紗々「紗々ンタと~」いつみ「トナカいつみ!」[スクストSS] (63)

[プロキオン・チームハウス]


紗々「時にいつみちゃん」


いつみ「おう、どうしたよ?」


紗々「本日、12月24日は何の日かご存知ですか~?」


いつみ「ああ、もちろん知ってるよ」


いつみ「天皇たんじょ


紗々「そう、クリスマスイブで~す!」


いつみ「…うん」


紗々「そういうわけですので~日頃お世話になっているフィフス・フォースの皆さんにクリスマスプレゼントを用意しようかと思いまして~」


いつみ「おおっ!そりゃあ良いな!」


いつみ「…あっ、でも36人分…いや、自分の分を引いたら35人分か」


いつみ「それだけの量のプレゼントを用意するとなると色々と大変なんじゃないか?」


紗々「それなんですけど~」

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紗々「実は私のお父さんの事業がとても上手くいきまして~」


いつみ「へぇ」


紗々「具体的に言うと~会社や関係各所の設備を新しくしたり~」


いつみ「うん」


紗々「従業員さん達に~たくさんたくさーんボーナスを配ったりしてもお金が使い切れないぐらい儲かってしまってですね~?」


いつみ「お、おう」


紗々「このまま使い切れなかった分を税金に持っていかれるのも癪だと~」


いつみ「あー、いっぱい儲けても使わないまま溜め込んでると税金としてゴッソリ持ってかれるって言うよなー」


紗々「まぁそんなこんなで“紗々の友達にクリスマスプレゼントを用意しよう”という話になったらしくてですね~」


いつみ「ちょっと待て」

いつみ「それ脱税だよな!?絶対ダメなやつだよな!?」


紗々「いえいえ~」


紗々「プレゼントを用意・作成する費用はマーケティング費用として扱うので大丈夫だそうですよ~」


いつみ「本当にそれで大丈夫なのか!?」


いつみ「限りなく黒に近いグレーゾーンなんだけど!」


紗々「現役女子中高生からの意見はなかなか貴重ですし、むしろ助かるそうですよ~」


いつみ「本当に良いのかな…」


紗々「というわけですので皆さんのプレゼントはもう用意出来てまして~」


いつみ「もう色々とツッコまないとして、よく用意出来たなー」


いつみ「そもそも誰が何を欲しいかもわからんだろうに」


紗々「それなんですけど~」

紗々「皆さんにはそれとなく、欲しい物を書く短冊をお渡ししてですね~?」


いつみ「短冊って!」


いつみ「別の行事混じっちゃったよ!」


紗々「短冊をクリスマスイブに各チームハウスのクリスマスツリーに飾るように言ってありますから~」


いつみ「完全に七夕じゃんか!」


紗々「あとは短冊を確認してツリーの下にプレゼントを置くだけなんですよね~」


いつみ「ちょっと待て!時系列がおかしくないか!?」


紗々「そうでしょうか~?」


いつみ「これから欲しい物を確認するっていうのにプレゼントは既に用意してあるんだろ?」


紗々「それなんですけど~」


いつみ「ヤバい、余計な事聞いた」

紗々「実はこの話が出たのが今年の初夏の頃でして~」


いつみ「まさかの長期企画!?」


いつみ「ってか、どんだけ儲かってんだよ!?」


紗々「フィフス・フォースの皆さんの好みを徹底的にリサーチし~そこからプレゼント候補を何点か導き出したそうですよ~」


いつみ「怖い怖い怖い!」


紗々「じゃあそろそろプレゼントを配りに行きましょうか~」


いつみ「…えっ、アタシも行くの?」


紗々「紗々ンタとトナカいつみって語呂が良くないですか~?」


いつみ「無駄に語呂はいいけども!」


紗々「まずはアルタイル・トルテの皆さんにお届けですね~」


いつみ「アタシの意志は!?」


いつみ「…いや、一緒にやるけどさ!」

~数時間後・深夜~


[トルテ・チームハウス前]


紗々「もう深夜ですし、皆さんお休みの様ですね~」


いつみ「アタシも眠いんだけど」


紗々「では失礼しま~す」ガンッ!


いつみ「だから聞けよ!」


いつみ「…ってか、扉に鍵かかってるじゃん」


いつみ「もう帰って明日の朝渡せばいいだろ?な?」


紗々「ご心配には及びませんよ~」スッ


いつみ「なにそれ…拳銃?」


紗々「この子は入洲グループが開発した開錠器で~」カチッ


紗々「このように先端を鍵穴に差し込むだけで自動で開錠してくれるおりこうさんなんです~」ガチャガチャ


紗々「名前は“ピッKING”ちゃんって言うんですよ~」カチャッ


いつみ「ピッキングじゃねぇか!」

紗々「お邪魔しま~す」ドアガチャ


いつみ「マジで開いちゃったよ」


紗々「ほら、いつみちゃんも早く来てくださいよ~」


いつみ「あーもう、仕方ないなぁ…」


[トルテチームハウス・リビング]


紗々「まずはツリーに欲しい物の確認を…あっ!ありましたよ~」


いつみ「まさか本当にツリーに短冊がかけられてるとはな」


紗々「私が言うのもなんですが皆さんノリが良いですよね~」


紗々「それじゃあトルテの皆さんの欲しい物を確認しますよ~」ペラッ


椿芽[パンダ]


サトカ[美味しい食べ物(大盛り)]


