【コンマ】崩壊する世界を旅する11【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊する世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ます。
前作「崩壊する世界を旅する」に準拠した世界観になりますが、初めての方でも入れるようなストーリーにします。

なお、スレ主はスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

今作wikiと前作wikiは下になります。
ルールや人物説明はこちらを参考にしてください。

今作wiki
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91

前作wiki
http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514552550

前スレラストでノワールの身に重大事態が発生することになっています。
極度の低コンマが続いていますが、一応これで内容を確定させます。(低確率で一概にペナルティと言えない内容になります)

01~30 ノワール死亡
31~60 ノワール再起不能(命だけは助かる、回復手段はあるが……)
61~85 ノワール狂気度大幅上昇、パラメーター大幅低下(主に肉体面)
86~99 ノワール狂気度大幅上昇+???????????????

60以下ならばデッドエンド扱いにするか多数決を取ります。
(30以下ならば普通にデッドエンドに限りなく近いですが)

重大判定のためコンマ下3を使います。


※デッドエンド(この後のサイファーが立ち直る姿が描けません)

※デッドエンドのペナルティ内容を決定します。
01~30 全プレイアブルの基本パラメーター-1+好感度大幅下落
31~60 全プレイアブルの基本パラメーター-1
61~90 好感度大幅下落(ただしナージャのみ救済あり)
91~99 好感度小幅下落

※好感度大幅下落

現在いるプレイアブルキャラの好感度が下落します。

コンマ下一桁×4下落

ノワール…コンマ下
ナージャ…コンマ下2
火蓮…コンマ下3

ノワール好感度 269
ナージャ好感度 16
火蓮好感度 157

※ナージャの好感度が危険水域です。今後の行動に注意してください。

※治療開始時から再開します。

ノワールが左手をアンバライトに、右手をネーロにかざした。

「じゃあ、行くわ」

……………

……

75-知力(30)=45以上で成功

※失敗でもチャンスはあります(代わりにペナルティも加算されます)
※成功時、生存期間の判定を行います

手をかざし始めて5分ほどした頃、ノワールの額が汗で濡れた。表情も険しい。

「……ダメ、全然身体の治癒力が高まってこない……!!」

「簡単ではないと思っていたが、想像以上だな……アンバライトに注入する魔素の量を引き上げてくれ。
ノワールにかかる負担も大きくなるが、やむを得ない」

ジュリアンが険しい表情で言う。次の瞬間、ノワールの身体が痙攣した。

「……あああっ!!……こ、この程度……!!!」

彼女はすぐに意識を取り戻して、ネーロに手をかざす。

※50以下で何らかのペナルティ(コンマ下)
※75-知力(30)=45以上で成功(コンマ下2)

18は無効です。(10秒以内)

※治療は成功

※ノワールへのペナルティを決定します。

01~05 ノワールの身に重大危機( 2の判定を緩和したもの)
06~30 狂気度上昇、かつパラメーター低下
31~60 狂気度上昇
61~85 狂気度上昇(小)
86~99 ????????????????

※???????????の内容を決定します。(全て狂気度上昇を伴います)

01~50 能力限界突破
51~80 能力限界突破+パラメーター+1
81~99 能力限界突破+パラメーター+1+追加判定で特殊能力

ファンブルなし

※追加判定です。ノワールが得る特殊能力は……

01~30 急速回復(毎ターンHP50回復、ノワールの疲労ペナルティ消失)
31~60 第六感(常時コンマ修正15)
61~80 豪運(クリティカル範囲が90以上に)
81~95 予知能力(常時コンマ修正15+今後起きうることが読める)
96~99 ????????????????(重大事態のため伏せます)

ちっ

※予知能力を取得

コンマ下一桁、ノワール狂気度上昇

オルディニウムに蝕まれた結果の未来視ならこの短時間でだいぶ侵食されたのでは

※ノワール狂気度 6

少し中断します。描写は後ほど。

>>31
これについて言えば、96以上を引くのが良かったかは微妙な所だと思います。

>>35
それは2で高コンマを引いていた場合ですね。ほぼ確定で25は超えるような狂気度の調整にするつもりでした。

少し考えて、予知能力のコンマ修正を10に弱体化させます。(差別化のため+予知が強力なためです)

ちょこっと再開します。

次の瞬間、ノワールの右手の光が一層増した。それはネーロの身体を包み込み、そして……

部屋全体を覆いつくした。

…………

……

光が収束する。そこには、息を切らせたノワールがいた。

「大丈夫か!?」

「へ、平気……。父様は??」

ノワールは手を当てて確認する。そして、大きな溜息をついた。

「……身体の回復力が戻ってる。一応、成功したみたい。……」

01~30 でも、余命は……長くない……
31~70 でも……完治までは行かなかった……
71~90 ほぼ治ったと思う。ここから先は、お医者さんの仕事ね
91~99 もう大丈夫


「……ほぼ治ったと思う。ただ、悪い所は回復しきれなかった。
ここから先は、お医者さんの仕事ね」

ノワールは微笑んで、目を閉じたままのネーロの額をそっと撫でた。
治癒術は生命力を増幅させる業だ。その過程で、最も生命力が戻りやすい睡眠状態にネーロはあるらしい。

魔素の調整をやっていたジュリアンとオルドが、ノワールの所に駆けつけた。

「ノワール!……無茶をさせたが、身体の具合はどうだ?」

「……平気。ただ変なの。……魔素、少し漏れそうよ」

研究員がはっとして機器を見る。

「しまった!すみません、何とか処置できました!」

「……どうして分かった?」

オルドの言葉に、ノワールは首を捻った。

「何でだろう……、予感、かな。でも、はっきりと次何が起こるかイメージができたの」

……

※50以上で今後の展開に関わる予知発生


※予知発生、再判定

01~20 ヘルラさんたちが危ない!?
21~40 明日、トウキョウで襲撃があるかも
41~60 フレールがこっちに来てるわ
61~99 フレールが幽閉されてるみたい

その時、ノワールの顔色が変わった。

「待って。フレールがこっちに来ているわ!?」

「何だって??何故そんなことを」

「分からない、でもはっきりとイメージできた。……これは??」

マエザキが厳しい表情でノワールの目を見た。

「……どの程度、確かなのかね」

「分からない。でも、イメージというより『こうなることを知っている』感じなの。
彼が来るのは、あと半日後。その時、誰かと一緒かどうかは分からない」

「半日後、か。逃げるのも迎え討つのも、やってできなくはないな。
しかし、ここまで来れるのか」

※50以上なら地上まで

ノワールは頷いた。

「どういう手段か知らないけど、彼はここまで来るわ。だから、どこかで彼を撃退しなきゃいけないと思う。
地上なのか、ここまで呼び込むのか……」

「あるいは、ここに来るまでの道中だな。車でしかここには来れないはずだからな。
幸い、分岐を過ぎたら一本道だ。山道で奇襲をかけるのは悪くない」

マエザキが言う。……ここで、フレールと雌雄を決することになるのかもしれない。

※94以上で狂気に冒され始めていることに気付く(ファンブルなし)

ノワールの特殊能力で96以上出た場合、前作のシデ神化ルートに近いことになってたのかな?

※気付かない

「ノワール、それは本当に確かなの?」

訝し気にナージャが言う。ノワールは力強く頷いた。

「根拠はないけど、間違いないと思う。……父様のと、同じ能力が身についちゃったかもしれない。
オルディニウムからの魔素の影響かしら。……それに、身体に力が漲ってるの。凄い不思議」

「……『覚醒』が起きたというのか?こんな短期間に??」

オルドが驚愕している。ともあれ、ネーロの治療は終わった。次は……フレールだ。

※ミッション「ネーロを救え!」を達成しました。

今日はここまでとします。成長判定は明日です。
なお、ノワールは限界突破に伴い奥義が解禁されます。

フレール急襲とありますが、不意討ちが濃厚な状態での開戦のため相当有利な戦闘になります。
(ただ、決着がつくとは言っていません。向こうもプレーンウォーク持ちですので)

>>51
そこまでは行かないはずです。ただ「一族化」が起こっていたのは確定です。
能力が跳ね上がる半面、向こうの世界に戻ってからのVSジェラード、コーウィン戦などに支障が出たでしょう。

パッドの描写あっさりしてるから何となく察してたけどバッド気味な展開は苦手なのかな?今日はやりにくかったろう

即デッドエンドにしたのは安直だったかなと思いましたが、どう考えても立ち直るサイファーのイメージができませんでした。
戦闘中のキャラロストならともかく、ネーロと引き換えに(しかも回復の保証なし)死ぬとなると、遺された面々はかなりトラウマになりそうですし。(特にサイファーとネーロ)

死にそうになる手前で、サイファーがアンバライトを破壊してしまう展開もありと言えばありだったかもしれません。
ノワールの好感度だだ下がり(200は切りそう)でネーロは死ぬという感じなので、これはこれで悲惨だったでしょうけど。

ノワールはキャラロストをある程度想定していたキャラではあるのですが、ここでの死亡はサイファーの再起不能に直結すると考え、デッドエンドにした次第です。
結果的に、デッドエンドのペナルティがそれほどでもなく(ただ、ナージャが相当取り扱い注意になっています)、ノワールがチート化したことで結果的にはプラスになった感はありますが。
(ノワールの予知は「バッドイベントを有利な形で先回りして潰せる」ので、とても強力です)

>>54
覚悟している&ある程度予定している鬱イベントはちゃんと書ききりますが、今回はさすがに……。
何をどうやっても精神崩壊するサイファーしか思い付きませんでしたし、それを書くのもどうかと思ってしまいました。
なお、鬱イベントの描写が苦手なのは否定しないです。(2つほど今後あり得る鬱イベントがありますが、そこは多分ちゃんと書くと思います)

少し進めます。

奥義はライラのものは確実に入ります。

成長判定に移ります。

サイファー
HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決定します。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

5ポイントの上昇です。振り分けて下さい。

奥義解禁なら耐久を20にする
奥義がまだ駄目なら安価下

>>65
サイファー奥義解禁は50%で解禁です。
(狂気度で一度25に到達かつ暴走経験ありのため)

上げます。まだ決定はしてません。

もう一度上げます。

※奥義解禁かの判定です。
50以上で解禁、90以上なら限界突破も

自分安価含めて4連取になるしずらしてもらっても…

※奥義未解禁
(奥義習得の機会はまだあります)

サイファー(持ち越し1p)

HP 219+210(429)
筋力 13+10(23)
知力 8+11(19)
器用さ 8+10(18)
賢さ 10+6(16)
耐久力 20+9(29)(上限)
魅力 13+1(14)

コンマ修正 45
ダメージ修正 130
ダメージ軽減 125

狂気度 0

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ
・オートカウンター
かばうごとにダメージ後カウンター攻撃発生。命中に大幅ボーナス、ダメージ2倍
・不屈の誓い
1戦闘につき1回のみ使用可能
1ターンのみ全攻撃をサイファーに集中、ダメージを4分の1に。
攻撃を受けるたびにオートカウンター発動
・強撃
1ターン消費してダメージ2倍or確定不意討ち時のダメージを2倍

【装備】
・神器「村正」
HP+50、筋力、知力、器用さ+4、ダメージ修正70
ダメージ判定に筋力と知力の両方が乗る
ダメージの4分の1HPが回復
対生物ダメージ1.5倍
クリティカル時ダメージ3倍
・防護服「DEMO」
HP+50、コンマ修正15、ダメージ修正20、ダメージ軽減30
魅力以外の全ステータス+2、魅力のみ-2
魔法攻撃無効、毎ターンHP50回復
魔法の使用は不可に
・小盾「ケレゴルムの盾」
HP+30、ダメージ軽減25、知力、賢さ、耐久力+2
相手のダメージ判定が85以上ならダメージ半減
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・マリオの手甲
HP+30、コンマ補正10、ダメージ修正15、ダメージ軽減35
筋力、器用さ、耐久力+3
朦朧攻撃可能、発動75以上、維持55以
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

ノワールです。

HP コンマ下÷6上昇(10以下は再判定)

>>73
確かにそうですね。ノワールの判定前のコンマが偶数なら再判定にします。奇数なら続行です。

混乱が生じそうなのでこのまま続行します。75はそのままノワールのHP判定にします。

成長ポイントを決定します。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

>>79は無効です。(10秒以内)

3ポイントの上昇です。持ち越し分1ポイントと合わせ4ポイントを振り分けて下さい。
なお、限界突破したパラメーターの上昇には5ポイント必要です。(知力を上げるのは今回不可能です)

また、全パラメーターが+1されている点に注意してください。

好感度 コンマ下1桁上昇

以下の奥義を習得しました。

・(奥義)地獄嵐
ダメージ
(コンマ下一桁×10+知力×x+
ダメージ修正+200)×2
(相手防御ボーナスを無視)
※恐慌(一定以上のコンマで攻撃、回避しない、回復にコンマ判定)の追加効果
・(奥義)ムードメーカー
ノワールがいる限り、パーティの全てのコンマ修正5(本人には効かない)

知力関連で追加奥義があるか決定します。
※70以上で追加

※追加奥義あり

・(奥義)時間停止
戦闘中に使えば追加ターン+そのターンの攻撃が確定不意討ち(ダメージ2倍)
通常時でも発動可能(発動可能時は多数決を取ります)

1日1回のみ始動可能

デアドラですら1日5秒までしか止められない訳だけど

ノワール(持ち越し0p)

HP 137+140(277)
筋力 2+5(7)
知力 21+10(31)
器用さ 3+2(5)
賢さ 18+8(26)
耐久力 3+1(4)
魅力 20+7(27)
好感度 271

コンマ修正 35
ダメージ修正 85
ダメージ軽減 100
狂気度 6

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
・連続魔
2回連続魔法攻撃可能
・光の矢
ダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正
(相手の防具修正を無視、遠距離攻撃)
・暗黒剣
相手の防御修正を無視して以下のダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+筋力×y+魔法ダメージ修正
※近接戦闘時のみ、前作と違いエリリルの効果なしに注意
・結界の霧
戦闘開始時に強制的に発動、全員へのダメージを1回だけ2分の1にします(不意討ち時は無効、ノワールのターンになってから発動)
・治癒の霧
1ターン消費で全員のHPを回復(コンマ下一桁×x+知力×x)
・蘇生術
気絶状態を確率で回復、HP0以下のダメージを負ったキャラを一定条件下で低確率で蘇生(死者は蘇生できない)
・カリスマ
戦闘開始時、魅力判定成功で最初の一発だけ不意討ち扱い
・予知能力(new)(常時コンマ修正10+今後起きうることが読める)
・(奥義)地獄嵐
ダメージ
(コンマ下一桁×10+知力×x+
ダメージ修正+200)×2(相手防御ボーナスを無視)
※恐慌(一定以上のコンマで攻撃、回避しない、回復にコンマ判定)の追加効果
・(奥義)ムードメーカー
ノワールがいる限り、パーティの全てのコンマ修正5(本人には効かない)
・(奥義)時間停止
戦闘中に使えば追加ターン+そのターンの攻撃が確定不意討ち(ダメージ2倍)
通常時でも発動可能(発動可能時は多数決を取ります)
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・「魔術師ダルフの杖」
HP+50、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
筋力、知力、賢さ+4
クリティカル倍率+1倍、遠距離から暗黒剣発動可能、遠距離攻撃も可能
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「皇女ジュリアのティアラ」
HP+40、コンマ修正10、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
知力、賢さ、魅力+3
戦闘時88、99が00偶数扱いに
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

※サイファーとノワールが一緒の場合、以下のボーナスがあります。
・戦闘一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。
・戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)
・一日1回、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

ナージャです。
HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

>>90
通常時発動ではその点を当然考慮します。(停止できるのは3秒です)
銃を撃たれそうになるなど緊急避難で使う程度ですね。
また、追加ターンでは連続魔は使えないとすれば、整合性は取れるでしょう。

成長ポイントを決定します。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

戦闘込みでも1日1回って認識でいいのか?

>>97
そういうことですね。制限は厳しいですが、効果は高いかと思います。

5ポイントの上昇です。振り分けて下さい。

スキルまでにはどうあがいても6ポイント以上必要な上に、どれ上げても倍率変化する訳でもないから全持ち越しってあり?

だめなら下

>>100
なしですね。

前作は全持ち越し1回オッケーしてなかったっけ

とりあえず倍率上がるし耐久4上げる

>>102
確かに一度していましたが、結構荒れたので持ち越しは2pまでとします。

好感度 コンマ下一桁×2上昇
(救済措置です)

>>102
今気づきましたが、5pではなく4pですか?

倍率が丁度上がるのが4だったから4だけ上げたが

Wikiの4+6(11)はどっちがただしいのか教えて

>>108
4+7(11)ですね。了解しました。

ナージャ(持ち越し1p)

HP 271+90(361)
筋力 3+7(10)
知力 16+10(26)
器用さ 16+8(24)
賢さ 15+7(22)
耐久力 8+7(15)
魅力 7+6(13)
好感度 44

コンマ修正 30
ダメージ修正 70
ダメージ軽減 50

(技能)
・鑑定…
通常の鑑定に準ずる
・弱点看破…
戦闘開始時に知力判定、成功でクリティカルダメージ+2倍、70以上の成功で全員にクリティカルダメージ+2倍を共有
・急所狙い…
クリティカル倍率×3、かつ77以上のゾロ目で特殊効果
・洞察力…
戦闘時クリティカルが95以上で発生

(装備)
・匠の神ジュリアンのハンドガン
HP+30、ダメージ修正40、知力、器用さ+3
相手のダメージ軽減効果無効

・量産型防護服
HP+20、ダメージ軽減20、器用さ-1、腕力、知力、賢さ、耐久力+1
魔法ダメージ半減

・ジュリアンの宝石
HP+40、コンマ修正30、ダメージ修正30、ダメージ軽減30
全ステータス+6
ゲート発動可能、HP残り1割以下で……??

火蓮です。
HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決定します。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

5ポイントの上昇です。振り分けて下さい。

好感度 コンマ下1桁上昇

(持ち越し2P)

HP 258+85(343)
筋力 10
知力 16+5(21)
賢さ 10+3(13)
器用さ 20+3(上限)(23)
耐久力 12+4(16)
魅力 9+2(11)
好感度 171

コンマ修正 20
ダメージ補正 75
ダメージ軽減 45

【技能】
・二刀流(近接のみ)
1ターン2回攻撃、命中にはペナルティあり

・連射(遠距離のみ)
クリティカル時に継続率40%で次の攻撃が可能

・隠密行動
1ターン使って戦線離脱、次の攻撃が必中

・急所狙い
クリティカル倍率×3

・集中
狙撃時クリティカル確率がダメージ判定時80以上で発生
連射時のクリティカルは通常通り
(進行に伴い性能向上あり)

・跳弾
確定2回攻撃(銃装備時)
(接近戦時の2回攻撃は未解禁です)

・弱点看破(new)
戦闘開始時、知力判定成功でダメージ×1.5
ゾロ目か90以上で全員に共有
(前作より弱体化させています)

【装備】
・長銃「ベルスロンディング」
HP+35、コンマ修正15、ダメージ修正55、知力、器用さ、賢さ+3
相手のダメージ軽減を無視、クリティカル倍率+1
・チタニウム合金ダガー×2
ダメージ修整15(接近時)
・ミドルの狩猟用グローブ
HP+30、ダメージ修正10、ダメージ軽減25、耐久力+4
・ケプラージャケット
ダメージ軽減10
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

夜に本編です。

ちなみに、デッドエンドのペナルティは死ぬごとに増えます。パワポケ方式と思っていただければ結構です。

再開します。

#########

ネーロは治療室に運ばれた。意識が戻り次第面会が可能になるだろうが、その前にフレールからここを守らねばならない。

俺たちは会議室に集められた。ノワールは少し疲労の色が見えたが、「多分大丈夫」と席についた。

※60以上で火蓮もいる、80以上なら完調

※火蓮もいる、ただしコンマ判定に10のペナルティ

そこにはカレンの姿もあった。ただ、顔色は少し悪い。然るべき治療は受けたのだろうが、まだ完調ではないのだろう。

非戦闘員であるオルドやシェフィールドは、上のオルディニウム鉱石の最終調整に入っている。
それ以外の主要な面子がいるのを確認し、マエザキが話し始めた。

「よし、全員来たな。……ここに来るルートは、一つだけだ。1キロほど前から道は一本道。山道を抜けてここの地上部分に来る。
地上部分は少し開けているから、奇襲には向かないな。ただ、地上の建物に入った瞬間に急襲する手はある」

簡単な図を白い板に書きながら、マエザキが説明する。

「ここに入ってくる手段が何故あるのかは、今の所は分からない。
だが、ノワール君がネーロ君と同様の力を持ったのだとしたら、その精度は相当高いと思っていい。
地上からここまではエレベーターでしか行けない。だから、一度エレベーターの電源を切ってしまえば、後はやりたい放題だ。
非常階段からエレベーターの天井に行き、そこから一気に銃を撃ち込む。まあ、殺せる可能性は極めて高い
ただ、反撃を食らえば奈落の底だ。それに、攻撃に向かえるのはせいぜい2人だ」

「ハイリスク、ハイリターンってとこですね」

カレンの言葉にマエザキが頷く。

「そうだ。フレールってのがどれほどのものか知らないが、確実かというとそうではない。
そこで道中で山道の路肩に潜み、銃撃した上で殲滅するのも一手だ。これは人数に制限がない。
一気にケリをつけるには向かないが、安全策ではあるな」

……

1 地上で迎撃
2 エレベーターで迎撃
3 道中で迎撃

※安価下3多数決、考察不要

ローマンに使った麻酔銃用意したいけどそういうのは後で安価とるのかな

2

エレベーターに予め爆弾なり何なり仕掛けまくるとかはだめだろうか?

>>132
安価は要りません。ただ、麻酔銃をいきなりは使えないと思います。
エレベーターのかご上部に非常用の扉がある形式を想定していますが、扉を開いてそこから……になります。
なので、不安定な足場の中で反撃を受けると致命的です。

>>134
できることはできるでしょう。ただ、マエザキは難色を示しそうですが。

また、エレベーターで来ない可能性も低確率であります。その場合は結構危険です。
簡単に殲滅できる可能性がある代わり、失敗時が痛いのが2です。

少し待ちますが、それでも意見が変わらないならば2のままとします。

今回は自由安価とかはしないのね

>>137
自由安価的なものがあればまだ受け付けます。

爆弾設置は「そもそも爆弾があるのか」「あったとしてマエザキが許可するか」というハードルはありますが、
そこそこ面白い意見ですので2の場合は判定にかけます。

2230まで何もなければ2で決定します。

フレールがエレベーターに乗った瞬間にエレベーターの床にゲート開いて擬似的に穴を開けて下に叩きつけるみたいなのはどうよ。狙撃で集中途切れてゲートが掻き消えてたから流石に下に落ちながらはプレーンウォークできないと思う



フレール
ゲート入り口

ゲート出口













地下

↑こんな感じ

>>140
アクロバティックですねw。ただ、そのままでは多分ダメです。

乗り込む→エレベーター止める→実体化ジュリアンが上に来る→ゲート開けて落とす

これは不可能ではありません。……ただ、フレールはそれでも生きていると思いますが(取り巻きは多分死ぬ)。

まぁ死ぬとは思ってなかったよ。でもこれなら地下で主戦力が待ち構えて大幅弱体化フレールを叩くみたいにできるかなー…?って

ただエレベーターで来ることが前提ではあるんだけどねぇ…

>>142
そういうことですね。エレベーターで来ない場合は、ガチンコ勝負になりますが。
ただ、面白いアイデアですので採用します。

少し中断。

それならわざわざ穴床に開けなくても地上のどこか上空に出口開いて叩きつけたほうが安全じゃないか…?

>>144
移転先は「行ったことがある場所」に限定されますから、上空にゲートを開くのは無理です。
また、モハーベに飛ばすなどの手段はお勧めしません。フレールもプレーンウォークできるので、すぐ戻ってきます。
その意味で、「下に叩きつける」というアイデアはシンプルですが面白いと言えます。
(目視さえしていればゲートの移転先をエレベーター直下に指定するのは可能です)

俺は考えた。フレールを確実に仕留める方法は?

