アニメ記念クロスSS
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ズシンッズシンッズシンッ
ライナー「もうすぐ壁に着くぞ、アニ、ベルトルト」
女型の巨人「…」
ベルトルト「…」
マオ「…あの、壁の中に行けばヒナちゃんに会えるんですか?」
ライナー「…たぶんな」
ライナー(途中で拾ったよくわからん女…マルセルを食って元に戻った人間ではないようだが、こいつの力は味方につけておけば便利だ。とりあえず適当に話を合わせておこう)
ベルトルト「ライナー、僕達は本当に壁を壊せるのかな…」
ライナー「心配するな、今は俺がマルセルだ…必ず作戦を成功させる」
ライナー「そう…俺がマルセルだ…マルセルにならないと…」
マオ(よく事情は知らないけど、あんな自分に何度も言い聞かせてまで他人になりきろうとするなんて…なかなかに気の触れた人だわ…)
マオ「ねえ?ヒナちゃん、アンズちゃん。ちょっと怖いわね」
ヒナちゃん人形「…」
アンズちゃん人形「…」
女型「…」
ベルトルト「…」
ライナー(手製の人形に話し掛けているとは…かなり気の触れた女だ)
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ウォール・マリア
アッカーマン家
パコーンッ パコーンッ
アッカーマン父「ニッタさーん、薪割り終わりましたかー?」
新田「はーい、終わりましたよー」フウッ
アッカーマン母「いつも色々手伝ってくれてありがとうございます」
新田「いえいえ、こちらこそ住まわせてもらってますから」ニコニコ
新田(このよくわからん世界に飛ばされて数ヶ月…タンスの角に足の小指をぶつけた痛みでヒナの力が暴走し、時空が歪んでこんなとこまで来ちまった…)
新田(どうやらこの世界では政府の力で色々な情報が隠蔽され都合の良い歴史が作られているらしい)
新田(ヒナが町中でイクラ食いたいと言っただけで憲兵に追われた時はビックリした…イクラで死ぬかと思った。海関連の話は出したらアウトだ)
ヒナ「新田~」
ミカサ「ニッタ~」
新田「おう、お前ら遊びに言ったんじゃなかったのか?」
ヒナ「ミカサにイクラの美味さを教えたい。どうしたらいい」
新田「とりあえずイクラの事は頭から離せ。この世界では諦めろ」
とある酒場
ナイル「…いつものを」
シャッカシャッカシャッカ
ナイル「…俺の友人は調査兵団に居て…次の団長になると言われている」
ナイル「訓練兵時代…俺とあいつは一緒に調査兵団に入ろうと言った中だった。だが、俺は憲兵に入り…家庭を築き、妻と子を守る道を選んだ」
ナイル「もちろん、家族が大事で後悔はしていない…だが、たまに悩んでしまうんだ…俺は友を裏切ったのではないかと」
コトッ
瞳「そんなことはないでしょう…師団長さん」
ナイル「!」
瞳「あなたのご友人はそれであなたを責めましたか?ご友人は自分の意志で調査兵団を選び…あなたはあなたの意志で憲兵の道を選んだ。違いますか?」
ナイル「…いや…」
瞳「皆が皆同じ道を歩む必要があるとは私は思いません。あなたもご友人も間違ってなどいません。そうやって気にかかるということは…あなたは優しい人なのでしょう。向こうもそんなあなたの事をちゃんとわかっているはずです」
瞳「これからもご友人を大事にしてあげてください」
ナイル「…ふっ…」
ゴクッ
ナイル「ありがとう。ヒトミさん」
瞳「…」フッ
カランカラン
駐屯兵「ヒトミさん、お疲れ様です!」バッ
ん
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