ぐだ男「風邪ひいた…」(FGO) (49)



ぐだ男「ごほごほ……」



ぐだ男「苦しい。頭痛がする、吐気もだ」



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マシュの場合



マシュ「先輩っ!」



マシュ「大丈夫ですか?熱は……こんなに。確実に体温が38℃を超えています」



ぐだ男「ロマンが薬をくれたよ」



マシュ「ですが、とても辛そうです。先輩、して欲しいことがあったら、なんでも言ってくださいね」



ぐだ男「水分欲しいかな」



マシュ「わかりました!では、直ちにスポーツドリンクをお持ちします」



ぐだ男「ありがとう、マシュ」


ぐだ男「ごくごく」



マシュ「おかゆ作ってきました」



ぐだ男「何から何まで悪いなぁ。いただきます」



マシュ「いいえ!大事な先輩ですから……早く、元気になってくださいね」



ぐだ男「おかゆ、美味しいよ」



マシュ「ありがとうございます。ゆっくり食べてください」


ぐだ男「ごちそうさまでした」



マシュ「お粗末さまです」



ぐだ男「美味しかった……マシュ?」



マシュ「こうしていると…安心できるかと思いまして。あの時、先輩がそうしてくれたように」



ぐだ男「マシュ…」



マシュ「先輩…」



マシュの場合 おわり


アルトリア・ペンドラゴンの場合



セイバー「大丈夫ですか?マスター」



ぐだ男「正直つらい」



セイバー「困りましたね……こんなとき、どうすればいいのでしょうか」



ぐだ男「お腹空いたかも」



セイバー「そうですね。食事にしましょうか」



ぐだ男「…」



セイバー「待っていてください。厨房にアーチャーがいると思いますので、彼に頼りましょう」


セイバー「もっきゅもっきゅ……」



ぐだ男「もぐもぐ……」



セイバー「美味しいですね」



ぐだ男「いっぱい食べる君が好き」



セイバー「な、なにを言っているのですか!?もしや、風邪が悪化したのですか!!」



ぐだ男「そうかも」



セイバー「いけません。さぁ、横になってください。さぁさぁ」



ぐだ男「セイバー、顔近い…」



セイバー「っ……あなたという人は、風邪をひいていてもブレないのですね」



ぐだ男「ごめんなさい…」



セイバー「あ、いえ、怒ってませんから」


ぐだ男「…」



セイバー「…」



ぐだ男「どうしよう……この空気」



セイバー「食器……片付けてきますね」



ぐだ男「ありがと」



セイバー「どういたしまして。その様子ならば、ニ、三日もすればよくなりそうですね」



ぐだ男「そうだね」



セイバー「では、電気。消しますよ?マスター」



ぐだ男「うん、おやすみ。アルトリア」



セイバー「えぇ、おやすみなさい。立香、また明日…」



アルトリア・ペンドラゴンの場合 おわり


エミヤの場合



ぐだ男「つらい…」



エミヤ「マスター、風邪だと聞いてな。邪魔するよ」



ぐだ男「エミヤ、来てくれたんだ」



エミヤ「声がかすれている。のどが痛いのだろう?声は出さなくていい」



ぐだ男「…」



エミヤ「これは薬か?症状が酷いのなら悪くは無いが、あまり勧めはしない。基本的には栄養を取り、体を温め、よく眠る。これが風邪を早く治す方法だ」



ぐだ男「ん…」



エミヤ「パウチゼリーや栄養ドリンクにも飽きてきただろう。さぁ、遠慮は要らない。腕によりをかけて作った玉子粥と生姜のスープだ。食べてくれ」



ぐだ男「いただきます……ごくり」


ぐだ男「もぐもぐ……お、美味しい!!ごっ…ごほっ!ごほっ!!」



エミヤ「大丈夫か?これを」



ぐだ男「あ、ありがとう……ずずずー…」



エミヤ「少し渋いかも知れないが、我慢してくれ。濃い緑茶はのどの痛みを緩和してくれる」



ぐだ男「へぇ……ほんとだ。少し楽になった」



エミヤ「所詮は気休めだよ。栄養は取れたな。なら、後は暖かくして寝るだけだ」



ぐだ男「エミヤ、来てくれてありがとう。すごく元気になった気がする」



