【ごちうさ】ココア「ラビットパーク?」 (38)

●バス停

一同「学校学校楽しいなー」

チノ「ああもう。ティッピーがまた学校についていこうとしています」

ティッピー「イキタイノウ」

チノ「こらティッピー、学校についてきちゃだめって言ったじゃないですか」

ティッピー「フォフォフォ」

ココア「おい、とっとと帰れよこの極太バイブ」

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チノ「デュード! ティッピーのこと極太バイブって呼ばないでください」

リゼ「極太バイブってなんだ?」

チノ「知りませんよ。ココアさんだって知らないに決まってます」

ココア「チノちゃんと一緒にしないでよね」

リゼ「じゃあ、言ってみろよ」

ココア「お、教えてあげない!」プイ

リゼ「シャロ、極太バイブってなんだ?」

シャロ「レディがアソコに入れてよがるモノですよ先輩」

一同「あはははは」


ココア「やっぱりティッピーは極太バイブなんだ! 極太バイブー」

チノはティッピーを砲丸投げの要領でぶん回し、速度を乗せたままココアを殴打する。

ココア「うっ」

ティッピー「ウボェ」

リゼ「いい音するな」

チノ「ほんとですか? もう一回いきますか? ティッピー、行きますよ。キックザティッピー」 

ティッピーをアメフトボールに見立ててセットする。

ティッピー「キックハヤメテー」

チノ「キックザティッピー!」

放物線を描き、向かいの郵便受けにシュートされるティッピー。

ココア「ふあーあ」

リゼ「でかい口開けるな。おまえが息すると周囲が臭くなるんだ」

ココア「一言余計だよ! そんなことより、変な夢のせいで寝不足なんだ」

チノ「どんな夢なんですか? 教えてください!」

ココア「私ね、いつも通りベッドで寝てたんだけどね、そうしたら突然窓から青い光が差し込んできてね、ドアがゆーっくりと開いたの。その瞬間、何かに引っ張られる感じがしたんだ」

