【オーバーロード×異世界食堂】 ぷれぷれぷれあです「異世界の食堂」 (63)

~ナザリック地下大墳墓 玉座~

アインズ「何?謎の扉だと?」

セバス「はい、この近くに突然出現しました」

マーレ「調べてみたところ、何らかの魔法がかかっているみたいで・・・」

アウラ「もしかしたら転移門みたいなもんかもしれませんね~」

アインズ「そうか・・・」

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デミウルゴス「我らがアインズ様の居城の眼前に仕込むとは中々やりますねぇ」

シャルティア「よっぽどの身の程知らずでありんす」

コキュートス「コレハ、徹底抗戦アルノミ・・・」

アルベド「アインズ様、いかがいたしましょう?」

アインズ「・・・・・」

アインズ(扉を開けたら、元の世界でした~)

アインズ(なーんて、そんな都合のいい話あるわけないよなぁ・・・)

アインズ(それに、元の世界だったとして、この姿のままだった色々問題だし・・・)

アインズ(やっぱり調査は必要だよな・・・)

アインズ(でも俺や守護者達が行くわけにも・・・)

アルベド「アインズ様?」

アインズ「あ、ああ・・・そうだな、ここは・・・」

~謎の扉の前~

ユリ「という訳で、我々はこの扉の調査を命じられました」

ルプスレギナ「よっしゃー!頑張るっすよー!!!」

エントマ「おー!」

シズ「おー・・・」

ソリュシャン「うふふ」

ナーベラル「アインズ様直々のご命令・・・やり遂げねば・・・」

ソリュシャン「しかし、本当にポツンと扉があるのね・・・」

ルプスレギナ「どうするっすかー?」

シズ「・・・解体する?」ギュイーン

ナーベラル「よせ、謎の魔力が満ちている、下手に刺激するのは危険だ」

ユリ「だったら・・・」

エントマ「中に入っちゃおー!」

ルプスレギナ「やっぱそうなるっすよねー!」

ナーベラル「だが、6人が雁首揃えて入るわけにもいくまい」

ユリ「そうね、もし罠だったら・・・」

エントマ「こういう時は・・・」

シズ「時は?」

エントマ「至高の御方達がやってた方法を使えばいいと思うな」

ソリュシャン「それって・・・」









プレアデス「「「「「「じゃーんけーん!!!!!!」」」」」」

ルプスレギナ「それじゃ行ってくるっすよ~!!!」

エントマ「じゃ~ね~」

ソリュシャン「何かあったら連絡するから」

ガチャ・・・バタン




シズ「気をつけてね・・・」

ユリ「大丈夫かしら・・・」

ナーベラル「著しく不安だが、待つしかあるまい」

~洋食のねこや 店内~

ルプスレギナ「おお、これは・・・」

ソリュシャン「あの扉の向こうにこんな空間が・・・」

エントマ「何だかいいにおいがする~♪」






アレッタ「いらっしゃいませ!」

アレッタ「ようこそ、ヨーショクのネコヤへ」

店主「いらっしゃい」

ルプスレギナ「お、人間がいたっす!」(あっちの娘は違うみたいっすけど)