エミヤ「それは何よりだ。加湿器を置いていくよ。暖房はこのままでいいな。おやすみ、マスター。お大事に」



ぐだ男「おやすみ……ぐぅ」



エミヤの場合 おわり


クー・フーリンの場合



兄貴「よう、マスター。体の具合は……ダメみてぇだな」



ぐだ男「そうみたい……ごめん」



兄貴「謝る事はないぜ。誰だって風邪ぐらいひく。俺も、フェルグスも、師匠も……いや、あの人はわからんが」



ぐだ男「余計なこと言わないほうがいいよ…」



兄貴「そうだな。どこから聞いてるか、わかったもんじゃねぇ。っと、そんなことより、看病だ看病」


ぐだ男「…」



兄貴「どうした?そわそわしてるな」



ぐだ男「どんなことするのかなぁ、と思い」



兄貴「変わったことはしねーよ。とりあえず、これ飲んどけ」



ぐだ男「スポーツドリンク」



兄貴「俺が生きてたころの治療法はいわゆる根性論だからな……ほれ、薬も貰ってきてやったぜ」



ぐだ男「ありがとう」



兄貴「いいってことよ。早く治して、また一緒に一暴れしようぜマスター!」



ぐだ男「うん…!」


兄貴「ところで、この部屋ちいと寒くねぇか?」



ぐだ男「エアコンの調子が悪くなったのかな?」



兄貴「ったく、カルデアのやつらもいい加減だな。うっし、任せな。いっちょ獣を狩ってきて、毛布を作ってやるよ」



ぐだ男「く……」



兄貴「あん?今なんていった?」



ぐだ男「肉も…食べたいかも。少しだけ」



兄貴「いいぜ!食欲があるんならすぐ良くなる。ちょいと待ってな!」



クー・フーリンの場合 おわり


メデューサの場合



ぐだ男「う~ん…う~~ん……頭が、ズキズキする。ライダー助けて…」



メデューサ「マスター、お呼びでしょうか……マスター!?」



ぐだ男「風邪ひいたみたい」



メデューサ「それはいけません。食事は、もう済ませましたか?水分補給は?」



ぐだ男「済んだ」



メデューサ「では、氷嚢をお持ちしましょう」



ぐだ男「待って」



メデューサ「どうしました?」



ぐだ男「体がべたべたしてて気持ち悪い」



メデューサ「へ?」


ぐだ男「できたらでいいけど……体拭いたり、着替え用意して欲しい」



メデューサ「か、体を!?私がですか!!」



ぐだ男「うん」



メデューサ「私より、清姫さんや、タマモキャットさんの方が向いているのでは?」



ぐだ男「みんな用事があるとかで居ない……頼れるのはメデューサだけなんだ」



メデューサ「それは……仕方ありませんね。わかりました。では、失礼して…」



ぐだ男「お願いします……ぬぎぬぎ」



メデューサ「は、はわわ……マスター、意外に筋肉質なのですね」



ぐだ男「公式設定だし……痛い痛い」



メデューサ「ごめんなさい!こういうこと、あまり経験がないもので……」



ぐだ男「優しくしてほしいな」



メデューサ「優しく…ですね。了解しました」


ぐだ男「すっきり」



メデューサ「すごい体験でした…」



ぐだ男「いやだった…?」



メデューサ「いいえ。マスターのお役に立てたのなら、これ以上嬉しいことはありません」



ぐだ男「メデューサ優しい…」



メデューサ「あ、あくまで、主従関係を導守しただけですから……あなたは、本当に物好きな方ですね。私のような者を重用して」



ぐだ男「ふわぁ…」



メデューサ「もう眠りますか?」



ぐだ男「うん…」



メデューサ「…」



ぐだ男「どうしたの?」



メデューサ「マスターが眠るまで、私はここに居ます。どうぞ、安心してお休みください」



ぐだ男「嬉しい」



メデューサ「なでなで……髪、サラサラですね。マスター」



ぐだ男「メデューサの手。冷たくて気持ち良い」



メデューサ「ウフフ……おやすみなさい。私のマスター」



ぐだ男「おや……すみ」



メデューサの場合 おわり


メディアの場合



ぐだ男「薬って苦手なんだよな…」



メディア「マスター。風邪をひいたんですってね。ちょうど暇だったから来てあげたわよ。感謝なさい」



ぐだ男「ありがと、メディア」



