モバP「アシスタントのAくん、リターンズ」 (56)

注意
・P以外の男性が出ます
・キャラ崩壊?
・多分ギャグ
・NTR要素は皆無です
・プロダクション名はCGプロとします

お久しぶりです、文章は考えてあるのでちまちま打ち込んでいきます

前作→モバP「アシスタントのAくん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487240441/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514056127

モバP「え?君うちの事務所のライブ見たことないのか?」

A「ありませんよ?」

モバP「じゃあ今回のクリスマスライブは観る側な」

A「おん???」

A(最近寒くなってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。どうも、CGプロのPさんのアシスタント、Aです。お久しぶりです)

A(この度、何がなんやら分からんうちにCGプロクリスマスライブに参加することになり、自分でもよくわからないテンションになっております)

A「おーほっほっほぉーう!!!いえええぇぇああぃっ!!?」ススススッ

モバP「こっわ」

A(ご覧のあり様でごぜーますよ。なんてったって初のライブ参加だから許してほしい。今まで初ライブは現地がいいってことで、ライビュその他のライブ関係全部シャットアウトしてきたもんで)

A(Pさんが言うには、実際のライブを体験することでその空気を感じてほしい、とのこと。いやぁー事務所に入ってよかった。今までの苦しみはこのためにあったのだと確信する次第)

A(ちなみに僕の彼女の方は現地外しちゃって、涙目になりながら行ってらっしゃいと言われた。はー、かわいいかよ。色々と申し訳なかったけども)

>>2
訂正
モバP「え?君うちの事務所のライブ見たことないのか?」

見た→観た

一発目からミスってんぞオイ!

A(これからは僕もライブの準備に参加するようになるわけだし、Pさんはたぶんそこを考慮してくれたんだろうな。ぶっちゃけ事務所に入った時点で現地参加は半ば諦めてたんだよね)

モバP「おーいAくん。手止まってるぞー」

A「あっと、すいませんです」

A(しまった、考え事をしていたらいつの間にか手を止めてしまってたみたいだ。これは失敗)

A(クリスマスまでまだ日にちがあるし、喜びは後で噛みしめるとして、仕事やんなきゃね。箱を運ぶ、なんちて)ググッ

楓(……!)ピキーン

A「う~~~ん……ちょっと疲れたなぁ。ルーム行って休むかぁ……うごっ」ゴキッ

モバP「ん、区切りもいいしそうするかね」

A「うーっす」

モバP「しかし君も慣れたもんだなぁ。最初の頃が嘘のようだよ」

A「誰のせいだと思ってんですかね?体力がついたこと自体にはすごく感謝してるんですが」

モバP「ははは、特訓はキツかったか?」

A「当たり前ですよ!あんなんやらせるとか気ぃ狂っとるでほんま。仕方ないってことは分かってますけど、三途の川渡りかけてますし文句の一つも出ます」

モバP「すまんすまん、でも出来ればその文句は未だ失踪中の社長に言って欲しいな。まあ、特訓では心も鍛えられたんじゃないか?大事だぞー、逆境に屈しない強靭な心」

A(状況が状況だけにブラック企業のそれにしか聞こえない)

A「それはそうですけどね。今ならどんなことがあっても驚かないくらいにはなってるでしょうね!」

A(まったく、僕も強くなったものだ。強靭な心に強靭な肉体、今なら事務所以外の人たちには負ける気がしないね。ふふん)

A(あ、事務所内の人たちには普通に勝てません。積んできた年月が違うんだよなぁ)

A(そうこうしてたらルームのドアが見えてきた。やれやれ、早いとこ椅子に座って温かいコーヒーでも飲むとしよう)ガチャッ

うえきちゃん「…………」ズモモモモ

A「…………」

A「……………………」スゥーン







ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッ!!!!

