【モバマスSS】泰葉「自覚、そして一転攻勢」 (37)


注意事項
泰葉のキャラがちょっと?変です。モブキャラが何人か出てきます。
独自の世界観が強いです。

前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」

※前回を見ないとわからないです。申し訳ありません。
もし面倒なら前回のおまけ2の続きの始まりなので
そこだけみてください。お手数ですがよろしくお願いします


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517022030



【女子寮~まゆルーム】

まゆ「あの人はまゆの見立てではかなりお人好しなので、プランAでいきます」

泰葉「はい」

まゆ「まゆのプロデューサーさんもそうですが、
   基本世話焼きというかお人好しな人は、他人に気を使いすぎる人が多いのです」

泰葉「そうですね。すごい助かってます」

まゆ「それ故にわがままを言えば最初は嫌がっても、押しまくれば言うことを聞いてくれたりします」

悠貴「なるほど・・・」

乃々「でも森久保には厳しいような・・・?」

まゆ「こういう人達には絶対に超えられない一線というものが存在します。そこだけは駄目みたいなものがあるんです」

悠貴「べ、勉強になります」

まゆ「周子さんにかっさわれる場合は周子さんが攻勢に回って押しまくった場合です。多分あの人は断りきれないです」

泰葉「口ぶりからしてまだ大丈夫ですよね?つまり逆を言えば、その一線を超えなければ割といけるということですか?」

まゆ「そうです。で、このプランAというのが一線のラインを押し上げる方法です」

悠貴「どうすればいいんですか?」

まゆ「簡単な話です。目的を決めて、それより上の条件を提示して譲歩させればいいんです。」

乃々「あ・・・漫画の交渉術でみたことあります・・・」

悠貴「な、なるほどっ!それならなんとかなるんですね」

泰葉「私の最終目的は子供がほしいなんですが、その上ってなんでしょうか」

まゆ「・・・それは最終目的なので今回はもうちょっと前の段階を当面の目標にしましょう」

・・・・・・・・・


【女子寮~まゆルーム~深夜】

悠貴・乃々「zzzzzzzzz」

泰葉「二人共寝ちゃいましたか。ふとんかけてあげましょう」

まゆ「さて、泰葉ちゃん。この作戦を実行する前に一つ絶対にやらなければいけないことがあります」

泰葉「何でしょうか?」

まゆ「泰葉さんがPさんの前で演技してしまうという件についてです」

泰葉「・・・あ、あの。それは」

まゆ「Pさんと自分が本当にどうしたいか真剣にかんがえてください。」

泰葉「えっと、子供を・・・・」

まゆ「目的はそれでもいいんです。でも、真剣に子供を作るために考えてますか?
   明日Pさんの前で演技なしでそのことをつたえられますか?」

泰葉「・・・・・・・」

まゆ「演技して付き合ったとしても絶対破綻します。間違いないです。泰葉ちゃん、
   演技した自分をPさんが好きになってくれてうれしいですか?」

泰葉「・・・(わからない)」

まゆ「今ちゃんと把握してください。一回自分の気持を演技なしで整理してください。そしたらこれをお渡しします。」

泰葉「え、えっと」

まゆ「なんならまゆが一から聞いてあげます。なんで好きになったのか教えてください。」

泰葉「!?む、むーりぃ・・・」

まゆ「・・・それは乃々ちゃんのものです。ムダに高いクオリティのものまねはやめましょう」
   
泰葉「えっと・・・いじめですか?」

まゆ「いい加減にしないと動画取ってPさんに送りつけますよ。
   まゆに全部喋らなくてもいいから思考を整理してください」

泰葉「う、うん」

まゆ「ゆっくりでいいですから・・・ね?」


・・・・どうしよう。最初からでいいのかな?

・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・
出会いは結構前になる

【とあるスタジオ】

カメラマン「いや~泰葉ちゃんよかったわよ~。」

泰葉「ありがとうございます!」

・・・いつも通り完璧な笑顔で挨拶をすませる。
このカメラマンさんは子役からなので割りと長めの付き合いである

なぜかここ数年で女言葉になってるけど。
・・・髪の毛が年々薄くなるたびに女言葉が様になっていっているのはちょっと面白い

カメラマン「来年から高校生だっけ?時が経つのは早いわねえ」

子役として始めた芸能界、これでもキャリアは長い方だと思う。だから知っている

芸能界という場所はきれいごとだけではない。仕事をきっちりこなさなければ生き残れない。

カメラマン「これからもよろしくね~」

泰葉「はい!またよろしくお願いします!」

さて、次の移動まで時間がある。どうしようかな?

