【艦これ】暁「暁を見るわ!」 (42)

※ゆるい話



暁「電、ちょっといい」

電「はい?どうしたのですか?」

暁「暁…てなに?」

電「??」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517491002

電(どういうことでしょうか…哲学的なのです)

暁「電はなにかわかる?」

電「えっと…、艦娘で、人によっては子供と思っているかもしれないけど、
電にとっては優しくて頑張り屋のいいお姉ちゃんなのです!」

暁「……なに言っているのよ//」

電「はい?」

電「なるほど、暁って言葉の意味を知りたかったのですか」

暁「そうよ、それなのにいきなりほめられて。悪くなかったけど…//」

電「はずかしいのです…。でも自分の名前の意味を知らないのはどうかと思うのです」

暁「うっ…、し、仕方ないじゃない。今まで考えたこともなかったんだから」


電「とりあえず辞書を借りてきたのです」

暁「ナイスよ!じゃあ早速……あ…あ…、あか………あったわ!えっと…『太陽の昇る前のほの暗いころ』…?」

電「つまり夜明けのことなのです。今の時期なら朝の6時から7時くらいのことなのです」

暁「なるほど、なるほど」

暁「……」

電「どうしたのです?」

暁「大変なことに気が付いたわ…」

電「?」

暁「私…暁なのに暁をみたことがない!」

電「そうなのです?」

暁「そうよ!これは由々しき事態だわ」

電「はあ…、別にいいと思うのですけど」

暁「よくないわ!そんなのレディじゃないじゃない!」

電(レディってなんなのです)

暁「というわけで司令官、終夜の許可をもらいに来たわ!」

提督「どういうわけだ」

電「えっと、司令官さん、かくかくしかじかなのです」

提督「なるほど。でもだったら早起きすればいいじゃないか」

電「暁ちゃんはねぼすけさんなのです。一度眠ったら起きないのです」

暁「言わないでよ…//」

提督「大淀、明日予定なかったよな?」

大淀「はい、明日は休日で艦娘たちもほとんどが休養日です」

提督「じゃあ別にいいが…」

暁「本当!」

提督「別にしてもいいが、暁徹夜できるのか」

暁「失礼ね、そのくらい余裕よ」

提督「電どうなんだ」

電「はい、大晦日に『年越しの瞬間を見るわ!』と意気込んでいたのに、11時にはもうコタツで寝ていたのです」

提督「だそうだが」

暁「ぐう…で、でもこのまま暁を知らないわけには…」

提督「そんなに見たいのか?」

暁「見たい!」

提督「…わかった、じゃあ俺も付き合おう」

暁「え、そんな迷惑じゃない?」

提督「自分のルーツを知ろうとするのは悪いことじゃないさ。夕食食べて、風呂入ったら、またここに来い」

暁「……わかったわ、ありがとう司令官。じゃあ準備してくるわ!」バタン

電「司令官さん、ありがとうなのです」バタン

提督「さて、徹夜か」

大淀「無理はなさらないでくださいね」

提督「これくらいなら問題ない。ああそうだ大淀、コーヒー置いといてくれるか。あと牛乳」

大淀「牛乳?」

提督「牛乳」

~~二一〇〇~~

暁「さて司令官のもとに向かうわ。それにしても徹夜か…大人な響きね」 ヒビキ(クシュン)

曙「あら、暁じゃない。こんな時間のどこにいくの」

暁「あ、曙。じつは、まるまるうまうまなのよ」

曙「なるほど。でも自分の名前の意味を知らないなんて子供ね」

暁「な、なによ。曙は自分の名前の意味を知っているの」

曙「当然よ。曙も夜明けごろを指す言葉で暁よりは明るい状態ね」

暁「そ、そうなの」

曙「もともと暁はもっと夜中を指していてそこから暁、東雲、曙と続いていたの」

暁「へえ~」

曙「これくらい常識ね。ま、子供なら知らなくて当然かもしれないけど」フフン

暁「むう~。じゃあ曙は曙を見たことがあるの」

曙「!?そういえばその時間はいつも寝ているわね…」

暁「自分の名前の由来を見たことないなんて子供ね」

曙「な、なによ。それがどうしたのよ」

暁「まあ暁はこれから暁を見てレディになるんだから。じゃあね」

曙「待ちなさいよ!」


――執務室――

曙「クソ提督!私も終夜するわ!」

提督「なんで増えたんだ」

~~二二〇〇~~

暁「ねえ司令官。軍服のままだけど、まだ仕事あるの?」

提督「ほとんど終わってはいるが、今日は遠征組の帰投が残っているからな。その報告待ち」

曙「あんたいつも律儀に待ってたんだ」

提督「遠征とはいえ何があるかわからないし、それに俺が先に休んでたら、なんか腹が立たないか?」

曙「馬鹿ね。それくらいで怒る奴なんて、あたし達の中にはいないわよ」

提督「曙も?」

曙「当たりm……、って何言わせようとしてのよクソ提督!」

提督「とまあそれもあるんだが、もう一つ大事な任務がある」

暁「任務?」


ヤ・セ・ン、ダーーー!


