【けものフレンズSS】2億話 じゃぱりまんこわい(25)

としょかん

キタキツネ「ねえギンギツネ、僕飽きた。帰ってゲームしたい。」

ギンギツネ「もう、またそんなこと言って…ついてきたいって言ったのあなたでしょう?もう少し我慢して」

マーゲイ「すいません、皆さんPPPの為に集まって頂いて」

かばん「マーゲイさん、僕たちを集めた理由って何ですか?」

コノハズク「わざわざ我々を呼び出した理由を早く言うのです。」

ミミズク「大したことじゃなかったらタダじゃおかないのです。」

タイリクオオカミ「まあまあ、だが私もできれば理由は早く知りたいな。これだけ知能の高いフレンズが集まっているとセルリアンがつられてやってくるだろうし…」

マーゲイ「うえええ!」

オオカミ「本当にいい顔をするねえ、ウソウソ、大丈夫だよ」

サーバル「怖いよ!」

かばん「(知能の高い?)」

オオカミ「ただ、集められた理由を早く知りたいのは本当かな、マーゲイ、PPPがどうとかいっていたけど私たちに何を求めているんだい。」

マーゲイ「うう…まだ皆さんおそろいじゃないんですが…しかたないですよね」

マーゲイ「実はもうすぐ三代目PPPが結成して一年を迎えるんです。」

サーバル「?かばんちゃん、いちねんって何?」

かばん「えーっと朝から夜になるでしょ、それで夜から朝にもなるでしょ、それが一日。」

サーバル「あ!それは知ってるよ」

かばん「その一日が365個集まったものを一年っていうんだよ」

サーバル「365ってことは…すっごくいっぱいなんだね!PPPが結成して一年ってことはすっごいってことだね!」

マーゲイ「話を戻しますね、という訳で近々PPP一周年記念ライブを催したいと考えているんです。」

ギンギツネ「あら素敵じゃない、どういう催しにするの?」

マーゲイ「それがほとんど決まってないんです…それで皆さんにお知恵をお貸しいただきたく集まってもら…」

ああーーーーーーーー

サーバル「みゃ?悲鳴だよ!誰か逃げてきてる?」

かばん「あれは………ビーバーさん?」

オオカミ「ふうむ、かなりいい顔をしているね、必死の形相だ、ペンを持ってきてよかった」

アメリカビーバー「はあはあ…み、皆さん、こ、怖かったッス…」

コノハズク「どうしたのです?」

ミミズク「大したことじゃなかったらタダじゃおかないのです」

かばん「ハカセ今日ただじゃおいてくれないですね」

ビーバー「うう、実は…」

キリン「分かった!ヤギね」

ビーバー「セルリアンっす!セルリアンが居たッス!」

サーバル「ええー!セルリアン?」

マーゲイ「セルリアンですか?ううわあ、早く逃げないと」

オオカミ「いや待て、この辺りには住んでいるフレンズが大勢いる、放置するのは危険だよ」

オオカミ「まずは情報が必要だねビーバー、セルリアンの大きさはどれくらい?」

ビーバー「はい…大きさはその…これくらい…いやいや…このくらい…じゃなくてこのくらい、ちょっと待つっス、もしかしたらこれくらいだったかも…」

オオカミ「なるほど、大きくても膝丈くらいか…」

サーバル「小さいよ!」

かばん「サーバルちゃん、セルリアンは小さくても怖いよ」

ビーバー「そうなんス、それでおれっち怖くて怖くて…」

オオカミ「それで逃げてきたのか」

ビーバー「いえ、近くにいたブレーリーさんに抱き着いちゃったんス」

サーバル「ええ!抱き着いちゃったの?それじゃ二人とも逃げられないよ!」

コノハズク「だけど気持ちはわかるのです。」

ミミズク「わかるのです。心細くて誰かにすがりつきたくなるのです。」

マーゲイ「そ、それでどうなったんですか?」

ビーバー「そしたらブレリーさんが…」

