夕美・美波「「Pさんに復讐するよ!」」カッ! 文香「…御意」 (43)

(事務所)

夕美「プロデューサーさんに復讐するよ! 美波ちゃん!」カッ!

美波「プロデューサーさんに復讐しよう! 夕美ちゃん!」カッ!

2人「「やるよ!!」」ガシッ!

文香「おはようございます…お二人とも…朝から何を荒ぶっているのですか…?」ヒョコリ

夕美「おはよう文香さん! 聞いてよ文香さん!」カッ!

美波「おはよう文香さん! 文香さんにも関係のある話なんだよ!」カッ!

文香「…?」

夕美「あれは昨日の夕方頃の話でね…」

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(昨日・事務所)

P「ふぅ。やっと仕事終わったよ…冷蔵庫になんか甘いモン入ってないかなー」

カチャ...ガサゴソ

P「お、プリンがある」

スッ...ムシャリ

P「ほうほう、これは美味い。予想をはるかに超えて美味い。天にも昇る気分だ」ムシャムシャ

夕美「フンフンフーン♪ フラワーパークで買った数量限定プリン。美波ちゃんと文香さんと一緒に食べ…」

P「プ?」

夕美「」

P「えっと…その…」

夕美「…」ポロポロポロ

(現在)

夕美「というわけ! プロデューサーさんが私たちのプリンを食べちゃったんだよ!」カッ!

美波「おのれ許すまじ! プロデューサーさん!」カッ!

文香「…あの…3人分購入したのであれば…プロデューサーさんが食べてしまっても2人分は残っているのでは…?

夕美「違うんだよ文香さん。プリンは分け合うものではなくて、1人1つ食べるのが相葉家のルールなんだよ」キッ

美波「新田家でも同じです」キッ

文香「…つまり?」

美波「3人で食べると決めたプリンならば3人で食べる! 誰かが食べないような選択や、2つを3人で分け合うような選択は元より存在しないのよ!」カッ!

夕美「ちなみに残り2つのプリンは偶然居合わせた杏ちゃんときらりちゃんにプレゼントしました」

文香「…なるほど」

夕美「プリンはもうないから食べることはできないけど!」

美波「プロデューサーさんにささやかな復讐をすることは出来るよね!」

夕美「ていうか! 復讐しないと腹の虫が治まらない! 私は怒っているんだよ!」プンスカ

美波「激おこだね!」プンスカ

文香「…」

文香「事情は把握しました…他ならぬお2人の頼みです…私も喜んで協力致しましょう…」キラ-ン

美波「ありがとう文香さん!」カッ!

夕美「一矢報いてやろうね! 文香さん!」カッ!

文香「…任せてください」クワ-

(しばらくして)

美波「では、プロデューサーさん復讐大作戦会議を始めます」ピシッ

夕美・文香「よろしくお願いします」ペコリ

美波「これから私たちはプロデューサーさんに復讐をするわけだけど…2人とも復讐と聞いて何を思いつくことはあるかしら?」

夕美「はい!」ピッ!

美波「夕美ちゃん。どうぞ」

夕美「やられたらやり返す…倍返しだっ!!!」クワッ!

美波「若干古いね! 『半沢直樹』だね!」

夕美「えへへ、あのドラマ好きだったんだ~♪」

美波「うちにDVDあるから後で一緒に観よう! 次!」

文香「はい…」ピシ-

美波「文香さんどうぞ!」

文香「…復讐といえばやはりハンムラビ法典だと思います『目には目を、歯には歯を』の復讐法ですね…」

夕美「中学生の頃習ったなぁ」

文香「我々は復讐の程度をよく考えるべきです…もしも怒りのままにプロデューサーへ復讐してしまっては『やりすぎ』になってしまいかねません…。例えばプリンの恨みだからといってプロデューサーさんの家に侵入し、スーツや低反発まくら、ソファなどを強奪するような行為は行き過ぎた復讐となるでしょう…」

