陽介「里中が動かねぇ」 (297)

陽介「おい、おい里中……おい、おいってばさ……」

主人公「……」

陽介「……ケツの財布がダイレクトにーってやかましいわ……ハハハ……」

>千枝は微動だにしない……

陽介「息してねぇよなこれ……マジでヤベェよなこれ……」

>テレビの中に落ちた際に頭を強く打ったようだ……

陽介「緊張してきた……漏れそうだぜ……」

>打ち所が悪かったらしい……

陽介「……なあ、コレって俺たちのせいになんのかな……ヤッベーよ、高2で前科持ちとかありえねー」

主人公「……」

>何とはしなくては……

陽介「おいクマ公!クマ公、いンだろ!!出てきやがれ!」

クマ「……どど、どうしたヨースケ、チエチャン具合悪いのかー?」

>一連のいきさつを説明した……

陽介「いやー、まずった。多分俺とコイツの二人分の体重が里中の首を叩き折っちまったらしい」

クマ「ヨ、ヨ、ヨースケ……それ笑えないクマ……」

陽介「ンだよォー、不可抗力だろ? 過失だ過失、俺達悪くねーもん。なぁ相棒!」

>ここは陽介に同意するしかない。

陽介「そんなわけでよォー、この前いったキモチワリー部屋まで案内してくれよ。
こんなど真ん中に里中置いとく訳にはいかねェだろ」

クマ「えっ……そ、外には出してあげないの?」

陽介「バカが!!俺達頭ワリー高校生が堂島さん相手に言い訳できると思ってんのか!?バレなきゃいんだよバレなきゃ!!」

>いつになく陽介はやる気だ……

陽介「相棒……やっぱお前のお蔭だぜ。お前がいなきゃさっさと自首して情緒酌量もらおうぜ、なんて甘っちょろい事言ってたかもしれねえ。
でもよ、ペルソナ手に入れてから俺、変わった気がするんだ……天城も抱き込んじまえばきっとバレねぇ、頑張ろうぜ相棒!」

>陽介との硬い絆を感じる……!



クマ「な、何やってるかヨースケ……」

陽介「見てわかんねーのかクマ公、アイテム回収だよ。シャドウ相手にいつもやってんだろ」

>いつになく陽介はやる気だ……!

陽介「財布財布……ンだよ里中ァ、シケてやがんな。女子高生なら万券くらい持っとけよなァ、二千円と小銭ぽっちじゃねぇか」

>あまりめぼしい物は見つからなかった……

陽介「うお、重っ……肉ばっか食ってっから余計に重いぜ……」

主人公「……」

陽介「死体ってこんな重てえのかよ。小西先輩も担いでみたかったぜ……」

>陽介は嬉しそうだ……



陽介「よっしゃ、相変わらず殺風景な部屋だなぁ。ベッドも丁度あるし、そこに置いとこうぜ」

>千枝をベッドに寝かせた……

陽介「一条に転売できそうな下着だとかはもう剥いじまったしなぁ……相棒、どうするよ?」

>どうすると言われても困る……

陽介「さすがに俺こいつじゃ勃たねぇしよぉ。かと言って、このままほっぽっとくのももったいなくね?」

>陽介の眼は輝いている……

陽介「そうだな……下着でおびき寄せて、一条もここにブチ落としちまうか」

主人公「……」

陽介「突き落としてペルソナで脅してやれば、丁度いい小遣い稼ぎになるぜ」

>さすがに足がつくのはまずい……陽介をなだめる事にした。

陽介「そうか……金持ち脅すのってそう簡単な事じゃねェよな。しょうがねぇ、下着だけで我慢すっか。ありがとな、相棒!」

>陽介からの感謝を感じる……

陽介「さて、と……じゃあそろそろ行きますか。おいクマ公、天城はどっちにいるんだ?ちゃっちゃと案内しろよ」

クマ「……あ、あっちの方」

>クマについていく事にした……

陽介「……」

>陽介は死んだ魚のような目をしている……

『やらせナシ!!雪子姫:白馬の王子様探し!』デデーン

陽介「」

主人公「」

陽介「ないわ」

主人公「……」

陽介「いや……天城あいつないわ……退く……」

>陽介に自分の好みを伝えた……

陽介「うっわ、お前ここでカミングアウト!?悪かったな相棒。俺あれは……天城はねぇわ、何が天城越えだよドブ川物件じゃねぇか」

>陽介は愚痴を吐き続けている……

陽介「ツラはゲーノージン並に整ってるけどそんだけだよなァ。ああ悪ィ、お前の嗜好をバカにする気はねぇよ相棒」

主人公「……」

陽介「でもよ、マヨナカテレビって便利だよなァ。突き落とされた人間がこんな事になっちまうなんてよぉ」

主人公「……」

陽介「天城の弱みを握れたのはでかいぜ相棒、これであいつを共犯者にでも何にでもできる」

>陽介の目は爛々と輝いている……

陽介「おー、すげぇや。本当に天城が二人いるぜ」

主人公「……」

陽介「あれが自分のシャドウってやつか?あんな女二人いたらたまったもんじゃねぇや……」

主人公「……」

陽介「おお、揉めてる揉めてる……普段から感情の薄い女が切れるとこえーなあ」

主人公「……」

陽介「お、そろそろか?よっしゃ、『待てーそれ以上言うなー』」

雪子「あなたなんか、私じゃない!!」

陽介「聞いちゃいねぇよ」

陽介「痛ててて……この時点でアギラオはねぇってアギラオは……」

>二人の雪子が向き合っている……

陽介「制服焦げたらどうすんだよあの女……ザッケやがって……」

>なんやかんやで自己完結して、天城雪子は人格の鎧・コノハナサクヤを手に入れたっぽい

陽介「お、終わった?終わったか?うっし相棒手伝え」

>陽介と二人で雪子を運ぶ事になった……

陽介「俺達ってほんと体力ねぇよなぁー、女一人まともに背負えねーんだもん」

>若者級の根気だから仕方がない……

雪子「……ん……ここは……ベッド……?」

>雪子が目を覚ましたようだ……

雪子「……ち、千枝っ!?どうして千枝が……私の隣に!?」

>雪子は困惑している……



陽介「おわッ、天城!!お前こんな所で……は、裸で何してンだよ!?」

雪子「い、嫌ァッ……花村くんに……き、君まで!?何なの!?」

主人公「……」

陽介「何なのはこっちの台詞だぜ!?いきなり部屋に入ったらお前が里中と同じベッドにいて……!」

雪子「こ、これは……本当に知らないの、何が何だか!」

陽介「うるせぇ!!しらばっくれてんじゃねぇよ!!」

>陽介は激昂している……

陽介「お前のそのすぐ横にあるスパナは何だって聞いてんだよ、天城ィ!!」

雪子「な、何これ……!?」

>陽介の迫真の演技だ……

陽介「天城てめぇ……もしかして小西先輩もそうやってスパナでブッ殺したってのか!?」

>さっき小西酒店で拾ってきたものだ……

雪子「し、知らない……知らないわ!!そうやってって、千枝を殺した!?何言ってるの!?」

陽介「口利いてんじゃねぇ殺人鬼!!じゃあそのシーツの赤いシミは何だってんだよ!?」

雪子「な……」

陽介「てめぇが里中の頭をスパナでかち割ったんじゃねェのか!?」

雪子「知ら、ない……わからないのよ、本当に……」

陽介「せっかくこんな辺鄙なところまで助けに来てやったってのに……てめぇが黒幕だったってか!?」

>雪子は既に半べそだ……

雪子「わ、私は殺してなんかない……本当よ!!知らないの、覚えてないの!!」

陽介「あァーそうかいそうかい!ハダカで友達の死体抱きながら寝てるようなくだらねえ犯罪者が何言ってんだか!」

主人公「……」

雪子「お願い……話を聞いて……お願い、キミも私を……疑ってるの!?」

主人公「……」

陽介「騙されんじゃねぇぜ相棒!!さっきも見ただろ、この女の本性を!!」

雪子「本性……?」

陽介「口を開けば王子様だ、逆ナンだ、品がねぇにも程があるぜ!!モロキンが嘆くのもわかるってもんよ!!」

>……やりすぎではないだろうか

雪子「う、ウソ……嘘よ、私そんな事ひとことも……言ってないわ……」

陽介「まったくクソみてぇな女だ!名物女将の名が聞いてあきれるぜ!!
そんなに跡継ぎになりたくなかった、旅館に火でも点けちまえ!!人一人ヤっちまってんだから余裕だよなあ!?」