ココア「でね、気がついたら変な台の上で、目ん玉ぐりぐりの銀杏みたいな頭したやつらが私の体を、もふりまわすんだよ」

チノ「デュード、宇宙人です」

リゼ「宇宙人だ」

ココア「ヴェア?」

リゼ「おい、夢じゃないぞココア。本物の宇宙人だ」

ココア「そんなの夢に決まってるよー、タカヒロさんだってそういってたよ」

チノ「真実はそこにあります」

シャロ「あいつら人間をさらったり牛を殺したりしちゃうのよね」

ココア「もう、みんなで私のことおどかそうったってそうはいかないんだから」

自転車がやってきて、チノたちの前で停車する。

モカ「よお、妹たち」

一同「こんちゃシェフ」

リゼ「きょうの給食は何を食べさせてくれるんだ?」

モカ「今日もばっちりお姉ちゃんが調理してあげるからね。腐りかけの材料使ってるとは思えないほどに美味いわよ」

ココア「イースト菌、ね」

モカ「ところで、みんなは昨日の夜、UFOみなかった?」

ココア「ええ……」

チノ「ああ、そこのレズが見ましたって」

ココア「そ、そんなんじゃないよ。夢で見ただけで。それに私はレズじゃないよ! お姉ちゃんだよ!」

モカ「銀杏みたいな頭をした目んたまぐりぐりのやつなんだけど」

リゼ「このレズさらわれたんだって」

モカ「ひょっとしてお尻をいじられなかった?」

ココア「ヴェア!?」

チノ「お尻をいじられる?」

モカ「でかいシャベルで肛門を掘って何かを埋め込むらしいわ」

リゼ「ココア、肛門に何かつっこまれたのか?」

ココア「……違うよ、そんな、絶対に。……で、でも何でそんなことを?」

チノ「つっこまれてるんじゃないですか? パンツおろして見せてください」

ココア「チノちゃんのスケベ!」

ティッピー「カマホラレター」

ココア「黙れ極太バイブ」

モカ「おっと、食堂に行かなくちゃね。妹たち、このレズを見張っておくのよ。宇宙人に操られてるかもしれないから」

自転車が去る。

リゼ「やっぱりほんとだったな。肛門様は大丈夫か?」

ココア「ヴェアアアア、私のお尻はなんともないって! それに初めては大切な人とって決めてるの」ヒョコヒョコ

チノ「ココアさん、変な歩き方しないでください」

ココア「ご、誤解だよお」

郵便受けから抜け出して、こちらへ向かってくるティッピー。

ティッピー「ガッコウガッコウ」

チノ「だめだって言ってるじゃないですか。帰ってください」

ティッピー「イキタイイキタイ」

チノ「はぁ、そんなに遊んでほしいんですか?」

セットハットハット。

ティッピー「ナンジャナンジャ」

チノ「キックザティッピー!」

ティッピー「ウオオオオオオン」

あさっての方向へ放物線を描いて飛んでいくティッピー。

バスが到着する。

一同「おはようございます宇治松さん」

ババア「早く座れ! 遅刻するだろうが」

走行中、後部座席の窓から遠ざかっていくティッピーを眺める

チノ「うわっ、まだちょろちょろしてますよティッピー」

リゼ「大丈夫だって放っておけよ」

チノ「何かあったら叱られるんです。うちの父がアレのは知ってますよね」

ババア「座れって言っとるだろうが聞こえないのかいーーーー」

リゼ「わかったよ。へっ。ビッチが」

ババア「何か言ったかいーーーー?」

リゼ「いやあこの服ぴちぴちって」

ババア「あそ」

宇宙人に抱えられるティッピー

チノ「大変です!」

リゼ「宇宙人だ!」

二人の宇宙人に挟まれてさらわれるティッピー

シャロ「大変、攫われちゃうわ!」

チノ「ティッピー!」

チノ、リゼ「宇宙人だーーーーーー」

チノ「止めて! お願いだからバスを止めてください!」

運転席まで歩いていき、ババアに懇願するチノ。

ババア「あんた! また甘兎庵に呼び出されたいのかい?」

チノ「嫌です」

ババア「じゃあ座っとれええええええ」

チノ「でも、信じてください! 本当に宇宙人が!」

ババア「かああああああああ」

チノ「えっ」

ババア「かあああああああ」

ババア「ぺっ」

チノ「うわああああああああああきったね」

リゼ「ココア、あいつらお前が見たのと同じやつか?」

ココア「そんなに私をいじめて楽しいの?」ドキドキ

チノ「このままじゃまずいです」フキフキ

リゼ「ああわかってるよ。でもあのクソババアを何とかしないと」

ババア「なんか言ったかいーーーーーー」

リゼ「あー草ぼうぼうの庭をなんとかしないと」

ババア「そりゃ、さっさと刈った方がいいわね」

チノ「ティッピーが連れてかれちゃいました。はぁ一体どうしてくれるんですか。困るりますよ」

プウウウウウ(放屁音)

チノ「くさいです」

リゼ「ハハ」

シャロ「ふふ」

一同「アハハハ」

ココア「におうね。どっかでパンでも焼いてるのかな?」

●教室

青山「みなさーん、私たちの味方エメラルドちゃんの登場です。彼女にコロンブスについて教えてもらいましょう」

エメラルド「オーケー青山先生。コロンブスはアメリカ大陸を発見した偉い人なんだ。将来アメリカで暮らす開拓民のために、努力をおしまなかったんだよ。彼は平和を愛する人でね。行く手を阻む先住民たちをばったばったとなぎ倒し、きれいですみやすい・・・・・・」

片手に嵌めたパペットを巧みに操り、腹話術を披露する青山先生。

チノ「こんなくだらない話聞いてられません。だってティッピーがさらわれたって分かったらお父さんものすごくアレになるって決まってます。ティッピーはどうしたんだチノ。絶対に目を離すなって言っただろチノ」