フレデリカ「ちょっとちょっとー。いきなり悲鳴上げられるなんてフレちゃんショックだよー。うえきちゃんこんなに可愛いのにー」

A「」チーン

モバP「いやー、このデカさのチューリップに若干デフォルメされた人の顔って、なかなか怖いんじゃないかな」

フレデリカ「えー、でもフレちゃんの美少女顔だよー?可愛くない?」

モバP「So cute.」

フレデリカ「やふぅー♪さっすがプロデューサー、分かってるぅ―。まぁぶっちゃけアタシもちょっと怖いけどねー」

モバP「いや怖いのかよ」

うえきちゃん「……」ググッ

モバP「うおっ、動いた」

うえきちゃん「……」ポンッ

フレデリカ「うおっ、なんか出した」

モバP「これもお前が考えたんじゃないのか?」

フレデリカ「ううん、なんか追加されてた。花粉飛ばすだけの機能って正直大迷惑だよね」

モバP「分かる」

フワフワフワフワ

A「へくしっ」

A「は!?ここは!?あの化け物は!?」

モバP「事務所だよ。そこにいるよ」

フレデリカ「化け物扱いはさすがにちょっと凹むー、なーんて。あ、でもこれ言われても仕方ないね」

A「うひぃ!何なんですかコレ!」

モバP「家具?」

フレデリカ「家具ってなんだっけー♪」

A(いやいや怖いんだけど。『強靭な心』の称号に返還義務が生じてしまった)

うーん、眠いですね……ちょっと中断して起きてからまた書きます
書いてて思ったけどAくんとか覚えてる人いないんじゃねぇかな
今更ながら、前作読まないと分かんないところも多いと思いますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです
それではまた

お待たせしました
再開します

A「ちょっと来ないうちにまた内装変わってるじゃないですか……」

モバP「変えやすくしたしな。さて、とりあえずコーヒーでも……あっ、コーヒーメーカー仕舞われてる」

A「代わりに自販機設置されてますからそれでいいですかね……あれ、こんなところに植木鉢が」

A(どうもまだ水を貰えてないみたい。ここは僕がやっておこうか)

A「よいしょっと……へへっ、嬉しいかい?」トトトト

「……」

ひまわり星人「!」シュルルル バッ

A「」

ひまわり星人「!!!!」クネクネクネ

A「」

ひまわり星人「……」スッ

A「」

A「僕の人生でかつてあそこまで情熱的な植物のダンスを見る機会があっただろうか」サーッ

A「顔が蒼いって何の概念表すんですかそれ!というか見てなかったんですか!?植物が踊って!」

モバP「?」チラッ

植木鉢「……」

モバP「疲れているのか……後で美優さんにアロマセラピーでも……」

A「哀れんだ目で見るのやめてくださいよ!」

A(いやいやいや怖いよ!急激に成長してダンス踊って元に戻るって花!花粉も飛ばさないのに生きてる意味ある!?そんなことでいいのか!)←混乱中

A(こんな花が世界に存在するのか!?後で夕美ちゃんあたりに聞いてみないと……)




A(ちなみに、後で夕美ちゃんに聞いてみた結果、そんな花は存在しないことが分かった。彼女からも可哀想な人を見る目で見られ、ちょっと警戒された挙句、花を送られてPさんのとこに逃げて行かれてしまった。泣きそう)

A(結局あの花は何だったのかというと、実はれっきとしたルームアイテムだったんだと。考案したのはまさかの美優さん。危うく心を削った間接的な犯人に癒されるという地獄のループを辿るところであった)

A(本人的には安らぐようにと思って考えたものらしく、涙目で謝られてしまった。悲しい、事件だった……)

A(あ、フレちゃんは気付いたら食堂に行ってました。自由ね彼女)