提督「……止めてくるから、待っててくれ」

~~二二三〇~~

暁「司令官はちゃんと私たちのことを考えていてくれていたのね」

曙「ふん、当然よ!気づかない方がおかしいいわ」

暁「てことは、曙は司令官の優しさに気がついていたってこと?」

曙「!ち、ちがうわよ。な、なにいってんの」

暁「あれ、そうなの。あ!光!帰ってきたみたいね」


イタイイタイ!マフラーヒッパラナイデ!

曙「…あっちも終わったみたいね」

~~二三○○~~
神通「――被害なし。全員無事帰還しました」

提督「ご苦労様。明日は休息日だからゆっくり休んでくれ」

神通「はい。それで2人はどうしたのですか?もう子どもは寝る時間ですよ」

暁「子どもじゃない!」

曙「私も子どもなの!?」

提督「子どもだ」

曙「断言するな!」

提督「まあかくしかでな」

神通「徹夜なんて体に悪いですよ」

提督「無理はさせないから」

神通「提督もです。体調を崩さないようにしてくださいね」

提督「はい、了~解」

神通「では帰りますよ姉さん」

川内(猿轡、簀巻きモード)「むぐー!」ズルズル

曙「……ご愁傷様」

~~二四○○~~

暁「…寒くなってきたわ」

提督「深夜0時を超えると暖房止まるからな」

曙「提督権限でどうにかならないの」

提督「経理が厳しくて…」

暁「世知辛いわね…」

提督「コタツはあるからそこに入ろう」

曙「はんっ!コタツなんて、執務室を休憩室かなにかと勘違いしてるんじゃない」

提督「これ秘書艦の誰かが持ってきたんだけどな。まあいらないなら別に…」

曙「なかなかあったかいじゃない」

提督「早ッ!」

~~○○三○~~

暁「あったか~い」

提督「くつろぎすぎて寝るなよ」

曙「夜明けまで6時間弱ね。それまでどうするの」

提督「どうするんだ?」

暁「どうするの?」

曙「何も考えてないの!?」

提督「急な話だったから」

曙「どうすんのよこれから!」

暁「……じゃんけん?」

曙「なんでよ!6時間ずっとじゃんけんするの!?腕死ぬわっ!」

ガチャ
加古「なんだ提督いたのか」

提督「ん…?どうした加古。今日は夜勤だろ」

加古「いや執務室の電気が点いているから古鷹が見て来いってうるさくてさぁ。消し忘れかもしれないって。気付いたなら自分で行けばいいのに」

曙(一人にしたら絶対寝るからじゃない)