P「・・・あの、よろしいでしょうか?」

泰葉「え?あ・・・はい!なんでしょうか!?」

誰だっけ?ああ、見学に来たアイドル部門の新人プロデューサーさんだったかな?微妙にスーツ着慣れてない感じがする

・・・これから出世するかもしれないし、名前を覚えて愛想もよくしてないと・・・

泰葉「見学お疲れ様でした。まだ時間ありますのでなんでも聞いてください」

P「あの・・・アイドルやりませんか?」


・・・・・・・・・・

【スタジオでてすぐの廊下】

まずい予感がしたので逃げようとしたらついて来た

泰葉「・・・あの。ついてこないでくれませんか?」

P「まだ時間あるようですし、話だけでも聞いてくれませんか?」

・・・そうなんだけど。正直あまり関わりたくない

P「あ、申し遅れました。私225プロダクションのPと申します。これ名刺です」

泰葉「あ、どうも。」

正直いらないし興味もない。こんな人が出世できるわけないし

P「いやー初めてアイドル候補に名刺渡しました、結構緊張しますねえこれ」

・・・あれ?なんか違和感が。あ、もしかして、だけど

泰葉「・・・私のこと知ってます?」

P「えっと・・・私あなたのお名前聞きましたっけ?」

・・・知らないふりをして会話の種をつくるつもりか?
いや。違う、これは演技じゃない。本気で私を知らないんだ。

~~~~~~~~~~~~


・・・・・・・・・・

【スタジオでてすぐの廊下】

まずい予感がしたので逃げようとしたらついて来た

泰葉「・・・あの。ついてこないでくれませんか?」

P「まだ時間あるようですし、話だけでも聞いてくれませんか?」

・・・そうなんだけど。正直あまり関わりたくない

P「あ、申し遅れました。私225プロダクションのPと申します。これ名刺です」

泰葉「あ、どうも。」

正直いらないし興味もない。こんな人が出世できるわけないし

P「いやー初めてアイドル候補に名刺渡しました、結構緊張しますねえこれ」

・・・あれ?なんか違和感が。あ、もしかして、だけど

泰葉「・・・私のこと知ってます?」

P「えっと・・・私あなたのお名前聞きましたっけ?」

・・・知らないふりをして会話の種をつくるつもりか?
いや。違う、これは演技じゃない。本気で私を知らないんだ。

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【女子寮~まゆルーム】

まゆ「泰葉ちゃん知らなかったんですかあの人!?」

泰葉「正直ちょっとがっかりしました。それなりに有名だと思ってたけど。自惚れてたのかなって。」

まゆ「いや知ってますよ普通は」



泰葉「(・・・だから最初は正直印象良くなかったんだよね)」

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

【スタジオでたところの廊下】

私が久しぶりに自己紹介というものをした後。

P「すんませんでした!」

泰葉「あの、お気になさらず・・・」

土下座せんばかりの勢いで頭を下げる男性を見て、ちょっと困った。
今スタッフさんはスタジオ内にいるけど噂になっても困る。は、話を逸らさなきゃ。

泰葉「えっと・・・あの・・・どうしてでしょうか」

・・・質問ふわふわしすぎだよ私。不測の事態に弱いのは自覚あるけどさ。

P「・・・仕事をしている貴女がなんか、なんか楽しくなさそうだったんで。つい?」

疑問形ですか。でも見抜かれてた?演技のえの字どころか上の点も書けなさそうなこの人に?

今思えばだけど、だからムキになったんだろう。

泰葉「・・・仕事ってそういうものじゃないんですか?」

本心だった。仕事って楽しいことって少ない。辛いことのほうがよっぽど多かった。
それは大人のこの人のほうが知ってるんじゃないか

P「辛いだけじゃやってられませんって、もちろん楽しいだけでもだめですけど。」

泰葉「はぁ・・・」

ヤスハチャーン!ソロソロイクヨー!

泰葉「あ、迎えが来たみたいです。すいません」

P「ええ、こちらこそお時間をとらせて申し訳ありませんでした、
  名刺に色々書いてありますんで。ぜひ連絡をいただけると嬉しいです。失礼致します」

泰葉「ええ。失礼します」

・・・・とりあえず家に帰ろう

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

【泰葉の家】

泰葉「ただいま」

泰葉母「おかえり。ご飯できてるわよ」

泰葉「うん」

私が子役になるきっかけを作ってくれた母
今、自分がなにを考えているのか話したら助言をくれるのかな。

泰葉母「撮影どうだった?」

泰葉「うん。大丈夫、知ってる監督さんだったしすんなり終わったよ」

泰葉の母「それはよかったわ~」

そういえばあの人のことを言ったほうがいいのかな?どうしようかな?
お財布に入れた名刺を思い出した

泰葉母「なにかいいことあった?」

泰葉「いや別に?どうして?」

泰葉母「そう?なんか嬉しそうな顔してるわよ」

~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・・・・

【泰葉の家】

泰葉「ただいま」

泰葉母「おかえり。ご飯できてるわよ」

泰葉「うん」

私が子役になるきっかけを作ってくれた母
今、自分がなにを考えているのか話したら助言をくれるのかな。

泰葉母「撮影どうだった?」

泰葉「うん。大丈夫、知ってる監督さんだったしすんなり終わったよ」

泰葉の母「それはよかったわ~」

そういえばあの人のことを言ったほうがいいのかな?どうしようかな?
お財布に入れた名刺を思い出した

泰葉母「なにかいいことあった?」

泰葉「いや別に?どうして?」

泰葉母「そう?なんか嬉しそうな顔してるわよ」

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【まゆルーム】

泰葉「(まあこの時は変な人に出会ったなあと思ってたなあ)」