リゼ「分かった分かった授業をさぼってティッピーを探しに行こう」

チノ「ティッピーはか弱いんだぞチノ。歯は磨いたのかチノ。まんまんのびらびらをいじらないのかチノ」

リゼ「……O.Oh」

青山「質問があるなら手を挙げてくださーい」

リゼ「はーい青山先生、もう帰っていいですか?」

青山「股ですか。今日は膣にカンジダができたとでもいうのでしょうか?」

チノ「いえ、ティッピーが宇宙人にさらわれちゃったんです」

リゼ「本当です。やつらココアの肛門いじったんです」

どよめく教室。ココアに集まる視線。

ココア「あははは、よしてよ二人とも。つまらない冗談だなあははは」

チノ「先生、信じてください。行かなきゃならないんです。帰ってもいいですよね?」

青山「そうですね。エメラルドちゃんに聞いてみては?」

チノ「……エメラルドちゃんなんかどうだっていいだろ。私はあんたに聞いてんだっつの!」

青山「いいから聞いてみなさい」

チノ「エメラルドちゃん、今からティッピー探しにいってもいいですか?」

エメラルド「ええもちろん。・・・・・・なわけねーだろメスガキが。そんなこと言う奴はゴウトゥヘル。エロ同人行きだ」

青山「ありがとうございますエメラルドちゃん。じゃ、席に戻ってください。香風さん」

チノ「……ざけんな」

ココア「あはは。エメラルドちゃんに怒られてるー」

ココアのお尻から放屁音が放たれ、同時に火を噴く。

ココア「ヴェアアアアアアアお尻がアアアアアアアアア」

リゼ「デュード、まじかよ」

ココア「ヴェアアアアアア熱いよオオオオオオオオ」

チノ「デュード、お尻から火を吹いています」

リゼ「やるなさすが宇宙人。ココアをロケットに改造したんだな」

ココア「そんなわけないよ。あれは夢なんだから」

青山「ココアさん、危ないからおならが止まるまで廊下にたってなさい。いいですね」

ココア「大丈夫です。先生。もう止まりました」

止まらず噴火し、シャロの髪の毛に引火する。

シャロ「いやあああああああ」

●食堂

息をするように放屁火炎放射を続けるココア。後ろにいた同級生たちが皆消し炭になっていく。

ぶうううはあああああぶううううううはあああああああ

ココア「もうお腹ペコペコだよお」

リゼ「なに食ったらそんな芸当できるんだ?」

一同「はははは」

ココア「三人ともいつまでもしつこいよ!」

チノ「あの、リゼさん、マヤさんがこっち見てますよ」

リゼ「どこだ?」ドキドキ

キュンキュンするリゼ。

ココア「♪マヤちゃんがキース。リゼちゃんとキース」

リゼ「うるさいなレズ。好きじゃないさあんな子供っぽいやつ」

ココア「無理しなくていいんだよ。ラブラブなのはバレてるんだから。しゃべっただけでゲロ吐いちゃうくせに」

リゼ「そんなことない!」

駆け寄ってくるマヤ。

マヤ「みんな元気?」

一同「やあマヤ」

マヤ「ねえリゼ、これ読んでくれる?」

リゼ「ボウェ」

手紙を渡し去っていくマヤ。受け取りゲロを吐くリゼ。

一同「じゃあね、マヤ」

チノ「なんて書いてあるんですか?」

リゼ「本当かこれは!」

リゼ「放課後、小池のほとりで会おうぜって書いてあるぞ」

チノ「わっキスするチャンスじゃないですか!」

ココア「舌も入れちゃいなよ!」

シャロ「リゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女とリゼ先輩が他の女と」

リゼ「……シャロ、そういえばすごい髪がボンバヘしてるな」

一同「あはははは」

チノ「って、笑ってる場合ですか。学校を抜け出して早くティッピーを助けなきゃ」

モカ「よお妹たち」

一同「こんちゃシェフ」

モカ「調子はどう?」

チノ「最低です」