加古「で、なにしてたんだ。ま、夜の執務室と言えば……提督手を出すにしても相手が若すぎるんじゃない」

提督「違うわい。そういう趣味はない」

加古「ははは、冗談冗談」

加古「じゃっ、ほどほどに頑張りな。せっかくだからこれあげるよ」ポイッ

暁「……スルメ?」

加古「夜食にしようかと思ったんだけどさ。それだけじゃあ味気ないから」

曙「お酒のおつまみみたいね」

提督「……夜勤中に酒飲んでるのか」

加古「いやいや今日は古鷹がいるから飲まないって」

提督「……古鷹がいなかったら飲んでいるのか?」

加古「……それじゃ」シュバッ

提督「おいこら」

~~○一○○~~

曙「おいしいわね」クチャクチャ

暁「レディじゃないけど悪くないわ」クチャクチャ

提督「俺は酒が欲しい」クチャクチャ

曙「で、なにすんのよ。まだまだ時間はあるわよ」

暁「ちょっと眠くなってきたわ…」

提督「さっき部屋の中を捜索したところトランプを発見した」

暁「いいじゃない!やりましょ!」

提督「7……確かここ…よし当たった」

暁「Q……ここね…あー違った」

曙「4……このどっちかなのよね…」

曙「……ねえちょっと」

提督「なんだ」

曙「なんで神経衰弱なのよ!睡魔と闘っている時に神経を衰弱させてどうすんのよ!」

提督「俺も結構つらかった」

曙「もっと他にあるでしょうが」

提督「といってもトランプで出来るのって結局ババ抜き、七並べ、神経衰弱ぐらいしかなくないか」

暁「大富豪は?」

提督「あれはルールでもめて面倒くさくなる。後トランプで出来ることと言えばその暁の持っているスペードのAを……」パチンッ

暁「あ、あれ!?ハートのAになってる!」

提督「曙のポケットの中に移動させるぐらいかな」

曙「え……あ、ある!いつの間に!いや、凄すぎでしょ!」

~~○二〇〇~~

暁「眠い……」

曙「辛くなってきたわ……」

提督「大丈夫か、別に寝てもいいが」

暁「司令官だけを起こすわけにもいかないわ…」

提督「と言ってもなあ…何かすることはないか…よし、天体観測しよう」

曙「なに、こんな寒い中フミキリまで望遠鏡を担いでいかないわよ」

提督「いやいやそこの窓からでいいだろ。ほら来てご覧。開けるぞ」

暁「寒い!」

提督「電気消すぞ」

暁「おおー……」

曙「綺麗……」

提督「この鎮守府は街から離れた場所にあるからな。案外綺麗に見える」

暁「どれがどの星だっけ?」

曙「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」

提督「それ夏の大三角だろ。今の時期見えるか。というかさっきから歌のチョイスが微妙に古いぞ」

暁「司令官は星詳しいの?」

提督「人並かな。あの辺りで輝いているのがオリオン座で肩にあるのがベテルギウス。それとおおいぬ座のプロキオン、こいぬ座のシリウスで構成されるのが冬の大三角」

暁「へえ~、どうしてそんなに知っているの?」

提督「12月の星座が素敵だとドライブに誘う人がいたからな」

暁「え、まさか彼女…///」

提督「車のサンルーフからよく眺めたもんだ」

曙「……STILL LOVE HER!」

提督「正解!よく知ってるなあ」

曙「名曲よね」ウンウン

暁「なんの話をしているの?」

~~○三〇〇~~

暁「ねむい…」

曙「きつい…漣はよく徹夜しているって聞いたけど本当かしら。こんなにしんどいのに…」

暁「それ私も聞いたわ。漣曰く3時からが本番らしいって」

曙「理解できない……」

提督「」ゴソゴソ

暁「それで司令官はさっきから何をしているの?」

提督「コーヒーを淹れようかと思ってな」

暁「こ、コーヒー……まあレディな私は当然ブラックよね」

提督「飲めないの知ってるから無理するな。ほら牛乳もあるぞ。コーヒー牛乳なら大丈夫だろ」

暁「えーコーヒー牛乳…子供っぽい」

提督「じゃあカフェオレにするか」

暁「それならいいわ」

曙「同じものじゃない?」

提督「はいどうぞ」

暁「ありがとう。(ごくごく)…あったかい」

提督「よかったよかった」

曙「ちょっとこれ何!甘っ!」

提督「うまく入れられたかな“ミロ”」

曙「懐かし!何で置いてあんのよ!」

提督「大淀が気を遣ってくれたのかな」

曙「暁用だったんじゃないの、なんで私だけに入れるのよ!」

提督「でも美味しかっただろ」

曙「おいしいけども」ゴクゴク

暁「まあこれのおかげで体もあったまったし目も冴えてきたわ。あと3時間、がんばろう!」

~~○三三○~~

暁「zzz」スピー

曙「zzz」クカー

提督「落ちたな」

提督「まあこうなる予感はしていた。とりあえず火傷しないようにコタツを切って、毛布を…あった、大淀が用意してくれていたのか準備がいいな」


提督「さて後3時間何をするか…」

コンコン

提督「こんな夜更けに誰だ…?入っていいぞ」

秋雲「よかった提督起きてましたか。電気が点いていたのでもしやと思ったんだけど」

提督「秋雲か。どうした」