まな[伊緒ちん]


悠水[笑い]


伊緒[フィフス・フォースのみんなが笑顔でいられますように]


いつみ「色々とおかしい」

いつみ「パンダ…は、まあいいとして…」


いつみ「サンタに食べ物とか人物とか頼むなよ!」


いつみ「そんで悠水センパイの“笑い”ってなんだよ!」


いつみ「伊緒センパイは完全に七夕と混同しちゃってるし!」


紗々「概ねリサーチ通りの結果ですけどね~」


いつみ「そうなの!?」


紗々「ですので~プレゼントもこのように用意されてますよ~」ドサッ


いつみ「マジかよ」


いつみ「ってか一体どんな物を…」


紗々「気になるならご紹介しますよ~?」


いつみ「ちょっと気になるかな」


紗々「はい~」

紗々「まずは椿芽さんのプレゼントはこちらですね~」スッ


いつみ「おっ!パンダのぬいぐるみか!可愛いな!」


紗々「こちら、パンダ型ロボットのフェイフェイちゃんと申します~」


いつみ「ロボット!?」


紗々「はい~、赤ちゃんパンダの動作を完璧にインプットしたロボットちゃんでして~」


紗々「見た目も動きもとってもリアルなんですよ~」


いつみ「うわっ…よく見ると目元がリアル過ぎて怖いな」


いつみ「こんなリアル寄りで大丈夫なのか?」


紗々「椿芽さんは、そこも含めてパンダちゃんがお好きだそうなので~」


いつみ「パンダガチ勢かよ」

紗々「サトカさんには後で冷蔵庫ごと美味しいものを搬入するとしまして~」


いつみ「冷蔵庫ごと!?」


紗々「まなさんにはこの1/8スケール伊緒さんアクションフィギュアをプレゼントですね~」


いつみ「わざわざ作ったの!?」


紗々「ワガママボディな伊緒さんの制服姿を完全再現…」


紗々「手足は本物の人間と同様の可動域を実現、表情パーツも色々とご用意しました~」


紗々「さらにお胸とお尻は特殊シリコン製のやわらかパーツで出来てるんですよ~」プルルン


いつみ「製作側の気合いが入りすぎで気持ち悪いよ!」


いつみ「ってか、どんだけ暇とお金が有り余ってるんだよ!」

紗々「悠水さんには鼻メガネをプレゼントですね~」


いつみ「今までとの落差!」


いつみ「もうちょっとなにかしら良い物をプレゼントしろよ!」


紗々「いいえ、いつみちゃん」


紗々「周りが良い物を貰う中、1人だけ安っぽい鼻メガネ…」


紗々「これ以上に笑いの取れる美味しいプレゼントがあると思いますか!」


いつみ「かもしれないけど!」


紗々「そして最後、伊緒さんにはサンドウィッチマンさんのお笑いライブDVDをプレゼントです~」


いつみ「なんだろう、この間違ってないけど合ってもない感」


紗々「ではプレゼントをツリーの下に置いて、次へ行きましょうか~」


いつみ「朝までには全部回らないとだもんな」

[ベガチームハウス・リビング]


紗々「お邪魔します~」ドアガチャ


いつみ「当たり前の様に入ってるけど、これ不法侵入だよな…」


紗々「あっ、ここもツリーに短冊をかけてもらってますね~」


いつみ「揃いも揃ってなにしてんだよ3年生…」


紗々「では確認させていただきます~」ペラッ


イミナ「DXパフェ]


マリ[DXパフェ]


アコ[DXパフェ]


ハヅキ[DXパフェ]


リョウコ[DXパフェと個性]


いつみ「リョウコセンパイ…」

いつみ「というか全員DXパフェってどんだけ甘党なチームなんだよ」


紗々「リサーチによりますと~イミナさんにDXパフェを分けてあげる目的だそうですよ~」


いつみ「なにその優しい世界」


紗々「そういうわけですので冷蔵庫いっぱいのDXパフェを後で搬入しますね~」


いつみ「また冷蔵庫ごと!?」


紗々「それからリョウコさんには別途、最後に余ったプレゼントの詰め合わせを贈らせてもらうという事で妥協してもらう事にします」


いつみ「…うん」


紗々「個性ばっかりはプレゼントではどうしようも無いですからね~」


いつみ「…じゃあ次行くか」


紗々「はい~」

[シリウスチームハウス・リビング]


いつみ「そもそもシリウスのメンバーに欲しい物とかあるのかな?」


紗々「大抵の物は自力でなんとか出来そうですからね~」


いつみ「おっ、あったあった」


いつみ「なに?アタシが知らないだけでツリーに短冊を飾るって普通なの?」


紗々「私に言われた事を守っただけだと思いますよ~」ペラッ


華賀利[二穂様の幸せと焼きそばパン]


依咲里[二穂様の幸せと焼きそばパン]


楓[二穂の幸せと焼きそばパン]


雪枝[二穂の幸せと焼きそばパン]


二穂[焼きそばパン]


いつみ「ベガのパターンだコレ」

いつみ「これ二穂ちゃんが皆の幸せとか書かなかったのって、自分でなんとか出来るからサンタに願うまでも無いって事なんだろうなー」


いつみ「というか、そうであって欲しい」


紗々「そうでないと友人の幸せより焼きそばパンが勝った事になってしまいますからね~」


紗々「では後で高級焼きそばパンを5グロス(720個)搬入させていただきます~」


いつみ「業者か!」


いつみ「大半が食べきる前に腐るわ!」


紗々「いえいえ~、エテルノにある限りは腐りませんから大丈夫ですよ~」


いつみ「言われてみれば確かにそうだけど迷惑なのには変わりないよ!」


紗々「では次へ向かいましょう~」


いつみ「大丈夫?これ後で怒られない?」

[ミラチームハウス・リビング]