A「あぁ”~落ち着くわー」ゴクッ

モバP「んはははっ、仕事終わりのしゅがはみたいな感じになってるぞ」

A「それ本人に聞かれたら結構危ないんじゃないですかね。あ、そういえば、Pさんのアイドルに対する呼び方って結構バラバラですよね。何でです?」

モバP「あぁ、ただ単になんか呼びやすいからだよ。例えば、年下でもクラリスさんはさん付けで呼ぶのがしっくりくる、的な」

A「へー。何となく気持ちが分からないでもないです。おっ」

モバP「ん?あぁ、まゆじゃないか。そうか、レッスン終わりの時間だっけかな」

まゆ「うふふ、お疲れ様です。Pさん、Aさん」

A「お疲れ様ー」

モバP「おうお疲れ。アンデスでレッスンだったよな?乃々と輝子はどうした?」

まゆ「もちろんPさんのデスクの下ですよぉ」

モバP「飽きないねぇあいつらも」

まゆ「あそこは天国ですから♪お隣失礼しますね」

モバP「ういー」

A「ふへー、横から甘ったるい空気が流れてきやがんの。爆発してしまえばいいのに」

モバP「君彼女いるだろ。それブーメランだからなAくん」

A「二の句が告げない」グサーッ

まゆ「……お二人とも仲がいいですねぇ。Aさんが羨ましいです」プクーッ

A「まぁ男性同士話しやすいってのもあると思うよ」

モバP「ある」

A「あ、はい。いやでも君もめっちゃ仲いいと思うけどね」

まゆ「そうですかぁ?うふふふ、ありがとうございます♪」

A(まあこれはまゆちゃんに限った話ではないのだが。藪をつついて蛇を出す気も無いから言わないけど)

モバP「さっきのレッスン、どうだった?」

まゆ「もちろんバッチリでした♪輝子ちゃんも乃々ちゃんもしっかり合わせてくれましたよぉ」

モバP「そうかぁ!そりゃ良かった!まゆもありがとうな、二人をリードしてくれて」

まゆ「うふふ、とんでもないです♪まゆも二人には助けられてますから♪」

A(即座にてっぺんに上るまゆちゃんの機嫌。見えない尻尾ぶんぶん振ってそう。Pさんはタラシかなんかかな)

A(…………)ボー

A(平和だなぁ……ってあれ?なんだあの玉子型のデカい物体、リボン巻いてるし。なんかのオブジェ?)

A「あのーPさん。アレなんですか?」

モバP「ん?どれだ?……あぁ、アレか。アレはな」

まゆ「『まゆのまゆ』、ですよぉ」

A「えっ、なにそれは」

モバP「簡単に言うとカラオケ機械だよな。中に入って歌えるんだ。防音もバッチリ。まゆが考えてくれたのを複数人で使えるように改良したってのがアレだ」

A「はぁー……でも出入り口が無くないですか?あと、なんで『まゆのまゆ』なんて名前なんです?」

モバP「出入り口に関してはこっちから見えない位置にあるだけだぞ。で、名前に関しては、まぁ……」

まゆ「見てれば分かると思いますよぉ」

モバP「まぁそういうことだな」

A「はぁ……?」

A(見てれば分かるってどういうことなんだろう。まずまゆってなんのまゆなんだ?繭?眉?とりあえず、今の所リボンが巻かれてる白い玉子って感じの見た目で、何のまゆにしても特に要素は……)

ガタガタッ

A「うおっ、ちょっと揺れた」

モバP「そろそろ出てくるみたいだな」

A「…………」ジッ

ガタッ

シュルルル

A「いや怖いな!?」

まゆ「え?そうですかぁ?」

A(急にリボンが動き出して収納されていったぞ!アレで出てくるってことは、つまり中に入ったらリボンで巻かれて出られなくなるということでは!?その辺のホラーより怖いぞ!)

まゆ「Pさんとも二人っきりでカラオケやってみたいですねぇ……」

モバP「お?いいな、今度やろう」

まゆ「ほんとですかぁ!?まゆ、楽しみにしてます♪」

A(それは危険ではないか!?あの中に男女二人なんて、後で早苗さんあたりにでもバレたら……!それにまゆちゃんがどう動くかも……!逃げられないあの中では……!)ハッ

A(…………中から壊せばいけるんじゃね?って考えたあたり僕も変わったよね)

A(あ、『まゆのまゆ』の中から人が出てきた)