道中での迎撃は一番安全そうだが、初撃でどこまでダメージを与えられるかは疑問だ。
この前の一件から見て、マエザキの研究所にはさほど武器はない。魔法で仕掛けるにしても、安定性には欠ける。カレンも完調ではない。

では地上は?これも不意討ちとしてはあまり得策とは言えない。仕留められるのはせいぜい最初の2人。
アミールのオルディニウムの影響で強化されているフレールなら、それに耐えて反撃するのは容易だろう。

……面白い考えが浮かんだ。俺はジュリアンを見る。

「ジュリアンさん、エレベーターの床の部分にゲートを開いて、そこの直下の空間を出口にすることはできますか?」

「できなくはないが……何が言いたい?」

ジュリアンは訝し気に俺を見る。俺は話を続けた。

「つまり、『床をなくして下に落とす』んですよ。マエザキさん、ここは地上からどのくらいの深さがありますか」

「大体250メートル……君らの世界だと『メド』というらしいな、それぐらいはある。
……なるほど!確かにある程度の所でエレベーターを止めて、そこから下に落とせばまず命は助からん。
確実に殺すなら、これ以上の手はないかもしれんが……ただ、殺してもいい人間なのか?」

「そう簡単に死なない人間なのは分かっています。オルディニウムに相当冒された人間です、生命力は人間のものではありません。
ですが、落とされた下でさらに襲えば、かなりの確率で仕留められます」

俺はジュリアンを見た。

「ご協力、お願いできませんか」

※25以上で実行可能

※実行可能

もう少し続けるつもりでしたが、諸事情により今日はここまでとします。

少し進めます。

「やろうと思えばできるだろうね。鉱石から少し魔素を拝借すれば、ある程度実体化しての活動は可能だ」

ジュリアンが言う。今は鎧姿ではなく、半袖のシャツに黒いズボンという出で立ちだ。

「なるほど、それなら話は早いな。地上50メートル地点に、エレベーターのメンテナンス用の階段出口がある。そこでエレベーターを止めるから、かごの下部が目視できたら作戦を始めてくれ。
サイファー君たちは、エレベーター出口で待機だ。もし生存者がいたら、仕留めるなり捕獲するなりする感じだろう。
……問題は、階段で来た場合だ。地上の監視カメラである程度の動向は分かるが、もし万一エレベーターを使わなかったら、階段最下部で迎撃するより他ないな」

#########

作戦時間まではしばらくある。少し時間を潰すことはできそうだ。

1 ノワールと話す
2 ネーロの所に行く
3 鉱石のある部屋に行き、オルドとシェフィールドと話す
4 ナージャとジュリアンと話す
5 火蓮の部屋に行く
6 マエザキと話す

※安価下5多数決、考察不要
※使えるのは3時間です。好感度回復や向上に充てることもできますし、狂気度と引き換えに自己強化に走るの手です。

上げます。

俺は一度部屋に戻って一息ついた。時間は午後1時。……フレールが襲撃するという時間までは、3、4時間ほどある。
昼飯はまだ食べていない。……ノワールを誘ってみるか。あいつも、大分疲れているだろう。

ノワールの部屋をノックする。

……

30以上で起きている

※絆効果発動(前スレはデッドエンド時の時間軸での発動のため、こちらでの発動分は残っています)
※再判定

※起きている

「はい……ってサイファーか。どしたの」

「いや、少し話したくなってな。飯でも一緒にどうだ?」

「うん、いいけど。お昼は食堂だっけ」

俺は頷いた。食堂では数人の研究員が食事をしている。
食堂のメニューはさほど豊富ではないが、モリブスで食べたカリーに近いものがあったのでそれを頼むことにした。ノワールは「ナポリタン」というパスタにしたようだ。

「モリブスのよりとろみが強いな。辛さはさほどでもないが」

出てきたものは、黄色と茶色の中間の色をしたルゥが米にかかったものだった。上にはカトレットのようなものが乗っている。

「へえ、少し食べさせて。……本当だ、大分違うねえ」

感心したようにノワールが言う。俺は彼女の目を見た。

「……疲れてないか?ネーロさんの治療、大分キツそうだったが」

「そうだね……でも、大丈夫だよ。父様も助かったし。……」

※50以下で話題A、51以上で話題B

再開します。

「サイファー、ありがとね。……サイファーとナージャさんがいなかったら、父様は助からなかった。
私だけじゃ、父様は助けられなかった。……本当にありがとう」

フォークを置いてノワールが笑った。

「そう言ってくれると救われるよ。……俺は一度、計画を台無しにしかけた。正直、何か言われるものだと思っていたよ」

「うん、サイファーがオルドさんを襲ったと聞いた時、ショックだった。……でも、父様の治療の時、オルディニウムの魔素を使ってよく分かった。無害化されてても、使ってる最中頭が凄く痛かったの。
結果として、何か力が引き出されて予知能力が身に付いちゃったけど……。
あれは、人が使っていいものじゃないのかもしれない」

俺は鉱山の研究所で見た「星の狂気」という文言を思い出していた。あれに触れすぎると、人ではない何かに変わってしまうのかもしれない。
ノワールに対してはたまたまプラスの部分が強く出たが、取り扱いにはかなりの注意が必要なのは間違いなかった。

俺はカトレットを口に運ぶ。サクッとした食感の後、豚肉の旨味が口に広がった。

「意外といけるな。ノワールもちゃんと食べとけよ。フレール戦に備えなきゃな」

「そうだね。……あ、これも結構美味しい」

ノワールがパスタを口にして笑った。この笑顔を守れただけでも、昨日の1日は無駄じゃなかった。

……

※35以上でマエザキ登場

※マエザキ登場

その時、食堂の入口にマエザキが現れた。俺たちを見つけると、「おお!」と声を上げる。

「サイファー君にノワール君!探したぞ、ネーロ君の意識が戻った。今から面会に来るかね?」

「えっ、本当ですか!?すぐに行きます!」

ノワールが飛び上がった。

#########

「ノワール、来たね」

ネーロは身体を起こして何かを見ていた。「テレビ」という装置か。血色は随分と良くなっている。

「父様!具合はいいのですか?」

「お蔭さまでね。医者が言うには、まだ投薬治療が必要らしいがな。少なくとも、寿命は大分延びたらしい」

「そう……良かった」

ネーロの胸の中にノワールが飛び込んだ。彼はそれを受け止める。

「おいおい、まだ病人というのを忘れんでくれよ。
……サイファー君も一緒か。君にも助けられたよ、心から礼を言うよ」

「いえ……こちらこそ、迷惑をかけてすみません。モハーベが襲撃された遠因は、俺にもあります」

「いや、あれは僕の予知にもなかった。不可避の襲撃だった、自分を責めないでくれ。
それはともかく、ベロンがいたというのは本当か」

少し険しい表情になってネーロが言う。

「ええ。……オルドに良く似ていたので驚きました。従兄弟とか」

ネーロは頷いた。

※35以上で追加情報あり、95以上で重要事実発覚

※追加情報あり

「そうだ。数ヵ月前に乱心して、高純度鉱石を持ち出そうとして致命傷を負った、はずだった。
だが、今にして思えばあれは僕たちの手落ちだった。彼が鉱山の地底湖に消えた時、ちゃんと生死を確認すべきだったんだ。
多分、彼はオルディニウムによって精神汚染が進んでいるだけじゃなく、肉体の変質も進んでいる。オルドも僅かにその兆しがあったが、ベロンはそれより進んでいたということだ」

俺はジュリアンのことを思い出していた。プレーンウォークがオルディニウムの影響によるものなら、ベロンも使えるのでは?

「……ベロンはここに来たことがありますか?」

※35以下である

※ない

「いや、ない。彼はアメリカ政府との折衝が多かったからね。……襲ってきた軍隊も、その時のコネで動かしたものだろう。
それより気になるのは、『青い銃』だ。……マエザキさん、あれはどこに?」

「保管庫で厳重に管理しているよ。ロボットでの運搬も徹底している。……『クリムゾン』との類似性だね」

ネーロは頷いた。

「あれは竹下親子の手によるものだ。竹下親子、あるいはその裏にいる石上とベロンが通じていると考えるのが自然だろうな。
クエルボと石上の関係を考えたら、技術供与が行われていると考えるのが自然だろう」

「あれが大量生産されたら、世界は混乱どころの騒ぎじゃないぞ?使用者の精神汚染を考えたら……手の付けられない暴走に繋がりかねない」

マエザキが深刻な表情で言う。

「止める方法はないんですか?」

「高純度鉱石はここに移した。だが、アイスランド沖の鉱床は純度が低いが健在だ。モハーベにしても、放置しておけばベロンが単独で高純度鉱石の精製ができてしまうかもしれない。
……結局はなるべく早く研究成果を発表し、オルディニウムを国際監視下に置くしかないが、そのためには石上とクエルボを何とかして止めるしかないな」

ネーロは視線を落とした。彼にも妙案はないのだ。

「厳密に言えば、ベロンと竹下親子だ。竹下の息子は向こうの世界に行ったらしいが、生死は知っているかね?」

「ええ。……殺したはずですが……生きている可能性が高いとも伝えられました。彼もまた、オルディニウムの因子が埋め込まれていると」

「やはりな。……一筋縄では行かんが、彼らを何とかするか、あるいは石上かクエルボを変心させるかしないとダメだろうな。
暗殺というのもなくはないが、リスクは大きい。滝兄弟とも話し合わねばな。まあ、今日はまずその前にフレールだが」

マエザキが難しい顔をして言った。ネーロがノワールを見る。

「そうだな。……私も孫の顔が見たいからな。……無事に戻ってきてくれよ」

ノワールが頷いた。

「うん、分かってます。父様」

※ノワール好感度 コンマ下一桁×2上昇
※無事にイベントを通過した場合、その後特殊イベント発生確率が上がります。
※重要ミッション「ベロン、竹下親子を止めろ」が発生しました。

ノワール好感度 275

今年はここまでです。1年間どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

#########

その後は部屋に戻り休息を取った。フレールの襲撃まであと少しだ。
16時を目処に、エレベーター下に集まる予定になっている。

奴は怒りに燃えていることだろう。その責任の一端は俺にもある。だが、だからといって降りかかる火の粉を振り払わないわけにもいかない。
そもそも、なぜ奴がアミールの側についたのか。オルディニウムのせいであるとしても、奴自身から一度話は聞きたかった。

※ファンブル以外なら通常進行

※通常進行

##########

「さて、皆集まったようだな」

戦闘服に身を包んだマエザキが言った。ノワールとカレン、ローマンもいる。
ナージャはジュリアンと一緒に非常階段に向かったようだ。魔素が濃いといっても、宝石が近くにないと実体化はまだ維持できないのだそうだ。

「とりあえず、作戦は予定した通りだ。侵入者がエレベーターに乗り込んだのを確認後、地下50メートル時点でエレベーターを止める。そこでジュリアン君が『ゲート』とやらを駆使して搭乗者を地下に落とす。
落としたら連絡が私に来るはずだ。後は、この扉を開ければいい。殺すか、捕縛するかはサイファー君に任せる。まあ、200メートルも落とされて生きている人間がいるとは思えないが」

「俺たちは、一度エチゴが一刀両断にされた状態から復活したのを見ています。オルディニウムの影響を受けた人間の再生力を、甘く見てはいけません」

俺は刀の柄の位置を少し直した。万一の時は、俺が抜刀術で一気に切り込まねばならない。

その時、研究員の声がした。

「地上部セキュリティ解除!モニターに侵入者5人!」

……

※20以下で階段を選択

※階段を選択

「……侵入者、階段に向かいます!!」

その瞬間、一気に緊張が走った。まさか!?

「エレベーターが危険だと読んでいたのか??
ジュリアン君とナージャ君をすぐに戻さねば!!」

マエザキが電話で連絡を取ろうとする。

……

※10以下で出ない

上げます。

※繋がる

「ジュリアン君か?計画は中止だ!階段から来てる、至急こっちまで戻ってきてくれ!」

マエザキが叫ぶ。しばらくして、ジュリアンとナージャが俺の後ろに現れた。

「どういうことだ?」

「分からん、だが厄介な事態になっている。ここで迎え撃つしかない!」

マエザキは血相を変えている。俺は……

55-賢さ(16)=39以上で自由安価による迎撃策解禁

※自由安価による迎撃策を解禁します。
※階段は折り返し式の階段です。下まで着くのに3分はかかります。
※残り10メートルぐらいで上から銃撃される可能性があります。
※逃げたふりをして騙し討つ、何かを仕掛けるなどまだ手はあります。

1200ぐらいまで安価受け付けます。なければコンマ判定の上選択制にします。

面白そうな案だっただけに勿体無いなあ。もう使えないのかな

>>196
階段に穴を開けて落とすのは不可能ではありませんが、効力は大分落ちるでしょうね。せいぜい数メートルしか落とせないので。

階段に穴開けて出口をエレベーターの真下に指定できない?それこそエレベーターから直接落とされるより不意打ちになりそうだけど

>>199
……できますね。ただ、ゲートを開けるまでの時間稼ぎが必要です。
(エレベーターの場合、ジュリアンの姿は見えないので問題なくゲートを開けられました)
かなりの程度上手く行く策はありますが、少々のリスクもあります。

上げます。

ゲート開くまでってどれくらい時間かかるのさ

>>202
1分程度ですね。

その詠唱的なのは移動しながらでも出来る?

敵キャラの一部にはすぐに移動している者もいますが、ジェラードやコーウィンなど一部大ボスに限られているはずです。

>>204
座標軸さえ確認、視認できればできます。
とにかく問題なのはフレールに足元の異変を悟られないことです。

時間停止ってノワールが触ってるものは時間が動く?てかそうでもなきゃ衣服の類固まって自分も動けないと思うんだが

>>207
ご推察の通りです。触っているものは動きます。(無機物のみ)

こちらの想定している流れに近いことを言っている人がいますね。

スタングレネードはありですが、硬直時間が1分もつかですね。

再開は最速1500です。

囮作戦のメリットとデメリットは

メリット
・自分から進んで罠にはまってくれる

デメリット
・そもそも即攻撃されたら意味がない
・どうやってプレーンウォークしたと思い込ませるか

ですね。本来セキュリティが厳しい研究所になぜフレールたちは来れているか?というのもヒントになります。

言葉による足止め作戦は

メリット
・ハマれば一気に全員を叩き落とせる

デメリット
・フレールが足止めに応じない可能性
・説得役に誰を選ぶかで成功率が大きく変わる

でしょうか。

スタングレネードを使う場合は

メリット
・落下時のダメージ極大
・上手くすれば無抵抗で落とせる

デメリット
・誰が投げ入れるのかという問題
・投げ入れたとしても目標に当たるか。サイファーの世界のものと違い、全員に影響
・持続時間

がポイントです。

この3つの中にかなりの確率で上手く行くものがあります。ただ、このままではダメです。

1500の再開ができなくなったので、多数決を取ります。
早ければ2000に再開なので、それまでで最も票が多いものを使います。

1 囮
2 スタングレネード
3 言葉による足止め
4 その他自由安価

考察ありです。

上げます。

もう一度上げます。

なお既にほぼ筆者の想定通りの答えがあります。

囮作戦挙げたけど見つかり次第撃たれそうかなぁ
2で

下に落とすまでが確実に行けそうなのは3だけどそこから先のダメージ保証が無いから落とした後の打撃がでかい2…?

詰まる所低コンマ出て困るタイミングが変わるって話だよね

>>233
そういうことですが、コンマ判定そのものの難度と回数ですね。

219、221、224は参考になるはずです。

あと、「残り3分でできるか」も重要です。上の選択肢のうち1つはできない可能性が相応にあります。

>>232は考察としては不足ですので、補足お願いします。

越えるべきハードルは以下の通りです。

・囮…
誰が囮になるか
囮が襲われないか
どう囮が姿を消すか

・スタングレネード…
どう投げ入れるか
誰が投げ入れるか
どう光を処理するか
朦朧持続期間
スタングレネードが手元にあるか

・会話…
誰が足止めするか
会話者をどう守るか
どのような話題を振るのか

ある程度まではコンマのみで進行します。

スタグレは準備出来るかって問題が。スタグレの代わりにノワールの暗黒魔法にしてみる?狂気度多少使うけどオルディニウム借りれば安定性も増すと思う。

>>235
継続時間に関してはジュリアンがいつでも開ける状態(1分溜めた状態)でスタンバってれば10秒も持てば大丈夫じゃないと思ったけどどうなの。

>>237
そもそも1分かけていきなりゲートが開くのではなく、ゆっくりと空間に歪みができて完成するまでに1分です。しかも歪みは目で見てわかります。
つまり、1分間は持続時間が必要です。

>>236
暗黒魔法の範囲外になった場合や、盲目でも移動自体が封じられはしない(極めてゆっくりですが)がネックですね。

>>234
いや>>232はただ、わざわざ敵が追ってくるぐらいの距離だと普通に撃たれるかなって思っただけ。2,30メートルも離れてると敵もわざわざ追わないかなって。

普通に追ってくるんだったらこの意見はスルーしてくれ。

>>241
失礼しました。1でない理由は分かりましたが、2である理由がなかったので。

現在1に1票、2に2票です。

ヒントをお読みの上どうぞ。

1か4かわからないけど>>238に同意

>>245
それは1ですね。

一応言いますと、実体化解除の際はナージャが側にいなければダメです。その旨、ご承知おきを。

失礼しました。>>236は4扱いです。

再開予定時刻ですが、まだ3票到達がないので少し待ちます。
2030まで何もなければ考察なしの決戦投票です。

繰り返しますが、「高確率で落とせる方法」は既に出ています。(高確率判定2回で突破)

では1と2で決戦投票です。

安価下5多数決、考察なしです。

これは荒らしと認定します。

考察ありに切り換え再投票です。

単発末尾Oは無効にしないと進行に支障をきたしそうだけどどうするよ?

>>265
そのようにしましょう。当面の措置です。

>>255は取り直した方が良い?

>>268
いえ、有効票としてカウントしますので残り4です。
(以前から考察してくださっているのを確認済みなので)

なお、IDから上の選択で考察を入れていると分かる人は特段何も書かなくて結構です。

>>265
少し考えましたが、考察なりなんなりがあれば単発でも可とします(スムーズさを優先するためです)。
要は参加する気のない単発を弾ければいいので。

時間制約上2150までに票がなければ1(ジュリアン単独囮)で決めます。

では1で決定して進行します。

俺は考えた。……ゲートを階段のどこかに仕掛け、さっきまでジュリアンがいた空間に繋げるのは可能だ。
だが、どうやって奴らをゲートに誘導する?

……時間は少ない。確証はないが、これでやるしかなさそうだ。

「……ジュリアンさん、頼まれてくれませんか。今から階段を少し上がって、その折り返した下の段にゲートを開いて下さい。繋げる先は、さっきまでいたエレベーター用の空間です」

ジュリアンが訝しげな表情になった。

「彼らをそこに通して、落とそうというのか?しかし、空間の歪みがあったらまず怪しむだろう。フレールはプレーンウォークを使えるから、なおさらだ」

「そこを逆手に取るんです。あなたはフレールの姿を見たら、とりあえず逃げてください。そして、予め開いていたゲートの手前まで来たら、実体化を解除するんです」

「何だって?」

「つまり、ゲートを使って逃げたと思い込ませるんです。ジュリアンさんはフレールに面が割れてませんが、一回『俺はジュリアンだ』みたいに名乗って下さい。
それで奴は『一族ならプレーンウォークを使える』と先入観を抱くはずです。
そして、ゲートの手前で消えたら……『ゲートで逃げた』と思い込んでくれるはず」

ジュリアンが唸った。

「なるほど、妙案かもしれないが……実体化解除には、その依り代たるナージャが近くにいる必要がある。彼女はどうする?」

「白衣でも着せて、階段下にいさせる感じです。研究員のふりでごまかせばいい。……ナージャ、できるか?」

※50-魅力(14)×2=22以上で成功

※74…成功

「分かった、やってみる」

ナージャが頷いた。もう猶予はない。

「じゃあ決まりです、俺たちはエレベーターの所にいます。……ご武運を」

※当面ナージャ視点です

「彼も『一族』使いが荒いな。……シデはもう少し弁えていたが……」

ジュリアンさんが苦笑した。あたしたちは階段を駆け上がっている。
サイファーの言うことを、信じたわけじゃない。オルドさんに斬り付けたのは、オルディニウムとやらの影響があったにせよあり得ないことだった。
彼に対する不信が消えた訳じゃないけど、話に聞くフレールという奴のヤバさは、そんな細かいことを吹き飛ばすほどだ。今は、最善と思える行動を取るしかない。

「でも、やるしかないならやりましょう。……音が聞こえて来た!?」

カーン、カカーンと、凄まじい勢いで階段を駆け下る一団がいる。……ここらが勝負どころか。

「……やれやれだな。僕は喋りながらゲートを開いておく。君は研究員のふりをして、小さく縮こまってくれ」

「分かりました」

あたしは小声で頷くと、壁際に身を潜めた。……見付かったら怪しまれるかもしれない。

二つ上の階段から、話し声が聞こえてくる。長い長い空洞は250メドも上まで続いている。とても声が響いた。

「……誰だ貴様は」

「ジュリアン、と言えば分かるかな。伝説上の存在、『一族』のジュリアン。ヴィルエール家の人間なら、知ってるんじゃないか?」

※15以上でイベント続行

74…成功

「……やめろ。確かにこいつは、私の世界の者だ。……本物か」

「勿論だ。……試してみるか?」

ジュリアンさんが挑発する。しばらくの後……

※20以上で成功

※75…成功

キィィィン……

固い金属同士がぶつかり合う音がした。フレールが剣を抜いたのだ。

「今の一撃受け止めるとはな……只者じゃないな」

「ありがとう。……それは……『神器』が一つ『リンギル』か!?逸失したと聞いていたが」

「『上位神器』だ。……お前が本物の『一族』かはともかく、かなり使うのは分かったよ』

ギィンという音と共に、カンカンカンと短く刻む音が聞こえてくる。

※05以下で?????

※クリムゾン所持者はなし

パァンと、銃の音もした。ジュリアンさんが逃げ始めたのだ。
ゲートが開ききるまでの時間は十分だ。後は、騙されてゲートに入ってさえくれれば!

あたしの宝石に、魔力が急に宿り始めた。ジュリアンさんが実体化を解いたのだ。

……

※25以上で作戦完了

※作戦完了

カーン、カーンと靴の音があたしの真上で響く。あたしの心臓は物凄い勢いで脈打ち始めた!

お願いっ、私の所まで来ないでっ!!

「プレーンウォークかっ!!しかし、まだ閉じきる前だっ、私に続け!!」

そうフレールと思われる男の声がし、靴の音が次々と消えていく。

……それから、5、6秒後。

「「「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」

複数の男女の絶叫と共に、5つの人影が猛スピードで私の横を落ちていくのが見えた。
そのうちの一人の目が、一瞬あたしを見た……ような気がした。

『何でこんなことに』

そう訴えていたようにも思えた。

そして、次の瞬間。グシャァという形容しがたい音が、立て続けに5回聞こえた。

※サイファー視点に戻ります

########

上から立て続けに、5回何かが落ちてくる音が聞こえた。……作戦は、成功したのだ。

マエザキと目が合う。彼は頷き、扉を開いた。……そこには。

01~20 4つの死骸と、その中で怒りに満ちた瞳で俺を見る、フレールがいた。あれほどの高さから落ちたにも関わらず、左腕を折った程度のようだ
21~55 4つの死骸と、その中で怒りに満ちた瞳で俺を見る、フレールがいた。右腕は千切れ、左手に長剣を持っている
56~85 4つの死骸と、その中で辛うじて立ち上がろうとしている、フレールがいた。目は怒りと困惑で揺れている
86~99 倒れ込んでいる5つの人のようなものが見えた。そのうち一つだけ、僅かに動いている

そこには4つの死骸と、その中で辛うじて立ち上がろうとしている、フレールがいた。目は怒りと困惑で揺れている。

「……やは、り……き……貴様かサイファーっっ!!」

俺は刀をフレールに向ける。

「まさかここまで追ってくるとはな。……だが、勝負はついた」

フレールは剣を杖がわりにして立ち上がった。

「……私を舐めるなよ。この状態でも、貴様ごときに……」

俺は……

1 止めを刺しに刀を振るう
2 シャルの一件を謝罪する
3 殺さない程度に剣を持つ右手を狙って刀を振るう
4 自由安価

安価下5多数決、考察できれば望ましい

俺は、剣を持つ右手を狙って刀を振るった。……よくみると、左手は千切れかけている。
これが当たれば、戦力としてはほぼ無害化できるはずだ。

50-器用さ(18)×2=18以上で成功

※81…成功

「あ"あ"ああっっ!!さ、サイファーぁぁ!!」

「村正」は、奴の右手首を斬り放した。同時に支えを失ったフレールは、どさりと前のめりに倒れる。奴の目は憎悪と怒りに満ちている。

「……勝負はついた、そう言ったはずだ。……かつての友を、無駄に殺したくはない」

「友?友だと??シャルをああしておいて、よく言えたものだな!!」

俺は唇を噛んだ。刀は、フレールに向けたままだ。

「……言い訳はしない。お前を愛した彼女を『消した』のは、俺だ」

「自覚はあるようだな!!……がぁぁぁっ!!」

苦痛で身悶えしながら、フレールが叫ぶ。

……

01~10 ??????
11~35 ????
36~80 あいつさえいなければ……
81~99 フレールが涙を流し始めた

「……あいつさえいなければ、あの国王ごと滅ぼせたものをっ!!だから、お前からと……」

やはり、イーリスを襲撃していたのか。あいつとは恐らく、タキのことだろう。

「怒りに身を焼き焦がし、父王まで手に掛けようとしたか……いや、既に一度そうしようとしていたな。
……その分だと真相は知っているな」

※85以下で知っている

※知らない

「……真相??お前がシャルの記憶を消した、それ以上何がある!?」

俺は眉を潜めた。……シュトロムによる凌辱のことまでは知らないのか?
とすると、純粋にイーリス王家と俺が彼らの仲を引き裂くためだけにブレイズに依頼し、シャルの記憶を改竄したと思い込んでいることになる。

「彼女は今どうしている?」

01~40 私の心の中だ
41~90 それを知って何になる?
91~99 トリスに帰した

「それを知って何になる?」

嘲ったようにフレールが笑った。……生きてはいるのか。

俺はチラリとマエザキを見た。口の動きだけで「麻酔銃は」と言うと……

※40以上で手元にある

※手元に麻酔銃あり

マエザキは頷いた。カレンがそっと、マエザキから銃を受け取る。
これなら、殺さずに「浄化処置」を受けさせられる可能性は高い。

「……シャルが生きているなら……お前を救うことは、不可能じゃない」

「はっ!?何を言い出す……がはっ……かと思えばっ!」

そう言うと、フレールの身体が発光し始めた!

