キョン?』

キョン「…セ、セレンさん…俺、やっぱ大丈夫じゃないかも…」プルプル…

セレン『ハァ?…おいおい、これから最終テストだってのに、ま~た臆病風に吹かれたのか?』

キョン「いやいや、"最悪の場合死ぬかもな"……なんて言われたら、誰だってビビりますって!!」アワアワ…!

セレン(…マズいな、ちょっと脅かしすぎたか…?)

セレン『…心配するな、キョン。』

セレン『敵の砲撃は「QB」を使えばカンタンに回避できるし、』

セレン『もし直撃を喰らっても「PA」がダメージを軽減してくれる…』ハァー…

キョン「そ、そうは言ってもですねぇ…!」

セレン『大丈夫だと言ってるだろ。 …それにお前もさっき言ってたじゃないか』

セレン『「今までのテストの内容だってバッチリと覚えてます」ってな。』

セレン『何だかんだあったが、お前は今までのテストを全部合格してきたじゃないか』

セレン『これまでに得た知識と経験と技術を持ってすれば、問題なく合格できるさ…』

キョン「セレンさん…」

キョン(…そうだ、セレンさんの言う通りだ…!)

キョン(…今までだって、何とかなったんだ!)

キョン(それにMTとネクストじゃ、比較にならないくらいの性能差があるハズだ…)

キョン(だったらMTがどんな攻撃をしてこようが、片っぱしから避けて、避けて、避けまくってやる!!)

キョン「…わかりました、セレンさん」

キョン「これまでだって何とかなったんだ…」

キョン「MTがどれだけ来ようがッ! 弾丸を何発撃ち込まれようがッ!」

キョン「全部返り討ちにして、スクラップにしてやりますよ!!」ドドンッ!

セレン(…何とかメンタルは持ち直したようだな…)ホッ…

今週の投下は以上になります。

次回の更新ではいつも通り2日に分けて投下できるよう、努力したいと思います。

大変お待たせしました。

遅くなりましたが、これより続きを投下します。

セレン『…よしッ! キョンのモチベーションも回復したことだし…』

セレン『最終テストに取り掛かるとするかッ!!』

セレン『準備はいいか、キョン!』

キョン「ハイッ! いつでもイけますよ、セレンさん!』

セレン『それではまずテストの準備を始めるとしよう』


ガッシャン! ガッシャン!


MT×10「ヨロシクオネガイシャーーーッス!!!」

キョン「ゲ…MTの数が多いな…」

セレン『では改めて最終試験の内容を説明するぞ』

セレン『先ほど説明した通り、最終テストは「企業」の用意した戦力と、お前のネクストとの1対多数の形式で行われ、』

セレン『「企業」側の戦力を全滅させれば合格となる』

キョン「えぇ、了解してます」

セレン『次に「企業」側の戦力についてだが、』

セレン『見ての通りMTが10機。 それと……』

キョン(…まぁいくら数が多いからって、しょせん旧式のMT ばっかりだからな…)

キョン(慌てずに1機ずつ片づけていけば、大丈夫だろ……ん?)


バラバラバラバラ……!!


キョン(? ……さっきから聞こえてたけど、これって何の音だ?)

セレン『……おい、キョン! 聞いているのか!?』

キョン「あ、すみませんセレンさん。 …なんかさっきから大きな音が鳴ってて、集中できなくて…」

セレン『まったく…しっかりしろ。 もう間もなくテストが始まるのだからな』

キョン「申し訳ないです…」

バラバラバラバラ……!!


キョン(またあの音だ…。 いったい何の音なんだ?)

キョン「……あのー、セレンさん」

セレン『……今度は何だ?』ハァ~…

本日の投下は以上になります。

続きの投下は明日の20時以降を予定しています。

お楽しみに!

お待たせしました。

予定より遅くなってしまいましたが、これより続きを投下します。

キョン「…ついさっき、大きな音がするから話に集中できないって俺言いましたよね?」

セレン『あぁ』

キョン「実はまだその大きな音が聞こえるんですけど…これって何の音ですか?」

キョン「バラバラバラって…、なんかヘリのプロペラ音みたいなんですけど…」

セレン『…それはだな…』ニヤリッ


バラバラバラバラ……!!


キョン「うォッ!? な、何だ!?」

キョン「空からデカいヘリが降ってきた!!?」

???「…………」


バラバラバラバラ……!!


キョン「な…何だコレ…? 重武装の…攻撃ヘリ!?」

セレン『コレが今回のテストのスペシャルゲスト……!』

セレン『GA製爆撃翌用大型戦闘ヘリ、「GALH5」…通称「FLYINGJOLT」だ!!』

キョン「ば…爆撃翌用ヘリィ!? まさか、そんな物まで最終テストに参加するんですか!?」

セレン『もちろんだ。 最終試験の相手が楽勝なMTだけのハズがないだろう?』

セレン『それにこういう重要な局面には、立ちはだかる障害が必ずいるものだ』

セレン『…まぁ分かりやすく例えるなら、さしずめコイツはゲームのステージの最後に立ちはだかる"ボスキャラ"のような物だな!』

セレン『準備が整ったようだな』

セレン『それではこれより「ACテスト」の最終段階、「実戦形式の模擬戦闘」を開始するッ!!』

キョン「あのー…セレンさん?」

セレン『何だ、キョン?』

キョン「やっぱりこのテスト…ちょっと待ってもらえません?」

セレン『……駄目に決まってるだろう』

キョン(ですよね~……)

セレン『いいか、もう準備は出来ているんだ』

セレン『グダグダと言う暇があったら、さっさと覚悟を決めて、テストに臨めッ!』

キョン「あ~、もう! 分かりましたよ!」

キョン「こうなったら、MTだろうが、大型ヘリだろうが、木っ端みじんにフッ飛ばしてやりますよ!!」

セレン『その意気だ。 よし! それでは今度こそ、最終テストのスタートだッ!!』

本日の投下は以上です。

ところで次回の投下ですが……。

諸事情により週1での投下を止めて、以前のように書き溜め分がある程度溜まったら続きを投下するスタイルに戻したいと考えています。

私生活の変化など様々な問題があり、現在の週1の更新ではモチベーションやクオリティの低下が避けられないため、やむなくの決断となりました。

なので更新頻度は下がると思いますが、どうかご了承下さい。

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