>陽介はウキウキしている……ジライヤが横で透けて見えるほどに……

雪子「やめてえっ……もう、もうやめてえ……」

>雪子はさめざめ泣いている……コノハナサクヤも傍らで透けて慰めるほどに……

陽介「どうしようもねぇ女だなぁ……オイ、どうするよ相棒。ここで俺達が始末しちまった方がいいんじゃねぇか?」

雪子「ひっ!?」

主人公「……」

主人公「……」

雪子「いやっ、いやあああッ!!来ないでえ!!ひ、酷い事しないでえ……!!」

>別に驚かすつもりはないのだが……

陽介「気をつけな相棒!そいつは既に二人……いや、山野アナも含めて三人も殺してる連続殺人鬼だ!」

雪子「知らないのぉ、本当に私やってないのよぉ……」

>雪子をなだめる事にした……

陽介「相棒……チッ、わかったぜ。制裁は後回しってんだな?」

雪子「うっ……ううっ……千枝ぇ……」

陽介「天城!相棒に感謝するんだな、そいつがいなかったらお前みたいな奴は警察に突き出してやってるところだぜ!」

主人公「……」

雪子「し、信じてくれるの……?」

主人公「……」

雪子「あり、ありがとう……ありがとう……!」

>少し雪子は安心したようだ……


―女教皇のアルカナを手に入れた―

陽介「よう相棒!」

主人公「……」

陽介「なんか里中ん家から昨日電話かかってきてさぁ」

主人公「!?」

陽介「いやぁ、バレてねぇよ?テキトーに誤魔化しといたから多分大丈夫だろ」

主人公「……」

陽介「あいつたまに商店街にたむろしてるワルいのにケンカ売って回ってんだろ?
それ関連じゃないっすかねぇーって言っといたから、もうしばらくはヘーキだってばよ」

>陽介は爽やかに笑っている……

陽介「それによォ、里中を殺ったのは天城だしなあ。怖えなぁ、殺人鬼と同じクラスってのは」

主人公「……」

雪子「あ……」

陽介「……チッ……相棒、俺先に教室行くわ」

雪子「……」

陽介「ペッ!!」

>陽介は痰を吐きかけて去って行った……

雪子「……」

主人公「……」

雪子「あなたも……私が殺したと思ってるの……?」

主人公「……」

雪子「私はやってない……そんな酷い事する理由なんてないわ……だって千枝は、千枝は私の王子様なんだもの……」

>シャドウと同じような事を口走っている……

雪子「このクソ狭い田舎から私を救い出してくれる王子様だったのに……それなのに……誰かが千枝を……王子様を……」

>怖い

雪子「絶対に許さない……私から王子様を奪った殺人鬼……私に罪をなすりつけた犯罪者……!!」

>怖い

雪子「……本当に、ありがとう……キミが信じてくれなかったら、私あそこで花村君に何をされてたか」

主人公「……」

雪子「ふ、うふふ……キミって、いい人……なんだね。キミの言う事なら、何でも信じる。キミが信じてくれたように……」

>雪子からの信頼を感じる……



陽介「マジかよ相棒、天城越え余裕じゃん。それ完全に堕ちてんな」

主人公「……」

陽介「もうさ、堂島さん家にいねェ時に連れ込んじゃえよ。お前の顔なら土下座すりゃヤらせてくれるって」

>陽介との会話は下世話ながらに楽しい……

―魔術師アルカナのランクが2に上がった―

陽介「よォ相棒!!見たかよ今朝の新聞!」

主人公「……?」

陽介「里中だよ里中!電線に引っかかって死んでる八十稲羽市在住の女子高生っつったらあいつしかいねーって」

>千枝の遺体が上がったらしい……

陽介「いやぁー、テレビの中で死ぬとマジで小西先輩みてぇになるんだなあ。おもしれぇ」

主人公「……」

陽介「そういや校門で天城のやつに会ったんだけどさぁ、なんかすっげー顔色ワリーの。ウケるわ」

>雪子は教室にはいないようだ……

陽介「保健室じゃねーの?どうでもいいけどよぉ」

主人公「……」

一条「う、うーす……」

主人公「……」

一条「あー、その……何だ、学校は慣れたか、転校生。部活、決めたか?」

>まだ決めていない……面倒くさい……

一条「……バスケ部、入ってくれるんだって?」

主人公「……?」

一条「花村の奴から聞いたんだよ……お前がその……窓口になってくれるってのをさ」

>何の事だかわからない……

一条「と、とりあえず、これは気持ちだと思ってくれよ!」

>一条から強引に封筒を渡された……

一条「じゃ、じゃあな!里中さんの事……頼むぜ!」

主人公「……」

>封筒の中には一万円札がぎっしりと詰まっている……

堂島「おう、ちょっといいか」

主人公「……」

堂島「……巽完二って知ってるか?お前の通ってる学校の……お前の一個下の生徒なんだが」

>心臓がバクバク言っている……

堂島「ああすまん、本当に楽にしていいんだぞ?探りを入れているわけじゃない……
お前も不安だろう、同級生が被害に遭ったわけだからな……」

主人公「……」

堂島「その巽完二なんだが……何か関わった事、あるか?」

>名前を聞くのも初めてだ……




雪子「完二くん……うん、知ってる。うちの得意先の……染物屋さんの子だもの」

>正直陽介の番号よりも役に立ちそうだ……

雪子「それで……堂島さんが完二くんの名前を出したの?」

>雪子に正直に伝えた……

雪子「そう……ありがとう……私の方でも、ちょっと調べてみるね……巽完二の事……」

陽介「巽完二……この前のニュースの特集でやってた……あーはいはい、あの頭悪そうなのだろ?マジかよウチの生徒?死ねよ」

主人公「……」

陽介「ま、ンな事ァどうでもいいや。で、どーするよ相棒。しばらく真犯人探しは天城のヤツがやってくれるだろうしよ」

主人公「……」

陽介「天城が巽完二を疑ってる?あー、なるほどな。暴走族のクセにレイプ魔っていうオチか。どうしようもねぇなそいつ」

>陽介はにやにや笑っている……

陽介「まあ、最悪テレビん中にぶちこんじまえば何とかなるだろ。反撃されても、天城だってペルソナ使いだしな」

主人公「……」

陽介「お、どうした……うわ、すっげーカネ!どうしたんだよ、ATMに重機で突っ込みでもしたのか!?」

>一条の事を話した……

陽介「なるほど、コー様か。バカだねーあいつ、本当に騙されてやんの。あんな亀頭ボブのどこがいいんだってんだ、なあ?」

>陽介は楽しそうだ……

陽介「うーん……マズったな。一発限りの金蔓のつもりだったのに、まだへばりつく気かよ。あいつ頭オカシイな」

主人公「……」

陽介「里中の事を探られるのもメンドクセーしな……よし相棒、ちょっと手伝え。一条の携帯番号教えっから」

主人公「……」




一条「よ、よう……お前の呼び出しって言うからさ、バスケ部サボってきたんだぜ?」

主人公「……」

一条「で……き、今日は……何を売ってくれるんだ?」

>一条をそれとなく誘導した……

主人公「……」

一条「テ、テレビでも買ってほしいってのか?ハハハ、それに見合うものをくれるってんなら……」

>全身の力をこめて一条をテレビの中に突き落とした!