秋雲「いや、原稿の仕上げに入っていたんだけどね。巻雲と風雲の2人に手伝ってもらっていたんだけど2人が落ちちゃって、提督手伝ってもらえないかな」

提督「また同人誌か。ほどほどにと前にも…」

秋雲「いやいやいや今回のは公的な仕事だよ。知ってるでしょ海軍広報誌で連載しているあれ『ゆら由良荘の夕雲さん』」

提督「ああ、あのハレンチ漫画」

秋雲「人気あるんだよ。まあトーン貼るぐらいでいいからさ」

提督「しょうがないな」

秋雲「…」カキカキ

提督「…」ペタペタ

秋雲「…」カキカキ

提督「……はあ」

秋雲「どうしたの」

提督「なんで俺は部下(艦娘)のパンツのトーンを貼っているんだろうか」

秋雲「手伝うって言ったでしょ」

提督「言ったけどさあ…」

秋雲「ちなみにパンツの柄はリサーチしたものを完全再現です」

提督「ええ…」

秋雲「仕方ないよ、それが編集(大本営)の要望だから」

提督「なにやってんだ大本営」

~~○五三〇~~

秋雲「いやー助かった、ありがとうございました」

提督「しばらくは手伝わねえ」

秋雲「またお返しはいつか」

提督「俺より巻雲と風雲にしてやれ」


提督「さてそろそろ空も白んじてきたし起こすか。おい暁起きろ」

暁「zzz」

提督「起きろー日が昇ってしまうぞー」

暁「ぬへへへへへ」zzz

提督「本当に起きないなぁ。とりあえず曙を先に起こすか。曙朝だぞ起きろ」

曙「zzz」

提督「起きろー」

曙「うへへへへへへ」zzz

提督「こっちも起きないな。というか寝言」

提督「さて、早くしないとどんどん明るくなってしまうしどうするか……」

~~○六〇〇~~

暁「zzzzzz」

暁「zzz」

暁「……ん…」

提督「起きたか」

暁「え、提督!?どこここ…背中!?外、おんぶ!?なんで!?」

提督「落ち着け、起きなかったから背負ってきた」

暁「ちょっとやめてよ、恥ずかしい!」

提督「上着はかけたから暖かいだろ」

暁「……あったかいけど///」

曙「‥‥ちょっと」

提督「どうした」

曙「なによこれ」

提督「乳母車」

曙「むしろなんであったのよ!」

提督「さてもう数十分で日の出…つまり今ぐらいが暁か」

暁「おお、これが暁……思っていたより普通ね」

提督「まあ感動するようなものでもないだろ」

暁「でもこのしんとした空気は好きだわ」

提督「俺もこの冬にしかない張り詰めた静寂は嫌いじゃないかな」

曙「なんかはっきりしない応えね」

提督「あんまり朝ばっかり贔屓すると夕立や夕雲がむくれる」

曙「まあまさしく冬はつとめてね」

暁「冬はつとめて?」

曙「枕草子の有名な一節よ。春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、そして冬はつとめて、つとめては早朝のことね。それぞれので四季で1番美しい時間が書いてあるの」

暁「へぇ~曙は物知りね」

曙「ま、まあね(本当はついこの前に座学でやったからだけど)」

暁「司令官は知ってた?」

提督「まあそこぐらいは。たしか『冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし』だったかな」

曙「!?」

暁「すごーい!」

提督「意味は…」

曙「もういいわよ、このクソ!」

提督「提督つかないと地味にショックなんだが」

提督「さて日の出だ」

暁「わーきれい」

曙「きれいね」

提督「よくよく考えればこうじっくり見たことはなかったな」

暁「むむむ」パンパン

提督「何をしているんだ暁」

暁「願い事をしておこうかと」

提督「それ初日の出じゃないか?」

暁「私は今年初だからいいの」

提督「ちなみに何を祈ったんだ」

暁「ないしょ!」

曙「それじゃあ帰りましょ。寒いわ…」

提督「そうだな、ん、あれは」

朝風「ほっほっほっ」

提督「朝風何をしているんだ」

朝風「あら、司令官。見ての通りランニングよ」

曙「こんな朝早くて寒いのに殊勝ね」

朝風「これだけ清々しい時間に寝ている方が勿体ないわ」

提督「しかしあれだな」

朝風「なによ」

提督「ジャージ似合わないな」

朝風「袴で走るわけにもいかないでしょ」

暁「芋い」

朝風「芋いゆうな」

大淀「お疲れ様でした提督」

提督「ありがとう、思いのほかきついもんだな」

大淀「お若くないんですから無理なさらないでください」

提督「そこまで老けているつもりはないんだが、ま、休むから何かあったら起こしてくれ」

大淀「はい」


響「暁ランチに行こう」

電「あ、響ちゃん。暁ちゃんはお休み中なのです」

響「もう昼だよ。寝過ぎじゃないかい」

電「まあいろいろとあって」

暁「司令官……ありがとう……これからも……よろしくね……」ムニャムニャ


ここからは前作のおまけ
前作はこちら
【艦これ】夕張「提督出来ました!艦娘が史実の年齢になるボタンです!」
【艦これ】夕張「提督出来ました!艦娘が史実の年齢になるボタンです!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510493584/)