いつみ「…なぁコレって」


紗々「これは…クリスマスツリーというよりは門松ですね~」


いつみ「気が早いよ!」


いつみ「それで短冊はかけてあるし!」


紗々「クリスマスのオーナメントもかけられてますから、もはや何の行事に使う物なのか分かりませんね~」ペラッ


ほたる[液タブ]


夕依[丹波産・大納言小豆10kg]


チカ[ボイスレコーダー(いいやつ)]


あおい[ハレンチに負けない心]


栞[サンタなんて信じてないから]


いつみ「おおぅ」

いつみ「…まぁ最初の3人は良いよ」


いつみ「サンタに頼むにしては可愛げの無い値段のガチで欲しい物ばっかだけどさ」


紗々「こう具体的に書いてもらえると贈る方は楽で良いですけどね~」


いつみ「問題は後の2人だよ」


いつみ「ハレンチに負けない心をサンタに頼むなよ!」


いつみ「そういうのは自力でなんとかしろよ!」


紗々「出来ないからサンタ頼みなんでしょうけどね~」


いつみ「サンタさんも何をプレゼントすりゃあ良いのかわかんないよ!」


紗々「とりあえず今回はショック療法としてToL○VEるシリーズの単行本フルセットでも置いていきましょうか~」


いつみ「あおいセンパイには刺激が強すぎないか!?」


いつみ「あと伏せ字が意味をなしてないよ!」

いつみ「でだ、栞センパイの“サンタなんて信じてないから”って…」


いつみ「中二病かよ!」


いつみ「そんな事はみんな分かった上で欲しい物を書いてるに決まってるだろ!」


いつみ「逆にピュアか!」


紗々「栞さんはこうくるだろうとリサーチされてましたけどね~」


いつみ「じゃあマジで中二病なの!?」


紗々「そういうわけですので~栞さんへは西園寺月影先生のサイン入り色紙をプレゼントさせていただきます~」


いつみ「誰だよ!?」


紗々「では次へ向かいますよ~」


いつみ「だから誰なんだよ!?」

   バイブル
※栞の聖書の著者

[アマンドチームハウス・リビング]


いつみ「そういえばアマンドって色々な国から来た人達ばかりだけどさ、クリスマスとかどうなの?」


紗々「宗教色の薄い日本のクリスマスは普通にイベントとして楽しんでいるそうですよ~」


いつみ「へぇ…って本当だ、他のチームハウスより飾り付けが凝ってるな」


紗々「モニカさんやフェイさんはこういうイベントがお好きでしょうからね~」


いつみ「でもツリーに短冊はかけるのな」ペラッ


フェイ[甘くないお菓子]


ノエル[ダージリンのセカンドフラッシュですわ]


モニカ[microSDカード(1TB分)]


ターニャ[シャルロッテさん]


シャルロッテ[身長]


