【ごちうさ】敵兵士「HQ!HQ!」リゼ「ここどこー?………」ウルウル (35)

・リゼちゃんが小学生(9歳)のときのお話です

・口調がおかしかったりキャラ崩壊があるかもしれません

・ごちうさでの小学校は共学か女子校なのかわからないので今回は共学の設定で書かせていただきます



~回想~


ー小学校ー

キーンコーカーンコーン……キーンコーカーンコーーン!

担任「今日の授業は以上です。寄り道せず帰りましょう。ではまた明日、さようなら」


サヨーーナラ!!


リゼ「さ、帰ろっと…」オドオド

ガキA「おい天々座」

リゼ「ヒッ!…な、何?A君」

ガキA「放課後ドッジボールやらね?女子の人数足りなくて困っててよー」

リゼ(今日はこの後お父さんとの『くんれん』があるから…断ろう)

リゼ「ええと……その…今日は予定が」

ガキB「はあ!?お前Aの誘い断るってのかよ!?」

ガキA「何?この後予定あるの?」

リゼ「い、いえ…特に何もない…です」ビクビク

ガキB「よぉっし!おいみんなー!天々座が参加するってよー」

リゼ(……はぁ)

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ーーーーーーーーーーー

ガキB「あーあ、負けてしまったな」

ガキC「誰かさんがあのときアウトにならなければ……クソッ」チラッ

リゼ「……ごめんなさい」

ガキA「しゃあないしゃあない。でも明日こそは絶対勝とうぜ」

リゼ「あ…う、うん。じゃあ私はこれで……」

ガキA「ん、じゃあなー」


ーーーーーーーーーーー

キーンコーカーンコーン…キーンコーカーンコーン!


リゼ(やっと終わった…また絡まれる前に早く帰ろ)ガラッ

ガキA「おーい、天々座ーっていねぇし」

ガキB「あいつ帰るの早すぎw」

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リゼ(宿題のプリント教室に忘れ物しちゃった……うぅ…教室に戻りたくないけど先生に怒られたくないし……戻ろう)

ーーーーーーーーーーー

リゼ(誰もいないといいなぁ……)

ガヤガヤ

リゼ(はぁ……誰かいる)

ガキA「天々座ってさー女子なのにどこか男っぽい雰囲気してるよな。力とか弱いけど」

リゼ(うぅ……)

ガキB「女子から聞いたんだけど天々座って強くなるためにお父さんと毎日『くんれん』してるらしいぜ」

ガキA「毎日『くんれん』してあれかよ。トロいし力よえーし、見てるとイライラするんだよな」

ガキB「わかるwwwwwwww」

ガキA「天々座があんなだからきっとお父さんもとろくて弱いんだろうなwwwwwwwwww」

リゼ(っ!!!)ギリッ

ガキB「俺でも勝てそうwwwwwwwwww」

ガラガラ

ガキA「!?うわ天々座、まだ帰ってなかったのかよ」

リゼ「パパはとろくも弱くもない!!パパはお前らなんかとは違ってとってもとっても強くてしっかりもので…お前らなんてすぐ倒しちゃうんだから!だから……大好きなパパの悪口を言ったお前らを私は許さない!勝負だ!」ダッ

ガキA「おっと」ヒョイ

リゼ「……チッ!うぉぉぉ!」ブン

ガキA「ほっ」ガシ

リゼ(腕を……捕まれた)