美波「それは駄目なのかな?」

文香「駄目です…いくら限定プリンとはいえ…あまりにも価値が不釣り合いです…これでは平等の精神に反します…」

美波「…そっか」シュン

夕美「(美波ちゃん。欲しかったのかな)」

参考:【価格表】
フラワーパーク限定プリン…324円
Pスーツ…5万円
Pソファ…3万円
P反発枕…1万5千円

夕美「うーん、プリンを食べられたならプリンを食べ返すのが1番いい復讐のような気がするけど…そんな都合よくプロデューサーさんがプリンを買ってくるわけじゃなんだよね」

文香「そうですね…ここで『プリン』という魅惑の甘味に狙いを絞らず…『食べ物』にスポットを当てて考えてみませんか…?」

美波「どういうことかな?」

文香「明日…実際にやってみましょう…プロデューサーさんが事務所に来る前。早朝に集合です…」

(次の日)

チュン...チュン...

夕美「ふぁぁ…眠いなぁ。おはよう文香さん。美波ちゃん」

美波「おはよう。いい天気ね」

夕美「美波ちゃん…朝強そうだね~」ボ-ッ

美波「ふふ。そうね、朝走ったりしているから♪」

夕美「へー、すごいね。ところで文香さん…大丈夫?」

文香「大丈夫で…ぐぉぉぉ…」スヤスヤ

美波「全然大丈夫じゃないね!」カッ!

夕美「立ったまま鼻ちょうちんをプープー膨らませているね!」カッ!

文香「はっ…! 寝てなどいませ…ぷしゅぅぅ…」スヤスヤ

美波「起きてー! 作戦の立案者がいないと作業が進まないよ! 起きてー!」ユサユサ

夕美「起きてっ! 文香さんだけが頼りなんだよ! 起きてっ!」ユサユサ

文香「んん…スペクタクルなマッスルモンスター…」

美波「どんな寝言なのかなっ!?」

文香「うぅ…私はもうダメです…このノートにやるべきことはすべて記しておきましたから…美波さん…夕美さん…後は頼みまし…た…ぐぉぉぉ…」スヤスヤスヤ

美波「ふ、文香さーんっ!!」

夕美「文香さんっ!!!」

文香「…zzz」スヤスヤ

美波「…くっ…仕方ないわ! ノートを残してくれたのは不幸中の幸い! 頑張って実行しましょう! 夕美ちゃん!」カッ!

夕美「そうだね! 頑張ろう美波ちゃん!」カッ!

2人「「やるよっ!!」」ガシッ!

美波「じゃあノートをまずは見て、と。ええと何々? 第1段階は『いちごパスタ』を作りましょ…!?」

夕美「いちごパスタっ!?」

美波「…」

夕美「…」

美波「…どうしよっか?」

夕美「い、いちごパスタかぁ…」

美波「…」

夕美「…」

美波「ええい! ここまできたらやるしかないよ! 作っちゃおうか! 夕美ちゃん!!」カッ!

夕美「そうだね! プリンへかけた想い! どれだけ大きいものだったのかをプロデューサーさんに叩きつけてやろう!」カッ!

2人「「復讐だっ!」」ガシッ!

(事務所)

P「ふぁぁ…朝飯食ってないし眠いなぁ…」

カチャ

美波「あ、おはようございます。プロデューサーさん♪」

P「おはよう。美波」

P「…ん? なんかいい匂いがするな」スンスン

美波「に、匂いフェチなんですか…///」ドキドキ

P「ちげーよっ!! 『台所から美味しそうな香りが漂ってますね』って言ってんの!!」

美波「ああ、がっかりです。美味しそうな匂いの原因は私が朝ごはんを作っていたからだと思いますよ。パスタを茹でていたんです」

P「へぇ…いいなぁ」グゥ-

美波「冷静麺なのでまだありますよ。プロデューサーさんもどうですか?」

P「いいのか!?」

美波「ええ。たくさん食べてくださいね♪」

美波「(…ふふふ)」ニヤリ

(その後)

【いちごパスタ】ド-ン!

