ミリP「方言って可愛いよな」【ミリマスSS 】 (27)

作者自身は福岡出身。
各方言はネット情報からの拾い集めですので、間違いがあればご容赦下さい。

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歌織「はい、ここまで。ひなたちゃんお疲れ様、今日はとっても声が出てたわよ。」

ひなた「ほんとかい?あんがとねえ。歌織さんに教わってからずっと調子がよくなってる気がするよお。」

歌織「ふふ。ひなたちゃんが頑張ってるからよ。」




歌織「…という事があったんだけど。ひなたちゃん、やっぱり可愛いわよねえ。」

莉緒「いや、それ別にいつも通りじゃないの?」

歌織「それがいいんじゃない。太陽みたいなキラキラした笑顔に、あの方言混じりのおっとりした声。天使ってああいう子を言うんだわ、本当に可愛いわよねえ。」

莉緒「はいはい。ほどほどにしとかないと怪しい人に思われるわよ?」

歌織「ええ!?変なこと言わないでよ。もう、意地悪なんだから。」

莉緒「……」


莉緒「げなげな…ばってんばってん…とよとよ…」

このみ「怪しい呪文ブツブツつぶやいてどうしたの?」

莉緒「おはよっす姉さん。こりゃ呪文じゃのうて方言じゃきに。」

このみ「は?」

莉緒「いやね、最近方言女子ちうもんが人気あるて聞いたけんな。モテモテの為にゃあわっちも方言のひとつやふたつ、マスターしとかにゃならんばと思って練習しよるんよ。」

このみ「どこの方言よそれ。というかそもそも莉緒ちゃん広島出身でしょ、地元の言葉で喋ればいいじゃない。」

莉緒「忘れてもうたわ、こっちさ来る時に標準語ば話さにゃモテへん思って必死で矯正したけんな。」

このみ「あっそ。とりあえず地方をどこかひとつに絞った方がいいわよ、それじゃあインチキくさいにもほどがあるわ。」

莉緒「ほんなこつな?色々入ってる方がモテそうな気もするけんどのう。」

このみ「…ほんと、莉緒ちゃんは努力する方向が迷子になるわね。」

莉緒「どういう意味だんべ!」


このみ「まったく。あのあと元に戻させるのに苦労したわ、相変わらずというかなんというか。」

風花「はは…まあ、莉緒さんらしいと言うんですかね。」

このみ「毎回フォローするこっちの身にもなって欲しいわよ、まったく。おおかたどっかの合コンあたりで吹き込まれたんだろうけどね。」

風花「違うみたいですよ、何でも歌織さんが方言喋る子が可愛いって言ってたの聞いたから試してみたとかで。」

このみ「え、そうなの?」

風花「はい、莉緒さんがそう言ってましたから。」

このみ「…そう。私が色々アドバイスしても試さないのに歌織ちゃんだと、ね。」

風花「どうかしました?」

このみ「別に。」



莉緒「あ、姉さんごめんねさっきは。お詫びと言ってはなんだけど、今日飲みに行かない?」

このみ「…」

莉緒「姉さん?ちょっと、無視しないでよ。ほら、姉さんが好きそうなお店なのよ、本格的な日本酒が揃っててね…」



このみ「しろしいっちゃ!」

莉緒「え!?な、何。ヒロシイ?」

風花(あらら。拗ねてるのかしら?)

このみ「ふんだ。飲みに行きたいなら歌織ちゃんとでもどうぞ。ほいじゃね。」

莉緒「ち、ちょっと!?もう、何急にはぶてるのよ…」

風花(ふふ。歌織さんが今のこのみさん見たら、やっぱり可愛いって思うのかしらね?)





千早「そう言えばジュリアって、福岡出身でしょう。それにしては方言出ないわね?」

ジュリア「標準語練習したからな。福岡人ってのは見栄張りだから、地元以外じゃ方言使わないモンなんだよ」
(※作者の思い込みです)

千早「ふうん。あなたが方言使う所、ちょっと見てみたいわね。」

ジュリア「オイオイ、見せもんじゃないぜ。たくこれだから東京人は。」

ジュリア「…と。悪い、電話だ。出ていいか?」

千早「どうぞ。」

ジュリア「すまないね、もしもし…なん、いきなり!今までだんまりやったのにずるくない?」

千早「!?」


ジュリア「声が聞きたくなった?はいはい嘘言うな、どうせ有名人になったけってかけてきたっちゃろ?」

千早「…」

ジュリア「そっちはどう…アタシがおらんくなって寂しい?またまた。あんた相変わらず調子いいことばっか言いよるね。」

ジュリア「で、なん急に。あそこ潰れた?あーね、まあ人おらんやったもんね…」

千早「…」

ジュリア「あーゴメン。こっちの人に変な目で見られようけん切るね。うん、春休み帰る。そしたらね。」

ジュリア「…これでいいか?」

千早「え、えっと。地元の友達相手だとさっきみたいな?」

ジュリア「まあね。さすがに今のは多少わざとだけどな。満足したかい。」


千早「そ、そうなの。どうもありがとう…」

ジュリア「たく、変な目で見て。これだから方言使うの嫌なんだよな。」

千早「ごめんなさい、ちょっと驚いただけだから。でも新鮮だったわ。すごく可愛かったわよ?」

ジュリア「可愛い!?へ、変なこと言うなよ。」

千早「そうだ。ねえ、今度あれやってみたら?ほら、346の人たちが福岡のライブでやったって言う。」

ジュリア「勘弁してくれ。だいたいあんな言葉、実際に使ってるやつ見たことないよ。」
(※作者の思い込みであるかもしれません)

