【食戟のソーマ】司「俺が勇者だって…?」 (87)

食の王国 遠月王国

王宮

司(ハァ……まさか食の魔王とまで呼ばれる国王様からの呼び出しなんて…)

司(俺……なんかしたかな?)ドキドキ

司「………お呼びですか国王様」スッ

仙左衛門「うむ、突然呼び出してしまって悪いのう」

司「いえ、それでご用件は……」ドキドキ

仙左衛門「急で悪いのじゃが………」

仙左衛門「ちょっと勇者として魔王を倒してきてくれんかの?」

司「はぁ!?」

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司「お、俺なんかが勇者だなんて……そ、そんなの何かの間違いでは……」

仙左衛門「いや、間違いではない!夢で女神からのお告げがあったからな!」キリッ

司「夢の話じゃないですか!」

仙左衛門「まぁまぁ、そう言わないで」

司「だ、だいたい……食の魔王とまで呼ばれる国王様が恐れる魔王を俺ごときが…」

仙左衛門「大丈夫大丈夫!なんせお主は勇者じゃからの」ハッハッハ

司(そんな勝手な………)

仙左衛門「魔王薊が最近わしの孫にちょっかいをかけてきて困っとるんじゃ、頼むよ勇者司」

司「え……?姫様に?」

「お爺様、この方が噂の勇者様ですか?」

司「!」

えりな「……………」ファサッ

仙左衛門「おお、えりな!」

えりな「ふーん……」ジロジロ

司(えりな姫様……間近で見ると凄くキレイだな…)ドキドキ

えりな「……随分と弱そうな勇者様ですね」

司「ええ!?」ガーン

仙左衛門「こ、これ!えりな!」

えりな「………だって…」ブー

緋沙子「こら貴様!えりな様を不埒な目で見るな!無礼者め!」

司「……もう帰りたい……」ウジウジ

仙左衛門「ハァ……やれやれ……」

司「うぅ……」ウジウジ

仙左衛門「これ、勇者司よ」

司「?」シクシク

仙左衛門「魔王薊を倒したら褒美に>>5をやるからちょっと行ってきてくれんかの?」

ソーマ神のお守り

仙左衛門「魔王を倒した暁には、褒美としてお主にこれをやろう」スッ

司「………これは?」

仙左衛門「これはの?ソーマ神のお守りと言って……」

司「ソーマ神?」

仙左衛門「うむ、この遠月王国に伝わる偉い神様じゃ」

仙左衛門「このソーマ神のお守りを身につけている者は、たとえどんな困難な状況に陥ってもなんとかなっちゃうというありがたいお守りなんじゃよ」

司(うさん臭いなぁ……)

仙左衛門「欲しいじゃろ?」

司「えーと……」

仙左衛門「ええい!煮えきらんやつめ!さっさと行かんと極刑に処すぞ!」

司「ひえっ」ビクッ

司「ハァ……王様も酷いよなぁ……」トボトボ

司「いきなりお前は勇者だから魔王を倒しにいけとか言ったり、行かないと極刑に処すとか言ったり……」トボトボ

司「しかも褒美が胡散臭いお守りか…魔王を倒すんだから世界の半分……いや、せめて姫様をくれるくらいしてくれてもいいんじゃないかな?」トボトボ

司「そして、魔王討伐の餞別にくれた武器がこれか……」


王様が餞別でくれた武器 安価下

司「"わしが鍛えた自慢の包丁じゃ"とか言ってたけど、魔王と戦うんだからせめて剣とかにしてくれよ……」ハァ

司「………………」ギラン

司(なんだこの包丁………なんか禍々しい鋭さを感じるな……)ギラン

オーイ ツカサー

司「!」

竜胆「おーい!」フリフリ

司「竜胆!」

竜胆「聞いたぜ司ー!勇者に選ばれて魔王を倒しにいくんだってなー?」

司「う、うん…まぁ……」

竜胆「司ぁ!私も連れてけ!」バーン

司「え!?」

竜胆「大丈夫大丈夫!足でまといにはなんねーからさ!」

竜胆「それによぉ……魔王退治なんてさぁ?ドキドキするもん!」ルンルン

司「………遊びに行く訳じゃないんだぞ竜胆?」

竜胆「わーってるよ!戦士竜胆に任せろー!」

司「>>10

その生き物の首はなんだ?

司「……その生き物の首はなんだ?」

竜胆「あー、これなー?」

竜胆「腹減ったからさっき森で巨大ワニのモンスターをちょいっとな?」ニッ

巨大ワニモンスターの首「」

司(す、凄い……こんなに強そうなワニモンスターを………)タラッ

司「竜胆、よろしく頼むよ!」グッ

竜胆「うしっ!任せとけ司ー!」



竜胆が仲間になった

司「極星の酒場だって?」

竜胆「ああそうだよ!私あそこによく飲みにいってんだけどよー!」

竜胆「結構強そうな奴らが集まってんだよ!やっぱ魔王退治なら仲間は必要だろー?」

司「うーん確かに……せめて強そうな奴があと一人と……サポート系の魔法使いも欲しいところだな……」

司「よし、極星の酒場に行ってみよう!竜胆!」

竜胆「よっしゃー!」


極星の酒場

ガヤガヤ

吉野「ひっひっひ!私の可愛いジビエちゃん」

丸井「僕のデータによると…」ブツブツ

司(うわっ……恐そうな人がいっぱいだ…)

司「竜胆…いつもこんなとこに飲みに来てるの?」

竜胆「ん?そうだけど?なんで?」

司「い、いや……」

竜胆「おーい!一色ー!竜胆せんぱいが来てやったぞー!」

一色「あっ、いらっしゃい竜胆先輩!」ニコニコ

司「竜胆、その人は?」

竜胆「この酒場のマスターの一色だ!」

一色「よろしくお願いします」ニコニコ

司「ど、どうも……」

一色「竜胆先輩、また暴れて店を壊さないでくださいよ?」ニコニコ

司(店を壊す!?何やってんだよ竜胆!)


