【アイマス】雪歩「サンタさんから、抱き枕のプレゼントですぅ!」 (34)


ガチャリ

P 「ただいまー!……って言っても、誰もいないんだけど」

P 「ふぅ、クリスマスイブだってのに仕事忙しかったな……」

P 「ま、雪歩が楽しそうだったから良いか!」

P 「ん?なんか変なのが」ガサゴソ

P 「……あれっ、この包み……」

P 「……仕方ない、明日渡すか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514110427


ピンポーン

P 「?はい?」ピッ

?? 「は、配達ですぅ」

P 「あ、はい!ちょっと待ってください!」

P 「こんな夜中に配達なんて珍しいな……何か頼んでたっけ」

P 「……もしかして、サンタさんとか?イブだし!」

P 「ま、そんな訳ないけどな!」ハハハ

ガチャリ

P 「はい、お疲れさ――」

萩原雪歩(以下、雪歩) 「フォッフォッフォ、メリークリスマス……じゃよ?」

P 「……雪歩?」

雪歩 「よ、良い子にしていたプロデューサーには、ぷ、ぷれぜんとを……」ウルウル

P (ミニスカサンタ……!?)

雪歩 「や、やっぱり無理ですぅ!こんなダメダメな私は穴掘って――!」

P 「だーっ、待て待て!訳はとりあえず聞くから!穴掘るのは止めてくれ!」

――――― 

P 「……それで?今日の夜は、親父さんとかお弟子さんとお祝いするって話してなかったか?」

雪歩 「そ、そのつもりだったんですけど……そ、その」

――――― 

雪歩父 「雪歩ぉ、誕生日は何ケーキが食いたい?王道のショートか?」

雪歩 「……え、えっと」

雪歩父 「クリスマスツリーの飾りつけも進めんとな……よし!」

雪歩 「お父さん!」

雪歩父 「?どうした雪歩、そんな真剣な顔して」

雪歩 「……今年の誕生日、他の人の所で過ごしても良い?」

雪歩父 「ほぅ、友達か?」

雪歩 「…………」

雪歩父 「……もしかして、男か」


雪歩 「……プロデューサーと、誕生日過ごしたいの」

雪歩父 「ダメだ、野郎の家に泊まるなんて年頃の娘がするもんじゃねえ」キッパリ

雪歩 「お願い、お父さん……!」

雪歩父 「しかしだなぁ……」

雪歩 「…………っ!」ジッ

雪歩父 「……はぁ、分かった」

雪歩 「!ホントっ!?」

雪歩父 「雪歩は言い出したら聞かないからなぁ……止めらんねえよ」


雪歩父 「あの男なら妙な気も起こさねえだろうしな……」

雪歩父 「……さ、そうと決まれば用意だ!どうせなら、とびっきりカワイイ恰好でオシャレしてけ!」

雪歩 「……うん!ありがとう、お父さん!」パァアア

雪歩父 「ただし!そういう事はすんなよ」

雪歩 「そういう事……?」キョトン

雪歩 「!し、しないよぅ!」カァアア

――――― 

雪歩 「――って」

P 「……事情は分かったけどさ、それでも家に泊めたりは出来ないよ」スタスタ

P 「夜遅いけど、親父さんに引き取りにきても――」ガチャリ

雪歩 「…………」ギュッ

P 「……雪歩?」

雪歩 「……サンタさんが、弱気でダメダメな私に勇気をくれたんですぅ」ポツリ

P 「雪歩……」

雪歩 「お願いです、プロデューサー……!」ウルウル


P 「……もう、外暗いよな」

雪歩 「…………?」

P 「雪も降ってるし……きっと寒いよな」

雪歩 「…………!」パァアア

P 「寒い中出歩いたら、風邪ひいちゃうかもしれないな」

雪歩 「は、はい!ひいちゃうかもしれません!」

P 「それなら、仕方ないか……」

雪歩 「……プロデューサー、ありがとうございますぅ!」パァア

P 「まったく……そこまで俺の部屋に泊まって何がしたいのやら」


ピーッ

雪歩 「?何の音ですか?」

P 「ああ、風呂沸かしてたんだ……丁度いいタイミングだな」

P 「雪歩、温かいうちに風呂入るか?寝間着用意しとくけど――」

P 「――と思ったけど……来客用の寝間着、あったかなぁ」ウーン