いつみ「よし、少しずつ処理していこうか」

いつみ「まぁでも、とりあえずフェイの気持ちは痛いほど分かる」


いつみ「年1とは言えメロンパンを100個も200個も貰ったらそりゃ飽きるわと」


いつみ「たまには煎餅とかポテチとか塩っ気のあるお菓子もくれと」


紗々「隊長さんがくれる食べ物は基本的に甘いものばかりですからね~」


いつみ「最近はモシュトーとかな」


紗々「連日のようにプレゼントされていたイミナさんの顔が日に日に曇っていくのが印象的でしたね~」


いつみ「迂闊に甘いもの好きとか言っちゃうから」


紗々「ではフェイさんには老舗お煎餅屋さんのおかき・あられ等の詰め合わせをプレゼントいたします~」


いつみ「おー、良いじゃん良いじゃん!」

いつみ「で、このダージリンのセカンドフラッシュ…?って何なの?」


紗々「簡単に言うと美味しくて高級な紅茶葉の事ですね~」


いつみ「へぇ」


紗々「特定の時期・産地でのみ取れる最高級品ですので、とても香り高いんですよ~」


いつみ「あー、日本茶でいうところの1番茶・2番茶みたいなもんか」


紗々「大まかに言うとそんな感じですね~」


紗々「というわけですので、今回はセカンドフラッシュの中でも特に高品質なものをプレゼントさせていただきます~」


いつみ「今度ご馳走になりに来ようかなー」

いつみ「そんでモニカさんのよ」


いつみ「テラバイトて」


いつみ「写真だと使い切れなくない?」


いつみ「というかそもそも1枚でテラバイトとか出来るの?」


紗々「さすがにそれは用意出来なかったようなので、1TB分を何枚かに分けてのプレゼントとなりますね~」


紗々「ちなみに1TBだと写真約25万枚分の容量だそうですよ~」


いつみ「一生分貰う気かよ!」


いつみ「ちゃっかりしてるな!」

いつみ「んで、ターニャちゃんは…」


いつみ「まなセンパイの伊緒センパイに対する感情とは違う感情だと良いんだけど…」


紗々「そんなターニャちゃんへはこのお人形さん、シャルロッテ・ドールをプレゼントです~」


いつみ「おおっ!これ可愛いじゃん!」


紗々「写実的なフィギュアと違ってデフォルメ感の強いドールタイプのお人形さんにしてみました~」


いつみ「いわゆる着せ替え人形だな」


紗々「衣装は制服・変身・甘ロリ・ゴスロリ・クラロリの5種類が付属しますよ~」


いつみ「偏りが凄い!」


いつみ「ロリータばっかじゃん!」


紗々「それがターニャちゃんの趣味だそうなので~」


いつみ「えぇ…」


いつみ「ターニャちゃんの将来が心配だよ…」

いつみ「じゃあ最後…シャルロッテさんはどうすんの?」


紗々「いつみちゃんは厚底ブーツと牛乳のどっちが良いと思いますか~?」


いつみ「なんか悲しい2択だな…」


いつみ「せっかくだから両方ともあげないか?」


紗々「そうですね~」


いつみ「まぁプレゼントに身長とか言われてもどうしようもないもんな…」


紗々「ではそろそろ次へ行きましょうか~」


いつみ「あとはアザーズとプディングだけか」


いつみ「そういえば田中さんってエテルノでは普段どこに居るんだ…?」

[宿直室]


紗々(小声)「お邪魔します~」ガラララッ


いつみ(小声)「寝起きドッキリかよ」


〈Zzz…


紗々「皆さんよく寝ているようですので、起こさないようにプレゼントを置いていきましょう~」


いつみ「3姉妹仲良く布団に川の字で寝てて微笑ましいな」


あから「Zzz…」


陽奈「Zzz…」


小織「Zzz…」


オディール「Zzz…」


いつみ「なんか余計なのもいるけど」


いつみ「ってか寝る時も仮面なの!?」


紗々「いつみちゃん“しーっ”ですよ~」


いつみ「お、おう、悪い悪い…」

オディール「ん”ん”…Zzz…」


いつみ「凄い息苦しそう」


紗々「あっ、ツリーありましたよ~」ペラッ


あから[一軒家(賃貸ではない)]


陽奈[不労所得]


小織[宝くじ]


オディール[ステラプリズム、マジぶっ壊す]


幸子[現状維持]


いつみ「色々ツッコミたいから一旦、部屋から出ていいか?」


紗々「そうですね~」

ガラララッ


[宿直室前・廊下]


いつみ「姉2人の欲しいものが生々し過ぎるんだよ!」


いつみ「それに対して、現金じゃなくて宝くじって何だよ!」


いつみ「天使か!」


紗々「サンタさんから直接お金を貰うのは悪いと思ったんでしょうね~」


いつみ「そんで田中さんはどうしたいんだよ!」


いつみ「田中名義とオディール名義で2つ書いてる上にお互いがお互いのやつを否定してるしさ!」


紗々「本心と信念のどちらを取るか悩んだ結果でしょうか~」


いつみ「…で、降神3姉妹にはプレゼントどうするよ?」


紗々「そうですね~ここはやはり、このジャンボ宝くじをプレゼントしようかと~」スッ

いつみ「あー、確かにそれなら当たれば3姉妹全員の希望に添うもんな」


いつみ「…って1枚だけかよ」


いつみ「さすがにそれだけじゃ…」


紗々「時にいつみちゃん」


いつみ「お、おう」


紗々「いつみちゃんはジャンボ宝くじの当選発表会を見たことがありますか?」


いつみ「あー、あるある」


いつみ「あの回ってるマトにボウガンみたいなので矢を撃つやつだろ?」


紗々「実はあのボウガンなんですけど~ウチの系列で作ってるものなんですよ~」


いつみ「まぁ武器とかも作ってる会社だもんな」

紗々「で、そのボウガンなんですけど~今は機械で制御してるんですよ~」


いつみ「言われてみれば矢が出る前になんかボタン押してたな」


いつみ「…あっ」


紗々「つまりマトの回転速度と矢の着弾時間を設定すれば好きな番号を当選させる事も


いつみ「ストップストップストップ!」


いつみ「ここにきてとんでもない事を明かしてくれてんじゃないよ!」


いつみ「アタシを闇の世界に引きずりこむな!」


紗々「ちゃんと当選金額と同額を寄付しますから問題ないですよ~?」


いつみ「そういう問題か!?」


いつみ「…ちなみにこれ1枚でいくらなんだよ?」


紗々「さすがにそんな大金じゃないですよ~」

紗々「たったの3000ま


いつみ「はいアウト!この話はやめやめ!別のプレゼントにしような!な!」


紗々「むぅ…では当選番号をまだ確認していないジャンボ宝くじ千枚(バラ)をプレゼントしますね」


いつみ「それはそれで凄い迷惑な気もするけど…まぁそれなら…」


モルガナ「ちょっとした拷問ですね」ヌッ


いつみ「うおっ!?」ビクッ!


