精子A「くそっ!!またあれが始まった…!!お前ら!!後ろに下がれ!!ここは俺が食い止める!!」

精子B「お、お前!!死にたいのか!?!?外の世界なんて死しか待ってないんだぞ!?」

精子A「うるせぇ!!こいつが仮に女とヤる時、お前らみてぇな情に熱い奴を残しとかねぇとクソガキが産まれんだよ!!」
精子C「た、隊長…!!しかし、隊長無き後我々をいったい誰がまとめるんですか！」
精子D「そうだ！そうだ！1番情に熱いのは隊長じゃないですか！」
精子A「お前ら…!!」

精子B「お前ばっか、カッコつけるなって」
精子E「俺たち同期、一緒にイこうじゃねぇか」
精子A「ちくしょう‼くそっ!!」

精子B「お前たちはまだ先がある！だがしかーし!!俺たちはたんぱく質となり吸収される、他無い。だからここは俺たちが引き受ける!!お前ら全員下がれ!!!!!!!!」

精子全員「うっ、うるる…」

精子B「さぁイクぜ!!俺たち最初で最後の見せ場だってばよ!!」
精子D「だな。イクぜ!!」
精子A「イクか!!よぉっし‼イクぜ!!新世界へ!!」
精子全員「うぁぁぁ！！！！隊長ぉぉぉ!!」


ドビュッシー

精子A「こ、ここは!?」
精子B「洞窟のようだな…ってことはまさか!!」
精子D「俺たちは辿り着いたのか!!」

精子B「…よっしゃぁぁぁ！！！！！！」

謎の声「おめでとーございます。あなた方は辿り着きました！ここは膣内です」

精子A「誰だ!!」
謎の声「私はもう存在はしていませんよ。正確にはもうすぐ存在しなくなるんです」

精子B「どういうことだ!?」

謎の声「まぁ簡単にまとめると、この後あなた方は卵子さんたちの方へ行ってもらいます。」
精子D「!!」

謎の声「だが全員が出会える訳ではありません。あなた方は何億という精子の中からここまで泳ぎきった。だがここからも選別してもらいます。そして1人だけこの世界のルールを次の人に教える人をも選んでもらいます」

精子D「う、嘘だろ…!?」

謎の声「私はもう存在が無くなります。アドバイスをするとすれば…いや遺言になるが…死んでおけば良かった…」


精子A「声が途絶えたな」
精子B「死んだ、のか」

精子A「お前はどうなんだ？」
精子B「俺は卵子にあいたい」
精子A「俺もだ」


そして、最後の戦いがいまはじまる