ソリュシャン「ここは・・・」

店主「見ての通り、『料理屋』ですよ」

エントマ「料理・・・」ジュルリ

エントマ「食べていいの?あの子達食べていいの?」

アレッタ「はい?」

ルプスレギナ「エンちゃんそれはちょーっと待つっすよ」

ソリュシャン「そうね、まずはお話しないと・・・」



ソリュシャン「それでも解決しなければ・・・いいわよ」

エントマ「わかったわ」

ルプスレギナ「おうおうおうっ!誰に断ってこんな所で商売やってるんすかぁ!?」

店主「はい?」

ソリュシャン「この辺りを統べるのは偉大なる支配者・・・」

エントマ「アインズ・ウール・ゴウン様なのだー!!!」

店主「はぁ・・・」

店主「お嬢ちゃん達がどの扉から来たのかは知りませんがね」

店主「そんなに迷惑はかからないと思いますよ?」

ソリュシャン「何故?」

店主「うちの扉がそっちと繋がるのは7日に1度だけですので」

ルプスレギナ「本当っすかぁ?」

ガチャ



黒『あれ・・・お客?いらっしゃいませ」

3人「!!!!????」ビクン

店主「あれ、もう休憩は終わりか」

黒『ええ』

ルプスレギナ(なななな・・・何なんすかあの娘!?)ガタガタ

ソリュシャン(出てきた途端物凄い殺気が・・・)ガタガタ

ルプスレギナ(この感じ・・・よもやアインズ様と互角・・・いや、それ以上かもしれないっす・・・)ガクブル

店主「さて、いつまでもそこに突っ立ってないで、何か食べていきませんか?」

ルプスレギナ(ど、どうするっすか・・・?)ヒソヒソ

ソリュシャン(ここは一旦出て体制を・・・)ヒソヒソ



エントマ「とりあえずお肉の料理ちょーだい」

黒『かしこまりました』

2人「「!?」」

ルプスレギナ「ちょっとエンちゃーん!!!」

ソリュシャン「その娘は・・・」

エントマ「えーでも今出たら余計怪しくない?」

エントマ「多分ここで働いてるみたいだし、ここは客として振る舞った方が・・・」

ソリュシャン「うーん・・・」

ルプスレギナ「そうかもしれないっすね」

ルプスレギナ「じゃあ私にも肉お願いするっすー!!!」

ソリュシャン「うふふ、それじゃ私もいただこうかしら」

店主「あいよ、お任せでいいんだね?」

ルプスレギナ「いいっすよー」

店主「わかりました、少々お待ちください」

~数分後~

アレッタ「お待たせしました、『ロースカツ』と『ビフテキ』と『テリヤキチキン』です」

ルプスレギナ「おお~」キラキラ

ソリュシャン「これはこれは・・・」

エントマ「美味しそう~♪」ジュルリ

アレッタ「それでは、ごゆっくりどうぞ」

ルプスレギナ「それじゃ・・・」

ソリュシャン「早速・・・」

エントマ「もう我慢できないよぉ・・・」ハァハァ



3人「「「いただきまーす!!!」」」

パクッ・・・モグモグ

ルプスレギナ「こ、これは・・・」





ルプスレギナ「うまあああああああああああい!!!!!」ビクンビクン

ルプスレギナ(この衣のサクサク感!肉のうま味、ソースとの相性・・・どれをとっても最高っす!!!)

店主「・・・・・」フッ


ソリュシャン「いい肉使ってるわねこれ」ズププ・・・

エントマ「うまー!!!」ムシャムシャゴックン

※この2人はおぞましい食べ方をしていますがここではマイルドに表現させていただきます

エントマ「う~ん・・・まだ足りないなぁ・・・もっと持ってきて」

アレッタ「は、はい!」タタタ・・・




黒「お待たせしました、『ポークジンジャー』と『デミグラスハンバーグ』と『ローストチキン』です」

エントマ「こっちもうまー!!!」バリボリムシャムシャ

アレッタ「骨ごと食べてる・・・」

ソリュシャン「まだ足りないわね、お願いできるかしら?」

黒「かしこまりました」


アレッタ「お待たせしました、『カツ丼』と『ビーフシチュー』と『チキンカレー』です!」

ソリュシャン「どれも美味しそうね」

ルプスレギナ「酒ももってくるっすよー!!!」

アレッタ「は、はい!こちらビールになります!」

ルプスレギナ「いやっほー!」グビグビ

~数時間後~

ルプスレギナ「ふぃ~食った食った・・・」ゲプー

エントマ「なかなかだったわ~」シーハー

ソリュシャン「ところで私たち何しにきたんだっけ?」

ルプスレギナ「あ!そうだったっす!調査活動が・・・」

エントマ「う~ん・・・見たところ危険はなさそうだし今日はもう帰ろ?」

ルプスレギナ「そっすね」

ルプスレギナ「とゆーわけでもう帰るっす~」

店主「そうですか、お味はいかがでしたか?」

エントマ「最高!」

店主「ありがとうございます、それでお勘定は・・・」

ソリュシャン「え?」

ルプスレギナ「ちょっと、お金なんて持ってきたっすか?」ヒソヒソ

エントマ「ないわ~」ヒソヒソ

ソリュシャン「仮に持ってきたとして、こっちの世界の通貨って使えるのかしら・・・」ヒソヒソ


店主「あの、お金は・・・」

ルプスレギナ「ないっす!」フンス

店主「あ、じゃあ・・・」








黒『・・・お金がない?』ゴオオ

3人「「「!?」」」ゾクッ

ルプスレギナ(ななな・・・何すかこのオーラは!?)ゾクゾク

ソリュシャン(この殺気だけで脆弱な人間なら何人も殺せそうね・・・)ブルブル


黒『食べたらお金を払う、これがこの店でのルール・・・』

黒『それを守れないっていうの?』ゴオオ

ルプスレギナ「うっ・・・」

アレッタ「お客様、どうされました?」タタタ・・・

ソリュシャン「ひっ!」ビク

アレッタ「?」

ソリュシャン(この娘、何故か声を聞くとシャルティア様を連想してしまう・・・)

アレッタ「あ、あの・・・」

ソリュシャン(もしかして、あの方と同等の力を・・・?)


店主「あ、あの・・・もしないならツケでも・・・」

ソリュシャン(そしてそんな子達を飼い慣らすこの男・・・何者なの?)