ガキA「あらよっと」ブン

リゼ(!!投げられ…)ドサッ

リゼ「ガハッ!」

ガキB「す、すげー」

ガキA「俺幼稚園の頃から柔道習っててよぉ」

リゼ「……くっ!」

ガキA「お前のノロイ動きなんてお見通し、残念だったな。お前は俺に勝てないよ。いくら『くんれん』をしてもなwwwwwwwwww」

ハハハハwwwwww

リゼ「……うぅ」ポロポロ


ーーーーーーーーーーー


~リゼ家~


リゼ父「……」

リゼ「……たぁ!」ヒュッ

リゼ父「足が甘い!」スッ

リゼ「!?」ドサッ

リゼ父「どうした?いつものお前らしくない。いつもより動きに無駄があるぞ」

リゼ「ハァ……ハァ」

リゼ父「おっともうこんな時間か。今日はこのへんに」

リゼ「ま、まだ…」

リゼ父「なに?」

リゼ「まだやります!お願いします!」

リゼ父「…今日はこれまでだ」

リゼ「私はまだやれる、だから……!」

リゼ父「今日のお前はいくら訓練しても無駄だ」

リゼ「……!それはどういう」

リゼ父「とにかく今日はもう休め」

リゼ「…私がいつまでたっても強くならないから?」

リゼ父「ん?」

リゼ「毎日毎日遅くまでくんれんしても親父に勝てない、いつまでたっても強くなれず私は弱いまま」

リゼ父「……」

リゼ「ねぇパパ、私が毎日してるこのくんれんって意味あるの?」

リゼ父「…今日のお前は変だ。相当疲れてるみたいだな、早く休め」ガチャ

リゼ「ねぇ答えて!強くなるにはどうしたらいいの!?それとも私には才能が……」

リゼ父「強くなるのに才能なんていらない。強くなりたければ続けることだ。俺を信じろ」

リゼ「信じられないよ!パパも……自分自身も」ダッ!

リゼ父「リゼ!」


ーーーーーーーーーーー

リゼ(なんてことがあって思わず家をでてきちゃった……とりあえず公園で休もう)

~公園~

リゼ「はぁ、家に帰りにくくなっちゃった。どうしよう…お金もそんなにあるわけじゃないし……何やってんだろ私。……ん?」

うさぎ「……」

リゼ「あっ!うさぎさんだー♪待ってー」ダッ

うさぎ「…!」ピョンピョン

リゼ「なんで逃げるのー!?待ってー」





リゼ「はぁはぁ、うさぎさん見失っちゃった。うさぎさん足早いなー…………いや、私の足がただ単に遅いだけ…私の足が速ければうさぎさんに追い付けたはずだよね……はは」

リゼ「クシュン!うう、なんだか寒くなってきちゃった。戻ろう……」テクテク

リゼ「…………」テクテク

リゼ(あれ?こっちの道から来たんだっけ?それともこっちだっけ?)

リゼ「大丈夫……ちゃんと戻れる…よね?」

ーーーーーーーーーーー

リゼ「はぁはぁ」

リゼ(おかしい、公園からくるときはこんなに距離なかったはず。進んでも進んでも木が続いてるだけ)

リゼ「迷っちゃった……どーしよう。携帯もおいてきちゃったし」テクテク


ガサガサ!ガサガサ!

リゼ「ヒッ!な、何?」カクレ

敵兵士「くそ、やつはどこに行った?」

リゼ(人だ……あの人が持ってるのってパパが持ってるものとそっくり!もしかしてパパの知り合いの人かな?)

敵兵士「HQHQ!ターゲットロスト。これより警戒体制に入る!」

リョウカイ!ケイカイヲキョウカセヨ!

敵兵士「見つけたら撃ち殺してやる!」

リゼ(な、なんか怖いよぉ……話しかけようと思ったけどやめといたほうがよさそう……そーっと)ガササ

敵兵士「!!そこだな!」ダッ

リゼ(ヒェ!?し、しまったー!)



敵兵士「……誰もいない、動物だったのか?」



ーーーーーーーーーーー

参考までに
うさぎの最高速度
約80km/h
ボルト
約40km/h

>>7
うさぎってこんなに早かったんですね…
無知ですみません

コッチカラコエガシタゾ!サガセ


リゼ(さっきは危なく見つかりそうになったけどこっちも同じような人がいっぱいいるよー)ビクビク

HQHQ!

リゼ「ここどこー?……」

リゼ(それにしばらく見てわかったけどあの人たちが持っている銃本物……さっき鹿が撃たれてぐっ

たりしてた)


ザッ

敵兵士「そこにいるのは誰だ!」チャッ

リゼ「ヒャアア!!」ビクゥ

敵兵士「こ、子供?どうしてこんなところに…?」

リゼ(う、撃たれる…!?)

敵兵士「とにかくここは危険だ、俺が安全な場所へ連れてってやるから来い」グイッ

リゼ「は、離して!!」



プシュッン!!