モカ「どうしたのかしら?」

チノ「モカさん、ホントのこと言ってるのに大人は誰も信じてくれないんです」

モカ「うーん妹たち。ついにその問題に直面したのね。オーケーいい歌を聞かせてあげるわ。これをきけばノープロブレム。悩みも晴れるってものよ」



モカ「セックスに持ち込もうって時はべたべた体をいじるのさ。やさしく愛撫を
捧げればぽたぽた滴をたらすのさ。とめどなくわきいずる」

リゼ「あの、モカさん?」

モカ「あいのいずみ~」

リゼ「モカさん?」

モカ「ノープロブレム、ノープロブレム ラララララヴベイベラヴベイベ」

リゼ「モカさん!」

モカ「ベイべー」

リゼ「このレズ野郎!」

モカ「……ね、すっきりしたでしょ?」

チノ「どこがです?」

モカ「ねえ妹たち、どうしてそんなに機嫌が悪いの? 私の作るソウルフードが口に合わないのかしら?」

リゼ「宇宙人がティッピーを攫ったんだ」

モカ「なんですって!」ガシャン

モカ「オーメン、こんなところで給食なんか食べてる場合じゃないわ。すぐにティッピーを助けに行かなきゃ」

チノ「でも先生が信じてくれないんです。授業をサボると思われていて……」

シャロ「結局サボるわよね」

おもむろにココアのお尻から目玉のついた金属棒が生えてくる。

リゼ「わあお」

そして、収納される。

ココア「なになに?」

チノ「トランスフォーマーみたいです」

モカ「これはすごいわ。サナダムシタイプの通信機ね。これを使って私たちとコミュニケーションをとるに違いないわ」

ココア「……そうかわかったよ! お姉ちゃんもグルなんでしょ。信じられない!」

モカ「いやグルなんかじゃないのよココア。これはほんとに大事件よ」

チノ「お願いしますモカさん。ティッピーがいなくなったら何を蹴っていいかわかりません。何とか知恵を貸して下さい」

モカ「分かったわ。いい、落ち着くのよモカ。妹たちを助けられるのは私だけ!」

ココア「もうやめてよ、こんなひどいこと。私は絶対に信じないからね。そんなことよりはやく何か食べさせてよ!」

火災報知器ポチ。

モカ「火災警報発令ー! みんな外に出て。ほら、今よ妹たち。チャンスを逃さないで」

リゼ「さすがモカさん。助かるよ」

モカ「ウィメーン。いよいよね。この私もついに未知との遭遇ってわけ。帰って準備しなくちゃ」

●街

一同「♪サーボれたサボれた。がーこーはおしまい さーぼれーたさぼれた」

ココア「ヴェアアアアアアアアお尻がああああくううううう本当に痛いよおおおヴェアアアアアア」

唐突な放屁火炎放射に苦しむココア。

リゼ「学校サボれたし、もう火吹かなくていいぞココア」アハハ

ココア「できるんだったらとっくにしてるよぉぉ」

チノ「はいはい。で、どうやってティッピーを取り戻しましょうか」

ココア「……ひどいんだよ。宇宙人だのお尻だのって。そんなの全部夢なんだよ。私の肛門で宇宙人が交信してるって? そんなバカなことあるわけないんだよおおおお」

突如電波を受信。

急にジャズダンスを踊り始めるココア

交信途絶

チノ「なんなんですか一体」

リゼ「宇宙人の仕業だよ。肛門を使って交信しているんだ」

ココア「ほんとのほんとにいい加減にしようよ。宇宙人になんか操られてないよ!」

ココアの耳に顔を寄せ叫ぶチノ。

チノ「おーい聞いてますか? 宇宙人」

ココア「チノちゃん! お姉ちゃんの耳をなんだと思ってるのかな?」

チノ「さっさとティッピー返してくださーい」

ココア「ちょ」

ココア「そんなに近くでしゃべったら息がぶつかってとろけちゃうよおお」ハアハア

リゼ「おいチノ、見ろ奴らだ」

突如現れるUFO

チノ「ティッピーを返してください!」

