モバP「赤卯月んちゃん。」 (17)

昔々、あるところに奈緒ちゃんと卯月ちゃんが住んでいました。

奈緒「あー、困ったな。」

卯月「どうしたんですか、奈緒ちゃん?」

奈緒「隣村のPさんが風邪を引いて寝込んでるらしいんだよ。」

奈緒「お見舞いのフルーツとか届けたいんとけど…。」

卯月「あ、奈緒ちゃんはこないだつまづいて足挫いてましたね…。」

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卯月「分かりました、そう言うことなら私が届けます!」フンス

奈緒「え、良いのか?」

卯月「勿論です!島村卯月、頑張ります!」

卯月ちゃんは自信満々に答えます。









???「ふーん。」

外で狼がこの話を聞いていました。

玄関

奈緒「じゃあ、これ。フルーツと手紙と薬な。」

奈緒「悪いけど頼めるかな?」

卯月「はい、確かに届けます!」

奈緒「それと、知らない人についていっちゃ駄目だぞ。」

奈緒「卯月はお人好しなところがあるからな。」

卯月「もう、心配性なんですから、大丈夫ですよ。」プクー

奈緒「ははは、よろしくな!」

卯月「はい、行ってきます!」

タノムゾー




ガチャン

奈緒「ふう、卯月には申し訳ないな。」

奈緒「無事だと良いんだけど。いてて…。あたしも早く治さないとな。」

コンコンコン

奈緒「はーい。」

「あ、奈緒ちゃん。ごめんなさ~い、忘れ物しちゃいました~!」

奈緒「ははは、やっぱり卯月は慌てん坊だなあ。」ガチャリ

奈緒「卯月、何を忘れ」

狼「奈緒も抜けてるね。」ペロリ

奈緒「」




イ,イヤ,クルナ,クルナア ズルズル

アレ,ナンデニゲナイノ

シマッタ,アシヲクジイテ…

ヒャアア!!

奈緒ちゃんは狼に食べられてしまいました。

モバPの家

P「あー、しんど…。」

モバPは熱のために大人しく寝ていました。

ピンポーン

P「来客か…出ないと…。」ムクリ

P「はーい…。どなた…。」

「あ、プロデューサーさん、卯月です!奈緒ちゃんからお見舞いの品を持ってきました!」

P「ああ、隣町の。遠い所をよく来てくれたな。」

P「いま開けるからな。」ヨロヨロ

ガチャリ

P「お待たせ、よく来てく」






狼「往診だよ。」ペロリ

P「」

ヤ,ヤメロ… ヨロヨロ

プロデューサー,ヒドイネツダヨ,サア,フクヲヌイデ

コ,コナクテイイカラ,ナオルカラ!

ヒイイイイイイ

モバPさんも狼に食べられてしまいました。

モバPの家

卯月「ふー、やっと着きました。」

卯月「プロデューサーさんは寝てるのかな?」

ピンポーン

「はい。」

卯月「あ、隣町の卯月です。プロデューサーさん、奈緒ちゃんからお見舞いのフルーツと薬と手紙を持ってきました!」

「ありがとう。鍵は開いてるから入って。」ゴホゴホ

卯月「はい、お邪魔しますね。」

ガチャリ

卯月「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」

「ああ、卯月、もう少し近くで話してくれるかな?」ハアハア

卯月「はい。」テクテク

卯月「あれプロデューサーさん、そんなに髪の毛伸ばしてましたっけ?」

「最近風邪で寝込んでて髪を切れなくてね。」ハアハア

卯月「なんだか手足も細いですよ?」キョトン

「寝込んでて筋肉が落ちちゃってね。」ハアハア

卯月「汗と息が凄いですよ。本当に大丈夫ですか!?」

「ああ、それは…。」ハアハア




バサリ

狼「卯月も汗だくになるから関係無いよ。」

卯月「」



オ,オオカミサン?ドウシテ?プロデューサーサンハ?

コワクナイヨ,ヘイキヘイキ

タ,タスケテ,ナオチャン,プロデューサーサン!

フタリニモアトデアエルヨ

ヒ,ヒャアアアアア!!

なんと、卯月ちゃんも狼に食べられてしまいました。


奈緒、卯月、P(全員目隠し、猿轡、手錠)「」ビクンビクン

狼「ふう。満足満足。」ツヤツヤテカテカ

狼「さてと、そろそろ帰ろうか、みんな。奈緒とプロデューサーのお世話もあるしね。」

すっかり満足した狼は家に帰ろうとしました。

しかし、偶然騒ぎを聞き付けた狩人が狼を退治しに来ました。

ドタバタ

狼「ん?」








ガチャ!

乃々「お、狼は許せないんですけどお…!」プルプル

狼「お♪」ペロリ

乃々「」




夜 山道

狼「~~♪」テクテク

台車君「」ゴロゴロ

奈緒 on台車「」ビクンビクン

卯月 on台車「」ビクンビクン

P on台車「」ビクンビクン

乃々 on台車「」ビクンビクン

~fin~

テーマは献身!
終わり!閉廷!

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