サターニャ「開栓して2週間暖かい室内で放置された午後ティー」 (26)


汚いやつです

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サターニャ「アンタにあげるわ」

ガヴリール「なんで飲むと思ったんだ?」

サターニャ「私のプレゼントが受け取れないっていうの?」

ガヴリール「当たり前だろ」

ヴィーネ「なんでそんなに放置したのよ……」

サターニャ「学校で買ってバッグのポケットに入れたの忘れてたのよ」

ガヴリール「わかるぞサターニャ」

サターニャ「じゃあ飲みなさいよ!」

ガヴリール「飲まねえよ」


ヴィーネ「捨てなさいよサターニャ、それもう飲めないわよ」

サターニャ「イヤよ!ガヴリールが悶絶する事だけが楽しみなのに!」

ガヴリール「お前さ、私が言うのもなんだけど、そういうのは伏せて仕掛けるもんだぞ」

サターニャ「ふん!ガヴリールが飲まないなら私が飲むんだから」

ヴィーネ「えぇ……」

ガヴリール「勝手に飲んでろ、3日は大丈夫でも2週間は絶対お腹下すぞ」

ヴィーネ「なんでアンタ知ってんのよ」

ガヴリール「冷蔵庫に戻すのめんどくさいんだよ、コーラも炭酸抜けてるけど意外とイケるぞ」

ヴィーネ「きたない!」


サターニャ「私は大悪魔だからこの程度でお腹壊さないわ」

ガヴリール「ほんとかよ、どうせすぐ具合悪くなってヒンヒン泣き出すんだろ」

サターニャ「なんですって!?」

ヴィーネ「ちょ、ちょっと!ガヴも煽らないの!」

サターニャ「その言葉、後悔させてやるわ!そしてアンタにも半分無理やり飲ませてやるんだから!」

ガヴリール「ああ、飲んでやるよ」

サターニャ「ほんと!?」

ガヴリール「なんで嬉しそうなんだよ」


ヴィーネ「いや……やめときなさいよ2人とも……」

サターニャ「いいじゃない!とりあえず私の勇姿を見てなさい!」

ガヴリール「がんばれー」


ゴクッ

サターニャ「うっ!」

サターニャ(あ、無理ねこれ、飲んだ瞬間に本能が拒絶する味だわ)

サターニャ(めっちゃ酸っぱい)

ガヴリール「うわ、あのサターニャが苦虫噛み潰したような顔してるぞ」

ヴィーネ「もう分かったでしょ?諦めて捨てなさいサターニャ」

サターニャ「え、えぇ……これはキツいわね……」


ガヴリール「おいおい、所詮は口だけ大悪魔か?」

サターニャ「なっ……!」

ヴィーネ「ガヴリール!」

サターニャ「ああああ飲んでやろうじゃないの!私は大悪魔サタニキアなんだから!私にとってはこんなの普通の水と変わらないんだから!」

ガヴリール「なら半分と言わず全部飲んでみろよ」ニヤニヤ

サターニャ「と、当然じゃない!」

サターニャ「……」

ガヴリール「ほら、イッキ!イッキ!」

サターニャ「わかってるわよ!」


サターニャ「……ぐっ!」ゴクッゴクッ

ガヴリール「お、いい飲みっぷり」

ヴィーネ「もう!大事になっても知らないんだから!」

ガヴリール「ん?このぐんぐんグルトお前のか?」

ガヴリール「じゃ私こっち貰うから」ゴクゴク

サターニャ「ぐっ!?……うぇっ……!」ゴクゴク


グラサン「……であるから、三平方の定理を使って……」

サターニャ(ヤバい、最高にヤバいわ)

サターニャ(休み時間の間は意外となんにもなかったからそのまま授業受けたけど)

グギュルルルルル…

サターニャ(一気に来たわね……よりにもよって開始直後に)

サターニャ(時間が無限に感じるわ……まだ始まって5分も経ってないっていうの……?)


サターニャ(一刻も早くトイレに……でもそれは授業が終わってから、なぜなら……)

ガヴリール「……」ニヤニヤ

サターニャ(……)

ーーーーーーーー

サターニャ「先生、トイレに行ってもいいかしら……?」

グラサン「…腹痛か?いいぞ」

ガヴリール「先生、私もお腹が痛くて……」

サターニャ「!?」

グラサン「…行ってこい」

サターニャ「……」ダッ

ガヴリール「……」ダッ


タッタッタッ……


サターニャ「ちょ、ちょっと!なんでついてくるのよ!別のトイレ使いなさいよ!」

ガヴリール「私が行こうとしてる方向にお前がいるんだよ」

サターニャ「そんなわk……ッッ!」グルルルルル

サターニャ(もうとりあえず一番近いトイレに……!)


ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!

サターニャ「ぐぅ……ふぅっ…………」

ガヴリール「うっわ、すごい音」

サターニャ(!?)