ブレーリー『おお!ビーバー殿からご挨拶とは大変うれしいであります。ではではお返しに』ムチュー

ビーバー『んぐっ…んー…ち、違うッス、セルリアンが!』

ブレーリー『何を指さしているでありますか?』

ビーバー『な、何ってセルリアンッス、逃げないと!』

ブレーリー『?ただのキノコでありますが…』

ビーバー「それがただのキノコだったんす」

かばん「ええ…じゃあ、なんで悲鳴を上げながら逃げて来たんですか…」

ビーバー「それは…なんかはずかしっくて…申し訳ないっス…」

オオカミ「アッハッハ、何もなかったのならいいじゃないか」

ビーバー「うう…」

かばん「そ、そうですね、何もなかったのならそれが一番ですね」

マーゲイ「まあ、セルリアンは怖いですしね」

コノハズク「怖いと言えば火も怖いのです」

ミミズク「なのです、安全だと分かっていても怖いのです」

サーバル「ふふーん、かばんちゃんはそんな怖い火を扱えるんだよ、すごいよね」

かばん「ありがとうサーバルちゃん、じゃぱリパークはいいところですけど、結構怖いものが多いですよね」

サーバル「えーそうかな?例えばなに?」

かばん「僕の場合は初めてあったフレンズの方はまだ怖いかな」

サーバル「なんで?なんで?みんな襲ったりしないよー」

かばん「うーん、分かってはいるんだけどサーバルちゃんに初めて会った時狩りごっこっていって…」

マーゲイ「ああー…」

オオカミ「サーバルのせいだね」

サーバル「えー!そんなー!」

キタキツネ「怖いもの…怖いもの…僕ギンギツネが怖い」

ギンギツネ「な、なんであたしのなのよ!」

キタキツネ「だってすぐ怒るしゲーム隠すんだもん」

ギンギツネ「それはあなたがお風呂にも入らずご飯も食べずにゲームするからでしょ!」

キタキツネ「ほら怖い…」

マーゲイ「うーん、私はフルルさんですかね」

サーバル「なんで?なんで?ぺパプの事大好きじゃないの?」

マーゲイ「もちろん大好き!大好きなんですが…ファンとマネジャーでは違うというか…」

オオカミ「ほうほう興味深いね、あんなおっとりした彼女が表舞台と裏では違う顔を持っているのかな?」

マーゲイ「いえ…フルルそのまんますぎて、よく遅刻するんです」

キタキツネ「遅刻?それのなにが怖いの?」

マーゲイ「ファンの皆さんはぺパプを愛しています。そんな人たちの中には温厚な人だけではないですし、そういう人たちの不満を受け付けるのはマネジャーの仕事で」

ギンギツネ「なるほろ」

キタキツネ「あなた…分かって聞いてるの?」

ジー

オオカミ「ん?なんだい?なんで皆、私に注目してるのかな?」

ビーバー「いや、なんていうか怖いもの言ってないのオオカミさんだけっスから…」

コノハズク「流れとしてはお前の番なのです」

ミミズク「とっとと白状するのです」

オオカミ「そうだなあ…」

ギンギツネ「私も何も言ってないけど」

コノハズク「お前は怖いもの側なのです」

ミミズク「怖がらせる側なのです」

ギンギツネ「あなたたち!そろいもそろって失礼な!」

キタ・コノハ・ミミ「ほら怖い…」

オオカミ「うーん…」

サーバル「なになに?オオカミは何が怖いの?」

オオカミ「怖いものは無いよ」

マーゲイ「へーそうなんで…って無いんですか?」

かばん「オオカミさんすごいですね」

コノハズク「空気が読めないのです」

オオカミ「はは、ごめんよ、でも本当に思いつかないんだ」

マーゲイ「本当に?よーく思い出してみて下さいよ」

オオカミ「うーん…セルリアンなんかはほとんど倒せるし、火も近づかなければいいし」

ミミズク「確かにそうなのです」

オオカミ「ギンギツネもフルルも怖くはないし思いつかないなあ…あっ!」

かばん「なにか何か思い出しましたか?」