紗々「あら~どうもこんばんわ~」ペコリ


モルガナ「はい、こんばんわ」


いつみ「何でどっちも動じないんだよ!」

モルガナ「しかし…何者かが夜這いにでも来たかと思って見に来たらあなた達とは」


いつみ「“夜這い”て」


モルガナ「ほほぅ…なるほど…フィフス・フォースの皆さんにプレゼントを…」


紗々「よくご存知で~」


モルガナ「全てを識るものとしてはこれぐらい当然ですよ」


いつみ「なのに夜這いだと思ったんだ…」


紗々「それはそうとモルガナさんにもプレゼントを差し上げようと思うのですが~」


いつみ「何か欲しいものとかありますか?」


モルガナ「では90000ステラコインを所望します」


いつみ「俗物感ハンパないですね」

モルガナ「実は今月中に東雲リョウコさんのEXRが欲しくてですね」


いつみ「天井まで回す気だよこの人」


モルガナ「こればかりは全てを識るものにもどうしようも無いので」


紗々「世知辛いですね~」


紗々「ではこれ、Google Playカード90000万ステラコイン分ですのでどうぞ~」スッ


モルガナ「ありがとうございます」スゥー


いつみ「貰うもんだけ貰ってさっさと消えたよあのロリっ子」


紗々「あとは田中さんのプレゼントを用意しないとですね~」

いつみ「うーん…でもどっちの希望を聞いてももう片方の希望は無理になるしなー…」


紗々「これも想定内ですけどね~」


いつみ「そうなの?」


紗々「というわけで用意したのはこちら“無限ステラプリズム”ちゃんです~」


いつみ「おお…んん?」


いつみ「ステラプリズム…のちっちゃいやつ版みたいなキーホルダー…か?」


いつみ「あと無限って何だよ」


紗々「実はこれ形状記憶特殊合金で出来てまして~」


紗々「こうして何度でも好きな時にパキッと壊して遊べるんですよ~」パリン


いつみ「無限プ○プチかよ!」


いつみ「無限ってその無限かよ!」


紗々「これならどちらの希望も叶ってWin-Winですね~」

いつみ「こんなのでいいのか!?」


紗々「では次はティエラ先生のところですね~」


いつみ「そういえば先生も普段どこで寝泊まりしてるのか知らないな…」


紗々「先生なら夜更かしルームで寝泊まりしてますよ~」


いつみ「チームハウスとか自室とか無いんだ…」


紗々「では私達も夜更かしメモカを装着してティエラ先生にプレゼントをお届けしましょ~」

[夜更かしルーム]


ティエラ「Zzz…」


いつみ「部屋に酒盛りの形跡が…」


ティエラ「Zzz…」


いつみ「ってか酒臭っ」


紗々「場酔いする前にさっさと退散させてもらいましょ~」ペラッ


ティエラ[若さ]


いつみ「Oh…」


紗々「では先生にはこちら、肌に塗ると細胞レベルで若返る美容クリーム“ワカガエール”を置いていきましょうね~」


いつみ「小林製薬かよ」


紗々「それでは一旦プディングのチームハウスに帰りましょうか~」


いつみ「ウチのチームの分も用意しないとだもんな」

みてるぞ

[プディングチームハウス・リビング]


紗々「ただいま戻りました~」


いつみ「ただいまーっと」


いつみ「さてさて、ウチのチームはどんなプレゼントが欲しいのか早速確認を…」ペラッ


天音[地位と権力]


いつみ「ウチのリーダーは小学生か!」


紗々「…あっ、他にも短冊の端に小さく何か書いてありますね~」


天音「地位と権力















            …あと猫」


いつみ「こんなところまでツンデレ発揮しなくていいよ!」


紗々「というわけで天音ちゃんにはこの猫型ロボット“タイチョー改”ちゃんをプレゼントします~」


いつみ「猫型ロボットっていうと某たぬきを連想するけど、普通に猫のロボットだな」

紗々「元々は医療・介護の現場でペットセラピー用に使われていたものを改良したもので~」


紗々「実際の猫ちゃんのように歩いたりジャンプしたりも出来るんですよ~」


いつみ「要は食事も排泄もしない猫って事か」


いつみ「天音にこんなのあげて大丈夫かな…」


いつみ「あいつ引きこもるんじゃ…」


紗々「定期的にスリープモードに入るようになっているので、ずっと付きっきりになる事は無いと思いますよ~」


いつみ「…まぁ本物の猫を飼わせるよりはマシ…なのか?」


いつみ「じゃあ次は…」

紗々「次は真乃ちゃんですよ~」ペラッ


真乃[最新ゲームハードのZ区分ソフト]


いつみ「あー、はいはい、あれな」


いつみ「あの18歳以下は買えないってやつだ」


いつみ「そういえば名作ゲームがZ区分で遊べないのがもどかしいとか言ってたっけなー」


紗々「というわけで、FPSを中心に人気のゲームソフトを何点かプレゼントですね~」


いつみ「あれっ?18歳以下はプレイしちゃいけないんじゃないの?」


紗々「各都道府県の条例で18歳以下への販売は条例違反になったりはしますけど、遊ぶ事は違法じゃないんですよ~」


紗々「ちなみにソフトを用意していただいた方も成人済みなのでセーフです~」


いつみ「ギリギリだな」

いつみ「最後は遥か…まぁ遥は大体予想出来るって言うか、あれしか無いだろうなと思うけど」ペラッ


遥[ランニングシューズ!]