唯「おー?ちゃーっすPちゃん!とAちゃん!」

加蓮「やっほーPさん。とAさん」

美嘉「……!奇遇だねプロデューサー★そしてAさんも」

A「この取って付けられた感たるや。訴えたら勝てるレベル」

美嘉「ゴメンゴメン。二人がAさんおちょくってたから乗っちゃった★」

モバP「おっす3人とも。ギャル組かー」

奈緒「あぁ”ーしんどかった……」

A「あれ?奈緒ちゃんも?」

奈緒「加蓮に引っ張り込まれたんだよ……」

加蓮「いやー、どうせならギャル組揃ってやりたかったんだけどねー」

美嘉「ちょうどお仕事だったりレッスンだったりで、とにかく集まれる子で集まったって感じ。莉嘉凄いぶーたれてたよ、アタシも行きたいーって」

モバP「ははは、またありありと想像できるな」

唯「でもさー?3人ってちょーっとさみしーじゃん?ってことでー」

加蓮「数合わせで奈緒呼んだ☆」

奈緒「オイこらぁ!ハッキリ数合わせとか言うなよな!もうちょっとオブラートに包んでだな!?」

加蓮「ごめんごめん。ちょうど誘えそうだったからさー。楽しかったでしょ?」

奈緒「うっ、あー、まぁ楽しかったことは楽しかったけどさぁ……」

唯「いやー、奈緒ちゃんチョー反応良くてさー!ゆいと加蓮ちゃんでイジリ倒してた☆」

まゆ「奈緒ちゃんも大変ですねぇ……」

奈緒「ほんっとガンガンくるから楽しくはあるけど疲れるわー……これで美嘉のポジションが里奈あたりだったらちょっと危なかったな」

美嘉「まぁアタシもそういう立場には覚えがあるからね……LiPPSの面々自由過ぎなんだもん」

奈緒「アタシ、もし呼ばれたとしても絶対にLiPPSカラオケとか一人では行かないわ……」

美嘉「あれはあれで楽しいから大丈夫★来てくれてもいいよ?」

奈緒「生贄増やそうとしてないか?」

美嘉「何のことかなー★」

奈緒「無理だから!絶対無理だから!」

唯「んで、そんなカンジでカラオケってきて、お腹すいたし出よっかーって」

美嘉「食堂でお弁当食べよーって話してたんだ」

モバP「おぉ、そういえばそんな時間か」

A「あれっ、ほんとだ。時間過ぎるのって早いなー」

A(休むつもりでこっちに来たのに、とにかく驚きまくって終わった気がするよ……嗚呼平和は何処……)

まゆ「それじゃあ食堂に行きましょうか」

モバP「そだな」

唯「ゴーゴー☆」

ワイワイガヤガヤ フンフンフフーンフンフフー フフーン! フヒッ…… サケノホネヲサケル……ウフフッ

響子「あ!Pさんお疲れ様です!ご飯出来てますよ!」

モバP「あー、また……いつも悪いな」

響子「えへへ、大丈夫です!やりたくてやってますから!」

まゆ(先を越されちゃいましたねぇ……)ムー

美嘉「んじゃ、アタシたちも食べよっか」

奈緒「おうっ」

スイマセーン!!!ゴハンオカワリオネガイシマース!!!!

響子「はーい♪」トトトッ

A「しかしここも賑わってますねぇ」

モバP「まぁ昼時だしな」

まゆ「まゆも食べたら手伝いに行きますね」

モバP「おう、頼むな」

A(食堂とは言うけど外部から作ってくれる人が来てくれるという訳ではなく、各々が勝手に何かを作ったりするという場所になっている。なんでも、響子ちゃんみたいに色々やってくれるアイドルもいて、現状のままでも割と問題ないんだとか)

A(他にも弁当を持ってきたりしてるアイドルがお昼時に集まるから、結構賑やかなんだよね)

A「それじゃ、僕も食べよっかなっと」コトッ

モバP「羨ましいもんだなー、彼女の手作り弁当って」モグモグ

A「えっ、それ今現在アイドルの手作り料理食べてるあなたが言います?」

モバP「いやー、やっぱり彼女ってなんか違うじゃん?」

A「Pさんも彼女欲しかったりするんです?」

モバP「そりゃあねぇ。彼女の手作り弁当とか憧れるだろ」

A「はー、Pさんでもそう考えるんですねぇ」

モバP「俺をなんだと思ってるんだ君は」

A(ほーん、Pさんも彼女が欲しいなんて願望あるのね)

A(などとのんきに構えていたその時までの僕、ようやく僕らの会話が聞こえる範囲にいた周りのアイドルたちが黙っているのに気付き、青ざめる)

加蓮「へー、Pさんって彼女欲しいって思ってたんだー……」

まゆ「…………」

A(うわああああああああああああああやらかしたああああああああああああ)

A(馬鹿か僕は!地雷原でタップダンスを踊るかの如き愚行!この話題はマジでダメなやつ!あ、アイドルたちが獲物を見つけたみたいな視線をおぅふ)

A(くそっ、どうする!どうすればこの場から抜け出せる!)