オオカミ「ああ…」

サーバル「どうしたの?急に静かになって?」

オオカミ「ごめん…今日は帰らせてもらうよ」

サーバル「ええ?どうしたの?どうしたの?」

オオカミ「思い出したものが怖くて怖くて気分が悪くなってきたんだ」

ビーバー「大丈夫っスか?なんか辛そうっスよ」

コノハズク「何が怖いか言うのです」

ミミズク「博士の言う通りです」

オオカミ「ごめん…恥ずかしくて言えないよ」

ミミズク「怖いものがあるのなんて恥ずかしくないのです」

オオカミ「言ったらきっとバカにするよ、それに信じない」

コノハ「バカにしないのです、我々は賢いので」

かばん「博士、賢さ関係ありますか?」

オオカミ「うう…言わなきゃだめ…かな」

かばん「オオカミさん無理しなくても…」

コノハズク「ダメなのです!」

ミミズク「吐いたら楽になるのです」

オオカミ「…だよ」

サーバル「えーーーーー!」

かばん「なんていったの?サーバルちゃん」

オオカミ「じゃぱりまん…だよ」

ビーバー「じゃぱり…まん…って」

オオカミ「ほら!バカにした!」

ビーバー「ご、誤解っス!バカになんてしてないっス」

サーバル「また嘘なんでしょ、さっきも嘘ついてたし」

オオカミ「本当なんだよ!本当に怖いんだ…その…それが…」

かばん「疑ってる訳じゃないんですが、食事はどうしているんですか?」

オオカミ「目を瞑って食べているよ…ああ怖い…」

マーゲイ「じゃぱりまんの何がそんなに怖いのですか?」

オオカミ「ああ!その名前を言わないでおくれよ!」

コノハズク「赤じゃぱりまん青じゃぱりまん黄じゃぱりまん」

オオカミ「うう、も、もう勘弁してくれ」

かばん「ほ、ほらやめてあげて下さい、オオカミさん大丈夫ですよ、怖くない怖くない」

キタキツネ「……」

ギンギツネ「本当に顔色が悪いわね、上で休んでいなさい」

オオカミ「すまないが少し眠らせてもらうよ、うう」

かばん「あ、一人で上がれますか」

オオカミ「ああ、だ、大丈夫だと思うよ」

フレンズたち「………」

コノハズク「これはギャフンと言わせるチャンスなのです」

ミミズク「ボスのところからじゃぱりまんをちょいしてくるのです」

かばん「ええ!ちょ、ちょっと待ってください」

サーバル「博士達飛んで行っちゃったねー」

ビーバー「いいんスかね?ほっといて」

ギンキツネ「いいわけないでしょ!じゃぱりまんって聞いただけで具合悪くしたのよ!大量の本物なんてみたらいったいどうなるか」

キタキツネ「………」

ギンギツネ「そしてあなたは飽きない!」

マーゲイ「でも…オオカミさんがパニックになってるところ…みたくないですか?」

かばん「それは…」

サーバル「ちょっと見たいかも」

マーゲイ「でしょう!普段クールな人が取り乱してるところって興奮しませんか?」

ギンギツネ「しないわよ!」

ビーバー「でも…オオカミさんが慌てふためいてじゃぱりまんに追いかけまわされたり噛みつかれたりするところはみたいかもっス」

サーバル「ええ!じゃぱりまんって噛みついたり追いかけてきたりするの?」

キタキツネ「例え話だと思うよ、じゃぱりまんが躍動するなら僕も見たいけど」

かばん「うーん、オオカミさんいつもひょうひょうとしてるし、僕もちょっとみた…やっぱりだめですよ、何かあったら大変ですし」

サーバル「うん!ちょっと残念だけどそうだよね、博士たちをとめないと」

コノハズク「かっぱらってきたのです」

かばん「早い!そしてすごい量」

サーバル「すごーい!これだけじゃぱりまんがあればずーっとお腹が減らないね」

ギンギツネ「これだけのじゃぱりまん…ボス達作り直すのよね…かわいそうに」