そのへんにあった小石を上空に向かって投げつけるチノ。直撃するも当然、びくともしない。敵意を感知したUFOはこちらに向かってビームを放ってくる。

シャロ「あべし」

ビームはシャロに直撃し、軽くバウンドすると道路へ吹っ飛ばされる。

リゼ「なんてこった! シャロが殺されちゃった」

チノ「この人でなし!」

用の済んだらしいUFOは空高くふよふよと昇っていく。リゼもついでとばかりに石を連投する。

リゼ「戻ってこーい。戻ってこーい」ヒョイヒョイ

やがて見えなくなるUFO

チノ「あぁ、もう少しだったのに」

シャロ「……。……うぅ」

リゼ「ごめん。よく見たら、シャロ死んでないや」

むくりと立ち上がるシャロ

リゼ「大丈夫かーシャロー」

ふらつきながらも手を振るシャロ。

そこへ運悪くうさぎの大群がイナゴのようにシャロへ襲い掛かる。

シャロ「ぎにゃああああああああ!」

もふられつくされ動かなくなるシャロ。死体に歩み寄っていく三人。

リゼ「かわいそうなシャロ」

チノ「これで分かりましたか、ココアさん」

ココア「なにが?」

リゼ「ココア、シャロはやつらに殺されたんだぞ」

ココア「いやいや死んでないよ?」

リゼ「よく見ろ死んでるだろ? ほら」

小枝で死体の頬をつつくリゼ

ココア「ま、まだ生きてるよ!」

チノ「ココアさん、気持ちはわかりますが、シャロさんはもう……」

死体の頭をがぽっともぎるチノ。ボロボロの体にうろちょろしてた野良うさぎがたかる。

ココア「死んでないったら死んでないー。死んでないんだからぁぁ。……うわあああああん。うわああああああん」

ひとしきり泣きじゃくると真顔になるココア。

ココア「はぁ。今日はもう疲れたから先に帰ってるね」

チノ「どこへでも行ってください。このレズ豚」

ココア「」ビクン

チノ「はぁ……。まったく、頼りになるのはリゼさんだけですよ」

リゼ「ごめん。マヤとの約束があるから私も帰るよ」

チノ「デュード、ティッピーがいなくなったらもうキックザティッピーできないじゃないですか! なんとかしてくださいよ」

リゼ「悪いけど、モカも言ってたろ。べたべたぽたぽたしなくっちゃ」

チノ「……アソコがボーボーのくせに」

●池のほとり

チノ「待っててもマヤさんは来ませんよ。そんなことより早く宇宙人を探しに行きましょう」

リゼ「断る。ここで待ってろと言われたんだ」

マヤ「待った? リゼ」

リゼ「ウボェ」

マヤ「デュード」

チノ「これ以上ゲロ浴びたくないですよね。リゼさんのことはきっぱり諦めてください」

マヤ「そんなことないぜ」

リゼ「ウボェ」

マヤ「デュード」

チノ「はぁ……もうさっさとやることやっちゃってください。これからティッピーを助けに行くんですから」

マヤ「やること?」

チノ「しずくを滴らせるんですよね?」

マヤ「ティッピーどうかしたのか?」

チノ「それがですね」カクカクシカジカ

チノ「……だから、ティッピーがいなくなるともうキックザティッピーができないんです」

マヤ「なるほどね。じゃああのレズを捕まえなくちゃ」

チノ「どしてですか?」

マヤ「だって、あのレズのお尻には何か機械が仕掛けられているんだろ? 宇宙人がレズを利用しているんだから、私たちも逆にレズを利用しちゃえばいいじゃん!」

チノ「マヤさん! 冴えてますね。リゼさん! さっそくココアさんを拉致しに行きましょう」

マヤ「行くぞ、リゼ」

リゼ「ウボェ」

マヤ「デュード」

リゼ「おい待ってくれ。愛を確かめ合う約束は……」

●ラビットハウス

タカヒロ「ココアくん、チノのみそっかすパンツのソテーやチノのへそのごまを炒ったコーヒーを味わうのもいいが、どうだろう? そこへおじさんのホットミルクを足してみるというのは」

