鞠莉「ダイヤって私のこと好き?」ダイヤ「はい?」 (11)

ダイヤ「なんですか急に」

鞠莉「だってダイヤって私のことたまに邪険に扱うでしょう?なんだかいまいち愛が感じられないのよねー愛が」

ダイヤ「意味がわかりません」



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鞠莉「ねぇねぇ好き?それともまさか....き、嫌い?」

ダイヤ「あのですね、鞠莉さん」

鞠莉「うん」

ダイヤ「そもそも人に対しての感情は好きか嫌いかの二択ではありません」

鞠莉「ワッツ?」

ダイヤ「鞠莉さんにもわかるでしょう?誰かに対して好きか嫌いかの二つしかないなんてことはありえません。もっといろいろ複雑な感情があるはずです」

鞠莉「そ、それは確かに一理あるわね」

ダイヤ「でしょう」

鞠莉「じゃあじゃあ、選択肢を増やすわね」

ダイヤ「?」

鞠莉「ズバリ!好き、どちらかといえば好き、どちらかといえば嫌い、嫌いの4つならどれ?」

ダイヤ「なるほど。確かにアンケートではそういう選択肢も多いですわね」

鞠莉「でしょ?というわけでどれ!」

ダイヤ「....ですが鞠莉さん」

鞠莉「うん?」

ダイヤ「『普通』というのはないんですか?」

鞠莉「ふ、ふつう!?」

ダイヤ「『普通』です。日本人がこよなく愛する選択肢。曖昧にして究極の表現『普通』です」

鞠莉「ふ、普通?普通?ふつ、ふっ、ふふふふふふふ....」

ダイヤ「ま、鞠莉さん?」

鞠莉「ふ、普通なんてないわよ!っていうか普通っていうのがよくわかんないのよ!!」

ダイヤ「ピギィ!?」ビクッ

鞠莉「普通ってあれよね!?普通って言ってたからあげたお菓子が実は好きじゃなかったり、普通って言ってたから興味ないと思ってた漫画を全巻持ってたりするあの普通よね!?!?」

ダイヤ「ま、鞠莉さん落ち着いてください。何を言ってるのかは分かりませんが、鞠莉さんの地雷を踏んだことは分かりますので落ち着いてください」オロオロ

鞠莉「うっ.......そ、そうね。ごめんなさい少し取り乱したわ」ハァハァ

ダイヤ「落ち着きましたか?」

ダイ「まぁ確かに、鞠莉さんみたいにハッキリした性格だと『普通』というのはかなり曖昧でいい加減な表現に聞こえるでしょうね」

鞠莉「そうね。日本人の良いところでもあり悪いところでもあると思うわ」

ダイヤ「鞠莉さんも日本人でしたよね?」

鞠莉「......っということは!!」バンッ!

ダイヤ「!?」ビクッ!?

鞠莉「ダイヤは私のこと好きでも嫌いでもなくて普通なの!?」

ダイヤ「えっと、それは....」

鞠莉「そうなの!?私はダイヤのことライクでラブでエターナルなのにダイヤはそうなの!?」

ダイヤ「いえ私は『普通』という選択肢はないのか聞いただけでそうは思ってませんよ?」

鞠莉「えっ」

ダイヤ「よく思い出してください」

鞠莉「......あっ、確かに」

ダイヤ「でしょう?」

鞠莉「......っていうかもうハッキリしてよ!」

ダイヤ「なにがです?」

鞠莉「だーかーらあああああ、ダイヤは私のこと嫌いなの!?嫌いだからこんなイジワルするの!?」

ダイヤ「嫌いなわけないでしょう」

鞠莉「ふぇ!?」ドキッ

ダイヤ「別に今さら鞠莉さんのことを嫌いになんてなりませんよ」

鞠莉「じゃ、じゃあ今までのやり取りはなんだったの?」

ダイヤ「今までのやり取りで鞠莉さんが嫌いだなんて言ってませんが」

鞠莉「確かにそうだけど.....。そうだけど.......そうだけどおおおおおおお!!」

ダイヤ「頼みますから部室ではもう少し静かにしてください」

鞠莉「ダイヤがイジワルするからでしょ!?」ガーン

ダイヤ「してるつもりはありませんが....」

鞠莉「してるの!」

鞠莉「....じゃあダイヤは私のこと、えっと.....ちょ、ちょっと好きとか?」

ダイヤ「.....いえ、違いますね」

鞠莉「ふ、普通に好き?」

ダイヤ「.....す、少し違いますね」

鞠莉「え?じゃあもう分からないんだけど。どこまでイジワルなのよダイヤは....」

ダイヤ「ああああもう!何でそこまで言っておいてそうなるんですの!?」

鞠莉「ワッツ!?」ビクッ

ダイヤ「いいですか鞠莉さん。わ、私は鞠莉さんのこと.....」

鞠莉「う、うん」

ダイヤ「その.....普通に、とても....」


ダイヤ「だ、大好きですわよ///」


鞠莉「..........」

ダイヤ「..........」

ダイヤ「ま、鞠莉さん?」

鞠莉「だ.....」

ダイヤ「だ?」

鞠莉「ダイヤがデレたああああああああ!!」ガバッ!!

ダイヤ「わっ、ちょっ....!!」

鞠莉「んもーダイヤってばほんとシャイなんだから!それならそうと早く言いなさいよねー!そういうとこも大好きなんだけどーーー!!」ギュウウウウウウ

ダイヤ「ちょっ、鞠莉さん!あまりくっつかないでください!」ダキツカレー

鞠莉「ノー。イジワルした罰としてみんなが来るまでハグしてるわ!」ギュウウウウ

ダイヤ「やめてください!ほんとすぐ調子に乗るんですからこの金髪は!」

鞠莉「えへへー。ダイヤってばほんと可愛いんだからー!」ギュウウウウウ

ダイヤ「あああああもう!やっぱり言わなきゃよかったです!!」



おわり

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