【ガルパン】ニーナ「ヌーナ」 (32)

※ニーナが訛りを直そうとするお話

※津軽弁は断念しました。宮城県の訛りで代用してます

※最終章ネタはありません。次期隊長云々は全部想像です

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プラウダ高校・カチューシャ室

「来たわね、ニーナ」

「は、はいい…」

「そう固くならないで」

「はい…あのう、カチューシャ隊長、話って何だべ」

「大事な話よ、早速だけど聞いて頂戴。私ね、次期隊長の座は貴女に託したいの」

「へ、へええええっ!?」


「嘘じゃないわよ、本当にそう思ってる」

「か、カチューシャ隊長…!」

「でもね」

「へっ」

「アンタには重大な欠陥があるわ」

「けっ、欠陥ですかあ?」

「何だと思う?」


「うーん…欠陥って言うなら欠陥だらげだど思うげっと、あらだまってこれっつうのは、はっぱり…」
(うーん…欠陥って言うなら欠陥だらけだと思うけど、改まってこれというのは、さっぱり…)

「それよ」

「へ?」

「訛り」

「なまり」


「その訛りを直さないと、隊長は務まらないわ。あなた時々、何を言ってるか分かんないんだもの」

「ああっ、すずぬいぎちがいがでだらんっとまずいがらですか!」
(ああっ、指示に行き違いが出たらとてもまずいからですか)

「日本語で話しなさいよ!」

「ぬほんごしゃべってらよ!」
(日本語を喋ってますよ)

「それを直せっつってんの!ノンナ!」

「はい、ニーナの短期転校手続きの書類です」


「てっ、ててて、転校!?」

「そうよ、向こうにはもう話を通してあるわ。みっちり標準語を学んで来なさい!」

「わがりすた…あのう、ほんで行ぎ先は…」
(わかりました)

「聖グロリアーナよ」


んで

聖グロ・ダージリン室にて

「…っつう訳で、プラウダ高校がら来ますた、ヌーナです。よろすぐお願いします」

「ニーナさん、ね。カチューシャから話は聞いてますわ」

「はあ」

「私の事はダージリンと」

「ダんズリーさん」

「ダージリン」

「ダーずリンさん」

「ダージリン」

「はい」

「(投げたわ)」


「お、オレンジペコと申しまふふ」

「ペコ、笑わないの」

「し、失礼しました」

「オレンずペコさん」

「んぬっふ」

「ダージリン様こそ笑わないで下さいよ!」


「し、失礼。なるほど、これは重症ね」

「んだべが」
(そうでしょうか)

「んっふふ」

「みっちり学べと言われていらしたそうですが、具体的にはどうしたら…」

「まあ、その辺は任せるわ」

「えっ」

「言ってなかったかしら、教育係はペコに頼むって」

「初耳ですよ!?」


「同じ次期隊長同士、親睦を深めておくのも良い事よ」

「そっ、そんな重要な事をさらっと!」

「じゃ、お願いね」

「ああう…」

「どごの隊長もぬだよなもんだなや…」
(どこの隊長も似た様なものですね)

「とりあえず着替えましょうか。聖グロの制服を用意してありますので」

「わがりすた」
(分かりました)


んで

「ほおお…」

「着心地は如何ですか?」

「いずい」
(なんだかしっくり来ません)

「いずい?」

「んだ。なんつうが、服に着られでるような感ずがすて」
(はい。何と言うか、服に着られている様な感じがして)

「あはは、じきに慣れますよ。改めて、よろしくお願いしますね」


んで

「…それで私の所に来たの」

「はい、口調の矯正と言えばアッサム様かと思いまして」

「ローズヒップの話なら、実績はいまいちと言わざるを得ないわね」

「あはは…」


「ああ。で、そちらが件の」

「ヌーナです、はずめますて」
(ニーナです、はじめまして)

「ヌーナさんね、よろしく」

「ヌーナです」
(ニーナです)

「アッサム様、こちらはニーナさんです」

「え、ニーナさん?ヌーナさん?」

「ヌーナです」
(ニーナです)