ココア「勘弁してよ、私男の人には興味ないんだよお」ムシャパクゴクゴク

タカヒロ「で、でもおいしいんだよ? おじさんのミルク。時期ものだよ。後悔するよ」

ココア「あんまりしつこいと二丁目に顔写真ばらまいてカマ掘らせちゃうからね」プンプン

ガラン

チノ「ココアさん、あーそーぼ」ニパァ

ココア「行く行く!」

タカヒロ「あ、ちょっと待ってくれ」

ココア「しつこい!」

渾身の金的

タカヒロ「!!!!!!」チーン

変態グルメの並ぶテーブルとタカヒロを一瞥するチノ

チノ「…………」

チノ「……ぺっ」

タカヒロ「…………」ピチャ

●夜の草原

枯れ木にくくりつけられ、複雑に縛られているココア。

ココア「言っておくけど、いくら私がエム寄りのレズでも縛られる趣味はないからね」

リゼ「まあそうびびるなって。ここまできつく縛ればやつらもドン引きして攫えないさ」

ココア「手加減してほしいよ、まったく。亀甲縛りなんてどこで覚えてきたのかな? いけない子だよ」

チノ「来ますかね? 宇宙人のやつら」

リゼ「合図が必要かもな」

ココア「んあああああ」ブピイイイイイ

七色の放屁火炎放射

マヤ「すげえ! イルミネーションみたいできれい!」

リゼ「これだ! 頑張ってもっと屁をこくんだココア! 宇宙人を呼べばチノに好かれるぞ!」

ココア「本当? でももう出そうにないや。ガス欠だよおお」

リゼ「いーからコけよ!」

チノ「ケツに力入れんだよ!」

ココア「違うものが出ちゃうよおお」

リゼ「……仕方ない。諦めるか」

チノ「真面目にやれよ! このレズ豚!」オシリパアン

ココア「あひん」ビクビク

ウィーンガシャ。

おさるさんのように赤く腫れたココアのケツの穴から一脚のような金属の棒が三方向に伸び、またたくまに巨大なパラボラアンテナを形成した。

リゼ「お、ついにやったな」

チノ「見てください! アンテナです」

リゼ「これで夢じゃないって分かったろ?」

ココア「リゼちゃん、その話はもう終わったでしょ! いい加減にしてよ!」

リゼ「直径三十メートルのアンテナ生やしといて、嘘もへったくれもあるか!」

アンテナから青白い光が上空へ照射され、灯りにたかる虫のようにたくさんのUFOがココアのケツにたかってきていた。

そのうちの一つのUFOから宇宙人が頭をのぞかせてこちらをうかがっている。

チノ「さっさと降りてきてくださーい。この腐れ宇宙人!」

チノの呼びかけに応じたのか光の柱を伝って降りてくる宇宙人

突然目の前に現れた非現実的な生き物たちに思わず面食らうチノ。

チノ「はは、本物ですね……」

リゼ「ほら出番だチノ。ティッピーを取り戻せ」

チノ「……ほ、訪問者のみなさん、あの実は、あなたがたがうさぎのティッピーを連れていかれたようなのですが、いや、実はあんな毛玉いなくなっちゃえばいいと思ってたんですが、今日初めて分かりました。うさぎがいるってなんてすばらしいんだろうって。私たち人類は間違ったことばかりやっているのかもしれません。でも、こんな狂った世の中にも私のようにやさしい少女もいるんです! お願いです。ティッピーを返してください」

リゼ「いやあ、ビューティフルだチノ」

チノ「……先方、分かってくれましたかね?」

宇宙人「…………」

リゼ「……ぜーんぜん」クビフリカタスクメ

チノ「……おい、てめえらいい加減にしろっつうの! ほんとはピーでピーなくせに素っ裸でピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしやがって!」