敵兵士「…ガッ!?」

ドサッ

リゼ「!?」

???「何をしてる!早くこっちへ来い」

リゼ「で、でも…」

???「ここにいては死ぬぞ!」

リゼ「…う、うん!」ダッ



敵兵士「……ウッ…ハ…ハラガ……マタ…」グギュルルル



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???「ここまでくれば大丈夫だろう」

リゼ「あの、助けてくれてどうもありがとうございます…」

???「なに、気にするな。………ところでどうしてあんな危ない場所にいたんだ」

リゼ「えぇと、森に入ったら道に迷ってしまって…」

???「この場所に来たことは?」

リゼ「いえ、ありません」

???「……そうか。とりあえず怪我してないのが幸いだ。もうすぐ日も暮れる。だから今晩は俺の

家で保護してやる」

リゼ「おじさんの家ってこの辺りにあるの?」

???「いや、海のど真ん中だ」


リゼ「ど真ん中?どういう…」



コノヘンモテッテイテキニシラベロ!



???「!?いかん、やつらが来た。先に俺の家に行ってろ」カチャカチャ

リゼ「ちょ、何ですかこれ!だいたい行けって行ったってどっちに行けば…」







???「上だ」




リゼ「は?」

???「じゃあな」


カチャ!ババババババババババ スッ!ヒューーーーン!!


リゼ「ひゃああああああああああ!!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リゼ(あの後、空に上げられた私はすぐにヘリ?みたいなのに乗せられておじさんの『家』にたどり

ついた。それにしても……)

リゼ「これが…家?」

???「驚いたか?」

リゼ「はい、とっても…」

???「ははは、そりゃそうだろうな!なんたってボスと俺で築き上げた『家』だからな」

リゼ(この人は飛び上がった私をヘリに乗せてくれた人)

???「そういえばお互い名前を聞いてなかったな。俺は『カズヒラ・ミラー』、よろしくな」

リゼ「私は『天々座リゼ』と申します。今晩よろしくお願いします。それにしてもおじさんの家って大きな軍事施設だったんですね」

カズ「おじさん?ぷふっ、ああ『ボス』のことか」

???「カズ、今戻ったぞ」

カズ「噂をすれば…だな。おじさんのご帰還だ」

???「おじさんはお前もだろう、カズ」

リゼ「あ!おじさん!」

???「空の旅はどうだった?最高だっただろう」

リゼ「もう!空に上がるなら最初からそう言ってよおじさん!ビックリしたんだから!」

???「はは、悪かったな」

カズ「紹介しよう、彼は『スネーク』。ここの連中は『ボス』とも呼んでるな」

リゼ「スネーク…蛇?変な名前」

スネーク「ん?そろそろ訓練の時間だな」

リゼ(訓練?)ピク

スネーク「今日はここでゆっくりしていくがいい。カズ後は任せた。俺は兵士達の相手をしてくる」

カズ「はいよボス」


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カズ「今日はこの部屋でゆっくりしてってくれ。せまいかもしれないがそこは我慢してくれ」

リゼ「いえ、ありがとうございます。ところであの…聞きたいことが」

カズ「ん?ああ着替えか?安心してくれ、もう準備もしてあるしカーテンもある、それに覗こうとし

てもここは無駄にセキュリティが強いから覗きたくても覗けない」

リゼ「違います!っていうか覗こうとしてたんですか!?」

カズ「ジョークだ。ジョーク」

リゼ(この人……なんか危ない)

リゼ「私が聞きたいのはさっきスネークさんが言った訓練のことです」

カズ「ん?もしかして興味あるのか?」

リゼ「いえ、ただどんなことしてるのかなーって気になっただけで…」

カズ「なら見学しに行ってみるか?」

リゼ「え?」


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タァ!!ドサッ グハァ!