陽介「ハハハ、やったぜ相棒。これであいつ愛しの里中と二人っきりだぜ」

>いつになく陽介は嬉しそうだ

陽介「これで死体が上がりゃあ天城のヤツも焦るし、天城から巽完二にだってカマかけられるってもんだ」

主人公「……」

陽介「しっかし頭いいよなぁー、テレビを凶器に使うって絶対思いつかねえよ。最初にヤった奴尊敬しちゃうね」

>一条は大丈夫だろうか……

陽介「おーい、そっちじゃねぇだろー?」

>陽介は一条のスクールバッグを物色している……

陽介「すっげー、あいつこんなに持ってやがる。こんだけありゃ原チャ買えるな……」

>陽介は嬉しそうだ……

―魔術師アルカナのランクが3に上がった―

雪子「……ねえ、昨日のマヨナカテレビ……観た?」

>確か、一条ではなく巽完二が映っていた筈だ……

雪子「本当に気色悪いわよね……やっぱりあの男が犯人に決まってる。そうに違いないわ」

>雪子はやる気に満ちている……!

主人公「……」

雪子「そうね……このまま放っておけば千枝と同じ目に遭わせられるけど……確かにそれじゃあ気が収まらないわ」

主人公「……」

雪子「あなたの言う通りだわ……ありがとう、あなたの一言っていつも私に指標をくれるのね……」

>雪子は自己完結の気が強いようだ……



陽介「一条じゃなくて巽完二が映ったって事ァ、一条本人はぶち込んだすぐ後に殺されたって事だよな?」

>陽介はうまそうに緑のたぬきをすすっている……

陽介「案外あのクマ野郎が殺したんじゃねぇのか?なんつってなハハハ」

>赤いきつねの安っぽいスープが五臓六腑に染み渡る……

陽介「うわ、すげぇ。まだ一条こんな所にいやがる」

>エントランスには冷たくなった一条が横たわっている……

クマ「あの……センセイ……もうこんな事はやめて欲しいクマ……」

陽介「あァ!?何でだよ、ちゃんと犯人探ししてやってんだろォ!?」

クマ「でも……何かシャドウたちが凄く元気になってる気が……」

陽介「ゼータクなクマだぜ……あのな、俺達高校生はお前が思ってるほど時間ないんだぜ?
貴重な自由時間をこんな霧まみれのしみったれた世界に費やしてやってるだけありがたいと思えよ!」