雪歩 「あっ、大丈夫ですぅ!ちゃーんと、パジャマ持ってきてますから!」エヘヘ

P 「……泊まる気満々だったな?」


P 「まぁ、それなら良いか。それで、先入る?」

雪歩 「はい!えっと、お風呂場は……」

P 「ああ……ここだな。タオルは置いてあるの適当に使って良いよ」

雪歩 「あ、ありがとうございますぅ……」

P 「?どうかしたか?」

雪歩 「え、えっと……あのぅ」モジモジ

P 「……覗かないから安心してくれ」

雪歩 「えっ!?覗かないんですかぁ!?」

P 「信用ないな!?」ガーン

雪歩 「え、えっとその……な、なんでもないですぅ!」パタパタ

P 「……信用されてるのか信頼されてないのか、良く分からなくなってきたぞ……」

――――― 

チャポン

雪歩 「ふぅ……生き返りますぅ」フニャ

雪歩 「……プロデューサー、私の身体にあんまり興味ないのかなぁ」シュン

雪歩 「だ、ダメダメ!こんなので挫けてちゃダメだよ雪歩」ブンブン

雪歩 「……今日は、勇気出すって決めたんだもん」グッ

雪歩 「あれ?そういえば、このお風呂いっつもプロデューサーが……?」

雪歩 「そ、想像したら恥ずかしくなってきちゃったよぅ……!」カァア

雪歩 「…………」ポチャン

雪歩 「……えへへ♪」ニコ

――――― 

フンフフーン♪

P 「流石に寒空の中ミニスカサンタは冷えたのかな……凄く気分良さそうだ」

P 「お風呂熱めに沸かしといて正解だったな」

P 「……それにしても、今日雪歩泊まるんだよな?」

P 「……俺、耐えられるんだろうか」

――――― 

雪歩 「プロデューサー、お先にお風呂頂きましたぁ!」

P 「おう、身体暖まったか?」

雪歩 「とってもいいお湯で……身体もポカポカですぅ」

P 「それなら良かった……」

P 「この前のネグリジェとは違うんだな?」

雪歩 「こっちのパジャマもお気に入りなんですぅ!暖かいし……」

雪歩 「プロデューサー、どうですかぁ?」クルクル

P 「おう、良いじゃないか!雪歩の可愛さがバッチリ出てると思う!」


P 「なんなら、今度宣材写真でも撮ってみるか?」

雪歩 「そ、それはちょっと……」

P 「そうか?まぁ、無理強いはしないけど」

雪歩 「……これは、プロデューサーだけに見せるって決めてたんですぅ」カァ

P 「……そ、そうか。なんか、そう言われると照れるな」テレ

P 「そ、それじゃぁ俺も入ってくるかな……っと雪歩、これ身体に巻いておいてくれ」スッ

雪歩 「?これって……」パサリ

P 「毛布。湯冷めしないようにな」

雪歩 「あ、ありがとうございますぅ……」

P 「適当にテレビ付けてて良いからなー」

――――― 

P 「ふぅ、暖まった……」トコトコ

P 「ごめん、待たせ――」

雪歩 モフモフ

P 「雪歩?」

雪歩 「はっ!ぷ、プロデューサー!?」

雪歩 「え、ええっと……あぅ」アワアワ

P 「別に隠さなくても良いよ、それモフモフしてて気持ちいいだろ?」

雪歩 「は、はい……雲に触ってるみたいでしたぁ」

P 「そこまで気に入ってくれたか……うん、俺もこれ好きなんだよ」

雪歩 「プロデューサーも……」

雪歩 「…………♪」スリスリ

P 「気に入ってくれたなら良かったよ」


P 「さて……もうご飯はライブの打ち上げで食べたしどうしようか」

P 「……よし、それじゃケーキ食べちゃうか!今持ってくるから待っててくれ」

雪歩 「えっ?」

P 「今日はクリスマスイブだろ?ま、一人サイズのしかないんだけど」

P 「俺の分ので良ければ、誕生日ケーキとして食べちゃってくれ」

雪歩 「ええっ!?い、良いですよぉ!プロデューサーが食べてくださいぃ!」

P 「って言ってもな……誕生日の子置いて食べる訳にもいかないだろ?」

雪歩 「うぅ……」

P 「良いから良いから。そんな大層な話でもないしな」トコトコ

―――――

P 「はい、お待たせ」スッ

雪歩 「わぁ、ブッシュドノエル……」パァア