「サイファー、ヤバいよ!!生命力を魔力に変えて、道連れにしようとしてる!!」

ノワールが叫んだ。カレンが麻酔銃の銃口を向ける。

…………

……

※20以上で確保完了

※確保完了

次の瞬間、フレールの身体がビクンと反応した。カレンが麻酔銃を撃ち込んだのだ。

そして、光はゆっくり収まっていった。

「マエザキさん、『精神浄化処置』にすぐに入れられますか??」

「この状態では無茶だ、とりあえずの応急処置を!ノワール君も手伝ってくれるかね?」

「分かりましたっ!」

ノワールが治癒術をかけ始める。……状況が理解できる精神状態になれば、ひょっとしたら……。俺は一縷の望みを持ちはじめていた。

今日はここまで。何か激動でしたね……

今だから明かしますが、研究所での迎撃はあまり良策と言えないという位置付けでした。
ジュリアンの活用を考えた人は鬼才ですね……。その後のリカバリー含め。

なお、囮は次善策でした。ジュリアン単独囮は筆者も考えてはいましたが、実はご覧の通りそこそこハードルがありました。(ナージャがサイファー不信から受けてくれない可能性が一番危険)

ご指摘の人もいましたが、「ノワールによる説得+サイファーは隠れる」が安全策です。
ノワールはシャルの立場から色々話す予定でした。逆上したフレールが攻撃するリスクはありましたが。

ともあれ、結果的には最良の展開になった感があります。

安全択になると大抵説得ルートだったからねぇ

>>330
本線は「説得→実はフレール自らシャルを殺してる→ノワール苦渋の思いで発動を指示」でした。
多分バトって殺すか、逃げるかどっちかだったでしょう。

そもそも正気のフレールはシャルのことをどう思ってるか。ローマン見てると正気と狂気それぞれの記憶が混在してるように見えるし

ぶっちゃけシャルの件に関してはシュトロムのやり方を黙認してたセシルとベルトランにも非はある

>>335
フレールがシャルと知り合ったのはアミール指輪入手前後のはずなので、正気の時に恋に落ちているはずです。

>>338
これは全くその通りです。フレールがセシル国王を殺しに行ったのは、ある意味正しいと言えます。

再開します。

すみません、所用で1時間ほど遅れます。

#########

「お疲れ様、だな」

俺とノワール、そしてナージャはマエザキの部屋にいた。カレンは体力の回復、ローマンはネーロの所らしい。ジュリアンは「働きすぎた」と苦笑し、再び宝石の中だ。

フレールは治療こそ受けたものの、やはり今日すぐに「精神浄化処置」を施せる状態にはないという。
明日「みらい」が帰ってくるが、フレールの様子を見るか、タキたちとの合流を優先するか、どっちかを選ばねばならないようだった。

「いえ、こちらこそご迷惑を……鉱石は順調に?」

「ああ。だが、最終処理はそれなりに時間がかかる。オルド君とシェフィールド君を中心に、無害化の徹底をしているようだが、まあ少なくとも2週間以上はかかるそうだ。
君たちがいつまでここにいるかにもよるが、長期戦、だな」

マエザキは金属の武骨なカップに入った茶をぐっと飲んだ。「ニホンチャ」というものであるらしい。

「なるほど。ヘルラさんには連絡を?」

「ああ。とりあえず、明日こっちに来るそうだ。こっちに小さい二人の息子もいることだしな。ただ、チビちゃんたちにはここは退屈で辛かろう。
たまに石川君の所で遊ばせてもいいかもしれないな。オルド君も、仕事ばかりでなく一度温泉に浸かるべきだと思うんだがね」

俺もお茶を飲んだ。軽い渋みの中にほのかな甘味がある。しょっぱい物を食べたくなってきた。

「そう言えば、あの銃。一回持ち出して研究したいんですけど……ダメですか?」

ナージャが訊いた。

※70-ナージャ魅力(13)=57以上で成功

※不可

「ダメだな。精神汚染の危険性がある。いかに君の願いでも、聞き入れるわけにはいかんな」

マエザキは首を振った。

「仕方ない、僕のうろ覚えの知識でやってみよう。材料は、ここなら準備できるかもな」

宝石の中のジュリアンが言った。

「それと、死んだ4人のうち……」

01~20 誰も身元分からず
21~40 1人身元分かる
41~60 2人身元分かる
61~80 3人身元分かる
81~99 全員身元分かる

※全員の身元判明

「死んだ4人、全員身元が分かったぞ。公安が2人、経済産業省お付きのハッカー、そして警察庁『特殊強行室』の奴だ。
ああ、向こうの世界出身の君たちに分かりやすく言うには、公安はスパイみたいなもの、ハッカーはセキュリティ解除専用の盗賊といった所だ。
このハッカーが多分、セキュリティを解除したのだろう。まあ腑に落ちる話だ」

「『特殊強行室』って?」

ノワールが不思議そうに訊いた。

「軍隊における特殊任務部隊のようなものだな。サイファー君に少し近いといってもらえば分かりやすかろう。
検死したが、こいつも少々頭を侵されていたようだったね」

60以上でアイテムあり

ちょっと眠気が限界のため切ります。

向こうの世界でフレール襲撃があった時点でシュトロムは気が気じゃなくなって退職してそう

今日の更新も少なめです。

>>352
既に休職中ですが、襲撃があった時点で懲戒解雇ぐらい食らってるかもですね。
まあセシル国王もベルトランも責任は少なからずあったわけで、さすがに自分自身にも何かしらの懲罰を課すと思います。
(そこは戻ってから判明するでしょう。あるキャラクターの重要度が増す感じになります)

直接の引き金を引いたサイファーは……このままならお咎めなしになるんじゃないでしょうか。
決断そのものは割と仕方なかったわけですし、フレール降伏ないし懐柔ならばむしろ何かしらの褒賞があるでしょう。
(その代わり、ある意味面倒なことになりますが……ある人物への好感度判定をすることになります)

「……それと、その男の死体の側にこんなものが落ちていたよ」

マエザキがある物を机の引き出しから取り出した。

……

01~40 何かのカード
41~70 宝石(再判定)
71~95 指輪(再判定)
96~99 ??????(再判定)

※宝石、再判定

01~35 微弱な魔力あり(このままでは使えない)
36~60 加工すれば何かに使えるかもしれない(アンバライト)
61~95 不幸の宝珠
96~99 ????????

「こちらの方で調べたんだが、ごくごく微弱な魔素が感じられた程度だった。何だろうな、これは」

ノワールがそれを手に取る。

「アンバライトのできそこないみたいなものね。見様見真似で精製した感じ」

「そうね……でも、これじゃほとんど使えないわ。タケシタって奴の研究かもだけど、それほど上手くは行ってないのかもね」

ナージャが頷いた。

「ともかく、石上の影響下にある『特強』の連中がいたということは、フレールが石上の指示で動いていたということでもある。
公安もいたことだ、警察には注意しておいた方が、どうにも良さそうだ。何より、警察関係者3人がここで死んでいる。
奴らはそれを公にはしないだろうが、警戒をより強めるだろう。街中で派手な行動は、相当気を付けた方がいい」

マエザキの言葉からすると、警察は敵と思うべきだということらしい。特に銃撃現場にいた俺とカレンの面は割れている。相当程度、注意しておく必要がありそうだった。

########

マエザキの部屋を出た時、時刻は18時半を少し過ぎていた。
腹は少し減っている。……さて。

1 ここで食事する(リスクなし、イベント発生確率小)
2 天狗の宿にジェラードたちを連れていき、そこで泊まる(リスクややあり、ノワールとの強制行動、イベント発生確率大)
3 その他自由安価

※ナージャのプレーンウォークは使えません(ジュリアン休憩中のため)。
※安価下3多数決、考察不要

上げます。

そういえば、ヘルラの双子――あれが俺の知るジェラードとエイリークと同一人物とは到底思えないが――はまだここにいるのだった。
ヴォルガの息子も合わせ、一度ヘルラたちが滞在している温泉宿に連れていった方がいいかもしれない。

俺は一度踵を返し、マエザキの部屋のドアを叩いた。

「サイファー君じゃないか。どうしたね」

「ヘルラの子供たちを、宿に連れていってあげたいと思います。車、準備できますか?」

「おう、そうだな。すっかり忘れておったよ。昨日から、退屈だとギャンギャン泣いててな。たまにオルド君が宥めにいったが、父親慣れしてないらしく随分困っておったよ。
せっかくだから、シェフィールド君の娘と、ヴォルガ君の息子も一緒に行かせるといい。運転手は、こちらで手配しよう。
……ついでに、君も泊まったらどうかね」

「俺が、ですか」

マエザキは笑みを浮かべて頷いた。

「『浄化処置』の反動もあって、少々疲れておるだろう。ノワール君の慰労も兼ねて行くといい。
そもそも車のスペース上、大人はあと二人がせいぜいだ。明日も忙しくなる、羽根を伸ばしても、バチは当たらんだろう」

ナージャは疲れからか「もう寝る」と言っていた。ある意味、好都合ではある。

ノワールの部屋を訪れこの話をすると、「いいね!」と乗ってきた。

「それと、父様からもらったこの高純度オルディニウム。イシカワさんに見せたら、何か進展があるかもね」

ノワールは机上の小さな箱を見た。あの中に、無害化処理が施されたオルディニウムがある。彼女はそれを手に取った。

##########

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

ここで一旦切ります。

再開します。

「ねー、ママのとこいくのー?」

「……ぼくねむい……」

地上には既に車が待機していた。俺たちがここに来る時に使った車だ。
双子はもう寝る時間なのか、大分眠そうだ。一方、年長者であるアリスは何かブツブツ言っている。「何で研究に参加させてくれないのかしら……」だそうだ。
ヴォルガの息子、ケンブリッジは随分と静かに車に乗った。俺が助手席に、ノワールと双子が後部座席の前に座る。アリスとケンブリッジは一番後ろだ。

「では行きますよ」

若い男の運転手が言うと、車はゆっくり動き出した。

「あんたも温泉に避難するの」

アリスがノワールに呼び掛けた。ノワールは少し不機嫌そうに答える。

「違うわよ。私は別に用事があるの」

「ふぅん。そんなに歳は変わらないのにね。……そう言えば、ルエラもいるんだった。苦手なのよね、あいつ」

ルエラとアリスは勉学のライバル関係にあるらしい。そう言えば、ルエラという「一族」はいなかったが……何かあるのだろうか。ジュリアンに今度聞いてみるか。

##########

車は夜の山道を走る。今のところ、検問なりはないようだ。

……

※15以下か90以上である人物登場

※???は登場せず

車はそのまま宿に着いた。玄関にはヘルラと女将が既に迎えに出ていた。熟睡している双子をノワールが起こすと、「ママだー!」とトテトテと双子は走っていった。

「ジェラード!エリック!よく無事で……」

ヘルラは双子を抱き締めて泣いている。しばらくして、彼女は俺とノワールに深々と一礼した。

「本当に、本当にありがとう。……話はマエザキ教授から聞いているわ。二人を守ってくれたんですってね」

「いや、俺は何もしてないです。礼ならノワールと、今治療を受けてるカレンに。彼女たちが、二人を助けたんです」

「私よりは、双子ちゃんを庇ったカレンちゃんかな。……それにしても、何で二人を狙ったんだろう?」

そうだ。それは確かに不可解だった。ベロンの狙いが研究所の殲滅にあったなら、わざわざあの3人組は何かを探そうとはしていなかったはずだ。双子を探していたのだろうか?

「研究所を襲ったのが、ベロンという男というのは、聞いていますね」

ヘルラは頷いた。

「ええ。……主人の従兄弟ね。オルディニウム研究には、当初から携わっていたわ。精神汚染の結果、地底湖で死んだと聞かされていたけど……」

「研究所を襲った理由に心当たりは?確かに、俺たちは鉱山で彼の部下と思われる連中から逃げました。ですが、あなたの息子さんたちが狙われる理由は分からない。何かを御存知なのでは」

オルドは鉱石に付きっきりで、ゆっくりと話す時間がなかった。ヘルラは何かを知っているだろうか?

01~30 いえ、分からないわ
31~65 人質にでもするつもりだったのかしら……
66~95 ……まさか……
96~99 ……?????

「まさか……」

ヘルラの顔が青ざめた。

「どうしたんですか!?」

「……いえ……でも、これしか思い付かない……。
彼が狙っていたのは、ジェラードとエリックそのものじゃないわ。本当の狙いは……『二人の殺害をオルドに見せること』。
オルドは『浄化処置』を受けたのよね?」

「え、ええ。……それがどうかしたんですか」

「オルディニウムの精神汚染は、どういう時に進むか知ってる?魔素を受けるだけじゃないの、それよりもっと効率的な方法がある。
……怒りや憎しみといった、負の感情を持つことよ。それをきっかけに、汚染は一気に拡大する。
オルドの汚染度は、もう相当の所まで来ていたわ。息子たちの死を知ったなら……あっという間に発狂――いえ、『覚醒』したでしょうね」

「「覚醒?」」

俺とノワールが口を揃えた。ヘルラは頷く。

「丁度良いわ、ゆっくり話してあげる。ご飯はまだだったわよね」

少し中断します。しばらく更新頻度遅めです。

少し進めます。

#########

俺たちは夕食用の部屋に通された。柑橘系の食前酒と前菜が、既に用意されていた。
俺とノワールは、ヘルラに向かい合う。

「オルディニウムによる汚染は、ある種のウィルスによって進むのは聞いているわよね。そして、それが進むと、オルディニウムに精神を乗っ取られたようになる。
サイファー、あなたもそれは感じたわね」

「ええ。何か頭の中で『声』が響いて……最初は雑音のような何かだったんですが、鉱石に近付いた時にハッキリと『皆殺しにしろ』という命令じみたものに変わりました。
『星の狂気』と、研究所にはありましたが……」

ヘルラが少し驚いたような顔になる。

「……それは初耳だわ。でも、超常的な何かの意思であるのは、確かだと思う。そして、『汚染』が進むと……どうなると思う?」

「人ではなくなる、と聞いていますが」

ヘルラが頷いた。俺は軽く食前酒を飲む。

「そう。日本の『クリムゾン』の使用者は、大体そうなっているわ。
そして行き着く所まで行くと、『覚醒』と呼ばれる状況になる。理性を失った、ただの怪物にね」

ヘルラは茸の前菜を箸で器用に口にした。箸は俺たちの世界にもあるが、使う地域はトリス程度だ。

「怪物?エチゴみたいな?」

「……越後浩介を知っているの?」

ノワールが頷いた。

「私たちの世界に来た男よ。『クリムゾン』という銃を持ってた。身体を一刀両断にされても再生してたけど、もう死んでるわ」

「そう……。『覚醒』手前だとは聞いていたけど。でも、そんなものじゃない。
リナさん、だったかしら。彼女から少し聞いているかもしれないけど、この世界で少し前に戦争があったのは御存知?」

「ええ。オルランドゥから持ち込まれた高純度オルディニウムの欠片を研究員が持ち出し、それを巡って国家間の紛争になったとか。エチゴもそれで戦果を上げたと聞いてます」

ヘルラが箸を置いた。

「そう。でも、戦争の結末までは知らないでしょう。これはほとんどの人が知らない。さすがに、滝議員は知ってたけど。
研究員を確保したN国だけど、日米中露の総攻撃を受けた。万策尽きたN国は、工作員を使って彼の恋人を誘拐し……目の前で惨殺した。
詳細は知らないわ。でも、彼を使おうと、汚染を促す狙いがあったのでしょうね。
その狙いは当たった。いえ、当たり過ぎた。彼は『覚醒』し、暴走するとN国の首都を崩壊させ、多国籍軍にも牙を剥いた。
そして、多くの犠牲を払って彼を殺害し、戦争が終わった……とされているわ」

「……引っ掛かる言い方ですね。彼の生死は明らかでない、と?」

01~60 その通りよ
61~90 死体は見付かっているわ
91~99 実は……

「その通りよ。彼――長門大地の死体は、遂に見付からなかった。N国は国連の管理下に置かれているけど、どこかの国が確保しているだけなのかもしれない。
一つ言えるのは、『覚醒』した場合は国が一つ滅ぶほど危険だということ。ベロンがそれを狙っていたなら……相当危ういわ」

ヘルラは俺たちを見つめた。背筋にぞくりと、冷たい震えが走る。
思ったのはフレールのことだった。実はとんでもない危険を、俺は冒していたのかもしれない。

「じゃあ、クリムゾンの運用って、相当危ないんじゃ……」

「ええ。日本の石上副総理たちが何をしているのかは分からない。ただ、私たちが知らない何かを掴んでいるのかもしれないわ」

ノワールの言葉の後、再びヘルラは箸を取った。

俺はアミールのことを考えていた。彼もまた、オルディニウムの汚染を受けている。それは間違いない。
実際に会ってはいないが、力量は相当のもののようだ。……「覚醒」とやらは、していないのだろうか?あるいは、それを飼い慣らしている?

俺はどこか味がしなくなった「アツアゲ」を口にしながら考えた。

……

50-賢さ(16)=34以上で??

再開は夜です。

再開します。

※59…成功

……そう言えば、エチゴという男は、どんな男だったと聞いていたか。「生まれついての戦闘狂」と、タキが言っていたような気がする。
「クリムゾン」を手にする前から、ああいった性格だった?

タケシタもそうだ。彼は「クリムゾン」の適合者ではなかったようだが、オルディニウムによる何らかの処置を加えられていたようだ。だが、明確に正気だった。
彼はタキの恋人を強姦し、死に追いやったと聞いている。つまり……。

「元から邪悪な人間は、汚染による狂気の影響を受けない?」

俺は思わずこぼした。ヘルラがはっとしたような顔になる。

「……そうか、可能性はあるわ。……もちろん、本当に邪悪なだけの人間なんてほとんどいない。
でも、この世にはごく一握り、そういった存在がいる。そういうのを集めて、『クリムゾン』のような武器を持たせれば……」

「理論上は、正気のまま動く怪物を手にできます。……もちろん、俺のいう仮説が正しければ、ですが」

俺は食前酒で口の中のものを流し込んだ。……あり得ない話ではない。
アミールもそういう類いの人間だったのだろうか。久しく会っていないが、ユリリエに聞いてみる必要がありそうだった。確か、彼女は指輪を手にする前のアミールと、いさかいがあったはずだ。

重たい空気が流れる。ノワールも、ほとんど食事に手をつけていなかった。

「……何か難しい話をしているようだな。せっかく椀物を持ってきたのに、八寸が全然減っていない」

野太い男の声で、俺は思考から引き戻された。イシカワだ。

「イシカワ……いつからそこに」

「一分ほど前からだ。ずっと黙りっぱなしなんでな。
まあ、お前さんたちが訳ありなのは分かってはいたがね。そこには深入りしないでおくのが流儀だ」

そう言うと、イシカワは椀を俺たちの前に置いた。

「地鶏と松茸の椀だ。とりあえず食ってくれ。食事の時ぐらいは、難しい話をしなくていいだろう?」

蓋を開けると、何とも言えない香りが部屋に広がった。茸はアーデンの森のものが名産だが、ここまで香る茸は初めてだ。

「……美味しい!香りだけじゃなくて、味も何か深いね!」

ノワールの言葉に、イシカワが満足そうに頷いた。その時、「あっ」とノワールが呟いた。

「そうだ!父様から貰ったオルディニウム、サイファーの刀の強化に使えないかな?」

「オルディニウム?」

訝しげに言うイシカワに、ノワールが箱を開けて見せた。

「これは……ネーロさんが?無害化はされてるみたいだけど」

「ええ。何かの役に立つだろう、って。これをどう鍛冶に使うのかは分からないですけど」

「ちょっと見せてくれ」

イシカワが青い鉱石を手に取り、灯りに透かせてみせた。

※80以上で即強化可能、ファンブルなし

※期間不明

「……これだけじゃよく分からんな。こいつの組成は?」

「ウラニウムにやや近いですけど、根元的に違う元素です。……放射性鉱石ではなくなっているはずですが。あなた、宿の主人では?」

「宿や料理人は副業のようなものだ。本業は刀鍛冶でね。こう見えて、アメリカの大学では超硬金属を研究していたこともある。全て、鍛冶のためだがな。
……あんた、学者先生だろ。素性はマエザキのおっさんから聞いたよ。食事の後でこいつについて説明頼む。確かに、何かに使えそうだ」

イシカワはまじまじと高純度のオルディニウムを見ている。俺は椀の汁をすすり、しばらく食事と雑談を楽しむことにした。

※2130ぐらいまで休憩します。その間、雑談でヘルラに訊きたい話題があれば書いてください。何でも結構です。
なお、何もなくても話は滞りなく進みます。

上げます。

もう一度上げます。再開はずれ込みそうです。

##########

その後、ヘルラの家族の話を中心に夕食は和やかに進んだ。もう4人子供がいるのに、ヘルラはまだ子供が欲しいのだという。
「次で年齢的にも厳しいかしら」と言うが、彼女は俺より歳上とは思えないほど若々しい。
ノワールを見ると、少し顔を赤くしている。……子供、か。そんな時も来るのだろうか。

女将が瓦のようなものを運んできた。上には葉っぱと、その上に獣の肉がある。

「猪の朴葉味噌焼に御座います。火がしっかり通っておりますので、そのままどうぞ」

葉っぱの上に猪肉?不可思議に思って口にすると、驚くほど臭みがない。むしろどこか良い風味がする。

「……美味しいわね……ジビエにも、こういうアプローチがあるのね」

ヘルラは何やら感心している。ノワールは、「ニホンシュ」のグラスを片手にほろ酔い加減だ。

「んー、お酒にも合うねえ。……ところで聞きたかったんだけど。精神汚染って、一度処置したら再発はしないの?」

ヘルラは首を横に振った。

「残念だけど。むしろ、処置はどんどん効きにくくなるわ。あるいは、ネーロさんのように身体が蝕まれやすくなるか。
オルドも、オルディニウムの研究は人に任せてほしいのだけど……研究馬鹿だから、言っても聞かないかもね」

「そっか……でもたまには息抜きした方がいいよ。マエザキさんもそう言ってた」

酔いのせいか、ノワールが敬語ではなくなっている。まあ、その方が彼女らしいな。

「じゃあ、『覚醒』した後は処置は効くんですか」

「分からない、ただ……多分難しいと思う。『覚醒』の事例が、長門しかいないけど」

そう言えば、ローマンの処置も難航した。一度発狂したのを、無理矢理封じ込めたに過ぎない。多分、あれは相当運が良かったのだ。

俺はとりあえずノワールに倣って酒を味わうことにした。悪い想像は、精神衛生上良くない。

※浄化処置の効果には限界があります。狂気度の増加具合との見合いで使うのをお薦めします。

#########

最後のデザートが出された。スイカのカンテン、らしい。爽やかな甘さのそれをお茶で流し込む。

「それにしても、あなたたちの世界って本当に私たちの世界の未来なのかしら」

話題は俺たちの世界に移っていた。ヘルラは興味津々といった様子だ。

「ええ。俺たちのいる大陸の中心部に、『穴』と呼ばれる巨大なダンジョンがあります。一応、他の大陸にも人はいるみたいですが、数はずっと少ないようですね。
何でも、古の兵器というか、生命体が闊歩してるとかで文明が発展してないようです」

「『穴』、ねえ……。リナさんからも少し聞いたけど、その地下に巨大なオルディニウムの鉱石があるという話ね。何か引っ掛かるわ……」

※70以上で情報A、95以上で情報B
※ファンブルなし

※情報なし

ヘルラは釈然としない表情のまま、お茶を啜った。

俺たちの世界のヘルラも言っていたが、既に俺たちの世界とこの世界との繋がりは切れている。気にしても仕方がないことなのかもしれない。

##########

俺たちは一度風呂に入った後、部屋で晩酌を楽しむことにした。
既に一度飲んでいる。それほど深酒にはならないはずだ。

※30以上で追加イベント
※コンマ下2が80以上だと、その前に追加情報あり

※御守りの効果が発動、強クリティカル扱いになります
※追加イベント前の情報はなし(イベント後に確定します)

少し休憩します。

飲み始めたが、ノワールはどこか上の空だ。飲んではいるのだが、俺の言葉にも「うん」「そうだね」と生返事ばかりだ。

「……何か考え事でもしてるのか?」

ハッと声をあげたかと思うと、ノワールは少し俯いた。

「ごめん……ヘルラさんと話してから、ちょっと思うところがあって。
彼女、4人も子供いるでしょ?……私にも、子供が産めるかなあって思っちゃって……」

ノワールも俺と同じことを考えていたようだ。

「子供か……落ち着いたら、欲しいな」

「うん……でも、私ってこんな身体でしょ?今の状態で産めるのかなって。もう少し歳を取ればいいのかもしれないけど、その時にはサイファーもおじさんになっちゃってるだろうし……」

おじさんじゃまずいのか?と言いかけて、俺は口をつぐんだ。ノワールが真剣な表情になっているのに気付いたからだ。
確かに、時間が経てばノワールの身体は大人のそれになるのかもしれない。子供もできるかもしれない。
だが、子供が育つ時、俺は一体何歳になっているのだろう?あるいは、大人になるまで生きないかもしれない。
ノワールの寿命は、多分俺より長い。だからこそ、普通の女と同じような時を、俺と歩みたいのだ。俺のいない余生が長くなるとしても。

「……できるさ、きっと」

俺はノワールの髪を撫でた。彼女はそっと俺に寄り添う。
それはただの誤魔化しかもしれない。だが、魔法の力を借りているとはいえ、未熟な身体の彼女に快感を与え、そして与えられるのも確かだった。
ならば、子供もできるのではないか?
そんな思いが、俺のどこかにあった。

「うん……そうだね」

彼女が濡れた瞳で俺を見上げた。……「したい」時の合図だ。

俺はそっと彼女の唇を奪い、布団に押し倒す。ピンク色の霧がかかると、俺たちは服を脱ぎ捨て、雄と雌として絡み合った。

※好感度 コンマ下一桁×8上昇(最低25上昇)
※コンマ下2で追加効果を決定します。(ノワールから「感染」します)

01~30 限界突破(奥義解放は次の成長判定)
31~70 限界突破+奥義解放
71~90 限界突破+奥義解放+パラメーター+1
91~99 上に加えて特殊能力

※コンマ下3 25以下で狂気度上昇

※好感度 347
※絆効果の内容が元に戻ります

※限界突破+奥義解放+パラメーター+1
※奥義の内容は明日公開

※狂気度 コンマ下一桁上昇

※狂気度 3

今日はここまで。サイファーの新パラメーターは明日公開します。

オルディニウムの「狂気」はある種のウィルス感染なので、性行為で当然伝染るわけですね。
ただ、ほぼ能力だけ引き出され狂気度が低いノワールとの行為なので、サイファーにはほぼメリットだけだった……と理解して下さい。

最後にお遊びで。コンマ下が77、88、99、00だと……

※通常進行

まあ、ここでクリティカル引くのがいいのかどうかという話ですので、お気になさらず。

サイファーのステータスを公開します。

サイファー(持ち越し1p)

HP 219+210(429)
筋力 14+10(24)
知力 9+11(20)
器用さ 9+10(19)
賢さ 11+6(17)
耐久力 21+9(30)
魅力 14+1(15)

コンマ修正 45
ダメージ修正 130
ダメージ軽減 125

狂気度 3

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ
・オートカウンター
かばうごとにダメージ後カウンター攻撃発生。命中に大幅ボーナス、ダメージ2倍
・不屈の誓い
1戦闘につき1回のみ使用可能
1ターンのみ全攻撃をサイファーに集中、ダメージを4分の1に。
攻撃を受けるたびにオートカウンター発動
・強撃
1ターン消費してダメージ2倍or確定不意討ち時のダメージを2倍
・(奥義)無敵化
1日1回のみ始動可能
一部攻撃(核攻撃、相手の重クリティカルなど)を除いてダメージを完全無効化、戦闘時で反撃可能なら確定5倍カウンター
耐久力判定に失敗すると狂気度上昇
(使う際には多数決、使わないと死ぬ場合強制発動)

【装備】
・神器「村正」
HP+50、筋力、知力、器用さ+4、ダメージ修正70
ダメージ判定に筋力と知力の両方が乗る
ダメージの4分の1HPが回復
対生物ダメージ1.5倍
クリティカル時ダメージ3倍
・防護服「DEMO」
HP+50、コンマ修正15、ダメージ修正20、ダメージ軽減30
魅力以外の全ステータス+2、魅力のみ-2
魔法攻撃無効、毎ターンHP50回復
魔法の使用は不可に
・小盾「ケレゴルムの盾」
HP+30、ダメージ軽減25、知力、賢さ、耐久力+2
相手のダメージ判定が85以上ならダメージ半減
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・マリオの手甲
HP+30、コンマ補正10、ダメージ修正15、ダメージ軽減35
筋力、器用さ、耐久力+3
朦朧攻撃可能、発動75以上、維持55以
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