リゼ「デュード、チノが覚醒した!?」

異様な迫力に反応のなかった宇宙人たちが硬直する。

チノ「てめえらみたいな腐れマンピーーーーーー(中略)だっつうの」

リゼ「なあマヤ、ピーって知ってるか?」

マヤ「さあ?」

宇宙人たちはどこか及び腰になり、懐から何かスイッチを取り出す。

すると、おもむろにUFOからティッピーが顔を出す。

ティッピー「オーイココジャヨ」

チノ「ティッピー! 飛び降りてください! こっちです! 受け止めます! 多分! 大丈夫ですから!」

ティッピー「ホントニダイジョウブカノウ?」

チノ「早く、ティッピー! もういじめたりしませんから、約束します!」

ティッピー「ケラレルノハモウイヤジャ」

チノ「ティッピー!」

チノ「ティッピー! ぐずぐずしてると発情した雄兎の群れにぶち込んで放置してやるからな! いいから飛べよ!」

ティッピー「シカタナイノウ」

UFOから飛び降り、チノの懐目がけて落下するティッピー。しかし寸でのところでチノが躱し、雪の山に埋もれる。

ティッピー「モウナニモシンヨウデキナイ」

おもむろにココアのケツのアンテナが収納される。

気が付くと宇宙人たちは撤収しており、UFOはティッピーを載せていた一つだけがココアの真上に停滞していた。

リゼやチノがティッピーの回収をしながら遠巻きにココアの方を眺めているとUFOはココアに向かって光の柱を照射し始めた。

ココア「あれ、なんか浮いてない?」

ココア「誰か、誰かおろしてよおおおおヴェアアアアアチノちゃああああああん」

ココア「」ブピイイイイ

放屁火炎放射によってココアをきつく縛りあげていた縄は焼け落ち、その体はふよふよとUFOの中心部へ吸い込まれていった。

チノ「ふう、めでたしめでたしですね」

リゼ「ああ。ティッピーが無事で本当によかった」

ティッピー「ココアガホシニナッテシマッタゾ」

チノ「帰りましょうティッピー。夕飯の時間に遅れてしまいます」

リゼ「ところで話ってなんだったんだ、マヤ?」

マヤ「もういいんだ」

リゼ「あれ、緊張しないで話せるぞ」

マヤ「ほんとだね」

ふたりともどこかそわそわした雰囲気。

どちらからともなく体を寄せ、視線を絡ませ合うと互いの唇をそっと近づけ、

リゼ「ウボェ」

マヤ「デュード」

リゼ「……ごめん」

気にする様子もなく地面にぶちまけられたゲロの内容を分析するマヤ。

マヤ「これ見て、フライドポテトじゃない?」

リゼ「ほんとだ」

マヤ「これは何だろ?」

リゼ「マッシュウンコかな。そのわりにあんまりにおわないな」

マヤ「ふーん、でも私の好きなにおいだ」

●次の朝、バス停

リゼ「あれ、バスが来る時間なのに来てるのは二人だけか」

チノ「昨日は愉快な一日でしたね」

リゼ「それにしてもあの宇宙人たちはいったい何しに来たんだろうか。謎が残るな」

ココア「ヴェアアアアアアア」ヒューストン

唐突に空から降ってきて雪の山に横向きになって刺さるココア。

リゼ「よう、おはようココア」

チノ「戻ってきたんですかレズ豚。私が恋しくて帰ってきちゃったんですか。そうですか。まったくココアさんはしょうがないレズ豚ですね。」

ココア「えへへ。超変な夢のせいで寝不足だよ」

チノ「超変って何がです?」

ココア「あのね、どこかわけわからない草原に立っててさ直径三十メートルもあるアンテナが私のお尻に刺さってるんだよ。周りには宇宙人がいっぱいいるの。それでね、UFOに吸い込まれたと思ったらピンクの目にされちゃうんだよ」

リゼ「そいつは夢じゃないな。全部真実だよ」

ココア「またまた~、もう騙されないからね」

チノ「ココアさん、片目がピンクです」

手鏡スッ

ココア「……はぁ、サノバビッチ、だよ」

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