【ガルパン】「Gifteds」【デレマス】 (11)

・デレマス×ガルパンのクロス

・主に志希×麻子

・何番煎じのギフテッドネタ(麻子は作中ギフテッドと明記されたことはありませんがこのスレでは強引に解釈しています)

・過去話など自己解釈あり

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子供の頃から自分は他とは違うっていう予感はあった…んだと思う。

物心ついた一番初めの頃は、それでもそれを自覚なんてしてなかったけれど、片鱗は…多分あった。大人の言葉はすっきりと聞き分ける事ができたし、性格もあってか泣き喚いたりものに当たったりした記憶も無い。勿論子供なりに持論を主張し手を焼かせることはあっただろうが、少なくとも同世代の中では私は"聞き分けの良い子"だった筈だ。

周りとの差を強く感じたのは、小学生の頃だった。
学校という新しい環境は、私に劇的な変化をもたらした。国語、算数、社会、理科…学校で得られる数々の情報を、私の脳は瞬時に記憶し、そして物を覚える楽しさを知った私の脳は…学校中のあらゆる情報を入学一年目で喰らい尽くし、止まらぬ知的好奇心はいつの間にか私を才女へと変貌させ、周囲の…特に大人の視線を歪めてしまった。

それでもきっと、両親からは人並みに愛されていたんだと思う。
虐待的な不理解の暴力を受けた事は無かったし、幼少期特有の好奇心に駆られた短絡的な行動は、大事に思われてたからこそ叱られもした。クリスマスのプレゼントはだいたい欲しいものが貰えたし(時にはいらないものもあったけど)、眠れない夜には付き合って夜更かしもしてくれた。

…きっと、幸せだった。

自覚していた特異な才能を抜きにしても、此処までの私はとっても幸せだったんだと、思う。物事を覚えるのは楽しかったし、それを喜んでくれる家族の笑顔は何より嬉しかった。同級生達からの羨望の眼差しは、自分にとって無価値ではあったけど、悪い気はしなかった。
だから…止まれなかった。いつしか私は同級生達が学習して然るべき"向上心"や"協調性"なんてものを学ぶ事が出来なかった。同年代の友人は出来ず、この頃の私はクラスメイトの名前すらまともに記憶してはいなかった。

それでも良かった。私には家族がいるから。優しい父と、優しい母に囲まれているから。私を無条件で愛してくれる人が、世界に二人も居る。だからその他の交友なんてものは必要不必要は抜きにして求める事は無かった。今にして思えばなんて狭い価値観なんだろうと自分で落胆してしまうが、少なくとも子供の頃の私には、その狭い幸せさえあれば良かった。だから───。