A(このように、自らが導火線に火を点けてそれに気付かずにいたという失態を犯した。この時僕は当然ながら自分を責めていたよね。それでいて周囲の空気感に呑まれ、頭の中でプンスカーデスとゼツボーンが激闘を繰り広げていた)

A(ちなみにゼツボーンが圧勝。激闘とは何だったのか。結果、僕の心は圧倒的な絶望感に囚われてしまった。助けてウサミン)

唯「ねぇねぇPちゃん!クリスマスにデートしよーよ!」

加蓮「アタシも行きたいなー」

A(そして広がり出す異様な空気。なんてことをしてしまったんだ僕は……)

モバP「待て待て、俺はクリスマスはライブの運営にだな」

唯「じゃあ今度ね!決定だかんね!」

加蓮「アタシも、唯とは別の日にってことで」

モバP「なんと」

まゆ「Pさぁん、カラオケもお願いしますねぇ」

モバP「お?あぁ、さっき約束したしな。構わんよ」

美嘉「ちょっ!?」

響子「あのあの!ライブのときのお弁当!私が作りたいです!」

奈緒「んなっ」

A(こ、これは、怒涛の勢い……待てよ、今なら!この状況ならいける!誰も僕に注意を向けていない今なら、この胃が痛くなる場所から抜け出せる!)

A(存在感を極限まで薄くするんだ!乃々ちゃんが語った極意を思い出せ!イメージしろ!)カサカサカサカサ





A(こんな感じで無駄に頭を回し、今までの特訓で無駄に鍛えられた肉体をフルに使い、無駄に鮮やかに戦場から撤退した)

モバP「困ったな、収拾がつかない……Aくん、何かいい案は……あれ?」

A(ミッション、コンプリート)

A(自分が作り出した状況で他人がターゲットにされ、その人を囮に真っ先に逃げ出すというただのクズなことをやりながらも、僕の心は実に晴れやかだった)

A(むしろ今まで受けた仕打ちに比べれば軽いものではないか、などと自らの行動を正当化し、弁当を食べながら思ったことは一つ)

A(他人の不幸で飯が美味い)パアァァ

A(……これは不幸に入るんですかね?とはさらにその後に思ったことである)

区切りがいいのでひとまずここまでにします
次の内容がAくんクリスマスライブに行く、なのもあって、終わらせるのは(おそらく)明日になります

しかし前作も振り返ってみると今作ギャグ要素無くねぇ?あとAくんの内心のセリフ多くねぇ?って思いました
色々すいませんです、みなさんが楽しめているのかは分かりませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです

再開します
ここからギャグ要素一切ありませんがご了承下さい

A「えと、ペンライトにUOにP名刺にチケットに財布、チケット、身分証明書、スマホ、チケット、充電器、チケット、身分証明書、チケットチケットチケット……」ドキドキドキドキ

A「しにそう」

A(ドキドキが止まらない、これはなぜかしら)

A(言う必要も無いね、ライブが目前に迫ってるからです。現在時刻は午前2時。眠れません、このまま始発で会場まで直行します)

A(ああどれほど今日この日を待ち望んたことかっ。昨日仕事が終わった時から全然落ち着かなくって。ライブ経験者の彼女から色んなことを聞いていた分その期待も膨らんで)

A(コールは出来るかな?初めてだから周りの人に迷惑かけたりしないかな?機体と不安で胸がDOKIDOKIのリズムを刻んでる)

A(そんなことを考えながら時を待ち、いざ出発!電車の中には同じライブを見に行くであろう人たちが沢山いて、これから自分が向かうであろう場所のイメージがさらに強くなった)

A「うわぁ、会場、外から見てもデッカいなぁ……」

A(始発の電車から大勢出てきたライブ参加者の波に流されるまま歩いて行くと、そこには現地の会場が。早い人はもう列に並んでいるみたい。あれは物販の列かな?僕も早く並ばないと)

