ラフィエル「ガヴちゃんっておいしそうですよね」 (21)


ガヴリール「何言ってんだお前」


ラフィエル「ん~~///」ギュ-


ガヴリール「ちょっ、抱きつくな!!」


ラフィエル「ガヴちゃんあったかくてやわらかいです~///」ギュ-


ガヴリール「...」


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ラフィエル「いにしえの書にはこうあります」


ガヴリール「いきなりどうした」


ラフィエル「『悪魔が人間を食べるのは、強大な力を手に入れるため。神の創造物である人間を食べるという背徳的な行為が、強大な魔力を生む。』と」


ガヴリール「...ヴィーネも人間食べるのかな」


ラフィエル「つまり!神に仕える身であるガヴちゃんを食べれば、とんでもない力が手に入るんです!強くなれるんです!」


ガヴリール「えぇ...」


ラフィエル「食べてもいいですかガヴちゃん!」


ガヴリール「マジで何言ってんだよ...」


ガヴリール「サターニャと何かあって気でも狂ったか...?」


ラフィエル「ん~///ガヴちゃん///」ギュ-


ガヴリール「聞けよ」


ラフィエル「良薬口に苦しと言いますが」


ラフィエル「ガヴちゃんはおいしそうですし、効果も抜群!」


ラフィエル「『良ガヴ口にも良し』ですね!」


ガヴリール「...」



ラフィエル「あっそうだ!」


ラフィエル「今度みなさんで、私のお家にお泊りしませんか?」


ガヴリール「また唐突だな」


ラフィエル「ほら、何か集まりがあるときって、ガヴちゃんのお家が多かったじゃないですか!」


ラフィエル「そのお返しに、と思いまして、私の天界の実家に!」


ガヴリール「え、それはなんか悪くないか?」


ラフィエル「大丈夫です!」


ガヴリール「それに、悪魔二人は行けなくないか?」


ラフィエル「どうにでもなります!お金の力で!」


ガヴリール「...」


ガヴリール「という訳で」


ガヴリール「ラフィ宅に着いたんだが...」


ヴィーネ「す、すごい...」


サターニャ「門も扉も無駄にデカいわねあんたんとこ」


ラフィエル「うふふ」


ラフィエル「さあ、こっちです」


ヴィーネ「装飾品も見事ね~...」


ガヴリール(まぁ、見事なんだが)


磔にされた天使の彫刻

片翼の天使の絵


ガヴリール(ちょっと趣味悪くないか...?)



ガヴリール「ふー食った食った。ご馳走さま」


サターニャ「なかなかおいしかったわ!毎日来てやってもいいわよ」


ヴィーネ「なんだか悪いわね...お昼までご馳走になっちゃって」


ラフィエル「いえいえ。お粗末様でした!」



ラフィエル「では、そろそろデザートにしますか」


マルティエル「かしこまりました、お嬢様」


ガチャン! ガチャン! ガチャン!


3人「!!??!?!」


ヴィーネ「え...?」


サターニャ「何これ...」


ガヴリール「...!?」


サターニャ「ちょっ!何よこれ!」グイグイ


ヴィーネ「椅子から...!」


ガヴリール「拘束具...みたいな...」グググ


サターニャ「ちょっと!ラフィエル!」グイッ


ヴィーネ「ん!ん!」グッグッ


ガヴリール「」


ラフィエル「うふふ」


ラフィエル「あなたたちが、」


ラフィエル「デザートです」


3人「」


ヴィーネ「あははは、ラフィ?冗談ならサターニャ一人に...」


サターニャ「ヴィーネ!?ちょっとラフィエル!これ早く取りなさいよ!」グッグッ


ガヴリール「」


ラフィエル「ん~どれもおいしそうですけど」


ラフィエル「まず初めに、ヴィーネさんから!」包丁シャキン


3人「!!??!?!」


ヴィーネ「ちょっちょちょちょっとラフィ!?!?危ないから!そんなもの置いて、今すぐこれを...」


ラフィエル「...」スッ


ヴィーネ「ああああのラフィ?!?!冗談にしては質が悪いわよ!?もう充分怖がってるのは見れたでしょ!?はいドッキリ大成功!!終わり!!」


ラフィエル「殺すつもりはないんです」


ヴィーネ「...ぇ」


ラフィエル「でも、あんまり暴れると、ざっくりいっちゃうかもしれないので」


ヴィーネ「...」


ラフィエル「じっとしててくださいね?」ニッコリ


ヴィーネ「」


ラフィエル「行きますよ」ス-


ヴィーネ「!?!ぃたっ!?」ビクッ


サターニャ「ちょっ!!」


ガヴリール(ほんとにやりやがった...!)