いつみ「やっぱりな」


紗々「これは勿論、予想通りでしたので良いものが用意してありますよ~」


紗々「その名も“韋駄天”ちゃんです~!」


いつみ「凄い速そう」


紗々「スニーカータイプのランニングシューズでありながら、スパイク並みのグリップ力を備えたもので~」


紗々「脚力のある人ほど速く走れるという逸品ですよ~」


いつみ「おおっ!いいじゃん!」


紗々「ただ余りに強力なので公式試合では使用禁止なのが玉にきずですけどね~」


いつみ「台無し!」

紗々「さてさて~これで皆さんのプレゼントも確認出来ましたね~」


いつみ「あぁ…やっと眠れる…」


紗々「後はトルテ・ベガ・シリウスに冷蔵庫ごと食べ物を搬入するだけですよ~」


いつみ「あー…」


紗々「いつみちゃんのifURの乗り物の背中に載せて届ければあっという間に終わりますよ~」


いつみ「さては最初からそれが目的でアタシに強力させたな!?」


紗々「ほらほら、あと一息ですから頑張りましょう~」


いつみ「あーもう!こうなったら最後までトナカイやってやるよ!」


いつみ「ちゃっちゃと終わらせるぞ!紗々!」


紗々「はい~」


…………………


……………


………


~翌朝・クリスマス当日~


[トルテチームハウス・リビング]


伊緒「ふわぁ…みんなおはよう」


まな「おはよー!」


椿芽「あっ、伊緒、まなちゃん、おはよう」


サトカ「おはようですよ」


悠水「グッモーニーン!」


伊緒「あれ…?みんなツリーの前に集まってどうしたの?」


サトカ「実は…というより見ての通りですよ」


まな「わぁ!ツリーの下にプレゼントがいっぱいあるんだよ!」


椿芽「起きたらこうなってて…」


悠水「いやー、ビックリクリクリクリスマスだよね」


伊緒「とりあえず開けてみたらいいんじゃないかな?」


サトカ「まぁ、皆さんが起きたらそうしようかと待ってたところよ」


悠水「スルーですかそうですか」

まな「じゃあじゃあ!みんな揃ったし、開けてみようよ!」


椿芽「そうだね」


悠水「せっかくだし、みんなで“せーの!”で見せ合うっていうのはどうかな?」


伊緒「それ面白そう!」


サトカ「そですね、その方が楽しみを共有出来ていいと思うですよ」


サトカ「問題は私の箱が無いという事ですが」


椿芽「あっ、本当だ」


まな「そういえばプレゼントの箱が4個しかないんだよ!」


伊緒「箱に私・椿芽・悠水・まな宛てのタグが付いてるからサトカの分だけ無いみたいだね」


まな「サトちんだけプレゼント無しとかかわいそうなんだよ…」


悠水「あー、もしかしたらだけどさ」


悠水「多分違うとは思うけどね?」

悠水「リビングのど真ん中に、昨日は無かった冷蔵庫が置いてあるのが関係してるんじゃないかなーって」


4人「!」


椿芽「言われてみれば、昨日までこんなところに冷蔵庫なんて無かったね!」


悠水「気付いてなかったの!?」


伊緒「いやー、盲点だったね」


サトカ「ほぅ、冷蔵庫に“サトカさんへ”とタグが付いてるですよ」


まな「冷蔵庫をプレゼントしてくれるなんて太っ腹なサンタちんだね!」


悠水「おおっと、今回は私がツッコミやらないといけない感じかな?」


伊緒「じゃあ全員のプレゼントも見つかったし“せーの!”で見せ合おっか!」


5人「せーの!」バッ

椿芽「わぁ!可愛いパンダだぁ…!」ギュー


椿芽「…あっ!これ、ぬいぐるみじゃなくてロボットなんだ!」


悠水「こいつ…動くぞ!」


伊緒「おおっ!サンドウィッチマンさんのライブDVDだ!面白くて好きなんだよね~」


伊緒「後でみんなで見ようね!」


サトカ「ほぉぉ!ほぉぉ!冷蔵庫が食の宝庫ですよ!」


悠水「後でキュイジニエールさんに色々作ってもらおっか!」


まな「わー!伊緒ちんのフィギュアだー!」プルンプルン


まな「凄ーい!色んなポーズがとれるんだよ!」キャッキャッ


伊緒フィギュア[M字開脚]


伊緒「何やらせてんの!?」


悠水「いやー、みんな良いプレゼントだねー」


悠水「さて私へのプレゼントは…と」ガサ

[鼻メガネ]


悠水「なんでだよ!」バシーン


椿芽「ふふっ…床に叩きつけちゃダメだよ!」


伊緒「あっはははは!」


サトカ「んふふっ…伊緒さんツボったですよ」


まな「じゃあまなは部屋に戻ってフィギュアちんとアレコレしてくるんだよ」ニヤニヤ


伊緒「アレコレって何!?」


サトカ「それはもうアレコレですよ」


椿芽「アレコレだね」


伊緒「あっ、アレコレかぁ」ナットク


悠水「だからアレコレって何!?」


悠水「何で伊緒ちゃん納得したの!?」


まな「悠水ちん面白ーい!」


悠水「うん、どこがウケたのか良くわかんないけど笑ってくれてありがとう!」


悠水「みんなが笑顔になったなら鼻メガネも悪くないかな!」

~同刻~


[ベガチームハウス・リビング]


5人「…」


[DXパフェ入り冷蔵庫×5]