泰葉「(次はいつ会ったんだっけ。そうだ。あれはすぐのオフだった)」

・・・・・・・

【街中】

名刺もらったことなんか忘れてかけていて日常に戻っていたときだった

泰葉「・・・とりあえずどこ行こうかな」

・・・・オフなのでいきつけのミニチュアショップに行くことにした。
・・・・一人で。別にいいもん。・・・あれ?

泰葉「・・・すっごい行列がある」

女の子達がずら~っと列をなしていた。なんの列だろう?

泰葉「ケーキ屋・・・かな?」

そういえば控室で置いてあった雑誌で読んだ気がする。私の行きつけの店の近くにケーキ屋さんがオープンしたって雑誌で読んだ。

海外から戻ってきた若いパティシエが地元に店を!みたいな。・・・どうやら開店記念でバイキングを期間限定でやっているらしい。

泰葉「期間限定かぁ。ちょっと・・・食べてみたいかな?」

新しい店とか、期間限定という文字には惹かれるものがある。
でも行列がすごいなあ。バイキングの時間が何分制かはわからないけど何時間か待ちそうな気配がする。

泰葉「・・・これは無理かな?」

とりあえず店頭だけ覗いて別のお店いこう。そうしよう。バイキングの期間が終わったら普通に入れる機会もあるだろう。今日はまたの機会でいいや。

???「え、駄目なんですか。ちゃんと並んだんですけど」

ウェイトレス「申し訳ありません。当店男性のみのお客様をご遠慮しておりまして・・・女性様お連れでしたら入店可能なんですが」

???「マジですか・・・しょうがないなあ。あ、じゃあお姉さんと一緒に入れば大丈夫?お名前なんです?」

ウェイトレス「あ、私槇原志保っていいます、
   お仕事中なのでごめんなさい。あ、でもパフェなら食べたいかも・・・」

・・・・店員さんと男性が揉めてる?ていうかナンパ?別の店員さんが後ろの人を先に入れているみたいだから迷惑にはなってないのかな?

???「知ってたら並ばなきゃよかったなあ。いやあうっかりうっかり」

・・・名刺の人だった。確かPさんだっけ。なにやってるんだろう?

志保「申し訳ありませんお客様・・・」

P「あ、いいですいいです。じゃあすいません。これPと仲間たちからって貴女から店長に渡しておいてもらっていいですか?言えばわかるんで」

志保「え?あ。えっと、お知り合いで?」

P「いやーびっくりさせようと思ったんですけど失敗しました。どうせ忙しいでしょこれじゃ。落ち着いたらまた会いにきますわ。」

・・・事情は大体つかめた。要するにあれだ。サプライズを失敗したんだあの人男性の一人客が入店禁止なの知らずに並んじゃったと。

泰葉「あっあの・・・・」

・・・なんでこんなことしたんだろう。今だってわかってない。オフだからはしゃいでた?同情した?でも気がついたら声をかけていた

P「はい?あ、岡崎さん。」

志保「??」

泰葉「お久しぶりです。」

P「・・・・・・・」

・・・・・沈黙が気まずい。やっちゃったかもしれない

P「・・・あ、ちょうどいいや。岡崎さん甘いもの平気?そんで今時間あったりする?」

泰葉「は、はい。大好きです。時間もまあ少しくらいなら」

・・・えっと。もしかして。

P「すいません槇原さん。女性連れだったら問題ないんですよね?この子と入ります。次に入れてもらえます?岡崎さんいいかな?」

志保「あ、問題ないですよ。はい」

・・・・思わぬ事態になった

・・・・・・・・・・・

【ケーキ屋~ポレポレ~店内】

P「いやーびっくりしまた。まさか岡崎さんがいるなんて。助かりましたよ」

泰葉「・・・私もびっくりしました。」

店内の飲食スペースに座りケーキと飲み物を注文したところだった。
・・・・もしかしてこれってデートなのかな。

志保「先程の荷物はお渡ししておきますね。ごゆっくりどうぞ~」

P「ありがとうございます。あいつによろしくお願いします。あ、一応一人で開けろよって言っといてもらえますか?書いてはあるんですけど」

志保「ふふ、了解です。じゃあごゆっくり~」

泰葉「パティシエさんとお知り合いなんですか。」

P「高校の同級生なんですよ。卒業式がもうすぐって時にパティシエになる!とか言い出して、卒業した次の日にフランスに行っちゃったんですよ」

泰葉「・・・それは」
・・・なかなかのチャレンジャーだ。私には絶対できないだろう

P「で、ずっと音沙汰なかったんですけど、雑誌に乗ってたって仲間の一人が見つけて。」
  花とか送るよりあいつが好きなもの持ってってやろうぜーってなりまして」

泰葉「それであの包み・・・ちなみになんですか?」

P「・・・・秘密です」

泰葉「あ、そうですか」

・・・・別にどうでもいいか。あ、モンブラン美味しい。

泰葉「あ、そういえば。アイドルの件なんですが」

P「あー。今日はいいんじゃないですか?」

ガトーショコラを食べながらこの男性、Pさんがそんなことを言ってきた、

泰葉「え」

P「いや、来てくれるのは大歓迎なんですけども。せっかくこうやって
  お互い休日満喫してるのに仕事の話あんましたくない・・・したいですか?仕事の話」

言われてみればそうだ。
美味しいケーキの前でわざわざ断って気まずい空気になるのもなんかいやだ。私も次チョコケーキ頼もうかな

泰葉「そうですね。じゃあまたの機会で」

P「それがいいですよ。今日はオフですか?」

泰葉「えぇおやすみです、この後これから・・・」

・・・ミニチュアショップなんて言ったら子供っぽいって思われるだろうか

泰葉「秘密です」

P「秘密なら聞けませんねえ」

泰葉「ええ、お返しです。そっちが言ってくれたらこっちも言いますよ」

P「うーむ。困りましたねえ、言えないことはないんですけども・・・」

泰葉「ふふっ」

P「お、いい笑顔、やっぱアイドル向きですよ岡崎さん」

泰葉「仕事の話はしないんじゃなかったです?」

P「おっとすいません。いえ、ついね」

・・・・なんていうかプライベートのこの人はとっつきやすいというか懐っこい人だった。

志保「追加のケーキお持ちしました。ごゆっくりどうぞ~」