竜胆「ち、ちげーよ!今日用があんのはツレだよ!」クイ

司「!」

一色「ああ…なるほど」ニコニコ

一色「でしたらいい人達がいますよ?少し待ってて下さい」ニコニコ

司「本当か!?」

竜胆「幸先いいなー!司!」

司「ああ!」


一色「お待たせしました」ニコッ

司、竜胆「!」

肉魅「私に用があんのはコイツかい?弱そうだねー」ボイン

榊「うわぁ……イケメンの癖に……このスケベ」ボイン

一色「どちらにしますか?」ニコニコ

司「>>14

司「……………」

肉魅「あァん?何見てんだよ?」ギロッ

司「ヒエッ」ビクッ

司(だ、ダメだ……あっちの娘は恐そうだし……)チラッ

榊「ん?」ボイン

司「………榊さんで……」

竜胆「おいこら司ぁ!」バコン

司「いだっ!な、なにするんだよ竜胆!」

竜胆「私らは魔王退治の仲間を集めにきたんだろーが!」

司「わ、わかってるよ!」

一色「あ、そっちの仲間でしたか。僕はてっきり…」ニコニコ

竜胆「おいー!しっかりしてくれよ一色~」プンプン

一色「ははは」ニコニコ

司(てっきり…なんだ………?)

一色「魔王退治の仲間ならご自由に声をかけてみてください」

一色「うちの酒場は屈強な猛者の溜まり場ですから」ニコニコ

司「よし!手分けして仲間を探そう竜胆!」

竜胆「よっしゃー!」

ワイワイ ガヤガヤ

司(できるだけ強そうな人がいいな…)キョロキョロ

司「! あの人達、強そうだ!」

司「あ、あの!」タッタッタ

女木島「あぁ?」ギロッ

斎藤「何用だ小僧?」ギロッ

司「い、いえ……何でもナイデス」ボソボソ

司(だ、ダメだ……恐い……)ビクビク

竜胆「おーい!司ぁ!」フリフリ

司「!」

竜胆「まほーつかい見つけてきたぜー!」

司「ほ、本当か竜胆!」

竜胆「ああ!紹介すんぜ!まほーつかいの………」

竜胆「ナオちゃんだー!」バーン

貞塚「ヒヒヒ」プーン

司(な、なんだこの子……)

竜胆「司ぁ!ナオちゃんはなー!すっげーんだぜー!」

貞塚「ヒヒヒ…この天才の私をスカウトするとは見る目があるわね」ブツブツ

司(不気味だ……それに……)

貞塚「何せ私は黒魔術の……」プーン

司(何やら臭い)

竜胆「どうだー?司ぁ!ナオちゃんいいだろー?」

司「………………」

貞塚「魔王を倒した暁には、世の男を駆逐して……ヒヒヒ」ブツブツ

司「チェンジで」

貞塚「!?」ガーン

竜胆「な、なんでだよ司ぁ!」プンプン

司「ハァ……何処かに強くて恐くなくて有能な魔法使いはいないかなぁ……」

もも「……………」トコトコ

もも「あー暇だねブッチー」

ブッチー(腹話術)「ソウダネモモチャン」

もも「何処かに可愛くて超天才魔法使いのももを魔王退治の旅に連れてってくれる人はいないかなー」チラッ

ブッチー「アンガイチカクニイルカモネー」

司「いる訳ないよな、そんな都合のいい人……いても俺なんかに……」ブツブツ

もも「……………」

もも「ちょっと!」ゲシッ

司「いだっ!」

司「な、何するんだよ!」

もも「何で無視するの!ムカつくんだけど!」プンプン

司「………え?」

もも「魔法使いを探してるんでしょ?君は運がいいね?」

司「え?」

もも「ももはね?こう見えても超天才の可愛い可愛い魔法使いたんだよ!」フフン

司「………超天才の魔法使い……?」

もも「そうだよ!なんなら、ももが仲間になってあげてもいいけど?」ドヤッ

司「………………」

司「酒場は子供の来る所じゃないよ?お母さんはどこだい?」ニコッ

もも「はぁ?」

もも「子供扱いしないでよ!可愛くないなぁ!」プンプン

ブッチー「ソウダネモモチャン」

司「!?」

司(ぬ、ぬいぐるみが喋ってるだと……?)

もも「あいつムカつくねー?ブッチー」ガジッ

ブッチー「コロシチャウ?」

司(ま、まさか本当に天才なんじゃ…)タラッ

もも(ふふっ、どうやらももの才能に気づいたようだね?)ニヤッ

もも「お願いしますって頼むんなら仲間になってあげるけど……」

もも「どうする?」フフン

司「>>19

じゃあ魔法見せてよ

司「ま、待ってくれないか……」

もも「?」

司「……魔王退治は遊びじゃない、一応その超天才魔法使いの魔法とやらを見てみたい」

もも「まったく、仕方ないね」ハァ

もも「じゃあ、ももの可愛い可愛いスイーツ魔法を見せてあげようかブッチー?」

ブッチー「ヤッチャエモモチャン」

もも「…………」スッ

司(お菓子でできた杖……くるぞ……超天才魔法使いとやらの魔法が……)ゴクリ

もも「………スイーツプリティパティシエ~」キラキラ

司(杖が光った………くるか!?)

もも「ていっ!」ブン

バキッ

司「………………」

もも「ふぅ、ま…こんなとこかな?」フー

司「………あの?」

もも「なに?これでももの実力はわかったでしょ?」フフン

司「魔法は……?」

もも「今使ったよ」

司「い、いや……杖でテーブルを殴っただけ……」

もも「破壊魔法だよ」

司「ええ!?」

竜胆「司ぁ!なんだ今の音はー!」タッタッタ

司「竜胆………」

竜胆「うわっ!テーブルが真っ二つだ…」

もも「ももが魔法でやったんだよ!」ドヤッ

竜胆「お前が!?すげー!」キラキラ

司「いや、杖で殴っただけ……」

竜胆「おい司ぁ!こいつ仲間にしようぜー!」

もも「しょうがないなぁ」ヤレヤレ

司「えぇ……」

一色「茜ヶ久保先輩を仲間にするなら、彼女が壊したテーブルの弁償もお願いします」ニコニコ

司「えぇ………」



ももが仲間になった

もも「へぇ、司って勇者だったんだ」テクテク

司「うん、一応そうみたいなんだ」

もも「全然見えない、だって司弱そうだもん」

司「え!?」ガーン

竜胆「安心しろ司ぁ!司がヘタレでも、私が守ってやっからなぁ!」

司「………ヘタレ…」ガクッ

司「………どうせ俺なんか…」ウジウジ

もも「うわぁ…司って面倒臭そう…」

竜胆「司ぁ!元気だせよー!」

司「モウカエロッカナ?デモカエッタラコクオーサマニ…」ブツブツ


ガサゴソ

司、竜胆、もも「!」


久我「ちょりちょりちょりーっす!」バーン

司「な、なんだ!」

もも「うわっ、ウザそー」

久我「突然だけど、有り金全部置いてってちょ☆」

司「……盗賊か………!」

司「行くぞみんな!戦闘だ!」

もも「もも、さっきのでMP使ったから無理」

司「ええ!?」

司(あれの何処にMPを使う要素があったんだよ……!)