A「はー、寒いなー……」

A(列に並び、座る。周囲を見ると談笑している人や、デレステをやっているであろう人、ガシャを引いて嘆いてるらしき人などで非常に賑わっている)

「あのー、すいません。名刺交換いいっすか?」

A「ヒェッ、どどどどうぞよろしくお願いします」

A(突然隣の人に話しかけられ大いにテンパる僕。とはいえ名刺交換についてはあらかじめ聞いていたので、慌てながらも対応することが出来た)

「ども、イヴPの者です。よろしくお願いします」

A「あっ、イヴちゃんのPさんですか!?今回のライブに参加してますよね!いやー、おめでとうございます!」

「はははっ、ありがとうございます!今日がもうほんっとに楽しみで手が震えて!あなたは誰Pなんです?」

A「あ、僕は箱推しって感じで……」ワイワイ

A(CGプロのファンは、推しのことを担当と呼ぶ、という人が多い。推しと担当は分けてるって人もいたりするけど。これはCGプロが出してるアイドルゲームが、アイドルをプロデュースするという立場のものだから)

A(そして、そんな自分たちの担当を伝えるために、P名刺というものを作る独特の文化を築いているんだ。これのことを聞いておいてほんとに良かった。もし作っていなかったら相当申し訳なかっただろう)

A(話題作りにはうってつけだし、とてもいいものだと思う。実はこれ、あの765プロさんや876プロさん、今現在急激に成長している315プロさんのファンなんかも同じことをしてるらしい。なんだか、不思議な縁を感じるね)

A(そしてそのまま話してると時間は過ぎていき、ついに物販会場開放の時間になった。おおっほぅ緊張して参りました)

「この紙に購入するものを記入して下さい」

A「あ、ありがとうございます」

A(あらかじめ購入するものを記入しておくのか。これは納得、人いっぱいいるもんね。えーっと、これとこれと……)

A(そして物販開始、始発組で列の前の方にいたおかげで、早くに済ませることが出来た)

A「いやぁー、買った買った。次CD列に行かなきゃなぁ」ドッサリ

A「しかし買った後に袋を貰えなかったのは予想外だった……バッグも買っておいてほんとに良かったよ」ゴソゴソ

A(まぁ仕方ないか、こんだけ人いるんだもんね。対応してたら時間無くなっちゃうよ)

A(などとのんきに考えていると、突然待機列の方からどよめきが起こった)

ザワザワザワザワ

A「ん?なんだろ、どうかしたのかな……?ってあれスタッフさん?なんか持ってるけどどうしたんだろう」

A(理解出来ずに首を捻っていると、スタッフさんは物販の品物の張り紙がされている大きな看板に近づいていき)

A(そのままペタッと、まるで判を押すような感じで、手にしていた長い棒の先に板を付けたような道具を押し付けた。そして巻き起こる悲鳴)

「嘘だろ!?」
「嫌ぁ!嫌あぁぁぁ!」
「誰か説明してくれよぉ!」

A「な、なんだぁ!?何でこんなにみんな騒いでるんだ!?」

「あー、アレはっすね、売り切れたんすよ。判押されたやつ」

A「嘘でしょ!?」

A(隣で同じように買ったものの整理をしていた人が教えてくれた)

A(売り切れだって!?こんなに早くに!?そんな、だってまだ物販始まって一時間も経ってないのに!)

A(抑えきれない恐怖が僕を襲った。始発組でなければ、きっと買えていなかったものもあっただろう。こうしてはいられない、早くCD列に並ばなければ)

A(そう考えてすぐに品物を整理し、教えてくれた人に礼を言ってから移動した。その間にも悲鳴が聞こえてきて、正直血の気引いた)

A「はー良かったぁ……CD買えたぁ……」

A(ライブ限定CDは結構数を揃えているらしく、後から行っても買うことが出来た。いやぁ肝を冷やした……)

A(物販を終えて一安心。ライブまではまだ時間があるので、会場内を回って時間をつぶすことにした)

A「なんだぁ!?馬車みたいなのがある!うぉ、何これライブPV!?あっあっあっ、今回のライブ参加者の映像じゃん!撮らなきゃ!」

A(時間、結構残ってるなぁ、なんて思ってたのに。会場を回りはじめるとそれは一瞬で吹き飛んでいって)