~~~~~~~~~~


この時点ではアイドルになる気なんてなかった

いや、正直迷ってた。でも、踏み出せなかった

いっそのこといいからなれ!って言ってくれたらいいのにって思ったんだっけ・・・

ケーキ屋で会ってしばらくした頃。お礼も兼ねて一回ちゃんと話そうと思った。そして、お断りをしようって。

連絡を取ったらすぐ会ってくれることになった。
私の事務所の近くのカフェで、Pさんに会うことにした。

・・・・・・・・・・・

【カフェ・マル・ダムール】

P「・・・すいません。待たせちゃいましたか?」

泰葉「いえ、私もいま来たところですから、まだ何も頼んでないです」

P「じゃあ好きなもの頼んでください、もちろん出しますよ」

泰葉「ありがとうございます、じゃあカフェオレをお願いします」

P「はい。すいませーん。カフェオレとブレンドください」

・・・・・・・・・・・


泰葉「幾つかお聞きしたいんですが。」

P「はい」

泰葉「今も私をアイドルにしたいですか?」

P「当然じゃないですか」

泰葉「理由を伺ってもいいですか?」

P「・・・初スカウトって言ったんですが覚えているでしょうか?」

泰葉「アイドル候補に名刺渡すのも初めてと言っていましたね」

P「渡したいって思った理由は勘でした。自分でもよくわからないです。
  岡崎さんを知らずとはいえ、失礼なことをして申し訳ありませんでした」

・・・・頭を下げられる

泰葉「えっと、頭を上げてください。責めるつもりは・・・」

P「正直、教育係の先輩にも軽く怒られまして。
  無理なのかなってちょっと思いました、でも諦めたくないなとも。」

泰葉「・・・・・」

P「ケーキ屋でお会いした時は正直心躍ってました。会わずに終わらなくてよかった。って」

泰葉「・・・正直。連絡するつもりなかったです。」

P「でしょう?だから、連絡してくれたのはすっごい嬉しいです」

泰葉「あの・・・お願いがあります」

P「はい?なんでしょうか」

泰葉「・・・私に命令してくれませんか?アイドルになれ・・・って」


Pさんは面食らってたっけ。そうだよね。下の子にいきなり命令しろなんて言われたんだもん。でも・・・

・・・・・・・・・・・・

【カフェ・マル・ダムール】

P「え、ええっと。私が岡崎さんにアイドルになれって言えばいいんですか・・・ね?」

泰葉「はい。そうしたらアイドルになりましょう。」

P「・・・聞いてもいいですか?なんでそのようなことを言うのか。」

泰葉「・・・私、自分の意志でお仕事をしたことが殆ど無いんです」

泰葉「子役から初めて、もう10年以上この世界にいます。その間私はずっと、
   大人の人の言うことを聞いて、生きてきました」

P「・・・はい」

泰葉「・・・だから、自分で決めてほしいって言われても正直よくわからないんです。私一人で決めたことがないので。」

P「・・・だから私に命令してほしいと」

泰葉「はい。仕事で大人の人に言われたらいいと思うんです。」

P「・・・私に言われるということで踏ん切りがつくって言うなら、喜んで。・・・といいたいところなんですが」

泰葉「はい」

P「これは絶対に貴女が決めなきゃいけないことなんです」

泰葉「つまり、できないと?」

P「そうですね。まあ貴女よりちょっと年上の戯言ですけど聞いてください。」

すごい真剣な顔で言われた。大人の顔だ。20代だと思ってたけどもっと全然上に見える

泰葉「・・・はい」

P「私も貴女も生きてるわけですが、人生って基本的に選択をずっとするんですよ。
  轢かれたレールがあることもありますけどそれを辿るかどうかも結局自分次第なんです」

泰葉「でも。それって」

道を踏み外すのは勇気がいる。そんなこと簡単にできるものじゃない。

P「もちろん子供にそんなことを求めるのは酷です。
  だけど貴女はもう大人に近い。今じゃなくてもこれから先絶対に、大事な選択を迫られる時が来ます」

泰葉「・・・・」

P「大事な話を聞かせていただいてありがとうございます。そうやって生きてきたなら今言っていることは酷かもしれません。

  ですが、貴女がアイドルとしてやっていってくれるつもりなら、自分で選んで決めてほしい。これは私のわがままです」

泰葉「わ、私は」