主人公「……」

クマ「セ、センセイ……」

>一条の遺体を寝室に運ぶ事にした……

陽介「よいしょっと……よっしゃ、これでオッケーだな。いやぁ便利だわ。ベッドに寝かせりゃ表の電線にワープすんだからな」

>まさに完全犯罪だ……

陽介「案外ここで待機してりゃあ犯人に会えるんじゃねーか?なんてなハハハ」

>一条は濁った眼で天井を眺めつづけている……

陽介「よっしゃ、戻って肉丼食いに行こうぜ。雨の日だからな」

>あの手に握られた千枝のショーツも、一緒に鉄塔に引っかかるのだろうか……

>雪子を加えての初めての探索だ……

>救助対象も救助対象なので、二人のモチベーションは低い……

陽介「ダリィなぁ……やけに周りのシャドウも強ぇし……」

>陽介の言う通りだ……敵の攻撃が妙に激しい気がする……

雪子「ねえ、火炎耐性多すぎないかしら……氷結系、使えないの?」

陽介「チッ……持ってるわけねぇだろそんなモン……」

>生憎ブフ系スキルを持つペルソナは持っていない……

陽介「あー、里中が氷結系のペルソナ使いだったらなぁー……あーあ……」

雪子「……」

>雪子は歯を食いしばっている……

―雪子はとどめの一撃を食いしばって耐えるようになった!―

『女人禁制!男だらけの汗だく熱帯天国!』デデーン

陽介「」

主人公「」

雪子「」

陽介「くっだらねぇ……」

雪子「性倒錯者の変態野郎のくせに……千枝を……私の王子様を殺した……!?」

>雪子の顔つきはシャドウそのものだ……

陽介「なー、どうするー?周りのシャドウつえーし、ぶっちゃけもう帰りてぇわ」

>陽介は完全にだれている……

陽介「それによー……容疑者サンとこんなテレビん中に長い事一緒にいたくねぇんだけど」

雪子「私はやってないって言ってるでしょ!?」

陽介「人殺しの逆ナン女が偉そうに言ってんじゃねぇよ!!」

>空気は険悪そのものだ……

陽介「うわ出たよ……お馴染みの双子漫才……」

雪子「……」

陽介「しっかしまぁ……クソDQN二人だなんて見るに耐えねえなぁ。バイクで事故って死にゃあ良かったのに」

雪子「……」

主人公「……」

陽介「おお、揉めてる揉めてる……まさかここで合体なんかしねぇだろうな?」

雪子「チッ……」

陽介「……ッチ……ビッチが……」

主人公「……」

陽介「ん……ああ、わかった。『待てーそれ以上言うなー』」

雪子「ペッ!!」

陽介「てめぇ……」

完二「テメェみたいなのが、オレなもんかよ!」

>誰も完二に関心を示さない……

陽介「ディアー、ディアー」

主人公「……」

雪子「」

陽介「スクカジャー、ディアー、ディアー」

主人公「……」

陽介「おい、天城いつから死んでんだよ……メディア持ってるあいつがいなきゃ勝てねぇだろ……」

>しかしさっきスパナで殴打したのは陽介の筈だ……

陽介「そもそもこんな強ぇシャドウに3人で挑むとか土台なんかオカシイんじゃねぇのか……強すぎだろ完二……」

>確かに何かがおかしい気がする……

>なんやかんやで自己解決して、巽完二は人格の鎧・タケミカヅチを手に入れたっぽい

雪子「ゴホッ……ガホッ……痛……痛い……」

>雪子は重傷だ……

陽介「使えねぇ女……」

>空気がどす黒い……

主人公「……」

>SPも切れかけだったが、雪子を治療してやった……

雪子「ありがとう……やっぱり、頼りになるのはあなたね……」

陽介「ケッ……相棒、巽はどうする?コイツに渡すか?」

>雪子は目を輝かせてこちらを見つめてくる……

>完二を一条の眠る寝室に運ぶ事にした……

ペルソナがコナンに並ぶマジキチ作品になってしまうのか

完二「……痛てて……」

雪子「コノハナサクヤッ!!」

完二「ごふうっ」

陽介「うわ、ひでー」

完二「ゴホッ、ゲホッ……」

雪子「ようやく捕らえた……この人殺し!!悪魔!!」

完二「な、何言ってやがんだよ……意味わかんねぇぞコラ……」

雪子「ぬけぬけと……死んだ一条くんや千枝も……そうやって意味も分からず死んでいったのよ!?」

完二「は……はあ!?」

完二「て、テキトーぶっこいてんじゃねぇぞ……俺だって、わけわかんねーでこんなところに放り込まれて……」

雪子「……言い訳はブタ箱でお巡りさん相手にしてよね」

完二「ふ、ふざけんな!!」

雪子「じゃあこの一条くんの遺体は何なの!?」

>一条の遺体の肛門は赤く血に染まっている……

完二「うっ……こりゃヒデェ……」

雪子「……あなた、今まで手にかけたのは女性だったけど……やっぱり男の人が良いって事?男の癖に……!!」

完二「てっ、てめぇ……!!オレは、オレはやってねぇぞオラァ!!」

>やったのは陽介だ

雪子「見苦しいわ、この殺人鬼!!ここで消し炭になりたいって言うなら……!!」

>さすがに雪子をなだめる事にした……

陽介「まったくキモチワリー奴だぜ……天城も相当な変態だったが、上には上がいるな……」

完二「……」

陽介「突☆入!じゃねぇんだよホモ野郎……マジ頭おかしいぜ。ま、人殺しって時点で救いようがねぇや」

完二「オレァ……オレァ本当にやってねぇ、信じてくれよ……」

陽介「どうだかなァ……あんなん見せられちゃたまんねぇよ、なあ相棒?」

>……完二をなだめる事にした

雪子「この男を信じるの!?」

主人公「……」

完二「……そ、そうさ……あんたの言う通りだ、オレは人殺しなんかしちゃいねぇ!断じてしてねぇ!」

陽介「ったく……相棒に感謝s」

雪子「騙されちゃダメよ!!あなたは優しすぎるの!!こういう生きているだけで酸素の無駄にしかならないような男はここで!!」

>もうかつての雪子はいない……

陽介「改めて思うわ、やっぱ稲羽の田舎モンってバカばっかだな」

主人公「……」

陽介「あのチキン頭、一年坊だったんだってな。すれ違った時に舌打ちしてやったら頭下げてやがんの。遅れてるわー」

>陽介は非常に楽しそうだ……

陽介「しかしお前はどんどん好かれてくなー。感謝してくれよ相棒、俺いつ刺されるかわかんねーよハハハ」

>小西先輩を失った陽介の吹っ切れぶりはいっそ清々しい……

雪子「お、おはよう……」

主人公「……」

雪子「あのね、昨日も色々調べたよ。事件の事とか……巽完二の事とか詳しく」

>えらく分厚いファイルだ……

雪子「あなたに信じてもらいたくて頑張ったの……」

>陽介と同じ死んだ魚のような目だが……こちらは妙な情念がこもっている……

雪子「……ねえ、放課後空いてる?」

>部活に行く気もないのでヒマだ……

雪子「よかったら……ちょっと付き合ってくれないかな……」

>怖い

雪子「ダメなの……?やっぱり足りないの……?私、やっぱり人殺しに見えるの!?」

>怖い

雪子「お願い信じて!もうあなたしかいないの、私にはあなたしかいないんだから!!」

>怖いやめてコノハナサクヤはみ出てる

雪子「ねえ……今日も、付き合ってくれる……?」

―女教皇のランクが2に上がった―

>!?

雪子「少しだけでいいの、時間……くれないかな……」

―女教皇のランクが3に上がった―

>一体何が起こっているのだろうか……?

雪子「ねえ、どうかな……?」

―女教皇のランクが4に上がった―

主人公「……」

>付き合うしかなさそうだ……

>河川敷……

>雪子の手料理が眼前に並ぶ……

雪子「キミにこうしてお弁当見てもらうの……何回目かな」

―女教皇のランクが13に上がった―

>まだ三回も味見をしてあげていない気がする……

雪子「今度は失敗してないから……お願い、信じて……」

―女教皇のランクが14に上がった―

>玉子焼きを口にした……ブヨブヨしてジャリジャリして呑み込め……

>る……うまい……なんだ、これは……異様にうまい……うますぎて……気持ち悪い……

雪子「……」

―女教皇のランクが15に上がった―

>雪子はにやにやしている……

雪子「おいしいでしょ……どう?王子様……」

―女教皇のランクが16に上がった―

>……陽介に相談してみよう

>雪子との出来事を簡潔に陽介に話した……

陽介「ノロケじゃねーか、いいなぁモテる男は……俺も、俺も彼女欲しい……」

>イゴールにも話をした方がいい気がする……妙なアルカナを引いてしまった……

陽介「そんなメンヘラ女よりもさあ、今朝のニュース見たか?『りせちー』のニュースだよ!」

主人公「……」

陽介「な、名前すら知らねーっつーのか!?マジかよ相棒、頼むぜ……」

>知らないものは仕方がない……今は雪子がおっかないという事でいっぱいだ……

陽介「アイドルだよアイドル!トップアイドル……だったんだけど、昨日いきなり休業ブチ上げたんだよ!」

主人公「……」

陽介「仕事キツかったのかどうかは知らねえけどさ……そのりせちー、この腐った片田舎に実家があるらしいんだよ!」

主人公「!」

陽介「いやー、ゲリの飛び散った和式便所みてえなこのクソ田舎でも、りせちーを産んだ土地となりゃちょっとは有難味も出るわ!」

>陽介は晴れやかだ……

陽介「あー、ヤリてー!!りせちーと一発ヤリてぇー!!あわよくば一発ヤリてぇなぁー!!」

>陽介は欲求不満だ……

主人公「!?」

>道端にズタボロになった完二が佇んでいる……

完二「先……輩……テレビン中……虱潰しに探して来たんスけど……手掛かり……ねえッス……」

>一人で真犯人探しに奔走していたらしい……

完二「こうでもしねェと……天城先輩や……花村先輩に殺されちまう……それに、何より……オレの名誉の為に……!」

>……適当にディアラマをかけて、早めに帰宅するよう促した……



主人公「!?」

雪子「あ、おかえりなさい……」

菜々子「あ、お兄ちゃん!」

>雪子が菜々子と庭いじりをしている……!

―女教皇のランクが32に上がった―

>番号こそ交換したが……堂島家の住所など教えた覚えが無い……



>

陽介「相棒ォ、りせちーに会いてぇ」

主人公「……」

陽介「りせちーだよりせちー……やべ、今朝5回も抜いてきたのにもうムラムラしてきた……」

主人公「……」

陽介「キモオタどもの話によるとさ、商店街の豆腐屋がどうも祖母さん家みたいなんだよ。な、一度行ってみねえか?」

>確かに、久慈川りせは話題の中心に昇っている人物……

>真犯人探しに奔走する雪子と完二の推理によると、被害者にはそうした関連性がある事が判明していた……

陽介「真犯人?そんなんどうでもいいじゃん、ナマでりせちーとヤれりゃオレはそれでいいんだよ」

>生りせちーとはそういう意味だったのか

>雪子と完二は今後警戒するようりせに促した……

>陽介は今朝から前かがみのままだ……

陽介「豆腐なんかマズくて食えねっつーの……ただでさえオレの豆乳が爆発寸前だってのに。あーりせちー天使だわ……」

完二「……」

雪子「……」

>一応フードコートに集まる取り決めはしたが……

陽介「ケッ……」

完二「……」

雪子「……」

>完全に空気は死んでいる……

>陽介から電話がかかってきた……

陽介「おい、おいおいおい……観たか今の、今の観たか!?ウッ」

>陽介は興奮している……

陽介「マヨナカテレビ!やっべーなあのクソビッチ!とんでもねぇや!!ウッ」

>マヨナカテレビに映ったのは、間違いなくりせだ……

陽介「あのコミュ障二人にりせちーの説得させたのはウッ完全に失敗だったけど関係ねぇやウッ!明日、とりあえず学校でな!」

>陽介からの電話は切れた……


>……電話がかかってきた

>雪子からだ……

―着信履歴 793件―

主人公「!?」

>1件はベルベットルームから……残り792件は全て雪子からだ……

>学校に行きたくない……

雪子「ねえ」

主人公「!?」

>通学路で雪子に見つかってしまった……!

雪子「昨日の夜……電話、かけたの……気づかなかった?それとも……私と話したくなかったの?」

>怖い

>……というか、まずはりせについての言及はないのか

雪子「ねえお願い、私の事嫌いになったの……?あなたもあのストリップ女の方がいいの……!?答えて、答えてよ……」

―女教皇のランクが#%&に上がった―

>イゴールめ、とんだポンコツアルカナじゃないか……助けてくれ……

雪子「はっきり言ってよ……どこがダメなのか言って……嫌いにならないで、私ダメなところ直すから……」

主人公「……」

雪子「お願いよ……」

>雪子のペルソナがうっすら見えた気がする……明らかにあれはコノハナサクヤではない……何だあれは……

>完二の恫喝と雪子の脅迫により、りせの情報は驚くほど早く集まった……

主人公「……」

>完二の姿がない……

陽介「あのホモなら留置所だぜ。情報集めんのにマスコミ関係者と傷害沙汰のいざこざ起こしやがってさぁ……」

雪子「多分……1週間は出てこれないんじゃないかな」

>またこの3人で探索をする事になるのか……

陽介「クマ野郎も最近不安定だしなぁ……使えねぇ」

主人公「……」

>雪子がにやにやしている……怖い……

『今日は、りせの全てを見せちゃうよー!』

陽介「今回は助けないでいいな」

>陽介はだれている……

陽介「ホモとメンヘラによりゃあ、雨上がりまでに助けりゃいいんだろ?それまでマヨテレ堪能しようぜ」

>一理ある……

雪子「……」

>一理ない……助けに行くべきか……怖い……



>一理ある……あった……!