久我「いっくよ~ん!」ダッ

司「………くっ、竜胆!」

竜胆「>>23

司突撃!

竜胆「いっけー!司ぁ!とつげきだー!!」

司「えぇ!?」

竜胆「司ぁ!勇者だろー!お前ならやれる!」グッ

久我「へぇ?あんた勇者なんだ……おもしろそーだね♪」

司「…………………」

司(確かに竜胆の言うとおりだ…これから魔王と戦わなければいけないってのに…)

司「盗賊ごときに後れをとっていられるか!」グッ

竜胆「へへっ」ニッ

もも「ふーん」

久我「いっくよーん」シュンッ

司「!」

竜胆「やろー…消えやがったぜ……」

もも「いや、きっと超高速で移動してるんだよ」ヌッ

竜胆「もも……」

もも「さすが盗賊……すばしっこさだけは一人前だね」


久我「へへへ」シュンッ

司(速いな……)

司「茜ヶ久保!魔法でサポートを頼む!」

もも「やだ」

司「!?」

久我「おらァー!くらえやー!久我照紀特製激辛麻婆豆腐キーーーック!!」ババッ

司「くそっ!こうなったら!」

司「>>25

まったく同じ技で反撃だ!

司「こっちも同じ技で反撃だ!」

司「勇者特製激辛麻婆豆腐キーック!」ヘロヘロ

竜胆「おい司ぁ!なんだそのヘナチョコキックは!」

もも「ダメだねありゃ」

ヘロヘロ~

ドカッ

久我「ぐぁっ!やられた」ドサッ

司「やった!」

竜胆、もも「えぇ……」

竜胆「な、なんだよあの盗賊…速ェだけで全然よえーじゃねーか……」

司「や、やったぞ!か、勝った!」ドキドキ

竜胆「や、やったなー!司ぁ!さっすが勇者だぜー!」

司「そ、そっかな?」テレッ

もも「いや、司が強いんじゃなくて、アイツがよわ……

竜胆「やめろ!もも!」バッ

もも「モガ」

司「?」

もも「あっ、そうだそうだ」ブチッ

ブッチー「ギャッ」

司、竜胆「?」

もも「初勝利記念に自撮りっと」スッ

もも「今日はももの可愛いプリティ魔法で盗賊に勝ちました。」グリグリ

久我「」

パシャッ

竜胆「うーし、ももの自撮りが終わったら先に進むかー」

司(勝ったの俺なんだけど………)

久我「ま、待ってちょ!」ヨロッ

司、竜胆、もも「!」

久我「あ、あんた……いや、司っさん!」

司「?」

久我「こんなに完敗したのは初めてだ!魔王退治の旅、俺も一緒に連れていってくれ!」

司「………盗賊の子………」

もも「ま、別にいーんじゃない?」ヌッ

司「茜ヶ久保………」

もも「便利なパシリもできる事だし」

久我「あぁ?」

司「………竜胆はどう思う?」

竜胆「>>28

パシリとしてならいいぜ

竜胆「おもしろそーだしいーじゃねーか!」

司「竜胆……」

竜胆「それにパシリとしても使えそうだしな」

もも「ね?」

久我「なんなのあんたら」

司「………………」

久我「司っさん……俺はあんたにいつか追いつく……いや、追い越すような男になりたい………」

久我「そして盗賊の子なんて言わせねー!久我照紀って名前をあんたの頭の中に刻みこんでやるんだ!」

司「…………………」クルッ

久我(ダメ………か…………)

司「………茜ヶ久保、久我に治癒魔法を」

もも「しょうがないなー」

竜胆「へへっ」ニッ

久我「司っさん………」ジーン

もも「はい、ヒーリング魔法」グチュグチュ ペッ

久我「!?」ビチャッ

司「茜ヶ久保!なんで久我に唾を吐きかけてるんだ!?」

もも「ももの可愛いヒーリング魔法の一つ"唾をかけときゃ治る"だよ」

司「そ、そうか………」

久我「ぬあァァァ!!このチビコロス!」ゴゴゴ

竜胆「お、落ち着けくがー!」

もも「ね?元気になったでしょ?」

司「…………これから一緒に旅するんだし仲良くやってくれよ……」


ギャーギャー



久我が仲間になった

その後も

ガサッ

スライム「スラー」

司「! モンスターだ!」

竜胆「なーんか弱っちそうだなー」

もも「可愛い」

久我「司っさん!ここは俺に任せてちょー!」

司「久我!」

久我「くらえやー!軟体生物ー!」シュパッ

スライム「!」

竜胆「さっすがくがー!超速いぜー!」

スライム「スラー」バキッ

久我「ぐへっ」

久我「」ドサッ

もも「そして弱いね」

司「久我ー!」

司「くそっ……!久我の仇!いくぞ!竜胆、茜ヶ久保!」チャキッ

もも「はいっ、照にゃんモンスターに初敗北の自撮り~」スッ

久我「」

パシャッ

司「ダメだあいつら!」

スライム「スラー」ニョロニョロ

司「竜胆!」

竜胆「>>32

ふ、服が溶ける・・・

竜胆「ふ、服が溶けてく……」ドロッ

司「!?」

スライム「スラー」

司(まさかあのスライムの能力か?もしかしてあいつ見かけによらず強いんじゃぁ……)

久我「り、りんどー先輩……とりあえずこれ着なよ…」スッ

竜胆「サンキューくがー」

もも「雑魚の癖にかっこつけないでよ!可愛くないなぁ」ゲシッ

久我「いでっ!ざっけんなよこのチビ!」

もも「あ?」

竜胆「おいおいケンカすんなよー」


ギャーギャー

スライム「スラー」ニョロニョロ

司(なんであいつらは戦闘中にケンカしてるんだよ……胃が痛い……)キリキリ

スライム「スラー」ニョロニョロ

司「……こうなったら……」スッ

竜胆「! あ、あれはー!」

もも「へ?」ポコポコ

久我「」ボロッ

司「………………」

竜胆「司の必殺技の一つ……」

『モンスターとの対話』

司(さぁスライムくん……)スッ

司「君の声を……聞かせてくれ……」

スライム「>>34

カレーになりたい

スライム『カレーになりたい』パアア

司「……ふっ、そういう事か」スッ

竜胆「ど、どうしたんだよ司ぁ!」

司「国王様……あなたが包丁を持たせてくれた意味が……」

司「わかりましたよ」ギラン

竜胆「! あれは………!」

もも「全然可愛くない包丁が出てきた」

司「はぁぁぁぁ!!」スパスパスパ

スライム「ギャー」ズバババ

竜胆「つ、司のやろー……スライムくんを微塵切りにしてやがる!」

司「……………」スッ

コトコト

サァー

もも「………そして微塵切りにしたスライムをカレーが出来た鍋に入れた……」オエッ

司「…………完成だ」パアア

司「"勇者印のスライムカレー"」

司「さぁ、御上がりよ」ニッ

もも「パス」

司「えぇ……」

司「竜胆!竜胆はこういう料理好きだよな……?」

竜胆「私も体に悪そうだからパスしとくぜー」

司「えぇ……」

司「………仕方ない」

久我「」

司「久我に食わすか」ザァァァ

久我「!?」ピクッ

竜胆、もも(うわぁ……)

久我「…………」ピクピク

司「久我!勇者印のスライムカレーの味はどうだ?」ドキドキ

久我「………なんていうか……腹が…」

司「ん?」ワクワク

久我「痛ェ……」ギュルルー

久我「ぐあァァァー!トイレー!!」ギュルルー


ダダダダダ

竜胆「くがー……」

司「お粗末!」キリッ

もも「本当にお粗末だよ」



勇者一行はモンスターに初勝利した



ワイワイ ガヤガヤ

司「ふぅ、何とか街についたな!」

久我「うひょー!でっかい街ー!」

竜胆「ドキドキするぜー!」

もも「もも、お風呂に入りたーい」

司「みんな!遊びに来たわけじゃないんだ!何処に魔王薊の手下がいるかわからないんだぞ!」キリッ

久我「……つーかこっちはあんたのせいで酷い目にあったんスけど」

司「過ぎた事は水に流せよ」

もも「司ってさ、つまんない男だよね?」ヒソヒソ

久我「ねー?」ヒソヒソ

司「………どうせ俺は……」ウジウジ

竜胆「おいお前らー!やめろよー!また司がめんどくさいモードに入っちまうだろー?」

司「メンドクサイ…ソウダヨナ……」ブツブツ

久我「まーまー司っさん、元気だしなよ」ポンッ

もも「その内いい事あるよ。たぶん」ポンッ

司「久我……茜ヶ久保………」ウルウル

竜胆「へへへっ、とりあえずは街に着いた事だし……」

竜胆「>>38でもすっか!」

旨い料理屋の情報収集

竜胆「情報収集だ!」

司「竜胆………」ウルウル

竜胆「よっしゃ!美味い飯屋探すぞー」オー

司「いやいや、違うだろ!」

竜胆「へ?」ハテ

司「情報収集は情報収集でも魔王の方の情報収集をしてくれよ!」

竜胆「あー、ついでにな?」ヘラッ

司「飯屋をついでにしてくれよ!」

司「ハァ……まったく………」ゴソゴソ

竜胆、もも、久我「?」

司「はい、これは旅の前に国王様から頂いたのと道中モンスターを倒した時に手に入れたお金だ。みんなにも分けておく」スッ スッ

司「情報収集がてら使ってくれ、あまり無いから大事に………」

もも「やったー!」

久我「司っさん太っ腹ー!」ヤッホー

司「……できれば道中の食料の蓄えや武具に………」

竜胆「しゃー!飯屋行くぞー!」ダダダダダ

司「お、おい!」

司「まったく竜胆は……」ハァ

もも「ももはあっちにしよ」

久我「んじゃ、俺はあっちで」

司「……………」

司(心配だから様子でも見に行くか…)



司(………まずは茜ヶ久保だ……)コソコソ


もも「アノ……マオーノコトナンダケド……マッタク…ナンデモモガコンナコト……」ボソボソ

モブ「?」


司「……茜ヶ久保………できれば目を見て大きな声で情報収集してくれ……」



司(次は久我か……)コソコソ


久我「ねーねー?これからぼくちんとお茶しなーい?当然ぼくちんの奢りよーん?」

ベルタ「えー?どうするー?」

シーラ「まーこの人面白いし…奢りなら……」

久我「マジ?やっりー!」

司「………久我ァ!!」ギリギリ

ベルタ&シーラ「?」

久我「げ……司っさん………」

司「お前!何遊んでるんだ!だいたい大切な金をナンパなんかに使うなんて……!」クドクド

久我「ひぇー……」

ベルタ「え?誰この人?」

シーラ「で、でもちょっとイケメンかも……」

ベルタ「照紀ちゃーん!この人だーれ?」

久我「………えっと……」

久我「>>41

食い逃げ泥棒

久我「い、いんやぁ…この人食い逃げ泥棒でさ、ぼくちんに罪を擦り付けようとしてしつこいんだよねぇ?」

司「お、おい!」

ベルタ「食い逃げ泥棒!?」

シーラ「け、警察に連絡しなきゃ!」ピポパ

司「え!?ちょ、ちょっとま…」

ウウウー

司「!」

警察A「今通報があった!」

警察B「貴様食い逃げ泥棒だな?ちょっと一緒に来てもらおうか?」ガシッ

司「ちょ、ちょっと誤解……」

警察A「いいから来い!」

ベルタ「照紀ちゃん!もう安心だからね!」

シーラ「悪い人は捕まったからね!」

久我「うん、ありがとうベルタちん、シーラちん!」ウルッ

久我(すまん司っさん!)