P「ここで決めなくてもいいんです。電話でも名刺に書いてあるメールアドレス使ってもらってもかまわないです。
 もしちゃんと決めたなら連絡しなくてもいいくらいです」

泰葉「あ、はい」

P「・・・とりあえず解散しましょうか。払っておきますので今日はこれで失礼致します」

泰葉「あ、はい。ありがとうございました」

P「こちらこそありがとうございました。あ、最後に」

泰葉「・・・・はい」

P「もし貴女がアイドルを選んでくれたら絶対この仕事楽しい、やってよかったってあなたに言わせてみせるようにがんばります。
  それだけは覚えておいてくれると嬉しいです」

~~~~~~~~~~~~


【女子寮~まゆルーム】

泰葉「(まさかだったなあ。千載一遇のチャンスだったはずなのにそれを自分から見逃すなんてすごい人だと思う)」

子供でも有名人の私でも人形でもない。ちゃんと一人の人間として真剣に向き合ってくれたんだ。

初めて自分で考えて、悩んだ。そして結局、私は選んだ。アイドルになりたいって思った

Pさんに連絡したらすっ飛んできて、ありがとう!よろしく!って言ってくれたっけ

両親に話したら、Pさんをつれてきてほしいって言われて、Pさんももちろん行くつもりだったっていうから

すぐ都合つけて家に来てくれたんだよね・・・

・・・・・・・・・・・・・・

【泰葉の家】

P「初めまして。Pと申します。本日はお招きいただきまして・・・」

泰葉母「どうぞどうぞ、座ってください。私だけで申し訳ありませんね。お父さん急な仕事が入っちゃって。」

P「い、いえ私こそ急にお伺いたしまして・・・」

泰葉「お母さん。こちらがPさん。
   スカウトしてくれた人で私の担当になってくれると思う人」

P「よ、よろしくお願いします。弊社に来ていただいたら。娘さんをお預かりする立場になること思います
  ・・・若輩ですが、経験も少ないです。お許し下さい。ですが精一杯努力いたします!よろしくお願い致します!」

泰葉母「あ。頭上げてください。アイドルですよね?どうぞどうぞ。」

泰葉・P「え?」

泰葉母「あら仲良し。いえね。実はこの家引き払う事になりそうなんですよ」

泰葉「え!?初耳だよお母さん!」

泰葉母「いますぐってわけでもないんだけどお父さん長崎に転勤になりそうなのよ、1年以内かしら」

・・・思ったよりすぐだった

P「は。はぁ」

泰葉母「まあまだ受けるかどうかはわからないみたいなんですけど。ほぼ確定と見ていいかなと」

P「それは・・・驚きました」

泰葉母「元々私ども長崎の出でして。泰葉が生まれてすぐに、東京に移り住んでるので泰葉にはあまり馴染みがないんですけど」

・・・・うん。あまり行ったこともないし、名物もよく知らないくらいだ。

泰葉母「でも泰葉のこともあるし、単身赴任してもらおうかなあと思ってたんですけどね
    一人暮らしさせるのも不安ですし?もうすぐ高校受験でしょ?
    
    この子まだ志望校決めてないみたいですし、
    女子寮があるんですよね?そこの近くに入学してくれればいいかなと思うんです。どうでしょ?」

泰葉「お、お母さん!そんな勝手に・・・」

泰葉母「だってあなた、適当に成績と場所で適当なところにしようとしてたでしょ?」

泰葉「うっ・・・(否定できない)」

P「え、ええっと女子寮に入寮するのは問題ないとは思います。書類さえ記入していただければ私の方で手配します」

泰葉母「助かります~。もし駄目だったらそこのPさんのところにでも嫁いじゃえばいいのよ~」

P「と、年の差とか・・・・ありますよ?」

泰葉「なんで真面目に答えてるんですか・・・///」

泰葉母「大丈夫ですようちのお父さんも私より10以上年上ですからヘーキですよ~」

P「で、ですが、わ、私いい家庭の出でもなくですね。お、親とも折り合いが悪いですし?
  連絡もほぼしてないというか、友人関係もあまり上品でないというかなんというか」

Pさんが狼狽している。この人も不測の事態に弱いのか。ちょっと親近感湧くなあ

泰葉母「姑関係がめんどくさくないほうがいいですよ。もし過干渉でも守ってあげればいいんです。
    あ、でも本当にそういうことになったらお父さんの説得はがんばってくださいね?」