メディア「それは……ロマンの用意した薬ね。駄目よ、そんなもの飲んじゃ。捨てなさい、こんなもの」



ぐだ男「あっ…」



メディア「情けない顔しないで頂戴。もっと良い薬をあげるから」



ぐだ男「青い…」



メディア「見た目で判断しないの。リンゴ味よ。お子様なあなたの為に飲みやすくしたんだからね」



ぐだ男「俺の為に…?」



メディア「……言っておくけれど、誤解しないでね。実験も兼ねて、薬を調合しただけよ。特別な意味は無いわ」


ぐだ男「メディア…」



メディア「マスター……はっ!いいから、早く飲みなさい!楽になるから!!」



ぐだ男「うぷっ……んむ…ごくごく」



メディア「どう?効き目はすぐに現れるはずよ」



ぐだ男「う……ぐはっ」



メディア「きゃあ!?マスター!!そんな馬鹿な……この私がミスをするなんて!マスター!マスタァー!!」



ぐだ男「なんちゃって」


メディア「え…」



ぐだ男「すごい効き目。ほんとに治っちゃった」



メディア「…」



ぐだ男「ごめんなさい、許してください」



メディア「よかった……何事も無いのね。風邪も治ったのね?」



ぐだ男「メディア、あの…」



メディア「許してあげるわよ。私とあなたの中だもの」



ぐだ男「メディアさんごめんなさぁい!!」



メディア「はいはい、男の子でしょ。泣かないの。なによ、あなたから、からかってきたくせに」



ぐだ男「ごめんなさぁあああい!」



メディア「まったく、手のかかるマスターさんだこと……安心なさいな。どこにも行かないわよ」



メディアの場合 おわり


佐々木小次郎の場合



小次郎「マスター、風邪を患ったそうだな。玉子酒だ。風邪にはこれだ」



ぐだ男「俺、まだ未成年…」



小次郎「大丈夫だ。風邪の時の玉子酒は、現代風に言うとノーカウントというものだ。遠慮せずぐいっといかれよ」



ぐだ男「じゃあ、遠慮なく……ぐいっ」



小次郎「どうだ、うまかろう?」



ぐだ男「美味しい…!」


小次郎「よかったよかった。玉子酒は風邪によく効く。なんでも、体を温め、栄養を補給し、寝つきまで良くするのだそうだ」



ぐだ男「玉子酒最強説」



小次郎「拙者が作ってきたものだが、気に入ったようで、何よりよな」



ぐだ男「お酒って色んな効果があるんだね」



小次郎「効果だけではない。同じ日本酒でも銘柄で味も全く違う。今回は口あたりの軽い日本酒を使った」



ぐだ男「俺も大人になったら小次郎と一杯やりたいなぁ」



小次郎「そうか。嬉しい事を言ってくれる。拙者がマスターを守っている限り、その望みはいつか叶えられるであろうよ」



ぐだ男「頼りにしてるよ。小次郎」



小次郎「うむ、お任せあれ。もっとも、今は風邪を治さねばな」



ぐだ男「そうだね。お休み、小次郎」


小次郎「待たれよ、玉子酒は砂糖が入っている故、そのまま寝たら虫歯になる。拙者が磨いてやろう」



ぐだ男「い、いいよ。自分でやるよ」



小次郎「遠慮なさるな。それ、空位に達した歯ブラシだ」



ぐだ男「すごい、一瞬で歯が真っ白に」



小次郎「燕返し」



ぐだ男「それがやりたかったんだね」



小次郎「いかにも」



佐々木小次郎の場合 おわり


ヘラクレスの場合



ぐだ男「頭痛い…」



ヘラクレス「―――!」



ぐだ男「ヘラクレス、来てくれたんだね」



ヘラクレス「―――」



ぐだ男「風邪ひいちゃったんだ。だから今日は一緒にレイシフトできないよ」



ヘラクレス「――……」



ぐだ男「ごめんね」



ヘラクレス「…」



ぐだ男「ごほっ……ごほっ…」



ヘラクレス「――――――!!」



ぐだ男「わぁ!どこ行くの!?」


ぐだ男「ヘラクレス、怒って帰っちゃったのかなぁ」



ヘラクレス「―――」



ぐだ男「あ、ヘラクレス…」



ヘラクレス「――――――」



ぐだ男「これ…?冷たい」



ヘラクレス「―――」



ぐだ男「氷のゴーレムの核……」



ヘラクレス「…」



ぐだ男「その皮袋に入れて使えばいいんだね」



ヘラクレス「…………(ニッ)」



ぐだ男「ありがとう。ヘラクレス。君は最高のバーサーカーだよ」