黒『とにかく、ルールは守ってもらう』

黒(私はいいけど、赤が怒るだろうしね)

エントマ「・・・どうすればいいの?」

ルプスレギナ「エンちゃん!?」

黒『それは・・・」

~扉の前~

シズ「ナーベラル、ババ持ってる?」

ナーベラル「な、何のことだ・・・」タラー

ユリ「顔に出まくってるわよ・・・」

ユリ(それにしても、3人とも遅いわね・・・)

ガチャ

ルプスレギナ「ただいまーっす!」

ソリュシャン「待たせたわね」

エントマ「ただいま~」

シズ「あ、帰ってきた」

ナーベラル「遅いぞ」

ユリ「大丈夫だったの?」

ルプスレギナ「大丈夫っす!それよりすぐアインズ様に報告っす!」

ユリ「え、ええ・・・」

ソリュシャン「さぁ!早く帰りましょう!」

シズ「了解」






ナーベラル「ところで、その大量の袋は何だ」

エントマ「お土産」

~玉座~

アインズ「プレアデスの諸君、調査ご苦労であった、全員無事で何よりだ」

6人「「「「「「はっ!」」」」」」

アインズ「して、あの扉の向こうには何があったのだ?」

ルプスレギナ「それではご説明するっす!」

~説明後~

アインズ「ヨーショクのネコヤ?」

ソリュシャン「はい」

アインズ「・・・つまり、あの扉の向こうには料理を出す店があると?」

ルプスレギナ「そうっす!」

アインズ「ふむ・・・」

ナーベラル「信じ難いのも無理はありません、我々も3人から聞いただけなので・・・」

アインズ「確かに信じ難い話だが、お前達が持ってきた土産を見たら、納得するしかあるまい」チラ



シャルティア「このじゃがバター、美味でありんす~」

コキュートス「コノオムレツモナカナカ・・・」

アウラ「このプリンも美味しい~♪」

マーレ「トーフステーキ・・・いいなぁ」

アルベド「申し訳ありません、アインズ様がお食事を取れないということはわかっているのですが・・・」ズルズル

アインズ(だったら俺の前でこれ見よがしにタンメンを啜らないでくれ・・・)

アインズ「よい、気にするな、話を戻すぞ」

アインズ「それで、その店は我々にとって障害にはなりえないのだな?」

エントマ「ええ、今の所は、何せ7かに1度しか扉が現れないので」

アインズ(そんなアイテム聞いたこともないぞ・・・)

ナーベラル「我々も、3人が出た後に扉が消えたのを確認しています」

エントマ「そして、失礼を承知でお話するのですが・・・」

アインズ「?」

エントマ「あの店に、強大な力を持つものがおります」

アインズ「!」

エントマ「おそらくアインズ様と肩を並べるほどかと・・・」

デミウルゴス「馬鹿な、至高の御方であるアインズ様と互角など・・・」

アインズ「ほう、それで?」

エントマ「ですが、その店では何故かただの給仕として働いているようでした」

エントマ「基本的に店で暴れたりしなければ危害は与えないかと思われます」

アインズ「そうか・・・」

エントマ「そして、ここからが重要なのですが・・・」

アインズ「ふむ」

エントマ「食事をしながら他の客の話に耳を傾けていると・・・」

ルプスレギナ(そんな事してたんすか・・・)

エントマ「あの店は、更に別の世界と繋がっているようです」

アインズ「何?」

アインズ(俺達のいるこの世界とは別の世界・・・更にその店の世界とまた別の世界か・・・)

アインズ(なんか・・・混乱してきたな)

エントマ「おそらくその給仕もその世界の住人・・・」

エントマ「これは更なる調査が必要かと」

アインズ「確かにそうだな・・・」

エントマ「そこでご提案なのですが・・・」

アインズ「7日に1回、プレアデスを1人貸し出せ?」

エントマ「はい」

ルプスレギナ「ちょちょちょ・・・」

ナーベラル「何を言ってるんだお前は」

エントマ「話を聞くと、あの店は人手が足りず、多い時には一気に10もの注文が飛び交うとか・・・」

アインズ(うわぁ・・・)

エントマ「そこで手伝いを探しているとのことです」

エントマ「無論ただ働くわけではありません」

エントマ「上手く仲良くなれば、その強大な者・・・黒を味方に引き入れられるかもしれません」

アインズ「成程・・・」

ルプスレギナ(エンちゃん・・・)

ソリュシャン(そういって上手くツケも清算してしまおうってハラね)

アインズ「次の扉は7日後・・・だったか」

エントマ「はい」

アインズ「それまでには結論を出そう」

エントマ「ありがとうございます」ペコ


ユリ「本当にやるの・・・」

ナーベラル「人間への奉仕など苦痛でしかないな」

シズ「でも、任務なら・・・」

アインズ(うーん・・・)

アインズ(どうやらエントマ達に洗脳の類はかけられていないようだけど・・・)

アインズ(でも、お土産の1つ、チキンカレーサンドからは僅かに魔力を感じた・・・)

アインズ(恐らく、俺なんか足元にも及ばない奴の魔力を・・・)

アインズ(そんな所に彼女達をやっていいのだろうか・・・)

アインズ(・・・やっぱり、洗脳されているのかもな)

アインズ(恐らく、俺達ギルメンでも抗えない魔法・・・)

アインズ(メシテロに・・・)

~7日後、洋食のねこや~

チリン

アレッタ「あ、お客さんです、それじゃお願いしますね」

ルプスレギナ「うっす!」スゥ・・・







ルプスレギナ「ようこそ!ヨーショクのネコヤへ!」

~おわり~

これで終わりです

2期始まりましたね

これから殺伐としていきそうなのでせめてぷれぷれで癒されたいです・・・

ちなみに、次回各プレアデス毎の個別会・・・企画検討中です

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