司「誤解だ~」ズルズル


アアアー


司は警察に捕まった



宿

久我(ちっきしょ~!あんガキ共、結局俺に奢らせるだけ奢らせてバイバイかよ~!)イライラ

ガチャ

久我「!」

もも「ただいま~」ズルズル

久我「もも先輩……」

もも「あっ、もう帰ってたんだ」

久我「まぁ……」

もも「なんかいい情報あった?」

久我「い、いや……これと言って特に……」

もも「ふーん、使えないね」

久我「そういうもも先輩はどうなのさー?」

久我(ま、コミュ症のあんたに情報収集は期待してないけど……)

もも「無かったよ」ズルズル

久我「そ、そっスかぁ……(やっぱな…)」

久我「………ん?つーか、もも先輩、ソレなに?」

もも「荷物。司から貰ったお金で買い物した」



ももが街で買ってきた物 安価下

もも「可愛いでしょ」スッ

久我「えぇ……なにそのデコデコの杖…」

もも「名のある職人に杖を強化して貰ったんだよ!これですごく可愛くて強い魔法が出るようになるんだって!」フフン

久我「……もも先輩…それぜってーに騙されてんよ…」

もも「騙されてない!超天才魔法使いのももにはわかるよ!」

久我「まぁ、もも先輩がそれでいいから……」

もも「てゆーかさぁ」

久我「え?」

もも「そういう照にゃんはお金を何に使ったの?」ジトー

久我「え?あ……」アセアセ

久我(ナンパしてガキんちょに全額貢がされたなんていえねー)ビクビク

久我「いやその……」ダラダラ

もも「ん?」ジトー

久我「……情報料に……」

もも「……情報なんも無かったんでしょ?」

久我「まぁ……」

もも「この無能」

久我「そ、そっスね…スンマセン…」

久我(ムカつくけど言い返せねー!)