>ストリップ劇場と油断したのが間違いだった……!!

雪子「」

>雪子は一撃でバラッバラに殺される上に、ダイン系スキルまで飛んできやがる……!

>2人での攻略は無理だ……マヨナカテレビを楽しむしかない……

>結局完二が釈放されるまで待つハメになってしまった……

>明日はピーカン晴れだ……あと数時間でりせの宙吊り死体が出来上がる……

陽介「……」

>陽介はスマホのりせ画像でぶっこきながら歩いている……

完二「……」

>完二は陽介のりせアイコラをチラ見している……

雪子「それで……あなたはどこに行きたい?原付の免許取って、海にでも行かない?いいと思わない?」

>雪子はうるさい……

陽介「見ろよ……シャドウの方がおっぱいでかいぜ……たまんねぇや……」

主人公「……」

雪子「何、あの鶏ガラ……私の方が大きいよ……ねえ、聞いてる……ねえったら……」

完二「……」

>完二は前かがみになっている……恥じらいがあるだけマシか……

陽介「どっちでもいいからヤリてぇなぁ……」

主人公「……」

陽介「悪ィ相棒、今忙しいんだ……おい完二、お前やれ」

完二「ま、『待てェーそれ以上言うなー』」

りせ「あなたなんか、私じゃない!!」

>予定調和だ

陽介「あばばばばば」

完二「あばばばばば」

雪子「あばばばばば」

主人公「……」

>異様に強い……今までのシャドウよりずっと気持ち悪い上に強い……

陽介「……」

>陽介は股間を握ったまま動かない……

雪子「……」

>雪子は先ほどのブフーラが直撃してから痙攣し続けている……

完二「……」

>もうだめだ……

>SPもカツカツだ……かくなる上はこれしかない……

クマ「ク、クマッ!?」

>このクマを囮に逃げるしかない!思い切りぶち当ててやる!!

クマ「セ、センセイ!!やめ、やめるクマ!!勘弁して!!」

主人公「……イザナギッ!!」



                               ヽ`
                              ´
                               ´.

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
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  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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>何とかなったが……犠牲は大きかった……

主人公「……」

>なんやかんやで自己解決して、久慈川りせは人格の鎧・ヒミコを手に入れたっぽい

陽介「もう出ねえ……」

完二「痛ぇ……息が……できねえ……」

雪子「おなかがあ……あぐ、あぐぐぐ……」

主人公「……」

>申し訳ないが待ってくれ……SPがもうないんだ……四六商店でお菓子買ってくるから……

主人公「……!?」

>クマ野郎がいつの間にか二人……

>やばい……やばすぎる……

>こっちは健全な高校生一人にテクノブレイカー、自傷メンヘラにくたばりぞこないのゲイしかいない……

クマの影「我は影……真なる我……」

主人公「」

>何やかんやでりせのお蔭で助かったっぽい

>これからはりせがペルソナで支援をしてくれるらしい……しかし……

陽介「アフゥッ……ハアッオ゛……頭に……りせちーの声が響くゥン゛……!」

>陽介が大変だ

雪子「うるさいうるさいうるさいうるさいぃぃ!!私に話しかけるなぁぁぁ!!」

>雪子も大変だ

完二「い、行くッスよ先輩……」

主人公「……」

>正直完二とはまだ疎遠だ……

>なんやかんやで自己解決して、クマは人格の鎧・キントキドウジを手に入れたっぽい

クマ「……」

陽介「……」

雪子「……」

完二「……」

主人公「……」

完二「じゃ……解散って……事で」

陽介「あ?おお……お疲れ……」

>基本的に疎遠である……

陽介「あぁー、サイッコーの夏休みが始まるぜえ!試験も終わったしなあ!!」

主人公「……」

陽介「どした相棒、すげえ具合悪そうだぜ」

>雪子の試験勉強対策が原因である……

>毎夜窓から侵入してきて、勝手に講座を開くものだからたまらない……

陽介「天城越えで下山時に事故って半身不随じゃねぇか、御愁傷様だな……」

>しかしこの時期の屋上は辛すぎる……真夏の炎天下、野郎が二人で駄弁り合う……

陽介「そんなに辛ぇなら、りせ貸してやろうか?」

>りせを貸す?

陽介「あいつ枕営業してるだけあって具合いいんだよ、最高だぜ」

主人公「……」

>そっとしておいた

雪子「おかえりなさい……夕飯、できてるわ……」

菜々子「わーい!みんなでごはんだ!」

主人公「」

>家に戻ると普通に雪子がいる……怖い……怖い……

雪子「さ、手を洗って席について……どうかしたの?」

主人公「……」

>出ろ……出ろ……イザナギよ出ろ……!

雪子「……」

>雪子は変わらずにやにやしている……!!イザナギ、イザナギ!!彼女にお帰りいただけ!!

主人公「……!?」

>だッ……ダメだッ……こんなバカな……

>イザナギは雪子のペルソナ……アマテラスに完全に力負けしてしまっている……!!

>そんな見かけしててあのペルソナに腕力で負けるのか!?イザナギ!!イザナギよ!!

主人公「」

陽介「どうした……やつれたな……」

>連日雪子に見られているような気がしてならない……

陽介「元気出せよ相棒……ほら、ナマりせストリップ貸してやるから……」

>……ああ、雪子が……雪子がにやにやしている……

陽介「そういやモロキン死んだらしいよな、さっき職員室でそんな事言ってたぜ」

>あまり興味ないな……

陽介「そうだな……ぶっちゃけ遅かれ早かれ俺がテレビに放り込んで殺してただろうしなァ」

>陽介のモラルはどこへ行ってしまったのだろう……ジライヤが横でにやにやしている……

>久保とかいう少年が、モロキン殺しの犯人として自ら名乗り出たらしい……

>一応、情報の共有にとフードコートへ集合した……

陽介「……」

りせ「……」

>陽介はりせの尻と自分の股間をまさぐるのに忙しい……

雪子「……」

>雪子は旅行雑誌から目を離さない……というか北海道?そんなところにまで連れて行かれるのか?

完二「……いやぁ……捕まったてんなら……万々歳っすよねぇ。先輩?」

>完二!唯一まともなゲイの完二!まともなのはありがたいがこっちに振ってくるんじゃない!!