両親の愛を失った時、私の手元には何も無くなっていた。

大洗学園艦──

P「──なぁ、フレデリカ」

フレデリカ「なぁに~?ぁ、酔い止めならここにあるよ~♪」

P「学園"艦"だからって酔うほど揺れるわけないだろ…いやそうじゃなくて、志希はどうした?さっきまで一緒だっただろ?」

フレデリカ「さぁ~?フレちゃんわかんにゃ~いっ♪またそこら辺ぶ~らぶらしてるんじゃないかなっ」

P「えぇ…これから大洗の生徒会長さんに挨拶に行かなきゃならないのに…」

奏「また脱走癖が再燃したの…?困ったものね」

P「アイツの事だから携帯は電源切ってるだろうし……仕方ない、奏はこのまま俺と挨拶に同行してくれ。美嘉っ!」

美嘉「はいは~い、どうしたの?」

P「悪いけど志希の捜索頼むっ!俺達も挨拶が終わり次第合流するからそれまでフレデリカのお守りよろしく!」

美嘉「えぇ~っ!?ちょ、勘弁してよプローデューサー!」

フレデリカ「名指しとかフレちゃん悲しくて泣いちゃうぞ?」

周子「まぁまぁフレちゃん、八ツ橋食べる~?」ヒョイ

フレデリカ「たべるっ!」パク

P「美嘉、ぜっっったいに単独行動は取らせるな!周子も同様だ、いいな!」

美嘉「うぇ、う~…じ、自信ないけどやってみるよ…★」

P「そんな自信の無い星の出し方初めて見た…と、とにかく頼んだぞ!」

P「奏、行くぞ!」

奏「はいはい、急かさないでよ…それじゃ、後でね」




美嘉「…………」

フレデリカ「~♪」

周子「………♪」

美嘉「…とりあえず、志希探そっk」

フレデリカ「ぁ、ちょうちょだ~っ♪」バビューンッ

美嘉「ちょっ、フレデリカ!?」

周子「ん…あっちから美味しいお芋さんの匂いがする~♪」スタスタスタスタ

美嘉「シューコぉぉぉ!?」

大洗女学園、教室──

華「…あら?麻子さんは?」

みほ「そういえば…さっきまで居たのにもう居ない」

沙織「あぁ、麻子なら先に帰ったよ?」

みほ「はやっ!」

沙織「なんでも"戦車道の授業も無いし今日はのんびり昼寝をするんだーっ"って言ってたよ?」

華「そうなのですか…みんなで放課後何処かにスイーツでも食べに行きましょうとお誘いしたかったのに…」

みほ「あはは…ごめんなさい、実は今日は私も用事があるんだ」

沙織「ぇ、そうなの!?」

みほ「うん、今度のお祭りの事で会長が相談したい事があるんだって」

華「そうなのですか…残念です」

沙織「ホントだね~…そういえばゆかりんは?」

みほ「今日は戦車道ショップが安売りしてるからって、帰ってたよ?」

沙織「うぇ~…それじゃぁ華と二人じゃぁん…」

華「私と二人は嫌ですか?」

沙織「嫌じゃ無いけど、釣られて食べすぎちゃうのっ!」

沙織「流石にこれ以上食べすぎちゃったらキューポラにお尻つっかえちゃうの!だから控えなきゃいけないの!」

みほ「だいぶ切羽詰まってるんだね…」

華「そういう事でしたら、今日は解散にしましょうか」

沙織「うぅ~…はな、ゴメンねぇ~…」

華「いえいえ、私は一人で楽しんできますから気にしないでください」

沙織「それはそれで気にするよぉ…」

みほ「あ、あはは…」

みほ(それにしても麻子さん、何処に行ったんだろ?)

大洗女学園、森林───

志希「~~~♪」

志希「~~……」

志希「………」


志希「う~~~ん……」


志希「迷った!」デデーン


志希「うぅむ、流石に全く知らない土地で放浪するのは無策だったかにゃぁ~…辺り一面森、森、森!」

志希「携帯電源なぁし、地図コンパスなぁし、道標なぁし!」

志希「頼りの鼻も全然効かない…全部潮の匂い!」

志希「…………」


志希「しきちゃん、ぜったいぜつめ~!」

志希「ま、サイアク木にでも登れば、学園艦なんだし海位は見えるよねぇ~、志希ちゃんかしこぉ~い♪」

志希「……ん?」

志希「にゃぁんかココ、森の中なのに道になってる…履帯の跡?」

志希「あぁ、戦車道ってヤツだね~♪…ピコーン!志希ちゃんの天才的閃き!」

志希「履帯の跡追ってけば取り敢えずどっかには出るよね~♪」テクテク




志希「ふぃ~!ようやくひらけた場所に出たー!」

志希「って、まだ森の中やないか~い!…テンションあげて損したぁ…」

志希「ん…木が抜けててここだけ太陽の光がしっかり降ってきてる…木漏れ日が良い感じに眠気を唆るねぇ…」



志希「よし!ココをキャンプ地とする!」



??「ダメだ、そこは私のベスト昼寝スポットだ」



志希「!!??」

麻子「何処の誰だか知らないが…今からそこは私の天国になる場所だ、勝手に居座られたら困る…」

志希「ひ……」

麻子「というかこんな所で何をしているんだ…?見た感じウチの生徒じゃないようだが──」

志希「ひとだぁぁぁっ!」ガバァッ

麻子「のぉわぁぁぁっ!」




これは、無い物ねだりの物語。


二人にもたらされた、望まれない贈り物の物語。


私と彼女の、似た者同士が出逢う歪な"s"の物語──


『Gifteds』

書き溜めここまで、構成はあれど暇な時チマチマ更新になります。

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