カズ「ここが俺たちの訓練場所だ」

リゼ「へえ」

カズ「すまないが俺はちょっとやることがあるから後は自由に見学していってくれ」

リゼ「はい」

カズ「ただし、訓練に巻き込まれてけがしないようにな、じゃあな」スタスタ

リゼ(行っちゃった…)


スネーク「ふん!」

兵士A「ぐはぁ」

スネーク「腰の動きがまだまだ甘い!」

兵士A「はい!ありがとうございました!」

リゼ(それにしてもスネークさんって強いなぁ…うちのパパより動きが俊敏で無駄がない)

兵士B「ボス!次お願いします!」

兵士C「おい!俺が先だぞ!」

スネーク「順番に相手してやるから落ちつけ」


ワイワイガヤガヤ


リゼ「皆から好かれてるなぁスネークさん」

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スネーク「今日の訓練はこれまでだ、後は各自で鍛えておけ」


ハイ!!キョウモアリガトウゴザイマシタ!ボス!


スネーク「なんだいたのか」

リゼ「うん、カズヒラさんが皆訓練してるって聞いてどんなことしてるのかなーって」

スネーク「そうか」

リゼ「…スネークさんって皆から慕われてるのね」

スネーク「そんなことない」

リゼ「そんなことある!それにとっても強い」

スネーク「俺より強い奴なんてたくさんいる」

リゼ「私も…スネークさんみたいな強い人になりたい」

スネーク「なれるさ、本人のやる気と根性あれば」

リゼ「でも女は男より弱いから勝てない」

スネーク「男女なんて関係ない、この世界は女でも強い奴はゴロゴロいる。俺のかつての師もそう、

マザーベースにもな。そういえば言ってなかったな俺たちはここをマザーベースと呼んでいる。日本

を例に挙げるとレスリングの吉田沙保里や柔道の谷亮子といった強者がいてな…」

リゼ「それは……たまたま才能があっただけでしょ?」

スネーク「たしかに才能があったかもしれない、でも才能だけじゃ強くなれん。彼女たちは何度も挫

けて悔しい思いもたくさんしたはずだ。それでも諦めず血のにじむような努力を毎日したから強くな

ったんだ。俺はそう思ってる」

リゼ「……」

スネーク「強くなれないのは才能がないからだと自分で決めつけて諦めてる奴なんかいつまでたって

も強くならん」

リゼ「……私ね、家出してきたの」

スネーク「ん?」

リゼ「実はね、私もさっきの兵士さんたちみたいに毎日訓練してるの。パパに毎日相手してもらって

。でもいつまでたっても強くならない自分にいらだってパパにヤツアタリして……いったい何してる

んだろ私」

スネーク「リゼは何のために強くなりたいんだ」

リゼ「え?」

スネーク「誰かを倒すためか?それとも自分のためか?」

リゼ「うーん、あんまり考えたことない」

スネーク「強くなってどうしたいのか、まずはそれを考えてみろ」

リゼ(たしかに何で私はこんなに強さに固執してるんだろ……パパを倒すため?それともクラスの男子

に勝ちたいため?うーん…)