P 「小さくてもちゃんとした奴だから安心してくれて良いぞ?」

雪歩 「そ、それなんですけど……その」

P 「どうした?遠慮なんて要らないぞ」

雪歩 「え、えっとですね……プロデューサー、ちょっとこっち寄ってくださいぃ」

P 「?あぁ……」スッ

雪歩 「えいっ……はい、あーん」プルプル

P 「……自分で食べていいぞ?雪歩が美味しそうに食べてるの見てるだけで、俺は満足だからさ」


雪歩 「さ、サンタさんからのプレゼントですぅ!」

雪歩 「……元々プロデューサーのケーキなんですけど」シュン

P 「……分かった、それじゃ貰っても良いか?」

雪歩 「!はい!」パァアア

P 「はむ……うん、美味いな」

雪歩 「それじゃ、私も……」ピタリ

P 「どうした?俺は一口で良いから、後は食べていいぞ?」

雪歩 「…………」ジーッ

P 「……あっ、ゴメン。新しくフォーク用意してくるから」

雪歩 「い、いえ大丈夫ですぅ!」


雪歩 「……プロデューサー、一つお願いがあるんですけど良いですかぁ?」

P 「おう……どうした?」

雪歩 「わ、私にケーキ食べさせてほしいんですけど……」

P 「……そ、それは俺も恥ずかしい奴なのでは」

雪歩 「わ、私だってプロデューサーに食べさせてあげたんだから良いじゃないですか!」

雪歩 「これでおあいこですぅ!」

P 「それも、そうか……?それじゃ、新しいフォーク出してっと」

P 「……はい、あーん」スッ

雪歩 「あむっ……」パクリ

P 「美味しいか?」

雪歩 「はい、とっても美味しいですぅ!」キラキラ

P 「それなら良かった……」

雪歩 「……プロデューサー、もっと貰っても良いですかぁ?」

P 「おう……はい」スッ

雪歩 「…………♪」ルンルン

――――― 

雪歩 「それで、その時真ちゃんが――」ニコニコ

P 「へぇ?」

雪歩 「……あふ」フワァア

雪歩 「あっ!ご、ごめんなさいぃ……」シュン

P 「いや、無理もない。誕生日ライブで疲れてるんだからな」

P 「いつも以上に張り切らせちゃったかな……今日はもう休もう」

雪歩 「で、でも……」

P 「明日の朝また話せるだろ?良いからお休み」

雪歩 「は、はい……」


P 「さて、それじゃ寝床の支度を整えるか……」

P 「雪歩、他に寝るとこないから俺のベッドになるけどいいか?」

雪歩 「ええっ!?」

P 「あー、やっぱり嫌だよな……ごめん、埃っぽいかもだけど今から布団出して――」

雪歩 「いえ!大歓迎ですぅ!」

雪歩 (萩原雪歩、一世一代の大勝負ですぅ!)グッ

P 「?まぁ、良いなら良いけど……」

――――― 

P 「ここ。自由に使ってくれて構わないから」

雪歩 「?プロデューサーも一緒に寝るんじゃないんですかぁ?」キョトン

P 「ん?俺はソファで寝るよ?」

雪歩 「!?」

P 「さて、あのモフモフに力を借りるかな……それじゃお休み、ゆき――」

雪歩 「ちょ、ちょっと待ってください!本当にソファで寝るんですかぁ!?」

P 「まぁ、布団出すの面倒だしな」シレッ


雪歩 「そ、そんなの風邪ひいちゃいますよぅ!」アワアワ

P 「最近寒いけど……うぅ、そう考えると怖くなってきたな」

雪歩 「そ、それなら!一緒にベッドで寝ましょう!」

P 「……いやいや、無理しなくて良いよ」

雪歩 「む、無理なんてそんな事ないですぅ!ほら、プロデューサー!」グイグイ

P 「ゆ、雪歩……?」

――――― 

雪歩 (ほ、本当にプロデューサーの顔が近くにありますぅ……)

P 「……雪歩?」

雪歩 ポーッ

P 「そうやってじっと見られてるの、恥ずかしいんだけど……」

雪歩 「は、はいぃ!ご、ごめんなさいぃ……」プルプル

P 「……やっぱりやめておこうか?」

雪歩 「だ、大丈夫です!」


P 「そうは言ってもな……さっきからずっと警戒されっぱなしだし」

雪歩 「そ、そんな事ないですよ?だ、だから……」スッ

P (雪歩が、自分から近寄って……!?)

