千佳「ラブリーチカの誕生日」千枝「願いは時空を越えて」 (22)

千佳「どうして……」

唯「……ごめん」

千佳「どうしてお父さんとお母さんが来れなくなっちゃったの!ねぇ……(グスッ)」

唯「千佳ちゃん……ごめん。ゆいのせいで」

千佳「唯ちゃんなんて……唯ちゃんなんか……」



「大っ嫌い!!」ウァァァァァン

バタン



唯「ごめんね……ごめんね……」エグッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513606608

横山千佳誕生日SSです

アユマリンはありませんが、独自の設定と今回はさらに能力持ちが多数参戦しますので、よろしくお願いいたします

『唯「ゆいはお家に帰ってコタツに入りたいよ♪」

千枝「千枝もですよ。あ、でもコタツで寝ると、いつのまにかスカートがめくれちゃいますから注意が必要ですよ」

唯「アハハ、それ、こないだ卯月ちゃんがプロデューサーちゃんに見られていたな☆」 』

ブチッ

専務「さて、この発言をしたのは、大槻唯。君で間違いないな」

唯「ハッ、ハイ」

専務「うむ。実はこの放送の後、モバP(以下P)が暴徒に襲われたり、事務所にカミソリや火器が入った荷物が届くようになったわけだ」

唯「ハッ、ハイ」

専務「この影響は」ピッ

テレビ『昨日アイドル事務所を襲った爆弾魔の設置した爆発物により、現在宮崎空港は閉鎖されています』ピッ

専務「ということだ。さらに警察によると犯人は『牡羊宮の守護神の辱め、その肉体に刻めん』と……まぁ、過激な島村卯月のファンの犯行ということだ」

唯「ハッ、ハイ」

専務「……まぁ、充分反省しているようだ。今回は大梅に見よう……だが、次回はない。そう思っておくように」

唯「ハッ、ハイ」

専務「以上だ。レッスンに戻りたまえ」

唯「ハッ、ハイ」



専務「反省しているようなので、白菊は大槻のそばから離れていいぞ」

ほたる「ハッ、ハイ」

シツレーシマース

ガチャ

P「おぅ、唯。どうだ、常務に怒られ」

ガチャ

専務「専務の美城だ」ギロリ

ガチャ

P「……実は相当怒り心頭か?」ガクガク

唯「あははは……はぁ。最近、ゆいの失言ばっかでプロデューサーちゃんや、みんなに迷惑かけてばっかだなぁ」タメイキ

P「まぁ、Pヘッドがなければ仏様だったが、卯月共々無事だし唯さえ反省しているなら……」

唯「ごめんね……」

P「とりあえず、俺もゴタゴタで仕事がたまりっぱなしだし、18日のL.M.B.Gのライブが迫っているから、もう戻るわ」タッタッタッ

唯「じゃ、じゃあ、こんどなにかおごるねー!」

P「ならバニーガール姿でカフェモカでも作ってくれ!」





唯「……もう…えっちなんだからぁ」

ガチャ

ちひろ「お帰りなさい、プロデューサーさん。はい、ログインボーナスのドリンクですよ」

P「いつもすまないねぇ(ポミュポミュ)ぷはぁー、よし今日中に終わらせるぞ」

若菜「終わらせないと私たちのライブが出来ませんからね。あ、これにサインを」パサッ

加奈「あと、24日の午後の席に二枠VIP席が必要になりますね」メモメモ

P「マジかよ……まぁ、明々日の千佳のバースデーイベントを兼ねたコンサートさえ無事に終わらせたらよしだからな」

ちひろ「もぅ、クリスマスは別の方の担当だからって気を抜き過ぎです」

若葉「バースデーイベントかぁ……たしか千佳ちゃんのご両親も、わざわざ宮崎からいらっしゃるんでしたね」

P「あぁ、久々の親子水入らずの時間を作る為にも頑張ルビィ」

ちひろ「マテヤコラ」



加奈(ん?……宮崎?たしかテレビで)