リゼ「よくわかんない、でも……誰かを守れるような強さを持ちたいっていうのはあるかも」

スネーク「誰かを守るため……ふっ、立派な理由じゃないか」

リゼ「そう?」

スネーク「ああ、それを自分で見つけて自分で気づいた」

リゼ「それはスネークさんが教えてくれたから…!」

スネーク「俺は何もしていない、答えを見つけたのはリゼ自身だ。それだけでもリゼは充分成長した

。後は君が言ったそのことを忘れず己を信じて訓練するだけだ」

リゼ「…うん、わかった。スネークさんありがとう」

スネーク「さ、今日はもう遅いから自分の部屋で休むんだ」

リゼ「はい!………ボス!」

スネーク「スネークでいい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



カズ「おいボス、どういうことだ。彼女ここに来てもう3日目だ。一晩だけという条件じゃなかった

のか?」

スネーク「仕方ないだろう。親に電話しても繋がらなかったみたいだし、武装地域に一人でおいてい

くわけにもいかないだろ」

カズ「そりゃあそうだがここは学校じゃないんだぞ!」

スネーク「落ちつけカズ、それに彼女は自分の意志でここで居たいと言ってるんだ」

カズ「しかし…」

スネーク「彼女は帰る場所があるとはいえ迷子だ。行く場所がない、行けない人間を俺たちが保護す

るのも俺たちの仕事だろ?だからしばらくここで預かるっていうのも悪くないだろう」

カズ「……わかった。ただ、どうなっても俺は知らんからな」


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リゼ「うりゃあ!!この!!」

スネーク「全然だめだ!これじゃあチコにも勝てんぞ!」

リゼ「はい!ボス!」

チコ「さりげなく僕を馬鹿にするなスネーク!くっそー、絶対強くなってスネークをぶったおしてや

るー!」

兵士A「あの女の子すごいな、ここに来てちょっとしか経ってないのにどんどん技術を上げてきやがる



兵士B「もともとここに来たときからある程度の技術があったからな」

兵士C「聞いた話だとまだ9歳らしい」

兵士B「こりゃ俺たちも頑張らんとな…うかうかしてると先越されるかもな」

兵士A「!!おい!さっさと続き始めるぞ!女子供に負ける兵士なんてMSFの恥だ!」



チコ(それにしてもあの子かわいい…/// パスも可愛いけどあの子も…)ニヤニヤ

兵士D「隙あり!!」グッ

チコ「うわぁぁ!!」バタン!!


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リゼ(ここに来てもう一ヶ月。あれから私はマザーベースの人達と生活している。訓練も自分から志願

し、最初はスネークから反対されたけど何度もお願いした甲斐があり今では毎日訓練尽くし。正直か

なり疲れるしハードだけど一度も苦とは思ったことない)


アマンダ「…!へぇ~、あんたなかなかやるじゃない」

リゼ「はい!ありがとうございます!」

アマンダ(この歳でこの動き、こりゃ将来有望だね)


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セシール「ピィーピヨピヨ!!どう?鳥の真似?似てるでしょ?さあ、リゼも私の真似してみて!」

リゼ「あはは…」

セシール「あー!あそこにいる鳥はまさか!?」ダッ

リゼ「あっ、待って下さい!」


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パス「貴方も学生なのね、私はパス・オルテガ・アンドラーデ。パスって呼んで」

リゼ「私は天々座リゼ。リゼって呼んでくれ!」

パス「うん、リゼ!よろしくね」ニコ

パス(変わった名前…もしかしてコードネームか?いずれにせよこの女には警戒しなければ)


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チコ「よ、よう!こんなところで会うなんて奇遇だな」

リゼ「お前は確か…誰だっけ?」

チコ「チコだ!いい加減名前覚えろよ!」

リゼ「はは、悪い悪い!人の名前を覚えるのあんま得意じゃなくてな」

チコ(くっ!// 勇気をだせチコ!ここで退いたら男失格だ!)

チコ「な、なあ?今暇か?」

リゼ「え?まあ、暇だけど」

チコ「今から図書室に行くんだけど……も、もしよかったらリゼもどうだ?//」

リゼ「んー、別に構わないぞ?」

チコ(や……やった!!)

リゼ「何か調べものか?」

チコ「うん、UMAのことについてちょっとね」

リゼ「そういえばチコはUMAに夢中だったけな」

チコ「後、銃のことについて調べようかと…」

リゼ「何!?銃の本がここにあるのか!?」キラキラ

チコ「あ、ああ!」(うっ!か、可愛い///)

チコ「やっぱ男の兵士として技術だけじゃなく知識も身につけようと思って」

リゼ「私の知らない銃もあるのか!?」

チコ「多分あると思うよ」

リゼ「本当か!くぅー、楽しみだ!!さ、早く行くぞチコ♪」ギュ

チコ(ふぅわぁ!??////て、てててててを握られ!?////)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カズ「なあ、リゼ。お前毎日レーションを食べているようだが無理しなくていいんだぞ?」