~~~~~~~~~~~~~


【女子寮~まゆルーム】

泰葉「(今思うとお母さんには見抜かれてたのかな。それから寮から近いところの高校の推薦もらって。)

事務所の移籍は結構あっさりだったっけ

・・・・・・・・

【事務所ー部長室】

ちひろ「では岡崎泰葉さんの移籍手続きが終了しました。これからよろしくお願いしますね。」

泰葉「はい、よろしくお願いします」

P「ありがとうございます。千川さん」

ちひろ「いえいえ、これは総合アシスタントとしてのお仕事ですから
    Pさん。話していたとおりなので部屋に移動してください」

P「本当にいいんですか?アイドル一人だけで個室とは」

ちひろ「部屋余ってますから全然平気ですよ。ある程度のことは好きにして結構ですので」

P「ありがとうございます」

ちひろ「あ、でも部長に怒られない程度にしてくださいねー」


【女子寮~まゆルーム】

泰葉「(そう、ここから始まったんだ。お仕事始めてすぐのPさんは正直頼りなかった)」

まゆpさんや私にいろんなこと聞いてた。そのくせ、遊ぶことは熱心で

仲良くなったほうが仕事が円滑に進むだろーとかいって仕事終わったら遊び行ってた。・・・デートって言っていいよね?これは

デビュー前はずっと一緒に行動してたっけ。今思えば気を使ってくれてたんだと思う。

芸歴長いから同じ新人の子も近寄りづらかっただろうし。今もそこまで交友関係は広くないからずっと二人だった

・・・・・・・・

P「岡崎さん、レッスン終わったらここ行かない?甘いの食いたいから付き合ってよ」

一人だと寂しいってよく付き合わせてきた。

P「岡崎さん、コタツ入ったことないの?じゃあ持ってくるよ。
  コタツで勉強っていいよね。俺やったことないけど」

本当にコタツと畳を持ってきた。今じゃあ冬の定位置だ。

P「岡崎さん、お疲れ様、お茶入れるから休んでね」

この頃はPさんが入れてたっけ

P「・・・岡崎さん。こういう場合ってどうすればいいかな?」

聞くときだけ捨てられた犬みたいな顔するのかわいかった。

P「岡崎さんその演技カワイイと思うけど、正直やりたくないでしょ?無理しない。」

・・・すぐ見抜かれて驚いた

P「うん。もっと自分を出してこ。そのほうがかわいい」

・・・可愛いって恥ずかしげもなく言う人だった

P「あ、一応勉強もちゃんとやったほうがいいよ。あ、いや、絶対俺よりやってるわ。ごめん」

・・・墓穴を掘ることもあった

P「今日帰り遅くなっちゃいそうだな、一緒にご飯食べに行こう。美味しい洋食の店見つけたんだ」

・・・一緒にご飯食べに行くことも多かった。

~~~~~~~~~~~~


【女子寮~まゆルーム】

泰葉「(デビューまで駆け足だったなあ、)」

無意識に演じちゃう私をすぐに見抜いてくれた

デビューライブで完璧にだけやろうとした私に自分を表現して伝えてみよう。
やりたい放題やっちゃいな。責任は俺が取るから!って言ってくれた

私がみんなを笑顔にするアイドルになりたいってわかった時すごい褒めてくれて、練習に私が満足するまで付き合ってくれた

初めてバレンタインチョコを渡した時生まれて初めてもらった!ってすっごいはしゃいでた

いつの間にか助手席に座るのが当たり前になった

用がなくてもオフィスに来て仕事してるPさんに会いに来るようになった

そうだ、私Pさんのお手伝いしたいって思ってこうなったんだった

ちょっと抜けてて、人懐っこくて、たまに年上で、真面目でお人よしで微妙にヘタレで・・・

あ、まずい。こうしてみると私ほんとうに・・・


泰葉「Pさんのことが好き・・・なんだね。うん、やっぱり好きなんだ」

まゆ「自覚してくれたみたいですねえ。ようこそ・・・こちら側へ。歓迎しますねえ」

泰葉「うん。ありがとうまゆちゃん」

まゆ「じゃあもう一回聞きますねえ?演技してる自分をPさんが好きになってくれてうれしいですか?」

泰葉「・・・・嫌・・・かな。うん絶対に嫌。ありがとうまゆちゃん。おかげで気づけたよ。」

泰葉「・・・うん。わかった。ありがとうまゆちゃん。」

まゆ「先生って呼んでもいいんですよお?」

泰葉「・・・それもちょっと嫌かな?」


・・・・・・・・・