ヘラクレス「――――――!!!」



ヘラクレスの場合 おわり


ギルガメッシュの場合



英雄王「雑種!今日も今日とて来てやったぞ。この我と言葉を交わせることを光栄に思うがいい!」



ぐだ男「…」



英雄王「むぅっ…?雑種!!」



ぐだ男「…」



英雄王「何を眠りこけておるのだ!!王の御前である。満面の笑みで迎えよ!」



ぐだ男「…」



英雄王「おい」



ぐだ男「…」



英雄王「雑種…」



ぐだ男「…」


英雄王「わかったぞ雑種。貴様、拗ねているな?よいぞ、愚痴をこぼす事を許す」



ぐだ男「…」



英雄王「今なら我に対する文句も許してやるかもだぞ?」



ぐだ男「…」



英雄王「下郎……とにかく起きろ。何も言わんのでは、わからんではないか」



ぐだ男「…」



英雄王「…」


ぐだ男「あれ……王様?」



英雄王「ぬぅ、やっと口を開いたか。貴様……顔色が悪いな?」



ぐだ男「ごめんなさい王様。俺、風邪ひいちゃって、近づかない方がいいですよ」



英雄王「そういうことであったか。馬鹿が、本気で心配したではないか」



ぐだ男「ありがとうございます…」



英雄王「家来の面倒を見るのも、王の務めよ」



ぐだ男「宝物庫…?」



英雄王「飲め。万能薬だ。これを飲めばたちどころに健康体よ」



ぐだ男「俺なんかの為に、王の財宝を…」



英雄王「愚か者め。貴様は自己評価が低すぎる。我の相手が務まる者など、そうはいないぞ」



ぐだ男「王様…」


ぐだ男「…………劇場版ジャイアンみたい」



英雄王「我が英雄の中の英雄なら、貴様は、家来の中の家来。病など早く治して、我に尽くせよ!」



ぐだ男「はい、王様。俺、王様の家来でよかったです。王様はとても優しくて、この薬のように万能で、思慮深い御方です」



英雄王「フハハハハ!褒めるでない、褒めるでない!!ま、事実だがな!!」



ぐだ男「王様、かっこいいです!」



英雄王「であろう、であろう。よいぞ!我を賛美せよ!仰ぎ見よ!特別に許す!!」



ぐだ男「ははーっ!」



英雄王「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」



ギルガメッシュの場合 おわり


呪腕のハサンの場合



呪腕「マスター、お体の具合はいかがか?」



ぐだ男「まだちょっと頭が痛いかも」



呪腕「左様で。風邪の時はとにかく体を暖める事が肝要です。この布を敷布団としてご利用下さい」



ぐだ男「ハサンの黒い布?」



呪腕「はっ、新品ですので、ご安心をば。肌触りが良くて、暖かいですぞ」



ぐだ男「じゃあお言葉に甘えて……うわっと」



呪腕「おっと!」



ぐだ男「ありがとう、ハサン」


呪腕「この布は私が敷きましょう。掴まって下さい」



ぐだ男「うん」



呪腕「では、しばらくこちらの椅子に」



ぐだ男「手際いいんだね」



呪腕「職業柄、看病は必須項目でしたからなぁ。怪我も、病気も一通り見て参りました。お役に立てて何よりです」



ぐだ男「はー、ほんとに暖かいや」



呪腕「寝る前にお茶をどうぞ。人肌程度の熱さです。温まりますぞ」



ぐだ男「ずずず……甘いお茶だ」



呪腕「糖分も大事ですからな。うがい薬もお持ちしました」



ぐだ男「ガラガラガラ…」



呪腕「ここにぺーしてくだされ」



ぐだ男「洗面器まで……ごめんね、こんなことまでさせて」



呪腕「いいえ。マスターに仕える事こそ、我が喜び、我が使命。私は傍らに控えております故、御用の際はお呼びください。即、参上致します」



ぐだ男「頼りにしてるよ」



呪腕「光栄です。ではマスター。どうぞ、お大事に」



ぐだ男「おやすみ、ハサン……」



呪腕のハサンの場合 おわり


アルトリア・ペンドラゴン(オルタ)の場合



セイバーオルタ「貴様、風邪をひいたそうだな」



ぐだ男「ごめんなさい」



セイバーオルタ「ウィルスごときに敗北するとは、それでも私のマスターか。軟弱者」



ぐだ男「…ごめんよぅ」