P「」

美波「さぁ、どうぞ♪ 」

P「あの」

美波「なんですか?」

P「これは?」

美波「パスタです」

P「どうしていちごが?」

美波「ビタミンが豊富なんですよ♪」

P「…急にお腹いっぱいに」グ-

美波「身体は正直ですね。残しは許しませんよ♪」

P「」

コソリ

夕美「(ふっふっふっ…プロデューサーさんと冷戦状態にある私はそっちに出られないけど、いい感じに追い込んでるみたいだね! 美波ちゃん!)」グッ

P「これホントに食べるの?」

美波「あ、残す…んですか?」シュ-ン

P「!」

P「嘘嘘嘘。食べるよ、食べる。だからそんな悲しみに満ち満ちた表情を浮かべるなよ。いやぁ美味しそうだなァァァァァァァァァチクショウ」

美波「はい。じゃあ、あーんです♪」

P「ちょっと待って自分のタイミングでいかせて。こういうのは勇気が必要だから待っ」

美波「はい♪」グイ-

P「ちょ。もぉぉぉ…!」モグモグ

美波「(ふふふ…これでプロデューサーさんは悶えて苦しんで辛い目に…♪)」

P「…あれ?」モグモグ

美波「?」

P「なんか。普通に美味い」

美波「!?」

夕美「!?」

P「美味い。普通のデザートじゃんこれ」ムシャ-

美波「お、美味しいですか?」

P「うん。さすが美波。普段食べてるアレとは大違いの味だ」モグモグ

注:【アレ】
橘シェフ特製パスタのことを指す。

美波「(一体…どういうこと!?)」

夕美「(何があったの美波ちゃん!?)」

(しばらくして)

夕美「…試食させて!」カッ!

美波「どうぞ!」カッ!

夕美「…」パクッ..モグモグ

美波「どう?」

夕美「美味しいよっ!」バ-ン!!

美波「そ、そんなっ!」ガ-ン!

夕美「美波ちゃんさ。作る時にやけに気合い入れてなかった?」

美波「ええ、せっかく作るんだもの。高いいちごが用意してあったし、もったいなくて…私なりにアレンジして味を整えたのよね。かなこちゃん特製のジャム入れてみたり、クリームを生とカスタードの2種類にしてみたり…」

夕美「それが原因だよっ!!」カッ!

文香「さすが美波さん…『やれば何でも出来てしまう女ナンバーワン』の名は伊達ではありませんね…」モグモグ

夕美「起きたんだね文香さん。ていうか当然のようにいちごパスタ(改)を食べてるし」

文香「ふふふ…たっぷりと寝て、美味しいものを食べて体調はばっちしですよ…」キラ-ン

夕美「むむ…次はどうしようか」

文香「まだ代案はあります…任せてください」キラ-ン

夕美「すごい! 頼りになるね! 文香さんっ!」カッ!

美波「やっぱり文香さんが私たちの頭脳だよ!」カッ!

文香「任せてください…空前絶後のげに恐ろしき復讐をプロデューサーさんにしてみせますから...」クワ-!

(お昼)

P「さて、外にご飯でも食べに行…」

文香「待たれよ…」バ-ン!

P「侍かな?」

文香「プロデューサーさん…貴方はすでに包囲されています…故郷のおっかさんが泣いているぞ…?」

P「警察かな? ところで包囲って誰に…」

美波「私たちですよ!」カッ!

夕美「むーっ!」プク-!

P「げ、夕美! そ、その…この前のプリンは…」アセアセ

夕美「ふんだ! 言い訳しても無駄だよっ! さあ! 復讐の鬼と化した私の攻撃を受けてみよっ!」カッ!

P「へ? 攻撃って…」

夕美「喰らえっ! 『ゴーヤ・チャンプルー』だよっ!」

コトリ...ホカホカ-

P「!?」

美波「ふふふ…これは恐ろしいわね♪」

文香「ゴーヤの持つ苦味は鶏卵程度では中和しきれません…」

文香「どんなご飯でも残さず食べる行儀のいいプロデューサーさんのことです…苦しみながらチャンプルーと格闘することに…」

P「はい?」モグモグ

3人「「「え!?」」」

P「このゴーヤ・チャンプルー美味しいなー」モグモグ

文香「ば、馬鹿な…!」ガ-ン!