>非常に真面目な後輩である完二の大活躍のおかげで、久保が模倣犯である事が判明した……

>そして、彼もまたマヨナカテレビに映ってしまった……

陽介「……あ、行くの?」

>陽介は目に見えて嫌そうだ……

陽介「メンドクセー……いいじゃん、一条殺したのもアイツのせいって事でさあ」

>それはまあ……そもそもバレたら破滅である。

陽介「メンヘラもホモもおおよその犯人はアイツだって思ってんだろ?いいじゃんほっとこうぜ」

>一理ある……

陽介「じゃああのキモオタ殺したの誰だって事になるよなあ……どうでもいいけど……」

主人公「……」

雪子「アギラオー!アギラオー!」

完二「ジオンガ!ジオンガー!」

主人公「……」

>きつい、きつすぎる。このダンジョンを3人はきつすぎる。何がボイドクエストだ、このクソゲーオブザイヤーめ

>ナビゲータ不在がこんなにも戦況に響くとは思わなかった、クマもりせも今は席を外している……

>クマは連日の激務が祟り療養中……

>りせはマヨナカテレビを引き合いに出され、陽介のセフレと成り果ててしまっている……

完二「あばばばばば」

主人公「!!」

>肉壁が死んだ……今日の探索はここまでだ……カエレールカエレール……

雪子「いだいっ……痛いい……」

完二「」

主人公「……」

>ほんと毎度毎度すみません、ジュネス家電売場のみなさん……売場の床を血で汚してしまって……

主人公「ディアラマー!ディアラマー!ディアラマー!」

陽介「おーお帰り、どうだったよ相棒、床の掃除手伝うぜ」

主人公「……」

>どうもこうもあるか……

ドルミナーがやばい寝る

残ってたら書く

マジかよあと10時間保守かよ

番長には好意的だけど基本的にはキチガイなんだよなジュネス

直斗「できましたよ先輩!!巽くんの肛門を木っ端微塵にする装置です!!」

番長「」

直斗「くれぐれも悪用しないでくださいね!」

千枝ちゃんがいないだけでフードコート会議がお通夜になるんだな…

雪子が病むとこんなに可愛くなるなんて思わなかった結婚したい

千枝ちゃんパターンでも惨劇は避けられないか

それでもラビリスなら…

雪子「」

完二「」

主人公「……」

>きつい……やはりきつい……

>何なのだあの……久保とやらのシャドウは……強すぎるぞ……ヘンな見た目しやがって……

陽介「まあまあ堅実に行こうぜ相棒、ステーキ奢るからよ……つってもジュネスのかてえクソ肉だけど」

>フードコートが血腥い……椅子に座らせている雪子と完二の死体からだ……

陽介「夏場はこれだからイヤなんだよな……早くリカーム持ってるペルソナ作れよ」

>お前が覚えるという気にはならないのか

>なんやかんやで自己解決して、久保は人格……久保の影はペルソナにならず霧消した……

雪子「……この人、なんか見覚えある」

完二「マジっすか天城先輩!?」

雪子「いきなり私をナンパしてきた……頭変だわ……私の王子様は別にちゃんといるのに……」

>雪子はにやにやしている……

完二「……」

雪子「……」

りせ『……じゃ……帰りましょっか……』

>捜査隊の仲はいつまで経っても深まらない……

>今日から楽しい夏休みだ……!久保のヤツも警察に突き出したし、気分が晴れやかだ……

菜々子「あ!おはよう、お兄ちゃん」

堂島「おう、おはよう。そうだな、お前も夏休みか」

>いつになく気分が安らぐ……

菜々子「ねえお兄ちゃん、今日はずっとどこも行かない?菜々子といっしょ?」

>菜々子は天使だ……

ピンポーン

堂島「いい、俺が出るよ」

ピンポーン

ピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン

『すみませーん……天城ですけどー……』

主人公「」

>イザナギ!!イザナギイザナギイザナギッ!!

菜々子「雪子お姉ちゃん!また来てくれたの?」

堂島「天城屋の……コイツに何か用か?」

雪子「いつも彼にはお世話になっていますので……」

アマテラス「……」

>怯えるなイザナギ!

雪子「ねえ……キミの部屋、行っていいかな……ダメ?」

主人公「……」

雪子「大事なお話があるんだけど……」

>堂島の目が泳いでいる……助けてくれ……

堂島「泊りがけにならないなら、まあ別にかまわんがな……」

>ホレイショみてぇな声しやがって……!!

菜々子「お姉ちゃんお泊りしないの!?」

>菜々子、菜々子や助けておくれ……

雪子「見て……洋菓子の方にも挑戦してみたの……お茶請けに良いかなって思って……」

主人公「……」

雪子「後で堂島さんや菜々子ちゃんにも食べてもらおうと思ってるの」

>自室のテーブル狭しと雪子手製の菓子が並べられていく……

>どれも頬が落ちそうなくらいの絶品なのが怖い……もう料理について教えられそうな事はない……

雪子「……ねえ、少年名探偵の噂……知ってる?」

>……知らない。そばかすの少年を虐殺する話だろうか

雪子「歳は私と同じくらい……だけど、実績はかなりあるみたいなの。その子、稲羽の警察署で事件に関与してるんだって……」

主人公「……」

雪子「巽完二と私で調べて回ってるんだけどね……どうも、久保が模倣犯だって気づいたのもその子らしいの……」

>そろそろ完二への呼び名を改めてやってほしいのだが

雪子「どうしよう……その少年探偵……私たちの活動がバレたら、色々面倒よね……ペルソナとか」

>……一理ある

雪子「山野アナや千枝を殺した真犯人、まだ見つかってないし……」

>雪子の顔から笑顔が消えた……

雪子「邪魔するようだったら、巽完二に落としてもらった方がいいよね……警察に強いコネがあるみたいだし」

>怖い

雪子「もしかしたら……そいつが実行犯を使って連続殺人をやらせてる主犯なのかも……ふざけてる……」

>怖い

>今日は商店街の夏祭りの日だ……

>陽介は部屋で寝ているらしい……

>りせは病院に用事があるらしい……

>クマは熱射病で入院しているらしい……

マリー「お、おっす」

マーガレット「ふふふ……」

イゴール「……」

完二「ウ、ウス!先輩!」

雪子「……」

菜々子「お兄ちゃん……あの青い人たち……なに……?」

>何だこの面子は……

>今日は堂島家でスイカパーティだ……

>陽介は部屋で寝ているらしい……

>りせは体調不良らしい……

クマ「こ、こんちは、センセイ……」

>クマは妙に怯えている……散々陽介が怒鳴りつけているせいもあるか……

雪子「チッ……」

>恐らく連日家に入り浸る雪子のせいだろう……

菜々子「スイカ!菜々子スイカ割りたい!」

完二「ははは……スイカ割りか。そういや海、今年は行ってねぇなあ」

主人公「……」

>二度と行きたくない……

>雪子と二人で、原付を飛ばして海へ行ったはいいが……

>にやにやする雪子と砂浜で二人きり……アマテラスはイザナギを組み伏せ、沈黙が暗くなるまで続いた……

>あんな経験はもうしたくない……

>夏休みが終わってしまった……

陽介「あああ……ダッリー……クッソダッリー……」

>陽介はだれている……

陽介「りせのヤロー、いきなり月末ンなって『来ねえ』とか言いやがってよぉ……マジダッリーわ……芸能人ってクソだな……」

主人公「……」

>陽介はパパになるようだ……

陽介「冗談よしてくれよ相棒!勘弁だぜ!?あんな顔だけ女なんかごめんだ!」

>夏休み前まではりせちーりせちー言っていたではないか……

陽介「なんか飽きちまってさー、堕ろせっつったらピーピー泣くし……」

>さすがは陽介……都会産まれは冷静だ……

>今日は修学旅行の初日だ……

>辰巳ポートアイランドは月光館学園との交流会があるとの事だが……

陽介「……」

>陽介は生徒会長をオカズに忙しそうだ……

陽介「ツマンネー……くだらねー……修学旅行で授業とかありえねー……」

>陽介、竿よりも鉛筆を動かすべきだ

陽介「りせは相変わらずホテルで休んでるっつーしよぉ……ないわ……」

主人公「……」

>雪子はにやにやしている……

直斗「あ、ちょっといいですか、先輩方」

陽介「チッ……」

雪子「……」

りせ「……」

完二「お、おお……何だ、お前かよ……」

>完二以外は見向きもしない……

>……例の高校生探偵だ!稲羽の生徒だったのか!?

雪子「……」

>雪子の表情があからさまに変わった……怖い……

直斗「……そう、そうです。つまり、警察は久保の確保でこの事件を収束させようとしている」

完二「マジかよ……洒落になんねぇっすよ先輩……」

陽介「あ?ああ、そだな……」

>陽介はだれている……

陽介「でさ、お前何?何か他に用事あんの?」

直斗「いえ……それは、その……」

陽介「お前ちょっと失礼じゃねぇの?ほとんど初対面の、しかも年上捕まえてベラベラエラソーにしやがってさぁ……」

直斗「……」

陽介「怒ってるわけじゃねーよ?俺怒ってねぇよ?お前みたいなガキになんか怒ったってしょうがねぇし……」

>こうなった陽介は非常にめんどくさい……

>9月も半ば……大分涼しくなってきた……

陽介「おっす相棒。なあ、この前の修学旅行でケンカ売ってきたガキ覚えてるか?」

主人公「……」

陽介「白鐘だよ、白鐘直斗。いやー、あいつが警察に妙な事吹き込んでる張本人だったとはなぁ」

>陽介はまったく興味が無さそうだ……

陽介「あいつさ、調子こいてワイドショーとかに出まくってんじゃん?何が目的なんだろうなぁ……まさかりせポジ狙ってんのかねえ?」

主人公「……」

>直斗は男ではないのだろうか……

陽介「いやいや……あれ男に見えるのかよ相棒、大丈夫か?夏で頭やられたのかよ、あれどう見ても女だろうが」

主人公「……」

>確かに……ぶっちゃけ、気づかないとかありえない気がする……

>案の定、直斗はテレビにダイブさせられた……

陽介「……」

りせ「……」

完二「……」

雪子「……」

クマ「……」

>誰も会話をしようとしない……

陽介「……そこのメンヘラが案外ヤったんじゃねぇの?親友殺しのレズ女がよぉ」

雪子「何……やる気?」

陽介「チッ……」

>フードコートが重い霧に包まれていくようだ……

完二「……」

雪子「……」

クマ「……」

主人公「……」

>ダンジョンに潜ってもこの有様だ……

>陽介と雪子は犯罪的に仲が悪いので、まずどちらかは待機になるし……

クマ「み、みんな……ホ、ホームランバー食べる?甘くて冷たいクマ……」

完二「き、気が利くじゃねーかクマ公!!先輩、どっすか!?」

主人公「……」

>お前だけだ頼りだ完二……完二……それとクマ公……!