リゼ「どうして?」

カズ「どうしてって……栄養があるとはいえ味がひどいだろう?だから…」

リゼ「何言ってるんだよこんなに美味しいのに!」

カズ「え」

リゼ「これってレーションって言うのか?」

カズ「あ、ああ。そいつは携帯軍用食でレーションって呼んでる」

リゼ「レーション…レーション!!なんか名前もカッコいいな!!」

カズ(こいつ……どんな舌してるんだ?まあ栄養豊富だし、いくら食べても害はないだろうから放って

おくか…)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヒューイ「君のお父さんはどんな人だい?」

リゼ「普段は厳しいんですけど本当は優しくて茶目っ気があって眼帯をしてる変わった人です」

ヒューイ「へぇ、まるでスネークみたいだね」

リゼ「全然違いますよ、スネークと違ってあまり強くないし、好き嫌いは多いし、口うるさいし…」

ヒューイ「ははは、君はよくお父さんのことを見てるね。よっぽどお父さんのことが大好きなんだね



リゼ「な!?// そんなことない!!」

ヒューイ「恥ずかしがることじゃないよ。君のお父さんには会ったことも話したこともないけど話を

聞いた限り優しくて良い人なんだろうね……僕のお父さんとは違って」

リゼ「え?」

ヒューイ「君が羨ましいよ…」

リゼ「……」


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ストレンジ・ラブ「君は今好きな人がいるか?」

リゼ「え?うーん、ここの連中は皆好きだぞ」

ストレンジ・ラブ「…そういう意味ではないんだがな」

リゼ「え?」

ストレンジ・ラブ「では、憧れの人はいるか?」

リゼ「スネークだな、あいつのおかげで私は変わることができた。スネークは私の知らないことをた

くさん教えてくれる」

ストレンジ・ラブ「ほう…」

リゼ「後……親父」

ストレンジ・ラブ「そうか、では私から一つ忠告しよう。これから先、君は友達や大切な人ができて

いくと思う。今はそういう好きな人や憧れの人といるのが当たり前だと思ってるかもしれないがどん

な繋がりでも別れというものは来る」

リゼ「……」

ストレンジ・ラブ「別れというものは自分の思いがけないときに急に来ることもある。今いる環境に

満足するのも良いがそういった人たちといつ別れがきてもいいように……」

リゼ「………」

ストレンジ・ラブ「君の年頃には少し難しかったか、まあ、後悔は絶対にするなってことだ。私が言

いたかったのはこれだけだ。私みたいに大切な人のことを何も知らず別れが来て後悔しながら生きて

ほしくないから…」

リゼ「はい…」

ストレンジ・ラブ「それにしても……」ジロジロ

リゼ「はい?」

ストレンジ・ラブ「君は…セシールといい勝負、いやそれ以上になるかも…」ゴクッ

リゼ「え?な、なんのことですか?」

ストレンジ・ラブ「いやなんでもない。ところで毎日訓練で身体が疲れてないか?お姉さんがとびっ

きりのマッサージをしてあげよう」ハァハァ

リゼ「ひっ!」

リゼ(なんか急に…雰囲気が)ビクビク

ストレンジ・ラブ「さあ」ズイ

リゼ(ここは逃げるが得策!)ダッ

ストレンジ・ラブ「あ!…ちっ、逃げられてしまったか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リゼ(マザーベースにはいろんな人が、個性的豊かな人がいっぱいいる。皆のリーダーとしてとても頼

りがいがあって強くて優しい伝説の傭兵スネーク)

リゼ(歌が下手で女癖が悪くて…でもマザーベースのことをいろいろ教えてくれたり、私の事を面倒見てくれたカズヒラ)

リゼ(笑顔が可愛くて料理が得意でとっても女子力が高いパス)

リゼ(鳥の鳴きまねができるくらい鳥好きで興奮すると声が低くなったりして一緒にいると面白いセシール)

リゼ(自分の好きなことに夢中で子供だけど正義感があって私に積極的に話しかけてくれたチコ)

リゼ(訓練の相手を何度もしてもらって私が落ち込んだときにいつも励ましてくれた面倒見の良い革命戦士のアマンダ)

リゼ(最初は気弱そうな人だなって印象だったけど話してみたら自分の意志というものが誰よりもあって私にロボットのことをいろいろ教えてくれた天才科学者のヒューイ)

リゼ(女なのに女好きというちょっと変わった科学者だけど、人生やこれからの生き方についていろいろ教えてくれたAI科学者ストレンジ・ラブ)


リゼ(皆とはもっと一緒にいたい、でもそろそろ帰らないとまずいよな……)