夕美「ど、どうなってるの文香さんっ! 文香さんメモによるとプロデューサーさんは子供舌で苦いものが苦手なはずじゃ…!」ワナワナ

美波「そうだよ! 卵をふんわりかつ甘めにして、ゴーヤの下処理を丁寧に行ったけど、その程度でゴーヤ・チャンプルーを美味しく食べられるはずが…!」

夕美「美波ちゃーーーーーんっ!!! 美味しく食べられる工夫満載だよーーー!!」ガ-ン!

文香「こ、ここでも美波さんの料理上手が仇となってしまいましたか…!」ガ-ン

P「んまー」モグモグ

美波「えへへ…そんなに喜んで食べてもらえると嬉しいです♪」

夕美「美波ちゃーーーーんっ!!! 復讐中なんだよーーー! その人は敵だよーーー!」

夕美「ええい! もう撤退だよっ!」ガシッ

美波「あ、ちょ! まだプロデューサーさんが食べてるのに…!」

文香「ダメです…帰りますよ…!」ガシッ

美波「やーーーーーー!」

P「んま」モグモグ

(その後)

夕美「このー! 美波ちゃんのスカポンタンっ!」プンスカ

美波「ご、ごめんなさい」

文香「我々を差し置いてプロデューサーさんとイチャつく時間は楽しかったですか…? あぁん…?」ゴゴゴゴ

美波「ヒィィィッ! 文香さんは怒り方がシャレになってないよっ!」

文香「おらおら…『人を笑顔にする才能』を他にも隠し持ってんだろ飛んでみろよぉぉぉん…!」

美波「何も隠してません! 何も隠してません! そもそも飛んでも落ちるものではありません! 堪忍してくださいっ!」ピョンピョンピョン

スッ...ピラッ...

美波「あ」

夕美「文香さん親分っ! 何か落ちましたぜ!」

文香「拾え…」

夕美「へい!」ガシッ!

美波「ま、待って…それは…っ!」

夕美「へへへ! 一体何を落としたってんだ! さぞかし恥ずかしい代物なんだろうなぁぁぁ!」チラリ

美波「まだ見ないでー!」

【某ネズミー遊園地4人分のチケット】バ-ン

夕美「…んん? これは何かな? 美波ちゃん?」ズイッ

文香「浦安の夢の国でどんな悪巧みをしようというのいうのですか…?」ズイッ

美波「ええと…その…」

美波「復讐が終わった後、みんなで遊びに行こうかなー…って思って...///」

夕美「…!」

文香「…!」

美波「や、やっぱり駄目かな…?」

夕美「だ、駄目じゃないよ! この喜ばせ上手ーーー!」ガシ-!

文香「そういうところ大好きですよ...美波さん…」ガシ-!

美波「…えへへ♪」

夕美「でもその前に! 復讐をやり遂げよう!」カッ!

文香「帰ってきたらみんなで遊びに行きますよ…」キラ-ン

美波「死亡フラグが立っているような気もするけど、そんなのおかまいなし! さあ! 最後の作戦を立てるよ! 2人ともっ!」

文香・夕美「「おーっ!!」」ピシ-!

(夜・P宅)

シュタ!

夕美「鍵を」

美波「はっ! こちらまゆちゃんから借りた合鍵です!」

夕美「OK。プロデューサーさんが帰って来る前に終わらせるよ♪」

文香「御意…」ピシッ

カチャ...パタン
シュタタタタタタタ...

夕美「ふぅ。久しぶりに入ったけど相変わらずゲーム以外にものがないね。プロデューサーさんの部屋は」

美波「そうね♪」スリスリ

夕美「待って!? なんでプロデューサーさんのベッドにいきなりダイビングしてるの!? 美波ちゃん!? 枕に顔をこすり付けてるし!!」ガ-ン!

美波「はっ! か、身体が勝手に…!」ビクッ

文香「まったく…余計な痕跡を残すのはNGですよ…」ムシャ-

夕美「うわぁぁぁ! 勝手に『魚肉ソーセージ』をむさぼってるぅー!!!!」

文香「…はっ! か、身体が勝手に…!」ムシャ-

夕美「もー! 2人とも潜入前には『ルパンのように華麗に行動しましょう』なんて言ってたのにフリーダム過ぎだよっ!!」プンスカ

美波「ご、ごめんなさい…」

文香「申し訳ありません…ターゲットの冷蔵庫を漁りましょう…」

夕美「わかればいいんだよ。プロデューサーさんがハーゲンダッツを大量に買い込んだっていう杏ちゃん情報があるから、ハーゲンを素早く平らげてここを去る! それが私たちの計画なんだから抜かりないように行動しよう!」

美波「はい!」ピッ!