セイバーオルタ「仕方が無い。反英霊と言えど私もサーヴァントだ。私がお前を治してやる。少し待っていろ」



ぐだ男「どこ行くの?」



セイバーオルタ「楽にしてやる。しばし寝ていろ」


セイバーオルタ「今帰ったぞ」



ぐだ男「お帰り……なんか、顔真っ赤だけど」



セイバーオルタ「フフフ……血化粧の似合う女は嫌いか?」



ぐだ男「いえ……嫌いではないです。カーミラさんとか、武則天ちゃんとか…」



セイバーオルタ「他の女の名前を出すな」



ぐだ男「すみません…」



セイバーオルタ「飲め」



ぐだ男「なにこれ」



セイバーオルタ「錬金術師に作らせた。安心しろ、ランサーで実験済みだ」



ぐだ男「どうやって…」



セイバーオルタ「簡単だ。同じく錬金術師に風邪をひく薬を作らせた。それをランサーに飲ませ、風邪をひかせた上で、これを少し飲ませた」



ぐだ男「ひえぇ…」



セイバーオルタ「結果は成功だ。ランサーの風邪は治った。あの錬金術師、性格は悪いが腕は確かだな。さぁ、飲むのだ!マスター!!」



ぐだ男「うぶぶぶ…!おえぇ!?まずい!!」



セイバーオルタ「吐き出すとは何事だ。あと一回分程しかなくなってしまったではないか」



ぐだ男「そんなこといったって……苦すぎて飲めないよ」


セイバーオルタ「世話のかかるヤツめ。いいだろう、ならば、飲めるようにしてくれる。んん…」



ぐだ男「オルタさん!?んむっ……」



ズギュゥウウウウウウウウウウウウウン!



セイバーオルタ「ん~……」



ぐだ男「う~~~!?」



セイバーオルタ「ぷはっ……確かに、酷い味だ」



ぐだ男「…」



セイバーオルタ「だが、感触はよかったぞ。風邪はじきに治る。よく休めよ、マスター」



ぐだ男「なんだろう……この気持ち」



ぐだ男「…」



ぐだ男「尊い」


ネロ・クラウディウスの場合



ネロ「マスター!風邪をひいたそうだなっ!」



ぐだ男「ネロ…」



ネロ「わはは、嬉しそうな顔をしおって。そんなに余に会いたかったか。可愛いヤツめ、よしよしよし」



ぐだ男「不安…」



ネロ「お前の為に余が元気になる歌を作ってきてやったぞ。よろこべぃ!」



ぐだ男「わーい…」



ネロ「うぉっほん!聞け、余のマスター応援歌!」



ボエ~~~♪



ネロ「が~んば~れよ~♡余のマスタぁ~よ~~♪」



ネロ「風邪などぉ~~~」



ネロ「シュバっ!っとドォーンッ!!」



ピト…



ネロ「うむ、高熱じゃな☆」



ぐだ男「…」



ネロ「…何故!?」


ぐだ男「そりゃ、歌じゃ風邪は治んないよ……」



ネロ「どうすればいいのだ!?」



ぐだ男「体をあっためて栄養とるとか…」



ネロ「体を…?そうか!」



ぐだ男「何故脱ぐ!」



ネロ「少し恥ずかしいが、マスターの為だ。それ、もっとそっちへ寄れ。余が入れん」



ぐだ男「駄目だよ!こんなところ誰かに見られたら…」



ネロ「大丈夫だ!余は男装の麗人で通っておる!!」



ぐだ男「そう思ってるのはあなただけです!大体男同士で同じベッドに入るのもおかしいよ!」



ネロ「ええい、早く入れろ。尻が冷える」



ぐだ男「いつも半ケツでしょ!」



ネロ「よいではないか~よいではないか~」



ぐだ男「はぅっ……だ、ダメだ。押し問答していたら、意識が……うっ」


ぐだ男「あれ…」



ぐだ男「夢、だったのかな……」



ネロ「おーい」



ぐだ男「はっ!?」



ネロ「余が魅力的なのは解るが、わきの下に腕を突っ込むとはな。変わった趣味だな、マスター。アレか?匂いフェチというやつか」



ぐだ男「うわぁ!?もぉ!ネロ!!……あれ。頭、痛くない」



ネロ「昨夜あれだけ汗を流したのだからな。病魔も体から出て行ったのだろう。よっと」



ぐだ男「ネロ…全部、俺の為に?」



ネロ「当然だ。余は、マスターが好きだ。役に立ててよかった。風呂に入ってくるぞ」



ぐだ男「ああいうのずるい…」



ネロ・クラウディウスの場合 おわり

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