「うーん」


「ま、まあそれはそうと、口調の矯正って具体的にはどういう事をするのでしょうか」

「そうねえ…矯正とは言うけれど、基本的に言葉遣いは環境。日々の積み重ねなのよね」

「標準語に囲まれた環境で日常生活をこなすしか無い、という事ですか」

「そうなるわ。叩き直そうとしても上手くいかないのよ」

「経験談ですか」

「ええ」

「めんどかげますねゃ…」
(ご面倒お掛けしますね)


おひる

「ニーナさん、聖グロの食事は如何ですか?」

「あんましんめぐねなや…」
(あまり美味しくないです)

「あはは…ですよね」

「あすたからずぶんで弁当こしぇる」
(明日から自分でお弁当を作ります)

「お料理は得意なんですか?」

「んめよ」
(美味しいですよ)


「へえ…私はあまり得意ではないので羨ましいです。お茶を淹れるのは得意なんですけどね」

「んだっ。今晩うっつぁございん」
(そうだ、今晩うちにいらして下さい)

「ええっ!?」

「ごわんかしぇっから」
(ご飯を食べさせますから)

「そうですね…これも親睦を深める良い機会かも知れません。それじゃあお邪魔しますね」

「ございんございん」
(いらっしゃいいらっしゃい)


放課後

「えっと、ニーナさんのお部屋は…あ、ここですね。うわ、凄く良い匂い」

「ペゴさんいらっしゃーい。ダんずリーさんも来てらよ」

「ダージリン様ぁ!?」

「ペコ、大きな声を出さないの」

「ど、どうして居るんですか」


「…うん、あのね、様子が気になって来てみたら、凄く良い匂いがしたのよ」

「はい」

「だから居るの」

「あ、はい」

「でぎだよー。食べらい食べらい」
(出来ましたよー。召し上がれ)


「これは、トマト肉じゃがですか?」

「んだ。カチューシャ隊長に野菜食わしぇるためにノンナさんが考えだ奴だ」

「お、美味しい…!」

「初めて食べる味ね…美味しいわ」

「んだべ」
(でしょ)

「食後は私がお茶を淹れますね」

「あらあら、張り切っちゃって」

「ありがでなや」
(有り難いなあ)


一ヶ月後

プラウダ高校

「ニーナが帰ってくる日ね」

「待ちに待った日ですね、カチューシャ」

「待ってないわよ」

「はいはい」


「カチューシャ隊長、只今戻りました!」

「お帰りなさい、ニーナ。聖グロはどうだったかしら?」

「どこの隊長も似た様なもんだなと思いました…」

「どういう意味よ!」

「ニーナ、訛りが直ってますね」

「あっ、本当だわ」


「そうかも知れません。自分ではよく分かりませんけど」

「やったじゃない、ニーナ!」

「えへへ、ありがとうございます」

「わだすたづもこいづ直すのんっと苦労すたおんなや、ノンナ」
(私たちもこれを直すのにすごく苦労したのよね、ノンナ)

「んだ」
(んだ)

「!?」


聖グロリアーナ

「ペコ、紅茶のお代わりを頂戴」

「わがりすた」

おわり

以上です

お付き合い有り難うございました



最後のペコじゃないけど
方言が強い人が組織に一人いると訛りって伝染するよね

乙です
秋田と青森の訛りは同じ東北でも分からない…特にある程度年配の方になると全くイミフ

乙でがした。
すんげぇ細けぇ話だげっども,
>>19
「んだ。カチューシャ隊長に」は,
「んだ。カチューシャ隊長さ」の方が良がったんでねぇかな。

>>25
有り難うございます
方言や訛りも要は口癖ですから、伝染は間違いなくありますね

>>26
有り難うございます
年配の方々は日々を積み重ねまくってますからね…
津軽弁で書ければ一番良かったんですが、ネイティブじゃないとあれを文字に起こすのは無理と悟りました

>>27
有り難うございます

んだがもしゃね
あの部分だけ出来れば字幕入れないようにと思って書いたので、その影響だと思います…


ちびっ子隊長とノンナさんは網走出身だじゃ
あとは意外と違和感少なかった

>>31
ご指摘、有り難うございます
ふ、不覚です…

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