りせ『……完二死んじゃったよ、先輩』

雪子「チッ……」

主人公「……」

>失念していた……

りせ『弱点……何だっけ、忘れちゃった……適当に殴っちゃえ……』

クマ「う、うりゃ!」

《物理反射》バッキーン

クマ「」

りせ『……』

雪子「……」

>雪子は完二とも仲が悪い……!!というか雪子が回復術を使ったところを見た事がない……!!

なんてったって殺人事件だもんな……
こうなってても不思議じゃないよ……

雪子「回復……強いのが出て来る前で良いでしょ、そんなの……」

主人公「……」

>9月とはいえ、まだまだ暖かい時期が続く……完二とクマがそれなりに発酵してきてしまうのだが……

雪子「ひどいわ……やっと、やっと二人きりになれたのに……」

>二人で突撃した結果がりせのストリップ劇場だろう……ボコボコにされたのを覚えていないのか……

雪子「もしかして……わ、私の事……嫌いになったの……?」

>やばい……めんどくさい女スイッチを踏んでしまった……

>スイッチとは名ばかりでほとんど地雷だ……何もせずとも勝手に爆発する……怖い……

雪子「それでね、それでまた板さんに褒められちゃったの……雪ちゃんの料理の腕はどうなってるんだって驚かれちゃった……」

主人公「……」

完二「」

クマ「」

>リカームはまだか……

雪子「だって、まだまだ言えないわ……あなたの事はもう少し内緒にしていたいんだもの……」

>もうシャドウ漫才は始まっているんだぞ……頼む、完二からかぐわしい匂いが漂ってきている……

>い、いかん……そろそろ時間だ……雪子……雪子!

雪子「『待てーそれ以上言うんじゃないー』」

主人公「……」

直斗「お前なんか、僕じゃない!!」

>雪子がにやにやしている……

直斗の影「ガフッ!!ゴッホォ!!」

雪子「アギダイン……アギダイン、アギダイン、アギダイン!!あははははは!!」

主人公「……」

>直斗の影は拍子抜けする弱さだ……なぜだ……

>ボイドクエストやストリップ劇場の難易度が嘘のようだ……可哀想になってくる……

完二「」

クマ「」

主人公「リカーム……リカーム……」

>なんやかんやで自己解決して、白鐘直斗は人格の鎧・スクナヒコナを手に入れたっぽい

雪子「……さ、じゃあ帰りましょ、お腹すいちゃった」

主人公「……?」

>直斗を連れていかないのか……?

雪子「エントランスにしばらく置いておけばいいじゃない……こんな生意気な子……」

>怖い

>雪子がテレビに顔を突っ込んでいる……

雪子「泣いて命乞いしなさい!!そしたら出してあげるわ、名探偵さん!!あははは!!」

>怖い

完二「……」

>完二は完全に雪子に怯えきっている……

クマ「あ、クマこれからお仕事行かなきゃ……フリーターは大変クマ」

>今日も家電売場に客の姿はない……

>いい加減ジュネスの運営が心配になってくるレベルだ……

>なんやかんやで完二の計らいもあり、直斗がメンバーに加入する事になった……

直斗「よ……よろしくおねがい……しま……」

雪子「……」

直斗「ひいっ」

>雪子はこれまでになく嬉しそうににやにやしている……

>しかし完二、完二よ……お前のそのコミュニケーション能力は一体何なんだ……

直斗「た、助けて……巽くん……」

完二「お、おう……先輩、あまり脅かさんでやってください……」

>直斗は委縮している……

>そして雪子が楽しそうで何よりです……

陽介「なぁ、相棒……」

>陽介はいつも以上に気だるげだ……

陽介「……真下かなみって知ってっか?」

主人公「……」

陽介「はぁ……りせを知らねえお前が知ってる訳ないか……アイドルだよアイドル、枕ビッチの一人だよ」

>陽介の目は濁っている……

陽介「その女さぁ、稲羽の警察署で一日署長やるっつーイベントがあったんだけどよ……あろう事か、ドタキャンしやがったんだ」

主人公「……」

陽介「でよ……親父……思いっきり真下かなみ効果見込んで仕入れしちまってよぉ」

主人公「……」

陽介「やっべーよこのまま土日迎えたらジュネス潰れるぜ、ははは」

>陽介の目は濁っている……

陽介「ド田舎だけどよォー……このまま遊び場離れたくねーじゃん?なんとかなんねーかな、りせとか使ってさぁ」

>陽介の目は濁っている……

>りせの発案で、バンドをする事になった……

>本当にりせ発のアイデアかはわからない……

雪子「私ボーカルがいい」

完二「俺ボーカルがいいッス……」

りせ「私そもそもライブで歌った事ない……あれ全部口パクだったし……」

直斗「あの、僕キーボードなら……」

陽介「メンドクセー、俺もボーカルがいい」

主人公「……」

クマ「ク、クマー、シャッカシャッカクマー」

>ボーカル5人、マラカス1人、キーボード1人のバンドが誕生した……

>バンド当日……

>りせの姿がない……

完二「なんか……調子悪いから休むそうッス……」

クマ「お大事にクマ」

>メンバー全員投げやりだ……

陽介「……」

>相変わらず陽介の目は濁っている……

直斗「……がん……ばりましょうか……みなさん……」

主人公「……」




完二「感情に抗うなよー……」

雪子「その足を止めんなー……」

陽介「倒れるのはまだ早いぜー……」

ポロン……ポロン……

>客などもちろん集まらなかった……

完二「あ、先輩……聞いたッスか、ジュネスの……花村先輩ん家の事なんスけど……」

>何かあったのだろうか……

完二「おふくろからオレは聞いたんすけど……店長、首吊って死んでたらしくて……」

主人公「……」

完二「この前のバンドのせいじゃ……ないっすよね……」

>そもそもの原因は陽介の父の見積もりの甘さだ……

>花村家のより一層の発展をお祈りするしかない……



直斗「た、巽くん……遅いよ……」

完二「ああ、悪ィ……じゃあ先輩、オレァこれで失礼するッス」

>直斗は未だに完二以外に友達がいないらしい……当然のようにクラスで浮きまくっていると聞く……

陽介「オッス相棒、いやぁ親父バッカだよな、くだらねぇ人生だぜ」

主人公「……」

陽介「どうした?」

>陽介はにやにやと笑っている……

陽介「しばらくはサイフのカネで生活できるしよォー。ここ離れてペルソナ能力なくなっちまったらそれこそ事じゃん?」

>りせのヒモになったという事か……

陽介「なんかオフクロ、クマ連れ込んで部屋から出て来ねえし……なんか偉く爽やかな気分だぜ」

>陽介はすっきりと笑っている……

>今日は文化祭の催しを決める日だ……

委員「合コン喫茶……合コン喫茶……」

委員「休憩所……休憩所……合コン喫茶……休憩所……」

陽介「なあ、お前はどれに入れたんだ?」

主人公「……」

>休憩所だ……

陽介「マジかよ……やろーぜ合コン喫茶、楽しいぜきっと」

委員「休憩所……休憩所……合コン喫茶……」



>賛成多数で休憩所に可決した……

>文化祭当日はヒマそうだ……

主人公「……」

>自分宛の手紙だ……

堂島「おい、どうした……お前宛?差出人の名前も無しにか?」

主人公「……」

『ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ』

主人公「……」

堂島「何だ……これは……!?」

>正直これで12通目だ……暇な奴がいたものだ……

>部屋の隅で雪子がにやにやしているのが怖すぎて慣れてしまった……

陽介「ハァ!?連れてかれた!?」

菜々子『うん……お父さんが……お兄ちゃん連れてった……』

りせ「何ですかぁ……大きな声出さないで……」

陽介「うるせぇ黙ってろ!!」

りせ「……」

陽介「(ばれた!?どうやってばれた!?しかもあの堂島さんに……里中の事がばれちまったってのか!?
そんなはずねえ……テレビの中で死んだなんて誰が信じる……しょうがねぇ、白鐘使うしかねぇか……)」