イミナ「…いや好きだよ?好きだけどさ…」


イミナ「限度ってもんがあるだろ!」


ハヅキ「どうしたもんかねぇ」


アコ「とりあえず食後のデザートには事欠かないのだ」


リョウコ「私はいっぱい食べれるのは嬉しいから大丈夫だけど…」


マリ「ま、貰える物は有り難く貰っておくとしようか」


イミナ「なんかみんなゴメンな」


リョウコ「いやいやいや!イミナさんは謝らないでください!」


ハヅキ「これはみんなが好きでやった事だからねぇ」


アコ「ひとまず、今日の朝食はパフェなのだ」

イミナ「朝からパフェとか夢だったけど、いざ叶うとキツいものがあるな」


リョウコ「じゃあみんなせーの」


5人「いただきまーす」


イミナ「…く~!やっぱコレ美味いわ!」モグモグ


ハヅキ「おや、これなかなか美味しいじゃないか」モグモグ


アコ「普段はなかなか食べれないからこんなに食べれるなんてアコっちも嬉しいのだ!」


マリ「こころなしか親愛度が上がる気がするよ」トゥルルルン


リョウコ「実際に親愛度上がってますけど!?」


イミナ「誰との親愛度だよ!」


マリ「さぁ…?」ポトッ


アコ「マリっちの髪の中からSR限突回路が出てきたのだ」


ハヅキ「そういうシステムだったんだねぇ」


イミナ「どういうシステムだよ!?」

~同刻~


[シリウスチームハウス・リビング]


5人「」


[焼きそばパン(5グロス)]ドーン


二穂「…とりあえずこれだけ言わせてくれ」


二穂「スマンな」


雪枝「私達こそゴメンね!」


楓「予想を遥かに上回る量ね…」


二穂「時間はあるから食べきる事も不可能ではないが…まさかここまでとはな」


華賀利「二穂様、いっその事、焼きそばとパンに分離してみてはいかがでしょうか?」


依咲里「その方がキツいと思います」


二穂「口の中パッサパサになるな」


楓「あら、味はなかなか美味しいじゃない」モグモグ


雪枝「もう食べてる!?」


二穂「あっ!ズルいぞ楓!私も食べるからな!」


二穂「もぐ…おおっ!これは!」

二穂「焼きそばパンといえば炭水化物×炭水化物のジャンキーで安っぽいイメージが強い食べ物だが、これはパン・麺・具材・ソース・果ては紅ショウガにまでとてもこだわっているな!どれも最高級・最高品質のものを完璧な方法で調理した、まさに究極の焼きそばパンだな!だがお高く止まっているわけではなく、あくまでも一般的な焼きそばパンの上位互換という感じで実に焼きそばパンだ!まさにいくらでも食べられるというやつだな!」


依咲里「二穂様が喜んでいただけたならなによりです」


二穂「お前達も早く食べるといい!」


華賀利「ではお言葉に甘えさせていただきます…もぐ」


華賀利「~!」


雪枝「なにこれ凄い美味しい…!」


二穂「これなら簡単に食べきれる…いや!むしろ足りないぐらいかもしれんな!」

~同刻~


[ミラチームハウス・リビング]


ほたる「わぁ!液タブです!」


ほたる「これで創作活動が捗ります!」


夕依「この小豆…色・つや・大きさが最高品質のとてもいい小豆です!」


夕依「お正月のあんこ餅が楽しみですね!」


チカ「やったー!新しいボイスレコーダーだ!」


チカ「これで息づかいも録音できるから噺の練習がワンランクアップだよ!」


あおい「うんうん、皆、プレゼントには満足しているようだな」


栞「そういうあおいはどうなのよ?」


あおい「…その…なぜか漫画がプレゼントされててだな?」


あおい「しかも凄いハレンチなやつがな」


栞「一応、読んだのね」

あおい「To L○VEるとかいうやつで表紙の段階でハレンチな内容なのは大体分かったんだが流石にせっかくのプレゼントを読まないままというわけにもいかないだろう?」


あおい「だから読んだだけだ」


栞「なぜかしら、必死で理由付けをしているような気がするわ」


栞「まぁそれは置いておいて、どうだったの?」


あおい「実にハレンチな内容だった」


あおい「あれを読んだ後だと、制服の着崩しや布地の少ないコスにハレンチだからやめろとは言えなくなるな」


あおい「その程度でハレンチというのがおこがましいというか」


栞「重傷ね」


あおい「そういう栞はどうだったんだ?」


栞「実はまだ開けてないのよ」

栞「サンタに果たし状もどきみたいなのを書いたから何が入ってるか恐ろしくてね」


あおい「馬鹿なのか?」


栞「そういうわけだから開けてくれると助かるわ」スッ


あおい「任せろ」ガサッ


あおい「…ん?これは…色紙か」


あおい「他には何も入ってないようだ」


あおい「プレゼントに色紙1枚だけとはサンタに嫌われ


栞「こっ…!これは…!」

   バイブル クリエイター
栞「我が聖書の創造主、西園寺月影先生のサイン色紙じゃない!」


栞「くっ…!あまりの神々しさに魔眼が拒否反応を示しているわ…!」


栞「どうしてこんなものがここに…!?」


あおい「お前がどうした」

~同刻~


[アマンドチームハウス・リビング]