加奈「ぷ、プロデューサーさん!」

P「加奈?どうしたんだ?」

加奈「宮崎って今」ポチッ

テレビ「大変です!空港が火の海に……辺り一面燃えています!爆弾魔の設置した火薬を処置できなかった模様で……アッチッチ!」プツッ

P「」

ちひろ「」

若葉「ど、どーするんですか!?」

P「とりあえず千佳のご両親の安否を。ちひろさんは別便……大分や鹿児島に福岡なり代替え便の確保を」

ちひろ「は、はいっ」





P「……こいつはヤバイな……さらに言うとうちにも飛び火が来るかも」

…………

専務「うむ、私も今テレビを見た。うむ、うむ。わかった。もしもの場合、記者会見は私が出よう。何?いや、それには及ばない。うむ、では」ガチャ

P「申し訳ありません」

専務「いや、この場合はアンチに対するネガティブキャンペーンに全力を尽くすんだ。何、アメリカ帰りの手腕を見ておくがいい」

P「頼もしいお言葉です。ではこちらも動きますので」

専務「うむ、頼む」

バタン



専務「さて……啖呵を切った以上、成果を見せるとしよう」

…………
……

P「千佳のご両親は無事……ただし、交通手段が無くなったため、コンサートどころではないか」

「……千佳のヤツ、あんなに喜んでいたのに」

「くっ!」



唯「ねぇ……プロデューサーちゃん」ションボリ

P「ん?唯か、どうした?」

唯「やっぱり……ゆいのせいなのかな……ゆいが余計なコトを言わなくちゃ……」

P「おいおい……たしかに卯月の件は無きにもあらずだが、これは普通にテロ事件だ。俺達の案件で済ませるレベルを越えてるぞ」

唯「うん……」

P「しっかりしろ!お前がそんなんでどうする!……ちひろさんにスタドリ貰って一休みしてこい!」

唯「……うん」



?「」コソコソ

P「んっ?」

?「」ササササッ

P「あの足音は……麗奈か」



「千佳の件で探ってるのか?まぁ、アイツは仲間想いないいヤツだからな。……だが、唯の事を勘違いしていないといいが」

「あとで様子を見にいくか」

…………
……

コソコソ

バタン

由愛「あ、麗奈ちゃん、お帰りなさい」

美由紀「で、どうだったの?」

麗奈「慌てないの……えっと、ライブの方は大丈夫みたいよ。専務が動いているぐらいだからまず心配ないわ」

小春「よかったですぅ」

麗奈「ただ……千佳の方は問題ね。今回の騒ぎで親御さんは来れないみたいだし……」

光「……このことはしばらく内緒にしておいた方がいいな」

麗奈「まぁ、ニュースを見ればバレるでしょうけどね……あと、唯が何かやったみたいね」

美由紀「唯さんが?」

麗奈「よくはわからないけど、プロデューサーに謝っていたし……違うかもしれないけど」

由愛「いくらなんでも……ね」

麗奈「まっ、別の件でn」





「その話、本当なの?」

光「千佳……」

由愛「千佳ちゃん……」

千佳「その話……唯ちゃんが何かしたって話、本当なの?」

麗奈「いや……その……プロデューサーに唯が謝っていたみたいのはたしかだけど、何をどうしてかはわからないから…」



千佳「っ!」クルリ

タッタッタッタッ



小春「いっちゃいましたぁ~」

麗奈「ま、まずいわね」

光「よし、Pに連絡だ」

…………
……

P「麗奈のヤツ……急がないと」

ワァァァァン

P「この声は千佳か?」

タタタタタ

ドスン

千佳「きゃっ!」

P「おっと。千佳、廊下を走るのは」

千佳「Pくんもだよね!お父さんとお母さんが(グスッ)来れないのをチカにナイショにしていたのはっ!」

P「あー、そのなんだな。決して内緒に」

千佳「もういいっ!もういいから、チカのことはほっといてっ!」エグッ

タッタッタッタッ



唯「ごめん(グスッ)……ごめんなさい(グスッ)」

P「唯……とりあえず俺は千佳を探す。お前は少し休め。じゃないと混乱したまま、自分を責めるだけだぞ」

唯「わかってる……わかってるよぉ(グスッ)」

P「さっ、一緒に行こう」

…………
……
ガチャ

ありす「お疲れ様です」

桃華「ただいま戻りましたわ」

千枝「あれっ?唯さん?こんなところでどうしたんですか?」

唯「あっ……千枝ちゃんに桃華ママ……」

ありす「私はっ!?同じクローネの仲間ですのにっ!?」

唯「ごめんね……橘さん……」

桃華「ちょっと様子が変ですわね」

ありす「いつもの元気がありませんね」

千枝「何かあったか、よかったら千枝達に話してもらえませんか?」



唯「うん……」

…………
……

桃華「そうだったんですの」

ありす「でも誤解なら誤解って……」

唯「ダメだよ……千佳ちゃんはゆいよりもっと寂しいんだから……ゆいが頑張ればいいだけだよ」

桃華「悲しみを怒りに変えて一手に引き受けるんですの!?」

千枝「それはさすがに唯さんがかわいそうです」

唯「じゃあ……(ポロポロ)ゆいはどうしたら……」

千枝「千枝に……千枝に考えがあります!ちょっと待っていてくださいっ!」

タッタッタッタッ

桃華「千枝さん……」

……

千枝(聞こえますか?芳乃さん、智絵里さん)