竜胆「いやぁ食った食った~」ガチャ

久我「!」

もも「竜胆……」

竜胆「お?二人共はえーなぁ!ま、お子様に夜遊びは危険だしなー」アッハッハ

久我「お子様じゃねーし!」

もも「照にゃんと一緒にしないでよ!」ムスッ

久我「あ?」

竜胆「あっはっは!ま、いーじゃねーか!」

久我「つーか、りんどー先輩は何やってたのさ?」

竜胆「ん?美味い飯屋巡り」シーシー

久我「ま、だろーね」

もも「わかってた」

竜胆「あと、余った金でこれ買ってた」ポス

久我「ん?」

もも「これは……」


竜胆が買ってきた物 安価下

竜胆「89式小銃とありったけの弾薬だぜ!これで魔王軍をズババババーって撃ちまくんのよー!」

久我「ひぇー…」

もも「んー…なんてゆーか……」

竜胆「ん?」

もも「可愛くない!」ビシッ

竜胆「えー?そっかなぁ?」

もも「貸して竜胆、その銃ももが可愛くデコってあげるよ」

竜胆「マジ?サンキューもも!」

久我(女の子の会話とは思えないなー)アハハハ

もも「あ、そうそう」ゴソゴソ

もも「はいこれ」ヒョイ

久我「え?なにこのデコナイフ」

もも「余ったお金で買ったんだよ。照にゃんにあげる」

久我「………………」

久我(まぁご丁寧にデコまでしてくれちゃって……)ヒョイ

久我「……………もも先輩も可愛いとこ…」

もも「照にゃんクソ雑魚でしょ?それで自分の身は自分で守ってね!ももたち、お荷物の面倒は見切れないから」

竜胆「なーるほど!やっさしーなぁももは!」パチン

もも「まぁね////」テレッ

久我「やっぱ可愛くねーわ」

竜胆「つーかよ、司は?」

もも「あっ、そう言えばいないね」

久我「!」ドキ

久我(やべっ!忘れてた!そーいやぁ司っさん、不運が重なって今刑務所だった!)ハラハラ

もも「まったく、ももたちを待たせるなんて何様なの司は?」プンプン

竜胆「しょうがね~なぁ司の奴は」ハァ

久我「……………」ハラハラハラ

もも「どうする?明日の朝まで帰ってこなかったら置いてっちゃう?」

久我「そ、それはマズイっしょ!」

もも「なんで?」

久我「い、いや…なんでって…司っさん一応勇者だし……」

竜胆「………くがー…お前なんか知ってんのか……?」ジトー

久我「…シラナイッス」ハラハラハラ

久我(やべー…どうしよ…)ハラハラハラ

ガチャ

竜胆、もも、久我「!」

司「………戻ったよ…」

久我「司っさん!?」

竜胆「おい!おせーぞ司ぁ!」

もも「ももたちにはあれだけ言っておいて自分は時間を守らないってなんなの?ムカつく~!」プクー

司「………………」

竜胆「おい司ぁ!今までなにやってたんだよ!」

司「>>50

ゲソピーナッツの刑に処されてたよ

司「色々あってね、刑務所でゲソピーナッツの刑に処されてたよ」

司「ゲソに身体中まさぐられるビションが浮かんで危うく召されるとこだった…」

もも「刑務所?」

竜胆「おいおい、何やらかしたんだよ司ぁ!」

久我「」ビクッ

久我「あ、あの……司っさん?ぼくちんも司っさんの料理のせいでお腹壊しちゃったしここはおあいこって事で……」ヒソヒソ

司「………………」

竜胆、もも「?」

司「だがお陰で……」

司「有力な情報を掴んだ!」

竜胆「有力な情報?」

久我「えー?マジー?さ、さっすが司っさーん!」

もも「司のことだし、どうせガセ……

久我「もも先輩!」バッ

もも「モガ」

久我「話が進まなくなるし今はやめてちょー」ヒソヒソ

もも「……………」モガ

竜胆「でー?その有力な情報ってのは?」

司「ああ、どうやらこの街の長が魔王と繋がってるらしい」

久我「………マジ?」

竜胆「へぇ?楽しくなってきやがったぜ」ニヤッ

もも「………で、そいつは何処にいるの?」

司「……魔王と繋がってると噂される長の名前は"叡山"……彼はこの街の中央にある豪邸に住んでいるらしい」

竜胆「なるほど!要はそのえーざんをぶっとばせばいーんだな!」

司「でもまだ黒と決まった訳じゃあ…」

もも「え?悪いやつじゃないの?」

司「……あくまで噂だし、情報を集めて作戦を立ててから……」

久我「叡山……なんかその名前聞いたら無性にイライラしてきたぁ!!」イライラ

久我「叡山ブッコロス!」ヒュー

司「お、おい久我!待て!」

竜胆「はーっはっはっはー!89式ちゃんが火を吹くぜー!」ヒュー

司「竜胆まで!」

司「お、おい茜ヶ久保!竜胆と久我を止めてくれ!」

もも「ふふふ、ももの可愛い可愛い新魔法の試し撃ちには持ってこいだね」ニヤッ

司「……………」

司「胃が痛くなってきた……」キリキリ

叡山の豪邸前

部下A「オラァ」

部下B「ケッ」



竜胆、もも、久我「……………」コソコソ

司「みんな~待ってくれよぉ」タッタッタ

竜胆「司ぁ!おせーぞ!」ヒソヒソ

もも「大声出さないでよ!見つかったら司が責任とってよ!」ヒソヒソ

司「ご、ごめん……」

司「じゃなくてっ!みんな、落ち着いてくれ!まだ叡山が黒と決まった訳じゃあ…」ヒソヒソ

久我「なーに言ってんのさ司っさーん!あの叡山の部下達見てみなよ?どー見てもカタギじゃないっしょ?」

もも「完全に悪者顔だね」

司「えぇ……」

竜胆「つーわけだ司!さっさと突撃しよーぜ?」

司「じゃ、じゃあせめて作戦を立ててから……」



叡山の豪邸に攻めこむ作戦 安価下

ぼや騒ぎを邸宅の近くでおこし、警備の目をそらしてから内部に侵入

ただし、証拠となる書類や会話をまずは手に入れることを優先

外部にも脱出の援護に何名か残す

司「>>54作戦なんてどうだろ?」

竜胆、もも「………………」

もも「え?なに??」

竜胆「悪ィ!もっかい言って!」

司「だからぁ……」

久我(これはダメかもね………)


この後10回くらい説明した


竜胆「なるほどな!」

もも「うん、わかったわかった」コクコク

司「頼むよホント!」

久我(本当にわかってんのかなぁ…)

司「じゃあ俺は外で待機してるから…」

竜胆「何言ってんだよ司ぁ!お前勇者だろ!私と一緒に潜入してえーざんをぶっとばすぞ!」

司「えぇ…でも怖いし……ていうか、ぶっ飛ばすのは証拠を掴んでからであくまで今回は潜入がメイン………」

もも「ならももと照にゃんが待機班だね!」

もも「頑張ろうね!照にゃん!」ワクワク

久我「は、はい……(不安だなぁ…)」

部下A「でよー?」

部下B「マジ?」ハハハ


司「……………」コソッ

竜胆「いやぁ…ワクワクしてくんな?」ワクワク

司「遊びじゃないんだよ竜胆……」ヒソヒソ

司(頼むぞ久我、茜ヶ久保!上手く門番の気を引いてくれ~)



木陰

久我「んじゃ、燃やすのはこの草むらでいっすね?」

もも「うん」

久我「そんでここ燃やして部下の気を引いたらあっちで司っさんとりんどー先輩の脱出ルートを確保っと」

もも「何回も言わなくてもわかってるよ!照にゃんはももを馬鹿にしてるの?」

久我「スンマセン」

久我「………で、どーやって燃やします?」

もも「ふふふふ、ももを誰だと思ってるの?」フフン

久我「頭がお花畑のコミュしょ……

もも「ももは可愛くて超天才の魔法使いだよ?」グググ

久我「いでっ!サーセン!サーセンって!ほっぺひっぱらないで!」

もも「………使う時が来たようだね?」ニヤッ

もも「いくよブッチー!ももの魔法を助けてね!」ピカー

久我「!」

久我(もも先輩の杖が光った!?まさかもも先輩……火の魔法を……)ゴクリ

もも「プリティスイーツパティシエ~」ブチッ

ブッチー「イテッ」ブチッ

もも「ん~……あったあった」ゴソゴソ

もも「はい、超燃えやすい紙とライター」ドヤッ

久我「>>57

安価間違えました
安価下

久我「すげぇ! 頭お花畑とか言ってすいません!」

久我「道具は使えるくらいには賢い猿に訂正するっす!」

もも「…………………」


ポコポコ


もも「じゃあ、やるよ?」スッ

久我「ハイ…」ボロッ

もも「まずは超燃えやすい紙を用意して、それにライターで火を……」シュポッ

もも「………ふぇ…ふぇっ………」

久我「ふぇ?」

もも「クチュン」

ヒラッ

久我「………ん?」

ボボボ

もも「ごめん照にゃん……くしゃみが……」ズズズ

久我「………………」ボボボ

もも「あ」


ギャー


竜胆「お!何か叫び声が聞こえたぜ司ぁ!」

司「……久我と茜ヶ久保……うまくやってくれたかな?」ハラハラ



久我「ぎゃー!あぢー!」ボボボ

部下A「な、なんだこいつ!?」

部下B「燃えてんぞ!?」

久我「あぢー!!助けてー!!」ボボボ

もも「しっぱいしっぱい」テヘッ


司「……何で久我が燃えてんの?」

竜胆「なんか知らねーケドいくぞ司ぁ!えーざんの豪邸に突撃だー!」グイッ

司「ちょ、ちょっと!」グイー

叡山の豪邸内

竜胆「外は大騒ぎだなぁ」

司(久我……大丈夫かな?)

竜胆「ま、お陰で潜入しやすくなったけどなぁ!」アッハッハ

司「竜胆…わかってると思うけど、これは一応潜入が第一で……」

竜胆「わーってる!わーってるって!」

竜胆「さぁて……とりあえずは……」ペロッ

竜胆「>>62するか!」

メイドに変装

竜胆「やっぱ潜入っつったらこれだよなー?」ゴソゴソ

司「?」

竜胆「じゃーん!メイド服~!」バーン

竜胆「いやぁ…一度着てみたかったんだよな~♪」ウキウキ

司「敵地で変装とか……」

竜胆「おい司ぁ」

司「?」

竜胆「覗くなよ?////」ポッ

司「覗かないよ!」

叡山の部屋

エーザンサマー

叡山「………あ?」

部下「大変です!外に体中が燃えてるガキが!」

叡山「………何言ってんだオメー……?」

部下「い、いや……それがマジなんですよ!」

叡山「………それくらいテメェらで処理しやがれ!」

部下「い、いや……それが……小娘の方が無茶苦茶強くて……」

叡山「小娘?ふざけてんのかテメェ!!」

部下「い、いや……その……」アセアセ

叡山「……………」

叡山(とは言え……小娘ごときにナメられちゃあウチの組の面子が立たねぇ……)