フェイ「あ~」ボリボリ


ノエル「ふ~」グビッ


シャルロッテ「朝っぱらからコタツでお茶会とは呑気なもんデス」


ターニャ「ダー」


モニカ「まー、今まではこんなクリスマスも過ごせなかったしさ」パシャシャシャシャシャシャシャ


モニカ「大目にみてやろうよ」パシャシャシャシャシャシャシャ


シャルロッテ「連写うぜーデス!」


モニカ「好きなだけ写真が撮れるって最高だよねー」パシャシャシャシャシャシャシャ


モニカ「てかロッティいつもよりなんかデカくない?」


シャルロッテ(厚底ブーツ)「これは成長期デス」


ターニャ「ダー」


モニカ「本当に?」


ターニャ「ダー」


モニカ「ターニャちゃん会話しよ?」

シャルロッテ「プレゼントの人形を手にしてからずっとこの調子デス」


モニカ「人形って、ターニャちゃんがいま抱っこしてるロッティっぽいやつ?」


シャルロッテ「そうデス」


ターニャ「ダー」


モニカ「本物が近くに居るのに人形いるかな?」


ターニャ「それは理由あります」


モニカ「やっと会話できたね」


ターニャ「本物のシャルロッテさんは人形みたいで可愛い」


ターニャ「そしてシャルロッテさんのような人形は可愛い」


ターニャ「故にこの人形はシャルロッテさん自身というわけです」


モニカ「三段論法」


ターニャ「この人形のおかげでシャルロッテさんが2人に増えました」


シャルロッテ「なんでそうなるデス!?」

~同刻~


[職員室]


ティエラ「あ”ー…」ズキズキ


ティエラ「あたま痛っ…」ズキズキ


モルガナ「おや、二日酔いですか」ヌッ


ティエラ「あっ、おはようございます…」ズキズキ


モルガナ「妙に肌ツヤが良いのに内面はガッタガタですね」


ティエラ「それは言わないでください…」ズキズキ


モルガナ「ところで話は変わりますが、この東雲リョウコさんのEXR、控えめに言って最高だと思いませんか?」


ティエラ「その話は今じゃないとダメですか…?」ズキズキ

~同刻~


[宿直室]


オディール「ん~…」ノビー


オディール「さて」カポッ


幸子「あっ…皆さんおはようございます…」


陽奈「あっ、さっちゃんおはよー」ペラッ


陽奈(なんでこれでバレてないと思ってるんだろう)


あから「…」ペラッ


小織「…」ペラッ


幸子「…あの、皆さんは一体何を…?」


陽奈「ああ、これ?」ペラッ


陽奈「宝くじの当選確認中だよー」ペラッ


あから「二時間ぐらいやってようやく半分だよ…」ペラッ


小織「…ちなみに…現在の当選総額は15000円だよ…」


幸子「末等しか当たってないって事ですね」

あから「嬉しいけどなんで全部バラかなぁ…」ペラッ


陽奈「ひなはバラの方が好きだけどねー」ペラッ


陽奈「当たるかどうか最後までわからないドキドキ感っていうの?そーいうのってよくない?」ペラッ


小織「これはただの作業…」ペラッ


幸子「あっ、私も手伝いますね…」


~1時間後~


陽奈「…あー!やっと終わったけどこっちは末等だけだー!」


幸子「同じく…」


小織「でも…末等だけで30000円ぐらいになるよ…?」


あから「…あ」プルプル


3人「?」


あから「…当たった」プルプル


3人「!」


あから「じゅ、100000円当たった…」バタリ


陽奈「お姉ー!」

~宿直室以外と同刻~


[プディングチームハウス・リビング]


遥「凄い!凄いよこのランニングシューズ!」ダダダダッ!


遥「いつもより速く走れる気がする!」ダダダダッ!


いつみ「ホコリが舞うから室内で走り回りまわるなよ!」


真乃「これは…!BF1!CODbo!ラスト・○ブ・アス!スペックオ○ス・ザ・ラインもあります!」


真乃「他にも色々…!どれもプレイしたかったんですよ!」


紗々「あまりのめり込み過ぎないようにしてくださいね~」


真乃「はい!」


いつみ「あれっ…天音どこ行った?」


遥「天音ちゃんならプレゼントの猫ちゃんを連れて自室に行ったよ!」


いつみ「言わんこっちゃない!」

遥「じゃあちょっと外走ってくるよ!」ダダダダッ!


いつみ「おー、気を付けてなー」


真乃「では私も早速、自室でプレイしてきますね」


紗々「は~い」


いつみ「…ふぅ、これだけ喜んでくれたなら配った甲斐があるってもんだな」


紗々「お互いお疲れ様でした~」


いつみ「…あっ、自分達の分をすっかり忘れてたな」


いつみ「紗々は何か欲しいものとか無いのか?」


紗々「そうですね~」


紗々「では、いつみちゃんの塩おむすびをいただこうかと~」


いつみ「クリスマスプレゼントに塩おむすびって…」


いつみ「そりゃあ紗々なら欲しいものは大抵自分でなんとか出来るだろうけど、もっと他に何かあるだろう?」

紗々「いえいえ~、いつみちゃんの作る塩おむすびは絶妙の塩加減でとても美味しいですから~」


紗々「それに…私からすれば命を救ってもらえた思い出の味ですので~」


いつみ「…ふふっ、そうだったな」クスッ


紗々「いつみちゃんこそ何か欲しいものは無いんですか~?」


いつみ「そうだな…」


いつみ「…よし!じゃあ今度の休みに紗々と映画を見に行く権利が欲しい!っていうのはどうかな?」


紗々「いつみちゃん…!」ウルッ


いつみ「おいおい泣くなよ」


紗々「じゃあ見に行きましょう!」


紗々「映画“殺戮ペンギン”!」


いつみ「だと思ったわ!」


END

というわけでクリスマスに間に合わなかったクリスマスSSでした

最後まで閲覧ありがとうございますm(_ _)m

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では良いお年を!

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