白鐘「すみません、ちょっと通して頂けますか、足立さん」

足立「な、なになに……ダメだよ、今堂島さんカンカンなんだから……!」

白鐘「……」

雪子「……」

白鐘「ええ、先輩……わかりました」

足立「何なのさぁ、こんな夜中にみんな揃って……」

白鐘「死ね!」パンッ パンッ パンッ

足立「」

雪子「あー……本当にやっちゃった……名探偵がニューナンブの実銃で本当にやっちゃった」

白鐘「上層部はともかく、末端の刑事なんかは厄介です。さっさと処理するに限りますから」

足立「」

陽介「しかしマジモンの拳銃かよ。白鐘家ってテロリストの家系なんじゃねーの?ハハハハ」

足立「」

白鐘「すみません堂島さん、ドアを開けてください、堂島さん!!」

堂島「……」

白鐘「菜々子ちゃんがどうなってもいいんですか?」

堂島「なに……!?」

雪子「大事な一人娘なんでしょう!?言う事聞いてくださいよ!!」

堂島「な、菜々子!」


白鐘「動くな!動くと撃つ!!」

堂島「し、白……鐘……!?」

主人公「……」

>何が起きてるんだ……

堂島「お前達……い、一体何なんだ……!?な、菜々子……だと……?」

>……確か、放課後に雪子がサラッと言ってたな……次のターゲットは菜々子じゃないかと

>いやはや、本当に完二と雪子の捜査力は警察顔負けだ……

足立(世の中クソだな)

雪子「安心してくださいお義父さん、菜々子ちゃんは絶対に私たちが助け出します」

堂島「お、お義……おい、おい!!これは一体どういう事だ、おい!!」

主人公「……」

>こっちが逆に聞きたいくらいである……

白鐘「動くなと言ったはずだ!!」

堂島「こ、このガキども……!!」

白鐘「言う通りに動け!そうだ、あのテレビの前に立つんだ!」

>直斗は死んだ魚の目をしている……

陽介「オゥラァァァッ!!」ドスッ

堂島「ぬわーーーーー!!」

主人公「」

陽介「ふぅ……危なかったな相棒!助けに来たぜ!!」

主人公「」

>部屋の外には……血まみれの足立が転がっている……

>これが……絆の力なのか……

陽介「さてと……じゃ、帰るか……じゃあな、また明日な」

雪子「ねえ、私はキミのおうちに行ってもいいかな……」

白鐘「……あ、じゃあ……僕は巽くんの所に戻ります……まだ菜々子ちゃんの居場所が掴めていませんので」

主人公「!?」

>菜々子が拉致されたのはハッタリじゃなかったのか!?

雪子「行くなら明日からでいいじゃない……」

陽介「そうだぜ相棒、どーせジュネスのあそこから行きゃあいいんだからさあ」

主人公「……」

>まあ、それはそうなのだが……ジュネス……ジュネス!?

>ジュネス……まだ事業部は撤退せずに残っているのだろうか……

『都合により閉店いたしました。ジュネス八十稲羽店』

主人公「……」

>まずいな……

陽介「すっげー、廃墟だぜ廃墟!俺こういうの好きなんだよ!!」

雪子「汚そう……あなたが行くって言うなら文句はないんだけど……」

完二「ぜ、絶対助けましょうね先輩!」

主人公「……」

>どさくさに紛れて失踪したクマには誰も触れない……

白鐘「オラァッ!!」ガッシャーンバリバリバリ

主人公「!?」

白鐘「さあ、入りましょう。善は急げです」

>直斗もだんだん陽介っぽくなってきた……

直斗「……」

完二「……」

主人公「……」

>ああ……落ち着く……この面子は最高だ……

>あの三人、持参してきたテレビの見張り、ちゃんとできているだろうか……

>無理だな……りせ、陽介、雪子……完全に水と油だからな……

『ケンカ売ってんじゃないわよあんた……』

『おーおー……ビアンがヒスるとほんとマヌケだぜ……!!やんのかァ!?』

完二「……また荒れてるっスね、花村先輩」

主人公「……」

>雪子が一番怖い……こうやってダンジョン歩いてる時が一番落ち着く……

>何やかんやあって菜々子を発見した。なんかインド人みたいなオッサンが真犯人だった

雪子「あいつが千枝を殺した……あはははは!!かたちも残らないくらいに焼いてあげる!!」

陽介「ひゃひゃひゃ!!小西先輩のバージンの味はどうだったよオッサンよォ!!」

>雪子と陽介はイキイキしている……

直斗「山野真由美、小西早紀、里中千枝、一条康……四人の命を奪っておいて、今更言い逃れはさせん!」

生田目「えっ」

完二「覚悟しやがれド外道がァ!!」

生田目「里中に一条……えっ?」

陽介「あのクソ野郎が犯人だ!!ボコボコにしてムショにぶち込んでやろうぜ!!」

>陽介はいつになく機嫌がいい……

生田目「」

陽介「オイ待て!やめろ、ストップ!ストップ!」

雪子「あはははは!!!」

主人公「……」

直斗「ストップです皆さん……よ、様子がおかしいです……」

生田目「」

主人公「……」

直斗「呼吸なし……脈もない……」

陽介「……」

直斗「心停止してます……巽くん、ちょっと一回お願いします」

完二「ジオンガァ!!」

生田目「」

直斗「ダメか……」

陽介「誰だよ……トドメ刺しやがったの……」

>十中八九陽介のブレイブザッパーだろう……

>……翌日

>堂島遼太郎、生田目太郎両名の遺体が発見された……

>稲羽警察署の刑事、足立透も署内で何者かに射殺されているのが見つかった……

菜々子「お兄ちゃん……おとうさんは……」

主人公「……」

>菜々子は一命を取り留めた……今は動向を見守るしかない……

菜々子「はやく……おうち帰りたい……」

雪子「大丈夫だよ、菜々子ちゃん」

主人公「!?」

雪子「お兄ちゃんと二人で、菜々子ちゃんを待ってるから……早く元気になってね……?」

>怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

直斗「以上が……稲羽市連続失踪事件のあらましです」

美鶴「……」

直斗「あなた方シャドウワーカーが介入する余地などありません……犯人はもう、死んでしまっているのですから」



美鶴「だそうだ。どう思うよ明彦、アイギス」

明彦「……ラビリス失踪と関連付けたのは桐条の学者達だろう。ならば、実際にガサ入れするほかあるまい」

アイギス「確かに、不自然な死が多すぎます。そのテレビの中の世界による殺人が真に行われていたとするなら……
この里中千枝、一条康の殺人を生田目太郎が行うとはどうにも……」

美鶴「……くっ、白鐘のガキめ。とんだ食わせ者だな」

アイギス「それに、所轄の刑事が犠牲になっている点も気になります……」

明彦「稲羽……一体何が潜んでいるというのだ……!?」

青春だよ(白目)

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マジキチ

誰かP4U編書けよ

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