千早「そうなんだ。じゃあ好きって言う時は何ていうの。」

ジュリア「そりゃやっぱ、ストレートに好きですとか方言なら好きっちゃんとか…っておい、何言わせるんだよ!?」

千早「いいじゃない。私もジュリアを好いとうよ?」

ジュリア「からかうなっての。ほら、打ち合わせするぞ!」



千早「はいはい。次のお仕事先、ジュリアは初めてだっけ?」

ジュリア「チハは行ったことあるんだよな。前は何で行ったんだ?」

千早「新幹線だったわ。今回もそうだと思うけど。」

ジュリア「にしては連絡無いな、明後日だろ?まさかこの時期は混むからチケットをご用意する事が出来ませんでした、なんて事無いよな?」

千早「お仕事だもの、大丈夫じゃないかしら。」

ジュリア「気になるな、念の為聞いとくか。ピヨ姉にテルテル、と。」

ジュリア「…もしもしピヨ姉か?あのな、次の仕事の件なんだけど。ああ、地方のライブゲストのやつだよ。」

ジュリア「移動は新幹線なんだよな。ちゃんと席、とっとーと?」

千早「!?」


まつり「はー、まぁあかんね。そんな事したらわやになるわ。」

まつり「よーけ練習してたのに。残念だがね。」

まつり「…どうでしたか?」

エミリー「とっても素敵でしたよまつりさん。普段のまつりさんとはすごく印象が変わってて驚きました。」

まつり「お褒めいただきありがとう、なのです。姫の新境地なのですよ。」

律子「うんうん。今度のドラマの役、これなら良さそうじゃない。やっぱり地元の言葉だから自然よね。」

まつり「ほ?何の話なのです律子ちゃん。方言指導の先生のおかげなのですよ?」

律子「いやあなた、愛知県出身でしょう。履歴書にそう書いてあるじゃない…」

まつり「まつりはまつり王国出身なのです。ね?」

律子「ウチは全員出身地公表してるんだけど。」

まつり「律子ちゃん?」

律子「はいはい、失礼しました。」




エミリー「ひなたさんや奈緒さん、それに紬さんなんかもそうですが、方言というものは趣きがあって良いですね。私はどうしても堅苦しい話し方になってしまいますから、羨ましいです。」

律子「しょうがないわよ、エミリーには母国語じゃないからね。」

エミリー「実を言えば、舞踊の先生がよく方言を使っておりまして。先生の話し方を覚えていますので、使えないわけではないのです。」

まつり「それは初耳なのです。でも、実際に喋ってるのみたことないのです?」

エミリー「父から『偏った日本語はなるべく使うな』と言われておりますので。」

律子(あれでエミリーの中では偏ってなかったのね。)

まつり(まあ、英語を使わないというだけですから。)

エミリー「なにかおっしゃいました?」

まつり「こっちの話なのです。」


律子「それよりどんな方言なの、ちょっとやってみてくれない?」

エミリー「え、ですが。」

律子「演技の練習みたいなものよ。使えそうなら役が広がるかもしれないし。ね?」

エミリー「分かりました、それでは…」



エミリー「おう、りっつぁんにまっつぁん。今日も一日よろしくお願いしまさぁ!」



まつり「!?」

律子「!?」




エミリー「どうしたんでぃ、そんな鳩が豆鉄砲喰らったみてぇな面しやがって。そんなシケた面ぁ箪笥の中にでもしまっときな!」

まつり(律子ちゃん、これって方言なのです?)

律子(江戸弁、というやつかしら。まあ標準語でないのは確かだけど。)

エミリー「あの、やはり変なのでしょうか?前に紬さんとこの言葉で話した時、何やら怯えておられたようなのですが。」

まつり「そ、そんな事はないのです。とってもお上手なのですよ、さすがはエミリーちゃんですね?」

エミリー「へっ、お世辞ともっこは担ぎたかねぇや!」

まつり「あ、あはは…」


律子「言葉遣いはまあいいとして、なんかキャラ変わりすぎじゃない?」

エミリー「そいつは仕方ねえやな。なにせ、訛ってるからよ。」

まつり「ほ、どういう意味なのです?」

エミリー「『放言』が多いってこったよ、『方言』だけにな!」

律子「…」

まつり「…」




エミリー「おあとがよろしいようで。」



以上です。お目汚し失礼致しました。

ミリマスで方言の可愛さだと個人的にはやっぱりひなたがナンバーワンだと思います。

これからも『アイドルマスター ミリオンライブ!』と

そんな可愛いひなたのSRが追加された

『ミリオンライブ シアターデイズ!』を

どうぞよろしくお願い致します。

静香「つまり香川県の方便を話せるようになれば、うどん食べ放題の可能性も」

星梨花「わー」



志保「ないない」

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