文香「かしこまりました…」ピシ-

夕美「じゃあ早速冷蔵庫を開けて、と」

カチャ

【ハーゲンダッツ】ピカ-

夕美「…バニラとチョコとイチゴとクッキーとラズベリーとチーズケーキがあるけど2人は何味を」文香「バニラを」

夕美「…食い気味に言ったね。そんなにバニラが好きなの?」

文香「いえ。バニラが好きというよりは…余計な味をごちゃごちゃと付けたものが…苦手なもので…」

夕美「なるほど、文香さんはスターバックスで小洒落た飲み物を注文出来ないタイプの人だね。美波ちゃんは?」

美波「ラズベリーがいいかな」

夕美「あ、私も食べたいから半分こしようよ。チーズケーキと交換でね♪」

美波「もちろん。コーヒー淹れてくるね♪」

文香「待ってください…」ピッ

夕美「?」

美波「?」

文香「2人だけでアイスを分け合うなど言語道断です…私も混ぜてください…」カッ!

2人「「もちろん♪」」

キャッキャ♪

(しばらくして)

ムシャムシャムシャ-
ズズズズ...フゥ

夕美「あ~、美味しかった。幸せ~♪」

文香「ラズベリーやチーズケーキも乙なものですね…食わず嫌いだったようです…」ゲプ-

美波「ふふっ。今度はスターバックスでショートソイオールミルクアドリストレットショットノンシロップチョコレートソースアドホイップフルリーフチャイラテを頼んでみようよ♪」

文香「それは…どこの部族の呪文なのですか…」

夕美「ていうか覚えてるのが凄いね」

美波「よく頼むのよ。それより食べ終わったならコップを洗って早く退散を…」

カチャ

P「あー、疲れた。ただい」

美波・文香「「おかえりなさい」」

P「ま何故当然のようにいるんだ!?」ガ-ン!!

夕美「…むっ」プイッ

P「えぇ…お前ら何しに来たんだよ。つーかどこから入ったんだ」

美波「細かいことは気にしなくていいです! それよりプロデューサーさん! もう回りくどいことは無しです! 夕美ちゃんのプリンを食べた報いを受けてもらいますよっ!」ピッ!

文香「そうです…すでにプロデューサーさんの大切にしていたハーゲンダッツは我々が3つほど頂戴しました…!」ピッ!

夕美「むーっ!」プイッ

P「いや、アイスくらいなら別にいいんだけど…やっぱりまだ怒ってたんだな。夕美」

夕美「ふんっ!」プイッ

美波「当然です!」ブチィッ!

文香「食べ物の恨みは…恐ろしいのです…」ブチィッ!

P「いや、美波と文香はなんでブチキレてんだよ! 理不尽さしか感じねぇよ!」

夕美「へんっ!」ツ-ン

P「夕美。ごめん」

夕美「つんっ!」プイ-

P「フラワーパークのプリンはもうないんだけどさ」

夕美「ぷいっ!」フン!