マーゲイ「種類もたくさんありますね、なんだろうみたことない色のじゃぱりまんもありますね」

サーバル「かばんちゃん、この茶色いのすっごくおいしいよ」

コノハズク「オオカミの枕元に置いてきたのですシメシメ」

ミミズク「起きたらオオカミのやつ慌てふためくのですシメシメ」

かばん「サーバルちゃん、オオカミさんどんな風に驚くのかな」

サーバル「かばんちゃん…さっきまでやめようって言ってた割にノリノリだねー」

ギンギツネ「全くもう…ほらマーゲイしゃがまないとみえないでしょう?」

キタキツネ「ギンギツネもノリノリだね…」

コノハズク「近くに行ってはオオカミが暴れて危ないかもしれないのです」

ミミズク「遠くから起こして様子を見るのです」

マーゲイ「オオカミさーん、オオカミさーん」

オオカミ「……」

コノハズク「起きないのです」

ミミズク「もっと大きな声を出すのです」

マーゲイ「おーかみさーん!起きて―!」

オオカミ「…なんだーい」

コノハズク「枕元を見るように促すのです」

マーゲイ「枕元をー見ーてみーてくーださーい」

オオカミ「薬でも持ってきて…ふふ…うーわーじゃぱりまんだー」

ビーバー「うわーオオカミさん叫んでるっスね、じゃぱりまんに襲われているっスよ」

サーバル「ええ!じゃぱりまんって」

かばん「サーバルちゃん、さっきつっこまれてなかったっけ?」

ミミズク「博士、ここからじゃよく見えないのでもっと近づくのです」

コノハズク「そうですね、助手」

マーゲイ「ってあれ?」

かばん「?オオカミさん?大丈夫なんですか?」

オオカミ「ん、やあ、お疲れ様」モグモグ

サーバル「ええー!なんで?なんで?じゃぱりまん怖くないの?」

キタキツネ「嘘だもん」

ギンギツネ「あなた、知ってたの?なんで言わなかったの?」

キタキツネ「地場っていうか波動がおかしかったもん」

ギンギツネ「また訳のわからないことを」

オオカミ「はは、丁度小腹がすいてね、だましてごめんね、それにしても…ふふ皆いい顔をするね、ぜーんぶいただきだ」

オオカミ「さあ、一人じゃこんなに食べられないし仲直りのしるしに召し上がれ」

コノハズク「我々がちょいしてきたのですから当然です。!」

ミミズク「博士はやはり賢いのです。おそらく同じことを思いついたのです」

一同「?」

数日後

かばん「博士、僕たちを呼び出した理由ってなんですか?」

コノハズク「かばん、我々はカレーが苦手なのです」

ミミズク「とても怖いのです」

サーバル「えー!いっつも食べてるのに?」

コノハズク「怖いから上で寝てくるのです」

ミミズク「決してカレーを作って我々を怖がらせる為にカレーを作るんじゃないですよ」

かばん「はあ…」

サーバル「なんで博士達カレーが嫌いになっちゃったのかな?」

かばん「うん…じゃあ調理場に行こうか」

サーバル「ええ!博士たちを怖がらせるの?」

かばん「はは、そうだね」

おわり

PPP「ペパプ予告ー!!」

フルル「今週はまんじゅうこわいについての勉強ー。本当におまんじゅうがこわいーって人いるのかなー?」

PPP「えー、いないよ、だっておいしいもん」

プリンセス「あたしは、その食べ過ぎて太るのが怖いな」

コウテイ「あー甘いものはなー…甘いものはな…」

イワビー「どれだけ食べてもうんどうすりゃーいいじゃん」

コウテイ「どうしても食べ過ぎていますんだ…ダメだと分かってるのに」

PPP「わかるーでもアイドルなんだからー」

パッパッピップ ペッペポパッポーパッパーペパプ

プリンセス「次回、じゃがんそう」

本当におわり

おつ
ところで俺はボスが怖い

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