雪歩 「こ、こんな事だって出来ちゃいますぅ……えへへ♪」ピトッ

雪歩 「ど、どうですかぁプロデューサー?」

P 「ど、どうって……」

雪歩 「ドキドキとか……しないんですか?」カァア

P 「……おう、めっちゃドキドキしてるな」ドキドキ

雪歩 「そ、そうですか……それなら良かったですぅ」テレテレ

P 「…………」ジーッ

雪歩 「!あ、あんまり見ないでくださいぃ……」カァア

P (顔押し付けて隠すのはやめないか、雪歩……)


雪歩 「…………」ジッ

P 「雪歩、今日はどうかしたのか?いきなり家に押し掛けてきたり……」

雪歩 「や、やっぱり迷惑でしたよね……」

P 「いや、迷惑ってかさ……雪歩、いつもこういう事やらないだろ?」

P 「珍しいなぁって思ったんだけど……」

雪歩 「……今日は、クリスマスイブですから」

雪歩 「いつもはダメダメな私ですけど……今日くらいは、頑張ってみようと思ったんですぅ」

P 「だから、サンタさんが勇気をくれたって言ってたのか……」

雪歩 「きょ、今日だけのワガママなんですぅ……」シュン


P 「……バカだなぁ、雪歩は」

雪歩 「へっ?」

P 「今日だけになんてする必要ないだろ?俺はお前のプロデューサーだぞ?」

雪歩 「で、でも……プロデューサー、いっつも忙しそうですし」

P 「遠慮なんてしなくていいよ、美希とか遠慮のえの字も知らないぞ?」

雪歩 「……い、良いんですかぁ?」

P 「ああ、雪歩はもっとワガママになるくらいで良いんだって!」

雪歩 「あ、ありがとうございますぅ……」


雪歩 「そ、それじゃ……今から、もっとワガママな事言っても良いですか?」

P 「おう、何でもこい!」

雪歩 「……ぎゅ、ぎゅってして欲しいですぅ」

P 「……こ、これで良いか?」ギュッ

雪歩 「も、もっと強くしてもらっても良いですか?」ドキドキ

P 「わ、分かった……」グッ

雪歩 (ぷ、プロデューサーに抱きしめられて……!)

雪歩 「え、えへへ……♪」

P 「満足したか?」

雪歩 「はい!とっても幸せですぅ!」ニコニコ

P 「それなら良かった……」


雪歩 「…………」ウトウト

P 「寝て良いぞ?元からそのつもりでベッドに入ってるんだし……」

雪歩 「な、なんだか勿体ない気がしますぅ……」

P 「そう言わない、疲れてるんだから無理は禁物だって」ナデナデ

雪歩 「……はい」

雪歩 「プロデューサー、私が寝るまで頭撫でてもらっても良いですか……?」

P 「お安い御用だ、任せとけ」

雪歩 「ありがとう、ございますぅ……」

雪歩 「サンタさん、素敵なプレゼントありが……と」スヤスヤ

P 「……おやすみ、雪歩」ナデナデ

P 「さて、俺も明日忘れないようにしないとな……」

――――― 

チュンチュン

P 「ふわぁ……朝か」

P 「雪歩は……」チラッ

雪歩 スヤスヤ

P 「まだ、寝てるか……よし」グイッ

雪歩 「ぷろでゅーさぁー……」ギュッ

P 「……なんか、恥ずかしいな」カァ

P 「でも、ちょっとだけ我慢してくれよー……」ソローリ

雪歩 「ぅうん……」スヤスヤ

P 「……さて、確かこの辺に」ガサゴソ

P 「よし、あった……これを靴下に入れてっと」スッ

P 「これで良し!クリスマスだし、こういう渡し方でもいいだろ」

P 「……誕生日おめでとう、雪歩」ナデナデ


雪歩 「…………♪」ニッコリ

おわり

という事で雪歩誕ssでした、此処まで読んでくださった方ありがとうございました

プレゼントの中身はスコップ型の可愛いスプーンです

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom