【ビーダマン】ガンマ「今日はチームガッツの同窓会や」 (19)

居酒屋

ガンマ「みんなに会うのも17年ぶりやな」

ガンマ(この日の為に改良に改良を重ねたワイのワイルドワイバーンEX…)

ガンマ「タマゴ達に会うんが楽しみや」ワクワク

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ガンマ「ちーっす!」ガラッ

タマゴ「あ、ガンマ!」

ガンマ「おう、久しぶりやなタマゴ!」

ガンマ「なんやタマゴ!ずいぶんごっつくなったな!」

タマゴ「うん、今現場に出てビルの建設やってるからね」ハハハ

ガンマ「なんや、親父さんと一緒に働いとるんか?」

タマゴ「ま、まあ……」

タマゴ「そういうガンマは少し太った…?」

ガンマ「気のせいやろ」

タマゴ「そ、そっかなぁ?」

ガンマ「それよりみんなはどうしたんや?もう集合時間は過ぎとるで?」キョロキョロ

タマゴ「ビリーは仕事で少し遅れるってさ、サラーは忙しくて今日は来れないみたい」

ガンマ「はぁ?今日は久々の再会なんやで?」

ガンマ「何が仕事や!社会人にもなって約束も守れんとは……ホンマしょーもない奴らや!チームガッツのキャプテンとして、ワイが説教をいれてやらんとな」

タマゴ「………みんな忙しいんだししょうがないだろ?」

ガンマ「チッ、で、猫丸は?」

タマゴ「何言ってんだよガンマ……猫丸は去年………」

ガンマ「ま、あんな奴どーでもえーわ」

ガンマ「ねーちゃん!」

店員「はい」

ガンマ「ビール2杯持ってきて」

タマゴ「!?」

タマゴ「お、おいガンマ!ビリーは少し遅れるだけなんだし、もう少し待とうぜ?」

ガンマ「何言っとるんやタマゴ!社会人にもなって集合時間も守れん奴が悪いんや」

ガンマ「時間も惜しい、先始めとるで」

タマゴ「………………」



ガンマ「おいタマゴォ~お前はそんなんでええんか?」プハー

タマゴ「な、なにが?」

タマゴ(うわっ……ガンマの奴、もう酔ってんじゃん…めんどくせー)

ガンマ「タマゴ!お前は今のままでええんか?男ならもっと上を目指せ上を!」グエー

タマゴ「……上ってなんだよ……別にオレは奥さんや子供も養えてるし今のままで充分幸せ……」

ガンマ「ハァ……タマゴ、お前もそこまでの男やったか…お前のビー魂は枯れてもうたんやな」

タマゴ「………そういうガンマは今何やってんの?何年も全然連絡無かったし…」

ガンマ「ワイの事はええんや。今はお前の話しや!そうやって話題を逸らすの良くないでぇ!」プハー

タマゴ「………………」

ガラッ

タマゴ、ガンマ「!」

ビリー「すまん、遅れた」

タマゴ「ビリー!」

ガンマ「ゴラァ!遅刻やぞ東の連射王ゥゥゥ!!」

ビリー「すまん、急な仕事が…」

タマゴ「正月から大変だなぁ……」

ガンマ「お前なァ?社会人にもなって約束も守れんのかい!東の連射王の名が泣くで?」

ガンマ「仕事で遅れる?だったら連絡の一本も寄越さんかい!」ドン

ビリー「……一応、少し遅れるとタマゴに連絡したはずだが……」

ガンマ「ワイには来とらんで!」

ビリー「そうだったな……すまん……」

タマゴ「ま、まぁまぁ二人とも!久しぶりに会ったんだし楽しく行こうぜ?」


ワイワイ ガヤガヤ

ガンマ「ええかお前ら?ワイのワイルドワイバーンはなぁ…あれから更なる改良を重ねて……」

ピロリロリン

ビリー「ん?」

タマゴ「あっ、オレだ」ピッ

ビリー「LINE……奥さんからか?」

タマゴ「ああ、今日は何時に帰って来るの?だってさ」

ビリー「へぇ…いい奥さんじゃないか」フッ

タマゴ「ま、まあね?」テレッ

ビリー「………タマゴっちとか呼ばれてるのか……」

タマゴ「み、見るなよ!」バッ

ビリー「すまんすまん」フッ

ガンマ「ええか?ビー魂というのは…」クドクド

ビリー「奥さんと息子を待ち受けにしてるのか?」

タマゴ「ああ、オレの宝物だよ!」

タマゴ「……今度さ、二人目が産まれるんだよ……」

ビリー「そうか、おめでとう…」フッ

タマゴ「サンキュー!」

ビリー「………ところでタマゴ」

タマゴ「ん?」

ビリー「タマゴの奥さん……大人しそうな顔してリンゴを素手で握り潰せるってホントか?」

タマゴ「………それは言わないでくれ…」

ガンマ「どや?久しぶりビーバトルでも………」

タマゴ「それにさぁ…夜のしめ撃ちの方も……」ニヒヒ

ビリー「なるほどな、お前のバトルフェニックスをしめ撃ちしてるってワケか」フッ

タマゴ「お陰で毎晩キャノンショットを撃たされてるよ」

ガンマ「………………」

タマゴ「そういうビリーの方はどうなんだ?奥さん恐そうじゃん」

ビリー「ああ見えて可愛いとこもあるんだぜ?」

タマゴ「とか言ってぇ、本当は尻にしかれてるんじゃないの?」コノコノ

ビリー「………そんな事ない!」

ガンマ「……………」

タマゴ「そうだビリー!今度オレん家で一緒に飲まない?奥さんも一緒に!」

ビリー「いいかもな!帰ったら聞いてみるぜ」フッ

ワイワイ

ガンマ「…………………」

ガンマ「……………」バンッ

タマゴ、ビリー「!」ビクッ

ガンマ「………………」

ビリー「ど、どうした……?」

タマゴ「そ、そうだ!ガンマも良かったら今度オレん家で……」

ガンマ「ヒヨったなぁ…お前ら……」

タマゴ「………え?」

ガンマ「……安定した仕事に嫁……子供……どいつもこいつも守りに入りよって…」

ガンマ「あん頃の……輝いてた頃のビー魂はどうしたんや!!もう枯れてもうたんか?」バンッ

シーン

ビリー「………何を言っているんだ…だいたいお前は今何を……」スッ

タマゴ「や、やめとけよビリー…ガンマ少し酔ってんだよ」ヒソヒソ

ビリー「………………」

ガンマ「………チームガッツのキャプテンとして、ワイがお前らのビー魂をもう一度呼び覚ましたる」スッ

タマゴ、ビリー「!」

タマゴ「そ、それは……!」

ビリー「お前……」

ガンマ「………これは…あれから17年間、改良に改良を重ねたワイの守護神、ワイルドワイバーンEXや!!」バーン

ビリー「……この17年間何をやっていたんだお前は……」ピーン

タマゴ「す、すげぇなガンマのワイルドワイバーン……めちゃめちゃ強そうー……」アセアセ

ガンマ「……………」チャキッ

タマゴ「!?」

ビリー「な、何をする気だ!」