叡山「……あいつらを外に向かわせろ」

部下「………え?」ビクッ

叡山「…………それと……」

叡山「念のため屋敷の中もな?」ニヤッ

その頃 屋敷の外

もも「ふぅ、疲れたぁ」

叡山の部下A~D「」ボロッ

久我「」プスプス

もも「照にゃん大丈夫?」

久我「大丈夫なわけないっしょ!」クワッ

もも「もう!怒らないでよ!ちょっと失敗しただけでしょ!」プンプン

久我「こっちは危うくしぬとこだったんですケド!?」


ギャー ギャー

「あーっ!」

もも、久我「?」

ベルタ「照紀ちゃーん!」タッタッタ

シーラ「なんでこんなとこにいんのー?」タッタッタ

久我(んげっ……あのガキんちょ共は…)

もも「? 知り合い?」

久我「…………いや、知んないっす」コソコソ

ベルタ「この間はごちそうさまー!」

シーラ「先に帰っちゃってごめんね?」テヘッ

もも「ごちそうさま?先に帰る??」

久我(うわぁ……もうやめてちょ~)コソコソ

ベルタ「照紀ちゃん?」

シーラ「何で無視するの?まさか怒ってる?」ウルッ

久我「イヤ…ソノ………」コソコソ

もも「おい」グイッ

久我「ひっ…」ビクッ

もも「絶対に知り合いでしょ?」ジトー

久我「い、いや!知らないって!きっと誰かと勘違いしてんスよ!」アセアセ

もも「……………目ェ見て話せ」

久我「>>66

この子達は情報屋でして

久我「じ、実はですね?この子達は情報屋でしてー」ヒソヒソ

もも「情報屋?」

ベルタ、シーラ「?」

久我「そうそう!んで、さっきの奢りってのは情報と引き換えの代金みたいなもんでー……」ヒソヒソ

もも「なんの情報も引き出してないよね?」

久我「あっ」

ベルタ「照紀ちゃーん!何ヒソヒソ話してるのー?」

シーラ「てゆーかさぁ、隣のチビ女誰?」

もも「あぁ?」ユラッ

久我「落ち着いてちょー!もも先輩!」

ベルタ「てか、侵入者って照紀ちゃんだったんだー」

久我「へ?」

シーラ「じゃ、コロしちゃおうか?」メキメキメキ

ベルタ「ね?」メキメキメキ

久我「! ベルタちんとシーラちんの手が熊の手に!?」

もも「あの子たち、モンスターだったんだ!」

ベルタ「いっくよー!」ダッ

シーラ「………必殺……!!」ダッ


『くまちゃんパンチ!!』

久我「く、来る……!」

もも「照にゃん!シールド魔法をはるよ!」スッ

久我「もも先輩……!!」

もも「スイーツ魔法……ブッチーシールド!!」カッ

久我(ブッチーシールド……いったいどんな強力なシールドなんだ!?)ゴクリ

もも「照にゃん、ブッチー持ってて」ヒョイ

久我「へ?」ポス

もも「………」ササッ

久我「え?え?ちょ……もも先輩?なんでぼくちんの後ろに隠れんの?シールド魔法は?」

もも「……………」コソコソ

久我「ちょ……おい!」

ベルタ、シーラ「てやーっ!」

久我「やば……く……

ベルタ「くまくまくまくまくま!!」ポコポコポコポコ

久我「げふっ…」

シーラ「くまくまくまくまくま!!」ポコポコポコポコ

久我「ぐふっ…」ドサッ

久我「」チーン

ベルタ「……ごめんね照紀ちゃーん?これも仕事だから~」

シーラ「次はお前だチビ女ー!」

もも「………照にゃん……」

久我「」ボロッ

もも「ももを庇ってこんなに……」

シーラ「いや、あんたが盾にしたんじゃん」

ベルタ「ねー?」

もも「可愛くない…可愛くないなぁ」ボソボソ

ベルタ「?」

シーラ「なにブツブツ言ってんの?」

もも「………ゆるさない」キッ

ベルタ、シーラ「!?」ゾク

ゴゴゴゴ

ベルタ「な、なに……?」

シーラ「大地が揺れて……」

ゴゴゴゴ

もも「魅せてあげる……スイーツ魔法の奥義………」

ゴゴゴゴ

ベルタ「お、奥義………?」ガタガタ

シーラ「………ひっ」ガタガタ

ピカー

ベルタ「杖が光って………」

もも「スイーツ魔法奥義……」スッ


『女王さまの林檎タルト!!』


女王さまの林檎タルトの効力 安価下

シュウウウ

ベルタ「ひ、光がおさまった?」

シーラ「み、見てベルタ!」

ベルタ「!」

もも「……………」ボイン

ベルタ「………え?なんかあのチビ女が成長してる?」

シーラ「な、なーんだ……それだけか…驚かせ……

もも「…………」シュッ

シーラ「消え………


バコン

グチャッ

シーラ「」ピクピク

ベルタ「え?シーラ……?」

もも「……………」ザッ

ベルタ「ひっ……いつの間に………」ガタガタ

もも「次はお前」

ベルタ「ご、ごめんなさい…」ガタガタ

もも「……………」

ベルタ「もうあなた達にかかわらないから許し……」ガタガタ

もも「やだ」

ベルタ「………え?」

もも「もも今機嫌悪いからさぁ………」スッ

もも「……いつもより乱暴しちゃうかも」

ベルタ「…………ぁ……」ガタガタ



グチャッ

「おい」

久我「………ん?」パチ

もも「起きろ役立たず」ペチン

久我「いでっ!」

久我「………あ、あれ?」キョロキョロ

もも「………………」

久我「ベルタちんとシーラちんは?」キョロキョロ

もも「>>73

そこでパンツ一丁で伸びてる

もも「ん」クイ

久我「!」

ベルタ、シーラ「」

もも「あそこでパンツ一丁でのびてるよ。いい気味だね」プププ

久我(ひぇ~……しかも顔面ボコボコじゃ~ん………)

久我「………………」スッ

ファサッ

ベルタ、シーラ「」

もも「………なにやってるの?」

久我「え?い、いや……さすがに女の子がこんなところでパンツ一丁でのびてんのはマズイっしょ?」

もも「…………………」

もも「可愛くないなぁ……」ムスッ

豪邸内

竜胆「♪」スタスタ

司「あ、あの竜胆……そんなに堂々と…」ヒソヒソ

竜胆「へーきへーき♪」ルンルン

部下A「あ、どうも」ペコ

部下B「お、お疲れ様です!」

竜胆「おう!」

部下A「あのメイド新人かな?」ヒソヒソ

部下B「すげー美人だな?おっ○いも大きいし」ヒソヒソ

司「………………」

司(ていうか、上手くいきすぎじゃないか……?)