A「うわあああああ参加アイドルのサインだぁぁぁ!意気込みみたいなのも書いてあるじゃん!」カシャカシャカシャ

A(見るもの全てが珍しくて)

A「すっげええぇ!!演者へのフラワースタンドだ!!!みんな凝ってるなぁー!」

A(笑顔が途切れなくて)

「コールガイド配ってまーす。一部どうぞー」

A「おぉっ、ありがとうございます!」

A(本当に楽しくて)

A「はっ!」パクッ

「「「おぉー!」」」

「すげぇー!マシュマロキャッチ成功してるぜ!」
「俺も参加してみるか」
「え、怖くない?」
「グワーッ!!!!」パァン
「え、怖くない???」

A「ふはは、舐めるでないわっ!」

A(本当に、あっという間だった)

A(気付けばもうライブ開始まで一時間弱、ぼちぼちみんなが列を作り始めていた。いよいよその時が近づいていた)

A「チケットチケット……よしっ」

A(チケットと身分証明書を出し、ひたすらに待つ。もうここまで来ると、ただ待つだけの時間すらも、手から水がこぼれていくように、一瞬で消えていった)

「おい、開いたぞ!」
「待ってました!」

A(来た!いよいよだ!)

A(逸る気持ちをどうにか抑えて、スタッフさんにチケットと身分証明書を提示した)

「はい、どうぞー」

A「ありがとうございます!」

A(チケット確認で弾かれやしないか、なんて心配もしていたけどそれは杞憂で。あっさりと通ることが出来た。目の前には大きな扉が開かれ、暗い空間が口を開けている)

A(何度も想像してきた。その度に胸がドキドキした。でも今は、そのどれよりも遥かに緊張して、だけれど大きな期待を抱いている)

A(震える足を一歩ずつ進めて、暗い中へと入って行く。暗い場所に目が慣れてなくてよく見えない。少し目を閉じ、そのまま歩き続けて最後の扉を通り抜け、そして)

A「……ぉぉぉおおおおおおおおおおっっ!!!!」

A(圧倒された。その大きさに。その空気に。震えた。知らないうちに声が出ていた)

A(辺りを見回しながら自分の席へと進む)

A「なんか、白く霞んでるなあ。コレがスモークってやつかな。あ、アイドルの歌だ。BGMとしてかけてるんだ」

A(そんなことを考えていたら、気付くと随分前まで来ていた。ありがたいことに見やすい席を手配してくれたらしい。関係者席みたいなもんだろうか)

A(席にはアンケート用紙とちょっとした広告みたいなものが纏めて置いてあった。それを読みつつ、ライブ開始の時を待った)

A(人が集まってきて、周囲の人と名刺を交換し、語ったりしながら、残りわずかの時を過ごした)

A「ペンライト、動作確認っ。ぃよしっ!」

A(そして、遂に待ちわびた時が、夢にまで見た時がやってきた)

A(周囲のざわめきと、照明がそれを教えてくれた)

『プロデューサーの皆さーん!おっはようございまーす!』

オハヨウゴザイマース!

A「ってちひろさんやん!?」

A(真っ先に聞こえてきた声は、緑の制服がトレードマークの、もう一人のアシスタントでした)

A(そのままちひろさんが話を続けて、注意事項を伝えてくれたり、協力してくれた企業の名前をみんなで読み上げたり)

A(やるべきことが全て終わり、いよいよ僕たちの待ちわびた少女たちがやってくる。この聖夜に、美しい彩りを添えてくれるプレゼントを引っさげて)

未央『みんなー!おっまたせー!』

ワアアアアアァァァァァァ!!!