【翌日~事務所~泰葉部屋】

泰葉「Pさん、ちょっといいですか?」

P「おう。どうした?」

泰葉「今度の仕事、一緒に行ってくれるんですよね?」

P「ん?えっといつのだ。」

泰葉「ここでのTV局の撮影なんですけど」

P「ああそれな。もちろんついていくよ。帰りは寮まで送っていくちょっと遅くなっても大丈夫だよ」

泰葉「ありがとうございます。で、ライブ終わったらなんですけども」

P「うん」

泰葉「行きたいお店がありまして付き合っていただけませんか?」

P「別にいいけどどこよ?」

泰葉「秘密です。楽しみにしててくださいね」

P「・・・・了解。楽しみにしとくわ」

机の下乃々「(・・・うまくいくといいんですけど)」


終わりです。泰葉デート編へ続きます。


おまけ1~~まゆPとの飲み会~~ 

【初回・泰葉にスカウトした日】

まゆp・P「乾杯」

まゆp「しっかしお前アホだなあ」

P「・・・・すんません」

まゆp「まあいいよいいよスカウトならよくあることだ」

P「よくあるんですか?」

まゆP「まあな。で、どうよ?なってくれそうなのか」

P「わかりません。でもなってくれたらいいと思います」

まゆp「ま、頑張れよ。俺も仙台出張があるからさ、教育係は今日で卒業な。
    しばらく誰かの子を研修でサポートすることになる」

P「・・・今までありがとうございました。」

まゆp「役職一緒なんだから別にいいよ。俺も担当アイドルちゃんと探さないとなあ」

P「お土産期待してますね」

まゆp「おう、ついでにスカウトでもしてこようかな」

P「あ、そうだ、友達の帰国祝いの相談乗ってくれてありがとうございました」

まゆp「ああ、仲間内のお気に入りのAVセット各1本になったあれか」

P「正直女優さん全然わかんなかったんで、ありがとうございました。」

まゆp「・・・お前、うなじフェチだろ。首すきだろ」

P「・・・なんのことやら」

まゆp「とぼけんな、ちなみに俺は見た目かわいい系で夜は・・・てのがいい、ほらお前も正直になれ」

P「・・・正直小早川さんが、着物なのに髪アップにしないの結構悲しいです」

まゆp「ある程度性癖に正直になったほうが女の子と長く続くらしいぞ。まあ飲めや」

P「い、頂きます」

まゆp「この後大人の店でも奢ってやろうか?飴もらったら双葉さんにあげればいいし」

P「セクハラですよ?それぇ。ここ東京だし。」

・・・・・・・・・・

P「うぅ・・・気持ち悪い」

まゆp「飲めないならいえや。・・・解散だなこりゃ」



【2回目~泰葉とカフェで話した後】

まゆp・P「乾杯」

まゆp「お前ほんっとアホだな。」

P「・・・・すんません。でもこれは譲れなかったんです。
  俺の言いなりになるとか言われたらなんとかしたくなっちゃうじゃないですか。あんなん悲しすぎますよ」

まゆp「まあ、いいけどな。お前が決めたことだし。プロデューサーはアイドルの世話焼くもんだしな。
     あ、そうだ、お前にアドバイスな」

P「なんですか?」

まゆp「もし岡崎泰葉がアイドルになりたいって言ってきたら、ちひろさんに連絡しろ」

P「え?部長じゃなくて、千川さんにですか?あの人部長さんのアシスタントでは?」

まゆp「おう、その話が出た瞬間できるだけ早くな。あの人ならなんとかしてくれる」

P「秘書的なもんだと思ってました」

まゆp「その認識であってるよ。お前はあんまり関わらないだろうけど一応言っておく。
    部長には意見していいけどこの会社で長生きしたけりゃあの人には逆らうな、逆らえないだろうけどな」

P「は、はい」



【3回目・泰葉が来ることが決まった日】

まゆp・P「乾杯!!!」

まゆp「よかったな!おめでとう。頑張れよ」

P「はい!ありがとうございます!」

まゆp「俺も担当できたし、お互いめでたいぜ」

P「佐久間まゆさんでしたっけ?なんか可愛い感じの」

まゆp「おう。見た目最高に好みなんだ。きっとあの子をトップにしてやるぜ」

P「お互い頑張りましょう!で、先輩ちょっと聞いてもいいですか?」

まゆp「どした?」

P「アイドルサポートの研修アイドルが宮本さんだったんですが、なんかよくわからなくて・・・
 このまま進んでいいんでしょうか・・・」

まゆp「・・・わかんなかったらなんでもすぐに俺に聞け。絶対な。・・・あの子の言うこと真に受けんなよ」


・・・・・・・・・・

【翌日~部長室】

ちひろ「岡崎泰葉ちゃんがうちに来たいって言ってるんですか!?」

P「え、ええ。それで移籍手続きをしたいんですけどどうすれば・・・」

ちひろ「ちょっと待って下さいねーえーっとあそこのプロダクションの情報は・・・
    これが使えそうかな?あ、任せてください。大丈夫です。明後日にはまとまると思います」
 
P「あ、ありがとうございます。あ、何かお礼でも・・・」

ちひろ「いえいえお仕事ですから。あ、じゃあ一つお願いしてもいいですか?」

P「え、ええ、自分にできることなら」

ちひろ「泰葉ちゃんのサインください。私ファンなので!」

P「りょ、了解です」




【???回目~最近】

まゆp「かんぱーい・・・」
P「乾杯。」

P「先輩、元気ないですね?無理しないほうがいいんじゃないですか?」

まゆp「なあ。この前俺誕生日だったんだよ」

P「あ、そうだったんですか?じゃあここの払いもちますよ」

まゆp「・・・家に帰ったら、プレゼントが置いてあったんだ、この赤いマフラーだった」

P「あっ・・・」

まゆp「手編みなんだぜこれ。しかもちょうどよくて俺の好きな色なんだよ。」

まゆp「よく見るとはじっこにM・◯(まゆpの名字のイニシャル)って刺繍されてた。
    カードまでついてた。おめでとうプロデューサーさんって」

P「よ、良かったデスネ・・・」

まゆp「・・・前から親が結婚しろって電話が結構あったのに最近一つも来ないんだ」

P「・・・・先輩!飲みましょうよ!」

まゆp「妹がまゆのサインくれってメールしてきた・・・俺担当がまゆって言った覚えないのに」

P「すいませーん!お酒ください!一番強いの!急いでね!」

まゆp「・・・お前んちに居候していい?」

P「俺も家バレしたくないんで嫌です。たまに泊まりに来るのはいいですけど」

まゆp「・・・味方がいねえ」

P「酒来ましたね。ほら、飲みましょ先輩。今日は付き合いますから」

まゆp「・・・そうだな!朝まで飲むぞおお!」



おまけその2~~まゆリサーチ・誕生日プレゼント編~~

【事務所ー泰葉部屋】

まゆ「Pさん。ちょっとよろしいですかあ?」

P「どうした?」

まゆ「マフラーと手袋どっちがいいですか?」

P「マフラーかな。手袋はあの人お気に入りの革のがあるはずだ。毛糸の手袋はスーツだとちょっと浮いちゃうから常につけれるマフラーのほうがいいだろ」

まゆ「いつもスーツですもんねえ。私服でもまゆと出歩いてくれるといいんですけど」

P「私服の傾向見るにカジュアル系だと淡い彩色が好きだから感じだからそのへん考えてあげるとなおいいかも」

まゆ「じゃあ予定通り赤のマフラーにしますね。ありがとうございました。ちなみにPさんはどんなのが好きなんです?参考までに教えてください。」

P「俺?ブラウンが好きだからコートブラウンにして、後はそれにあうようにパーツをってなっちゃうなあ。ダウンだけは赤と黒あるけど。」

まゆ「色々男性によってちがうんですねえ。ありがとうございました。あ、これクッキーです。みなさんでどうぞ。」

P「お、ありがとう。みんなで食べるよ」

まゆ「はい。じゃあ制作に取り掛かりますので失礼しますねえ?」

P「頑張れよー」

周子「ねーPさんや」

P「どうした?周子」

周子「・・・お世話になってる先輩を犠牲にして食べるクッキーおいしい?」

P「・・・甘さの中に塩気があるよね。正直すまんと思ってる」

周子「あっそ。あたしもクッキーちょうだーい」

P「食え食え。みんなの分も残しとけよ」

周子「・・・何も入ってないよねこれ」

P「俺たち用だから平気だろ。先輩用?知らん」

終わり

終わりです。依頼出してきます

9と10が同じ内容になってたり回想シーンがわかりにくいかと思います。申し訳ないです。

最近泰葉の声が聞こえてくるようになりました。ありがとうございました。

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