ラフィエル「ヴィーネさん、すぐびくっとしちゃいますね。痛いの苦手なんでしょうか」ス-


ヴィーネ「」プルプル


ラフィエル「では、いただきます♪」


ラフィエル「ん...」チュ-


ヴィーネ「ぁ、...ぁ...」


ヴィーネ「」グッタリ


ラフィエル「とってもおいしかったですよ、ヴィーネさん!」


ラフィエル「ヴィーネさんみたいな、優しい味でした!」


ヴィーネ「」


ラフィエル「次は、」


ラフィエル「サターニャさん!」


サターニャ「」


サターニャ「あ、あははは!ヴィネットもなかなかいい演技するじゃない!」


サターニャ「ほんとに血を吸われてるみたいだったわ!」


ガヴリール「」ガタガタ


サターニャ「ちょっとガヴリール!!何か言いなさいよ!!」


サターニャ「あんたもよラフィエル!おもちゃでも、そんなに先の尖ったもの持って歩いたらあぶn


ラフィエル「行きますよ♪」サ-


サターニャ「!??!いぃっっっ!!??!」


ラフィエル「いただきます♪」チュ-


サターニャ「、、ぁ...ぃゃ、...あっ...」ビクッビクッ


ラフィエル「とってもおいしかったです!サターニャさん!」


サターニャ「」


ラフィエル「サターニャさんみたいな、元気いっぱいの味でした!」


サターニャ「」


ラフィエル「さて、最後は...」


ガヴリール「ぃゃ...」フルフル


ラフィエル「...」ニコニコ


ガチャン


ガヴリール「!?」


ガヴリール(外れた...!?)


ラフィエル「ガヴちゃんとは、鬼ごっこがしたいです♪」


ガヴリール「じ、神足通!!」


ラフィエル「この家の中で。」


ガヴリール「...」


ガヴリール「...あれ...?」


ガヴリール「じんそくつう!!」


ガヴリール「...」


ラフィエル「...」ニコニコ


ガヴリール「」


ガヴリール「ぜぇ...はぁ...はぁ...」パタパタ


ラフィエル(うふふ...必死に逃げるガヴちゃん、かわいいですね??)


ラフィエル(ちょっとびっくりさせちゃいましょう)カチャ


ラフィエル「えいっ!」ヒュッッ!!


ガヴリール「!!」スッ


ガシャ-ン!!!


ラフィエル「さすがですガヴちゃん!よく避けられましたね」


ガヴリール(包丁が...強そうな剣に変わってる...!)


ラフィエル「鬼ごっこは終わりです。」


ラフィエル「壁に色々かかっているでしょう?」


https://imgur.com/Ph0Z9Hl.jpg
こんな感じ


ラフィエル「好きなものを取って下さい」


ガヴリール「...」


ガヴリール「いやだ...」


ラフィエル「?」


ガヴリール「ラフィを、傷つけたくない...」


ラフィエル「ならしょうがないですね」シュバッ


ガヴリール「!!」スッ


ガヴリール「...」


ガヴリール「くそっ...」カチャッ


ラフィエル「うふふ、やる気になりましたか?」



ガヴリール「くっ...」

キ-ン! カキ-ン! カキ-ン! ピキュイ-ン! シャキ-ンシャキ-ン!!

ラフィエル「うふふふふふ」




タプリス「天使学校の元主席と元次席。」





ガヴリール「くっ...ぐぅっ...!」

カキン!カキン!カキン! シュイ-ン! シャキ-ン! ッキ--ン!

ラフィエル「どうしましたガヴちゃん...!そんなものですか...!!」




タプリス「駄天使と堕天使...二人の交える剣は、美しくも悲しいものでした...」




タプリス「そして...」



ガキン!!!

ガヴリール「っ!!!」


カン...カン..カンカラララン...


ラフィエル「うふふ。楽しかったですよガヴちゃん」


ガヴリール「...」


ラフィエル「あなたはいつも総合成績トップでした」


ガヴリール「...」


ラフィエル「でも、」


ガヴリール「...」


ラフィエル「いつも、剣では私に勝てませんでしたね」


ガヴリール「...」



タプリス「こんな夢を見ました。」


ヴィーネ「おい」


タプリス「二人の闘い、とってもかっこよかったです!」


タプリス「再現できませんか?」


ガヴリール「おいおい、天使学校で剣術なんて習わねぇだろ」


ラフィエル「私ちょっとだけできますよ~」


ヴィーネ「さ、さすがね...」


サターニャ「ちょっと!悪役はこの大悪魔サターニャ様って決まってるでしょう!!」




こうして、いつも通り何気ない一日が終わったのでした。



ラフィエル「それにしても、」


ラフィエル「ガヴちゃんっておいしそうですよね!」


ガヴリール「...」

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