卯月『わあぁー!人がいっぱいだねー!』

凛『今から私たちはライブをやるんだよ、卯月。人がいなかったら困っちゃうって』

卯月『えへへ、そうだね』

イヴ『皆さーん!今日は、私たちがー、いーっぱいのプレゼントを贈るサンタクロースになりますぅー!』

クラリス『このような素晴らしき日に皆さまとお会いできたこと、本当に感謝しておりますわ』

聖『そんなありがとうを……私たちの歌で、伝えられたら……』

未央『ってわけで!まだまだ話し足りないけど、早速一曲目、行っちゃうよー!』

志乃『あら、随分ハイペース。でもシゲキテキでいいわね』

拓海『オラァお前ら!気合い入れていけよ!』

未央『ガラ悪いよーたくみーん。ホラホラそっちのみんなも準備してー!』

奏『パーティの始まりね。そんな時に相応しい曲、何かしらね?』

美穂『皆さんなら、もう分かってますよね!』

美嘉『え?候補がいっぱいあって分かんない?それもそっか★んじゃ、タイトルコールいっちゃおっか!せーの!』

『『『『Yes!Party Time??』』』』





A(会場が爆発したかのような歓声に包まれた。地面が揺れたように錯覚した。僕自身も大きな声を出しながら、もはや叫ぶような形でコールを入れた)

A(理性が飛びそうになりながら、思った。きっとそれは、12時のタイムリミットが迫るシンデレラの考えたことと、同じだったのに違いない)

A(時間よ、どうか進まないで)

A「……あれ」ザワザワ オツカレサマデシター

A(ふと我に帰ると、夢のような時間は過ぎ去っていた。周囲はみんな帰り始めており、僕の心にはポッカリと穴が空いてしまったようだった)

「お疲れ様でしたー」

A「お、お疲れ様でした」

A(さっきまでのことなのに、もう記憶が曖昧だ……)

A(それでも、ただ一つだけ、これだけは言える)

A「あぁー……楽しかった……」




A(燃え尽きたぜ……)

モバP「お!おはようAくん!」

A「おはようございまーす……」ズーン

モバP「いやテンション低いなおい」

A「だって、だって……ライブ終わっちゃったんですよぉ!うっうっ」グスッ

モバP「あーあーあー泣くな泣くな。気持ちは分かるけども」

A(あんまり覚えてないけど、家に帰り着いて彼女に迎えられた後、僕は切々とライブがどーだったこーだったと語っていたそうな。おかげで起きてからまぁ彼女がご機嫌ナナメ。困ってしまった。帰りにケーキでも買って帰ろう)

モバP「まあまあ落ち着けって。その分だと、ライブの空気、分かってもらえたみたいだな」

A「グスッ……んんっ、ぅん、はぁ……えぇ、もちろんです」

モバP「それじゃあ、自分がライブの準備に参加する時の心構えってもんも、出来てるだろ?」

A「はいっ!任せてください!」

モバP「よしっ、良かった!」

A(今回の経験を通して、アイドルやスタッフさんが、どんなライブを作りたいのかっていうことが理解できた。それはとても大きな収穫だったと思う)

A(次のライブだってそう遠くない。今度は僕が、あの感動を作る一助になるんだ)

A(そう考えたら俄然やる気が湧いてきた!スタドリ一気、頑張るぞー!)ゴクッ

モバP「ははっ!やる気満々だな!ハッピーニューイヤーライブの仕込みの手伝い、頼むぞー!」

A「あーそーだった!次のライブ新年一発目じゃん!早すぎじゃね!?この事務所狂ってんじゃねぇの!」

モバP「いやいや、人数いるからこそできる芸当だぞ。ほらっ、叫んでないで手を動かす!終わらせなきゃいけない書類が山積みだ」ドーン

A「はぁ!?やってらんないんですけど!?」

モバP「いやいややんなきゃいけないから」

A「帰るっ!!ライブ前の時間に帰るっ!!!!」ジタバタ

モバP「決意緩むの早いぞー」


A(オチがこれって。まったく、締まらないよねー、最後まで)

なんというか、前作とはだいぶ雰囲気変わってしまいましたねー、自分でもびっくりです
ギャグを書ける人は羨ましい
ここまで読んでいただきありがとうございました、次にスレを立てる時がありましたらまた宜しくお願いします
そして、24日イヴ、25日ひじりんと志乃さん、お誕生日おめでとうございます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年12月27日 (水) 07:21:58   ID: BxpB9Dbm

くっそつまらん!お前のssはつまらん!!

2 :  SS好きの774さん   2018年01月28日 (日) 12:27:44   ID: 87qpqzB7

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誰だお前

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