ノワール(持ち越し0p)

HP 137+140(277)
筋力 2+5(7)
知力 21+10(31)
器用さ 3+2(5)
賢さ 18+8(26)
耐久力 3+1(4)
魅力 20+7(27)
好感度 271

コンマ修正 35
ダメージ修正 85
ダメージ軽減 100
狂気度 6

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
・連続魔
2回連続魔法攻撃可能
・光の矢
ダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正
(相手の防具修正を無視、遠距離攻撃)
・暗黒剣
相手の防御修正を無視して以下のダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+筋力×y+魔法ダメージ修正
※近接戦闘時のみ、前作と違いエリリルの効果なしに注意
・結界の霧
戦闘開始時に強制的に発動、全員へのダメージを1回だけ2分の1にします(不意討ち時は無効、ノワールのターンになってから発動)
・治癒の霧
1ターン消費で全員のHPを回復(コンマ下一桁×x+知力×x)
・蘇生術
気絶状態を確率で回復、HP0以下のダメージを負ったキャラを一定条件下で低確率で蘇生(死者は蘇生できない)
・カリスマ
戦闘開始時、魅力判定成功で最初の一発だけ不意討ち扱い
・予知能力(new)(常時コンマ修正10+今後起きうることが読める)
・(奥義)地獄嵐
ダメージ
(コンマ下一桁×10+知力×x+
ダメージ修正+200)×2(相手防御ボーナスを無視)
※恐慌(一定以上のコンマで攻撃、回避しない、回復にコンマ判定)の追加効果
・(奥義)ムードメーカー
ノワールがいる限り、パーティの全てのコンマ修正5(本人には効かない)
・(奥義)時間停止
戦闘中に使えば追加ターン+そのターンの攻撃が確定不意討ち(ダメージ2倍)
通常時でも発動可能(発動可能時は多数決を取ります)
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・「魔術師ダルフの杖」
HP+50、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
筋力、知力、賢さ+4
クリティカル倍率+1倍、遠距離から暗黒剣発動可能、遠距離攻撃も可能
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「皇女ジュリアのティアラ」
HP+40、コンマ修正10、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
知力、賢さ、魅力+3、戦闘時88、99が00偶数扱いに
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

※サイファーとノワールが一緒の場合、以下のボーナスがあります。
・戦闘一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。
・戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)
・戦闘中一回だけ、90以上がクリティカルになります。
・一日1回、複数分岐がある20以下の選択が出た場合無効にできます。
・一日1回、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

ノワール(持ち越し0p)

HP 137+140(277)
筋力 2+5(7)
知力 21+10(31)
器用さ 3+2(5)
賢さ 18+8(26)
耐久力 3+1(4)
魅力 20+7(27)
好感度 347

コンマ修正 35
ダメージ修正 85
ダメージ軽減 100
狂気度 6

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
・連続魔
2回連続魔法攻撃可能
・光の矢
ダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正
(相手の防具修正を無視、遠距離攻撃)
・暗黒剣
相手の防御修正を無視して以下のダメージ
コンマ下一桁×x+知力×x+筋力×y+魔法ダメージ修正
※近接戦闘時のみ、前作と違いエリリルの効果なしに注意
・結界の霧
戦闘開始時に強制的に発動、全員へのダメージを1回だけ2分の1にします(不意討ち時は無効、ノワールのターンになってから発動)
・治癒の霧
1ターン消費で全員のHPを回復(コンマ下一桁×x+知力×x)
・蘇生術
気絶状態を確率で回復、HP0以下のダメージを負ったキャラを一定条件下で低確率で蘇生(死者は蘇生できない)
・カリスマ
戦闘開始時、魅力判定成功で最初の一発だけ不意討ち扱い
・予知能力(new)(常時コンマ修正10+今後起きうることが読める)
・(奥義)地獄嵐
ダメージ
(コンマ下一桁×10+知力×x+
ダメージ修正+200)×2(相手防御ボーナスを無視)
※恐慌(一定以上のコンマで攻撃、回避しない、回復にコンマ判定)の追加効果
・(奥義)ムードメーカー
ノワールがいる限り、パーティの全てのコンマ修正5(本人には効かない)
・(奥義)時間停止
戦闘中に使えば追加ターン+そのターンの攻撃が確定不意討ち(ダメージ2倍)
通常時でも発動可能(発動可能時は多数決を取ります)
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・「魔術師ダルフの杖」
HP+50、ダメージ修正50、ダメージ軽減20
筋力、知力、賢さ+4
クリティカル倍率+1倍、遠距離から暗黒剣発動可能、遠距離攻撃も可能
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「皇女ジュリアのティアラ」
HP+40、コンマ修正10、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
知力、賢さ、魅力+3、戦闘時88、99が00偶数扱いに
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

※サイファーとノワールが一緒の場合、以下のボーナスがあります。
・戦闘一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。判定に成功すればダメージが半減します。
・戦闘中一回だけ、互いのファンブルを無効にできます。(再判定)
・戦闘中一回だけ、90以上がクリティカルになります。
・一日1回、複数分岐がある20以下の選択が出た場合無効にできます。
・一日1回、通常時の判定でファンブルが出た時に無効にできます。(再判定、00奇数は回避不能)

無敵化はかなり無茶な状況でも無傷で生還できる可能性があります。
フレールのように200m上から突き落とされても、無傷や軽傷で済む確率は相当高いです。

なお、保有アイテムの「スターダスト」にも同様の効果があります。ただし、同時使用すると……
また、スターダストのネガティブ効果は相応に高いので、使う際は要注意です。

今気付きましたが、スレ序盤のデッドエンドは回避できましたね……(ノワールの狂気度が大変なことになっていたでしょうが)

判断ミス分の救済かな(チラッ

>>413
結果的にそれに近くなってますね。

死にかけのノワールを無理矢理スターダストで生き延びさせたら、どんな展開になってたでしょうか。
それはそれでありだった気はします。

再開は午後か夜です。

##########

翌朝。目が覚めると、随分と身体が軽い。昨日の夜も随分激しくしたはずだが、不思議と疲労はない。
「房中術」とやらの効果なのかと思ったが、どうもそれだけではなさそうだった。明らかに、力がみなぎっている。

「ん……おはよ。どうしたの?」

目を擦りながら、まだ裸のままのノワールが訊く。

「いや、している最中に何かしたか?悪い意味じゃない、身体が随分と軽い」

ノワールはうーんと唸る。

「昨日も魔法は使ってたけど……。房中術で『気』のやり取りをしたからかも。『気』は誰でも持ってる生命力みたいなもので、治癒術はそれを増幅させたりするの。
これまでもそうしてたんけど、昨日は効き目が違った……かも」

「どういうことだ?」

確かに、今までで一番激しく睦み合った気はする。子供の話が出たからかと思っていたが……。

「私からサイファーに流れる『気』が、大きかった気がするの。父様の治療の後、その影響で魔力が高まったみたいなんだけど……それかも」

ノワールは身体を起こし、人差し指を唇に当てた。あまり自信はなさそうだ。

時計を見ると、まだ6時半だ。もう一戦ぐらいは……と思いノワールの腰に手を回した時、呼び鈴が鳴った。

「まずっ、まだ服を着てないな……ノワールも着とけ。
……はーい、少し待ってください」

俺は慌てて下着とユカタを身につけた。何だこんな朝早くから。少し不機嫌になって引き戸を開けると、イシカワがいた。

「早朝からすまんな。……邪魔したか」

「多少は。もう少し遅かったら無視していたよ。……用件は?」

「悪かった。ただ、これから作業に入らないといかんのでな。
オルディニウムの使い方が分かった。お前の刀を鍛え直すやり方を、簡単に説明したい。朝食は準備してあるから、食べながら話そう」

##########

イシカワの言う通り、既に食事の膳は用意されていた。俺は「アユ」という川魚を焼いたものにフォークを伸ばした。……小骨が多く、箸の方が食べやすかったかもしれない。

01~25 完成まで2週間
26~50 完成まで1週間
51~80 完成まで4日
81~95 完成まで2日
96~99 明日には渡せる

再開します。

固定化については何かしら考えます。ノワールはともかく、後の二人はある程度入れ替えが効くようにしたいところですが。
ダリウスはともかく、ユリリエについては救済を入れたい所ですね。
なお、もうそろそろ一度入れ替え機会があります。

イシカワが口を開いた。

「結論から先に言おう。仕上がるのは最速明日の夜。明後日朝には渡せる」

「随分と早いんだな」

俺は魚を口にしながら言った。ノワールは手掴みで食べている。こっちの方が手早そうだ。

「切れ味の落ちた刀を再び切れるようにするには、『焼き直し』という作業が要る。
お前の刀はまだ鈍らになっていないが、それでも最近それなりに使っていた形跡があるな。
どうも年代物でもある、念のため焼き直しはした方がいいと判断した。
焼き直しをすると刀の質が落ちるという説があるが、それは完全に鈍らになった場合だ。
こいつほどの名刀で、かつまだ刃先が生きている場合は、焼き直しでもまず質は落ちまい」

「焼き直し、というとこれをもう一回熱するのか?」

イシカワは頷いた。

「まず、液体状にした土と灰、そして砥粉を混ぜたものを刀に塗る。
何度も重ね塗りした後に乾燥させ、炉で熱するんだ。そして、鉄が冷める前に水で急激に冷やす。
その後にもう一度砥いで完成だ。そして、この工程でオルディニウムを使う。
刀に塗る液体状の土に、粉末状にしたオルディニウムを混ぜるんだ。
ヘルラにオルディニウムの特徴は確認した。硬度はさほどでもないし、粉末状にもできる。
彼女の言う『魔術的性質』が何かは遂によく分からなかったが、成分を刀身に定着させるならこれが手っ取り早い」

「危なくはないの?一応無害化処理してあるとはいっても、オルディニウムは相当取り扱い注意なものだけど」

ノワールの問いに、イシカワの目が鋭くなった。

「そこはヘルラにも念を押された。俺が解釈するに、無害化処理とは一種のコーティング処理だ。
芯の部分は、まだ有害である可能性が高い。そこで、表面部をこそぎ落とすように粉末を作る。
さほど分量は必要ないだろう。吸い込まなければ、大丈夫だろうとも言っていた」

「じゃあ、これから作業に入るわけだな」

「ああ。この刀は必要なものなのだろう?急ぎで作らせてもらうよ。
明日夜遅くか明後日の朝に来てくれれば、物は渡せるだろう。
だが、それまでは丸腰になるな……」

※70以上で代わりの武器あり

※代わりになるような武器はなし

「済まないが、それまでは我慢してくれ。まあ、刀など使う機会がないのが一番幸せだが」

俺は魚の腹に齧りついた。上手いが、肝の苦みも口に広がる。
「村正」が戻るまでの2日間、戦うような機会がなければいいのだが。

※2日間、村正によるボーナスはない状態になります。
基本賢さか魅力のみの判定になるため、戦闘さえなければ影響は軽微ですが、
戦闘時の攻撃力は激減します。なお、サイファーが不慣れな殴りや蹴りでの戦闘になります。

###########

朝食が終わると、女将がやってきた。

「お迎えが来ております」

入口にはマエザキが運転手と共にいた。

「やあ。石川君とは話したかね?」

「ええ。仕上がるまでに2日はかかるとか。ヘルラの息子たちは、嬉しそうでしたよ」

客室の方からは、子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。マエザキは満足そうに笑った。

「そうだろう。ヘルラ君に来てもらうのは明日にしよう。今日一日くらいは、家族といさせてあげたいのでな。
オルド君も、近いうちにこちらに来るそうだ。
……さて、君たちはどうする?ここでもう少し休みたいならそうすればいいが、午後には『みらい』も来る。
東京に行くなら、早くした方がいいが」

…………

……

1 4人で宿で過ごす(「村正」のブースト可能性あり)
2 サイファーとノワールは宿に、火蓮とナージャは墓参りに
3 4人で研究所で過ごす(フレール浄化処置イベント)
4 サイファーとノワールは宿に、火蓮とナージャは墓参りに
5 4人で東京に向かう(「みらい」イベント)
6 サイファーとノワールは東京に、火蓮とナージャは墓参りに
7 その他自由安価

※安価下5多数決、考察できれば必要

※東京に行かない場合、翌日に滝兄弟とリナらが研究所を訪れます(確定ではない)

2と4一緒じゃないっすかね

>>425
おおっと、失礼しました。

1 4人で宿で過ごす(「村正」のブースト可能性あり)
2 サイファーとノワールは宿に、火蓮とナージャは墓参りに
3 4人で研究所で過ごす(フレール浄化処置イベント)
4 サイファーとノワールは研究所に、火蓮とナージャは墓参りに
5 4人で東京に向かう(「みらい」イベント)
6 サイファーとノワールは東京に、火蓮とナージャは墓参りに
7 その他自由安価

発生するイベントの重要性が鍵になります。墓参りにやった場合、別のイベント(プラスもマイナスも)が起きる可能性があります。
一応、警察にさえ気を付ければある程度安全に目的地たる松本市には着けるはずです。
墓参りに行かない場合は、火蓮の好感度が下がります(とはいっても、まだ冷静でしょうが)。

上げます。

4で決定します。

本編は明日ですが、どちらから先にやりますか?

1 サイファー視点
2 火蓮視点

安価下5の多数決、考察はありません。

上げます。

もう一度上げます。0000までで多い方とします。

では2で。火蓮視点でやります。

少し進めます。

※以下火蓮視点です

###########

朝はすっきりと目が覚めた。怪我の具合は、ノワールさんと治療カプセルのお蔭でほぼ全快していた。
私は大きく伸びをした。うん、筋肉は充分に解れている。大丈夫だ。

サイファーさんとノワールさんは、例の温泉宿に行ったと聞いた。ヘルラさんの息子さんたちを送るのと、石川さんに鍛冶を頼みに行くためという。
軽く心が痛んだが、それは仕方ないことだ。あの二人の間に入れないことは、十分分かっている。
私は私で、ちゃんと歩いていかないといけない。

ただ、そのためには、付けるべき「けじめ」があった。勇人さんへのお別れだ。

今日は兄さんがこの世界に帰ってくる。確かに、兄さんと会いたい気持ちはある。むしろ、すぐに会いたいぐらいだ。
でも、兄さんが戻るのは今日の夕方と聞いている。そこからはすぐに会議か何かだろう。
なら、今日はできれば勇人さんの家に行きたい。サイファーさんは、それを許すだろうか。

#########

9時頃、サイファーさんたちが戻ってきた。少し緊張した顔をしている。

「どうかしたんですか?向こうで何か」

サイファーさんは苦笑した。

「いや、用件は済んだ。刀も明日夜には仕上がるそうだ。
ただ、フレールが気になってる。俺が蒔いた種だ、最後まで俺が見ないとな」

マエザキ教授が頷く。

「フレールの浄化処置を、これからやるつもりだ。ただ、ローマン君の時並みかそれ以上に汚染度は深い。
ネーロ君やオルド君の力も借りるつもりだが、なかなか難儀しそうだ。サイファー君は、今日はここに残るということでいいな?」

「ええ。『みらい』も気になりますが、話なら電話でもできます。俺がやるべきなのは、フレールが正気に戻った時に奴の誤解を解くことです。これは、俺にしかできない」

やはり、ここにいなければいけないのだろうか。そう思った私に、サイファーが思いもかけない言葉をかけた。

「……カレンは、自由に動いていいぞ。婚約者の実家への報告、したいんだろう?
フレールの件は俺が何とかする。行きたいなら、多分今が一番いい。
ただ、ナージャも一緒に連れていってくれ。万一の時の保険だ、彼女には俺が話す」

その時、私の胸が熱くなった。サイファーさんは、ちゃんと覚えていたのだ。目にも熱いものが滲む。

「……本当に、いいんですか?」

「今日ぐらいしか、多分自由時間はないしな。憂い事は片付けた方がいい。
ただ、警察には注意してくれ。『ヤクザ』とやらはあまり心配要らないみたいだが……」

サイファーの言葉に、マエザキ教授が続ける。

「松本までは、陸路の方がいいだろうな。帰りは『プレーンウォーク』で構わないが。公共機関は追尾される危険性が高い。……」

※75以上でプレイアブル候補登場

※プレイアブルではない

「松本までの移動は車の方がいいな。レムス君、いいかな?」

「了解です。昨晩のようならいいんですけどね」

青年が肩をすくめた。彼が運転手らしい。

「では、早速準備してくれ。火蓮君は警察に面が割れてるから、サングラスか何かで少し変装した方がいいだろうな。用意しておこう」

「いつまでに戻ればいいですか?」

「明日昼、滝君……多分兄弟両方がこちらに来る。場合によっては武藤総理もな。それまでであれば構わんよ」

サイファーさんが私を見て微笑んだ。

「こちらのことは心配するな。行って来な、フレールは何とかする」

私は「はいっ!!」と、大きく頭を下げた。

###########

「マツモト、ねえ。ここからどのぐらいかかるの?」

「ここから高速まで30分、乗ってから1時間ですかね。そうかかりませんよ」

ナージャさんが運転手のレムスさんに訊いた。車は既に敷地内を抜けている。

「あら、結構近いのね。何か名物でもあるかしら?」

「市内だと松本城ですかね。500年以上前にできたものらしいですよ」

「そんなに!?あたしたちの世界だと、500年前からある建物って……ダリオ学院ぐらいかしら……」

少し退屈そうだったナージャさんの目が、急に輝き始めた。

この件について、彼女は部外者もいいところだ。正直、今日松本に行くと話した時も「クリムゾンの研究をしたいけど……」とあまり気乗りしない様子だった。
ナージャさんには申し訳ないなと思っていただけに、ちょっとほっとする。気晴らしに、連れていってあげよう。

私は後ろを見る。

……

※20以下で追尾者あり

※追尾者なし

怪しい車は、特になかった。ただ、昨日の襲撃者には公安がいたらしい。検問があれば、すぐ隠れるように言われている。油断はまだできない。

#########

車は碓井軽井沢ICに入った。警察がいるとすれば、ここだけど……

※30以下で検問あり

※再判定します。

奇数 降格
偶数 そのまま続行

※検問あり

パトカーの姿が目に入った。……やはりいたか。
私は後部座席の後ろの方に移り、身を潜めることにした。……見付かったら面倒になりそうだけど、仕方ない。

前の方から、声が聞こえてくる。

「……軽井沢駅での銃撃事件で情報を集めているのですが……この人物に見覚えは?」

「No. I have no idea」

レムスさんはただの外国人カップルを装うつもりらしい。
少し間をおいて、今度は英語が話せる警官が来たようだった。

「これからどこに?カップルでワンボックス、少し大きすぎません?」

70-ナージャ賢さ(22)×1.5=37以上で成功

※12…失敗

「えっ、ああ。これからキャンプ場なのよ。だから、ね?」

ナージャさんはしどろもどろだ。……この言い訳はまずい。荷物を出せと言われたら、逃げ道がない。
私の鼓動が早くなる。……どうしよう。

※70以下で荷物チェックが入る

※入らず

警官が外で何やら話し合う声が聞こえた。しばらくすると、「失礼しました、言っていいですよ」とさっきの警官が言った。
……助かった。どうやらナージャさんの言うことを信じたらしい。

「危なかったですね……。少々肝を冷やしましたよ」

「同感。言ってからすぐ、しまったと思ったけど……外国人と思われたから、それでかしらね」

レムスさんにナージャさんが答えた。私は再び身を起こす。

「でも、これで松本ICまでは大丈夫ですね。……」

私はもう一度、後ろを見た。

※25以下で追尾者あり

>>457
言って→行って

です。誤字失礼しました。

再開します。

※追尾者なし

後ろから来ている車はない。泳がせるつもりかと思ったけど、取り越し苦労だったみたいだ。
車はそのまま更埴ジャンクションから長野自動車道に入る。何度か行ったことがある、勇人さんの実家はもうすぐだ。

※30以下、あるいは80以上で追加イベント

※特に何もなし

###########

「ここです、止めて下さい」

私たちは松本市郊外の住宅街に着いた。少し古くなった、ごく普通の2階建て。ここで勇人さんは生まれ、育ち……そして、もう戻ることはない。

私の鼓動が早まる。私は、これからご両親に残酷な宣告をしなきゃいけない。……どう伝えるべきだろう。
正直、会うのが怖い。ご両親とは、何回か会っている。特殊な生まれの私にも、実の娘のように接してくれた。本当に、娘になりたかった。

私には、両親がいない。父さんは私が小さな頃、母さんと離婚した。それからずっと会わないまま、気がついたら死んでいた。父さんの記憶は、ほとんどない。
母さんは不自由なく私を育ててくれたけど、いつもどこか寂しそうだった。そして、大学を卒業するとともに、あっさりと逝ってしまった。

だから、家族仲がいい勇人さんに私は憧れてた。そして、いつか彼とああいう家庭が築けたらと思っていた。
……でも、それはもう、叶わない。

俯く私の肩を、ポンとナージャさんが叩いた。

「あたしらは外で待ってるよ。……ゆっくりと話してきな」

私は頷き、意を決して呼び鈴を押す。

※20以下で不在

※いる

「はーい……火蓮ちゃん!!?どうしたの急に……」

60ぐらいの老婦人が、玄関のドアを開けた。目は驚愕で見開かれている。

「……ご無沙汰しています。……お話があって、参りました」

私は深く頭を下げた。ただならぬ様子に何かを悟ったのか、お義母さんが血相を変えて私の所にやってくる。

「勇人は??勇人はどうしたの??あなたと、一緒じゃないの???」

私は、努めて冷静に……頭を横に振った。……目頭に、熱いものを感じる。

「いえ……勇人さんは……亡くなりました……任務中に……」

※20以下で拒絶される

>>466
10秒以内なので無効です。

※拒絶される

次の瞬間、私の左頬に衝撃が走った。

「嘘よっ!!そんな、そんなことがあるわけがないじゃない……!!
国の重大任務なんでしょ!?失敗するはずがない任務なんでしょ!?あなたのお兄さんが隊長で……連絡はなかったけど、帰ってくると思ってた……」

平手打ちを食らったことに気付き、私は崩れ落ちた。お義母さんも泣き崩れる。

「す……すみません……どうしようもなかっ……」

「言い訳なんて聞きたくないっ!!今すぐ、ここから消えて!!」

お義母さんは取り乱していた。……私も、ショックのあまり動けないでいた。
やがて、よろよろと彼女は玄関へと向かおうとした。……私にできることは……ない。何も、ない。

※80以上で???

※何もなし

「……ごめんなさい、あなたに罪はない、と思うの。……でも、しばらく、顔は見たくない」

パタン、という音と共に、ドアは閉められた。……私はただ、泣きながら立ち尽くすだけだった。

……こんなことなら、来るんじゃなかった。

※ナージャ視点に切り替えます

カレンの異変に気付いたのは、ここについてしばらくしてからだった。

女性が平手打ちした後、カレンは座り込み、女性だけよろよろと去っていった。拒絶されたんだ、そう思ってあたしは車外に出て彼女の元に駆け出した。

「大丈夫!?」

弱々しくあたしの方を向いた彼女の目からは、光が消えていた。涙は流れ続けている。

「……どうしよう……お義母さんに、嫌われちゃった……」

あたしは思わず、彼女を抱き締めた。相当なショックだったようだ。誰かが支えてあげないと、この子は……多分立ち直れない。

でも、付き合いが浅いあたしに、何ができるというのだろう?

※90以上で……?????
ファンブルなし

※???は提案されず
※ナージャの行動を選択してください。

1 このまま落ち着くまで放置
2 研究所に戻る
3 東京に飛び、滝の元に向かう
4 温泉宿に飛ぶ
5 その他自由安価

※2300までの多数決、考察必要

※いずれの選択肢にもメリット、デメリットあります。
※鎮静化できる有力な方法があります。が、相応のデメリットを伴う方法です。

5 足手まといはここで切り捨てる

マルコは日本に来ないんだっけ?

>>481
お奨めしない選択であるとだけ言います。

>>482
来てないはずです。アングヴィラのマニーと対アミールに向けて何やらやっているはずなので。
ただ、あくまで「はず」です。

自己レスですが、もう一つ確実な手段がありますね。
ただ、これもデメリットがあります。

ノワールに相談する。火蓮と長い事行動共にしたし、同性だし

リナの時間遡行で義両親に会いに行く前に戻す、とか?

有効な手が思い付きません
より深く考察される方にお任せします

>>487
これは2として扱います。

>>488
時間遡行は難しいでしょうね。

「みらい」搭乗班は滝弟、レイラ、沢田が確定です。
低~中確率で別の誰かが乗っているかもしれませんが、到着前の現状では知るすべはありません。

確実な方法2つは、ある人物(それぞれ別)を使います。
ただ、片方はそれが可能かどうかというのと、相応のリスクを負います。
もう片方は、当面火蓮がパーティを離脱します。
1~4よりいいかは、一概に言えません。

上げます。

誰にケアしてもらうかは重要でしょうね。人生経験豊富そうな人物は何人かいますが……?

上げます。0000まで延長。

参考になるか不明ですが、ここにいない年長者の年齢はこんな感じです。
(うろ覚えのため間違いあるかもしれません)

サイファー 33
ノワール 27(そろそろ28)
滝蓮次郎 33
レイラ 29
滝蓮太郎 36
リナ 29
ジュリアン 数万
ネーロ 150ぐらい
オルド 42
ヘルラ 35
マエザキ 60
石川 40
女将 38
シェフィールド 39

矢向を忘れていました。65ぐらいです。
(モデルは言うまでもなく彼です)

相談・ケアには年齢以上に火蓮との距離や性格が重要です。明確に向いていない人物もいます。
なお、火蓮と似たような経験があるかもしれない人物もいます。
(滝は該当しますが、別のデメリットがあります)

もちろん、しばらく待って「みらい」にいるかもしれないイレギュラーを狙うのも一手です。マルコが来れば状況は好転するでしょう。
裏技じみた方法もあるかもしれません。

上げます。現在有効票は実質2への1票のみです。

もう一度上げます。0000までに決まらない場合再投票です。

2で決定します。今日はここまで。
視点がサイファーに戻ります。

裏技はまだ明かさないでおきます。使わないことに越したことはないのですが。

少し進めます。

##########

フレールは寝たまま処置室にいた。頭に電極、両手には点滴の管だ。
俺も一度受けたことがあるから言えるが、相当に苦しい。もう一度やれ、と言われたらかなり躊躇するだろう。

「準備はできたのか」

後ろからローマンが呼び掛けた。

「いや、もう少しかかるらしい。マエザキ先生が、ネーロさんと相談している」

「……そうか」

何か思うところありげにローマンが呟いた。

「そういえば、お前の時は明らかに常軌を逸した姿になったな。……前に『真の力』とか言っていたが、あれと関係があるのか?どうしてそうなった?」

「……こちらに来て、色々学んだ。オルディニウムの精神汚染というのが、肉体を変質させたというのは間違いない。
だが、コーウィンがそこに手を加えた。正直に言えば、まだ汚染の影響は残っている」

「手を加えた?」

ローマンが頷いた。

「私の推測だが、コーウィンはオルディニウムを持っている。オルランドゥのものよりも、純度が高いものだ。ハッキリと覚えていないが、それを使われたらしい」

「じゃあ、コーウィンの予知も……」

「恐らくはそうだろうな。……来たぞ」

マエザキと、車イスのネーロがやって来た。

「父様!動いていいのですか?」

「まあ、お陰様でね。当面研究禁止だし、投薬治療が中心だが。
浄化処置は何度も受けてる。微妙な調整は、私がすることになった。
……ローマン。久しいな。もう『いい』のか?」

01~30 率直に言えば、まだだ(狂気度30)
31~70 多少の違和感はある(狂気度20)
71~99 ああ、ほぼ大丈夫だ(狂気度10)


「多少の違和感はある。……本来は、もう一度受けるべきなのだろうがね」

「そうするといい、とは言い切れないな。身体への負担が大きすぎるから。私のように寿命を削っては話にもならない。
だが、向こうに戻ったら気を付けた方がいい。コーウィンは異常を感じるだろう。
徹底して誤魔化すか、あるいは完全に寝返るか。正気に戻った君がどうするかは、君の問題だ」

「……そうだな」

ローマンの視線はフレールに向いた。

「彼は治せそうなのか?」

「……どうだろうか。昨日、『覚醒』手前までは行ってしまったようだしね。
オルドは汚染度は高かったけど、強烈な自我で押さえ込んでいたからほぼ浄化できた。でも、肉体に影響が出始めてからは大変だ。
君のケースですら、かなり上手くいった方だと思う」

ネーロは厳しい表情になった。

「じゃあ、またあの時みたいなことがあり得るってこと?」

「そうならないようベストは尽くすさ、ノワール。だが、一度で終わる処置にはならないかもしれないな。やるだけやってみよう。
マエザキさん、じゃあ始めましょうか」

「了解。では」

マエザキが機器の操作を始めた。ゆっくりと、薬液がフレールに入っていくのが分かる。

…………

……

01~20 ???????
21~50 がぁぁぁぁっ!!!
51~75 フレールは苦悶の表情を浮かべている
76~90 フレールは呻き声を上げ、何かに耐えているようだ
91~99 フレールは眉間に皺を寄せた

治療を始めてしばらくして、フレールの様子がおかしくなった。首筋の血管が浮き上がり、両腕と両足を拘束している鉄錠を引きちぎろうとする!?

「があぁぁぁぁっ!!!」

フレールが吼えたのと同時に、部屋の空気が一気に緊張する。

「やはり来たな!マエザキさん、抗ODウィルス剤3単位追加で!サイファー君たちは万一に備えてくれ!!」

俺たちは戦闘態勢を取った。「村正」がない今、できるのは庇うことしかない。だが、やれるだけはやる!

01~25 暴走
26~60 やや鎮静化
61~90 かなり鎮静化
91~99 治療終了手前

暴走範囲を25→20に訂正。

点滴のスピードが目に見えて速くなる。フレールは激しく痙攣したかと思うと、糸が切れた人形のようにグッタリとした。

「……一応山は越えたか。後は、脳に電流によるショックを与える。これで上手く行くはずだ」

ネーロが合図すると、フレールが再び猛烈に痙攣した。口からは声にならない声が小さく吐き出されている。

※40以上で治療終了

※治療終了

再開は夜です。治療の順調度に応じて、回復しやすさも決まります。
後半順調でしたので、多分平均ぐらいでしょう。

再開します。

「あ˝あ˝あ˝あ˝ぁぁぁぁぁ」

震えながらフレールが叫ぶ。その声は時間とともにゆっくりと小さくなり……そして止まった。

「これ大丈夫なんですか?」

俺の言葉にマエザキが汗を拭って笑う。

「ああ。むしろこれでいい。君の時もこうだったよ。
これで一応、血中のウィルスはある程度殺したはずだ。後は意識が戻ってから、だな」

奴に付けられた管や器具が、次々と外されていく。
問題は、目覚めてから奴がどうなるか、だ。

##########

※50以上でフレールの意識が戻る前に火蓮とナージャが戻ってくる

※火蓮とナージャが戻ってくる

フレールは眠り続けている。俺やローマンの時もそうだったが、どうも当面は起きないらしい。
「浄化が不十分だった時に備え、一応拘束だけはしておく」とは、マエザキの言葉だ。

「ウィルス」の除去の具合は、最終的には意識が戻らないと判明しないらしい。
俺やオルドのようにほぼ完全に除去できる場合もあれば、ローマンのように残存することもあるそうだ。
フレールの場合は多少なりとも残存している可能性が高いというが、どこまで正気になっているのだろうか。
願わくば、俺と友人だった時の奴に戻っているといいのだが。

そんなことを思いながら、フレールのベッドの傍に座っていると外が少し騒がしいのに気付いた。
ノワールが青ざめた表情で扉を開ける。

「サイファー!!ちょっと来て!!カレンちゃんが……」

ただならぬ状況であるのはすぐに察した。襲撃され、深手でも負ったのか?

状況はすぐに分かった。深手を負ったのは身体じゃない。心だ。

「婚約者の所で、手ひどく拒絶されたみたい。……完全に、虚脱状態になってる。
私じゃ多分手に負えないわ。……サイファー、どうしよう」

カレンはナージャが肩を貸して、辛うじて立っているような状態だった。
目には全く光がない。……婚約者の死を、家族が受け止めきれなかったのだろうか。
あるいは、拒絶をきっかけに彼女の中で婚約者の死が再び大きくなってしまったのかもしれない。

だが、俺にもどうしたらいいか見当がつかない。

……

80-賢さ(13)=67以上で火蓮少し意識が戻る

※少し意識が戻る

「あ……ああっ……!!さ、サイファーさん!!どうしよう……!!」

彼女は俺の姿を確認すると、僅かに自我が戻ったのか涙を流し、俺の胸に飛び込んできた。
俺は戸惑いながら、彼女の頭を抱く。まず落ち着かせないといけない。

「……大丈夫だ。俺はここにいる。ノワールもだ。……お前は一人じゃない」

月並みな言葉とは分かっていた。だが、この程度しか俺にはできない。
ノワールも俺の傍に寄って、カレンを抱きとめた。
彼女はしばらく黙って、彼女の頭を撫でる。

……

65-ノワール知力(31)=34以上で???

※72……成功、トラウマの深さを把握可能

「……サイファー、ちょっといい」

ノワールが小声で耳打ちした。カレンはまだ泣きじゃくっている。

「何だ」

「今、精神感応できたの。何が起こったか、どのくらいのトラウマかある程度分かったわ。
婚約者さんのお母さんに、手酷く拒絶されたみたい。元々相当仲、良かったみたいね。それがよほどショックだった。
あと、やっぱり婚約者さんの死を鮮明に思い出しちゃったんだと思う」

「立ち直れそうなのか」

(コンマ下)
01~50 自力じゃ無理ね
51~85 半々、かな
85~99 しばらくそっとしておくことと、何か忘れさせるような楽しいことが要るかも

(コンマ下2)
※70以上で別の解決策を思いつく、ファンブルなし

※別の解決策思いつく(ただ、使う必要性小)

「しばらくそっとしておけば、少しは落ち着くと思う。
私と出会った時のカレンちゃんなら精神崩壊手前まで行ってたかもだけど、今なら。
でも、辛い記憶であるのは確か。何か和らげさせるような、気晴らしになるような何かが要ると思う。
……それと……」

ノワールが少し言いづらそうな表情になった。手はなおもカレンを撫でている。
すうすうと、カレンが寝息を立て始めていた。恐らく、精神感応の応用で眠らせているのかもしれない。

「精神感応術を使って、記憶を消しちゃうのもあるわ。
ここは上の鉱石の影響から、地上よりは若干魔素が濃いの。だから普通に魔法を使えているんだけど。
父様にやったのと同じようにすれば、あるいはブレイズさんに近いことができるかもしれない。
でも、そこまでする必要があるとも思わないけどね」

……気晴らしになるような何か、か。タキの帰還が気晴らしになるかというと、正直自信がない。
精神の安定には繋がるだろうが、タキへの依存が強まるだけのような気がする。あるいは、誰かにカウンセリングしてもらうか。

……どうすべきだろうか。

1 マエザキにカウンセリングしてもらう
2 ネーロにカウンセリングしてもらう
3 宿屋に連れていく
4 一日置いて、リナにカウンセリングしてもらう
5 一日置いて、矢向にカウンセリングしてもらう
6 記憶を消す
7 その他自由安価

※0000までの多数決、考察必要

カレンにノワールの未来視使うとどうなるの?

※とりあえず最良パターンですので、選択さえ間違わなければ実質キャラロストは避けられています。

※ただし、復活まで火蓮にはコンマ修正に30のペナルティがついています。早めに立ち直るのに越したことはないです。

※選択肢には入れませんでしたが、ある方法もあります。……今の状態だと確実に大きめのメリットが発生しますが、デメリットも相応に強烈です。
無理してこの自由安価を選ぶ局面ではないとだけ言っておきます。

>>536
コンマ判定、ですかね。あり得る未来はピンからキリまでで、可能性の高いものが判明します。
それを火蓮がどう受け止めるかですね。良いコンマであれば、多分戸惑いながらも立ち直るでしょうが、割と博打要素強めです。

でもノワールの狂気度上がりそう。体弱いから浄化措置自体できるか怪しいのに

>>540
未来予知自体は特にオルディニウムの力を使わないため、狂気度は上がりません。

上げます。

未来視ってそもそもどういう仕様なの?アミールの行動から察するに未来視で見たとしてもその未来を変えることは出来るってことよね?破滅の未来を見た上でも足掻こうとしているのなら

>>544
未来は変わり得ます。可能性の高いものを見た上で先回りして潰せるのが最大の強みです。
ただ、本編では未来予知ができるキャラが4人いますが、全員同じものを見ているかというと難しいところではあります。

とりあえず未来視で

>>547さんの考察がなかったのでここでリセット、再投票です。
(3票以上なしのため)

0830ぐらいまでの多数決、考察必要です。

鉄の呼吸
一時的に体を硬化させる事ができる
型の特徴としては愚直過ぎるぐらい太刀筋が真っ直ぐ

>>551
鬼滅の刃でしょうか?

とりあえず上げます。

もう一度上げます。

未来視使うだけ使って悪い結果だったらカレンに伝えないってのはだめなの?

>>554
不可能ではないです。

もう一度上げておきます。

4に2票、未来予知に2票です。

もう少し延長します。

再開します。選択は7「ノワールの未来予知を使う」です。

まず考えたのはカウンセリングだ。確かにここには年長者が多い。ネーロやマエザキなら、的確なアドバイスができるかもしれない。
だが、戦闘で目の前で婚約者を失ったカレンの傷を、どこまで癒せるか。正直、確信はなかった。

リナに任せることも考えた。同性でもあるし、そろそろ向こうの「ヘルラ」も発言ができるようになっているだろう。
だが、やはり心の傷を負った経験は、彼女にはない。「ヘルラ」は長い間生きてきたからいくらでもあるだろうが、人外である以上どこまで彼女の目線に降りれるかは不安だ。

……これならどうだろうか。俺はある考えを思い付いた。

「ノワール、一度彼女の未来を見てくれないか」

「未来?何で急に」

ノワールは唖然としているようだ。俺は話を続ける。

「彼女の未来が、良いものであるなら……それを伝えてあげればいい。今は辛くても、先には幸福が待っているなら、それを機に立ち直れるはずだ。
問題は悪いものだった場合だが……未来は変えられるんだったな」

「ん、まあそうだけど……。その場合は、色々ケアしてあげなきゃだね。
特にタキさんに何かあったら、多分立ち直れないだろうし」

ノワールは視線をカレンの寝顔に移した。

「……どのぐらい先まで読めるんだ?」

01~20 一週先ぐらいまでは
21~60 1カ月先ぐらいまでは
61~80 1年先ぐらいまでは
81~99 時間さえかければいくらでも

※クリティカル、後の判定にボーナス

「時間さえかければいくらでもできるよ。すぐに分かるのは明日とかで明後日先までだけど。
その人がどうなるかということなら、しばらく頭に手を置いてみれば読み取れるの。さっき、少し試してみて分かった」

「……あんた、何か本格的に凄いことになってきたわね。占い師か何かみたい」

ナージャが呆れたように言うと、ジュリアンが続けた。

「僕たち『一族』も、それぞれ超常的な固有能力があるからね。それに近いものかもしれない。ネーロにも同じ能力があったようだし、血統かもしれないね」

ノワールはそっと手を眠っているカレンに乗せる。

…………

……

※コンマ下に応じて内容を決定
※ただし、クリティカルでボーナス(+20)があります。素のコンマで20以下は絆効果の対象です。

※93+20…非常に幸福

しばらくすると、ノワールの顔が赤くなった。身体に負担がかかるのか?

「どうした、大丈夫か?」

「あ……あ、ごめん。身体は大丈夫。というか、こっちが恥ずかしくなってきた……」

その場にいた俺とナージャの頭上に疑問符が浮かぶ。

「何だそりゃ」

「何というか……旦那様と子供に囲まれて幸せに暮らしてる風景が見えたの。幸せ過ぎる程度には幸せみたいね……。
というか、旦那様との仲が良すぎてこっちが恥ずかしくなっちゃったよ。
未来は変わり得るけど、多分このままなら全然心配ないよ。うん、大丈夫」

ノワールは満面の笑みを浮かべた。俺は胸を撫で下ろす。

「そうか、良かった……それを後でカレンに伝えてあげてくれ。今は辛くても、幸せになれる未来であるのが分かれば、多分立ち直るだろう」

俺はわしゃわしゃとノワールの頭を撫でた。少しくすぐったそうにしている。

「……こほん。で、旦那様って誰なのよ?」

01~70 それは分からないわ、知らない人かも
71~95 分かっちゃったけど、内緒。カレンちゃんにも黙っとくわ
96~99 実はね……

「それは分からないわ。知らない人かも。
未来過ぎると、その人の状態がどうであるかまでしか分からないみたい。周辺の情報は、ぼんやりとしか」

ナージャの問いに、ノワールは肩をすくめた。ともあれ、後は彼女が何とかするだろう。

「……そうだ、俺についてはやってくれないのか?」

「ん、その必要はないと思うよ。私が幸せにするから」

自分で分かるぐらい顔が真っ赤になった。ナージャが呆れたように言う。

「あー、馬鹿っプルはどうぞご勝手に。あたしは疲れたわ、ちょっと寝る」

※ノワールのカレンへの説得は強制成功になります(「魅惑の眼差し」のため、使用の有無が必要になる場合は別途判定)

##########

カレンをベッドに運び、俺はフレールの病室に戻った。

……

※50以上で目覚める前にノワールが来る

※ノワールもフレールの説得に参加

ここで切ります。

再開します。

目覚めるまでどのぐらいかかっただろうか。1、2時間ではなかったと思う。
昼飯を軽く食べたが、あまり味はしなかった。フレールが目覚めた時に、何を言うべきか。そればかり考えていた。

シャルが生きていたこと、シュトロムによる凌辱を知らなかったことは救いだった。まだ、やり直しは利く。
だが、正気に戻ったとして、どこまで俺の言うことを聞くのだろう。そもそも、どこまで正気に戻るのだろうか?

フレールの寝室に戻り、俺は目覚めを待つ。午後2時頃、ノックの音があった。ノワールだ。

「サイファー、まだここにいたんだ」

「ああ。奴が目覚めたら、何を話すか考えていた。……そっちは?」

「カレンちゃんなら、大分落ち着いたよ。未来視の内容は半信半疑だったけど、『最後は幸せになれる』って言ったら少し元気が出たみたい。後は、時間が解決するよ」

※カレン説得成功につき、判定を行います。

01~60 カレン→ノワールの好感度160で設定開始
61~80 カレン→ノワールの好感度180で設定開始、サイファーの好感度上昇
81~99 カレンとノワールで絆効果発生、サイファーの好感度上昇

※カレン→ノワールはあくまで友情です

※ノワールと火蓮の間で絆効果が発生します。
※ノワールと火蓮が一緒にいる場合、以下のボーナスがあります。

・戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。
・戦闘中一度だけ互いのファンブル(相手のクリティカル)を無効にできます。


※コンマ下一桁×3 火蓮のサイファーへの好感度上昇

※火蓮好感度 186

「そうか。……今少し動いたな」

フレールの顔を見ると、瞼が少し開いていた。処置から目覚めたのだ。

「ここは……??」

「起きたか。……気分はどうだ?」

01~20 ???????
21~40 貴様……
41~60 最悪の気分だな
61~80 気持ちは良くないな
81~99 大分楽だ

「……大分楽だな。……どうして俺は縛られている?」

「……覚えてないのか??」

※50以上で記憶なし

※記憶なし

フレールは戸惑いながら頷いた。

「……何も。イーリスか、ここは」

俺はノワールと顔を見合わせた。ここに来た記憶自体が飛んでいるのだ。

「いや、アサマヤマという所だ。異世界、と言って分からないか?」

「……何だそれは……いや、その言葉には聞き覚えがあるが……どうして俺はここにいるんだ」

ノワールが耳打ちする。

「……多分、シャルさんの件で逆上した時に『汚染』が一気に進んだんだよ。処置が上手くいったから、その後の記憶も消えてるのかも」

「……とすると」

俺はフレールの目を見た。

「本当に覚えてないのか?イーリス王宮を襲撃したのも。シャルの件も」

01~25 シャルの件だけ覚えている
26~85 両方覚えている
86~99 全部忘れている(アミールによる汚染開始以降)

少し中断。

なお、上の低コンマはあまり重要でないのでご安心下さい。(86以上だと前提が激変していましたが)

「……シャルのことは覚えている。……お前が記憶を消させた。そうだな」

フレールは瞳に僅かな憎しみを浮かべた。俺は頷く。

「……ああ。だが、その背景までは知らないはずだ」

「……どうしてそんなことをした?……俺が王宮を襲ったというのは、多分そのためだろう?
だが、今の俺は、お前の言い分を聞いていいとも思っている。……何故だ?」

俺は……

1 正直に全て話す
2 一部ごまかす(シュトロムのことなど)
3 話さない
4 自由安価

※安価下5多数決、考察必要

4
正直に話すけど、シュトロムの独断行動であること、国自体は命令してないけど黙認した形になったのは事実であること、といった形で責任のありかは明確にする。
とりあえず、怒りの矛先を明確にしないとどうしようもないし、流石に国王とベルトランを失う訳にも行かないので、どうにかシュトロムの首までの範囲で手打ちにしてもらうよう交渉する足がかりに。
1と同じ票扱いでも構いません。

上げます。

1とします。>>602さんの流れを採用。

俺は、暫し逡巡した後、意を決した。
誤魔化すことはできない。全てを正直に話すべきだろう。

「……やむを得ない処置だった。シャルを救うための、苦肉の策だった。
彼女は捕らえられ、シュトロムの手で尋問――いや、拷問にかけられていた。恐らく、アミールやお前たちの一派のことを聞き出そうとしていたのだろうな。
拷問の中身は言いたくもない。……身体以上に、心を壊すものだ。察してくれ」

※40以下で暴走の気配あり

※暴走せず

フレールの表情に一瞬激しい怒気が浮かんだが、奴はそれを無理矢理押さえつけたようだった。

「……大丈夫だ、続けてくれ」

「そうか、済まない。……シュトロムがイーリスで相応の権力を持っていたのは知っているだろう。これまでも、シュトロムが多少の無茶をしても、国王やベルトランは黙認してきた。
それが傲りだったのか、それともただの嗜虐趣味だったのかは知らない。だが、シュトロムはやり過ぎた。俺が彼女に再会した時……彼女は廃人寸前だった。
俺は、彼女を救うためにブレイズ――記憶を操る『一族』だ――彼に、記憶を消させた。いや、操作させた。
捕らえられるまでの一連のことをなかったことにしたんだ。……だから、シャルはお前に騙されてイーリスに来たと、思い込んでいる。本当のことを思い出した瞬間、彼女の心は壊れるだろう、な。
すまないと思っている。……だが、それしか、彼女を救う方法を、俺は思い付かなかった」

俺は唇を噛んだ。……許してくれ、と言うつもりはない。だが、少しでも理解はして欲しかった。

……

※50-魅力(15)×2=20以上で成功

※47…成功

「……そうか」

短くフレールが言った。奴の視線は俺ではなく、天井に向けられている。何かを考えているようだった。

01~60 憎むべきは、お前ではなかったな
61~90 因果応報、か
91~99 目が覚めたよ

「……因果応報、か」

フレールは苦笑した。自嘲しているようにも見えた。

「どういうことだ?」

「文字通りだ。シュトロムは確かにやり過ぎた。殺したい気持ちは正直ある。
だが、シャルを危険な目に遭わせた遠因は、俺にもある。
……俺がアミールに付かなければ……こんなことにはならなかった。そういうことだ」

「……お前っ……まさか!?」

フレールは首を振った。

「『目が覚めた』とは言えない。お前が今度は俺に何をしたのか、正直分からん。左腕の肘から先も吹き飛んでいる。俺の方も、分からないことばかりだ。
……しばらく時間をくれ。整理する時間がほしい。落ち着いたら、また話してくれ。俺が何故ここいるのか」

俺は頷いた。

「夕飯の時に、もう一度来る。彼女……ノワールの父親も連れて、な」

「そうか。……一つ、聞かせてくれ。彼女は、お前の恋人なのか」

「ああ。……それがどうした?」

フレールは寂しさと自嘲入り交じったような笑みを浮かべた。

「いや、ただ羨ましく思っただけだ。……俺たちにも、そういう時があったな、とな」

俺は苦い気分で部屋を出た。……フレールがシャルとやり直すことは、できるのだろうか。

※20以下で追加イベント、80以上で別の追加イベント

※特に何もなし

※フレールの狂気度は15程度に設定

今日はここまで。

狂気度20から危険水域だっけ?
とはいえ、一度目が重症だったフレールへの処置はそう何度も出来そうにないし。
あと何回処置出来るか確認したい所だけど。

少し進めます。

>>619
25から症状が出始めます。フレールもローマンも「一族化」まで進行していましたので、75ぐらいあったのが一気に減った計算です。
ただ、治療しやすさは回数に反比例します。次どうなるかは難しいところですし、アミールなりコーウィンなりに再会した時にどうなるかは予断を許しません。

#########

「サイファー君、おるかね」

自室で仮眠を取っていた俺の眠りを、ノックの音が覚ました。

「マエザキさんですか」

「ああ。先程、『みらい』が東京湾に着いたそうだ。蓮次郎君から、連絡が来ている」

「……代わってください」

ドアを開け、マエザキから電話を受け取る。

「俺だ、サイファーだ」

『久しいな。……といっても一週間しかたっていないが、な。話は聞いた。フレールがそちらにいるらしいな』

「ああ。だが、今は落ち着いている。牙を剥くことは、多分ないだろうな」

『……そうか』

……

01~25 ……悪い知らせだ。(再判定)
21~50 悪い知らせだ。(再判定)
51~75 特に何もなし
76~99 実は……

『実は、ここにある人物が来ている。代わるぞ』

ある人物?ここに来たのは、タキとレイラ、そしてサワダだけではなかったか?

01~15 ????
16~30 ???
31~45 ダリウス
46~60 ユリリエ
60~80 マルコ
81~99 マルコとエリス

すみません、少しやらかしました。再判定します。
(ユリリエにこちらに来る動機があまりない)

01~15 ????
16~30 ???
31~55 ダリウス
56~70 エリス
71~95 マルコ
96~99 ランダム

中断します。

なお、上の????と???は字数から察して下さい。

一族のペナルティー考えると、一番の当たり引いたかな。
カレン周りは完全解決するし、交渉能力の高さも大きい。
しかし、ヘカテルだけじゃなく、カミュまで要注意になったか……。

更新は夜です。今から思えば????と???は逆の方が良かったですね。

>>631
カミュは元々そういう子ですね。サイファーは男としか思ってないですが。

再開します。

『もしもし、サイファーさんですか?マルコです、お久し振り……というほどでもなかったですかね』

電話の向こうからは、弾んだ声が聞こえてきた。

「マルコ?マニー会長の所にいたはずじゃ」

『ええ。アングヴィラの方が一段落したのと、お伝えしたいことがあって、無理を言って連れてきてもらったんです。
実は、『クリムゾン』を借りてきました。といっても、ミドル・オーディナルのものですけど』

「何だって?オーディナル家の家宝じゃ……」

俺は驚いた。親族とはいえ、あれは世界の秘宝の一つだ。ミドルは少し興奮気味に話す。

『『状況が状況だから、向こうの世界で見てもらえ』だそうです。確か、ジュリアンさんが作ったんでしたっけ?今います?』

「ジュリアンの宝石を持つナージャは今休憩中だが……何かあったのか?」

『ミドル・オーディナルの手による文献が見付かったんです。『クリムゾン』に対する考察が書かれていました。
動力源次第で、さらなる性能を発揮するだろうとか、色々あったんですが……。
『オリジナル』の秘密にも繋がるんじゃないかと思って、持ってきたわけです』

「実は『クリムゾン』については、既にある程度のことが明らかになっている。動力源は、本来オルディニウムだったらしいことと、開発者はタケシタの父という所まではな。
こちらの方では模造品まで出ているが、やはり現状すぐには対抗するものが作れないとジュリアンが悩んでいた。
だが、それを使えば、あるいは……」

『なるほど!早速持っていきます。今どちらに?』

「アサマヤマという所だ。だが、タキか誰かと一緒の方がいいな。すまんがタキに代わってくれ」

しばらく間を置いて、タキが電話に出た。辺りが少し騒がしい。

『マエザキ教授の所というのは聞いている。明日、兄や義姉さんたちと一緒に行くつもりだ』

※25以上で??登場

※総理登場

『それと、一度武藤総理が会いたいとも言っている。恐らく、善後策を練ることになるのだろうな』

総理、ということは宰相のようなものか。
タキの国には別に「テンノウ」と呼ばれる国王のような存在がいると聞いたが、以前雑談した時は「イーリスのように国政に関わることはない」とのことだった。実質的な国のトップが来ることになる。

「なるほど。俺も正直、この世界の勢力図が飲み込めてなかったから助かる。
そういえば、フレールがイーリス王宮を襲撃したと聞いたが、被害状況は?」

01~30 国王が重傷を負った
31~50 ベルトランが重傷を負った
51~95 被害は軽微だったが……
96~99 ???????

『被害は軽微だったが、変わり果てたフレールにショックを受けたのだろうな。
『2度の襲撃の責任を追う』と、国王はカミュ第二王子に禅譲、ベルトラン宰相も辞任の意向だ。
あるいは、シュトロムの失策を黙認してきた責任の意味合いもあるのかもな。まあ、政治は俺には分からんが』

俺は暫し、言葉を発することができなかった。国王が禅譲、か。……多少なりとも、責任の一端は俺にもある。

「……そうか。実は、フレールがここにいる。襲った記憶は、ないそうだ」

『……何だと!??』

今度驚くのは、タキの番だった。流石にこれは理解しがたいだろう。

「フレールは俺に復讐する狙いで、この世界まで追ってきていた。そして襲撃し、上手い具合に捕縛することに成功した。
……どうにも、オルディニウムに精神を冒されていたらしい。怒りなどの負の感情で、侵食が進むのだそうだ。それを取り除いた今は、かなり落ち着いている。
後でこのことを説明するつもりだが、アミールの元に戻る気は多分ないだろうな」

『……驚いたな。ならば、お前の世界についてはかなり進展があった、ということか』

「その代わり、こっちはかなり無茶苦茶だがな。……まず、アメリカという国では量産品の『クリムゾン』を持った奴がいた。オルドの従兄弟が首魁の、かなり物騒な軍団の奴だ。
俺たちも襲われ、何とか逃げ切ったが……あんなのがゾロゾロいたら、たまったもんじゃない。
それとアミールは、たまにここに来るらしい。フレールを送り込んだのも恐らくは奴だ。つまり、イシガミとやらとの繋がりは、相当に深い。
そして、多分お前にとって一番最悪の情報だが……タケシタ。生きている可能性がある」

『馬鹿なっ!?』

タキの絶叫が響いた。

「残念だが、お前の兄、レンタロウさんからの情報だ。奴は『クリムゾン』の適合者候補……恐らくはオルディニウムによる強化を受けているらしいな。
生きていても、全く不思議じゃないらしい。……タケシタの父が、大臣か何かだったか」

『……そうだ。竹下大悟。マッドサイエンティストにして政治家、経産相でもある。……確かに、奴なら十分あり得る話だ、クソっ!!』

随分とタキは憤っている。婚約者を実質殺されたようなものだ、恨みは相当だろう。

……

15以下で追加イベント

※???はなし

『奴は、まだ向こうに……残るべきだったかっ!!』

「落ち着け!……らしくないな。何も生きていると決まった訳じゃない。
それに、こっちに戻ってくる可能性もある。既に戻っているかもだが」

フレールがアミールによって連れてこられたなら、その時に一緒にということは考えられた。
何にせよ、タキにとっていつかは決着をつけないといけない相手なのは間違いない。

『……すまない。……火蓮は』

「婚約者絡みで辛いことが一つあったが、ノワールが何とかしたようだ。心配は何も要らない。
アメリカでの襲撃で負った傷も完治している。明日は会えると思うぞ」

『……そうか。なら、明日だな。また会おう』

タキはそう言うと、電話を切った。

###########

夕食後、俺たちはフレールの部屋に集められた。行く途中でカレンと会ったが、少し元気を取り戻したようだ。

「兄さんは元気でしたか?」

「概ね普段通りだったよ。それと、マルコもこっちに来ているぞ。明日、こっちに来るようだ」

※50以上で???

※???はなし

「マルコが?どうしたのかしら……」

「『クリムゾン』のレプリカを持ってきたらしい。俺たち世界では、レプリカで『神器』という至宝なんだが……。
ジュリアンさんに見てもらいたいんだそうだ」

カレンは少し戸惑っている様子だった。確か、マルコはカレンに惚れている、らしい。一方的な片想いと聞いていたが、どうなのだろう。

そうしているうちに、ノワールとナージャも合流した。ナージャにも、後で詳しく話しておくか。

###########

「……なるほど、な……。オルディニウムの『侵食』、か」

一通り話を聞き終えたフレールが、大きく溜め息をついた。危険はないと見なされたか、手足の拘束は既に解かれている。

「そういうことだね。アミールの持つ、高純度オルディニウム。その影響なのかどうなのか知らないが、君も相当精神をアレにやられたんだと思う。
……君自身の認識はどうなんだ?いつぐらいから、おかしくなってきたという自覚がある?」

……

01~35 よく覚えてない
36~60 断片的だが、記憶が……
61~90 それなりにハッキリと覚えている
91~99 (重要事実発覚)

一時休憩。

すみません、更新は明日です。
当面、状況説明メインです。そろそろ色々分かってきます。

再開します。

「……それなりにハッキリとは覚えている。俺が半年ほど前、オルランドゥに調査隊を率いて行ったのは知っているな」

「ああ。そこで行方不明になった。何があった?」

「襲撃されたんだよ。……コーウィンに。まるで俺たちが来るのを読んでいたようだった」

カレンがハッとしたような表情になった。

「……私たちの時と同じだ……」

「そうなのか。……とにかく、俺たちはなす術がなかった。俺も応戦したが、到底敵わなかった。
……そこに、何故か来たのがアミールだ。今から思えば、あいつもまた、このことを知っていたのだろうがな。
奴とは友人でもあったからな……理屈は分からなかったが、俺は助けを求めた。そして、奴は唯一の生き残りだった俺をプレーンウォークを使って逃がした」

「なるほど。お前がアミールの所にいた理由は分かった。だが、国に仇なすようになるとは、今でも信じられない気持ちが強い。
問題は、そこから何があったか、だ」

フレールは、しばし黙り、やがて口を開いた。何かを必死で思い出そうとしているようだった。

「俺がテルモンに着いてしばらくして、深手を負ったアミールが戻ってきた。……傷は深そうだったが、奴は『大丈夫だ』と言い張っていた。
そして『君も休め』と手をかざし……そこからは覚えていない。
目が覚めたら、心の中にじわりと違和感があった。それは奴と行動を共にするごとにジワジワと広がり……やがて、俺を支配していた」

「『汚染』だな」

フレールは頷いた。

「あれの厄介な所は、自分に狂っているという自覚がないことだ。
俺は、アミールに言われた『コーウィンらを筆頭とする怪物が世界を滅ぼす、だから世界を無理にでもまとめて対抗せねばならない』という言葉を、考えなしに信じ込んでいた。
療養中に出会ったファルにも、そう言い聞かせた。……あいつにも、『汚染』が広がっていたのかもな」

ざわりと嫌な感じがした。そう言えば、昨晩のノワールとの情交。俺に新たな力が備わったと思っていたが、それは「汚染」でもあったのかもしれない。
俺は首を軽く振り、その想像をかき消そうとした。

フレールは話を続けている。

「……いつの間にか、俺自身もプレーンウォークができるようになっていた。心の片隅には変わっていく自分への恐怖もあったが、それは力への過信とアミールへの傾倒で打ち消されていた。
俺は、世界を救おうとしているのだ。あのコーウィンとかいう怪物たちから。そう思っていた」

50-賢さ(17)=33以上で????

そういやプレーンウォークって歪みの向こうから奇襲かけられる可能性はないのかな。未来視持ちがゲート出口にスタンバイしてたらやばいと思うんだけど

後はフレールが持てなくなったリンギルとうしようかとかも

再開は18時以降です。

>>655
十二分にあり得ます。

>>656
片手ですが持てることは持てます。

強化版村正とリンギルの性能は特性が違う程度で一長一短ですし、サイファーがわざわざ打ってもらった村正を使わないとも思えないので、サイファーが使うのは難しいですね。
二刀流もできませんし(職業上確定)。マルコは使えるでしょうが、そこはフレールの意思次第ですね。
(マルコにはクリムゾン装備の選択もあります)

せっかくだから前作で案だけ上がった暗黒魔法ガンマンをノワールにやってもらいたさもあるな。装備できるか知らんけど

結局補助系のスキルは腐る運命にあるんだな

再開します。

>>659
装備……そこそこ大きいですし、難しいんじゃないでしょうか。

>>660
搦め手使いが多くなるので、十分価値はありそうです。

※10…失敗

「……その結果が、これか」

フレールは暗い表情で頷いた。

「アミールの言うこと全てが間違っているとは思わない。お前たちにとっても、奴は敵だろう?
オルランドゥの消失に奴らが関わったのは、まず間違いない。じわりと増えた魔素の原因もだ。
だから、それと戦おうとしたアミールを、俺は全否定はできない。……だが、それがなぜ国家秩序の解体に繋がるのか、今にして思えば理解できないのも確かだ」

「オルディニウムは、人の狂気や悪意を増幅させるらしい。お前も、あるいはそうだったのかもしれないな。
……一つ聞きたい。アミールとは、どんな人間なんだ。もちろん、指輪を手にする前の、だ」

アミールもまた、オルディニウムによって狂わされた人間だったのではないか?

……

01~70 いや、奴は変わっていない
71~95 変わっていない、はずだ
96~99 ???????

「……変わっていない、はずだ」

「……はず?」

フレールが頷いた。

「アミールは潔癖なまでの理想主義者だ。それは、指輪を手にする前も後も変わらない。だから、『冒険者たるもの単独行であるべし』と、頑なにパーティを組まなかった。
半面、理想を実現するためには、何をするか分からない危うさも以前からあった。が……あそこまで苛烈になったのは、確かに指輪入手前後だった気はする」

「やはり、か。しかし、悪意が増幅するなら理想主義は崩れる……」

そこにネーロが割って入った。

「そうでもないな。暴力性が強まったのだろう?彼が自分を正義だと思い込んでいるなら、オルディニウムがその思い込みをさらに高めた可能性は十分ある」

※30以上で????入室

※ローマン入室

「……目覚めたのか」

部屋の入口から声がした。ローマンだ。

「君か。遅かったね」

「体調があまり優れなくてな。どうにも、あの『処置』とやらの後遺症が残っているようだ」

ネーロにローマンは、首を鳴らしながら答えた。フレールの表情が一変する。

「ローマン!?何故ここにっ!?」

「ジェラードからの目付け役、だった。私もお前同様の立場だ、と言えば察してもらえるかな?」

暫しフレールはローマンを睨んでいたが、諦めたように首を振った。

「……なるほどな。お互い正気を失っていたということか」

「そういうことだ。お前とは2回ほど剣を交えたが、停戦だな」

二人は「穴」で交戦経験があったらしい。ゼクス辺りだろうか。
そう言えば、ローマンからオルランドゥ崩壊前後の話は聞いていない。聞いてみる必要がありそうだった。

「ローマン、聞かせてくれ。2年前、オルランドゥで何があった?
オルディニウムを巡り、お前とネーロさんが対立していたのは知っている。お前の影にコーウィンがいたのも。
鉱山開発の過程で奴と出会い、そこで精神が汚染されていったのまでは想像がつく。
だが、本来遥か下層にいたはずのコーウィンが何故地上に出ていたのか、そしてオルランドゥが何故消えたのか。そこは分からずじまいだ」

考えてみれば、この2年はさほど大きな動きはなかった。モリブスを緩やかに侵しつつはあったが、ジェラードによる「穴」内の都市の侵略はここ最近のことだ。腑に落ちないことは多い。

……

01~25 私にも分からないことが多い
26~70 ある程度までは説明できる
71~95 かなり分かっている
96~99 実は……

「ある程度までは説明できる。私は、オルランドゥ市長として、オルディニウムの有効活用を進めようとしていた。エネルギー不足は、あの世界の宿痾だったからな。私はその取り組みに取り付かれていた。
今から思えば、当時既に『汚染』が進んでいたのだろうな。ネーロが危険性から反発し、市を割っての対立が生じたのは、知っての通りだ」

「そうだ。私はコーウィンにただならぬ危険を感じていた。文献で500年前の顛末は知ってたから、彼が『一族』である可能性にはすぐに思い至ったよ。
ただ、『命と引き換えに魔素を封じた』とあったから、本人とは信じていなかったがね。ヘルラさんが、リナ君の宝石に宿るまでは」

「……そこで、封印が破れたと知った、と」

ネーロは車椅子から頷いた。

「彼女は破滅の到来――オルドの復活が近いことを教えてくれた。
何とかしなければ、という時にローマンの一派がクーデタを起こそうとした。向こうにはマリオがいたし、こちらで戦力になりそうだったのはリナ君ぐらいしかいない。
緊急避難として『過去』に逃亡したわけだが……あの時、そちらにも異常事態が生じていた。そうじゃないのかな」

ローマンが苦々しい表情になった。

「コーウィンの『暴走』だよ。500年以上前にあった、『ヘイルポリスの惨劇』が、奴の手で再現されたのだ。
私とマリオら数人は、帰還のルーンが間に合い難を逃れた。だが、オルランドゥはあれで跡形もなくなった。魔素量も尋常でなく濃くなった。
……何故、コーウィンが暴走したのかはよく分からない。だが、その後の指揮は彼の兄であるジェラードが執ることが多くなった。
コーウィンは、あれで相当深手を負ったらしく、あまり出てこなくなった。
後は知っての通りだ。少し回復したコーウィンはアミールと交戦し、痛み分けに終わった。そしてタキだ。まだ、彼は本調子とは言えない」

なるほど、色々見えてきた。2年前の「暴走」で計画の修正を余儀なくされたコーウィン一派は、ジェラードを首魁にすることで立て直しを図った。
それまでに相応の時間が必要だったわけか。

「だが、何故コーウィンは地上に?そんな回りくどいことしなくても、コーウィン兄さんなら力づくで制圧にだって動けたはずだ」

ナージャの宝石中にいるジュリアンが訊いた。
ローマンは静かに首を横に振る。

「実は、その理由が分からない。彼は私に『穴からの使者だ』と言って接近し、実際にいくつかの技術を教えてもらった。だが、その狙いと理由は、未だ判然としないままだ」

※90以上で何らかの事実発覚、ファンブルなし

※重要事実発覚

「ねえ、思い付きだけど、いい?……コーウィン、というか向こうの世界のオルドかしら。復活が不十分だったんじゃない?
多分、単独では動ける自信がなかったのよ。だから、ローマンさんを利用しようとした」

ノワールが口を開いた。……なるほど、理には叶っている。

「だが、何のために?結局、ジェラードやコーウィンが何を目的にしているのかはよく分からない」

俺はローマンを見た。彼は少し考えて、「そうか」と呟いた。

「私が何故ジェラードの下についていたのかを考えて、理由が氷解した。ジェラードとコーウィンの目的は――あるいはオルドの目的は、『一族』による支配の復活だ。
そのために魔素が濃くなり、人類が死滅してもやむを得ないと思っている。私も、妙な選民主義に染まっていた。だからジェラードに手を貸した」

「そうか。……とすれば、皮肉なものだね。500年前、彼らが撃破したケインの目的を、復活した彼らが実現しようとしているとはね。
あるいは、オルド自身もそう考えていたのかもしれん」

ネーロの言葉に俺は頷いた。

「そして、それを阻止しようとアミールが動いている。結果、世界がどんどん壊れていく……洒落にもなりませんね」

オルランドゥ消失の謎は、かなり解けてきた。ただ、何故コーウィンが暴走したのかは分からないままだ。
それに……ジェラードやコーウィンに、何かの焦りのようなものを感じる。特にコーウィンは、病み上がりで出撃しまた痛むという「一族」らしからぬ醜態だ。……まだ何かある気がする。

※90以上で自力で悟る(コンマ下1)
※75以上でフレールが???(コンマ2)

ファンブルなし

※自力でも気付く
※フレールに話を振る展開

少し休憩。

俺は考えた。焦る理由は何だろうか。
時間的制約?そんなものがあるのだろうか。
なら、オルランドゥの鉱山に問題があるのか?オルディニウムは彼らにとっても毒だが、魔素がある程度濃くないと十分活動できないとも聞いている。それが原因とも思えない。

なら、彼らを止めうるだけの存在がいるということか?……アミール?奴が指輪を手にしたのは半年ほど前だ。2年以上の猶予がある。奴じゃないなら、誰だ?

……いた。一人だけ。そして、「奴」は……アミールの隣にいる。

俺はふとフレールを見た。何かに思い当たったかのように、厳しい表情を浮かべていた。

やはり、「奴」に気付いている。俺は口を開いた。

「同じ人物に行き着いたようだな。ジェラードとコーウィンが恐れたのは多分……ドワーキンだ」

「……ドワーキン、か」

「ああ。奴はオルドのクローン。恐らくは、力も相当に近いだろう。奴は、ジェラードたちを止めるために、アミールを使っている。……そうじゃないのか」

フレールは暫く黙り、そして頷いた。

「そう言われれば、そのフシがあったかもしれない。だが、彼はあくまでアミールに従順だった。……彼が黒幕というのか?」

「黒幕かは分からないが……ここに来て、気付いたことが一つ。奴の中身だ。……俺たちは多分もう、会ってる」

ナージャが「あっ!まさか……」と声をあげた。彼女も気付いたようだ。

「……そう、多分ベロンだ。デアドラとフローラはヘルラの親族だったらしい。とすればドワーキンは?結論は、奴しかない。
そして、もし俺の想像が正しいなら……ドワーキンは、平和のために動いているわけじゃ、断じてない。
ドワーキンとベロンは厳密には同一人物じゃないが……ベロンは平和主義者とは程遠かった。しかも『汚染』は濃厚だ」

「つまり、こういうこと?向こうの世界のあれこれは、代理戦争の帰結、と?」

ノワールに俺は頷く。

「可能性がある、ぐらいだがな。それと厄介なのは、アミールを通して奴がアメリカのベロンと繋がっているかもしれないことだ。アミールは、この世界にも来れるからな。
ネーロさん、その可能性は?」

「……十分あり得る。石上とクエルボの関係は良好だからね。……ドワーキンがアミールについている真の狙いは分からないが、嫌な予感がする」

「父様、それは予知?」

※50以下で……

「いや、ただの勘さ。根拠はないし、今のところ数日内にドワーキンと思われる人物が私たちの前に現れることはなさそうだ。
だが、用心にこしたことはないね。石上がどう動くかも読めない。そこは、明日の問題だ」

ネーロは少し視線を落として言った。……ドワーキン=ベロンか。狙いは一体、何なのだろうか?

※追加の質問ができます。フレールでもローマンでも、あるいはネーロでも構いません。
※翌朝までの自由安価です。なければ何もなしに作中時間も翌日に飛ばします。
※ベロン=ドワーキンの狙いについての考察でも可です。妥当ならばサイファーに発言させます。

今日はここまでです。

自由安価はどうぞお気軽に。採用はこちらがセレクトしますが、答えられる幅は広いはずです。
何らかの提案でも構いません(なおリンギル譲渡の提案はやります)。

なお、リンギルは元ネタ準拠で「比較的低火力」「常時2回行動」を考えています。2回攻撃ではないのがミソです。
このため斬撃→回復魔法とかもできます。ただ、線斬りなどはバランス上できません。

つまり2回攻撃持ちは4回殴れるのか

前作から暫く姿を消してたドワーキンの行動について何か知ってる人いないかな、もしくは記録の類とか

あと、石上の動きを未来視で見てもらうとか…?(この場にいないからできなさそうだけど)

ちょっと人物関係ごっちゃになってきたけど今こんな感じ?
・サイファー達+武藤総理陣営
世界を汚染から救う
・ジェラード、コーウィン陣営
一族による支配復活
・ドワーキン+アミール陣営
行動意図不明

石上ってどの陣営だっけ…

>>682
そうなります。ただ、朦朧打撃持ちのサイファーは村正優先ですから、リンギルは宙に浮きがちではあります。ヘカテルが一番上手く使えるでしょうけどね。
なお、フレールの戦闘能力は大幅に落ちましたがなくなってはいないはずです。フレールに持たせ続けるのも、見返りの可能性があるので一つの選択肢です。

>>683
石上の動きは読めないでしょうね。結構戦力的には揃っているとだけ言っておきます。(複数人ボス格がいます)

後、人物関係で言えば

・サイファー達+武藤総理陣営
世界を汚染から救う&オルディニウムの拡散とそれに伴う各国の軍拡を止めたい
・ジェラード、コーウィン陣営
一族による支配復活
・ドワーキン+アミール陣営
表向きは自分たちが支配する形での世界平和(ドワーキンの真意は不明)
・石上陣営
クリムゾン量産化による軍拡
・クエルボ陣営
クリムゾン量産化による軍拡(?)、ベロンの狙いは不明だがオルド暴走を引き起こそうとした辺り、かなり危険な目的がある

こんな感じでしょうか。ドワーキンの行方や記録を見付けるのは大変だと思います。

上げます。

ちなみにドワーキンの真意について答えを見つけられるだけの伏線みたいなのってあった?根拠なしの当てずっぽで偶々当たりましたっての嫌いだから一応

>>688
すごーく薄いですが、前作に僅かに何かをやらかしている形跡があります。
(ベネディクト関連です)

後、彼(ドワーキン、ベロン両方とも)はあくまでカギカッコ付きの「平和主義者」です。今の世界情勢(両方とも)は安定しているとは到底言えないため、何かをやろうとしています。
前作でやった何かも、それに付随するものです。

少し進めます。極力全てに答えるようなものになります。

「そう言えば、ずっと疑問だったんですど。プレーンウォークが使えるのって、何か条件があるのですか?」

ずっと黙っていたカレンがナージャに……あるいはジュリアンに訊いた。

「いい質問だ。基本は僕ら『一族』の血統しか使えないということになってる。ただ、その子孫でも使えることはある。
かつては調停者シデもできたことだ。ナージャは薄いが僕の血が入っているし、僕の力も借りている。
アミールやフレールの場合は直系だからね。元々できても不思議じゃない」

ジュリアンの言葉にネーロが続ける。

「……それと私の仮説だが。『汚染』の進み具合にもよるのだろうな。フレール君やローマンは相当程度『汚染』が進んでいた。
一般の人間でも、場合によってはできる可能性もあるということだ」

「とすれば……それって相当厄介なんじゃ……!?石上は、『クリムゾン』の適合者をまだ抱えているんじゃ……」

マエザキが深刻そうに頷いた。

「否定できないな。とにかく、引き続き行動には注意してくれ」

そうなると、ベロンがいきなりニホンに来る可能性もゼロではないということか。想像以上に、事態は厄介らしい。

「そうなると、こっちから向こうに行ける奴もいるってこと??」

ノワールの言葉にフレールが首を振った。

「恐らくはない。あれがプレーンウォークの亜種であるのは確かだが、あれができるのはアミールとリナだけのはずだ。あいつはそう言っていた」

「そうだろうね。ジェラードの時間遡行能力は、子孫である彼らだからこそできる。それもオルディニウムの力なしでは無理だろう。
リナの場合は準備に時間がかかる上に反動も大きい。アミールは指輪の力を使っているようだった」

指輪、か。高純度オルディニウムが使われているらしいが……。
そう言えば、指輪の取得後に僅かにアミールの人格が変わったという。ひょっとしたら……?

「少し話を変えよう。ドワーキンは、いつからアミールの側にいた?」

01~30 それが……記憶にない
31~80 指輪の入手後だ
81~99 指輪の入手後だが……

フレールがこの世界でもプレーンウォークが使えるのは結局なぜだったの?過去世界はプレーンウォークや高度な魔法はオルディニウムが近くに無きゃ使えないんだったよね?汚染が進んで体内にオルディニウムを内包してるような状態だったって認識でいい?

フレールは俺の問いにしばらく黙り、諦めたように首を振った。

「……それが……記憶にない。気付いたらいた。そこの記憶は、まるで切り抜かれたかのようにない」

「……記憶を消しているのか?」

「分からない。あいつについては、分からないことが多すぎる」

ジュリアンも戸惑ったように言う。

「実は僕……いや他の『一族』すらドワーキンのことを詳しく知らないんだ。正直、彼の正体がベロンという男と知っても、一切ピンと来ない。
これは明日母さんに聞いてみないといけないな。もちろん、宿屋にいる方じゃなくて、ね。あるいは知っていることがあるかもしれない」

マエザキが時計を見た。

「そろそろ撤収して飯にしよう。フレール君の身体の負担にもなる」

俺はベッド脇に置かれたままの長剣をちらりと見た。

「……それは、もう振るえないのか?」

……

01~30 恐らくは、な
31~60 無理をすればできなくはない、が(大幅弱体化)
61~90 使えなくもない。今のお前と仕合うには、少々自信がないが(かなり弱体化)
91~99 フレールは笑った

中断します。フレールは戦闘可能です。低命中高火力紙装甲のピーキー仕様ですが。
当たれば火力はとても高い感じでしょうか。
プレイアブルになるかまでは確定してません。

>>703
701にあるように、「汚染」の進行で肉体変化が起きるような段階なら可能です。
フレールもローマンもプレーンウォークができたのはこのためだったわけですね。

追加質問いい?そもそもリンギルはどこで調達したか聞きたいんだけど

>>710
それは再開後すぐ出ます。

少し進めます。夜の更新ができるかは微妙です。

フレールは残された右腕の手を握り、そして開いた。

「……振るえないわけではなさそうだ。今のお前と仕合うには足りなさそうだが。
あれは、アミールが俺にくれてやったものだ。奴には奴の得物があるらしいが」

「……そうか。これからどうするんだ?」

……

01~25 ……さあな。アミールに話は聞きたいが……
26~50 ……しばらく、考えさせてくれ。身体も癒えていない
51~75 ……明日、リナたちが来るのだったな。その時、身の振り方は決める
76~99 協力させてくれ、言えた立場じゃないが……

「……さあな。アミールに話は聞きたいが……その手段もない。
あいつの居場所が分かったら教えてくれ。真意を正したい」

「そうか、分かった。ただ、気を付けろよ」

……

※98か99で???(ファンブルなし)

※リンギル譲渡なし

###########

「ドワーキン……か。何者なのだろうな。ベロンと同一人物というのが濃厚のようだが」

フレールの部屋を出た俺たちは、食堂に集まっていた。もちろん、飯も一緒だ。
今日の晩飯は「ラーメン」という麺物だ。ゴロリとした豚の塊が2、3個と、茶色い獣のスープ。そしてキャベツともやしがこれでもかと盛られている。
とても人の食い物とは思えないが、「カレン君の要望でね……麻薬のような中毒性がある」とマエザキは言う。
何でもそういう職人が一人、ここにはいるらしい。俺たちもカレンに薦められて、同じものにした。ネーロだけ、「病み上がりだから」と粥だ。



「大分色々分かってきましたけど……そこは全然分からないですね。ドワーキンの方はジュリアンさんでもよく分からないって言ってましたけど、ネーロさん、ベロンについて何か知ってますか?」

スープと具に埋もれた麺を器用に箸で引き上げながら、カレンが訊く。

「それなら僕よりオルドに聞くといい。……ちょうど来たところだね」

オルドとシェフィールドが、受付で何やら注文している。マエザキが手を上げると、二人とも会釈した。

「君らも一緒に食わないか。少し訊きたいことがあるそうだ」

「……訊きたいこと?」

二人は席についた。シェフィールドが俺たちの器を見て苦笑する。

「あー、『次郎』頼んじゃったか……ってそれはいいや。何のことだい?」

俺たちは事情を説明した。二人の表情がたちまち険しくなる。

……

01~50 ……実は、私も奴について詳しく知らないのだ
51~80 ……実は、奴は親族だが付き合いは浅いのだ
81~99 ……あいつは……

中断します。

少し進めます。

「……実は、私も詳しく知らない。……親族なのは確認したが」

「従兄弟なのに知らないのか?」

俺はやっとの思いで麺を見つけ、慣れない箸で引き上げた。オルドは頷く。

「……私がオルディニウムを発見する直前だ。研究室を奴が訪れた。『私はあなたの従兄弟です、ここで助手として雇ってくれますか?』と。
……もちろん、俺は即断った。戸籍謄本までご丁寧に持ってきていたが、こんな従兄弟がいるとは聞いてない。
だが、奴はネットにアップされていた私の論文から、オルディニウムの存在可能性を指摘してみせた」

「あれは驚きましたね……。事前に知っているのかと思ったぐらいでした。……お、我々のも来ましたよ」

黄色がかった透明のスープに、細いペンが沈んでいる。こっちにすべきだったか。オルドのものには豚肉がない。
オルドはそれを啜ってシェフィールドに続いた。

「……優秀さから、私は彼を助手にした。そして狙い通り、研究は一気に進んだ。……ただ、ベロンの狙いがどこにあったかは知らない。
助手としては有能だったが、私的な付き合いはないままだった。とにかく、控え目な男だった」

俺は麺を口にした。少し柔らかいが、濃厚なスープとニンニクの味が広がる。

「ということは、以前おっしゃったようにベロンはオルディニウムに冒されたと」

「……それ以外の理由は、思い付かん。シェフィールド、何か意見は」

※70以上で追加情報

※追加情報なし

「僕もですよ。彼については、優秀な研究者以上のものは感じてなかった。
ネーロさんも、そうですよね」

ネーロは食べ慣れているのか、野菜の上に麺を乗せ、一緒に食べていた。ノワールが「父様……」と少し引いている。

※85以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

「私もだね。ただ、平和主義者だったのは疑いがない。研究者の中で、一番平和利用を望んでいたのが彼だった。
しかし、ベロンがドワーキンと同一人物、か。伝承によれば、シデ一行を助けどこかに消えたとあったが……。どうにも噛み合わないね」

勢いよくネーロは麺を啜る。

「ドワーキンは忠実なるコーウィンの従者だった。黒子役であったというのと、平和主義というのは僕の中のドワーキン像とずれてない。
ただ、ベロンは『汚染』されてるわけだよね。もちろん、この世界と僕たちの世界は別だから、こっちのベロンがオルディニウムによって悪になるというのは分かる。
でも、僕たちの世界のドワーキンが、今『平和のために』手段を選ばない愚行を犯す意味が分からない」

カレンの宝石の中のジュリアンが言った。俺も麺をお茶で流し込んで続ける。

「そうです、そこは分からない。ベロンという男の本質が、ネーロさんたちが考えているものとそもそも違うのか。
それとも、ドワーキンに俺たちが想像できない深遠なる目標があるのか。
そもそも、ドワーキンにとってアミールやフレールがどういう位置付けなのか。どう思います?」

※75以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

ここで一度中断します。一通り質問は消化したはずです。
ドワーキン周りは一切不明のままですが、いつか分かるでしょう。

ついでに、完食判定を。(イベントに影響するかもしれません、85以上で???)

サイファー 50以上(コンマ下)
ノワール 80以上(コンマ下2)
ナージャ 65以上(コンマ下3)

(カレンは完食)

「どうなのだろう、それは僕にも見当が付かない。フレールはただの駒かもしれないが、アミールは分からない。今の段階で言えることは少ないね」

ジュリアンもお手上げの様子だった。

夕食は半分ぐらいを残した。最初はよかったが、途中からくどくなって限界が来た。何より量が多い。
ノワールやナージャはほとんど手をつけていなかった。「慣れると美味しいのだけど……」とカレンが言っていたが、「多分味覚がこの世界は違うんだわ」と二人して否定していた。
こちらのものは大体が旨かったが、初めてのハズレだったようだ。気を付けよう。

※翌日の判定に5のペナルティ(火蓮以外)
※05以下か95以上で追加イベント

再開します。

狂気判定とかクトゥルフ地味てきたがルルイエ家関連は今後出てくるのか

##########

翌朝。腹の具合がどうにもよろしくない。昨日の「次郎」とかいう食い物のせいだろう。
ローマンは「豚の餌か」とはじめから食わなかったが、彼が賢明だったのかもしれない。

「おはよ、サイファー。具合どう?」

「あまり良くないな……。君の父さんといい、カレンといい、あれを旨いと思うのは理解しがたいね」

ノワールが苦笑しながら呼びかけてきた。やはり、ノワールも同じような状況らしい。

「同感。カレンは真面目だと思ってたけど、初めて少しずれてると思ったわ。
……まあそれはいっか。今日だっけ?タキさんやジャーヴィス家のお坊ちゃんが来るの」

ナージャが頭をかきながら合流した。

「そのはずだ。確か……」

※50以上で空路

※空路

「確か、空から来るとか言っていた。どうやって来るんだか……。
とにかく、そう待たずに着くそうだ」

食堂に着くと、カレンが既に席についていた。

「皆さん、おはようございます」

「……気分はどうだ?」

「気分、ですか……昨日のことなら、大分吹っ切れました。……仕方ないですよね。時間が解決するしかないと思います。
兄さんたち、あと1時間で来るみたいですね。安全を期して、ヘリで来るとか」

「ヘリ」というのが乗り物の名か。時々、ここの技術水準の高さには驚かされる。空を飛んで移動とは。
ただ、この前のことを考えれば車で来るよりははるかに安全そうだった。

「存外早いな。これからの話は、そこから協議かな」

「多分。石上副総理の動向も、大体分かるはずです。今のところ、そこまで大きく動いてはいないようですが」

カレンの元に簡単な朝食が来た。腹の具合は良くないが、俺も何か食うことにした。

※05以下で追加イベント

※追加イベントなし

###########

「総理御一行の到着だ。試しに上に迎えに行くかね?」

マエザキが朝食を取り終え雑談していた俺たちに呼び掛けた。彼についていき、長いエレベーターに乗る。
地上に着くと、猛烈な風が俺たちを襲った。……巨大な横向きの風車がついた乗り物が3つ?
風は徐々に収まり、風車も止まった。そして乗り物の中から人が現れる。一つ目からはタキとレイラ、マルコが。二つ目からはレンタロウとリナ、矢向が。
そして、最後の一つからは初老の男と、彼を守るかのように3人の黒服が現れた。マエザキは、その最後の男に向かった。
何事か話すと男は頷き、俺たちの方にやって来る。そして、笑顔を浮かべながら、少し訛りのある言葉で言った。

「初めまして。私が内閣総理大臣、武藤慎一です。あなたが、『異世界』からの使者、サイファー・コットさんですね」

俺は少々戸惑いながら、彼から差し出された右手を握った。

「はい。お会いできて光栄です。……タキさんにはこっちに来て随分とお世話になりました」

「ええ。話は聞いています。……『向こう』も相当煮詰まっていると聞いてますが、こちらもそれは同様です。
今日は是非、色々な意見を交換したい。よろしくお願いします」

ムトウは深く頭を下げると、マエザキに連れられ一足先に地下に向かった。
代わって、タキ兄弟とリナ、マルコが前にやってきた。

「久し振り、だな。昨日も言ったが、随分と長かった気がする」

「同感だね。軍隊に襲われたり、フレールがやって来たり……色々あった。だが、とりあえず今のところは上手く行っている。
向こうはイーリスが襲われたが……その他、何か異常はあったか?」

※65以下で何らかの異変あり

※異変あり

タキは頷いた。

「ああ。……」

01~20 ???????
21~40 モリブスで魔物侵攻
41~60 ズマの魔素量が増加、難民問題が深刻化
61~80 トリスがアミール統治下に
81~95 「穴」でのアミールvsジェラード・コーウィン抗争激化
96~99 ????????

※????????

「……といっても、こちらにとっては悪い話ではない。ファルーダで政変が起きた。ワシル将軍が、反旗を翻した」

「何だって??」

タキが頷いた。ファルーダ公国は親アミール派だったはずだ。トップのサンダース候の政権基盤は磐石と聞いていたが……。

「イーリスとの前線に立っていたのがワシルというのは聞いているな。俺も、小競り合いの中で奴の姿は一度見たことがある。用兵術は舌を巻くものだったよ。
どうも、長年の圧政で貧富の差が激しくなっていたようだ。国民に人気があるワシルが、停戦を機に立ち上がったというわけだ。
近いうちに、カミュ新国王との会談がセッティングされるそうだ。もし間に合えば、お前にも是非と言っている」

俺は驚いた。ファルーダとの関係は、長年の懸案だった。こういう形で決着が付くとは。

「……しかし、いつ戻れるか分からんぞ。とりあえず、『クリムゾン』対策は何とかなりそうだが。
こっちのいざこざにも、アミールが一枚噛んでる。ある程度は何とかしたい」

「確かにな。竹下や機械兵のことも気になる。まあどうするかは、後での協議事項だな」

……

※50以上でもう一つ追加情報(ファルーダ陥落時限定イベント)

これアミール勢力が大分弱ってきてるなぁ。コーウィン陣営がやらかさないといいけど

※重要追加情報

「それともう一つ。……俺はよく知らないが『新大陸』からの使者がファルーダに来ているらしい。
ファルーダには大きな港があるらしいが、そこからとのことだ」

「使者?……『新大陸』には、ろくな文明がないと聞いていたが……」

「詳しくは、マルコに聞いてくれ。アイユーブ商会からの情報があるらしい」

マルコがペコリとお辞儀をした。かなり嬉しそうな顔をしている。背負っているバッグには、クリムゾンのレプリカがあるのだろうか。

「サイファーさん、カレンさん。お久し振りです!昨日話した通り、クリムゾン持ってきましたよ。
……あ、使者の件ですね。僕も詳しくは知らないんですが、アイユーブ商会のファルーダ支社から情報があって。
クーデタが終わった直後に使者が来て、蜂の巣をつついたような騒ぎになってるみたいですよ?
何でも、その使者は数万年生きてきたのだとか。まるで『一族』の皆さんみたいですね」

「何だって??」

ナージャの中にいるジュリアンが叫んだ。

「僕ら以外に、そんな存在なんているはずがない。聞き間違いじゃないのか?」

「噂、ですよ?ただ、敵対するとかそういう感じじゃないみたいです。……」

※70以上で名前判明

※名前判明

「名前は確か……『ナガト』って言ってましたね」

ナガト?聞き覚えがある。……その時、タキとレンタロウ、リナの3人の表情が一気に変わった。

「『ナガト』??聞き間違いじゃないのか??」

「いえ、確かに。……誰なんです、その人」

リナが少し考え、頭を振った。

「……この世界と私たちの世界は違うわ。そうですよね、ヘルラさん」

ヘルラは既に「目覚めて」いるようだった。彼女は静かに語り出す。

「ええ。私たちがこっちに来てから、時間の連続性は断絶してるわ。だから、N国の動乱を起こした長門研究員と、ファルーダに現れた『ナガト』は違う存在だと思う。
ただ、私たちが来なくても、長門研究員は存在していたはず。『終末兵士』は各国で作られていたから、彼が私たちの世界の時間軸でそういう存在になっていた可能性は、なくはないわ」

「一つ聞いていいですか?『終末兵士』って何なんです?」

「オルディニウムで肉体を変化させた超兵士、ね。オリジナルの『クリムゾン』は、そのための武器だった。石上が量産しようとしているのは、まさにこいつよ。
私たちの世界は、オルディニウムを使った爆弾と、『終末兵士』によって一度滅ぼされたの。爆弾は魔素を撒き散らし続け、『終末兵士』は永遠に破壊を続ける。災厄が収まるまでは、相当な時間が必要だった。
ただ、あなたたちの大陸は『終末兵士』はいなかったの。オルド自身がそうだった、とは言えるけど。
正気を取り戻した事例は……結局未完成に終わったダリオ・ナラーだけと思ってたけど……気になるわ」

ヘルラすら想定していない事態であるらしい。こちらの状況次第だが、戻れるなら早めに戻った方がいいのだろうか?

※75以上でアイテム入手、ファンブルなし

※アイテム入手なし

今日はここまで。

>>767
その可能性は高くなってますね。ただ、アミール側も機械兵やクリムゾン適正者や竹下がいるため、まだ余力はあります。
アミールにとってはテルモンでクーデタはまずいですが、ファルーダを失っても使える駒が減ったぐらいにしか感じないでしょう。

>>747
ルルイエはコンマの帰結で生じたものなので、たまたまですね。
ただしパーシャ実家が絡む可能性はあります。

少し進めます。

##########

「皆さん、準備はよろしいですか」

俺はいくつもの「モニター」がある会議室にいた。既に俺たちが来てからの簡単な説明は終えている。
会議への出席者は、合計9人。こちらの世界からは、ムトウ総理にマエザキ、タキ兄弟にオルド。俺たちの世界からはネーロにリナ、実体化したジュリアン、最後に俺だ。

ネーロの言葉にムトウは頷き、立ち上がるとタキに頭を垂れた。

「私は構わないよ。……まず蓮次郎君。よく戻ってきてくれた。そして、すまない。
君の義弟を始め、『たまゆら』部隊がほぼ壊滅してしまったのは私の責任だ。
石上副総理の要請を、どうしても断りきれなかった。まさか、越後を使って『クリムゾン』の実験に動くなんてね」

「総理、過ぎたことです。それに、そうする以外に選択肢はなかったのでしょう?俺の怒りの矛先は、石上にあります」

タキは静かに言った。ムトウは「重ね重ねすまない、感謝するよ」と俯いて答える。
そして、意を決したように顔を上げると、出席者全員に向けて語りだした。

「知っての通り、石上は軍事的野心をもはや隠してはいない。そして、『クリムゾン』の量産でそれを実現しようとしている。
警察や防衛省の一部など、既に行政機能の3分の2が支配下にある。メディアは右派は取り込まれ、左派は使い物にならない理想論を振りかざすだけだ」

01~35 石上のクーデタは相当近い
36~75 石上はサイファー君、君たち世界と組んで動こうとしている。それは遠くない
76~95 まだ本格的に動いているわぇではないが……
96~99 ????????

再開します。

「私が動かせるのは、もはや内閣府の一角だけだ。そして、石上が動くまではそう時間はかからないだろう。
一昨日、ここが襲われたのは聞いている。その中に公安や『特強』がいたということは……石上が、ここを潰すのが重要と考えていたと考えていた裏返しでもある。
引き続き、ここが襲われる想定はした方がいいだろう」

ムトウ総理が、険しい表情で言った。

「セキュリティは格段に強化してあります。ただ、油断は禁物ということですね」

「そうです、マエザキ先生。あるいは、サイファーさんたちをここに釘付けにして作戦に動くつもりかもしれません。
『クリムゾン』の適合者相手になんとかできそうなのは、滝一尉ぐらいです。正直、全く心許ない」

ジュリアンが手を上げた。

「いくつか訊きたいことがある。まず、相手戦力をどこまで把握しているか、だ。オリジナルの『クリムゾン』が一丁か、もっとあるのか。数で圧殺されかねないのか。
アミールの関与もあるだけに、ここは極めて重要だ。
次に、イシガミの動向を、どこまでモニターできているか。すぐにでも動こうとしているのは理解したが、クーデタを起こすとしてどう動くつもりか知っているのかどうか。
最後に、イシガミの戦力拠点はどこか。先回りして叩けるのかどうかだ。
以上三点が、僕の質問事項だ。こちらの行動にも関わってくる。是非、聞かせてほしい」

※戦力(コンマ下)
01~20 全く把握できていない
21~40 中核戦力しか知らない(再判定)
41~75 数人知っている
76~90 完全に知っている
91~99 完全に知っている(主力は今いない)

※動向(コンマ下2)
01~20 全く把握できていない
21~40 いつ動くかの曖昧な情報程度
41~70 方法もある程度分かっている
71~99 完全に把握している

※拠点(コンマ下3)
01~60 不明
61~80 大まかな場所は分かる
81~99 完全に把握

「そこは抜かりないです、ジュリアンさん。さすがに鋭いご指摘だ。
情報収集の要になる公安は、石上に押さえられています。ただ、闇の世界には彼の知らないネットワークがある。
それを握っているのが……滝家」

あっと俺は思った。確か、タキの実家は古くから伝わる家と聞いている。矢向家は本家の影で、汚れ仕事を行っていたとも。
レンタロウを見ると、彼が頷く。

「ここから先は、私が説明します……」

※戦力の強さを決定します。
なお、???と???、??は確定しています。

01~20 アミール本人がいる+??
21~40 ????が戻っている
41~95 既定戦力以外特になし
96~99 ????が戻っている……

「石上の戦力は警察と自衛隊です。これをマトモに動かされたら多勢に無勢です。
ただ、彼が手足のように動かせ、そしてクーデタの要になるのは『特強』。石上の一種の私兵とも言えます。ここを潰せるかどうかが重要になります。
……矢向に頼み、構成は把握しています。トップは、今向こうの世界にいて生存が濃厚な竹下勇登。文科省からの出向ですが。
その下が如月という男です。彼は一切素性不明。警察内部の叩き上げとしか分かってないですが、恐らく元公安。そして、『クリムゾン』の適合者と見られています」

部屋に一瞬緊張が走った。しかしそれはすぐに和らいだ。

「……ただ、彼はアミールと共に行動しています。やはり、向こうの世界にいるでしょうね」

……ファルを迎えに来た、表情の乏しいあの男か。エチゴの「クリムゾン」は、彼に渡ったと見るべきだろう。

「とすれば、残っているのは」

「自衛隊出身の越後浩介は既に故人です。そして、あなたたちが殺した霞ヶ浦も。残る構成員は3人。
現在の『特強』の要は真鍋禄郎。通称『ロック』。適合者の可能性が高いようです。超能力のようなものを使うとも言われています。
同じく鈴沢恵梨香。『エリカ』と呼ばれています。適合者ではないようですが、やはり『ロック』と同じ能力を使うようです。
最後が犀川れむ。若い女性ですし、適合者でも能力者でもない。……ただ、彼女が恐らくは、クーデタの切り札」

「どういうことです?」

レンタロウは頷くと立ち上がり、白板に向かった。ペンを取り、書きながら説明する。

「クーデタを起こすとして、石上は極力世論が反発しない方法を選ぶでしょう。
右派メディアは彼の言いなりです。左派には既に支持がほぼない以上、かなり強引な方法でも世論はついていく。
それでも、堂々と政権を簒奪するのには無理があります。そこで」

レンタロウは明後日の日付を書いた。その横に「国民栄誉賞授与式」とある。

「明後日、こちらの著名な野球選手――スポーツ選手に、賞が与えられます。武藤総理は、嫌でもここに出なければいけない。メディアも普通に取材に来るはずです。そこで記者を偽装した犀川が来る。
竹下の父、竹下大吾経産省大臣は、低純度ながらアイスランドのオルディニウムを確保しています。そこで彼女に、オルディニウムを照射したらどうなるか?」

「……暴走を使うのか」

オルドがポツリと言った。レンタロウは頷く。

「流石です。適合者でない人間でも、過剰な量のオルディニウムを照射されれば肉体変化程度は期待できる。そうでしたね、ネーロさん」

「……その通りだ。適合者に照射されれば、『覚醒』まで行くこともあり得る。……長門君は、まさに不幸な事例だった。
だが、非適合者の場合、一回限りの暴走になる公算が極めて高い。……一種の人間爆弾だ。命と引き換えに、周囲の人間を殺戮し……そして最後は魔力の暴走と共に消える。
事前にギリギリの線まで照射しておいて、彼女に関わりが深い人間を殺せば容易に暴走は実現するだろう。
そうなったら大事だ。蓮次郎君を総理に付けるとしても、単独でどうなるかは自信がない」

「……ええ。とにかく、暴走で武藤総理を殺害した後、ある程度暴れさせた上で『特攻』の残り二人――表向きは石上が指揮する警官隊で鎮圧させるはずです。彼は元警察キャリアですから。
あるいは最後まで行かせるかもしれませんが、後々を考えると適当なタイミングで動くでしょう。何より、石上は英雄になれる。
そして、『合法的に』クーデタは実現する、というわけです。ブラント前米大統領のように、スキャンダルをでっち上げて追い落とすには総理は潔癖過ぎる。だから、こういう手段を使うわけです」

「人を捨て駒……吐き気がするわ」

リナが吐き捨てた。全くの同感だ。

「僕もだ、リナ。だが、どうやって封じるかは難しい。『特強』の拠点がどこかは、矢向すら分からなかった。
裏の凄腕ハッカーを雇い、公安に潜ませている二重スパイを使っても、ここが限界だった。
やり方は大きく分けて2つ。まず、犀川を事前に確保してしまうこと。ただ、彼女は檻の中の猛獣のように、クーデタ寸前までは厳重な監視下に置かれているだろう。当日、然るべきタイミングで捕まえてしまうしかない。
もう一つは、わざと向こうのシナリオに乗ること。暴走直後に総理を避難させ――君かナージャさんならできないことはないはずだ――その場で犀川を鎮圧。
予定通りと出てきた真鍋と鈴沢をも返り討ちにする。リスクは高いが、一網打尽にできれば一気に石上を追い込める」

ムトウ総理が溜め息をついた。

「事前にアジトを突き止める努力は、最後までしよう。だが、君の言う通り、水際作戦しか有効ではないのかもな」

俺は……

1 事前確保を狙う
2 暴走後に一網打尽を狙う
3 その他自由安価

※0000まで多数決(3票以上の得票必要)、考察あり
※1→2はできなくはないですが、戦力が分断されるため成功率は大きく下がります。
※自由安価歓迎です

2 現時点で敵の拠点が解らん以上、事前の確保は難しいかと。
ネームド3人がやられたら警察とかも、此方に保身の為にこちらに寝返るだろうし。

上げます。

>>790
石上としては竹下と如月の帰還待ちになりますね。ただ、アミール(ドワーキン)の方が多分一段上手です。
石上は、機械兵を何体か持っていますが、機密案件なのでクーデタでは使えません。

3 野球選手を暗殺

>>792
例の人だと思いますが、考察なしは無効です。

>>791の状態から増援が来る前に石上に止めを刺す(政治的な意味でも可)事って出来る?

というか一度総理に未来視使っていいすか??

>>794
尋問が必要(つまり誰かは生け捕りにしないといけない)ですが、十二分に可能です。

>>796
現状の戦力はかなり手厚いので、然るべき行動を取っている限りにおいて「総理生存」という結果が分かるだけかと思います。

じゃあ>>795は?

>>798に付記。

ただし、ただ武藤総理を逃がした場合、大量殺戮の責任を問われ辞任は必至なので、石上の狙い通りになってしまいます。
極力犠牲者を抑えつつ、これが石上のマッチポンプであるのを示すのがベストになります。

>>799
上に書いたように、既に事前の仕込みで限界ギリギリの状態で犀川は来ます。
未来視でボディチェックならぬメンタルチェックをした場合、その最中にトリガーが引かれる危険性があるとお思い下さい。
(もちろん、事前隔離に成功し浅間山のマエザキの所で浄化処置を受けさせるのは可能です)

そもそも未来視を発動するまでの条件とかそこらへんを明示して欲しい。ぶっちゃけちらっと見るだけで発動できるもんだと思ってた

>>802
ノワールはチラ見では無理です。対象の頭に手を乗せ、10秒程度あれば可能です。
ただ、マスコミの人数からそれなりの時間はかかります。早いうちに犀川を特定できれば、拘束後に即転移でクーデタは不発に終わるでしょう。

ただし、石上の残る二人をどうするかという問題は依然残りますが。

じゃあフレールがやってくるのを読めたのはどういう扱いなん?質問多くてごめん

>>804
未来予知には、「当該人物の未来(無制限)を読む能力」と、「自分に関わりが深い人物の、半日以内の危機察知」の2つがあります。
ネーロは普通の預言者のように、「自分の周囲の(自分自身は除く)予知」までできますが、ノワールには無理です。

フレール襲来を読めたのは、サイファーが巻き込まれるという後者の能力です。それも粗っぽくしか分かりません。今回の場合はそもそも予知範囲外だったわけですね。
サイファーなりなんなりの個別予知をすれば、クーデタの詳細は読めた可能性があったわけですが、蓮太郎(と矢向)超絶有能だったので必要はなくなっています。

未来視じゃなくて魔翌力感知による特定は出来るん?

0000過ぎたため一度リセットです。
具体的な作戦計画あれば反映します。

>>789の3択からどうぞ。

水際防衛で犀川対策を万全にした上で総理を逃がさなかった場合において、犀川以外の危険(狙撃等)を未来予知で予測する事は出来る?
総理が逃げずに、残りの二人も倒した後、暴走を特調によるテロだとその場で断定し(この時暴走した犀川の正体を暴露する)、私はテロには屈しないと言わせたら石上を追い詰めれないかな?

>>806
コンマ判定が必要ですが、できます。事前確保のために使うか、暴走の出がかりを叩くために使うかになりますが。

>>808
それはできるでしょう。ただ、狙撃での総理射殺は難しそうですけどね。
その解決方法は不可能ではありません。ただ、犀川の正体を裏付けるものが必要でしょうね。あるいは……

上げます。

寝る前にもう一度上げます。

上げます。まだ決定はしていません。

2 総理を生贄に大量虐殺のチャンス

>>826は無効投票です。まだ決定はしていません。

石上が仕組んだことでも政権のトップに責任押し付けられるのか…タチ悪いな

>>829
総理を殺害するのが主目的ですが、仮に逃がしても「警備体制の不備」「犯人はN国出身者(という偽情報)」などを口実にメディアに総攻撃させるでしょうね。
石上によるマッチポンプが示せれば一発逆転ですが。

上げます。1に2票、2に2票、3(親族暗殺阻止)が1票です。

3は場合によっては当日とは別になりそうだけどどうだろう。当日じゃ何か起きた時ケアできないし少なくとも前日には実行しそうだけど

屁理屈くさいが未来予知が>>1の言った通りならサイファーの危機察知を通して犀川が覚醒まで行く線(サイファーが危険に晒されるレベル)を予め潰すことはできる?

>>832
猶予は一日ありますね。明後日が決行日なので。
ただ、親族を見つけられるか、そもそも狙われているのが親族でいいのか(恋人の可能性がある)という問題はあります。

それと攫うまでしなくても殺したと口で伝えるだけで暴走する可能性は?

>>833
半日前にならないと分からないでしょうね。1は先回りして確保、2は暴走直後に鎮圧して残りも誘きだす、3の現行案はプランそのものを台無しにする感じです。

>>835
とてもあり得る話と言っておきます。

ただ、3の場合は刺客を捕縛できる可能性もあるので無意味ではないです。

上げます。夜の更新があるかは微妙です。

1の場合、どうやって拠点を見つければ良いかという問題もあるし、残り時間も少ないからリスクは2と変わらない気もする。
2も、マッチポンプの証拠を手に入れないといけないし。
3は、正直無理だと思う。人質が違ったらアウトだし、見返りも薄い。

>>839
1は拠点を見つける必要はないです。当日、授与式会場に入る前に確保すればいいので、2で一度暴走させるよりリスクはありません。
ただ、この方法だと犀川を上手く正気に戻し、かつアジトを聞き出さないといけません。即時に石上一派壊滅とはいかないのが難です。

2は生け捕りにして何らかの方法で尋問するのが必要です。証拠品を手に入れずとも、死者ゼロで捕縛できれば石上は一気に追い詰められます。
ただ、3人全員を相手にするので、空いている1日を使った下準備が重要になります。(クリムゾン・レプリカの強化など)

3現行案は上に書いた通りですね。

1530を最終締め切りとします。

では1で決定します。

更新はあれば2200以降。

今日はお休みです。

少し進めます。

「……俺は、事前に確保するのが適切だと思ってます。暴走させるのは、一般人に危害が及ぶ可能性がある。
やはりそうなる前にそいつを押さえたい。彼女を捕まえれば、ここに連れてきて浄化処置を行うことは可能です。正気に戻った彼女から、イシガミについてさらに詳しい情報を聞き出せば、状況はかなり有利になる」

タキの目が鋭くなった。

「サイファー、それは確かに悪くない考えだ。だが、難点もいくつかある。まず、どうやって見つける?犀川の面は割れていない。
女性らしいというのは判っていても、100人以上の報道陣から探し出すのはかなり難儀だ。恐らくは丸腰だろうから、事前の身体検査にも引っ掛からない。どうするつもりだ」

「もちろん、会見前に確保できればそれでいい。まだ今日も含めて2日ある。どこに確保されているか探してみて、見つかれば御の字だ。
だが、仮に見つからなくても、会場近くにくれば分かる手段はある。ノワールは魔力感知ができる。既に暴走手前まで来ているなら、ノワールならできるはずだ」

「なるほどね」と、ネーロが頷いた。

「私以上に魔法の才には恵まれていると思っていたが、魔素の薄いこの世界でもそういう芸当ができるまでになっていたか。父親としては、何か感慨深いな。
だが、犀川を撃退するはずの二人の処理は?そもそも、犀川が確保された場合の『プランB』があるかもしれない」

レンタロウが少し険しい表情になった。

「可能性はあります。捨て駒がいなくなった場合、ロックかエリカが長距離狙撃に切り替えるかもしれない。
ですから、万一に備えて総理の警備は手厚くすべきでしょう。また、何もしてこなかった場合、石上副総理には逆襲の駒が残ることになります。
明後日、石上一派を壊滅まで追い込むのは難しいと心得て下さい」

「……そうだな。だが、人命は命より重いと、かつての総理も言っていた。あの状況で言うべき言葉かは賛同しかねるが、その精神には同感だ。確保作戦を進めてくれ」

ムトウ総理はそう言うと、暫し目を閉じた。何か思うところがあるのかもしれない。

※ミッション「石上一派を殲滅せよ」が発生しました。
※石上の殺害か完全なる失脚が条件です。

#########

「では、僕は矢向と改めてアジトの情報を洗いましょう。何か分かり次第、すぐ連絡します。それまでは、準備するなり何なり好きに過ごして下さい」

レンタロウはそう言うと、別の部屋に消えた。この研究室の「コンピューター」とやらを使うらしい。

俺はノワールたちに状況を説明した。ノワールもカレンも、緊張した様子だ。

※70以上でローマン参戦

※参戦せず

ローマンの姿は、ここにはない。元々彼に関わりの薄い案件だというのもあるが、「一つ、やらなければならないことがある」とも言っていた。
何のことかは分からないが、「じき分かることだ」と短く返されただけだった。とにかく、俺たちで何とかするしかなさそうだった。

「それで、具体的にはどうするんです?」

マルコが訊いてきた。

「まだ不確定だが、当日に確保するならこうだ。ノワールが魔力感知し、サイカワの居場所を特定する。見付けたら説得するなり捕縛するなりして、ナージャが開けた『ゲート』でここに来させる。
後は、マエザキさんに任せて処置をしてもらい、正気に戻してから聴取だ。
万一に備えて向こうに一人、こっちに一人はいた方がいいだろうな。その場で暴走されたら事だ。総理の警備はタキがやるそうだ」

「なるほどね。後は向こうの精神状態次第かしら。まだ時間はあるけど、どうするの?」

「俺は夜にイシカワの所に行く。そろそろ刀が出来上がったはずだ。
あとは、マルコが持ってきたクリムゾンのレプリカの強化か。どのぐらいかかる?」

01~25 明後日には間に合わないわ
26~50 明日一杯はかかるわ
51~75 明日午前までには
76~99 今日にはできるわね

「明後日には間に合わないわ。作業に今日からでも取りかかりたいけど、クーデタ阻止の時は使えないと思う」

ナージャが肩をすくめた。

「となると、現有戦力でやるしかないか。マルコ、動けるか?」

01~20 自信はないですけど……(成長なし)
21~40 が、頑張ります(成長ポイント3p)
41~60 ええ、やります(成長ポイント6p)
61~80 マルコは力強く頷いた。(成長ポイント9p)
81~99 マルコは笑った(成長ポイント12p)

マルコは力強く頷いた。

「ええ、サイファーさんやカレンさんの助けになれれば。
アングヴィラでノニの脱走未遂があったんですが、それを阻止できて自信も付いてます。足手まといにはならないかと」

大分、男の目になったようだ。これなら十分計算が立つ。
後は、レンタロウからの朗報待ちだが……?

※後で装備品の強化判定があります
※70以上で???、ファンブルなし

※クリティカル、?????が確定

ここで中断。

再開まで時間があるので、マルコの成長ポイントを振り分けて下さい。パラメーターは下記です。
(HPのみこちらで調整しました)

HP 228+130(458)
筋力 6+6(12)
知力 10+2(12)
器用さ 10+4(14)
賢さ 10
耐久力 10+4(14)
魅力 15+4(19)

好感度はコンマ下一桁×3です。

装備込みでも補正って変わるんだっけ?

少ししたら再開します。

>>877
能力取得の話なら変わりませんね。

ダメージ軽減の倍率が5の倍数ごとに変わるから15に揃えてみた

では、再開します。

>>879
その戦略は悪くないかと思います。

その時、ドアをノックする音が聞こえた。マエザキだろうか。

「サイファー君、朗報です」

そこにいたのはレンタロウだった。まだ別れて30分もたっていない。

「まさか……もう何か分かったのですか?」

「ああ、フレールの携帯から色々と分かりました。来てください」

レンタロウに連れられていくと、矢向が「モニター」の前に座っていた。リナもいる。

「来られましたか。僥倖ですぞ、ほぼアジトが特定できました」

「本当ですか?」

矢向は頷く。冷静なレンタロウも、少し興奮気味だ。

「ええ。フレールの携帯ですが、200メートル以上も落下したにも関わらず、粉々にならずある程度形を残していました。
それをリナが時間遡行で復元し、データを取り出せたわけです。通話記録はもちろん、御丁寧に誰かが地図データを渡していたようですね」

「地図データ?」

矢向がモニターを指差した。精緻な地図は……

01~30 海のそばを映していた
31~60 山の中を映していた
61~90 ごちゃごちゃした場所を映していた。ヨコハマ、と読める
91~99 ??????????

地図は山の中と思われる場所を映していた。

「埼玉県秩父市郊外、ですな。恐らくは表向きは古民家でしょう。サイファーさんたちに分かりやすく言えば、ここからは車で2時間ほどの場所です」

「移動は車で?」

「左様。あまりいい思い出がないでしょうが……」

ナージャが渋い顔になった。

「あたしも、一度警察の検問に引っ掛かってる。多分、近付いたらまたやられるよ」

※70-ノワール賢さ(26)×2=18以上で成功

74…成功

「……だね。でも、高速で止まった所に移動して行けば……?」

ノワールの言葉にカレンが頷いた。

「ええ。上里SAからタクシーを使って熊谷なり何なりに出れば、後は電車。秩父まで出てしまえば、そこからさらにタクシーで近付けるはずよ。
彼らは私たちがプレーンウォークを使えるなんて知らない。
だから、警備は高速の出口と入口にヤマを張ってるはず。一般道にしても、精々がこの周辺。アジトの近くの警備はないか、手薄だと思う」

「なるほど、妙案だ。それなら明日日中にでも行けるな」

「そうなるわ。そこで犀川を捕縛できれば、状況はこちらにかなり有利に傾く。後は、誰が行くかね」

ナージャがうーんと唸った。

※75-ナージャ賢さ(22)=53以上で成功

14…失敗

「あたしは、クリムゾンの強化に専念したいわね。マルコも来たし、戦闘要員は足りてるんじゃないかしら。奇襲に大人数で行くものでもないでしょ?
ゲートを開くところまで、ね。あたしができるのは。終わったら迎えに行くけど」

彼女の言うことはもっともだ。後はタキとリナだが、タキは総理と明後日の警備態勢について話すと言っていた。明日動けるかは相当に怪しい。
リナもいればありがたいが、彼女もこちらではレンタロウの補佐で忙しそうだ。

※95以上で滝、リナが参戦(コンマ下滝、コンマ下2リナ)
※ファンブルはなし

※メンバー確定

「なら、久々にこの4人で組むことになるな。マルコ、頼むぞ」

「ええ、任せて下さい」

マルコは力強く頷いた。

※マルコの装備を確定させます。(それぞれ再判定あり)

01~25 変わらず
26~50 頭枠に追加あり
51~75 頭枠と籠手枠に追加あり
76~90 頭枠と籠手枠に追加、加護の指輪が変わっている
91~99 頭枠と籠手枠に追加、加護の指輪とペネトレーターが変わっている

※偶奇判定です。

奇数 ???????
偶数 神器持ち確定

コンマ下3

※奇数でも強力なアイテムです、が……

奇数だったらなんだったのかそれはそれで気になる

※神器持ち確定
※91~99の内容になりますが、基本神器は一つだけです。

01~25 頭枠
26~50 籠手枠
51~75 武器枠
76~99 指輪枠

※3の倍数で神器A、それ以外で神器Bとします。

※神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+35、知力、賢さ、魅力+4、コンマ修正15、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
1日1回のみ、パーティ全員のHPを半分回復(1ターン消費)
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる
治癒術が使える(コンマ+50、最低90)

その他は00偶数のため自動決定します。

※革手袋「カンベレグ」 HP+15、知力、耐久力+2、魔法ダメージ+20、全ダメージ軽減15、コンマ修整5

※小剣「銀の戦車」
HP+30、腕力、器用さ+4、ダメージ修正+40
常時2回攻撃

※指輪「ネンヤ・レプリカ」
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、腕力、耐久力+2

※修正後マルコパラメーター

(持ち越し0p)

HP 228+180(408)
筋力 7+10(17)
知力 13+8(21)
器用さ 10+6(16)
賢さ 10+4(14)
耐久力 11+6(17)
魅力 15+8(21)
好感度 154

コンマ修整 30
ダメージ修整 110
ダメージ軽減 130

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

・魅惑のまなざし(new)
1日1度、魅力関連の判定を強制成功

(装備)
※小剣「銀の戦車」
HP+30、腕力、器用さ+4、ダメージ修正40
常時2回攻撃

・短剣『ペネトレーター』
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可

・龍革のジャケット
HP+30、ダメージ修正10、ダメージ軽減35、腕力、耐久力+2


・神器「ドル・ローミンの鉢金」
HP+35、知力、賢さ、魅力+4、コンマ修正15、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
戦闘時1回のみ体力全回復、致死ダメージの際は自動的に発動
1日1回のみ、パーティ全員のHPを半分回復(1ターン消費)
1階層につき一度、自動探査。判定に成功で階段までの最短距離と敵の遭遇可能性が分かる
治癒術が使える(コンマ+50、最低90)

・革手袋「カンベレグ」 HP+15、知力、耐久力+2、コンマ修正5、ダメージ修正20、ダメージ軽減15

・龍革の靴
HP+30、ダメージ修正10、ダメージ軽減20、腕力、器用さ、魅力+2

・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

※指輪「ネンヤ・レプリカ」
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、腕力、耐久力+2

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を4個保有

少し休憩。何気に一番堅くなってますね……

なお、もう一方だとダナの方が渡っていたはずでした。(ということは……)

>>906
オルディニウム入りの品が行っていた筈です。強力ですが、使うほど汚染されていくという。
なお、使わない選択をしても狂気度据え置き(多分30以上が初期設定)なので、かなり面倒です。

また、何故地図があったかは説明が後であります。

3の倍数だったらアンバーのヘアバンドだったのか。確かアレってコーウィンの血が流れてないと意味ない一品だったはずだし、となるとマルコはユリウスとシデの息子(名前忘れた)の間にできた子の子孫?

つまりマルコにはブランドとジュリアンとコーウィンとジェラードの血が流れているのかな?(それと管理者)

>>922
薄くは流れてるんじゃないですかね。あの3家は仲が良かったですし。
ただ、ご指摘の通りなので少し弱体化させてたとは思います。

あとその二人の子孫はフレールやカミュが直系で、傍系がナージャやブランドですね。ブランドは所謂先祖返りで大変なことになってますが。

「そう言えばマルコ、そのバッグは?」

マルコは大きなバッグを持ってきていた。あそこからクリムゾンのレプリカを出していたのを考えると、防具などが入っているのだろう。

「ええ、マニー会長から色々ともらいまして。ノニの脱走を阻止した御礼だそうです。結構凄いのもありますよ」

マルコはバッグから金属の付いた布を取り出した。「「あっ!!」」とノワールとナージャが二人して叫んだ。

「それって、オーディナル家の家宝『ドル・ローミンの鉢金』じゃない!そんなものまでくれたの?」

「ええ、『道具は使われるべきだ』って。昔、スナイダ家から貰ったものらしいですね。オーディナル家からも、別の家宝が送られたらしいですけど。他にも、色々とありますよ。これで皆さんの力になれると思います」

マルコはナージャに胸を張った。商人としては、やはり良い物を持っていると誇らしく思うものなのだろう。

##########

「それにしても、何でフレールはわざわざ地図を持ってたんですかね」

俺たちは車でイシカワの宿に向かっていた。まだ少し早いが、こっちの世界のヘルラが一度研究所に来るため、そのついでということで乗せてもらうことにしたのだ。
また、マルコの疲れを癒すためというのもある。明日は勝負の日だ、状態は最善であった方がいい。

「推測だが、データを移したのはアミールだろうな。こちらにフレールを連れてきた際、恐らくは暴走仕掛けのフレールが動けるようにとこいつを渡したのだと思う。
ヤマシタグミからすんなりとイシガミの一派に合流できたのも、アミールがある程度お膳立てしていたとすれば筋は通る。
奴としては、万一俺たちが死ななくても、全てフレールの暴走としてしらを切るつもりだったんだろうな」

「結果としては裏目に出たんだけどね。……あ、見えてきたよ」

※05以下で……

※特に何もなし

今日はここまで。しばらく地の文が多目です。

最後に※70以上でイベント発動、ファンブルなし

ここでクリティカルですか……さあどうしますかね。

ひっそりとまた99出てますね。

とりあえず、しばらくマルコ視点でやります。

少し進めます。マルコ視点です。

###########

見えて来たのは、少し大きめの古い館だった。トリスの館に少し似ているな、と僕は思った。

「ようこそいらっしゃいました。主人はまだ作業中ですが、いかがしますか?」

女将さんが丁寧にお辞儀をして、僕らを迎えた。この服も、トリスのものに近い。何か繋がりがあるのだろうか。
サイファーさんは何回か来ているのか、慣れた様子だ。

「ああ、俺は少し様子を見に行きます。どんな風に作られるか、興味もありますし。ノワールはどうする?」

「私もちょっと見てみる。この世界の伝統技術って、どんなのだろうね」

その時、奥の方からとたとたと、3人の子供がやって来た。金髪の10歳ぐらいの子と、まだ小さい黒髪の双子だ。

「あ、カレンお姉ちゃんだ!遊んでよー」

「「おねーちゃんあそんでー」」

「もう、しょうがないなあ。少しだけだよ?……マルコも付き合う?」

「え、僕ですか?」

思わぬ誘いに、声が思わず裏返った。

「子供はそんなに嫌いじゃないですけど……そもそも誰なんです?」

「こっちの世界のヘルラさんの子供。信じられないかもしれないけど、この双子がジェラードとエイリークなんだって」

僕は唖然とした。ここが過去の世界とは聞いていたけど、あまりにイメージと違いすぎる。

「……驚いた、というか何というか……結構なつかれてますね」

「上の子は遊んであげたことがあったし、下の子は襲われた時に私が庇ったから覚えてるのかもね。……あ、ヘルラさんが来たわ」

短い黒髪の女性が子供たちに続いて来た。穏やかそうだが、どこか近寄りにくい雰囲気も感じる。

「カレンさんね。……息子たちを救ってくれて、本当にありがとう。一度、ちゃんとお礼したかったの」

「いいんですよ。もう傷は治ってますし、お気になさらず。これから研究所ですね」

「ええ。一度無力化したオルディニウムの完成品を見たいし。
明日は主人もこっちに連れてくるわ。いつまでも子供に避けられているのもマズいでしょうしね。
とりあえず、あなたが子供たちに好かれていて助かったわ。無愛想なカークスとスケイラじゃ、どうにも埒が明きそうもないもの」

ヘルラさんは苦笑した。そう言えば、向こうにはリナさん――とその宝石の中にいるヘルラさんもいる。同じ人物が話すこともあるんだろうけど、なかなか妙な感じになりそうだ。

※70以上で追加アイテム、ファンブルなし

※アイテムはなし

「じゃあ、明日朝には戻ってくるわ。またあなたたちと入れ替わりかしら」

「ですね。俺たちも、やらなきゃいけないことがあるので」

サイファーさんが答えると、ヘルラさんは微笑んで車へと消えていった。カレンさんの両足には双子が抱き付いている。

「よし、じゃあお姉ちゃんと、そこのお兄ちゃんと遊ぼうか。何がいい?」

01~60 かくれんぼ
61~80 TVゲーム
81~99 おままごと

※ファンブルはありません。大差はないですが、上位ほど……

「じゃあかくれんぼ!おにいちゃんもいい?」

「えー、鬼ごっこの方がいいんだけどなー」

金髪の子は口を尖らせている。まあ、このぐらいの子だともっと身体を動かす遊びの方が好きなのだろうな。

しかし、兄弟か。僕には兄がいるけど、ここまで仲が良いわけじゃなかった。
この前久々にアングヴィラの実家に戻った時も、商売だけ考えている兄はどうにも好きにはなれなかった。まあ、あのぐらいガツガツしていた方が、商売人には向いているのだろうけど。

そう言えば、カレンさんの所は兄弟仲はどうなのだろう?一番上のお兄さんはいい人そうだったけど、カレンさんとは少し距離があるようにも思えた。
確か36と聞いていたから、歳は一回り違う。それもあるのだろうか。

「何ぼーっとしてるの、隠れなきゃ」

カレンさんの声で、はっと我に返った。どうにもいけないな。

#########

一時間ほど遊ぶと、双子が力尽きたのか眠いと言い出した。
男の子――ベネディクトというらしい――は「じゃあ部屋でゲームしてくる」という。
僕たちは眠りかけの双子を抱え、彼らの部屋に向かう。

01~40 イベントなし
41~70 ルエラとアリスに会う
71~99 女将と会う

※ファンブルなし、ショートイベントです

部屋に運ぶと、双子はすぐに眠りについてしまった。時刻はまだ4時半、食事までは時間がある。

「ちょっと暇になっちゃいましたね……」

1 お風呂でも入りますか
2 サイファーさんの所に行ってみますか
3 散歩でもします?
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察なし

再開します。

「少し外でも散歩しますか?」

えっ、とカレンさんは歩みを止めた。……普段通りにしているけど、何か違う。それが何かは僕には分からないけど。
僕が彼女の心に深く食い込んでいるわけじゃないのは、自覚してる。でも、抱えているものがあるなら吐き出して欲しかった。

……

※70-マルコ魅力(21)×2=28以上で成功
(以下なら魅惑の眼差し発動)

※34…成功

「ん……まあ、いいけど……」

少し戸惑いながら、カレンさんは頷いた。僕たちは宿の裏庭に出る。

そこには森へと続く遊歩道があった。トウキョウという街は蒸し暑かったけど、ここは山の中だからかかなり涼しい。森に入ると、清涼な空気が僕たちを包んだ。

「良い所ですね。温泉もあるんですっけ?」

「……うん、まあ。どうしたの、急に」

「いや、この一週間で何かあったのかなと。……怪我をしたのは聞いてます。でも、それだけじゃないんじゃないかと」

僕はカレンさんの目を見た。彼女が少したじろぐ。これは、多分あまり言いたくないことなのだろう。彼女の身体ではなく、心が傷付くような。

70-マルコ魅力(21)=49以上で成功
(以下なら魅惑の眼差し発動)

※76…成功

カレンさんはふっと息をつき、上を見上げた。

「一昨日かな。少し落ち着いたから、私の婚約者の義母さんの所に行ったの。
彼が死んでしまったことを、誰かが伝えなきゃいけない、って思って。でも、やっぱり……それはあまりに突然過ぎた。
取り乱す義母さんに、私は何もできなかった。……本当に、仲が良かったのよ?この人たちの家族になれたら、と思うぐらいには。
だから、平手打ちされた時、自分が否定されちゃった気がして……。ああ、私は家族にはなれないんだな、って」

カレンさんの目は潤んでいた。……僕は黙って話を聞く。

「……でも、ノワールさんに話を聞いてもらって、少し落ち着いたから。大丈夫よ。
それに……ノワールさん、未来が読めるようになったんだって。『あなたは大丈夫、誰より幸せになれるわ』って言われた。
ただの慰めかもしれないけど、とりあえずそれを信じることにしたの。私は勇人さんとは家族になれなかったけど、別にちゃんと幸せな家族ができるっていう、ノワールさんの言葉を、ね」

カレンさんは少し寂しそうに笑った。まだ吹っ切れてはいないけど、前に進もうとはしてる。そのことに、僕は少し安心した。

……

1 微笑んで「じゃあ、行きましょうか」と言う
2 手を握って「大丈夫ですよ」と言う
3 無言で抱き締める
4 その他自由安価

※安価下3多数決、考察は3、4のみ必要(1、2なら不必要)

4 このまま押し倒せマルコ

3
ここまで眼差し温存できたし…ってのはダメなのかしら

>>961
判定多目です。最低一回は自力で何とかしないとダメです。

>>960はいつもの人なので無効です。

僕は彼女の左手をそっと握った。カレンさんは、少し驚いたように身を固くする。

「大丈夫ですよ。ノワールさんもそうですけど……僕やサイファーさんだっています。辛いなら言って下さい。いくらでも聞きますから」

※70-魅力(21)=49以上で成功
(以下なら魅惑の眼差し発動)

※82…成功

カレンさんははっとしたような顔になった。しばらくすると、「……そうだね」と彼女は僕の手を握り返してきた。

「マルコの言う通りだね。……前にも似たようなこと、言われたっけ」

そう言って微笑むカレンさんの笑顔は、木漏れ日に照らされ輝いていた。僕は、それを見てとても綺麗だと思った。
胸の奥で、ドクンと音がする。……僕はその眩しさに耐えられなくなり、誤魔化したように「じゃあ、行きましょうか」と呼び掛けた。

そこからは、他愛のない会話をしながら木々の中を歩いた。
自己満足に過ぎないと思ってはいたけど、僕にとって、それはどんな女性と過ごしたどんな時間より、幸せな時間だったのだ。

##########

※30以上で追加イベント
(99クリティカル特権)

本スレはここまでとします。

さあマルコ君は千載一遇の好機を活かせるでしょうか。

眼差し使って大胆にいきたいなぁ。たまには保険としてじゃなく

新スレです。移動お願いします。

【コンマ】崩壊する世界を旅する12【安価】
【コンマ】崩壊する世界を旅する12【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516196892/)

>>977
魅惑の眼差しが温存されたままですので、コンマ次第ですが無茶が利くのは確かですね。

前々スレは埋めても大丈夫?特に話すことないなら埋めちゃうけど

>>980
埋めて問題ないです。

トニーですが、下の名前は変愚の某キャラから取っています。
イメージは若い頃のブラピ+コブラでしょうか。

シェフィールド姓でもよかったんですけどね。

犀川は一般人なの?

>>983
これは明言していいですね。一般人です。だからこそ「爆弾」としての価値があったわけですね。
プレイアブルになることは多分ないでしょう。(余程変な豪運でもなければ)

埋めネタ。

唐突に番外編(R18)を書きたくなったわけですが、内容を募集します。

1 サイファーとノワールのいちゃラブ
2 火蓮とマルコのおねショタ的何か
3 前作ミドル君がライラさんとジュリアちゃんに食べられる話(男受け注意)
4 滝とレイラの少し大人の話
5 その他自由安価
6 そもそも立てるな

落ち着いたらR板に立てるかもです。

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