サターニャ「ちょっと!隣の個室に入ってくるんじゃないわよ!」

ガヴリール「相当溜まってたんだなぁ?あクサッ!w」

サターニャ「…………ッ!」

ガヴリール「録音もしといたぞw(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!)」


――――――――

サターニャ(……なんてことを考えてるに違いないわ)

サターニャ(トイレは授業終了時、他人に紛れてガヴリールの視界から消える……)


サターニャ(あるいは、『アレ』が効いてくれれば……)


サターニャ(うぅっ……もう30分はたったかしら…)

サターニャ(まだ10分しか経ってないじゃない……)

ガヴリール「……」

サターニャ「……」


サターニャ(ようやく20分……)

サターニャ(これ50分耐えるのはダメかもしれないわね…)


サターニャ(……そろそろかしら)


ガヴリール「……」ソワソワ

ガヴリール(くっそ……お腹痛い)

グギュルルルルル

ガヴリール(なんでだ…?昼に何か変なモノ食べたか……?)

ガヴリール(今すぐトイレ行きたいけど、正直全員の前で先生に聞くのは憚られる……)

ガヴリール(サターニャがついてきたらマズいけど、今はアイツはアイツで緊急事態のはず)

ガヴリール(休み時間に済ませよう…)


サターニャ(ヤバいヤバいヤバいヤバい!もう無理!あと20分も待ってたら出ちゃう!)

サターニャ(ガヴリールももうへんなこと考えられないでしょうし、離脱しましょう……!)


ガヴリール(ダメだ……もう我慢できない……!)

ガヴリール(もうサターニャを気にしてる余裕なんてない!)


ガヴリール「先生!トイレに行ってきます!」ガタッ

サターニャ「!?」

グラサン「お、おう、行ってこい」


サターニャ「わ、私も行きたいわ!」

ガヴリール「……」ダッ

グラサン「……本当にトイレなのか?」

サターニャ「なっ!?アイツは良くて私はダメなんて不公平じゃない!」

グラサン「……そうだな、すまない、行ってこい」

サターニャ「……」ダッ


ガヴリール(ああクソッ、もう間に合わない!一番近いとこに…!)

ガヴリール「…ってお前ついて来るなよ!」

サターニャ「しょうがないじゃない!私も限界なのよ!」

ガヴリール「上の階の使えよ!」

サターニャ「アンタが別のとこ行きなさいよ!」

ガヴサタ『ぐぬぬ!』


グギュルルルルル!!!


ガヴサタ『!!!!!』


バタンッ

サターニャ「隣に入って来ないでよ!」

ガヴリール「二つしかないんだから仕方ないだろ!」


ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!

ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!

ガヴリール「うぐっ………ぅ」ブリュリュリュリュ

サターニャ「うううぅ………」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「…………」ブリュリュリュリュ

サターニャ「…………」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「…………」ブリュリュリュリュ

サターニャ「…………」ブリュリュリュリュ


サターニャ「……な、なーっはっはっはっはっは!」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「!?」ブリュリュリュリュ

サターニャ「辛そうねガヴリール!私の薬剤ドリンクを自分から飲みに行くなんて!」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「薬剤……まさか!?」ブリュリュリュリュ

サターニャ「そうよ」ブリュリュリュリュ

サターニャ「あのドリンクには、下剤を仕込んでおいたのよ!」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「なんだって!?」ブリュリュリュリュ


サターニャ「アンタは私がイタズラ用のモノを消費したと思い込んで、もう片方に手をかけてしまった」ブリュリュリュリュ

サターニャ「まさか賞味期限切れの方が陽動だとは思わないわよね」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「くっ…このクソ悪魔……!」ブリュリュリュリュ

サターニャ「どうかしら?私の完璧な戦略」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「ん…?でも陽動をお前が飲んだら意味ないだろ」ブリュリュリュリュ

サターニャ「そうよ!飲んだフリで済ませるハズだったのにアンタが煽るから飲んじゃったじゃない!」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「ハッ、いい気味だな」ブリュリュリュリュ

サターニャ「なんですって!?」ブリュリュリュリュ


ガヴリール「あークッサ!」ブリュリュリュリュ

サターニャ「なっ!?アンタの方がクサいわよ!」ブリュリュリュリュ

ガヴリール「黙れクソニキア!」ブリュリュリュリュ

サターニャ「黙りなさいよクソリール!」ブリュリュリュリュ


ガヴサタ『うぐうううううう!』


ヴィーネ「アンタたちどうしたのよ」

ガヴリール「」ゲッソリ

サターニャ「」ゲッソリ

ラフィエル「あら、どうされたんですか、お二方」

ヴィーネ「サターニャは大体想像がつくんだけど、ガヴは……?」

ガヴリール「もうなんか全てどうでもいいわ…」グデーン

サターニャ「あー辛いわ…」グデーン

ラフィエル「なぜニヒリズムに……?」


ガヴリール「身体の水分が不足してるんだよ……とりあえずこのジュースで水分補給と……」ゴクゴク

サターニャ「えっ」

ヴィーネ「?」

ラフィエル「?」


おわり 計画段階より幾分汚くなった

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