部下A「つーか隣の男誰?」ヒソヒソ

部下B「あの美人メイドのお付きか?コロして~」ギロッ

司(なんか視線が痛い……)

竜胆「らくしょーだな司!このままえーざんのとこまでいっちまおーぜ?」ヒソヒソ

司「い、いやだからなるべく騒ぎは…」ヒソヒソ

部下C「おい新人!」

竜胆「?」

部下C「メイド長がお呼びだ」

メイド長室

コンコン

「入れ」

竜胆「失礼しまーす!」ガチャ

司「し、失礼します……」オドオド

美作「おう」

美作「呼び出して悪かったな新人。メイド長の美作昴だ!」

司(えぇ!?)

美作「?」

司(め、メイド長!?こいつが?う、嘘だろ!?)

竜胆「…………………」

美作「? どうした?つーかお前は……」

司「い、いや……その……」

竜胆「こらー!嘘つくなー!」ウガー

美作「あ?」

司「ちょ…!竜胆……!」

竜胆「おめーみてーなゴリラがメイド長なわけねーだろ!!」ビシッ

美作「…………………」

司「ちょっと竜胆!」

竜胆「へへっ」ドヤッ

司「いや、そんな言ってやったぜ!みたいな顔されても……」

美作「………………」

司「あ、そ、その………今のはその……」アセアセ

美作「>>77

俺が世界中を回って会得したメイド術を見ろ!

美作「おいおいねーちゃん!人を見かけで判断すんのはちょっと違うんじゃねェか?」スクッ

竜胆「!」

司(……怒ってない?)ホッ

美作「俺が世界中を回って会得したメイド術を見ろ!」カポッ

司、竜胆(メイド帽をかぶった!?)

美作「………秘技………」

『パーフェクトトレース!!』

美作「お帰りなさいませご主人様」ペコリ

ババッ

美作「あらやだ、ここまだ汚れてるわ?お掃除しなきゃ!」シャカシャカ

ババッ

司(な、なんだ奴の動きは……?)タラッ

美作「いっくよー!にゃんにゃんジャンケンの時間だにゃん☆」ニャーン

ババッ

司(ま、まるで……)ゴクリ

司(プロのメイドそのものじゃないか!!)キリッ

美作「ご主人様……夜のご奉仕を…////」ポッ

竜胆「………………」

美作「ハァハァ……ど、どうだ?見たか俺のメイド術!」ハァハァ

司「くっ!認めたくないが完璧……

竜胆「>>79

キモイ

竜胆「………うわっ…きもっ」

美作「!?」

司「り、りんどー?」

竜胆「いやー、なんていうかキモいわー」

竜胆「あっ、そうだ!せっかくだから写メとってももとくがーにおくろーっと」パシャ

美作「……………」プルプルプル

司「り、竜胆…もうその辺で……」

竜胆「えー?だってさすがにねーだろあれは?」

竜胆「司もほんとーはキモいと思ってんだろ?」

司「い、いや…そんな事は……」チラッ

美作「………………」プルプルプル

竜胆「……司ぁ」ポン

司「!」

竜胆「自分に正直になれよ!」グッ

司「>>81

ってそんなこと言ってる場合じゃない!

司「………って、そんな事言ってる場合じゃない!」

竜胆「お?」

司「俺達は一刻も早く叡山の情報を……」

美作「………てめェら……」プルプルプル

司、竜胆「!」

美作「俺の血と汗と涙が染み込んだパーフェクトトレースを馬鹿にしやがって……もう許さねェ!!」ポチ

ガラガラガラ

司「な、なんだ!?部屋を檻が囲って……」

美作「へへへ!特殊合金でできた檻だ!もう逃げられねェぜ?」

司「お前まさか最初から……」

美作「おーよ!俺はテメェらを消すように叡山サマから雇われた刺客よ!」

司「………やっぱり…なんか上手くいきすぎてると思ったんだよ…」タラッ

竜胆「お!罠か?」ワクワク

司「この状況でワクワクするなよ!」

美作「オラァ!処刑の始まりだぜ~~!!」

司「くそっ!」チャキッ

美作「…………秘技………」クワッ

『パーフェクトトレース!!』



美作がトレースしたキャラ ソーマキャラで 安価下

美作「よぉ」ヨロッ

司、竜胆「!」

美作「丼研の頭張ってる俺とやろうってか?」ニッ

竜胆「ん?なんかあいつ雰囲気変わったか?」

司(………さっきもそうだった……まさかあいつ………)

司(他人の動きをコピーできるのか!?)

竜胆「つーか丼研ってなに?」

美作「いくぜ!」ダッ

司「気をつけろ竜胆!」

竜胆「へへへ…面白くなってきやがったぜー?」スッ

竜胆「いくぜ!89式ちゃん!」ドッ

美作「!」

司「な、なにその物騒な銃!?」

竜胆「オラララララァーーー!!!」ドドドドドド

美作「………へっ」ニヤッ

美作「必殺………」

『丼の極意!!』

スパパパパパパ

司「銃弾を全部捌いてるだと!?」

竜胆「へー、やるなー」ホー

美作「いくぜとどめだー!」ジュウウウ

『最高級の肉丼斬り!!』

美作「くらえー!!」

ズパッ

司「竜胆ー!!」

竜胆「………………」ガシッ

美作「へ?」

司「え?」

竜胆「悪ィなぁ……私を焼くには……」グググ

竜胆「ちょっと火力がたんねーぞ?」グッ

美作(ば、馬鹿な……片腕で!?)

竜胆「オラァ!!辛いのお見舞いしてやんよー!!」ボボボ

美作「!?」ビクッ

司「竜胆の拳が燃えて……?」

竜胆「超必殺………!!」

『激辛唐辛子パンチ!!』

ブンッ

美作「…………ぬ!?」メキメキ



ドカーン!!!

叡山の部屋

部下A「お、おい……どーなってんだ!?」

部下B「壁が爆発したぞ!?」

ザワザワ

叡山「………………」

部下C「た、大変です叡山様!」

叡山「………あ?」

部下C「美作さんが!」

美作「」ボロッ

叡山「…………んだと?」

「よー!お前がえーざんかぁ」スタスタ

叡山「!」

竜胆「りんどー先輩がぶっとばしにきてやったぞー?」フリフリ

叡山「>>87

ぶさいくだな チェンジで

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