P「代わりに銀座で売ってた限定高級プリンを買ってきたんだ」ガサゴソ

3人「「「!?」」」

美波「そ、それってもしかして…幻のデリシャス346プリンですか!?」

P「おー、よく知ってるな。知り合いが並ぶって言ってたから何とか頼んで買ってもらったんだけど…」

文香「よー…こー…せぇ…!」

P「ええい。手を出すな食の魔人め!」ペシッ

文香「あぅっ!」

P「これじゃ代わりにならないかもしれないけどさ、今度は同じものを買ってくるから許してくれないか。夕ーーー」

夕美「わーい♪ プロデューサーさん大好き~♪」ムシャ-

P「機嫌が一瞬で直ってるぅー!!」

夕美「美味しい~♪」ムシャ-

P「はぁ…まあ。これで一件落着かな」

美波・文香「「…」」ジ-

P「ん? どした2人とも」

美波「あの…プリンデューサーさん?」

P「誰だよ」

文香「我々の分のプリンは…?」

P「ないよ」

美波「え?」

文香「え?」

P「え? いや、俺は間違って夕美のプリンを食べちゃったけど…2人には何もしてないし。むしろハーゲンダッツを無許可で食われた被害しかないよ」

美波「…」

文香「…」

夕美「~♪」ンミャ-

美波「どうしようか文香さん。このやり場のない怒りは」ゴゴゴゴ

文香「そうですね…これはやはりプロデューサーさんにぶつけるしかないのでは…?」ゴゴゴゴ

P「キミたち何の話をしているのかな? 俺何も悪くないよね?」

2人「「…」」コクリ

P「ちょ」

シュタタタタタタタタ!!

P「待って!? 美波! 俺の低反発マクラを強奪するな! 文香! 俺の冷蔵庫の中から食材を強奪するなぁぁぁぁ!!!!」

美波「枕~♪」ギュ-

文香「美味しいです…♪」ムシャ-

P「やめてぇぇぇぇっ!!!!」

夕美「2人とも待って!」バ-ン!

美波「!」

文香「!」

夕美「ほら…1/3ずつだけど…プリンはまだあるよ。よかったら食べてよ」スッ

美波「…っ! 新田家のルールではプリンは1人1つずつだと言ったはずだよ!」カッ!

文香「そうです…プリンは1つを分け合うものではありません…」クワ-!

夕美「で、でも…私1人でこのプリンを食べることなんて…出来ないよ!!」カッ!

美波「…夕美ちゃん」

文香「夕美さん…」

夕美「さあ! ごちゃごちゃとした考えは捨てて食べてみて! 美味しいから!」カッ!

グイ-

美波「あ、ちょ美味しい…♪」ムシャ-

文香「ま、待ってくだ美味しいですね…♪」ムシャ-

夕美「ふふふ。甘いものは心を幸せにするよね♪」

美波「なんだか心が洗われたような気がします…」

文香「そうですね…すみませんでした。プロデューサーさん…」

P「あ、うん。暴走さえしなきゃいいよ」

夕美「プロデューサーさん。私もプリンのことで拗ねててごめんなさい…ちょっと意地っ張り過ぎたよね」

P「それだけ楽しみにしてたんだろ。俺が悪いんだから夕美が謝ることじゃないよ」

P「今度は一緒にプリン買いに行こうな」

夕美「…うん♪」

美波「さて、仲直りできたみたいだし、帰りましょうか。夕美ちゃん。文香さん」

夕美・文香「「ええ」」

P「待て。美波」

美波「?」

P「さりげなく脇に抱えている俺の枕は置いていけ」

美波「…」チッ

(後日)

P「夕美の機嫌も直ったし。これで悩み事はもうない! 仕事するぞ!」

カチャ...トコトコトコ

ありす「プロデューサーさん。ちょっといいですか?」

P「おや、ありす。おはよう。手に持っているものはなんだい?」

ありす「この前、プロデューサーさんがいちごパスタを美味しい美味しいと言って食べていたと聞いたので用意したんです。プロデューサーさん。本当はいちごパスタが大好きだったんですね。知りませんでした♪」ムフ-!

P「いや、この前のは美波が作ったからというか…その…美波に教わったなら食べてもいいというか…」

ありす「美波さんはいま浦安です!」

P「あらー」

ありす「さあ! 遠慮なさらず! お口を開けて! 私のスペシャルパスタを召し上がってください! 心ゆくまで!」グイ-!

P「待って待ってこういうのはタイミングが大切だから少し時グェェェェェェッ!!!」

モグモグモグ...パタリ

ありす「あれ? プロデューサーさん。どうしたんですか?」

P「」チ-ン

ありす「…?」

終わり

以上です
お読みいただきありがとうございました

美波夕美文香の3人組シリーズを書いてていい感じにキャラを暴走させられるようになってきた気がします。特に文香

訂正です
ネズミーランドのチケットは3枚でした
失礼しました

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