ガンマ「お前らもビーダマンを構えろ」スッ

ガンマ「ビーバトルや!」チャキッ

タマゴ「い、いや…そんな事言っても今日ビーダマン持ってきてないし………」

ビリー「……………」スッ

ビリー「………落ち着け」ポンッ

ガンマ「…………………」

ビリー「こんな所でビーバトルでもしてみろ?店や他のお客さんの迷惑になる」ピーン

ガンマ「………………」チャキッ

タマゴ「ビリー……」

ビリー「なぁ、オレ達ももう子供じゃないんだ……少しは大人に……」

ガンマ「………………」グググ


バチュン


パリン

タマゴ、ビリー「!?」

タマゴ「な、なにしてるんだよガンマ!!」

ビリー「お前……」

ガンマ「…………バトルのルールは簡単や」

ガンマ「どちらがより多くのビール瓶をビーダマンで割れるか!」

ガンマ「さぁ、お前らもビーダマンを構えろや!」

タマゴ「おいガンマ!」ダッ

ガンマ「な、なにするんや!タマゴ!」

タマゴ「ビリー!オレがガンマを押さえておくから今の内に店員さんを!」

ビリー「わ、わかった!」

ガンマ「離せェェェェ!!タマゴォォォォ!!」ジタバタ


ギャー ギャー

…………………………

……………

………



ガンマ(クソっ!店を追い出されてもうた……最悪や!)イライラ

ガンマ(アイツらの僅かに残ってるであろうビー魂に賭けたワイが馬鹿やったな……)

ガンマ「………もうチームガッツも終わりやな…」ボソッ

サラー(ふぅ……何とか途中抜け出しくる事ができたぞ)タッタッタ

サラー(タマゴ達……まだ店にいるかな?)タッタッタ

ガンマ「!」

サラー(急がないと……)タッタッタ

ガンマ「サラー!」

サラー「?」

ガンマ「サラーやないか!」

サラー「…………え?」

ガンマ「ははっ!久しぶりやなサラー!」ゲフー

サラー「………すみませんが僕は急いでいるんで……」

ガンマ「何言っとるんやサラー!ワイやワイ!」

ガンマ「西の殺し屋スナイパーガンマや!」

サラー「………ガンマ?」

ガンマ「ハハッ!久しぶりやなぁ!」パンパン

サラー(うわっ……酒臭い……)

ガンマ「今なぁ?タマゴ達と飲んでなんやけど、アイツらのビー魂はもう枯れて…」

サラー「……………」

ガンマ「どや、これから二人で飲みに…」

サラー「……人違いです」

ガンマ「は?」

サラー「すみませんが僕は急いでいるんでこれで」クルッ

ガンマ「お、おい!ちょっと待てや!」

サラー(やっぱり車で送って貰えば良かったな……)タッタッタ

ガンマ「お、おい!サラー!!」

ガンマの家

ガンマ(クソっ!どいつもこいつも…)イライラ

ガンマ(やっぱ外に出るとロクな事が無いで…)

ガチャッ

ガンマ「帰ったでー」

ガンマ母「お帰りガンマー」ニコニコ

ガンマ「……………」

ガンマ母「久しぶりに外に出てどやった?お友達と楽しく飲めた?」ニコニコ

ガンマ「…………………」イラッ

ガンマ「うっさいわボケェ!!」

ガンマ母「ひっ」ビクッ

ガンマ「何が友達や!あんな奴ら知らん!!」

ガンマ母「が、ガンマ………?」

ガンマ「………気分悪い……部屋に戻るわ」クルッ

ガンマ母「…………………」

ガンマ「ワイは部屋でワイルドワイバーンの改良をしてるからな?勝手に部屋に入ってくんなよババア」

ガンマ母「……あんたもいい歳なんやしビー玉遊びのオモチャはもう………」

ガンマ「あぁ?」ギロッ

ガンマ母「……何でもないわ……」

ガンマ「………たくっ、どいつもこいつも…」

ガンマ「気分悪いで………」

バタン



ガンマ母「…………ガンマ……」

ガンマの部屋

ガンマ(どいつもこいつも仕事や嫁や子供やって………)

ガンマ(所詮はアイツらも社会の歯車の一部に成り下がったんやな……ビー魂の欠片も感じん……見損なったで………)ゴロッ

ガンマ「……………」スッ

ガンマ「ワイにはお前さえいればいいんや、つまらん友達も彼女もいらん…」

ガンマ「な?ワイの守護神、ワイルドワイバーン……」

ワイルドワイバーン「」キラッ

ガンマ「…………………」ゴロッ

ガンマ「…………ガンモの奴……まだ連絡先変えてへんかな?」スッ

ガンマ「女でも紹介してもらうか…」





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