白菊ほたる「すばらしきわが人生」 (19)


「シャバダバッダバ シャバダバッダバ シャバダバッダバ ダ Foo☆」

「白菊ほたるです。今日は来てくれて本当にどうもありがとうございます」



テレビや舞台で大活躍のアイドル白菊ほたるさん

その儚いキャラクターがうけ、今や人気は鰻登り



「ころもあー(鳥取弁)」



その彼女もアイドル界の頂点に立つためにスケジュールの合間を縫ってレッスンへ駆けつけます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513255289


「私がアイドルを志したのが8年前なんですが、小さいころにテレビでアイドルを見て

ものすっごく衝撃を受けて……こんなふうに私もなりたいっ!と思って

両親はあまりいい顔をしませんでしたが、反対の中、上京してきたんです……。

自分が素敵なアイドルになれるかというと自信はあまりなかったんですが

やる気だけはあったというか、やったれムンムンかましたらぁ!みたいな気持ちで来たんですけど

でも現実はそううまくいきませんでした……。

あるプロダクションに所属することが出来ましたが、私は昔からずっと不幸体質で

失敗やトラブルばかり……。毎日、行けば行くほど落ち込んでいたんです。

プロダクションの倒産などもあり、当時は暗い方向に考えてはウジウジウジウジしていました」


「何度目かの倒産を経験して、次のプロダクションが見つからず

どうしよう、私なんかがアイドルにならないほうがいいのかな……って思ったときに

同じ鳥取出身の五十嵐響子さんっていう女の子がいるんですが

話を聞いてもらおうと思って思い切って電話したんです。

それで彼女は、とってもかわいくて、とっても個性的な絵を書く方で

ハツラツとした感じの方なんですけど、電話したら、いつも以上に元気なんです。

「もしもしっ!」って言って……。それで「響子さん、どうしてそんなに元気なんですか?」って聞いたら、

「私ねっ!アイドルにスカウトされたの!」って言われたんです。

もう私ビッックリしちゃって、もう受話器持って「ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!!」みたいな!

何それ!?っていう感じでした」


「私は今までスカウトとはまったく無縁だと思ってましたし、特別な人がされるものだ、って……。

だからスカウトされたって聞いて本当に驚きました。

それで「346プロだ」って言われたんです。へぇっ!?って、もう、ホタル☆オドロキですよね。

346プロっていったらもう「あのっ!?」っていうくらいの大手……。

その時に彼女が、すごい元気なハツラツとした声で

「このプロダクションはね」って「自分が自分らしく輝いていける環境なんだよ!」って言ったんです。

その言葉にまたも「ぐさぁーっ!」ときてしまって……。とても、自分にとって衝撃的な言葉でした。

「あなたが思っているぐらい、思っているようにあなたの才能、可能性を、ひぇあの、輝かせていく

素晴らしい環境、方針なんだ」って言われて、いいな、って思って。

「346プロってそうなんですか?」って聞いたら「そうなんだよっ!」って言われて、

「ライブ来ない?」って言われたんです」


「私が行ったら機材トラブルでライブが中止になってしまったんですけど、

そのあと事務所に招いていただきまして、そうしたら皆さん本当に笑顔で……。

事務の千川さんに「よく来たわね、いらっしゃい」って暖かく迎えていただいて、

噂で聞いていた鬼・悪魔っていうイメージと全然違ったんです。

それで色々お話をして、私の身の上について話したら、私を勧誘してくださったんです。

後で聞いたんですけど、その時は私、ものすごい顔(ヴォヤージュブレイバー)をして聞いたらしいんですけど

「こんな私でもアイドルになれますかぁー!?」ってすごい勢いで聞いたらしいですよ。

もう本当に悩んでいましたから……。そうしたらプロデューサーさんに「絶対なれる!」って

仰っていただいて……もう本当に確信の中で、2013年の1月18日に実装されました」


346プロ所属とともに進んでレッスンに参加する白菊さんにさっそく変化が。



「346プロでの活動に励む中で、本当に生命が躍動していくのがよく分かりました。

それで、はっきり気がついたのは、あって思ったときには、ウチがなくなっていたんです。

下宿先が爆発四散して本当に一切ウチがなくなったんですけど

プロダクションの女子寮に皆と一緒に暮らせるからいいかな、って

前向きに前向きにものを考えられるようになったという自分の変化に、まず一番最初に驚きました」


「私を受け入れてくれる方たちに囲まれて、過去のプロダクションよりも充実したレッスンを受けられて……

それだけでも以前の私にとっては考えられないくらい、すごく嬉しくて幸せだったんですけど

そうやってアイドル活動に前向きに取り組む中で、徐々に徐々にアイドルとしての意欲がわいてきて

もし叶うなら、アイドルのお仕事を1本だけっ!くださいっ!って祈っていたんです。

それでいつものようにレッスンを受けていたら、プロデューサーさんから電話がかかってきまして

タカモリさんの「今夜は散歩」っていう番組があったんですけど

「ぜひ出てくれないか?レギュラーで」って、私とGANAHA本舗のハム蔵さんとあといぬ美さんっていう

この3人で「出ないか?」っていうふうに言われまして……。

もうホンットにビックリしました!もうホントにこのプロダクションすごいって、

プロデューサーさんすごいって、またひとつ確信させていただきました。」


「おーねがい シーンデレラ♪」



わずかな時間を見つけてレッスンに参加する白菊さん。アイドル活動の喜びがふくらみかけの胸いっぱいに広がります。



「応援してくださるファンの方々のために、私を信じてくださるプロダクションの方々のために

歌わせていただきたいなあってつくづく思いますので、

これからも、よろしくお願いいたしまー(龍崎薫)」


「以前のことなんですが……中野(有香)杉坂(海)合同総会新春幹部会で

私と、プロダクションの先輩である柊志乃さんと2人で「ルネッサーンス!」

という感じでミニライブみたいなことをやらせていただいたんです。

で、何の不幸も起こらずに終わってよかったなあ、と思ってホッとしたときに

プロデューサーさんが登場なされて、「輝いてたねー!」って開口一番に仰っていただいたんです。

私もう、ほんとにもう、パーン!ってなりましたね、頭が(大原みちる化)。

輝いてたね、っていうのが聞こえた瞬間に、何が何だか分からなくなっちゃって

もう嬉しくて感動で、ヴォーーーーッ音無小鳥になりてぇ」


「本当に、なんていうかあったかいっていうか……。

今までにいろんなことがあって、不幸だと思ったこともたくさんありましたけど……

悩んできたこととか、苦しかったこととか、そういうのが全部、にょわぁって取り払われて。

私はきっとプロデューサーさんと出会うために運を使い果たしていたんだな、って思って……。

私の過去を全部分かって受け止めてくださるプロデューサーさんのあったかさというか、

大きさに包まれてとっても幸せでしたね。嬉しかったです。

アイドル辞めないでよかったな、って……プロデューサーさんと出会えて本当に良かった、って……。

私もススメ☆オトメしてる途中ですから、もっと頑張らないとって思うこともたくさんありますし

まだまだ不幸体質も治ったわけではありませんけれども、

いつも勇気と希望と笑顔を与えてくださる、

そんなプロデューサーさんの担当アイドルとして恥ずかしくないように

私も出来ることを精一杯やりたいなという思いで

今日も植木鉢の降る道を全力で走らさせていただいてます(ドッスン感覚)」






END


※実在の人物・団体・映像作品等とは一切関係ありません 

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