スネーク「こんなところでどうした」

リゼ「スネーク……ちょっと考え事してた」

スネーク「そうか、あんまり思いつめるなよ?お前は少し考えすぎるところがあるからな」

リゼ「はは、ありがとう」

スネーク「………」

リゼ「………」

スネーク「………」

リゼ「スネーク、私そろそろ帰らなきゃ」

スネーク「そうか」

リゼ「ここでずっと過ごすのも悪くないけどやっぱり私は…」

スネーク「リゼの好きにするがいい」

リゼ「え?」

スネーク「リゼが帰りたくなったなら帰ればいいし、帰りたくなければここにいてもいい。ここはそ

ういうところだ」

リゼ「ああ、そうだったな」

リゼ「スネーク、本当にありがとう」

スネーク「どうした急に」

リゼ「私にいろんなことを教えてくれて。まだ未熟だけどCQCや銃の扱い方とか…短い間だったけど自

信がついた……気がする。これもスネークのおかげ」

スネーク「何度も言うが俺は何もしてない」

リゼ「はいはい、どうもありがとな」

スネーク「……むぅ、ところで帰るということは親に連絡とれたということか?」

リゼ「あっ、まだとれてなかった」

スネーク「………」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スネーク(一応現在も情報収集を行っている、何かあったらすぐ連絡する)

リゼ「とスネークは言っていたが、どうすれば………考えても仕方ない、寝るか」ゴロン


ビー!!ビー!!ビー!!


リゼ「な、なんだ!?」ガバッ


ZEKEキドウシマス!ZEKEキドウシマス!


リゼ「うっ!」ドックン!

リゼ(なんだ、急に…頭が……痛い)




お前はこの世界に少々居すぎた




リゼ(…!!!)

リゼ「ハアハア……なんだこれ、直接…頭に………がぁ!」



お前はこれ以上この世界にいることは許されん



ZEKEキドウシマス!ZEKEキドウシマス!


リゼ「ZEKEって……な…んだ…よ」バタッ

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー




リゼ「ん……こ、ここは」

リゼ(最初にうさぎを見つけた公園…?)

リゼ「夢……?だったのか…?にしてはやけにリアルだったが」

リゼ「…………」

リゼ「…………」

リゼ「帰って親父に謝らなきゃ」ダッ



リゼ(こうして私の不思議な体験は終わった。あれから私は帰宅後親父にすぐ謝りにいった。何ヵ月も

家に帰っていなかったから心配してるかなと思ったら全然そんなことなかった。というのも私が家か

ら飛び出してからまだ1時間も経っていなかったから。向こうでは何ヵ月も過ごしたはずなのに……

やはり夢だったのだろうか?親父に怒られるかと思ってビクビクしてたが親父はむしろ泣いて『ごめん

よー』と言って私に抱きついてきた。まったく親父は……あぁ、そういうところもふまえて私は親父

が大好きなんだ)

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーー


リゼ「ということが昔あってな」

ココア「へー、不思議なこともあるもんだね」

リゼ「あれからは大変だったなー、『リゼの口調が男みたいに!?何があったんだー!』とか親父に

問い詰められたり…」

ココア「あはは」

リゼ「でもいまだにあっちで暮らした記憶はまだ残っているんだ。本当今思い返しても不思議な出来

事だったよ」

ココア「ねえリゼちゃん、もしこれから先何かあったら私たちの事守ってくれる?」

リゼ「もちろんだ!」

ココア「えへへ、やっぱりリゼちゃんは頼もしいなぁ」



ココアサーン!リゼサーン!ソロソロシゴトシテクダサイ!



ココア「おっといけない、チノちゃんが呼んでる!行こリゼちゃん!」

リゼ「ああ!」

リゼ(スネーク、私強くなれたよ)




終わり

というわけでごちうさとメタルギアソリッドPWのクロスSSでした
リゼちゃんってCQCとかレーションとか知ってたから『もしかしてこういう過去があったのかもしれない』と思い書いてみました
読んでくれた方、レスしてくれた方ありがとうございました

>>27


パスは爆死するし、アマンダは生き残るがチコはあねとあうことなく死亡

カズはボスと対立し、スネークは部下を殺された恨みで暴走 ヒューイは裏切り、ストレンジラブはまあ伴侶に殺される PWはみんな仲良かったのになあ・・・

>>34
私はⅤを未プレイなのですがPWの後のストーリーを見て悲しくなりました
PWであんなに平和で仲良かったのにどうしてこんなことに…‥…

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