芳乃(こちら鹿児島から依田は芳乃が中継しておりましてー)

智絵里(お土産は、虎屋のういろうと赤福でいいかな?の緒方智絵里です)

千枝(あの、お二人に教えて欲しいことがありまして)

芳乃(ほー)

智絵里(お金儲けならちひろさんじゃなくて、亜子ちゃんに聞いてね)

千枝(……)



(空間移転方法を……教えてください)

智絵里(……それはちょっと)

芳乃(千枝殿の力では制御できない恐れがー)

千枝(それでも……それでもお願いしますっ!)





智絵里(……たしか18日にL.M.B.Gのイベントがあったよね?なら体力は温存しなきゃダメだよ)

芳乃(智絵里殿?!)

千枝(っ!)

智絵里(今日やってみて、失敗するようなら)



(反動で一週間は動けないよ。大丈夫なのかな?)

…………
……

智絵里(いい?ポータルを形成する時が一番集中しなくちゃいけないから)

芳乃(ポータルに入ったあとも、出口を作るまで油断は禁物でしてー)



千枝「佐々木千枝……頑張ります」

千枝「ポータル展開!」

ファンファン

千枝「ゆっくりゆっくり、人が入れるサイズまで……」

ウィィィィィ

千枝「リップヴァンウィンクルエフェクトっ!!」

パァァァァァ

千枝「やりましたっ!千枝……あれ?フラフラする……力が……」



コテン

…………
……

オキロォー

オキテクダサイ



千枝「はっ!(キョロキョロ)ここは?」

こずえ「いまはかんがえるなぁー」

茄子「まともな空間なら一週間は眠りっぱなしでしたよ」

クラリス「力の発動があったので駆け付けたら……もう、心配しましたよ」

千枝「……ごめんなさい」チヂコマリ

茄子「失敗は成功への母……とりあえず、今度は私が見ていますから最後までやれると思いますよ」

こずえ「ちからぁ、わけるのぉー」

クラリス「事情は存じております……千佳さんもけっして唯さんを嫌ったわけではありません」

「だから、千枝さんのちょっとの後押しさえあれば大丈夫ですよ」

千枝「はいっ!トロンベよ、今が駆け抜ける時ですっ!」

茄子「射撃は苦手でも四の五の言ってられませんね」



?(まってちがう)

リップヴァンウィンクルエフェクト!



千佳ちゃんの……



ご両親の元へ!

当日

ワーワーワー

千佳「みんなぁー!チカの誕生日をお祝いしてくれてありがとー!」

ワーワーワー

タンジョービオメデトー

千佳「チカ、みんなにお祝いしてもらってとっても幸せなのっ!だから、幸せをお返しするねっ!」



悲しいこと 乗り越えたときに

見える景色 澄み渡る青空のよう

…………
……

P「それではローソクの火を消してもらいましょう」

千佳「いくよー、せえのぉ!」

ふぅー

パチパチパチ

麗奈「じゃあ、千佳の誕生日を祝って」

千佳「かんぱーい」

カチン

オメデトー

コレプレゼント

アリガトー



バタン

横山父「よろしいのですか?私たち部外者が」

ちひろ「いえいえ、主賓たっての願いですし」

横山母「千佳……お誕生日おめでとう」

千佳「うんっ!」





唯「千佳ちゃん……よかったね」グスン

千枝「はいっ!」

トコトコトコ

千佳「ゆ、唯ちゃん……」

唯「およ?ゆいに用事かな?」

千佳「あの……あのね、チカ、嫌いだなんて言って……ごめんなさいっ!」

唯「……(パァァァァァ)うんっ」ダキツキ

千佳「きゃっ、もう急に抱き付くなんてダメだよぉ」

唯「うりうりぃ~よいではないかよいではないかぁ☆」



由愛「千枝ちゃん」

千枝「由愛さん……」

由愛「お疲れ様。あと、ありがとうね…」

千枝「千枝は大丈夫です。ここのみんなが大好きですから」



「いくらでも頑張れちゃいますよ(ミラクルinfinity)」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

というわけで千佳9歳の誕生日おめでとう



つか声はつかないのかなぁ


U149から付くかも?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年12月25日 (月) 23:20:04   ID: yBqfRzjt

犯人は弱小プロ(765)の連中だな。なんのとりえもない集団しかいないからって346プロにやつあたりはどうかと思うわ

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