前スレの最初2、3レスみれば彼女たちの状況についての説明はされているので
前作を全部読む必要はないです


ガングート(47)「それでは国際戦艦意見交換会を始める」

ウォースパイト(36)「はい」

リシュリュー(29)「はい」

アイオワ(75)「はい」ヨボヨボ

リットリオ(10)「はい!」

大和(4)「はい!」

ビスマルク(2)「はい!」

ガングート(47)「……解散」

スパ子(36)「こら」

スパ子(36)「呼びつけておいて即解散はないでしょ」

ガングート(47)「おいおい、今回は中止にしようとしたのをお前がどうしてもというから集めたんだろ」

スパ子(36)「そうだったかしら」

リシュ(29)「しょうがないわよ。そこのBritanniqueはアークロイヤルにおばさんおばさん言われて傷つき逃げてきたのだから」

スパ子(36)「ギクッ」

ガングート(47)「そうなのか」

リシュ(29)「ええ、まあ四十路に迫ろうかという年じゃしょうがないわね」

スパ子(36)「……あなたヤング面しているけどこの場の平均年齢ではあなたこっち側よ」

リシュ(29)「それは子どもたちが平均を下げているからでしょうが」

スパ子(36)「じゃあ大人組の中で平均したら私もヤングよ!」

リシュ(29)「アイオワの力が強すぎるわよ。というかヤングって言い方がすでにババ臭いわ」

ガングート(47)(なんの話してんだこいつら)

スパ子(36)「そもそもあなたも三十路みたいなものでしょ」

リシュ(29)「29よ、にじゅうきゅう。あなたとの間にはカレー(ドーヴァー)海峡ほどの差があるのよ」

スパ子(36)「ドーヴァーぐらいウッチャンたちでも越えられるわよ!」

ガングート(47)(それ分かる奴はババア側だと思うが)

スパ子(36)「このままじゃ埒が明かないわ。拳で決着を付けましょう」

ガングート(47)(なんでだよ)

リシュ(29)「いいわね、その方がはやいわ」

ガングート(47)(のるなよ)

スパ子(36)「行くわよ、英国淑女の実力、見せてやるわ」

リシュ(29)「かかってきなさい」

ポコポカポコスコポカポカポン

ガングート(47)「擬音が柔らかい」

ガングート(47)「はあ、めんどくさいことになった」

大和(4)「おせんべい食べる?」

ガングート(47)「ああ、ありがとう」パリパリ

ガングート(47)「……どっから持ってきたこれ」

大和(4)「おばあちゃんがくれた」

アイオワ(75)「まだまだありますよ。雪の宿、ルマンド、ぽたぽた焼き……」

ガングート(47)「お前アメリカのババアだろ、なんで日本のお菓子ばっかなんだ」

アイオワ(75)「しかし喧しくてかなわないわねぇ。どれ、仲裁しますか」

ガングート(47)「おいおいババア昇天するぞ」

リシュ(29)「はあ…、はあ…、動きが鈍ってるわよ。ずっと座っているから老いが早いんじゃない」

スパ子(36)「はあ…はあ…あなたこそ息切れ切れじゃない」

リシュ(29)「まだまだ…いけるわよ!」ダッ

スパ子(36)「負けないわ!」ダッ

アイオワ(75)「まあまあ、お2人さん」シュバッ

スパ子(36)(へ!?)リシュ(29)(いきなり目の前に!?)

アイオワ(75)「1回落ち着いて」ドンッ

スパ子(36)「ごふっ!?」

アイオワ(75)「腰を下ろして話しなさいな」シュタッ

リシュ(29)「がはっ!?」

アイオワ(75)「ね?」

ガングート(47)「婆さん強いな」

アイオワ(75)「妹はエイリアンに勝ったそうですからね。まだまだ負けてられませんよ」

ガングート(47)「どこの世界線の話だ」

アイオワ(75)「さ、ブレイクタイムの続きをしましょう」

リットリオ(10)「はーい!」

スパ子(36)「」チーン
リシュ(29)「」シロメ

おわり

これで終わりです
またいつか

依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年02月02日 (金) 09:30:29   ID: Gob7Kq9b

おまけワロタwww

2 :  SS好きの774さん   2018年02月03日 (土) 21:59:58   ID: c7OBey-8

この感じとても好きだ。
いいテンポで長すぎない。

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